JP2016068181A - ガラス基板の製造方法、および、ガラス基板の製造装置 - Google Patents

ガラス基板の製造方法、および、ガラス基板の製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の目的は、環境に与える負荷を低減し、かつ、ガラス基板の表面汚染を抑制することができるガラス基板の製造方法、および、ガラス基板の製造装置を提供することである。【解決手段】端面研削装置20は、ガラス基板10の端面11aに面取り砥石40を接触させ、ガラス基板10に対して面取り砥石40を相対的に移動させることで、端面11aを加工する。端面研削装置20は、面取り砥石40と端面11aとの接触部13に、非イオン系界面活性剤を含む水溶液である冷却液を供給して、接触部13を冷却する。端面研削装置20は、面取り砥石40が収容されているハウジング30の内部空間81を外部空間82に対して負圧にし、内部空間81から冷却液を吸引することで、冷却液が外部空間82に流出してガラス基板10を汚染することを抑制する。また、端面研削装置20は、冷却液の使用量を低減して、環境に与える負荷を低減する。【選択図】図5

Description

本発明は、ガラス基板の製造方法、および、ガラス基板の製造装置に関する。
液晶ディスプレイおよびプラズマディスプレイ等のフラットパネルディスプレイ(FPD)の製造に用いられるガラス基板は、例えば、オーバーフローダウンドロー法によって製造される。オーバーフローダウンドロー法では、成形体の上面の溝に流し込まれて溢れ出した熔融ガラスが、成形体の両側面を伝って流下し、成形体の下端で合流することで、ガラスリボンが連続的に成形される。成形されたガラスリボンは、下方に引き延ばされながら冷却され、その後、切断されて所定の寸法のガラス基板が得られる。得られたガラス基板は、端面加工工程、表面洗浄工程および検査工程等を経て、梱包されて出荷される。
ガラスリボンを所定の寸法のガラス基板に切断する工程では、一般的に、カッターまたはレーザによる切断方法が用いられる。カッターによる切断方法では、ガラスリボンに機械的に切れ目を入れて切断する。そのため、ガラス基板の切断面には、数μm〜100μm程度の深さのクラックが形成される。このクラックは、ガラス基板の機械的強度の劣化を招く。また、レーザによる切断方法では、熱応力を利用してガラスリボンに切れ目を入れて切断する。そのため、ガラス基板の切断面は、鋭利で欠けやすい状態になる。ガラス基板の切断面に存在する、クラックおよび鋭利な部分が形成された層は、脆性破壊層と呼ばれ、切断面を研削および研磨することによって除去される必要がある。すなわち、ガラス基板の機械的強度を上げ、ガラス基板の欠陥の発生を抑制し、後工程での取り扱いを容易にするために、ガラス基板の端面加工工程が行われる。
従来、ガラス基板の端面加工工程では、ガラス基板の端面(切断面)の角部を面取りする面取り工程が行われている。面取り工程では、回転する研削ホイールをガラス基板の端面に接触させ、ガラス基板に対して研削ホイールを相対的に移動させることで、ガラス基板の端面が研削される。研削ホイールは、ダイヤモンドホイール等のメタルボンドホイールである。研削ホイールとガラス基板の端面とが接触する部位である接触部の温度は、摩擦熱によって上昇する。この摩擦熱により、ガラス基板の端面の温度が上昇すると、端面近傍のガラスが変質して、製品として出荷されるガラス基板の品質に悪影響を与えるおそれがある。そのため、従来、面取り工程では、特許文献1(特公昭62−43834号公報)に開示されているように、研削ホイールとガラス基板の端面との間の接触部に冷却液を供給して、ガラス基板の端面の温度の上昇を抑える方法が用いられている。
面取り工程で使用される冷却液は、例えば、純水、および、有機物を含む水溶液である。有機物として非イオン系界面活性剤を含む水溶液は、純水よりも冷却性能が高い。しかし、非イオン系界面活性剤を含む水溶液を冷却液として使用する場合、環境に与える負荷を低減する目的から、冷却液の使用量は少ないほど好ましい。
また、面取り工程において、非イオン系界面活性剤を含む冷却液がガラス基板の表面に付着すると、次の理由により、ガラス基板の品質が低下するおそれがある。例えば、FPDの製造に用いられるガラス基板は、ブラックマトリックス、および、赤色(R)・緑色(G)・青色(B)の光を透過させる波長選択素子であるRGB画素が表面に配置されて、カラーフィルタが形成される。ブラックマトリックスは、RGB画素が配置されていない領域におけるバックライトの光漏れを遮断し、互いに隣接するRGB画素の混色を防止することで、表示コントラストを向上させる。しかし、冷却液に含まれる非イオン系界面活性剤がガラス基板の表面に残留していると、ガラス基板の表面にブラックマトリックスが十分に密着しない可能性がある。そのため、面取り工程で使用される冷却液によるガラス基板の表面汚染を抑制することが求められている。
本発明の目的は、環境に与える負荷を低減し、かつ、ガラス基板の表面汚染を抑制することができるガラス基板の製造方法、および、ガラス基板の製造装置を提供することである。
本発明に係るガラス基板の製造方法は、ガラス基板の端面に砥石を接触させ、ガラス基板に対して砥石を相対的に移動させることで、端面を加工する方法である。このガラス基板の製造方法は、研削工程と、冷却工程と、吸引工程とを備える。研削工程は、ハウジングに収容される砥石を回転させ、回転している砥石を端面に接触させることで端面を研削する工程である。冷却工程は、砥石と端面との接触部に、非イオン系界面活性剤を含む水溶液である冷却液を供給して、接触部を冷却する工程である。吸引工程は、ハウジングの内部空間をハウジングの外部空間に対して負圧にすることで、内部空間から冷却液を吸引する工程である。ハウジングは、ガラス基板を内部空間に挿入するためのスリットを有する。
このガラス基板の製造方法では、回転する砥石をガラス基板の端面に接触させて端面を研削する際に、砥石と端面とが互いに接触する部位である接触部に冷却液を供給して、接触部における端面の温度を低下させる。これにより、砥石と端面との間の摩擦熱によって、接触部における端面の温度が上昇し、端面の近傍のガラスが変質して、ガラス基板の品質が低下することが抑制される。また、接触部に供給された冷却液は、砥石が収容されるハウジングの内部空間から吸引されるので、ハウジングの外部空間に飛散してガラス基板に付着する冷却液の量が低減される。そのため、冷却液によるガラス基板の表面汚染が抑制される。また、ハウジングの内部空間から吸引された冷却液を回収して適切に処理することで、環境に与える負荷が低減される。従って、このガラス基板の製造方法は、環境に与える負荷を低減し、かつ、ガラス基板の表面汚染を抑制することができる。
また、本発明に係るガラス基板の製造方法は、吸引工程で吸引された冷却液を回収する回収工程をさらに備えることが好ましい。冷却工程では、回収工程で回収された冷却液の少なくとも一部を用いて、接触部が冷却される。
このガラス基板の製造方法では、接触部に供給された後に吸引された冷却液を回収し、さらに、回収された冷却液を再利用することで、冷却液の使用量が低減される。非イオン系界面活性剤等の有機物を含む冷却液は、外に排出されると環境に悪影響を与えるおそれがある。そのため、このような冷却液の使用量は少ないほど好ましい。従って、このガラス基板の製造方法は、環境に与える負荷を低減することができる。
また、本発明に係るガラス基板の製造方法では、ハウジングは、内部空間の冷却液が吸引される吸引口をさらに有することが好ましい。吸引口は、内部空間において、砥石に対してスリットの反対側に形成されている。
このガラス基板の製造方法では、接触部に供給された冷却液が最も吸引されにくい位置に、内部空間から冷却液が吸引される吸引口が設けられている。そのため、接触部に供給された冷却液によって、接触部における端面が十分に冷却される前に、冷却液が吸引されることが抑制される。従って、このガラス基板の製造方法は、ガラス基板の端面の冷却を効率的に行うことができる。
また、本発明に係るガラス基板の製造方法では、冷却工程では、接触部に対して砥石の回転方向上流側において、砥石に冷却液が押し付けられることで、接触部に冷却液が供給されることが好ましい。
このガラス基板の製造方法では、冷却液が押し付けられた砥石が端面と接触することにより、接触部に冷却液が供給されて端面が冷却される。これにより、接触部に冷却液を直接吹き付けることなく、接触部に冷却液を効率的に供給することができる。そのため、接触部に供給されず端面の冷却に寄与しない冷却液の量を低減することができるので、冷却液の使用量が低減される。従って、このガラス基板の製造方法は、環境に与える負荷を低減することができる。
また、本発明に係るガラス基板の製造方法では、吸引工程では、スリットの幅を調節することで、外部空間からスリットを介して内部空間に流入する気体の流速が制御されることが好ましい。
このガラス基板の製造方法では、例えば、ハウジングのスリットの幅を狭くすることで、スリットを通過する気体の流速を増加させることができる。スリットを通過する気体の流速が大きいほど、ハウジングの内部空間からスリットを介して外部空間に流出する冷却液の量が低減されるので、接触部に供給される冷却液の量を増加させることができる。従って、このガラス基板の製造方法は、スリットの幅を調節することで、接触部に供給することができる冷却液の量を制御することができる。
また、本発明に係るガラス基板の製造方法では、スリットは、ガラス基板を挟むための一対のブラシを有することが好ましい。吸引工程では、一対のブラシの間隔を調節することで、外部空間からスリットを介して内部空間に流入する気体の流速が制御される。
このガラス基板の製造方法では、例えば、スリットに設けられる一対のブラシの間隔を狭くすることで、スリットを通過する気体の流速を増加させることができる。スリットを通過する気体の流速が大きいほど、ハウジングの内部空間からスリットを介して外部空間に流出する冷却液の量が低減される。外部空間への冷却液の流出が抑制されると、接触部への冷却液の供給量の調整が可能となり、接触部に供給される冷却液の量を増加させることができる。従って、このガラス基板の製造方法は、一対のブラシの間隔を調節することで、接触部に供給することができる冷却液の量を制御することができる。
また、本発明に係るガラス基板の製造方法では、砥石は、メタルボンドホイールであることが好ましい。
本発明に係るガラス基板の製造方法は、ガラス基板の端面に砥石を接触させ、ガラス基板に対して砥石を相対的に移動させることで、端面を加工する装置である。このガラス基板の製造装置は、砥石と、回転部と、冷却部と、吸引部とを備える。砥石は、ハウジングに収容される。回転部は、砥石を回転させる機構である。冷却部は、砥石と端面との接触部に、非イオン系界面活性剤を含む水溶液である冷却液を供給して、接触部を冷却する機構である。吸引部は、ハウジングの内部空間をハウジングの外部空間に対して負圧にして、内部空間から冷却液を吸引する機構である。ハウジングは、ガラス基板を内部空間に挿入するためのスリットを有する。
本発明に係るガラス基板の製造方法、および、ガラス基板の製造装置は、環境に与える負荷を低減し、かつ、ガラス基板の表面汚染を抑制することができる。
ガラス基板製造工程のフローチャートである。 端面加工装置が行う端面加工工程を説明するための図である。 端面研削装置の一部の平面図である。 図3の矢印IVから視た、端面研削装置の側面図である。 端面研削装置の全体構成を示す概略図である。 ハウジングの外観図である。 冷却液供給装置の断面図である。
本発明の実施形態としてのガラス基板の製造方法について、図面を参照しながら説明する。本実施形態のガラス基板の製造方法は、ガラス基板10の端面を加工する端面加工装置100を用いる。
(1)ガラス基板の製造工程の概要
最初に、端面加工装置100によって加工されるガラス基板10の製造工程について説明する。ガラス基板10は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイおよび有機ELディスプレイ等のフラットパネルディスプレイ(FPD)の製造に用いられる。ガラス基板10は、例えば、0.2mm〜0.8mmの厚みを有し、かつ、縦680mm〜2200mmおよび横880mm〜2500mmの寸法を有する。
ガラス基板10の一例として、以下の(a)〜(j)の組成を有するボロアルミノシリケートガラスであるガラス基板が挙げられる。
(a)SiO2:50質量%〜70質量%、
(b)Al23:10質量%〜25質量%、
(c)B23:1質量%〜18質量%、
(d)MgO:0質量%〜10質量%、
(e)CaO:0質量%〜20質量%、
(f)SrO:0質量%〜20質量%、
(g)BaO:0質量%〜10質量%、
(h)RO:5質量%〜20質量%(Rは、Mg、Ca、SrおよびBaから選択される少なくとも1種である。)、
(i)R’2O:0質量%〜2.0質量%(R’は、Li、NaおよびKから選択される少なくとも1種である。)、
(j)SnO2、Fe23およびCeO2から選ばれる少なくとも1種の金属酸化物。
なお、上記の組成を有するガラスは、0.1質量%未満の範囲で、その他の微量成分の存在が許容される。
図1は、ガラス基板10の製造工程を表すフローチャートの一例である。ガラス基板10の製造工程は、主として、成形工程(ステップS1)と、採板工程(ステップS2)と、切断工程(ステップS3)と、粗面化工程(ステップS4)と、端面加工工程(ステップS5)と、洗浄工程(ステップS6)と、検査工程(ステップS7)と、梱包工程(ステップS8)とから構成される。
成形工程S1では、ガラス原料を加熱して得られた熔融ガラスから、オーバーフローダウンドロー法またはフロート法によって、ガラスリボンが連続的に成形される。成形されたガラスリボンは、歪みおよび反りが発生しないように温度制御されながら、ガラス徐冷点以下まで冷却される。
採板工程S2では、成形工程S1で成形されたガラスリボンが切断されて、所定の寸法を有する素板ガラスが得られる。
切断工程S3では、採板工程S2で得られた素板ガラスが切断されて、製品サイズのガラス基板10が得られる。
粗面化工程S4では、切断工程S3で得られたガラス基板10の表面粗さを増加させる粗面化処理が行われる。ガラス基板10の粗面化処理は、例えば、フッ化水素を含むエッチング液を用いるウエットエッチング処理である。
端面加工工程S5では、粗面化工程S4で粗面化処理が行われたガラス基板10の端面の面取り加工および研磨加工が行われる。端面加工工程S5は、端面加工装置100によって行われる。端面の面取り加工は、ガラス基板10の一対の主表面と端面との間の角部をR形状に研削する加工である。端面の研磨加工は、面取り加工された端面の表面粗さを低下させる加工である。
洗浄工程S6では、端面加工工程S5で端面加工が行われたガラス基板10が洗浄される。ガラス基板10には、切断工程S3および端面加工工程S5で生じた微小なガラス片や、雰囲気中に存在する有機物等の異物が付着している。ガラス基板10の洗浄によって、これらの異物が除去される。
検査工程S7では、洗浄工程S6で洗浄されたガラス基板10が検査される。具体的には、ガラス基板10の形状が測定され、ガラス基板10の欠陥が光学的に検知される。ガラス基板10の欠陥は、例えば、ガラス基板10の表面に存在する傷およびクラック、ガラス基板10の表面に付着している異物、および、ガラス基板10の内部に存在している微小な泡等である。
梱包工程S8では、検査工程S7における検査に合格したガラス基板10が、ガラス基板10を保護するための合紙と交互にパレット上に積層されて、梱包される。梱包されたガラス基板10は、FPDの製造業者等に出荷される。
(2)端面加工工程の概要
次に、端面加工装置100がガラス基板10の端面を面取り加工および研磨加工する端面加工工程S5について説明する。図2は、端面加工装置100が行う端面加工工程S5を説明するための図である。ガラス基板10は、その主表面が水平面と平行になっている状態で、端面加工装置100の内部を所定の経路に沿って搬送される。
端面加工装置100によって加工されるガラス基板10は、長方形の形状を有する。ガラス基板10は、一対の第1端面11a,11b、および、一対の第2端面12a,12bを有する。第1端面11a,11bは、ガラス基板10の短辺に平行な端面である。第2端面12a,12bは、ガラス基板10の長辺に平行な端面である。
端面加工装置100は、主として、第1面取り加工装置101と、回転装置102と、第2面取り加工装置103と、コーナーカット装置104とを備える。第1面取り加工装置101、回転装置102、第2面取り加工装置103およびコーナーカット装置104は、この順番で、ガラス基板10の搬送経路の上流側から下流側に向かって配置されている。端面加工装置100の内部を搬送されるガラス基板10は、第1面取り加工装置101、回転装置102、第2面取り加工装置103およびコーナーカット装置104を、この順番で通過する。
最初に、第1面取り加工装置101は、ガラス基板10の搬送経路の両側に設置された一対の第1ダイヤモンドホイール111を用いて、ガラス基板10の第1端面11a,11bの角部を面取りする。その後、第1面取り加工装置101は、ガラス基板10の搬送経路の両側に設置された一対の第1研磨ホイール121を用いて、ガラス基板10の第1端面11a,11bを研磨する。その後、ガラス基板10は、回転装置102に搬送される。
次に、回転装置102は、ガラス基板10を水平面内で90°回転させる。その後、ガラス基板10は、第2面取り加工装置103に搬送される。
次に、第2面取り加工装置103は、ガラス基板10の搬送経路の両側に設置された一対の第2ダイヤモンドホイール112を用いて、ガラス基板10の第2端面12a,12bの角部を面取りする。その後、第2面取り加工装置103は、ガラス基板10の搬送経路の両側に設置された一対の第2研磨ホイール122を用いて、ガラス基板10の第2端面12a,12bを研磨する。その後、ガラス基板10は、コーナーカット装置104に搬送される。
次に、コーナーカット装置104は、4つの第3ダイヤモンドホイール113を用いて、ガラス基板10の主表面の4つの角部を面取りする。その後、ガラス基板10は、洗浄工程S6に搬送される。
第1ダイヤモンドホイール111、第2ダイヤモンドホイール112および第3ダイヤモンドホイール113は、例えば、粒度が♯400であるダイヤモンド砥粒を、鉄を含む金属系の結合剤で固めたメタルボンドホイールである。第1ダイヤモンドホイール111、第2ダイヤモンドホイール112および第3ダイヤモンドホイール113は、同じ種類のホイールであってもよい。
第1研磨ホイール121および第2研磨ホイール122は、例えば、粒度が♯400である炭化ケイ素砥粒を、鉄を含む金属系の結合剤で固めたメタルボンドホイールである。第1研磨ホイール121および第2研磨ホイール122は、同じ種類のホイールであってもよい。なお、結合剤は、コバルト系や銅系のボンド材であってもよく、樹脂系のボンド材であってもよい。
(3)端面研削装置の構成
次に、ガラス基板10の端面を面取り加工する端面研削装置20について説明する。端面研削装置20は、本発明の実施形態としてのガラス基板の製造装置に相当する。第1面取り加工装置101は、ガラス基板10の一対の第1端面11a,11bのそれぞれを面取り加工する一対の端面研削装置20を有する。同様に、第2面取り加工装置103は、ガラス基板10の一対の第2端面12a,12bのそれぞれを面取り加工する一対の端面研削装置20を有する。
図3は、端面研削装置20の一部の平面図である。図3には、ガラス基板10の第1端面11aの面取り加工を行う、第1面取り加工装置101の端面研削装置20が示されている。図4は、図3に示される矢印IVの方向から見た、端面研削装置20の側面図である。図3,4では、ハウジング30の断面が示されている。図5は、端面研削装置20の全体構成を示す概略図である。
以下、図3,4に示されるように、X軸、Y軸およびZ軸を定義する。ガラス基板10の主表面に平行な水平面上には、X軸およびY軸からなる二次元の直交座標系が設定される。X軸は、ガラス基板10が搬送される方向と平行な軸である。Y軸は、ガラス基板10が搬送される方向と直交する軸である。Z軸は、X軸およびY軸を含む平面と直交する軸である。
端面研削装置20は、主として、ハウジング30と、面取り砥石40と、モータ50と、冷却液供給装置60と、冷却液回収装置70と、制御部(図示せず)とを備える。次に、端面研削装置20の各構成要素について説明する。以下の説明は、第2面取り加工装置103の端面研削装置20にも適用可能である。
(3−1)ハウジング
ハウジング30は、金属板で組み立てられた直方体の容器である。ハウジング30は、第1面取り加工装置101の内部において固定されている。ハウジング30は、面取り砥石40および冷却液供給装置60を収容する。ハウジング30には、モータ50が取り付けられている。図6は、ハウジング30の外観図である。図6では、一対のブラシ32は省略されており、一対のブラシ32が突出する孔であるブラシ孔32aのみが示されている。
ハウジング30は、スリット31を有する。スリット31は、ハウジング30の外表面に形成される、X軸に平行な隙間である。スリット31は、ハウジング30の内部空間81と、ハウジング30の外部空間82とを連通する。スリット31は、外部空間82にあるガラス基板10の第1端面11aを内部空間81に挿入するための隙間である。スリット31は、互いに対向するスリット上面33とスリット下面34との間の空間である。
ハウジング30は、スリット31に設けられる一対のブラシ32を有する。一対のブラシ32は、スリット上面33およびスリット下面34のそれぞれのブラシ孔32aからZ軸方向に突出している。ブラシ孔32aは、それぞれ、X軸およびY軸に沿って形成されている。一対のブラシ32の材質は、例えば、ナイロンである。一対のブラシ32は、スリット31に挿入されたガラス基板10の端部を挟む。また、一対のブラシ32は、内部空間81から外部空間82に、後述する冷却液が流出することを抑制する。
ハウジング30の外表面は、金属管である吸引管35が接続されている。ハウジング30は、吸引管35を介して冷却液回収装置70に接続されている。吸引管35は、ハウジング30の外表面に形成される孔である吸引口36に取り付けられる配管である。吸引口36は、ハウジング30の内部空間81において、面取り砥石40を挟んでスリット31の反対側に開口している。すなわち、内部空間81において、吸引口36は、スリット31と対向している。
(3−2)面取り砥石
面取り砥石40は、ガラス基板10の端面を面取り加工するための砥石である。第1面取り加工装置101の端面研削装置20では、面取り砥石40は、第1ダイヤモンドホイール111である。第2面取り加工装置103の端面研削装置20では、面取り砥石40は、第2ダイヤモンドホイール112である。
面取り砥石40は、ハウジング30の内部空間81に配置される。面取り砥石40は、ハウジング30に対して位置が固定されている。面取り砥石40は、円筒形状を有する。面取り砥石40の側面41には、周方向に加工溝42が形成されている。面取り砥石40は、Z軸方向に延びるシャフト43を介してモータ50と連結されている。シャフト43は、ハウジング30の上面を貫通している。
面取り砥石40は、シャフト43の軸回転によって、Z軸に平行な回転軸の周りを回転する。回転している面取り砥石40の加工溝42の表面(側面41の一部)にガラス基板10の第1端面11aが接触することで、第1端面11aが面取り加工される。以下、ガラス基板10の第1端面11aと面取り砥石40とが接触している部位を接触部13と呼ぶ。図3において、ガラス基板10は、右側に向かって搬送され、面取り砥石40は、反時計回りに回転する。このように、面取り砥石40は、接触部13において、ガラス基板10の搬送方向とは反対の方向に回転する。
(3−3)モータ
モータ50は、ハウジング30の上面に取り付けられている。モータ50は、シャフト43を介して面取り砥石40と連結されている。モータ50は、シャフト43を軸回転させて、面取り砥石40を回転軸周りに回転させるための動力源である。
(3−4)冷却液供給装置
冷却液供給装置60は、主として、冷却液供給管61と、冷却液供給部材62と、冷却液貯留部材63とを備える。冷却液供給管61は、ハウジング30を貫通する配管である。冷却液供給管61は、内部空間81に配置される冷却液供給部材62と、外部空間82に配置される冷却液貯留部材63と、後述する冷却液回収装置70とを互いに接続している。
冷却液供給部材62は、回転している面取り砥石40の側面41に冷却液を押し付けるための部材である。冷却液は、非イオン系界面活性剤を含む水溶液である。非イオン系界面活性剤は、例えば、スルホコハク酸塩である。非イオン系界面活性剤を含む冷却液は、表面張力が小さいので、接触部13において、面取り砥石40の側面41(加工溝42の表面)とガラス基板10の第1端面11aとの間の隙間に入り込みやすい。冷却液は、面取り砥石40による第1端面11aの研削により発生したガラス微粒子等の異物を洗い流して除去する効果を有する。また、冷却液は、摩擦により高温になりやすい接触部13を冷却する効果を有する。なお、冷却液は、非イオン系界面活性剤の他に、アミン系の成分やグリセリン等を含んでもよい。アミン系の成分は、例えば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンおよびアルカノールアミンである。
冷却液供給部材62は、接触部13に対して面取り砥石40の回転方向上流側において、面取り砥石40と隣接して配置されている。冷却液供給部材62は、面取り砥石40に対して位置が固定されている。
図7は、冷却液供給部材62の断面図である。冷却液供給部材62は、主として、本体64と、導入口65と、貯留空間66と、押し付け面67と、供給口68とを有する。導入口65は、本体64の外表面に形成され、冷却液供給管61が接続される孔である。貯留空間66は、導入口65および供給口68と連通し、本体64の内部の空間である。押し付け面67は、面取り砥石40の側面41と対向する面である。供給口68は、押し付け面67に形成される孔である。押し付け面67と側面41との間には、冷却液流路69と呼ばれる狭い隙間が形成されている。冷却液流路69の幅、すなわち、面取り砥石40の径方向における冷却液流路69の寸法は、面取り砥石40の回転方向下流側に行くほど小さくなる。
冷却液貯留部材63は、冷却液が貯留される容器である。冷却液貯留部材63に貯留されている冷却液は、冷却液供給管61を流れて、冷却液供給部材62の導入口65を通過して貯留空間66に流入する。貯留空間66に流入した冷却液は、供給口68を通過して、冷却液流路69に供給される。冷却液流路69に供給された冷却液は、面取り砥石40の側面41と共に、面取り砥石40の回転方向下流側に向かって流れる。冷却液流路69の断面積は、面取り砥石40の回転方向下流側に行くほど小さくなるので、冷却液流路69を流れる冷却液の圧力は次第に高くなる。その結果、冷却液流路69を流れる冷却液は、冷却液供給部材62の押し付け面67から面取り砥石40の側面41に向かって押し付けられる。従って、冷却液流路69に供給された冷却液は、側面41に形成された加工溝42に確実に流入する。
(3−5)冷却液回収装置
冷却液回収装置70は、吸引管35を介してハウジング30に接続されている。冷却液回収装置70は、主として、冷却液吸引部71と、冷却液回収部72と、冷却液洗浄部73と、冷却液貯留部74とを有する。
冷却液吸引部71は、ハウジング30の内部空間81の気体を吸引して、ハウジング30の内部空間81をハウジング30の外部空間82に対して負圧にする。冷却液吸引部71は、例えば、液体および気体を吸引することができるポンプである。冷却液吸引部71によって内部空間81を外部空間82に対して負圧にすることにより、外部空間82からスリット31を介して内部空間81に向かう気体の流れが生じる。
面取り砥石40の表面には、冷却液供給部材62から供給された冷却液が付着している。面取り砥石40に付着している冷却液の一部は、面取り砥石40の回転により発生する遠心力によって、面取り砥石40の表面から飛散する。また、スリット31と対向する位置にある、面取り砥石40の側面41には、冷却液供給部材62から供給された冷却液が多量に付着している。そのため、スリット31と対向する側面41、および、接触部13からは、スリット31に向かって多量の冷却液が飛散する。しかし、外部空間82からスリット31を介して内部空間81に向かう気体の流れによって、スリット31に向かって飛散した冷却液は、スリット31を通過して外部空間82に流出しない。そのため、冷却液吸引部71は、面取り砥石40の表面から飛散した冷却液を、外部空間82に流出させずに内部空間81に留めておき、ハウジング30の吸引口36を介して吸引管35に吸引することができる。すなわち、吸引管35は、冷却液吸引部71によって吸引される、内部空間81の気体および冷却液が流れる配管である。
冷却液回収部72は、冷却液吸引部71によって吸引された気体と冷却液との混合物から気体を分離して冷却液を回収する分離器である。
冷却液洗浄部73は、冷却液回収部72によって回収された冷却液に含まれる異物を除去するための機構である。回収された冷却液には、ガラスの微小片等の異物が混入されている場合がある。冷却液洗浄部73は、例えば、回収された冷却液が流れる流路に設置されるフィルターである。
冷却液貯留部74は、冷却液洗浄部73によって異物が除去された冷却液が貯留される容器である。冷却液貯留部74は、貯留されている冷却液を排出するための冷却液排出管75を有する。また、冷却液貯留部74は、冷却液再利用管76を介して、冷却液貯留部材63に接続されている。冷却液貯留部74に貯留されている冷却液は、冷却液再利用管76を流れて冷却液貯留部材63に供給され、さらに、冷却液供給管61を流れて冷却液供給部材62に供給されて再利用される。
(3−6)制御部
制御部は、端面研削装置20を制御するコンピュータである。例えば、制御部は、モータ50および冷却液回収装置70を制御する。次に、制御部による制御の例について説明する。
制御部は、モータ50の出力を調節して、面取り砥石40の回転速度を制御する。また、制御部は、冷却液回収装置70の冷却液吸引部71の出力を調節して、スリット31を通過する気体の流速や、冷却液回収部72によって回収されて冷却液貯留部74に貯留される冷却液の量を制御する。
(4)端面加工装置の動作
次に、第1面取り加工装置101の一対の端面研削装置20によってガラス基板10の第1端面11a,11bが面取り加工される工程について説明する。以下の説明は、第2面取り加工装置103の一対の端面研削装置20によってガラス基板10の第2端面12a,12bが面取り加工される工程にも適用可能である。
粗面化工程S4において表面処理されたガラス基板10は、端面加工装置100の内部においてX軸に沿って搬送される。搬送される前に、ガラス基板10の第1端面11a,11bがX軸と平行になるように、ガラス基板10の向きが予め調節される。また、一対の端面研削装置20の位置は、ガラス基板10の寸法に応じて予め調節されている。
ガラス基板10がX軸に沿って搬送される過程で、ガラス基板10の第1端面11a,11bは、端面研削装置20のスリット31に挿入される。スリット31に挿入された第1端面11a,11bを含むガラス基板10の端部は、一対のブラシ32によって挟まれている。
その後、ガラス基板10がX軸に沿って搬送される過程で、ガラス基板10の第1端面11a,11bは、端面研削装置20の面取り砥石40と接触部13において接触して、面取り加工される。接触部13では、ガラス基板10の主表面と第1端面11a,11bとの間の角部が、面取り砥石40の加工溝42の表面によって研削されて、R形状に面取りされる。
また、接触部13では、冷却液供給装置60によって加工溝42に供給された冷却液によって、ガラス基板10の第1端面11a,11bが冷却される。その後、冷却液は、冷却液回収装置70によって回収される。回収された冷却液の少なくとも一部は、ガラス基板10の第1端面11a,11bを冷却するために再利用される。
(5)特徴
(5−1)
本実施形態の端面加工装置100は、ガラス基板10の第1端面11aを面取り加工するための端面研削装置20を備える。端面研削装置20は、回転する面取り砥石40の側面41(加工溝42の表面)をガラス基板10の第1端面11aに接触させ、ガラス基板10に対して面取り砥石40を相対的に移動させることで、第1端面11aを面取り加工する。
メタルボンドホイールである面取り砥石40を用いる第1端面11aの面取り加工では、面取り砥石40とガラス基板10との間の摩擦熱によって、第1端面11aの温度が上昇する。第1端面11aが高温になると、第1端面11aの近傍のガラスが変質し、最終製品としてのガラス基板10の品質が低下するおそれがある。
しかし、端面研削装置20は、面取り砥石40の側面41(加工溝42の表面)とガラス基板10の第1端面11aとが互いに接触する部位である接触部13に冷却液を供給して、第1端面11aの温度の上昇を抑制することができる。冷却液は、非イオン系界面活性剤を含む水溶液である。この冷却液は、純水と比較して表面張力が小さいため、接触部13における微小な隙間にも容易に入り込むことができる。そのため、この冷却液は、純水と比較して冷却性能が高い。
また、端面研削装置20は、冷却液回収装置70の冷却液吸引部71によって、ハウジング30の内部空間81をハウジング30の外部空間82に対して負圧にすることができる。これにより、外部空間82からスリット31を介して内部空間81に向かう気体の流れが生じる。そのため、面取り砥石40の側面41に押し付けられ、遠心力により側面41および接触部13からスリット31に向かって飛散した冷却液は、スリット31を通過して外部空間82に流出しない。外部空間82に冷却液が流出すると、冷却液がガラス基板10の主表面に付着して、ガラス基板10の品質が低下するおそれがある。例えば、ガラス基板10がFPDの製造に用いられる場合、冷却液に含まれる非イオン系界面活性剤がガラス基板10の主表面に残留していると、ガラス基板10の主表面にブラックマトリックスが十分に密着しないおそれがある。しかし、端面研削装置20は、外部空間82に冷却液が流出することを防止できるので、冷却液に含まれる非イオン系界面活性剤によって、ガラス基板10の主表面が汚染されることを抑制することができる。
(5−2)
また、端面研削装置20では、接触部13に供給された冷却液は、外部空間82に流出することなく、冷却液回収装置70によって内部空間81から吸引されて回収される。回収された冷却液は、異物が取り除かれて、接触部13に再度供給される。すなわち、端面研削装置20は、ガラス基板10の第1端面11aの冷却に使用された冷却液を回収し、さらに、回収された冷却液の一部を再利用することができる。そのため、端面研削装置20は、冷却液の使用量を低減することができる。非イオン系界面活性剤等の有機物を含む冷却液は、外に排出されると環境に悪影響を与えるおそれがある。また、有機物を含む冷却液の飛散により、端面研削装置20が設置される施設内の環境汚染の問題や、端面研削装置20の維持管理コストの増加の問題が発生するおそれがある。そのため、冷却液の使用量は少ないほど好ましい。従って、端面研削装置20は、冷却液回収装置70によって冷却液を回収して再利用することで、冷却液の使用量を低減し、環境に与える負荷を低減することができる。
(5−3)
また、端面研削装置20では、ハウジング30の内部空間81の冷却液が吸引される吸引口36は、面取り砥石40を挟んでスリット31の反対側に開口している。すなわち、吸引口36は、接触部13から最も離れた位置、言い換えると、接触部13に供給された冷却液が最も吸引されにくい位置に設けられている。そのため、接触部13に供給された冷却液が、接触部13におけるガラス基板10の第1端面11aを十分に冷却する前に、内部空間81から吸引口36に吸引されることが抑制される。従って、端面研削装置20は、冷却液によるガラス基板10の第1端面11aの冷却を効率的に行うことができる。
(5−4)
また、端面研削装置20では、冷却液供給装置60は、冷却液供給部材62によって面取り砥石40の側面41に冷却液を押し付けることで、接触部13に冷却液を供給して、ガラス基板10の第1端面11aを冷却する。このように、冷却液供給装置60は、接触部13に冷却液を直接吹き付けることなく、接触部13に冷却液を供給することができる。そのため、冷却液供給装置60は、接触部13に供給されず第1端面11aの冷却に寄与しない冷却液の量を低減して、冷却液の使用量を低減することができる。従って、端面研削装置20は、環境に与える負荷を低減することができる。
(6)変形例
以上、本発明に係るガラス基板の製造方法について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良および変更が施されてもよい。
(6−1)変形例A
実施形態では、端面研削装置20のハウジング30は、スリット31の間に設けられる一対のブラシ32を有している。一対のブラシ32は、スリット31に挿入されたガラス基板10の端部を挟む。一対のブラシ32は、スリット上面33およびスリット下面34のそれぞれからZ軸方向に突出している。
しかし、端面研削装置20は、スリット上面33およびスリット下面34のそれぞれから突出している一対のブラシ32の長さを調節するための機構を有してもよい。この場合、端面研削装置20の制御部は、一対のブラシ32の長さを調節して、一対のブラシ32の間隔を制御することができる。一対のブラシ32は、スリット上面33とスリット下面34との間の空間に配置されている。そのため、一対のブラシ32の長さを調節することで、制御部は、ハウジング30の外部空間82からスリット31を介してハウジング30の内部空間81に流入する気体の流速を制御することができる。
冷却液回収装置70の冷却液吸引部71の吸引力が一定である場合、一対のブラシ32の間隔を狭くすると、スリット31を通過する気体の流速が増加する。スリット31を通過する気体の流速が大きいほど、内部空間81からスリット31を介して外部空間82に流出する冷却液の量が減少するので、接触部13に供給される冷却液の量を増加させることができる。また、一対のブラシ32の間隔を狭くすると、面取り砥石40からスリット31に向かって飛散して外部空間82に流出する冷却液の量が減少するので、接触部13に供給される冷却液の量を増加させることができる。
従って、本変形例の端面研削装置20は、ガラス基板10の厚みや冷却液吸引部71の吸引力に応じて、一対のブラシ32の間隔を適切に調節することで、接触部13に供給することができる冷却液の量を増加させることができる。
また、本変形例の端面研削装置20は、一対のブラシ32の長さを調節するための機構を有する代わりに、スリット31の間隔を調節するための機構を有してもよい。この場合、端面研削装置20は、スリット31の間隔を調節することで、一対のブラシ32の間隔を調節することができる。
(6−2)変形例B
変形例Aの端面研削装置20は、一対のブラシ32の間隔を適切に調節することで、接触部13に供給することができる冷却液の量を増加させることができる。しかし、端面研削装置20のハウジング30は、スリット31の間に設けられる一対のブラシ32を有していなくてもよい。この場合、ハウジング30は、スリット31の間隔を調節するための機構を有してもよい。
本変形例では、変形例Aと同様に、端面研削装置20の制御部は、スリット31の間隔を調節することで、ハウジング30の外部空間82からスリット31を介してハウジング30の内部空間81に流入する気体の流速を制御することができる。
冷却液回収装置70の冷却液吸引部71の吸引力が一定である場合、スリット31の間隔を狭くすると、スリット31を通過する気体の流速が増加する。スリット31を通過する気体の流速が大きいほど、内部空間81からスリット31を介して外部空間82に流出する冷却液の量が減少するので、接触部13に供給される冷却液の量を増加させることができる。また、スリット31の間隔を狭くすると、面取り砥石40からスリット31に向かって飛散して外部空間82に流出する冷却液の量が減少するので、接触部13に供給される冷却液の量を増加させることができる。
従って、本変形例の端面研削装置20は、ガラス基板10の厚みや冷却液吸引部71の吸引力に応じて、スリット31の間隔を適切に調節することで、接触部13に供給することができる冷却液の量を増加させることができる。
(6−3)変形例C
実施形態の端面研削装置20は、面取り砥石40の側面41に冷却液を押し付けることができる冷却液供給部材62を用いて、接触部13に冷却液を供給する。しかし、端面研削装置20は、面取り砥石40の側面41または接触部13に冷却液を直接吹き付けて、接触部13に冷却液を供給してもよい。
(6−4)変形例D
実施形態において、端面加工装置100は、ガラス基板10の端面11a,11b,12a,12bを研削するための面取り砥石40を備える。面取り砥石40は、ダイヤモンドホイールであるが、樹脂結合ホイールであってもよい。樹脂結合ホイールは、例えば、通常用いられる砥粒を、柔軟性および弾性を有する樹脂系の結合剤で固めた研削ホイールである。砥粒の粒度は、例えば、JIS R6001−1987で規定される♯300〜♯500程度である。樹脂結合ホイールを用いる場合においても、端面加工装置100は、ガラス基板10の端面11a,11b,12a,12bを研削して面取り加工することができる。
10 ガラス基板
11a 第1端面(端面)
11b 第1端面(端面)
12a 第2端面(端面)
12b 第2端面(端面)
13 接触部
20 端面研削装置(ガラス基板の製造装置)
30 ハウジング
31 スリット
32 一対のブラシ
36 吸引口
40 面取り砥石(砥石)
50 モータ(回転部)
60 冷却液供給装置(冷却部)
70 冷却液回収装置(吸引部)
81 内部空間
82 外部空間
特公昭62−43834号公報

Claims (8)

  1. ガラス基板の端面に砥石を接触させ、前記ガラス基板に対して前記砥石を相対的に移動させることで、前記端面を加工するガラス基板の製造方法であって、
    ハウジングに収容される前記砥石を回転させ、回転している前記砥石を前記端面に接触させることで前記端面を研削する研削工程と、
    前記砥石と前記端面との接触部に、非イオン系界面活性剤を含む水溶液である冷却液を供給して、前記接触部を冷却する冷却工程と、
    前記ハウジングの内部空間を前記ハウジングの外部空間に対して負圧にすることで、前記内部空間から前記冷却液を吸引する吸引工程と、
    を備え、
    前記ハウジングは、前記ガラス基板を前記内部空間に挿入するためのスリットを有する、
    ガラス基板の製造方法。
  2. 前記吸引工程で吸引された前記冷却液を回収する回収工程をさらに備え、
    前記冷却工程では、前記回収工程で回収された前記冷却液の少なくとも一部を用いて、前記接触部が冷却される、
    請求項1に記載のガラス基板の製造方法。
  3. 前記ハウジングは、前記内部空間の前記冷却液が吸引される吸引口をさらに有し、
    前記吸引口は、前記内部空間において、前記砥石に対して前記スリットの反対側に形成されている、
    請求項1または2に記載のガラス基板の製造方法。
  4. 前記冷却工程では、前記接触部に対して前記砥石の回転方向上流側において、前記砥石に前記冷却液が押し付けられることで、前記接触部に前記冷却液が供給される、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のガラス基板の製造方法。
  5. 前記吸引工程では、前記スリットの幅を調節することで、前記外部空間から前記スリットを介して前記内部空間に流入する気体の流速が制御される、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のガラス基板の製造方法。
  6. 前記スリットは、前記ガラス基板を挟むための一対のブラシを有し、
    前記吸引工程では、前記一対のブラシの間隔を調節することで、前記外部空間から前記スリットを介して前記内部空間に流入する気体の流速が制御される、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のガラス基板の製造方法。
  7. 前記砥石は、メタルボンドホイールである、
    請求項1から6のいずれか1項に記載のガラス基板の製造方法。
  8. ガラス基板の端面に砥石を接触させ、前記ガラス基板に対して前記砥石を相対的に移動させることで、前記端面を加工するガラス基板の製造装置であって、
    ハウジングに収容される砥石と、
    前記砥石を回転させる回転部と、
    前記砥石と前記端面との接触部に、非イオン系界面活性剤を含む水溶液である冷却液を供給して、前記接触部を冷却する冷却部と、
    前記ハウジングの内部空間を前記ハウジングの外部空間に対して負圧にして、前記内部空間から前記冷却液を吸引する吸引部と、
    を備え、
    前記ハウジングは、前記ガラス基板を前記内部空間に挿入するためのスリットを有する、
    ガラス基板の製造装置。
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