JP2016063071A - 光電変換素子および光電変換素子の製造方法 - Google Patents

光電変換素子および光電変換素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ギャップ領域の幅が重なり領域の幅よりも大きい光電変換素子においても特性の優れた光電変換素子を提供する。
【解決手段】光電変換素子は、第1導電型または第2導電型の半導体基板(1)と、半導体基板(1)の一方の側に設けられた第1導電型非晶質半導体膜(3)と第2導電型非晶質半導体膜(5)とを備えている。第1導電型非晶質半導体膜(3)上には第1電極(11)が設けられ、第2導電型非晶質半導体膜(5)上には第2電極(12)が設けられている。第1導電型非晶質半導体膜(3)の端部と第2導電型非晶質半導体膜(5)の端部とが重なっている領域である重なり領域(21)が設けられている。隣り合う第1電極(11)と第2電極(12)との間のギャップ領域(22)の幅Wgが重なり領域(21)の幅Woよりも広くなっている。ギャップ領域(22)の幅Wgが120μm以下またはギャップ領域(22)の面積率が16%以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は、光電変換素子および光電変換素子の製造方法に関する。
太陽光エネルギを電気エネルギに直接変換する太陽電池は、近年、特に、地球環境問題の観点から、次世代のエネルギ源としての期待が急激に高まっている。太陽電池には、化合物半導体または有機材料を用いたものなど様々な種類のものがあるが、現在、主流となっているのは、シリコン結晶を用いたものである。
現在、最も多く製造および販売されている太陽電池は、太陽光が入射する側の面である受光面と、受光面の反対側である裏面とにそれぞれ電極が形成された構造のものである。
しかしながら、受光面に電極を形成した場合には、電極における太陽光の反射および吸収があることから、電極の面積分だけ入射する太陽光の量が減少する。そのため、裏面のみに電極を形成した太陽電池の開発が進められている(たとえば特許文献1および特許文献2参照)。
図14に、特許文献1および特許文献2に記載の太陽電池の模式的な断面図を示す。図14に示される特許文献1および特許文献2に記載の太陽電池は、半導体基板111と、半導体基板111の裏面側に交互に設けられた第1半導体層112と第2半導体層114とを備えている。ここで、第1半導体層112の両端部は、それぞれ、第2半導体層114の端部で覆われており、第1半導体層112と第2半導体層114とが重なっている重なり領域を形成している。そして、第1半導体層112の端部が第2半導体層114の端部で覆われている領域は、絶縁層116で覆われている。
また、第1半導体層112上には透明電極層118aが設けられるとともに、第2半導体層114上には透明電極層118bが設けられている。また、透明電極層118a上には収集電極層120aが設けられており、透明電極層118b上には収集電極層120bが設けられている。透明電極層118aと収集電極層120aとの積層体と、透明電極層118bと収集電極層120bとの積層体とは分離溝130によって電気的に分離されており、分離溝130が電極間のギャップ領域を構成している。
特許第5094949号明細書 特許第5230222号明細書
特許文献1および特許文献2に記載の太陽電池は、絶縁層116上に分離溝130を形成して作製されているが、太陽電池の製造コストを低減するために、絶縁層116を形成することなく太陽電池を作製することが要望されている。また、絶縁層116を形成しない場合には、絶縁層116を形成する場合と比較して、収集電極層120aと収集電極層120bとの間のギャップ領域に対する分離溝130の位置を厳密に決定することによって、太陽電池の特性を低下させないことも要望されている。
ここで開示された実施形態は、第1導電型または第2導電型の半導体基板と、半導体基板の一方の側に設けられた、第1導電型非晶質半導体膜と、第2導電型非晶質半導体膜と、第1導電型非晶質半導体膜上の第1電極と、第2導電型非晶質半導体膜上の第2電極とを備え、第1導電型非晶質半導体膜の端部と第2導電型非晶質半導体膜の端部とが重なっている領域である重なり領域を有し、隣り合う第1電極と第2電極との間のギャップ領域の幅が重なり領域の幅よりも広く、ギャップ領域の幅が120μm以下である光電変換素子である。
ここで開示された実施形態は、第1導電型または第2導電型の半導体基板と、半導体基板の一方の側に設けられた、第1導電型非晶質半導体膜と、第2導電型非晶質半導体膜と、第1導電型非晶質半導体膜上の第1電極と、第2導電型非晶質半導体膜上の第2電極とを備え、第1導電型非晶質半導体膜の端部と第2導電型非晶質半導体膜の端部とが重なっている領域である重なり領域を有し、隣り合う第1電極と第2電極との間のギャップ領域の幅が重なり領域の幅よりも広く、ギャップ領域の面積率が16%以下である光電変換素子である。
ここで開示された実施形態は、第1導電型または第2導電型の半導体基板の一方の側に第1導電型非晶質半導体膜を形成する工程と、第1導電型非晶質半導体膜の一部を厚さ方向に除去することによって半導体基板の一部を露出させる工程と、半導体基板および第1導電型非晶質半導体膜上に第2導電型非晶質半導体膜を形成する工程と、第1導電型非晶質半導体膜上に第1電極を形成する工程と、第2導電型非晶質半導体膜上に第2電極を形成する工程と、を含み、第2導電型非晶質半導体膜は、第1導電型非晶質半導体膜の端部と第2導電型非晶質半導体膜の端部とが重なっている領域である重なり領域が形成されるように形成され、第1電極および第2電極は、隣り合う第1電極と第2電極との間のギャップ領域の幅が重なり領域の幅よりも広くなるとともに、ギャップ領域の幅が120μm以下となるように形成される光電変換素子の製造方法である。
ここで開示された実施形態は、第1導電型または第2導電型の半導体基板の一方の側に第1導電型非晶質半導体膜を形成する工程と、第1導電型非晶質半導体膜の一部を厚さ方向に除去することによって半導体基板の一部を露出させる工程と、半導体基板および第1導電型非晶質半導体膜上に第2導電型非晶質半導体膜を形成する工程と、第1導電型非晶質半導体膜上に第1電極を形成する工程と、第2導電型非晶質半導体膜上に第2電極を形成する工程と、を含み、第2導電型非晶質半導体膜は、第1導電型非晶質半導体膜の端部と第2導電型非晶質半導体膜の端部とが重なっている領域である重なり領域が形成されるように形成され、第1電極および第2電極は、隣り合う第1電極と第2電極との間のギャップ領域の幅が重なり領域の幅よりも広くなるとともに、ギャップ領域の面積率が16%以下となるように形成される光電変換素子の製造方法である。
ここで開示された実施形態によれば、絶縁層を形成することなく特性の優れた光電変換素子を提供することができる。
実施形態1のヘテロ接合型バックコンタクトセルの模式的な断面図である。 ヘテロ接合型バックコンタクトセルの裏面の模式的な平面図である。 ヘテロ接合型バックコンタクトセルの製造方法の一例の製造工程の一部について図解する模式的な断面図である。 ヘテロ接合型バックコンタクトセルの製造方法の一例の製造工程の一部について図解する模式的な断面図である。 ヘテロ接合型バックコンタクトセルの製造方法の一例の製造工程の一部について図解する模式的な断面図である。 ヘテロ接合型バックコンタクトセルの製造方法の一例の製造工程の一部について図解する模式的な断面図である。 ヘテロ接合型バックコンタクトセルの製造方法の一例の製造工程の一部について図解する模式的な断面図である。 ヘテロ接合型バックコンタクトセルの製造方法の一例の製造工程の一部について図解する模式的な断面図である。 ヘテロ接合型バックコンタクトセルの製造方法の一例の製造工程の一部について図解する模式的な断面図である。 ヘテロ接合型バックコンタクトセルの製造方法の一例の製造工程の一部について図解する模式的な断面図である。 ヘテロ接合型バックコンタクトセルの製造方法の一例の製造工程の一部について図解する模式的な断面図である。 (a)は電極ピッチPを1.5mmに固定したときの短絡電流密度Jscの相対値[%]とギャップ領域の幅Wg[μm]との関係を示す図であり、(b)は電極ピッチPを1.5mmに固定したときのFFの相対値[%]とギャップ領域の幅Wg[μm]との関係を示す図である。 (a)は電極ピッチPを1.5mmに固定したときの短絡電流密度Jscの相対値[%]とギャップ領域の面積率[%]との関係を示す図であり、(b)は電極ピッチPを1.5mmに固定したときのFFの相対値[%]とギャップ領域の面積率[%]との関係を示す図である。 特許文献1および特許文献2に記載の太陽電池の模式的な断面図である。
以下、実施形態について説明する。なお、実施形態の説明に用いられる図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表わすものとする。
[実施形態1]
<ヘテロ接合型バックコンタクトセルの構成>
図1に、実施形態1の光電変換素子としてのヘテロ接合型バックコンタクトセルの模式的な断面図を示す。実施形態1のヘテロ接合型バックコンタクトセル10は、n型単結晶シリコン基板である半導体基板1と、半導体基板1の一方側の表面(裏面)に接して設けられた第1のi型非晶質半導体膜2と第2のi型非晶質半導体膜4とを備えている。実施形態1においては、第1のi型非晶質半導体膜2および第2のi型非晶質半導体膜4は、それぞれ、i型非晶質シリコン膜である。
第1のi型非晶質半導体膜2上には、第1のi型非晶質半導体膜2に接する第1導電型非晶質半導体膜3が設けられている。また、第2のi型非晶質半導体膜4上には、第2のi型非晶質半導体膜4に接する第2導電型非晶質半導体膜5が設けられている。実施形態1において、第1導電型非晶質半導体膜3はp型非晶質シリコン膜であり、第2導電型非晶質半導体膜5はn型非晶質シリコン膜である。
第1導電型非晶質半導体膜3上には、第1導電型非晶質半導体膜3に接する第1電極11が設けられている。また、第2導電型非晶質半導体膜5上には、第2導電型非晶質半導体膜5に接する第2電極12が設けられている。
隣り合う第1電極11と第2電極12との間のギャップ領域22の幅は、Wgとなっている。また、第1電極11と第2電極12とは、それぞれ、電極間ピッチPでそれぞれ1本ずつ交互に配置されている。
第2のi型非晶質半導体膜4と第2導電型非晶質半導体膜5との積層体の両端部は、それぞれ、第1のi型非晶質半導体膜2と第1導電型非晶質半導体膜3との積層体の端部を覆っている。そのため、第1導電型非晶質半導体膜3の端部と、第2導電型非晶質半導体膜5の端部とは、第2のi型非晶質半導体膜4を介して重なっている。そして、第1導電型非晶質半導体膜3の端部と第2導電型非晶質半導体膜5の端部とが第2のi型非晶質半導体膜4を介して重なっている領域を重なり領域21とする。重なり領域21は幅Woを有している。また、第2のi型非晶質半導体膜4と第2導電型非晶質半導体膜5との積層体は、隣り合う第1電極11と第2電極12との間において半導体基板1の裏面側に突出している。
図2に、実施形態1のヘテロ接合型バックコンタクトセル10の裏面の模式的な平面図を示す。図2に示すように、ヘテロ接合型バックコンタクトセル10の半導体基板1の裏面には、帯状の第1電極11と、帯状の第2電極12とが、間隔を空けて、第1電極11および第2電極12のそれぞれの長手方向が同一の方向となるようにして、交互に配置されている。また、第1導電型非晶質半導体膜3と第2導電型非晶質半導体膜5とが第2のi型非晶質半導体膜4を介して重なっている重なり領域21も帯状となっており、重なり領域21も重なり領域21の長手方向が第1電極11および第2電極12のそれぞれと同一の方向となるように配置されている。
なお、本明細書において、重なり領域21は、第1導電型非晶質半導体膜3の端部と第2導電型非晶質半導体膜5の端部とが重なっている領域とされる。ここで、第1導電型非晶質半導体膜3の端部と第2導電型非晶質半導体膜5の端部とは直接接していてもよく、第1導電型非晶質半導体膜3の端部と第2導電型非晶質半導体膜5の端部との間には他の層が介在していてもよい。また、重なり領域21の幅Woは、重なり領域21の長手方向と直交する方向の長さとされる。
また、本明細書において、ギャップ領域22は、隣り合う1対の第1電極11と第2電極12とにおいて、第1電極11の第2電極12側の側面11aと、第2電極12の第1電極11側の側面12aとの間の領域とされる。また、ギャップ領域22の幅Wgは、ギャップ領域22の長手方向と直交する方向の長さとされる。
また、本明細書において、電極ピッチPは、異なる極性の電極(たとえば第2電極12)を挟んで配置された1対の電極(たとえば第1電極11)のそれぞれの幅方向の中心間の最短距離とされる。
<ヘテロ接合型バックコンタクトセルの製造方法>
以下、図3〜図11の模式的断面図を参照して、ヘテロ接合型バックコンタクトセル10の製造方法の一例について説明する。まず、図3に示すように、半導体基板1の裏面の全面に第1のi型非晶質半導体膜2を形成する。第1のi型非晶質半導体膜2の形成方法は特に限定されないが、たとえばプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いることができる。
半導体基板1としては、n型単結晶シリコン基板を好適に用いることができるがn型単結晶シリコン基板に限定されず、たとえば従来から公知のn型半導体基板を適宜用いることができる。
第1のi型非晶質半導体膜2としては、i型非晶質シリコン膜を好適に用いることができるがi型非晶質シリコン膜に限定されず、たとえば従来から公知のi型非晶質半導体膜を用いることもできる。
なお、本明細書において「i型」とは、完全な真性の状態だけでなく、十分に低濃度(n型不純物濃度が1×1015個/cm3未満、かつp型不純物濃度が1×1015個/cm3未満)であればn型またはp型の不純物が混入された状態のものも含む意味である。
また、本明細書において「非晶質シリコン」には、シリコン原子の未結合手(ダングリングボンド)が水素で終端されていない非晶質シリコンだけでなく、水素化非晶質シリコンなどのシリコン原子の未結合手が水素で終端されたものも含まれるものとする。
次に、図4に示すように、第1のi型非晶質半導体膜2上に第1導電型非晶質半導体膜3を形成する。第1導電型非晶質半導体膜3の形成方法は特に限定されないが、たとえばプラズマCVD法を用いることができる。
第1導電型非晶質半導体膜3としては、p型非晶質シリコン膜を好適に用いることができるがp型非晶質シリコン膜に限定されず、たとえば従来から公知のp型非晶質半導体膜を用いることもできる。
なお、第1導電型非晶質半導体膜3に含まれるp型不純物としては、たとえばボロンを用いることができる。また、本明細書において、「p型」とは、p型不純物濃度が1×1015個/cm3以上の状態を意味する。
次に、図5に示すように、第1導電型非晶質半導体膜3上に、第1のi型非晶質半導体膜2と第1導電型非晶質半導体膜3との積層体を厚さ方向にエッチングする箇所に開口部を有するフォトレジスト等のエッチングマスク31を形成する。
次に、図6に示すように、エッチングマスク31をマスクとして、第1のi型非晶質半導体膜2と第1導電型非晶質半導体膜3との積層体の一部を厚さ方向にエッチングする。これにより、半導体基板1の裏面の一部を露出させる。その後、図7に示すように、エッチングマスク31をすべて除去する。
次に、図8に示すように、半導体基板1および第1のi型非晶質半導体膜2と第1導電型非晶質半導体膜3との積層体を覆うようにして第2のi型非晶質半導体膜4を形成する。第2のi型非晶質半導体膜4の形成方法は特に限定されないが、たとえばプラズマCVD法を用いることができる。
第2のi型非晶質半導体膜4としては、i型非晶質シリコン膜を好適に用いることができるがi型非晶質シリコン膜に限定されず、たとえば従来から公知のi型非晶質半導体膜を用いることもできる。
次に、図9に示すように、第2のi型非晶質半導体膜4上に第2導電型非晶質半導体膜5を形成する。第2導電型非晶質半導体膜5の形成方法は特に限定されないが、たとえばプラズマCVD法を用いることができる。
第2導電型非晶質半導体膜5としては、n型非晶質シリコン膜を好適に用いることができるがn型非晶質シリコン膜に限定されず、たとえば従来から公知のn型非晶質半導体膜を用いることもできる。
なお、第2導電型非晶質半導体膜5を構成するn型非晶質シリコン膜に含まれるn型不純物としては、たとえばリンを用いることができる。また、本明細書において、「n型」とは、n型不純物濃度が1×1015個/cm3以上の状態を意味する。
次に、図10に示すように、半導体基板1の裏面上の第2のi型非晶質半導体膜4と第2導電型非晶質半導体膜5との積層体を残す部分にのみフォトレジスト等のエッチングマスク32を形成する。
次に、エッチングマスク32をマスクとして、第2のi型非晶質半導体膜4と第2導電型非晶質半導体膜5との積層体の一部を厚さ方向にウエットエッチングすることによって、図11に示すように、第1導電型非晶質半導体膜3の一部を露出させる。その後、エッチングマスク32を完全に除去する。
次に、図1に示すように、第1導電型非晶質半導体膜3に接するように第1電極11を形成し、第2導電型非晶質半導体膜5に接するように第2電極12を形成する。なお、第1電極11および第2電極12の形成方法は特に限定されないが、たとえば蒸着法などを用いることができる。以上により、実施形態1のヘテロ接合型バックコンタクトセル10が完成する。
<特性の評価>
電極ピッチPを1.5mmに固定し、ギャップ領域22の幅Wgをそれぞれ30μm、40μm、60μm、120μmおよび160μmとした実施形態1のヘテロ接合型バックコンタクトセル10のサンプルを上述のようにして作製した。そして、上述のようにして作製したそれぞれのサンプルに対して、ソーラシミュレータを用いて、疑似太陽光(エアマス1.5)を1kW/cm2のエネルギー密度で照射して電流−電圧曲線を作製し、短絡電流密度Jscの相対値[%]およびフィルファクター(FF)の相対値[%]を求めた。その結果を図12(a)および図12(b)に示す。図12(a)に、短絡電流密度Jscの相対値[%]とギャップ領域22の幅Wg[μm]との関係を示し、図12(b)に、FFの相対値[%]とギャップ領域22の幅Wg[μm]との関係を示す。
なお、図12(a)に示す短絡電流密度Jscの相対値[%]および図12(b)に示すFFの相対値[%]は、それぞれ、ギャップ領域22の幅Wgが60μmであるときの短絡電流密度Jscの最高値およびFFの最高値をそれぞれ100[%]としたときの相対値[%]で表されている。なお、図12(a)および図12(b)の右に進むにしたがってギャップ領域の幅Wgが広くなり、図12(a)および図12(b)の上に進むにしたがってJscの相対値およびFFの相対値が大きくなっている。
図12(a)および図12(b)に示すように、ギャップ領域22の幅Wgがそれぞれ30μm、40μm、60μmおよび120μmであるサンプルは、ギャップ領域22の幅Wgが160μmであるサンプルと比べて、JscおよびFFがともに高くなる傾向にあることが確認された。
また、図12(a)および図12(b)に示すように、ギャップ領域22の幅Wgが120μm以下である場合にはJscおよびFFがともに高くなり、ギャップ領域22の幅Wgが30μm以上60μm以下である場合、特に、40μm以上60μm以下である場合にJscおよびFFがともに高くなることが確認された。
上記の結果から、特許文献1および特許文献2に記載の太陽電池のような絶縁層116を形成することなく特性の優れた光電変換素子を得る観点からは、ギャップ領域22の幅Wgは120μm以下であること、特に60μm以下であることが好ましく、ギャップ領域22の幅Wgが30μm以上60μm以下である場合、特に、40μm以上60μm以下である場合にはJscおよびFFがさらに高い光電変換素子を得ることができると考えられる。
[実施形態2]
電極ピッチPを1.5mmに固定し、ギャップ領域22の面積率をそれぞれ4%、5%、8%、16%および24%としたヘテロ接合型バックコンタクトセル10のサンプルを実施形態1と同様にして作製した。そして、それぞれのサンプルに対して、ソーラシミュレータを用いて、疑似太陽光(エアマス1.5)を1kW/cm2のエネルギー密度で照射して電流−電圧曲線を作製し、短絡電流密度Jscの相対値[%]およびフィルファクター(FF)の相対値[%]を求めた。その結果を図13(a)および図13(b)に示す。図13(a)に、短絡電流密度Jscの相対値[%]とギャップ領域22の面積率[%]との関係を示し、図13(b)に、FFの相対値[%]とギャップ領域22の面積率[%]との関係を示す。
なお、図13(a)に示す短絡電流密度Jscの相対値[%]および図13(b)に示すFFの相対値[%]は、それぞれ、ギャップ領域の面積率が8%であるときの短絡電流密度Jscの最高値およびFFの最高値をそれぞれ100[%]としたときの相対値[%]で表されている。なお、図13(a)および図13(b)の右に進むにしたがってギャップ領域の面積率が大きくなり、図13(a)および図13(b)の上に進むにしたがってJscの相対値およびFFの相対値が大きくなっている。
また、本明細書において、ギャップ領域22の面積率[%]は、半導体基板1の裏面における隣り合う1対の第1電極11と第2電極12とのそれぞれの面積とこれらの電極の間のギャップ領域22の面積との総和に対するギャップ領域22の面積の割合[%]とされる。たとえば、図2を用いて、ギャップ領域22の面積率[%]の算出方法を説明すると、半導体基板1の裏面における1本の第1電極11の面積をS1とし、その第1電極11の隣りに配置された1本の第2電極12の面積をS2とし、これらの電極の間の1つのギャップ領域22の面積をS3としたとき、ギャップ領域22の面積率[%]は以下の式(I)で表される。なお、図2において、第1電極11は2本示されており、第2電極12は1本示されており、ギャップ領域22は2つ示されている。
ギャップ領域22の面積率[%]=100×2×S3/(S1+S2+2×S3) …(I)
図13(a)および図13(b)に示す結果から、ギャップ領域22の面積率がそれぞれ4%、5%、8%および16%であるサンプルは、ギャップ領域22の面積率が24%であるサンプルと比べて、JscおよびFFがともに高くなることが確認された。
また、図13(a)および図13(b)に示す結果から、ギャップ領域22の面積率が16%以下である場合にJscおよびFFがともに高くなり、ギャップ領域22の面積率が4%以上8%以下である場合、特に、5%以上8%以下である場合にJscおよびFFがともに高くなることが確認された。
[ギャップ領域の面積率についての特性の評価]
実施形態2の結果から、特性の優れた光電変換素子を得る観点からは、ギャップ領域22の面積率は、16%以下であることが好ましく、8%以下であることがより好ましいと考えられる。
また、実施形態2の結果から、特性の優れた光電変換素子を得る観点からは、ギャップ領域22の面積率は、4%以上であることが好ましく、5%以上であることがより好ましいと考えられる。
[実施形態3]
上記の実施形態1および実施形態2においては、第1電極11および第2電極12の形状がそれぞれ帯状である場合について説明したが、第1電極11および第2電極12の形状は帯状に限定されず、第1電極11および/または第2電極12の形状が、たとえばドット状等の他の形状であっても同様の効果を得ることができる。
[実施形態4]
第1電極11の形状を帯状とし、第2電極12の形状のみをドット状等の帯状以外の形状とする態様であっても同様の効果を得ることができる。
[付記]
(1)ここで開示された実施形態は、第1導電型または第2導電型の半導体基板と、半導体基板の一方の側に設けられた、第1導電型非晶質半導体膜と、第2導電型非晶質半導体膜と、第1導電型非晶質半導体膜上の第1電極と、第2導電型非晶質半導体膜上の第2電極と、を備え、第1導電型非晶質半導体膜の端部と第2導電型非晶質半導体膜の端部とが重なっている領域である重なり領域を有し、隣り合う第1電極と第2電極との間のギャップ領域の幅が重なり領域の幅よりも広く、ギャップ領域の幅が120μm以下である光電変換素子である。この場合には、JscおよびFF等の特性に優れた光電変換素子とすることができる。
(2)ここで開示された実施形態の光電変換素子においては、ギャップ領域の幅は60μm以下であることが好ましい。この場合には、JscおよびFF等の特性に優れた光電変換素子とすることができる。
(3)ここで開示された実施形態の光電変換素子においては、ギャップ領域の幅は30μm以上であることが好ましい。この場合には、JscおよびFF等の特性に優れた光電変換素子とすることができる。
(4)ここで開示された実施形態の光電変換素子においては、ギャップ領域の幅は40μm以上であることが好ましい。この場合には、JscおよびFF等の特性に優れた光電変換素子とすることができる。
(5)ここで開示された実施形態は、第1導電型または第2導電型の半導体基板と、半導体基板の一方の側に設けられた、第1導電型非晶質半導体膜と、第2導電型非晶質半導体膜と、第1導電型非晶質半導体膜上の第1電極と、第2導電型非晶質半導体膜上の第2電極と、を備え、第1導電型非晶質半導体膜の端部と第2導電型非晶質半導体膜の端部とが重なっている領域である重なり領域を有し、隣り合う第1電極と第2電極との間のギャップ領域の幅が、重なり領域の幅よりも広く、ギャップ領域の面積率が16%以下である光電変換素子である。この場合には、JscおよびFF等の特性に優れた光電変換素子とすることができる。
(6)ここで開示された実施形態の光電変換素子において、ギャップ領域の面積率は8%以下であることが好ましい。この場合には、JscおよびFF等の特性に優れた光電変換素子とすることができる。
(7)ここで開示された実施形態の光電変換素子において、ギャップ領域の面積率は4%以上であることが好ましい。この場合には、JscおよびFF等の特性に優れた光電変換素子とすることができる。
(8)ここで開示された実施形態の光電変換素子において、ギャップ領域の面積率は5%以上であることが好ましい。この場合には、JscおよびFF等の特性に優れた光電変換素子とすることができる。
(9)ここで開示された実施形態の光電変換素子において、第1電極および第2電極は、それぞれ、帯状であることが好ましい。この場合にも、JscおよびFF等の特性に優れた光電変換素子とすることができる。
(10)ここで開示された実施形態の光電変換素子は、半導体基板と第1導電型非晶質半導体膜との間の第1のi型非晶質半導体膜と、半導体基板と第2導電型非晶質半導体膜との間の第2のi型非晶質半導体膜とをさらに含むことが好ましい。この場合にも、JscおよびFF等の特性に優れた光電変換素子とすることができる。
(11)ここで開示された実施形態の光電変換素子において、第1のi型非晶質半導体膜は、i型非晶質シリコンを含むことが好ましい。この場合にも、JscおよびFF等の特性に優れた光電変換素子とすることができる。
(12)ここで開示された実施形態の光電変換素子において、第2のi型非晶質半導体膜は、i型非晶質シリコンを含むことが好ましい。この場合にも、JscおよびFF等の特性に優れた光電変換素子とすることができる。
(13)ここで開示された実施形態の光電変換素子において、半導体基板と第1のi型非晶質半導体膜とが接していることが好ましい。この場合にも、JscおよびFF等の特性に優れた光電変換素子とすることができる。
(14)ここで開示された実施形態の光電変換素子において、半導体基板と第2のi型非晶質半導体膜とが接していることが好ましい。この場合にも、JscおよびFF等の特性に優れた光電変換素子とすることができる。
(15)ここで開示された実施形態の光電変換素子において、第1のi型非晶質半導体膜と第1導電型非晶質半導体膜とが接していることが好ましい。この場合にも、JscおよびFF等の特性に優れた光電変換素子とすることができる。
(16)ここで開示された実施形態の光電変換素子において、第2のi型非晶質半導体膜と第2導電型非晶質半導体膜とが接していることが好ましい。この場合にも、JscおよびFF等の特性に優れた光電変換素子とすることができる。
(17)ここで開示された実施形態の光電変換素子において、第1導電型非晶質半導体膜と第2導電型非晶質半導体膜との間に第2のi型非晶質半導体膜の端部が位置していることが好ましい。この場合にも、JscおよびFF等の特性に優れた光電変換素子とすることができる。
(18)ここで開示された実施形態の光電変換素子において、第2のi型非晶質半導体膜の端部が、第1導電型非晶質半導体膜および第2導電型非晶質半導体膜のそれぞれと接していることが好ましい。この場合にも、JscおよびFF等の特性に優れた光電変換素子とすることができる。
(19)ここで開示された実施形態の光電変換素子において、半導体基板は、n型結晶シリコンを含むことが好ましい。この場合にも、JscおよびFF等の特性に優れた光電変換素子とすることができる。
(20)ここで開示された実施形態は、第1導電型または第2導電型の半導体基板の一方の側に第1導電型非晶質半導体膜を形成する工程と、第1導電型非晶質半導体膜の一部を厚さ方向に除去することによって半導体基板の一部を露出させる工程と、半導体基板および第1導電型非晶質半導体膜上に第2導電型非晶質半導体膜を形成する工程と、第1導電型非晶質半導体膜上に第1電極を形成する工程と、第2導電型非晶質半導体膜上に第2電極を形成する工程と、を含み、第2導電型非晶質半導体膜は、第1導電型非晶質半導体膜の端部と第2導電型非晶質半導体膜の端部とが重なっている領域である重なり領域が形成されるように形成され、第1電極および第2電極は、隣り合う第1電極と第2電極との間のギャップ領域の幅が重なり領域の幅よりも広くなるとともに、ギャップ領域の幅が120μm以下となるように形成される光電変換素子の製造方法である。この場合には、JscおよびFF等の特性に優れた光電変換素子とすることができる。
(21)ここで開示された実施形態の光電変換素子の製造方法においては、ギャップ領域の幅は60μm以下であることが好ましい。この場合には、JscおよびFF等の特性に優れた光電変換素子とすることができる。
(22)ここで開示された実施形態の光電変換素子の製造方法において、第1電極および第2電極は、ギャップ領域の幅が30μm以上となるように形成されることが好ましい。この場合には、JscおよびFF等の特性に優れた光電変換素子とすることができる。
(23)ここで開示された実施形態の光電変換素子の製造方法において、第1電極および第2電極は、ギャップ領域の幅が40μm以上となるように形成されることが好ましい。この場合には、JscおよびFF等の特性に優れた光電変換素子とすることができる。
(24)ここで開示された実施形態は、第1導電型または第2導電型の半導体基板の一方の側に第1導電型非晶質半導体膜を形成する工程と、第1導電型非晶質半導体膜の一部を厚さ方向に除去することによって半導体基板の一部を露出させる工程と、半導体基板および第1導電型非晶質半導体膜上に第2導電型非晶質半導体膜を形成する工程と、第1導電型非晶質半導体膜上に第1電極を形成する工程と、第2導電型非晶質半導体膜上に第2電極を形成する工程と、を含み、第2導電型非晶質半導体膜は、第1導電型非晶質半導体膜の端部と第2導電型非晶質半導体膜の端部とが重なっている領域である重なり領域が形成されるように形成され、第1電極および第2電極は、隣り合う第1電極と第2電極との間のギャップ領域の幅が重なり領域の幅よりも広くなるとともに、ギャップ領域の面積率が16%以下となるように形成される光電変換素子の製造方法である。この場合には、JscおよびFF等の特性に優れた光電変換素子を製造することができる。
(25)ここで開示された実施形態の光電変換素子の製造方法において、第1電極および第2電極は、ギャップ領域の面積率が8%以下となるように形成されることが好ましい。この場合には、JscおよびFF等の特性に優れた光電変換素子を製造することができる。
(26)ここで開示された実施形態の光電変換素子の製造方法において、ギャップ領域の面積率は4%以上であることが好ましい。この場合には、JscおよびFF等の特性に優れた光電変換素子を製造することができる。
(27)ここで開示された実施形態の光電変換素子の製造方法において、ギャップ領域の面積率は5%以上であることが好ましい。この場合には、JscおよびFF等の特性に優れた光電変換素子を製造することができる。
(28)ここで開示された実施形態の光電変換素子の製造方法において、第1導電型非晶質半導体膜を形成する工程は、半導体基板の一方の側に第1のi型非晶質半導体膜を形成する工程と、第1のi型非晶質半導体膜上に第1導電型非晶質半導体膜を形成する工程と、を含むことが好ましい。この場合にも、JscおよびFF等の特性に優れた光電変換素子を製造することができる。
(29)ここで開示された実施形態の光電変換素子の製造方法において、第2導電型非晶質半導体膜を形成する工程は、半導体基板の一方の側に第2のi型非晶質半導体膜を形成する工程と、第2のi型非晶質半導体膜上に第2導電型非晶質半導体膜を形成する工程と、を含むことが好ましい。この場合にも、JscおよびFF等の特性に優れた光電変換素子を製造することができる。
(30)ここで開示された実施形態の光電変換素子の製造方法は、第1のi型非晶質半導体膜と第1導電型非晶質半導体膜との第1の積層体の一部を除去することによって半導体基板の一部を露出させる工程と、半導体基板の露出面と第1の積層体を覆うように第2のi型非晶質半導体膜を形成する工程と、を含むことが好ましい。この場合には、JscおよびFF等の特性に優れた光電変換素子を製造することができる。
(31)ここで開示された実施形態の光電変換素子の製造方法は、第2のi型非晶質半導体膜と第2導電型非晶質半導体膜との第2の積層体の一部を除去することによって第1導電型非晶質半導体膜の一部を露出させる工程をさらに含み、第1導電型非晶質半導体膜の露出面上に第1電極を形成することが好ましい。この場合には、JscおよびFF等の特性に優れた光電変換素子を製造することができる。
以上のように本発明の実施形態について説明を行なったが、上述の各実施形態の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
ここで開示された実施形態は、光電変換素子および光電変換素子の製造方法に利用することができ、ヘテロ接合型バックコンタクトセルおよびその製造方法に好適に利用することができる。
1 半導体基板、2 第1のi型非晶質半導体膜、3 第1導電型非晶質半導体膜、4 第2のi型非晶質半導体膜、5 第2導電型非晶質半導体膜、10 ヘテロ接合型バックコンタクトセル、11 第1電極、11a 側面、12 第2電極、12a 側面、21 重なり領域、22 ギャップ領域、31,32 エッチングマスク、111 半導体基板、112 第1半導体層、114 第2半導体層、116 絶縁層、118a,118b 透明電極層、120a,120b 収集電極層、130 分離溝。

Claims (5)

  1. 第1導電型または第2導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板の一方の側に設けられた、第1導電型非晶質半導体膜と、第2導電型非晶質半導体膜と、
    前記第1導電型非晶質半導体膜上の第1電極と、
    前記第2導電型非晶質半導体膜上の第2電極と、を備え、
    前記第1導電型非晶質半導体膜の端部と前記第2導電型非晶質半導体膜の端部とが重なっている領域である重なり領域を有し、
    隣り合う前記第1電極と前記第2電極との間のギャップ領域の幅が、前記重なり領域の幅よりも広く、
    前記ギャップ領域の幅が120μm以下である、光電変換素子。
  2. 第1導電型または第2導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板の一方の側に設けられた、第1導電型非晶質半導体膜と、第2導電型非晶質半導体膜と、
    前記第1導電型非晶質半導体膜上の第1電極と、
    前記第2導電型非晶質半導体膜上の第2電極と、を備え、
    前記第1導電型非晶質半導体膜の端部と前記第2導電型非晶質半導体膜の端部とが重なっている領域である重なり領域を有し、
    隣り合う前記第1電極と前記第2電極との間のギャップ領域の幅が、前記重なり領域の幅よりも広く、
    前記ギャップ領域の面積率が16%以下である、光電変換素子。
  3. 前記第1電極および前記第2電極は、それぞれ、帯状である、請求項1または請求項2に記載の光電変換素子。
  4. 第1導電型または第2導電型の半導体基板の一方の側に第1導電型非晶質半導体膜を形成する工程と、
    前記第1導電型非晶質半導体膜の一部を厚さ方向に除去することによって前記半導体基板の一部を露出させる工程と、
    前記半導体基板および前記第1導電型非晶質半導体膜上に第2導電型非晶質半導体膜を形成する工程と、
    前記第1導電型非晶質半導体膜上に第1電極を形成する工程と、
    前記第2導電型非晶質半導体膜上に第2電極を形成する工程と、を含み、
    前記第2導電型非晶質半導体膜は、前記第1導電型非晶質半導体膜の端部と前記第2導電型非晶質半導体膜の端部とが重なっている領域である重なり領域が形成されるように形成され、
    前記第1電極および前記第2電極は、隣り合う前記第1電極と前記第2電極との間のギャップ領域の幅が前記重なり領域の幅よりも広くなるとともに、前記ギャップ領域の幅が120μm以下となるように形成される、光電変換素子の製造方法。
  5. 第1導電型または第2導電型の半導体基板の一方の側に第1導電型非晶質半導体膜を形成する工程と、
    前記第1導電型非晶質半導体膜の一部を厚さ方向に除去することによって前記半導体基板の一部を露出させる工程と、
    前記半導体基板および前記第1導電型非晶質半導体膜上に第2導電型非晶質半導体膜を形成する工程と、
    前記第1導電型非晶質半導体膜上に第1電極を形成する工程と、
    前記第2導電型非晶質半導体膜上に第2電極を形成する工程と、を含み、
    前記第2導電型非晶質半導体膜は、前記第1導電型非晶質半導体膜の端部と前記第2導電型非晶質半導体膜の端部とが重なっている領域である重なり領域が形成されるように形成され、
    前記第1電極および前記第2電極は、隣り合う前記第1電極と前記第2電極との間のギャップ領域の幅が前記重なり領域の幅よりも広くなるとともに、前記ギャップ領域の面積率が16%以下となるように形成される、光電変換素子の製造方法。
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