JP2014054522A - 配膳車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トレーを収納する収納室を有する配膳車は、収納室を二つの室に区分する上下複数段の仕切部材30を有する。仕切部材30は、仕切箱31と、仕切箱31の下部に取り付けられる可動仕切片35と、仕切箱31の上部に取り付けられる突没部材40を有している。突没部材40と可動仕切片35は、二連式トレーと、平坦トレーに対応するように変形可能である。
【選択図】図8
Description
本発明の配膳車は、トレーを収納する収納室と、前記収納室を二つの室に区分する上下複数段の仕切部材であって、仕切箱と、前記仕切箱の下部に上下動自在に取り付けられ、下側に位置する前記仕切箱の上面に下端が当接する可動仕切片と、を有し、前記トレーを前記二つの室に跨るように配置する配膳車であって、前記仕切箱の上面には、前記二つの室に跨る連結部が平板状をなす第一トレーを収納するために、突出する第一位置と、矩形板面の周辺に広がり勾配の囲い縁を設けてなる第二トレーを収納するために、没入する第二位置とに切り替え可能な突没部材が設けられており、前記可動仕切片は、前記第一トレーを収納するために、前記平板状の連結部の全幅に密着する第一の態様と、前記第二トレーを収納するために、前記第二トレーの前記矩形板面の上面及び前記囲い縁の内面に密着する第二の態様とに変形可能とされていることを特徴とする。
以下、本発明の第一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本実施形態に係る配膳車1の側面図である。配膳車1は、複数の二連式トレー70(第一トレー、図2参照)や、複数の平坦トレー80(第二トレー、図3参照。以下、二連式トレー70と平坦トレー80とを単にトレーと呼ぶこともある)を収納してこれら複数のトレーを運搬するために用いられる。
連結フランジ72は、2つの囲い縁75同士を接続する平板状の部位であって、二連式トレー70は、囲い縁75の上端と連結フランジ72とが同一平面上となるように形成されている。
図5に示すように、仕切箱31は、内部が中空状とされて幅方向に延在する筐体状の仕切箱本体39と、仕切箱本体39の上面に突没可能に設けられている突没部材40とを有している。
この可動仕切片35は、幅方向に並設されるように2つが設けられており、仕切片本体36とエンドピース37とを有している。
そして、仕切箱本体39の第二凹部42内には、収納室13の幅方向に延在する突没部材40が、第二凹部42を介して仕切箱本体39の内外に突没可能となるように嵌合支持されている。
突没部材40は、仕切箱31の幅方向寸法と略同一の幅方向長さを有しているとともに、仕切箱31の前後方向寸法の約半分の前後方向寸法を有している。
また、エンドピース37の湾曲部50は、平坦トレー80の囲い縁85の内面に対応した形状となっている。この湾曲部50が下方に面するようにエンドピース37を回転させることによって、仕切片本体36の下面及びエンドピース37の湾曲部50とによって構成される下端面51は、平坦トレー80の短手方向に沿う断面形状における内面に密着する形状となる。
配膳車1に従来の二連式トレー70を収納する際は、図8に示すように、突没部材40を仕切箱本体39より突出する、第一位置にするとともに、エンドピース37の平坦部49が下方を向く第一の形態とする。
さらに、二連式トレー70の直ぐ上方に位置する可動仕切片35のエンドピース37を第一の形態とする(平坦部49が下となるようにする)とともに、平坦トレー80の直ぐ上方に位置するエンドピース37を第二の形態とする(湾曲部50が下となるようにする)。
次いで、収納室13の幅方向一方側(図1の紙面手前側、図4の右側)から、仕切部材30における可動仕切片35のエンドピース37に対してトレーを押し込む。
次に、本実施形態の第二実施形態に係る配膳車について説明する。
本実施形態の配膳車は、第一実施形態の配膳車と比較して、突没部材40の位置切り替え機構が異なる。
昇降機構53は、図12、及び図13に示すように、複数のリンク54と、リンク54同士を連結するピン55,58と、リンクの端部に接続された移動片56と、移動片56を移動させる移動ボルト57とを主な構成要素として備えている。
次に、本実施形態の第三実施形態に係る配膳車について説明する。
本実施形態の配膳車は、第一実施形態及び第二実施形態の配膳車と比較して、可動仕切片の構造が異なる。
図14に示すように、本実施形態の仕切部材30Cの可動仕切片35Cは第一実施形態の可動仕切片35の第一の態様、即ち、二連式トレー70に対応する第一可動仕切片61と、第一実施形態の可動仕切片35の第二の態様、即ち、平坦トレー80に対応する第二可動仕切片62からなり、それぞれ仕切箱本体39Cに上下移動自在に取り付けられている。
また、図17に示すように、第一可動仕切片61の下面61aは、二連式トレー70の連結フランジ72の全幅に密着する形状とされている。即ち、第一可動仕切片61が二連式トレー70の連結フランジ72に密着することによって、温蔵室と冷蔵部の区分けをより確実にすることができる。
次に、本実施形態の第四実施形態に係る配膳車について説明する。
本実施形態の配膳車は、第一実施形態の配膳車と比較して仕切部材30Dの可動仕切板35Dの変形機構が異なる。
図18に示すように、本実施形態の可動仕切板35Dは、仕切箱31の下部に取り付けられた仕切片本体36と、突没式エンドピース90と、を有している。突没式エンドピース90は、一対の湾曲ピース91と、一対の湾曲ピース91の間に突没自在に配置された突没ピース92とを有している。
突没ピース92は、押圧されることによって、ねじりコイルばね94の付勢力に逆らって一対の湾曲ピース91の間に引っ込む。突没ピース92が一対の湾曲ピース91の間に完全に引っ込むことによって、可動仕切片35の長手方向に直交する水平方向からは、突没ピース92は視認できなくなる。
10 配膳車本体
12 隔壁
13 収納室
14 壁面
15 扉
20 トレー支持段
21 金具
22 支持バー
23 ブロック
24 補強バー
30,30B,30C,30D 仕切部材
31 仕切箱
32 第一側板部
33 上板部
34 下板部
35,35C,35D 可動仕切片
36 仕切片本体
37 エンドピース
38 湾曲面
40 突没部材
43 高さ切替部材
53 昇降機構
61 第一可動仕切片
62 第二可動仕切片
70 二連式トレー(第一トレー、トレー)
72 連結フランジ(連結部)
80 平坦トレー(第二トレー、トレー)
90 突没式エンドピース
91 湾曲ピース
92 突没ピース
94 ねじりコイルばね
93 湾曲部
95 平坦部
Claims (6)
- トレーを収納する収納室と、
前記収納室を二つの室に区分する上下複数段の仕切部材であって、仕切箱と、前記仕切箱の下部に上下動自在に取り付けられ、下側に位置する前記仕切箱の上面に下端が当接する可動仕切片と、を有し、
前記トレーを前記二つの室に跨るように配置する配膳車であって、
前記仕切箱の上面には、前記二つの室に跨る連結部が平板状をなす第一トレーを収納するために突出する第一位置と、矩形板面の周辺に広がり勾配の囲い縁を設けてなる第二トレーを収納するために没入する第二位置とに切り替え可能な突没部材が設けられており、
前記可動仕切片は、前記第一トレーを収納するために、前記平板状の連結部の全幅に密着する第一の態様と、前記第二トレーを収納するために、前記第二トレーの前記矩形板面の上面及び前記囲い縁の内面に密着する第二の態様とに変形可能とされていることを特徴とする配膳車。 - 前記突没部材は、前記仕切箱の内部に設けられたプッシュラッチ機構によって前記第一位置と前記第二位置とに切り替え可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の配膳車。
- 前記突没部材は、上端が前記突没部材の下部に連結されているとともに下端が前記仕切箱の上部に連結されている複数のリンクと、前記リンク同士を連結するピンとを有するパンタグラフ機構によって前記第一位置と前記第二位置とに切り替え可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の配膳車。
- 前記パンタグラフ機構は、前記リンクの下端に連結されている移動片と、前記移動片の螺子孔に螺合する移動ボルトとを有しており、前記移動ボルトの頭部は、前記仕切箱の外部よりアクセス可能であることを特徴とする請求項3に記載の配膳車。
- 前記可動仕切片は、仕切片本体と、平坦形状をなす平坦部と湾曲形状をなす湾曲部とを有するエンドピースとからなり、
前記第一の態様は、前記エンドピースの平坦部が前記仕切片本体の下端部と同一平面上となるように前記エンドピースを前記仕切片本体に取り付ける態様であり、
前記第二の態様は、前記エンドピースの湾曲部が前記第二トレーの囲い縁の内面に密着するように前記エンドピースを前記仕切片本体に取り付ける態様であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の配膳車。 - 前記可動仕切片は、仕切片本体と、突没式エンドピースとからなり、
前記突没式エンドピースは、前記仕切片本体に固定され、前記第二トレーの囲い縁の内面に密着する形状の湾曲部を有する湾曲ピースと、
前記湾曲ピース又は前記仕切片本体に突没自在に取り付けられ前記仕切片本体の下端面と同一平面となる平坦部を有する突没ピースと、を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の配膳車。
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