JP2016067153A - 太陽電池モジュールの設置構造、太陽電池モジュールの設置方法及び太陽光発電システム - Google Patents
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Abstract
【課題】桟部材に太陽電池モジュールを設置するにあたり、桟部材の下方から簡単かつ容易に太陽電池モジュールの固定作業を行うことができる太陽電池モジュールの設置構造、太陽電池モジュールの設置方法及び太陽光発電システムを提供する。【解決手段】太陽電池モジュールを桟部材に設置する太陽電池モジュールの設置構造は、枠体が載置される桟部材と、桟部材及び枠体を該桟部材及び該枠体の互いに対向する面とは反対側の面からそれぞれ挟持する第1挟持部材及び第2挟持部材と、第1挟持部材及び第2挟持部材のうち、桟部材側に設けられた第1挟持部材側から、第1挟持部材、桟部材及び枠体を間にして枠体側に設けられた第2挟持部材に締結されることにより、桟部材及び枠体を第1挟持部材及び第2挟持部材の間に挟持して固定する固定部材とを備える。【選択図】図13
Description
本発明は、太陽電池モジュールを桟部材に設置する太陽電池モジュールの設置構造、太陽電池モジュールの設置方法及び太陽光発電システムに関する。
近年、地球環境問題への関心が高まりつつある中、自然エネルギーを利用したエネルギー技術が注目されている。その1つとして、太陽エネルギーを利用したシステムの関心が高く、特に光電変換効果を利用して光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽光発電は、クリーンなエネルギーを得る手段として広く行われている。
太陽光発電を行う太陽電池セルは、例えば、単結晶シリコン基板や、多結晶シリコン基板を用いて作製される。単一の太陽電池セルでは発電する電気出力が小さいため、実用的な電気出力が得られるように複数の太陽電池セルを電気的に接続して太陽電池モジュールを構成している。
太陽電池モジュールとしては、太陽電池モジュール本体と太陽電池モジュール本体を保持する枠体とを備えたものがある。
太陽電池モジュール本体は、一般的に、直列及び/又は並列に接続された複数の太陽電池セルを受光側部材(例えば受光面ガラス)と裏側部材(例えば裏面ガラスや裏面バックシート)との間に介在させた構造となっている。なお、太陽電池素子は、例えば、EVA(エチレンビニルアセテート樹脂)などの封止樹脂にて封止される。
太陽電池モジュールを保持する枠体としては、太陽電池モジュール本体の受光面の周縁部、側面及び裏面の周縁部を保持する構成のもの(例えば特許文献1,2参照)や、太陽電池モジュール本体の側面及び裏面の周縁部を保持する一方で受光面は保持しない構成のもの(例えば特許文献3参照)がある。
このような太陽電池モジュールを桟部材に設置する太陽電池モジュールの設置構造においては、通常は、桟部材に太陽電池モジュールを設置するときに、桟部材の上方から太陽電池モジュールの固定作業を行うようになっている(例えば特許文献1〜3参照)。
詳しくは、特許文献1,2に記載の太陽電池モジュールの設置構造は、太陽電池モジュールにおける枠体を一旦桟部材に係止した後、桟部材の上方から桟部材を固定して太陽電池モジュールを桟部材に設置している(特許文献1の図12等、特許文献2の図13等参照)。また、特許文献3に記載の太陽電池モジュールの設置構造は、太陽電池モジュールにおける枠体を一旦桟部材に係止した後、桟部材の上方から枠体を固定して太陽電池モジュールを桟部材に設置している(特許文献3の図2等参照)。
ところで、太陽電池モジュールは、例えば、太陽電池モジュールを設置する設置場所によっては(具体的には、積雪量が比較的多い降雪地帯といった設置場所においては積雪を踏まえて)桟部材を固定する土台を高く(例えば作業者の背丈よりも高く)することがある。この場合、太陽電池モジュールを設置するにあたり、桟部材の上方から太陽電池モジュールの固定作業を行うとなると、太陽電池モジュールの設置作業の作業性及び作業効率が悪化する。
一方、特許文献3に記載の太陽電池モジュールの設置構造は、桟部材(傾斜部材)に太陽電池モジュールを設置するにあたり、太陽電池モジュールにおける枠体をそのまま桟部材に固定して太陽電池モジュールを桟部材に設置している(特許文献3の図8等参照)。
このような太陽電池モジュールの設置構造では、太陽電池モジュールにおける枠体をそのまま桟部材に固定するので、太陽電池モジュールの設置構造の簡単化かつ設置作業の容易化を実現させることができるものの、隣り合う太陽電池モジュール間の隙間を少なくする或いは無くすという観点から、太陽電池モジュールを太陽電池モジュール本体の裏面側で固定する場合には、桟部材の下方からの太陽電池モジュールの固定作業を強いられる。
しかしながら、特許文献3に記載の太陽電池モジュールの設置構造は、桟部材の上方から、ボルトが枠体及び桟部材を間にしてナットに螺合されることにより、枠体及び桟部材を固定するようになっており、桟部材の下方からの太陽電池モジュールの固定作業を行う場合には、太陽電池モジュールの設置作業の作業性及び作業効率がよいとは言えない。
そこで、本発明は、桟部材に太陽電池モジュールを設置するにあたり、桟部材の下方から簡単かつ容易に太陽電池モジュールの固定作業を行うことができ、これにより、桟部材の下方から太陽電池モジュールの固定作業を行う場合において、太陽電池モジュールの設置作業の作業性及び作業効率を向上させることが可能な太陽電池モジュールの設置構造、太陽電池モジュールの設置方法及び太陽光発電システムを提供することを目的とする。
なお、本発明に関連する技術として、特許文献2,4は、桟部材の上方から、ボルトが押え部材、横桟及び縦桟における貫通孔を貫通して金具におけるネジ孔に締め付けられることにより、横桟及び縦桟を押え部材及び金具の間に挟持して固定する太陽電池モジュールの設置構造を開示している(特許文献2の図4等、特許文献4の図11等参照)。
しかしながら、特許文献2,4に記載の太陽電池モジュールの設置構造は、横桟及び縦桟を挟持して固定するものであって、桟部材及び枠体を挟持して固定するものではなく、しかも、桟部材の上方から、ボルトが押え部材、横桟及び縦桟を間にして金具に螺合されるようになっており、桟部材の下方から太陽電池モジュールの固定作業を行う場合には、太陽電池モジュールの設置作業の作業性及び作業効率がよいとは言えない。
本発明は、前記課題を解決するために、次の太陽電池モジュールの設置構造、太陽電池モジュールの設置方法及び太陽光発電システムを提供する。
(1)太陽電池モジュールの設置構造
太陽電池モジュール本体及び前記太陽電池モジュール本体を保持する枠体を備えた太陽電池モジュールを桟部材に設置する太陽電池モジュールの設置構造であって、前記枠体が載置される前記桟部材と、前記桟部材及び前記枠体を該桟部材及び該枠体の互いに対向する面とは反対側の面からそれぞれ挟持する第1挟持部材及び第2挟持部材と、前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材のうち、前記桟部材側に設けられた前記第1挟持部材側から、前記第1挟持部材、前記桟部材及び前記枠体を間にして前記枠体側に設けられた前記第2挟持部材に締結されることにより、前記桟部材及び前記枠体を前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材の間に挟持して固定する固定部材とを備えることを特徴とする太陽電池モジュールの設置構造。
太陽電池モジュール本体及び前記太陽電池モジュール本体を保持する枠体を備えた太陽電池モジュールを桟部材に設置する太陽電池モジュールの設置構造であって、前記枠体が載置される前記桟部材と、前記桟部材及び前記枠体を該桟部材及び該枠体の互いに対向する面とは反対側の面からそれぞれ挟持する第1挟持部材及び第2挟持部材と、前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材のうち、前記桟部材側に設けられた前記第1挟持部材側から、前記第1挟持部材、前記桟部材及び前記枠体を間にして前記枠体側に設けられた前記第2挟持部材に締結されることにより、前記桟部材及び前記枠体を前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材の間に挟持して固定する固定部材とを備えることを特徴とする太陽電池モジュールの設置構造。
(2)太陽電池モジュールの設置方法
前記本発明に係る太陽電池モジュールの設置構造を用いて前記太陽電池モジュールを設置する太陽電池モジュールの設置方法であって、前記第1挟持部材を前記桟部材の底面に設ける工程と、前記枠体を前記桟部材の前記第1挟持部材を設けた部分の上面に載置し、前記第2挟持部材を前記枠体の前記桟部材に載置した部分の上面に設ける工程と、前記固定部材を前記第1挟持部材側から前記第1挟持部材、前記桟部材及び前記枠体を間にして前記第2挟持部材に締結する工程とを含むことを特徴とする太陽電池モジュールの設置方法。
前記本発明に係る太陽電池モジュールの設置構造を用いて前記太陽電池モジュールを設置する太陽電池モジュールの設置方法であって、前記第1挟持部材を前記桟部材の底面に設ける工程と、前記枠体を前記桟部材の前記第1挟持部材を設けた部分の上面に載置し、前記第2挟持部材を前記枠体の前記桟部材に載置した部分の上面に設ける工程と、前記固定部材を前記第1挟持部材側から前記第1挟持部材、前記桟部材及び前記枠体を間にして前記第2挟持部材に締結する工程とを含むことを特徴とする太陽電池モジュールの設置方法。
(3)太陽光発電システム
前記本発明に係る太陽電池モジュールの設置構造を用いて前記太陽電池モジュールが設置されていることを特徴とする太陽光発電システム。
前記本発明に係る太陽電池モジュールの設置構造を用いて前記太陽電池モジュールが設置されていることを特徴とする太陽光発電システム。
本発明において、前記第1挟持部材には、前記桟部材に対して前記枠体の位置を位置決めする位置決め部が設けられており、前記桟部材には、前記位置決め部を貫通する位置決め部貫通孔が設けられており、前記第1挟持部材は、前記位置決め部が前記桟部材における前記位置決め部貫通孔を貫通して前記枠体に当接することにより、前記桟部材に対する前記枠体の位置を位置決めする態様を例示できる。
本発明において、前記桟部材には、前記位置決め部の前記位置決め部貫通孔からの落下を防止するための係合部が設けられており、前記第1挟持部材における前記位置決め部には、前記桟部材における前記係合部に係止される係止部が設けられている態様を例示できる。
本発明において、前記固定部材は、雄ネジ部を有し、前記第1挟持部材、前記桟部材及び前記枠体には、何れも前記固定部材における前記雄ネジ部を貫通する雄ネジ部貫通孔が設けられており、前記第2挟持部材には、前記固定部材における前記雄ネジ部と螺合する雌ネジ孔が設けられており、前記固定部材は、前記第1挟持部材側から、前記雄ネジ部が前記第1挟持部材、前記桟部材及び前記枠体における前記雄ネジ部貫通孔を貫通して前記第2挟持部材における前記雌ネジ孔に締め付けられることにより、前記桟部材及び前記枠体を前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材の間に挟持して固定する態様を例示できる。
本発明において、前記第1挟持部材には、前記桟部材に対して前記固定部材における前記雄ネジ部の回転方向における前記枠体の位置を位置決めする位置決め部が設けられており、前記桟部材には、前記位置決め部を貫通する位置決め部貫通孔が設けられており、前記第1挟持部材は、前記位置決め部が前記桟部材における前記位置決め部貫通孔を貫通して前記枠体に当接することにより、前記桟部材に対する前記回転方向における前記枠体の位置を位置決めする態様を例示できる。
本発明において、前記第2挟持部材には、前記雌ネジ孔が前記固定部材における前記雄ネジ部と螺合することにより該第2挟持部材の該雄ネジ部との共回りによる回転を規制する規制部が設けられている態様を例示できる。
本発明において、前記第2挟持部材における前記規制部は、前記第1挟持部材における前記位置決め部に係止される態様を例示できる。
本発明において、前記桟部材を保持する保持部が設けられている態様を例示できる。
本発明において、前記太陽電池モジュールを複数並設する構成とされており、前記第1挟持部材は、隣り合う2つの前記太陽電池モジュールにおける隣り合う2つの前記枠体に前記桟部材を間にして跨がる単一の挟持部材とされており、前記第2挟持部材は、隣り合う2つの前記太陽電池モジュールにおける隣り合う2つの前記枠体にそれぞれ設けられる2つの挟持部材とされており、前記固定部材は、単一の前記第1挟持部材側から、単一の前記第1挟持部材、前記桟部材及び隣り合う2つの前記枠体を間にして2つの前記第2挟持部材にそれぞれ締結されることにより、前記桟部材及び隣り合う2つの前記枠体を単一の前記第1挟持部材及び2つの前記第2挟持部材の間にそれぞれ挟持して固定する2つの固定部材とされている態様を例示できる。
本発明において、前記枠体は、前記太陽電池モジュール本体を支持する第1枠部と、前記第1枠部を支持する第2枠部とを有し、前記第1枠部は、前記太陽電池モジュール本体の側面及び裏面の少なくとも一部を保持する一方で前記太陽電池モジュール本体の受光面を保持しないように前記太陽電池モジュール本体を支持し、前記固定部材は、前記第1挟持部材側から、前記第1挟持部材、前記桟部材及び前記枠体における前記第2枠部を間にして前記第2挟持部材に締結されることにより、前記桟部材及び前記枠体における前記第2枠部を前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材の間に挟持して固定する態様を例示できる。
本発明において、前記桟部材及び前記枠体を前記太陽電池モジュール本体の裏面側で固定する態様を例示できる。
本発明によると、桟部材に太陽電池モジュールを設置するにあたり、桟部材の下方から簡単かつ容易に太陽電池モジュールの固定作業を行うことができ、これにより、桟部材の下方から太陽電池モジュールの固定作業を行う場合において、太陽電池モジュールの設置作業の作業性及び作業効率を向上させることが可能となる。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照しながら説明する。
<太陽光発電システムについて>
まず、本発明の実施形態に係る太陽光発電システム500について図1から図5を参照しながら以下に説明する。
まず、本発明の実施形態に係る太陽光発電システム500について図1から図5を参照しながら以下に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る太陽光発電システム500の全体構成を概略的に示す斜視図である。図2は、図1に示す太陽光発電システム500の正面図である。図3は、図1に示す太陽光発電システム500の背面図である。図4は、図1に示す太陽光発電システム500の側面図である。また、図5は、図1に示す太陽光発電システム500において、太陽電池モジュール100を設置する架台400であって、土台200及び土台200に固定した桟部材300を備えた架台400示す斜視図である。
ここで、正面(受光面)から向かって左右方向をXとし、前後方向をYとし、上下方向をZとし、桟部材300の傾斜方向をWとする。また、太陽電池モジュール100の長手方向をNとし、太陽電池モジュール100の短手方向をTとする。
図1に示す太陽光発電システム500は、例えば、ソーラー発電所として利用可能な構成とされている。
太陽光発電システム500は、太陽電池モジュール100(図1から図4参照)と、太陽電池モジュール100を傾斜させた状態で支持する架台400とを備えている。
太陽電池モジュール100は、架台400に対して、傾斜方向Wにおいて縦にm段(mは1又は2以上の整数、この例ではm=3)、左右方向Xにおいて横にn列(nは1又は2以上の整数、この例ではn=7)のマトリクス状に並べられてm段×n列に設けられている(図1から図3参照)。
(架台)
架台400は、設置面(例えば地面)に固定される土台200と、土台200に支持される一方で太陽電池モジュール100を傾斜させた状態で固定する桟部材300(この例では縦桟)とを備えている。
架台400は、設置面(例えば地面)に固定される土台200と、土台200に支持される一方で太陽電池モジュール100を傾斜させた状態で固定する桟部材300(この例では縦桟)とを備えている。
土台200は、太陽電池モジュール100の高さ位置を規定する嵩上部210と、嵩上部210上に設けられて太陽電池モジュール100の傾斜姿勢を規定する傾斜部220(図1、図3、図4及び図5参照)とを備えている。
嵩上部210は、傾斜部220を支持する支持台211と、支持台211を支持する脚部212とを備えている。
支持台211は、傾斜部220の前側及び後側を支持している(図4及び図5参照)。支持台211は、左右方向Xに延びている。
脚部212は、支持台211の前側を支持する前側脚部212a(図1、図2、図4及び図5参照)と、支持台211の後側を支持する後側脚部212b(図1、図3、図4及び図5参照)とを備えている。
詳しくは、支持台211は、傾斜部220の前側部を支持する前側支持レール211a(図1、図2及び図5参照)と、傾斜部220の後側部を支持する後側支持レール211b(図1、図3及び図5参照)と、前側支持レール211a及び後側支持レール211bの左右方向Xの一方端(この例では左端)を連結する一方端連結レール211c(図2、図3及び図5参照)と、前側支持レール211a及び後側支持レール211bの左右方向Xの他方端(この例では右端)を連結する他方端連結レール211dとを備えている。支持台211は、前側支持レール211a、後側支持レール211b、一方端連結レール211c及び他方端連結レール211dにより平面視で四角形状形成したものとされており、前側支持レール211aは、傾斜部220の前側部を支持し、後側支持レール211bは、傾斜部220の後側部を支持している。
また、支持台211は、前側支持レール211a及び後側支持レール211bの左右方向Xにおける中間部分を連結する中間連結レール211e(図2、図3及び図5参照)をさらに備えている。この例では、中間連結レール211eは、前側支持レール211a及び後側支持レール211bの隣り合う太陽電池モジュール100,100間に設けられている。
前側脚部212a及び後側脚部212bは、支持台211の左右方向Xにおける両端部を支持する端部レールと、支持台211の左右方向Xにおける中間部分を支持する中間部レールとで構成されている。この例では、前側脚部212a及び後側脚部212bにおける中間部レールは、支持台211の隣り合う太陽電池モジュール100,100間に設けられている。
支持台211の左右方向Xにおける両端部のうち何れか一方(この例では右側端部)を支持する前側脚部212aの端部レールと前側支持レール211aとの間は、補強レール213a(図1、図2及び図5参照)により補強されている。支持台211の左右方向Xにおける両端部のうち何れか一方(この例では右側端部)を支持する後側脚部212bの端部レールと後側支持レール211bとの間は、補強レール213b(図1、図3及び図5参照)により補強されている。支持台211の左右方向Xにおける中間部分を支持する前側脚部212aの中間部レールと前側支持レール211aとの間は、補強レール213c〜213c(図1、図2及び図5参照)により補強されている。支持台211の左右方向Xにおける中間部分を支持する後側脚部212bの中間部レールと後側支持レール211bとの間は、補強レール213d〜213d(図1、図3及び図5参照)により補強されている。また、支持台211の左右方向Xにおける両端部及び中間部分を支持する前側脚部212aの端部レール及び中間部レールと支持台211の左右方向Xにおける両端部及び中間部分を支持する後側脚部212bの端部レール及び中間部レールとの間は、筋交い部214〜214により補強されている。
傾斜部220は、1列分(m段×1列)の太陽電池モジュール100〜100からなる太陽電池モジュール列100A(図2から図4参照)を1列又は複数列分(この例では7列分)支持している。傾斜部220は、1つの太陽電池モジュール列100Aにつき1又は複数(この例では2本)の桟部材300,300を固定している。すなわち、この例では、1列分(m段×1列)の太陽電池モジュール100〜100には、2本の桟部材300,300が設けられている。
傾斜部220は、桟部材300の傾斜方向Wにおける中間部を桟部材300が前後方向Yにおいて後側で高く、前側で低くなるように予め定めた所定の角度で傾斜するように支持する中間部支柱レール221(図4及び図5参照)と、桟部材300の上側部を支持する上側部支柱レール222(図3から図5参照)とを備えている。中間部支柱レール221は、一端部221a(図4参照)が桟部材300の傾斜方向Wにおける中間部に連結され、かつ、他端部221b(図4参照)が後側支持レール211bに連結されている。上側部支柱レール222は、一端部222a(図4参照)が桟部材300の上側部に連結され、かつ、他端部222b(図4参照)が中間部支柱レール221の他端部221b側に連結されている。隣り合う上側部支柱レール222,222のうち1組おきの隣り合う上側部支柱レール222,222(太陽電池モジュール列100Aを支持する上側部支柱レール222,222)の間は、筋交い部223(図3から図5参照)により補強されている。
具体的には、前側支持レール211a、後側支持レール211b、一方端連結レール211c、他方端連結レール211d、前側脚部212a及び後側脚部212bにおける端部レール及び中間部レール、中間部支柱レール221、上側部支柱レール222、補強レール213a〜213d、桟部材300は、何れもメッキ鋼板等の金属板を切断加工及び折り曲げ加工したものであり、断面ハット形状のものとされている。
[第1実施形態]
(太陽電池モジュール)
太陽電池モジュール100は、太陽電池モジュール本体110(図3参照)及び太陽電池モジュール本体を保持する枠体120(図3参照)を備えている。
(太陽電池モジュール)
太陽電池モジュール100は、太陽電池モジュール本体110(図3参照)及び太陽電池モジュール本体を保持する枠体120(図3参照)を備えている。
図6は、図1から図4に示す太陽電池モジュール100を概略的に示す斜視図である。図7は、図6に示す太陽電池モジュール100の分解斜視図である。
太陽電池モジュール本体110には、受光面110a側から図示しない透光性基材、封止樹脂、複数の太陽電池セルからなる太陽電池セル層、封止樹脂、裏面側保護材がこの順で設けられている。この例では、透光性基材としてガラス基板を用い、封止樹脂としてEVA(エチレンビニルアセテート樹脂)を用い、太陽電池セルとして多結晶シリコンウエハから作製された太陽電池セルを用い、また、裏面側保護材としてPET(ポリエチレンテレフタレート)シートを積層した多層シートを用いている。
複数の太陽電池セルは、太陽電池モジュール100として十分な出力電力を得るために、内部配線(図示せず)を用いて直列に電気的に接続されている。さらに、太陽電池モジュール100は正極側と負極側の2個の引出し電極(図示せず)を有しており、それぞれの引出し電極は、一端が太陽電池セルと電気的に接続され、他端が端子ボックス(図示せず)に電気的に接続されている。
太陽電池モジュール100は、平面視で多角形状(この例では長方形状)の太陽電池モジュール本体110の外周部に枠体120を保持したものとされている。
太陽電池モジュール本体110は、太陽光を受光する受光面110aと、受光面110aとは反対側の裏面110b(図7参照)と、短辺側を構成する一対の側面のうちの一方の第1側面110c(図7参照)と、短辺側を構成する一対の側面のうちの他方の第2側面110d(図7参照)と、長辺側を構成する一対の側面のうちの一方の第3側面110e(図7参照)と、長辺側を構成する一対の側面のうちの他方の第4側面110f(図7参照)とを有している。
太陽電池モジュール本体110は、相対する一対の辺(この例では短辺側)が架台400における傾斜部220(図1から図5参照)により傾斜方向Wに傾斜しており、相対するもう一対の辺(この例では長辺側)が架台400における傾斜部220(図1から図5参照)により高低差を有しかつ互いに水平又は略水平とされている。
枠体120は、太陽電池モジュール本体110の一方の短辺側を保持する一方の短辺側枠体(この例では左枠121)と、太陽電池モジュール本体110の他方の短辺側を保持する他方の短辺側枠体(この例では右枠122)と、太陽電池モジュール本体110の一方の長辺側を保持する一方の長辺側枠体(この例では上枠123)と、太陽電池モジュール本体110の他方の長辺側を保持する他方の長辺側枠体(この例では下枠124)とで構成されている。
左枠121は、太陽電池モジュール本体110の受光面110aの長手方向Nにおける一端の縁部、裏面110bの長手方向Nにおける一端の縁部及び第1側面110cを保持する。右枠122は、太陽電池モジュール本体110の受光面110aの長手方向Nにおける他端の縁部、裏面110bの長手方向Nにおける他端の縁部及び第2側面110dを保持する。この例では、左枠121及び右枠122は、同一構成のものとされている。
上枠123は、太陽電池モジュール本体110の裏面110bの短手方向Tにおける一端の縁部及び第3側面110eを保持する。下枠124は、太陽電池モジュール本体110の裏面110bの短手方向Tにおける他端の縁部及び第4側面110fを保持する。上枠123及び下枠124は、太陽電池モジュール本体110の受光面110aを保持しておらず、上端が太陽電池モジュール本体110の受光面110aよりも上側に突出しないようになっている。この例では、上枠123及び下枠124は、同一構成のものとされている。
詳しくは、上枠123及び下枠124の左枠121側の端部には、貫通孔HL,HL(図7参照)が設けられている。左枠121の短手方向Tにおける両端部には、雌ネジ孔部12a1,12a1(図7参照)が設けられている。左枠121は、太陽電池モジュール本体110の一方の短辺側において受光面110a及び裏面110bを挟持しつつ第1側面110cを保持した状態で、上枠123及び下枠124の左枠121側の端部を、ネジ等の固定部材SCが上枠123及び下枠124の左枠121側の端部に設けられた貫通孔HL,HLに挿通して左枠121の短手方向Tにおける両端部に設けられた雌ネジ孔部12a1,12a1に螺合することで固定している。上枠123及び下枠124の右枠122側の端部には、貫通孔HL,HL(図7参照)が設けられている。右枠122の短手方向Tにおける両端部には、雌ネジ孔部12a1,12a1(図7参照)が設けられている。右枠122は、太陽電池モジュール本体110の他方の短辺側において受光面110a及び裏面110bを挟持しつつ第2側面110dを保持した状態で、上枠123及び下枠124の右枠122側の端部を、ネジ等の固定部材SCが上枠123及び下枠124の右枠122側の端部に設けられた貫通孔HL,HLに挿通して右枠122の短手方向Tにおける両端部に設けられた雌ネジ孔部12a1,12a1に螺合することで固定している。かくして、上枠123は、太陽電池モジュール本体110の第3側面110e及び裏面110bを保持し、下枠124は、太陽電池モジュール本体110の第4側面110f及び裏面110bを保持するようになっている。
太陽電池モジュール100は、長手方向Nに沿った上枠123及び下枠124が水平又は略水平で上枠123が下枠124よりも高くなるように、かつ、短手方向Tに沿った左枠121及び右枠122が傾斜するように、土台200に固定された桟部材300(この例では架台400)に取り付けられる。また、隣り合う太陽電池モジュール100,100は、左右方向Xに隣り合う左枠121及び右枠122並びに傾斜方向Wに隣り合う上枠123及び下枠124が互いに近接又は接触するように架台400に取り付けられる。
かかる構成を備えた太陽光発電システム500では、上枠123及び下枠124が太陽電池モジュール本体110の受光面110aを覆ってはいないため、例えば、太陽電池モジュール100上に雪等の不要物が積もる場合には、受光面110a上に雪等の不要物をスムーズに滑落させることができ、従って、雪等の不要物によって太陽電池モジュール100の発電量が低下したり、或いは/さらに、雪等の不要物の重みで太陽電池モジュール100が破損したりするといった不都合を回避することができる。
(左枠及び右枠の具体的構成)
図8は、図6に示す太陽電池モジュール100のA−A線に沿った概略断面図であって、太陽電池モジュール本体110と左枠121及び右枠122との関係を示す図である。なお、左枠121及び右枠122は、同一構成のものであるため、同一符号を付し、図8において、左枠121及び右枠122を一つの図で示している。
図8は、図6に示す太陽電池モジュール100のA−A線に沿った概略断面図であって、太陽電池モジュール本体110と左枠121及び右枠122との関係を示す図である。なお、左枠121及び右枠122は、同一構成のものであるため、同一符号を付し、図8において、左枠121及び右枠122を一つの図で示している。
左枠121及び右枠122枠は、太陽電池モジュール本体110を支持する第1枠部11と、第1枠部11を支持する第2枠部12とを有している。第1枠部11は、第2枠部12の上部に設けられている。左枠121及び右枠122枠は、第1枠部11及び第2枠部12を一体形成したものである。
第1枠部11は、断面略U字状に形成されている。詳しくは、第1枠部11は、太陽電池モジュール本体110の受光面110aの縁部を保持する上片11aと、太陽電池モジュール本体110において第1側面110c、第2側面110dを保持する側片11bと、太陽電池モジュール本体110の裏面110bの縁部を保持する下片11cとを備えている。第1枠部11は、上片11a、側片11b及び下片11cを、側片11bに対して上片11a及び下片11cが直角又は略直角になるように一体形成したものである。
第2枠部12は、断面略L字状に形成されている。詳しくは、第2枠部12は、一端部で第1枠部11の下部を支持する板状の縦枠部12aと、一端部で縦枠部12aの他端部を支持する板状のフランジ部12bとを備えている。第2枠部12は、縦枠部12a及びフランジ部12bを、これらが互いに直角又は略直角になるように一体形成したものである。
縦枠部12aの内側には、上枠123及び下枠124に設けられた貫通孔HL,HLに挿通される固定部材SCと螺合する雌ネジ孔部12a1,12a1が形成されている。
左枠121及び右枠122は、この例では、アルミニウムの押出加工により形成されたものとされている。
太陽電池モジュール本体110と左枠121及び右枠122における第1枠部11との間には、弾性体20が配設されている。
詳しくは、弾性体20は、左枠121及び右枠122における第1枠部11が太陽電池モジュール本体110を保持している状態で太陽電池モジュール本体110と第1枠部11の内壁との間に密着している。弾性体20は、第1枠部11の内壁の形状に合わせて断面略U字状に形成されている。
左枠121及び右枠122は、太陽電池モジュール本体110が弾性体20を介して第1枠部11に嵌入されることにより、太陽電池モジュール本体110に取り付けられている。
弾性体20は、第1枠部11と太陽電池モジュール本体110との間に挟まれているときでも弾性を有していることで、左枠121及び右枠122にかかる衝撃を太陽電池モジュール本体110に伝え難くする機能を有している。また、弾性体20は、太陽電池モジュール本体110の第1枠部11部分をより確実に封止し、水分等の侵入を防ぐ機能も有している。
弾性体20としては、例えば、エラストマー樹脂、ブチルゴム、シリコーン樹脂や合成ゴム等の弾性樹脂材料を用いることができる。弾性体20は、この例では、エラストマー樹脂からなっている。
(上枠及び下枠の具体的構成)
図9は、図6に示す太陽電池モジュール100のB−B線に沿った概略断面図であって、太陽電池モジュール本体110と上枠123及び下枠124との関係を示す図である。なお、上枠123及び下枠124は、同一構成のものであるため、同一符号を付し、図9において、上枠123及び下枠124を一つの図で示している。
図9は、図6に示す太陽電池モジュール100のB−B線に沿った概略断面図であって、太陽電池モジュール本体110と上枠123及び下枠124との関係を示す図である。なお、上枠123及び下枠124は、同一構成のものであるため、同一符号を付し、図9において、上枠123及び下枠124を一つの図で示している。
上枠123及び下枠124枠は、太陽電池モジュール本体110を支持する第1枠部13と、第1枠部13を支持する第2枠部14とを有している。第1枠部13は、第2枠部14の上部に設けられている。上枠123及び下枠124枠は、第1枠部13及び第2枠部14を一体形成したものである。
第1枠部13は、断面略L字状に形成されている。詳しくは、第1枠部13は、太陽電池モジュール本体110の受光面110aを保持しておらず、太陽電池モジュール本体110において第3側面110e、第4側面110fを保持する側片13bと、太陽電池モジュール本体110の裏面110bの縁部を保持する下片13cとを備えている。第1枠部13は、側片13b及び下片13cを、側片13bに対して下片13cが直角又は略直角になるように一体形成したものである。より詳しくは、第1枠部13における側片13bの先端(上端)は、太陽電池モジュール本体110の受光面110aと同じ又は略同じ面上にある。なお、第1枠部13における側片13bの先端(上端)は、太陽電池モジュール本体110の受光面110aより下に位置していてもよい。下片13cは、短手方向Tの長さが側片13bの太陽電池モジュール本体110の厚みよりも長くなっている。これにより、下片13cにより太陽電池モジュール本体110の裏面110bを支える面積を増やすことができ、従って、太陽電池モジュール本体110を確実に保持することができる。
第2枠部14は、断面略L字状に形成されている。詳しくは、第2枠部14は、一端部で第1枠部13の下部を支持する板状の縦枠部14aと、一端部で縦枠部14aの他端部を支持する板状のフランジ部14bとを備えている。第2枠部14は、縦枠部14a及びフランジ部14bを、これらが互いに直角又は略直角になるように一体形成したものである。
上枠123及び下枠124は、左枠121及び右枠122と同様、この例では、アルミニウムの押出加工により形成されたものとされている。
太陽電池モジュール本体110と上枠123及び下枠124における第1枠部13との間には、接着層30が配設されている。
詳しくは、接着層30は、第1枠部13と太陽電池モジュール本体110との間において連続的に設けられている。こうすることで、太陽電池モジュール本体110と第1枠部13との接着面積を広くすることができ、これにより、太陽電池モジュール本体110と第1枠部13との間の接着強度を向上させることが可能となる。
接着層30としては、例えば、シリコーン樹脂等の接着樹脂材料を用いることができる。接着層30は、この例では、シリコーン樹脂からなっている。接着層30としてシリコーン樹脂を用いることにより、第1枠部13と太陽電池モジュール本体110との高い接着強度を維持することが可能となる。また、シリコーン樹脂は、耐候性が高く、高い接着強度を維持することが可能であるため、太陽電池モジュール100の長期信頼性も確保することができる。なお、接着層30は、シリコーン樹脂に限定されるものではない。
<太陽電池モジュールの設置構造について>
次に、本実施の形態に係る太陽電池モジュール100を桟部材300に設置する太陽電池モジュール100の設置構造について図10から図18を参照しながら以下に説明する。
次に、本実施の形態に係る太陽電池モジュール100を桟部材300に設置する太陽電池モジュール100の設置構造について図10から図18を参照しながら以下に説明する。
図10は、本実施の形態に係る太陽電池モジュール100の設置構造を斜め上方から視た示す斜視図である。図11は、図10に示す太陽電池モジュール100の設置構造を示す分解斜視図である。図12は、図10に示す太陽電池モジュール100の設置構造の一部断面を含む側面図である。図13は、図10に示す太陽電池モジュール100の設置構造を斜め下方から視た斜視図である。また、図14は、隣り合う太陽電池モジュール100,100の設置構造の一部断面を含む側面図である。なお、図10、図11及び図13において太陽電池モジュール本体110は図示を省略している。また、図10から図13は、太陽光発電システム500の傾斜方向Wの両端における太陽電池モジュール100,100において隣に太陽電池モジュール100が存在しない場合での太陽電池モジュール100の設置構造を示している。これらのことは、後述する図19から図21についても同様である。
図15及び図16は、本実施の形態に係る太陽電池モジュール100の設置構造を構成する第1挟持部材40を示す図である。図15(a)は、第1挟持部材40を平面側から視た斜視図であり、図15(b)は、第1挟持部材40を底面側から視た斜視図である。図16(a)は、第1挟持部材40の平面図であり、図16(b)は、第1挟持部材40の正面図であり、図16(c)は、第1挟持部材40の底面図であり、図16(d)は、第1挟持部材40の側面図である。
図17及び図18は、本実施の形態に係る太陽電池モジュール100の設置構造を構成する第2挟持部材50を示す図である。図17(a)は、第2挟持部材50を平面側から視た斜視図であり、図17(b)は、第2挟持部材50を底面側から視た斜視図である。図18(a)は、第2挟持部材50の平面図であり、図18(b)は、第2挟持部材50の正面図であり、図18(c)は、第2挟持部材50の底面図であり、図18(d)は、第2挟持部材50の側面図である。
ここで、太陽電池モジュール100の設置構造で用いられる枠体は、この例では、上枠123及び下枠124であるが、以下の説明では、枠体120と称する。
本実施の形態に係る太陽電池モジュール100の設置構造は、桟部材300、第1挟持部材40、第2挟持部材50及び固定部材60を備えている。
桟部材300は、土台200(図5参照)に固定された状態となっている。桟部材300は、枠体120(この例では上枠123及び下枠124)が載置される。本実施の形態では、太陽電池モジュール100の設置構造は、太陽電池モジュール100を予め定めた所定方向(この例では傾斜方向W)に沿って複数並設する構成とされている。この例では、桟部材300は、傾斜方向Wに沿った縦桟とされている。具体的には、桟部材300は、土台200に左右方向Xに沿って複数本(具体的には14本)並設されている。複数本の桟部材300〜300は、傾斜方向Wに平行又は略平行とされている。複数本の桟部材300〜300のうち、隣り合う2本の桟部材300,300が傾斜方向Wに沿った1列分(具体的には3個)の太陽電池モジュール100〜100(太陽電池モジュール列100A)を支持している。
第1挟持部材40及び第2挟持部材50は、桟部材300及び枠体120を桟部材300及び枠体120の互いに対向する面300a(図10から図14参照),120b(図12から図14参照)とは反対側の面300b(図12から図14参照),120a(図10から図12、図14参照)からそれぞれ挟持する構成とされている。この例では、開放側を下にした断面ハット形状の桟部材300の上板301(図10から図14参照)の上面300aと、枠体120の第2枠部14におけるフランジ部14b(図10から図14参照)の底面120bとが対向して互いに接触しており、第1挟持部材40及び第2挟持部材50は、桟部材300の上板301の底面300bと枠体120におけるフランジ部14bの上面120aとにそれぞれ接触した状態で上板301及びフランジ部14bを挟持するようになっている。
固定部材60は、第1挟持部材40及び第2挟持部材50のうち、桟部材300側に設けられた第1挟持部材40側から、第1挟持部材40、桟部材300及び枠体120を間にして枠体120側に設けられた第2挟持部材50に締結されることにより、桟部材300及び枠体120を第1挟持部材40及び第2挟持部材50の間に挟持して固定する構成とされている。この例では、固定部材60は、第1挟持部材40側から、第1挟持部材40、桟部材300における上板301及び枠体120におけるフランジ部14bを間にして第2挟持部材50に締結されることにより、桟部材300における上板301及び枠体120におけるフランジ部14bを第1挟持部材40及び第2挟持部材50の間に挟持して固定する。
本実施の形態では、太陽電池モジュール100の設置構造は、桟部材300及び枠体120を太陽電池モジュール本体110の裏面110b側で固定する構成とされている(図12及び図14参照)。この例では、枠体120におけるフランジ部14bは、縦枠部14a(図10から図12、図14参照)に対して内側に設けられており、第1挟持部材40及び第2挟持部材50は、桟部材300における上板301と枠体120の縦枠部14aに対して内側に設けられたフランジ部14bとを固定するようになっている。
また、本実施の形態では、固定部材60は、雄ネジ部61(図10から図12、図14参照)を有している。この例では、固定部材60は、ボルトとされている。
第1挟持部材40、桟部材300及び枠体120には、何れも固定部材60における雄ネジ部61を貫通する雄ネジ部貫通孔40a(図11、図13、図15及び図16参照),300c(図11から図14参照),120c(図11、図12及び図14参照)が設けられている。この例では、雄ネジ部貫通孔40aは、第1挟持部材40における板状部分を構成する挟持本体部41(図11から図14参照)に設けられており、雄ネジ部貫通孔300cは、桟部材300における上板301に設けられており、雄ネジ部貫通孔120cは、枠体120におけるフランジ部14bに設けられている。
第2挟持部材50には、固定部材60における雄ネジ部61と螺合する雌ネジ孔50a(図10から図12、図14、図17及び図18参照)が設けられている。この例では、雌ネジ孔50aは、第2挟持部材50における板状部分を構成する挟持本体部51(図10から図12、図14参照)に設けられており、貫通雌ネジ孔とされている。
固定部材60は、第1挟持部材40側から、雄ネジ部61が第1挟持部材40、桟部材300及び枠体120における雄ネジ部貫通孔40a,300c,120cを貫通して第2挟持部材50における雌ネジ孔50aに締め付けられることにより、桟部材300及び枠体120を第1挟持部材40及び第2挟持部材50の間に挟持して固定する構成とされている。この例では、固定部材60は、第1挟持部材40側から、第1挟持部材40、桟部材300の上板301及び枠体120のフランジ部14bにおける雄ネジ部貫通孔40a,300c,120cを貫通して第2挟持部材50における雌ネジ孔50aに締め付けられることにより、桟部材300における上板301及び枠体120におけるフランジ部14bを第1挟持部材40及び第2挟持部材50の間に挟持して固定する。
また、本実施の形態では、第1挟持部材40には、桟部材300に対して枠体120の位置、詳しくは、固定部材60における雄ネジ部61の回転方向C(図10、図11及び図13参照)における枠体120の位置を位置決めする位置決め部42(図10から図16参照)が設けられている。この例では、第1挟持部材40は、太陽電池モジュール本体110の裏面110b側に位置しており、位置決め部42は、第1挟持部材40の傾斜方向Wにおける端部に設けられている。位置決め部42は、第1挟持部材40において枠体120におけるフランジ部14bの縦枠部14aとは反対側の端面14b1(図10から図14参照)に沿って複数(ここでは2つ)並設されている。
桟部材300には、位置決め部42を貫通する位置決め部貫通孔300d(図11から図14参照)が設けられている。この例では、位置決め部貫通孔300dは、桟部材300において太陽電池モジュール本体110の裏面110b側に設けられている。位置決め部貫通孔300dは、桟部材300において位置決め部42に対応して複数(ここでは2つ)並設されている。
第1挟持部材40は、位置決め部42が桟部材300における位置決め部貫通孔300dを貫通して枠体120に当接することにより、桟部材300に対する枠体の位置、詳しくは、雄ネジ部61の回転方向Cにおける枠体120の位置を位置決めする構成とされている。この例では、複数(ここでは2つ)の位置決め部42,42は、太陽電池モジュール本体110の裏面110b側において枠体120における端面(具体的にはフランジ部14bの端面14b1)にそれぞれ当接して回転方向Cにおける枠体120の位置を位置決めする。
また、本実施の形態では、桟部材300には、位置決め部42の位置決め部貫通孔300dからの落下を防止するための係合部303(図10、図11及び図13参照)が設けられている。この例では、複数(ここでは2つ)の係合部303,303は、枠体120が複数(ここでは2つ)の位置決め部42,42により位置決めされる方向(ここでは左右方向X)と交差する方向(ここでは左右方向Xと直交又は略直交する傾斜方向W)にそれぞれ延びている。
第1挟持部材40における位置決め部42には、桟部材300における係合部303に係止される係止部43(図10から図16参照)が設けられている。この例では、複数(ここでは2つ)の係止部43,43は、枠体120が複数(ここでは2つ)の位置決め部42,42により位置決めされる方向(ここでは左右方向X)に沿ってそれぞれ延びている。
第2挟持部材50には、雌ネジ孔50aが固定部材60における雄ネジ部61と螺合することにより第2挟持部材50の雄ネジ部61との共回りによる回転を規制する規制部52(図10、図11、図17、図18(a)、図18(c)及び図18(d)参照)が設けられている。この例では、規制部52は、第2挟持部材50から、枠体120が位置決め部42により位置決めされる方向(ここでは左右方向X)と交差する方向(ここでは左右方向Xと直交又は略直交する傾斜方向W)に突出している。
第2挟持部材50における規制部52は、第1挟持部材40における位置決め部42に係止される構成とされている。この例では、規制部52は、枠体120が複数(ここでは2つ)の位置決め部42,42により位置決めされる方向(ここでは左右方向X)において複数(ここでは2つ)の位置決め部42,42の係止部43,43が設けられている側とは反対側にそれぞれ係止されるようになっている。
また、本実施の形態では、第2挟持部材50には、第2挟持部材50が桟部材300及び枠体120を第1挟持部材40と共に固定しているときに桟部材300を保持する保持部53(図10から図14、図17、図18参照)が設けられている。この例では、保持部53は、規制部52に設けられている。
また、本実施の形態では、図14に示すように、第1挟持部材40は、隣り合う2つの太陽電池モジュール100,100における隣り合う2つの枠体120(123),120(124)に桟部材300を間にして跨がる単一の挟持部材とされている。この例では、傾斜方向Wに隣り合う2つの枠体120,120の外面(具体的には側片13b及び縦枠部14aの外面)は、互いに接触しており、第1挟持部材40は、隣り合う2つの枠体120,120におけるフランジ部14bに桟部材300における上板301を間にして跨がっている。
第2挟持部材50は、隣り合う2つの太陽電池モジュール100,100における隣り合う2つの枠体120,120にそれぞれ設けられる2つの挟持部材とされている。この例では、2つの第2挟持部材50,50は、同一構成のものとされている。
固定部材60は、単一の第1挟持部材40側から、単一の第1挟持部材40、桟部材300及び隣り合う2つの枠体120,120を間にして2つの第2挟持部材50,50にそれぞれ締結されることにより、桟部材300及び隣り合う2つの枠体120,120を単一の第1挟持部材40及び2つの第2挟持部材50,50の間にそれぞれ挟持して固定する2つの固定部材とされている。この例では、2つの固定部材60,60は、単一の第1挟持部材40側から、単一の第1挟持部材40、桟部材300における上板301及び隣り合う2つの枠体120,120におけるフランジ部14b,14bを間にして2つの第2挟持部材50,50にそれぞれ締結されることにより、桟部材300における上板301及び隣り合う枠体120,120におけるフランジ部14b,14bを単一の第1挟持部材40及び2つの第2挟持部材50,50の間にそれぞれ挟持して固定するようになっている。
さらに具体的には、第1挟持部材40、桟部材300、枠体120及び第2挟持部材50は、次のような構成とされている。
(第1挟持部材の具体的構成)
第1挟持部材40は、板状の挟持本体部41(図15及び図16参照)を備えており、挟持本体部41の左右方向Xにおける中央部又は略中央部に傾斜方向Wに沿って2つの雄ネジ部貫通孔40a,40aが並設されている。雄ネジ部貫通孔40aは、円形状又は略円形状のものとされており、内径が固定部材60における雄ネジ部61の外径よりも雄ネジ部61が雄ネジ部貫通孔40aに円滑に挿通できる程度に所定の寸法だけ大きくなっている。
第1挟持部材40は、板状の挟持本体部41(図15及び図16参照)を備えており、挟持本体部41の左右方向Xにおける中央部又は略中央部に傾斜方向Wに沿って2つの雄ネジ部貫通孔40a,40aが並設されている。雄ネジ部貫通孔40aは、円形状又は略円形状のものとされており、内径が固定部材60における雄ネジ部61の外径よりも雄ネジ部61が雄ネジ部貫通孔40aに円滑に挿通できる程度に所定の寸法だけ大きくなっている。
挟持本体部41の傾斜方向Wにおける両端部において左右方向Xに間隔をおいて2つの位置決め部42,42が上側に直角又は略直角に立設されている。挟持本体部41の傾斜方向Wにおける両端部に設けられた2つの位置決め部42,42は、左右方向Xに沿った板状のものとされている。係止部43は、2つの位置決め部42,42の上部から左右方向Xにおける両側のうち何れか一方(ここでは左右方向Xにおける外側)にそれぞれ延設されたものとされている。すなわち、位置決め部42及び係止部43は、傾斜方向Wから視て略L字形状を有している。係止部43の厚みは、位置決め部42の厚みと同一又は略同一とされている。なお、係止部43が位置決め部42の上部から左右方向Xにおける両側に延設されていてもよい。すなわち、位置決め部42及び係止部43は、傾斜方向Wから視て略T字形状を有していてもよい。
第1挟持部材40は、左右方向Xにおけるサイズd1(図16(a)参照)が断面ハット形状の桟部材300の内面300e,300e間の寸法d2(図13参照)よりも第1挟持部材40が内面300e,300eに円滑に挿通できる程度に所定の寸法だけ小さくなっている。挟持本体部41の左右方向Xにおける両端部には、挟持本体部41を補強する補強部44,44(図15及び図16参照)が傾斜方向Wの全体に亘って下側に直角又は略直角にそれぞれ立設されている。
なお、雄ネジ部貫通孔40a、位置決め部42、係止部43及び補強部44が設けられた第1挟持部材40は、鉄、ステンレス鋼、アルミニュウム等の金属板を切断加工及び曲げ加工により形成したものとされている。
(桟部材の具体的構成)
桟部材300における上板301の枠体120が載置されるべき箇所において、左右方向Xにおける中央部又は略中央部に傾斜方向Wに沿って2つの雄ネジ部貫通孔300c,300cが並設されている。桟部材300における上板301の枠体120が載置されるべき傾斜方向Wにおける両端部の箇所にそれぞれ載置される枠体120は1つとなるため、該両端部の箇所に設けられる雄ネジ部貫通孔300cを1つとしてもよい。雄ネジ部貫通孔300cは、円形状又は略円形状のものとされており、内径が固定部材60における雄ネジ部61の外径よりも雄ネジ部61が雄ネジ部貫通孔300cに円滑に挿通できる程度に所定の寸法だけ大きくなっている。
桟部材300における上板301の枠体120が載置されるべき箇所において、左右方向Xにおける中央部又は略中央部に傾斜方向Wに沿って2つの雄ネジ部貫通孔300c,300cが並設されている。桟部材300における上板301の枠体120が載置されるべき傾斜方向Wにおける両端部の箇所にそれぞれ載置される枠体120は1つとなるため、該両端部の箇所に設けられる雄ネジ部貫通孔300cを1つとしてもよい。雄ネジ部貫通孔300cは、円形状又は略円形状のものとされており、内径が固定部材60における雄ネジ部61の外径よりも雄ネジ部61が雄ネジ部貫通孔300cに円滑に挿通できる程度に所定の寸法だけ大きくなっている。
桟部材300における上板301に設けられた位置決め部貫通孔300dは、係止部43をそれぞれ上部に設けた4つの位置決め部42〜42に対応して位置決め部42及び係止部43の双方をそれぞれ挿通する4つの第1挿通孔部300d1〜300d1(図11参照)と、係止部43をそれぞれ上部に設けた4つの位置決め部42〜42に対応して位置決め部42及び係止部43のうち位置決め部42のみをそれぞれ挿通する4つの第2挿通孔部300d2〜300d2(図11参照)とを有している。桟部材300における上板301において4つの第2挿通孔部300d2〜300d2の左右方向Xにおける両縁部のうち少なくとも一方(ここでは何れか一方)の縁部が係止部43を係止する係合部303を構成している。
第1挿通孔部300d1は、左右方向X及び傾斜方向Wのサイズが位置決め部42及び係止部43の双方の左右方向X及び傾斜方向Wのサイズよりも位置決め部42及び係止部43の双方が第1挿通孔部300d1に円滑に挿通できる程度に所定の寸法だけ大きくなっている。第2挿通孔部300d2は、左右方向Xのサイズが位置決め部42及び係止部43のうち位置決め部42のみの左右方向Xのサイズよりも位置決め部42及び係止部43のうち位置決め部42のみが第2挿通孔部300d2に円滑に挿通できる程度に所定の寸法だけ大きくなっており、傾斜方向Wに延びている。
4つの第1挿通孔部300d1〜300d1及び4つの第2挿通孔部300d2〜300d2は、それぞれ、第1挿通孔部300d1における左右方向Xにおける端部と第2挿通孔部300d2の傾斜方向Wにおける一方側(ここでは上側)の一端部とが連通し、すなわち、平面視で略L字状に形成されている。なお、係止部43が位置決め部42の上部から左右方向Xにおける両側に延設される場合には、第1挿通孔部300d1及び第2挿通孔部300d2が第1挿通孔部300d1における左右方向Xにおける中央部と第2挿通孔部300d2の傾斜方向Wにおける一方側(ここでは上側)の端部とが連通し、すなわち、平面視で略T字状に形成される。
ここで、係止部43を上部に設けた位置決め部42は、係止部43と挟持本体部41との間の傾斜方向W及び左右方向Xの双方に直交する方向におけるサイズd3(図16(b)参照)が桟部材300の上板301の厚みよりも桟部材300の上板301が位置決め部42の係止部43と挟持本体部41との間に円滑に挿通できる程度に所定の寸法だけ大きくなっている。
(枠体の具体的構成)
枠体120におけるフランジ部12bの傾斜方向Wにおける中央部又は略中央部に単一の雄ネジ部貫通孔120cが設けられている。雄ネジ部貫通孔120cは、円形状又は略円形状のものとされており、内径が固定部材60における雄ネジ部61の外径よりも雄ネジ部61が雄ネジ部貫通孔120cに円滑に挿通できる程度に所定の寸法だけ大きくなっている。
枠体120におけるフランジ部12bの傾斜方向Wにおける中央部又は略中央部に単一の雄ネジ部貫通孔120cが設けられている。雄ネジ部貫通孔120cは、円形状又は略円形状のものとされており、内径が固定部材60における雄ネジ部61の外径よりも雄ネジ部61が雄ネジ部貫通孔120cに円滑に挿通できる程度に所定の寸法だけ大きくなっている。
(第2挟持部材の具体的構成)
第2挟持部材50は、板状の挟持本体部51(図17及び図18参照)を備えており、挟持本体部51の左右方向Xにおける中央部又は略中央部に単一の雌ネジ孔50aが設けられている。
第2挟持部材50は、板状の挟持本体部51(図17及び図18参照)を備えており、挟持本体部51の左右方向Xにおける中央部又は略中央部に単一の雌ネジ孔50aが設けられている。
挟持本体部51の傾斜方向Wにおける枠体120側とは反対側の端部の左右方向Xにおける中央部において規制部52が傾斜方向Wにおける枠体120の縦枠部14a側とは反対側に突出している。規制部52の厚みは、挟持本体部51の厚みと同一又は略同一とされている。規制部52は、左右方向Xのサイズd4(図18(a)参照)が挟持本体部51の左右方向Xのサイズd5(図18(a)参照)よりも小さくなっており、第1挟持部材40における左右方向Xに隣り合う位置決め部42,42間のサイズd6(図16(a)参照)よりも規制部52が隣り合う位置決め部42,42間に円滑に挿通できる程度に所定の寸法だけ小さくなっている。
規制部52の傾斜方向Wにおける枠体120の縦枠部14a側とは反対側の端部において保持部53が傾斜方向Wにおける枠体120の縦枠部14a側とは反対側に突出している。
保持部53は、桟部材300の左右方向Xにおける両外面300f,300f(図13参照)を保持する第1保持部531(図17及び図18参照)と、桟部材300における上面300aを保持する第2保持部532(図17及び図18参照)と、第2保持部532を規制部52に連結する連結部533(図17及び図18参照)とを有している。
第2保持部532の左右方向Xにおける両端部には、第1保持部531が傾斜方向Wの全体に亘って下側に直角又は略直角にそれぞれ立設されている。
保持部53は、第1保持部531,531間の左右方向Xのサイズd7(図18(a)参照)が桟部材300の左右方向Xのサイズd8(図11参照)よりも第1保持部531が桟部材300の両外面300f,300fに接触しつつ挿通できる程度に所定の寸法だけ大きくなっている。連結部533は、左右方向Xのサイズd9(図18(a)参照)が挟持本体部51の左右方向Xのサイズd5と同一又は略同一サイズとなっている。挟持本体部51、規制部52及び連結部533は、厚みが同一又は略同一のものとされており、平面から視て略H字形状を有している。
規制部52は、傾斜方向Wにおけるサイズ、すなわち挟持本体部51と連結部533との間の隙間d10(図18(a)参照)が第1挟持部材40における位置決め部42の厚みよりも位置決め部42が挟持本体部51と連結部533との間に円滑に挿通できる程度に所定の寸法だけ大きくなっている。
なお、規制部52及び保持部53が設けられた第2挟持部材50は、鉄、ステンレス鋼、アルミニュウム等の金属板を切断加工及び曲げ加工により形成したものとされている。
<太陽電池モジュールの設置方法について>
次に、本実施の形態に係る太陽電池モジュール100の設置方法について図19から図21を参照しながら以下に説明する。
次に、本実施の形態に係る太陽電池モジュール100の設置方法について図19から図21を参照しながら以下に説明する。
図19から図21は、それぞれ、本実施の形態に係る太陽電池モジュール100の設置方法の第1工程から第3工程を示す斜視図である。
本実施の形態に係る太陽電池モジュール100の設置方法は、太陽電池モジュール本体110に枠体120が保持された状態の太陽電池モジュール100を桟部材300に設置するにあたり、次の第1工程から第3工程を含んでいる。
(第1工程)
第1工程では、図19に示すように、第1挟持部材40を桟部材300の底面300bに設ける。この例では、係止部43を上部に設けた4つの位置決め部42〜42を4つの第1挿通孔部300d1〜300d1にそれぞれ桟部材300における上板301の底面300b側から上側に向けて挿通し、さらに、係止部43と挟持本体部41との間に係合部303を挿通しながら第1挟持部材40を傾斜方向Wの下側に向けて移行させ、係止部43を係合部303に係止させる。これにより、第1挟持部材40を桟部材300にぶら下げた状態にすることができる。このとき、第1挟持部材40における雄ネジ部貫通孔40aと桟部材300における雄ネジ部貫通孔300cとを合わせる。
第1工程では、図19に示すように、第1挟持部材40を桟部材300の底面300bに設ける。この例では、係止部43を上部に設けた4つの位置決め部42〜42を4つの第1挿通孔部300d1〜300d1にそれぞれ桟部材300における上板301の底面300b側から上側に向けて挿通し、さらに、係止部43と挟持本体部41との間に係合部303を挿通しながら第1挟持部材40を傾斜方向Wの下側に向けて移行させ、係止部43を係合部303に係止させる。これにより、第1挟持部材40を桟部材300にぶら下げた状態にすることができる。このとき、第1挟持部材40における雄ネジ部貫通孔40aと桟部材300における雄ネジ部貫通孔300cとを合わせる。
(第2工程)
第2工程では、図20に示すように、枠体120を桟部材300の第1挟持部材40を設けた部分の上面300aに載置し、第2挟持部材50を枠体120の桟部材300に載置した部分の上面120aに設ける。この例では、第1挟持部材40における左右方向Xに沿った2つの位置決め部42,42の間に第2挟持部材50における挟持本体部51と保持部53との間に設けられた規制部52を下側に向けて通過させる。
第2工程では、図20に示すように、枠体120を桟部材300の第1挟持部材40を設けた部分の上面300aに載置し、第2挟持部材50を枠体120の桟部材300に載置した部分の上面120aに設ける。この例では、第1挟持部材40における左右方向Xに沿った2つの位置決め部42,42の間に第2挟持部材50における挟持本体部51と保持部53との間に設けられた規制部52を下側に向けて通過させる。
(第3工程)
第3工程では、図21に示すように、固定部材60を第1挟持部材40側から第1挟持部材40、桟部材300及び枠体120を間にして第2挟持部材50に締結する。この例では、第1挟持部材40における雄ネジ部貫通孔40a(図19参照)及び桟部材300における雄ネジ部貫通孔300c(図19参照)に枠体120のフランジ部14bにおける雄ネジ部貫通孔120c(図20参照)を合わせながら下側から固定部材60における雄ネジ部61を、雄ネジ部貫通孔40a,300c,120cに挿通し、第2挟持部材50における雌ネジ孔50a(図20及び図21参照)に螺合させながら、第2挟持部材50における雌ネジ孔50aに締め付ける。
第3工程では、図21に示すように、固定部材60を第1挟持部材40側から第1挟持部材40、桟部材300及び枠体120を間にして第2挟持部材50に締結する。この例では、第1挟持部材40における雄ネジ部貫通孔40a(図19参照)及び桟部材300における雄ネジ部貫通孔300c(図19参照)に枠体120のフランジ部14bにおける雄ネジ部貫通孔120c(図20参照)を合わせながら下側から固定部材60における雄ネジ部61を、雄ネジ部貫通孔40a,300c,120cに挿通し、第2挟持部材50における雌ネジ孔50a(図20及び図21参照)に螺合させながら、第2挟持部材50における雌ネジ孔50aに締め付ける。
かくして、太陽電池モジュール100における枠体120を土台200に固定された桟部材300に固定することができる。
[第2実施形態]
第1実施形態では、桟部材300を前後方向Yに平行又は略平行に配設し、太陽電池モジュール100の設置構造で用いられる枠体を上枠123及び下枠124としたが、桟部材300を左右方向Xに平行又は略平行に配設し(桟部材300を横桟とし)、太陽電池モジュール100の設置構造で用いられる枠体を左枠121及び右枠122としてもよい。
第1実施形態では、桟部材300を前後方向Yに平行又は略平行に配設し、太陽電池モジュール100の設置構造で用いられる枠体を上枠123及び下枠124としたが、桟部材300を左右方向Xに平行又は略平行に配設し(桟部材300を横桟とし)、太陽電池モジュール100の設置構造で用いられる枠体を左枠121及び右枠122としてもよい。
図22は、桟部材300を左右方向Xに平行又は略平行に配設し、太陽電池モジュール100の設置構造で用いられる枠体を左枠121及び右枠122とした場合での隣り合う太陽電池モジュール100,100の設置構造の一部断面を含む側面図である。
図22に示すように、第2実施形態では、固定部材60が、第1挟持部材40側から、第1挟持部材40、桟部材300及び枠体120(左枠121及び右枠122)を間にして第2挟持部材50に締結されることにより、桟部材300及び枠体120(左枠121及び右枠122)を第1挟持部材40及び第2挟持部材50の間に挟持して固定している。
太陽光発電システム500の左右方向Xの両端における太陽電池モジュール100,100において隣に太陽電池モジュール100が存在しない場合での太陽電池モジュール100の設置構造は、図22に示す設置構造において、片方の太陽電池モジュール100、片方の第2挟持部材50及び片方の固定部材60を除去した設置構造である。
その他の構成は、第1実施形態の構成と実質的に同じであり、ここでは、説明を省略する。
[第3実施形態]
第1実施形態及び第2実施形態では、左枠121及び右枠122が太陽電池モジュール本体110の受光面110aを保持し、上枠123及び下枠124が太陽電池モジュール本体110の受光面110aを保持しないようにしたが、上枠123及び下枠124が、左枠121及び右枠122と同様、太陽電池モジュール本体110の受光面110aを保持するようにしてもよい。
第1実施形態及び第2実施形態では、左枠121及び右枠122が太陽電池モジュール本体110の受光面110aを保持し、上枠123及び下枠124が太陽電池モジュール本体110の受光面110aを保持しないようにしたが、上枠123及び下枠124が、左枠121及び右枠122と同様、太陽電池モジュール本体110の受光面110aを保持するようにしてもよい。
図23は、上枠123及び下枠124が太陽電池モジュール本体110の受光面110aを保持する場合での隣り合う太陽電池モジュール100,100の設置構造の一部断面を含む側面図である。なお、図23では、太陽電池モジュール100の設置構造で用いられる枠体を上枠123及び下枠124とした例を示している。
図23に示すように、第3実施形態では、上枠123は、太陽電池モジュール本体110の受光面110aの短手方向Tにおける一端の縁部、裏面110bの短手方向Tにおける一端の縁部及び第3側面110eを保持する。下枠124は、太陽電池モジュール本体110の受光面110aの短手方向Tにおける他端の縁部、裏面110bの短手方向Tにおける他端の縁部及び第4側面110fを保持する。上枠123及び下枠124は、太陽電池モジュール本体110が弾性体20を介して嵌入されることにより、太陽電池モジュール本体110に取り付けられている。
太陽光発電システム500の傾斜方向Wの両端における太陽電池モジュール100,100において隣に太陽電池モジュール100が存在しない場合での太陽電池モジュール100の設置構造は、図23に示す設置構造において、片方の太陽電池モジュール100、片方の第2挟持部材50及び片方の固定部材60を除去した設置構造である。
その他の構成は、第1実施形態の構成と実質的に同じであり、ここでは、説明を省略する。
[第4実施形態]
第1実施形態から第3実施形態では、上枠123及び下枠124を左枠121及び右枠122よりも長くして太陽電池モジュール100を横モジュール形状にしたが、上枠123及び下枠124を左枠121及び右枠122よりも短くして太陽電池モジュール100を縦モジュール形状にしてもよい。また、それに限定されるものではなく、太陽電池モジュール100を何れのモジュール形状にしてもよい。
第1実施形態から第3実施形態では、上枠123及び下枠124を左枠121及び右枠122よりも長くして太陽電池モジュール100を横モジュール形状にしたが、上枠123及び下枠124を左枠121及び右枠122よりも短くして太陽電池モジュール100を縦モジュール形状にしてもよい。また、それに限定されるものではなく、太陽電池モジュール100を何れのモジュール形状にしてもよい。
<本実施の形態について>
本実施の形態に係る太陽電池モジュール100の設置構造及び太陽光発電システム500によれば、第1挟持部材40及び第2挟持部材50は、枠体120が載置される桟部材300及び枠体120を桟部材300及び枠体120の互いに対向する面300a,120bとは反対側の面300b,120aからそれぞれ挟持し、固定部材60は、桟部材300側に設けられた第1挟持部材40側から(すなわち桟部材300の下方から)、第1挟持部材40、桟部材300及び枠体120を間にして枠体120側に設けられた第2挟持部材50に締結されることにより、桟部材300及び枠体120を第1挟持部材40及び第2挟持部材50の間に挟持して固定するので、また、本発明に係る太陽電池モジュールの設置方法によれば、第1挟持部材40を桟部材300の底面300bに設け、枠体120を桟部材300の第1挟持部材40を設けた部分の上面300aに載置し、第2挟持部材50を枠体120の桟部材300に載置した部分の上面120aに設け、固定部材60を第1挟持部材40側から(すなわち桟部材300の下方から)第1挟持部材40、桟部材300及び枠体120を間にして第2挟持部材50に締結するので、それだけ桟部材300の下方からの太陽電池モジュール100の固定作業を軽減でき、従って、太陽電池モジュール100を設置するにあたり、桟部材300の下方から簡単かつ容易に太陽電池モジュール100の固定作業を行うことができ、これにより、桟部材300の下方から太陽電池モジュール100の固定作業を行う場合において、太陽電池モジュール100の設置作業の作業性及び作業効率を向上させることが可能となる。
本実施の形態に係る太陽電池モジュール100の設置構造及び太陽光発電システム500によれば、第1挟持部材40及び第2挟持部材50は、枠体120が載置される桟部材300及び枠体120を桟部材300及び枠体120の互いに対向する面300a,120bとは反対側の面300b,120aからそれぞれ挟持し、固定部材60は、桟部材300側に設けられた第1挟持部材40側から(すなわち桟部材300の下方から)、第1挟持部材40、桟部材300及び枠体120を間にして枠体120側に設けられた第2挟持部材50に締結されることにより、桟部材300及び枠体120を第1挟持部材40及び第2挟持部材50の間に挟持して固定するので、また、本発明に係る太陽電池モジュールの設置方法によれば、第1挟持部材40を桟部材300の底面300bに設け、枠体120を桟部材300の第1挟持部材40を設けた部分の上面300aに載置し、第2挟持部材50を枠体120の桟部材300に載置した部分の上面120aに設け、固定部材60を第1挟持部材40側から(すなわち桟部材300の下方から)第1挟持部材40、桟部材300及び枠体120を間にして第2挟持部材50に締結するので、それだけ桟部材300の下方からの太陽電池モジュール100の固定作業を軽減でき、従って、太陽電池モジュール100を設置するにあたり、桟部材300の下方から簡単かつ容易に太陽電池モジュール100の固定作業を行うことができ、これにより、桟部材300の下方から太陽電池モジュール100の固定作業を行う場合において、太陽電池モジュール100の設置作業の作業性及び作業効率を向上させることが可能となる。
しかも、太陽電池モジュール100をそのまま桟部材300に固定しても、従来の如く、桟部材の上方から太陽電池モジュールを固定するのではなく、桟部材300の下方から太陽電池モジュール100を固定するので、太陽電池モジュール100の設置構造の簡単化かつ設置作業の容易化を実現させることができる。
本実施の形態では、第1挟持部材40には、桟部材300に対して枠体120の位置を位置決めする位置決め部42が設けられ、桟部材300には、位置決め部42を貫通する位置決め部貫通孔300dが設けられ、第1挟持部材40は、位置決め部42が桟部材300における位置決め部貫通孔300dを貫通して枠体120に当接することにより、桟部材300に対する枠体120の位置を位置決めすることで、桟部材300に対向して枠体120を位置決めした状態で桟部材300及び枠体120を第1挟持部材40及び第2挟持部材50の間に挟持することができる。
また、本実施の形態では、桟部材300には、位置決め部42の位置決め部貫通孔300dからの落下を防止するための係合部303が設けられ、第1挟持部材40における位置決め部42には、桟部材300における係合部303に係止される係止部43が設けられることで、太陽電池モジュール100の固定作業の間、第1挟持部材40における係止部43を桟部材300における係合部303に係止して第1挟持部材40を桟部材300にぶら下げておくことができ、従って、第1挟持部材40を桟部材300の底面300bに設けた状態で、作業者が第1挟持部材40を把持していなくても、第1挟持部材40が桟部材300から落下することを効果的に防止することができ、これにより、桟部材300の下方からの太陽電池モジュール100の固定作業のさらなる容易化を実現させることができる。
また、本実施の形態では、固定部材60は、雄ネジ部61を有し、第1挟持部材40、桟部材300及び枠体120には、何れも固定部材60における雄ネジ部61を貫通する雄ネジ部貫通孔40a,300c,120cが設けられ、第2挟持部材50には、固定部材60における雄ネジ部61と螺合する雌ネジ孔50aが設けられ、固定部材60は、第1挟持部材40側から、雄ネジ部61が第1挟持部材40、桟部材300及び枠体120における雄ネジ部貫通孔40a,300c,120cを貫通して第2挟持部材50における雌ネジ孔50aに締め付けられることにより、桟部材300及び枠体120を第1挟持部材40及び第2挟持部材50の間に挟持して固定することで、固定部材60として雄ネジ部61を有するものを用いることができ、これにより、安価かつ簡単な構成でありながら、桟部材300及び枠体120を第1挟持部材40及び第2挟持部材50の間に確実に固定することができる。
また、本実施の形態では、第1挟持部材40には、固定部材60における雄ネジ部61の回転方向Cにおける枠体120の位置を位置決めする位置決め部42が設けられ、桟部材300には、位置決め部42を貫通する位置決め部貫通孔300dが設けられ、第1挟持部材40は、位置決め部42が桟部材300における位置決め部貫通孔300dを貫通して枠体120に当接することにより、回転方向Cにおける枠体120の位置を位置決めすることで、回転方向Cにおいて枠体120を位置決めした状態で桟部材300及び枠体120を第1挟持部材40及び第2挟持部材50の間に挟持することができる。
また、本実施の形態では、第2挟持部材50には、雌ネジ孔50aが固定部材60における雄ネジ部61と螺合することにより第2挟持部材50の雄ネジ部61との共回りによる回転を規制する規制部52が設けられることで、固定部材60における雄ネジ部61を第2挟持部材50における雌ネジ孔50aに螺合している間、第2挟持部材50の雄ネジ部61との共回りによる回転を規制しておくことができ、従って、第2挟持部材50を枠体120の上面120aに設けた状態で、作業者が第2挟持部材50を把持していなくても、固定部材60の回転と共に回転する第2挟持部材50の共回りを効果的に防止することができ、これにより、桟部材300の下方からの太陽電池モジュール100の固定作業のより一層の容易化を実現させることができる。
また、本実施の形態では、第2挟持部材50における規制部52は、第1挟持部材40における位置決め部42に係止されることで、第2挟持部材50における規制部52との係止部を第1挟持部材40における位置決め部42と兼用することができ、従って、枠体120及び/又は桟部材300に新たに設ける必要がなく、これにより、枠体120及び/又は桟部材300の構成を簡素化することができる。
また、本実施の形態では、第2挟持部材50には、桟部材300を保持する保持部53が設けられていることで、桟部材300及び枠体120を第1挟持部材40と共に安定的にかつ確実に固定することができる。
また、本実施の形態では、太陽電池モジュール100を複数並設する構成とされ、第1挟持部材40は、隣り合う2つの太陽電池モジュール100,100における隣り合う2つの枠体120,120に桟部材300を間にして跨がる単一の挟持部材とされ、第2挟持部材50は、隣り合う2つの太陽電池モジュール100,100における隣り合う2つの枠体120,120にそれぞれ設けられる2つの挟持部材とされ、固定部材60は、単一の第1挟持部材40側から、単一の第1挟持部材40、桟部材300及び隣り合う2つの枠体120,120を間にして2つの第2挟持部材50,50にそれぞれ締結されることにより、桟部材300及び隣り合う2つの枠体120,120を単一の第1挟持部材40及び2つの第2挟持部材50,50の間にそれぞれ挟持して固定する2つの固定部材とされていることで、隣り合う2つの太陽電池モジュール100,100において、第1挟持部材40を単一のものとすることができ、それだけ太陽電池モジュール100の設置構造を簡素化することができる。
ところで、太陽電池モジュール100上に雪等の不要物が積もる場合には、太陽電池モジュール本体110の受光面110aと枠体120との間の段差があると、雪等の不要物が、太陽電池モジュール本体110の受光面110aと枠体120との間で引っかかり易く、太陽電池モジュール100から滑落し難くなり、これにより、太陽電池モジュール本体110の受光面110a上に滞留し易くなる。そうすると、雪等の不要物によって太陽電池モジュール100の発電量が低下したり、或いは/さらに、雪等の不要物の重みで太陽電池モジュール100が破損したりするといった不都合を招く。
この点、第1実施形態及び第2実施形態では、枠体120(枠体120を構成する各枠121〜124のうち、少なくとも高低差を有する枠、具体的には上枠123及び下枠124)は、太陽電池モジュール本体110を支持する第1枠部13と、第1枠部13を支持する第2枠部14とを有し、第1枠部13は、太陽電池モジュール本体110の側面(この例では第3側面110e、第4側面110f)及び裏面110bの少なくとも一部を保持する一方で太陽電池モジュール本体110の受光面110aを保持しないように太陽電池モジュール本体110を支持することで、太陽電池モジュール本体110の受光面110aと枠体120との間の段差を少なくする或いは無くすことができ、雪等の不要物を、太陽電池モジュール本体110の受光面110aと枠体120との間で引っかかり難くすることができ、太陽電池モジュール100から滑落し易くすることができ、これにより、太陽電池モジュール本体110の受光面110a上に滞留し難くすることができる。従って、雪等の不要物によって太陽電池モジュール100の発電量が低下したり、或いは/さらに、雪等の不要物の重みで太陽電池モジュール100が破損したりするといった不都合を抑制することができる。しかも、固定部材60は、第1挟持部材40側から(すなわち桟部材300の下方から)、第1挟持部材40、桟部材300及び枠体120における第2枠部14を間にして第2挟持部材50に締結されることにより、桟部材300及び枠体120における第2枠部14を第1挟持部材40及び第2挟持部材50の間に挟持して固定することで、例えば、積雪量が比較的多い降雪地帯といった設置場所において積雪を踏まえて桟部材300を固定する土台200を高く(例えば作業者の背丈よりも高く)する場合、太陽電池モジュール100を設置するにあたり、桟部材300の上方から太陽電池モジュール100の固定作業を行うとなると、太陽電池モジュール100の設置作業の作業性及び作業効率が悪化するところ、本実施の形態では、既述のとおり、第1挟持部材40側から(すなわち桟部材300の下方から)、第1挟持部材40、桟部材300及び枠体120における第2枠部14を間にして第2挟持部材50に固定部材60を締結することにより、桟部材300の下方から太陽電池モジュール100の固定作業を行う場合に、太陽電池モジュール100の設置作業の作業性及び作業効率を向上させることができる。
また、本実施の形態では、桟部材300及び枠体120を太陽電池モジュール本体110の裏面110b側で固定することで、桟部材300及び枠体120の固定箇所を太陽電池モジュール本体110の外側にはみ出すことを回避でき、これにより、隣り合う太陽電池モジュール100,100間の隙間を少なくする或いは無くすことができる。この場合、桟部材300の下方からの太陽電池モジュール100の固定作業を強いられるが、本実施の形態では、既述のとおり、第1挟持部材40側から(すなわち桟部材300の下方から)、第1挟持部材40、桟部材300及び枠体120を間にして第2挟持部材50に固定部材60を締結することにより、桟部材300の下方から太陽電池モジュール100の固定作業を行う場合に、太陽電池モジュール100の設置作業の作業性及び作業効率を向上させることができる。
本発明は、以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、かかる実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
11 第1枠部
11a 上片
11b 側片
11c 下片
12 第2枠部
12a 縦枠部
12a1 雌ネジ孔部
12b フランジ部
13 第1枠部
13b 側片
13c 下片
14 第2枠部
14a 縦枠部
14b フランジ部
14b1 端面
20 弾性体
30 接着層
40 第1挟持部材
40a 雄ネジ部貫通孔
41 挟持本体部
42 位置決め部
43 係止部
44 補強部
50 第2挟持部材
50a 雌ネジ孔
51 挟持本体部
52 規制部
53 保持部
60 固定部材
61 雄ネジ部
100 太陽電池モジュール
100A 太陽電池モジュール列
110 太陽電池モジュール本体
110a 受光面
110b 裏面
110c 第1側面
110d 第2側面
110e 第3側面
110f 第4側面
120 枠体
120a 上面
120b 底面
120c 雄ネジ部貫通孔
121 左枠
122 右枠
123 上枠
124 下枠
200 土台
210 嵩上部
211 支持台
212 脚部
220 傾斜部
221 中間部支柱レール
222 上側部支柱レール
300 一旦桟部材
300 桟部材
300a 上面
300b 底面
300c 雄ネジ部貫通孔
300d 部貫通孔
300d1 第1挿通孔部
300d2 第2挿通孔部
300e 内面
300f 外面
301 上板
303 係合部
400 架台
500 太陽光発電システム
N 長手方向
T 短手方向
W 傾斜方向
X 左右方向
Y 前後方向
11a 上片
11b 側片
11c 下片
12 第2枠部
12a 縦枠部
12a1 雌ネジ孔部
12b フランジ部
13 第1枠部
13b 側片
13c 下片
14 第2枠部
14a 縦枠部
14b フランジ部
14b1 端面
20 弾性体
30 接着層
40 第1挟持部材
40a 雄ネジ部貫通孔
41 挟持本体部
42 位置決め部
43 係止部
44 補強部
50 第2挟持部材
50a 雌ネジ孔
51 挟持本体部
52 規制部
53 保持部
60 固定部材
61 雄ネジ部
100 太陽電池モジュール
100A 太陽電池モジュール列
110 太陽電池モジュール本体
110a 受光面
110b 裏面
110c 第1側面
110d 第2側面
110e 第3側面
110f 第4側面
120 枠体
120a 上面
120b 底面
120c 雄ネジ部貫通孔
121 左枠
122 右枠
123 上枠
124 下枠
200 土台
210 嵩上部
211 支持台
212 脚部
220 傾斜部
221 中間部支柱レール
222 上側部支柱レール
300 一旦桟部材
300 桟部材
300a 上面
300b 底面
300c 雄ネジ部貫通孔
300d 部貫通孔
300d1 第1挿通孔部
300d2 第2挿通孔部
300e 内面
300f 外面
301 上板
303 係合部
400 架台
500 太陽光発電システム
N 長手方向
T 短手方向
W 傾斜方向
X 左右方向
Y 前後方向
Claims (5)
- 太陽電池モジュール本体及び前記太陽電池モジュール本体を保持する枠体を備えた太陽電池モジュールを桟部材に設置する太陽電池モジュールの設置構造であって、
前記枠体が載置される前記桟部材と、
前記桟部材及び前記枠体を該桟部材及び該枠体の互いに対向する面とは反対側の面からそれぞれ挟持する第1挟持部材及び第2挟持部材と、
前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材のうち、前記桟部材側に設けられた前記第1挟持部材側から、前記第1挟持部材、前記桟部材及び前記枠体を間にして前記枠体側に設けられた前記第2挟持部材に締結されることにより、前記桟部材及び前記枠体を前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材の間に挟持して固定する固定部材と
を備えることを特徴とする太陽電池モジュールの設置構造。 - 請求項1に記載の太陽電池モジュールの設置構造であって、
前記第1挟持部材には、前記桟部材に対して前記枠体の位置を位置決めする位置決め部が設けられており、
前記桟部材には、前記位置決め部を貫通する位置決め部貫通孔が設けられており、
前記第1挟持部材は、前記位置決め部が前記桟部材における前記位置決め部貫通孔を貫通して前記枠体に当接することにより、前記桟部材に対する前記枠体の位置を位置決めすることを特徴とする太陽電池モジュールの設置構造。 - 請求項1又は請求項2に記載の太陽電池モジュールの設置構造であって、
前記桟部材及び前記枠体を前記太陽電池モジュール本体の裏面側で固定することを特徴とする太陽電池モジュールの設置構造。 - 請求項1から請求項3までの何れか1つに記載の太陽電池モジュールの設置構造を用いて前記太陽電池モジュールを設置する太陽電池モジュールの設置方法であって、
前記第1挟持部材を前記桟部材の底面に設ける工程と、
前記枠体を前記桟部材の前記第1挟持部材を設けた部分の上面に載置し、前記第2挟持部材を前記枠体の前記桟部材に載置した部分の上面に設ける工程と、
前記固定部材を前記第1挟持部材側から前記第1挟持部材、前記桟部材及び前記枠体を間にして前記第2挟持部材に締結する工程と
を含むことを特徴とする太陽電池モジュールの設置方法。 - 請求項1から請求項3までの何れか1つに記載の太陽電池モジュールの設置構造を用いて前記太陽電池モジュールが設置されていることを特徴とする太陽光発電システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014195364A JP2016067153A (ja) | 2014-09-25 | 2014-09-25 | 太陽電池モジュールの設置構造、太陽電池モジュールの設置方法及び太陽光発電システム |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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JP2016067153A true JP2016067153A (ja) | 2016-04-28 |
Family
ID=55804378
Family Applications (1)
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JP2014195364A Pending JP2016067153A (ja) | 2014-09-25 | 2014-09-25 | 太陽電池モジュールの設置構造、太陽電池モジュールの設置方法及び太陽光発電システム |
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-
2014
- 2014-09-25 JP JP2014195364A patent/JP2016067153A/ja active Pending
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