JP2016068187A - 球体研磨装置 - Google Patents

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Tetsuya Mitsui
哲弥 三井
徹 小野▲崎▼
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徹 小野▲崎▼
伊藤 亮
Akira Ito
亮 伊藤
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直人 白川
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Abstract

【課題】1つの被加工球体の研磨加工精度及び研磨加工効率を大幅に向上できる球体研磨装置を提供すること。
【解決手段】球体研磨装置(1)の研磨構造部材(10)は、被加工球体Wの外周面に接触する少なくとも3つの接触部材(2,3,4)を備える。少なくとも3つの接触部材(2,3,4)には、それぞれ回転可能に設けられる3つの研磨盤(2,3,4)が含まれる。研磨構造部材(10)は、3つの研磨盤2,3,4のそれぞれの外周面により被加工球体Wを研磨加工する。球体研磨装置(1)は、少なくとも3つの接触部材(2,3,4)の動作条件を見付けるために、研磨加工中の被加工球体(W)を撮像する撮像装置(11)を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、被加工球体を研磨加工する球体研磨装置に関する。
従来、高精度な鋼球を製造する際に使用される球体研磨装置は、被加工球体を複数の回転盤体(砥石)の間で挟持し、回転盤体を回転させることにより被加工球体を研磨加工する。例えば、特許文献1に記載の球体研磨装置は、内周側と外周側に分割され、同軸で個別に回転される2つの下回転盤体(下部ラップ)と、下回転盤体と同軸で個別に回転される1つの上回転盤体(上部ラップ)とを備える。上回転盤体は、2つの下回転盤体の境界上方に配置される。そして、下回転盤体及び上回転盤体は、2つの下回転盤体の境界上に載置された被加工球体を挟持しそれぞれ回転することにより、被加工球体を研磨加工する。
また、特許文献2に記載の球体研磨装置は、個別に回転される3つの回転盤体(研磨ロール)を備える。3つの回転盤体は、回転軸線が正三角形の各辺上に位置するように、且つ回転軸線と直角なロール外周面を通る線が120度の等間隔で位置するように配置される。そして、3つの回転盤体は、被加工球体を各外周面で三点支持して回転することにより、被加工球体を研磨加工する。
また、特許文献3に記載の球体研磨装置は、個別に回転される一対の回転盤体と、一対の従動ローラとを備える。一対の回転盤体は、同軸で所定間隔をあけて対向配置される。一対の従動ローラは、回転盤体の回転軸線と所定間隔をあけて平行な2本の回転軸線上であって、外周面が一対の回転盤体の間隙で平行になるようにそれぞれ配置される。そして、一対の回転盤体は、一対の従動ローラとともに被加工球体を挟持し差動回転することにより、被加工球体を研磨加工する。また、特許文献4に記載のように、一対の回転盤体(駆動ローラ)及び一対の従動ローラ(支持ローラ)を備えた機構は、球体の外観検査装置にも適用されており、球体の自転軸を随時変化させながら回転させて外観検査するようになっている。
特開2008−161986号公報 特開2002−28851号公報 特開2012−71413号公報 特開2011−7540号公報
上述の特許文献1〜4に記載の球体研磨装置は、精度の高い被加工球体を効率良く研磨加工できるが、近年、被加工球体の研磨加工精度及び研磨加工効率のさらなる向上が望まれている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、1つの被加工球体の研磨加工精度及び研磨加工効率を大幅に向上できる球体研磨装置を提供することを目的とする。
本発明の球体研磨装置は、被加工球体の外周面に接触する少なくとも3つの接触部材を備える研磨構造部材であって、前記少なくとも3つの接触部材にはそれぞれ回転可能に設けられる3つの研磨盤が含まれ、前記3つの研磨盤のそれぞれの外周面により前記被加工球体を研磨加工する前記研磨構造部材と、前記少なくとも3つの接触部材の動作条件を見付けるために、研磨加工中の前記被加工球体を撮像する撮像装置と、を備える。
これにより、研磨加工中における被加工球体の動作状態は、撮像装置の撮像画像を画像解析することにより把握できるので、被加工球体の研磨加工精度及び研磨加工効率の向上が可能となる。なお、少なくとも3つの接触部材は、3つの研磨盤である場合、4つ以上の研磨盤である場合、3つの研磨盤及び1つ以上の非研磨盤である場合、4つ以上の研磨盤及び1つ以上の非研磨盤である場合の何れかである。
本発明の実施の形態に係る球体研磨装置の全体構成を示す図である。 図1の球体研磨装置を上方から見た図である。 図1の球体研磨装置を左側方から見た図である。 図1の球体研磨装置を右側方から見た図である。 図1の球体研磨装置の制御装置の構成ブロック図である。 図5の制御装置による球体研磨装置の動作を説明するためのフローチャート図である。 研磨動作中の図2における被研磨球体付近の拡大図である。 図7のA−A線断面図である。 研磨加工中における被加工球体の回転軸の移動範囲の経時変化及びその閾値を示す図である。 研磨加工中における第一、第二、第三研磨盤の回転速度の経時変化を示す図である。 第一、第二研磨盤の回転速度を一定にし、第三研磨盤の回転速度を正弦波状に変動したときの各回転速度の波形図である。 第一、第二研磨盤の回転速度を一定にし、第三研磨盤の回転速度を矩形波状に変動したときの各回転速度の波形図である。 第一、第二研磨盤の回転速度を一定にし、第三研磨盤の回転速度を台形波状に変動したときの各回転速度の波形図である。 図7に対応させた別例の研磨動作中の被研磨球体付近の拡大図である。
(球体研磨装置の機械構成)
実施形態の球体研磨装置1の機械構成について図1〜図4を参照して説明する。この球体研磨装置1は、例えば、鋼球、セラミックス球等の1つの被加工球体Wの表面を研磨する装置である。図1〜図4に示すように、この球体研磨装置1は、研磨構造部材10と、撮像装置11と、制御装置9等とを備える。
研磨構造部材10は、第一研磨盤2と、第二研磨盤3と、第三研磨盤4と、第一回転装置5と、第二回転装置6と、第三回転装置7と、荷重付加装置8等とから概略構成される。第一研磨盤2、第二研磨盤3、第三研磨盤4及び荷重付加装置8が、被加工球体Wの外周面に接触する接触部材である。なお、図2〜図4においては、荷重付加装置8の一部及び制御装置9を省略して示す。
第一研磨盤2は、円盤状に形成された2つの台座21と、台座21と略同一径の円盤状に形成され、2つの台座21の端面間に挟持され貼着された砥石22等とを備える。第一研磨盤2は、回転軸線La回りに回転可能に、第一回転装置5に支持される。砥石22は、例えば、白色アルミナ系砥粒をレジンボンドで固めて形成される。
砥石22の外周面22aの径方向断面形状は、被加工球体Wの径方向断面形状である円形状のうち半円分より若干小さい形状が収まる円弧凹形状に形成される。これにより、被加工球体Wに対する研磨面積が大きくなるので、被加工球体Wの研磨加工精度及び研磨加工効率を大幅に向上できる。なお、砥石22の外周面22aの径方向断面形状としては、V字凹形状や直線形状等であってもよい。
第二研磨盤3は、円盤状に形成された1つの台座31と、台座31と略同一径の円盤状に形成され、台座31の端面に貼着された砥石32等とを備える。第二研磨盤3は、回転軸線Laと水平方向に平行な回転軸線Lb回りに回転可能に、且つ砥石32が第一研磨盤2の砥石22と径方向に所定間隔をあけて対向するように、第二回転装置6に支持される。砥石32は、第一研磨盤2の砥石22と同一材料で形成される。砥石32の外周面32aの径方向断面形状は、被加工球体Wの径方向断面形状である円形状のうち四分の一円分より若干小さい形状が収まる円弧凹形状に形成される。
第三研磨盤4は、第二研磨盤3の台座31と同一形状の円盤状に形成された1つの台座41と、台座41と略同一径の円盤状に形成され、台座41の端面に貼着された砥石42等とを備える。第三研磨盤4は、第二研磨盤3と同一の回転軸線Lb回りに回転可能に、且つ砥石42が第二研磨盤3の砥石32と回転軸線Lb方向に所定間隔をあけて対向するように、第三回転装置7に支持される。砥石42は、第二研磨盤3の砥石32と同一材料で形成される。砥石42の外周面42aの径方向断面形状は、第二研磨盤3の砥石32の外周面32aの径方向断面形状と同一形状に形成される。
以上のような第一、第二、第三研磨盤2,3,4の形状及び配置により、第一研磨盤2の砥石22と、第二研磨盤3の砥石32と、第三研磨盤4の砥石42との間には、略円形状の隙間が形成される。この隙間の径は、被加工球体Wの径よりも若干小さくなるように第一、第二、第三研磨盤2,3,4は配置される。これにより、被加工球体Wは、第一研磨盤2の砥石22と、第二研磨盤3の砥石32と、第三研磨盤4の砥石42とにより挟持され研磨加工される。
第一回転装置5は、電気モータ51と、モータ支持板52等とを備える。電気モータ51のモータ軸51aは、第一研磨盤2の回転軸線Laと一致するように第一研磨盤2に取り付けられる。モータ支持板52は、板面方向が回転軸線Laと直角となるように固定台10上に立設される。そして、モータ軸51aがモータ支持板52を回転軸線La方向に貫通するように、電気モータ51がモータ支持板52の板面に取り付けられる。電気モータ51のモータ軸51aの回転により、第一研磨盤2は回転軸線La回りに回転可能となっている。
第二回転装置6は、電気モータ61と、モータ支持板62等とを備える。電気モータ61のモータ軸61aは、第二研磨盤3の回転軸線Lbと一致するように第二研磨盤3に取り付けられる。このモータ軸61aは、中空円筒状に形成され、モータ軸61aの内周部には、第三回転装置7の電気モータ71のモータ軸71aが同軸で貫通される。モータ支持板62は、板面方向が回転軸線Lbと直角となるように固定台10上に立設される。そして、モータ軸61aがモータ支持板62を回転軸線Lb方向に貫通するように、電気モータ61がモータ支持板62の板面に取り付けられる。電気モータ61のモータ軸61aの回転により、第二研磨盤3は回転軸線Lb回りに回転可能となる。
第三回転装置7は、電気モータ71と、モータ支持板72等とを備える。電気モータ71のモータ軸71aは、第三研磨盤4の回転軸線Lbと一致するように第三研磨盤4に取り付けられる。このモータ軸71aは、第二回転装置6の電気モータ61のモータ軸61aの内周部に同軸で貫通される。モータ支持板72は、板面方向が回転軸線Lbと直角となり、且つモータ支持板62に対し電気モータ61の軸方向長より若干大きい間隔をあけて平行となるように固定台10上に立設される。そして、モータ軸71aがモータ支持板72を回転軸線Lb方向に貫通するように、電気モータ71がモータ支持板72の板面に取り付けられる。電気モータ71のモータ軸71aの回転により、第三研磨盤4は回転軸線Lb回りに回転可能となる。
荷重付加装置8は、油圧シリンダ81と、押圧部材82と、シリンダ支持板83と、油圧供給装置84等とを備える。油圧シリンダ81のロッド81aの先端には、円筒状の押圧部材82がロッド81aの軸線と押圧部材82の軸線とが一致するように取り付けられる。シリンダ支持板83は、第一支持板83aと、第二支持板83bとを備える。第一支持板83aは、板面方向が回転軸線La(Lb)と直角となり、且つ2つのモータ支持板52,62との間で所定間隔をあけてモータ支持板52,62と平行となるように固定台10上に立設される。第二支持板83bは、第一支持板83aの上面から第一研磨盤2と第二研磨盤3との間まで水平に延びるように設けられる。
第二支持板83bの先端上面には、ロッド81aが第二支持板83bを貫通して垂直下方に延び、押圧部材82の下端面が第一、第二、第三研磨盤2,3,4間に挟持される被加工球体Wと接触可能となるように、油圧シリンダ81が取り付けられる。油圧供給装置84は、油圧シリンダ81に接続されて油圧をシリンダ内に供給する。油圧シリンダ81のロッド81aの伸縮により、押圧部材82は第一、第二、第三研磨盤2,3,4間に挟持されている被加工球体Wを垂直下方に押圧可能となる。ロッド81aの移動方向及び押圧部材82の被加工球体Wに対する荷重付加方向は、第一研磨盤2の回転軸線La及び第二、第三研磨盤3,4の回転軸線Lbを通る平面に垂直(鉛直)な方向である。なお、ロッド81aの移動方向及び押圧部材82の被加工球体Wに対する荷重付加方向は、鉛直方向に限定されるものではなく、鉛直線に対し所定角度傾斜した方向でもよい。
撮像装置11は、ハイスピードカメラ11aと、ハイスピードカメラ11aに装着された内視鏡11b等とを備える。ハイスピードカメラ11aは、第一支持板83aのロッド81a側の側面に取り付けられる。内視鏡11bは、先端部を第一、第二、第三研磨盤2,3,4間に挟持される被加工球体Wに近接させて配置される。撮像装置11は、被加工球体Wの動作状態、例えば被加工球体Wの回転軸の移動状態や被加工球体Wの回転状態等を解析するために、研磨加工中の被加工球体Wを撮像する。なお、被加工球体Wの動作状態は、例えば被加工球体Wの全周に帯状のマーカを付しておき、研磨加工の進行に従ってマーカが斑模様になっていく変化を見ることで解析できる。
制御装置9は、第一、第二、第三研磨盤2,3,4間に挟持され、荷重付加装置8の押圧部材82に押圧された状態の被加工球体Wを、第一、第二、第三回転装置5,6,7の動作を制御し、第一研磨盤2を回転軸線La回りに回転させ、第二、第三研磨盤3,4を回転軸線Lb回りに第一研磨盤2と同一方向に差動回転させることで研磨加工を行う。そして、詳細は後述するが、制御装置9は、撮像装置11で撮像される研磨加工中の被加工球体Wの撮像画像に基づいて、被加工球体Wの動作状態を把握し、適切な研磨加工を行うための第一、第二、第三研磨盤2,3,4の動作条件を見付けるためにフィードバック制御を行う。
(制御装置の構成)
図5に示すように、制御装置9は、第一回転制御部91と、第二回転制御部92と、第三回転制御部93と、油圧制御部94と、撮像制御部95と、画像解析部96等とを備える。ここで、各部91〜95は、それぞれ個別のハードウエアにより構成することもできるし、ソフトウエアによりそれぞれ実現する構成とすることもできる。
第一回転制御部91は、第一回転装置5の電気モータ51の回転を開始し、第一研磨盤2を回転軸線La回りに一定回転速度V1で図1の時計回りもしくは半時計回りに回転させ、また、所定の加工時間が経過したら、電気モータ51の回転を停止する。
第二回転制御部92は、第二回転装置6の電気モータ61の回転を開始し、第二研磨盤3を回転軸線Lb回りに第一研磨盤2の回転速度Vsより低速もしくは高速の一定回転速度V2で第一研磨盤2と同一方向に回転させ、また、所定の加工時間が経過したら、電気モータ61の回転を停止する。
第三回転制御部93は、第三回転装置7の電気モータ71の回転を開始し、第三研磨盤4を回転軸線Lb回りに第二研磨盤3の回転速度V2より低速もしくは高速の一定回転速度V3で第一研磨盤2と同一方向に回転させ、また、所定の加工時間が経過したら、電気モータ71の回転を停止する。第二研磨盤3と第三研磨盤4とは、差動回転されることになる。そして、詳細は後述するが、第三回転制御部93は、画像解析部96から入力する被加工球体Wの回転軸の移動状態や被加工球体Wの回転状態等の解析結果に基づいて、第三研磨盤4の回転速度を変化させる。
油圧制御部94は、荷重付加装置8の油圧シリンダ81に油圧供給し、押圧部材82を第一、第二、第三研磨盤2,3,4間に挟持されている被加工球体Wに対して接近する垂直下方に移動させ、押圧部材82で被加工球体Wを押圧する。
撮像制御部95は、撮像装置11のハイスピードカメラ11aの撮像開始及び撮像停止を制御する。
画像解析部96は、撮像装置11のハイスピードカメラ11aから研磨加工中の被加工球体Wの撮像画像を入力し、被加工球体Wの回転軸の移動状態や被加工球体Wの回転状態等を解析し、第三回転制御部93に当該解析結果を出力する。
(被加工球体Wの動き)
次に、研磨加工における非加工球体Wの動きについて、図7及び図8を参照して説明する。本実施形態においては、上述したように、第二、第三研磨盤3,4を差動回転させる。しかし、説明の容易化のため、第二、第三研磨盤3,4を差動回転させていない場合を説明した後に、第二、第三研磨盤3,4を差動回転させた場合について説明する。
第二、第三研磨盤3,4が差動回転しない場合には、被加工球体Wは、図7及び図8に図示する中心軸線C1回りに回転する。中心軸線C1は、被加工球体Wの中心Cを通り、第一、第二、第三研磨盤2,3,4の回転軸線La,Lbに平行な軸である。従って、被加工球体Wが中心軸線C1回りのみに回転するだけでは、被加工球体Wの表面の一部が、第一、第二、第三研磨盤2,3,4に接触しない場合がある。これでは、被加工球体Wの真球度が向上し難くなる。
しかし、本実施形態においては、第二、第三研磨盤3,4が差動回転している。ここで、第一研磨盤2における被加工球体Wとの接触点P1における周速度と、第三研磨盤4における被加工球体Wとの接触点P3における周速度とは、同一であるとし、第二研磨盤3における被加工球体Wとの接触点P2における周速度が他より大きいとする。
この場合、上記差動回転によって、被加工球体Wの回転は、第二研磨盤3における被加工球体Wとの接触点P2の周速方向に回転する成分を有する。つまり、図7に示すように、被加工球体Wの回転は、中心軸線C1を中心Cを中心に所定角度θだけ傾斜させた中心軸線C2回りに回転する成分を有する。従って、被加工球体Wの回転は、中心軸線C1回りに回転する成分に加えて、中心軸線C2回りに回転する成分を合成した回転となる。そのため、被加工球体Wの表面全部が、第一、第二、第三研磨盤2,3,4と接触し、被加工球体Wの真球度を大幅に向上できる。
なお、中心軸線C2の傾斜角度θは、第二、第三研磨盤3,4の差動回転の回転速度を変更することにより変化させることができるので、被加工球体Wの材質によって最適な傾斜角度θに調整することが可能となる。
ここで、撮像装置11の撮像画像により、研磨加工中の被加工球体Wには、被加工球体W自体の回転は継続しているが回転軸の移動が停止した後に元の状態に戻ったり、被加工球体Wと第一、第二、第三研磨盤2,3,4との間で滑って被加工球体W自体の回転が停止した後に元の状態に戻る現象がランダムに発生する場合があることを発見した。当該現象は、被加工球体Wの部分的な研磨加工を引き起こすので、研磨加工精度の低下の原因となる。上記現象について種々検討を重ねた結果、上記現象は、当該現象の発生時に被加工球体Wの動作状態を変化させることで抑制できることが判明した。
被加工球体Wの動作状態を変化させる方法としては、例えば、第二、第三研磨盤3,4の差動回転の回転速度差を増加もしくは減少させる方法がある。なお、第一、第二、第三研磨盤2,3,4の回転速度比は、第二、第三研磨盤3,4の差動回転の回転速度差を第一研磨盤2の回転速度で除算した値で表されるため、第一研磨盤2の回転速度を増加もしくは減少させることで、被加工球体Wの動作状態を変化させることもできる。
(研磨加工の動作)
次に、制御装置9による被加工球体Wの研磨加工の動作を図6のフローチャートを参照して説明する。なお、本例では、予め設定された第一、第二、第三研磨盤2,3,4の回転速度及び荷重付加装置8の荷重により被加工球体Wを研磨加工するフィードフォワード制御、及び被加工球体Wの回転軸の移動を画像解析により監視し、当該回転軸の移動範囲が予め設定し記憶している所定の閾値より小さくなったとき、第二、第三研磨盤3,4の差動回転の回転速度差を増加するフィードバック制御を行う場合について説明する。
ここで、1つの被加工球体Wは、図7及び図8に示すように、予め作業者により第一、第二、第三研磨盤2,3,4間に載置され挟持されているものとする。このとき、被加工球体Wの中心Cは、第一研磨盤2の回転軸線Laと第二、第三研磨盤3,4の回転軸線Lbとを結ぶ直線Lよりも上方に位置するので、被加工球体Wは、第一、第二、第三研磨盤2,3,4間に載置され挟持される。
先ず、制御装置9は、荷重付加装置8により被加工球体Wに荷重を付加するとともに、撮像装置11により被加工球体Wの撮像を開始する(図6のステップS1)。すなわち、図7及び図8に示すように、油圧制御部94は、油圧供給装置84を動作させ、油圧シリンダ81のロッド81aを垂直下方に移動させ、押圧部材82で第一、第二、第三研磨盤2,3,4間に挟持されている被加工球体Wを押圧する。これにより、研磨加工中における被加工球体Wの飛び跳ねを防止でき、被加工球体Wの研磨加工精度及び研磨加工効率を大幅に向上できる。そして、撮像制御部95は、撮像装置11を動作させ、ハイスピードカメラ11aでの撮像を開始する。
次に、制御装置9は、第一、第二、第三回転装置5,6,7により第一研磨盤2を回転させるとともに、第二、第三研磨盤3,4を差動回転させる(図6のステップS2)。すなわち、図7及び図8に示すように、第一回転制御部91は、第一回転装置5の電気モータ51の回転を開始し、第一研磨盤2を回転軸線La回りに一定回転速度V1で図1の時計回りに回転させる。第二回転制御部92は、第二回転装置6の電気モータ61の回転を開始し、第二研磨盤3を回転軸線Lb回りに回転速度V1より低速の一定回転速度V2で図1の時計回りに回転させる。第三回転制御部93は、第三回転装置7の電気モータ71の回転を開始し、第三研磨盤4を回転軸線Lb回りに回転速度V2より低速の一定回転速度V3で図1の時計回りに回転させる。これにより、第一、第二、第三研磨盤2,3,4間に挟持され、押圧部材82に押圧された状態の被加工球体Wの研磨加工が、開始される。
次に、制御装置9は、被加工球体Wの撮像画像に基づいて、被加工球体Wの回転軸の移動状態を解析し(図6のステップS3)、当該解析結果に基づいて、被加工球体Wの回転軸の移動範囲が閾値より小さくなったか否かを判断する(図6のステップS4)。そして、制御装置9は、被加工球体Wの回転軸の移動範囲が閾値以上であるときは、ステップS3に戻って上述の処理を繰り返す。一方、制御装置9は、被加工球体Wの回転軸の移動範囲が閾値より小さくなったときは、第二、第三回転装置6,7による第二、第三研磨盤3,4の差動回転の回転速度差を増加する(図6のステップS5)。
すなわち、画像解析部96は、撮像装置11から研磨加工中の被加工球体Wの撮像画像を入力し、画像処理により被加工球体Wの回転軸の移動状態を解析する。そして、図9に示すように、画像解析部96は、時刻t1において、被加工球体Wの回転軸の移動範囲qが閾値qtより小さくなったと判断したら、第三回転制御部93に回転速度下降指令を出力する。そして、図10に示すように、第三回転制御部93は、画像解析部96から回転速度下降指令を入力したら、第三回転装置7の電気モータ71の回転を下降させ、第三研磨盤4を回転速度V3より低速の回転速度V4で回転させる。
さらに、制御装置9は、被加工球体Wの撮像画像に基づいて、被加工球体Wの回転軸の移動状態を解析し(図6のステップS6)、当該解析結果に基づいて、被加工球体Wの回転軸の移動範囲qが閾値qt以上になったか否かを判断する(図6のステップS7)。そして、制御装置9は、被加工球体Wの回転軸の移動範囲が閾値qtより小さいときは、ステップS5に戻って上述の処理を繰り返す。一方、制御装置9は、被加工球体Wの回転軸の移動範囲が閾値qt以上になったときは、第二、第三回転装置6,7による第二、第三研磨盤3,4の差動回転の回転速度差を元に戻す(図6のステップS8)。
すなわち、画像解析部96は、撮像装置11から研磨加工中の被加工球体Wの撮像画像を入力し、画像処理により被加工球体Wの回転軸の移動状態を解析する。そして、図9に示すように、画像解析部96は、時刻t2(>t1)において、被加工球体Wの回転軸の移動範囲が閾値qt以上になったと判断したら、第三回転制御部93に回転速度上昇指令を出力する。そして、図10に示すように、第三回転制御部93は、画像解析部96から回転速度上昇指令を入力したら、第三回転装置7の電気モータ71の回転を上昇させ、第三研磨盤4を元の回転速度V3で回転させる。
これにより、図9に示すように、被加工球体Wの回転軸の移動範囲qが、元の移動範囲qiに戻るまで、従来は時間Tb掛かっていたものが時間Ta(<Tb)に短縮されるので、被加工球体Wの部分的な研磨加工を抑制できる。また、第一、第二及び第三研磨盤2,3,4は、一定回転速度V1,V2,V3で回転するので、被加工球体Wの安定した回転及び狙い通りの回転が可能となる。よって、被加工球体Wの研磨加工精度を大幅に向上できる。被加工球体Wの回転軸の移動範囲qが元の状態に戻る理由は、研磨加工中の被加工球体Wに掛かる摩擦力が、第三研磨盤4の回転速度Vの変化に応じて変動するためである。
次に、制御装置9は、研磨加工開始から所定時間が経過したか否かを判断し(図6のステップS9)、研磨加工開始から所定時間が経過していない場合、ステップS3に戻って上述の処理を繰り返す。一方、制御装置9は、研磨加工開始から所定時間が経過した場合、研磨加工を停止する(図6のステップS10)。すなわち、第一、第二、第三回転制御部91,92,93は、第一、第二、第三回転装置5,6,7の各電気モータ51,61,71の回転を停止し、油圧制御部94は、油圧供給装置84を動作させ、油圧シリンダ81のロッド81aを垂直上方に移動させ、撮像制御部95は、撮像装置11の動作を停止させる。
そして、作業者は、球体研磨装置1から被加工球体Wを取り出し、当該被加工球体Wの真球度を測定する。被加工球体Wの真球度が所定値でない場合は、当該被加工球体Wを球体研磨装置1に再度セットし、ステップS1からの処理を行わせる。一方、被加工球体Wの真球度が所定値である場合は、全ての処理を終了する。
(研磨加工の動作の別例)
上述の研磨加工の動作は、第一、第二及び第三研磨盤2,3,4を一定回転速度V1,V2,V3で回転して被加工球体Wを研磨する場合を説明したが、研磨加工の動作の別例としては、第一研磨盤2を一定の回転速度で回転し、差動回転する第二、第三研磨盤3,4の一方を波状に変動する回転速度で回転し、他方を一定の回転速度で回転するようにしてもよい。
波状に変動する回転速度としては、例えば、図11A,図11B,図11Cの実線で示すように、1周期が時間2tの正弦波状に変動する回転速度、矩形波状に変動する回転速度、台形波状に変動する回転速度、もしくは図示していないが三角波状に変動する回転速度とする。そして、図12に示すように、第一研磨盤2は、一点鎖線で示す一定回転速度Vaで反時計回りに回転し、第二研磨盤3は、第一研磨盤2の回転速度Vaより小さい二点鎖線で示す一定回転速度Vbで反時計回りに回転し、第三研磨盤4は、第一研磨盤2の回転速度Vaより小さい実線で示す所定の回転速度範囲内Vc1〜Vc2で一定周期で波状に変動する回転速度で反時計回りに回転する。第三研磨盤4の上限の回転速度Vc1は、第一研磨盤2の回転速度Vaより小さく第二研磨盤3の回転速度VbよりΔV大きい回転速度(Vc1=Vb+ΔV)とし、下限の回転速度Vc2は、第二研磨盤3の回転速度VbよりΔV小さい回転速度(Vc2=Vb−ΔV)とする。
この場合、図7に対応させて示す図12に示すように、被加工球体Wの回転は、第二、第三研磨盤3,4の変動する差動回転によって、中心軸線C1が中心Cを中心に所定角度φの間で往復変動する中心軸線C1回りの回転となる。このため、被加工球体Wの表面と第一、第二、第三研磨盤2,3,4との接触範囲は、一定回転速度で回転させる場合よりも変動回転速度で回転させる場合の方が増加するので、被加工球体Wの真球度及び偏差は、一定回転速度で回転させる場合よりも変動回転速度で回転させる場合の方が向上する。
そして、研磨加工中の被加工球体Wが、被加工球体W自体の回転は継続しているが回転軸の移動が停止したり、被加工球体Wと第一、第二、第三研磨盤2,3,4との間で滑って被加工球体W自体の回転が停止する現象が発生した場合、以下のように対応する。すなわち、上記現象が発生した場合は、波状に変動する回転速度で回転する第三研磨盤4の回転速度を増加もしくは減少させ、又は一定回転速度で回転する第二研磨盤3の回転速度を増加もしくは減少させることで、被加工球体Wの動作状態を変化させることができる。これにより、被加工球体Wは、回転軸の移動範囲を元の状態に戻し、又は回転を元の回転速度に戻すので、被加工球体Wの部分的な研磨加工を抑制でき、被加工球体Wの研磨加工精度を大幅に向上できる。
(研磨加工による効果)
本実施形態の球体研磨装置1によれば、研磨加工中における被加工球体Wの動作状態は、撮像装置11の撮像画像を画像解析することにより把握できるので、被加工球体Wの研磨加工精度及び研磨加工効率の向上が可能となる。また、第一、第二及び第三研磨盤2,3,4は、各回転軸が平行に配置され、それぞれ回転し、さらに第二及び第三研磨盤3,4は差動回転して1つの被加工球体Wを研磨加工している。これにより、被加工球体Wには、被加工球体Wの外周面において中心に向かう1つの力Fa及びこの力Faに平行な方向の2つの力Fb,Fcが発生するため、被加工球体Wを安定且つ良好に回転できる。さらに、被加工球体Wを3箇所で研磨加工を行っているので、被加工球体Wと第一、第二及び第三研磨盤2,3,4との接触機会が多くなり、被加工球体Wの研磨加工精度及び研磨加工効率を大幅に向上できる。
また、球体研磨装置1は、撮像装置11の撮像画像に基づいて、研磨加工中の被加工球体Wの動作状態を変化させるように第一、第二、第三研磨盤2,3,4のうちの少なくとも1つの動作をフィードバック制御により変化させる制御装置9を備えている。これにより、研磨加工中の被加工球体Wが、被加工球体W自体の回転は継続しているが回転軸の移動が停止したり、被加工球体Wと接触部材との間で滑って被加工球体自体の回転が停止する現象がランダムに発生しても、上記現象に対し短時間で対応して抑制できる。よって、被加工球体Wの研磨加工精度及び研磨加工効率は、大幅に向上する。
また、制御装置9は、第一、第二、第三研磨盤2,3,4のうちの少なくとも1つの研磨盤の回転速度をフィードバック制御により変化させるので、研磨加工中の被加工球体Wに掛かる摩擦力が、当該研磨盤の回転速度の変化に応じて変動するので、被加工球体Wの研磨加工中の動作状態を元に戻すことが可能となる。
また、背景技術で説明した特許文献1に記載の球体研磨装置は、複数の被加工球体を上回転盤の端面と2つの下回転盤体の端面との間に挟持して回転し研磨加工する装置である。従って、例えば1つの被加工球体を上回転盤と2つの下回転盤体との間に挟持した場合、上回転盤が傾斜し若しくは撓むおそれがあり、被加工球体の研磨加工精度及び研磨加工効率が悪化する場合がある。また、被加工球体は、2つの下回転盤体の境界上において遠心力を受けるため、回転盤の回転軸線と直角な軸線回りに回転し難くなる。このため、被加工球体の全面を均等に研磨加工できないおそれがあり、被加工球体の研磨加工精度及び研磨加工効率が悪化する場合がある。しかし、この球体研磨装置に本実施形態の撮像装置11等を備えることにより、研磨加工中における被加工球体Wの動作状態は、撮像装置11の撮像画像を画像解析することにより把握できるので、被加工球体Wの研磨加工精度及び研磨加工効率の向上が可能となる。
また、背景技術で説明した特許文献2に記載の球体研磨装置は、1つの被加工球体を3つの回転盤体の各外周面で三点支持して回転し研磨加工する装置である。従って、被加工球体には、外周面において120度の等間隔で中心に向かう力が発生するため、被加工球体を安定的に回転させることが困難であり、被加工球体の研磨加工精度及び研磨加工効率が悪化する場合がある。しかし、この球体研磨装置に本実施形態の撮像装置11等を備えることにより、研磨加工中における被加工球体Wの動作状態は、撮像装置11の撮像画像を画像解析することにより把握できるので、被加工球体Wの研磨加工精度及び研磨加工効率の向上が可能となる。
また、背景技術で説明した特許文献3に記載の球体研磨装置は、1つの被加工球体を一対の回転盤体及び一対の従動ローラで挟持して差動回転し研磨加工する装置である。従って、被加工球体には、外周面において中心に向かう2つの力及びこれらの力に平行な方向の2つの力が発生するため、被加工球体を安定的に回転させることができ、被加工球体の研磨加工精度及び研磨加工効率を向上できる。そして、この球体研磨装置に本実施形態の撮像装置11等を備えることにより、研磨加工中における被加工球体Wの動作状態は、撮像装置11の撮像画像を画像解析することにより把握できるので、被加工球体Wの研磨加工精度及び研磨加工効率をさらに向上させることが可能となる。
(その他)
上述の実施形態では、第三研磨盤4の回転速度V3のみを変化させて、被加工球体Wの回転軸の移動範囲を元の状態に戻す構成とした。しかし、第一研磨盤2の回転速度V1のみを変化させ、もしくは第二研磨盤3の回転速度V2のみを変化させ、もしくは第一、第二、第三研磨盤2,3,4の回転速度を任意に組み合わせて変化させても同様に可能である。
また、上述の実施形態では、制御装置9が、研磨加工中の被加工球体Wの撮像画像に基づいて、適切な研磨加工を行うための第一、第二、第三研磨盤2,3,4の動作条件を見付けるためにフィードバック制御を行う構成としたが、作業者が、研磨加工中の被加工球体Wの撮像画像を見て、適切な研磨加工を行うための第一、第二、第三研磨盤2,3,4の動作条件を見付けるための制御指令を入力する構成としても同様の効果が得られる。
また、上述の実施形態では、第一、第二、第三研磨盤2,3,4を備える構成としたが、4つ以上の研磨盤である場合、3つの研磨盤及び1つ以上の非研磨盤である場合、4つ以上の研磨盤及び1つ以上の非研磨盤である場合の何れかで構成しても同様の効果が得られる。
また、上述の実施形態では、第二及び第三研磨盤3,4は、同一方向に回転速度を異ならせることにより差動回転させる構成としたが、異なる方向に回転速度を異ならせることにより差動回転させる構成としてもよい。また、第一、第二及び第三研磨盤2,3,4は、同一径としたが、異なる径としてもよい。
また、第二回転装置6の電気モータ61及び第三回転装置7の電気モータ71は、第二研磨盤3及び第三研磨盤4の一方の側、すなわち第一回転装置5の電気モータ51と同じ側に配置する構成としたが、第三回転装置7の電気モータ71を第二研磨盤3及び第三研磨盤4の他方の側、すなわち2つの電気モータ61,71が2つの研磨盤3,4を挟むように配置する構成としてもよい。この場合、電気モータ61のモータ軸61aは、電気モータ71のモータ軸71aと同様に中実円筒状に形成される。
1:球体研磨装置、 2:第一研磨盤、 3:第二研磨盤、 4:第三研磨盤、 5:第一回転装置、 6:第二回転装置、 7:第三回転装置、 8:荷重付加装置、 9:制御装置、 10:研磨構造部材、 11:撮像装置、 91:第一回転制御部、 92:第二回転制御部、 93:第三回転制御部、 94:油圧制御部、 95:撮像制御部、 96,961:画像解析部、 W:被加工球体

Claims (4)

  1. 被加工球体の外周面に接触する少なくとも3つの接触部材を備える研磨構造部材であって、前記少なくとも3つの接触部材にはそれぞれ回転可能に設けられる3つの研磨盤が含まれ、前記3つの研磨盤のそれぞれの外周面により前記被加工球体を研磨加工する前記研磨構造部材と、
    前記少なくとも3つの接触部材の動作条件を見付けるために、研磨加工中の前記被加工球体を撮像する撮像装置と、
    を備える、球体研磨装置。
  2. 前記球体研磨装置は、前記撮像装置の撮像画像に基づいて、研磨加工中の前記被加工球体の動作状態を変化させるように前記少なくとも3つの接触部材のうちの少なくとも1つの接触部材の動作をフィードバック制御により変化させる制御装置を備える、請求項1の球体研磨装置。
  3. 前記制御装置は、前記3つの研磨盤のうちの少なくとも1つの研磨盤の回転速度をフィードバック制御により変化させる、請求項2の球体研磨装置。
  4. 前記研磨構造部材は、
    回転可能に支持され、外周面で被加工球体の研磨加工が可能な第一研磨盤と、
    前記第一研磨盤の回転軸と平行に配置される回転軸回りに回転可能に支持され、外周面で前記被加工球体の研磨加工が可能な第二研磨盤と、
    前記第二研磨盤と同軸で配置される回転軸回りに回転可能に支持され、外周面で前記被加工球体の研磨加工が可能な第三研磨盤と、
    前記第一、第二及び第三研磨盤をそれぞれ回転する第一、第二及び第三回転装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記第一回転装置の駆動を制御して前記第一研磨盤を回転するとともに、前記第二及び第三回転装置の駆動を制御して前記第二及び第三研磨盤を差動回転し、前記第一、第二及び第三研磨盤の外周面で挟持している前記被加工球体の研磨加工を行う、請求項1〜3の何れか一項の球体研磨装置。
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