JP2016064040A - 便座 - Google Patents

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浩二 藤矢
Koji Fujiya
浩二 藤矢
英輝 川原
Hideki Kawahara
英輝 川原
高羽 利明
Toshiaki Takahane
利明 高羽
安藤 豊
Yutaka Ando
豊 安藤
浩久 石塚
Hirohisa Ishizuka
浩久 石塚
美陽子 立石
Miyoko Tateishi
美陽子 立石
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Abstract

【課題】着座面側が弾性変形するによって座り心地を向上させた便座において、着座面と異なる機能を裏面に備えた便座を提供する。
【解決手段】腰掛式便器に対して回動可能に保持され、使用者が着座をする着座面10bおよび腰掛式便器に対向する裏面10cを有する本体部10を備えた便座1であって、本体部10は、内部部材11と、内部部材11の外形状に沿って内部部材11を液密的に被覆する外装カバー12と、を備え、外装カバー12は、内部部材11の着座面10b側の部位を被覆する第一外装カバー12aと、内部部材11の裏面10c側の部位を被覆する第二外装カバー12bと、を備え、第一外装カバー12aおよび第二外装カバー12bは、第一外装カバー12aおよび第二外装カバー12bの性状を示す物理量がそれぞれ異なるように形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、便座に関し、特に、使用者の着座に伴って着座面側が弾性変形する便座に関する。
便座の一形式として、特許文献1に示されているものが知られている。便座は、特許文献1の図5に示されているように、剛体のベース部材50、および、ベース部材50の使用者が着座する部位に取り外し可能に配設され、使用者の着座に伴って弾性変形可能な被覆部材40を備えている。被覆部材40は、使用者の着座に伴って弾性変形するため、使用者が良好な座り心地を得られる。また、被覆部材40は、ベース部材50から取り外し可能であるため、被覆部材40を拭き掃除等により清掃することができる。
また、便器に取り付けられる便座の一形式として、特許文献2に示されているものが知られている。特許文献2の便座は、図3に示すように、便座の便器に対向する面(裏面)の表面に、低表面エネルギー層を備えたPET樹脂製フィルムを設けている。これにより、便座の裏面に付着した汚れを簡便に拭き取ることができる。
特開2008−253721号公報 特開2007−7113号公報
しかしながら、上述した特許文献1の便座においては、被覆部材40の周縁に、ベース部材50と被覆部材40との合せ目が形成される。この合せ目は、使用者が着座する部位の上面および側面に形成されているため、汚れが比較的溜まりやすい。また、合せ目から部材間の隙間に、汚れが比較的侵入し易いため、便座の清潔性が低下する。
また、上述した特許文献2の便座においては、便座における便器に対向する面(裏面)は、着座面(表面)と比べて、一般的に汚れが付着しやすいため、便座の裏面の清掃性を向上させている。このように、便座の裏面は、着座面と異なる機能が求められる場合がある。
本発明は、上述した問題を解消するためになされたもので、着座面側が弾性変形するによって座り心地を向上させた便座において、例えば清潔性を向上させるために着座面と異なる機能を裏面に備えた便座を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る便座は、腰掛式便器に対して回動可能に保持され、使用者が着座をする着座面および腰掛式便器に対向する裏面を有する本体部を備える便座であって、本体部は、内部部材と、内部部材の外形状に沿って内部部材を液密的に被覆する外装カバーと、を備え、外装カバーは、本体部の着座面側にて内部部材を被覆する第一外装カバーと、第一外装カバーと液密的に接合され、本体部の裏面側にて内部部材を被覆する第二外装カバーと、を備え、第一外装カバーおよび第二外装カバーは、第一外装カバーおよび第二外装カバーの性状を示す物理量がそれぞれ異なるように形成されている。
これによれば、第一外装カバーおよび第二外装カバーの性状を示す物理量がそれぞれ異なるように形成されているため、便座の裏面側に着座面側と異なる機能を付加することができる。よって、便座の裏面側について特に必要とされる機能を、便座の裏面側のみに付加することができる。よって、便座の裏面側について、例えば清潔性を特に向上することができる。
本発明による便座を装着した温水洗浄便座装置の概要を示す斜視図である。 本発明による便座の第一実施形態の概要を示す平面図である。 図2に示す便座の側面の部分断面図である。 図3に示すベース部材の平面図である。 図2に示すV−V線に沿った本体部の切断部端面図である。 図5に示す外装カバーの接合部の拡大図である。 本発明による便座の第二実施形態における外装カバーの水の接触角度を示す図である。
(第一実施形態)
以下、本発明による便座1の第一実施形態について説明する。なお、本明細書においては説明の便宜上、図2における上側および下側をそれぞれ便座1の後方および前方とし、同じく左側および右側をそれぞれ便座1の左方および右方とし、同じく紙面手前側および紙面奥側を、それぞれ便座1の上方および下方として説明する。また、図2および図3には、各方向を示す矢印を示している。
便座1は、使用者の着座に伴って着座面側が弾性変形する便座である。便座1の着座面側が弾性変形するため、使用者の着座に伴って便座1に作用する荷重が分散される。これにより、使用者が良好な座り心地が得られる。
便座1は、図1に示すように、腰掛式便器2の上面(便座設置面)に取り付けられる温水洗浄便座装置3に装着されている。温水洗浄便座装置3は、ケーシング3aの内部に人体を洗浄する洗浄ノズルおよび人体を乾燥する乾燥装置(いずれも図示なし)等が収容されている。また、ケーシング3aには、便蓋3bおよび便座1が回動可能に支持されている。これにより、便座1は、腰掛式便器2に対して回動可能に支持される。
便座1は、図2に示すように、本体部10および保持部20を備えている。
本体部10は、平面視において略方形状に形成され、中央部に開口部10aが形成されている。また、本体部10は、図3に示すように、使用者が着座する着座面10bおよび腰掛式便器2の上面に対向する裏面10cを有している。着座面10bは略平面状に形成されている。裏面10cは、着座面10bと略平行に平面状に形成された平行面10c1と、平行面10c1と連続して、平行面10c1に対して傾斜するように形成された傾斜面10c2を有している。
また、本体部10は、本体部10の内部に配設された内部部材11および内部部材11の外形状に沿って内部部材11を液密的に被覆する外装カバー12を備えている。
内部部材11は、ベース部材11a、弾性部材11bおよび緩衝材11cを備えている。ベース部材11aは、本体部10に使用者の着座に伴って作用する荷重を支持可能な剛性を有するものである。ベース部材11aは、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン)によって形成されている。ベース部材11aは、下面が本体部10の裏面10cの形状に沿うように略板状に形成され、図4に示すように、開口部10aに対応する穴部11a1を有している。ベース部材11aは、両側方に配設された両側支持部11a2、第一本体連結部11a3および第二本体連結部11a4を備えている。
両側支持部11a2は、前後方向中央部から後方部にて、使用者の主として臀部を支持し、前後方向中央部から前方部にて使用者の主として大腿部を支持する部位である。第一本体連結部11a3は、両側支持部11a2の後方にて両側支持部11a2を連結する部位である。また、第一本体連結部11a3は、傾斜面10c2に対応する面を有する部位である。第二本体連結部11a4は、両側支持部11a2の前方にて両側支持部11a2を連結する部位である。
弾性部材11bは、図3に示すように、ベース部材11aの着座面10b側の面上に配設され、使用者の着座に応じて弾性変形するものである。弾性部材11bは、例えば発泡ウレタン等の弾性体によって形成されている。弾性部材11bは、上面が本体部10の着座面10b側の形状に沿うように、かつ、下面がベース部材11aの着座面10b側の形状に沿うように略板状に形成されている。
緩衝材11cは、便座1が回動して、本体部10が腰掛式便器2の上面と接触(衝突)したときの衝撃をやわらげるものである。緩衝材11cは、ベース部材11aにおける裏面10cの平行面10c1に対応する面に配設されている。緩衝材11cは、平行面10c1に対応する面の全体に沿うように略板状に形成されている。緩衝材11cは、合成ゴム(例えばエチレンプロピレンゴム)等の弾性体によって形成されている。
外装カバー12は、内部部材11の着座面10b側の部位を被覆する第一外装カバー12aおよび内部部材11の裏面10c側の部位を被覆する第二外装カバー12bを備えている。具体的には、第一外装カバー12aは、内部部材11の弾性部材11b側の部位を被覆する。また、第二外装カバー12bは、内部部材11のベース部材11a(緩衝材11c)側の部位を被覆する。外装カバー12a,12bは、合成皮革によって形成されている。合成皮革は、布地に合成樹脂を塗布したものである。布地は、例えば織物や編物である。合成樹脂は、例えばポリ塩化ビニルやポリウレタンである。
外装カバー12a,12bの外表面にはシボ加工が施されている。シボ加工とは、対象物の外表面に比較的小さい凹凸(シボ)を付加する表面処理加工である。具体的には、例えば表面に凹凸が付けられた金型によって、外装カバー12a,12bの外表面がプレス加工されることにより、金型表面の凹凸が外装カバー12a,12bの外表面に転写する。この凹凸により、外装カバー12a,12bの触り心地の向上や傷が目立たなくなる等の効果がある。
ここで、第一外装カバー12aおよび第二外装カバー12bは、第一外装カバー12aおよび第二外装カバー12bの性状を示す物理量がそれぞれ異なるように形成されている。外装カバー12a,12bの性状を示す物理量は、外装カバー12a,12bの外表面に付加された凹凸の大きさ(凸部の頂部と凹部の底部との間の高さ)である。具体的には、第二外装カバー12bの外表面に付加された凹凸の大きさが、第一外装カバー12aの外表面に付加された凹凸の大きさよりも小さくなるように、シボ加工されている。例えば、第二外装カバー12bの外表面に付加された凹凸の大きさは、第一外装カバー12aの外表面に付加された凹凸の大きさに対して、およそ50%以下である。
また、外装カバー12a,12bは、内部部材11の外形状に沿うように、熱成型によって形成されている。これにより、内部部材11の外表面と外装カバー12a,12bの内側面とが密着するように接触するため、外装カバー12a,12bにおける皺の発生が抑制される。
そして、第一外装カバー12aと第二外装カバー12bとは、本体部10の内側(開口部10a側)面および外側面にて全周に亘って溶着によって接合されている。溶着は、例えば高周波溶着である。これにより、外装カバー12a,12bの接合部12cには、図5に示すように、内部部材11側から外部に開口する部位が形成されない。具体的には、接合部12cは、外装カバー12a,12bの合成樹脂が溶解して接合した溶着部12d(図6参照)が全周に亘って外装カバー12の内側に形成される。このように、外装カバー12が構成されることにより、外装カバー12は、内部部材11の外形状に沿って内部部材11を液密的に被覆することができる。
なお、外装カバー12a,12bの溶着後に、外装カバー12a,12bの接合部12cが、例えばトムソン刃を用いて余分をカット(トリミング加工)されることにより、本体部10の外表面(意匠面)が形成される。これにより、外装カバー12a,12bの接合部12cにおける本体部10の外表面の段差は、比較的小さく形成される。
保持部20は、本体部10を温水洗浄便座装置3のケーシング3aに回動可能に保持するものである。すなわち、保持部20は、本体部10を、ケーシング3aを介して腰掛式便器2に対して回動可能に保持する。保持部20は、図2に示すように、便座1の右方に配設された第一保持部21および便座1の左方に配設された第二保持部22を備えている。第一保持部21は、図3に示すように、本体部10の傾斜面10c2に配設されている。また、第二保持部22についても、第一保持部21と同様に、傾斜面10c2に配設されている。なお、便座1の裏面10cにおいて、開口部10aの周縁は、使用者の局部との距離が比較的近いため、汚れが比較的付着し易い部位である。しかしながら、保持部20が配設されている傾斜面10c2の両側方の部位は、開口部10aから空間をおいた位置にあるため、汚れが比較的付着しない部位である。
保持部21,22は、例えば、取付ボルトによって、本体部10に固定されている。また、保持部21,22は、ケーシング3aから側方に突出するように配設された軸(図示なし)に嵌合することにより、ケーシング3aと回動可能に連結するようになっている。
本第一実施形態によれば、便座1は、腰掛式便器2に対して回動可能に保持され、使用者が着座をする着座面10bおよび腰掛式便器2に対向する裏面10cを有する本体部10を備えている。本体部10は、内部部材11と、内部部材11の外形状に沿って内部部材11を液密的に被覆する外装カバー12と、を備えている。内部部材11は、本体部10の両側方にて使用者の臀部を支持する両側支持部11a2および両側支持部11a2を連結する第一本体連結部11a3を備えた剛性を有するベース部材11aと、ベース部材11aの着座面10b側に配設され、使用者の着座に応じて弾性変形する弾性部材11bと、を備えている。外装カバー12は、内部部材11の着座面10b側(内部部材11の弾性部材11b側)の部位を被覆する第一外装カバー12aおよび内部部材11の裏面10c側(内部部材11のベース部材11a側)の部位を被覆する第二外装カバー12bを備えている。第一外装カバー12aおよび第二外装カバー12bは、第一外装カバー12aおよび第二外装カバー12bの性状を示す物理量がそれぞれ異なるように形成されている。
これによれば、第一外装カバー12aおよび第二外装カバー12bの性状を示す物理量がそれぞれ異なるように形成されているため、便座1の裏面10c側に着座面10b側と異なる機能を付加することができる。よって、便座1の裏面10c側について特に必要とされる機能を、便座1の裏面10c側のみに付加することができる。よって、便座の裏面10c側について、例えば清潔性を特に向上することができる。
また、物理量は、第一外装カバー12aおよび第二外装カバー12bの外表面に施された凹凸形状の大きさであり、第二外装カバー12bは、第二外装カバー12bの外表面に施された凹凸形状の大きさが、第一外装カバー12aの外表面に施された凹凸形状の大きさより小さくなるように形成されている。
これによれば、便座1の裏面10cの外表面の凹凸形状の大きさが、着座面10bの外表面の凹凸形状の大きさよりも小さいため、裏面10cは、着座面10bよりも汚れが付着しにくい。よって、着座面10bの性状を維持したまま、裏面10cの清潔性を向上することができる。さらに、裏面10cに付着した汚れは、着座面10bに付着した汚れよりも、簡便にふき取ることができる。よって、着座面10bの性状を維持したまま、便座1の裏面10cの清掃性を向上することができる。
なお、上述した本第一実施形態においては、第二外装カバー12bの外表面の凹凸の大きさが、第一外装カバー12aの外表面の凹凸の大きさよりも小さくなるように形成されているが、これに代えて、第二外装カバー12bの外表面に凹凸が施された部位の面積を、第一外装カバー12aの外表面に凹凸が施された部位の面積よりも小さくなるように形成するようにしても良い。これによれば、裏面10cは、汚れが比較的付着し易い凹凸を、着座面10bに対して少なくすることができる。よって、裏面10cは、着座面10bに対して汚れが付着しにくくなるため、便座1の清潔性を向上することができる。
(第二実施形態)
次に、第二実施形態について、主に第一実施形態と異なる部分について説明する。上述した第一実施形態の便座1において、外装カバー12a,12bの性状を示す物理量は、外装カバー12a,12bの外表面に付加された凹凸の大きさである。これに代えて、本第二実施形態の便座1においては、外装カバー12a,12bの性状を示す物理量は、外装カバー12a,12bの外表面の水の接触角度θである。水の接触角度θは、図7に示すように、外装カバー12の外表面上に水Wが接している状況において、水Wの縁の表面に引いた接線Lと外装カバー12の外表面とが成す角度である。そして、第二外装カバー12bの外表面の水の接触角度θが、第一外装カバー12aの外表面の水の接触角度θよりも大きくなるように形成される。第二外装カバー12bの水の接触角度θは、例えば110度以上である。第一外装カバー12aの水の接触角度θは、およそ70度である。具体的には、第二外装カバー12bの外表面に撥水加工が施される。撥水加工は、対象物の外表面を、水との親和性を小さく(疎水化)し、水をはじく性質を与える加工である。
撥水加工は、本第二実施形態においては、第二外装カバー12bの外表面に対して、シリコーン樹脂またはフッ素樹脂のコーティングを行う。シリコーン樹脂の場合は、白金触媒を用いた熱硬化型シリコーン、紫外線励起型カチオン発生剤を触媒とした紫外線硬化型シリコーンなどを用いて、第二外装カバー12bの外表面に塗布した後、硬化させる。フッ素樹脂の場合は、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)、六フッ化エチレンプロピレン樹脂(PFEP)などのフッ素系樹脂を用いる。第一外装カバー12aの外表面には、撥水加工は施されない。
本第二実施形態によれば、物理量は、第一外装カバー12aおよび第二外装カバー12bの外表面における水の接触角度θであり、第二外装カバー12bは、第二外装カバー12bの外表面における水の接触角度θが、第一外装カバー12aの外表面における水の接触角度θより大きくなるように形成されている。
これによれば、便座1の裏面10cにおける外表面の撥水性が、着座面10bの外表面の撥水性よりも高いため、裏面10cは、着座面10bよりも汚れが付着しにくい。よって、着座面10bの性状を維持したまま、裏面10cの清潔性を向上することができる。さらに、裏面10cに付着した汚れを、着座面10bに付着した汚れと比較して、簡便にふき取ることができる。よって、着座面10bの性状を維持したまま、裏面10cの清掃性を向上することができる。
なお、上述した本第二実施形態において、第一外装カバー12aには、撥水加工が付加されていないが、これに代えて、第一外装カバー12aに撥水加工を付加するようにしても良い。
(第三実施形態)
次に、第三実施形態について、主に第一実施形態と異なる部分について説明する。上述した第一実施形態の便座1において、外装カバー12a,12bの性状を示す物理量は、外装カバー12a,12bの外表面に付加された凹凸の大きさである。これに代えて、本第三実施形態の便座1においては、外装カバー12a,12bの性状を示す物理量は、外装カバー12a,12bの外表面における摩擦係数である。そして、第二外装カバー12bの外表面における摩擦係数が、第一外装カバー12aの外表面における摩擦係数よりも大きくなるように形成される。具体的には、外装カバー12a,12bを構成する合成樹脂の種類や硬度、外装カバー12a,12bの外表面の凹凸の大きさ等が異なるように形成する。
例えば、第二外装カバー12bの外表面における静摩擦係数が、第一外装カバー12aの外表面における静摩擦係数より、およそ200%以上大きくなるように、外装カバー12a,12bが形成される。すなわち、腰掛式便器と同材料にて形成されたものの平面上に外装カバー12a,12bを平らに置いた状態にて、外装カバー12a,12bの外表面をその平面に向かって垂直に所定の荷重(例えば、50N)を加えた場合、第二外装カバー12bに発生する最大静止摩擦力は、第一外装カバー12aに発生する最大静止摩擦力のおよそ200%以上大きくなる。
本第三実施形態によれば、物理量は、第一外装カバー12aおよび第二外装カバー12bの外表面における摩擦係数であり、第二外装カバー12bは、第二外装カバー12bの外表面における摩擦係数が、第一外装カバー12aの外表面における摩擦係数より高くなるように形成されている。
これによれば、便座1の裏面10cにおける外表面の摩擦係数が、着座面10bの外表面の摩擦係数よりも高いため、裏面10cは、着座面10bよりも滑りにくい。これにより、裏面10cと腰掛式便器2との接触部に生じる滑りを低減することができる。よって、着座面10bの性状を維持したまま、使用者がより安定した状態にて便座1に着座することができる。
(第四実施形態)
次に、第三実施形態について、主に第一実施形態と異なる部分について説明する。上述した第一実施形態の便座1において、外装カバー12a,12bの性状を示す物理量は、外装カバー12a,12bの外表面に付加された凹凸の大きさである。これに代えて、本第四実施形態の便座1においては、外装カバー12a,12bの性状を示す物理量は、弾力性である。そして、第二外装カバー12bの弾力性が、第一外装カバー12aの弾力性よりも大きくなるように形成される。具体的には、外装カバー12a,12bの合成樹脂の種類、硬度、厚み等が異なるように形成する。また、第二外装カバー12bの外表面にエラストマーを塗布しても良い。
例えば、腰掛式便器と同材料にて形成されたものの平面上に外装カバー12a,12bを平らに置いた状態にて、外装カバー12a,12bの外表面にその平面に向かって垂直に所定の変形量(例えば1mm)を加えた場合、第二外装カバー12bが変形したときに発生する荷重が、第一外装カバー12aが変形したときに発生する荷重のおよそ200%以上大きくなるように形成されている。
本四実施形態によれば、物理量は、弾力性であり、第二外装カバー12bは、第二外装カバー12bの弾力性が、第一外装カバー12aの弾力性より大きくなるように形成されている。
これによれば、便座1の裏面10cが着座面10bより弾力性を有するため、裏面10cは、着座面10bよりも、便座1が回動して腰掛式便器2に接触したときに生じる衝撃をやわらげることができる。よって、着座面10bの性状を維持したまま、裏面10cから衝撃を吸収する部材(緩衝材11c)を省いて構成することができる。したがって、便座1の低コスト化を図ることができる。
なお、上述した各実施形態において、便座の一例を示したが、本発明はこれに限定されず、他の構成を採用することもできる。例えば、ベース部材11aは、第一本体連結部11a3および第二本体連結部11a4を備えているが、これに代えて、第二本体連結部11a4を備えないようにしても良い。
また、上述した各実施形態において、外装カバー12a,12bは、織物等からなる布地と合成樹脂から構成された合成皮革によって形成されているが、これに代えて、人工皮革によって形成するようにしても良い。人工皮革は、例えば不織布からなる布地に、ポリウレタン等の合成樹脂を塗布したものである。
さらに、外装カバー12a,12bを、合成樹脂(例えばポリ塩化ビニル)のフィルムによって形成するようにしても良い。この場合、外装カバー12a,12bに布地が無いため、余分を取り除くトリミング加工の際、トムソン刃を用いる工程を省略することができる。具体的には、トムソン刃を用いる工程に代えて、外装カバー12a,12bを溶着した後、手加工によって、余分をむしるように取り除く。これにより、接合部12cの段差を比較的小さくすることができる。
また、上述した各実施形態において、緩衝材11cは、ベース部材11aの平行面10c1に対応する面の全体に沿うように形成されている。これに代えて、緩衝材11cを、例えば円盤状に形成し、ベース部材11aの平行面10c1に対応する面に複数配設するようにしても良い。また、内部部材11が緩衝材11cを備えないようにしても良い。
また、上述した各実施形態において、便座1は、温水洗浄便座装置3に装着されているが、これに代えて、便座1を温水洗浄便座装置3に装着せずに、腰掛式便器2に直接的に装着するようにしても良い。
また、上述した第三実施形態において、摩擦係数は、静摩擦係数としているが、これに代えて、摩擦係数を動摩擦係数とするようにしても良い。
1…便座、2…腰掛式便器、3…温水洗浄便座装置、10…本体部、10a…開口部、10b…着座面、10c…裏面、10c1…平行面、10c2…傾斜面、11…内部部材、11a…ベース部材、11a2…両側支持部、11a3…第一本体連結部、11a4…第二本体連結部、11b…弾性部材、11c…緩衝材、12…外装カバー、12a…第一外装カバー、12b…第二外装カバー、12c…接合部、12d…溶着部、20…保持部、θ…接触角度。

Claims (5)

  1. 腰掛式便器に対して回動可能に保持され、使用者が着座をする着座面および前記腰掛式便器に対向する裏面を有する本体部を備える便座であって、
    前記本体部は、内部部材と、前記内部部材の外形状に沿って前記内部部材を液密的に被覆する外装カバーと、を備え、
    前記外装カバーは、前記内部部材の前記着座面側の部位を被覆する第一外装カバーと、前記第一外装カバーと液密的に接合され、前記内部部材の前記裏面側の部位を被覆する第二外装カバーと、を備え、
    前記第一外装カバーおよび前記第二外装カバーは、前記第一外装カバーおよび前記第二外装カバーの性状を示す物理量がそれぞれ異なるように形成されている便座。
  2. 前記物理量は、前記第一外装カバーおよび前記第二外装カバーの外表面に施された凹凸形状の大きさであり、
    前記第二外装カバーは、当該第二外装カバーの外表面に施された凹凸形状の大きさが、前記第一外装カバーの外表面に施された凹凸形状の大きさより小さくなるように形成されている請求項1記載の便座。
  3. 前記物理量は、前記第一外装カバーおよび前記第二外装カバーの外表面における水の接触角度であり、
    前記第二外装カバーは、当該第二外装カバーの外表面における水の接触角度が、前記第一外装カバーの外表面における水の接触角度より大きくなるように形成されている請求項1記載の便座。
  4. 前記物理量は、前記第一外装カバーおよび前記第二外装カバーの外表面における摩擦係数であり、
    前記第二外装カバーは、当該第二外装カバーの外表面における摩擦係数が、前記第一外装カバーの外表面における摩擦係数より高くなるように形成されている請求項1記載の便座。
  5. 前記物理量は、弾力性であり、
    前記第二外装カバーは、当該第二外装カバーの弾力性が、前記第一外装カバーの弾力性より大きくなるように形成されている請求項1記載の便座。
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