JP2016061353A - ケーブル操作構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーブル操作構造を設けた後に、ケーブル操作構造以外の部材のレイアウトの自由度を高めることができるケーブル操作構造の提供を目的とする。【解決手段】本発明のケーブル操作構造Sは、基体1と、操作部材2と、第1作動部材3aと、第2作動部材3bと、第1インナーケーブル4aと、アウターケーシング5と、アウターケーシング5の移動をガイドするガイド部材6と、アウターケーシング5の長さ方向の移動が可能なように案内される被ガイド部材7と、一端が被ガイド部材7に接続され、他端が第2作動部材3bに接続する第2インナーケーブル4bとを有し、アウターケーシング5は、基体1に対する位置変位が可能なように基体1へ取付けられ、第2インナーケーブル4bが、アウターケーシング5に沿って、被ガイド部材7から操作部材2に向かって延びるように配索されたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、操作部材の操作により、操作部材にケーブルを介して接続された第1作動部材及び第2作動部材を操作可能なケーブル操作構造に関する。
特許文献1に記載されているように、一本の操作側ケーブルによる引張操作を、複数に振り分けて作用させる分岐構造を有するケーブルジョイント構造が知られている。特許文献1のケーブルジョイント構造は、自動車のシートの位置調整機構のロック解除に適用され、図3に示されるように、ケーブルジョイント構造100は、シート101と車室床(図示せず)との間に配されて、操作側ケーブル102がシート101の前方下部に設けられるロック解除用の操作レバー(図示せず)の可動部にケーブルエンド103を介して連結される。また、解除側ケーブル104a、104bは、ロック機構の解除部にケーブルエンド105a、105bを介して連結される。
操作側ケーブル102と解除側ケーブル104a、104bとは、ケーブル連結機構106により連結される。このケーブルジョイント構造100では、操作レバーが操作されて操作側ケーブル102のワイヤが引っ張られると、ケーブル連結機構106内のイコライザに連結された解除側ケーブル104a、104bのワイヤが同方向に引き込まれて、ロック解除を行うように構成されている。
特許第4394205号公報
しかし、特許文献1に示されるような構造のケーブルジョイント構造100では、シート101の中央部にケーブル連結機構106が設けられ、操作側ケーブル102がシート101の中央部に向かって延び、解除側ケーブル104a、104bがシート101の中央部から複数回方向変換しながら、側方に向かって延びている。このため、操作側ケーブル102及び解除側ケーブル104a、104bの配索経路により、シート101のスペースが有効利用しにくく、シート101内のレイアウトの自由度が制限されるという問題がある。
そこで、本発明はかかる問題点に鑑みて、ケーブル操作構造を設けた後に、ケーブル操作構造以外の部材のレイアウトの自由度を高めることができるケーブル操作構造の提供を目的とする。
本発明のケーブル操作構造は、基体と、操作部材と、第1作動部材と、第2作動部材と、一端が操作部材に接続し、他端が前記第1作動部材に接続する第1インナーケーブルと、前記第1インナーケーブルの外周を被覆するアウターケーシングと、前記基体に設けられ、前記アウターケーシングの移動をガイドするガイド部材と、前記アウターケーシングに固定され、前記アウターケーシングの長さ方向の移動が可能なように前記ガイド部材によって案内される被ガイド部材と、一端が前記被ガイド部材に接続され、他端が前記第2作動部材に接続する第2インナーケーブルとを有し、前記アウターケーシングは、前記基体に沿って、前記操作部材を操作した際に前記被ガイド部材の前記移動を生じる前記基体に対する位置変位が可能なように前記基体へ取付けられ、前記第2インナーケーブルが、前記アウターケーシングに沿って、前記被ガイド部材から前記操作部材に向かって延びるように配索されたことを特徴とする。
また、前記基体がフレーム部材であり、前記フレーム部材が第1骨格部材と、第2骨格部材と、前記第1骨格部材と前記第2骨格部材とを連結する連結骨格部材とを有し、前記第1骨格部材と前記第2骨格部材とが略平行であり、前記連結骨格部材が前記第1骨格部材と前記第2骨格部材と同じ側の端部とを接続し、前記操作部材及び前記第2作動部材が前記第1骨格部材側に設けられ、前記第1作動部材が前記第2骨格部材側に設けられることが好ましい。
また、前記被ガイド部材が前記フレーム部材近傍に位置するように配されていることが好ましい。
また、前記フレーム部材が、着座可能なクッション部の枠構造を構成することが好ましい。
本発明によれば、ケーブル操作構造を設けた後に、所望のスペースを確保することができ、ケーブル操作構造以外の部材のレイアウトの自由度を高めることができる。
本発明のケーブル操作構造の一実施形態を示す概略図である。 (a)は図1のケーブル操作構造において、第1インナーケーブルが引き操作される前の状態を示す図であり、(b)は(a)の状態から第1インナーケーブルが引き操作された状態を示す図である。 従来のケーブルジョイント構造におけるケーブルの配索状態を示す概略図である。
以下、図面を参照し、本発明のケーブル操作構造を詳細に説明する。
本発明のケーブル操作構造Sは、図1に示されるように、基体1と、操作部材2と、第1作動部材3aと、第2作動部材3bとを有している。ケーブル操作構造Sは、操作部材2を操作することにより、第1作動部材3aと第2作動部材3bとが作動する。ケーブル操作構造Sは、本実施形態では、車両のシートの傾き等、シートを操作する操作構造を例にあげて説明するが、ケーブル操作構造Sは、操作部材2の操作により、第1作動部材3a及び第2作動部材3bの両方を操作することができる他の構造に適用することができる。例えば、ケーブル操作構造Sは、ヘッドレストの角度調整機構、フューエルリッドの開閉機構、ドアロック機構等に適用することができる。
ケーブル操作構造Sは、さらに、図1に示されるように、一端が操作部材2に接続し、他端が第1作動部材3aに接続する第1インナーケーブル4aと、第1インナーケーブル4aの外周を被覆するアウターケーシング5と、基体1に設けられ、アウターケーシング5の移動をガイドするガイド部材6と、アウターケーシング5に固定され、ガイド部材6によって案内される被ガイド部材7と、一端が被ガイド部材7に接続され、他端が第2作動部材3bに接続する第2インナーケーブル4bとを有している。
基体1は、アウターケーシング5の位置を位置決めする部材であり、本実施形態では、シートフレームとして示されている。基体1は、作動部材を作動できるように、所望のスペースSpを確保してアウターケーシング5を配索できる部材であればよく、例えば、車室のフロアなどであってもよいし、ベースプレートにアウターケーシング5を取り付けるクランプ等が設けられた立体的な構造を有していてもよい。
操作部材2は、手動又は電動による操作によって第1インナーケーブル4aを引き操作する。本実施形態では、操作部材2はシートを操作するためのシートレバーである。操作部材2は、第1インナーケーブル4aに取り付け可能であって、所望の引き量の引き操作ができればよく、例えば、手動又は電動により直線的に第1インナーケーブル4aを引き操作する機構や、ダイヤル式、回転ドラム式等、第1インナーケーブル4aを巻き付ける機構であってもよい。
第1作動部材3aは、第1インナーケーブル4aによって作動される。本実施形態では、第1作動部材3aはシートのリクライニングのロック機構であり、第1インナーケーブル4aが引き操作されることにより、第1作動部材3aが作動し、シートのリクライニングのロックを解除する。第1作動部材3aは、作動可能に第1インナーケーブル4aが取り付けられ、機構に応じた所望の動作を行うように構成されていれば特に限定されず、例えば、ヘッドレストの操作機構、フューエルリッドの開閉機構、ドアロック機構等に用いることができる。なお、第1作動部材3aの作動の時期は、後述の第1インナーケーブル4aの配索経路の変化が生じるようであればよい。
第2作動部材3bは、第2インナーケーブル4bにより作動される。第2作動部材3bは、本実施形態では、第1作動部材3aと同様にシートのリクライニングのロック機構であるが、第1作動部材3aと第2作動部材3bとは、異なる機能、構造を有していてもよい。第1作動部材3a及び第2作動部材3bは、操作部材2を操作することにより、両方が作動される。この第1作動部材3a及び第2作動部材3bの作動は、同時に作動してもよいし、例えば、第2作動部材3bが作動した後に、第1作動部材3aが作動する等、時間差を設けて作動してもよい。
第1インナーケーブル4aは、図1に示されるように、一端が操作部材2に接続され、他端が第1作動部材3aに接続されている。第1インナーケーブル4aは、操作部材2により第1インナーケーブル4aが引き操作されると、第1作動部材3aを作動させる。第1インナーケーブル4aは、可撓性を有し、操作部材2の操作力により実質的に伸びず、後述のように第1インナーケーブル4aの配索経路の変化が生じるように構成されている。本実施形態では、図1に示されるように、操作部材2に一端が接続された第1インナーケーブル4aは、操作部材2からガイド部材6の間の少なくとも一部において、アウターケーシング5により外周が覆われ、ガイド部材6の位置から、第1作動部材3aに向かって案内されている。第1インナーケーブル4aは、図1に示されるように、ガイド部材6から第1作動部材3aまでの湾曲部において、第1インナーケーブル4aを方向転換する湾曲案内部を有するケーブルガイドGにより案内されてもよいし、アウターケーシング5とは別のアウターケーシングにより案内されてもよい。なお、第1インナーケーブル4aは、本実施形態では1本のケーブルとして示されているが、後述の配索経路の変化に伴うアウターケーシング5による被ガイド部材7の移動が生じるように構成されていれば、用いられる機構に応じて複数本設けても構わない。
アウターケーシング5は、可撓性を有し、かつ、その軸方向に剛性を有するものであり、例えば、合成樹脂チューブと、その外周に複数本の金属線あるいは合成樹脂線を螺旋状に設けたシールド層と、それらの外周面に合成樹脂被覆を設けたシールドアウターを用いることができる。アウターケーシング5は、本実施形態では図1に示されるように、基体1に沿って湾曲して、操作部材2側からガイド部材6までの間に延びている。アウターケーシング5の両端は、ケーシングキャップ等、アウターケーシング5を取り付けるための端末取付部材等により、基体1に直接または間接的に取り付けられる。
図1に示されるように、被ガイド部材7はアウターケーシング5に固定され、被ガイド部材7は、アウターケーシング5の移動にともなった移動が可能なように、ガイド部材6によって案内されている。第1インナーケーブル4aは、引き操作により第1インナーケーブル4aがアウターケーシング5より引き出されるために、図2(a)に示される引き操作が行われる前の状態から、図2(b)に示されるように、領域A内において第1インナーケーブル4aが短くなる。第1インナーケーブル4aが引き操作されたときに領域A内において第1インナーケーブル4aが短くなることにより、短くなった分だけ、第1インナーケーブル4aの配索経路が図2(a)から図2(b)の状態のように所定の領域内で短くなる。そのため、第1インナーケーブル4aの配索経路が短くなった分だけ、アウターケーシング5も領域A内で短くなり、引き操作前の領域A内のアウターケーシング5の長さとの差に対応する分のアウターケーシング要素が長さ方向に移動することとなる。図2(b)においては、引き操作前後の領域A内のアウターケーシング5の長さの分だけ、アウターケーシング5の端部がアウターケーシング5が長さ方向に移動する(図2(a)の状態から図2(b)の状態まで、図中、右側に移動する)。すなわち、湾曲して配索されたアウターケーシング5の湾曲部において、第1インナーケーブル4aの引き操作により、第1インナーケーブル4aが直線状になろうとして、ガイド部材6が設けられた位置において、アウターケーシング5がガイド部材6に対して相対的に移動する。アウターケーシング5の長さ方向の移動は、ガイド部材6の取付位置においてアウターケーシング5がガイド部材6に対して移動可能であればよく、直線的に移動してもよいし、湾曲して移動してもよい。
ガイド部材6は、被ガイド部材7の移動をガイドするものであればよく、本実施形態では、図1、図2(a)及び(b)に示されるように、ガイド部材6は、基体1に取り付けられる取付部61と、被ガイド部材7を摺動可能に案内するガイド部62とを備えている。ガイド部62には摺動孔62aのような被係合部が形成され、この摺動孔62aに、摺動ピン71のような係合部が形成された被ガイド部材7が摺動するように構成されている。しかしながら、ガイド部材6の構造は被ガイド部材7の摺動移動をガイドすることができれば特に限定されるものではなく、例えば、ガイド部材6を、基体1に取り付けられる取付部61と、一端が取付部61に枢着され、他端が被ガイド部材7に取り付けられたリンクをガイド部として、アウターケーシング5の移動に応じて、リンクが取付部61側の枢着部を支点として枢動することにより、アウターケーシング5の移動をガイドしてもよい。
被ガイド部材7は、アウターケーシング5の移動に伴い、ガイド部材6にガイドされる。被ガイド部材7は、アウターケーシング5に対してアウターケーシング5の長さ方向の相対位置が動かないようにアウターケーシング5に固定される。被ガイド部材7は、図1ではアウターケーシング5の端部に設けられているが、被ガイド部材7を設ける位置は、アウターケーシング5の端部に限定されるものではなく、アウターケーシング5の中間部であってもよく、端部以外の部位であってもよい。なお、本実施形態では、被ガイド部材7は、アウターケーシング5の端部にケーシングキャップ72を取り付けて構成し、そのケーシングキャップ72がガイド部材6に案内されて移動する。また、被ガイド部材7には、第2インナーケーブル4bと接続するための接続部が形成され、本実施形態では、接続部は摺動ピン71に形成され、ケーシングキャップ72外周に設けられた摺動ピン71の摺動孔62aから突出した部位に設けられている。しかし、接続部はケーシングキャップ72の外周等、摺動ピン71とは別の部位に形成されてもよい。
第2インナーケーブル4bは、図1に示されるように、一端が被ガイド部材7の移動に追従して移動可能なように被ガイド部材7に接続され、他端が第2作動部材3bに接続されている。第2インナーケーブル4bは可撓性を有し、図1に示されるように、アウターケーシング5に沿って配索される。第2インナーケーブル4bは、第1インナーケーブル4aに対し、前記接続部において、引き方向が反転するように配索されている。第2インナーケーブル4bは、図2(b)に示されるように、アウターケーシング5が長さ方向に移動すると、アウターケーシング5とともに第2インナーケーブル4bが接続された被ガイド部材7が移動して、第2作動部材3bを作動させる。
図1に示されるように、アウターケーシング5は、基体1に沿って、操作部材2を操作した際に被ガイド部材7の移動を生じる、基体1に対する位置変位が可能なように基体1へ取付けられている。アウターケーシング5は、所定の配索位置に、変位した状態において所望のスペースSpが確保されるように配索される。アウターケーシング5は、図2(b)に示されるように、湾曲して配索された部位が、操作部材2により引き操作された第1インナーケーブル4aが経路を短縮する動作による変位に追従して位置変位する。本実施形態では、図1に示されるように、アウターケーシング5の操作部材2側の一端が基体1に固定され、他端が基体1に対して可動となるように構成されている。しかしながら、アウターケーシング5の取り付けは図示した構造に限定されるものではなく、第1インナーケーブル4aの経路が短縮する方向への第1インナーケーブル4aの移動を阻害せず、少なくとも被ガイド部材7が移動できるようにアウターケーシング5が基体1に取り付けられていればよく、複数箇所でアウターケーシング5を固定しても構わない。
また、図1に示されるように、第2インナーケーブル4bが、アウターケーシング5に沿って、被ガイド部材7から操作部材2に向かって延びるように配索されている。第2インナーケーブル4bは、アウターケーシング5及び第2インナーケーブル4bの配索後に、所望のスペースSpを確保できるようにアウターケーシング5と同じ方向に向いて配索されている。第2インナーケーブル4bは、アウターケーシング5が被ガイド部材7から操作部材2に向かって延びている方向に沿って、第2インナーケーブル4bが被ガイド部材7から延びている。本実施形態では、ケーブルガイドGに第2インナーケーブル4bが案内され、湾曲部において、第2インナーケーブル4bとアウターケーシング5とが位置合わせされ、ほぼ同一の方向に配索している。しかしながら、第2インナーケーブル4bは必ずしもアウターケーシング5の全体に亘って同一方向に配索されている必要はなく、所望のスペースSpを確保できるように配索されていれば、アウターケーシング5に対して少なくとも部分的に沿っていればよく、途中で別方向にそれて配索されても構わない。
本実施形態では、図1に示されるように、被ガイド部材7に一端が接続された第2インナーケーブル4bは、被ガイド部材7から第2作動部材3bまで、第2インナーケーブル4bを方向転換するケーブルガイドGにより案内され、例えば、図1中、上下に延びるアウターケーシング5の左右側、又は紙面手前、奥行側等、アウターケーシング5に並行して配索される。なお、第2インナーケーブル4bは、アウターケーシング5とは別のアウターケーシングにより案内されてもよい。この際、第2インナーケーブル4bを収容する別のアウターケーシング及びアウターケーシング5の両方を基体1に取り付け可能な2つの取付部を有するクランプ部材等、基体1に設けられる別部材により、第2インナーケーブル4bとアウターケーシング5とを並行させてもよい。なお、第2インナーケーブル4aは、本実施形態では1本のケーブルとして示されているが、用いられる機構に応じて複数本設けても構わない。なお、第2インナーケーブル4bは、所望のスペースを確保するこができれば、アウターケーシング5の全てに沿って配索されても、アウターケーシング5の一部に沿って配索されてもよい。第2インナーケーブル4bは、確保されるスペースを回避するように、当該スペースの周囲において配索することもできる。
本実施形態のケーブル操作構造Sは、図1に示されるように、アウターケーシング5が、操作部材2を操作した際に、被ガイド部材7の移動を生じる基体1に対する位置変位が可能なように、基体1に沿って取り付けられ、かつ、第2インナーケーブル4bが、アウターケーシング5に沿って、被ガイド部材7から操作部材2に向かって延びるように配索されている。本実施形態では、操作部材2を操作すると、図2(b)に示されるように、アウターケーシング5の位置変位により、被ガイド部材7がアウターケーシング5の長さ方向に移動する。そして、被ガイド部材7に一端が接続された第2インナーケーブル4bが被ガイド部材7により引き操作される。この構造の場合、特許文献1の構造のようにインナーケーブルを複数回曲げることなく、第2インナーケーブル4bを、被ガイド部材7の位置からアウターケーシング5に沿わせることが可能となる。そして、図2(a)から(b)までのような、このアウターケーシング5の位置変位により第2インナーケーブル4bを引き操作する構造と、第2インナーケーブル4bをアウターケーシング5に沿わせ、かつ、第2インナーケーブル4a及びアウターケーシング5の両方を、基体1に沿って配索する構造とにより、図1に示されるように、所望のスペースSpを大きく確保することも可能となる。所望のスペースSpを確保することができることにより、アウターケーシング5や、第1インナーケーブル4a、第2インナーケーブル4b以外の、ケーブル操作構造Sが設けられる構造体のレイアウトの自由度を高めることが可能となる。
基体1は、より具体的には、所定の骨格形状を得るためのフレーム部材である。図1に示されるように、フレーム部材は、第1骨格部材11と、第2骨格部材12と、第1骨格部材11と第2骨格部材12とを連結する連結骨格部材13とを有している。第1骨格部材11と第2骨格部材12とは略平行であり、連結骨格部材13が第1骨格部材11と第2骨格部材12と同じ側の端部とを接続している。第1インナーケーブル4aは、操作部材2から第1骨格部材11、連結骨格部材13、第2骨格部材12に沿って延び、被ガイド部材7に連結された第2インナーケーブル4bは、連結骨格部材13の長手方向中央部から、第1骨格部材11側に向かって延びて湾曲した後、第1骨格部材11に沿って延びている。アウターケーシング5は、第2インナーケーブル4bと同様に、連結骨格部材13の長手方向中央部から、第1骨格部材11側に向かって延びて湾曲した後、第1骨格部材11に沿って延びている。なお、本実施形態では、第1骨格部材11に、アウターケーシング5の操作部材2側の端部を固定する固定部11aが設けられている。図1に示される実施形態のフレーム部材は、第1骨格部材11、第2骨格部材12及び連結骨格部材13により、一方が開放した略U字状を呈しているが、略U字状以外の他の形状であってもよく、例えば、略矩形枠状のフレーム部材としてもよい。このようなフレーム部材は、例えば着座可能なクッション部の枠構造を構成してもよい。また、第1骨格部材11、第2骨格部材12及び連結骨格部材13のそれぞれの形状は図示した形状に限定されない。
このようなフレーム部材において、操作部材2及び第2作動部材3bが第1骨格部材11側に設けられ、第1作動部材3aが第2骨格部材12側に設けられる場合、操作部材2、第1作動部材3a、第2作動部材3b、第1インナーケーブル4a、第2インナーケーブル4b、アウターケーシング5の全てが、フレーム部材である基体1に沿って配置され、フレーム部材の中央により大きなスペースSpを確保することができる。したがって、フレーム部材の中央でのレイアウトの大きな自由度を確保することができる。なお、操作部材2、第1作動部材3a及び第2作動部材3bは、第1骨格部材11、第2骨格部材12に直接設けられてもよいし、別部材を介して第1骨格部材11、第2骨格部材12周辺に設けられてもよい。フレーム部材が、従来公知の車両のシートクッション部の枠構造などの場合は、シート下のトレイの設置スペースや、その他の部材を設けるスペースを大きくとることができる。また、被ガイド部材、被ガイド部材に対応する位置から第2作動部材までの第1インナーケーブル、及び第2インナーケーブルは、線状に配置することができるために、イコライザ等のインナーケーブルが並列して配置される装置と異なって、図1に示されるように、被ガイド部材7がフレーム部材近傍に位置するように配されることが可能であり、このような場合には、よりスペースSpを大きく確保することができるため、好ましい。なお、フレーム部材近傍は、被ガイド部材7がフレーム部材に摺動しない程度の位置であればよい。
1 基体
11 第1骨格部材
11a 固定部
12 第2骨格部材
13 連結骨格部材
2 操作部材
3a 第1作動部材
3b 第2作動部材
4a 第1インナーケーブル
4b 第2インナーケーブル
5 アウターケーシング
6 ガイド部材
61 取付部
62 ガイド部
62a 摺動孔
7 被ガイド部材
71 摺動ピン
72 ケーシングキャップ
G ケーブルガイド
S ケーブル操作構造
Sp スペース

Claims (4)

  1. 基体と、操作部材と、第1作動部材と、第2作動部材と、一端が操作部材に接続し、他端が前記第1作動部材に接続する第1インナーケーブルと、前記第1インナーケーブルの外周を被覆するアウターケーシングと、前記基体に設けられ、前記アウターケーシングの移動をガイドするガイド部材と、前記アウターケーシングに固定され、前記アウターケーシングの長さ方向の移動が可能なように前記ガイド部材によって案内される被ガイド部材と、一端が前記被ガイド部材に接続され、他端が前記第2作動部材に接続する第2インナーケーブルとを有し、
    前記アウターケーシングは、前記基体に沿って、前記操作部材を操作した際に前記被ガイド部材の前記移動を生じる前記基体に対する位置変位が可能なように前記基体へ取付けられ、
    前記第2インナーケーブルが、前記アウターケーシングに沿って、前記被ガイド部材から前記操作部材に向かって延びるように配索されたケーブル操作構造。
  2. 前記基体がフレーム部材であり、
    前記フレーム部材が第1骨格部材と、第2骨格部材と、前記第1骨格部材と前記第2骨格部材とを連結する連結骨格部材とを有し、前記第1骨格部材と前記第2骨格部材とが略平行であり、前記連結骨格部材が前記第1骨格部材と前記第2骨格部材と同じ側の端部とを接続し、
    前記操作部材及び前記第2作動部材が前記第1骨格部材側に設けられ、前記第1作動部材が前記第2骨格部材側に設けられた
    請求項1に記載のケーブル操作構造。
  3. 前記被ガイド部材が前記フレーム部材近傍に位置するように配された請求項2に記載のケーブル操作構造。
  4. 前記フレーム部材が、着座可能なクッション部の枠構造を構成する請求項3に記載のケーブル操作構造。
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