JP2016062746A - 蓄電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄電装置の充放電に伴い発熱する電極組立体の放熱性を高めることができる蓄電装置の提供にある。
【解決手段】複数のシート状の正極21、負極22がセパレータ31を介して互いに絶縁状態で積層される積層体40を備える電極組立体20を備える蓄電装置において、電極組立体20は、積層体40の外側に配される金属シート43を備え、金属シート43は、積層体の積層方向において最も外側に位置する積層体40の最外層電極41に重ねられる積層シート部44と、積層シート部44から延在し、積層体40の複数の正極21、負極22の長手方向端部47に沿う延在シート部45とを備える。
【選択図】 図3

Description

この発明は、蓄電装置に関する
近年、リチウムイオン二次電池は、電子機器の電源だけでなく、ハイブリッド車や電気自動車の電源として採用されている。
通常、リチウムイオン二次電池の電池ケース内には、発電要素としての電極組立体が収容されており、電極組立体は、金属箔に正極活物質を塗布した正極と、金属箔に負極活物質を塗布した負極と、正極と負極との間に介在される絶縁部材としてのセパレータとを備えている。
電極組立体としては、例えば、巻回型の電極組立体と積層型の電極組立体が存在する。巻回型の電極体は、長尺状の正極および負極の間にセパレータを介在させた電極シートを巻回することにより形成されている。一方、積層型の電極組立体は、多数の正極、負極及びセパレータが面対向するように交互に積層される構造を有する。
電極組立体を備える蓄電装置の従来技術としては、例えば、特許文献1に開示された蓄電装置が知られている。
特許文献1に開示された蓄電装置の電極組立体は、積層型であり、袋状のセパレータに収容された矩形シート状の正極と袋状のセパレータに収容された矩形シート状の負極とを交互に積層して積層体を形成して容器に収容し、容器の内部を密封する構造である。電極組立体の正極及び負極は、所定間隔で互いに平行して積層配置され、正極と負極の間に短絡を防止するセパレータを介在させている。
特開2003−197178号公報
しかしながら、特許文献1に開示された電極組立体を備える蓄電装置では、蓄電装置の充放電に伴い電極組立体が発熱し、電極組立体が高温となることにより電極組立体が劣化し、蓄電装置の性能が低下してしまう恐れがある。このため、電極組立体の発熱により蓄電装置の性能を低下させないように、蓄電装置の充放電に伴い発熱する電極組立体の放熱性を高める必要がある。よって、電極組立体の熱を電極組立体の外部に放熱する必要がある。正極及び負極を積層して構成した積層体の積層方向において最も外側に位置する一対の積層体の最外層電極の積層方向における外側面は、表面積すなわち伝熱面積が大きいため放熱し易い。しかし、積層体の複数の矩形シート状の電極の端部は、表面積すなわち伝熱面積が小さく、一対の最外層電極の外側面と比較して放熱し難い。さらに、積層体の電極の端部は放熱性が高くない樹脂性のセパレータが正極と負極の間の短絡を防ぐために電極からはみ出して束となって存在するために放熱し難い。したがって、電極組立体の熱は積層体の電極の端部から放熱され難い。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、蓄電装置の充放電に伴い発熱する電極組立体の放熱性を高めることができる蓄電装置の提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、電極組立体を備える蓄電装置において、前記電極組立体は、複数のシート状の電極がセパレータを介して互いに絶縁状態で積層される積層体と、前記積層体の外側に配されるシートを備え、前記シートは、前記積層体の積層方向において最も外側に位置する前記積層体の最外層電極に重ねられる積層シート部と、前記積層シート部から延在し、前記積層体の前記複数の電極の端部に沿う延在シート部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、積層体の各電極の面は表面積すなわち伝熱面積が大きいので放熱性が高い。従って、積層体の複数の電極の熱は順に伝わり一対の最外層電極に伝えられる。積層体の最外層電極に伝わった熱はさらに外側に重ねられたシートの積層シート部に伝えられる。熱の一部は積層シート部から電極組立体の外部に放熱され、熱の残りの一部は積層シート部の端部から延在し積層体の複数の電極の端部に沿う延在シート部に伝えられる。延在シート部は、積層シート部と同様に、表面積すなわち伝熱面積が大きいため放熱性が高い。積層シート部から延在シート部に伝えられた熱は、延在シート部から電極組立体の外部に放熱される。
したがって、積層体の複数の電極の端部に沿う面を電極組立体に設けることができ、電極組立体からの放熱性を高めることができる。また、電極組立体の熱を外部に放熱させるための伝熱面積を大きくすることができ、電極組立体の放熱性を高めることができる。その結果、電極組立体が高温とならず、電極組立体の熱により蓄電装置の性能が低下することを防止することができる。
また、上記の蓄電装置において、前記シートは、前記最外層電極と異なる極性の電極であっても良い。
この場合、シートを放熱部材及び電極として兼用することができる。
また、上記の蓄電装置において、前記シートは、前記最外層電極が備える金属箔と同一材質であっても良い。
この場合、シートを放熱部材として利用することができる。
また、上記の蓄電装置において、前記シートは、単一のシートからなっても良く、また、複数のシートからなっても良い。
本発明によれば、蓄電装置の充放電に伴い発熱する電極組立体の放熱性を高めることができる蓄電装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る二次電池の分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る二次電池の縦断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る二次電池の電極組立体を分解して示す上面図である。 本発明の第1の実施形態に係る二次電池の電極組立体を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る二次電池の電極組立体の一部を示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る二次電池の電極組立体の組み立て順序を説明するための説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る二次電池の電極組立体の組み立て順序を説明するための説明図である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係る蓄電装置を図面を参照して説明する。
本実施形態では、蓄電装置としての二次電池について例示し、本実施形態の二次電池は具体的にはリチウムイオン二次電池である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の二次電池10は角型の二次電池である。二次電池10の電池ケース11には電極組立体20が収容されている。電池ケース11は有底筒状のケース本体12と、ケース本体12の開口13を閉塞する矩形平板状の蓋体14を有している。ケース本体12および蓋体14は金属材料(例えば、アルミニウム)により形成されている。
図2に示すように、ケース本体12の内面には、電池ケース11に収容された電極組立体20との絶縁を図るための絶縁部材としての絶縁シート15が貼着されている。また、蓋体14の内側面には、電池ケース11に収容された電極組立体20との絶縁を図るための絶縁部材としての絶縁シート16が貼着されている。蓋体14には一対の通孔17が形成されている。
電極組立体20は、充電及び放電などの電池機能を生じさせる発電要素である。
図3及び図4に示すように、電極組立体20は、積層体40と金属シート43とを備える。積層体40は複数の略矩形シート状の正極21と複数の略矩形シート状の負極22とが絶縁部材であるセパレータ31を介して互いに絶縁状態で交互に積層されて層状に形成されている。セパレータ31は袋状であり、正極21を収容し、正極21と負極22の間に介在するように配されて、正極21と負極22の間を絶縁する。なお、本実施形態のセパレータ31は、多孔質樹脂シートである。本実施形態の正極21及び負極22は、本発明の電極である。本実施形態の金属シート43は、本発明のシートである。積層体40の複数の略矩形シート状の電極の長手方向の両端部を長手方向端部47とし、短手方向の両端部を短手方向端部とする。本実施形態の長手方向端部47は、本発明の端部である。
本実施形態では、図3に示すように、積層体40の積層方向において最も外側に位置する一対の電極を積層体40の最外層電極41とし、一対の最外層電極41を除く積層体40の電極を内層電極42とする。最外層電極41の積層方向における外側の面を外側面55とする。最外層電極41は、袋状のセパレータ31に収容された正極21である。一対の最外層電極41の外側を、後述する負極として機能させる金属シート43で覆うため、一対の最外層電極41は正極としている。従って、図3に示すように、積層体40は、積層方向において外側からセパレータ31、正極21、セパレータ31、負極22、セパレータ31、正極21、セパレータ31、の順番を繰り返し積層されている。複数のセパレータ31の長手方向端部は、正極21と負極22の間の短絡を確実に防ぐため、積層体40の複数の電極の長手方向端部47からはみ出して束となって存在している。
図5に示すように、複数の正極21は同一寸法であり、同一の構造を有するように形成されている。正極21は、矩形シート状の正極本体23と、正極本体23の縁部に形成される帯状の正極タブ部24を有する。正極本体23は、正極金属箔25と、正極金属箔25の両面に塗工された正極活物質により形成された正極活物質層26を有する。正極タブ部24は正極金属箔により形成されており、正極タブ部24には、正極活物質が塗工されていない。なお、本実施形態の正極金属箔25はアルミニウム箔であり、本発明の金属箔である。
図5に示すように、複数の負極22は同一寸法であり、同一の構造を有するように形成されている。負極22は、矩形シート状の負極本体27と、負極本体27の縁部に形成される帯状の負極タブ部28を有する。負極本体27は、負極金属箔29と、負極金属箔29の両面に塗工された負極活物質により形成された負極活物質層30を有する。負極タブ部28は負極金属箔により形成されており、負極タブ部28には、負極活物質が塗工されていない。なお、本実施形態の負極金属箔29は銅箔であり、本発明の金属箔である。
図5に示すように、各正極タブ部24は、電極組立体20の積層方向に沿って列状に配置されている。各負極タブ部28は、正極タブ部24と積層方向において重ならないように、正極タブ部24と同様に、積層方向に沿って列状に配置されている。本実施形態において、各正極タブ部24は、互いに同一寸法に設定されており、負極タブ部28も同様に、互いに同一寸法に設定されている。図4に示すように、複数の正極21の正極タブ部24は、積層方向の一端側に集められて正極集電群32を形成し、複数の負極22の負極タブ部28は、正極集電群32と同じ側に集められて負極集電群33を形成する。
図1及び図2に示すように、正極集電群32には正極集電板34が接合され、負極集電群33には負極集電板35が接合されている。正極集電板34には、過電流保護回路36を介して電気的に接続されている正極端子37が設けられている。また、負極集電板35には、過電流保護回路36を介して電気的に接続される負極端子38が設けられている。電極組立体20が電池ケース11に収容された状態では、正極端子37と負極端子38は、蓋体14の一対の通孔17から電池ケース11の外部に露出する。正極端子37および負極端子38には、正極端子37および負極端子38を蓋体14から絶縁するための樹脂製の筒状の絶縁リング39がそれぞれ取り付けられている。
次に、金属シート43について説明する。
図3及び図4に示すように、金属シートを折り曲げてシート状の積層シート部44と、積層シート部44から延在するシート状の延在シート部45を有する一対の金属シート43を形成する。よって、金属シートは複数の金属シート43からなる。積層シート部44と延在シート部45の面がなす角度は直角である。最外層電極41と重なる積層シート部44の面は内側面51であり、電極組立体20の外部を臨む積層シート部44の面は外側面52である。また、延在シート部45の一方の面が長手方向端部47と対向する内側面53であり、延在シート部45の他方の面が電極組立体20の外部を臨む外側面54である。積層シート部44が延在シート部45と接続する積層シート部44の端部は長手方向端部46である。また、積層シート部44において延在シート部45と接続する長手方向端部46と反対側となる端部も長手方向端部46である。
本実施形態では、金属シート43を負極として機能させる。金属シート43は、負極本体49と負極タブ部50を有する。図3に示すように、負極本体49は、負極金属箔56と負極活物質層57を備える。金属シート43の縁部には帯状の負極タブ部50が形成される。
上記のように構成した一対の金属シート43により、積層体40の複数の電極の長手方向端部47と一対の最外層電極41の外側面55とを覆う。金属シート43の積層シート部44は最外層電極41に重ねられ、延在シート部45は積層シート部44の長手方向端部46から延在し、積層体40の複数の電極の長手方向端部47に沿うように配される。積層シート部44の内側面51が最外層電極41の外側面55と対向し、延在シート部45の内側面53が積層体40の電極の長手方向端部47と対向する。一対の各金属シート43の負極タブ部50は、最外層電極41の外側において金属シート43の負極タブ部28とともに電極組立体20の積層方向に沿って列状となるように金属シート43の縁部に形成されている。一対の金属シート43は、負極タブ部50を除き、相似形状をなす。よって、一対の金属シート43により積層体40の電極の長手方向端部47及び最外層電極41の外側面55に沿った積層体40の全周を覆う。
また、本実施形態では、図3に示すように、金属シート43の積層シート部44の内側面51は、最外層電極41である正極21を収容するセパレータ31の積層方向における外側面と当接し、金属シート43の延在シート部45は、図3に示すように、複数のセパレータ31の長手方向端部と当接する。
以下、電極組立体20の組み立て順序について詳細に説明する。
図6(a)に示すように、複数の正極21の正極本体23と複数の負極22の負極本体27とが面対向するように正極21と負極22を対として交互に積層する。そして、一対の最外層電極41が正極となるように、最も外側に位置する負極22側に正極21を追加して積層し、層状の積層体40を形成する。なお、図示していないが、正極21は袋状のセパレータ31にあらかじめ収容されている。
次に、図6(b)に示すように、積層体40の複数の電極の積層方向の一方の側から一対の金属シート43のうちの一方の金属シート43を、他方の側から他方の金属シート43を、積層体40の複数の電極の長手方向に沿った積層体40の全周を覆うように、積層シート部44を最外層電極41に重ね、延在シート部45が積層シート部44の長手方向端部46から延在し、積層体40の複数の電極の長手方向端部47に沿うように、近づける。
そして、図6(c)に示すように、積層体40の複数の電極の積層方向の一方の側から近づけた金属シート43と、他方の側から近づけた金属シート43とを、積層体40の複数の電極の長手方向端部47と一対の最外層電極41の外側面55とを覆うように配置することにより、積層体40の複数の電極の長手方向に沿った積層体40の全周を覆い、電極組立体20が組み立てられる。組み立てられた電極組立体20はケース本体12に収容され、蓋体14がケース本体12に接合される。電極組立体20が電池ケース11に収容された状態では、金属シート43は電池ケース11と当接する。
次に、本実施形態に係る二次電池10の放熱について説明する。
電極組立体20は、二次電池10の充放電に伴い電極組立体20が発熱するため電極組立体20が高温となる。電極組立体20の熱は、電極組立体20の外側から電極組立体20よりも比較的温度が低い電極組立体20の外部に放熱される。従って、電極組立体20の熱は電極組立体20の内側から外側に向かって伝わる。積層体40の各電極の面は表面積すなわち伝熱面積が大きいので放熱性が高い。積層体40の複数の電極の熱は積層体40の積層方向の内側から外側に向けて各電極の面を順に伝わる。そして、一対の最外層電極41の外側面55に伝わった熱は、さらに外側に重ねられた金属シート43の積層シート部44に伝わる。熱の一部は積層シート部44の外側面52から電極組立体20の外部に放熱され、残りの熱の一部は積層シート部44の長手方向端部46から延在する延在シート部45に伝わる。延在シート部45は、積層シート部44と同様に、表面積すなわち伝熱面積が大きいため放熱性が高い。積層シート部44から延在シート部45に伝えられた熱は、延在シート部45の外側面54から電極組立体20の外部に放熱される。積層体40の複数の電極の長手方向端部47は、表面積すなわち伝熱面積が小さく、一対の最外層電極41の外側面55と比較して放熱し難い。加えて、積層体40の電極の長手方向端部47は、放熱性が高くない樹脂製のセパレータ31が電極からはみ出して束となって存在するために放熱し難い。したがって、電極組立体20の積層体40の電極の長手方向端部47からは放熱され難く、積層体40においては積層方向に熱が移動し易い。電極組立体20が電池ケース11に収容された状態では、金属シート43の熱は電池ケース11へ移動し、電池ケース11から外部へ放熱される。
本実施形態では、以下の作用効果を奏する。
(1)電極組立体20の熱は、一対の金属シート43の積層シート部44と延在シート部45とから、電極組立体20の外部に放熱させることができる。したがって、延在シート部45の外側面54から電極組立体20の熱を電極組立体20の外部に放熱させることができ、電極組立体20の長手方向端部の放熱性を高めることができる。また、電極組立体20の熱を電極組立体20から外部に放熱させるための伝熱面積を大きくすることができ、電極組立体20の放熱性を高めることができる。電極組立体20の放熱性が高いと、二次電池10の充放電に伴い発熱した電極組立体20の熱を電極組立体20の外部に効率良く放熱することができるので、電極組立体20が高温とならず、二次電池10の充放電に伴い発熱する電極組立体20の熱により二次電池10の性能が低下することを防止することができる。
(2)二次電池10の電極組立体20において、金属シート43により、積層体40の複数の電極の長手方向に沿った積層体40の全周を覆っている。よって、熱伝導性の良い金属シート43を介して電極組立体20の熱を外部に効率良く放熱することができる。
(3)二次電池10の電極組立体20において、金属シート43を、正極である最外層電極41とは異なる極性である負極として機能させている。よって、金属シート43は放熱部材及び電極として兼用することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
本実施形態では、二次電池の電極組立体における金属シートの構成が第1の実施形態と異なる。本実施形態では、第1の実施形態の説明を援用し共通の符号を用いて説明する。
図7(b)に示す電極組立体60では、金属シートは一枚の金属シート61により構成される。本実施形態の金属シート61は、本発明のシートである。図7(a)に示すように、一枚の金属シート61は一対の最外層電極41の外側面55と積層体40の複数の電極の長手方向端部47に沿うように折り曲げられる。金属シート61は、一対の最外層電極41の外側に重ねられ、積層体40を挟んで面対向する一対のシート状の積層シート部63と、積層体40の複数の電極の両方の長手方向端部47に沿うように、積層体40を挟んで面対向する一対のシート状の延在シート部64とにより構成される。
積層シート部63において最外層電極41と重ねられる面が積層シート部63の内側面67であり、積層シート部63において電極組立体60の外部を臨む面が積層シート部63の外側面68である。また、延在シート部64において長手方向端部47と対向する面が延在シート部64の内側面69であり、延在シート部64において電極組立体60の外部を臨む面が延在シート部64の外側面70である。積層シート部63と延在シート部45とが接続する積層シート部63の端部は長手方向端部66である。また、積層シート部63において延在シート部64と接続する長手方向端部66と反対側となる端部も長手方向端部66である。
本実施形態では、一枚の金属シート61を第1の実施形態と同様に負極として機能させ、負極22と同様に、負極本体62と、負極本体62の縁部に形成される帯状の負極タブ部65を有する構成とする。一枚の金属シート61により一対の積層シート部63が構成されているので、負極タブ部65は一対の積層シート部63の一方にのみ形成されている。
本実施形態によれば、一枚の金属シート61により積層体40の一対の最外層電極41の外側面55と複数の電極の両方の長手方向端部47を覆う。すなわち、一枚の金属シート61により積層体40の複数の電極の長手方向に沿った積層体40の全周を覆う。
本実施形態の電極組立体60を備える二次電池10によれば、第1の実施形態の作用効果(1)と同等の作用効果に加え、以下の作用効果を奏する。
(4)金属シート61は単一の金属シートにより形成されている。よって、金属シートが1つで済み、二次電池の部品点数が削減できる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 上記の実施形態では、金属シートにより積層体を覆う構成としたがこの限りでない。
放熱性の高いシートで積層体を覆う構成であれば良く、非金属シートにより積層体を覆う構成としても良い。放熱性の高い非金属シートの例としては、黒鉛シートや高熱伝導樹脂シートがある。この場合、上記の実施形態と同様に、電極組立体の放熱性を向上させることができる。
○ 上記の実施形態では、セパレータは袋状で、中に正極を収容して正極と負極の間を絶縁したがこの限りでない。セパレータをシート状に形成し、正極と負極の間に配置して絶縁しても良い。
○ 上記の実施形態では、金属シートを負極として機能させる構成としたがこの限りでない。金属シートは放熱性が高ければ良く、最外層電極が備える金属箔と同一材質からなる金属箔のみにより形成して電極として機能させない構成であっても良い。一対の最外層電極は、一方を正極、他方を負極とする構成であっても良い。上記の実施形態と同様に、電極組立体の放熱性を向上させることができる。
○ 上記の実施形態では、一対の最外層電極を正極とし、金属シートを負極として機能させる構成としたがこの限りでない。一対の最外層電極は負極であっても良く、金属シートは最外層電極と異なる極性である正極として機能させる構成であっても良い。または、最外層電極が備える金属箔と同一材質からなる金属箔のみにより形成して電極として機能させない構成であっても良い。この場合、上記の実施形態と同様に、電極組立体の放熱性を向上させることができる。
○ 上記の実施形態では、単一のまたは一対の金属シートにより積層体の最外層電極の外側面と積層体の複数の電極の長手方向端部を覆う構成、すなわち積層体の電極の長手方向に沿った積層体の全周を覆う構成としたがこの限りでない。電極組立体の表面積すなわち伝熱面積を大きくして電極組立体の外部への放熱性を高めることができれば良く、金属シートが積層体の複数の電極の長手方向に沿った積層体の外周の一部を覆う構成であっても良い。積層体の複数の電極の長手方向端部に変えて短手方向端部を覆う構成や、短手方向に沿った積層体の外周の一部を覆う構成としても良い。
○ 上記の実施形態では、金属シートの負極本体の負極活物質層を負極金属箔の両面に負極活物質を塗工して形成したがこの限りでない。金属シートを負極として機能させれば良く、最外層電極である正極の正極活物質に接する負極金属箔の範囲に負極活物質を塗工して形成した負極活物質層であれば良い。したがって、負極本体の負極活物質層を、最外層電極と重ねられる面である負極金属箔の内側面に負極活物質を塗工して形成し、電極組立体の外部を臨む負極金属箔の外側面には負極活物質を塗工しないでも良い。また、金属シートの負極本体の負極活物質層を、積層シート部の負極金属箔に負極活物質を塗工して形成し、延在シート部の負極金属箔には負極活物質を塗工しないでも良い。金属シートを正極として機能させる場合は、最外層電極である負極の負極活物質に接する正極金属箔の範囲に正極活物質を塗工して形成した正極活物質層を備える正極本体からなる金属シートであれば良い。
○ 上記の実施形態では、金属シートの延在シート部は、複数のセパレータの長手方向端部と接するように構成したがこの限りでない。金属シートの延在シート部は、積層シート部の熱が延在シート部に伝えられるように積層シート部から延在すれば良く、複数のセパレータの長手方向端部と当接しないように構成しても良い。
○ 上記の第2の実施形態では、負極タブ部を金属シートの一対の積層シート部の一方にのみ形成したがこの限りでない。一枚の金属シートにより構成された一対の積層シート部の両方に負極タブ部を形成しても良い。
○ 上記の実施形態では、一対の金属シート又は単一の金属シートを用いたが、3枚以上の複数の金属シートを用いても良い。例えば、積層体において電池ケースの開口側に近い部位と、電池ケースの底側に近い部位と、電池ケースの開口側と底側の間にそれぞれ金属シートを設けても良い。
10 二次電池(蓄電装置)
20、60 電極組立体
21 正極(電極)
22 負極(電極)
25 正極金属箔(金属箔)
29 負極金属箔(金属箔)
31 セパレータ
41 最外層電極
42 内層電極
43、61 金属シート(シート)
44、63 積層シート部
45、64 延在シート部
47 長手方向端部(端部)

Claims (5)

  1. 電極組立体を備える蓄電装置において、
    前記電極組立体は、
    複数のシート状の電極がセパレータを介して互いに絶縁状態で積層される積層体と、
    前記積層体の外側に配されるシートを備え、
    前記シートは、
    前記積層体の積層方向において最も外側に位置する前記積層体の最外層電極に重ねられる積層シート部と、
    前記積層シート部から延在し、前記積層体の前記複数の電極の端部を覆う延在シート部とを備えることを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記シートは、前記積層体の前記最外層電極と異なる極性の電極であることを特徴とする請求項1記載の蓄電装置。
  3. 前記シートは、前記積層体の前記最外層電極を形成する金属箔と同一材質であることを特徴とする請求項1記載の蓄電装置。
  4. 前記シートは、単一のシートからなることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  5. 前記シートは、複数のシートからなることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の蓄電装置。
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