以下に、本発明を実施するための形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
<装置構成>
図1及び図2を参照して、本発明を適用した実施形態の電子機器(本実施形態では、撮像装置であるデジタルカメラを例に挙げる)の機能及び外観について説明する。
図1は、本実施形態のデジタルカメラ100の背面の外観を示している。
表示モニタ101は画像や各種情報を表示する液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示デバイスである。
メニューボタン110は、主にデジタルカメラ100の各種設定を行うメニュー画面を表示するために使用される。
クイックボタン111は、後述するマイメニュータブに設定された機能を起動するために使用される。
再生ボタン112は、主に画像を表示モニタ101に表示するために使用される。
セットボタン113は、主にメニュー画面に対して行った各種設定や変更、選択を確定するために使用される。
メインダイヤル114は、主にメニュー画面上のフォーカスを左右方向に移動させるために使用される。
サブダイヤル115は、主にメニュー画面上のフォーカスを上下方向に移動させるために使用される操作部材である。
十字ボタン120は、主にメニュー画面上のフォーカスを上下方向に移動させるために使用される上下ボタン121と、メニュー画面上のフォーカスを左右方向に移動させるために使用される左右ボタン125からなる。
上下ボタン121は、上ボタン122と下ボタン123からなり、上ボタン122は、主にメニュー画面上のフォーカスを上方向に移動させるために使用され、下ボタン123は、主にメニュー画面上のフォーカスを下方向に移動させるために使用される。
左右ボタン125は、左ボタン126と右ボタン127からなり、左ボタン126は、主にメニュー画面上のフォーカスを左方向に移動させるために使用され、右ボタン127は、主にメニュー画面上のフォーカスを右方向に移動させるために使用される。
ユーザは、表示モニタ101に表示されたメニュー画面と、十字ボタン120やセットボタン113などの操作部材を使用して直感的に各種設定を行うことができる。
なお、後述する操作部205の1つとして、表示モニタ101に対する接触を検知可能なタッチパネルを有する。タッチパネルと表示モニタ101とは一体的に構成することができる。これにより、あたかもユーザが表示モニタ101上に表示された画面を直接的に操作可能であるかのようなGUIを構成することができる。
なお、不図示であるが、本実施形態のデジタルカメラ100は、上述した操作部に加え、ユーザが撮影指示を行うシャッターボタン、カメラの電源のオン/オフを切り替える電源スイッチ、カメラの動作モードを切り替えるモード切替スイッチ等を備える。
また、本実施形態のデジタルカメラ100は、メモリカードなどの記録媒体を装着するためのメモリスロットや、アルカリ電池やリチウムイオン電池などを装着するための電池収納部や、USBなどの通信ケーブルを接続するためのコネクタを備える。
図2は、本実施形態のデジタルカメラ100の内部構成を示している。
光学系201はズームレンズ、フォーカスレンズを含むレンズ群、絞り機能を有するシャッターからなる。撮像部202は被写体像を電気信号に変換するCCDやCMOSなどで構成される撮像素子である。
撮像部202は、撮像素子から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器を含む。
揮発性メモリ203は、RAMなどの一時記憶装置であり、撮像部202から出力される静止画データや動画データ(以下、画像データ)などを記憶する。また、揮発性メモリ203は、画像データの他に、ファイルシステムの情報や、管理情報など、各種の情報を記憶し、更に、制御部210のためのワークメモリなどの役割を果たす。さらに、揮発性メモリ203は、画像の記録時や再生時におけるバッファメモリの役割を果たす。なお、制御部210のワークエリアは、揮発性メモリ203に限られず、後述する外付けハードディスクやメモリカードなどであっても良い。
不揮発性メモリ204は、電気的に消去・記録可能な、例えばEEPROMなどの二次記憶装置である。不揮発性メモリ204には、制御部210の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここでいう、プログラムとは、後述する各種フローチャートを実行するためのプログラムのことである。また、不揮発性メモリ204には、撮影した画像ファイルが保存される。
制御部210は、CPU、入出力回路、タイマー回路などを有し、CPUが不揮発性メモリ204に格納されたプログラムを揮発性メモリ203のワークエリアに展開し、実行することにより、装置全体の動作を制御する。
操作部205は、例えば、電源のオン/オフ、動画の記録開始/停止、静止画の撮影、ズーム操作、動作モードの切り替え、GUI画面などによるユーザ操作を受け付けるスイッチ、カーソルキー、タッチパネルなどである。操作部205は、図1に示すメニューボタン110、クイックボタン111、再生ボタン112、セットボタン113、メインダイヤル114、サブダイヤル115、十字ボタン120を含む。
表示部206は、図1に示す表示モニタ101に対して、撮影時のスルー画像の表示、撮影した画像の再生表示、対話的な操作のための文字表示などを行う。制御部210は、撮像部202から出力される画像データを逐次更新しながら連続して表示モニタ101に表示するように表示部206を制御することにより、電子ビューファインダ(EVF)機能を実現する。なお、表示部206は、システム制御部350の指示により、電子ビューファインダ(EVF)機能をON/OFFする。なお、表示部206は、デジタルカメラ100と一体化された構成であっても、デジタルカメラ100と接続された外部装置であってもよい。
通信部207は、外部装置と無線や有線を介して通信可能に接続するためのインターフェースである。本実施形態のデジタルカメラ100は、通信部207を介して、外部装置とデータのやりとりを行うことができる。外部装置は、例えばパーソナルコンピュータや携帯電話の一種であるスマートフォン、タブレットやプリンタ等であり、撮像部202で生成した画像データを、通信部207を介して外部装置に送信することができる。
記録媒体208は、撮像部202から出力された画像データを記録することができる。記録媒体208は、デジタルカメラ100に着脱可能なよう構成してもよいし、デジタルカメラ100に内蔵されていてもよい。すなわち、デジタルカメラ100は少なくとも記録媒体208にアクセスする手段を有していればよい。記録媒体208には、揮発性メモリ203に格納された画像データが記録されたり、既に記録されている画像ファイルやカメラの制御に係る各種情報が読み出される。記録媒体208としては、例えば着脱可能なメモリカードが用いられる。
なお、制御部210が装置全体を制御する代わりに、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体を制御しても良い。
なお、本実施形態のデジタルカメラ100は、操作部205に含まれるメニューボタン110が押下されると、制御部210が表示部206を表示制御して表示モニタ101にメニュー画面を表示する。メニュー画面では、後述するマイメニューの設定や画像の撮影に係る設定、表示モニタの明るさの設定や表示する言語の選択等の設定や変更が可能である。
<メニュー画面>
次に、図3を参照して、メニューボタン110が押下されて表示モニタ101に表示されるメニュー画面及び操作部205の操作によりメニュー画面が遷移する様子について説明する。
図3(A)はメニューボタン110が押下された場合に表示モニタ101に表示されるメニュー画面3Aを例示している。図示のように、画面上部において横方向に整列しているのが大タブ300(黒塗り部はフォーカスが当たっている大タブ)である。フォーカスが当たっている大タブに所属する小タブの一覧(小タブ階層の選択肢一覧)が小タブ307であり、黒塗り部はファーカスが当たっている小タブである。小タブはタブごとに名称を有しており、小タブ名308は現在フォーカスが当たっている小タブの名前を表わしている。309は現在フォーカスが当たっている小タブに所属するメニュー項目(小タブの下位階層メニューのメニュー項目)の一覧(メニュー項目部)であり、黒塗り部は現在フォーカスが当たっているメニュー項目である。大タブ300、小タブ307、メニュー項目309に当たっているそれぞれのフォーカスは操作部205の操作により移動させることができる。フォーカス移動の詳細については図5で後述する。
大タブ300は図中左から撮影タブ301、AFタブ302、再生タブ303、設定タブ304、CFNタブ305、マイメニュータブ306を含む。大タブ301〜306は、それぞれに所属する小タブ307を有しており、各大タブ301〜306ごとに小タブ307の個数は異なる。小タブ307は大タブ300のフォーカス移動に応じて各大タブ301〜306に所属する小タブの個数だけ表示される。例えば、撮影タブ301の小タブは6個、AFタブ302の小タブは5個、再生タブ303の小タブは3個、設定タブ304の小タブは4個、CFNタブ305の小タブは4個、マイメニュータブ306の小タブは最大6個(初期状態では1個)という構成である。すなわち、大タブは、複数の小タブの分類に対応付いている。各小タブ307はそれぞれに所属するメニュー項目309を有しており、1つの小タブに最大で7つのメニュー項目が所属している。メニュー項目309は小タブのフォーカス移動に応じて当該小タブに所属するメニュー項目の個数だけ表示される。
撮影タブ301は、撮影関連の設定を行うメニュー項目を有するメニュー(第3の種別のメニュー)を表示させるための小タブ(第3の種別の項目)を含む。AFタブ302は、撮影関連の設定、主にオートフォーカスの設定を行うメニュー項目を有するメニュー(第3の種別のメニュー)を表示させるための小タブ(第3の種別の項目)を含む。再生タブ303は撮影画像の再生に関連するメニュー項目を有するメニュー(第3の種別のメニュー)を表示させるための小タブ(第3の種別の項目)を含む。設定タブ304は、カメラの設定や周辺装置との接続設定等を行うメニュー項目を有するメニュー(第3の種別のメニュー)を表示させるための小タブ(第3の種別の項目)を含む。CFNタブ305は撮影機能の詳細設定を行うメニュー項目を有するメニュー(第3の種別のメニュー)を表示させるための小タブ(第3の種別の項目)を含む。マイメニュータブ306は、ユーザーによって登録されたメニュー項目を有するメニュー(第1の種別のメニュー)を表示させるためのマイメニュー小タブ320(第1の種別の項目)を含む。また、マイメニュー小タブに関する設定を行うメニュー項目を有するメニュー(第2の種別のメニュー)を表示させるためのマイメニュー設定タブ326(第2の種別の項目)を含む。マイメニュータブ306は、マイメニュータブ以外の各大タブに含まれるメニュー項目309について、ユーザが任意に指定し、登録することが可能な機能を有する。メニュー項目309はカメラ機能の高度化に伴って相当な個数となるため、ユーザが頻繁に利用するメニュー項目をマイメニュータブ306に登録しておくことで、クイックボタン111を押すだけで素早く所望のメニュー項目にたどり着くことが可能となっている。
図3(B1)、(B2)、(B3)、(C1)、(C2)、(C3)はマイメニュータブ306にフォーカスが当たっている状態での各メニュー画面3B1、3B2、3B3、3C1、3C2、3C3を例示している。大タブであるマイメニュータブ306は、下位階層に小タブとして、マイメニュー小タブ320(第1の種別の項目)と、マイメニュー設定タブ326(第2の種別の項目)とを含む。マイメニュー小タブ320は、ユーザが任意に選択したメニュー項目341(登録項目)を追加登録することが可能な小タブであり、複数登録(複数追加)することが可能である。例えば、画面3B1では、マイメニュー1タブ321、マイメニュー2タブ322、マイメニュー3タブ323の3つの小タブをマイメニュー小タブ320と総称しているが、マイメニュー小タブ320は追加可能であるため、いくつであってもよい。本実施形態ではマイメニュー小タブ320は最大5個まであるものとする。マイメニュー設定タブ326は、マイメニュータブ306の設定に関するメニュー項目331〜334が含まれる小タブである。マイメニュー小タブ320とマイメニュー設定タブ326はマイメニュータブ306を選択すると同一画面(同列)に表示される。なお、マイメニュータブ306を選択した状態では、撮影タブ301に属する小タブなどの、他の大タブに属する小タブは表示されない。ただし、後述するとおり、マイメニュータブ306を選択し、マイメニュー小タブ320とマイメニュー設定タブ326の何れかを選択した状態からでも、小タブの選択を切替えて行くと他の大タブに属する小タブを選択(フォーカス)することができる。他の大タブに属する小タブを選択した場合は大タブの選択(フォーカス)もマイメニュータブ306から他の大タブに移動する。
なお、本実施形態において、マイメニュー小タブ320の個数が最大5個なのは大タブ301〜305の個数が5個だからである。大タブの個数分のマイメニュー小タブ320を追加できることにより、マイメニュー1タブ321を仮想の撮影タブ301、マイメニュー2タブ322を仮想のAFタブ302といったように対応付けることができるようになる。
また、マイメニュー小タブ320とマイメニュー設定タブ326で表示形態を異ならせても良い。例えば、小タブ名308の色を変更する、メニュー項目341〜342と331〜334の文字色を変更する、などである。表示形態を異ならせることにより、ユーザがマイメニュー小タブ320とマイメニュー設定タブ326を容易に識別できるようになる。なお、マイメニュー設定タブ326にはメニュー項目を追加登録することはできない。
図3(B1)、(B2)、(B3)はマイメニュー設定タブ326にフォーカスが当たっている状態での各メニュー画面3B1、3B2、3B3を例示している。
画面3B3は、マイメニュータブ306に所属している小タブ307がマイメニュー設定タブ326のみの場合を例示している。初期状態(初期設定時)でマイメニュータブ306に所属している小タブ307はマイメニュー設定タブ326のみである。
マイメニュー小タブ320を表示するためにはマイメニュー設定タブ326でマイメニュータブの追加331からマイメニュータブの追加登録を行う必要がある。
マイメニュー設定タブ326(第2の種別の項目)の下位階層メニュー(第2の種別のメニュー)は、以下のメニュー項目よりなる。「マイメニュータブの追加」331、「マイメニュータブの全削除」332、「全項目の削除」333、「メニュー表示」334。「マイメニュータブの追加」331は、マイメニュー小タブ320を追加する機能を実行するためのメニュー項目である。「マイメニュータブの全削除」332は、追加したマイメニュー小タブの全削除を行う機能を実行するためのメニュー項目である。「全項目の削除」333(第1のメニュー項目)は、マイメニュー小タブ320に登録されているメニュー項目を全て削除する機能を実行するためのメニュー項目である。「メニュー表示」334は、メニュー表示の表示モードを設定するためのメニュー項目である。各メニュー項目331〜334の機能の詳細については後述する。本実施形態ではマイメニュー設定タブ326の表示位置は、マイメニュー小タブの個数に関わらず常に小タブの並びの中での右端である。
図3(C1)、(C2)、(C3)はマイメニュー小タブ320にフォーカスが当たっている状態での各画面3C1、3C2、3C3を例示している。
マイメニュー小タブ320の下位階層メニュー(第1の種別のメニュー)は、メニュー項目として、「設定」342(第2のメニュー項目)とユーザによりカスタマイズされたマイメニュー項目(カスタマイズメニュー項目、登録項目)341とを含む。「設定」342は該当小タブに対するマイメニュー項目341の登録と削除、およびタブ名308の変更を行う。「設定」342の機能の詳細については後述する。
図3(C3)は、画面3B3において「マイメニュータブの追加」331が選択された直後の状態を例示しており、マイメニュー項目341が登録されていない状態では「設定」342だけしか表示されない。
なお、マイメニュー小タブ320に登録可能なマイメニュー項目341の上限数は、スクロールすることなく1画面に表示できるメニュー項目数(本実施形態では6とする)に制限(すなわち、スクロールすることなく表示可能な数)するものとする。このようにすることで、ユーザは、メインダイヤル114を操作することによりマイメニュー小タブ320に含まれる小タブを順次選択するだけで、登録されたマイメニュー項目341を全て見ることができ、所望のマイメニューを探しやすい。マイメニュー小タブ320に登録可能なマイメニュー項目341の上限数をなくして無制限としてもよい。この場合は、マイメニュー小タブ320のいずれか1つ(例えば、マイメニュー1タブ321)にマイメニュー項目341を所望の個数だけ登録する。ユーザはサブダイヤル115を操作することによりメニュー項目341を縦にスクロールして選択できる。
図3(B2)と(C2)は「メニュー表示」334の設定が「マイメニュータブのみ」の状態での画面3B2、3C2を例示している。「メニュー表示」334が「マイメニュータブのみ」に設定されている場合、マイメニュータブ306以外の大タブ301〜305は非表示となる。
図3(B2)はマイメニュー設定タブ326に小タブフォーカスが当たっている状態での画面3B2を例示している。
図3(C2)はマイメニュー小タブ320に小タブフォーカスが当たっている状態での画面3C2を例示している。「メニュー表示」334の機能の詳細については図10及び図11で後述する。
以上のように、本実施形態のメニュー画面は大タブ301〜306、各大タブに属する小タブ307、320、326、各小タブに属するメニュー項目309、331〜334、341〜342というように大タブを最上位とした階層的な構造となっている。すなわち、メニュー項目群309の上位階層として複数の小タブがあり、複数の小タブの上位階層として複数の大タブがある、という階層構造である。
<フォーカス移動>
次に、図4および図5を参照して、本実施形態のメニュー画面における大タブ300、小タブ307、メニュー項目309のフォーカス移動処理について説明する。
図4は、メニューボタン110が押下されたときのメニュー画面の処理を示している。
なお、図4の処理は、不揮発性メモリ204に記憶されたソフトウェアプログラムを、揮発性メモリ203に読み出して制御部210が実行することにより実現する。
ユーザによりメニューボタン110が押下されてメニュー画面の表示開始が指示されると、制御部210は、表示モニタ101にメニュー画面の初期画面を表示する。
S401では、制御部210は、メニューボタン110が押下されるのを待ち、押下された場合はS402に進む。
S402では、制御部210は、図3のメニュー画面のいずれかを表示モニタ101に表示する。このメニュー画面の表示処理の詳細は図11で後述する。
S403では、制御部210は、図3(B2)の画面3B2のように「メニュー表示」334の設定が「マイメニュータブのみ」であるかを判定し、「マイメニュータブのみ」の場合はS405に進み、それ以外の場合はS404に進む。
S404に進んだ場合のメニュー画面は、図3(B2)、(C2)の画面3B2、3C2以外となり、S405に進んだ場合のメニュー画面は、図3(B2)または(C2)の画面3B2または3C2となる。
S404では、制御部210は、クイックボタン111が押下されたか判定し、押下された場合はS408に進み、押下されない場合はS406に進む。
S408では、制御部210は、現在の大タブのフォーカス位置に応じて、次の大タブにフォーカスを移動し、S410に進む。
図5はフォーカス中のタブの種類と、操作部205の操作に応じたフォーカス移動先のタブの種類との関係を示している。図5(A)は、「メニュー表示」334の設定が「マイメニュータブのみ表示」以外のときのフォーカス移動先を示している。例えば、撮影タブ301およびその撮影小タブ1にフォーカスが当たっている状態のときにクイックボタン111が押下されると、図5(A)に従って次のフォーカス移動先は、大タブはAFタブ、小タブはAFタブ1となる。なお、小タブの番号は小さい順に左から配列されているものとする。
S408では、制御部210は、撮影タブ301からAFタブ302へのフォーカスを移動させる。図5(A)に示すように、クイックボタン111が押下されると、大タブの移動は行うが、移動先の小タブフォーカス位置は、常に大タブに所属する一番左側に位置する小タブ(先頭のタブ)が移動先となる。なお、S410の更新処理後、制御部210は、S409で小タブのフォーカス移動を行うが、図5(A)に従って決定された小タブフォーカスの移動先を揮発性メモリ203に記憶する。
S410では、制御部210は、移動先の大タブに所属する小タブを小タブ307に一覧表示し、S409に進む。
S406では、制御部210は、メインダイヤル114又は左右ボタン125が操作されたか判定し、操作された場合はS407に進み、操作されない場合はS411に進む。
S407では、制御部210は、現在の小タブフォーカス位置に応じて図5に従って大タブと小タブのフォーカス移動先を決定し、移動先を揮発性メモリ203に記憶する。また、S407では、制御部210は、大タブの移動があったか判定し、移動があった場合はS408に進み、移動がない場合はS409に進む。
S405では、制御部210は、メインダイヤル114又は左右ボタン125が操作されたか判定し、操作された場合はS409に進み、操作されない場合はS411に進む。
図5(B)は、「メニュー表示」334の設定が「マイメニュータブのみ表示」のときのフォーカス移動先を示している。
S405では、マイメニュータブ306以外の大タブ301〜305は非表示であるため、大タブの移動は行わず、図5(B)に従い、操作部205の操作に応じたフォーカス移動先に小タブのフォーカス移動のみを行う。
S409では、制御部210は、小タブのフォーカス移動を行う。S407とS410のいずれかの処理を経由した場合でも小タブフォーカスの移動先は揮発性メモリ203に記憶されているので、記憶されたフォーカス移動先に従って制御部210は小タブのフォーカスを移動する。フォーカスを移動した際に、制御部210は移動先の小タブのフォーカス位置を現在のフォーカス位置として揮発性メモリ203に記憶する。また、この場合、制御部210はフォーカス移動先の小タブ名で図3の小タブ名308の表示更新をし、S413に進む。
なお、揮発性メモリ203に記憶している現在の小タブのフォーカス位置は電源オフ時に制御部210が不揮発性メモリ204に書き込みを行い、電源を再度オンされた時に不揮発性メモリ204から揮発性メモリ203へ読み込みを行う。
S413では、制御部210は、移動先の小タブに所属するメニュー項目309を表示モニタ101に表示し、S412に進む。
S411では、制御部210は、サブダイヤル115又は上下ボタン121が操作されたか判定し、操作された場合はS412に進み、操作された場合はS415に進む。
S412では、S411から遷移した場合は、制御部210は、サブダイヤル115が時計回り又は下ボタン123が押下されたならば、下方向にメニュー項目309のフォーカスを移動する。最下部のメニュー項目にフォーカスがあった場合には最上部のメニュー項目にフォーカスを移動する。サブダイヤル115が反時計回り又は上ボタン122が押下された場合には、制御部210は、上方向にメニュー項目309のフォーカスを移動する。最上部のメニュー項目にフォーカスがあった場合には最下部のメニュー項目にフォーカスを移動する。この処理において、制御部210は移動先のフォーカス位置を小タブごとに揮発性メモリ203に記憶する。一方、S413から遷移した場合は、制御部210は、揮発性メモリ203に記憶されている小タブごとのフォーカス位置に従ってメニュー項目にフォーカスを移動する。なお、制御部210は、小タブごとのメニュー項目のフォーカス位置はカメラの電源がオフされたときに不揮発性メモリ204に書き込みを行い、カメラの電源がオンされたときには不揮発性メモリ204から揮発性メモリ203へ読み込みを行う。
S414では、制御部210は、セットボタン113が押下されたか判定し、押下された場合はS415に進み、押下されない場合はS416に進む。
S415では、制御部210は、現在フォーカスされているメニュー項目341、342(図3(C2))に応じた表示を行う。S414の処理の詳細は図6で後述する。
S416では、制御部210は、メニューボタン110が押下されたか判定し、押下された場合はS417に進み、押下されない場合はS403に戻る。
S417では、制御部210は、小タブ307のフォーカス位置およびメニュー項目309のフォーカス位置を揮発性メモリ203に保持したままメニュー画面の表示を終了する。これにより、次にS402でメニュー画面を表示する際には「メニュー表示」334の設定に応じて前回のフォーカス位置にフォーカスを移動することがきる。
図5に示すように、小タブが多数あるため、小タブのフォーカス移動を左右ボタン125やメインダイヤル114で行うと操作に手間取ったり、時間がかかる。よって、小タブの移動回数を少しでも減らし、操作の手間を省くため、マイメニュー小タブ320は現在登録されている個数のみ表示することとする。例えば、マイメニュー小タブ320の登録可能数が最大5個であったとして、それらが常に表示されると、マイメニューを使用しないユーザにとっては煩わしいものである。また、現在登録されている個数の初期値は0とする。
<マイメニュー(設定)タブの機能>
次に、図3を参照して、本実施形態のメニュー画面におけるマイメニュー設定タブ326とマイメニュー小タブ320の機能について説明する。
マイメニュー設定タブ326の機能(マイメニュー設定タブ326が示すメニューに含まれるメニュー項目)には、「マイメニュータブの追加」331と「マイメニュータブの全削除」332と「全項目削除」333と「メニュー表示」334が含まれる。
「マイメニュータブの追加」331は、不揮発性メモリ204に格納されているマイメニュー小タブ320の登録数を1つずつ増やす機能を実行するためのメニュー項目である。「マイメニュータブの追加」331が選択されたときの画面遷移は図8で後述する。
「マイメニュータブの全削除」332は、不揮発性メモリ204に格納されているマイメニュー小タブ320の登録数を0個にする機能を実行するためのメニュー項目である。「マイメニュータブの全削除」332の機能の詳細は図12及び図13で後述する。
「全項目削除」333は、不揮発性メモリ204に格納されているマイメニュー小タブ320ごとに登録されているマイメニュー項目341を全て削除する機能を実行するためのメニュー項目である。「全項目削除」333が選択されたときの画面遷移は図9で後述する。
「メニュー表示」334は、「メニュー表示」の設定を、「通常表示」1001、「マイメニュータブから表示」1002、「マイメニュータブのみ表示」1003のいずれかに設定するためのメニュー項目である(図10参照)。「メニュー表示」334の機能の詳細は図10及び図11で後述する。
マイメニュー小タブ320の機能には、登録済みのマイメニュー項目341の実行と「設定」342が含まれる。
登録済みのマイメニュー項目341の実行とは、ユーザが操作部205を操作してカメラ機能の設定や変更を行うことであり、通常のメニュー項目309からの遷移と同様の処理を行う。
「設定」342は、選択中のマイメニュー小タブ320に対応するメニュー内において各機能を実行するためのメニュー項目であり、「設定」342を選択することで以下のメニュー項目を有する下位階層メニューが表示される。「登録項目の選択」1501、「登録項目の並べ替え」1502、「選択して削除」1502、「タブ内の全項目削除」1504、「タブの削除」1505、「タブ名の変更」1506(図15(B)の画面15B参照)。なお、「登録項目の選択」1501の処理の詳細は図15及び図16で後述し、「タブの削除」1505の機能の詳細は図17及び図18で後述する。
上述のように、マイメニュータブ306に所属する小タブとして、マイメニュー設定タブ326とマイメニュー小タブ320を独立して設ける。すなわち、「マイメニュータブの全削除」332や「全項目削除」333等のマイメニュー全体に関わる設定機能をマイメニュー小タブ320とは独立して割り当てる。これにより、マイメニュー設定タブ326はマイメニュー全体に関わる設定を行う機能であることをユーザが認識しやすくなる。
これに対して、「登録項目の選択」1501や「選択して削除」1503、「タブ内の全項目削除」1504等の選択中のマイメニュー小タブ320のみに有効な機能は、各マイメニュー小タブ320の「設定」342に割り当てられている。そのため、選択中のマイメニュー小タブ320のみに有効であることをユーザが認識しやすくなる。
仮に、「全項目削除」333等のマイメニュー全体に関わる設定機能を、各マイメニュー小タブに含まれるメニュー項目として表示すると、図9(E)に示すような表示となる。しかしこれでは、「全項目削除」333を選んで行われる機能が、現在選択しているマイメニュー小タブのメニュー項目内での全項目の一括削除なのか、他のマイメニュー小タブも含めての全項目の一括削除なのかわかりにくい。そのため、ユーザーが現在選択しているマイメニュー小タブのメニュー項目だけの全項目削除を行おうとして「全項目削除」333の機能を実行してしまい、他のマイメニュー小タブも含めての全項目が一括削除されてしまうといった誤操作が発生する恐れがある。しかし、上述のように、マイメニュー小タブと異なるメニューとしてマイメニュー設定タブ326を設け、「マイメニュータブの全削除」332や「全項目削除」333等のマイメニュー全体に関わる設定機能を割り当てている。これにより図9(E)のような表示に比べて誤操作の可能性を低減している。
<現在フォーカスされているメニュー項目に応じたメニュー表示処理>
次に、図6を参照して、図4のS415における、現在フォーカスされているメニュー項目341、342に応じたメニュー表示処理について説明する。
S601では、制御部210は、小タブのフォーカス位置がマイメニュー設定タブ326であるか判定し、マイメニュー設定タブ326の場合はS602に進み、そうでない場合はS603に進む。
S602では、制御部210は、マイメニュー設定タブ326の処理を行う。S602の処理の詳細は図7で後述する。
S603では、制御部210は、小タブのフォーカス位置がマイメニュー小タブ320のいずれかであるか否かを判定し、マイメニュー小タブ320の何れかの場合はS604に進み、そうでない場合はS606に進む。
S604では、制御部210は、マイメニュー小タブに含まれるメニュー項目のうち、フォーカスされているメニュー項目が「設定」342であるか判定する。そして、「設定」342にフォーカスされている場合はS605に進み、それ以外(つまり、マイメニュー項目341)の場合はS606に進む。
S605では、制御部210は、「設定」342の処理を行う。S605の処理の詳細は図14で後述する。
S606では、制御部210は、フォーカスされているメニュー項目309に応じた画面表示を開始する。そして、ユーザが画面上でカメラ100の機能の設定変更や実行を行った後、S607に進む。
S607では、制御部210は、S606で開始した画面表示を終了する。
<マイメニュー設定タブの処理>
次に、図7及び図8を参照して、図6のS602におけるマイメニュー設定タブ326の処理について説明する。
(マイメニュータブの追加処理)
S701では、制御部210は、フォーカスされているメニュー項目が「マイメニュータブの追加」331であるか判定し(図8(A))、そうである場合はS702に進み、それ以外の場合はS704に進む。
S702では、制御部210は、ユーザ操作によりマイメニュータブを追加してよいとの指示を受けたか判定し、OKの指示を受けた場合はS703に進み、キャンセルの指示を受けた場合は処理を終了する。
S703では、制御部210は、不揮発性メモリ204に格納されているマイメニュー小タブ320の登録数を1つ増やす処理を実行し、S717に進む。ここで、図8を参照して、S701〜S703の「マイメニュータブの追加」331の処理における画面遷移の詳細について説明する。
図8は、「マイメニュータブの追加」331が選択されたとき画面遷移を示している。図8(A)の画面3B3で、ユーザが「マイメニュータブの追加」331を選択すると、制御部210は図8(B)の画面8Aを表示する。ユーザが画面8Aでキャンセルボタン820を押した場合は、制御部210はマイメニュータブの追加は実行せずに選択前の画面3B3を表示する。一方、ユーザが画面8AでOKボタン821を押した場合は、制御部210は不揮発性メモリ204に記憶されているマイメニュー小タブ320の登録数を1つ増加し、図8(C)の画面3C3を表示する。画面3B3ではマイメニュー小タブ320が表示されていないが、画面3C3ではマイメニュータブが追加されたため、マイメニュー小タブ320が1つ増加している。図8の例ではマイメニュー小タブ320が0個の状態から増加する例を示したが、マイメニュータブが何個の状態であっても登録個数の上限までは追加処理を行うことができる。また、追加前の小タブフォーカス位置はマイメニュー設定タブ326であるが、追加処理後は追加したマイメニュータブにフォーカスが移動する(図8(C))。制御部210は、追加したマイメニュー小タブ320に小タブのフォーカス位置を移動し、移動後の小タブのフォーカス位置を揮発性メモリ203に記憶する。
(マイメニュータブの全削除処理)
S704では、制御部210は、フォーカスされているメニュー項目が「マイメニュータブの全削除」332(図12(A))であるか判定し、そうである場合はS705に進み、それ以外の場合はS707進む。
S705では、制御部210は、ユーザ操作によりマイメニュータブの全削除を行うか否かの指示を受けたか判定し、OKの指示を受けた場合はS706に進み、キャンセルの指示を受けた場合は処理を終了する。
S706では、制御部210は、「マイメニュータブの全削除」332の処理を行う。S706の処理の詳細は図12及び図13で後述する。
(全項目削除処理)
S707では、制御部210は、フォーカスされているメニュー項目が全項目削除333(図9(A))であるか判定し、そうである場合はS708に進み、それ以外の場合はS710に進む。
S708では、ユーザ操作により全項目削除を行うか否かの指示を受けたか判定し、OKの指示を受けた場合はS709に進み、キャンセルの指示を受けた場合は処理を終了する。
S709では、制御部210は、不揮発性メモリ204に格納されている各マイメニュー小タブ320に登録されているマイメニュー項目341を全て一括して削除する処理を実行し、S717に進む。
ここで、図9を参照して、S707〜S709の「全項目削除」333の処理における画面遷移の詳細について説明する。
図9は、「全項目削除」333が選択されたときの画面遷移を示している。
「全項目削除」333は、各マイメニュー小タブ320に登録されたマイメニュー項目341を全て削除する機能を実行するためのメニュー項目である。
マイメニュー小タブ320にマイメニュー項目341が登録されている状態(図9(C))で、図9(A)の画面3B1で「全項目削除」333が選択されると、制御部210は、図9(B)の画面9Aを表示する。ユーザが画面9Aでキャンセルボタン920を押した場合は、制御部210は全項目削除を実行せずに選択前の画面3B1を表示する。一方、ユーザが画面9AでOKボタン921を押した場合は、制御部210は、不揮発性メモリ204に記憶されている全てのマイメニュー小タブ320に登録された全てのメニュー項目を0個の状態に変更し、画面3B1を表示する。「全項目削除」333を実行する前に、ユーザがマイメニュー小タブ320を表示させる操作を行った場合、図9(C)の画面3C1のように、マイメニュー小タブ320に登録されているマイメニュー項目341が表示される。一方、「全項目削除」333を実行した後に、ユーザがマイメニュー小タブ320を表示させる操作を行った場合、図9(D)の画面3C3のように、全てのマイメニュー小タブ320のマイメニュー項目341が0個の状態で表示される。この場合は、「マイメニュータブの全削除」とは異なり、マイメニュー小タブは削除されず、全てのマイメニュー小タブのメニューのメニュー項目が、「設定」だけの空(カラ)の状態となるだけである。
(メニュー表示処理)
S710では、制御部210は、フォーカスされているメニュー項目が「メニュー表示」334であるか判定し、そうである場合はS711に進み、それ以外の場合は処理を終了する。
S711では、制御部210は、「メニュー表示」334の設定項目1001〜1003を表示する画面(図10(B))を表示する。また、制御部210は、図10(B)の画面上で選択された設定項目が「通常表示」1001であるか判定し、「通常表示」1001の場合はS712に進み、それ以外の場合はS713に進む。
S712では、制御部210は、不揮発性メモリ204に記憶されている「メニュー表示」の設定を「通常表示」に変更し、S717に進む。
S713では、制御部210は、図10(B)の画面上で選択された設定項目が「マイメニュータブから表示」1002であるか判定し、そうである場合はS714に進み、それ以外の場合はS715に進む。
S714では、制御部210は、不揮発性メモリ204に記憶されている「メニュー表示」の設定を「マイメニュータブから表示」に変更し、S717に進む。
S715では、制御部210は、図10(B)の画面上で選択された設定項目が「マイメニュータブのみ表示」1003であるか判定し、そうである場合はS716に進み、それ以外の場合は処理を終了する。
S716では、制御部210は、不揮発性メモリ204に記憶されている「メニュー表示」の設定を「マイメニュータブのみ表示」に変更し、S717に進む。
S717では、制御部210は、不揮発性メモリ204に記憶されているマイメニュー小タブ320及び「メニュー表示」の設定に基づいて大タブ、小タブの再生成処理を行い、表示中の画面の更新処理を行う。
ここで、図10を参照して、S710〜S716の「メニュー表示」の設定処理における画面遷移の詳細について説明する。
図10は、「メニュー表示」334が選択されたときの画面遷移を示している。
「メニュー表示」334は、メニューを表示させた際に最初に表示する画面についての設定項目であり、設定項目1001〜1003の3つの状態のいずれかに設定できる。
「通常表示」は、メニュー画面表示(S402)を開始した場合に、前回メニュー画面を閉じた直前にフォーカスしていた大タブ(前回最後に選択していた項目)、小タブをフォーカスした状態でメニュー画面を表示する設定である。「通常表示」に設定していた場合は、例えば図3(A)の画面3Aからメニュー画面表示が開始される。図3(A)の画面3Aの状態では、全ての大タブ301〜306とそれらに所属する小タブが表示される。
「マイメニュータブから表示」は、前回メニュー画面を閉じた直前にフォーカスしていた大タブがマイメニュータブ306以外でも、メニュー画面表示(S402)を開始するとマイメニュータブ306をフォーカスした状態でメニュー画面を表示する設定である。また、マイメニュータブ306に属する小タブ(320または326)をフォーカスした状態でメニュー画面表示が開始される。すなわち、メニューボタン110を一回押下するだけで、素早く、ユーザーが登録したメニュー項目で構成されるマイメニューを開くことができる設定である。メニューを開いた後は、ユーザー操作で他の大タブに属する小タブのメニューに切り替えることもできる。「マイメニュータブから表示」に設定していた場合は、例えば図10(A)の画面3B1からメニュー画面表示が開始される。図10(A)の画面3B1では、フォーカスされているのはマイメニュータブ306であるが、全ての大タブ301〜306が表示されている。
「マイメニュータブのみ表示」1003は、大タブとしてはマイメニュータブ306のみを表示し、他の大タブは非表示としたメニューを表示させる設定である。また、マイメニュータブ306とこれに所属する小タブ320、326のみが表示される。このため、他の大タブに属するメニューを開くことはできない。「マイメニュータブのみ表示」に設定していた場合は、例えば図10(C)の画面3B2や、図3(C2)の画面3C2からメニュー画面表示が行われる。
なお、図7及び図10の説明では、「メニュー表示」の設定値はユーザが操作部205を操作することにより決定したが、マイメニュー小タブ320の個数により、制御部210が判定を行い設定値を決定しても良い。例えば、制御部210はマイメニュー小タブ320の個数が一定以上(所定数以上)になったら「メニュー表示」の設定値を「マイメニュータブのみ表示」にするなどの制御を行えば良い。これによって、「通常表示」に設定していた場合、追加されたマイメニュー小タブ320が所定数未満である場合には、マイメニュータブ306以外の大タブが表示され、例えば撮影タブ301を選択した場合は撮影タブ301に属する小タブが表示される。その状態から、マイメニュー小タブ320が所定数以上追加されると、「マイメニュータブのみ表示」に自動で変更され、マイメニュータブ306以外の大タブは表示されなくなる。従って、例えば撮影タブ301に属する小タブが表示されることはなくなる。マイメニュー小タブ320の個数が増えると、小タブ307のフォーカスを移動するためのユーザ操作も増加し、小タブ307のフォーカス移動を左右ボタン125やメインダイヤル114で行うと、操作に手間取ったり、時間がかかる。よって、小タブの移動回数を少しでも減らし、操作の手間を省くため、マイメニュー小タブ320の個数が一定以上になったら「マイメニュータブのみ表示」に設定することは有効な手段である。
<メニュー画面表示処理>
次に、図11を参照して、図4のS402におけるメニュー画面の表示処理について説明する。
S1101では、制御部210は、不揮発性メモリ204に記憶されているマイメニュー小タブ320の登録数を読み出し、登録数が1以上であるか判定する。登録数が1以上である場合はS1102に進み、登録数が0と判定した場合はS1103に進む。
S1102では、制御部210は、不揮発性メモリ204に記憶されているマイメニュー小タブ320の登録数分のマイメニュー小タブ320を生成する。
S1103では、制御部210は、不揮発性メモリ204に記憶されている「メニュー表示」334の現在の設定を読み出す。そして、制御部210は、読み出した設定が「マイメニュータブのみ表示」である場合はS1105に進み、「通常表示」または「マイメニュータブから表示」である場合はS1104に進む。
S1104では、制御部210は、マイメニュー設定タブ326とその他の小タブ307とマイメニュータブ306とその他の大タブ301〜305を生成する。
S1105では、制御部210は、マイメニュー設定タブ326とマイメニュータブ306を生成する。
S1106では、制御部210は、不揮発性メモリ204に記憶されている「メニュー表示」334の現在の設定が「通常表示」であるか否かを判定する。「通常表示」である場合はS1109に進み、そうでない場合、すなわち、「マイメニュータブから表示」である場合はS1107に進む。
S1107では、制御部210は、揮発性メモリ203に記憶されている前回のメニュー表示終了時点での小タブのフォーカス位置を読み出し、フォーカス位置がマイメニュー設定タブ326であるか否かを判定する。マイメニュー設定タブ326であった場合はS1109に進み、そうでない場合はS1108に進む。
S1108では、制御部210は、マイメニュー小タブ320の一番左側のタブから表示を開始する。ここでは、例えば図3(C1)のような画面3C1を表示する。
S1109では、制御部210は、揮発性メモリ203に記憶されている前回のメニュー表示終了時点での小タブのフォーカス位置から表示を開始する。ここでは、例えば図3(A)、(B1)、(C1)のような画面3A、3B1、3C1を表示する。
<マイメニュータブの全削除処理>
次に、図12及び図13を参照して、図7のS706におけるマイメニュータブの全削除の処理について説明する。
図12は、「マイメニューの全削除」332が選択されたときの画面遷移を示している。
「メニュー表示」334の設定として「マイメニュータブのみ」以外が選択されている場合の図12(A)の画面3B1で「マイメニュータブの全削除」332が選択されると、制御部210は、図12(B)の画面12Aを表示する。また、「マイメニュータブのみ表示」が選択されている場合の図12(D)の画面3B2で「マイメニュータブの全削除」332が選択されると、制御部210は、図12(B)の画面12Aを表示する。ユーザ操作により画面12A上でキャンセルボタン1200が押された場合は、制御部210は、タブの削除は実行せずに選択前の画面状態に応じて画面3B1又は3B2を表示する。一方、画面12A上でOKボタン1201が押された場合は、制御部210は、追加したマイメニュー小タブ320の全てを削除し、図12(C)の画面3B3を表示する。画面3B3に示すように、画面3B2から遷移してきた場合でも全て大タブが表示される。
図13は、図7のS706におけるマイメニュータブの全削除の処理を示している。
S1301では、制御部210は、不揮発性メモリ204に記憶されているマイメニュー小タブ320の登録数を0に変更する。
S1302では、制御部210は、「メニュー表示」334の設定を不揮発性メモリ204から読み出し、「通常表示」であるか判定し、そうである場合は処理を終了し、それ以外の場合はS1303に進む。
S1303では、制御部210は、「メニュー表示」334の設定を「通常表示」に変更し、変更した設定値を不揮発性メモリ204に記憶する。また、制御部210は、変更前の状態をS1304での判定に使用するために揮発性メモリ203に保持し、S1304に進む。
S1304では、制御部210は、S1303で揮発性メモリ203に保持した変更前の「メニュー表示」334の設定を読み出し、「マイメニュータブのみ表示」であるか判定し、そうである場合はS1305に進み、それ以外の場合は処理を終了する。
S1305では、制御部210は、マイメニュータブ以外の大タブと小タブの全てのタブの生成を行う。
上述したマイメニュータブの全削除処理において、「マイメニュータブから表示」又は「マイメニュータブのみ表示」に設定されていて「マイメニュータブの全削除」を行うということは、ユーザにとってマイメニュー機能自体が不要になったと考えられる。従って、「マイメニュータブから表示」または「マイメニュータブのみ表示」の機能も不要になると考えられる。マイメニュータブの全削除時に「メニュー表示」334の設定を「通常表示」に戻すことでマイメニュータブ削除後に、ユーザが「メニュー表示」334の設定を変更する手間を省く効果が得られる。
また、「マイメニュータブのみ表示」が設定されている状態でマイメニュータブの全削除を行った場合は、全削除と同時にマイメニュータブ306以外の大タブ300が全て表示される。そのため、「メニュー表示」334が「通常表示」の状態に戻ったことをユーザがすぐに判別することができる。
<マイメニュータブの機能>
次に、図14を参照して、図6のS605における設定の処理について説明する。
S1401では、制御部210は、図15(A)の画面15A上で「設定」342が選択されると、「設定」342の項目の下位階層メニューである図15(B)の画面15Bのように、メニュー項目1501〜1506を表示する。
S1402では、制御部210は、制御部210は、サブダイヤル115又は上下ボタン121が操作されたか判定し、操作された場合はS1403に進み、操作されない場合はS1404に進む。
S1403では、制御部210は、メニュー項目1501〜1506上のフォーカスを移動する処理を実行する。サブダイヤル115が時計回り又は下ボタン123が押下された場合は、下方向にフォーカスを移動する。また、サブダイヤル115が反時計回り又は上ボタン122が押下された場合は、上方向にフォーカスを移動する。また、制御部210は、フォーカス移動先のメニュー項目を揮発性メモリ203に記憶する。
S1404では、制御部210は、セットボタン113が押下されたか判定し、押下された場合はS1405に進み、押下されない場合はS1416に進む。
(登録項目の選択)
S1405では、制御部210は、現在フォーカスされているメニュー項目が「登録項目の選択」1501(図15(B)の画面15B)であるか判定し、そうである場合はS1406に進み、それ以外の場合はS1407に進む。
S1406では、制御部210は、「登録項目の選択」1501の処理を行う。S1406の処理の詳細は図15及び図16で後述する。
(登録項目の並べ替え)
S1407では、制御部210は、現在フォーカスされているメニュー項目が「登録項目の並べ替え」1502であるか判定し、そうである場合はS1408に進み、それ以外の場合はS1409に進む。
S1408では、制御部210は、「登録項目の並べ替え」の処理を行う。「登録項目の並べ替え」の処理では、ユーザーからの操作に従って現在フォーカスされているマイメニュー小タブ320に登録されているマイメニュー項目341の並べ替えを行う。なお、マイメニュー小タブ320のメニューに含まれるメニュー項目のうち、「設定」342の並び順は変更できず、一番下の順となるものとする。
(選択して削除)
S1409では、制御部210は、現在フォーカスされているメニュー項目が「選択して削除」1503であるか判定し、そうである場合はS1410に進み、それ以外の場合はS1411に進む。
S1410では、制御部210は、「選択して削除」の処理を行う。「選択して削除」の処理では、現在フォーカスされているマイメニュー小タブ320において、登録済みのマイメニュー項目341の中からユーザが1つ指定したマイメニュー項目341を現在フォーカスされているマイメニュー小タブ320から削除する。
(タブ内の全項目削除)
S1411では、制御部210は、現在フォーカスされている項目が「タブ内の全項目削除」1504であるか判定し、そうである場合はS1412に進み、それ以外の場合はS1413に進む。
S1412では、制御部210は、「タブ内の全項目削除」の処理を行う。「タブ内の全項目削除」の処理では、現在フォーカスされているマイメニュー小タブ320において、登録済みのマイメニュー項目341を現在フォーカスされているマイメニュー小タブ320から全て削除する。
(タブの削除)
S1413では、制御部210は、現在フォーカスされている項目が「タブの削除」1505であるか判定し、そうである場合はS1414に進み、それ以外の場合はS1415に進む。
S1414では、制御部210は、「タブの削除」1505の処理を行う。S1414の処理の詳細は図17及び図18で後述する。
(タブ名の変更)
S1415では、制御部210は、「タブ名の変更」の処理を行う。「タブ名の変更」の処理では、現在フォーカスされているマイメニュー小タブ320のタブ名308を、ユーザー操作に従ってユーザー任意の文字列に変更する。
S1416では、制御部210は、メニューボタン110が押下されたか判定し、押下された場合はS1417に進み、押下されない場合はS1402に戻る。
S1417では、制御部210は、図15の設定画面の表示処理を終了する。
<登録項目の選択処理>
次に、図15及び図16を参照して、図14のS1406における登録項目の選択処理について説明する。
図15は、「登録項目の選択」1501が選択されたときの画面遷移を示している。
「登録項目の選択」1501は、マイメニュー小タブ320に対して、ユーザが登録したいマイメニュー項目を選択して登録する機能を実行するためのメニュー項目である。図15(A)の画面15Aでは、マイメニュータブ306に属する小タブとして、マイメニュー設定タブ326とマイメニュー小タブ320があり、マイメニュー小タブ320を構成する小タブとして、マイメニュー1タブ321、マイメニュー2タブ322がある。小タブのフォーカス位置はマイメニュー1タブ321とする。マイメニュー1タブ321、マイメニュー2タブ322ともに、登録済みのマイメニュー項目341は1つもないとする。
図15(A)の画面15Aで、「設定」342が選択されると、制御部210は図15(B)のマイメニュー1タブ321の設定画面15Bを表示する。
設定画面15Bで、「登録項目の選択」1501が選択されると、制御部210は、現在フォーカスされている小タブであるマイメニュー1タブ321に対してマイメニュー項目を追加する画面、すなわち図15(C)の登録項目の選択画面15Cを表示する。
図15(K)はマイメニュー項目として追加可能なメニュー項目1501の一覧を例示している。選択可能なメニュー項目の一覧とは、小タブ307に所属するメニュー項目309の集合体である。
図15(C)の選択画面15Cでは、メニュー項目一覧1510の中で記録画質1511にフォーカスが当たっている。選択画面15Cで、記録画質1511が選択される(フォーカスした状態でセットボタン113が押される)と、制御部210はフォーカス中のメニュー項目である記録画質1511を登録してよいかをユーザに確認する図15(D)の画面15Dを表示する。
確認画面15Dで、キャンセルボタン1520が押されると、制御部210は、選択されたメニュー項目の登録は実行せずに、図15(C)の選択画面15Cを表示する。また、OKボタン1521が押されると、制御部210は、選択されたメニュー項目、画面15Cでは記録画質1511、を現在フォーカスされているマイメニュー1タブ321に登録し、図15(E)の登録項目の選択画面15Eを表示する。
制御部210は、画面15Eのメニュー項目一覧1510の中で、記録画質1512はすでに登録済のために設定できないことを識別可能に表すグレー色で表示し、選択されてもフォーカスできないように制御する。制御部210は、記録画質1512は登録済みであるためフォーカスを当てずに、次の項目である撮影画像の確認時間1513にフォーカスを当てる。このように、現在設定を行っているマイメニュー小タブに既に登録済みの項目については、その項目を選択できないように制御する。
画面15Eで、メニューボタン110が押下されると、制御部210は図15(F)のマイメニュー1タブ321の設定画面15Bを表示する。
画面15Bで、メニューボタン110が押下されると、制御部210は、図15(G)のメニュー画面15Gを表示する。画面15Gでは小タブのフォーカス位置はマイメニュー1タブ321である。「登録項目の選択」1501を実行する前のマイメニュー1タブ321のメニュー画面15Aではマイメニュー項目が1つも登録されていない。しかし、「登録項目の選択」1501の実行後のマイメニュー1タブ321のメニュー画面15Gでは、マイメニュー項目341が1つ追加されている。
図15(H)の画面15Hは、画面15Gでユーザが小タブのフォーカス位置をマイメニュー2タブ322に移動したときの画面を例示している。
画面15Hで、「設定」342が選択されると、制御部210は図15(I)のマイメニュー2タブ322の設定画面15Iを表示する。
画面15Iで、「登録項目の選択」1501が選択されると、制御部210は現在フォーカスされている小タブであるマイメニュー2タブ322に対してマイメニュー項目を追加する画面、すなわち図15(J)の登録項目の選択画面15Jを表示する。画面15Eのマイメニュー1タブ321の「登録項目の選択」1501では記録画質1512は登録済のグレー表示であるが、マイメニュー2タブ322の設定画面15Jでは記録画質1511が登録されていないため、登録可能な表示となる。
上述したように、マイメニュー1タブ321に登録済みの記録画質1511はマイメニュー1タブ321には重複して登録できないが、マイメニュー2タブ322には登録が可能である。言い換えると、同じマイメニュー小タブに対して、同じメニュー項目を重複登録することはできないが、別のマイメニュー小タブには登録可能なように構成されている。これは、例えばマイメニュー1タブ321は人物用、マイメニュー2タブ322は風景用というようにユーザがユースケース毎にマイメニュー小タブを使い分けることを想定した場合、メニュー項目が複数のマイメニュー小タブに登録できる方が便利だからである。
<登録項目の選択処理>
次に、図16を参照して、図14のS1406における登録項目の選択処理について説明する。
S1601では、制御部210は、不揮発性メモリ204に記憶されている、「登録項目の選択」1501で選択可能なメニュー項目一覧(図15(K))から、1番目の項目を読み出してフォーカスする項目データとして揮発性メモリ203に記憶する。
S1602では、制御部210は、揮発性メモリ203に記憶されているフォーカス位置が現在のマイメニュー小タブに登録済であるか判定し、登録済の場合はS1603に進み、登録済でない場合はS1604に進む。
S1603では、制御部210は、不揮発性メモリ204に記憶されている、「登録項目の選択」1501で選択可能なメニュー項目一覧(図15(K))から、2番目の項目を読み出してフォーカスする項目データとして揮発性メモリ203に記憶する。
揮発性メモリ203に記憶されているフォーカスする項目データが現在のマイメニュー小タブに登録されていない状態になるまで、S1602とS1603の処理を繰り返す。
S1604では、制御部210は、不揮発性メモリ204に記憶されている、「登録項目の選択」1501で選択可能なメニュー項目一覧(図15(K))から、表示対象の項目(選択肢)を1つ取得して、揮発性メモリ203に記憶する。
S1605では、制御部210は、揮発性メモリ203に記憶されている表示対象の項目が現在のマイメニュー小タブに登録済みであるか判定し、登録済みの場合はS1606に進み、登録済みでない場合はS1607に進む。
S1606では、制御部210は、S1604で取得した表示対象の項目を設定不可であることを表すグレー色で表示して、S1608に進む。なお、揮発性メモリ203に記憶された、フォーカスする項目で合った場合には、フォーカスした表意形態で表示する。
S1607では、制御部210は、S1604で取得した表示対象の項目を設定可能であることを表す白色で表示して、S1608に進む。
S1608では、制御部210は、図15(B)の画面15Bに表示する項目を最後まで表示したか判定し、最後まで表示した場合はS1610に進み、最後まで表示していない場合はS1605に進む。
S1609では、制御部210は、不揮発性メモリ204に記憶されている、「登録項目の選択」1501で選択可能なメニュー項目一覧(図15(K))から、次に表示する項目を1つ取得して、揮発性メモリ203に記憶する。最後まで表示するまで、すなわちメニュー項目の表示が完了した状態となるまで、S1605〜S1609を繰り返す。
S1610では、制御部210は、登録項目の選択画面のその他の部分を表示して、S1611に進む。
S1611では、制御部210は、セットボタン113が押下されたか判定し、押下された場合はS1612に進み、押下されない場合はS1613に進む。
S1611では、制御部210は、図15(D)に示した、選択されているメニュー項目をマイメニューに登録してよいかどうかをユーザに問う確認画面を表示する。
S1613では、制御部210は、図15(D)の確認画面15Dで、キャンセルボタン1520が押下された(キャンセルボタン1520が選択された状態でセットボタン113が押下された)か、OKボタン1521が押下されたかを判定する。キャンセルボタン1520が押下された場合はS1615に進み、OKボタン1613が押下された場合はS1614に進む。
S1614では、制御部210は、選択されたメニュー項目(S1611でセットボタン113が押下された際にフォーカスされていた項目)を、現在選択しているマイメニュー小タブのメニュー項目として登録する。すなわち、選択されたメニュー項目を、現在選択しているマイメニュー小タブと関連付けて不揮発性メモリ204に記録する。
S1615では、制御部210は、サブダイヤル115又は上下ボタン121が操作されたか判定し、操作された場合はS1614に進み、操作されていない場合はS1603に進む。
S1616では、制御部210は、メニューボタン110が押下されたか判定し、押下された場合はS1617に進み、押下されない場合はS1611に戻る。
S1617では、制御部210は、登録項目の選択の画面表示を終了し、処理を終了する。
<タブの削除処理>
次に、図17及び図18を参照して、図14のS1414におけるタブの削除処理について説明する。
図17は、「タブの削除」1505が選択されたときの画面遷移を示している。
まず、「メニュー表示」334の設定が「マイメニュータブのみ表示」(図10)以外のときの図17(B)の画面3C1において、「タブの削除」1505が選択された場合の画面の遷移を説明する。
図17(A)の画面3C1で「設定」342が選択され、図17(B)の画面15Bで「タブの削除」1505が選択されると、制御部210は、図17(C)のタブの削除確認画面17Aを表示する。画面17Aで、キャンセルボタン1700が押されると、制御部210は、タブの削除処理は実行せずに、画面3C1を表示する。また、OKボタン1701が押されると、制御部210は、タブの削除処理を実行し、現在選択しているマイメニュー小タブを個別に削除する。そして、図17(D)の画面17Bに遷移する。タブ削除処理実行後の画面17Bと、タブ削除処理実行前の画面3C1とを比較すると、小タブ320が1つ減少している。
次に、「メニュー表示」334の設定が「マイメニュータブのみ表示」であり、マイメニュー小タブ320が1個のときの図17(E)から遷移した図17(F)の画面15Bにおいて、「タブの削除」1505が選択された場合の画面の遷移を説明する。
図17(E)の画面3C2で「設定」342が選択され、図17(F)の画面15Bで「タブの削除」1505が選択されると、制御部210は、図17(G)のタブの削除確認画面17Aを表示する。画面17Aで、キャンセルボタン1700が押されると、制御部210は、タブの削除処理は実行せずに、画面3C2を表示する。また、OKボタン1701が押されると、制御部210は、タブの削除処理を実行し、現在選択しているマイメニュー小タブを個別に削除する。そして、図17(H)の画面3B3に遷移する。タブの削除処理実行前にはマイメニュータブのみ表示されていたのが、タブの削除処理実行後には、大タブ300が全て表示される状態となる。これは、タブの削除によりマイメニュー小タブが1つも無くなるためである。
次に、図18を参照して、タブの削除処理について説明する。
S1801では、制御部210は、画面17Aを表示し、ユーザにタブの削除処理を行ってよいか否かを確認する。画面17Aで、OKボタン1701が押された場合はS1802に進み、キャンセルボタン1700が押された場合は処理を終了する。
S1802では、制御部210は、不揮発性メモリ204に記憶されているマイメニュー小タブ320の登録数を1つ減少させ(マイメニュー小タブの個別削除)、S1803に進む。
S1803では、制御部210は、不揮発性メモリ204に記憶されているマイメニュー小タブの登録数を読み出し、登録数が0であった場合はS1804に進み、それ以外の場合は処理を終了する。
S1804では、制御部210は、「メニュー表示」334の設定を不揮発性メモリ204から読み出し、「通常表示」であるか判定し、「通常表示」の場合は処理を終了し、それ以外の場合はS1805に進む。
S1805では、制御部210は、「メニュー表示」334の設定を「通常表示」に変更し、変更した設定値を不揮発性メモリ204に記憶する。また、制御部210は、変更前の状態をS1806の判定に使用するために揮発性メモリ203に保持し、S1806に進む。
S1806では、制御部210は、S1303で揮発性メモリ203に保持した変更前の「メニュー表示」334の設定を読み出し、「マイメニュータブのみ表示」であるか判定し、そうである場合はS1807に進み、それ以外の場合は処理を終了する。
S1807では、制御部210は、マイメニュー以外の大タブと小タブの全てのタブの生成を行う。
「メニュー表示」334が「マイメニュータブから表示」又は「マイメニュータブのみ表示」に設定されている状態でタブの削除を行い、結果的にマイメニュー小タブ320が0個になったということは、マイメニュー機能自体が不要になったと考えられる。そのため、「マイメニュータブのみ表示」又は「マイメニュータブから表示」の機能も不要になると考えられる。よって、タブの削除処理によってマイメニュータブが0個になった時点で「メニュー表示」334の設定を「通常表示」に戻すことでタブの削除処理実行後にユーザが「メニュー表示」334の設定を「通常表示」に戻す手間を省く効果が得られる。また、「マイメニュータブのみ表示」に設定されている状態でタブの削除を行い、マイメニュータブが0個になった場合は、削除と同時に大タブ300が全て表示される。これにより、「メニュー表示」334の設定が「通常表示」に戻ったことをユーザがすぐに判別することができる。なお、「メニュー表示」334の設定が「通常表示」に戻った後、マイメニュー小タブが0個の状態のままであっても、メニュー表示334の設定をユーザー操作に応じて「通常表示」以外に設定可能である。
なお、マイメニュー小タブが0個の状態では、「メニュー表示」334の設定を「通常表示」に固定し、変更できないようにしてもよい。この場合の例を説明する。図19はマイメニュー小タブ320が1つもない場合に「メニュー表示」334が選択された場合の画面を例示している。
制御部210は、「メニュー表示」334が選択された場合、図19(B)の画面19Aを表示する。画面19Aではマイメニュー小タブ320が追加されていない(0個である)ため、「メニュー表示」334が選択できない旨のガイダンスが表示される。制御部210は、画面19AでOKボタン1900が押されると、画面3B2を表示する。
マイメニュー小タブ320が存在しないのに、頻繁に使用する機能に素早くアクセスするための「メニュー表示」334を、ユーザが「マイメニュータブから表示」又は「マイメニュータブのみ表示」に変更することは通常は考えられない。よって、「メニュー表示」334の設定を変更できないように制御することでマイメニュー機能を使用しないユーザが「メニュー表示」334の設定を誤って変更してしまうことを防止することができる。すなわち、マイメニュー小タブ320が存在しないのに関わらず、メニュー画面がマイメニュータブ306から表示されてしまう不都合を回避できる。
<マイメニュータブの全削除に関する変形例1>
上述の実施形態では、「マイメニュータブのみ表示」に設定していて、「マイメニュータブの全削除」を行った場合、マイメニュー小タブを全て削除したうえで「メニュー表示」334の設定を自動的に「通常表示」に変更する例を説明した。しかし、これに限るものではなく、「通常表示」に変更するか否かをユーザーに確認するようにしてもよい。この場合の例について説明する。
図20は「メニュー表示」334の設定が「通常表示」の状態で「マイメニュータブの全削除」332が選択された場合と、「マイメニュータブのみ表示」の状態から「マイメニュータブの全削除」332が選択された場合の画面を例示している。
この例では、マイメニュータブの全削除を実行した場合に、「メニュー表示」334の設定を「通常表示」に戻すか否かを確認する図20(F)の画面20Aを表示するように制御する。
「メニュー表示」334が「通常表示」に設定された状態の画面3B1で、「マイメニュータブの全削除」332が選択されると、制御部210は、画面12Aを表示する。また、「メニュー表示」334が「マイメニュータブのみ表示」に設定された状態の画面3B2で、「マイメニュータブの全削除」332が選択されると、画面3B1で「マイメニュータブの全削除」332が選択された場合と同様に、画面12Aを表示する。ここまでの処理は図12と同様であるが、画面12AでOKボタン1201が押されたときの動作が「メニュー表示」334の設定によって異なっている。画面12AでOKボタン1201が押されると、制御部210は、「メニュー表示」334の設定が「通常表示」であれば、不揮発性メモリ204に記憶されているマイメニュー小タブの登録数を0に変更し、図20(C)の画面3B3を表示する。「メニュー表示」334の設定が「通常表示」以外ならば、不揮発性メモリ204に記憶されているマイメニュー小タブの登録数を0に変更し、画面20Aを表示する。画面20Aでは、制御部210は、「メニュー表示」334の設定を「通常表示」に戻すか否かを確認するガイダンスを表示する。そして、画面20Aで、はいボタン2001が選択されると、制御部210は、「メニュー表示」334の設定を「通常表示」に変更し、全てのタブを生成して画面3B3を表示する。また、いいえボタン2000が押されると、制御部210は、「メニュー表示」334の設定は変更せずに、図20(G)の画面20Bを表示する。画面20Bでは、マイメニュー小タブ320が0の状態であるが、「メニュー表示」334は「マイメニュータブのみ表示」の状態となる。
マイメニュー小タブの全削除後に再度マイメニュー小タブの追加を行うユーザにとっては「メニュー表示」334の状態が「通常表示」に変更されてしまうことにより余計な手間が発生してしまう。このため、マイメニュータブの全削除後に「メニュー表示」334の設定を「通常表示」に戻すか否かを確認する画面を表示することにより、再度マイメニュー小タブの追加を行うユーザの操作の手間を減らすことが可能である。
<マイメニュータブの全削除に関する変形例2>
「マイメニュータブの全削除」を行った際の更に他の例を説明する。図21は、「メニュー表示」334の設定に応じた画面の遷移を例示している。図21(A)は「メニュー表示」334の設定が「通常表示」の場合の画面3B1を例示している。図21(D)は「メニュー表示」334の設定が「マイメニュータブのみ表示」の場合の画面3B2を例示している。図21(G)は「メニュー表示」334の設定が「マイメニュータブから表示」の場合の画面21Bを例示している。
この例では「マイメニュータブの全削除」を実行した場合に、「メニュー表示」334の設定を元に戻したことを図21(F)の画面21Aに表示するように制御する。
それぞれの画面3B1、3B2、21Bで「マイメニューの全削除」332が選択されると、制御部210は、画面12Aを表示する。画面12AでOKボタン1201が選択されると、制御部210は、不揮発性メモリ204に記憶されているマイメニュー小タブの登録数を0に変更する。そして、制御部210は、「メニュー表示」334の設定が「通常表示」の場合は図21(C)の画面3B3を表示し、「通常表示」以外の場合は「メニュー表示」334の設定を「通常表示」に変更し、画面21Aを表示する。画面21Aでは、制御部210は、「メニュー表示」334の設定が「通常表示」に変更されたことを表すガイダンスを表示してユーザに通知する。画面21AでOKボタン2100が押されると、制御部210は全てのタブを生成して画面3B3を表示する。
マイメニュータブの全削除後に再度マイメニューの再登録を行うユーザにとっては「メニュー表示」334の設定が「通常表示」に変更されてしまうことを意図しない場合がある。
「マイメニュータブのみ表示」に設定していたユーザにとっては、マイメニュータブの全削除実行後に表示される画面3B3でマイメニュータブ306以外の大タブが表示されるため設定が変更されたことが判別できる。しかしながら、「マイメニュータブから表示」に設定していたユーザは、「通常表示」に戻ったとしても大タブ300の表示状態は変わらないため、「メニュー表示」334の設定が「通常表示」に戻ったことに気付かないことが想定される。そのようなユーザに対して「メニュー表示」334の設定が「通常表示」に戻ったことを明示することで、ユーザは設定が変わったことにすぐに気がつくことが可能である。
<マイメニュータブの全削除に関する変形例3>
「マイメニュータブの全削除」を行った際の更に他の例を説明する。図22は、「メニュー表示」334の設定が「通常表示」の状態で「マイメニュータブの全削除」332が選択されたときの画面の遷移を例示している。
この例では、図22(A)の画面3B1で「マイメニュータブの全削除」332が選択された場合に、図22(B)の「全項目削除」333を促す画面22Aを表示するように制御する。
画面3B1で「マイメニュータブの全削除」332が選択されると、制御部210は、画面22Aを表示する。制御部210は、画面22Aでマイメニューの設定をやり直す場合は、「全項目削除」を行うことでマイメニュー小タブは削除せずに登録した項目が全て削除できる旨のガイダンスを表示してユーザに通知する。画面22AでOKボタン2201が押されると、制御部210は、不揮発性メモリ204に記憶されているマイメニュー小タブの登録数を0に変更し、図22(C)の画面3B3を表示する。また、キャンセルボタン2200が押されると、制御部210は、マイメニュー小タブの削除を実行せずに画面3B1を表示する。
マイメニュー小タブの全削除後にマイメニューの再登録を行うユーザは削除後に「マイメニュータブの追加」331を実行しなくてはならない。このため、「マイメニュータブの全削除」332を実行せずにマイメニュー小タブに登録された項目を全削除する「全項目削除」333を実行した方が「マイメニュータブの追加」を行う手間が省ける場合が想定される。よって、このようなユーザにはマイメニュー小タブの全削除実行前に「全項目削除」という選択肢もあることを通知することでユーザの手間を減らすことができる可能性があることをユーザが認識することができる。
なお、制御部210が行うものとして説明した上述の各種制御は1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体の制御を行っても良い。また、上述の各実施形態においては、「通常表示」に設定した場合は、前回最後に選択していた大タブを選択してメニュー画面の表示を開始するものとして説明した。しかしこれに限るものではなく、マイメニュータブ306以外の所定の大タブを選択してメニュー画面の表示を開始するものとしても良い。例えば、「通常表示」に設定した場合は、前回最後に選択していた大タブがどれかに関わらず、常に左端の大タブである撮影タブ301、及び左端の小タブを選択した状態でメニュー画面の表示を開始するものとしても良い。
また、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
また、上述した実施形態においては、本発明をデジタルカメラなどの撮像装置に適用した場合を例に説明した。しかし本発明はこの例に限定されず、メニュー画面においてカスタムメニュー(マイメニュー)を通常のメニュー表示に対して優先的に表示するような設定が可能な電子機器であれば適用可能である。すなわち、本発明は、タブレット、携帯電話やその一種であるスマートフォン、PDA、携帯型の画像ビューワ、ゲーム機、電子ブックなどに適用可能である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。