JP2016067172A - 車両用電力変換装置及びこれを搭載した鉄道車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】
エネルギ蓄積装置とエネルギ消費装置を備えた車両用電力変換装置において、エネルギ蓄積装置の充電状態によらず発電ブレーキを連続して動作させることができ、エネルギ蓄積装置とエネルギ消費装置の機能を維持しながら装置間の動作の干渉を回避する。
【解決手段】
直流電源から得た直流電力を三相交流電力に変換して交流電動機を駆動するインバータ装置と、インバータ装置の直流側にエネルギ蓄積装置を備え、チョッパ回路を構成する高圧側または低圧側の電流制御手段の一方をエネルギ消費装置の電流制御手段として用いる。
【選択図】図1
エネルギ蓄積装置とエネルギ消費装置を備えた車両用電力変換装置において、エネルギ蓄積装置の充電状態によらず発電ブレーキを連続して動作させることができ、エネルギ蓄積装置とエネルギ消費装置の機能を維持しながら装置間の動作の干渉を回避する。
【解決手段】
直流電源から得た直流電力を三相交流電力に変換して交流電動機を駆動するインバータ装置と、インバータ装置の直流側にエネルギ蓄積装置を備え、チョッパ回路を構成する高圧側または低圧側の電流制御手段の一方をエネルギ消費装置の電流制御手段として用いる。
【選択図】図1
Description
本発明は、直流電源から電力を得て交流電動機を駆動するインバータ装置と蓄電池などのエネルギ蓄積手段を備えた車両用電力変換装置に関する。
近年、鉄道車両において蓄電池や電気二重層キャパシタなどのエネルギ蓄積手段と、昇降圧チョッパ回路などを組み合わせたエネルギ蓄積装置を活用することでさらなる省エネルギ化を実現する動きが活発となっている。例えば、電気気動車にエネルギ蓄積装置を搭載して発電ブレーキの電力をエネルギ蓄積装置で吸収し力行時に再利用することでエネルギ効率を向上した車両が実用化されている。
一例としてエネルギ蓄積装置を搭載した電力変換装置が特許文献1に記載されている。特許文献1ではインバータ装置とフィルタ回路の間にエネルギ蓄積装置を備えており、また、エネルギ蓄積装置の充電量が許容値を超えた場合に発電ブレーキによる電力を消費するためのエネルギ消費装置がインバータ装置と並列に接続されている。また、エネルギ蓄積装置が全回生エネルギを吸収できない場合に、補助的にエネルギ消費装置が作用させて直流電圧の安定化を図っている。
しかしながら、特許文献1の電力変換装置は、エネルギ蓄積装置とエネルギ消費装置がそれぞれ個別にインバータ装置に並列接続されているため、エネルギ消費装置がスイッチング素子を備えて、流入する電力量をスイッチング素子により制御する場合には、エネルギ蓄積装置の動作に伴う直流電源の電流および電圧の振動を抑えるようにエネルギ消費装置が動作しようとし、またエネルギ蓄積装置はエネルギ消費装置の動作に伴う電流および電圧の振動を抑制するように動作しようとする。このため、お互いの振動を抑える動作が干渉し合って電力変換装置の動作が不安定になるという問題があった。
この不安定動作を回避するためには、エネルギ蓄積装置の動作とエネルギ消費装置の動作に制約を設けたり、それぞれの装置の動作を非干渉化する処理を追加したりする必要があり、それぞれの装置の性能が制約されたり、制御系が複雑になったりしてしまう。
一方、上記した不安定動作を回避するために、エネルギ消費装置がスイッチング素子に換えて接触器を備えて、エネルギ消費装置のON/OFFをのみを制御する場合には、エネルギ消費装置に流入する電力量を調節できないので、エネルギ消費装置及びエネルギ蓄積装置で吸収される総エネルギを管理できないという問題があった。
本発明の目的は、エネルギ蓄積装置とエネルギ消費装置を備えた車両用電力変換装置において、エネルギ蓄積装置とエネルギ消費装置で吸収される電力を制御しつつ、これらの装置間の動作の干渉を回避することである。
直流電源の高圧側から低圧側へ一方向に流れる電流を導通または遮断する第1の電流制御素子と、第1の電流制御素子と並列に接続され、第1の電流制御素子と逆方向に電流を導通させる第1の整流素子を組み合わせた第1の電流制御回路と、第1の電流制御回路から前記直流電源の低圧側へ一方向に流れる電流を導通または遮断する第2の電流制御素子と、第2の電流制御素子と並列に接続され、第2の電流制御素子と逆方向に電流を導通させる第2の整流素子を組み合わせた第2の電流制御回路と、を備え、第1の電流制御回路と第2の電流制御回路が直列に接続された直列回路は、直流電源の高圧側の電源線と直流電源の低圧側の電源線の間にインバータ装置と並列に接続されており、高圧側で第1の電流制御回路と第2の電流制御回路の接続点と接続され、低圧側で直流電源の低圧側と接続されるエネルギ蓄積手段と、エネルギ蓄積手段と直列に接続される第1のリアクトル及び第1のスイッチと、第2のスイッチと直列に接続されるエネルギ消費手段と、を備え、エネルギ消費手段は、第1の電流制御回路と第2の電流制御回路の接続点と直流電源の低圧側の電源線の間に接続されていることを特徴とする。
もしくは、直流電源の高圧側から低圧側へ一方向に流れる電流を導通または遮断する第1の電流制御素子と、第1の電流制御素子と並列に接続され、第1の電流制御素子と逆方向に電流を導通させる第1の整流素子を組み合わせた第1の電流制御回路と、第1の電流制御回路から直流電源の低圧側へ一方向に流れる電流を導通または遮断する第2の電流制御素子と、第2の電流制御素子と並列に接続され、第2の電流制御素子と逆方向に電流を導通させる第2の整流素子を組み合わせた第2の電流制御回路と、第2の電流制御回路の低圧側と直流電源の低圧側の間に接続されるエネルギ消費手段と、を備え、直流電源の高圧側から順に、第1の電流制御回路と第2の電流制御素子とエネルギ消費手段が直列に接続された直列回路が、直流電源の高圧側の電源線と直流電源の低圧側の電源線の間に接続されており、コンデンサと並列に接続されており、第1のリアクトルと第1のスイッチとエネルギ蓄積手段とが直列に接続された直列回路が、第1の電流制御回路と第2の電流制御回路の接続点と直流電源の低圧側の電源線の間に接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、エネルギを蓄積する装置とエネルギを消費する装置で吸収される電力を制御しつつ、装置間の干渉を回避しながらエネルギ蓄積装置の充電量によらず発電ブレーキ動作を継続することができる。
発明者はエネルギ蓄積装置の昇降圧チョッパ回路を構成する高圧側または低圧側の電流制御手段の一方をエネルギ消費装置の電流制御手段として用いて、チョッパ装置を一体化することで、エネルギを蓄積する装置とエネルギを消費する装置で吸収される電力を制御しつつ、装置間の動作の干渉を回避し、エネルギ蓄積装置の充電状態によらず発電ブレーキを連続して動作させることができることを発見した。
次に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
本発明の車両用電力変換装置における第1実施例について図1を用いて説明する。図1は本発明の第1実施例の構成を示す図である。直流電源1は高圧側に直列接続された第1のリアクトル2と、並列接続された第1のコンデンサ3を介してインバータ装置4に接続され、インバータ装置4は直流電源1から得た直流電力を三相交流電力に変換して交流電動機5を駆動する。
直流電源1としては、ディーゼルエンジンと誘導発電機または同期発電機からの交流発電電力を直流電力に変換するコンバータや、パンタグラフを介して直流架線に接続する構成や、変圧器を介して単相交流架線と接続された単相コンバータや、燃料電池であってもよい。また、交流電動機5としては誘導電動機または同期電動機が用いられる。
第1のリアクトル2と第1のコンデンサ3の接続点と直流電源1の低圧側の電源線の間には、高圧側から低圧側に流れる電流を導通または遮断できる電流制御素子と電流制御素子と逆方向に電流を導通できるダイオードとを並列接続した第1の電流制御手段6Aと、第1の電流制御手段と同様に電流制御素子とダイオードが逆並列接続された第2の電流制御手段6Bが直列に接続されている。
一般的に電流制御素子としては、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)やパワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor、金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)、トランジスタなどのパワー半導体素子が用いられる。これらのパワー半導体素子は材料としてシリコンを用いたものでも、SiC(炭化珪素)を用いたものでも良い。
また、第1の電流制御手段6Aと第2の電流制御手段6Bの接続点と直流電源1の低圧側と第2の電流制御手段6Bの低圧側の接続点の間には、第2のリアクトル6C、第1のスイッチ7、エネルギ蓄積手段8が直列に接続されている。さらに、第1の電流制御手段6Aと第2の電流制御手段6Bの接続点と直流電源1の低圧側と第2の電流制御手段6Bの低圧側の接続点の間には、第2のスイッチ10とエネルギ消費手段9が直列に接続されている。エネルギ消費手段9は、例えば抵抗などで構成される。第1の電流制御手段6Aと第2の電流制御手段6Bおよび第2のリアクトル6Cはチョッパ回路6を構成している。
一般的にエネルギ蓄積手段8としては、リチウムイオン二次電池やニッケル水素蓄電池、ニッケルカドミウム蓄電池、鉛蓄電池、電気二重層キャパシタなどが用いられる。また、第一及び第二のスイッチ7,10としては、真空遮断器やガス遮断器、あるいは手動の機械式接点のほか、IGBTなどの半導体素子を用いる場合が多い。
次に車両が減速する場合(発電ブレーキが動作)の動作について説明する。
まず、車両が発電ブレーキを動作させる場合、エネルギ蓄積手段8が充電可能な状態であれば、第1のスイッチ7を閉じ第2のスイッチ10を開いて、エネルギ蓄積手段8に発電ブレーキにより生じた電力を充電する。この際、エネルギ蓄積手段8に流す電流を制御するため、必要に応じて第1の電流制御手段6Aの電流制御素子を高速に導通、遮断することにより、通流率を調節する。これにより、エネルギ蓄積手段8の充電電流を制御するとともに、第2のリアクトル6Cによりエネルギ蓄積手段8に充電する際の電圧を低下させることも可能となる。その結果、電圧の低い蓄電池でシステムを構成することが可能なり、システムの小型・軽量化に有効である。上述のように電流制御素子を高速に導通、遮断することで、電流及び電圧を制御する回路をチョッパと呼び、特に充電の際に電圧を下げる回路を降圧チョッパと呼ぶ。
エネルギ蓄積手段8の充電量が許容値に達した場合、第2のスイッチ10を閉じ、第1のスイッチ7を開いて、第1の電流制御手段6Aの電流制御素子をエネルギ消費手段9に流す電流に応じて導通、遮断動作させて通流率を調節することで発電ブレーキ動作による電力をエネルギ消費手段9で消費することができる。
このように発電ブレーキが動作している途中でエネルギ蓄積手段8の充電量が許容値に達した場合でも、発電ブレーキによって流れる電流の経路をエネルギ蓄積手段8側からエネルギ消費手段9側へ切り替えることでブレーキ動作を継続することができる。
このとき、導通、遮断動作するのは第1の電流制御手段6Aのみであるから特許文献1で問題となる装置間の動作の干渉は生じない。その上、特許文献1ではエネルギ蓄積手段とエネルギ消費手段のそれぞれを制御するためのマイコンなどのコントローラが必要であり、なおかつ、それらを連携させて動かす必要があったためにコントローラ間での通信が必要となり、システムの複雑化の原因となっていたが、本実施例ではエネルギ蓄積手段とエネルギ消費手段を共通の電流制御素子で制御することでこのような課題も解決できる。
また、エネルギ蓄積手段8の充電量によらず発電ブレーキを継続するためには、エネルギ蓄積手段8の充電量を監視して許容値に達することが予想された場合に、充電量が許容値に達する前に第2のスイッチ10を閉じた後、第1のスイッチ7を開放するとよい。このような制御により、発電エネルギの吸収をエネルギ蓄積手段8からエネルギ消費手段に切り替える場合にも、発電ブレーキ力が弱まることを防止でき、連続したブレーキ力を出力できる。
エネルギ蓄積手段8が充電可能な状態であり、車両が発電ブレーキを動作させる場合、第1のスイッチ7及び第2のスイッチ10を閉じた状態では、エネルギ蓄積手段8とエネルギ消費手段9の両方に電流が流れるようになり、回路のインピーダンスが低下するため電流制御素子の動作に伴う電流リップルが増加する。そこで、第2のスイッチ10を閉じる場合は事前に第1の電流制御手段6Aが導通、遮断を繰り返す動作周波数を上げて第2のスイッチ10を閉じたときの電流リップルを抑えるのがよい。
第2のスイッチ10を投入した時のインピーダンスの変化を概算すると以下のようになる。エネルギ蓄積手段8の容量をCとし、エネルギ消費手段9を抵抗R、第1の電流制御手段の動作周波数をFとすると、第2のスイッチ10を閉じる前のインピーダンスZ0は式(1)となる。
ここで、πは円周率である。また、第2のスイッチ10を閉じた後のインピーダンスZ1は式(2)となる。
ここで、πは円周率である。また、第2のスイッチ10を閉じた後のインピーダンスZ1は式(2)となる。
第1の電流制御手段が導通、遮断を繰り返す動作周波数を上げる場合、例えば式(1)と式(2)のインピーダンスに基づいて、第2のスイッチを閉じる前後で電流リップルが同程度となるように動作周波数を決定すればよい。
また、インピーダンスが式(1)と式(2)に切り替わることで、前述の電流リップルだけでなく電流の直流成分も増加するので、エネルギ蓄積手段8及びエネルギ消費手段に流れる総電流量が所望の値となるように第1の電流制御手段の通流率(導通させる時間)を調整するのがよい。
次に車両が加速するときの動作について説明する。車両が加速する場合、第1のスイッチ7を閉じ、第2のスイッチ10を開いて、エネルギ蓄積手段8からインバータ装置4に流す電流に応じて第2の電流制御手段6Bの電流制御素子を導通、遮断動作させ、通流率を制御する。これによりエネルギ蓄積手段8からインバータ装置4に電力を供給できる。
このように本発明の第1実施例によれば、エネルギを蓄積する装置とエネルギを消費する装置で吸収される電力を制御しつつ、装置間の動作の干渉を回避しながらエネルギ蓄積装置の充電量によらず発電ブレーキを連続して動作させることができる。
また、エネルギ蓄積手段8の充電量が過大な状態となった場合、第1のスイッチ7と第2のスイッチ10を閉じることでエネルギ蓄積手段8に蓄えられたエネルギをエネルギ消費手段9で消費させることができるため、充電量が過大な状態となった状態からエネルギ蓄積手段8を保護することもできる。
さらに、第1のスイッチ7と第2のスイッチ10はそれぞれエネルギ蓄積手段8とエネルギ消費手段9が故障した際にそれらを電力変換装置から開放するために使用することもできる。
なお、第1実施例では第1のリアクトル2を直流電源1とインバータ装置4の間に接続しているが、直流電源1がディーゼルエンジンと誘導発電機または同期発電機からの交流発電電力を直流電力に変換するコンバータ、燃料電池、変圧器を介して単相交流架線と接続された単相コンバータの場合、第1のリアクトル2は設置しなくてもよい。
電力変換装置では、図1のようにインバータ装置の直流側にコンデンサを配置するのが一般的であるが、構造上の制約でコンデンサを分割して配置したり、インバータ装置の動作の安定性向上や、インバータ装置の動作に伴って発生するノイズを吸収するためにコンデンサを追加したりすることも可能である。
図1に対して、分割または追加したコンデンサ(以下、第2のコンデンサという)をインバータ装置4とチョッパ回路6の間に配置した構成を図2に示す。この場合、インバータ装置直近の第1のコンデンサ3と第2のコンデンサ12は互いに近接して配置されるので、第1のコンデンサ3と第2のコンデンサ12の間を導体棒、いわゆるブスバーで接続することができる。
ブスバーはケーブルに比べてインダクタンスが小さいためコンデンサとブスバーのインダクタンスによる共振が起こりにくい、ケーブルに比べて大電流に対応しやすいという利点がある。また、第1のコンデンサ3と第2のコンデンサ12が互いに近接して配置されているため、チョッパ回路6やエネルギ蓄積手段8、エネルギ消費手段9を設置しない場合の電力変換装置と構造を共通にできるという利点もある。
これに対して、図3のように第2のコンデンサ12を第1のリアクトル2とチョッパ回路6の間に配置することもできる。この場合、第1のコンデンサ3と第2のコンデンサ間の距離は離れるが、チョッパ回路6の動作に伴う高調波電流が、第2のコンデンサ12と第1のリアクトル2により直流電源1に流入しにくくなるというノイズ対策としての利点がある。
図2と図3はそれぞれの利点があるため、用途に応じて第2のコンデンサ12を配置するのがよい。
また、車両用の電力変換装置では車両内の照明や空調用の電源として補助電源装置を搭載する場合がある。図1に示す第1実施例に補助電源装置13と補助電源装置から給電される3相交流負荷14を追加した構成を図4、図5、図6に示す。
図4は補助電源装置13を電源装置1と第1のリアクトル2の接続点と電源装置1の低圧側の電源線の間に接続する場合である。このとき補助電源装置13は、電力変換装置13Aと3相トランス13B、第3のリアクトル13Cおよび第3のコンデンサ13Dで構成される。また3相トランスの出力側には照明や空調などの3相交流負荷14が接続される。
図4の構成では、発電ブレーキ動作によって得られる電力を補助電源装置13へ給電することもできるため、発電ブレーキ動作時には、発電ブレーキ動作で得られた電力から補助電源装置13へ送られる電力を除いた分がエネルギ蓄積手段8やエネルギ消費手段9へ送られる。また、エネルギ蓄積手段8からインバータ装置4に電力を供給する場合と同様にエネルギ蓄積手段8から補助電源装置13に電力を供給することもできる。
図4の構成の代わりに図5のように補助電源装置13をチョッパ回路6の高圧側の電源線と第1のコンデンサ3の高圧側の電源線の接続点とチョッパ回路6の低圧側の電源線と第1のコンデンサ3の低圧側の電源線の接続点に接続することもできる。この場合、第3のリアクトル13Cは第1のリアクトル2と共用できるため図5のように取り外すことが可能である。第1のリアクトル2がない構成の場合は第3のリアクトル13Cを個別に取り付けてもよい。また、図4と同様に発電ブレーキ動作時の電力を補助電源装置に給電したり、同様にエネルギ蓄積手段8から補助電源装置13に給電したりすることも可能である。
その他、図6のように第1のコンデンサの高圧側の電源線とインバータ装置4の高圧側の電源線の接続点と第1のコンデンサの低圧側の電源線とインバータ装置4の低圧側の電源線の接続点に接続することもできる。この場合、第1のコンデンサ3をインバータ装置4と補助電源装置の電力変換装置13Aで共有することで、インバータ装置4と補助電源装置の電力変換装置13Aを一体構造とすることが可能となる。また、図6においても、図4や図5と同様にと発電ブレーキ動作時の電力を補助電源装置に給電したり、同様にエネルギ蓄積手段8から補助電源装置13に給電したりすることも可能である。
本発明の車両用電力変換装置における第2実施例について図7を用いて説明する。第1実施例と異なるのは、第2のスイッチ10を用いず、エネルギ消費手段9を第2の電流制御手段6Bと直流電源1の低圧側の電源線の間に直列接続するとともに、第2のリアクトル6Cに印加される電圧を抑制するために、第2のリアクトル6Cの両端に転流回路6Dを接続した点である。
図7は本発明の第2実施例の構成を示す図である。直流電源1は、高圧側に直列接続された第1のリアクトル2と、並列接続された第1のコンデンサ3を介してインバータ装置4に接続され、インバータ装置4は直流電源1から得た直流電力を三相交流電力に変換して交流電動機5を駆動する。
第1実施例と同様に直流電源1は、ディーゼルエンジンと誘導発電機または同期発電機からの交流発電電力を直流電力に変換するコンバータや、パンタグラフを介して直流架線に接続する構成や、変圧器を介して単相交流架線と接続された単相コンバータや、燃料電池であってもよい。また、交流電動機5としては誘導電動機または同期電動機が用いられる。
また、第1のリアクトル2と第1のコンデンサ3の接続点と直流電源1の低圧側の電源線の間には、高圧側から低圧側に流れる電流を導通または遮断できる電流制御素子と電流制御素子と逆方向に電流を導通できるダイオードが並列接続された第1の電流制御手段6Aと第2のリアクトル6C、第1のスイッチ7、エネルギ蓄積手段8の直列接続回路が接続されている。第2のリアクトル6Cの両端には、第2のリアクトル6Cに印加される電圧を抑制するための転流回路6Dが接続されている。
また、第1のリアクトル2と第1のコンデンサ3の接続点と直流電源1の低圧側の電源線の間には、高圧側から低圧側に流れる電流を導通または遮断できる電流制御素子と電流制御素子と逆方向に電流を導通できるダイオードが並列接続された第1の電流制御手段6Aと第2のリアクトル6C、第1のスイッチ7、エネルギ蓄積手段8の直列接続回路が接続されている。第2のリアクトル6Cの両端には、第2のリアクトル6Cに印加される電圧を抑制するための転流回路6Dが接続されている。
一般的に電流制御素子としては、IGBTやパワーMOSFET、トランジスタなどのパワー半導体素子が用いられる。また、エネルギ蓄積手段8としては、リチウムイオン二次電池やニッケル水素蓄電池、ニッケルカドミウム蓄電池、鉛蓄電池、電気二重層キャパシタなどが用いられる。
さらに、第1の電流制御手段6Aと第2のリアクトル6Cの接続点と直流電源1の低圧側の電源線の間には、高圧側から低圧側に流れる電流を導通または遮断できる電流制御素子と電流制御素子と逆方向に電流を導通できるダイオードを並列接続した第2の電流制御手段6Bと、エネルギ消費手段9の直列接続回路が接続されている。エネルギ消費手段9は、実施例1と同様に例えば抵抗などで構成される。第1の電流制御手段6Aと第2の電流制御手段6B、第2のリアクトル6Cおよび転流回路6Dはチョッパ回路6を構成している。
次に車両が発電ブレーキを動作させる場合と加速する場合の動作について説明する。まず、車両が発電ブレーキを動作させる場合、エネルギ蓄積手段8が充電可能な状態であれば、第1のスイッチ7を閉じ、第2の電流制御手段6Bの電流制御素子を遮断状態として、第1の電流制御手段6Aの電流制御素子をエネルギ蓄積手段8に流す電流に応じて導通、遮断動作させて通流率を調節する。これにより、発電ブレーキによる電力をエネルギ蓄積手段8に蓄えることができる。
エネルギ蓄積手段8の充電量が許容値に達した場合、第2の電流制御手段6Bの電流制御素子を導通状態とし、さらに第1のスイッチ7を開いて、第1の電流制御手段6Aの電流制御素子をエネルギ消費手段9に流す電流に応じて導通、遮断動作させて通流率を調節することで発電ブレーキ動作による電力をエネルギ消費手段9で消費することができる。
このように発電ブレーキが動作している途中でエネルギ蓄積手段8の充電量が許容値に達した場合でも、発電ブレーキ動作によって流れる電流の経路をエネルギ蓄積手段8側からエネルギ消費手段9側へ切り替えることでブレーキ動作を継続することができる。このとき、導通、遮断動作するのは第1の電流制御手段6Aのみであるから特許文献1で問題となる回路間の動作に伴う干渉は生じない。
なお、エネルギ蓄積手段8に電流が流れている状態で第1のスイッチ7を開放すると第2のリアクトル6Cの両端に過大な電圧が発生し絶縁破壊を起こす恐れがある。そのため、第2のリアクトル6Cの両端には、例えばダイオードと抵抗を直列に接続した転流回路6Dを設けるのがよい。
また、エネルギ蓄積手段8の充電量によらず発電ブレーキ動作を継続するためには、エネルギ蓄積手段8の充電量を監視して許容値に達することが予想された場合に、充電量が許容値に達する前に、第2の電流制御手段6Bの電流制御素子を導通状態とした後、第1のスイッチ7を開放するのがよい。このような制御により、発電エネルギの吸収先をエネルギ蓄積手段8からエネルギ消費手段9に切り替える場合にも、発電ブレーキ力が弱まることを防止でき、連続したブレーキ力を出力できる。
さらに、車両が発電ブレーキを動作させる場合に、第2の電流制御手段6Bの電流制御素子及び第1のスイッチ7が導通状態となると、エネルギ蓄積手段8とエネルギ消費手段9の両方に電流が流れるようになり、回路のインピーダンスが低下するため電流制御素子の動作に伴う電流リップルが増加する。
そのため、第2の電流制御手段6Bを導通状態とする場合は事前に第1の電流制御手段が導通、遮断を繰り返す動作周波数を上げて第2のスイッチ10を閉じたときの電流リップルを抑えるのがよい。
第2の電流制御手段を導通状態にする前後のインピーダンスはそれぞれ第1実施例の式(1)、式(2)と同じであるから、第1の電流制御手段が導通、遮断を繰り返す動作周波数を上げる場合、例えば式(1)と式(2)のインピーダンスに基づいて、第2の電流制御手段6Bの電流制御素子を導通状態とする前後で電流リップルが同程度となるように動作周波数を決定すればよい。
また、インピーダンスが式(1)と式(2)に切り替わることで、前述の電流リップルだけでなく電流の直流成分も増加するので、エネルギ蓄積手段8とエネルギ消費手段に流れる電流が所望の値となるように第1の電流制御手段を導通させる時間を調整するのがよい。
ここでは、エネルギ消費手段9に電流を流す場合に第1の電流制御手段6Aを導通、遮断動作させ、第2の電流制御手段6Bを導通状態としているが、第1の電流制御手段6Aの発熱が第2の電流制御手段6Bより大きく回路の局所的な発熱が懸念される場合、第1の電流制御手段6Aを導通状態とし、第2の電流制御手段6Bを導通、遮断動作させてもよい。
例えば、エネルギ蓄積手段8の充電量を監視して許容値に達することが予想された場合にエネルギ消費手段9に流れる電流が許容値を超えないように第2の電流制御手段6Bの電流制御素子の導通、遮断動作を開始した後に、第1の電流制御手段6Aの電流制御素子の動作時間を延ばして導通状態とさせるのがよい。
次に車両が加速するときの動作について説明する。車両が加速する場合、第1のスイッチ7を閉じ、エネルギ蓄積手段8からインバータ装置4に供給する電力に応じて、第2の電流制御手段6Bの電流制御素子を導通、遮断動作させる。これによりエネルギ蓄積手段8からインバータ装置4に電力を供給できる。
このときエネルギ消費手段9により余分に電力が消費されてしまうが、インバータ装置4への電力供給は可能である。
このように本発明の第2実施例によれば、第1実施例と同様にエネルギを蓄積する装置とエネルギを消費する装置で吸収される電力を制御しつつ、装置間の動作の干渉を回避しながらエネルギ蓄積装置の充電量によらず発電ブレーキを連続して動作させることができる。
また、エネルギ蓄積手段8の充電量が過大な状態となった場合、第2の電流制御手段6Bの電流制御素子を導通、遮断動作させてエネルギ蓄積手段8に蓄えられたエネルギをエネルギ消費手段9で消費させることができるため、充電量が過大な状態となった状態からエネルギ蓄積手段8を保護することもできる。
さらに、第1のスイッチ7と第2の電流制御手段6Bはそれぞれエネルギ蓄積手段8とエネルギ消費手段9が故障した際にそれらを電力変換装置から開放するために使用することもできる。
なお、第1実施例では第1のリアクトル2を直流電源1とインバータ装置4の間に直列接続しているが、直流電源1がディーゼルエンジンと誘導発電機または同期発電機からの交流発電電力を直流電力に変換するコンバータや、燃料電池、変圧器を介して単相交流架線と接続された単相コンバータの場合、第1のリアクトル2は設置しなくてもよい。
第1実施例と同様に図7に対して第2のコンデンサを追加する場合、図2、図3のように用途に応じて第1のコンデンサ3とチョッパ回路6の間に配置するか、第1のリアクトル2とチョッパ回路6の間に配置すればよい。また、補助電源装置の配置および動作についても第1実施例と同様に行うことができる。
本発明の車両用電力変換装置における第3実施例について図8を用いて説明する。第2実施例と異なるのは、エネルギ消費手段9と並列に第3のスイッチ11を設け、エネルギ蓄積手段8からインバータ装置4に電力を供給する場合、このスイッチを閉じる点である。
図8は本発明の第3実施例の構成を示す図である。直流電源1は第1のリアクトル2と第1のコンデンサ3を介してインバータ装置4に接続され、インバータ装置4は直流電源1から得た直流電力を三相交流電力に変換して交流電動機5を駆動する。
第1実施例や第2実施例と同様に直流電源1は、ディーゼルエンジンと誘導発電機または同期発電機からの交流発電電力を直流電力に変換するコンバータや、パンタグラフを介して直流架線に接続する構成や、変圧器を介して単相交流架線と接続された単相コンバータや、燃料電池であってもよい。また、交流電動機5としては誘導電動機または同期電動機が用いられる。
また、第1のリアクトル2と第1のコンデンサ3の接続点と直流電源1の低圧側の電源線の間には、高圧側から低圧側に流れる電流を導通または遮断できる電流制御素子と電流制御素子と逆方向に電流を導通できるダイオードを組み合わせた第1の電流制御手段6Aと第2のリアクトル6C、第1のスイッチ7、エネルギ蓄積手段8の直列接続回路が接続されている。第2のリアクトル6Cの両端には、第2のリアクトル6Cに印加される電圧を抑制するための転流回路6Dが接続されている。
一般的に電流制御素子としては、IGBTやパワーMOSFET、トランジスタなどのパワー半導体素子が用いられる。また、エネルギ蓄積手段8としては、リチウムイオン二次電池やニッケル水素蓄電池、ニッケルカドミウム蓄電池、鉛蓄電池、電気二重層キャパシタなどが用いられる。
さらに、第1の電流制御手段6Aと第2のリアクトル6Cの接続点と直流電源1の低圧側の電源線の間には、高圧側から低圧側に流れる電流を導通または遮断できる電流制御素子と電流制御素子と逆方向に電流を導通できるダイオードを組み合わせた第2の電流制御手段6Bと抵抗などのエネルギ消費手段9が直列に接続されている。また、エネルギ消費手段9と並列に第3のスイッチ11が接続されている。第1の電流制御手段6Aと第2の電流制御手段6B、第2のリアクトル6Cおよび転流回路6Dはチョッパ回路6を構成している。
次に車両が発電ブレーキを動作させる場合と加速する場合の動作について説明する。まず、車両が発電ブレーキを動作させる場合、エネルギ蓄積手段8が充電可能な状態であれば、第1のスイッチ7と第3のスイッチ11を閉じ、第2の電流制御手段6Bの電流制御素子を遮断状態として、第1の電流制御手段6Aの電流制御素子をエネルギ蓄積手段8に流す電流に応じて導通、遮断動作させる。これにより、発電ブレーキ動作による電力をエネルギ蓄積手段8に蓄えることができる。
エネルギ蓄積手段8の充電量が許容値に達した場合、第2の電流制御手段6Bの電流制御素子を導通状態とし、さらに第1のスイッチ7と第3のスイッチ11を開いて、第1の電流制御手段6Aの電流制御素子をエネルギ消費手段9に流す電流に応じて導通、遮断動作させることで発電ブレーキ動作による電力をエネルギ消費手段9で消費することができる。
このように発電ブレーキが動作している途中でエネルギ蓄積手段8の充電量が許容値に達した場合でも、発電ブレーキ動作によって流れる電流の経路をエネルギ蓄積手段8側からエネルギ消費手段9側へ切り替えることでブレーキ動作を継続することができる。このとき、導通、遮断動作するのは第1の電流制御手段6Aのみであるから公知技術で懸念されていた回路間の動作に伴う干渉は生じない。
なお、エネルギ蓄積手段8に電流が流れている状態で第1のスイッチ7を開放すると第2のリアクトル6Cの両端に過大な電圧が発生し絶縁破壊を起こす恐れがある。そのため、第2のリアクトル6Cの両端には、例えばダイオードと抵抗を直列に接続した転流回路6Dを設けるのがよい。
また、エネルギ蓄積手段8の充電量によらず発電ブレーキを継続するためには、エネルギ蓄積手段8の充電量を監視して許容値に達することが予想された場合に第2の電流制御手段6Bの電流制御素子を導通状態とした後、第1のスイッチ7を開放するのがよい。
さらに、第2の電流制御手段6Bの電流制御素子が導通状態となると、電流がエネルギ蓄積手段8とエネルギ消費手段9の両方に流れるようになり、回路のインピーダンスが低下するため電流制御手段の動作に伴う電流リップルが増加する。
そのため、第2の電流制御手段6Bを導通状態とする場合は事前に第1の電流制御手段が導通遮断を繰り返す動作周波数を上げて電流が急激に増加するのを抑えるのがよい。
第2の電流制御手段を導通状態にする前後のインピーダンスはそれぞれ第1実施例の式(1)、式(2)と同じであるから、第1の電流制御手段が導通、遮断を繰り返す動作周波数を上げる場合、例えば式(1)と式(2)のインピーダンスに基づいて、第2の電流制御手段6Bの電流制御素子を導通状態とする前後で電流リップルが同程度となるように動作周波数を決定すればよい。
また、インピーダンスが式(1)と式(2)に切り替わることで、前述の電流リップルだけでなく電流の直流成分も増加するので、エネルギ蓄積手段8とエネルギ消費手段に流れる電流が所望の値となるように第1の電流制御手段を導通させる時間を調整するのがよい。
ここでは、エネルギ消費手段9に電流を流す場合に第1の電流制御手段6Aを導通、遮断動作させ、第2の電流制御手段6Bを導通状態としているが、第1の電流制御手段6Aの発熱が第2の電流制御手段6Bより大きく回路の局所的な発熱が懸念される場合、第1の電流制御手段6Aを導通状態とし、第2の電流制御手段6Bを導通、遮断動作させてもよい。
例えば、エネルギ蓄積手段8の充電量を監視して許容値に達することが予想された場合にエネルギ消費手段9に流れる電流が許容値を超えないように第2の電流制御手段6Bの電流制御素子の導通、遮断動作を開始した後、第1の電流制御手段の電流制御素子の動作時間を延ばして導通状態とさせるのがよい。
次に車両が加速するときの動作について説明する。車両が加速する場合、第1のスイッチ7および第3のスイッチ11を閉じ、エネルギ蓄積手段8からインバータ装置4に供給する電力に応じて、第2の電流制御手段6Bの電流制御素子を導通状態または遮断状態と動作させる。これによりエネルギ蓄積手段8に蓄えたエネルギをインバータ装置4に供給する。
第3のスイッチ11を設けたことで、エネルギ蓄積手段8からインバータ装置4へ電力を供給する場合でも余分に電力を消費することがなく、第2実施例に比べてより高いエネルギ効率を実現できる。
このように本発明の第3実施例によれば、第1実施例や第2実施例と同様にエネルギを蓄積する装置とエネルギを消費する装置それぞれの機能を損なうことなく装置を一体化でき、かつ装置間の動作の干渉を回避しながらエネルギ蓄積装置の充電量によらず発電ブレーキを連続して動作させることができる。また、第3のスイッチ11を設けたことで第2実施例より高いエネルギ効率を達成することができる。
また、エネルギ蓄積手段8の充電量が過大な状態となった場合、第3のスイッチ11を開き、第2の電流制御手段6Bの電流制御素子を導通、遮断動作させてエネルギ蓄積手段8に蓄えられたエネルギをエネルギ消費手段9で消費させることができるため、充電量が過大な状態となった状態からエネルギ蓄積手段8を保護することもできる。
さらに、第1のスイッチ7と第2の電流制御手段6Bはそれぞれエネルギ蓄積手段8とエネルギ消費手段9が故障した際にそれらを電力変換装置から開放するために使用することもできる。
なお、第1実施例では第1のリアクトル2を直流電源1とインバータ装置4の間に接続しているが、直流電源1がディーゼルエンジンと誘導発電機または同期発電機を組み合わせたものや、燃料電池、変圧器を介して単相交流架線と接続された単相コンバータの場合、第1のリアクトル2は設置しなくてもよい。
第1実施例と同様に図8に対して第2のコンデンサを追加する場合、図2、図3のように用途に応じて第1のコンデンサ3とチョッパ回路6の間に配置するか、第1のリアクトル2とチョッパ回路6の間に配置すればよい。また、補助電源装置の配置および動作についても第1実施例と同様に行うことができる。
鉄道車両の分野では、蓄電池などのエネルギ蓄積手段に限らず車両の軽量化や効率の高い誘導モータ、永久磁石型同期モータの採用など省エネルギ化へ向けた取り組みがなされている。本発明は、省エネルギ化と装置の小型化を両立するための技術であり、鉄道車両に適用した場合には、鉄道車両のエネルギ効率をさらに向上できる有用な技術である。
1 直流電源
2 第1のリアクトル
3 第1のコンデンサ
4 インバータ装置
5 交流電動機
6 チョッパ回路
6A 第1の電流制御手段
6B 第2の電流制御手段
6C 第2のリアクトル
6D 転流回路
7 第1のスイッチ
8 エネルギ蓄積手段
9 エネルギ消費手段
10 第2のスイッチ
11 第3のスイッチ
12 第2のコンデンサ
13 補助電源装置
13A 電力変換装置
13B 3相トランス
13C 第3のリアクトル
13D 第3のコンデンサ
14 3相交流負荷
2 第1のリアクトル
3 第1のコンデンサ
4 インバータ装置
5 交流電動機
6 チョッパ回路
6A 第1の電流制御手段
6B 第2の電流制御手段
6C 第2のリアクトル
6D 転流回路
7 第1のスイッチ
8 エネルギ蓄積手段
9 エネルギ消費手段
10 第2のスイッチ
11 第3のスイッチ
12 第2のコンデンサ
13 補助電源装置
13A 電力変換装置
13B 3相トランス
13C 第3のリアクトル
13D 第3のコンデンサ
14 3相交流負荷
Claims (12)
- 高圧側および低圧側の2本の電源線で直流電源と接続され、前記直流電源から得た直流電力を三相交流電力に変換するインバータ装置と、
前記インバータ装置と少なくとも3本の電源線で接続され、前記インバータ装置から出力された三相交流電力によって駆動される少なくとも1台以上の交流電動機を備えた車両用電力変換装置において、
前記直流電源の高圧側から低圧側へ一方向に流れる電流を導通または遮断する第1の電流制御素子と、前記第1の電流制御素子と並列に接続され、前記第1の電流制御素子と逆方向に電流を導通させる第1の整流素子を組み合わせた第1の電流制御回路と、
前記第1の電流制御回路から前記直流電源の低圧側へ一方向に流れる電流を導通または遮断する第2の電流制御素子と、前記第2の電流制御素子と並列に接続され、前記第2の電流制御素子と逆方向に電流を導通させる第2の整流素子を組み合わせた第2の電流制御回路と、を備え、
前記第1の電流制御回路と前記第2の電流制御回路が直列に接続された直列回路は、前記直流電源の高圧側の電源線と前記直流電源の低圧側の電源線の間に前記インバータ装置と並列に接続されており、
高圧側で前記第1の電流制御回路と前記第2の電流制御回路の接続点と接続され、低圧側で前記直流電源の低圧側と接続されるエネルギ蓄積手段と、
前記エネルギ蓄積手段と直列に接続される第1のリアクトル及び第1のスイッチと、
第2のスイッチと直列に接続されるエネルギ消費手段と、を備え、
前記エネルギ消費手段は、前記第1の電流制御回路と前記第2の電流制御回路の接続点と前記直流電源の低圧側の電源線の間に接続されていることを特徴とする車両用電力変換装置。
- 請求項1に記載の車両用電力変換装置において、
前記直流電源の高圧側の電源線と前記インバータ装置の間に接続された第2のリアクトルと、前記第2のリアクトルと前記インバータ装置の接続点と前記インバータ装置の低圧側の電源線の間に前記インバータ装置と並列に接続された第1のコンデンサとを備え、
前記第1の電流制御回路と前記第2の電流制御回路が直列に接続された直列回路は、前記第2のリアクトルと前記第1のコンデンサの接続点と前記直流電源の低圧側の電源線の間に接続されることを特徴とする車両用電力変換装置。
- 請求項1または請求項2のいずれかに記載の車両用電力変換装置において、
電流が流れる経路を、前記エネルギ蓄積手段を通る経路から前記エネルギ消費手段を通る経路に切り替える場合、前記第2のスイッチを閉じた後に前記第1のスイッチを開くことを特徴とする車両用電力変換装置。
- 請求項3に記載の車両用電力変換装置において、電流が流れる経路を、前記エネルギ蓄積手段を通る経路から前記エネルギ消費手段を通る経路に切り替える場合、前記第1の電流制御素子が電流を導通、遮断する動作周波数を上げた後に、前記第2のスイッチを閉じ、前記第1のスイッチを開くことを特徴とする車両用電力変換装置。
- 高圧側および低圧側の2本の電源線で直流電源と接続され、前記直流電源から得た直流電力を三相交流電力に変換するインバータ装置と、
前記インバータ装置と3本の電源線で接続され、前記インバータ装置から出力された三相交流電力によって駆動される少なくとも1台以上の交流電動機と、を備えた車両用電力変換装置において、
前記直流電源の高圧側から低圧側へ一方向に流れる電流を導通または遮断する第1の電流制御素子と、前記第1の電流制御素子と並列に接続され、前記第1の電流制御素子と逆方向に電流を導通させる第1の整流素子を組み合わせた第1の電流制御回路と、
前記第1の電流制御回路から前記直流電源の低圧側へ一方向に流れる電流を導通または遮断する第2の電流制御素子と、前記第2の電流制御素子と並列に接続され、前記第2の電流制御素子と逆方向に電流を導通させる第2の整流素子を組み合わせた第2の電流制御回路と、
前記第2の電流制御回路の低圧側と前記直流電源の低圧側の間に接続されるエネルギ消費手段と、を備え、
前記直流電源の高圧側から順に、前記第1の電流制御回路と前記第2の電流制御素子と前記エネルギ消費手段が直列に接続された直列回路が、前記直流電源の高圧側の電源線と前記直流電源の低圧側の電源線の間に接続されており、前記コンデンサと並列に接続されており、
第1のリアクトルと第1のスイッチとエネルギ蓄積手段とが直列に接続された直列回路が、前記第1の電流制御回路と前記第2の電流制御回路の接続点と前記直流電源の低圧側の電源線の間に接続されていることを特徴とする車両用電力変換装置。
- 請求項5に記載の車両用電力変換装置において、
前記直流電源の高圧側の電源線と前記インバータ装置の間に接続された第2のリアクトルと、前記第2のリアクトルと前記インバータ装置の接続点と前記インバータ装置の低圧側の電源線の間に前記インバータ装置と並列に接続された第1のコンデンサとを備え、
前記第1の電流制御回路と前記第2の電流制御素子と前記エネルギ消費手段が直列に接続された前記直列回路は、前記第2のリアクトルと前記第1のコンデンサの接続点と前記直流電源の低圧側の電源線の間に接続されることを特徴とする車両用電力変換装置。
- 請求項5または請求項6のいずれかに記載の車両用電力変換装置において、第1のリアクトルに並列に接続されて、前記第1のリアクトルに印加される電圧を抑制する転流回路が接続されていることを特徴とする車両用電力変換装置。
- 請求項7に記載の車両用電力変換装置において、
前記エネルギ消費手段と並列に第3のスイッチが接続されていることを特徴とする車両用電力変換装置。
- 請求項8に記載の車両用電力変換装置において、
前記エネルギ蓄積手段に電流を流す場合は前記第3のスイッチを閉じ、前記エネルギ消費手段に電流を流す場合は前記第3のスイッチを開くことを特徴とする車両用電力変換装置。
- 請求項7または請求項9のいずれかに記載の車両用電力変換装置において、電流が流れる経路を、前記エネルギ蓄積手段を通る経路から前記エネルギ消費手段を通る経路に切り替える場合、前記第2の電流制御回路を導通状態とした後に前記第1のスイッチを開くことを特徴とする車両用電力変換装置。
- 請求項10に記載の車両用電力変換装置において、電流が流れる経路を前記エネルギ蓄積手段を通る経路から前記エネルギ消費手段を通る経路に切り替える場合、前記第1の電流制御回路が電流を導通、遮断する動作周波数を上げた後に、前記第2の電流制御回路を導通状態とし、前記第1のスイッチを開くことを特徴とする車両用電力変換装置。
- 請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の車両用電力変換装置を搭載した鉄道車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014195985A JP2016067172A (ja) | 2014-09-26 | 2014-09-26 | 車両用電力変換装置及びこれを搭載した鉄道車両 |
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Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
CN107910937A (zh) * | 2017-10-12 | 2018-04-13 | 廊坊英博电气有限公司 | 一种基于铁路试验线牵引变电所再生制动地面吸收装置的控制装置及方法 |
CN109421545A (zh) * | 2017-08-29 | 2019-03-05 | 郑州宇通客车股份有限公司 | 一种电动车辆制动系统 |
-
2014
- 2014-09-26 JP JP2014195985A patent/JP2016067172A/ja active Pending
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CN109421545A (zh) * | 2017-08-29 | 2019-03-05 | 郑州宇通客车股份有限公司 | 一种电动车辆制动系统 |
CN107910937A (zh) * | 2017-10-12 | 2018-04-13 | 廊坊英博电气有限公司 | 一种基于铁路试验线牵引变电所再生制动地面吸收装置的控制装置及方法 |
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