JP2016064522A - 液体吐出装置及び液体吐出方法 - Google Patents

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Takehito Washisawa
岳人 鷲澤
吉幸 小西
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吉幸 小西
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Abstract

【課題】吐出部から吐出される液体を高い精度で除電する。
【解決手段】媒体Pを搬送する搬送部18及び19と、搬送部18及び19による媒体Pの搬送方向Aと交差する交差方向Bに移動可能な移動部11に設けられ、搬送部18及び19により搬送される媒体Pに複数種類の液体を吐出する吐出部12と、移動部11に設けられ、プラスイオン及びマイナスイオンを発生させるイオン発生部9及び10と、前記複数種類の液体の使用量に基づいて、イオン発生部9及び10からプラスイオンを発生させるかマイナスイオンを発生させるかを判断する判断部20と、判断部20の判断結果に基づいてイオン発生部9及び10を制御する制御部20と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体吐出装置及び液体吐出方法に関する。
従来から、媒体を搬送する搬送部を備える液体吐出装置が使用されている。このような液体吐出装置においては、媒体を搬送する搬送部における剥離帯電等により媒体が帯電する場合がある。このため、例えば、特許文献1には、帯電した媒体を除電するためのイオナイザー(イオン発生部)が設けられた液体吐出装置(記録装置)が開示されている。
特開2013−107330号公報
媒体が帯電すると、液体吐出装置から吐出された液体が帯電した部分に付着しやすくなり、媒体の帯電した部分が液体で汚れる場合がある。このため、このような媒体の汚れを抑制するためには、媒体か液体を除電する必要があるが、液体を除電するほうがその効果が高いことが多い。
また、液体吐出装置においては複数種類の液体を吐出可能なものが一般的であり、該液体の種類により、同じ液体吐出装置の同じ吐出部から吐出させてもプラスに帯電する場合とマイナスに帯電する場合がある。このため、吐出される液体の極性に応じてプラスイオンを発生させるかマイナスイオンを発生させるかを選択することでイオン発生部の除電効果は高くなる。
しかしながら、特許文献1には、イオナイザーに関する記載として、媒体を除電することに関する記載しかない。また、詳細なイオナイザーの構成に言及はなく、記録ヘッド(吐出部)から吐出されるインク(液体)を除電可能な構成とは言えないため、除電効果が高いとは言えない。
そこで、本発明の目的は、吐出部から吐出される液体を高い精度で除電することである。
上記課題を解決するための本発明の第1の液体吐出装置は、媒体を搬送する搬送部と、前記搬送部による前記媒体の搬送方向と交差する交差方向に移動可能な移動部に設けられ、前記搬送部により搬送される前記媒体に複数種類の液体を吐出する吐出部と、前記移動部に設けられ、プラスイオン及びマイナスイオンを発生させるイオン発生部と、前記複数種類の液体の使用量に基づいて、前記イオン発生部からプラスイオンを発生させるかマイナスイオンを発生させるかを判断する判断部と、前記判断部の判断結果に基づいて前記イオン発生部を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第2の態様の液体吐出装置は、前記第1の態様において、前記判断部は、前記複数種類の液体の吐出データに基づいて前記使用量を演算することを特徴とする。
本発明の第3の態様の液体吐出装置は、前記第1又は第2の態様において、前記判断部は、前記複数種類の液体の帯電率と前記複数種類の液体の使用量とに基づいて、前記イオン発生部からプラスイオンを発生させるかマイナスイオンを発生させるかを判断することを特徴とする。
本発明の第4の態様の液体吐出装置は、前記第3の態様において、前記判断部は、前記複数種類の液体の各液体における帯電率と使用量との積を計算し、前記各液体の前記積の総和がプラスである場合は前記イオン発生部からマイナスイオンを発生させるよう判断し、前記各液体の前記積の総和がマイナスである場合は前記イオン発生部からプラスイオンを発生させるよう判断することを特徴とする。
本発明の第5の態様の液体吐出装置は、前記第1から第4のいずれか1つの態様において、前記判断部は、前記交差方向の1回の前記移動部の移動分における前記複数種類の液体の使用量に基づいて、前記イオン発生部からプラスイオンを発生させるかマイナスイオンを発生させるかを判断し、前記制御部は、前記交差方向の1回の前記移動部の移動毎に、前記イオン発生部からプラスイオンを発生させるかマイナスイオンを発生させるかを制御することを特徴とする。
本発明の第6の態様の液体吐出方法は、搬送される媒体に、前記媒体の搬送方向と交差する交差方向に移動可能な移動部に設けられる吐出部から、複数種類の液体を吐出する吐出工程と、前記移動部に設けられプラスイオン及びマイナスイオンを発生させるイオン発生部からプラスイオンを発生させるかマイナスイオンを発生させるかを、前記吐出工程における前記複数種類の液体の使用量に基づいて判断する判断工程と、前記判断工程の判断結果に基づいて前記イオン発生部を制御する制御工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、吐出部から吐出される液体を高い精度で除電することができる。
本発明の一実施例に係る記録装置を表す概略側面図。 本発明の一実施例に係る記録装置の要部を表す概略平面図。 本発明の一実施例に係る記録装置のブロック図。 本発明の一実施例に係る液体吐出方法のフローチャート。
以下に、本発明の液体吐出装置としての一実施例に係る記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
[液体吐出装置の実施例](図1から図3)
図1は、本発明の実施例1に係る記録装置1を表す概略側面図である。
本実施例の記録装置1は、被記録媒体(媒体)Pのセット部14から、被記録媒体Pの支持部であるプラテン2、プラテン3及びプラテン4を介して、被記録媒体Pの巻取部15まで、被記録媒体Pを搬送方向Aに搬送する。すなわち、セット部14から巻取部15までが記録装置1における被記録媒体Pの搬送経路であり、プラテン2、プラテン3及びプラテン4は該搬送経路に設けられた被記録媒体Pの支持部である。なお、セット部14は回転方向Cに回転して被記録媒体Pを送出し、巻取部15は回転方向Cに回転して被記録媒体Pを巻き取る。また、プラテン2、プラテン3及びプラテン4は内部にヒーターが配置され、被記録媒体Pを裏面から加熱する構成であってもよい。
なお、本実施例の記録装置1は、ロール状の被記録媒体Pに記録を行うことが可能な構成であるが、このような構成に限定されず、単票状の被記録媒体Pに記録を行うことが可能な構成であってもよい。単票状の被記録媒体Pに記録を行うことが可能な構成である場合、被記録媒体Pのセット部14として、例えば、所謂、給紙(給送)トレイ及び給紙(給送)カセットなどと呼ばれるものを使用してもよい。また、被記録媒体Pの巻取部15以外の回収部として、例えば、所謂、排出用受部、排紙(排出)トレイ及び排紙(排出)カセットなどと呼ばれるものを使用してもよい。
また、本実施例では被記録媒体Pの記録面16が外側になるように巻かれているロール式の被記録媒体Pを使用しているので、被記録媒体Pをセット部14から送出する際、セット部14の回転軸は回転方向Cに回転する。一方、記録面16が内側になるように巻かれているロール式の被記録媒体Pを使用する場合は、セット部14の回転軸は回転方向Cとは逆回転して送出することが可能である。
そして、同様に、本実施例の巻取部15は被記録媒体Pの記録面16が外側になるように巻き取るので、巻取部15の回転軸は回転方向Cに回転する。一方、記録面16が内側になるように巻き取る場合は、巻取部15の回転軸は回転方向Cとは逆回転して巻き取ることが可能である。
本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pの搬送方向Aにおいてプラテン2とプラテン3の間に、回転方向Cに回転駆動する駆動ローラー5と従動ローラー7とからなる搬送ローラー対である搬送ローラー部18を備えている。なお、搬送ローラー部18が被記録媒体Pを搬送する際、従動ローラー7は被記録媒体Pの記録面16に接触し、駆動ローラー5は被記録媒体Pの記録面16とは反対側の面17に接触する。
また、被記録媒体Pの搬送方向Aにおいて搬送ローラー部18の下流側にはプラテン3と対向する側にインク(液体)を吐出する吐出部としての記録ヘッド12が備えられている。記録装置1は、移動部としてのキャリッジ11を介して搬送方向Aと交差する交差方向Bに記録ヘッド12を往復移動させながら、記録ヘッド12のインク吐出面Fから被記録媒体Pにインクを吐出させて所望の画像を形成する。
ここで、本実施例のキャリッジ11には、インクを除電するためのイオン発生部として、プラスイオンを発生させるプラスイオン発生部9と、マイナスイオンを発生させるマイナスイオン発生部10と、を備えている。プラスイオン発生部9及びマイナスイオン発生部10は、ともに、図1中において下方にイオンを放出する。
なお、本実施例の記録装置1は、インクとして、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク及びイエローインクを使用可能である。このうち、シアンインクはプラスに帯電しやすく、その他のインクはマイナスに帯電しやすい。
このため、シアンインクに対しては、マイナスイオン発生部10からマイナスイオンを発生させることにより、効果的に除電できる。一方、シアンインク以外のインクに対しては、プラスイオン発生部9からプラスイオンを発生させることにより、効果的に除電できる。
なお、プラスイオン発生部9及びマイナスイオン発生部10で発生したイオンを、効果的に除電物であるインク(インクミスト)に送ることができるように、ファンなどの送風部を適切な位置に設ける構成としてもよい。
また、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pの搬送方向Aにおいてプラテン3とプラテン4の間に、回転方向Cに回転駆動する駆動ローラー6と従動ローラー8とからなる搬送ローラー対である搬送ローラー部19を備えている。なお、搬送ローラー部19が被記録媒体Pを搬送する際、従動ローラー8は被記録媒体Pの記録面16に接触し、駆動ローラー6は被記録媒体Pの記録面16とは反対側の面17に接触する。
なお、本実施例の記録装置1は、搬送方向Aにおいて記録ヘッド12の上流側(搬送ローラー部18)と下流側(搬送ローラー部19)との両方に搬送部を備える構成であり、インク吐出面Fと対向する位置における被記録媒体Pの搬送精度が高い構成になっている。ただし、このような構成に限定されず、搬送方向Aにおける記録ヘッド12の上流側にのみ搬送部を備える構成であってもよいし、搬送方向Aにおける記録ヘッド12の下流側にのみ搬送部を備える構成であってもよい。
次に、本実施例の記録装置1の要部であるプラスイオン発生部9及びマイナスイオン発生部10について説明する。
図2は本実施例の記録装置1の要部を表す概略平面図である。
図2で表されるように、本実施例のキャリッジ11には、プラスイオン発生部9a及び9bの2つのプラスイオン発生部9と、マイナスイオン発生部10a及び10bの2つのマイナスイオン発生部10と、が設けられている。ここで、本実施例の記録装置1は、交差方向Bのキャリッジ11の移動において、往方向及び復方向の両方向の移動に伴って記録ヘッド12から被記録媒体Pに向けてインクを吐出させる(被記録媒体Pに記録する)ことが可能な構成である。このため、このような構成になっていることにより、交差方向Bにおける往方向及び復方向の両方向の移動に伴って、少なくとも該移動の方向において記録ヘッド12よりも下流側になるプラスイオン発生部9及びマイナスイオン発生部10からイオンを発生させることで、効果的に、記録ヘッド12から吐出されるインクのインクミストを除電させることが可能である。
このように、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pを除電することを目的とするのではなく、インクを除電することを目的としている。被記録媒体Pではなくインクを除電することで、インクミストにより被記録媒体Pや記録装置1を汚してしまうということを効果的に抑制できる。
記録ヘッド12からインクを吐出させると、被記録媒体Pに着弾させる(画像を形成する)ためのインク滴とは別に、該インク滴の吐出に伴ってインクミストが発生する。該インクミストが帯電していると、被記録媒体Pや記録装置1の構成部材などにおける逆極性に帯電している部分に選択的に付着しやすくなり、被記録媒体Pや記録装置1を汚しやすくなる。
本実施例の記録装置1は、記録ヘッド12よりも交差方向Bにおいて下流側になるプラスイオン発生部9及びマイナスイオン発生部10からイオンを発生させることで、インクミスト発生領域(インク吐出面Fと対向する領域)のインクミストを効果的に除電可能である。このため、被記録媒体Pや記録装置1が汚れることを効果的に抑制している。また、被記録媒体Pではなくインク(インクミスト)を除電可能な構成としていることにより、帯電したインクミストがインク吐出面Fに付着してインク吐出面Fにインクが溜まりそのインクが被記録媒体Pに接触(例えば落下)するということも、抑制可能である。
次に、本実施例の記録装置1における電気的な構成について説明する。
図3は、本実施例の記録装置1のブロック図である。
制御部20には、記録装置1の全体の制御を司るCPU21が設けられている。CPU21は、システムバス22を介して、CPU21が実行する各種制御プログラムやメンテナンスシーケンス等を格納したROM23と、データを一時的に格納可能なRAM24と、接続されている。
また、CPU21は、システムバス22を介して、記録ヘッド12を駆動するためのヘッド駆動部25と接続されている。
また、CPU21は、システムバス22を介して、キャリッジ11を移動させるためのキャリッジモーター27、セット部14の駆動源である送出モーター28、駆動ローラー5の駆動源である搬送モーター29、駆動ローラー6の駆動源である搬送モーター30、巻取部15の駆動源である巻取モーター31、を駆動させるためのモーター駆動部26と接続されている。
また、CPU21は、システムバス22を介して、プラスイオン発生部9及びマイナスイオン発生部10を駆動するためのイオン発生部駆動部32と接続されている。
さらに、CPU21は、システムバス22を介して、記録データ(吐出データ)等を記録装置1に入力する外部装置であるPC33と接続される入出力部34と接続されている。
本実施例の制御部20は、PC33から入力される記録データから、複数のインクである、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク及びイエローインクの各インクの使用量を演算することが可能である。このため、制御部20は、各インクの使用量を正確に認識することができる。
そして、本実施例の制御部20は、演算した各インクの使用量に基づいて、プラスイオン発生部9からプラスイオンを発生させるかマイナスイオン発生部10からマイナスイオンを発生させるかを判断し、その判断結果に基づいてプラスイオン発生部9及びマイナスイオン発生部10を制御する。すなわち、制御部20は、プラスイオンを発生させるかマイナスイオンを発生させるかを判断する判断部と、プラスイオン発生部9及びマイナスイオン発生部10を制御する制御部との役割を兼ねている。
本実施例の記録装置1は、このような制御部20を備えていることにより、複数種類のインクの使用量に基づいて、自動で、プラスイオン及びマイナスイオンのうちの好ましいイオンを発生させることができる構成になっている。すなわち、記録ヘッド12から吐出される帯電したインクをカウンターイオンにより高い精度で除電することができる構成になっている。
ここで、本実施例のROM23には、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク及びイエローインクの各インクの帯電率が格納されている。そして、本実施例の制御部20は、各インクの帯電率と各インクの使用量とに基づいて、プラスイオン発生部9からプラスイオンを発生させるかマイナスイオン発生部10からマイナスイオンを発生させるかを判断する。
さらに具体的には、本実施例の制御部20は、各インクの帯電率と使用量との積を計算し、該積の総和がプラスである場合はマイナスイオン発生部10からマイナスイオンを発生させるよう判断し、該積の総和がマイナスである場合はプラスイオン発生部9からプラスイオンを発生させるよう判断する。
すなわち、前記積の総和に対応する下記式(1)のXが、プラスである場合(0を超える場合)はマイナスイオン発生部10からマイナスイオンを発生させるよう判断し、マイナスである場合(0未満である場合)はプラスイオン発生部9からプラスイオンを発生させるよう判断する。なお、Xが0の場合はプラスイオン発生部9及びマイナスイオン発生部10の双方を駆動する、又は、双方の駆動を停止するよう判断する。
本実施例の制御部20は、このような判断をすることにより、記録ヘッド12から吐出されるインクをどちらのイオンで除電するべきかを高い精度で判断でき、特に高い精度で除電することができる構成になっている。
Figure 2016064522
本実施例の記録装置1は、複数のインクとして、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク及びイエローインクを使用しているが、このうち、シアンインクはプラスに帯電しやすく、その他のインクはマイナスに帯電しやすい。すなわち、シアンインクの帯電量はプラスであり、その他のインクの帯電量はマイナスである。このため、制御部20は、記録ヘッド12から吐出されるインクにおいて、シアンインクの使用量が多い場合はマイナスイオン発生部10からマイナスイオンを発生させ、シアンインク以外のインクの使用量が多い場合はプラスイオン発生部9からプラスイオンを発生させるよう制御する。
また、本実施例の記録装置1は、キャリッジ11を交差方向Bに往復移動させ、キャリッジ11の往方向及び復方向の両方向の移動に伴って記録ヘッド12から被記録媒体Pに向けてインクを吐出させる(被記録媒体Pに記録する)ことが可能な構成である。
そして、本実施例の制御部20は、交差方向Bの1回のキャリッジ11の移動分(往方向又は復方向への1回の移動分)における各インクの使用量に基づいて、プラスイオン発生部9からプラスイオンを発生させるかマイナスイオン発生部10からマイナスイオンを発生させるかを判断することが可能である。さらに、本実施例の制御部20は、交差方向Bの1回のキャリッジ11の移動毎に、プラスイオン発生部9及びマイナスイオン発生部10を制御してプラスイオンを発生させるかマイナスイオンを発生させるかを制御することが可能である。
このような構成により、本実施例の記録装置1は、交差方向Bの1回のキャリッジ11の移動毎に、プラスイオンを発生させるかマイナスイオンを発生させるかを制御することが可能である。そして、このような細かなイオン発生部の制御が可能であるため、記録ヘッド12から吐出されるインクを特に高い精度で除電することが可能になっている。
[液体吐出方法の実施例](図4)
次に、上記実施例の記録装置1を用いた液体吐出方法(記録方法)の実施例について説明する。
図4は、本実施例の液体吐出方法のフローチャートである。
ユーザーが記録装置1に被記録媒体Pを図1で表される状態にセットし、ステップS110の記録データ入力工程でPC33から被記録媒体Pに記録するための記録データを制御部20が入力すると、ステップS120の吐出工程で、上記実施例の記録装置1は、所定の位置に被記録媒体Pを搬送し、記録ヘッド12からインクを吐出(記録)する。詳細には、キャリッジ11の交差方向Bの往復動作のうちの1回分(片道分)の移動動作に伴うインクの吐出を行う。
そして、ステップS120の吐出工程と共に行うステップS130の判断工程において、プラスイオン発生部9からプラスイオンを発生させるかマイナスイオン発生部10からマイナスイオンを発生させるかを判断する。詳細には、プラスイオン発生部9からプラスイオンを発生させるかマイナスイオン発生部10からマイナスイオンを発生させるかを、ステップS120の吐出工程における各インクの使用量に基づいて判断する。
なお、本ステップS130の判断工程は、本実施例の液体吐出方法のように、ステップS120の吐出工程と共に行ってもよいが、ステップS120の吐出工程に先んじて行ってもよい。
そして、ステップS140の制御工程において、ステップS130の判断工程の判断結果に基づいて、プラスイオン発生部9及びマイナスイオン発生部10を制御してプラスイオンを発生させるかマイナスイオンを発生させるかを制御する。
すなわち、ステップS130の判断工程の判断結果に基づいて、プラスイオン発生部9からプラスイオンを発生させる、又は、マイナスイオン発生部10からマイナスイオンを発生させる。
このように、本ステップS140の制御工程は、ステップS130の判断工程の判断結果に基づいて、プラスイオン発生部9又はマイナスイオン発生部10を駆動させる工程ということもできる。そして、ステップS110の吐出工程におけるキャリッジ11の交差方向Bの往復動作のうちの1回分の移動動作に伴って、プラスイオン発生部9又はマイナスイオン発生部10を駆動して、該1回分の移動動作毎にプラスイオン又はマイナスイオンを発生させる工程である。
そして、ステップS150の記録終了判断工程において、記録データに基づく記録が終了したかどうかの判断をする。そして、該記録データに基づく記録が終了したと判断されるまでステップS110からステップS150を繰り返し、該記録データに基づく記録が終了したと判断されたら本実施例の液体吐出方法を終了する。
このように、本実施例の液体吐出方法によれば、複数種類のインクにおける各インクの使用量に基づいてプラスイオン発生部9からプラスイオンを発生させるかマイナスイオン発生部10からマイナスイオンを発生させるかを判断し、その判断結果に基づいてプラスイオン発生部9及びマイナスイオン発生部10を制御する。
このため、各インクの使用量に基づいて、自動で、プラスイオン及びマイナスイオンのうちの好ましいイオンを発生させることができる。
したがって、記録ヘッド12から吐出されるインクを高い精度で除電することができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれることは言うまでもない。
以上、本発明について具体的な実施例に基づいて詳述した。ここで、本発明について、もう一度まとめて説明する。
本発明の第1の態様の液体吐出装置1は、媒体Pを搬送する搬送部18及び19と、搬送部18及び19による媒体Pの搬送方向Aと交差する交差方向Bに移動可能な移動部11に設けられ、搬送部18及び19により搬送される媒体Pに複数種類の液体を吐出する吐出部12と、移動部11に設けられ、プラスイオン及びマイナスイオンを発生させるイオン発生部9及び10と、前記複数種類の液体の使用量に基づいて、イオン発生部9及び10からプラスイオンを発生させるかマイナスイオンを発生させるかを判断する判断部20と、判断部20の判断結果に基づいてイオン発生部9及び10を制御する制御部20と、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、複数種類の液体の使用量に基づいてイオン発生部9及び10からプラスイオンを発生させるかマイナスイオンを発生させるかを判断する判断部20と、判断部20の判断結果に基づいてイオン発生部9及び10を制御する制御部20と、を備える。このため、複数種類の液体の使用量に基づいて、自動で、プラスイオン及びマイナスイオンのうちの好ましいイオンを発生させることができる。したがって、吐出部12から吐出される帯電した液体をカウンターイオンにより高い精度で除電することができる。
本発明の第2の態様の液体吐出装置1は、前記第1の態様において、判断部20は、前記複数種類の液体の吐出データに基づいて前記使用量を演算することを特徴とする。
本態様によれば、判断部20は複数種類の液体の吐出データに基づいて使用量を演算する。このため、複数種類の液体の各々の使用量を正確に認識できるので、吐出部12から吐出される液体を特に高い精度で除電することができる。
本発明の第3の態様の液体吐出装置1は、前記第1又は第2の態様において、判断部20は、前記複数種類の液体の帯電率と前記複数種類の液体の使用量とに基づいて、イオン発生部9及び10からプラスイオンを発生させるかマイナスイオンを発生させるかを判断することを特徴とする。
本態様によれば、判断部20は、複数種類の液体の帯電率と複数種類の液体の使用量とに基づいて、イオン発生部9及び10からプラスイオンを発生させるかマイナスイオンを発生させるかを判断する。このため、複数種類の液体の帯電率を考慮することで、吐出部12から吐出される液体をどちらのイオンで除電するべきかを高い精度で判断でき、特に高い精度で除電することができる。
本発明の第4の態様の液体吐出装置1は、前記第3の態様において、判断部20は、前記複数種類の液体の各液体における帯電率と使用量との積を計算し、前記各液体の前記積の総和がプラスである場合はイオン発生部9及び10からマイナスイオンを発生させるよう判断し、前記各液体の前記積の総和がマイナスである場合はイオン発生部9及び10からプラスイオンを発生させるよう判断することを特徴とする。
本態様によれば、判断部20は、複数種類の液体の各液体における帯電率と使用量との積を計算し、各液体の前記積の総和がプラスである場合はイオン発生部9及び10からマイナスイオンを発生させるよう判断し、各液体の前記積の総和がマイナスである場合はイオン発生部9及び10からプラスイオンを発生させるよう判断する。このため、吐出部12から吐出される液体をどちらのイオンで除電するべきかを高い精度で判断でき、特に高い精度で除電することができる。
本発明の第5の態様の液体吐出装置1は、前記第1から第4のいずれか1つの態様において、判断部20は、交差方向Bの1回の移動部11の移動分における前記複数種類の液体の使用量に基づいて、イオン発生部9及び10からプラスイオンを発生させるかマイナスイオンを発生させるかを判断し、制御部20は、交差方向Bの1回の移動部11の移動毎に、イオン発生部9及び10からプラスイオンを発生させるかマイナスイオンを発生させるかを制御することを特徴とする。
本態様によれば、制御部20は、交差方向Bの1回の移動部11の移動毎に、イオン発生部9及び10からプラスイオンを発生させるかマイナスイオンを発生させるかを制御する。このため、交差方向Bの1回の移動部11の移動毎という、細かなイオン発生部9及び10の制御を行うため、吐出部12から吐出される液体を特に高い精度で除電することができる。
本発明の第6の態様の液体吐出方法は、搬送される媒体Pに、媒体Pの搬送方向Aと交差する交差方向Bに移動可能な移動部11に設けられる吐出部12から、複数種類の液体を吐出する吐出工程と、移動部11に設けられプラスイオン及びマイナスイオンを発生させるイオン発生部9及び10からプラスイオンを発生させるかマイナスイオンを発生させるかを、前記吐出工程における前記複数種類の液体の使用量に基づいて判断する判断工程と、前記判断工程の判断結果に基づいてイオン発生部9及び10を制御する制御工程と、を有することを特徴とする。
本態様によれば、複数種類の液体の使用量に基づいてイオン発生部9及び10からプラスイオンを発生させるかマイナスイオンを発生させるかを判断し、その判断結果に基づいてイオン発生部9及び10を制御する。このため、複数種類の液体の使用量に基づいて、自動で、プラスイオン及びマイナスイオンのうちの好ましいイオンを発生させることができる。したがって、吐出部12から吐出される液体を高い精度で除電することができる。
1 記録装置(液体吐出装置)、2 プラテン、3 プラテン、4 プラテン、
5 駆動ローラー、6 駆動ローラー、7 従動ローラー、8 従動ローラー、
9 プラスイオン発生部(イオン発生部)、
10 マイナスイオン発生部(イオン発生部)、11 キャリッジ、
12 記録ヘッド(吐出部)、14 セット部、15 巻取部、
16 被記録媒体Pの記録面、17 被記録媒体Pの記録面とは反対側の面、
18 搬送ローラー部(搬送部)、19 搬送ローラー部(搬送部)、
20 制御部(判断部)、21 CPU、22 システムバス、23 ROM、
24 RAM、25 ヘッド駆動部、26 モーター駆動部、
27 キャリッジモーター、28 送出モーター、29 搬送モーター、
30 搬送モーター、31 巻取モーター、32 イオン発生部駆動部、
33 PC部、34 入出力部、P 被記録媒体

Claims (6)

  1. 媒体を搬送する搬送部と、
    前記搬送部による前記媒体の搬送方向と交差する交差方向に移動可能な移動部に設けられ、前記搬送部により搬送される前記媒体に複数種類の液体を吐出する吐出部と、
    前記移動部に設けられ、プラスイオン及びマイナスイオンを発生させるイオン発生部と、
    前記複数種類の液体の使用量に基づいて、前記イオン発生部からプラスイオンを発生させるかマイナスイオンを発生させるかを判断する判断部と、
    前記判断部の判断結果に基づいて前記イオン発生部を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記判断部は、前記複数種類の液体の吐出データに基づいて前記使用量を演算することを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の液体吐出装置において、
    前記判断部は、前記複数種類の液体の帯電率と前記複数種類の液体の使用量とに基づいて、前記イオン発生部からプラスイオンを発生させるかマイナスイオンを発生させるかを判断することを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項3に記載の液体吐出装置において、
    前記判断部は、前記複数種類の液体の各液体における帯電率と使用量との積を計算し、前記各液体の前記積の総和がプラスである場合は前記イオン発生部からマイナスイオンを発生させるよう判断し、前記各液体の前記積の総和がマイナスである場合は前記イオン発生部からプラスイオンを発生させるよう判断することを特徴とする液体吐出装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の液体吐出装置において、
    前記判断部は、前記交差方向の1回の前記移動部の移動分における前記複数種類の液体の使用量に基づいて、前記イオン発生部からプラスイオンを発生させるかマイナスイオンを発生させるかを判断し、
    前記制御部は、前記交差方向の1回の前記移動部の移動毎に、前記イオン発生部からプラスイオンを発生させるかマイナスイオンを発生させるかを制御することを特徴とする液体吐出装置。
  6. 搬送される媒体に、前記媒体の搬送方向と交差する交差方向に移動可能な移動部に設けられる吐出部から、複数種類の液体を吐出する吐出工程と、
    前記移動部に設けられプラスイオン及びマイナスイオンを発生させるイオン発生部からプラスイオンを発生させるかマイナスイオンを発生させるかを、前記吐出工程における前記複数種類の液体の使用量に基づいて判断する判断工程と、
    前記判断工程の判断結果に基づいて前記イオン発生部を制御する制御工程と、
    を有することを特徴とする液体吐出方法。
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