JP2016066543A - 多方向スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】 操作ボタン等に歪みがあっても良好なクリック感が得られる多方向スイッチを提供する。
【解決手段】 開口部11aを有するケースと、開口部11aに配置されており、押圧操作される複数の操作部52a〜52dを有し、操作部52a〜52dの押圧操作によって傾動し、この押圧操作された操作部52a〜52dに対応してケース内部に設けられた電気的な接点を導通させる操作ボタン5と、を備えた多方向スイッチ4であって、例えば操作部52aに対応して、操作部52aから操作ボタン5の中心を通る第1の線の上で、かつ、操作ボタン5の中心を挟んで操作部52aとは反対側において、操作ボタン5にはリブ53aが形成され、ケースには操作部52aが押圧操作されたときにリブ53aの先端と当接する当接部13が形成されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複数の操作部を有する多方向スイッチに関する。
多方向スイッチには、1つの操作ボタンに、押圧操作する操作部が複数設けられ、各々の操作部に対応してその下方に電気的な接点が設けられている。
例えば、特許文献1には、十字スイッチが記載されている。この十字スイッチの操作ボタンは、円板状のボタン本体の上面に、4つの操作部(指押さえ部)が十字状に配置された十字状部分が設けられている。そして、この十字状部分がハウジングの開口から突出するようにして、操作ボタンが配設されている。上記4つの操作部を有する十字状部分は、操作部を指で押さえやすいように所定の幅を有しており、この十字状部分が配置されるハウジングの開口は、十字状部分の幅よりも少し大きな幅の十字状に形成されている。また、ボタン本体の下方には、各操作部に対応して、弾性変形可能なラバー体からなる受圧部が設けられ、操作部が押下げられることにより、その下方の受圧部が押下げられてスイッチ動作が行われるよう構成されている。
特開2000−339082号公報
上記特許文献1の構成では、十字状に配された4つの操作部のうちのある操作部を押したときには、それと反対側の操作部近傍のボタン本体の上面がハウジングの開口の縁の下面(内面)に接し、そこが支点となって押された操作部側のボタン本体が押下げられることにより、その下のラバー体の受圧部が押下げられてスイッチ動作が行われる。このとき、ボタン本体とハウジングの開口の縁とが接して支点となるが、この支点はハウジングの開口の幅に応じたライン状であるため、このライン状の支点の傾斜によって操作部側のボタン本体の傾斜方向が制限されてしまう。そのため、操作部側のボタン本体が押下げされて傾斜した状態のときに、そのボタン本体の下面が受圧部の表面と均等(平行あるいは略平行)に接触するように設計されていたとしても、製造上の誤差や経時劣化による変形等によって、操作ボタンやハウジングに歪みが生じることがあり、その場合には、操作部が押され始めた時にその下のボタン本体の下面が受圧部の表面と均等に接触できなくなり、良好なクリック感が得られないという問題が生じる。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、操作ボタン等に歪みがあっても良好なクリック感が得られる多方向スイッチを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のある形態に係る多方向スイッチは、開口部を有するケースと、前記開口部に配置されており、押圧操作される複数の操作部を有し、前記操作部の押圧操作によって傾動し、この押圧操作された前記操作部に対応して前記ケース内部に設けられた電気的な接点を導通させる操作ボタンと、を備えた多方向スイッチであって、少なくとも1の前記操作部に対応して、前記1の操作部から前記操作ボタンの中心を通る第1の線の上で、かつ、前記操作ボタンの中心を挟んで前記1の操作部とは反対側において、前記ケースと前記操作ボタンのうちの一方には、前記複数の操作部を含む第1の面内における前記第1の線の延在する第1の方向における長さが前記第1の面内における前記第1の方向と直交する第2の方向の長さよりも長く、且つ、前記第1の面に交差する第3の方向に延びるリブが形成され、他方には前記1の操作部が押圧操作されたときに前記リブの前記第3の方向における先端と当接する当接部が形成されている。
この構成によれば、操作者が前記1の操作部を押圧操作したときに、リブの先端が当接部と当接するため、この当接箇所(1点)を中心として操作ボタンは揺動しやすい状態となっている。そのため、ケースや操作ボタンに歪みが生じている場合でも、例えば、操作ボタンの底面から押圧力をうける受圧部全体を均等にプリント基板側へ押しこむことができ、良好なクリック感を得ることができる。
本発明は、以上に説明した構成を有し、操作ボタン等に歪みがあっても良好なクリック感が得られる多方向スイッチを提供することができるという効果を奏する。
図1(a)は、本発明の実施形態に係る多方向スイッチが適用される画像形成装置の一例を示す概略正面図であり、図1(b)は、同画像形成装置の概略側面図である。 図2は、操作パネルの拡大図である。 図3(a)は、図2のA−A断面図であり、図3(b)は、図2のB−B断面図であり、図3(c)は、図2のC−C断面図である。 図4(a)は、多方向スイッチに用いられている操作ボタンの平面図であり、図4(b)は、同操作ボタンの側面図である。 図5(a)は、多方向スイッチに用いられているラバー体の平面図であり、図5(b)は、同ラバー体の側面図であり、図5(c)は同ラバー体で形成される受圧部及びその近傍部分の一例を示す拡大断面図である。 図6(a)は、多方向スイッチが操作されたときの図2のA−A断面図であり、図6(b)は、多方向スイッチが操作されたときの図2のB−B断面図であり、図6(c)は、多方向スイッチが操作されたときの図2のC−C断面図であり、図6(d)は、多方向スイッチが操作されたときの図2のD−D断面図である。 図7(a)は、多方向スイッチが操作されたときの状態を模式的に示す側面図であり、図7(b)は、図7(a)とは別の方向から見た多方向スイッチが操作されたときの状態を模式的に示す側面図であり、図7(c)は、比較例の多方向スイッチが操作されたときの状態を模式的に示す側面図であり、図7(d)は、変形例の多方向スイッチが操作されたときの状態を模式的に示す側面図である。 図8(a)、(b)、(c)は、それぞれ本実施形態における他の変形例の多方向スイッチに用いられる操作ボタンの表面形状の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
以下で説明する実施形態は、本発明の一具体例を示すものである。以下の実施形態で示される形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、あくまで一例であり、本発明を限定するものではない。なお、以下では全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する場合がある。
(実施形態)
図1(a)は、本発明の実施形態に係る多方向スイッチが適用される画像形成装置の一例を示す概略正面図であり、図1(b)は、同画像形成装置の概略側面図である。
この画像形成装置1は、例えばプリンタ、あるいはプリンタ機能とスキャナ機能とを有した複合機等である。この本体2の前面には、画像形成装置1を操作するための操作パネル3が設けられている。この操作パネル3は、図1(b)の二点鎖線で示すように、操作パネル3の下部を前方へ引き出して傾斜させた状態で操作することができるよう構成されている。操作パネル3のケース10は、表面側ケース11と裏面側ケース12とを有し、例えば、表側全面に開口が設けられた箱状の裏面側ケース12の開口を、表面側ケース11で蓋をするようにして構成されている。
図2は、操作パネル3の拡大図である。この操作パネル3には、多方向スイッチ4の他、テンキー等の各種スイッチ等が設けられているが、多方向スイッチ4以外のものについては、本発明と直接関係しないので、その説明を省略する。
多方向スイッチ4は、操作パネル3の表面側ケース11の所定の開口部11aに、操作ボタン5が配置されている。そして、操作ボタン5は、その中央部に開口部5aが設けられており、その開口部5aに別の操作ボタン6が配置されている。
図3(a)は、多方向スイッチ4が操作されていないときの図2のA−A断面図であり、図3(b)は、多方向スイッチ4が操作されていないときの図2のB−B断面図であり、図3(c)は、多方向スイッチ4が操作されていないときの図2のC−C断面図である。図4(a)は、多方向スイッチ4に用いられている操作ボタンの平面図であり、図4(b)は、同操作ボタンの側面図である。また、図5(a)は、多方向スイッチ4に用いられているラバー体の平面図であり、図5(b)は、同ラバー体の側面図であり、図5(c)は同ラバー体で形成される受圧部及びその近傍部分の一例を示す拡大断面図である。
この多方向スイッチ4は、図3(a)〜(c)に示すように、裏面側ケース12(図1(b)参照)上にプリント基板8が設置され、プリント基板8上にゴム等の弾性体からなるラバー体70が設置されている。このラバー体70には、操作ボタン5の4つの操作部52a〜52d(図4(a)も参照)に対応する4つの受圧部7(7a〜7d)が円周上に均等に配設され、その円の中央部に操作ボタン6に対応する受圧部72が配設されている(図5(a)も参照)。そして、4つの受圧部7に支持されて操作ボタン5が配置され、中央の受圧部72に支持されて操作ボタン6が配置されている。
操作ボタン5は、図4(a)、(b)に示すように、表面の外形が略正方形のボタン本体51の表面に、例えば三角形の模様で示された4つの操作部52a〜52dを有している。そして、ボタン本体51の側面には、各操作部52a〜52dに対応するリブ53a〜53dが形成されている。
例えば、操作部52aに対応するリブ53aは、操作部52a(その三角形模様の中心)から操作ボタン5の中心を通る第1の線L1の上で、かつ、操作ボタン5の中心を挟んで操作部52aとは反対側に形成されている。このリブ53aは、複数の操作部52a〜52dを含む第1の面P1内における第1の線L1の延在する第1の方向(矢印x方向)における長さが第1の面P1内における第1の方向と直交する第2の方向(矢印y方向)の長さよりも長く、且つ、第1の面P1に交差する第3の方向(例えば矢印z方向)に延びるように形成されている。
他の操作部52b、52c、52dに対応するリブ53b、53c、53dも、操作部52aに対応するリブ53aと同様にして形成されている。
また、ボタン本体51の裏面側には、各操作部52a〜52dに対応して4つの押圧部54が形成されている。この4つの押圧部54は、ラバー体70に形成された4つの受圧部7(7a〜7d)上に配置される。各押圧部54は、裏面側から見ると(矢印101の方向から見ると)、円102内に示すように、十字形状に形成されている。また、操作ボタン5の各操作部52a〜52dが押圧操作されて操作ボタン5が傾いたときに、押圧部54が均等に受圧部7の表面を押圧できるように、押圧部54の底面(受圧部7と接する面)は若干斜めに形成されている。なお、本例では、押圧部54は十字形状に形成されているが、これに限られるものではなく、例えば平面状(平坦面)に形成されていてもよい。
また、ボタン本体51の裏面に近い側面の周囲には、つば部55が形成され、このつば部55によって、ケース10内部が隠れて見えないようになっている。これによりケース10内部に埃等が侵入しにくくなっている。この操作ボタン5は、例えば樹脂で一体成形されている。
前述の4つの操作部52及び4つの押圧部54に対応する4つの受圧部7の各々は、略円柱状に形成され、例えば、図5(c)に示すように、受圧部7の裏面側に導電性ゴムからなる電極71を有している。そして、受圧部7に対応して、プリント基板8には例えば2つの電極81a、81bが接点として形成されている。受圧部7(7a〜7b)に対応する操作部52(52a〜52b)が押圧操作されることにより、受圧部7がプリント基板8側へ押し込まれて電極71が2つの電極81a、81bと接触し、接点が導通するよう構成されている。
また、中央の操作ボタン6に対応する受圧部72は、図5(a)、(b)に示すように、略円柱状の円柱部分72aと略四角柱の角柱部分72bとを有し、角柱部分72bが操作ボタン6に形成された裏面側の凹部に嵌めこまれる(図3(a)参照)。
この操作ボタン6に対応する受圧部72の裏面側及びその近傍部分も、図5(c)に示す受圧部7の場合と同様の構成であり、操作ボタン6が押圧操作されることにより、受圧部72がプリント基板8側へ押し込まれることにより、受圧部72の裏面側の電極が、プリント基板8に接点として形成された2つの電極と接触し、接点が導通するよう構成されている。
また、ケース10には、操作ボタン5の4つのリブ53a〜53dの各々に対応して当接部13が形成されている。例えば図3(b)、(c)に示されるように、表面側ケース11の開口部11aの周縁には、ケース10の内側方向へ延びる開口縁部14が形成され、この開口縁部14に略V字状の切欠き部からなる当接部13が形成されている。この当接部13が、リブ53(53a〜53d)と対応する操作部52(52a〜52d)が押圧操作されたときに当該リブ53の第3の方向(例えば矢印z方向)における先端(一端)と当接するようになっている。この略V字状の切欠き部からなる当接部13にリブ53が挟まれる(すなわち、略V字状の切欠き部分でリブ53が受けとめられる)ように構成されているので、リブ53の位置決めがなされ、これによって操作ボタン5の位置決めがなされる。
次に、多方向スイッチ4が操作された場合について説明する。図6(a)は、多方向スイッチ4が操作されたときの図2のA−A断面図であり、図6(b)は、多方向スイッチ4が操作されたときの図2のB−B断面図であり、図6(c)は、多方向スイッチ4が操作されたときの図2のC−C断面図であり、図6(d)は、多方向スイッチ4が操作されたときの図2のD−D断面図である。
この図6(a)〜(d)では、操作ボタン5の1つの操作部52aが押圧操作されているときの状態が示されている。この場合、操作者が指で操作部52aを押圧することにより、操作部52aの下方の受圧部7aがプリント基板8側へ押し込まれて、その部分に形成されている接点が導通する。このとき、押圧操作された操作部52aとは反対側に形成されているリブ53aの表面側の一端が当接部13に当接し(図6(d))、そこが支点となって操作ボタン5が傾く(図6(a))。
また、このとき、図6(d)に示されるように、操作ボタン5は、表面側ケース11に対して、リブ53aの一端と当接部13との当接箇所103を中心として、矢印104で示す方向に揺動しやすい状態である。このことを、図7(a)、(b)にわかりやすく示す。
図7(a)は、多方向スイッチ4が操作されたときの状態を模式的に示す側面図であり、図7(b)は、図7(a)とは別の方向(図7(a)の矢印105の方向)から見た多方向スイッチ4が操作されたときの状態を模式的に示す側面図である。なお、図7(a)、(b)においては、説明をわかりやすくするため、構成要素の一部を省略するなどして、図面を簡略化しているが、前述の多方向スイッチ4と同じものである。また、図7(a)に示されている、受圧部7c及びそれに対応する押圧部54は、図7(b)では示されていない。
操作ボタン5は、操作者によって、操作部52aが矢印Fの方向に押圧されると、図7(a)のように傾動する。このとき、操作部52aに対応する押圧部54が、受圧部7aの表面と均等に接触することができ、受圧部7a全体をプリント基板8側へ均等に押し込むことができるように設計されている。
この際、操作ボタン5と表面側ケース11とは、リブ53aの一端と当接部13とで当接している(当接箇所103)。すなわち、操作ボタン5は、表面側ケース11の内面の当接部13と1点で当接しているため、その当接箇所103を中心として揺動しやすい状態である。
そのため、図7(b)に二点鎖線で示すように、例えば表面側ケース11が歪んで傾きが生じている場合でも、操作部52aに対応する押圧部54が、受圧部7aの表面と均等に接触することができ、受圧部7aが傾くことなく、受圧部7a全体をプリント基板8側へ均等に押し込むことができる。これにより、操作者は、良好なクリック感を得ることができる。
また、操作ボタン5のボタン本体51等に若干の歪みが生じている場合でも、リブ53aの一端と当接部13とが当接することにより、前述の場合と同様、押圧操作された操作部52aに対応する押圧部54が受圧部7aの表面と均等に接触し、受圧部7a全体をプリント基板8側へ均等に押し込むことができ、操作者は良好なクリック感を得ることができる。
(比較例)
図7(c)は、比較例の多方向スイッチが操作されたときの状態を模式的に示す側面図である。この図7(c)では、図7(b)の場合と同様にして示されている。
この比較例では、前述のリブ53及び当接部13等は設けられていない。そして、操作ボタン5Xは、そのボタン本体51の側面の周囲に突出したつば部60が設けられ、操作ボタン5Xの操作部52(52a〜52d)が押圧操作されたときに、押圧操作された操作部とは反対側のつば部60が表面側ケース11の内面と接するよう構成されている。
そして、図7(c)の実線で示されるように、例えば操作部52aが押圧操作されたときに、操作部52aとは反対側のつば部60の一辺60aが表面側ケース11の内面と接した状態で、操作部52aに対応する押圧部54が、受圧部7aの表面と均等に接触し、受圧部7a全体をプリント基板8側へ均等に押し込むことができるように設計されている。
しかし、図7(c)に二点鎖線で示すように、例えば表面側ケース11が歪んで傾きが生じている場合には、操作部52aとは反対側のつば部60の一辺60aが表面側ケース11の内面と接するので、操作ボタン5X自体も二点鎖線で示すように傾く。そのため、操作部52aに対応する押圧部54は、受圧部7aの表面と均等に接触することができず、受圧部7aが傾くようにしてプリント基板8側へ押し込まれ、良好なクリック感を得ることができなくなる。また、この比較例の場合、例えばつば部60に歪みが生じている場合にも、同様に押圧部54が受圧部7aの表面と均等に接触することができず、良好なクリック感を得ることができなくなる。
以上のように、比較例の多方向スイッチでは、ある操作部52が押圧操作されたときに、操作ボタン5Xと表面側ケース11との当接部分がライン状(例えばつば部60の一辺60a)であり、それによって操作ボタン5Xの傾斜姿勢が定まってしまうため、表面側ケース11や操作ボタン5Xの当接部分に歪みが生じた場合に、受圧部7全体を均等にプリント基板8側へ押しこむことができず、良好なクリック感を得ることができなくなる。
これに対し、本実施形態の例示した多方向スイッチ4では、ある操作部52が押圧操作されたときに、操作ボタン5と表面側ケース11とが1点(当接箇所103)で当接し、それによって操作ボタン5が揺動しやすい状態となるため、表面側ケース11や操作ボタン5に歪みが生じた場合でも、受圧部7全体を均等にプリント基板8側へ押しこむことができ、良好なクリック感を得ることができる。
(変形例)
図7(d)は、本実施形態における他の例(変形例)の多方向スイッチが操作されたときの状態を模式的に示す側面図である。この図7(d)では、図7(b)の場合と同様にして示されている。
前述の一例では、リブ53が操作ボタン5に形成され、当接部13が表面側ケース11に形成されていたのに対し、この変形例では、リブ15が表面側ケース11の内面に形成され、当接部56が操作ボタン5Aの側面に突出して形成された構成である。この場合、つば部55が設けられて、そのつば部55に当接部56が形成されてあってもよい。
操作ボタン5Aは、その操作部52aが矢印Fの方向に押圧されると、図7(a)の場合と同様に傾動する。
この際、操作部52aとは反対側に形成された当接部56が、表面側ケース11のリブ15の一端と当接するため、操作ボタン5Aは、表面側ケース11に対して、当接箇所106を中心として、揺動しやすい状態である。
そのため、図7(d)に二点鎖線で示すように、例えば表面側ケース11が歪んで傾きが生じている場合でも、操作部52aに対応する押圧部54が、受圧部7aの表面と均等に接触することができ、受圧部7aが傾くことなく、受圧部7a全体をプリント基板8側へ均等に押し込むことができる。これにより、操作者は、良好なクリック感を得ることができる。
また、操作ボタン5Aのボタン本体51等に若干の歪みが生じている場合でも、リブ15の一端と当接部56とが当接することにより、前述の場合と同様、押圧操作された操作部52aに対応する押圧部54が受圧部7aの表面と均等に接触し、受圧部7a全体をプリント基板8側へ均等に押し込むことができ、操作者は良好なクリック感を得ることができる。
(他の変形例)
図8(a)、(b)、(c)は、それぞれ本実施形態における他の変形例の多方向スイッチに用いられる操作ボタンの表面形状の一例を示す図である。
図8(a)に示す操作ボタン5Bは、ボタン本体51Bの表面形状が正方形であり、その正方形の4つの頂点の近傍に各操作部52a〜52dが設けられ、各操作部52a〜52dに対応するリブ53a〜53dが、操作ボタン5B(ボタン本体51B)の中心を挟んで、対応する操作部52a〜52dとは反対側に形成された構成である。
図8(b)に示す操作ボタン5Cは、ボタン本体51Cの表面形状が六角形であり、その六角形の6つの頂点の近傍に各操作部52a〜52fが設けられ、各操作部52a〜52fに対応するリブ53a〜53fが、操作ボタン5C(ボタン本体51C)の中心を挟んで、対応する操作部52a〜52fとは反対側に形成された構成である。
図8(c)に示す操作ボタン5Dは、ボタン本体51Dの表面形状が三角形であり、その三角形の3つの頂点の近傍に各操作部52a〜52cが設けられ、各操作部52a〜52cに対応するリブ53a〜53cが、操作ボタン5D(ボタン本体51D)の中心を挟んで、対応する操作部52a〜52cとは反対側に形成された構成である。
なお、図示しないが、上記以外に、操作ボタンのボタン本体の表面形状が五角形で、その頂点近傍に5つの操作部を有し、各操作部に対応するリブが形成された構成としてもよい。
また、ボタン本体の表面形状が六角形(図8(b)参照)、五角形、三角形(図8(c)参照)の場合でも、ボタン本体の表面形状が略正方形である図4(a)の場合のように、ボタン本体の表面形状の各辺の中央の近傍に操作部が設けられ、それに対応するリブが、操作ボタン(ボタン本体)の中心を挟んで、対応する操作部とは反対側に形成された構成としてもよい。また、ボタン本体の表面形状が細長い長方形であり、その長方形の2つの短辺の各辺の中央の近傍に操作部が設けられ、それに対応するリブが、操作ボタン(ボタン本体)の中心を挟んで、対応する操作部とは反対側に形成された構成(2つの操作部と2つのリブを有する構成)としてもよい。また、ボタン本体の表面形状が所定幅を有する十字形状であり、その十字形状の4つの端部近傍にそれぞれ操作部が設けられ、それに対応するリブが、操作ボタン(ボタン本体)の中心を挟んで、対応する操作部とは反対側に形成された構成としてもよい。
また、いずれの場合も図4(a)の場合のように、ボタン本体の中央部が開口され、その開口に他の操作ボタンが配置された構成としてもよい。
また、リブ53a〜53dの第3の方向における先端(一端)の形状は、図3で説明した断面矩形状(先端面が平坦面)に限られず、断面円弧状や、最先端が尖った断面三角形状等の形状であってもよい。これらの場合、図3で説明した形態と同様に、当接部13との当接箇所103を中心として揺動しやすい状態であることが望ましい。
以上の他の変形例として述べたいずれの変形例の場合も、表面側ケース11には、ボタン本体の表面形状と同形状で若干大きい開口部が形成され、その開口部に操作ボタンが配置される。表面側ケース11の内面には、各リブに対応して当接部が設けられる。また、各操作部に対応してボタン本体の裏面側には押圧部(54)が設けられ、その押圧部に押圧される受圧部(7)がラバー体で形成されている。また、これらいずれの場合も、図7(d)の場合のように、表面側ケース11にリブ(15)が設けられて、ボタン本体には当接部(56)が形成された構成としてもよい。
また、以上では、操作ボタンに形成された複数の全ての操作部の各々に対応して、リブ及び当接部が設けられた例について説明したが、複数のうちの少なくとも1つの操作部に対応してリブ及び当接部が設けられていれば、それによる効果は得られる。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明は、操作ボタン等に歪みがあっても良好なクリック感が得られる多方向スイッチ等として有用である。
4 多方向スイッチ
5,6 操作ボタン
7a〜7d 受圧部
8 プリント基板
13 当接部
10 ケース
11 表面側ケース
11a 開口部
52a〜52d 操作部
53a〜53d リブ
55 つば部
70 ラバー体

Claims (7)

  1. 開口部を有するケースと、
    前記開口部に配置されており、押圧操作される複数の操作部を有し、前記操作部の押圧操作によって傾動し、この押圧操作された前記操作部に対応して前記ケース内部に設けられた電気的な接点を導通させる操作ボタンと、
    を備えた多方向スイッチであって、
    少なくとも1の前記操作部に対応して、前記1の操作部から前記操作ボタンの中心を通る第1の線の上で、かつ、前記操作ボタンの中心を挟んで前記1の操作部とは反対側において、前記ケースと前記操作ボタンのうちの一方には、前記複数の操作部を含む第1の面内における前記第1の線の延在する第1の方向における長さが前記第1の面内における前記第1の方向と直交する第2の方向の長さよりも長く、且つ、前記第1の面に交差する第3の方向に延びるリブが形成され、他方には前記1の操作部が押圧操作されたときに前記リブの前記第3の方向における先端と当接する当接部が形成された、
    多方向スイッチ。
  2. 前記操作ボタンは、その周囲に、前記ケース及びそれに形成された前記リブまたは当接部と接することのないつば部が設けられた、
    請求項1に記載の多方向スイッチ。
  3. 前記当接部は、前記リブを両側から挟むようにして受けて前記リブの位置決めがなされるように、切欠き形状に形成された、
    請求項1または2に記載の多方向スイッチ。
  4. 前記操作ボタンの中央部に開口が形成され、その開口に他の操作ボタンが配置された、
    請求項1〜3のいずれかに記載の多方向スイッチ。
  5. 前記リブが前記操作ボタンに形成され、前記当接部が前記ケースに形成された、
    請求項1〜4のいずれかに記載の多方向スイッチ。
  6. 前記操作ボタンは、
    前記操作ボタンの中心に対して対称に2つの前記操作部が設けられるとともに、各々の前記操作部に対応して前記リブが形成され、
    前記ケースは、
    各々の前記リブに対応する前記当接部が形成された、
    請求項1〜5のいずれかに記載の多方向スイッチ。
  7. 前記ケースの内部に配置されたプリント基板上に設置されたラバー体を備え、
    前記ラバー体は、
    各々の前記操作部に対応して設けられ、前記操作ボタンに向かって突出し、前記操作ボタンを裏面側から支持する受圧部を有するよう構成され、
    前記操作部が押圧操作されたときに、それに対応する前記受圧部が押し込まれることにより、前記電気的な接点が導通するよう構成された、
    請求項1〜6のいずれかに記載の多方向スイッチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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