JP2016064605A - 搬送装置、記録装置及びシートの切断の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】正確に連続シートを切断し不良成果物の発生を低減することである。【解決手段】連続シートの先端から所定のパターン画像、所定のマーク、ユーザ指示の画像の順で記録された連続シートを搬送する。その搬送中に、搬送方向の最上流部にある第1のセンサが連続シートの先端を検出したタイミングから所定のマークを検出するタイミングまでの第1の搬送量を取得する。さらに、搬送方向の最下流部にある第3のセンサがカッタ部により切断されたシートの先端を検出したタイミングからその中間部にある第2のセンサが所定のマークを検出するタイミングまでの第2の搬送量を取得する。そして、第1と第2の搬送量とに基づいて決定した第1と第2のセンサの動作のタイミングに基づいて、第1と第2のセンサとを動作させ、カッタ部によりユーザ指示の画像が記録されたシートの切断を所定のマークの位置に基づいて行うよう制御する。【選択図】 図9
Description
本発明は搬送装置、記録装置及びシートの切断の制御方法に関し、特に、例えば、連続シートを切断して搬送する搬送装置、記録装置及びシートの切断の制御方法に関する。
所定の情報に基づき、シート状の長尺の記録媒体に画像を形成する記録装置は、画像記録後にその記録媒体を切り分け、望ましいサイズの成果物を得るため、カッタを内蔵したり、その装置の記録媒体の排出部にカッタを接続することがある。
カッタを有する記録装置には記録媒体にセンサで検知しやすいマークを記録する構成のものがある。そのマークを記録媒体をカットする位置の近傍に記録し、センサによるマーク検知をトリガに、記録媒体を停止してカットすれば、カット位置精度を保証しやすい。そのマークはカットマークと呼ばれ、カットマークを検知するセンサをカットマークセンサと呼ばれる。
上記の記録装置において、カットマークセンサによるカットマーク検知を常時有効にすると、カットマークに類似したパターンを含む画像に対し、誤検知が続き、誤って記録媒体をカットすることがある。これを防ぐため、カットマークセンサの動作は、その検知領域を記録媒体に記録された画像が通過するとき、無効にされる。
一方、従来の構成ではカットマークセンサの検知領域を通過しているのが、画像なのかカットマークなのかを検知することはできない。なぜなら、カットマークセンサの動作は無効とされており、その検知領域を通過しているのが画像か否かを判別する別のセンサを備えるのは技術的にもコスト的にも難しいからである。このため、カットマークセンサの動作を無効から有効に復帰するタイミングは、理想的な画像長と搬送距離とに基づいて算出せざるを得ない。
しかしながら、理想的な画像長と搬送距離と、実際の画像長と搬送距離との間には、かい離がある。その乖離は、記録装置の搬送系に許容した公差や、搬送される記録媒体に加わる外乱などに起因する。このため、計算に基づいたカットマークセンサの動作の復帰タイミングを用いると、カットマークセンサはしばしば本当のカットマークではなく画像をカットマークであると誤って検知してしまう。この誤検知が続くと、適切ではない位置で誤って記録媒体をカットしてしまう。
このような問題に対し従来より種々の対策が講じられている。
例えば、特許文献1によれば、記録装置のカッタは、カットマークセンサを有効にしてからカットマークを検知するまでのタイムラグを毎度計測する。そのタイムラグが“0”に近いと、カットマークセンサを有効にするタイミングとセンサ検知領域をカットマークが通過するタイミングとが近接し過ぎていると判断する。一方、そのタイムラグが過度に大きいと、カットマークセンサを有効にするタイミングとセンサ検知領域を画像の後端が通過するタイミングとが近接し過ぎていると判断する。このような判断に基づき、記録装置では、いずれも場合でもマージン不足と判断する。さらに、ディスプレイなどを用いてユーザに調整や修理を促すメッセージを表示する。その後、調整や修理が適切になされれば、カットマークセンサがカットマークではなく画像を検知することで発生する、誤検知や誤ったカットを防止することができるのである。
しかしながら上記特許文献1に開示された対策には、次のような問題がある。
特許文献1に記載の記録装置は、カットマークの誤検知を予測するだけで、誤検知そのものを回避できる訳でなく、結局、ユーザによる調整や修理を必要とする。その調整や修理により、記録装置のダウンタイムが増え、稼働率が低下する。
また上述のように、カットマークの誤検知は、カットマークセンサを有効にした後、カットマークを検知するまでのタイムラグを毎度計測した結果に基づいてなされる。このため、計測結果が蓄積されていない、印刷ジョブの最初のカットマーク検知では、誤検知を予測できない。従って、印刷ジョブの最初のカットマークは、誤検知する可能性が依然として残る。また、誤検知を回避するために、カットマークを増やすなど、別の対策を必要とする可能性がある。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、カットマークを正確に検知して連続シートを正確に切断することが可能な搬送装置、その搬送装置を用いた記録装置、及びシートの切断の制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の搬送装置は次のような構成からなる。
即ち、連続シートを搬送し、該搬送された連続シートを切断して排出する搬送装置であって、搬送された連続シートの先端と前記連続シートに記録された予め定められたマークを検出する第1の検出手段と、連続シートの搬送路に関し、前記第1の検出手段の下流側に設けられ、前記搬送された連続シートを切断するカッタ部と、前記搬送路に関し、前記第1の検出手段と前記カッタ部との間に設けられ、前記連続シートに記録された予め定められたマークを検出する第2の検出手段と、前記搬送路に関し、前記カッタ部より下流側に設けられ、前記カッタ部により切断されたシートの先端を検出する第3の検出手段と、前記連続シートの搬送方向に関し、前記連続シートの先端から予め定められたパターン画像、前記予め定められたマーク、ユーザにより指示された画像の順で記録された連続シートを搬送し、前記第1の検出手段が前記連続シートの先端を検出したタイミングから前記第1の検出手段が前記予め定められたマークを検出するタイミングまでの第1の搬送量と、前記第3の検出手段が前記カッタ部により切断されたシートの先端を検出したタイミングから前記第2の検出手段が前記予め定められたマークを検出するタイミングまでの第2の搬送量とを取得する取得手段と、前記取得手段により取得された第1の搬送量と第2の搬送量とに基づいて、前記第1の検出手段と前記第2の検出手段の動作のタイミングを決定する決定手段と、前記決定手段により決定されたタイミングに基づいて、前記第1の検出手段と前記第2の検出手段とを動作させ、前記カッタ部により前記ユーザにより指示された画像が記録されたシートの切断を前記予め定められたマークの位置に基づいて行うよう制御する制御手段とを有することを特徴とする。
また本発明を別の側面から見れば、上記構成の搬送装置と、前記連続シートがロール状に巻かれて収納される収納手段と、前記収納手段より前記連続シートを供給する供給手段と、前記供給手段により供給された連続シートに前記予め定められたパターン画像と前記予め定められたマークと前記ユーザにより指示された画像とを記録する記録手段とを有することを特徴とする記録装置を備える。
さらに本発明を別の側面から見れば、連続シートを搬送し、該搬送された連続シートを切断して排出する搬送装置におけるシートの切断の制御方法であって、
前記搬送装置には、搬送された連続シートの先端と前記連続シートに記録された予め定められたマークを検出する第1の検出手段と、連続シートの搬送路に関し、前記第1の検出手段の下流側に設けられ、前記搬送された連続シートを切断するカッタ部と、前記搬送路に関し、前記第1の検出手段と前記カッタ部との間に設けられ、前記連続シートに記録された予め定められたマークを検出する第2の検出手段と、前記搬送路に関し、前記カッタ部より下流側に設けられ、前記カッタ部により切断されたシートの先端を検出する第3の検出手段とが備えられており、前記方法は、前記連続シートの搬送方向に関し、前記連続シートの先端から予め定められたパターン画像、前記予め定められたマーク、ユーザにより指示された画像の順で記録された連続シートを搬送する搬送工程と、前記搬送工程における搬送において、前記第1の検出手段が前記連続シートの先端を検出したタイミングから前記第1の検出手段が前記予め定められたマークを検出するタイミングまでの第1の搬送量と、前記第3の検出手段が前記カッタ部により切断されたシートの先端を検出したタイミングから前記第2の検出手段が前記予め定められたマークを検出するタイミングまでの第2の搬送量とを取得する取得工程と、前記取得工程において取得された第1の搬送量と第2の搬送量とに基づいて、前記第1の検出手段と前記第2の検出手段の動作のタイミングを決定する決定工程と、前記決定工程において決定されたタイミングに基づいて、前記第1の検出手段と前記第2の検出手段とを動作させ、前記カッタ部により前記ユーザにより指示された画像が記録されたシートの切断を前記予め定められたマークの位置に基づいて行うよう制御する制御工程とを有することを特徴とする制御方法を備える。
前記搬送装置には、搬送された連続シートの先端と前記連続シートに記録された予め定められたマークを検出する第1の検出手段と、連続シートの搬送路に関し、前記第1の検出手段の下流側に設けられ、前記搬送された連続シートを切断するカッタ部と、前記搬送路に関し、前記第1の検出手段と前記カッタ部との間に設けられ、前記連続シートに記録された予め定められたマークを検出する第2の検出手段と、前記搬送路に関し、前記カッタ部より下流側に設けられ、前記カッタ部により切断されたシートの先端を検出する第3の検出手段とが備えられており、前記方法は、前記連続シートの搬送方向に関し、前記連続シートの先端から予め定められたパターン画像、前記予め定められたマーク、ユーザにより指示された画像の順で記録された連続シートを搬送する搬送工程と、前記搬送工程における搬送において、前記第1の検出手段が前記連続シートの先端を検出したタイミングから前記第1の検出手段が前記予め定められたマークを検出するタイミングまでの第1の搬送量と、前記第3の検出手段が前記カッタ部により切断されたシートの先端を検出したタイミングから前記第2の検出手段が前記予め定められたマークを検出するタイミングまでの第2の搬送量とを取得する取得工程と、前記取得工程において取得された第1の搬送量と第2の搬送量とに基づいて、前記第1の検出手段と前記第2の検出手段の動作のタイミングを決定する決定工程と、前記決定工程において決定されたタイミングに基づいて、前記第1の検出手段と前記第2の検出手段とを動作させ、前記カッタ部により前記ユーザにより指示された画像が記録されたシートの切断を前記予め定められたマークの位置に基づいて行うよう制御する制御工程とを有することを特徴とする制御方法を備える。
従って本発明によれば、カットマークを正確に検知して連続シートを正確に切断することができるという効果がある。これにより、不良印刷成果物の発生を低減し、高い生産性を保持することが可能になる。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施例について、さらに具体的かつ詳細に説明する。なお、既に説明した部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わない。また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきものである。従って、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
またさらに、「ノズル」とは、特にことわらない限り吐出口ないしこれに連通する液路およびインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括して言うものとする。
以下に用いる記録ヘッド用の素子基板(ヘッド基板)とは、シリコン半導体からなる単なる基体を指し示すものではなく、各素子や配線等が設けられた構成を差し示すものである。
さらに、基板上とは、単に素子基板の上を指し示すだけでなく、素子基板の表面、表面近傍の素子基板内部側をも示すものである。また、本発明でいう「作り込み(built-in)」とは、別体の各素子を単に基体表面上に別体として配置することを指し示している言葉ではなく、各素子を半導体回路の製造工程等によって素子板上に一体的に形成、製造することを示すものである。
次に、インクジェット記録装置の実施例について説明する。この記録装置は、ロール状に巻かれた連続シート(記録媒体)を使用し、片面記録及び両面記録の両方に対応した高速ラインプリンタであり。例えば、プリントラボ等における大量枚数のプリント分野に適している。
<インクジェット記録装置(図1〜図3)>
図1は本発明の代表的な実施例であるインクジェット記録装置(以下、記録装置)の内部概略構成を示す側断面図である。装置内部は大きくは、シート供給部1、デカール部2、斜行矯正部3、記録部4、クリーニング部(不図示)、検査部5、カッタ部6、情報記録部7、乾燥部8、シート巻取部9、排出搬送部10、ソータ部11、排出トレイ12、制御部13などに分けられる。シートは、図中の実線で示したシート搬送経路に沿ってローラ対やベルトからなる搬送機構で搬送され、各ユニットで処理がなされる。
図1は本発明の代表的な実施例であるインクジェット記録装置(以下、記録装置)の内部概略構成を示す側断面図である。装置内部は大きくは、シート供給部1、デカール部2、斜行矯正部3、記録部4、クリーニング部(不図示)、検査部5、カッタ部6、情報記録部7、乾燥部8、シート巻取部9、排出搬送部10、ソータ部11、排出トレイ12、制御部13などに分けられる。シートは、図中の実線で示したシート搬送経路に沿ってローラ対やベルトからなる搬送機構で搬送され、各ユニットで処理がなされる。
シート供給部1はロール状に巻かれた連続シートを収納して供給するユニットである。シート供給部1は、2つのロールR1、R2を収納することが可能であり、択一的にシートを引き出して供給する構成となっている。なお、収納可能なロールは2つであることに限定はされず、1つ、あるいは3つ以上を収納するものであってもよい。デカール部2は、シート供給部1から供給されたシートのカール(反り)を軽減させるユニットである。デカール部2では、1つの駆動ローラに対して2つのピンチローラを用いて、カールの逆向きの反りを与えるようにシートを湾曲させてしごくことでカールを軽減させる。斜行矯正部3は、デカール部2を通過したシートの斜行(本来の進行方向に対する傾き)を矯正するユニットである。基準となる側のシート端部をガイド部材に押し付けることにより、シートの斜行が矯正される。
斜行を矯正すると、デカール部2と記録部4において連続シートの搬送方向に不整合が生じる。その不整合はシートのねじれとして現れる。ねじれを許容するため、斜行矯正部3はデカール部2側の搬送経路にループ部を形成している。そのループ部において、シートは支持部材による拘束を受けず、弾性変形できる。同時にループ部は、連続シートの搬送方向に関し、上流ユニットと下流ユニットとの間の搬送速度の不整合を解消し、連続シートを伝わる張力を分離する。
記録部4は、搬送されるシートに対して記録ヘッド14によりシートの上に画像を形成するユニットである。記録部4は、シートを搬送する複数の搬送ローラも備えている。記録ヘッド14は、使用が想定されるシートの最大幅の範囲をカバーする記録幅をもつインクジェット方式のノズル列が形成されたフルライン記録ヘッド(インクジェット記録ヘッド)を有する。記録ヘッド14は、複数の記録ヘッドがシートの搬送方向に沿って平行に配置されている。この実施例ではK(ブラック)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロ)、LC(ライトシアン)、LM(ライトマゼンタ)、G(グレー)の7色に対応した7つの記録ヘッドを有する。なお、インク色数及び記録ヘッドの数は7つには限定はされない。また、インクジェット方式としては、発熱素子を用いた方式、ピエゾ素子を用いた方式、静電素子を用いた方式、MEMS素子を用いた方式等を採用することができる。各色のインクは、インクタンクからそれぞれインクチューブを介して記録ヘッド14に供給される。
検査部5は、記録部4でシートに記録された検査パターンや画像を光学的に読み取って、記録ヘッドのノズルの状態、シート搬送状態、画像位置等を検査するユニットである。検査部5は実際に画像を読み取り画像データを生成するスキャナ部と読み取った画像を解析して記録部4へ解析結果を返す画像解析部より構成されている。これにより、記録ヘッド14のノズルの状態や連続シートの搬送状態を検査したり、連続シートの望ましい位置に望ましい画像が記録されたかどうかを判定する。検査部5はCCDラインセンサやCMOSセンサなどであり、シート搬送方向と垂直な方向にセンサが並べられている。なお、そのセンサはこれらの種類に限定されるものではない。
カッタ部6は、記録後の連続シートを所定の長さにカットするユニットである。この実施例の記録装置では、片面記録と両面裏面記録のときと、両面表面記録のときで、カッタ部6の機能は異なる。片面記録と両面裏面記録のときには、カッタ部6は記録を終えた連続シートを細かく切り分け、カットされたシートを情報記録部7に搬送する。なお、カッタ部6のカット動作の詳細は後述する。一方、両面表面記録のとき、カッタ部6は表面記録のみ終えた連続シートをカットすることなく情報記録部7に搬送し、その連続シートをシート巻取部9に巻き取らせる。なお、連続シートが枯渇したり、記録に用いられる画像データがなくなったり、シート巻取部9の巻取長が上限に達するなどすると、カッタ部6は連続シートをカットする。いずれにしてもシート巻取部9はカッタ部6により形成されたシートの後端までシートを巻き取る。
情報記録部7は、切断されたシートの非記録領域に記録のシリアル番号や日付などの情報を記録するユニットである。この記録は、インクジェット方式、熱転写方式などに従う記録ヘッドを用いて、文字やコードを記録することで行なわれる。シートの搬送方向に関し、情報記録部7の上流側で且つカッタ部6の下流側には、切断されたシートの先端エッジを検知するエッジセンサ603が設けられている。エッジセンサ603はカッタ部6と情報記録部7による記録位置との間でシートの端部を検知する。エッジセンサ603による検知タイミングに基づいて、情報記録部7で情報を記録するタイミングが制御される。なお、エッジセンサ603に関係する動作については、後で詳細に説明する。
乾燥部8は、シートに着弾したインクの定着を早めるユニットである。例えば、シートの画像記録面に、熱風を供給したり、赤外光を照射してシートの温度を上げて、乾燥させる。一方、インクが紫外光硬化性であれば、紫外光を照射する。
以上、シート供給部1から乾燥部8までのシート搬送経路を第1経路という。第1経路は、記録部4から乾燥部8までの間にUターン状の搬送経路持つ。また、カッタ部6がUターン状の搬送経路を形成している。
シート巻取部9は両面記録を行う際、一時的にシートを格納するユニットである。ここで、乾燥部8からデカール部2を経て記録部4に到る経路を第2経路という。シート巻取部9は、第2経路の途中に設置される。シート巻取部9はシートを巻き取るためのドラムを備えている。表面記録が終了したシートはその後端までドラムに巻き取られる。その後、ドラムは逆回転し、シートは後端からデカール部2を経て記録部4に供給される。その際、シートの表裏は反転され、再度、記録部4に至ったシートには裏面記録がなされる。
排出搬送部10は、カッタ部6で切断され乾燥部8で乾燥したシートをソータ部11まで受け渡すユニットである。ここで、乾燥部8からシート供給部1の下方を通って排出トレイ12に至る経路を第3経路という。第1経路を搬送されたシートは、第2経路と第3経路との内のいずれかの経路に誘導される。よって、乾燥部8と排出搬送部10との間に可動フラッパを有する経路切替機構(不図示)が設けられる。
ソータ部11は、記録が完了したシートを有意なグループに仕分けるユニットである。仕分けられたシートは、複数のトレイからなる排出トレイ12に排出される。
加湿部20は加湿空気を生成し、記録部4に供給するユニットである。これにより、記録ヘッド14のノズルの乾燥は抑制され、インク吐出不良が改善されたり、耐久性が向上する。この実施例では、加湿方式として気化式、なかでも回転式を採用している。ただし本発明はこれによって限定されるものではなく、例えば、水噴霧式、蒸気式など他の方式を用いても良い。加湿部20と記録部4は、ダクト21で接続され、更に加湿部20と乾燥部8はダクト22で接続される。加湿部20で生成された加湿気体はダクト21を通して記録部4に導入される。一方、乾燥部8では、シートの乾燥に伴い、多湿且つ高温の気体が生成される。この気体はダクト22を通して加湿部20に誘導され、加湿部20における加湿気体の生成を補助する。
制御部13は、記録装置の各ハードウェアを制御するユニットである。制御部13は、CPU、メモリやディスクなどの記憶部、インタフェース(I/O)などからなる。記録装置は制御部13又は制御部13にI/Oを介して接続されたホスト装置16の指令に基づいて制御される。
なお、上述のように図1に示した記録装置は、片面記録及び両面記録の両方に対応しているが、図2と図3とはそれぞれ、図1に示す記録装置において片面記録時の動作と両面記録時の動作を説明するための図である。
ここで、上記構成の記録装置を用いて、片面および両面記録プリントを行ったときのシートの挙動を説明する。
図2によれば、片面記録時、シート供給部1から供給されたシートR1は、デカール部2、斜行矯正部3を経て、記録部4でシート表面に記録がなされる。ここで、シートR1には、所定の大きさの画像が複数、順次記録される。表面に画像が記録されたシートR1は、検査部5を経て、カッタ部6において所定の大きさにカットされる。そのカットされたシート群の裏面には、情報記録部7で所定の情報が記録される。そのシート群は乾燥部8を1枚ずつ通過し、シート群の画像が定着する。さらに、排出搬送部10、ソータ部11を経て、排出トレイ12に排出蓄積される。一方、カッタ部6における最終カット後、検査部5よりシート搬送路の上流側に残ったシートR1は、シート供給部1まで巻き戻される。片面記録時シートは第1経路と第3経路のみを通過し、第2経路を通過しない。
<記録装置のカッタ部の構成(図4〜図5)>
ここでは、カッタ部6の詳細な構成を説明する。
ここでは、カッタ部6の詳細な構成を説明する。
図4はカッタ部6の詳細な構成を示す斜視図であり、図5はカッタ部6のカット動作に関わる構成部分のみ抜きだした側面図である。
カッタ部6は、図4〜図5に示すように、シートRの搬送方向Aの上流側から、次の構成を備える。即ち、シートを挟持搬送する搬送ローラ621とピンチローラ622、シートに記録されたカットマークを検出するカットマークセンサ601、シートをカットするカッタ固定刃611とカッタ可動刃612、シート先端を誘導するガイド板631を備える。さらに、下流方向に向かってシートを挟持搬送する搬送ローラ623とピンチローラ624、シートに記録されたカットマークを検出するカットマークセンサ602、シートをカットするカッタ固定刃613とカッタ可動刃614が備えられる。そして、シート搬送方向の最下流側にシート先端の通過を検出するエッジセンサ603が配置される。
搬送ローラ621とピンチローラ622とで第1の搬送ローラ対を形成し、搬送ローラ623とピンチローラ624とで第2の搬送ローラ対を形成する。
シートRは、カッタ部6を通過するあいだ、搬送、マーク検知、停止、カットを繰り返し、切り分けられる。一連の動作で、画像と画像の間にある、カットマークや予備パターンも切り落とされ、所望の画像、長さの成果物が、搬送方向Aの下流側にある情報記録部7に搬送される。
<記録装置の制御構成(図6)>
図6は図1に示す制御部13の詳細な構成を示すブロック図である。
図6は図1に示す制御部13の詳細な構成を示すブロック図である。
制御部13は、点線で囲まれた制御基板15と操作部206とホスト装置16とのインタフェースを備える外部インタフェース(I/F)205とを含む。操作部206は、ユーザインタフェース(UI)となるキーボードやポインティングデバイスや、ディスプレイやスピーカが備えられる。この実施例ではタッチパネル機能付きのディスプレイが設けられる。外部インタフェース205は、ローカルI/Fであっても良いし、あるいはネットワークI/Fであっても良い。
制御基板15にはCPU201、ROM202、RAM203、HDD204、画像処理部207、エンジン制御部208、個別ユニット制御部209が実装又は接続される。CPU201は、ROM202に格納されたプログラムやパラメータを読み出して、RAM203をワークエリアとして用いながらそのプラグラムを実行する。また、RAM203はパラメータを一時的に格納するためにも用いられる。HDD204は比較的容量の大きい、CPU201が実行するプログラムや画像データパラメータを格納する。
画像処理部207は記録装置で扱う画像データを処理する。例えば、入力された画像データの色空間(例えば、YCbCr)を標準的なRGB色空間(例えば、sRGB)に変換したり、解像度変換、解析、補正などを必要に応じて実行する。処理された画像データはRAM203又はHDD204に格納される。エンジン制御部208は、その画像データに基づいて記録部4の記録ヘッド14の駆動制御を担当する。
個別ユニット制御部209はシート供給部1、デカール部2、斜行矯正部3、検査部5、カッタ部6、情報記録部7、乾燥部8、シート巻取部9、排出搬送部10、ソータ部11、排出トレイ12、加湿部20のユニット毎に設置されるサブコントローラである。いくつかの制御はサブコントローラで完結し、CPU201の負荷は軽減される。
ホスト装置16は、制御部13に記録に用いられる画像データを供給する。ホスト装置16は、汎用/専用のコンピュータ、画像リーダを有する画像キャプチャ、デジタルカメラ、フォトストレージなどの装置であってもよい。ホスト装置16が、コンピュータの場合、コンピュータに含まれる記憶装置にOS、画像データを生成するアプリケーションソフトウェア、プリンタ用のプリンタドライバがインストールされる。
なお、以上の処理の全てをソフトウェアで実現しても良いし、一部または全部をハードウェアによって実現するようにしてもよい。
<カッタ部6の動作(図7)>
図7はカッタ部6の動作シーケンスを示す図である。なお、図7(a)〜図7(h)にそれぞれ示されるカッタ部6の各部の構成は同じなので、参照番号は図7(a)にのみ付している。
図7はカッタ部6の動作シーケンスを示す図である。なお、図7(a)〜図7(h)にそれぞれ示されるカッタ部6の各部の構成は同じなので、参照番号は図7(a)にのみ付している。
図7(a)は、カッタ固定刃611とカッタ可動刃612でカットがおこなわれた瞬間のスナップショットを示す図である。シートRには記録部4によりユーザが記録を指定したユーザ指定画像(写真やイラストなど)である実画像UG1が記録され、図7(a)に示すカットにより実画像UG1の先端がカットされる。このカットは、確からしいカットマーク検知と適当なタイミング制御により、誤ったタイミングや位置でのカットではないとする。そのカット後、制御部13は搬送ローラ621に指示する搬送量又は時間のカウントアップを始める。その間、カットマークセンサ601の動作は無効にされ、シートR上のいかなる画像も検知しない。
図7(b)は、制御部13によるカウントがカウント値C1に達し、カットマークセンサ601が有効に復帰した瞬間のスナップショットを示す図である。カウント値C1が確からしく設定され、実画像UG1とカットマークMとの間にある余白長が搬送誤差に対し十分な長さをもつなら、カットマークセンサ601の動作は、センサ直下をその余白が通過中に有効に復帰する。このようにセンサ直下のシートが余白であれば、カットマークセンサ601が誤検知をしたり、その結果として誤ったカット動作は発生しない。
図7(c)は、カットマークセンサ601がカットマークMを検知した瞬間のスナップショットを示す図である。カットマークセンサ601は、余白からカットマークMへの切り替わり、この実施例では白から黒へのコントラストの変化を検知する。図7(d)は、再度のカットにより、カットマークMの後端と実画像UG1につづく実画像UG2の先端が切り分けられた瞬間のスナップショットを示す図である。カットの瞬間、シートRの搬送は一時停止する。一時停止と、これに続く再度のカットは、図7(c)に示したマーク検知をトリガに、既定のカウント後、実行される。
図7(e)は、実画像UG1、余白、カットマークMが記録されたシートRの先端をエッジセンサ603が検知した瞬間のスナップショットを示す図である。エッジ検出後、制御部13は、搬送ローラ623に指示する搬送量又は時間のカウントアップを始める。このとき、カットマークセンサ602の動作はまだ無効であり、シートR上のいかなる画像も検知しない。図7(f)は、制御部13のカウントがカウント値C2に達し、カットマークセンサ602が有効に復帰した瞬間のスナップショットを示す図である。カウント値C2が確からしく設定され、実画像UG1とカットマークMとの間にある余白長が搬送誤差に対し十分な長さをもつなら、カットマークセンサ602の動作は、センサ直下をその余白が通過中に有効に復帰する。このようにセンサ直下のシートが余白であれば、カットマークセンサ602が誤検知をしたり、その結果として誤ったカット動作は発生しない。
図7(g)は、カットマークセンサ602がカットマークMを検知した瞬間のスナップショットを示す図である。カットマークセンサ602は、余白からカットマークMへの切り替わり、この実施例では白から黒へのコントラストの変化を検知する。図7(h)は、カッタ固定刃613とカッタ可動刃614によるカットにより、実画像UG1と、余白およびカットマークMが切り分けられた瞬間のスナップショットを示す図である。このとき実画像UG1が記録されたシートRの搬送は、一時停止の状態にある。一時停止と、これに続く再度のカットは、図7(g)に示したマーク検知をトリガに、既定のカウント後、実行される。切り離された余白、カットマークMを合わせたカットゴミTは、搬送経路を離れ、適切に廃棄される。
以上説明した一連のカット動作を経て、実画像UG1が記録された、所望の長さの成果物だけが情報記録部7に搬送される。
次に、記録部4がシートRの先端に記録を行うパターンについて説明する。
図8はシートRになされる記録の様子を示す図である。
図8に示すように、ユーザが記録指示をしないユーザ非指定画像(記録装置の自動調整と確認用のテストパターン)であるパターン画像PGが記録される。パターン画像PGの後端にはカットマークMが記録される。
カットマークMは、パターン画像PGと実画像UG1との切り分け、および後述する補正値の取得に用いられる。パターン画像PGには、画質や記録ヘッドの状態を評価できるパターンを含んでよい。しかし、シート搬送方向に関し、パターン画像PGの後端のカットマークMの近傍には、カットマークMと誤検知する可能性のあるパターンを配置してはならない。言い換えると、パターン画像とカットマークとは明確に区別されるものとして記録される。
続いて、ユーザが記録指示した実画像UG1、実画像間画像T、ユーザが記録指示した実画像UG2を順に記録する。実画像UG1、UG2は、内容、寸法ともに、ユーザの任意である。実画像間画像T後端には、カットマークMがある。このカットマークMは、実画像UG1とUG2との切り分けに用いられる。なお、図8では2枚の実画像UG1とUG2とが例示されているが、実際の記録ではこの2枚に限らず、実画像間画像Tを挟んでユーザが所望する枚数、記録できる。
最後に、図9〜図10を参照して制御部13が確からしいカウント値C1、C2を記録部4がシートRの先端に記録した画像群から取得するシーケンスについて説明する。
図9はカッタ部6の動作シーケンスを示す図であり、図10はカウント値C1、C2を取得するシーケンスを示すフローチャートである。なお、図9(a)〜図9(i)にそれぞれ示されるカッタ部6の各部の構成は同じなので、参照番号は図9(a)にのみ付している。
記録装置が記録動作を開始すると、まずステップS901では、ホスト装置16が制御部13に、図8に示したような画像群の情報を送信する。次に、ステップS902では、制御部13の命令により、記録部4はシート供給部1から搬送されたシートR先端に、図8に示したような画像群(パターン画像PG、実画像UG1、実画像間画像T、実画像UG2)を記録する。さらに、ステップS903では制御部13の命令により、シートRをカッタ部6に搬送する。そして、ステップS904ではシートRの先端がカットマークセンサ601の直下に到達する前に、制御部13はカットマークセンサ601の動作を有効にする。
ステップS905では、図9(a)に示すように、カットマークセンサ601はカッタ部6内に搬送されてきたシートRの先端(エッジ)を検出する。その先端の検出をトリガとして、制御部13は搬送ローラ621に指示する搬送量又は時間の計測(カウント)を開始する。従って、このカウント値はシートRの先端(エッジ)を検出以降のシートRの搬送量又はその経過時間となる。そして、ステップS906では、図9(b)に示すように、制御部13はカットマークセンサ601の動作を無効にする。
さらに図9(c)に示すように、ステップS907では、制御部13によって計測されたカウント値が既定のカウント値に達したなら、カットマークセンサ601の動作を有効に復帰させる。既定のカウント値はカットマークMがカットマークセンサ601の直下を通過するより十分はやく、カットマークセンサ601を有効に復帰できるよう、予め設定されたものである。また、カットマークセンサ601はパターン画像PGの後端近傍を検知することになるが、そこにカットマークMと誤認識するパターンは記録されていない。
さらに図9(d)に示すように、ステップS908では、カットマークセンサ601はパターン画像PGの後端のカットマークMを検知する。さらに、ステップS909では制御部13はシートRの先端(エッジ)の検知後からカットマークMの検知までに計測されたカウント値をカウント補正値CC1として保存する。
カットマークセンサ602についても略同様である。つまり、図7を参照して説明したように、図9(d)〜図9(i)に示されるカッタ部6の動作を経る。そして、ステップS910では制御部13はエッジセンサ603がシートRの最先端を検知してからカットマークセンサ602がパターン画像PGの後端のカットマークMを検知するまでに計測されたカウント値をカウント補正値CC2を保存する。従って、カウント補正値CC1、CC2は記録装置が実際にシートRを搬送して得られた実測値となる。
ステップS911では、図7を参照して説明したカウント値C1、C2を、カウント補正値CC1、CC2に基づいて、補正し決定する。
以上、ステップS905〜S911の処理により、実際のシート、記録装置、その動作環境に好適なカウント値C1、C2を取得できる。
以降、ステップS912では、取得したカウント値C1、C2を用い、図7を参照して説明したカッタ部6の動作をくり返し、シートRを切り分ける。そして、ステップS913では、制御部13の命令により、ソータ部11が切り分けられたシートRを排出する。
従って以上説明した実施例に従えば、実際の画像の記録に先立ちシートにパターン画像とカットマークとを記録し、これらを2つのカットマークセンサとエッジセンサによって検出させ、エッジ検知後カットマーク検出までの搬送量や経過時間を実測する。そして、その実測値に基づいて予め設定された想定値を補正し、適切な搬送量や経過時間を設定することができる。これにより、印刷ジョブの最初の画像記録から正確にカットマークを検知して連続シートを正確に切断することができる。
このようにして、カットマークの誤検知の発生を低減し、その結果生じる誤ったカットの発生を防止することができる。これにより、誤ったカットにともなうジャムの発生や不良成果物の発生を少なくし、画像記録の高い生産性に寄与できる。
6 カット部、601、602 カットマークセンサ、603 エッジセンサ、
611、613 カッタ固定刃、612、614 カッタ可動刃、
621、623 搬送ローラ、622、624 ピンチローラ、631 ガイド板、
R 連続シート、M カットマーク、PG パターン画像、UG1、UG2 実画像、
PT パターン画像PGの後端近傍のカットマークMを含む画像、T 実画像間画像、
C1、C2 カウント値、CC1、CC2 カウント補正値
611、613 カッタ固定刃、612、614 カッタ可動刃、
621、623 搬送ローラ、622、624 ピンチローラ、631 ガイド板、
R 連続シート、M カットマーク、PG パターン画像、UG1、UG2 実画像、
PT パターン画像PGの後端近傍のカットマークMを含む画像、T 実画像間画像、
C1、C2 カウント値、CC1、CC2 カウント補正値
Claims (12)
- 連続シートを搬送し、該搬送された連続シートを切断して排出する搬送装置であって、
搬送された連続シートの先端と前記連続シートに記録された予め定められたマークを検出する第1の検出手段と、
連続シートの搬送路に関し、前記第1の検出手段の下流側に設けられ、前記搬送された連続シートを切断するカッタ部と、
前記搬送路に関し、前記第1の検出手段と前記カッタ部との間に設けられ、前記連続シートに記録された予め定められたマークを検出する第2の検出手段と、
前記搬送路に関し、前記カッタ部より下流側に設けられ、前記カッタ部により切断されたシートの先端を検出する第3の検出手段と、
前記連続シートの搬送方向に関し、前記連続シートの先端から予め定められたパターン画像、前記予め定められたマーク、ユーザにより指示された画像の順で記録された連続シートを搬送し、前記第1の検出手段が前記連続シートの先端を検出したタイミングから前記第1の検出手段が前記予め定められたマークを検出するタイミングまでの第1の搬送量と、前記第3の検出手段が前記カッタ部により切断されたシートの先端を検出したタイミングから前記第2の検出手段が前記予め定められたマークを検出するタイミングまでの第2の搬送量とを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された第1の搬送量と第2の搬送量とに基づいて、前記第1の検出手段と前記第2の検出手段の動作のタイミングを決定する決定手段と、
前記決定手段により決定されたタイミングに基づいて、前記第1の検出手段と前記第2の検出手段とを動作させ、前記カッタ部により前記ユーザにより指示された画像が記録されたシートの切断を前記予め定められたマークの位置に基づいて行うよう制御する制御手段とを有することを特徴とする搬送装置。 - 前記パターン画像として、前記第1の検出手段と前記第2の検出手段とが前記マークとして誤認識しないように区別された画像が記録されることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
- 前記連続シートにはユーザにより指示された画像が複数、記録され、
前記複数の画像の間には、前記予め定められたマークが記録され、
前記複数の画像の間には余白が設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送装置。 - 前記制御手段は、前記連続シートの搬送に従って、前記第1の検出手段による検出の範囲に前記余白が達した場合に、前記第1の検出手段の動作を有効にし、前記第2の検出手段による検出の範囲に前記余白が達した場合に、前記第2の検出手段の動作を有効にするよう制御することを特徴とする請求項3に記載の搬送装置。
- 前記取得手段は、前記第1の搬送量として前記第1の検出手段が前記連続シートの先端を検出したタイミングから前記第1の検出手段が前記予め定められたマークを検出するタイミングまでの経過時間を取得し、前記第2の搬送量として前記第3の検出手段が前記カッタ部により切断されたシートの先端を検出したタイミングから前記第2の検出手段が前記予め定められたマークを検出するタイミングまでの経過時間を取得することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の搬送装置。
- 前記搬送路に関し前記第1の検出手段の上流側に設けられ、前記連続シートを搬送する第1の搬送ローラ対と、
前記搬送路に関し前記第1の検出手段と前記第2の検出手段との間に設けられ、前記連続シートを搬送する第2の搬送ローラ対とをさらに有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の搬送装置。 - 前記カッタ部により切断されたシートを排出する排出手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の搬送装置。
- 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の搬送装置と、
前記連続シートがロール状に巻かれて収納される収納手段と、
前記収納手段より前記連続シートを供給する供給手段と、
前記供給手段により供給された連続シートに前記予め定められたパターン画像と前記予め定められたマークと前記ユーザにより指示された画像とを記録する記録手段とを有することを特徴とする記録装置。 - 前記記録手段は、前記連続シートの幅に対応した記録幅を持つフルライン記録ヘッドを含むことを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
- 前記フルライン記録ヘッドは前記連続シートにインクを吐出して画像を記録するインクジェット記録ヘッドであることを特徴とする請求項9に記載の記録装置。
- 前記連続シートの表面と裏面の両面に記録を行うため、前記表面への記録後に、前記連続シートの表面と裏面とを反転させる反転手段をさらに有することを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の記録装置。
- 連続シートを搬送し、該搬送された連続シートを切断して排出する搬送装置におけるシートの切断の制御方法であって、
前記搬送装置には、搬送された連続シートの先端と前記連続シートに記録された予め定められたマークを検出する第1の検出手段と、連続シートの搬送路に関し、前記第1の検出手段の下流側に設けられ、前記搬送された連続シートを切断するカッタ部と、前記搬送路に関し、前記第1の検出手段と前記カッタ部との間に設けられ、前記連続シートに記録された予め定められたマークを検出する第2の検出手段と、前記搬送路に関し、前記カッタ部より下流側に設けられ、前記カッタ部により切断されたシートの先端を検出する第3の検出手段とが備えられており、
前記方法は、
前記連続シートの搬送方向に関し、前記連続シートの先端から予め定められたパターン画像、前記予め定められたマーク、ユーザにより指示された画像の順で記録された連続シートを搬送する搬送工程と、
前記搬送工程における搬送において、前記第1の検出手段が前記連続シートの先端を検出したタイミングから前記第1の検出手段が前記予め定められたマークを検出するタイミングまでの第1の搬送量と、前記第3の検出手段が前記カッタ部により切断されたシートの先端を検出したタイミングから前記第2の検出手段が前記予め定められたマークを検出するタイミングまでの第2の搬送量とを取得する取得工程と、
前記取得工程において取得された第1の搬送量と第2の搬送量とに基づいて、前記第1の検出手段と前記第2の検出手段の動作のタイミングを決定する決定工程と、
前記決定工程において決定されたタイミングに基づいて、前記第1の検出手段と前記第2の検出手段とを動作させ、前記カッタ部により前記ユーザにより指示された画像が記録されたシートの切断を前記予め定められたマークの位置に基づいて行うよう制御する制御工程とを有することを特徴とする制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014195809A JP2016064605A (ja) | 2014-09-25 | 2014-09-25 | 搬送装置、記録装置及びシートの切断の制御方法 |
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JP2014195809A Pending JP2016064605A (ja) | 2014-09-25 | 2014-09-25 | 搬送装置、記録装置及びシートの切断の制御方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017213701A (ja) * | 2016-05-30 | 2017-12-07 | 株式会社沖データ | 画像形成装置 |
WO2021153133A1 (ja) * | 2020-01-29 | 2021-08-05 | 富士フイルム株式会社 | インクジェット印刷装置及び印刷方法 |
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2014
- 2014-09-25 JP JP2014195809A patent/JP2016064605A/ja active Pending
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WO2021153133A1 (ja) * | 2020-01-29 | 2021-08-05 | 富士フイルム株式会社 | インクジェット印刷装置及び印刷方法 |
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