JP2016068102A - レーザ加工装置及び制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】環境条件によるレーザ加工の中断が生じた場合であっても、中断理由が解消した際に中断発生時の状態から加工を再開可能なレーザ加工装置を提供する。【解決手段】レーザ加工装置1は、レーザ加工装置本体部2と、レーザコントローラ5と、電源ユニット6を備え、CPU61及びFPGA64によって、ガルバノスキャナ19及び励起用半導体レーザ部40を制御し、加工対象物Wにレーザ加工を施す。AC電源EAからの電圧及び加工容器4の扉36の状態に基づいて、加工対象物Wの加工を中断すると判断した場合、ガルバノスキャナ19及び励起用半導体レーザ部40を停止し、その時点における作業ステータスをROM63に書き込む(S15)。中断理由が解消しレーザ加工を再開する場合、中断理由発生時の作業ステータスより所定数前にあたる処理順からガルバノスキャナ19及び励起用半導体レーザ部40による処理を開始する(S27〜S34)。【選択図】図9

Description

本発明は、レーザ光を照射して加工対象物に加工を施すレーザ加工装置等に関するものである。
従来、レーザ加工装置は、加工対象物に対して、レーザ光を照射して加工を施すように構成されており、加工対象物上の任意の位置となるように、レーザ光の照射位置を順次制御し、文字や記号等を描くような加工を施している。このレーザ光の照射位置に関する制御は、電源等の不具合の影響を受けることがあり、例えば、レーザ加工中に停電等が発生した場合、加工が中断してしまう場合がある。この場合、電源等の不具合が解消した後で、レーザ光による加工を再開する際に、加工対象物における照射位置と、加工の段階との対応させることができず、円滑に加工を再開させることができない場合があった。
電源等の不具合が発生した場合における問題点を解消する為に為された発明として、例えば、特許文献1記載の発明が知られている。特許文献1記載の機械装置は、停電等による電源遮断時に、現在のモータ位置と原点位置から次回電源投入後の原点復帰方向を作成し、不揮発性メモリに保存するように構成されており、電源の再投入後、不揮発性メモリに保存されている原点復帰方向へ向かってモータを制御している。これにより、特許文献1記載の機械装置によれば、電源遮断時に不揮発性メモリに保存した情報を用いることにより、電源の再投入時において正確に早く原点復帰することを可能としている。
特開2012−171604号公報
しかしながら、特許文献1記載の機械装置においては、電源再投入時において、原点に復帰することは可能であるが、電源を再投入した場合に、電源遮断時における加工位置から加工を再開することはできなかった。即ち、レーザ加工装置によるレーザ加工の終了間際で電源遮断が発生した場合、電源が再投入されると、再び最初からレーザ加工が実行されることになる為、時間的、効率的にも、ユーザにとって使い勝手が悪いものとなってしまう。
本開示は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、レーザ光を照射して加工対象物に加工を施すレーザ加工装置等に関し、環境条件によるレーザ加工の中断が生じた場合であっても、中断理由が解消した際に中断発生時の状態から加工を再開可能なレーザ加工装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明の一側面に関するレーザ加工装置は、電源と、加工対象物を加工する為のレーザ光を出射する出射部と、前記出射部から出射されたレーザ光を走査する走査部と、前記レーザ光による加工内容と前記加工内容で加工する為の前記出射部及び前記走査部の制御を含む描画データを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記描画データに基づいて、前記出射部及び前記走査部を制御する制御部と、前記電源の遮断を含む前記レーザ光による加工の中断に関する環境条件の変化を検知する検知部と、を備え、前記制御部は、前記検知部による前記環境条件の変化に関する検知結果に基づいて、前記レーザ光による加工を中断するか否かを判断し、前記レーザ光による加工を中断すると判断した場合に、前記出射部及び前記走査部を停止して前記レーザ光による加工を中断すると共に、当該加工中断時における処理順を示す作業ステータスを、前記記憶部に記憶させ、前記作業ステータスを前記記憶部に記憶した後に、前記検知部の検知結果に基づいて、加工対象物の加工を中断しないと判断した場合に、加工中断時における前記作業ステータスに対応する前記走査部の走査位置において前記出射部からレーザ光を出射するために前記出射部及び前記走査部を制御する準備処理を実行し、前記準備処理を実行した後、前記記憶部に記憶された加工中断時における作業ステータスに基づいて、前記出射部及び前記走査部を制御することを特徴とする。
当該レーザ加工装置は、電源と、出射部と、走査部と、記憶部と、制御部と、検知部と、を備えており、制御部によって前記出射部及び前記走査部を制御することで、出射部から出射されたレーザ光を用いて、加工対象物に対して、描画データに基づく加工をすることができる。そして、当該レーザ加工装置によれば、前記検知部の検知結果に基づいて、加工対象物の加工を中断すると判断した場合に、制御部が、出射部及び走査部を停止して加工を中断する為、悪環境で加工対象物の加工を実行することを抑制することができる。そして、当該レーザ加工装置によれば、加工対象物の加工を中断する際には、加工中断時における作業ステータスを記憶部に記憶させる為、中断理由が解消して加工対象物を加工する際に、中断理由が生じた時点における加工処理の内容を特定することができる。
更に、当該レーザ加工装置によれば、作業ステータスを前記記憶部に記憶した後に、前記検知部の検知結果に基づいて、加工対象物の加工を中断しないと判断した場合に、加工中断時における前記作業ステータスに対応する前記走査部の走査位置において前記出射部からレーザ光を出射するために前記出射部及び前記走査部を制御する準備処理を実行し、その後、前記記憶部に記憶された加工中断時における作業ステータスに基づいて、前記出射部及び前記走査部を制御するので、前記加工対象物の加工を中断する前後における加工品質の差を低減することができる。従って、当該レーザ加工装置によれば、レーザ光による加工が中断してしまった場合であっても、新たに加工対象物を用意する必要はなく、加工中断時の加工対象物を有効利用できる為、効率の良い加工を行うことが可能となる。
本発明の他の側面に関するレーザ加工装置は、請求項1に記載のレーザ加工装置であって、前記制御部は、前記作業ステータスを前記記憶部に記憶した後に、前記検知部の検知結果に基づいて、加工対象物の加工を中断しないと判断した場合に、前記記憶部に記憶された前記加工中断時における前記作業ステータスが示す処理順より所定数前にあたる処理順から前記出射部及び前記走査部による処理を開始するように制御することを特徴とする。
当該レーザ加工装置によれば、前記作業ステータスを前記記憶部に記憶した後に、前記検知部の検知結果に基づいて、加工対象物の加工を中断しないと判断された場合に、前記前記加工中断時における作業ステータスが示す処理順より所定数前にあたる処理順から前記出射部及び前記走査部による処理を開始する為、前記加工対象物の加工を中断する前後における加工品質の差を、確実に低減することができる。これにより、当該レーザ加工装置は、加工の中断に伴う加工対象物の浪費及び加工処理の無駄を削減することができる為、効率の良い加工を実現することができる。
本発明の他の側面に関するレーザ加工装置は、請求項1記載のレーザ加工装置であって、前記出射部は、励起光を出射する半導体レーザ部と、前記半導体レーザ部から出射した前記励起光を受光することにより励起されるレーザ媒質を有し、前記レーザ媒質が前記励起光を受光して励起したことによって、レーザ光であるパルスレーザを出射する発振器と、を有し、前記制御部は、前記作業ステータスを前記記憶部に記憶した後に、前記検知部の検知結果に基づいて、加工対象物の加工を中断しないと判断した場合に、前記レーザ媒質を励起させる為の励起用データを前記記憶部から読み出し、前記記憶部に記憶された前記加工中断時の前記作業ステータスに対応する制御を実行するタイミングより所定期間前から、前記励起用データに基づいて、前記半導体レーザ部に前記励起光を出射させることを特徴とする。
当該レーザ加工装置においては、前記出射部は、半導体レーザ部と、レーザ媒質を有する発振器と、を有しており、前記レーザ媒質が前記励起光を受光して励起すると、前記パルスレーザを自動的に出射するように構成されている。従って、当該レーザ加工装置によれば、レーザ媒質が励起光を受光してからパルスレーザが出射されるまでの間に、時間的なずれが生じ得る。この点、当該レーザ加工装置によれば、前記作業ステータスを前記記憶部に記憶した後に、前記検知部の検知結果に基づいて、加工対象物の加工を中断しないと判断された場合に、励起用データを前記記憶部から読み出し、前記記憶部に記憶された前記加工中断時の前記作業ステータスに対応する制御を実行するタイミングより所定期間前から、前記励起用データに基づいて、前記半導体レーザ部に前記励起光を出射させる為、中断部分に至るまでにレーザ媒質を十分励起させることができ、その後の加工に用いられるパルスレーザの強度を高めることができる。この結果、当該レーザ加工装置は、中断理由が解消した後の加工において、加工が不十分な部分が生じることはなく、加工を中断する前後における加工品質の差を確実に低減できる。これにより、当該レーザ加工装置は、加工の中断に伴う加工対象物の浪費及び加工処理の無駄を削減することができる為、効率の良い加工を実現することができる。
本発明の他の側面に関するレーザ加工装置は、請求項3記載のレーザ加工装置であって、前記所定期間は、前記レーザ媒質が前記励起光を受光し始めてから、前記加工対象物を加工可能なパルスレーザを出射するまでに要する期間であることを特徴とする。
当該レーザ加工装置によれば、前記所定期間が、前記レーザ媒質が前記励起光を受光し始めてから、前記加工対象物を加工可能なパルスレーザを出射するまでに要する期間である為、中断部分に至るまでに、その後の加工に用いられるパルスレーザの強度を、加工対象物を加工可能な強度に高めることができる。この結果、当該レーザ加工装置は、中断理由が解消した後の加工において、加工が不十分な部分が生じることはなく、加工を中断する前後における加工品質の差を、更に確実に低減できる。
本発明の他の側面に関するレーザ加工装置は、請求項1乃至請求項4の何れかに記載のレーザ加工装置であって、前記制御部は、前記検知部が、前記環境条件として、前記電源の電圧が低下したことを検知した場合に、前記加工対象物の加工を中断すると判断し、前記電源の電圧が低下したことを検知した場合に、前記電源とは異なる補助電源に切り換える切替部を備えることを特徴とする。
当該レーザ加工装置によれば、前記環境条件として、電源の電圧が低下したことを検知した場合に、前記加工対象物の加工処理を中断すると判断し、切替部によって、前記電源から前記補助電源に切り換える為、電源の電圧の低下に伴う加工品質の低下を抑制することができる。
本発明の他の側面に関するレーザ加工装置は、請求項1乃至請求項5の何れかに記載のレーザ加工装置であって、前記レーザ加工装置による加工位置に前記加工対象物を配置する為の扉部を備え、前記加工位置に配置された前記加工対象物を収容する加工容器を有し、前記制御部は、前記検知部が、前記環境条件として、前記加工容器の前記扉部が開いたことを検知した場合に、前記加工対象物の加工を中断すると判断することを特徴とする。
当該レーザ加工装置によれば、前記環境条件として前記加工容器の前記扉部が開いたことを検知した場合に、前記加工対象物の加工処理を中断すると判断する為、扉部の開放に伴って加工対象物の加工を中断した場合であっても、加工容器における扉部の開放に伴う加工品質の低下を抑制することができる。
本発明の一側面に関するレーザ加工装置の制御プログラムは、電源と、加工対象物を加工する為のレーザ光を出射する出射部と、前記出射部から出射されたレーザ光を走査する走査部と、前記レーザ光による加工内容と前記加工内容で加工する為の前記出射部及び前記走査部の制御を含む描画データを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記描画データに基づいて、前記出射部及び前記走査部を制御する制御部と、前記電源の遮断を含む前記レーザ光による加工の中断に関する環境条件の変化を検知する検知部と、を有するレーザ加工装置に、前記検知部による前記環境条件の変化に関する検知結果に基づいて、前記レーザ光による加工を中断するか否かを判断するステップと、前記レーザ光による加工を中断すると判断した場合に、前記出射部及び前記走査部を停止して前記レーザ光による加工を中断すると共に、当該加工中断時における処理順を示す作業ステータスを、前記記憶部に記憶させるステップと、前記作業ステータスを前記記憶部に記憶した後に、前記検知部の検知結果に基づいて、加工対象物の加工を中断しないと判断した場合に、加工中断時における前記作業ステータスに対応する前記走査部の走査位置において前記出射部からレーザ光を出射するために前記出射部及び前記走査部を制御する準備処理を実行するステップと、前記準備処理を実行後、前記記憶部に記憶された加工中断時における作業ステータスに基づいて、前記出射部及び前記走査部を制御するステップと、を実行させることを特徴とする。
当該レーザ加工装置の制御プログラムによれば、電源と、出射部と、走査部と、記憶部と、制御部と、検知部と、を備えたレーザ加工装置によって実行させることによって、請求項1記載のレーザ加工装置と同様の効果を奏し得る。
第1実施形態に関するレーザ加工装置1の概略構成を示す説明図である。 第1実施形態に関するレーザ加工装置本体部2を示す外観斜視図である。 第1実施形態に関するレーザヘッド部3の構成を示す上面図である。 第1実施形態に関するレーザ加工装置1の制御系を示すブロック図である。 AC電源EA及び補助電源EBの電圧と、電源電圧低下通知信号との関係を示す説明図である。 描画データを構成するX座標データ及びY座標データの説明図である。 描画データ及び作業ステータスの一例を示す説明図である。 第1実施形態の制御プログラムにおいて、通常時及び中断理由発生時のフローチャートである。 第1実施形態の制御プログラムにおいて、中断理由解消時のフローチャートである。 第2実施形態の制御プログラムにおいて、中断理由解消時のフローチャートである。 第2実施形態における励起化データに関する説明図である。
以下、本発明に関するレーザ加工装置を、レーザ加工装置1に具体化した実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
(レーザ加工装置の概略構成)
先ず、本実施形態に関するレーザ加工装置1の概略構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1に示すように、本実施形態に関するレーザ加工装置1は、レーザ加工装置本体部2と、レーザコントローラ5と、電源ユニット6と、から構成されている。
レーザ加工装置本体部2は、レーザ光として、パルスレーザLを加工対象物Wの加工面WA上を2次元走査してレーザ加工を行う。レーザコントローラ5は、コンピュータで構成され、PC(図示せず)と双方向通信可能に接続されると共に、レーザ加工装置本体部2及び電源ユニット6と電気的に接続されている。尚、PCは、パーソナルコンピュータ、マウス等の入力操作部、液晶ディスプレイ等から構成され、画像データの作成等に用いられる。そして、レーザコントローラ5は、PC(図示せず)から送信された画像データ、制御パラメータ、各種指示情報等に基づいてレーザ加工装置本体部2及び電源ユニット6を駆動制御する。
尚、図1は、レーザ加工装置1の概略構成を示すものであるため、レーザ加工装置本体部2を模式的に示している。従って、当該レーザ加工装置本体部2の具体的な構成については、後に詳細に説明する。
(レーザ加工装置本体部の概略構成)
次に、レーザ加工装置本体部2の概略構成について、図1〜図3に基づいて説明する。尚、レーザ加工装置本体部2の説明において、図1の左方向、右方向、上方向、下方向が、それぞれレーザ加工装置本体部2の前方向、後方向、上方向、下方向である。従って、レーザ発振器21のパルスレーザLの出射方向が前方向である。本体ベース11に対して垂直な方向が上下方向である。そして、レーザ加工装置本体部2の上下方向及び前後方向に直交する方向が、レーザ加工装置本体部2の左右方向である。
図2等に示すように、レーザ加工装置本体部2は、パルスレーザLと可視レーザ光M(図3参照)をfθレンズ20から同軸上に出射するレーザヘッド部3と、レーザヘッド部3が上面板部35A上に固定される略箱体状の加工容器4とから構成されている。
図1、図3に示すように、レーザヘッド部3は、本体ベース11と、パルスレーザLを出射するレーザ発振ユニット12と、光シャッター部13と、光ダンパー14と、ハーフミラー15と、ガイド光部16と、反射ミラー17と、光センサ18と、ガルバノスキャナ19と、fθレンズ20等から構成され、略直方体形状の筐体カバー3A(図2参照)で覆われている。
レーザ発振ユニット12は、レーザ発振器21と、ビームエキスパンダ22と、取付台23とから構成されている。レーザ発振器21は、ファイバコネクタと、集光レンズと、反射鏡と、レーザ媒質と、受動Qスイッチと、出力カプラーと、ウィンドウとをケーシング内に有している。ファイバコネクタには、光ファイバFが接続されており、電源ユニット6を構成する励起用半導体レーザ部40から出射された励起光が、光ファイバFを介して入射される。
集光レンズは、ファイバコネクタから入射された励起光を集光する。反射鏡は、集光レンズによって集光された励起光を透過すると共に、レーザ媒質から出射されたレーザ光を高効率で反射する。レーザ媒質は、励起用半導体レーザ部40から出射された励起光によって励起されてレーザ光を発振する。レーザ媒質としては、例えば、レーザ活性イオンとしてネオジウム(Nd)が添加されたネオジウム添加ガドリニウムバナデイト(Nd:GdVO4)結晶や、ネオジウム添加イットリウムバナデイト(Nd:YVO4)結晶や、Nd:YAG結晶等を用いることができる。
受動Qスイッチは、内部に蓄えられた光エネルギーがある一定値を超えたとき、透過率が80%〜90%になるという性質持った結晶である。従って、受動Qスイッチは、レーザ媒質によって発振されたレーザ光をパルス状のパルスレーザとして発振するQスイッチとして機能する。受動Qスイッチとしては、例えば、クロームYAG(Cr:YAG)結晶やCr:MgSiO4結晶等を用いることができる。
出力カプラーは、反射鏡とレーザ共振器を構成する。出力カプラーは、例えば、表面に誘電体層膜をコーティングした凹面鏡により構成された部分反射鏡で、波長1063nmでの反射率は、80%〜95%である。ウィンドウは、合成石英等から形成され、出力カプラーから出射されたレーザ光を外部へ透過させる。従って、レーザ発振器21は、受動Qスイッチを介してパルスレーザを発振し、加工対象物Wの加工面WAにレーザ加工を行うためのパルスレーザLを出力する。
ビームエキスパンダ22は、パルスレーザLのビーム径を変更するものであり、レーザ発振器21と同軸に設けられている。取付台23は、レーザ発振器21がパルスレーザLの光軸を調整可能に取り付けられ、本体ベース11の前後方向中央位置よりも後側の上面に対して、各取付ネジ25によって固定されている。
光シャッター部13は、シャッターモータ26と、平板状のシャッター27とから構成されている。シャッターモータ26は、ステッピングモータ等で構成されている。シャッター27は、シャッターモータ26のモータ軸に取り付けられて同軸に回転する。シャッター27は、ビームエキスパンダ22から出射されたパルスレーザLの光路を遮る位置に回転した際には、パルスレーザLを光シャッター部13に対して右方向に設けられた光ダンパー14へ反射する。一方、シャッター27がビームエキスパンダ22から出射されたパルスレーザLの光路上に位置しないように回転した場合には、ビームエキスパンダ22から出射されたパルスレーザLは、光シャッター部13の前側に配置されたハーフミラー15に入射する。
光ダンパー14は、シャッター27で反射されたパルスレーザLを吸収する。尚、光ダンパー14の発熱は、本体ベース11に熱伝導されて冷却される。ハーフミラー15は、パルスレーザLの光路に対して斜め左下方向に45度の角度を形成するように配置される。ハーフミラー15は、後側から入射されたパルスレーザLのほぼ全部を透過する。また、ハーフミラー15は、後側から入射されたパルスレーザLの一部を、反射ミラー17へ45度の反射角で反射する。反射ミラー17は、ハーフミラー15のパルスレーザLが入射される後側面の略中央位置に対して左方向に配置される。
ガイド光部16は、可視レーザ光として、赤色レーザ光を出射する可視半導体レーザ28と、可視半導体レーザ28から出射された可視レーザ光Mを平行光に収束するレンズ群(図示せず)とから構成されている。可視レーザ光Mは、レーザ発振器21から出射されるパルスレーザLと異なる波長である。ガイド光部16は、ハーフミラー15のパルスレーザLが出射される略中央位置に対して右方向に配置されている。この結果、可視レーザ光Mは、ハーフミラー15のパルスレーザLが出射される略中央位置に、ハーフミラー15の前側面である反射面に対して45度の入射角で入射され、45度の反射角でパルスレーザLの光路上に反射される。即ち、可視半導体レーザ28は、可視レーザ光MをパルスレーザLの光路上に出射する。
反射ミラー17は、パルスレーザLの光路に対して平行な前後方向に対して斜め左下方向に45度の角度を形成するように配置され、ハーフミラー15の後側面において反射されたパルスレーザLの一部が、反射面の略中央位置に対して45度の入射角で入射される。そして、反射ミラー17は、反射面に対して45度の入射角で入射されたパルスレーザLを45度の反射角で前側方向へ反射する。
光センサ18は、パルスレーザLの発光強度を検出するフォトディテクタ等で構成され、反射ミラー17のパルスレーザLが反射される略中央位置に対して、図3中、前側方向に配置されている。この結果、光センサ18は、反射ミラー17で反射されたパルスレーザLが入射され、この入射されたパルスレーザLの発光強度を検出する。従って、光センサ18を介してレーザ発振器21から出力されるパルスレーザLの発光強度を検出することができる。
ガルバノスキャナ19は、本体ベース11の前側端部に形成された貫通孔29の上側に取り付けられ、レーザ発振ユニット12から出射されたパルスレーザLと、ハーフミラー15で反射された可視レーザ光Mとを下方へ2次元走査するものである。ガルバノスキャナ19は、ガルバノX軸モータ31とガルバノY軸モータ32とが、それぞれのモータ軸が互いに直交するように外側からそれぞれの取付孔に嵌入されて本体部33に取り付けられて構成されている。従って、当該ガルバノスキャナ19においては、各モータ軸の先端部に取り付けられた走査ミラーが内側で互いに対向している。そして、ガルバノX軸モータ31、ガルバノY軸モータ32の回転をそれぞれ制御して、各走査ミラーを回転させることによって、パルスレーザLと可視レーザ光Mとを下方へ2次元走査する。この2次元走査方向は、前後方向(X方向)と左右方向(Y方向)である。
fθレンズ20は、下方に配置された加工対象物Wの加工面WAに対して、ガルバノスキャナ19によって2次元走査されたパルスレーザLと可視レーザ光Mとを同軸に集光する。従って、ガルバノX軸モータ31、ガルバノY軸モータ32の回転を制御することによって、パルスレーザLと可視レーザ光Mが、加工対象物Wの加工面WA上において、所望の加工パターンで前後方向(X方向)と左右方向(Y方向)に2次元走査される。
次に、加工容器4の概略構成について、図2に基づいて説明する。図2に示すように、加工容器4は、前面側が開放された略箱体状の本体箱部35と、本体箱部35の前面側を覆う観音開きの各扉36と、加工対象物Wを配置する為の加工台等から構成されている。本体箱部35と各扉36は、加工対象物W上で反射されたパルスレーザLを遮光する鉄やステンレス等の材料で形成されている。
本体箱部35は、レーザヘッド部3が設置される略矩形状の上面板部35Aと、奥側壁面部を形成する矩形状の背面板部35Bと、左右側壁部を形成する矩形状の各側面板部35Cと、四角枠状に形成された底面部35Dとから構成されている。底面部35Dは、各側面板部35Cよりも前方に、例えば、約30cm突出するように配置される。従って、本体箱部35は、本体箱部35の前面側であって、前方に突出した底面部35Dの上側に、開口部を有している。
各扉36は、本体箱部35前面側の開口部を左右対称に覆うと共に、各蝶番を介して、各側面板部35Cの前側縁部を回動軸として、それぞれ左右方向外側へ中心角度約180度回動する観音開きに取り付けられる。各扉36の前側上端部には、略コの字形の把手36Aが取り付けられている。各把手36Aの下側には、それぞれ一対の四角形状の透孔36Bが上下に隣接して形成されている。各一対の透孔36Bは、透明なガラスやアクリル板等で形成されて可視光を透過する透過板によって閉塞されている。
そして、加工容器4は、本体箱部35の底面部35Dの下面の四隅に、脚部材37を有している。従って、レーザヘッド部3及び加工容器4は、これら脚部材37を介して床等の上に配置される。又、左右両側の側面板部35Cにおける上端部には、把持部材38が、それぞれ、前後方向略中央部に嵌め込まれており、把持部材38は、横長四角形に開口されて内側に窪んでいる。従って、ユーザは、各把持部材38を持ってレーザヘッド部3及び加工容器4を運搬することができる。
尚、図示は省略するが、本体箱部35の上面板部35Aには、略円形の挿通孔が形成されており、レーザヘッド部3のfθレンズ20が嵌挿される。従って、当該レーザ加工装置本体部2によれば、加工容器4内部の加工台上に設置された加工対象物Wの加工面WAに対して、パルスレーザL及び可視レーザ光Mを照射することができ、レーザ加工を施すことができる。
(電源ユニットの概略構成)
次に、レーザ加工装置1における電源ユニット6の概略構成について、再び図1を参照しつつ説明する。図1に示すように、電源ユニット6は、励起用半導体レーザ部40と、レーザドライバ51と、電源部52と、冷却ユニット53とを、ケーシング55内に有している。電源部52は、励起用半導体レーザ部40を駆動する駆動電流を、レーザドライバ51を介して励起用半導体レーザ部40に供給する部分であり、後述する電源基板70を有している。レーザドライバ51は、後述のようにレーザコントローラ5から入力される駆動情報に基づいて、励起用半導体レーザ部40を直流駆動する。
励起用半導体レーザ部40は、光ファイバFによってレーザ発振器21に光学的に接続されている。励起用半導体レーザ部40は、レーザドライバ51から入力されるパルス状の駆動電流に対して、レーザ光を発生する閾値電流を超えた電流値に比例した出力の波長のレーザ光である励起光を、光ファイバF内に出射する。従って、レーザ発振器21には、励起用半導体レーザ部40からの励起光が光ファイバFを介して入射される。励起用半導体レーザ部40は、例えば、GaAsを用いたレーザバーを用いることができる。
冷却ユニット53は、電源部52及び励起用半導体レーザ部40を、所定の温度範囲内に調整する為のユニットであり、例えば、電子冷却方式により冷却することで、励起用半導体レーザ部40の温度制御を行っており、励起用半導体レーザ部40の発振波長を微調整する。尚、冷却ユニット53は、水冷式の冷却ユニットや、空冷式の冷却ユニット等を用いるようにしてもよい。
(レーザ加工装置の制御系)
次に、レーザ加工装置1の制御系構成について、図面を参照しつつ説明する。図4に示すように、レーザ加工装置1は、当該レーザ加工装置1のレーザ加工に関する主な制御を司るメイン基板60と、当該レーザ加工装置1への電力供給に関する制御を司る電源基板70と、ドアセンサ36Cと、励起用半導体レーザ部40と、ガルバノスキャナ19と、補助電源EBとを有しており、所定の交流電力の供給源であるAC電源EAと接続されている。尚、AC電源EAは、通常、交流電圧100Vの交流電力を供給している。
メイン基板60は、CPU61と、SDRAM62と、ROM63と、FPGA64と、電源切替部65と、DCDCコンバータ66と、DAC67と、DAC68と、を有している。そして、電源基板70は、ACDCコンバータ71と、ACDCコンバータ72と、ACDCコンバータ73と、電源監視部74とを有している。
メイン基板60のCPU61は、レーザ加工装置1の全体の制御を行う演算装置及び制御装置として機能する。当該CPU61は、AC電源EA又は補助電源EBにより駆動し、例えば、描画用の座標データやレーザ強度データ、作業ステータスの算出及び管理を行う。具体的には、CPU61は、PCから入力された画像データを描画データに変換し、当該描画データを構成する描画パターンのXY座標データ、パルスレーザLの強度情報等を生成する。
SDRAM62は、CPU61により演算された各種の演算結果や、PCから送信された画像データを一時的に記憶させておくためのものである。そして、ROM63は、各種のプログラムを記憶させておくものであり、PCから送信された画像データに基づいて描画パターンのXY座標データを算出してSDRAM62に記憶する等の各種プログラムが記憶されている。ROM63には、フォントの種類別に、直線と楕円弧とで構成された各文字のフォントの始点、終点、焦点、曲率等のデータが記憶されている。又、ROM63は、AC電源EAの電圧が所定値よりも低下した場合等の中断理由が生じた場合に、後述する作業ステータスを保存するための不揮発性メモリとして機能する。
FPGA64は、集積回路の一種であり、複数のFIFOを有している。各FIFOは、データの流れる方向が一方向であるという特性のある記憶装置であり、FPGA64の各FIFOは、描画データとして生成される描画パターンのXY座標データ、レーザ強度データ及び作業ステータスを格納する。当該FPGA64は、CPU61から描画データを受信すると、当該描画データを構成する各データを、夫々に対応する内部FIFOに格納し、ガルバノスキャナ19や励起用半導体レーザ部40に対して、タイミングよく送出する。これにより、当該レーザ加工装置1は、加工対象物Wの加工面WAに対して、パルスレーザLを描画データに基づいて操作させることができ、PCからの画像データが示す加工内容でレーザ加工を行うことができる。
電源切替部65は、当該レーザ加工装置1を駆動する為の電力供給源を、AC電源EAと、当該AC電源EAとは別の補助電源EBとの間で切り替える。電源切替部65の動作については、後に詳細に説明する。
DCDCコンバータ66は、AC電源EAから電源基板70を介して供給された直流電力の電圧を、CPU61及びFPGA64を駆動可能な電圧の直流電力に変換する。DAC67は、各描画パターンのXY座標データに基づくデジタル電気信号をアナログ電気信号に変換して、FPGA64からガルバノスキャナ19へ送出する。そして、DAC68は、各描画パターンのレーザ強度データに基づくデジタル電気信号をアナログ電気信号に変換して、FPGA64から励起用半導体レーザ部40へ送出する。
電源基板70のACDCコンバータ71は、AC電源EAからの交流電力の電圧を、CPU61及びFPGA64の動作用に用いられる所定電圧の直流電力に変換する。ACDCコンバータ72は、AC電源EAからの交流電力の電圧を、ガルバノスキャナ19の動作用に用いられる所定電圧の直流電力に変換する。そして、ACDCコンバータ73は、AC電源EAからの交流電力の電圧を、励起用半導体レーザ部40の動作用に用いられる所定電圧の直流電力に変換する。
電源監視部74は、ACDCコンバータ71によって、AC電源EAからの交流電力を元に生成される直流電力の電圧値を監視することで、CPU61及びFPGA64が動作可能な状態か否かを監視する。当該電源監視部74は、ACDCコンバータ71からの電圧値と所定値とを比較することで、CPU61、FPGA64及び電源切替部65に対して、電源電圧低下通知信号を送信する。具体的には、電源電圧低下通知信号は、ACDCコンバータ71によって生成される電圧が所定電圧値Vl(例えば、24V)以上のときはHighレベル、所定電圧値Vlより小さいときはLowレベルとなる。
尚、所定電圧値Vlの値は、レーザ加工装置1で使用している安全装置(図示せず)の動作電圧に基づいて定められる。当該安全装置は、電源が落ちた場合に、レーザ加工装置1を間違いなく安全な状態にする装置である為、電源監視部74は、所定電圧値Vlを基準として、ACDCコンバータ71によって生成される直流電力の電圧値を監視することによって、レーザ加工装置1の安全面を担保している。
そして、ドアセンサ36Cは、加工容器4の扉36近傍に配設されており、加工容器4における扉36が開放されていることを示すドア開放通知を、CPU61及びFPGA64に対して送出する。従って、CPU61及びFPGA64は、当該ドア開放通知に基づいて、加工容器4の扉36が開放されているか否かを判断することができる。
(電源監視部74、電源切替部65の動作)
当該レーザ加工装置1における電源監視部74及び電源切替部65の動作について、図5を参照しつつ詳細に説明する。AC電源EAの電圧が下がると、ACDCコンバータ71によって、生成される電圧が所定電圧値Vlよりも低下する。ACDCコンバータ71によって生成される電圧が所定電圧値Vlを下回ると、DCDCコンバータ66が、CPU61及びFPGA64を駆動可能な電圧値を生成することができなくなり、レーザ加工装置1による描画が間もなく不能となる。
図5中のTaで示す時点のように、ACDCコンバータ71によって生成される電圧が所定電圧値Vlよりも低下すると、レーザ加工装置1による描画が間もなく不能となる事態を招くため、電源監視部74は、CPU61、FPGA64及び電源切替部65に対して、Lowレベルの電源電圧低下通知信号を送信する。Lowレベルの電源電圧低下通知信号を受信すると、電源切替部65は、レーザ加工装置1に関する駆動源を、AC電源EAから、補助電源EBに切り替える。尚、Lowレベルの電源電圧低下通知信号を受信した場合のCPU61及びFPGA64の処理内容について、後に詳細に説明する。
その後、図5中のTbで示す時点のように、AC電源EAの電圧が上がり、ACDCコンバータ71によって生成される電圧が所定電圧値Vl以上に回復すると、電源監視部74は、CPU61、FPGA64及び電源切替部65に対して、Highレベルの電源電圧低下通知信号を送信する。Highレベルの電源電圧低下通知信号を受信すると、電源切替部65は、レーザ加工装置1に関する駆動源を、補助電源EBからAC電源EAに切り替え、DCDCコンバータ66が生成した電圧値の電力を用いて、CPU61及びFPGA64を駆動制御する。
(描画データ及び作業ステータスの構成)
続いて、当該レーザ加工装置1において生成される描画データ及び作業ステータスについて、図6、図7を参照しつつ説明する。上述したように、レーザ加工装置1は、PCからの画像データに基づいて描画データを生成し、当該描画データに基づいてガルバノスキャナ19、励起用半導体レーザ部40等を制御することで、画像データに基づく加工内容で加工対象物W上にレーザ加工を施している。
図6、図7に示すように、描画データは、X座標データと、Y座標データと、レーザ強度データとを有しており、これらによって特定される点の集合体によって構成される。描画データを構成する各点は、X軸、Y軸からなる直交座標系に従って、X軸及びY軸の交点である座標原点を基準とした相対的な位置関係によって特定される(図6参照)。X座標データは、描画データを構成する一の点に関するX座標を示す。Y座標データは、描画データを構成する一の点に関するY座標を示す。図6におけるガルバノ原点は、X軸及びY軸の交点である座標原点に対応し、ガルバノスキャナ19における走査の初期位置を示す。
例えば、図6に示すように、X座標データがXaであり、Y座標データがYaである場合には、加工内容としてのAの文字における左下端に位置する点が、直交座標系において特定される。そして、座標原点とガルバノ原点とが対応している為、当該レーザ加工装置1は、X座標データ及びY座標データに基づいて、ガルバノスキャナ19を制御することで、加工対象物W上の一点を加工するべく、走査に関する位置制御を行うことができる。
尚、当該実施形態においては、X軸、Y軸からなる直交座標系を採用し、X座標、Y座標によって加工位置となる点を特定していたが、この態様に限定されるものではなく、更に、Z座標データを加えて、加工位置となる点を特定してもよい。
レーザ強度データは、X座標、Y座標によって特定された加工位置となる点に対して、照射されるパルスレーザLの強度を示す(図7参照)。従って、レーザ強度データに基づいて、励起用半導体レーザ部40を制御することで、レーザ加工装置1は、加工位置となる一点を、指定された強度のパルスレーザLによってレーザ加工することができる。
図7に示すように、作業ステータスは、1、2、3…のように連続した整数であり、描画データの加工内容を構成する各点の処理順を示す。当該作業ステータスは、描画データに基づくレーザ加工に進行に伴って、各描画データにおける各点と同期してFPGA64の各FIFO内にて管理される。当該作業ステータスは、CPU61がPCからの画像データを描画データに変換する際に、描画データを構成する各点と対応付けて生成される。
作業ステータス「1」は、1番目の処理として、(X座標、Y座標)=(Xa、Ya)で特定される点に対して、レーザ強度「La」のパルスレーザLを照射してレーザ加工を行うことを示す。そして、作業ステータス「2」は、2番目の処理として、(X座標、Y座標)=(Xb、Yb)で特定される点に対して、レーザ強度「Lb」のパルスレーザLを照射してレーザ加工を行うことを示す。
後述するように、当該レーザ加工装置1においては、レーザ加工中に中断理由が生じた場合には、その時点でのレーザ加工に関する作業ステータスを、ROM63に書き込み、中断理由解消後、ROM63から作業ステータスを読み出すように構成されている。例えば、(中断時のX座標Xn、中断時のY座標Yn)=(Xe、Ye)で特定される点に対して、レーザ強度「Le」のパルスレーザLを照射してレーザ加工を行っている状態で、中断理由が発生した場合、ROM63には、作業ステータス「5」が書き込まれる。その後、中断理由が解消した場合、レーザ加工装置1は、ROM63の作業ステータス「5」を参照することで、中断理由発生時の状態におけるレーザ加工の進行状況を特定することができる。
(通常状態におけるレーザ加工装置の制御内容)
次に、当該レーザ加工装置1の通常状態における制御内容について、図8を参照しつつ詳細に説明する。尚、通常状態とは、レーザ加工装置1に対して、何等の中断理由も生じていない状態を意味し、レーザ加工を滞りなく行い得る状態を指す。そして、レーザ加工装置1において、図8等に示す制御プログラムは、PCから送信された画像データを、CPU61で受信すると、CPU61及びFPGA64で実行され、画像データが示すユーザ所望の加工内容で、加工対象物Wに対してレーザ加工を施すように、レーザ加工装置を制御する。
PCから所望の加工内容を示す画像データを受信すると(S1)、CPU61は、当該画像データを変換することによって描画データを生成する(S2)と共に、受信した画像データをSDRAM62へ一時的に保存する(S3)。この時、描画データとしては、X座標データ、Y座標データ、レーザ強度データ、作業ステータスが、加工内容を構成する各点ごとに生成される。その後、CPU61は、生成した描画データを、FPGA64に対して送信する(S4)。
CPU61から描画データを受信すると、FPGA64は、レーザ加工の処理順に従って、図7に示すように、FPGA内に形成された各FIFOに対して、描画データを構成するX座標データ、Y座標データ、レーザ強度データ、作業ステータスを格納する(S5)。
描画データをFPGAの各FIFOに格納することにより、CPU61は、他のタスクがない場合は一括した描画データの生成(S2)及びFPGA64への送信(S4)を行うことができる。同時に、FPGA64は、他のタスクが発生し、CPU61が処理を行っている場合であっても、各FIFOに格納された描画データを用いて、パルスレーザLによる加工対象物Wの加工を、安定して継続することができる。
具体的には、FPGA64は、DAC67を介して、描画データを構成するX座標データ、Y座標データを、随時アナログ信号に変換して、ガルバノスキャナ19のガルバノX軸モータ31、ガルバノY軸モータ32に入力する。これにより、パルスレーザLにより加工される加工位置が、X座標データ、Y座標データによって特定される点に走査される。
同時に、FPGA64は、DAC68を介して、描画データを構成するレーザ強度データを、随時アナログ信号に変換して、励起用半導体レーザ部40に入力する。これにより、励起用半導体レーザ部40は、レーザ強度データに基づく強度の励起光を、レーザ発振器21に入射する為、当該励起光に対応する強度のパルスレーザLが加工対象物W上に出射される。
即ち、当該レーザ加工装置1においては、FPGA64によって、X座標データ、Y座標データにより特定される点に対して、レーザ強度データに基づく強度のパルスレーザLを照射することで、加工対象物W上をレーザ加工する。
描画データをFPGA64に送信した後、CPU61は、電源監視部74から出力される電源電圧低下通知信号に基づいて、ACDCコンバータ71によって生成される電圧が所定電圧値Vlよりも低下しているか否かを判断する(S6)。又、CPU61は、ドアセンサ36Cからのドア開放通知に基づいて、加工容器4の扉36が開放されているか否かを判断する(S7)。所定電圧値Vlよりも低下している場合(S6:YES)、若しくは、加工容器4の扉36が開放されている場合(S7:YES)、CPU61は、レーザ加工に関する中断理由が生じていると判断し、レーザ加工を中断する際の処理を行う。この時の処理内容については後述する。一方、所定電圧値Vl以上である場合、若しくは、加工容器4の扉36が閉じている場合、CPU61は、S1に処理を戻し、描画データの変換(S2)等の処理を実行する。
一方、FPGA64は、CPU61からの描画データの受信処理(S5)の後、電源監視部74から出力される電源電圧低下通知信号に基づいて、ACDCコンバータ71によって生成される電圧が所定電圧値Vlよりも低下しているか否かを判断する(S8)。又、FPGA64は、ドアセンサ36Cからのドア開放通知に基づいて、加工容器4の扉36が開放されているか否かを判断する(S9)。所定電圧値Vlよりも低下している場合(S8:YES)、若しくは、加工容器4の扉36が開放されている場合(S9:YES)、FPGA64は、レーザ加工に関する中断理由が生じていると判断し、レーザ加工を中断する際の処理を行う。この時の処理内容については、後述する。一方、所定電圧値Vl以上である場合、若しくは、加工容器4の扉36が閉じている場合、FPGA64は、S5に処理を戻し、描画データに基づくレーザ加工処理を継続する。
(中断理由発生時におけるレーザ加工装置の制御内容)
続いて、中断理由発生時における当該レーザ加工装置1の制御内容について、図8を参照しつつ詳細に説明する。尚、中断理由発生時とは、レーザ加工装置1におけるレーザ加工に支障をきたす事象が生じている状態を指し、本実施形態においては、ACDCコンバータ71によって生成される電圧が所定電圧値Vlよりも低下した状態、若しくは、加工容器4の扉36が開放されている状態を指す。
ACDCコンバータ71によって生成される電圧が所定電圧値Vlよりも低下した状態(S6:YES)、若しくは、加工容器4の扉36が開放されている状態(S7:YES)の何れかであり、中断理由が発生している場合、CPU61は、加工中断処理(S10)を実行し、レーザ加工を中断する旨を示す中断命令を、FPGA64に対して送信する。その後、CPU61は、S12に処理を移行する。
一方、所定電圧値Vlよりも低下している場合(S8:YES)、若しくは、加工容器4の扉36が開放されている場合(S9:YES)には、FPGA64は、加工中断処理を実行する(S11)。加工中断処理(S11)では、FPGA64は、各FIFOからのX座標データ、Y座標データの取得を停止し、中断理由の発生直前のX座標データ、Y座標データを保持したまま、ガルバノスキャナ19の駆動を停止する。又、この加工中断処理(S11)において、FPGA64は、CPU61からの中断命令に基づいて、励起用半導体レーザ部40に対する動作イネーブル信号をオフにし、励起光の出射を停止する。この励起光の出射を停止することにより、レーザ加工装置1は、レーザ発振器21からのパルスレーザLの出力を停止する。加工中断処理(S11)を終了した後、FPGA64は、S14に処理を移行する。
S12では、CPU61は、SDRAM62に対して、セルフリフレッシュ命令を出力し、その後、SDRAM62にセルフリフレッシュを実行させる(S13)。ここで、セルフリフレッシュとは、SDRAM62内のデータを保持する為に、通常、CPU61によって行われていたSDRAM62の内部コンデンサに対する電荷の供給を、SDRAM62自身で定期的に実行させることである。これにより、SDRAM62は、S3で一時保存されていた画像データを、セルフリフレッシュを定期的に実行することによって保持する。
一方、加工中断処理(S11)を終了すると、FPGA64は、中断理由が発生した時点における作業ステータスを、FPGA64のFIFOから取得し(S14)、当該作業ステータスをROM63に書き込む(S15)。
SDRAM62のセルフリフレッシュに関する処理(S12、S13)の後、CPU61は、電源電圧低下通知信号に基づいて、ACDCコンバータ71によって生成される電圧が所定電圧値Vl以上であるか否かを判断する(S16)。又、CPU61は、ドア開放通知に基づいて、加工容器4の扉36が閉鎖されているか否かを判断する(S17)。即ち、CPU61は、S16及びS17を実行することで、中断理由が解消したかを判断する。所定電圧値Vl以上である場合、若しくは、加工容器4の扉36が閉鎖されている場合、CPU61は、レーザ加工に関する中断理由が解消していると判断し、レーザ加工を再び開始する為の処理を行う。この時の処理内容については、後述する。一方、所定電圧値Vlよりも低下している場合、若しくは、加工容器4の扉36が開放されている場合、CPU61は、中断理由が解消されるまで、レーザ加工を実行することなく、処理を待機する。
一方、FPGA64は、作業ステータスの書込に関する処理(S14、S15)の後、電源電圧低下通知信号に基づいて、ACDCコンバータ71によって生成される電圧が所定電圧値Vl以上であるか否かを判断する(S18)。又、FPGA64は、ドア開放通知に基づいて、加工容器4の扉36が閉鎖されているか否かを判断する(S19)。即ち、FPGA64は、S18及びS19を実行することで、中断理由が解消したかを判断する。所定電圧値Vl以上である場合、若しくは、加工容器4の扉36が閉鎖されている場合、FPGA64は、レーザ加工に関する中断理由が解消していると判断し、レーザ加工を再び開始する為の処理を行う。この時の処理内容については、後述する。一方、所定電圧値Vlよりも低下している場合、若しくは、加工容器4の扉36が開放されている場合、FPGA64は、中断理由が解消されるまで、レーザ加工を実行することなく、処理を待機する。
(中断理由解消時における第1実施形態のレーザ加工装置の制御内容)
次に、第1実施形態に係るレーザ加工装置1において、中断理由が解消した場合の制御内容について、図9を参照しつつ詳細に説明する。
S16、S17において、中断理由が解消したと判断された場合、CPU61は、原点座標データを、FPGA64へ送信する(S21)。原点座標データは、図6に示すように、X軸、Y軸からなる直交座標系におけるX軸及びY軸の交点である座標原点を示し、原点X座標データと、原点Y座標データにより構成されている。即ち、原点座標データは、(X座標、Y座標)=(0、0)を示しており、ガルバノスキャナ19の走査に関する初期位置であるガルバノ原点に対応している。
S18、S19において、中断理由が解消したと判断され,CPU61から原点座標データを受信すると、FPGA64は、当該原点座標データを、DAC67を介して、ガルバノスキャナ19に入力する(S22)。これにより、ガルバノスキャナ19は、原点座標データに基づいて、ガルバノX軸モータ31及びガルバノY軸モータ32を駆動制御することで、パルスレーザLによる加工位置を、ガルバノ原点に移動させる。その後、FPGA64は、ROM63にアクセスして(S23)、S13で書き込まれた作業ステータスをROM63から読み出す(S24)。そして、FPGA64は、ROM63から読み出した作業ステータスを、CPU61に対して送信する(S25)。
FPGA64から作業ステータスを受信すると(S26)、CPU61は、受信した中断理由発生時の作業ステータスよりも所定数分だけ過去の作業ステータスを参照する(S27)。具体的には、CPU61は、中断理由発生時の作業ステータスの値よりも所定数分だけ小さな値の作業ステータスを参照する。その後、CPU61は、特定した過去の作業ステータスに対応するデータとして、X座標データ、Y座標データ及びレーザ強度データを、SDRAM62から読み出す(S28)。つまり、CPU61は、セルフリフレッシュによって保持されている画像データを、SDRAM62から読み出す(S29)。CPU61は、読み出した画像データを描画データに変換する(S30)と同時に、画像データをSDRAM62に一時保存する(S31)。その後、CPU61は、変換した描画データを、FPGA64に対して送信する(S32)。
中断理由発生時から所定数分だけ過去にあたる描画データを、CPU61から受信すると(S33)、FPGA64は、特定した過去の作業ステータスに対応する特定した過去の作業ステータスに対応するX座標データ、Y座標データを、DAC67を介して、ガルバノスキャナ19に入力すると同時に、当該過去の作業ステータスに対応するレーザ強度データを、DAC68を介して、励起用半導体レーザ部40へ入力する(S34)。
ここで、当該レーザ加工装置1においては、中断理由の発生によりレーザ加工を中断すると、励起用半導体レーザ部40におけるエネルギーは、中断期間の経過に伴って低下していく。中断理由の解消によりレーザ加工を再び開始するにあたって、中断理由発生時の次の点を、再開直後に加工する場合、励起用半導体レーザ部40が励起状態に戻るまでエネルギーが不足し、所望する描画を行うことができないことが懸念される。従って、中断理由の解消に伴いレーザ加工を再開するにあたって、励起用半導体レーザ部40のエネルギーを再び励起状態に戻し、加工対象物Wを加工可能な強度のパルスレーザLを出射可能な状態にする必要がある。
この点、第1実施形態のレーザ加工装置1によれば、中断理由の解消に伴ってレーザ加工を再開する場合には、中断理由発生時にROM63に書き込まれた作業ステータスを参照し(S23、S24)、中断理由発生時よりも所定数分前の段階(作業ステータス)に対応するレーザ加工からやり直す(S27〜S34)為、中断理由発生時を終え、その次の作業ステータスに対応するレーザ加工を行うまでの間に、励起用半導体レーザ部40は、励起状態に戻すことができる。つまり、当該レーザ加工装置1によれば、中断理由発生時を終え、その次の作業ステータスに対応するレーザ加工を行う際には、加工対象物Wを加工可能な強度のパルスレーザLを出射することが可能となる為、中断理由発生時の前後におけるレーザ加工の品質の差を低減することができ、描画が途切れることはない。
以上説明したように、第1実施形態に関するレーザ加工装置1及び制御プログラムは、レーザ加工装置本体部2と、レーザコントローラ5と、電源ユニット6とを備えており、CPU61及びFPGA64によって、ガルバノスキャナ19及び励起用半導体レーザ部40を制御することで、パルスレーザLを用いて、加工対象物Wに対して描画データに基づくレーザ加工を施すことができる。
当該レーザ加工装置1によれば、AC電源EA及び加工容器4の扉36の状態に基づいて、加工対象物Wの加工を中断すると判断した場合(S6〜S9)、ガルバノスキャナ19及び励起用半導体レーザ部40を停止して、レーザ加工を中断する為、悪環境での加工対象物Wのレーザ加工の実行を抑制することができる。レーザ加工を中断する場合には、FPGA64は、中断理由発生時における作業ステータスをROM63に書き込む為(S15)、中断理由が解消して、加工対象物Wのレーザ加工を開始する際に、中断理由発生時における加工処理の内容を特定することができる(S26)。
そして、当該レーザ加工装置1によれば、中断理由が解消してレーザ加工を再開する場合には、加工中断時における前記作業ステータスに対応する前記ガルバノスキャナ19の走査位置において前記レーザ発振器21からパルスレーザLを出射するために準備処理を実行し、その後、前記記憶部に記憶された加工中断時における作業ステータスに基づいて、前記出射部及び前記走査部を制御する為(S28〜S34)、前記加工対象物Wの加工を中断する前後における加工品質の差を低減することができる。従って、当該レーザ加工装置1によれば、レーザ加工が中断してしまった場合であっても、新たに加工対象物Wを用意する必要はなく、加工中断時の加工対象物Wを有効利用できる為、効率の良い加工を行うことが可能となる。
当該レーザ加工装置1によれば、中断理由が解消したことに伴い、レーザ加工を再開する場合には、中断理由発生時における作業ステータスが示す処理順より所定数前にあたる処理順からガルバノスキャナ19及び励起用半導体レーザ部40による処理を開始する(S27〜S34)為、前記加工対象物の加工を中断する前後における加工品質の差を、確実に低減することができる。これにより、当該レーザ加工装置1は、レーザ加工の中断に伴う加工対象物Wの浪費及び加工処理の無駄を削減することができ、効率の良い加工を実現し得る。
又、当該レーザ加工装置1によれば、AC電源EAからの電圧が所定電圧値Vlより低下したことを検知した場合に、前記加工対象物の加工処理を中断すると判断すると共に、前記補助電源EBに切り換える為、AC電源EAからの電圧の低下に伴う加工品質の低下を抑制することができる。
更に、当該レーザ加工装置1によれば、前記加工容器4の扉36が開放されていることを検知した場合に、前記加工対象物の加工処理を中断すると判断する為、扉36の開放に伴って加工対象物Wの加工を中断した場合であっても、前記加工対象物Wの加工を中断する前後における加工品質の差を低減することができる。従って、当該レーザ加工装置1によれば、加工容器4における扉36の開放に伴って加工が中断してしまった場合であっても、新たに加工対象物Wを用意する必要はなく、加工中断時の加工対象物Wを有効利用できる為、効率の良い加工を行うことが可能となる。
(第2実施形態)
次に、上述した第1実施形態と異なる実施形態(第2実施形態)について、図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、第2実施形態に関するレーザ加工装置1は、第1実施形態に関するレーザ加工装置1と同一の基本的構成を有しており、中断理由解消時におけるCPU61及びFPGA64の制御内容が相違する。従って、第1実施形態と同一の構成、制御内容に関する説明は省略する。
(中断理由解消時における第1実施形態のレーザ加工装置の制御内容)
続いて、第2実施形態に係るレーザ加工装置1において、中断理由が解消した場合の制御内容について、図10、図11を参照しつつ詳細に説明する。尚、第2実施形態において、通常状態及び中断理由発生時における制御内容は、第1実施形態と同様である。
S16、S17において中断理由が解消したと判断された場合(図8参照)、CPU61は、第1実施形態と同様に、原点座標データを、FPGA64へ送信する(S41)。
S18、S19において中断理由が解消したと判断され、CPU61から原点座標データを受信すると、FPGA64は、当該原点座標データを、DAC67を介して、ガルバノスキャナ19に入力する(S42)。これにより、ガルバノスキャナ19は、原点座標データに基づいて、パルスレーザLによる加工位置を、ガルバノ原点に移動させる。その後、FPGA64は、ROM63にアクセスして(S43)、S15で書き込まれた作業ステータスをROM63から読み出す(S44)。そして、FPGA64は、ROM63から読み出した作業ステータスを、CPU61に対して送信する(S45)。
FPGA64から作業ステータスを受信すると(S46)、CPU61は、受信した中断理由発生時の作業ステータスに対応するデータとして、X座標データ、Y座標データ及びレーザ強度データを、SDRAM62から読み出す(S47)。つまり、CPU61は、セルフリフレッシュによって保持されている画像データを、SDRAM62から読み出す(S48)。CPU61は、読み出した画像データを描画データに変換する(S49)と同時に、画像データをSDRAM62に一時保存する(S50)。その後、CPU61は、変換した描画データを、FPGA64に対して送信する(S51)。
中断理由発生時における作業ステータスの描画データを、CPU61から受信すると(S52)、FPGA64は、中断理由発生時における作業ステータスに対応するX座標データ、Y座標データを、DAC67を介して、ガルバノスキャナ19に入力する(S53)。
その後、FPGA64は、励起化データをROM63から読み出し、DAC68を介して、励起用半導体レーザ部40へ入力する(S54)。
ここで、第2実施形態における励起化データについて、図11を参照しつつ説明する。第2実施形態においては、励起化データは、励起用半導体レーザ部40に対して、所定期間Tpの間、一定強度Lpの励起光を出射させる旨を規定したデータである。所定期間Tpは、レーザ発振器21のレーザ媒質が前記励起光を受光し始めてから、前記加工対象物Wを加工可能なパルスレーザLを出射可能な励起状態となるまでに要する期間であり、例えば、1.2msecである。
当該励起化データに従って、励起用半導体レーザ部40から一定強度Lpの励起光を、所定期間Tpの間出射させると、レーザ発振器21は、当該励起光を受光することで、励起状態に遷移する。励起化データに規定された一定強度Lpの励起光を受光している間、レーザ発振器21は、加工対象物Wを加工可能なレーザ強度よりも低い強度のパルスレーザLを出射することになる。この時、レーザ発振器21は、加工可能な強度のパルスレーザLを出射することはできないが、継続して励起状態を維持している。
そして、第2実施形態においては、ガルバノスキャナ19の走査位置が、中断理由発生時における作業ステータスに対応するX座標データ、Y座標データに基づく座標位置への移動が完了した時点で、所定期間Tpを終了する。所定期間Tpを終了した後の期間Tnにおいては、中断理由発生時における作業ステータスに対応するレーザ強度でパルスレーザLを出力する為に、当該レーザ強度に対応する強度Lxの励起光が、期間Tmの間、励起用半導体レーザ部40によって出射される。このように、当該レーザ加工装置1においては、CPU61は、励起化データにおける所定期間Tp及び一定強度Lpと、中断理由発生時における作業ステータスに対応するX座標データ、Y座標データとを関連付けることによって、中断理由発生時における座標位置への移動を完了した時点で、加工対象物Wを加工可能な強度のパルスレーザLを出射し得る励起状態に遷移させておくことができる。
図10に戻り、励起化データを励起用半導体レーザ部40に入力した後の処理について説明する。FPGA64は、励起化データに基づく励起状態を維持したまま、ガルバノスキャナ19の駆動制御に基づいて、中断理由発生時における作業ステータスに対応する座標位置への移動が完了しているか否かを判断する(S55)。中断理由発生時における座標位置への移動が完了している場合(S55:YES)、FPGA64は、S56に処理を移行する。一方、中断理由発生時における座標位置への移動が完了していない場合(S55:NO)、FPGA64は、S55に処理を戻し、中断理由発生時における座標位置への移動を継続する。
その後、FPGA64は、励起化データに基づいて、レーザ発振器21の励起化が完了しているか否かを判断する(S56)。具体的には、FPGA64は、励起化データに規定されている所定期間Tpの間、一定強度Lpの励起光を出射したか否かを判断する。中断理由発生時における座標位置への移動が完了した状態で、励起化が完了している場合(S56:YES)、FPGA64は、S57に処理を移行する。一方、レーザ発振器21の励起化が完了していない場合(S56:NO)、FPGA64は、中断理由発生時における座標位置において、レーザ発振器21の励起化が完了するまで処理を待機する。そして、FPGA64は、ガルバノスキャナ19及び励起用半導体レーザ部40を駆動制御して、中断理由発生時の作業ステータスに対応する描画データに基づくレーザ加工を行う。
このように、第2実施形態のレーザ加工装置1は、中断理由の解消に伴ってレーザ加工を再開する場合には、中断理由発生時にROM63に書き込まれた作業ステータスを参照し(S43〜S45)、中断理由発生時の作業ステータスに対応するレーザ加工からやり直す(S47〜S57)。この時、中断理由発生時における作業ステータスに対応する座標位置へガルバノスキャナ19による走査位置を移動させる際に、FPGA64は、励起化データに従って、レーザ発振器21を励起化させる(S54〜S56)。従って、第2実施形態のレーザ加工装置1によれば、中断理由発生時に対応する座標位置への移動を完了した時点で、加工対象物Wを加工可能な強度のパルスレーザLを出射することが可能となる為、パルスレーザLの強度が不足することはなく、中断理由発生時の前後におけるレーザ加工の品質の差を低減することができる。
以上説明したように、第2実施形態に関するレーザ加工装置1及び制御プログラムは、レーザ加工装置本体部2と、レーザコントローラ5と、電源ユニット6とを備えており、CPU61及びFPGA64によって、ガルバノスキャナ19及び励起用半導体レーザ部40を制御することで、パルスレーザLを用いて、加工対象物Wに対して描画データに基づくレーザ加工を施すことができる。
当該レーザ加工装置1によれば、AC電源EA及び加工容器4の扉36の状態に基づいて、加工対象物Wの加工を中断すると判断した場合(S6〜S9)、ガルバノスキャナ19及び励起用半導体レーザ部40を停止して、レーザ加工を中断する為、悪環境での加工対象物Wのレーザ加工の実行を抑制することができる。レーザ加工を中断する場合には、FPGA64は、中断理由発生時における作業ステータスをROM63に書き込む為(S15)、中断理由が解消して、加工対象物Wのレーザ加工を開始する際に、中断理由発生時における加工処理の内容を特定することができる(S47)。
そして、当該レーザ加工装置1によれば、中断理由が解消してレーザ加工を再開する場合には、加工中断時における前記作業ステータスに対応する前記ガルバノスキャナ19の走査位置において前記レーザ発振器21からパルスレーザLを出射するために準備処理を実行し、その後、前記記憶部に記憶された加工中断時における作業ステータスに基づいて、前記出射部及び前記走査部を制御する為(S47〜S57)、前記加工対象物Wの加工を中断する前後における加工品質の差を低減することができる。従って、当該レーザ加工装置1によれば、レーザ加工が中断してしまった場合であっても、新たに加工対象物Wを用意する必要はなく、加工中断時の加工対象物Wを有効利用できる為、効率の良い加工を行うことが可能となる。
当該レーザ加工装置1においては、励起用半導体レーザ部40と、レーザ発振器21と、を有しており、前記レーザ発振器21のレーザ媒質が前記励起光を受光して励起すると、前記パルスレーザを自動的に出射するように構成されている。従って、当該レーザ加工装置によれば、レーザ媒質が励起光を受光してからパルスレーザが出射されるまでの間に、時間的なずれが生じ得る。
この点、当該レーザ加工装置1によれば、中断理由の解消に伴ってレーザ加工を再度開始する場合に、前記加工中断時の前記作業ステータスに対応する制御を実行するタイミングより所定期間前から、前記励起化データに基づいて、励起用半導体レーザ部40に前記励起光を出射させる為(S54)、中断理由発生に伴って加工が中断した部分に至るまでにレーザ媒質を十分励起させることができ、その後の加工に用いられるパルスレーザLの強度を、加工対象物Wを加工可能なレベルに至るまで高めることができる。
この結果、当該レーザ加工装置1は、中断理由が解消した後の加工において、パルスレーザLの強度不足に起因して、レーザ加工が不十分な部分が生じることはなく、レーザ加工を中断する前後における加工品質の差を確実に低減できる。これにより、当該レーザ加工装置1は、レーザ加工の中断に伴う加工対象物Wの浪費及び加工処理の無駄を削減することができる為、効率の良い加工を実現することができる。
又、当該レーザ加工装置1によれば、AC電源EAからの電圧が所定電圧値Vlより低下したことを検知した場合に、前記加工対象物の加工処理を中断すると判断すると共に、前記補助電源EBに切り換える為、AC電源EAからの電圧の低下に伴う加工品質の低下を抑制することができる。
更に、当該レーザ加工装置1によれば、前記加工容器4の扉36が開放されていることを検知した場合に、前記加工対象物の加工処理を中断すると判断する為、扉36の開放に伴って加工対象物Wの加工を中断した場合であっても、前記加工対象物Wの加工を中断する前後における加工品質の差を低減することができる。
尚、上述した実施形態において、レーザ加工装置1は、本発明におけるレーザ加工装置の一例である。レーザ発振ユニット12及び励起用半導体レーザ部40は、本発明における出射部の一例であり、ガルバノスキャナ19は、本発明における走査部の一例である。SDRAM62及びROM63は、本発明における記憶部の一例であり、CPU61及びFPGA64は、本発明における制御部の一例である。ドアセンサ36C及び電源監視部74は、本発明における検知部の一例である。励起用半導体レーザ部40は、本発明における半導体レーザ部の一例であり、レーザ発振ユニット12は、本発明における発振器の一例である。電源切替部65は、本発明における切替部の一例である。扉36は、本発明における扉部の一例であり、加工容器4は、本発明における加工容器の一例である。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。例えば、上述した実施形態においては、中断理由を構成する環境条件の一例として、「AC電源EAからの電圧が所定電圧値Vlよりも低下したこと」及び「加工容器4の扉36が開放されたこと」を検知して、レーザ加工を中断するように構成していたが、この態様に限定されるものではない。
又、上述した実施形態においては、作業ステータスとして、加工処理の進行に伴って増える整数値を用いていたが、この態様に限定されるものではない。作業ステータスは、CPU61及びFPGA64が加工処理の処理順を特定することができれば、種々の態様を採用し得る。
1 レーザ加工装置
2 レーザ加工装置本体部
3 レーザヘッド部
4 加工容器
5 レーザコントローラ
6 電源ユニット
12 レーザ発振ユニット
19 ガルバノスキャナ
21 レーザ発振器
36 扉
36C ドアセンサ
40 励起用半導体レーザ部
61 CPU
62 SDRAM
63 ROM
64 FPGA
65 電源切替部
74 電源監視部
W 加工対象物
EA AC電源
EB 補助電源

Claims (7)

  1. 電源と、
    加工対象物を加工する為のレーザ光を出射する出射部と、
    前記出射部から出射されたレーザ光を走査する走査部と、
    前記レーザ光による加工内容と前記加工内容で加工する為の前記出射部及び前記走査部の制御を含む描画データを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記描画データに基づいて、前記出射部及び前記走査部を制御する制御部と、
    前記電源の遮断を含む前記レーザ光による加工の中断に関する環境条件の変化を検知する検知部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記検知部による前記環境条件の変化に関する検知結果に基づいて、前記レーザ光による加工を中断するか否かを判断し、
    前記レーザ光による加工を中断すると判断した場合に、前記出射部及び前記走査部を停止して前記レーザ光による加工を中断すると共に、当該加工中断時における処理順を示す作業ステータスを、前記記憶部に記憶させ、
    前記作業ステータスを前記記憶部に記憶した後に、前記検知部の検知結果に基づいて、加工対象物の加工を中断しないと判断した場合に、加工中断時における前記作業ステータスに対応する前記走査部の走査位置において前記出射部からレーザ光を出射するために前記出射部及び前記走査部を制御する準備処理を実行し、
    前記準備処理を実行した後、前記記憶部に記憶された加工中断時における作業ステータスに基づいて、前記出射部及び前記走査部を制御する
    ことを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 前記制御部は、
    前記作業ステータスを前記記憶部に記憶した後に、前記検知部の検知結果に基づいて、加工対象物の加工を中断しないと判断した場合に、前記記憶部に記憶された前記加工中断時における前記作業ステータスが示す処理順より所定数前にあたる処理順から前記出射部及び前記走査部による処理を開始するように制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記出射部は、
    励起光を出射する半導体レーザ部と、
    前記半導体レーザ部から出射した前記励起光を受光することにより励起されるレーザ媒質を有し、前記レーザ媒質が前記励起光を受光して励起したことによって、レーザ光であるパルスレーザを出射する発振器と、を有し、
    前記制御部は、
    前記作業ステータスを前記記憶部に記憶した後に、前記検知部の検知結果に基づいて、加工対象物の加工を中断しないと判断した場合に、前記レーザ媒質を励起させる為の励起用データを前記記憶部から読み出し、
    前記記憶部に記憶された前記加工中断時の前記作業ステータスに対応する制御を実行するタイミングより所定期間前から、前記励起用データに基づいて、前記半導体レーザ部に前記励起光を出射させる
    ことを特徴とする請求項1記載のレーザ加工装置。
  4. 前記所定期間は、
    前記レーザ媒質が前記励起光を受光し始めてから、前記加工対象物を加工可能なパルスレーザを出射するまでに要する期間である
    ことを特徴とする請求項3記載のレーザ加工装置。
  5. 前記制御部は、
    前記検知部が、前記環境条件として、前記電源の電圧が低下したことを検知した場合に、前記加工対象物の加工を中断すると判断し、
    前記電源の電圧が低下したことを検知した場合に、前記電源とは異なる補助電源に切り換える切替部を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載のレーザ加工装置。
  6. 前記レーザ加工装置による加工位置に前記加工対象物を配置する為の扉部を備え、前記加工位置に配置された前記加工対象物を収容する加工容器を有し、
    前記制御部は、
    前記検知部が、前記環境条件として、前記加工容器の前記扉部が開いたことを検知した場合に、前記加工対象物の加工を中断すると判断する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載のレーザ加工装置。
  7. 電源と、
    加工対象物を加工する為のレーザ光を出射する出射部と、
    前記出射部から出射されたレーザ光を走査する走査部と、
    前記レーザ光による加工内容と前記加工内容で加工する為の前記出射部及び前記走査部の制御を含む描画データを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記描画データに基づいて、前記出射部及び前記走査部を制御する制御部と、
    前記電源の遮断を含む前記レーザ光による加工の中断に関する環境条件の変化を検知する検知部と、を有するレーザ加工装置に、
    前記検知部による前記環境条件の変化に関する検知結果に基づいて、前記レーザ光による加工を中断するか否かを判断するステップと、
    前記レーザ光による加工を中断すると判断した場合に、前記出射部及び前記走査部を停止して前記レーザ光による加工を中断すると共に、当該加工中断時における処理順を示す作業ステータスを、前記記憶部に記憶させるステップと、
    前記作業ステータスを前記記憶部に記憶した後に、前記検知部の検知結果に基づいて、加工対象物の加工を中断しないと判断した場合に、加工中断時における前記作業ステータスに対応する前記走査部の走査位置において前記出射部からレーザ光を出射するために前記出射部及び前記走査部を制御する準備処理を実行するステップと、
    前記準備処理を実行後、前記記憶部に記憶された加工中断時における作業ステータスに基づいて、前記出射部及び前記走査部を制御するステップと、を実行させる
    ことを特徴とするレーザ加工装置の制御プログラム。
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