JP2016058927A - 画像処理装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力画像の色変換に好適なプロファイルの選択を可能とする。
【解決手段】入力画像の色変換に用いるプロファイルを1以上のプロファイルの中から選択する画像処理装置は、色変換の対象となる入力画像を解析し当該入力画像の特徴量を抽出する抽出手段と、抽出された特徴量に基づいて、色変換ルックアップテーブルにおける格子点を決定する決定手段と、1以上のプロファイルのそれぞれについて決定手段で決定された格子点における色調整前の画素値と色調整後の画素値との差分を導出する導出手段と、導出された差分が最大となるプロファイルを選択する選択手段と、を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、色変換処理に用いられる複数の色変換テーブルの中から1つの色変換テーブルを選択し適用する技術に関するものである。
近年電子写真装置の性能向上に伴い印刷機と同等の画質を実現した装置が登場している。そのため販売店舗などで用いられるPOP広告等の印刷が、各店舗でより簡単に行えるようになった。しかし、印刷する装置の違いや、印刷タイミングの違いなどにより、見本のPOPと異なる色味で印刷されてしまう事がある。そのような場合、従来は専門知識を持ったサービスマンなどがその装置を調整して色味を合わせる事を行っていたが、近年では特別な専門知識が無くても店舗のPOP担当者などが簡易的に色味を合わせられるシステムが構築されてきている。例えば、色見本となる複数のパッチが配置されたチャートを印刷して、その印刷されたパッチの中から所望の色を選択し、選択された色に応じて色変換を行うためのルックアップテーブル(LUT)の該当する部分を調整するものである(特許文献1)。また、調整したLUTをICCプロファイル(以降、単にプロファイルと呼ぶ)に格納し、カラーマネジメントを行うケースもある。ICCプロファイルとは、インターナショナル・カラー・コンソーシアム(ICC)によって規定される色変換用のカラープロファイルである。
特開2000−190572号公報
しかしながら、簡単に色味を調整できるようになるとプロファイルが作成される機会が増えることになる。例えば、POPを印刷するユーザーは、印刷するときその場で最適なプロファイルを作成し、当該プロファイルを用いて印刷することが多くなる。このようにプロファイルが作成される機会が増えれば、特定の色味を調整したプロファイルが複数保持されることになる。そのため、最適なプロファイルを選択する事が困難になるという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、好適なプロファイルの選択を可能とする技術を提供することを目的としている。
上述の問題点を解決するため、本発明に係る画像処理装置は以下の構成を備える。すなわち、入力画像の色変換に用いるプロファイルを1以上のプロファイルの中から選択する画像処理装置において、色変換の対象となる入力画像を解析し該入力画像の特徴量を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された特徴量に基づいて、色変換ルックアップテーブルにおける格子点を決定する決定手段と、前記1以上のプロファイルのそれぞれについて、前記決定手段で決定された格子点における色調整前の画素値と色調整後の画素値との差分を導出する導出手段と、前記導出手段により導出された差分が最大となるプロファイルを前記1以上のプロファイルの中から選択する選択手段と、を有する。
本発明によれば、好適なプロファイルの選択を可能とする技術を提供することができる。
第1実施形態に係る画像形成システムの全体構成図である。 コンピュータ及びプリンタコントローラにおける内部構成を示すブロック図である。 コンピュータ及びプリンタコントローラにおけるモジュール構成を示すブロック図である。 印刷処理の流れを示すフローチャートである。 プロファイル選択処理のフローチャートである。 プロファイルの自動選択を指定するUIの一例を示す図である。 プロファイルを手動選択する際に用いられるUIの一例を示す図である。 ICCプロファイルを用いた色変換を説明する図である。 画像データにおける画素位置と画素値を説明する図である。 プロファイル選択処理のフローチャートである(第2実施形態)。 プロファイル作成処理のフローチャートである。 プロファイル選択処理のフローチャートである(第3実施形態)。
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。なお、以下の実施の形態はあくまで例示であり、本発明の範囲を限定する趣旨のものではない。
(第1実施形態)
本発明に係る画像処理装置の第1実施形態として、画像形成システムを例に挙げて以下に説明する。
<システム構成>
図1は、第1実施形態に係る画像形成システムの全体構成図である。画像形成システムは、ネットワーク101、コンピュータ102、ディスプレイ103、プリンタ106を含んでいる。また、プリンタ106は、プリンタコントローラ104、プリンタエンジン105から構成される。コンピュータ102とプリンタ106とは、ネットワーク101を介して相互に通信する事が可能に構成されている。例えば、コンピュータ102はプリンタ106に印刷指示を送信することが出来、コンピュータ102はプリンタ106の情報を取得することができる。
コンピュータ102とディスプレイ103とは互いに接続されており、コンピュータ102は動作中のアプリケーションの画面情報をディスプレイ103に送信して画面出力する。また、プリンタコントローラ104とプリンタエンジン105は互いに接続されており、プリンタコントローラ104はプリンタエンジン105に制御信号を送信してプリンタ出力を実行する。
図2は、コンピュータ及びプリンタコントローラにおける内部構成を示すブロック図である。図2(a)は、コンピュータ102の構成を示しており、図2(b)は、プリンタコントローラ104の構成を示している。
コンピュータ102は、内部バス201、CPU202、RAM203、外部記憶装置204、ディスプレイインタフェース205、外部入力装置206、ネットワークインタフェース207より構成される。
CPU202、RAM203、外部記憶装置204、ディスプレイインタフェース205、外部入力装置206、ネットワークインタフェース207はネットワーク101と接続し、プリンタ106との間で通信を行う。コンピュータ102が起動すると、CPU202は、アプリケーションなどのプログラムを外部記憶装置204から読み込みワークエリアであるRAM203に格納し、そのプログラムを実行する。
CPU202が実行しているプログラムは、画面表示データをディスプレイインタフェース205を介してディスプレイ103に送信し画面を出力する。また、CPU202は外部入力装置206からのユーザー入力情報を監視し、ユーザー入力情報が入力された場合は、プログラム中で定義された当該ユーザー入力情報に対応する処理を実行する。
プリンタコントローラ104は、内部バス208、CPU209、RAM210、外部記憶装置211、ネットワークインタフェース212、エンジンインタフェース213、入力装置214より構成される。CPU209、RAM210、外部記憶装置211、ネットワークインタフェース212、エンジンインタフェース213、入力装置214は内部バス208を介して相互に通信することが可能に構成されている。プリンタコントローラ104が起動すると、CPU209は、制御プログラムを外部記憶装置211から読み込みワークエリアであるRAM210に格納し、その制御プログラムを実行する。
図3は、コンピュータ及びプリンタコントローラにおけるモジュール構成を示すブロック図である。図3(a)は、コンピュータ102のCPU202で実行されるプログラムのモジュール構成を示すブロック図である。図3(b)は、プリンタコントローラ104のCPU209で実行されるプログラムのモジュール構成を示すブロック図である。
CPU202は、画像データ取得部301、設定情報取得部302、プロファイル選定部303、カラーマッチング処理部304から構成される。画像データ取得部301は、アプリケーション等から送られる画像データを取得する。設定情報取得部302は、印刷設定画面を表示し、印刷設定を入力させる。プロファイル選定部303は、印刷設定に基づいて、ユーザーが指定したプロファイル又は自動で指定されたプロファイルを選択する。カラーマッチング処理部304は、選択されたプロファイルを用いて、画像データを色変換する。
CPU209は、レンダリング処理部305、色変換部306、二値化処理部307、エンジン制御部308より構成される。レンダリング処理部305はカラーマッチング処理部304で変換された画像データを不図示の画像メモリに描画する。色変換部306は画像メモリに描画された画像データを、プリンタエンジン105が扱う色材に対応する画像データ(CMYK)に変換する。
二値化処理部307は色変換部306で変換された画像データをスクリーン処理や誤差拡散処理等の画像形成処理を行って二値画像データに変換し、エンジン制御部308に出力する。エンジン制御部308は、二値化処理部307で変換された二値画像データを基にプリンタエンジン制御の指令をエンジンインタフェース213に出力する。これによりプリンタエンジン105は、インク像やトナー像として画像を紙面上に形成する。
<システムの全体動作>
図4は、印刷処理の流れを示すフローチャートである。具体的には、画像データの入力から、画像データの解析、プロファイルの選択、画像データ印刷までの処理を示している。ステップS401からS409までの処理はコンピュータ102のCPU202が実行する。また、ステップS410からS412までの処理はプリンタコントローラ104のCPU209が実行する。
ステップS401では、画像データ取得部301は、アプリケーションからの印刷指示に基づいて、アプリケーションから送信される画像データを取得する。なお、ここでは画像データをビットマップデータとして説明を行うが、JPEGなどの圧縮されたデータや画像を表現するPDL(ページ記述言語)コマンドなどでも構わない。
ステップS402では、設定情報取得部302は、アプリケーションからの印刷指示に従い表示された印刷設定画面に入力された印刷設定情報を取得する。ここでは、図6及び図7のようなユーザーインターフェイス(UI)を表示して、チェックボックスへの入力やプルダウンでの選択を受け付けるとよい。
図6は、プロファイルの自動選択を指定するUIの一例を示す図である。ここでは、プロファイルを自動選択をするか否かをチェックボックスへチェックの有無により指定するUIを示している。図7は、プロファイルを手動選択する際に用いられるUIの一例を示す図である。図7のUIは、プロファイルを自動で選択しない場合、もしくは自動選択において該当するプロファイルがないと判定された場合に表示され、選択リスト701に表示された1以上のプロファイルの中から1つのプロファイルの選択を受け付ける。
ステップS403では、プロファイル選定部303は、S402で取得した設定情報からプロファイルを自動で選択するかどうかを判定する。ここでは、図6のチェックボックスにチェックされていれば自動選択する、されていなければ自動選択しないと判定する。S403にて自動選択しないと判定された場合はS405に進み、ステップS403で自動選択すると判定された場合はS404に進む。
ステップS404では、プロファイル選定部303は、プロファイルの自動選択を行う。プロファイル自動選択の詳細については後述する。ステップS406では、プロファイル選定部303は、S404の自動選択結果を元に、該当するプロファイル(画像データの持つ色を調整したプロファイル)が存在するかどうかを判定する。S406にて、該当するプロファイルがないと判定された場合はS408に進み、S406にて該当するプロファイルがあると判定された場合はS407に進む。
ステップS408では、プロファイル選定部303は、図7で指定されたプロファイルを識別する情報をカラーマッチング処理部304へ送る。一方、ステップS407では、プロファイル選定部303は、S404で選択されたプロファイルを識別する情報をカラーマッチング処理部304へ送る。
なお、第1実施形態においては、プロファイルを識別する情報は、プロファイルのファイル名であることを想定するが、他の情報を識別に用いてもよい。例えばプロファイルにIDを埋め込む等、プロファイルを識別出来ればどのような形式でも構わない。なお、UIで表示される”プロファイル名”とプロファイルのファイル名は予め関連付けられているものとする。
ステップS405では、プロファイル選定部303は、図7で指定されたプロファイルを識別する情報(プロファイルに関連付けられたファイル名)をカラーマッチング処理部304へ送る。
ステップS409では、カラーマッチング処理部304は、S405、S407又はS408にて送られた識別情報を元に、外部記憶装置204に保存されているプロファイルから該当するプロファイルを抽出して色変換を行う。色変換は、プロファイルが保持する色変換ルックアップテーブル(LUT)を使用して行われる。
図8は、ICCプロファイルを用いた色変換を説明する図である。プロファイルは、ソースプロファイル801とデスティネーションプロファイル802の2つがあり、それらを組み合わせる事で、入力される画像データの色空間(入力RGB)からデバイスに依存する色空間(出力RGB)へと色変換を行う。
ソースプロファイル801は、入力RGBからXYZやLab等のデバイス非依存色空間へ変換するLUTを有している。一方、デスティネーションプロファイル802は、XYZやLab等のデバイス非依存色空間から出力RGBへ変換するLUTを有している。カラーマッチング処理部304は、それぞれのプロファイルのLUTを利用して色変換のための演算を行う。
カラーマッチング処理部304は、色変換後の画像データをレンダリング描画命令として、レンダリング処理部305に送る。
ステップS410では、レンダリング処理部305は、カラーマッチング処理部304から受け取ったレンダリング描画命令に従って画像メモリに描画する。レンダリング処理部305は生成した画像データを色変換部306に送る。
ステップS411では、色変換部306は、予め外部記憶装置211に保存されている出力RGBからCMYKへ変換するLUTを用いて、画像データをCMYKデータに変換し、二値化処理部307に送る。
ステップS412では、二値化処理部307は、受け取った色変換後のデータを、スクリーン処理や誤差拡散処理等の画像形成処理を行って二値画像データに変換し、エンジン制御部308に出力する。
ステップS413では、エンジン制御部308は、ステップS412で変換した二値画像データを基にプリンタエンジン制御の指令をエンジンインタフェース213に出力する。これによりプリンタエンジン105にて画像がインク像やトナー像として紙面上に形成される。
<プロファイルの自動選択処理>
図5は、プロファイル自動選択処理(S404)の詳細フローチャートである。なお、以下のプロファイル自動選択処理はプロファイル選定部303により実行される。
ステップS501では、プロファイル選定部303は、色変換の対象となる入力された画像データ(入力画像)の解析を行い、画像データの特徴量を算出する。画像データの解析は、画像データの画素値を全画素分取得し、画素値ごとの頻度(頻度分布)を導出し、頻度が”0”でない画素値を保存することで行う。
図9は、画像データにおける画素位置と画素値を説明する図である。図9のように、横軸をx、縦軸をyとして画像データの各画素位置を表すとすると、xy(0,0)から画素値の取得を開始し、対応する画素値をカウントしていく。画素値がRGB(240,0,0)であれば、その画素値に対応するカウント値に1を足す。画像データがm×n画素であれば、xy(m,n)になるまでxとyの値を1ずつ増やしていき、全画素分の画素値をカウントする。そしてカウント値が”0”でない画素値を保存する。
なお、上述の説明においては、全画素値から算出された頻度に基づく値を画像データの特徴量としたが、別の値を特徴量としても良い。例えば画像データの中で同じ画素値を持つ画素の塊(連続領域)を検出し、塊のサイズが所定の面積閾値を超えていれば、全画素から画素値を取得せずに、その塊の画素値を特徴量としても良い。また、画像データの一部又は全部がベクターデータであれば、そのベクターデータに付随する色情報を特徴量としても良い。つまり、入力された画像データを代表する色の情報を特徴量として抽出できればどのような方法でも良い。
ステップS502では、プロファイル選定部303は、S501で算出された特徴量を元に、プロファイル選択に必要となるLUTの格子点を決定する。例えば17×17×17個(4913個)の格子点を持つLUTを用いて、格子点に入力される画素値の近傍4格子点から補間演算を行う事で出力画素値を算出する場合を考える。
入力画素値がRGB(180,0,0)である場合、Grid1(170,0,0)、Grid2(187,0,0)、Grid3(187,17,0)、Grid4(187,17,17)という4つの格子点を用いて補間演算が行われる。そのため、このGrid1〜4の格子点情報を保存する。なお、ここでは4つの格子点を使用して補間演算を行う一般的な四面体補間を前提とした。一方、例えば8点の格子点を使用して補間演算を行う場合は、8点分の格子点情報を保存する。つまり、補間演算方法に応じ、使用する格子点の数だけ格子点情報を保存する必要がある。
ステップS503では、プロファイル選定部303は、色調整される前のベースとなるプロファイルを、前述の通り、ファイル名を元に外部記憶装置204から取得し、取得したプロファイルからLUTを抽出して、LUT(0)として保持する。
ステップS504では、プロファイル選定部303は、外部記憶装置204に保存された色調整後のプロファイル数を取得する。プロファイル数は新たなプロファイルが作成もしくは削除されるタイミングで保存される。例えばプロファイル設定値ファイルなどに記されたiというカウンタに、プロファイル数を保存する。プロファイルが作成されれば1を足し、削除されれば1を引く事で、外部記憶装置204に保存されたプロファイル数を保持しておく。
ステップS505では、プロファイル選定部303は、外部記憶装置204に保存された色調整後のプロファイルから1つのプロファイルを取得する。プロファイルの取得は、プロファイルのファイル名を元に、未取得のプロファイルの中から取得する。
ここでは、プロファイルを識別する数字(0〜i)がファイル名に付加されているものとする。ファイル名に”0”が付加されているものが色調整前のプロファイル、”1”以降の数字が付加されているものが色を調整したプロファイルを表すものとする。例えば、図7の選択リスト701に表示されているような形式のファイル名で、外部記憶装置204に保存されているものとする。0〜iの数字毎に、未取得かどうかを示すフラグ(取得フラグ)を持つ。ここでは、取得フラグが”0”なら未取得、”1”なら取得済みとする。
ステップS506では、プロファイル選定部303は、S505で取得されたプロファイルからLUTを抽出して、LUT(k)として保持する(kは取得されたプロファイルに付与された数値であり、1〜iまでの数値)。
ステップS507では、プロファイル選定部303は、S503及びS506で保持したLUT(0)とLUT(k)を比較し、差分を導出する。比較は、S502で抽出した格子点に対して行う。
例えばS502にて、Grid1(170,0,0)、Grid2(187,0,0)、Grid3(187,17,0)、Grid4(187,17,17)という格子点が抽出された場合を考える。まず、LUT(0)のGrid1の出力値(devRGB(190,0,0))とLUT(k)のGrid1の出力値(devRGB(200,0,0))の差の絶対値を算出する。例えば数式(1)を用いて算出する。
T1 = |devR(0)―devR(k)|+|devG(0)―devG(k)|+|devB(0)―devB(k)| ・・・(1)
devR、devG、devBは出力値のR、G、Bの値、||は絶対値を表す。そして、Grid2〜4も同様に差の絶対値を算出する(T2、T3、T4)。そして、数式(2)を用いて算出された値をLUT(0)とLUT(k)の差分として保存する。
Diff(k) = T1+T2+T3+T4 ・・・(2)
ステップS508では、プロファイル選定部303は、外部記憶装置204に保存された全ての色調整プロファイルを取得したかを判定する。前述の取得フラグを参照し、全てのフラグが”1”となっていれば、全ての色調整プロファイルを取得済みと判定し、そうでなければ未取得と判定する。未取得と判定された場合はS509に進み、取得済みと判定された場合はS510に進む。
ステップS509では、プロファイル選定部303は、kに1を足し、S505に進む。すなわち、未取得の色調整プロファイルを1つ選択し、S505からS507の処理を実行する。
ステップS510では、プロファイル選定部303は、プロファイル選択のためのプロファイル情報を保持する。ここでは、S507で導出されたDiff(1)〜Diff(i)のうち、最大の値を持つDiff(k)のkに対応するプロファイルのファイル名を保持する。すなわち、入力された画像データを代表する色に対応する格子点に対して最大の調整量が施されたプロファイルが選択される。なお、全てのDiff(k)が”0”である場合は、該当プロファイルなしとして、ステップS402で取得したユーザーが指定したプロファイルのファイル名を保持する。
以上説明したとおり第1実施形態によれば、特定の色を調整したプロファイルが複数ある場合にも、ユーザーに煩雑な操作をさせることなく、適切なプロファイルを選択することが可能となる。
なお、上述の説明ではデスティネーションプロファイルをXYZからdevRGBに変換するLUTを持ったプロファイルと定義したが、XYZからCMYKへと変換するLUTを持ったプロファイルであっても良い。その場合は、色変換部306が行うdevRGBからCMYKへの変換は行わないようにするとよい。
(第2実施形態)
第2実施形態では、プロファイルの自動選択処理において、プロファイルの作成された日付を更に考慮する形態について説明する。すなわち上述の第1実施形態では、画素値に基づく頻度などの画像データの特徴量を用いてプロファイルの自動選択を行った。しかし、1つの画像データに対して、全く同じ色(格子点)を調整したプロファイルが複数存在する場合、第1実施形態の処理では最適なプロファイルが選択されない事がある。
例えば、POPの色味を調整したプロファイルが既に存在し、後日そのプロファイルで同じPOPを印刷したが、時間の経過で装置の特性が変動し、色味が異なって印刷されてしまったため、改めてそのPOP用にプロファイルを作成した場合などである。そこで、第2実施形態では、全く同じ色値が調整されたプロファイルの中で作成日時が一番新しいものを、現在の装置の状態に最も適しているプロファイルと判断する例について説明する。なお、システム構成および全体動作は第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
<プロファイルの自動選択処理>
図10は、第2実施形態におけるプロファイル自動選択処理(S404)の詳細フローチャートである。なお、印刷処理は第1実施形態(図4)と同様であるため説明を省略する。また、ステップS1001からステップS1013までの処理は、プロファイル選定部303により実行される。なお、ステップS1001からステップS1009までの処理は、図5のステップS501からステップS509までの処理と同様であるため説明を省略する。
ステップS1010では、プロファイル選定部303は、S1007で算出された差分が”0”でないプロファイルが複数あるかを判定する。判定の結果、差分が”0”でないプロファイルが1つだけの場合、又は、1つもない(差分が”0”のプロファイルのみ)場合は、S1011にて図5のS510と同様の処理を行う。一方、判定の結果、差分が”0”でないプロファイルが複数ある場合はS1012に進む。
ステップS1012では、プロファイル選定部303は、複数あるプロファイルからそれぞれのタイムスタンプ情報を取得する。タイムスタンプ情報は、前述の通り、その作成日時情報がプロファイルに記録されている。
ステップS1013では、プロファイル選定部303は、S1012で取得したタイムスタンプ情報から、一番新しいプロファイルを選択し、そのプロファイル情報(ファイル名)を出力する。なお、この処理において複数のプロファイルの中でタイムスタンプ情報が最新であっても、作成から時間がたってしまったプロファイルは、装置の色味変動を吸収しきれない可能性がある。そのため、そのような場合には、ユーザーに警告を通知するようにしても良い。例えば、各プロファイルに期限を設定しておくとよい。そして、プロファイルが選択された際に、期限を超過していた場合にはユーザーに警告を行い、プロファイルの新規作成を促すようにするとよい。
以上説明したとおり第2実施形態によれば、特定の色を調整したプロファイルが複数ある場合にも、ユーザーに煩雑な操作をさせることなく、適切なプロファイルを選択することが可能となる。特に、時間経過による装置特性の変動を考慮したプロファイルの選択が可能となる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、プロファイルの自動選択処理において、プロファイル調整の際に参照された画像データを特定可能とする情報を更に考慮する形態について説明する。同一の色に対してユーザーが独自の調整を行ったプロファイルが複数存在するケースがある。例えば赤が多く使われている画像に対して、ユーザーの意思で「赤を少し黄色く調整したプロファイル」と「赤を紫色に近い色に調整したプロファイル」が同時に存在する場合などがある。この場合、上述の第1及び第2実施形態のプロファイル自動選択では、ユーザーが所望するプロファイルが選択されない可能性がある。
そこで、プロファイル調整の元になった画像データを考慮してプロファイルの自動選択を行うことを考える。以下の説明では、プロファイル調整の元になった画像データを特定可能とする情報として、特定の色の画素が全画素に対してどの程度の割合で存在するかの情報を用いる。なお、システムの構成および全体動作は第1及び第2実施形態と同様であるため説明を省略する。
<プロファイルの生成処理>
図11は、プロファイル作成処理のフローチャートである。なお、ステップS1101からステップS1107の処理は全てCPU202により実行される。
ステップS1101において、CPU202は、色調整の元となる画像データの取得を行う。
ステップS1102では、CPU202は、S1101で取得した画像データの解析を行う。画像データの解析は、ユーザーが指定した色値を持つ画素の数をカウントし、全画素に対してどの程度の割合で存在するかを数式(3)を用いて算出する事で行う。
Cp = Ci/P×100 ・・・(3)
ここで、Cpは割合(百分率)、Ciはユーザーが指定した色値を持つ画素の数をカウント値、Pは全画素数である。ユーザーによる色の指定は、例えば画像データをディスプレイ103に表示し、調整したい色の画素を選択できるようにし、選択された画素の値を保存する事で行う。
ステップS1103では、CPU202は、S1102にて解析された色値に対応するLUTを調整し、プロファイルに埋め込む。
ステップS1104では、CPU202は、調整した色値と同じ色値を調整したプロファイルが既にあるかを判定する。判定の結果、同じ色値を調整したプロファイルがなければS1106に進み、同じ色値を調整したプロファイルが存在すると判定された場合はS1105に進む。
ステップS1105では、CPU202は、ユーザーが指定した色値とS1102で算出したCp(以降、プロファイルIDと呼ぶ)を、新たに作成したプロファイルに埋め込む。例えばプロファイルのヘッダーにあるプロファイルを識別するためのプロファイルID(特定情報)を格納する領域に埋め込む。
ステップS1106では、CPU202は、作成したプロファイルを外部記憶装置204に保存する。この際、前述のプロファイル数を表すiの値にインクリメント(1を加算)しつつ、インクリメントしたiの値をプロファイルのファイル名に付与する。
<プロファイルの自動選択処理>
図12は、第3実施形態におけるプロファイル自動選択処理(S404)の詳細フローチャートである。なお、印刷処理は第1実施形態(図4)と同様であるため説明を省略する。ステップS1201からステップS1214までの処理は全てプロファイル選定部303により実行される。なお、ステップS1202からステップS1210までは、図10のステップS1001からステップS1010までの処理と同様であるため説明を省略する。
ステップS1201では、プロファイル選定部303は、ステップS501と同様の処理を行うが、併せて画像データの持つ各色値と全画素に対するその色値の割合を算出する。割合の算出は数式(4)を用いて行う。
Ip = Co/Pi×100 ・・・(4)
ここで、Ipは割合(百分率)、Coは各色値の画素数、Piは全画素数である。
ステップS1210では、プロファイル選定部303は、S1207における差分の算出の結果、差分が”0”でないプロファイルが複数あるか否かを判定する。差分が”0”でないプロファイルが1つだけの場合、もしくは1つもない(差分が0のプロファイルのみ)場合は、S1211において、図10のS1011と同様の処理を行う。一方、S1210における判定の結果、差分が”0”でないプロファイルが複数ある場合はS1212に進む。
ステップS1212では、プロファイル選定部303は、各プロファイルから、S1106にて埋め込まれたプロファイルIDをそれぞれ取得する。ステップS1213では、プロファイル選定部303は、S1201で算出したIpとS1212で取得したプロファイルIDから得られるCpとを比較する。ステップS1214では、プロファイル選定部303は、S1213で比較した結果、IpとCpが一致するプロファイルを選択し、そのプロファイル情報(プロファイルのファイル名)を出力する。
以上説明したとおり第3実施形態によれば、プロファイル調整の元になった画像データを考慮したプロファイルの自動選択を行うことが可能となる。そのため、特定の色を調整したプロファイルが複数ある場合にも、ユーザーは煩雑な操作をすることなく適切なプロファイルを選択することが可能となる。
なお、上述の説明では、ユーザーが指定した特定の色値を有する画素の全画素に対する割合(色値の面積率)を画像とプロファイルとを関連付ける情報とした。しかしながら、プロファイル調整の元になった画像データを特定可能な画像特徴であればどのような情報であってもよい。
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
101 ネットワーク;102 コンピュータ;103 ディスプレイ;106 プリンタ;104 プリンタコントローラ;105 プリンタエンジン

Claims (10)

  1. 入力画像の色変換に用いるプロファイルを1以上のプロファイルの中から選択する画像処理装置であって、
    色変換の対象となる入力画像を解析し該入力画像の特徴量を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出された特徴量に基づいて、色変換ルックアップテーブルにおける格子点を決定する決定手段と、
    前記1以上のプロファイルのそれぞれについて、前記決定手段で決定された格子点における色調整前の画素値と色調整後の画素値との差分を導出する導出手段と、
    前記導出手段により導出された差分が最大となるプロファイルを前記1以上のプロファイルの中から選択する選択手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記特徴量は、前記入力画像に含まれる画素値の頻度分布である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記特徴量は、前記入力画像に含まれる各画素の画素値のうち、同一の画素値を有する連続領域の面積が所定の面積閾値を超える画素値である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記特徴量は、前記入力画像の一部又は全部がベクターデータにより表現される画像である場合、該ベクターデータに付随する色情報に基づいて導出される
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記1以上のプロファイルのそれぞれは、各々が作成された日時を示す作成日時情報を含んでおり、
    前記選択手段は、更に、それぞれのプロファイルに含まれる作成日時情報を用いてプロファイルを選択する
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記1以上のプロファイルのそれぞれは、各々が作成された際に参照された画像特徴を特定するための特定情報を含んでおり、
    前記選択手段は、更に、それぞれのプロファイルに含まれる特定情報に基づいて、前記入力画像と同じ画像特徴を参照して作成されたプロファイルを特定し、該特定された1以上のプロファイルの中から前記入力画像の色変換に使用するプロファイルを選択することを特徴とする
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記選択手段によりプロファイルが選択されなかった場合に、プロファイルの選択又は新規作成をユーザーに促すための表示を行う表示手段を更に有する
    ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記選択手段により選択されたプロファイルを用いて、前記入力画像に対する色変換を実行する色変換手段を更に有する
    ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像処理装置。
  9. 入力画像の色変換に用いるプロファイルを1以上のプロファイルの中から選択する画像処理装置の制御方法であって、
    色変換の対象となる入力画像を解析し該入力画像の特徴量を抽出する抽出工程と、
    前記抽出工程によって抽出された特徴量に基づいて、色変換ルックアップテーブルにおける格子点を決定する決定工程と、
    前記1以上のプロファイルのそれぞれについて、前記決定工程で決定された格子点における色調整前の画素値と色調整後の画素値との差分を導出する導出工程と、
    前記導出工程により導出された差分が最大となるプロファイルを前記1以上のプロファイルの中から選択する選択工程と、
    を含むことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  10. コンピュータを、請求項1乃至8の何れか一項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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