JP2016059668A - 配膳車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】収容室23と、収容室23内に配置された仕切箱61と、仕切箱61の下部に取り付けられた第一仕切部材63と、仕切箱61の上部に取り付けられトレー30,40の下面と接触する第二仕切部材64と、第二仕切部材64を上下方向に移動させる昇降機構66を含み、トレーの上下に配置された仕切機構21と、を有する配膳車であって、昇降機構66は、第二仕切部材64の下方に延在し、位置が固定された状態で回転するシャフト53と、シャフト53に固定され、第二仕切部材64の上面64aが第一の高さH1となるように第二仕切部材64を支持可能な第一支持部74と、第二仕切部材64の上面64aが第一の高さH1よりも高い第二の高さH2となるように、第二仕切部材64を支持可能な第二支持部75と、を有するカム部材70と、を有する配膳車。
【選択図】図12
Description
この比率を変更することができ、かつ、既存の平坦トレーを使用することができる配膳車も知られている(例えば特許文献2参照)。平坦トレーには、トレーを区分けする部分がないため、使用者は自由に左右の比率を変えることができる。
このような構成によれば、より安定的に第二仕切部材を支持することができる。また、別途カム部材の位置を固定する機構を設けることなくカム部材の回転位置を安定させることができる。
このような構成によれば、シャフトを回転させてシャフトに固定されているカム部材を回転させる際に、より滑らかにシャフトを回転させることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る配膳車の側面図である。図1では、説明の便宜上(第二の収容室23−2内に配置された複数のトレー支持部19、及び複数の仕切機構21を図示するため)、第二の収容室23−2と対向する位置に配置された扉(図1に示す扉17と同様な構成とされた扉)の図示を省略する。
また、図1では、第一の収容室23−1に収容された複数のトレー支持部19、及び複数の仕切機構21を図示することが困難なため、これらの図示を省略する。
図1に示すX方向は、第一の収容室23−1及び第二の収容室23−2の配列方向(後述する図5に示すY方向と直交する方向)を示している。図1に示すZ方向は、仕切機構21の積層方向(言い換えれば、上下方向)を示している。
配膳車本体11は、複数のトレー(例えば、後述する図2に示す二連式トレー30または後述する図4に示す平坦トレー40)を収容する収容室23を有する。
収容室23は、隔壁15により、第一の収容室23−1と、第二の収容室23−2と、に区画されている。
第一の収容室23−1及び第二の収容室23−2は、トレーの上下に配置された複数の仕切機構21により、冷蔵室26(第二室)と、冷蔵室26と異なる温度とされた温蔵室27(第一室)と、に区画される。
二連式トレー30は、第一のトレー部31と、第二のトレー部32と、連結部33と、を有する。第一のトレー部31は、矩形の板状部材である平板部31−1と、平板部31−1の外周縁に設けられ、平板部31−1の上面に対して傾斜した状態で平板部31−1から離間する側壁部31−2と、を有する。
連結部33は、第一のトレー部31と第二のトレー部32との間に配置されている。連結部33は、その一方の端部が第一のトレー部31と一体的に構成されており、他方の端部が第二のトレー部32と一体に構成されている。連結部33は、平坦な上面33aと、平坦な下面33bと、を有する板状部材である(図3参照)。
ここで、図4を参照して、平坦トレー40について説明する。
平坦トレー40は、矩形の板状部材である平板部40−1と、平板部40−1の外周縁に設けられ、平板部40−1の上面に対して傾斜した状態で平板部40−1から離間する側壁部40−2と、を有する。
扉17は、配膳車本体11に設けられており、第一の収容室23−1と対向する位置に配置されている。扉17を閉塞させることで、第一の収容室23−1を密閉することが可能となり、扉17を開放することで、第一の収容室23−1に収容されたトレーの搬入及び搬出が可能となる。
図示してはいないが、扉17は、第二の収容室23−2と対向する位置にも配置されている。
図1及び図5を参照するに、金具51は、Y方向に延在するL字形状の部材であり、第一の収容室23−1及び第二の収容室23−2内における一対の壁面25にそれぞれ固定されている。一対の金具51は、対向するように配置されている。
支持棒53は、位置が固定された状態で回転するように取り付けられている。具体的には、支持棒53は、一方の端部が軸受55(図12参照)などの支持部材を介して一方の金具51に固定されており、他方の端部が軸受55などの支持部材を介して他方の金具51に固定されている。支持棒53は、一対の金具51間に、離間した状態で2つ配置されている。
2つの支持棒53は、X方向及びY方向を通過する仮想平面(図示せず)に対して、平行となるように配置されている。
挿入孔(図示せず)は、Y方向に延在する孔である。挿入孔は、補強棒56の一端が挿入される孔である。
また、同一の収容室(具体的には、第一の収容室23−1または第二の収容室23−2)内において、同一の高さに配置された2本の支持棒53に配置された一対の連結部材54は、上記挿入孔が対向するように配置されている。
補強棒56の外径は、連結部材本体54−1の上面からその上方に突出しない大きさで、かつ連結部材本体54−1の下面からその下方に突出しない大きさとされている。
上記構成とされたトレー支持部19は、Y方向に対して2つのトレー(図2に示す二連式トレー30または図4に示す平坦トレー40)を支持する。
また、仕切箱61の上板材(図示せず)には、Y方向に延在する第二仕切部材64を仕切箱61内に収容したり、下板材の下方に突出させたりするための第二の開口溝61Aが設けられている。
第二仕切部材64は、断面矩形状をなす長尺の棒状部材である。第二仕切部材64の下面は、昇降機構66を構成するカム部材70によって支持されている。
一対のガイド部材71には、上下方向(Z方向)に長い長孔76が形成されている。長孔76には、支持棒53が挿通されている。
カム部材70の外形は、後述する第一支持部74を含む円弧部73と、第二支持部75をなす平面と、を有している。円弧部73を構成する円弧の中心位置と支持棒貫通孔72の中心位置とは、一致しておらず、支持棒貫通孔72は、第一支持部74の近傍に形成されている。
カム部材70は、支持棒53の中心軸Oに対する第二仕切部材64の上面64aの高さが第一の高さH1(図9参照)となるように第二仕切部材64を下方から支持可能な第一支持部74と、支持棒53の中心軸Oに対する第二仕切部材64の上面64aの高さが第一の高さH1より高い第二の高さH2(図11参照)となるように第二仕切部材64を下方から支持可能な第二支持部75と、を有している。
図9に示すように、第一支持部74は、第一支持部74の縁部から支持棒53の中心軸Oまでの距離L1と第二仕切部材64のZ方向の厚さTを加えた寸法が、第一の高さH1となるように形成されている。
図12に示すように、第二の高さH2は、第二仕切部材64の上面64aが二連式トレー30の連結部33の下面に当接するとともに、平板部31−1,32−1の下面が連結部材54の上面に載置されるような高さとされている。
図11に示すように、第二支持部75は、第二支持部75の平面から支持棒53の中心軸Oまでの距離L2と第二仕切部材64のZ方向の厚さTを加えた寸法が、第二の高さH2となるように形成されている。
第一支持部74と第二支持部75とは、漸次中心軸Oからの距離が増大する遷移面78によって接続されている。遷移面78は、中心軸Oに沿う方向から見た形状が円弧状となるように形成されている。
まず、使用者は、トレー支持部19に支持させるトレーの種類を決定する。トレー支持部19に支持させるトレーが平坦トレー40である場合、使用者は、カム部材70が図9に示すような角度になるように、支持棒53を回転させる。カム部材70をこのような角度にすることによって第二仕切部材64は、カム部材70の第一支持部74によって支持され、第二仕切部材64の中心軸Oに対する高さは、第一の高さH1となる。図12に示すように、平坦トレー40は、第一の高さH1となった第二仕切部材64、及び連結部材54によって支持される。さらに、第一仕切部材63が重力によって下がり、平坦トレー40の平板部40−1の上面に当接する。これにより、冷蔵室26と温蔵室27とが仕切られる。
図11に示すように、第二仕切部材64が第二支持部75の平面によって支持されると、第二仕切部材64の中心軸Oに対する高さは、第二の高さH2となる。図12に示すように、二連式トレー30は、第二の高さH2となった第二仕切部材64、及び連結部材54によって支持される。さらに、第一仕切部材63が重力によって下がり、二連式トレー30の連結部33の上面に当接する。これにより、冷蔵室26と温蔵室27とが仕切られる。
例えば、上記実施形態では、カム部材70は円弧形状の遷移面78を有し、支持棒53の回転動作を助ける構成としたが、カム部材70に円弧部73を設けることなく、例えば、第一支持部74と第二支持部75とを第二支持部75と直交する平面で接続してもよい。即ち、カム部材70は、中心軸Oからの距離が異なる第一支持部74と第二支持部75を有していればよい。
11 配膳車本体
15 隔壁
19 トレー支持部
21 仕切機構
23 収容室
23−1 第一の収容室
23−2 第二の収容室
26 冷蔵室(第二室)
27 温蔵室(第一室)
30 二連式トレー
31 第一のトレー部
31−1 平板部
31−2 側壁部
32 第二のトレー部
33 連結部
40 平坦トレー
40−1 平板部
40−2 側壁部
51 金具
53 支持棒(シャフト)
54 連結部材
55 軸受
61 仕切箱
63 第一仕切部材
64 第二仕切部材
64a 上面
66 昇降機構
70 カム部材
71 ガイド部材
72 支持棒貫通孔
73 円弧部
74 第一支持部
75 第二支持部
78 遷移面
O 中心軸
Claims (3)
- トレーを収容する収容室と、
前記収容室内に上下方向に所定の間隔をおいて配置された箱形状の仕切箱と、前記仕切箱の下部に上下動自在に取り付けられ前記トレーの上面と接触する第一仕切部材と、前記仕切箱の上部に取り付けられ前記トレーの下面と接触する第二仕切部材と、前記第二仕切部材を上下方向に移動させる昇降機構を含み、前記収容室を第一室と前記第一室と異なる温度とされた第二室と、に区画するように、前記トレーの上下に配置された仕切機構と、を有する配膳車であって、
前記昇降機構は、
前記第二仕切部材の下方に前記仕切箱を貫通して前記第二仕切部材の長手方向と直交する方向に延在し、位置が固定された状態で回転するシャフトと、
前記シャフトに前記シャフトと共に回転するように固定され、前記第二仕切部材の上面が第一の高さとなるように前記第二仕切部材を下方から支持可能な第一支持部と、前記第二仕切部材の上面が前記第一の高さよりも高い第二の高さとなるように、前記第二仕切部材を下方から支持可能な第二支持部と、を有するカム部材と、
を有することを特徴とする配膳車。 - 前記第二支持部は、前記シャフトの中心軸と平行な平面であることを特徴とする請求項1に記載の配膳車。
- 前記第一支持部と前記第二支持部とは、漸次前記中心軸からの距離が増大する遷移面によって接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の配膳車。
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