JP2016064054A - カーテンレールブラケット - Google Patents

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卓巳 唐戸
Takumi Karato
卓巳 唐戸
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Abstract

【課題】狭い室内であってもカーテンレールの取付けが可能であり、且つ取付けられたカーテンレールを強く保持することが可能なカーテンレールブラケットの提供。
【解決手段】カーテンレール10のレール底板部13をブラケット1の左右のガイド板部4の間からレール収容空間7へ押し込むと、ガイド板部4の傾斜によりブラケット1の開口幅を拡げるようにブラケット本体2が弾性変形してレール収容空間7へのカーテンレール10の進入が許容され、カーテンレール10がレール収容空間7に収容されると、ブラケット本体2の復元により左右の係止板部3がカーテンレール10の左右のレール対向板部12に外側から係合して、カーテンレール10がブラケット1に嵌合する。
【選択図】図1

Description

本発明は、カーテンレールブラケットに関する。
特許文献1には、カーテンレールのレール材を連結するカバージョイントが記載されている。カバージョイントは金属板を折り曲げて下辺中央部を開口した四角筒状に形成され、レール材はカバージョイント内に挿入される。
特許文献2には、上板部の一端部にフック部を設け、他端部に無理嵌め部を設けたブラケットが記載されている。上板部や無理嵌め部は弾性変形可能であり、カーテンレールの両側面に設けられた一対の取付用挟持溝に、フック部を係合させ且つ無理嵌め部を押圧させる。これにより、カーテンレールの両側面がブラケットに挟持され保持される。
特開2013−215355号公報 特開2013−233209号公報
特許文献1のカバージョイント(カーテンレールブラケット)では、カバージョイントの長手方向の端部開口の外側からカーテンレールを移動させて挿入しなければならず、例えば狭い車室内の天井面に固定されたカバージョイントに長尺のカーテンレールを取り付ける場合、カバージョイントの長手方向の延長線に取付前のカーテンレールの待機スペースを確保しなければならず、カーテンレールの取付けが困難となる可能性がある。
一方、特許文献2では、カーテンレールをブラケット(カーテンレールブラケット)に取付ける際には、カーテンレールの取付用挟持溝のフック部を係合させて無理嵌め部を押圧する。このため、例えば狭い車室内の天井面にブラケットを固定した場合であっても、取付前のカーテンレールの待機スペースをブラケットの下方に確保すればよいので、長尺のカーテンレールの取付けが可能である。
しかし、特許文献2のブラケットは、カーテンレールの両側面を挟持して保持するものであるため、カーテンレールが引っ張られた際に、保持力不足によってカーテンレールがブラケットから離脱してしまう可能性がある。特に、フック部を中心として回転させる方向にカーテンレールが引っ張られると、カーテンレールがブラケットから離脱し易い。
そこで本発明は、狭い室内であってもカーテンレールの取付けが可能であり、且つ取付けられたカーテンレールを強く保持することが可能なカーテンレールブラケットの提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明は、カーテンレールが取付けられるカーテンレールブラケットであって、ブラケット本体と1対の係止板部と1対のガイド板部と備える。ブラケット本体と1対の係止板部と1対のガイド板部とは、弾性板材によって一体形成される。カーテンレールは、レール本体と1対のレール対向板部とを有し、ランナをスライド移動自在に支持する。レール本体は、レール底板部の両側縁から1対のレール側板部が相対向して延びるU状断面である。1対のレール対向板部は、1対のレール側板部の各先端縁から互いに向かい合うように延びる。
ブラケット本体は、ブラケット底板部と、ブラケット底板部の両側縁から曲折して相対向して延びる1対のブラケット側板部とを有するU状断面である。1対の係止板部は、1対のブラケット側板部の各先端縁から曲折して互いに向かい合うように延び、ブラケット本体とともにレール収容空間を内側に形成する。1対のガイド板部は、1対の係止板部の各先端縁から曲折し、互いに離間するように係止板部に対して傾斜して延びる。
1対の係止板部の先端縁間の距離であるカーテンレールブラケットの開口幅は、1対のレール側板部の外幅であるカーテンレールの横幅よりも小さく、且つ1対のレール対向板部の先端縁間の距離であるカーテンレールの開口幅よりも大きく設定される。
レール底板部を1対のガイド板部の間からレール収容空間へ押し込むと、前記ガイド板部の傾斜により前記カーテンレールブラケットの前記開口幅を拡げるように前記ブラケット本体が弾性変形して前記レール収容空間への前記カーテンレールの進入が許容され、カーテンレールがレール収容空間に収容されると、ブラケット本体の復元により1対の係止板部が1対のレール対向板部に外側から係合して、カーテンレールがカーテンレールブラケットに嵌合する。
上記構成では、カーテンレールのレール底板部をカーテンレールブラケットの1対のガイド板部の間からレール収容空間に押し込むことにより、カーテンレールをカーテンレールブラケットに取付けることができる。このため、例えば狭い車室内の天井面にカーテンレールブラケットを固定した場合であっても、取付前のカーテンレールの待機スペースをカーテンレールブラケットの下方に確保すればよいので、長尺のカーテンレールを取付けることができる。
また、カーテンレールブラケットがレール収容空間内のカーテンレールに外側から嵌合し、カーテンレールが引っ張られた際の引張力を1対の係止板部が確実に受け止めるので、カーテンレールをカーテンレールブラケットによって強固に保持することができ、カーテンレールブラケットからのカーテンレールの離脱を防止することができる。
本発明によれば、狭い室内であってもカーテンレールを取付けることができ、且つ取付けられたカーテンレールを強く保持することができる。
本発明の一実施形態に係るカーテンレールブラケットの一部を断面で示す正面図である。 カーテンレールブラケットにカーテンレールを取付ける前の状態を示す分解斜視図である。 カーテンレール及びカーテンレールブラケットの正面図である。 カーテンレールブラケットにカーテンレールを取付けている途中の状態を示す正面図である。 図1のカーテンレールブラケットを斜め下方から視た斜視図である。
以下、本発明の一実施形態に係るカーテンレールブラケット1について、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明で使用する上下及び左右は、図1の上下及び左右に対応する。
図1〜図4に示すように、カーテンレールブラケット(以下、単にブラケットと称する)1には、長尺の直線状のカーテンレール10が取り付けられる。なお、ブラケット1及びカーテンレール10の長手方向と直交する各断面は、長手方向の任意の断面において同一形状であり、且つ左右対称形状である。また、本実施形態では、ブラケット1を、2本のカーテンレール10を連結するジョイントブラケットとして用いている例について説明する。
カーテンレール10は、被取付部(例えば車両の車室30内の天井面31)に取付けられ、長手方向に並ぶ複数のランナ20をスライド移動自在に支持する。カーテンレール10は、レール本体11と左右1対のレール対向板部12とを有する。レール本体11は、レール底板部13と左右1対のレール側板部14とを有するU状断面であり、レール底板部13は、上下方向と略直交する矩形長板状である。レール側板部14は、内側板部15と外側板部16とを有し、左右の内側板部15は、レール底板部13の幅方向の両側縁(左側縁及び右側縁)から下方へ略垂直に曲折して相対向して延びる。左右の外側板部16は、後述するように左右の内側板部15に外側から重なる。左右のレール対向板部12は、上対向板部17と下対向板部18とを有し、左右の上対向板部17は、左右の内側板部15の先端縁(下端縁)から互いに向かい合うように略垂直に曲折して延びる。下対向板部18は、上対向板部17の先端縁(内端縁)から折り返され、上対向板部17に下方から重なって延びる。レール側板部14の外側板部16は、レール対向板部12の下対向板部18の先端縁(外端縁)から略垂直に曲折して上方へ延び、内側板部15に外側から重なる。
ランナ20は、上円板部21と、下円板部22と、上円板部21と下円板部23との間を連結する小径の中円板部23と、下円板部22から下方へ延びるカーテン支持部24とを一体的に有する。上円板部21の下面と下円板部22の上面と中円板部23の外周面とは、左右のレール対向板部12がスライド自在に係合する円筒状の係合溝25を区画する。係合溝25に左右のレール対向板部12が係合することによって、ランナ20がカーテンレール10にスライド移動自在に支持される。カーテン支持部24には係止孔26が形成され、カーテン(図示省略)の上部に取付けられたカーテンフック(図示省略)が係止孔26に係止する。
ブラケット1は、ブラケット本体2と左右1対の係止板部3と左右1対のガイド板部4とを有し、ブラケット本体2と係止板部3とガイド板部4とは、弾性(ばね性)を有する金属板材によって一体形成される。
ブラケット本体2は、ブラケット底板部5と左右1対のブラケット側板部6とを有するU状断面であり、ブラケット底板部5は、上下方向と略直交する矩形板状である。左右のブラケット側板部6は、ブラケット底板部5の両側縁(左端縁及び右端縁)から下方へ略垂直に曲折して相対向して延びる。左右の係止板部3は、左右のブラケット側板部6の各先端縁(下端縁)から互いに向かい合うように略垂直に曲折して延びる。ブラケット本体2と左右の係止板部3とは、その内側に矩形状のレール収容空間7(図3参照)を形成する。
左右のガイド板部4は、左右の係止板部3の各先端縁(左の係止板部3の右端縁と右の係止板部3の左端縁)から曲折し、互いに離間するように係止板部3に対して傾斜して延びる。従って、図3に示すように、左右のガイド板部4の間の距離(ガイド幅)DGは、レール収容空間7に向かって徐々に狭まる(レール収容空間7から外側に向かって徐々に拡がる)。ガイド幅DGは、左右の係止板部3の先端縁(ブラケット1の開口幅D3)で最小となり、左右のガイド板部4の下端縁で最大(最大開口幅D6)となる。
レール収容空間7の高さH2は、カーテンレール10の高さ(レール底板部13の上面と下対向板部18の下面との距離)H1と同じかそれよりも僅かに大きく、レール収容空間7の横幅D2は、カーテンレール10の横幅(左右のレール側板部14の外幅)D1と同じかそれよりも僅かに大きい。
ブラケット1の開口幅(左右の係止板部3の先端縁間の距離)D3は、カーテンレール10の横幅D1よりも小さく、カーテンレール10の開口幅(左右のレール対向板部12の先端縁間の距離)D4及びランナ20の下円板部22の外径D5(図1参照)よりも大きい。また、左右のガイド板部4の最大開口幅D6は、カーテンレール10の横幅D1よりも大きい。
レール底板部13を左右のガイド板部4の間からレール収容空間7へ押し込むと、ガイド板部4の傾斜によって、カーテンレール10がレール収容空間7に向かって案内される。また、ガイド板部4が受ける押圧力は、ガイド板部4の傾斜によってブラケット1の開口幅を拡げるようにブラケット本体2に作用し、ブラケット本体2が弾性変形してブラケット1の開口幅が拡がる。これにより、レール収容空間7へのカーテンレール10の進入が許容される(図4参照)。カーテンレール10が左右の係止板部3の間を通過してレール収容空間7に収容されると、ブラケット本体2の復元により左右の係止板部3が左右のレール対向板部12に外側(下方)から係合して、カーテンレール10がブラケット1に嵌合する。なお、上記方法以外に、左右のブラケット側板部6を指先等で拡幅させてブラケット1の長手方向の開口端を拡げ、拡がった開口端からレール収容空間7へカーテンレール10の端部を差し込み、ブラケット側板部6の拡幅を解除することによっても、ブラケット1にカーテンレール10を嵌合させることが可能である。
例えば、被取付部に固定されたカーテンレール10にブラケット1を用いて他のカーテンレール10を連結する場合、図2に示すように、一方のカーテンレール10の端部をブラケット1の長手方向の一側に取付けた状態で、他方のカーテンレール10の端部をブラケット1の長手方向の他側に取付ける。他方のカーテンレール10の取付けは、上述のように、レール底板部13を左右のガイド板部4の間からレール収容空間7へ押し込んで嵌合することによって行なわれる。なお、ブラケット1と嵌合したカーテンレール10は、ブラインドリベット32によってブラケット1に固定される(図2参照)。嵌合後のブラケット1はカーテンレール10の内側に侵入しないので、ランナ20は2本のカーテンレール10の間を移動することができる(図5参照)。
このように本実施形態によれば、カーテンレール10のレール底板部13をブラケット1の1対のガイド板部4の間からレール収容空間7に押し込むことにより、カーテンレール10をブラケット1に取付けることができる。このため、例えば狭い車室30内の天井面31にブラケット1が固定的に取付けられた場合であっても、取付前のカーテンレール10の待機スペースをブラケット1の下方に確保すればよいので、長尺のカーテンレール10を容易に取付けることができる。
また、ブラケット1がレール収容空間7内のカーテンレール10に外側から嵌合し、カーテンレール10が引っ張られた際の引張力を1対の係止板部3が下方から確実に受け止めるので、カーテンレール10をブラケット1によって強固に保持することができ、係る取り付け状態(リベット32等によってカーテンレール10をブラケット1に完全に固定する前の状態)において、ブラケット1からのカーテンレール10の離脱を防止することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、2本のカーテンレール10を連結するジョイントブラケットについて説明したが、1本のカーテンレール10を被取付部に取付けるための取付ブラケットとしてブラケット1を用いることも可能である。この場合、ブラケット1をリベット等によって被取付部に固定した後、カーテンレール10をブラケット1に取付ければよい。
本発明のカーテンレールブラケットは、2本のカーテンレールを連結する連結ブラケットやカーテンレールを被取付部に取付ける取付ブラケットとして広く用いることができる。
1 ブラケット(カーテンレールブラケット)
2 ブラケット本体
3 係止板部
4 ガイド板部
5 ブラケット底板部
6 ブラケット側板部
7 レール収容空間
10 カーテンレール
11 レール本体
12 レール対向板部
13 レール底板部
14 レール側板部
20 ランナ
30 車室
31 天井面(被取付部)

Claims (1)

  1. レール底板部の両側縁から1対のレール側板部が相対向して延びるU状断面のレール本体と、前記1対のレール側板部の各先端縁から互いに向かい合うように延びる1対のレール対向板部とを有し、ランナをスライド移動自在に支持するカーテンレールが取付けられるカーテンレールブラケットであって、
    ブラケット底板部と、前記ブラケット底板部の両側縁から曲折して相対向して延びる1対のブラケット側板部とを有するU状断面のブラケット本体と、
    前記1対のブラケット側板部の各先端縁から曲折して互いに向かい合うように延び、前記ブラケット本体とともにレール収容空間を内側に形成する1対の係止板部と、
    前記1対の係止板部の各先端縁から曲折し、互いに離間するように前記係止板部に対して傾斜して延びる1対のガイド板部と、を備え、
    前記ブラケット本体と前記1対の係止板部と前記1対のガイド板部とは、弾性板材によって一体形成され、
    前記1対の係止板部の前記先端縁間の距離である前記カーテンレールブラケットの開口幅は、前記1対のレール側板部の外幅である前記カーテンレールの横幅よりも小さく、且つ前記1対のレール対向板部の前記先端縁間の距離である前記カーテンレールの開口幅よりも大きく設定され、
    前記レール底板部を前記1対のガイド板部の間から前記レール収容空間へ押し込むと、前記ガイド板部の傾斜により前記カーテンレールブラケットの前記開口幅を拡げるように前記ブラケット本体が弾性変形して前記レール収容空間への前記カーテンレールの進入が許容され、前記カーテンレールが前記レール収容空間に収容されると、前記ブラケット本体の復元により前記1対の係止板部が前記1対のレール対向板部に外側から係合して、前記カーテンレールが前記カーテンレールブラケットに嵌合する
    ことを特徴とするカーテンレールブラケット。
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