JP2016065558A - 液封入式防振装置 - Google Patents

液封入式防振装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016065558A
JP2016065558A JP2014193201A JP2014193201A JP2016065558A JP 2016065558 A JP2016065558 A JP 2016065558A JP 2014193201 A JP2014193201 A JP 2014193201A JP 2014193201 A JP2014193201 A JP 2014193201A JP 2016065558 A JP2016065558 A JP 2016065558A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
outer cylinder
liquid
chamber
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014193201A
Other languages
English (en)
Inventor
坂田 利文
Toshifumi Sakata
利文 坂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Tire and Rubber Co Ltd filed Critical Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority to JP2014193201A priority Critical patent/JP2016065558A/ja
Publication of JP2016065558A publication Critical patent/JP2016065558A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Abstract

【課題】軽量化と設備の簡素化とを図ると共に膜部の撓み量のばらつきを抑制することができる液封入式防振装置を提供する。【解決手段】膜部50は、一側が内筒10の外面に連結されると共に他側が第1中間筒30に連結され、膜部50の他側が液室70側へ向けて軸方向に押し込まれた状態で外筒20に縮径加工が施されることで、膜部50を撓ませて第1中間筒30が外筒20に内嵌される。これにより、膜部50の変形に必要な荷重を小さくできる。よって、設備の簡素化を図ることができる。更に、膜部50の押し込み量を制御することで、膜部50の撓み量を規定することができるので、膜部50の撓み量のばらつきを抑制することができる。【選択図】図1

Description

本発明は液封入式防振装置に関し、特に、軽量化と設備の簡素化とを図ると共に膜部の撓み量のばらつきを抑制することができる液封入式防振装置に関するものである。
自動車に使用される液封入式防振装置として、特許文献1には、インナ軸部材(内筒)と、その内筒を外周側から取り囲むアウタ筒部材と、それらインナ軸部材およびアウタ筒部材の間を連結する薄肉壁部(膜部)及び厚肉壁部(脚基体)とを備えた縦型の液封入式防振装置が開示される。
この液封入式防振装置によれば、薄肉壁部(膜部)及び厚肉壁部(脚基体)は、一側がインナ軸部材(内筒)に連結される共に、他側がそれぞれ第1リング部(第1中間筒)及び第2リング部(第2中間筒)に連結されることで、インナ軸部材、両壁部および両リング部が一体とされた成形品が形成される。
この場合、第1リング部および第2リング部は、連結桟によって相互に連結される。成形品は、連結桟を軸方向に塑性変形させ、第1リング部を第2リング部に相対的に接近させた上で、アウタ筒部材(外筒)に内装される。これにより、薄肉壁部(膜部)を撓ませて自由長を確保することができる。
特開2013−148193号公報(例えば、段落0053、第3図から第6図など)
しかしながら、上述した従来の技術では、連結桟によって第1及び第2リング部(第1及び第2中間筒)を連結するので、その分、重量が嵩むという問題点があった。また、連結桟を塑性変形させる必要があるため、大荷重が必要になり、設備が大型化するという問題点があった。更に、塑性変形量にばらつきが発生しやすいため、薄肉壁部(膜部)の撓み量がばらつきやすいという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、軽量化と設備の簡素化とを図ると共に膜部の撓み量のばらつきを抑制することができる液封入式防振装置を提供することを目的としている。
課題を解決するための手段および発明の効果
請求項1記載の液封入式防振装置によれば、膜部は、一側が内筒の外面に連結されると共に他側が第1中間筒に連結され、膜部の他側が液室側へ向けて軸方向に押し込まれた状態で外筒に縮径加工が施されることで、第1中間筒が外筒に内嵌されるので、膜部を撓ませて自由長を確保できる。その結果、膜部の耐久性の向上を図ることができる。
請求項2記載の液封入式防振装置によれば、請求項1記載の液封入式防振装置の奏する効果に加え、成形品が外筒に内装された状態では、膜部の他側の少なくとも一部が外筒の軸方向端面よりも外方に突出されるので、かかる膜部の他側が軸方向に押し込まれた状態で外筒に縮径加工が施され、第1中間筒が外筒に内嵌されることで、膜部の自由長をより大きく確保することができる。
請求項3記載の液封入式防振装置によれば、請求項1又は2に記載の液封入式防振装置の奏する効果に加え、膜部の他側には、前記液室と反対側となる外面に平坦面が形成されるので、膜部を軸方向へ押し込む際には、平坦面を押圧面として機能させることができ、押し込み作業の作業性の向上を図ることができる。また、外筒に縮径加工を施す際には、平坦面を保持面として機能させ、膜部の変位を規制することができるので、膜部の撓み量のばらつきを抑制することができる。
請求項4記載の液封入式防振装置によれば、請求項3記載の液封入式防振装置の奏する効果に加え、平坦面は、第1中間筒の内面に連なると共に軸方向に直交する面として形成されるので、平坦面を押圧面として利用して膜部を軸方向へ安定して押し込むことができる。また、外筒に縮径加工を施す際には、平坦面により膜部の軸方向への変位を規制しつつ、第1中間筒の内面を利用して膜部の径方向への変位を規制することができる。その結果、作業性の向上と膜部の撓み量の安定化とを図ることができる。
(a)は、第1実施形態における液封入式防振装置の上面図であり、(b)は、図1(a)のIb−Ib線における液封入式防振装置の断面図である。 (a)は、成形品の断面図であり、(b)は、縮径加工前の外筒およびその外筒に挿入された成形品の断面図である。 (a)は、図2(b)の成形品の膜部を下方に押し込んだ状態における成形品および外筒の断面図であり、(b)は、縮径加工後の外筒及び成形品の断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照して説明する。図1を参照して第1実施形態における液封入式防振装置100について説明する。図1(a)は、第1実施形態における液封入式防振装置100の上面図であり、図1(b)は、図1(a)のIb−Ib線における液封入式防振装置100の断面図である。
図1に示すように、液封入式防振装置100は、車体フレーム側又は、エンジン側の一方に固定される円筒状の内筒10と、その内筒10を同心状に取り囲むと共に、車体フレーム側又は、エンジン側の他方に固定される円筒状の外筒20と、その外筒20の軸方向両端の内面に内嵌される円筒状の第1中間筒30及び第2中間筒40と、内筒10及び第1中間筒30の間に加硫成型により介設される膜部50と、その膜部50との間に液室70を形成する脚基体51とを備えて構成される。
内筒10には、その軸方向略中央に、径方向外側(軸直角方向)へ突出した第1突出部11が軸方向視楕円状に形成される。第1突出部11の下方(図1(b)下側)には、径方向外側(軸直角方向)に突出した第2突出部12が、軸方向視円環状に形成される。また、第1突出部11及び第2突出部12の連結部分には、内筒凹部13が形成される。
第1突出部11は、その突出先端が外筒20の内面と所定の間隔を隔てて形成され、後述する仕切り体52で覆われる。第1突出部11の突出先端が、仕切り体52を介して外筒20の内面に当接することで、外筒20に対する内筒10の径方向への相対変位を規制できる。
また、第1突出部11の突出寸法は、径方向によって異なって形成され、第1の方向(図1(b)右側)よりも第2の方向(図1(b)左側)が長く形成される。
第2突出部12は、第1突出部11よりも下方(図1(b)下側)から径方向外側へ同一の突出寸法で突出して形成され、軸方向視円環状に形成される。
内筒凹部13は、第1突出部11及び第2突出部12に連なって形成される。即ち、第1突出部11及び第2突出部12の側面を利用して凹部が形成されるので、内筒凹部13の深さ寸法を大きくしつつ、内筒10の厚み寸法(内筒10の内面から内筒凹部13の底面までの径方向寸法)を確保して内筒10の剛性を図ることができる。
外筒20は、その軸方向両端を径方向内方に折り返され、外筒湾曲部21(図1(b)下側)及びかしめ部22(図1(b)上側)が形成される。外筒湾曲部21は、かしめ部22よりも大きな半径で形成され、第2中間筒40が軸方向へ移動して抜け出ることを防止する。かしめ部22は、第1中間筒30が軸方向へ移動して抜け出ることを防止する。なお、外筒20の外周面には、貫通孔が穿設されており、かかる貫通孔を介して、シリコンオイルやエチルグリコール等の液体が公知の真空引きによる充填方法により、液室70に充填される。貫通穴は、液体の充填後にリベットにより封止される。
第1中間筒30は、内筒10及び外筒20と同心状に配設され、外筒20が縮径加工されることで、外筒20の内面に内嵌される。
第2中間筒40は、第1中間筒30と外径寸法が同一に形成されて、外筒20に内嵌される内嵌部42と、外筒湾曲部21よりも径方向内方へ向けて張り出して形成される張出部43と、内嵌部42及び張出部43の間に介設され、断面円弧上に湾曲して形成される中間筒湾曲部41を備えて形成される。第2中間筒40は、内筒10及び外筒20と同心状に配設され、外筒20が縮径加工されることで、外筒20の内面に内嵌される。
第2中間筒湾曲部41は、外筒湾曲部21よりも小さな半径で形成され、第2中間筒湾曲部41の外周面および外筒湾曲部21の内面の形状が略同一に形成される。これにより、第2中間筒湾曲部41の外周面は、外筒湾曲部21の内面と当接した状態で配設される。その結果、外筒20及び第2中間筒40の間の当接面積を確保して、軸方向への抜け強度を高めることができる。
膜部50は、軸方向視円環状に形成されるゴム状弾性体であり、内筒10の外面と第1中間筒30の内面との間に介設される。また、膜部50は、径方向外側端部上面に軸方向と直交する平坦面56が外周端部に亘って形成される。後述するように、膜部50は、径方向に沿って断面波形状に撓んで形成される。即ち、膜部50の自由長を長くして、膜部50の耐久性を向上できる。
脚基体51は、軸方向視円環状に形成されるゴム状弾性体であり、膜部50よりも軸方向に断面が厚く形成され、径方向内側から外側に向かって下方(図1(b)の下方)に傾斜して形成される。また、脚基体51は、内筒10の第2突出部12と第2中間筒40の内面および端面との間に加硫接着される。よって、第2突出部12の分、脚基体51の径方向の寸法を短く形成できる。これにより、脚基体51のばね定数を大きくして、脚基体51の耐久性を向上できる。また、第2突出部12の径方向外側へ突出する距離によって脚基体51のばね定数を変更できる。
脚基体51は、第2中間筒40の張出部43及び第2中間筒湾曲部41に連結される。よって、内筒10が外筒20に対して軸方向へ相対変位される際に、脚基体51のひずみに軸方向成分を持たせることができ、その分、脚基体51のばね定数を高くすることができる。その結果、脚基体51の耐久性を向上できる。
また、第2中間筒40に張出部43及び第2中間筒湾曲部41を設け、これら張出部43及び第2中間筒湾曲部41を利用して、軸方向成分を持たせることで、ばね定数を大きくするので、これと同等のばね定数を内嵌部42のみにより発生させる場合と比較して、第2中間筒40の軸方向寸法(図1(b)及び図2の上下方向寸法)を小さくできる。よって、その分、ばね定数を維持しつつ、液封入式防振装置100の軸方向寸法の小型化を図ることができる。
さらに、脚基体51は、第2中間筒40の内嵌部42及び張出部43の内面と端面とに加硫接着される。これにより、脚基体51及び第2中間筒40の連結面積を確保して連結強度を高めることができる。
ここで、上述したように、張出部43は、外筒湾曲部21よりも径方向内方に張り出して形成される。これにより、内筒10及び外筒20の大変位の入力時に脚基体51が、外筒20の外筒湾曲部21の端部に接触することを抑制できる。その結果、接触による脚基体51の破損を防止して、耐久性の向上を図ることができる。
仕切り体52は、第1突出部11を覆設するゴム状弾性体であり、膜部50及び脚基体51に連なって形成される。仕切り体52は、液室70を第1室70a及び第2室70bに区画する。第1室70aは、外筒20、膜部50及び仕切り体52によって区画されて形成される。第2室70bは、外灯20、脚基体51及び仕切り板52によって区画されて形成される。
仕切り体52の径方向外側先端は、第1の方向(図1(b)左側、例えば車両前後方向)で外筒20の内面に当接し、第2の方向(図1(b)右側、例えば車両左右方向)で外筒20の内面と所定の間隔を隔てた軸方向視楕円状に形成される。即ち、第1の方向では、第1室70a及び第2室70bを連通不可能に区画する。一方、第2の方向では、第1室70a及び第2室70bを連通する連通路71が形成される。また、仕切り体52及び脚基体51の連結部分には、径方向内方に向けて凹設される断面円弧上の連結部凹部53が内筒凹部13を覆設して形成される。また、仕切り体52及び脚基体51の連結部分には、径方向内方に向けて凹設される断面円弧上の連結部凹部53が内筒凹部13を覆設して形成される。
連通路71は、第1室70a及び第2室70bを連結する通路であり、第2の方向(図1(b)右側)に内筒10を挟んだ一対が形成される。これにより、内筒10及び外筒20が軸方向へ相対変位して、第1室70a及び第2室70bの内圧が変動すると、それら液室の内圧を均一にするため、液室内部の液体が連通路71を流通する。その結果、液体の流動抵抗によって減衰効果を得ることができる。
ここで、第1突出部11及び仕切り体52を内筒10と別体で形成して、外筒20の内面に径方向内方へ突出する部位として組み付けることも考えられるが、この場合には、膜部50を内筒10と別体で形成して、第1突出部11及び仕切り体52を外筒20の内面に挿入したあと、膜部50を内筒10と外筒20との間に挿入する必要がある。そのため、部品点数が多くなり、組み付け性が悪くなる。
これに対し、本実施形態では、内筒10に第1突出部11が形成され、膜部50、脚基体51、仕切り体52及び連結部凹部53が一体のゴム状弾性体で形成される。よって、液封入式防振装置100は、内筒10にそれらゴム状弾性体を一体に加硫成型して、外筒20の内側に成形品を挿入して形成できるので、部品点数が少なくみ付け性が良い。また、膜部50、脚基体51、仕切り体52及び連結部凹部53が一体のゴム状弾性体で形成されるので、部品点数を削減して、製品コストを削減することができる。
しかしながら、仕切り体52及び脚基体51を一体に形成すると、脚基体51の変形によって仕切り体52及び脚基体51の間に応力が集中し、部品の破損につながる恐れがある。また、脚基体51及び仕切り体52の挙動を連結部が伝達して、相手の変形の影響を互いに受ける。
これに対し、本実施形態では、脚基体51及び仕切り体52の間に連結部凹部53が形成されるため、仕切り体52及び脚基体51の間の応力集中を連結部凹部53の凹みにより緩和して、耐久性の向上を図ることができる。また、仕切り体52と脚基体51との挙動をそれぞれ独立したものとして、相手の変形の影響を互いに受けにくくできる。その結果、連通路71の断面積が変化することを抑制することができる。
さらに、上述したように、連結部凹部53は、内筒凹部13を覆設して形成される。これにより、連結部凹部53の深さ寸法を確保することができる。これにより、仕切り体52及び脚基体51の連結部分における耐久性と互いの挙動を独立させる効果とを高めることができる。
次いで、図2及び図3を参照して、液封入式防振装置100の製造方法を説明する。図2(a)は、成形品の断面図であり、図2(b)は、縮径加工前の外筒20及びその外筒20に挿入された成形品の断面図である。図3(a)は、図2(b)の成形品の膜部50を下方に押し込んだ状態における成形品および外筒20の断面図であり、図3(b)は、縮径加工後の外筒20及び成形品の断面図である。なお、図2及び図3は、図1(b)と対応する。また、図2(b)及び図3(a)では、理解を容易とするために、縮径加工前の外筒20の内径(即ち、外筒20と第1中間筒30及び第2中間筒40との間の隙間)を実際より大きくして図示する。
初めに、図2(a)に示すように、内筒10と第1中間筒30及び第2中間筒40との間が膜部50及び脚基体51により連結されると共に膜部50及び脚基体51と一体に仕切り体52が内筒10に連結された成形品を加硫成型する。
縮径加工前の外筒20は、第1中間筒30及び第2中間筒40の外径よりも内径が大きく形成された円筒状の筒であり、軸方向他側の端部に外筒湾曲部21が形成される。よって、図2(b)に示すように、成形品が外筒20の軸方向一側(図2(b)上方)から外筒20の内側に挿入されると、中間筒湾曲部41の外面が外筒湾曲部21の内面と当接して配設される。これにより、外筒20に対して成形品を軸方向に位置決めして配設できる。
ここで、後述するかしめ加工前の外筒20の軸方向の長さ寸法は、図2(b)に示すように成形品の軸方向の長さ寸法よりも小さく設定されている。そのため、成形品は、第1中間筒30の端面が外筒20の一側の端面よりも上方(図2(b)の上方)に突出する。
よって、図3(a)に示すように、膜部50に形成した平坦面56を軸方向一側から他側に押すことで、第1中間筒30を外筒20の内側に挿入する。これにより、膜部50が断面波形状に撓んで形成される。
図3(a)に示すように、膜部50の平坦面56が軸方向一側から他側に押し込まれ、第1中間筒30が外筒20の内側に挿入されると、その状態(平坦面56が外筒20の内側に押し込まれた状態)を維持しつつ、図3(b)に示すように、外筒20が縮径加工される。これにより、第1中間筒30及び第2中間筒40が外筒20の内側に嵌合される。
ここで、平坦面56は、第1中間筒30に連なると共に軸方向に直交する面として形成されるので、膜部50を軸方向へ安定して押し込むことができる。
さらに、外筒20が縮径加工される際には、平坦面56を保持面として機能させることで、膜部50の軸方向への変位を規制することができ、膜部50の撓み量のばらつきを抑えることができる。また、第1中間筒30の内面を利用して、膜部50の径方向の変位を規制することで第1中間筒30の芯出しができ、作業性を向上できる。
次に、外筒20の軸方向他側が径方向内側に折り返されてかしめられて、かしめ部22が形成される(図1(b)参照)。これにより、上述したように、第1中間筒30が、外筒20から移動して抜け出ることを防止できる。即ち、成形品が外筒20の内側から抜け出ることを防止できる。
最後に、外筒20の貫通孔を介して、シリコンオイルやエチルグリコール等の液体が内部に充填される。また、貫通孔は、リベットにより封止される。以上の製造方法により液封入式防振装置100は、製造される。
ここで、膜部50は、内筒10、第1中間筒30及び第2中間筒40を一体に加硫成型する場合に断面波形状で形成することも考えられるが、この場合、加硫成形するための加硫金型において、加入成型後の膜部50を加硫金型から脱着することが困難となり現実的ではない。
これに対し、本実施形態では、膜部50を径方向内側から外側に向かって上方(図3(a)及び図3(b)の上方)に伸展させた形状で加硫成型されるため、加硫金型の脱着性を確保できる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
上記各実施形態では、第1突出部11の突出寸法が突出方向によって異なって形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、その突出寸法を同一に形成しても良い。
上記各実施形態では、第2突出部12の突出寸法が同一に形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、その突出寸法を突出方向によって異なって形成しても良い。これにより、ばね定数に方向性を持たせることができる。
上記各実施形態では、脚基体51が、第2中間筒40の張出部43の端面に連結される場合を説明したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、脚基体51が、張出部43の外面に回り込んで接着されていても良い。この場合であっても、張出部43の端部は、外筒20の外筒湾曲部21よりも径方向内方に位置するため、脚基体51が、外筒湾曲部21と接触することはない。
上記各実施形態では、縮径加工前の外筒20の内側に成型品が挿入されると第1中間筒30の一部が外筒20の一側の端面よりも上方(図2(b)の上方)に突出する場合を説明したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、成形品の軸方向の長さ寸法を大きく形成して第1中間筒30の全体が外筒20の一側の端面よりも上方(図2(b)の上方)に突出しても良い。
100 液封入式防振装置
10 内筒
20 外筒
30 第1中間筒
40 第2中間筒
50 膜部
51 脚基体
56 平坦面
70 液室
70a 第1室
70b 第2室
71 連通路

Claims (4)

  1. 内筒と、その内筒を外周側から取り囲む外筒と、それら内筒および外筒の間を連結する膜部と、その膜部との間に液室を形成すると共に前記内筒および外筒の間を連結し前記膜部よりも厚肉に形成される脚基体と、前記液室を前記膜部側の第1室および前記脚基体側の第2室に仕切る仕切り体と、前記第1室および第2室を連通させる連通路とを備える液封入式防振装置において、
    前記外筒に内嵌される第1中間筒を備え、
    前記膜部は、一側が前記内筒の外面に連結されると共に他側が前記第1中間筒に連結され、前記膜部の他側が前記液室側へ向けて軸方向に押し込まれた状態で前記外筒に縮径加工が施されることで、前記第1中間筒が前記外筒に内嵌されることを特徴とする液封入式防振装置。
  2. 前記内筒および第1中間筒の間が前記膜部によって連結された成形体が前記外筒に内装された状態では、前記膜部の他側の少なくとも一部が前記外筒の軸方向端面よりも外方に突出され、前記膜部の他側が前記液室側へ向けて軸方向に押し込まれた状態で前記外筒に縮径加工が施されることで、前記第1中間筒が前記外筒に内嵌されることを特徴とする請求項1記載の液封入式防振装置。
  3. 前記膜部の他側には、前記液室と反対側となる外面に平坦面が形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の液封入式防振装置。
  4. 前記平坦面は、前記第1中間筒の内面に連なると共に軸方向に直交する面として形成されることを特徴とする請求項3記載の液封入式防振装置。
JP2014193201A 2014-09-23 2014-09-23 液封入式防振装置 Pending JP2016065558A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014193201A JP2016065558A (ja) 2014-09-23 2014-09-23 液封入式防振装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014193201A JP2016065558A (ja) 2014-09-23 2014-09-23 液封入式防振装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016065558A true JP2016065558A (ja) 2016-04-28

Family

ID=55805276

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014193201A Pending JP2016065558A (ja) 2014-09-23 2014-09-23 液封入式防振装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016065558A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021095724A1 (ja) * 2019-11-13 2021-05-20 株式会社ブリヂストン 防振装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0189644U (ja) * 1987-12-04 1989-06-13
JP2004150537A (ja) * 2002-10-30 2004-05-27 Tokai Rubber Ind Ltd 縦置式のサスペンションゴムブッシュ
JP2011099465A (ja) * 2009-11-04 2011-05-19 Bridgestone Corp 防振装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0189644U (ja) * 1987-12-04 1989-06-13
JP2004150537A (ja) * 2002-10-30 2004-05-27 Tokai Rubber Ind Ltd 縦置式のサスペンションゴムブッシュ
JP2011099465A (ja) * 2009-11-04 2011-05-19 Bridgestone Corp 防振装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021095724A1 (ja) * 2019-11-13 2021-05-20 株式会社ブリヂストン 防振装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102884338A (zh) 液体封入式防振装置及其制造方法
JP6751656B2 (ja) 液封入式防振装置
JP6422179B2 (ja) 液体封入ブッシュ
JP6297400B2 (ja) 防振装置
US8740197B2 (en) Vibration-damping device
JP6251729B2 (ja) 液封式防振装置
JP6411163B2 (ja) 液封入式防振装置
JP6338448B2 (ja) 液封入式防振装置
JP2016065558A (ja) 液封入式防振装置
JP6460782B2 (ja) 液体封入式防振装置
JP5221442B2 (ja) 防振装置
JP6431437B2 (ja) 防振装置
JP6502177B2 (ja) 防振装置
JP2016065556A (ja) 液封入式防振装置
JP6395512B2 (ja) 液封入式防振装置
JP6126889B2 (ja) 液封式防振装置
JP2012207708A (ja) 防振装置の製造方法及び防振装置
JP2019203566A (ja) 液封入式防振装置
JP2015175489A (ja) 流体封入式防振装置とその製造方法
JP6653591B2 (ja) 液体封入式防振装置
JP6139916B2 (ja) 防振装置
JP5907777B2 (ja) 流体封入式筒形防振装置
JP2016065557A (ja) 液封入式防振装置
JP2016044779A (ja) 液封入式防振装置
JP2016075323A (ja) 防振装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170522

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180327

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181002