JP2016064527A - 曲面積層体の製造方法および製造装置 - Google Patents
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Abstract
Description
曲面シートを、粘着剤層を介してフィルムシートと貼合する曲面積層体の製造方法において、曲面シートと粘着剤層が重なるように2本のロールの間を通して1度目の貼合を行い、得られた積層体の粘着剤層側に接するようにフィルムシートが重なるように2本のロールの間を通して2度目の貼合を行うことも可能である。
曲面シートを、粘着剤層を介してフィルムシートと貼合する曲面積層体の製造方法において、フィルムシートと粘着剤層が重なるように2本のロールの間を通して1度目の貼合を行い、得られた積層体の粘着剤層側に接するように曲面シートが重なるように2本のロールの間を通して2度目の貼合を行うことも可能である。
曲面シート、フィルムシートのいずれか一方または両方が透明部材であることも可能である。
粘着剤層がシート状の粘着フィルムであることも可能である。
2本のロールがいずれもゴムロールであることも可能である。
2本のロールの径が同一であることも可能である。
曲面シートを、粘着剤層を介してフィルムシートと貼合する曲面積層体の製造装置において、曲面シートと粘着剤層が重なるように2本のロールの間を通して1度目の貼合を行い、得られた積層体の粘着剤層側に接するようにフィルムシートが重なるように2本のロールの間を通して2度目の貼合を行うことも可能である。
曲面シートを、粘着剤層を介してフィルムシートと貼合する曲面積層体の製造装置において、フィルムシートと粘着剤層が重なるように2本のロールの間を通して1度目の貼合を行い、得られた積層体の粘着剤層側に接するように曲面シートが重なるように2本のロールの間を通して2度目の貼合を行うことも可能である。
2本のロールの径が同一であることも可能である。
歪みが少ないので、屈曲性のない膜厚の厚い透明な曲面シートと、屈曲性のある膜厚の薄い透明なフィルムシートを貼合する場合でも、透明性が良好な曲面積層シートを製造することができる。
本実施形態に使用される曲面シートは、少なくとも一部が曲面状のシートである。曲面シートの素材は特に限定されないが、例えばガラス、ガラス代替フィルム、アクリル樹脂、ポリカーボネート、環状ポリオレフィン、ポリマーフィルム、金属、各種無機材料、各種有機材料等の1種または2種以上が挙げられる。曲面シートは不透明や半透明でもよく、無色でも着色されていてもよい。本実施形態では曲面積層体の製造時に歪みが少ないので、光学特性の高いベース基材を曲面シートに使用することも可能である。曲面シートは2種以上の素材の積層体であってもよい。曲面シートの一部が平面状であってもよいが、粘着剤層を介してフィルムシートと貼合される領域の少なくとも一部において、曲面シートが曲面状である場合に本実施形態は効果的である。
ロールは温度調節なし(室温)でもよく、加熱または冷却してもよい。ロールを加熱した場合には、フィルムシートや粘着剤層の柔軟性および可撓性を高めて、曲面シートへの追従性を向上することもできる。
第1の実施形態としては、例えば図1に示すように、曲面シート21と粘着剤層22が重なるように2本のロール11,12の間を通して1度目の貼合を行い、次いで図2に示すように、1度目の貼合で得られた積層体24の粘着剤層22側に接するようにフィルムシート23が重なるように2本のロール11,12の間を通して2度目の貼合を行い、曲面積層体20を得る。
第2の実施形態としては、特に図示しないが、フィルムシートと粘着剤層が重なるように2本のロールの間を通して1度目の貼合を行い、得られた積層体の粘着剤層側に接するように曲面シートが重なるように2本のロールの間を通して2度目の貼合を行う。
表2の「貼合手段」で、「ギャップ調整機構」を設けた場合は、設定荷重に合わせてロールが上下するため、表3に示すように、ロール間のギャップが「製品厚み」に自動調整される。
「曲面/粘着⇒フィルム」の場合、まず曲面シートと粘着剤層を貼合し、得られた積層体の粘着剤層側にフィルムシートを貼合する。
「粘着/フィルム⇒曲面」の場合、まず粘着剤層とフィルムシートとを貼合し、得られた積層体の粘着剤層側に曲面シートを貼合する。
「曲面/粘着⇒フィルム⇒粘着⇒フィルム」の場合、まず曲面シートと(第1)粘着剤層を貼合し、得られた積層体の(第1)粘着剤層側に(第1)フィルムシートを貼合し、得られた(第1)積層体のフィルムシート側に第2粘着剤層を貼合し、得られた積層体の第2粘着剤層側に第2フィルムシートを貼合する。この場合、曲面シート/第1粘着剤層/第1フィルムシート/第2粘着剤層/第2フィルムシートの5層積層体が得られる。
「曲面/粘着/フィルム」の場合、曲面シート、粘着剤層、フィルムシートをこの順で重ねて一度に貼合する。
実施例1〜14によれば、気泡がなく、透明性が良好な曲面積層体が得られた。
実施例1では2本のロールともにシリコーンゴムを使用した。滑りにくい表面のため、被着体へのグリップが良く、被着体表面にキズがつかず、きれいに貼合できた。
実施例3では下ロールにメタルロールを使用したが、表面が硬く平滑なため、曲面シートの凹凸の影響を受けつつも、上のロールのシリコーンゴムの柔らかさのため、凹凸を吸収してきれいに貼合することができた。
実施例4では2本ともにメタルロールを使用した。そのため、ギャップ調整機構を付けることなく、ロール間の距離を均等に保つことが可能となり、きれいに貼合することができた。また、実施例14のように、高温をかける際には熱伝導性の良いメタルロールを使用することもあるが、粘着剤層の流動性が上がってしまい厚みが変化してしまう可能性がある。そのため、ロール間距離を精度よく制御することが可能となるメタルロールを使用することで、圧力で製品が極端に変形してしまうこと無く、製品厚みを保持することが可能となった。
上記のようにロールの種類は、一般的にはシリコーンゴムロールを使用する場合が多いが、使用する基材や求められる性能・品質に合わせて、適宜変更することが好ましい。
比較例2の場合、ロールが曲面シートに追従することができずに、粘着テープを貼合することができなかった。
比較例3の場合、曲面シートに追従する金型が必要で、準備からの期間が1週間かかった。金型を曲面シートの形状にできるだけ合わせたが、厚みばらつきが加工ばらつきの範囲で発生し、気泡が入った。その歪みにより粘着剤層にかかる荷重が面内でばらついたため、粘着剤層が歪んでしまう部分ができてしまった。
Claims (13)
- 曲面シートを、粘着剤層を介してフィルムシートと貼合する曲面積層体の製造方法において、曲面シート、粘着剤層、フィルムシートをこの順に重なるように、2本のロールの間を通し、貼合させる曲面積層体の製造方法。
- 曲面シートを、粘着剤層を介してフィルムシートと貼合する曲面積層体の製造方法において、曲面シートと粘着剤層が重なるように2本のロールの間を通して1度目の貼合を行い、得られた積層体の粘着剤層側に接するようにフィルムシートが重なるように2本のロールの間を通して2度目の貼合を行う請求項1記載の曲面積層体の製造方法。
- 曲面シートを、粘着剤層を介してフィルムシートと貼合する曲面積層体の製造方法において、フィルムシートと粘着剤層が重なるように2本のロールの間を通して1度目の貼合を行い、得られた積層体の粘着剤層側に接するように曲面シートが重なるように2本のロールの間を通して2度目の貼合を行う請求項1記載の曲面積層体の製造方法。
- 曲面シートには屈曲性がないことを特徴とした請求項1〜3のいずれか1項記載の曲面積層体の製造方法。
- 曲面シート、フィルムシートのいずれか一方または両方が透明部材であることを特徴とした請求項1〜4のいずれか1項記載の曲面積層体の製造方法。
- 粘着剤層がシート状の粘着フィルムであることを特徴とした請求項1〜5のいずれか1項記載の曲面積層体の製造方法。
- 2本のロールがいずれもゴムロールであることを特徴とした請求項1〜6のいずれか1項記載の曲面積層体の製造方法。
- 2本のロールの径が同一であることを特徴とした請求項1〜7のいずれか1項記載の曲面積層体の製造方法。
- 曲面シートを、粘着剤層を介してフィルムシートと貼合する曲面積層体の製造装置において、曲面シート、粘着剤層、フィルムシートをこの順に重なるように、2本のロールの間を通し、貼合させる曲面積層体の製造装置。
- 曲面シートを、粘着剤層を介してフィルムシートと貼合する曲面積層体の製造装置において、曲面シートと粘着剤層が重なるように2本のロールの間を通して1度目の貼合を行い、得られた積層体の粘着剤層側に接するようにフィルムシートが重なるように2本のロールの間を通して2度目の貼合を行う請求項9記載の曲面積層体の製造装置。
- 曲面シートを、粘着剤層を介してフィルムシートと貼合する曲面積層体の製造装置において、フィルムシートと粘着剤層が重なるように2本のロールの間を通して1度目の貼合を行い、得られた積層体の粘着剤層側に接するように曲面シートが重なるように2本のロールの間を通して2度目の貼合を行う請求項9記載の曲面積層体の製造装置。
- 2本のロールがいずれもゴムロールであることを特徴とした請求項9〜11のいずれか1項記載の曲面積層体の製造装置。
- 2本のロールの径が同一であることを特徴とした請求項9〜12のいずれか1項記載の曲面積層体の製造装置。
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