JP2016058459A - 表面実装部品の実装構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は表面実装部品のリードに寸法ばらつき等が生じた場合でも、リードと基板とのはんだ接合不良が発生することを抑制可能な表面実装部品の実装構造を提供する。
【解決手段】コネクタ1のリード12は、基板2面と平行に延出する接続部12aと、接続部12aから基板2側へ延出する延出部12cと、延出部12cから基板2面と平行に延出する接合部12cとを有し、延出部12bの途中部に湾曲部12dを有し、コネクタ本体11は、コネクタ本体11を基板2に固定可能な固定フック13を有し、基板2はコネクタ1の実装面に接合部12cが嵌合可能な嵌合溝21を有し、嵌合溝21の底面には接合パッド21aが形成され、接合部12cを嵌合溝21に嵌合して接合パッド21aに当接させ、固定フック13によりコネクタ本体11を基板2に対して固定した状態で、接合部12cと接合パッド21aとがはんだ接合されている表面実装部品の実装構造。
【選択図】図1

Description

本発明は、部品本体から延出するリードを基板にはんだ接合することにより、前記基板に実装される表面実装部品の実装構造に関する。
従来、部品本体から延出するリードを基板にはんだ接合することにより、前記基板に実装される表面実装部品は知られている。
前記表面実装部品としては、例えば特許文献1に示すような複数のリードを備えたコネクタが知られている。前記コネクタのリードは、コネクタ本体に接続されコネクタ本体から基板面と平行な方向に延出する接続部と、前記接続部から基板側へ向かって延出する延出部と、前記延出部から基板面と平行な方向に延出する接合部とを有しており、前記接合部が前記基板の接合パッドに対してはんだ接合されることで、前記コネクタが基板に実装されている。
前記コネクタを基板に実装する際には、コネクタ本体を基板上に載置することで、前記リードの接合部を基板の接合パッドに当接させた状態としたうえで、前記リードの接合部と基板の接合パッドとのはんだ接合を行うが、前記リードの寸法ばらつきや曲げ角度のばらつき等によって、前記リードの接合部に、基板の接合パッドからの浮きや、前記接合パッドに対する位置ずれが発生する場合がある。
このように、前記リードの接合部に、基板の接合パッドからの浮きや、前記接合パッドに対する位置ずれが発生した場合、前記リードの接合部と基板の接合パッドとの間に、未はんだ等の接合不良が生じるおそれがあった。
例えば、図5に示すように、接続部112a、延出部112b、および接合部112cを備えたコネクタのリード112においては、リードの寸法や曲げ角度が適性であれば、接合部112cと基板102の接合パッド121とは全面的に当接して、接合部112cと接合パッド121とのはんだ接合が良好に行われることとなる。
しかし、前記リードの寸法曲げ角度に生じるばらつきによっては、例えば、図6に示すように接合部112cの先端部が接合パッド121から浮いたり、図7に示すように接合部112cの基端部(延出部112b側端部)が接合パッド121から浮いたりすることがある。このように、接合部112cに、接合パッド121からの浮きが発生すると、未はんだ等の接合不良が生じる原因となり得る。
特開2012−128949号公報
そこで、本発明においては、表面実装部品のリードに寸法ばらつきや曲げ角度のばらつきが生じた場合でも、リードの基板からの浮きを防止して、リードと基板とのはんだ接合不良が発生することを抑制可能な表面実装部品の実装構造を提供するものである。
上記課題を解決する表面実装部品の実装構造は、以下の特徴を有する。
即ち、請求項1記載の如く、部品本体から延出するリードを基板にはんだ接合することにより、前記基板に実装される表面実装部品の実装構造であって、前記表面実装部品のリードは、部品本体に接続され部品本体から基板面と平行な方向に延出する接続部と、前記接続部から基板側へ向かって延出する延出部と、前記延出部から基板面と平行な方向に延出する接合部とを有し、前記延出部は、その途中部に湾曲部を有し、前記部品本体は、前記部品本体を前記基板に固定可能な固定部を有し、前記基板は、前記表面実装部品の実装面に、前記接合部が嵌合可能であるとともに、前記実装面とは反対側の面にまで達しない深さの溝を有し、前記溝の底面には、前記接合部がはんだ接合される接合パッドが形成され、前記接合部を前記溝に嵌合して前記接合パッドに当接させるとともに、前記固定部により部品本体を前記基板に対して固定した状態で、前記接合部と前記接合パッドとがはんだ接合されている。
本発明によれば、表面実装部品のリードに寸法ばらつきや曲げ角度のばらつきが生じた場合でも、リードの基板からの浮きを防止して、リードと基板とのはんだ接合不良が発生することを抑制可能である。
本発明に係る実装構造を構成するコネクタおよび基板を示す斜視図である。 同じくコネクタおよび基板を示す側面断面図である。 コネクタを基板に実装する際の手順を示す側面断面図である。 はんだ接合されたリードの接合部および基板の接合パッドを示す側面断面図である。 従来の接合構造において、表面実装部品のリードの接合部と基板の接合パッドとが全面的に当接した状態を示す側面断面図である。 従来の接合構造において、表面実装部品のリードにおける接合部の先端部が基板の接合パッドから浮いた状態を示す側面断面図である。 従来の接合構造において、表面実装部品のリードにおける接合部の基端部が基板の接合パッドから浮いた状態を示す側面断面図である。
次に、本発明を実施するための形態を、添付の図面を用いて説明する。
図1に示すコネクタ1および基板2は、本発明に係る表面実装部品の実装構造を構成する表面実装部品および基板の実施形態である。
コネクタ1は、部品本体であるコネクタ本体11と、コネクタ本体11から延出する複数のリード12とを備えており、リード12を基板2にはんだ接合することにより、基板2に実装されるものである。
コネクタ本体11は、直方体形状に形成されており、長手方向が基板2の基板面と並行になるように配置されている。
コネクタ本体11の長手方向側の一側面11aには複数のリード12が接続されており、複数のリード12は、一側面11aの長手方向に沿って並設されている。
コネクタ本体11は、その底面(基板2と対向する面)に、コネクタ本体11を基板2に固定するための固定部である固定フック13を備えている。
固定フック13は、コネクタ本体11の底面から基板2側へ向けて突出しており、先端部に係止部13aが形成されている。
係止部13aにおけるコネクタ本体11の底面側端部と、コネクタ本体11の底面との間の寸法は、基板2の厚み寸法と同等の寸法に構成されている。
固定フック13は、コネクタ本体11の底面における長手方向に沿って、複数形成することができる。
図1、図2に示すように、リード12は、コネクタ本体11の一側面11aに接続され、一側面11aから基板面(基板2の表面)と平行な方向に延出する接続部12aと、接続部12aから基板2側へ向かって延出する延出部12bと、延出部12bから基板面と平行な方向に延出する接合部12cとを有している。また、延出部12bの途中部には、湾曲状に屈曲された湾曲部12dが形成されている。
リード12は、一本の弾性を有した線状の金属部材を屈曲して構成されている。つまり、コネクタ本体11の一側面11aから基板面と平行な方向に延出する接続部12aの先端部(図2における右端部)を基板2側へ屈曲して延出部12bを形成し、延出部12bの途中部を、コネクタ本体11側へ凸となるように湾曲させて湾曲部12dを形成し、さらに、延出部12bの基板2側端部を基板面と平行な方向へ屈曲して接合部12cを形成している。
リード12においては、湾曲部12dが他の部分よりも高い弾性を有しており、例えば接合部12cに基板面と平行な方向の力が加わった場合、および基板面と平行な方向に対して交差する方向の力が加わった場合には、湾曲部12dが弾性変形可能となっている。また、接続部12aと延出部12bとの間の屈曲部も、例えば延出部12bの延出方向と交差する方向の力が延出部12bにかかった場合、弾性変形可能となっている。
基板2は、例えばプリント配線基板であり、各リード12の接合部12cが嵌合可能な嵌合溝21と、コネクタ本体11の固定フック13を挿入可能な固定孔22とを有している。
嵌合溝21は、基板2におけるコネクタ1の実装面(図2における上面)に形成されており、コネクタ1の実装面とは反対側の面(図2における下面)にまで達しない深さに形成されている(深さ寸法D)。
嵌合溝21は、リード12の接合部12cの形状に合わせた形状に形成されており、また接合部12cを容易に嵌合可能な程度の大きさに形成されている。
嵌合溝21の底面には接合パッド21aが形成されている。接合パッド21aは基板2の回路パターンに接続される導電性部材にて構成されており、接合パッド21aとリード12の接続部12aとを接合することで、基板2の回路パターンとコネクタ1とを接続することが可能となっている。
固定孔22は、基板2の一面(実装面)から他面(実装面とは反対側の面)にかけて貫通する貫通孔であり、固定フック13が貫通可能となっている。
固定フック13を固定孔22に一面側から貫通させて、固定フック13の係止部13aを基板2の他面における固定孔22の周縁部に係止させることで、コネクタ本体11と係止部13aとで基板2を挟持して、コネクタ本体11を基板2に対して固定することが可能となっている。
図2に示すように、リード12の接続部12aから接合部12cの底面(基板2側の面)までの寸法H1は、自然状態(リード12に外力が加わっていない状態)において、リード12の接続部12aからコネクタ本体11の底面(基板2側の面)までの寸法H2よりも大きく構成されている。寸法H1と寸法H2の寸法差ΔHは、寸法H1の公差の範囲内で寸法H1が最も小さくなった場合でも、寸法H1が寸法H2と寸法Dを合計した寸法(H2+D)よりも大きくなるように設定されている。
また、コネクタ本体11の固定フック13からリード12における接合部12cの先端(図2における右側端)までの寸法L1は、自然状態(リード12に外力が加わっていない状態)において、基板2の固定孔22から嵌合溝21における固定孔22側とは反対側の端面(図2における右側端面)までの寸法L2よりも大きく構成されている。寸法L1と寸法L2との寸法差ΔLは、寸法L1の公差の範囲内で寸法L1が最も小さくなった場合でも、寸法L1が寸法L2よりも大きくなるように設定されている。なお、固定フック13を固定孔22に挿入した状態では、基板2の面方向における固定フック13の位置と固定孔22の位置とは同じ位置となる。
次に、コネクタ1を基板2に実装する際の手順について説明する。
コネクタ1を基板2に実装する際には、まず図3(a)に示すように、各リード12の接合部12cを基板2の嵌合溝21に嵌合させる。この場合、リード12の接合部12cの先端面および底面が、それぞれ嵌合溝21の固定孔22側とは反対側の端面および底面に当接するように、コネクタ1を斜め下方に押圧しながら、接合部12cを嵌合溝21に嵌合させる。
さらに、接合部12cを嵌合溝21に嵌合させた状態を維持させながら、コネクタ本体11の固定フック13を固定孔22に挿入し、固定フック13の係止部13aを基板2の他面に係止させて、コネクタ本体11を基板2に固定する。
固定フック13の係止部13aが基板2の他面に係合した状態では、基板2の前記実装面にコネクタ本体11の底面が当接した状態となる。
このように、リード12の接合部12cが嵌合溝21に嵌合するとともに、固定フック13が基板2の固定孔22に挿入されてコネクタ本体11が基板2に固定された状態では、接合部12cの先端面が嵌合溝21の固定孔22側とは反対側の端面に圧接されるとともに、接合部12cの底面が嵌合溝21の底面に圧接した状態が維持される。
つまり、固定フック13から接合部12cの先端までの自然状態における寸法L1が、固定孔22から嵌合溝21における固定孔22側とは反対側の端面までの寸法L2よりも寸法差ΔLだけ大きく構成されているため、接合部12cが嵌合溝21に嵌合するとともに、コネクタ本体11が基板2に固定された状態では、リード12の湾曲部12dが、固定フック13から接合部12cの先端までの寸法がL2となるように弾性変形する。
そして、湾曲部12dの弾性変形に伴い、リード12の接合部12cには、接合部12cの先端が嵌合溝21における固定孔22側とは反対側の端面に押圧される方向の付勢力が発生する。
なお、この場合、湾曲部12dの弾性変形と併せて、リード12における接続部12aと延出部12bとの間の屈曲部も、延出部12bの先端側(基板2側)がコネクタ本体11側へ近接する方向へ弾性変形することがある。
また、リード12の接続部12aから接合部12cの底面までの自然状態における寸法H1は、リード12の接続部12aからコネクタ本体11の底面までの寸法H2よりも寸法差ΔHだけ大きく構成されているため、接合部12cが嵌合溝21に嵌合するとともに、コネクタ本体11が基板2に当接して固定された状態では、リード12の湾曲部12dが、接続部12aから接合部12cの底面までの寸法がH2+Dとなるように弾性変形する。
そして、湾曲部12dの弾性変形に伴い、リード12の接合部12cには、接合部12cの底面が嵌合溝21の底面に押圧される方向の付勢力が発生する。
従って、リード12の接合部12cが嵌合溝21に嵌合するとともに、固定フック13が基板2の固定孔22に挿入されてコネクタ本体11が基板2固定された状態では、図4に示すように、接合部12cの先端面が嵌合溝21の固定孔22側とは反対側の端面に圧接されるとともに、接合部12cの底面が嵌合溝21の底面(詳しくは、嵌合溝21の底面に形成された接合パッド21a)に全面的に圧接した状態が維持される。
このように、接合部12cの底面が嵌合溝21の底面に形成された接合パッド21aに全面的に圧接された状態で、接合部12cと接合パッド21aとをはんだ接合することにより、コネクタ1の基板2に対する実装が行われる。
これにより、接合部12cの底面が接合パッド21aに全面的に圧接された状態で、接合部12cと接合パッド21aとのはんだ接合を行うことができ、接合部12cと接合パッド21aの接合面積を安定的に確保して、はんだ接合不良が発生することを抑制できる。
特に、リード12の接続部12aから接合部12cの底面までの自然状態における寸法H1が公差の範囲内でばらついたり、リード12の接続部12aと延出部12bとの間の屈曲角度や延出部12bと接合部12cとの間の屈曲角度が公差の範囲内でばらついたりして、接合パッド21aに対する接合部12cの底面の共平面性(コプラナリティ)が悪化したとしても(例えば、接合部12cの底面が、接合パッド21aと平行な姿勢に対して傾斜した姿勢となった場合でも)、湾曲部12dの弾性変形に伴う付勢力による接合部12cの接合パッド21aへの押圧によって前記共平面性の悪化を吸収して、接合部12cの接合パッド21aからの浮きを発生させることなく、接合部12cの底面と接合パッド21aとを全面的に圧接させることが可能となる。
また、固定フック13から接合部12cの先端までの自然状態における寸法L1が公差の範囲内でばらついたとしても、接合部12cは嵌合溝21に嵌合した状態で接合パッド21aとのはんだ接合が行われるので、接合部12cの接合パッド21aに対する位置ずれが発生することがなく、はんだ接合不良の発生を防止することができる。
さらに、リード12の接合部12cと接合パッド21aとをはんだ接合する際には、コネクタ本体11は固定フック13により基板2に固定された状態となっているため、コネクタ本体11を基板2に押え付けて固定させる作業を別途行ったり、コネクタ本体11を基板2に固定するための器具を別途用意したりすることなくはんだ接合を行うことができ、はんだ接合作業を簡便にすることができる。
1 コネクタ
2 基板
11 コネクタ本体
12 リード
12a 接続部
12b 延出部
12c 接合部
12d 湾曲部
13 固定フック
21 嵌合溝
21a 接合パッド
22 固定孔

Claims (1)

  1. 部品本体から延出するリードを基板にはんだ接合することにより、前記基板に実装される表面実装部品の実装構造であって、
    前記表面実装部品のリードは、部品本体に接続され部品本体から基板面と平行な方向に延出する接続部と、前記接続部から基板側へ向かって延出する延出部と、前記延出部から基板面と平行な方向に延出する接合部とを有し、
    前記延出部は、その途中部に湾曲部を有し、
    前記部品本体は、前記部品本体を前記基板に固定可能な固定部を有し、
    前記基板は、前記表面実装部品の実装面に、前記接合部が嵌合可能であるとともに、前記実装面とは反対側の面にまで達しない深さの溝を有し、
    前記溝の底面には、前記接合部がはんだ接合される接合パッドが形成され、
    前記接合部を前記溝に嵌合して前記接合パッドに当接させるとともに、前記固定部により部品本体を前記基板に対して固定した状態で、前記接合部と前記接合パッドとがはんだ接合されている、
    ことを特徴とする表面実装部品の実装構造。

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