JP2016063617A - アクチュエータ及びこれを備えた無段変速機 - Google Patents

アクチュエータ及びこれを備えた無段変速機 Download PDF

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Masato Nakajima
正人 中島
稔晃 浅田
Toshiaki Asada
稔晃 浅田
智史 山下
Tomofumi Yamashita
山下  智史
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Abstract

【課題】アクチュエータの密封性確認が確実に実施できると共に、追加の部材なしに通気孔の開口部を塞ぐことができる構成のアクチュエータを提供する。【解決手段】アクチュエータカバーの内外を連通する通気孔を設ける。アクチュエータカバー外側の開口部はアクチュエータカバーの外側に一体に形成されたカプラの底面に設け、カプラに相手カプラを挿し込むことで開口部を塞ぐと共に密封性を確保する。アクチュエータカバー内側の開口部は、アクチュエータカバー内側に形成された内部ボルトの抜け止めを兼ねた突起の端面に設けられ、内部潤滑剤が開口部に侵入して塞がれるのを防止する。【選択図】図9

Description

本発明は、無段変速機、特に車両用のベルト式無段変速機及びそれに好適なアクチュエータに関するものである。
車両用ベルト式無段変速機(Vベルト式無段変速機とも呼ばれる)は、入力側の駆動プーリと出力側の従動プーリにベルト(Vベルト)を巻回し、プーリの溝幅を変更することでベルトとプーリの接触半径を変更し、それにより変速比(減速比)を無段階に変更する。プーリの溝幅を可変とするために、プーリは固定シーブと可動シーブの組合せとし、このうち可動シーブをプーリ軸方向に移動させることでプーリ溝幅を変更する。この可動シーブの移動に電動アクチュエータが用いられている。
無段変速機に使用する電動アクチュエータとしては、特許文献1に示すような、モータの回転運動をギヤにより減速し、ボールねじを介して直線運動に変換して出力軸へ伝えるものが開示されている。
特開2009−79759号公報
ところで、電動アクチュエータは、屋外で使用されるため、電動アクチュエータ内部への水や塵、埃、等の侵入の防止及び、電動アクチュエータ内部に封入されたグリース等の潤滑剤が電動アクチュエータ外部への漏出の防止のために、アクチュエータの機構部品はハウジング及びカバーで覆われると共に、ハウジングとカバーとの合わせ目や、ハウジングと出力軸とのすき間、等はシールにより密封されている。
アクチュエータの密封性を確認する手段として、電動アクチュエータの内部に連通する通気孔をカバーに設け、カバー表面の通気孔開口部より空気を送り込んでアクチュエータ内部に圧力を掛け、圧力抜けがないことを確認している。しかし、カバー表面に形成された通気孔開口部は、密封性の確認後に確実にふさぐ必要があり、そのために密封部材を用意する必要があった。また、通気孔のアクチュエータ内部側の開口部にアクチュエータ内部の潤滑剤が付着して開口部を閉塞し、密封性の確認が正しく成されない虞があった。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、アクチュエータの密封性確認が確実に実施できると共に、追加の部材なしに通気孔の開口部を塞ぐことができるアクチュエータを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のアクチュエータは、ベルト式無段変速機のプーリ溝幅を可変するアクチュエータであって、アクチュエータハウジングと、前記アクチュエータハウジングを覆うアクチュエータカバーと、前記アクチュエータハウジングに取付けられた電動モータと、前記電動モータが発生した回転力を伝達する減速機構及び前記減速機構を介して前記電動モータの回転力を入力する回転要素及び前記回転要素の回転量に応じて軸線方向に変位する軸線方向変位要素を含む駆動機構と、前記軸線方向変位用の軸線方向への変位量を検出するセンサとを備え、
前記センサは、前記軸線方向変位要素の軸端部に直接当接して当該軸線方向変位要素の軸線方向への変位量を検出し且つ当該軸線方向変位要素の軸端部を覆う前記アクチュエータカバーに固定され、
前記アクチュエータカバーは、前記センサ及び前記モータの端子を外部と接続するためのカプラが一体に形成されるとともに、前記カプラには前記アクチュエータカバーを貫通する通気孔を有し、
前記通気孔の前記電動アクチュエータの内部側の開口部は、前記アクチュエータカバーの内側に突出して設けられた突起の端面に形成されていることを特徴とする。
また、前記突起は、前記アクチュエータ内部のボルト頭部端面と対向するとともに、前記ボルトの緩み方向の移動を規制するように形成されていることを特徴とする。
また、前記回転要素及び軸線方向変位要素がボールねじ機構で構成されることを特徴とするものである。
また、本発明の無段変速機は、プーリ軸に固定され一体的に回転する固定シーブと、前記プーリ軸に沿って軸線方向に移動可能に支持された可動シーブと、前記固定シーブと可動シーブとの間に配置されたベルトと、前記可動シーブを軸線方向に移動させてプーリ溝幅を可変するアクチュエータとを備えた無段変速機において、前記アクチュエータは、電動モータと、前記電動モータが発生した回転力を伝達する減速機構と、前記減速機構を介して前記電動モータの回転力を入力する回転要素と、前記回転要素の回転量に応じて軸線方向に変位する軸線方向変位要素と、一端が前記軸線方向変位要素に連結し且つ他端が前記可動シーブに連結し且つ揺動可能な揺動部材と、前記軸線方向変位要素の軸線方向への変位量を検出するセンサとを備え、
前記センサは、前記軸線方向変位要素の軸端部に直接当接して当該軸線方向変位要素の軸線方向への変位量を検出し且つ当該軸線方向変位要素の軸端部を覆う前記アクチュエータカバーに固定され、
前記アクチュエータカバーは、前記センサ及び前記モータの端子を外部と接続するためのカプラが一体に形成されるとともに、前記カプラの底部には前記アクチュエータカバーの内外を連通する通気孔の一方の開口部を有し、
前記通気孔の他方の開口部は、前記アクチュエータカバーの内側に突出して設けられた突起の端面に形成されていることを特徴とするものである。
而して、本発明のアクチュエータによれば、アクチュエータカバーに通気孔が形成されるため、通気孔に空気を流して圧力を掛けることでアクチュエータの密封性を確認することができる。また、アクチュエータカバーに一体に形成されたカプラの底面に通気孔の一方の開口部を設けることにより、カプラに対応するカプラ部品を接続することで、開口部を塞ぐことができる。
また、通気孔の他端の開口部を、アクチュエータカバー内部に設けた突起の端面に形成することで、アクチュエータカバーの内部に付着したグリース等の潤滑剤が、開口部に入り込んで閉塞するのを防止できる。
また、通気孔の他端の開口部を形成した突起の端面を、アクチュエータ内部のボルト頭部端面と対向させることで、突起がアクチュエータ内部のボルトの抜けを防止することができる。
また、回転要素及び軸線方向変位要素をボールねじ機構で構成したことにより、回転要素の回転量を軸線方向変位要素の軸線方向への移動にスムーズに変換することができる。
また、本発明の無段変速機によれば、電動モータの回転力が減速機構を介して回転要素に入力されると、その回転要素の回転量に応じて軸線方向変位要素が軸線方向に変位し、その変位量に応じて揺動部材が揺動して可動シーブをプーリ軸方向に移動すると共に、軸線方向変位要素の軸線方向への変位量を検出するセンサは、軸線方向変位要素の軸端部に直接当接して当該軸線方向変位要素の軸線方向への変位量を検出し且つ当該軸線方向変位要素の軸端部を覆うアクチュエータカバーに固定されているため、センサによる軸線方向変位要素の軸線方向への変位量検出に余分な部品が不要となり、部品点数が少なくなると共に、アクチュエータハウジングに穴を形成する必要もなく、結果的に、組立が容易で、その分だけ、コストを低廉化でき、且つ信頼性も高まる。
また、前記アクチュエータカバーは、前記センサ及び前記モータの端子を外部と接続するためのカプラが一体に形成されるとともに、前記カプラには前記アクチュエータカバーを貫通する通気孔を有し、前記通気孔の内側の開口部は、前記アクチュエータカバーの内側に突出して設けられた突起の端面に形成されているので、アクチュエータの密封性を確実に保障することができ、信頼性の高いアクチュエータ並びに無段変速機を提供することができる。
本発明の無段変速機の一実施形態を示すスケルトン図である。 図1のアクチュエータの作用を説明する縦断面図である。 図2のアクチュエータ内におけるアクチュエータハウジング側の駆動機構の説明図である。 図3のアクチュエータハウジングを覆うアクチュエータカバーの説明図である。 図2のセンサの説明図である。 図4のアクチュエータカバーに図5のセンサを固定した状態の説明図である。 図6のアクチュエータカバーを図3のアクチュエータハウジングに取付けた状態の説明図である。 図7の状態におけるセンサ及びアームの位置の説明図である。 アクチュエータの通気孔を示すための断面図である。
次に、本発明の無段変速機及びアクチュエータの一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の無段変速機のスケルトン図である。本実施形態では、エンジン1のクランクシャフト2から無段変速機内の駆動プーリ3に伝達された車両駆動力は、ベルト(Vベルト)4を介して従動プーリ5に伝達され、更にファイナルギヤ6から駆動輪に伝達される。駆動プーリ3も従動プーリ5も、共に固定シーブ3a、5aと可動シーブ3b、5bの組合せで構成されており、本実施形態では駆動プーリ3の可動シーブ3bをアクチュエータ7でプーリ軸方向に移動させて溝幅を変更する。従動プーリ5の可動シーブ5bにはバネ201とダンパ202が取付けられており、駆動プーリ3の溝幅の変更に伴ってベルト4の接触半径が変化すると、そのベルト4の移動に伴って可動シーブ5bがプーリ軸方向に移動して自動的に溝幅が変更される。また、駆動プーリ3の可動シーブ3bにもリターンスプリング203が取付けられている。なお、シーブ(sheave)は、それ自体がロープをかけるプーリの意味を有するが、本実施形態では、プーリの溝を形成する何れか一方の円錐体を意味する。
駆動プーリ3の可動シーブ3bには、揺動部材8の一端が連結されている。揺動部材8の中央部は、例えばピンなどの揺動結合構造9によって、例えば変速機ハウジングに揺動可能に連結されている。従って、本実施形態では、前記揺動部材8の他端をアクチュエータ7によってプーリ軸と平行に直線方向に移動すれば、駆動プーリ3の可動シーブ3bをプーリ軸方向に移動して当該駆動プーリ3の溝幅を変更することができる。なお、駆動プーリ3の可動シーブ3bも、従動プーリ5の可動シーブ5bも軸受204及び軸受ホルダ205を介してリターンスプリング203や揺動部材8、或いはバネ201やダンパ202に連結されている。具体的には、軸受204の内輪が可動シーブ3b、5bに嵌合され、外輪が軸受ホルダ205に嵌合される。従って、軸受204の内輪は可動シーブ3b、5bと一緒に回転するが、外輪及び軸受ホルダ205は回転しない。
アクチュエータ7の内部における動力伝達構造については後述するとして、図2には、前記揺動部材8を駆動する軸線方向変位要素及び当該軸線方向変位要素を軸線方向に移動させるための回転要素を示す。図から明らかなように、回転要素及び軸線方向変位要素はボールねじ機構からなり、回転要素はボールねじナット11からなり、軸線方向変位要素はボールねじ軸12からなる。ボールねじナット11やボールねじ軸12はアルミニウム製のアクチュエータハウジング13内に収納され、このアクチュエータハウジング13が図示しない変速機ハウジングの外側に取付けられる。また、アクチュエータハウジング13の図示左方の開口端は樹脂製のアクチュエータカバー14で覆われる。
ボールねじ軸12のボールねじ溝は、図2の左方半分だけに形成されており、右方半分は溝のない丸棒である。ボールねじ軸12の丸棒部分は、ボールねじ溝部分の外径より小さい。このボールねじ軸12の丸棒部分はシール部材15を介してアクチュエータハウジング13から図示右方に突出しており、シール部材15はボールねじ軸12の丸棒部分を摺動可能にシールする。また、ボールねじ軸12の丸棒部分は、当該丸棒部分より僅かに径の大きいアクチュエータハウジング13の円穴内に収納される。一方、ボールねじ軸12のボールねじ溝部分は、前記円穴に連通するアクチュエータハウジング13の収納部17に収納され、この収納部に、当該ボールねじ溝部分に螺合するボールねじナット11も収納されている。なお、ボールねじ軸12の突出端部は、前記揺動部材8の他端部に、図示しないリンク機構を介して連結され、これによりボールねじ軸12自体の回転が規制される。また、本実施形態のボールねじナット11にはボール溝が3列(3回路)あり、当該ボールねじナット11の内周面に冷間鍛造によって成形された循環部11aでボールが循環するようになっている。
ボールねじナット11は軸受16を介してアクチュエータハウジング13に回転自在に取付けられている。その結果、ボールねじナット11の軸線方向の移動は規制される。また、ボールねじナット11の外周には、後述する減速機構の最終ギヤ18がキー21を介して取付けられている。従って、最終ギヤ18が回転すると回転要素であるボールねじナット11が回転するが、ボールねじナット11自体の軸線方向への移動は規制されているので、軸線方向変位要素であるボールねじ軸12が軸線方向に移動する。図2aは、ボールねじナット11が最も図示左方にある、即ちアクチュエータハウジング13からの突出量が最小の状態を示し、図2bは、ボールねじナット11が最も図示右方にある、即ちアクチュエータハウジング13からの突出量が最大の状態を示す。
ボールねじナット11が最も図示右方にある状態では、ボールねじ軸12のボールねじ溝部分がアクチュエータハウジング13の収納部の端面に当接して、当該ボールねじ軸12のそれ以上右方への移動が規制される。一方、ボールねじ軸12が最も図示左方にある状態では、ボールねじ軸12の図示左方端面がアクチュエータカバー14の収納部20の端面に当接して、当該ボールねじ軸12のそれ以上左方への移動が規制される。なお、図中の符号19は、前記軸線方向変位要素であるボールねじ軸12の図示左方端面に直接当接して、当該ボールねじ軸12の軸線方向への変位量を検出するセンサである。
図3は、アクチュエータハウジング13に取付けられた電動モータ22及び減速機構の説明図であり、図3aは正面図、図3bは底面図である。電動モータ22は、アクチュエータハウジング13とは別体であり、例えば六角穴付きボルトなどの固定具24によってアクチュエータハウジング13に固定されている。なお、図中の符号23は、電動モータ電源雄端子である。この電動モータ22の回転軸には駆動ピニオン25が圧入固定されている。前記駆動ピニオン25に噛合する中間ギヤ26は中間軸28に固定され、同じく中間軸28に同軸に固定されている中間ピニオン27が前記最終ギヤ18と噛合する。従って、電動モータ22の回転力は駆動ピニオン25から中間ギヤ26、中間軸28、中間ピニオン27の順に伝達され、最後に最終ギヤ18に伝達され、ボールねじナット11を回転した後、ボールねじ軸12を軸線方向に変位する。
図4は、種々の部品が取付けられていない状態のアクチュエータカバー14の正面図である。図中の符号29は、図面の紙面垂直方向に突設された位置決め係合爪部であり、図3のアクチュエータハウジング13の最終ギヤ18の周囲の縁部に係合して位置決めする。また、符号30は、前記電動モータ電源雄端子23と嵌合する電動モータ電源雄端子であり、樹脂製のアクチュエータカバー14にインサート成形される。なお、電動モータ電源雌端子30から後述するカプラまでの薄板配線も樹脂製のアクチュエータカバー14内にインサート成形される。また、図中の符号41、41は、アクチュエータカバー14の名部側の形成された複数の突起である。この突起41、41は、それぞれの端面が図3bの固定具24の頭部端面と対向する位置に形成されており、万が一固定具24が緩んだ時に、固定具が脱落し、内部の歯車減速機構に噛み込む等してロックするのを防止するためのものである。突起41は全ての固定具24に対して設けられることが好ましい。
図4の符号31は、センサ19が収納されるセンサ収納部である。図5には、前記軸線方向変位要素であるボールねじ軸12の軸線方向の変位量を検出するセンサ19の詳細を示す。図5aはセンサ19の斜視図、図5bはセンサ19の正面図、図5cはセンサ19の底面図、図5dはセンサ19の右側面図である。このセンサ19は、ロータリ型のポテンショメータからなり、図5cの下面側にセンサ電源端子32、センサグラウンド(接地)端子33、センサ出力端子34が突設されている。このロータリ型のポテンショメータからなるセンサ19の回転軸にはアーム35が固定されており、このアーム35の先端部を前記ボールねじ軸12の端部に直接当接する。ボールねじ軸12が軸線方向に変位すると、図2に示すように、センサ19のアーム35がボールねじ軸12の図示左方端面、即ち軸端面に当接し、摺動しながら回転される。その結果、ロータリ型ポテンショメータからなるセンサ19の回転軸が回転され、センサ19の出力信号が変化する。この出力信号の変化を図示しない制御装置で検出し、前記電動モータ22の回転状態をフィードバック制御する。本実施形態の場合、アーム35はセンサ19として必要不可欠な部材であるから、発明としてはアーム35までを含めてセンサ19が構成される。ちなみに、図2aに示すボールねじ軸12が最も図示左方にある状態では、前述のように、ボールねじ軸12の図示左方端面はアクチュエータカバー14の収納部20の端面に当接するが、センサ19のアーム35はアクチュエータカバー14と干渉しないように設定されている。
図6aは、アクチュエータカバー14にセンサ19を固定した状態の正面図、図6bは、更に、そのアクチュエータカバー14にカプラ36を固定した状態の底面図である。センサ19は、前記センサ収納部31内に収納され、アクチュエータカバー14にポッティング(樹脂盛り)や接着剤で固定される。アクチュエータカバー14のセンサ収納部31の外側にはカプラ36が一体成形されており、センサ収納部31内に収納固定されたセンサ19の端子32〜34側にカプラ36の内側接続端面が対向しているので、このカプラ35の内側接続端面にセンサ19の端子32〜34を差し込み、端子32〜34をカプラ36の内部配線と接続する(差し込むだけで自動接続される)。なお、図6a中の符号42は、前記アクチュエータカバー14側の電動モータ電源雄端子30に差し込まれた中間端子、符号43は、当該中間端子42に取付けられた樹脂キャップである。アクチュエータハウジング13側の電動モータ電源雄端子23は、この中間端子42を介して、アクチュエータカバー14側の電動モータ電源雄端子30に接続される。
図7aは、前記カプラ36が取付けられたアクチュエータカバー14をアクチュエータハウジング13に被せ、ビスなどの固定具37で固定した状態の正面図であり、図7bは、図7aのA矢視図である。アクチュエータハウジング13にアクチュエータカバー14を被せて固定する際、図2、図4に示すように、アクチュエータカバー14の合わせ面外周部に形成された溝38内にシール部材39を装入してアクチュエータ7の内部を液密状態とする。
図中の符号40は、前記アクチュエータカバー14の内側にインサート成形された電動モータ電源雌端子30に通ずる薄板配線であり、前述したようにアクチュエータカバー14と一体成形されたカプラ36の内部まで延設されている。ちなみに、図7bには、カプラ36の外部接続用雌端子のレイアウトを示す。本実施形態では、2段3列の外部接続用雌端子のうち、図示右上の雌端子がモータ電源(−)用であり、図示左上の雌端子がモータ電源(+)用であり、図示右下の雌端子がセンサグラウンド用であり、図示中央下の雌端子がセンサ出力信号用であり、図示左下の雌端子がセンサ電源用である。
図8は、図7のようにアクチュエータハウジング13にアクチュエータカバー14を被せて固定した状態で、当該アクチュエータカバー4を透視した状態の正面図である。ボールねじ軸12には、加工用のセンタ穴が開設されているが、前記センサ19のアーム35は、このボールねじ軸12のセンタ穴を避けて当該ボールねじ軸12の軸線方向端面、即ち軸端部に当接するように設定されており、これによりボールねじ軸12の軸線方向への移動に伴ってセンサ19のアーム35がスムーズに摺接移動する。
図9は、アクチュエータ7に形成した通気孔50を示す断面図である。アクチュエータカバー7に一体に形成されたカプラ36の底面には、電動モータ電源及びセンサ電源及びセンサ出力端子に干渉しない箇所に通気孔50の一方の開口部50aが設けられている。通気孔50の他方の開口部50bは、アクチュエータカバー7の内部側に一体に形成された突起41の端面41aに通じるように形成されており、通気孔50はアクチュエータ7の内外を連通している。
通気孔50の開口部aはカプラ36の底面36aに形成されているので、カプラ36に対応する図示しない相手カプラを挿し込むことで、開口部50aが塞がれるとともに、カプラ36自体の密封性により、アクチュエータ7の内部が密閉されるため、アクチュエータ7の密封性を確認した後に、通気孔50を塞ぐための部材を別途用意する必要がない。また、従来、通気孔に気体を通してアクチュエータ内部に内圧を与えて密封性を確認する際には、通気孔開口部と、気体を入れるための検査治具との間の密封性を確保するために、開口部と検査治具との両方に密封構造や高い形状精度が要求されていたが、本発明の構成では、検査治具の先端を、カプラ36に連結可能な相手カプラの形状とすることで、アクチュエータ7の密封性を確実に確認することができる。
また、アクチュエータ7の内部側の開口部50bは、潤滑剤が塗布されている部位に面していない突起41の端面41aに形成されているため、開口部50bに潤滑剤が侵入して閉塞するのを防止することができる。
なお、アクチュエータ7の内部側の開口部は、複数の突起41の少なくとも1つに形成されていればよい。
前記特許文献1に記載の無段変速機及びアクチュエータでは、軸の途中にセンサカラーを嵌合し、このセンサカラーのフランジ部にセンサのアームやレバーを当接し、ボールねじ軸の軸線方向への移動に伴うアームやレバーの移動をポテンショメータなどのセンサで検出するようにしているため、センサカラーと部品が必要であると共に、ボールねじ軸の途中部分にセンサのアームやレバーを差し込む必要からアクチュエータハウジングに穴を形成する必要があり、組立が面倒であり、その分だけ、コストの低廉化に制限が生じる。
これに対し、本実施形態の無段変速機及びアクチュエータでは、電動モータ22の回転力が減速機構を介して回転要素であるボールねじナット11に入力されると、そのボールねじナット11の回転量に応じて軸線方向変位要素であるボールねじ軸12が軸線方向に変位し、その変位量に応じて揺動部材8が揺動して可動シーブ3bをプーリ軸方向に移動すると共に、ボールねじ軸12の軸線方向への変位量を検出するセンサ19は、ボールねじ軸12の軸端部に直接当接して当該ボールねじ軸12の軸線方向への変位量を検出し且つ当該ボールねじ軸12の軸端部を覆うアクチュエータカバー14に固定されているため、センサ19によるボールねじ軸12の軸線方向への変位量検出に余分な部品が不要となり、部品点数が少なくなると共に、アクチュエータハウジング13に穴を形成する必要もなく、結果的に、組立が容易で、その分だけ、コストを低廉化でき、且つ信頼性も高まる。
また、センサ19をポテンショメータで構成し、当該ポテンショメータの回転軸に取付けられたアーム35をボールねじ軸12の軸端部に当接することにより、センサ19によるボールねじ軸12の軸線方向への変位量検出に必要な部品を最小限とすることができ、その分だけ、部品点数を低減することができる。
また、アクチュエータカバー14に、電動モータ電源及びセンサ電源及びセンサ出力端子が一体となったカプラ36を設けたことにより、電動モータ用のカプラとセンサ用のカプラを個別に設ける必要がなく、その分だけ、部品点数を低減することができる。
また、回転要素及び軸線方向変位要素をボールねじ機構で構成したことにより、回転要素の回転量を軸線方向変位要素の軸線方向への移動にスムーズに変換することができる。
なお、前記回転要素及び軸線方向変位要素は必ずしもボールねじ機構でなくともよく、例えば通常のボルト・ナットの組合せでもよい。
また、前記センサ19は必ずしもポテンショメータでなくともよく、軸線方向変位要素であるボールねじ軸の軸線方向への変位を直接的に当接して検出するものであれば種々のものを適用できる。
また、本発明の無段変速機及びアクチュエータが適用される車両の駆動形態は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば車両駆動源としてエンジンとモータを併用する、所謂ハイブリッド車両であってもよい。
1 エンジン
2 クランクシャフト
3 駆動プーリ
3a 固定シーブ
3b 可動シーブ
4 ベルト(Vベルト)
5 従動プーリ
5a 固定シーブ
5b 可動シーブ
6 ファイナルギヤ
7 アクチュエータ
8 揺動部材
9 揺動連結構造
10 ボールねじ機構
11 ボールねじナット
12 ボールねじ軸
13 アクチュエータハウジング
13a 貫通部
13b 係合部
14 アクチュエータカバー
15 シール部材
16 軸受
17 収納部
18 最終ギヤ
19 センサ
20 収納部
21 キー
22 電動モータ
23 電動モータ電源雄端子
24 固定具
25 駆動ピニオン
26 中間ギヤ
27 中間ピニオン
28 中間軸
29 位置決め係合爪部
30 電動モータ電源雌端子
31 センサ収納部
32 センサ電源端子
33 センサグラウンド端子
34 センサ出力端子
35 アーム
36 カプラ
37 固定具
38 溝
39 シール部材
40 薄板配線
41 突起
50 通気孔

Claims (5)

  1. ベルト式無段変速機のプーリ溝幅を可変するアクチュエータであって、アクチュエータハウジングと、前記アクチュエータハウジングを覆うアクチュエータカバーと、前記アクチュエータハウジングに取付けられた電動モータと、前記電動モータが発生した回転力を伝達する減速機構及び前記減速機構を介して前記電動モータの回転力を入力する回転要素及び前記回転要素の回転量に応じて軸線方向に変位する軸線方向変位要素を含む駆動機構と、前記軸線方向変位用の軸線方向への変位量を検出するセンサとを備え、
    前記センサは、前記軸線方向変位要素の軸端部に直接当接して当該軸線方向変位要素の軸線方向への変位量を検出し且つ当該軸線方向変位要素の軸端部を覆う前記アクチュエータカバーに固定され、
    前記アクチュエータカバーは、前記センサ及び前記モータの端子を外部と接続するためのカプラが一体に形成されるとともに、前記カプラの底部には前記アクチュエータカバーの内外を連通する通気孔の一方の開口部を有し、
    前記通気孔の他方の開口部は、前記アクチュエータカバーの内側に突出して設けられた突起の端面に形成されていることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記突起は、前記アクチュエータ内部のボルト頭部端面と対向するとともに、前記ボルトの緩み方向の移動を規制するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記突起は、前記アクチュエータカバーの内側に複数設けられており、そのうちの少なくとも一つに前記通気孔の開口部を有していることを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載のアクチュエータ。
  4. 前記回転要素及び軸線方向変位要素がボールねじ機構で構成されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のアクチュエータ。
  5. プーリ軸に固定され一体的に回転する固定シーブと、前記プーリ軸に沿って軸線方向に移動可能に支持された可動シーブと、前記固定シーブと可動シーブとの間に配置されたベルトと、前記可動シーブを軸線方向に移動させてプーリ溝幅を可変するアクチュエータとを備えた無段変速機において、前記アクチュエータは、電動モータと、前記電動モータが発生した回転力を伝達する減速機構と、前記減速機構を介して前記電動モータの回転力を入力する回転要素と、前記回転要素の回転量に応じて軸線方向に変位する軸線方向変位要素と、一端が前記軸線方向変位要素に連結し且つ他端が前記可動シーブに連結し且つ揺動可能な揺動部材と、前記軸線方向変位要素の軸線方向への変位量を検出するセンサとを備え、
    前記センサは、前記軸線方向変位要素の軸端部に直接当接して当該軸線方向変位要素の軸線方向への変位量を検出し且つ当該軸線方向変位要素の軸端部を覆う前記アクチュエータカバーに固定され、
    前記アクチュエータカバーは、前記センサ及び前記モータの端子を外部と接続するためのカプラが一体に形成されるとともに、前記カプラの底部には前記アクチュエータカバーの内外を連通する通気孔の一方の開口部を有し、
    前記通気孔の他方の開口部は、前記アクチュエータカバーの内側に突出して設けられた突起の端面に形成されていることを特徴とする無段変速機。
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