JP2016062831A - 電線挿入順決定方法及び電線挿入順決定装置 - Google Patents

電線挿入順決定方法及び電線挿入順決定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ワイヤハーネスの分岐箇所の近傍で生じる電線間の絡みを抑制するための作業を効率化することが可能な電線挿入順決定方法を提供する。
【解決手段】コネクタを複数グループに区分し、共通の分岐点から分岐した枝線のコネクタは同一グループに割り当てる(S13)。枝線の本数や電線の回路数などに基づき、コネクタのグループ毎に優先度を割り当てる(S15)。その結果を利用して、ワイヤハーネスを構成する各電線のコネクタハウジングへの挿入順序を順次に決定する(S16〜S19)。絡みが生じやすい分岐点を通る電線に対する優先度を高くして、絡みの発生が減るような電線の挿入順序を効率的に決定できる。複数の電線を接続元のコネクタ及び接続先のコネクタが属するグループ毎に異なる回路として区分し、含まれる回路数に応じて各グループの優先度を決定する。
【選択図】図1

Description

本発明はワイヤハーネスを製造する際に利用可能な電線挿入順決定方法及び電線挿入順決定装置に関する。
例えば、車両に搭載されるワイヤハーネスは、車両の電源と車両上の様々な電装品との間を接続したり、多数の電装品同士の間を互いに接続するために用いられる。このようなワイヤハーネスは、例えば特許文献1の図10に示されるように、多数本の電線の集合体と、各電線の末端に接続される多数のコネクタとを含む。また、複数のサブハーネスを組み合わせてワイヤハーネスを構成する場合もある。
コネクタは、電気接続用の複数の端子と、これらを収容するための複数のキャビティが形成されたコネクタハウジングとで構成される。ワイヤハーネス或いはサブハーネスを製造する際には、電線又は電線の集合体の末端にそれぞれ端子を付加した状態で、各電線の端子をコネクタハウジングのキャビティに挿入しこれらを一体化する(特許文献1の図7、図8参照)。このような端子及び電線の挿入行程については、製造用のロボットを用いて各電線又は端子を把持し、所定のテーブル上に配置されたコネクタハウジングに端子付き電線を順番に挿入することが従来より行われている。
例えば、特許文献1に示されたワイヤハーネスの設計方法においては、新規のワイヤーハーネスの開発に必要な期間を大幅に短縮するための技術を示している。具体的には、ワイヤーハーネスCmpを複数のサブアッシーSub1〜Sub3に分割し、これらのサブアッシーSub1〜Sub3の三次元形状を、ハーネス組立作業台16上に配策した状態で所定の表示ディスプレイに合成表示する。また、各サブアッシーSub1〜Sub3の表示位置を例えばZ軸方向に任意に移動可能とする。これにより、試作品を作成しなくても、複数のサブアッシーSub1〜Sub3の組立順序を視覚的に容易にシミュレーションできる。
また、特許文献2においては、単一のデータベースに構築された接続支援情報に基づいて、複数のステーション毎に設定された電線接続作業を同一の図板上で迅速且つ正確に連続的に行うための電線接続支援装置を示している。
特開2003−132102号公報 特開2002−359049号公報
ところで、車両等に用いられるワイヤハーネスの場合には、様々な箇所に配置された様々な電装品同士の間をワイヤハーネスを介して接続する必要がある。したがって、このようなワイヤハーネスは、少なくとも1つの幹線部と、前記幹線部から分岐した複数の枝線部と、前記幹線部又は前記枝線部の端部に連結される複数のコネクタとを有する。つまり、ワイヤハーネスを構成する各電線が通る経路は複雑に入り組んでおり、分岐箇所において各電線の配索方向が変化する。
上記のようなワイヤハーネスにおいては、互いに重なり合った多数の電線がそれぞれ独自の経路に沿って配索されるので、特に分岐箇所において、互いに隣接する電線間で絡みが生じやすい。電線間で絡みが生じると、その箇所でワイヤハーネスの形状を曲げにくくなり、配索の作業性が悪化する。また、絡みにより各電線の経路長が長くなり、電線長の余裕が不足する場合もある。
このような電線間の絡みを解消するためには、ワイヤハーネスの設計変更について、作業者が手作業で試行錯誤を繰り返す必要があり、設計作業を効率的に行うことができなかった。
また、ワイヤハーネスを構成する多数の端子付き電線をコネクタハウジングの各キャビティに挿入する作業については、従来より事前に定めた順番に従って、規則的に行っていた。例えば、上下方向の上段と下段とのそれぞれに水平方向に並んだN個のキャビティが存在するコネクタハウジングに多数の端子付き電線を挿入する場合には、まず下段のキャビティを選択し、左から右に向かって下段の各キャビティに順番に電線を挿入する。これが完了したら、上段のキャビティを選択し、上段の左から右に向かって各キャビティに順番に電線を挿入する。このような規則的な作業を繰り返すことにより、全ての電線を各コネクタハウジングに挿入することができる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ワイヤハーネスの分岐箇所の近傍で生じる電線間の絡みを抑制するための作業を効率化することが可能な、電線挿入順決定方法及び電線挿入順決定装置を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る電線挿入順決定方法は、下記(1)〜(7)を特徴としている。
(1) 少なくとも1つの幹線部と、前記幹線部から分岐した複数の枝線部と、前記幹線部又は前記枝線部の端部に連結される複数のコネクタとを有するワイヤハーネスを製造する際に、前記幹線部又は前記枝線部を構成する複数の端子付き電線の各々を複数のコネクタのコネクタハウジングに挿入する順序を決定するための電線挿入順決定方法であって、
前記ワイヤハーネスに含まれる前記複数のコネクタを、事前に定めた規則に従って複数のグループに区分する第1の手順と、
区分された前記複数のグループについて、ワイヤハーネスの分岐部における電線の絡み特性を反映した優先度を割り当てる第2の手順と、
前記各グループに割り当てた前記優先度に基づいて、グループ内の複数コネクタ間、及び互いに異なるグループに属するコネクタ間を接続する各電線の挿入順序を決定する第3の手順と、
を有することを特徴とする。
(2) 上記(1)に記載の電線挿入順決定方法であって、
前記第2の手順では、前記ワイヤハーネスを構成する複数の電線を、接続元のコネクタ及び接続先のコネクタが属する前記グループ毎に異なる回路として区分し、含まれる回路の数の大小に応じて、前記各グループの優先度を決定する、
ことを特徴とする。
(3) 上記(1)に記載の電線挿入順決定方法であって、
前記第2の手順では、前記ワイヤハーネス上の同一箇所から分岐した前記枝線部の分岐枝数の大小に応じて、前記枝線部に該当する前記グループの優先度を定める、
ことを特徴とする。
(4) 上記(3)に記載の電線挿入順決定方法であって、
前記第2の手順では、前記幹線部上の分岐箇所に高い優先度を割り当て、前記ワイヤハーネスの末端に近づくにつれて分岐箇所に低い優先度を割り当てる、
ことを特徴とする。
(5) 上記(1)に記載の電線挿入順決定方法であって、
前記第3の手順では、分岐箇所における各電線の分岐方向の違いを区別し、グループ内の回路毎に分岐の優先度を考慮して挿入順序を決定する、
ことを特徴とする。
(6) 上記(5)に記載の電線挿入順決定方法であって、
前記第3の手順では、各電線の積層順序の違いを挿入順序に反映する、
ことを特徴とする。
(7) 上記(1)に記載の電線挿入順決定方法であって、
前記第1の手順では、共通の分岐点から分岐した複数の枝線に接続されるコネクタを共通のグループに割り当てる、
ことを特徴とする。
上記(1)の構成の電線挿入順決定方法によれば、ワイヤハーネスの分岐箇所の近傍で生じる電線間の絡みを抑制することが容易になる。例えば、前記幹線部の同一箇所から分岐した複数の枝線の各々の末端に接続されるコネクタを同一グループに割り当てる場合には、このグループと関係する電線の絡みに影響を及ぼす特定の分岐点における分岐数や、枝線の電線数を考慮して当該グループに優先度を割り当てることができる。そして、優先度に応じて変化する順序で各電線を挿入することにより、電線間の絡みを減らすことが可能になる。
上記(2)の構成の電線挿入順決定方法によれば、回路数を考慮して、すなわち互いに配索経路や方向が異なる電線の数を区別して、絡みの生じやすさを推定し、各グループの優先度を決定することができる。
上記(3)の構成の電線挿入順決定方法によれば、同一箇所における分岐枝数の大小を考慮して各グループの優先度を決定することができる。つまり、分岐枝数が多くなるに従い、方向の異なる多数の電線が互いに絡みやすく近接した状態で積層される頻度が高くなるので、挿入する順番をより優先的に決めることが望ましい。
上記(4)の構成の電線挿入順決定方法によれば、より絡みの生じやすい分岐箇所に高い優先度を割り当てることができる。つまり、幹線部は電線数が最も多くなり、末端の枝線になると電線数が減るので、絡みの生じやすさに応じた優先度を割り当てることができる。
上記(5)の構成の電線挿入順決定方法によれば、同じグループ内の各コネクタに接続される複数の電線について、回路毎に優先度を決めることができ、回路毎に順番に各電線を挿入することができる。つまり、同じ方向に向かう複数の電線を順番に積層してコネクタハウジングに挿入できるので、電線が整然と並んで積層されることになり、絡みが生じるのを防止できる。
上記(6)の構成の電線挿入順決定方法によれば、隣接する各電線の積層順序を考慮して挿入順序を決定するので、分岐部における絡みの発生を抑制できる。
上記(7)の構成の電線挿入順決定方法によれば、各分岐点における絡みの生じやすさを考慮してグループ毎に優先度を割り当てることが可能になる。したがって、各電線の最適な挿入順序を効率的に決定することが可能になる。
前述した目的を達成するために、本発明に係る電線挿入順決定装置は、下記(8)を特徴としている。
(8) 少なくとも1つの幹線部と、前記幹線部から分岐した複数の枝線部と、前記幹線部又は前記枝線部の端部に連結される複数のコネクタとを有するワイヤハーネスを製造する際に、前記幹線部又は前記枝線部を構成する複数の端子付き電線の各々を複数のコネクタのコネクタハウジングに挿入する順序の決定を支援する電線挿入順決定装置であって、
前記ワイヤハーネスに含まれる前記複数のコネクタを、事前に定めた規則に従って複数のグループに区分する第1の手順と、
区分された前記複数のグループについて、ワイヤハーネスの分岐部における電線の絡み特性を反映した優先度を割り当てる第2の手順と、
前記各グループに割り当てた前記優先度に基づいて、グループ内の複数コネクタ間、及び互いに異なるグループに属するコネクタ間を接続する各電線の挿入順序を決定する第3の手順と、
を含む処理を実行する制御部を備える、
ことを特徴とする。
上記(8)の構成の電線挿入順決定装置によれば、前記制御部が実行する処理により、各電線の挿入順序を決定を支援したり、或いは自動的に各電線の挿入順序を決定することができ、ワイヤハーネスの分岐箇所の近傍で生じる電線間の絡みを抑制することが容易になる。
本発明の電線挿入順決定方法及び電線挿入順決定装置によれば、ワイヤハーネスの分岐箇所の近傍で生じる電線間の絡みを抑制するための作業を効率化することが可能である。つまり、絡みが生じにくい順序で、各電線をコネクタハウジングに挿入するように、順番を決定することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、電線挿入順決定方法の処理手順を示すフローチャートである。 図2は、治具上に配置されたワイヤハーネス全体の構成の具体例を示す平面図である。 図3は、図2に示したワイヤハーネスの各コネクタをグループ毎に区分した状態の具体例を示す模式図である。 図4は、接続元及び接続先のコネクタグループが共通の電線の回路数の具体例を示す模式図である。 図5は、接続元及び接続先のコネクタグループが共通の電線の回路グループと各コネクタグループとの対応関係を表す模式図である。 図6は、図2に示したワイヤハーネスの各コネクタに電線を挿入する場合の、回路グループ毎の挿入順序の具体例を示す模式図である。
本発明の電線挿入順決定方法及び電線挿入順決定装置に関する具体的な実施の形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
<ワイヤハーネスの構成の具体例の説明>
治具10上に配置されたワイヤハーネス20全体の構成の具体例を図2に示す。すなわち、車両上の様々な箇所に配置される電装品同士を電気的に接続するための多数の電線のそれぞれを、事前に定めた経路を通過するように配索すると共に、各電線の線路長や電線端部の位置を合わせ、これらの電線を積層し束ねた集合体をワイヤハーネス20もしくはその一部分として図2に示すように治具10上に構成する。
また、ワイヤハーネス20を構成する各電線の端部は、事前に指定された特定のコネクタと接続される。実際には、各電線の末端に金属製の端子が付加され、各々の端子が電線と共にコネクタを構成するコネクタハウジングの開口部(キャビティ)に挿入される。
図2に示したワイヤハーネス20は、最も多くの電線が積層された主要な箇所として幹線21を有している。また、ワイヤハーネス20は幹線21から分岐された枝線22A、22B、22C、22D、22E、22F、22G、22H、22I、22J、及び22Kを有している。
枝線22Aの末端はコネクタ24Aと接続される。つまり、枝線22Aを構成する1つ又は複数の電線の先端の端子(図示せず)が、電線と共にコネクタ24Aのコネクタハウジングに設けられたキャビティに挿入され固定される。同様に、枝線22B、22C、22D、22E、22F、22G、22H、22I、22J、及び22Kの末端は、それぞれコネクタ24B、24C、24D、24E、24F、24G、24H、24I、24J、及び24Kと接続される。また、幹線21の右端はコネクタ24Lと接続される。
図2に示したワイヤハーネス20は、複数の箇所にそれぞれ設けられた分岐部23A、24B、24C、24D、及び24Eを有している。例えば、幹線21を通る多数の電線の一部が分岐部23Dで幹線21から分岐されて枝線22A及び枝線22Bとなる。また、分岐部23Eで幹線21から分岐された電線が枝線22Cを構成する。また、分岐部23Aで幹線21から分岐された電線が枝線22D及び枝線22Eを構成する。また、分岐部23Bで幹線21から分岐された電線が枝線22F、枝線22G、及び枝線22Hを構成する。また、分岐部23Cで幹線21から分岐された電線が枝線22I及び枝線22Jを構成する。また、分岐部23Fで幹線21から分岐された電線が枝線22Kを構成する。
<電線の絡みの説明>
図2に示したような構成のワイヤハーネス20は、多数の電線を順番に積層した電線の集合体とすることにより、電線群を整然と配置することができる。しかし、ワイヤハーネス20の全ての箇所で多数の電線を整然と並べることは不可能である。すなわち、互いに異なる経路を通過する電線群の集合体としてワイヤハーネス20が構成されているので、各分岐部23A、24B、24C、24D、及び24Eでは、互いに隣接する電線同士の向きが変化したり、積層順の上下関係が入れ替わる場合もある。そのため、分岐部23A、24B、24C、24D、及び24Eにおいては、隣接する電線同士が絡み合った状態でワイヤハーネス20が形成される可能性がある。つまり、分岐箇所の近傍で電線の絡みが生じやすい。
また、図2に示したワイヤハーネス20のように多数のコネクタ24A〜24Lが存在する場合には、各コネクタの並び順や、コネクタハウジング内のキャビティの並び順に従って規則的な順番で各電線をキャビティに挿入するだけでは、ワイヤハーネス20の分岐箇所における電線の絡みを解消することは難しい。つまり、多数の電線の挿入順序を規則的な順番に従って決定した場合には、分岐箇所における電線間の方向の変化や積層順の入れ替わりなどに起因して絡みが生じるのを避けることはできない。
ワイヤハーネス20を構成する電線間で絡みが生じると、ワイヤハーネス20全体の形状を曲げにくくなるため、ワイヤハーネス20を車両に搭載する際などに作業性の悪化が予想される。また、絡みによって各電線が余分な経路を通過することになるため、電線長の余裕が不足する可能性もある。
<電線の絡みを減らす方法の説明>
ワイヤハーネス20に生じる電線間の絡みを減らすためには、ワイヤハーネス20の分岐箇所において、隣接する電線間で方向が頻繁に変化したり、積層順序の入れ替わりが生じるのを抑制する必要がある。具体的にはワイヤハーネス20を構成する各電線を各コネクタハウジングに挿入する際の挿入順序を工夫し最適化することにより、電線間の絡みを減らすことが可能である。
<最適な電線挿入順序を決定する方法>
<各コネクタのグループ分け:S13>
電線挿入順序を最適化するためには、より絡みが生じやすい箇所について、優先的に順序を決めることが良いと考えられる。そこで、まず次に示す規則に従って、ワイヤハーネス20に含まれる多数のコネクタを複数のグループに区分する。
(規則1):同じ分岐箇所から分岐した枝線と接続されるコネクタを互いに同じコネクタグループに割り当てる(同じ優先度を割り当てるため)。
(規則2):1グループ内のコネクタ数を上限値(例えば10個)以内とする。
(規則3):1グループ内の回路数を上限値(例えば30回路)以内とする。
(規則4):幹線21からの枝寸法の差が所定値(例えば500mm)以上の場合は別グループに割り当てる。
このような規則に従ってコネクタをグループ化することにより、絡みが生じる分岐部における電線の積層状態や、回路の流れを容易に把握することが可能になる。
<各コネクタのグループ分けの具体例>
図2に示したワイヤハーネス20の各コネクタをグループ毎に区分した状態の具体例を図3に示す。
例えば、図2に示した各コネクタ24A、24B、及び24Cは共通の分岐部23Eから分岐した各枝線と接続されているので、図3に示すようにコネクタグループGrAに割り当てる。同様に、コネクタ24D及び24Eは図3に示すようにコネクタグループGrBに割り当て、コネクタ24F、24G、及び24HはコネクタグループGrCに割り当て、コネクタ24I及び24JはコネクタグループGrDに割り当て、コネクタ24K及び24LはコネクタグループGrEに割り当てる。
<回路のグルーピング:S14>
接続元及び接続先のコネクタグループが共通の電線の回路数の一覧を図4に示す。製造対象のワイヤハーネス20の仕様は事前に決定されているので、例えば特定の接続元コネクタと接続先コネクタとの間を接続する電線の数(回路数)は既知である。そこで、これらの回路数を上述のコネクタグループと関連付ける。その結果が図4に示された内容である。
例えば、図4に示す例の場合はコネクタグループGrAに属する接続元コネクタ(FROM3)と、コネクタグループGrAに属する接続先コネクタ(TO3)とを接続する電線は2回路存在している。また、コネクタグループGrAに属する接続元コネクタ(FROM3)と、コネクタグループGrBに属する接続先コネクタ(TO3)とを接続する電線は2回路存在している。同様に、GrAの接続元コネクタと、GrCの接続先コネクタとを接続する電線は6回路存在し、GrAの接続元コネクタと、GrDの接続先コネクタとを接続する電線は3回路存在する。また、GrBの接続元コネクタと、GrCの接続先コネクタとを接続する電線は5回路存在し、GrBの接続元コネクタと、GrEの接続先コネクタとを接続する電線は3回路存在する。その他の回路についても図4に示す通りである。
接続元及び接続先のコネクタグループが共通の電線の回路グループと各コネクタグループとの対応関係を視覚的に表した状態を図5に示す。図5に示すように、GrA内を接続する回路グループ31AAと、GrA−GrB間を接続する回路グループ31ABと、GrA−GrC間を接続する回路グループ31ACと、GrA−GrD間を接続する回路グループ31ADと、GrB−GrC間を接続する回路グループ31BCと、GrB−GrE間を接続する回路グループ31BEと、GrC内を接続する回路グループ31CCと、GrC−GrD間を接続する回路グループ31CDと、GrC−GrE間を接続する回路グループ31CEと、GrD−GrE間を接続する回路グループ31DEとがワイヤハーネス20に含まれている。
また、回路グループ31AAは2回路、回路グループ31ABは2回路、回路グループ31ACは6回路、回路グループ31ADは3回路、回路グループ31BCは5回路、回路グループ31BEは3回路、回路グループ31CCは1回路、回路グループ31CDは14回路、回路グループ31CEは5回路、回路グループ31DEは3回路である。
また、コネクタグループGrAに関連する回路グループは、31AA、31AB、31AC、及び31ADであるので、全体で13回路の電線がコネクタグループGrAに含まれることになる。同様に、コネクタグループGrBに関連する回路グループは、31AB、31BC、及び31BEであるので、全体で17回路の電線がコネクタグループGrBに含まれることになる。同様に、全体で37回路の電線がコネクタグループGrCに含まれ、全体で28回路の電線がコネクタグループGrDに含まれ、全体で11回路の電線がコネクタグループGrEに含まれている。
<優先順位の割り当て:S15>
図5に示した各回路グループ単位で電線の挿入順序を決定する場合には、コネクタグループ毎に望ましい優先順位を決めることができる。すなわち、同じコネクタグループに属する各コネクタと接続される各電線は、共通の分岐点から分岐した各枝線と接続されるので、前記分岐点における電線の絡み発生具合に電線の挿入順序が同じように影響を及ぼす。
実際には、ワイヤハーネス20上で幹線21の箇所は分岐数が多く電線の回路数も多いので、電線の絡みがより発生しやすいため優先順位を高くする必要がある。また、ワイヤハーネス20の末端に近づくにつれて分岐数が少なくなり電線の回路数も減る傾向があるので、優先順位を低くしても電線の絡みは生じにくい。したがって、幹線21上の分岐を最優先で考慮し、末端に近づくほど優先順位が低くなるように優先度を割り当てる。
図5に示した例では、各コネクタグループの優先度を、当該コネクタグループと関連する回路数が多い順番により決定している。つまり、各コネクタグループGrA、GrB、GrC、GrD、及びGrEの回路数がそれぞれ「13」、「17」、「37」、「28」、及び「11」なので、コネクタグループGrCに1番高い優先順位を割り当てている。また、コネクタグループGrDに2番目の優先順位を割り当て、コネクタグループGrBに3番目の優先順位を割り当てている。
<回路グループ毎の挿入順序の割り当て:S16〜S18>
図2に示したワイヤハーネス20の各コネクタに電線を挿入する場合の、回路グループ毎の挿入順序の具体例を図6に示す。つまり、図5に示したように各コネクタグループGrA〜GrEに割り当てた優先順位に従い、優先順位の高いコネクタグループと接続される回路グループから順番に挿入順序を決定する。
また、コネクタグループの優先順位以外の要因も考慮して挿入順序を決定する。例えば、各電線又はサブハーネスを積層する場合の積層順序も考慮して挿入順序を決定する。また、例えば分岐点における左方向の流れ、右方向の流れ、直線方向への流れ等のパターンの違いを区別して、挿入順序の優先順位を決定する。
例えば、優先順位が最も高いコネクタグループGrCと関連する回路グループの中で、回路グループ31CCは接続元及び接続先が共にGrCなので1番目の挿入順序に決定することができる。また、GrA−GrC間を接続する回路グループ31ACは、優先順位が最も高いコネクタグループGrCと関連するので、2番目の挿入順序に決定することができる。また、GrB−GrC間を接続する回路グループ31BCについても、優先順位が最も高いコネクタグループGrCと関連するので、3番目の挿入順序に決定することができる。
<回路グループ内の挿入順序の割り当て:S19>
図6に示すように回路グループ毎の挿入順序を割り当てた後で、回路グループ内の挿入順序を決定する。例えば、回路グループ毎の挿入順序が2番目の回路グループ31ACは、図5に示すように「6」回路の電線を含んでいるので、「6」回路の電線の挿入順序をそれぞれ決める必要がある。
また、各コネクタグループには複数のコネクタが含まれるので、同じコネクタグループ内であっても、接続元及び接続先のコネクタが同一であるとは限らない。したがって、例えば回路グループ31AC内で「6」回路の電線の挿入順序を決める際には、各電線の実際の接続元及び接続先のコネクタを区別し、更にグループ内の分岐による左方向の流れ、右方向の流れ、直線方向への流れ等のパターンの違いを区別して、絡みが生じにくいように挿入順序の優先順位を決定する。また、各電線を積層する場合の積層順序も考慮して各電線の挿入順序を決定する。
<具体的な処理手順の説明>
電線挿入順決定方法の処理手順を図1に示す。すなわち、図2に示したようなワイヤハーネス20を製造する際に、ワイヤハーネス20を構成する多数の端子付き電線の各々を該当するコネクタのコネクタハウジングに挿入する順番を決定するために、図示しない処理装置(例えばパーソナルコンピュータ)を用いて図1の処理手順を含むプログラムを実行する。そして、図1の処理手順により決定された順番に従い、製造用ロボットを用いて該当する電線又は端子を順番に把持し対応するコネクタハウジングに実際に挿入する。
図1に示した処理手順の中で、特徴的な処理ステップS13〜S19の各々の内容については、既に説明した通りである。図1の処理手順の各ステップの概要について以下に説明する。
ステップS11では、処理装置は、所定の社内図データを図示しないデータベースから読み込み、ワイヤハーネス20の製造に用いられる編集用データを作成する。この編集用データには、回路リスト、端末リスト、及び部材リストが含まれている。回路リストは、電線毎の接続元及び接続先を表す情報の一覧を含む。端末リストは、ワイヤハーネス20に接続される各コネクタの位置や種類などを表す情報の一覧である。部材リストは、ワイヤハーネス20を構成する各部材(電線、コネクタハウジング、端子等)の種類、長さ等の情報の一覧である。
ステップS12では、処理装置は、ワイヤハーネス20の一部分を構成するサブハーネスの構成を表す情報を読み込み、サブハーネス毎のデータを作成する。このデータにも、回路リスト、端末リスト、及び部材リストが含まれている。
ステップS13では、処理装置は、ワイヤハーネス20の経路情報をデータベースから読み込み、端末のグルーピングを行う。すなわち、前述のように、ワイヤハーネス20の各端末に接続されるコネクタ群を分岐毎の複数グループに区分する(図3参照)。読み込む経路情報の中には、例えば図2に示したワイヤハーネス20における各分岐部23A、23B、23C、23D、23E、23Fの位置情報や、枝線毎の分岐する方向(右、左、直線等)の情報が含まれている。
ステップS14では、処理装置は、回路のグルーピングを行う。すなわち、S13で決定した複数のコネクタグループGrA〜GrEの区分を用いて、接続元及び接続先が共通のコネクタグループに属する電線毎に回路数(電線数)を特定し、図4に示すような結果を得る。また、処理装置の画面上に例えば図5に示すような可視情報を表示する。これにより、処理装置を操作する作業者は、コネクタグループの区分や、各部を接続する電線の回路数などを、視覚的に把握することが可能になる。
ステップS15では、処理装置は、S13及びS14のグルーピングの結果を利用して事前に定めた規則に従い、分岐点毎の優先順位を決定する。例えば、図5に示すようにコネクタグループ毎の回路数を把握した後、回路数が多い順に高い優先度を各グループに割り当てる。それ以外の方法として、例えばワイヤハーネス20全体のレイアウト上で、中央に近い分岐点に高い優先度を割り当てる(電線数が多い可能性が高いため)ことも考えられる。
また、優先度の決定に関しては事前に定めたルールに従って処理装置が自動的に決めることも可能であるが、複数の候補の中から最終的な優先度を作業者が決定するようにしても良いし、処理装置が決定した優先度を作業者の入力操作に従って修正できるようにしても良い。その場合は、作業者がワイヤハーネス20の状況を視覚的に把握しやすいように、例えば図5に示すような内容の可視情報を処理装置の画面に表示することが望ましい。
ステップS16では、処理装置はS15で決定した優先度に従い、最も高い優先度が割り当てられたグループの分岐点を通過する回路グループについて、回路グループ単位の挿入順序を決定する。また、次のステップS17では、2番目に高い優先度が割り当てられたグループの分岐点を通過する回路グループについて、回路グループ単位の挿入順序を決定する。更に、ステップS18では、3番目に高い優先度が割り当てられたグループの分岐点を通過する回路グループについて、回路グループ単位の挿入順序を決定する。同じような処理により、残りの回路グループについても挿入順序を決定する。
S16〜S18の処理の結果として、例えば図6に示すように回路グループ毎の全ての挿入順序が決定される。但し、各々の回路グループには複数の電線(回路)が含まれる場合がほとんどであるので、図6の挿入順序を更に細分化して電線毎の挿入順序を決定する必要がある。
ステップS19では、S16〜S18の処理により決定した回路グループ毎の挿入順序に基づき、更に細分化した挿入順序を決定する。すなわち、各々の回路グループ内に含まれる1つ又は複数の回路(電線等)のそれぞれについて、回路グループ内の挿入順序を決定する。
S19の処理においても、各分岐点における電線の絡みが生じにくくなるように優先度を定めて挿入順序を決定する。例えば、各回路の分岐点からの進行方向(右方向、左方向、直線方向)の違いを考慮して優先度を定めたり、各回路の積層順序に基づいて絡みが少なくなるように回路毎の挿入順序を決定する。
ステップS20では、処理装置はワイヤハーネス20におけるジョイントの有無を識別する。そして、ジョイントがある場合にはステップS21に進み、S19で作成した回路毎の挿入順序のデータを編集し、順序の並び替えを実施する。具体的には、ジョイントを構成する各回路が連続的に挿入されるように順番を変更する。
ステップS22では、処理装置はワイヤハーネス20における特殊線の有無を識別する。そして、特殊線がある場合にはステップS23に進み、S19で作成した回路毎の挿入順序のデータを編集し、順序の並び替えを実施する。具体的には、特殊線を構成する各回路が連続的に挿入されるように順番を変更する。
ステップS24では、処理装置は、以上に説明した処理により最適化した状態で作成された回路毎の端子(電線)挿入順序のデータを出力する。
S24で出力されるデータは、ワイヤハーネスの各電線をコネクタハウジングに挿入する行程の製造用ロボットに入力され、各電線の挿入順序にデータの内容が反映される。また、図1に示した手順で決定される挿入順序は、ワイヤハーネス20の分岐部における絡みの発生を抑制するように考慮されているので、一般的に採用される規則的な挿入順序とは大きく異なる。つまり、図1に示した手順を採用することにより、規則的な順序で各電線を順番にコネクタハウジングに挿入する場合と比べて、電線間の絡みの発生を抑制し、高品質のワイヤハーネス20を構成することができる。
ここで、上述した本発明に係る電線挿入順決定方法及び電線挿入順決定装置の実施形態の特徴をそれぞれ以下(1)〜(8)に簡潔に纏めて列記する。
(1) 少なくとも1つの幹線部(幹線21)と、前記幹線部から分岐した複数の枝線部(枝線22A〜22K)と、前記幹線部又は前記枝線部の端部に連結される複数のコネクタ(24A〜24L)とを有するワイヤハーネス(20)を製造する際に、前記幹線部又は前記枝線部を構成する複数の端子付き電線の各々を複数のコネクタのコネクタハウジングに挿入する順序を決定するための電線挿入順決定方法であって、
前記ワイヤハーネスに含まれる前記複数のコネクタを、事前に定めた規則に従って複数のグループに(GrA〜GrE)区分する第1の手順(S13)と、
区分された前記複数のグループについて、ワイヤハーネスの分岐部(23A〜23F)における電線の絡み特性を反映した優先度を割り当てる第2の手順(S15)と、
前記各グループに割り当てた前記優先度に基づいて、グループ内の複数コネクタ間、及び互いに異なるグループに属するコネクタ間を接続する各電線の挿入順序を決定する第3の手順(S16〜S19)と、
を有することを特徴とする電線挿入順決定方法。
(2) 上記(1)の電線挿入順決定方法であって、
前記第2の手順では、前記ワイヤハーネスを構成する複数の電線を、接続元のコネクタ及び接続先のコネクタが属する前記グループ毎に異なる回路として区分し、含まれる回路の数の大小に応じて、前記各グループの優先度を決定する(S14,S15)、
ことを特徴とする電線挿入順決定方法。
(3) 上記(1)の電線挿入順決定方法であって、
前記第2の手順では、前記ワイヤハーネス上の同一箇所から分岐した前記枝線部の分岐枝数の大小に応じて、前記枝線部に該当する前記グループの優先度を定める、
ことを特徴とする電線挿入順決定方法。
(4) 上記(3)の電線挿入順決定方法であって、
前記第2の手順では、前記幹線部上の分岐箇所に高い優先度を割り当て、前記ワイヤハーネスの末端に近づくにつれて分岐箇所に低い優先度を割り当てる、
ことを特徴とする電線挿入順決定方法。
(5) 上記(1)の電線挿入順決定方法であって、
前記第3の手順では、分岐箇所における各電線の分岐方向の違いを区別し、グループ内の回路毎に分岐の優先度を考慮して挿入順序を決定する、
ことを特徴とする電線挿入順決定方法。
(6) 上記(5)の電線挿入順決定方法であって、
前記第3の手順では、各電線の積層順序の違いを挿入順序に反映する、
ことを特徴とする電線挿入順決定方法。
(7) 上記(1)の電線挿入順決定方法であって、
前記第1の手順では、共通の分岐点から分岐した複数の枝線に接続されるコネクタを共通のグループに割り当てる(図2、図3参照)、
ことを特徴とする電線挿入順決定方法。
(8) 少なくとも1つの幹線部と、前記幹線部から分岐した複数の枝線部と、前記幹線部又は前記枝線部の端部に連結される複数のコネクタとを有するワイヤハーネス(20)を製造する際に、前記幹線部又は前記枝線部を構成する複数の端子付き電線の各々を複数のコネクタのコネクタハウジングに挿入する順序の決定を支援する電線挿入順決定装置であって、
前記ワイヤハーネスに含まれる前記複数のコネクタを、事前に定めた規則に従って複数のグループに区分する第1の手順(S13)と、
区分された前記複数のグループについて、ワイヤハーネスの分岐部における電線の絡み特性を反映した優先度を割り当てる第2の手順(S15)と、
前記各グループに割り当てた前記優先度に基づいて、グループ内の複数コネクタ間、及び互いに異なるグループに属するコネクタ間を接続する各電線の挿入順序を決定する第3の手順(S16〜S19)と、
を含む処理を実行する制御部(図示せず)を備えることを特徴とする電線挿入順決定装置。
10 治具
20 ワイヤハーネス
21 幹線
22A,22B,22C,22D,22E,22F 枝線
22G,22H,22I,22J,22K 枝線
23A,23B,23C,23D,23E,23F 分岐部
24A,24B,24C,24D,24E,24F コネクタ
24G,24H,24I,24J,24K,24L コネクタ
GrA,GrB,GrC,GrD,GrE コネクタグループ
31AA GrA内を接続する回路グループ
31AB GrA−GrB間を接続する回路グループ
31AC GrA−GrC間を接続する回路グループ
31AD GrA−GrD間を接続する回路グループ
31BC GrB−GrC間を接続する回路グループ
31BE GrB−GrE間を接続する回路グループ
31CC GrC内を接続する回路グループ
31CD GrC−GrD間を接続する回路グループ
31CE GrC−GrE間を接続する回路グループ
31DE GrD−GrE間を接続する回路グループ

Claims (8)

  1. 少なくとも1つの幹線部と、前記幹線部から分岐した複数の枝線部と、前記幹線部又は前記枝線部の端部に連結される複数のコネクタとを有するワイヤハーネスを製造する際に、前記幹線部又は前記枝線部を構成する複数の端子付き電線の各々を複数のコネクタのコネクタハウジングに挿入する順序を決定するための電線挿入順決定方法であって、
    前記ワイヤハーネスに含まれる前記複数のコネクタを、事前に定めた規則に従って複数のグループに区分する第1の手順と、
    区分された前記複数のグループについて、ワイヤハーネスの分岐部における電線の絡み特性を反映した優先度を割り当てる第2の手順と、
    前記各グループに割り当てた前記優先度に基づいて、グループ内の複数コネクタ間、及び互いに異なるグループに属するコネクタ間を接続する各電線の挿入順序を決定する第3の手順と、
    を有することを特徴とする電線挿入順決定方法。
  2. 請求項1に記載の電線挿入順決定方法であって、
    前記第2の手順では、前記ワイヤハーネスを構成する複数の電線を、接続元のコネクタ及び接続先のコネクタが属する前記グループ毎に異なる回路として区分し、含まれる回路の数の大小に応じて、前記各グループの優先度を決定する、
    ことを特徴とする電線挿入順決定方法。
  3. 請求項1に記載の電線挿入順決定方法であって、
    前記第2の手順では、前記ワイヤハーネス上の同一箇所から分岐した前記枝線部の分岐枝数の大小に応じて、前記枝線部に該当する前記グループの優先度を定める、
    ことを特徴とする電線挿入順決定方法。
  4. 請求項3に記載の電線挿入順決定方法であって、
    前記第2の手順では、前記幹線部上の分岐箇所に高い優先度を割り当て、前記ワイヤハーネスの末端に近づくにつれて分岐箇所に低い優先度を割り当てる、
    ことを特徴とする電線挿入順決定方法。
  5. 請求項1に記載の電線挿入順決定方法であって、
    前記第3の手順では、分岐箇所における各電線の分岐方向の違いを区別し、グループ内の回路毎に分岐の優先度を考慮して挿入順序を決定する、
    ことを特徴とする電線挿入順決定方法。
  6. 請求項5に記載の電線挿入順決定方法であって、
    前記第3の手順では、各電線の積層順序の違いを挿入順序に反映する、
    ことを特徴とする電線挿入順決定方法。
  7. 請求項1に記載の電線挿入順決定方法であって、
    前記第1の手順では、共通の分岐点から分岐した複数の枝線に接続されるコネクタを共通のグループに割り当てる、
    ことを特徴とする電線挿入順決定方法。
  8. 少なくとも1つの幹線部と、前記幹線部から分岐した複数の枝線部と、前記幹線部又は前記枝線部の端部に連結される複数のコネクタとを有するワイヤハーネスを製造する際に、前記幹線部又は前記枝線部を構成する複数の端子付き電線の各々を複数のコネクタのコネクタハウジングに挿入する順序の決定を支援する電線挿入順決定装置であって、
    前記ワイヤハーネスに含まれる前記複数のコネクタを、事前に定めた規則に従って複数のグループに区分する第1の手順と、
    区分された前記複数のグループについて、ワイヤハーネスの分岐部における電線の絡み特性を反映した優先度を割り当てる第2の手順と、
    前記各グループに割り当てた前記優先度に基づいて、グループ内の複数コネクタ間、及び互いに異なるグループに属するコネクタ間を接続する各電線の挿入順序を決定する第3の手順と、
    を含む処理を実行する制御部を備えることを特徴とする電線挿入順決定装置。
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