JP2016065634A - ラジアルころ軸受用保持器及びラジアルころ軸受 - Google Patents
ラジアルころ軸受用保持器及びラジアルころ軸受 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016065634A JP2016065634A JP2014237931A JP2014237931A JP2016065634A JP 2016065634 A JP2016065634 A JP 2016065634A JP 2014237931 A JP2014237931 A JP 2014237931A JP 2014237931 A JP2014237931 A JP 2014237931A JP 2016065634 A JP2016065634 A JP 2016065634A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pair
- flange
- roller bearing
- portions
- radial roller
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
Description
本発明は、このような不都合を解消するためになされたものであり、その目的は、軸受内部に潤滑油を十分に供給し、軸受の潤滑性能を向上させて、摩耗や焼き付きの生じにくい構造できるラジアルころ軸受用保持器及びラジアルころ軸受を提供することにある。
(1) 互いに間隔をあけて平行に配置された一対の円環状のフランジ部と、前記フランジ部の円周方向に沿った複数個所に並設され前記一対のフランジ部を相互に連結する複数の柱部とを有し、前記円周方向に隣り合う一対の前記柱部と前記一対のフランジ部によって画成される複数のポケットに、それぞれころが転動自在に保持されるラジアルころ軸受用保持器であって、
前記一対のフランジ部のうち少なくともいずれかのフランジ部は、前記複数のポケットのうち少なくとも一部の軸方向端部の外周縁に、径方向内方に切り欠いた窓部が形成されたことを特徴とするラジアルころ軸受用保持器。
(2) 互いに間隔をあけて平行に配置された一対の円環状のフランジ部と、
前記一対のフランジ部の間にあって前記フランジ部と平行に配置された円環状の内側突出部と、
前記一対のフランジ部のうち一方のフランジ部と前記内側突出部を連結し、円周方向に所定間隔で配置された複数の柱部と、
前記一対のフランジ部のうち他方のフランジ部と前記内側突出部を連結し、円周方向に所定間隔で配置された複数の柱部と、を有し、
前記円周方向に隣り合う一対の前記柱部と前記一方のフランジ部と前記内側突出部によって画成される複数のポケットと、
前記円周方向に隣り合う一対の前記柱部と前記他方のフランジ部と前記内側突出部によって画成される複数のポケットとに、それぞれころが転動自在に保持されるラジアルころ軸受用保持器であって、
前記一対のフランジ部のうち少なくともいずれかのフランジ部は、前記複数のポケットのうち少なくとも一部の軸方向端部の外周縁に、径方向内方に切り欠いた窓部が形成されたことを特徴とするラジアルころ軸受用保持器。
(3)上記(1)又は(2)に記載のラジアルころ軸受用保持器と、
前記ラジアルころ軸受用保持器の前記複数のポケットにそれぞれ保持される複数の前記ころと、
を有することを特徴とするラジアルころ軸受。
<第1の構成例>
図1は本発明に係る実施形態を説明する図で、ラジアルころ軸受の外観斜視図を示す。ラジアルころ軸受100は、保持器11と、保持器11の各ポケット12に保持される複数のころ13とを有する。
フランジ部14,15は、複数のポケット12のうち少なくとも一部の軸方向端部の外周縁に、径方向内方に切り欠いた窓部17が形成されている。つまり、窓部17は、ころ13の軸方向端部におけるポケット12を、保持器11の径方向内方に向けて延長している。
次に、ラジアルころ軸受の第2の構成例を説明する。
図4は、第2の構成例のラジアルころ軸受における一部を拡大した一部拡大斜視図である。なお、以下の説明においては、図1から図3と同一部材に対しては、同一の符号を付与することで、その説明を省略又は簡略化する。
図5は、第3の構成例のラジアルころ軸受におけるころ中心線を通る径方向断面を模式的に示す断面図である。本構成のラジアルころ軸受300の保持器11Bは、フランジ部14に窓部17Aが形成され、フランジ部15に窓部17Bが形成されている。また、各窓部17A,17Bの径方向の幅は、互いに相違している。フランジ部14に形成された窓部17Aの径方向の幅をX1、フランジ部15に形成された窓部17Bの径方向の幅をX2とすると、各幅はX1>X2の関係を有している。
図6は、第4の構成例の保持器を示す一部拡大斜視図である。本構成の保持器11Cは、フランジ部14(フランジ部15も同様)の窓部17が形成された部位の外周側面31の円周方向に沿った両隅部に、曲面状の面取り部33,33を設けている。
図7は、第5の構成例の保持器を示す一部拡大斜視図である。本構成の保持器11Dは、フランジ部14(フランジ部15も同様)の窓部17が形成された部位の外周側面31が、円周方向に沿って径方向内方に向けて凹む円弧形状にされている。
図8は、第6の構成例の保持器を示す一部拡大斜視図である。本構成の保持器11Eは、フランジ部14(フランジ部15も同様)の窓部17による開口縁部となる外周側面31、外周側面31の両端から立設される壁部37の側面39、柱端部16bの側面41のそれぞれに面取り部35が設けられている。面取り部35は、窓部17の開口を軸受外側に向けて広げるように形成されている。この面取り部35により、窓部17の縁部における潤滑油の流動抵抗が減少し、窓部17を通じての保持器11Eの外部から内部への潤滑油の引き込みがスムーズになる。これにより、潤滑油が軸受内外を流動する流動抵抗が低下し、軸受の端面側から軸方向に沿った潤滑油の流れがよりスムーズになる。
図9は、第7の構成例の保持器を示す一部拡大斜視図である。本構成の保持器11Fは、フランジ部14(フランジ部15も同様)の窓部17が形成された部位の外周側面40が、軸受外側に向けて広がるテーパ面にされている。フランジ部14,15の外周側面40がテーパ面であることにより、窓部17の縁部における潤滑油の流動抵抗が減少し、窓部17を通じての保持器11Fの外部から内部への潤滑油の引き込みがよりスムーズとなる。
図10は、第8の構成例のラジアルころ軸受における柱部16を通る径方向断面図、図11は、本構成例の保持器を示す一部拡大斜視図である。本構成の保持器11Gは、フランジ部14,15に、軸受内側に向けて折れ曲がった内側屈曲部43がそれぞれ形成されている。
図12は、第9の構成例の保持器を示す一部拡大斜視図、図13は、本構成例の保持器を示す一部拡大斜視図である。本構成の保持器11Hは、フランジ部14,15の内周側の周縁部が、全周にわたって軸受外側に折れ曲がった外側屈曲部45を有している。
上記の各構成例は、単列のころ軸受で示しているが、複列のころ軸受用保持器についても同様に、保持器のフランジ部に窓部を設けることができる。その場合も、形成される窓部によって軸受内への潤滑油の供給流量を調整できる。
例えば、本構成例は、いずれもリップガイド形状の保持器を示しているが、これに限らない。
12 ポケット
13 ころ
14,15 フランジ部
16,53,53A,53B 柱部
17,17A,17B 窓部
18 外周端部
100,200,300,400 ラジアルころ軸受
Claims (3)
- 互いに間隔をあけて平行に配置された一対の円環状のフランジ部と、前記フランジ部の円周方向に沿った複数個所に並設され前記一対のフランジ部を相互に連結する複数の柱部とを有し、前記円周方向に隣り合う一対の前記柱部と前記一対のフランジ部によって画成される複数のポケットに、それぞれころが転動自在に保持されるラジアルころ軸受用保持器であって、
前記一対のフランジ部のうち少なくともいずれかのフランジ部は、前記複数のポケットのうち少なくとも一部の軸方向端部の外周縁に、径方向内方に切り欠いた窓部が形成されたことを特徴とするラジアルころ軸受用保持器。 - 互いに間隔をあけて平行に配置された一対の円環状のフランジ部と、
前記一対のフランジ部の間にあって前記フランジ部と平行に配置された円環状の内側突出部と、
前記一対のフランジ部のうち一方のフランジ部と前記内側突出部を連結し、円周方向に所定間隔で配置された複数の柱部と、
前記一対のフランジ部のうち他方のフランジ部と前記内側突出部を連結し、円周方向に所定間隔で配置された複数の柱部と、を有し、
前記円周方向に隣り合う一対の前記柱部と前記一方のフランジ部と前記内側突出部によって画成される複数のポケットと、
前記円周方向に隣り合う一対の前記柱部と前記他方のフランジ部と前記内側突出部によって画成される複数のポケットとに、それぞれころが転動自在に保持されるラジアルころ軸受用保持器であって、
前記一対のフランジ部のうち少なくともいずれかのフランジ部は、前記複数のポケットのうち少なくとも一部の軸方向端部の外周縁に、径方向内方に切り欠いた窓部が形成されたことを特徴とするラジアルころ軸受用保持器。 - 請求項1又は請求項2に記載のラジアルころ軸受用保持器と、
前記ラジアルころ軸受用保持器の前記複数のポケットにそれぞれ保持される複数の前記ころと、
を有することを特徴とするラジアルころ軸受。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014194030 | 2014-09-24 | ||
JP2014194030 | 2014-09-24 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016065634A true JP2016065634A (ja) | 2016-04-28 |
JP6524649B2 JP6524649B2 (ja) | 2019-06-05 |
Family
ID=55805316
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014237931A Active JP6524649B2 (ja) | 2014-09-24 | 2014-11-25 | ラジアルころ軸受用保持器及びラジアルころ軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6524649B2 (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63195118U (ja) * | 1987-06-04 | 1988-12-15 | ||
JPH08219161A (ja) * | 1995-02-15 | 1996-08-27 | Hino Motors Ltd | ローラベアリングの保持器 |
JPH08270658A (ja) * | 1995-01-30 | 1996-10-15 | Koyo Seiko Co Ltd | 針状ころ軸受用の保持器および針状ころ軸受 |
JP2004324844A (ja) * | 2003-04-28 | 2004-11-18 | Nsk Ltd | 針状ころ軸受用の保持器及び針状ころ軸受 |
JP2007078090A (ja) * | 2005-09-14 | 2007-03-29 | Ntn Corp | 針状ころ軸受 |
JP2007292153A (ja) * | 2006-04-24 | 2007-11-08 | Nsk Ltd | ラジアル針状ころ軸受 |
-
2014
- 2014-11-25 JP JP2014237931A patent/JP6524649B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63195118U (ja) * | 1987-06-04 | 1988-12-15 | ||
JPH08270658A (ja) * | 1995-01-30 | 1996-10-15 | Koyo Seiko Co Ltd | 針状ころ軸受用の保持器および針状ころ軸受 |
JPH08219161A (ja) * | 1995-02-15 | 1996-08-27 | Hino Motors Ltd | ローラベアリングの保持器 |
JP2004324844A (ja) * | 2003-04-28 | 2004-11-18 | Nsk Ltd | 針状ころ軸受用の保持器及び針状ころ軸受 |
JP2007078090A (ja) * | 2005-09-14 | 2007-03-29 | Ntn Corp | 針状ころ軸受 |
JP2007292153A (ja) * | 2006-04-24 | 2007-11-08 | Nsk Ltd | ラジアル針状ころ軸受 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6524649B2 (ja) | 2019-06-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8622622B2 (en) | Antifriction bearing | |
WO2015041109A1 (ja) | 軸受構造体 | |
WO2014175000A1 (ja) | 円すいころ軸受 | |
JP2007051715A (ja) | 円錐ころ軸受、円錐ころ軸受装置及びこれを用いた車両用ピニオン軸支持装置 | |
EP3543553A1 (en) | Rolling bearing cage and rolling bearing | |
JP5125820B2 (ja) | 円すいころ軸受 | |
JP2015135125A (ja) | 円すいころ軸受及び動力伝達装置 | |
JP5109721B2 (ja) | 円すいころ軸受 | |
JP2008014335A (ja) | 円すいころ軸受 | |
JP2018003937A (ja) | 円すいころ軸受 | |
JP5397505B2 (ja) | 円すいころ軸受 | |
JP7142629B2 (ja) | アンギュラ玉軸受保持器およびアンギュラ玉軸受 | |
US10001171B2 (en) | Rolling bearing | |
US9903412B2 (en) | Tapered roller bearing | |
US9689423B2 (en) | Rolling bearing | |
JP2016065634A (ja) | ラジアルころ軸受用保持器及びラジアルころ軸受 | |
JP5909918B2 (ja) | ころ軸受用保持器 | |
JP4370907B2 (ja) | 玉軸受 | |
WO2016204220A1 (ja) | 円すいころ軸受及び遊星軸受装置 | |
JP2009185978A (ja) | 円すいころ軸受用保持器及び円すいころ軸受 | |
JP2008256140A (ja) | 円すいころ軸受 | |
JP2006226308A (ja) | 円錐ころ軸受用保持器 | |
JP2015190546A (ja) | ころ軸受 | |
JP2014202302A (ja) | 円すいころ軸受用保持器及び円すいころ軸受 | |
JP2015222089A (ja) | ニードル軸受 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20150126 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20171109 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180706 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180710 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180906 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190129 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190327 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190409 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190422 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6524649 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |