JP2011023648A - 太陽電池セル - Google Patents

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Abstract

【課題】さらなる特性の向上を達成することができる太陽電池セルを提供する。
【解決手段】第1導電型の半導体基板と、半導体基板の一方の表面側に形成された第1導電型不純物拡散領域と第2導電型不純物拡散領域とを備えており、第2導電型不純物拡散領域を複数有し、隣り合う第2導電型不純物拡散領域の間隔が400μm以下である太陽電池セルである。
【選択図】図3

Description

本発明は、太陽電池セルに関する。
近年、特に地球環境の保護の観点から、太陽光エネルギを電気エネルギに変換する太陽電池セルは次世代のエネルギ源としての期待が急激に高まっている。太陽電池セルの種類には、化合物半導体を用いたものや有機材料を用いたものなどの様々なものがあるが、現在、シリコン結晶を用いた太陽電池セルが主流となっている。
現在、最も多く製造および販売されている太陽電池セルは、太陽光が入射する側の面(受光面)にn電極が形成されており、受光面と反対側の面(裏面)にp電極が形成された両面電極型太陽電池セルである。
また、たとえば特許文献1には、太陽電池セルの受光面には電極を形成せず、太陽電池セルの受光面とは反対側の裏面のみにn電極およびp電極を形成した裏面電極型太陽電池セルが開示されている。
図14に、特許文献1に記載の裏面電極型太陽電池セルのn型シリコン基板の裏面における不純物拡散領域のパターンの模式的な平面図を示す。
特許文献1に記載の裏面電極型太陽電池セルのn型シリコン基板161の裏面においては、1本の帯状のn型ドーピング領域162と1本の帯状のp型ドーピング領域163とから不純物拡散領域のパターンが構成されている。そして、n型ドーピング領域162上にn電極が形成され、p型ドーピング領域163上にp電極が形成される。
なお、図14においては、説明の便宜上、n型ドーピング領域162およびp型ドーピング領域163はそれぞれ1つずつしか示していないが、実際には、n型ドーピング領域162およびp型ドーピング領域163はそれぞれ複数存在しており、n型ドーピング領域162とp型ドーピング領域163とは所定の間隔を空けて1本ずつ交互に配置されている。
特開2006−332273号公報
特許文献1においては、p型ドーピング領域163の面積率を60%以上80%以下とすることによって高い変換効率を有する裏面電極型太陽電池セルが得られることが記載されているが、裏面電極型太陽電池セルのさらなる特性の向上が要望されている。
上記の事情に鑑みて、本発明の目的は、さらなる特性の向上を達成することができる太陽電池セルを提供することにある。
本発明は、第1導電型の半導体基板と、半導体基板の一方の表面側に形成された第1導電型不純物拡散領域と第2導電型不純物拡散領域とを備えており、第2導電型不純物拡散領域を複数有し、隣り合う第2導電型不純物拡散領域の間隔が400μm以下である太陽電池セルである。
ここで、本発明の太陽電池セルにおいては、上記間隔は、隣り合う第2導電型不純物拡散領域の間において発生したキャリアの、最も近い第2導電型不純物拡散領域までの直線距離により定めることができる。
また、本発明は、第1導電型の半導体基板と、半導体基板の一方の表面側に形成された第1導電型不純物拡散領域と第2導電型不純物拡散領域とを備えており、第2導電型不純物拡散領域を複数有し、隣り合う第2導電型不純物拡散領域の間において発生したキャリアの、最も近い第2導電型不純物拡散領域までの直線距離が200μm以下である太陽電池セルである。
本発明によれば、さらなる特性の向上を達成することができる太陽電池セルを提供することができる。
本発明の太陽電池セルの一例である裏面電極型太陽電池セルの一例の模式的な断面図である。 (a)〜(g)は、図1に示す裏面電極型太陽電池セルの製造方法の一例を図解する模式的な断面図である。 2Dデバイスシミュレータを用いたシミュレーションにより特性が評価された裏面電極型太陽電池セルの幅方向の断面構造を模式的に示す図である。 図3に示す裏面電極型太陽電池セルの短絡電流密度(Jsc)とベース幅との関係を示す図である。 図1に示す裏面電極型太陽電池セルのn型シリコン基板の裏面におけるn+領域とp+領域との不純物拡散パターンの模式的な平面図である。 図1に示す裏面電極型太陽電池セルの半導体基板の裏面における不純物拡散パターンの一例の模式的な平面図である。 図1に示す裏面電極型太陽電池セルの半導体基板の裏面における不純物拡散パターンの他の一例の模式的な平面図である。 本発明における第2導電型不純物拡散領域の配置パターンの一例の模式的な平面図である。 本発明における第2導電型不純物拡散領域の配置パターンの一例の模式的な平面図である。 本発明における第2導電型不純物拡散領域の配置パターンの一例の模式的な平面図である。 本発明における第2導電型不純物拡散領域の配置パターンの一例の模式的な平面図である。 本発明における第2導電型不純物拡散領域の配置パターンの一例の模式的な平面図である。 本発明における第2導電型不純物拡散領域の配置パターンの一例の模式的な平面図である。 特許文献1に記載の裏面電極型太陽電池セルのn型シリコン基板の裏面における不純物拡散領域のパターンの模式的な平面図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表わすものとする。
図1に、本発明の太陽電池セルの一例である裏面電極型太陽電池セルの一例の模式的な断面図を示す。
ここで、裏面電極型太陽電池セル8は、第1導電型の半導体基板1と、半導体基板1の裏面に形成された第1導電型不純物拡散領域2および第2導電型不純物拡散領域3と、第1導電型不純物拡散領域2に接するようにして形成された第1導電型用電極6と、第2導電型不純物拡散領域3に接するようにして形成された第2導電型用電極7とを含んでいる。
また、裏面電極型太陽電池セル8の半導体基板1の受光面にはテクスチャ構造などの凹凸構造が形成されており、その凹凸構造を覆うようにして反射防止膜5が形成されている。また、裏面電極型太陽電池セル8の半導体基板1の裏面にはパッシベーション膜4が形成されている。
なお、図1においては、説明の便宜上、第1導電型不純物拡散領域2および第2導電型不純物拡散領域3はそれぞれ1つずつしか示していないが、実際には、第1導電型不純物拡散領域2および第2導電型不純物拡散領域3はそれぞれ複数存在しており、第1導電型不純物拡散領域2と第2導電型不純物拡散領域3とは所定の間隔を空けて1本ずつ交互に配置されている。
以下、図2(a)〜図2(g)の模式的断面図を参照して、図1に示す裏面電極型太陽電池セル8の製造方法の一例について説明する。
まず、図2(a)に示すように、たとえばインゴットからスライスすることなどによって、半導体基板1の表面にスライスダメージ1aが形成された半導体基板1を用意する。ここで、半導体基板1としては、たとえば、n型またはp型のいずれかの導電型を有する多結晶シリコンまたは単結晶シリコンなどからなるシリコン基板を用いることができる。
次に、図2(b)に示すように、半導体基板1の表面のスライスダメージ1aを除去する。ここで、スライスダメージ1aの除去は、たとえば半導体基板1が上記のシリコン基板からなる場合には、上記のスライス後のシリコン基板の表面をフッ化水素水溶液と硝酸との混酸または水酸化ナトリウムなどのアルカリ水溶液などでエッチングすることなどによって行なうことができる。
ここで、スライスダメージ1aの除去後の半導体基板1の大きさおよび形状も特に限定されないが、半導体基板1の厚さをたとえば100μm以上500μm以下とすることができ、特に200μm程度とすることが好ましい。
次に、図2(c)に示すように、半導体基板1の裏面に、第1導電型不純物拡散領域2および第2導電型不純物拡散領域3をそれぞれ形成する。ここで、第1導電型不純物拡散領域2は、たとえば、第1導電型不純物を含む不純物拡散剤を用いた塗布拡散または第1導電型不純物を含むガスを用いた気相拡散などの方法により形成することができる。また、第2導電型不純物拡散領域3は、たとえば、第2導電型不純物を含む不純物拡散剤を用いた塗布拡散または第2導電型不純物を含むガスを用いた気相拡散などの方法により形成することができる。
ここで、第1導電型不純物拡散領域2は、第1導電型不純物を含み、n型またはp型の導電型を示す領域であれば特に限定されない。なお、第1導電型不純物としては、第1導電型がn型である場合にはたとえばリンなどのn型不純物を用いることができ、第1導電型がp型である場合にはたとえばボロンまたはアルミニウムなどのp型不純物を用いることができる。
また、第2導電型不純物拡散領域3は、第2導電型不純物を含み、第1導電型不純物拡散領域2とは逆の導電型を示す領域であれば特に限定されない。なお、第2導電型不純物としては、第2導電型がn型である場合にはたとえばリンなどのn型不純物を用いることができ、第2導電型がp型である場合にはたとえばボロンまたはアルミニウムなどのp型不純物を用いることができる。
なお、第1導電型はn型またはp型のいずれの導電型であってもよく、第2導電型は第1導電型と反対の導電型であればよい。すなわち、第1導電型がn型のときは第2導電型がp型となり、第1導電型がp型のときは第2導電型がn型となる。
次に、図2(d)に示すように、半導体基板1の裏面にパッシベーション膜4を形成する。ここで、パッシベーション膜4は、たとえば、熱酸化法またはプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法などの方法により形成することができる。
ここで、パッシベーション膜4としては、たとえば、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、または酸化シリコン膜と窒化シリコン膜との積層体などを用いることができるが、これらに限定されるものではない。
また、パッシベーション膜4の厚みは、たとえば0.05μm以上1μm以下とすることができ、特に0.2μm程度とすることが好ましい。
次に、図2(e)に示すように、半導体基板1の受光面の全面にテクスチャ構造などの凹凸構造を形成した後に、その凹凸構造上に反射防止膜5を形成する。
ここで、テクスチャ構造は、たとえば、半導体基板1の受光面をエッチングすることにより形成することができる。たとえば、半導体基板1がシリコン基板である場合には、たとえば水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムなどのアルカリ水溶液にイソプロピルアルコールを添加した液をたとえば70℃以上80℃以下に加熱したエッチング液を用いて半導体基板1の受光面をエッチングすることによって形成することができる。
また、反射防止膜5は、たとえばプラズマCVD法などにより形成することができる。なお、反射防止膜5としては、たとえば、窒化シリコン膜などを用いることができるが、これに限定されるものではない。
次に、図2(f)に示すように、半導体基板1の裏面のパッシベーション膜4の一部を除去することによってコンタクトホール4aおよびコンタクトホール4bを形成する。ここで、コンタクトホール4aは、第1導電型不純物拡散領域2の表面の少なくとも一部を露出させるようにして形成され、コンタクトホール4bは、第2導電型不純物拡散領域3の表面の少なくとも一部を露出させるようにして形成される。
なお、コンタクトホール4aおよびコンタクトホール4bはそれぞれ、たとえば、フォトリソグラフィ技術を用いてコンタクトホール4aおよびコンタクトホール4bの形成箇所に対応する部分に開口を有するレジストパターンをパッシベーション膜4上に形成した後にレジストパターンの開口からパッシベーション膜4をエッチングする方法、またはコンタクトホール4aおよびコンタクトホール4bの形成箇所に対応するパッシベーション膜4の部分にエッチングペーストを塗布した後に加熱することによってパッシベーション膜4をエッチングする方法などにより形成することができる。
次に、図2(g)に示すように、コンタクトホール4aを通して第1導電型不純物拡散領域2に接する第1導電型用電極6を形成するとともに、コンタクトホール4bを通して第2導電型不純物拡散領域3に接する第2導電型用電極7を形成することによって、裏面電極型太陽電池セル8が完成する。
2Dデバイスシミュレータを用いたシミュレーションにより、図3に示す幅方向の断面構造を有する裏面電極型太陽電池セルの特性について検討を行なった。
ここで、図3に示す裏面電極型太陽電池セルは、n型シリコン基板121(厚さ:200μm、n型不純物濃度:2×1015cm-3)と、n型シリコン基板121の裏面に形成されたn型不純物拡散領域であるn+領域122(n型不純物濃度:1×1020cm-3)と、n+領域122と所定の間隔をあけて形成されたp型不純物拡散領域であるp+領域123(p型不純物濃度:1×1019cm-3)と、n+領域122に接するようにして形成されたn型用電極126と、p+領域123に接するようにして形成されたp型用電極127と、を有する構成とした。ここで、n+領域122とp+領域123とはn型シリコン基板121の幅方向に交互に配列されている。
また、図3に示す裏面電極型太陽電池セルのn型シリコン基板121の受光面には反射防止膜125を形成するとともに、n型シリコン基板121の裏面のn型用電極126およびp型用電極127以外の領域にはパッシベーション膜124を形成する構成とした。
そして、n型シリコン基板121におけるキャリアの再結合速度を10cm/sに設定するとともに、n型シリコン基板121の裏面のn+領域122の表面におけるキャリアの再結合速度を1×104cm/sに設定し、p+領域123の表面におけるキャリアの再結合速度を5×104cm/sに設定した。
以上の構成を有する裏面電極型太陽電池セルにおいて、裏面電極型太陽電池セルの短絡電流密度(Jsc)とベース幅(隣り合うp+領域123の間隔)との関係をシミュレーションにより評価した。その結果を図4に示す。
ここで、短絡電流密度(Jsc)の評価は、n型シリコン基板121内部のキャリアライフタイムτが2.0ms、1.0msおよび0.5msであるときの隣り合うn型用電極126間のピッチを1mm、1.5mmおよび2mmとした場合のそれぞれについてベース幅を変化させて行なった。
なお、図4においては、縦軸が裏面電極型太陽電池セルの短絡電流密度(Jsc)を示し、横軸がベース幅(μm)を示している。また、図4における三角のマーク、正方形のマークおよび菱形のマークがそれぞれキャリアライフタイムτ2.0ms、1.0msおよび0.5msのときの短絡電流密度を示しており、それぞれのマークの斜線、白抜きおよび黒塗りがそれぞれの上記のピッチ1mm、1.5mmおよび2mmに相当している。
図4に示すように、キャリアライフタイムτ2.0ms、1.0msおよび0.5msの場合のいずれにおいても、裏面電極型太陽電池セルの短絡電流密度は、ベース幅の減少とともに上昇することがわかる。より具体的には、ベース幅が400μm以下の場合には短絡電流密度が高くなる傾向が見られ、特に、ベース幅が200μm以下の場合には短絡電流密度が高い状態で維持できることがわかった。
以上の結果から、裏面電極型太陽電池セルの短絡電流密度を高くして特性を向上させる観点からは、隣り合うp+領域123の間隔であるベース幅を400μm以下、特に200μm以下とすることが好ましいことがわかる。
図5の模式的平面図に、図1に示す裏面電極型太陽電池セル8の半導体基板1の裏面における第1導電型不純物拡散領域2と第2導電型不純物拡散領域3との不純物拡散パターンの一例を示す。
ここで、図5に示す1つの不純物拡散パターン(図5の実線部分)は、半導体基板1の裏面における帯状の第1導電型不純物拡散領域2と、第1導電型不純物拡散領域2とは所定の間隔をあけて配置された帯状の第2導電型不純物拡散領域3とから構成されており、その1つの不純物拡散パターンが図5の破線で示されているように半導体基板1の裏面の幅方向(図5の左右方向)に周期的に配列されている。なお、第1導電型不純物拡散領域2および第2導電型不純物拡散領域3はそれぞれ図5の上下方向に伸びる帯状に形成されている。
そして、半導体基板1の幅方向において隣り合う第2導電型不純物拡散領域3の間隔P1が400μm以下に設定される。
これは、本発明者が、半導体基板1の裏面内において隣り合う第2導電型不純物拡散領域3の間隔を400μm以下とすることによって、裏面電極型太陽電池セル8の短絡電流密度を大きくすることができることを見い出したことによるものである。
なお、図5に示す間隔P1は200μm以下であることが好ましい。半導体基板1の裏面内において隣り合う第2導電型不純物拡散領域3の間隔を200μm以下に設定することによって、裏面電極型太陽電池セル8の短絡電流密度をさらに大きくすることができる傾向にあるためである。
図6の模式的平面図に、図1に示す裏面電極型太陽電池セル8の半導体基板1の裏面における第1導電型不純物拡散領域2と第2導電型不純物拡散領域3との不純物拡散パターンの他の一例を示す。
ここで、図6に示す1つの不純物拡散パターン(図6の実線部分)は、半導体基板1の長さ方向(図6の上下方向)に伸びる帯状の第1導電型不純物拡散領域2と、第1導電型不純物拡散領域2とは所定の間隔をあけて配置された矩形状の第2導電型不純物拡散領域3とから構成されており、その1つの不純物拡散パターンが図6の破線で示されているように半導体基板1の裏面の幅方向(図6の左右方向)および長さ方向に周期的に配列されている。
そして、半導体基板1の幅方向において隣り合う第2導電型不純物拡散領域3の間隔P1が400μm以下に設定されるとともに、半導体基板1の長さ方向において隣り合う第2導電型不純物拡散領域3の間隔P2が400μm以下に設定される。
なお、図6に示す間隔P1および間隔P2はそれぞれ200μm以下であることが好ましい。半導体基板1の裏面内において隣り合う第2導電型不純物拡散領域3の間隔を200μm以下に設定することによって、裏面電極型太陽電池セル8の短絡電流密度をさらに大きくすることができる傾向にあるためである。
図7の模式的平面図に、図1に示す裏面電極型太陽電池セル8の半導体基板1の裏面における第1導電型不純物拡散領域2と第2導電型不純物拡散領域3との不純物拡散パターンの他の一例を示す。
ここで、図7に示す1つの不純物拡散パターン(図7の実線部分)は、半導体基板1の長さ方向(図7の上下方向)に伸びる帯状の第1導電型不純物拡散領域2と、第1導電型不純物拡散領域2とは所定の間隔をあけて配置された矩形状の2つの第2導電型不純物拡散領域3とから構成されており、その1つの不純物拡散パターンが図7の破線で示されているように半導体基板1の裏面の幅方向(図7の左右方向)および長さ方向に周期的に配列されている。
そして、ここでも、半導体基板1の幅方向において隣り合う第2導電型不純物拡散領域3の間隔P1が400μm以下に設定されるとともに、半導体基板1の長さ方向において隣り合う第2導電型不純物拡散領域3の間隔P2が400μm以下に設定されている。さらに、1つの不純物拡散パターン内において隣り合う第2導電型不純物拡散領域3の間隔P3も400μm以下に設定される。
したがって、図7に示す構成においても、半導体基板1の裏面内において隣り合う第2導電型不純物拡散領域3の間隔が400μm以下に設定されているため、裏面電極型太陽電池セル8の短絡電流密度を大きくすることができる。
また、図7に示す間隔P1、間隔P2および間隔P3はそれぞれ200μm以下であることが好ましい。この場合には、裏面電極型太陽電池セル8の短絡電流密度をさらに大きくすることができる傾向にある。
なお、たとえば図8の模式的平面図に示すように、半導体基板1の裏面内において、第2導電型不純物拡散領域3a,3b,3c,3dが配置されている場合には、「隣り合う第2導電型不純物拡散領域の間隔」は、領域3a−3b間では距離abとなり、領域3a−3c間では距離acとなり、領域3a−3d間では距離adとなり、領域3b−3c間では距離bcとなり、領域3b−3d間では距離bdとなり、領域3c−3d間では距離cdとなる。
ここで、図8に示す構成においては、領域3a−3d間の距離adおよび領域3b−3c間の距離bcがそれぞれ他の距離に比べて長くなる。そこで、裏面電極型太陽電池セル8の短絡電流密度をさらに大きくする観点からは、たとえば図9の模式的平面図に示すように、第2導電型不純物拡散領域が半導体基板1の長さ方向に互い違いに配置される構成、またはたとえば図10の模式的平面図に示すように、第2導電型不純物拡散領域が半導体基板1の幅方向に互い違いに配置される構成であることが好ましい。
なお、上記の「隣り合う第2導電型不純物拡散領域の間隔」は、隣り合う第2導電型不純物拡散領域の間において発生したキャリアの最も近い第2導電型不純物拡散領域までの直線距離により定めることもできる。
図11に、本発明における第2導電型不純物拡散領域の配置パターンの一例の模式的な平面図を示す。ここで、たとえば、第2導電型不純物拡散領域3a−3b間の距離abがたとえば400μm以下である場合には、領域3a−3b間の距離abの中点に対応する位置で発生したキャリア9の最も近い第2導電型不純物拡散領域3a(若しくは3b)までの直線距離が200μm以下となればよい。これは、領域3a−3c間の距離acの中点に対応する位置で発生したキャリア9、領域3a−3d間の距離adの中点に対応する位置で発生したキャリア9、領域3b−3c間では距離bcの中点に対応する位置で発生したキャリア9、領域3b−3d間の距離bdの中点に対応する位置で発生したキャリア9、または領域3c−3d間の距離cdの中点に対応する位置で発生したキャリア9においても同様である。
したがって、以上のように、隣り合う第2導電型不純物拡散領域の間において発生したキャリアの最も近い第2導電型不純物拡散領域までの直線距離が200μm以下となるように第2導電型不純物拡散領域を配置することによっても、裏面電極型太陽電池セルの短絡電流密度をさらに大きくすることができる。
また、上述したように、隣り合う第2導電型不純物拡散領域の間隔は200μm以下であることが好ましいため、上記の「隣り合う第2導電型不純物拡散領域の間において発生したキャリアの最も近い第2導電型不純物拡散領域までの直線距離」は100μm以下であることが好ましい。
また、裏面電極型太陽電池セル8の短絡電流密度をさらに大きくする観点からは、たとえば図12の模式的平面図に示すように、第2導電型不純物拡散領域が半導体基板1の長さ方向に互い違いに配置される構成、またはたとえば図13の模式的平面図に示すように、第2導電型不純物拡散領域が半導体基板1の幅方向に互い違いに配置される構成であることが好ましい。
図12および図13に示す構成においては、上記の「隣り合う第2導電型不純物拡散領域の間において発生したキャリアの最も近い第2導電型不純物拡散領域までの直線距離」は、第2導電型不純物拡散領域3a,3b,3cから等間隔に離れた位置で発生したキャリア9の最も近い第2導電型不純物拡散領域3a(若しくは3b若しくは3c)までの直線距離、または第2導電型不純物拡散領域3b,3c,3dから等間隔に離れた位置で発生したキャリア9の最も近い第2導電型不純物拡散領域3b(若しくは3c若しくは3d)までの直線距離となる。
また、本発明において、裏面電極型太陽電池セルの概念には、半導体基板の一方の表面(裏面)のみにp型用電極およびn型用電極の双方が形成された構成だけでなく、MWT(Metal Wrap Through)セル(半導体基板に設けられた貫通孔に電極の一部を配置した構成の太陽電池セル)などのいわゆるバックコンタクト型太陽電池(半導体基板の受光面と反対側の裏面から電流を取り出す構造の太陽電池)も含まれる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、太陽電池セルに利用することができる。
1 半導体基板、1a スライスダメージ、2 第1導電型不純物拡散領域、3,3a,3b,3c,3d 第2導電型不純物拡散領域、4 パッシベーション膜、4a コンタクトホール、4b コンタクトホール、5 反射防止膜、6 第1導電型用電極、7 第2導電型用電極、8 裏面電極型太陽電池セル、9 キャリア、121 n型シリコン基板、122 n+領域、123 p+領域、124 パッシベーション膜、125 反射防止膜、126 n型用電極、127 p型用電極、161 n型シリコン基板、162 n型ドーピング領域、163 p型ドーピング領域。

Claims (3)

  1. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板の一方の表面側に形成された第1導電型不純物拡散領域と第2導電型不純物拡散領域とを備えており、
    前記第2導電型不純物拡散領域を複数有し、
    隣り合う前記第2導電型不純物拡散領域の間隔が400μm以下である、太陽電池セル。
  2. 前記間隔は、隣り合う前記第2導電型不純物拡散領域の間において発生したキャリアの、最も近い前記第2導電型不純物拡散領域までの直線距離により定まる、請求項1に記載の太陽電池セル。
  3. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板の一方の表面側に形成された第1導電型不純物拡散領域と第2導電型不純物拡散領域とを備えており、
    前記第2導電型不純物拡散領域を複数有し、
    隣り合う前記第2導電型不純物拡散領域の間において発生したキャリアの、最も近い前記第2導電型不純物拡散領域までの直線距離が200μm以下である、太陽電池セル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016063071A (ja) * 2014-09-18 2016-04-25 シャープ株式会社 光電変換素子および光電変換素子の製造方法

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