JP2016057421A - 焦点調節装置および焦点調節方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】SAFを使用して高精度に焦点調節を行うこと【解決手段】撮像装置は、AF用画素領域FRが撮像面に離散的に配置され、SAFを行うための信号を出力する撮像素子201と、AF枠2を設定し、顔を含むAF枠にAF用画素領域FRが含まれていない場合、AF枠よりも撮像画面の短手方向に沿った胴体の側にある、AF枠に最も近いAF用画素領域FRの一部を焦点検出領域4として設定するカメラ制御部215と、を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、焦点調節装置および焦点調節方法に関する。
撮像光学系によって形成される焦点位置と撮像素子の相対位置を変化させるスキャンを行いながら被写体像のコントラストのピーク位置を検出することによって焦点検出するコントラスト方式の自動焦点調節(AF)(コントラストAF)は知られている。また、撮像素子の撮像面に焦点検出用の画素を設け、焦点検出用画素の出力信号を比較することで位相差検出を行う撮像面位相差検出方式のAF(撮像面位相差AF)も知られている。特許文献1は、LV(ライブビュー)撮影において、撮像面位相差検出方式とコントラスト検出方式を、検出された顔などの被写体の位置と焦点検出画素の配置に応じて切り替えて使用する撮像装置を提案している。
撮像面位相差AFの一つにSAFがある。SAFは、瞳分割を行うマイクロレンズの下に遮光部と焦点検出用画素を配置し、遮光部の開口位置が異なる2種類の焦点検出用画素の出力を組み合わせて一対の被写体像の像信号を形成する方式である。例えば、左半分が開口した焦点検出用画素の出力と右半分が開口した焦点検出用画素の出力を組み合わせる。しかしながら、開口位置が異なる対になる焦点検出用画素は撮像素子の撮像面に離散的に配置されるため、主被写体の顔を囲むAF枠を設定しても、AF枠に対の画素が含まれない場合がある。AF枠の外部にある画素領域を利用して焦点検出を行うと、主被写体とは異なる被写体に合焦してしまうおそれがあり、合焦精度が低下する。
本発明は、SAFを使用して高精度に焦点調節を行うことが可能な焦点調節装置および焦点調節方法を提案することを目的とする。
本発明の焦点調節装置は、一部が遮光され、開口位置が異なる対の画素が撮像面に離散的に配置され、前記対の画素から位相差検出方式の焦点検出演算を行うための焦点検出用信号を出力すると共に、撮像光学系によって形成された被写体像を光電変換して撮像信号を出力する撮像素子と、前記撮像信号から得られる撮像画面に主被写体を含む枠を設定し、前記枠に前記対の画素が含まれていない場合、前記撮像画面の短手方向において前記枠よりも前記主被写体に接続された部位の側にある、前記枠に最も近い前記対の画素を焦点検出領域として設定する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、SAFを使用して高精度に焦点調節を行うことが可能な焦点調節装置および焦点調節方法を提案することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施例について説明する。
図1は、実施例1の撮像システム(カメラシステム)の構成例を示すブロック図である。撮像システムは、交換可能なレンズユニット10及びカメラ本体(撮像装置)20から構成されている。レンズユニット10とカメラ本体20は相互に通信可能であり、レンズユニット10はカメラ本体20から電源を供給される。カメラ本体20は、焦点調節を行う焦点調節装置として機能する。
レンズユニット10は、撮像光学系、絞り駆動部104、フォーカスレンズ駆動部105、レンズ制御部106、レンズ操作部107を有する。
撮像光学系は、被写体像を形成し、固定レンズ101、絞り102、フォーカスレンズ103を有する。絞り102は、絞り駆動部104によって駆動され、後述する撮像素子201への入射光量を調整する。フォーカスレンズ103はフォーカスレンズ駆動部105によって撮像光学系の光軸方向に移動され、焦点調節を行う。フォーカスレンズ103の位置に応じて撮像光学系の合焦距離が変化する。絞り駆動部104、フォーカスレンズ駆動部105はレンズ制御部106によって制御され、絞り102の開口量や、フォーカスレンズ103の位置が決定される。
レンズ制御部106は、レンズユニット10の各部を制御するレンズ制御手段であり、マイクロコンピュータから構成される。レンズ制御部106は、後述するカメラ制御部215から受信した制御命令や制御情報に応じて絞り駆動部104やフォーカスレンズ駆動部105を制御し、また、レンズ制御情報をカメラ制御部215に送信する。
レンズ操作部107は、AF/MFモードの切り替え、撮影距離範囲の設定、手ブレ補正モードの設定など、ユーザがレンズユニット10の動作に関する設定を行うための入力デバイス群である。レンズ操作部107が操作された場合、レンズ制御部106が操作に応じた制御を行う。
カメラ本体20は、レンズユニット10の撮像光学系を通過した光束から撮像信号を取得できるように構成されている。カメラ本体20は、撮像素子201、CDS/AGC/AD202、AF用画素補正部203、位相差AF信号処理部205、被写体領域検出部213、カメラ制御部215、カメラ操作部217、タイミングジェネレータ218などを有する。
撮像素子201は、CCDやCMOSセンサにより構成され、撮像光学系が形成した被写体像を光電変換して撮像信号を出力する。レンズユニット10の撮像光学系から入射した光束は撮像素子201の撮像面に結像し、撮像素子201に配列された画素に設けられたフォトダイオードにより、入射光量に応じた信号電荷に変換される。各フォトダイオードに蓄積された信号電荷は、カメラ制御部215の指令に従ってタイミングジェネレータ218が出力する駆動パルスより、信号電荷に応じた電圧信号として撮像素子201から順次読み出される。
本実施例の撮像素子201は、撮像を行う撮像用画素と、撮像面位相差検出方式のAFを行うための像信号を生成する焦点検出用画素(AF用画素)を有する。撮像用画素から画像を生成すると共に、AF用画素から生成した像信号から撮像面位相差AFを行うことが可能である。
本実施例では、撮像面位相差AFのうちSAFを利用する。SAFは、瞳分割を行うマイクロレンズの下に遮光部と焦点検出用画素を配置し、遮光部の開口位置が異なる2種類の焦点検出用画素の出力を組み合わせて一対の被写体像の像信号を形成する方式である。
図2(a)は、SAFに対応していない画素の構成、図2(b)は、SAFに対応した画素構成例を示している。なお、ここではいずれの場合もベイヤ配列の原色カラーフィルタが設けられているものとする。図2(b)に示す画素構成では、図2(a)と同様の画素が配置されていると共に、1画素が紙面水平方向に2分割されており、フォトダイオード(受光領域)と遮光部に分けられたAF用画素を配置している。
図2(b)のAF用画素は、ベイヤ配列において、人間の眼が認識しにくいB(ブルー)画素に配置されているが、その位置は限定されない。AF用画素には、遮光部LSが水平方向の右側にある画素Paと、遮光部LSが水平方向の左側にある画素Pbと、があり、それぞれフォトダイオードA、B(図2(b)では「AFA」、「AF B」)として示されている。このように、一部が遮光され、開口位置が異なる対の画素Pa、Pbから位相差検出方式の焦点検出演算を行うための焦点検出用信号を出力する。
複数の画素Paが水平方向に配置されている第2行M1と画素Pbが水平方向に配置されている第6行M2を含む領域(第1行〜第6行)を、以下、「AF用画素領域FR」と呼ぶ。AF用画素領域FRは開口位置が異なる対になる焦点検出用画素PaとPbを含む限り、更に、非焦点検出用画素(例えば、図2(b)の第7行および第8行)を含んでもよい。AF用画素領域FRは撮像素子201の撮像面に離散的に配置される。なお、図2(b)に示した分割方法は一例であり、他の方法を用いたり、画素によって異なる分割方法が適用されたりしてもよい。
AF用画素に入射する光束を遮光部LSでマスクし、分割画素に設けられたフォトダイオードで受光することで、位相差検出方式の焦点検出に使用される像信号を取得することができる。フォトダイオードA,Bのそれぞれで得られる信号(A,B)がAF用の2つの像信号である。2つの像信号に基づいて、焦点検出手段である位相差AF信号処理部(第1焦点検出手段)205で2つの像信号に対して相関演算を行い、像ずれ量(位相差)や各種の信頼性情報を算出する。
CDS/AGC/ADコンバータ202は、撮像素子201から読み出された撮像信号及びAF用信号に対し、リセットノイズを除去する為の相関二重サンプリング、ゲインの調節、信号のデジタル化を行う。CDS/AGC/ADコンバータ202は、撮像信号をAF用画素補正部203に、撮像面位相差AF用の信号を位相差AF信号処理部205にそれぞれ出力する。
AF用画素補正部203は、AF用画素の周辺の撮像用画素を用いて撮像信号に補正して、画像入力コントローラ204およびコントラストAF信号処理部219に信号を出力する。AF用画素の出力信号は位相差AFに使用できるが、撮像信号の観点ではAF用画素は欠陥画素として扱われる。図2(b)に示すAF用画素を配置する場合、周知の方法でAF用画素の撮像信号に補正(補間)をする必要がある。
画像入力コントローラ204は、AF用画素補正部203から出力された撮像信号を、バス21を介してSDRAM210に格納する。SDRAM210に格納された画像信号は、バス21を介して表示制御部206によって読み出され、表示部207に表示される。また、撮像信号の記録を行う動作モードでは、SDRAM210に格納された画像信号は記録媒体制御部208によって記録媒体209に記録される。
ROM211には、カメラ制御部215が実行する制御プログラム及び制御に必要な各種データ等が格納されており、フラッシュROM212には、ユーザ設定情報等のカメラ本体20の動作に関する各種設定情報等が格納されている。記憶媒体209、SDRAM210、ROM、フラッシュメモリ212は記憶手段を構成する。
位相差AF信号処理部205は、CDS/AGC/ADコンバータ202から出力されたAF用の2つの像信号に対して相関演算を行い、像ずれ量、信頼性情報(二像一致度、二像急峻度、コントラスト情報、飽和情報、キズ情報等)を算出する。位相差AF信号処理部205は、算出した像ずれ量および信頼性情報などの情報をカメラ制御部215へ出力する。
コントラストAF信号処理部(第2焦点検出手段)219は、AF用画素補正部203から出力された画像情報に対して、コントラストAF評価用バンドパスフィルタをかけるなどして、コントラスト評価値を算出する。コントラストAF信号処理部219は、コントラスト評価値をカメラ制御部215へ出力する。即ち、コントラストAF信号処理部219は、撮像光学系によって形成される焦点位置と撮像素子の相対位置を変化させるスキャンを行いながらAF枠から得られる撮像信号のコントラストのピーク位置を検出することによって焦点検出を行う。
カメラ制御部215は、カメラ本体20の各部を制御するカメラ制御手段であり、マイクロコンピュータから構成される。カメラ制御部215は、位相差AF信号処理部205が求めた像ずれ量や信頼性情報を基に、必要に応じて位相差AF信号処理部205の設定を変更する。例えば、像ずれ量が所定量以上の場合に相関演算を行う領域を広く設定したり、コントラスト情報に応じて像信号に対してかけるバンドパスフィルタの種類を変更したりする。相関演算の詳細については、図7から図9を用いて後述する。また、コントラストAF信号処理部219が求めたコントラスト評価値を基に、コントラストAF信号処理部219の設定の変更も行う。例えば、被写体のコントラストが小さいと判断した場合、被写体がボケているとしてバンドパスフィルタの帯域を、高域をよりカットできるものに変更するなどする。
カメラ制御部215は、カメラ本体20内の各機能ブロックと通信して制御する。カメラ制御部215はカメラ本体20内の処理だけでなく、カメラ操作部217からの入力に応じて、電源のON/OFF、設定の変更、記録の開始、AF制御の開始、記録映像の確認等の、ユーザが操作したさまざまなカメラ機能を実行する。また、カメラ制御部215はレンズユニット10の制御命令・制御情報をレンズ制御部106に送ったり、またレンズユニット10の情報をレンズ制御部106から取得したりする。
また、カメラ制御部215は、後述するデフォーカス検出位置補正部216で、位相差AF信号処理部205で相関演算を行う撮像画面(撮像画像)内におけるAF用画素位置の補正を行う。カメラ制御部215は、例えば1つ以上のプログラマブルプロセッサ(マイクロコンピュータ)であり、例えばROM211に記憶された制御プログラムを実行することで、レンズユニット10を含めたカメラシステム全体の動作を実現する。
追従信号処理部214は、カメラ制御部215からの指令に従いSDRAM210から追尾用画像信号を取り込み、この追尾用画像信号から色情報のヒストグラムおよび輝度情報のヒストグラムからなる特徴量を生成する。
被写体領域検出部213は、現在撮像している画像信号に対して、特徴量を基に追従被写体の探索処理を施し、撮影画面内の所定領域から追従被写体が存在するかを判断する。追従被写体が存在する場合は、被写体が存在する位置座標を基に追従領域を決定し、その結果をカメラ制御部215に送信する。カメラ制御部215は、AFを行うAF枠を設定したり、AEを行う位置として設定したりする。即ち、カメラ制御部215は、撮像信号から得られる撮像画面に主被写体を含む枠を設定する第1設定手段として機能する。
また、追従被写体が存在する位置座標はSDRAM210に保持され、次回以降の追従被写体領域の検出を行う際に本情報を用いることで、追従被写体の探索処理を施すエリアを限定することができる。追従被写体領域の特定時に、被写体が存在する位置座標が更新されるたびに、SDRAM210に保持する位置座標も更新する。被写体領域検出部213は主に顔を検出する。
デフォーカス検出位置補正部(第2設定手段)216は、カメラ制御部215の一部として構成されている。AF用画素領域FRは、撮像面に離散的に配置されているため、カメラ操作部217でユーザが指定したAF枠や、被写体検出部213、追従信号処理部214を基に検出した被写体位置に配置されたAF枠には、必ずしもAF用画素領域FRが存在しない。デフォーカス検出位置補正部216は、AF枠の位置とAF用画素領域の位置とのずれを撮影状況に応じてどのように補正するかを決定して、相関演算を行う最終的な焦点検出領域の位置を決定する。
図12(a)は、撮像画面6におけるAF用画素領域FRと、被写体の非検出時のAF枠2と、相関演算を行う焦点検出領域4の一例を示す概略図である。図12(b)は、撮像画面6におけるAF用画素領域FRと、被写体検出時のAF枠2と、焦点検出領域4の一例を示す概略図である。
図12(a)(b)に示すように、通常時はAF枠2の中央に最も近い(あるいはAF枠2内にある)AF用画素領域FRを選択し、このAF用画素領域FRのうち、AF枠2のX座標位置に対応した位置に実際に相関演算を行う焦点検出領域4を設定する。AF枠2で捉えている被写体にかかるAF用画素領域FRの相関演算結果を使用することで、被写体にピントを合わせることができる。
図13(a)は、撮像画面6におけるAF用画素領域FRと、被写体検出時のAF枠2と焦点検出領域4の一例を示す概略図である。図13(b)は、図13(a)に示す焦点検出領域4の位置を補正した例を示す概略図である。
焦点検出領域4の大きさは、図示のものに限定されない。しかし、図12に示すように、AF用画素は画像においてはキズと同様の扱いの画素(欠陥画素)になってしまうため、AF用画像の補完によって画質に問題が無い程度に離散的に配置している。
そのため、図13(a)に示すように、顔を囲むAF枠2にAF用画素領域FRが含まれていない場合またはAF枠が所定の大きさよりも小さい場合、AF枠2で捉えた主被写体M(顔)とは異なる背景被写体B(木)に相関演算を行ってしまう。被写体領域検出部213で顔を検出し、顔に対してAF枠を設定しているにも拘らず、ユーザの意図した被写体にピントがボケて撮影機会を逃してしまうことがある。
そこで、被写体領域検出部213で検出した顔に対して胴体が写りこんでいることを想定し、図13(b)に示すように、撮影画面6においてAF枠2よりも下方にあるAF用画素領域FRを相関演算用に選択する。デフォーカス検出位置補正部216は、撮像画面の短手方向HにおいてAF枠2よりも顔に接続された部位(胴体)の側にある、AF枠2に最も近い対のAF用画素を焦点検出領域4として設定する。あるいは、デフォーカス検出位置補正部216は、顔を含むAF枠2にAF用画素領域FRが含まれていない場合、AF枠2に最も近い胴体を横切る対の画素を焦点検出領域4として設定する。
なお、図13(b)に示す焦点検出領域4は図13(a)に示す焦点検出領域4の撮影画面の下方にあるが、これに限定されない。例えば、主被写体Mが逆立ちをしている場合は顔検出時に顔の方向が分かるので上方にある胴体の方向に焦点検出領域4の位置を補正する。また、撮像装置の姿勢が縦位置である場合は、下方ではなく、不図示のカメラ本体20のグリップの位置に依存して右方向又は左方向となる。
顔被写体がAF用画素領域FRにかからない場合、被写体距離が比較的遠く被写界深度が広いケースであるため、胴体にピントを合わせることで被写体検出部213が検出した顔被写体にもピントを合わせることを見込むことができる。
このように、本実施例では、被写体領域検出部213によって顔を検出し、顔の位置にAF枠を設定する。そのとき、顔のサイズが小さいために顔がAF用画素にかからない場合は、デフォーカス検出位置補正部216は、AF枠に最も近いAF用画素領域ではなく、AF枠の下方に存在するAF用画素領域を選択する。デフォーカス検出位置補正部216の動作に関する詳細は後述する。
次に、カメラ制御部215は、デフォーカス検出位置補正部216によって決定されたAF用画素で、位相差AF信号処理部205で処理された相関演算結果に基づいてデフォーカス量を算出する。カメラ制御部215は算出したデフォーカス量または、コントラストAF信号処理部219で算出したコントラスト情報を基にレンズ制御部106を介してフォーカスレンズ103を駆動するように制御する。
次に、カメラ本体20の動作について、図3から図11のフローチャートを用いて説明する。各フローチャートにおいて、「S」はステップ、「Y」はYes(はい)、「N」はNo(いいえ)を表す。また、各フローチャートの撮影方法や焦点検出方法(または自動焦点調節方法)はコンピュータに各ステップを実行させるためのプログラムとして具現化が可能である。
図3は、カメラ本体20が行う撮影処理の手順を示すフローチャートである。
まず、S301において、カメラ制御部215は、カメラ設定等の初期化処理を行う。次に、カメラ制御部215は、カメラ本体20の撮影モードが動画撮影モードか静止画撮影モードかをカメラ操作部217の設定に基づいて判定する(S302)。カメラ制御部215は、動画撮影モードである場合は動画撮影処理を行い(S303)、静止画撮影モードである場合は静止画撮影処理を行う(S304)。S303またはS304の後で、カメラ制御部215は、撮影処理が停止されたかどうかを判断し(S305)、停止されていない場合はS306へ処理を進め、停止された場合は撮影処理を終了する。撮影処理が停止されたときとは、カメラ操作部217を通じてカメラ本体20の電源が切断されたときや、カメラのユーザ設定処理、撮影画像・動画の確認のための再生処理等、撮影以外の動作が行われたときである。S306では、カメラ制御部215は、撮影モードが変更されたかどうかを判断し、変更されている場合はS301へ、変更されていない場合はS302へ、処理を戻す。即ち、撮影モードが変更されていなければカメラ制御部215は現在の撮影モードの処理を継続して行い、撮影モードが変更された場合はS301で初期化処理を行った上で変更された撮影モードの処理を行う。
本発明は、動画撮影処理および静止画撮影処理のどちらの撮影モードでも適用可能だが、実施例1はS304の静止画撮影処理による制御について図4に基づいて説明する。本実施例では、S303の動画撮影処理の詳細については省略する。
図4は、図3のS304の静止画撮影処理の詳細を示すフローチャートである。
まず、S401において、被写体領域検出部213は、画面内で被写体、すなわち顔が検出できたかどうかを判定する。顔が検出できた場合は、顔の位置、大きさに関する情報をSDRAM210に保持すると共に、カメラ制御部215に検出結果を通知する。
次に、カメラ制御部215は、S401で被写体が検出できたかどうかを判断し(S402)、被写体が検出できた場合はS403へ処理を進め、被写体が検出できていない場合はS404へ処理を進める。
S403では、カメラ制御部215は、被写体検出部213が検出した被写体位置にAF枠を設定してS405へ処理を進める。もし複数の顔を検出していた場合は、顔がより中央にあるか、顔の大きさはより大きいか、という情報を基に1つの主顔を選択する。主顔の選択方法は、他の方法でも構わない。本実施例において、S403で設定するAF枠の大きさは被写体検出部213が検出した被写体の顔の大きさに合わせて変更可能である。しかし、例えば顔の大きさに依らず一定のAF枠の大きさにするような構成でも構わない。S404では、カメラ操作部217にユーザが設定した位置にAF枠を設定し、S405へ処理を進める。
S405では、デフォーカス検出位置補正部216は、S403もしくはS404で設定したAF枠に基づいて、焦点検出領域を選択し、S406へ処理を進める。S405の処理の詳細は、図5を用いて後述する。
S406では、カメラ制御部215は、S405で設定した焦点検出領域で焦点検出処理を行い、S407へ処理を進める。焦点検出処理は、カメラ制御部215及び位相差AF信号処理部205による、撮像面位相差AFを行うためのデフォーカス情報及び信頼性情報を取得する処理であり、詳細は図6を用いて後述する。
S407では、コントラストAF信号処理部219は、S403若しくはS404で設定したAF枠内のコントラストAF評価値を算出してS408へ処理を進める。
S408では、カメラ制御部215は、カメラ操作部217によってAF指示が行われているかどうかを判断し、AF指示が行われている場合はS409へ処理を進め、AF指示が行われていない場合はS410へ処理を進める。本実施例において、AF指示はシャッターボタンを半押しした場合や、AFを実行するAFONボタンが押された場合を表す。もちろんその他の手段によってAF指示を行う構成でも構わない。
S409では、AF処理を行い、焦点調節方法を実行する。これにより、静止画撮影処理を終了する。S409のAF処理については図11用いて後述する。
S410では、カメラ制御部215は、カメラ操作部217によって撮影指示が行われているかどうかを判断し、撮影指示が行われている場合はS411へ処理を進め、撮影指示が行われていない場合はS413へ処理を進める。本実施例において、撮影指示はシャッターボタンを全押しした場合を表す。もちろんその他の手段によって撮影指示を行う構成でも構わない。
S411では、カメラ制御部215は、S409のAF処理結果によって現在合焦停止状態にあるかどうかを判断し、合焦停止状態でない場合はS409へ処理を進め、合焦状態である場合はS412へ処理を進める。S411で合焦状態でない場合は、まだ被写体にピントが合っていないと判断し、S409でAF処理を開始または継続することで被写体にピントを合わせる。S412では、カメラ制御部215は、撮影処理を行い、記録媒体制御部208を介して記録媒体209に撮影画像を保存して、S413へ処理を進める。S413では、カメラ制御部215は、合焦停止状態を解除して静止画撮影処理を終了する。合焦停止状態についてはS409のAF処理の説明で図11を用いて後述するが、撮影が完了した場合や、AF/撮影指示が行われていない場合は、合焦停止状態でない状態に初期化しておく。
図5は、図4のS405の焦点検出領域選択処理の詳細を示すフローチャートである。
まず、S501において、デフォーカス検出位置補正部216は、被写体検出がある状態かどうかを判断して、被写体検出がある場合はS502へ処理を進め、被写体検出がない場合はS504へ処理を進める。
S502では、デフォーカス検出位置補正部216は、AF枠2のサイズが閾値(所定の大きさ)よりも小さいかどうかを判断し、所定の大きさよりも小さい場合はS503へ処理を進め、所定以上である場合はS504へ処理を進める。S502で設定される閾値には、図13に示すように、被写体が、AF用画素領域にかからないサイズが設定される。この場合、AF枠2の大きさは撮影画面の短手方向の長さになる。
あるいは、S502では、デフォーカス検出位置補正部216は、AF枠2にAF用画素領域FRが含まれていないかどうかを判断する。AF枠2の大きさで判断する場合は、AF枠2がAF用画素領域FRの一部(例えば、AF用画素領域FRの短手方向Hの半分の幅)にかかっていても、かかり具合が不十分である場合を除くことができるというメリットがある。なお、AF用画素領域FRは、水平方向に整列する場合に限定されず、垂直方向に整列する場合も含むと共に、斜め方向なランダムに配置されてもよい。AF枠2にかかるAF用画素領域の長手方向の長さが不十分な場合もある。
S503では、撮像画面に対してAF枠の下方で最も近いAF用画素を使用焦点検出領域として選択して処理を終了する。S504では、AF枠に最も近いAF用画素を焦点検出領域として選択して処理を終了する。
このように、本実施例は、顔である被写体が小さくAF用画素領域にかからない場合は、胴体を狙って焦点検出領域を配置することで顔被写体に合焦されるようにしている。
図6は、図4のS406の焦点検出処理の詳細を示すフローチャートである。
まず、S601において、位相差AF信号処理部205は、S405で設定した焦点検出領域のAF用画素から一対の像信号を取得する。次に、位相差AF信号処理部205は、取得した像信号間の相関量を算出し(S602)、相関量から相関変化量を算出し(S603)、相関変化量からでピントずれ量を算出する(S604)。次に、位相差AF信号処理部205は、ピントずれ量がどれだけ信頼できるのかを表す信頼性を算出し(S605)、ピントずれ量をデフォーカス量に変換し(S606)、焦点検出処理を終了する。
次に、図7から図10(b)を用いて図6に示す処理を更に詳細に説明する。
図7は、図6に示す処理で取り扱う焦点検出領域の一例を模式的に示す図であり、撮像素子201の画素アレイ701における焦点検出領域702を示している。シフト領域703は、相関演算に必要な領域である。従って、焦点検出領域702とシフト領域703とを合わせた領域704が相関演算に必要な画素領域である。
図7において、p、q、s、tはそれぞれx軸方向の座標を表し、pおよびqは画素領域704の始点及び終点のx座標、sおよびtは焦点検出領域702の始点および終点のx座標を表している。撮像素子201は離散的にAF用画素領域705を設けており、AF用画素領域705内でのみ相関演算を行うことが可能である。なお、焦点検出領域の配置の仕方、広さ、AF用画素領域の配置の仕方などはここで例示した構成に限られるものではなく他の構成を用いてもよい。
図8は、図7で設定した焦点検出領域702に含まれる画素から取得したAF用の像信号の例を示している。実線801が像信号A、破線802が像信号Bである。図8(a)は、シフト前の像信号の例を示している。図8(b)および(c)は、図8(a)のシフト前の像波形に対しプラス方向およびマイナス方向にシフトした状態を示している。相関量を算出する際には、像信号A801および像信号B802の両方を、矢印の方向に1ビットずつシフトする。
相関量CORの算出法について説明する。まず、図8(b)および(c)に示すように、像信号A801と像信号B802のそれぞれを1ビットずつシフトし、その時の像信号Aと像信号Bの差の絶対値の和を算出する。この時、シフト量をiで表し、最小シフト量は図8中のp−s、最大シフト量は図8中のq−tである。これらを用い、焦点検出領域702における相関量CORは以下の式(1)によって算出することができる。
図9(a)はシフト量と相関量との関係例を示す図である。横軸はシフト量を示し、縦軸は相関量を示す。相関量波形901における極値付近902、903のうち、相関量が小さい方ほど、像信号Aと像信号Bの一致度が高い。
続いて、相関変化量ΔCORの算出法について説明する。まず、図9(a)の相関量波形から、1シフト飛ばしの相関量の差から相関変化量を算出する。シフト量をiで表し、最小シフト量は図8中のp−s、最大シフト量は図8中のq−tである。これらを用い、相関変化量ΔCORは以下の式(2)によって算出することができる。
ΔCOR[i]=COR[i-1]-COR[i+1] (2)
(p-s+1)<i<(q-t-1)
図10(a)は、シフト量と相関変化量ΔCORの関係例を示した図である。横軸はシフト量を示し、縦軸は相関変化量を示す。相関変化量波形1001で、1002、1003は相関変化量がプラスからマイナスになる周辺である。相関変化量が0となる状態ゼロクロスと呼び、像信号間の一致度が最も高く、ゼロクロス時のシフト量がピントずれ量となる。
(p-s+1)<i<(q-t-1)
図10(a)は、シフト量と相関変化量ΔCORの関係例を示した図である。横軸はシフト量を示し、縦軸は相関変化量を示す。相関変化量波形1001で、1002、1003は相関変化量がプラスからマイナスになる周辺である。相関変化量が0となる状態ゼロクロスと呼び、像信号間の一致度が最も高く、ゼロクロス時のシフト量がピントずれ量となる。
図10(b)は、図10(a)の1002の部分を拡大したもので、1004は相関変化量波形1001の一部分である。図10(b)を用いてピントずれ量PRDの算出法について説明する。
ここで、ゼロクロス時のシフト量(k−1+α)は、整数部分β(=k−1)と小数部分αに分けられる。小数部分αは、図中の三角形ABCと三角形ADEの相似の関係から、以下の式(3)によって算出することができる。
整数部分βは、図10(b)中より以下の式(4)によって算出することができる。
β=k−1 (4)
αとβの和からピントずれ量PRDを算出することができる。
図10(a)のように、ゼロクロスとなるシフト量が複数存在する場合は、ゼロクロスでの相関量変化の急峻性が大きいところを第1のゼロクロスとする。この急峻性はAFのし易さを示す指標で、値が大きいほど精度良くAFし易い点であることを示す。急峻性maxderは以下の式(5)によって算出することができる。
αとβの和からピントずれ量PRDを算出することができる。
図10(a)のように、ゼロクロスとなるシフト量が複数存在する場合は、ゼロクロスでの相関量変化の急峻性が大きいところを第1のゼロクロスとする。この急峻性はAFのし易さを示す指標で、値が大きいほど精度良くAFし易い点であることを示す。急峻性maxderは以下の式(5)によって算出することができる。
maxder=|ΔCOR[k-1]|+|ΔCOR[k]| (5)
以上のように、ゼロクロスが複数存在する場合は、急峻性によって第1のゼロクロスを決定する。続いてピントずれ量の信頼性の算出法について説明する。信頼性は、急峻性や、像信号A、Bの一致度fnclvl(以下、2像一致度と呼ぶ)によって定義することができる。2像一致度はピントずれ量の精度を表す指標で、本実施例における相関演算手法では、値が小さいほど精度が良い。
以上のように、ゼロクロスが複数存在する場合は、急峻性によって第1のゼロクロスを決定する。続いてピントずれ量の信頼性の算出法について説明する。信頼性は、急峻性や、像信号A、Bの一致度fnclvl(以下、2像一致度と呼ぶ)によって定義することができる。2像一致度はピントずれ量の精度を表す指標で、本実施例における相関演算手法では、値が小さいほど精度が良い。
図9(b)は、図9(a)の902の部分を拡大した図で、904が相関量波形901の一部分である。図9(b)を用いて2像一致度の算出法について説明する。
2像一致度fnclvlは以下の式(6)によって算出できる。
2像一致度fnclvlは以下の式(6)によって算出できる。
図11は、図4のS409の焦点検出処理の詳細を示すフローチャートである。
まず、S1101において、カメラ制御部215は、現在AFが完了して合焦停止状態にあるかどうかを判断し、合焦停止状態でない場合はS1102へ処理を進め、合焦停止状態の場合は合焦停止状態を保持して(S1111)AF処理を終了する。
S1102では、カメラ制御部215は、S605で求めたデフォーカス量の信頼性が閾値よりも大きいどうかを判断し、大きい場合はS1103へ処理を進め、以下である場合はS1107へ処理を進める。信頼性が閾値よりも大きいと場合は、S606で算出したデフォーカス量を使用できるので撮像面位相差AFを使用する。また、信頼性が閾値以下である場合は、S606で算出したデフォーカス量が使用できないのでコントラストAFを使用する。
信頼性とは、急峻性や2像一致度といった指標であり、撮像面位相差AFのデフォーカス量が方向すら信頼できなくなる値が閾値となるように設定するのが望ましい。なお、信頼性は急峻性、2像一致度の一方を用いたり、両方を組み合わせたり、2像の信号レベル情報といったその他指標を用いてもよい。
S1103では、カメラ制御部215は、S606で検出したデフォーカス量が焦点深度内かどうかを判断し、焦点深度内である場合はS1104へ処理を進め、焦点深度内でない場合はS1105へ処理を進める。
S1104では、検出したデフォーカス量が焦点深度内、すなわちすでに被写体にピントが合っていることを表しているので、カメラ制御部215は、被写体に合焦したと判断して合焦停止状態へ移行し、AF処理を終了する。
S1105では、カメラ制御部215は、まだ被写体に合焦した状態でないので、レンズの駆動速度の設定や、デフォーカス誤差を見越したデフォーカス量に対するゲイン掛けなどの撮像面位相差AF用のレンズ駆動設定を行い、S1106へ処理を進める。
S1106では、カメラ制御部215は、S1105で設定したレンズ駆動設定情報を基にレンズ制御部106にフォーカスレンズ103の駆動指示を出して撮像面位相差AFでレンズ駆動処理を行い、AF処理を終了する。
S1107では、カメラ制御部215は、コントラストAFにより合焦できたかどうかを判定し、合焦と判定された場合は合焦停止状態へ移行し(S1108)AF処理を終了し、非合焦と判定された場合はS1109へ処理を進める。このように、本実施例は、撮像面位相差AFが使用できない場合はコントラストAFを用いる。
図14は、S1107の合焦動作を説明するための図である。S1107で合焦と判定するために、同図に示すように、コントラスト評価値のピーク位置にいることを、フォーカスレンズ103を前後に駆動して数回確認できた場合にコントラストAFで合焦できたと判定する。
S1109では、カメラ制御部215は、1駆動毎にフォーカスレンズ103を駆動する間隔や、駆動方向の決定などのコントラストAF用のレンズ駆動設定を行い、S1110へ処理を進める。S1110では、カメラ制御部215は、S1109で設定したレンズ駆動設定情報を基にレンズ制御部106にフォーカスレンズ103の駆動指示を出してコントラストAFでレンズ駆動処理を行い、AF処理を終了する。
本実施例では、S1102でデフォーカス量の信頼性が所定以上である場合は優先的に撮像面位相差AFを使用しているが、コントラストAFを優先して制御したり、最終合焦はコントラストAFで行うように制御する方法など、その他の方式でAFを行ってもよい。
以上、本実施例は、AF枠がAF用画素領域にかからない場合やAF枠が所定の大きさよりも小さい場合に、撮影画面のAF枠の下方(AF枠で囲まれた主被写体に接続されている部位の側)にある最も近いAF用画素を焦点検出領域に設定する。これにより、顔の胴体で相関演算を行うため、顔被写体以外に誤って合焦してしまうことを防ぐことができる。
なお、図1において、撮像光学系はズームレンズや手振れ補正レンズを有してもよく、レンズ交換式カメラでなくレンズ一体型カメラの構成でもよい。図2(b)に示すAF用画素の位置や密度を変化させてもよいし、横方向の位相差でなく縦方向の位相差を検出するAF用画素を配置してもよい。
以下、本発明の実施例2を、実施例1と相違する部分を中心に説明する。実施例2は、顔検出時にAF枠がAF用画素領域にかからない場合や所定の大きさよりも小さい場合は、実施例1と異なり、AF枠の下方にある最も近いAF用画素を使用して相関演算を行わない。代わりに、実施例2は、AF枠の位置を下方に設定し直し、AF枠が横切るAF用画素領域を一意に選択する。また、実施例2は、顔検出時にAF枠がAF用画素領域にかからない場合は、補正後のAF枠がAF用画素領域にかかるかどうかを判断する。更に、実施例2は、カメラ本体20の姿勢を検出する構成を有し、カメラ本体20の姿勢に応じてAF枠の位置の補正を行うかどうかを判断する。
図15は、実施例2の撮像システム(カメラシステム)の構成例を示すブロック図である。撮像システムは、交換可能なレンズユニット10及びカメラ本体20から構成されている。
図15に示すレンズユニット10は、図1に示すレンズユニット10と同様の構成であるため、説明は省略する。図15に示すカメラ本体20は、図1に示すカメラ本体20に対して、デフォーカス検出位置補正部216の動作が異なる点、カメラ姿勢検出部220が追加されている点で相違する。その他については、図15に示すカメラ本体20は、図1に示すカメラ本体20と同様の構成であるため、説明は省略する。
デフォーカス検出位置補正部216は、AF枠の位置を補正する。
カメラ姿勢検出部(姿勢検出手段)220は、カメラ本体20の姿勢が横位置か縦位置かを検出し、カメラ制御部215にその結果を通知する。本実施例では、カメラ本体20の姿勢に応じて、カメラ制御部215は、デフォーカス検出位置補正部216による補正を行うか否かを判断する。
以下、本実施例におけるカメラ本体20の動作を説明する。図3、図6および図11に示す処理は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
図16は、図3のS304の静止画撮影処理の詳細を示すフローチャートである。本実施例は、図3のS304の詳細を図4ではなく図16に示すフローに基づいて行う。図16に示すS1601からS1604、S1606からS1614は、図4に示すS401からS404、S406からS413と同様の処理であるので説明を省略する。
本実施例では、S405の代わりにS1605とS1606が行われる。S1605では、カメラ姿勢検出部220は、カメラ本体20の姿勢を検出して検出結果をカメラ制御部215に通知してS1606へ処理を進める。本実施例では、カメラ本体20の姿勢が横位置か縦位置かに応じてS1606の処理を変更する。S1606では、デフォーカス検出位置補正部216は、焦点検出領域選択処理を行い、S1607へ処理を進める。
本実施例は、図16のS1606の詳細を図5ではなく図17に示すフローに基づいて行う。図17において、まず、S1701では、デフォーカス検出位置補正部216は、被写体領域検出部213が被写体検出をしているかどうかを判断し、被写体検出をしている場合はS1702へ進み、被写体検出をしていない場合はS1705へ処理を進める。
S1702では、デフォーカス検出位置補正部216は、検出した被写体、すなわち顔に設定したAF枠がAF用画素領域にかかっているかどうかを判断する。AF枠がAF用画素領域にかかっていない場合はS1703へ処理を進め、かかっている場合はS1705へ処理を進める。あるいは、S1702では、デフォーカス検出位置補正部216は、AF枠が所定の大きさよりも小さいかどうかを判断し、小さい場合はS1703に、大きい場合はS1705に進む。
S1703では、デフォーカス検出位置補正部216は、カメラの姿勢が横位置かどうかを判断し、横位置の場合はS1704へ処理を進め、縦位置の場合はS1705へ処理を進める。
S1704では、デフォーカス検出位置補正部216は、現在設定されているAF枠位置を、撮影画面の下方に再設定してS1705へ処理を進める。このときAF枠は、例えば、撮影画面の最も近くの下方にあるAF用画素領域とAF枠が重なるように設定するが、これに限定されず、所定量だけ下方にAF枠を移動することによって再設定してもよい。
S1705では、設定されているAF枠に最も近いAF用画素を焦点検出領域として選択して処理を終了する。
図18(a)は、撮像画面内のAF用画素領域FRと、所定の大きさよりも小さい被写体検出時のAF枠2に対する焦点検出領域4の例を示す図であり、図18(b)は、図18(a)に示すAF枠2の位置を補正した例を示す図である。横位置では、カメラ本体20は横長に配置されるため、水平方向が長手方向となり、短手方向Hは鉛直方向となる。図2の開口位置が同じ(例えば、左半分)複数のAF用画素は、水平方向に配置されている。また、主被写体(顔)とそれに接続されている部位(胴体)が伸びる方向は鉛直方向であり、開口位置が同じ複数のAF用画素の配列方向と直交する。
図18(a)に示すように、顔に設定したAF枠がAF用画素領域にかかっていない場合に、AF枠(の中央)に最も近い焦点検出領域を選択すると、主被写体以外の被写体に合焦してしまう。
そこで、図18(b)に示すように、AF枠がAF用画素領域FRにかかっていない場合には、AF枠を撮影画面の下方(AF枠で囲まれた主被写体に接続されている部位の側)に所定量移動させて再設定する。即ち、カメラ制御部215は、主被写体Mを含むAF枠2にAF用画素領域FRが含まれていない場合、撮像画面の短手方向HにおいてAF枠2よりも主被写体に接続された部位(胴体)の側にAF枠2を移動させて再設定する。カメラ制御部215は、移動後のAF枠2が主被写体Mの一部と対の画素を含むように再設定する。そして、デフォーカス検出位置補正部216は、移動後のAF枠の中央に最も近い、AF枠に含まれるAF用画素領域FRの一部を焦点検出領域4として選択、設定する。これにより、主被写体の顔でなく胴体に設定した焦点検出領域で相関演算を行うことで、主被写体に対してピントが抜けることを防ぐことができる。
実施例1と比較して、AF枠位置を再設定するので、S1608でコントラストAF評価値を検出する領域も、顔位置よりも下方で検出する。このため、顔の検出結果に適合したコントラスト評価値は得られないが、相関演算を行う焦点検出領域との位置をより近く設定できるので、位相差AFとコントラストAFとのジャストピント位置の差を軽減することができる。
図19(a)は、縦位置での撮像画面内のAF用画素領域と、サイズの小さい被写体検出時のAF枠の位置を補正した一例を示す図であり、図19(b)は、補正しなかった例を示す図である。縦位置では、カメラ本体は縦長に配置されるため、鉛直方向が長手方向となる。開口位置が同じ複数のAF用画素も鉛直方向に配置されている。また、主被写体(顔)とそれに接続されている部位(胴体)が伸びる方向は鉛直方向であり、開口位置が同じ複数のAF用画素の配列方向と同一である。
本実施例では、S1703でカメラの姿勢が横位置かどうかを判断しており、横位置である場合にAF枠の位置を補正している。図19(a)は、縦位置で撮影した場合の例を示す図であり、左側を横位置撮影時の上方とする。姿勢差検出をせずに、撮影画面の下方、すなわち図19(a)における右方にAF枠を補正してしまうと、想定していた胴体が存在しないため、主被写体ではない被写体に合焦するおそれがある。
そこで、図19(b)では、縦位置撮影時にはAF枠の位置を補正しない。図19(b)では、図19(a)よりも焦点検出領域が主被写体に近い位置に配置されており、図19(b)では主被写体の肩や腕をAF用画素が捉える機会を高める。
以上、本実施例は、顔被写体がAF用画素領域にかからない場合は、AF枠を撮像画面の下方に再設定し、そのAF枠に対して、AF枠の中央位置に最も近いAF用画素領域で相関演算を行う。また、カメラが横位置か、縦位置かを判断し、横位置である場合にAF枠の位置の再設定を行い、縦位置の場合はAF枠の位置を再設定しない。これにより、顔被写体以外に誤って合焦してしまうことを防ぐことができる。
なお、実施例1と組み合わせて、カメラの姿勢を検出して横位置の場合はAF枠位置でなく、選択するAF用画素の選択方法を変える構成でもよい。縦方向の位相差を検出可能なAF用画素が配置されていた場合は、カメラの姿勢が縦位置の場合にAF枠位置の再設定を行う。
以下、本発明の実施例3を、実施例1、2と相違する部分を中心に説明する。実施例2は、AF枠がAF用画素にかからない場合はAF枠の位置を撮像画面の下方に再設定するが、実施例3は、胴体を検出する構成を更に有し、AF枠がAF用画素にかからない場合は、胴体位置にAF枠を再設定する点で相違する。本実施例のカメラシステムは、図1と同様の構成を有するが、被写体領域検出部213では、顔被写体だけでなく、被写体の胴体も検出可能である点で相違する。
以下、本実施例におけるカメラ本体20の動作を説明する。図3、図6および図11に示す処理は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
図20は、図3のS304の静止画撮影処理の詳細を示すフローチャートである。本実施例は、図3のS304の詳細を図4ではなく図20に示すフローに基づいて行う。図20に示すS2004、S2006からS2013は、図4に示すS404、S406からS413と同様の処理であるので説明を省略する。
図20では、まず、S2001において、被写体領域検出部213は、被写体の顔及び胴体を検出し、検出結果をカメラ制御部215に通知してS2002へ処理を進める。S2002では、カメラ制御部215は、S2001で顔が検出されたかどうかを判断して、顔が検出された場合は、S2003へ処理を進め、顔が検出されていない場合はS2004へ処理を進める。S2003では、カメラ制御部215は、S2001で検出した顔位置にAF枠を設定してS2005へ処理を進める。本実施例では、顔だけでなく胴体も同時に検出する。S2005では、デフォーカス検出位置補正部216は、焦点検出領域選択処理を行い、S2006へ処理を進める。
本実施例は、図20のS2005の詳細を図5ではなく図21に示すフローに基づいて行う。図21において、まず、S2101では、デフォーカス検出位置補正部216は、被写体領域検出部213が顔検出をしているかどうかを判断し、顔検出をしている場合はS2102へ進み、顔検出をしていない場合はS2105へ処理を進める。
S2102では、デフォーカス検出位置補正部216は、被写体領域検出手段213によって検出された顔を含むAF枠がAF用画素領域FRを含むかどうかを判断する。顔に設定したAF枠がAF用画素領域にかかっていない場合はS2103へ処理を進め、かかっている場合はS2105へ処理を進める。
S2103では、デフォーカス検出位置補正部216は、被写体領域検出部213が胴体検出をしているかどうかを判断し、胴体検出をしている場合はS2104へ進み、胴体検出をしていない場合はS2105へ処理を進める。
S2104では、デフォーカス検出位置補正部216は、AF枠2が被写体領域検出手段213によって検出された胴体を含むようにAF枠を再設定してS2105へ処理を進める。S2105では、設定されているAF枠に最も近いAF用画素を焦点検出領域として選択して処理を終了する。図22は、この様子を示す図である。
このように、胴体検出が可能で、かつ、顔に設定したAF枠内にAF用画素領域が存在しない場合は、AF枠を胴体領域に設定し直すことで、人物以外の被写体にピントが抜けてしまう問題を防ぐことができる。
以上、本実施例は、AF枠がAF用画素領域にかからない場合は、検出した胴体位置にAF枠を再設定し、そのAF枠の中央位置に最も近いAF用画素領域で相関演算を行う。これにより、顔被写体以外に誤って合焦してしまうことを防ぐことができる。
以下、本発明の実施例4を、実施例1〜3と相違する部分を中心に説明する。実施例4は、検出した顔の位置情報の履歴を記録する。実施例4は、顔のサイズが小さく焦点検出領域の補正が必要だと想定される場合は、顔の位置情報を基に顔の動きを推定し、推定された顔の動きに応じて使用するAF用画素の補正方法を変更する。
本実施例のカメラシステムは、図1と同様の構成を有するが、被写体領域検出部213で検出した顔の位置情報の履歴をSDRAM210に記録する。記録する顔の位置情報の履歴の数については、後述するように、デフォーカス検出位置補正部216の動作を満たすことができる数と、SDRAM210の容量とのバランスに基づいて決定する。
以下、本実施例におけるカメラ本体20の動作を説明する。図3、図6および図11に示す処理は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
図23は、図3のS304の静止画撮影処理の詳細を示すフローチャートである。本実施例は、図3のS304の詳細を図4ではなく図23に示すフローに基づいて行う。図23に示すS2301からS2304、S2307からS2014は、図4に示すS401からS404、S406からS413と同様の処理であるので説明を省略する。
S2305では、カメラ制御部215は、被写体領域検出部213で検出した主被写体の位置情報をSDRAM210へ記録し、S2306へ処理を進める。検出した主被写体が変更された場合には、変更されたことが分かるように位置情報の履歴をリセットする。また、主被写体のID情報が分かるような構成であれば、位置情報とともにID情報を記録してもよい。S2306では、デフォーカス検出位置補正部216は、焦点検出領域選択処理を行い、S2307へ処理を進める。
本実施例は、図23のS2306の詳細を図5ではなく図24に示すフローに基づいて行う。図24において、まず、S2401では、デフォーカス検出位置補正部216は、被写体領域検出部213が顔検出をしているかどうかを判断し、顔検出をしている場合はS2402へ進み、顔検出をしていない場合はS2406へ処理を進める。
S2402では、デフォーカス検出位置補正部216は、検出した顔のサイズが所定より小さいかどうかを判断し、顔が所定より小さい場合はS2403へ処理を進め、顔が所定以上である場合はS2406へ処理を進める。
S2403では、デフォーカス検出位置補正部216は、S2305でSDRAM210に保持した顔の位置情報の履歴を基に、Y座標面上で顔が所定回以上続けて同一方向に変化しているかどうかを判断する。所定回以上続けて同一方向に変化している場合はS2404へ処理を進め、同一方向に変化していない場合や所定回の履歴を検出できていない場合は、S2406へ処理を進める。顔被写体が同一方向に変化しているかを判定するための閾値は、被写体の動きがあると判定される場合の回数を基に決定する。
S2404では、デフォーカス検出位置補正部216は、保持した顔の位置情報の履歴を基に、Y座標面上で前回の被写体位置と今回の被写体位置の差が所定以上かどうかを判断する。前回と今回の被写体位置の差分が所定以上であればS2405へ処理を進め、差分が所定以内であればS2406へ処理を進める。ここで顔被写体が大きく変化しているかを判定するための閾値は、被写体が大きく動いたと判定されるときの位置情報の変化量に基づいて決定する。
S2405では、デフォーカス検出位置補正部216は、保持した顔の位置情報の履歴に基づいて、撮像画面に対して被写体が移動している方向にAF枠を再設定しS2406へ処理を進める。
S2406では、デフォーカス検出位置補正部216は、AF枠に最も近いAF用画素を焦点検出領域として選択し、処理を終了する。
図25(a)は、主被写体の位置と、被写体の過去の履歴及び、過去の履歴を基にした次のフレームの予測位置を示す図である。過去の履歴と今後の予測を考慮しない場合、現在の主被写体の位置に対して実施例2と同様の方法で撮像画面の下方にAF枠の位置を補正した場合のAF枠位置が図示されている。
被写体がXY平面方向に移動しなければ、この補正によって主被写体の胴体を捉えることでピントを合わせることができる。しかしながら、図25(a)に示すように、主被写体がXY平面方向に移動すると、設定した焦点検出領域と主被写体の位置がずれるおそれがある。仮に、図25(a)に示す予測位置に被写体が移動すると、被写体位置とは異なる位置を焦点検出してしまう。
図25(b)は、図25(a)と同じ被写体条件で、過去の被写体の位置を基に次のフレーム被写体の位置を予測する例を示す図である。図25(b)では、過去の被写体位置に基づいて次のフレームの被写体位置にAF枠を設定している。これにより、図25(b)に示す予測位置に被写体が移動すると、被写体の焦点検出が可能になる。
実制御上では、できるだけ被写体が移動している状況の信頼度を高めるため、S2403で所定回数以上継続して被写体が同一方向に動いているかを監視したり、S2404で被写体の移動量がある程度大きいかどうかを条件に加えたりしている。被写体のXY方向移動の予測方法は、本実施例で示す方法以外の方法を用いてもよい。
以上、本実施例は、検出した顔被写体の位置の履歴を記憶し、過去の位置の履歴に基づいて顔被写体が移動していると判断された場合は、次の被写体位置を予測してAF枠を再設定する。これにより、顔被写体が移動している場合でも合焦精度を高めることができる。
本発明は、上記実施例を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、該システム又は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行することによっても実現される。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明は、デジタルカメラなどの撮像装置に適用可能である。
Pa、Pb・・・画素、2・・・AF枠、4・・・焦点検出領域、6・・・撮像画面、201・・・撮像素子、215・・・カメラ制御部(制御手段)
Claims (13)
- 一部が遮光され、開口位置が異なる対の画素が撮像面に離散的に配置され、前記対の画素から位相差検出方式の焦点検出演算を行うための焦点検出用信号を出力すると共に、撮像光学系によって形成された被写体像を光電変換して撮像信号を出力する撮像素子と、
前記撮像信号から得られる撮像画面に主被写体を含む枠を設定し、前記枠に前記対の画素が含まれていない場合、前記撮像画面の短手方向において前記枠よりも前記主被写体に接続された部位の側にある、前記枠に最も近い前記対の画素を焦点検出領域として設定する制御手段と、
を有することを特徴とする焦点調節装置。 - 前記制御手段は、前記主被写体を含む前記枠に前記対の画素が含まれていない場合、前記撮像画面の前記短手方向において前記枠よりも前記主被写体に接続された部位の側に前記枠を移動させて再設定し、移動後の前記枠に含まれる前記対の画素を前記焦点検出領域として設定することを特徴とする請求項1に記載の焦点調節装置。
- 前記制御手段は、移動後の前記枠が前記主被写体の一部と前記対の画素を含むように再設定することを特徴とする請求項2に記載の焦点調節装置。
- 前記撮像信号から前記主被写体としての顔と胴体を検出する被写体検出手段を更に有し、
前記制御手段は、前記被写体検出手段によって検出された前記顔を含む前記枠に前記対の画素が含まれていない場合、前記枠が前記被写体検出手段によって検出された前記胴体を含むように前記枠を再設定することを特徴とする請求項2に記載の焦点調節装置。 - 前記焦点調節装置の姿勢を検出する姿勢検出手段を更に有し、
前記姿勢検出手段によって検出された前記焦点調節装置の姿勢が横位置で、かつ、前記主被写体を含む前記枠に前記対の画素が含まれていない場合、前記制御手段は、前記撮像画面の短手方向において前記枠よりも前記主被写体に接続された部位の側にある、前記枠に最も近い前記対の画素を前記焦点検出領域として設定し、
前記姿勢検出手段によって検出された前記焦点調節装置の姿勢が縦位置で、かつ、前記主被写体を含む前記枠に前記対の画素が含まれていない場合、前記制御手段は、前記枠に最も近い前記対の画素を前記焦点検出領域として設定することを特徴とする請求項1に記載の焦点調節装置。 - 前記焦点調節装置の姿勢を検出する姿勢検出手段を更に有し、
前記姿勢検出手段によって検出された前記焦点調節装置の姿勢が横位置で、かつ、前記主被写体を含む前記枠に前記対の画素が含まれていない場合、前記制御手段は前記撮像画面の前記短手方向において前記枠よりも前記主被写体に接続された部位の側に前記枠を移動させて再設定し、前記枠に含まれる前記対の画素を前記焦点検出領域として設定し、
前記姿勢検出手段によって検出された前記焦点調節装置の姿勢が縦位置で、かつ、前記主被写体を含む前記枠に前記対の画素が含まれていない場合、前記制御手段は前記枠を再設定せず、前記枠に最も近い前記対の画素を前記焦点検出領域として設定することを特徴とする請求項2に記載の焦点調節装置。 - 主被写体を検出する被写体検出手段と、
前記被写体検出手段が検出した前記主被写体の位置の履歴を記憶する記憶手段と、
前記制御手段は、前記枠が前記撮像画面において移動している場合に、前記記憶手段に記憶された情報に基づいて移動すると予測される前記枠に含まれる前記対の画素を前記焦点検出領域として設定することを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載の焦点調節装置。 - 前記制御手段は、前記枠に前記対の画素が含まれている場合、前記枠に含まれる前記対の画素を前記焦点検出領域として設定することを特徴とする請求項1に記載の焦点調節装置。
- 一部が遮光され、開口位置が異なる対の画素が撮像面に離散的に配置され、前記対の画素から位相差検出方式の焦点検出演算を行うための焦点検出用信号を出力すると共に、撮像光学系によって形成された被写体像を光電変換して撮像信号を出力する撮像素子と、
前記撮像信号から得られる撮像画面に顔を含む枠を設定し、前記枠に前記対の画素が含まれていない場合、前記枠に最も近い胴体を横切る前記対の画素を焦点検出領域として設定する制御手段と、
を有することを特徴とする焦点調節装置。 - 一部が遮光され、開口位置が異なる対の画素が撮像面に離散的に配置され、前記対の画素から位相差検出方式の焦点検出演算を行うための焦点検出用信号を出力すると共に、撮像光学系によって形成された被写体像を光電変換して撮像信号を出力する撮像素子と、
前記撮像信号から得られる撮像画面に主被写体を含む枠を設定し、前記枠が所定の大きさよりも小さい場合、前記撮像画面の短手方向において前記枠よりも前記主被写体に接続された部位の側にある、前記枠に最も近い前記対の画素を焦点検出領域として設定する制御手段と、
を有することを特徴とする焦点調節装置。 - 前記枠が所定の大きさよりも小さい場合、前記制御手段は、前記撮像画面の前記短手方向において前記枠よりも前記主被写体に接続された部位の側に前記枠を移動させて再設定し、移動後の前記枠に含まれる前記対の画素を前記焦点検出領域として設定することを特徴とする請求項10に記載の焦点調節装置。
- 前記焦点検出領域にある前記対の画素から得られる2つの像信号の相関演算により位相差を検出することによって焦点検出を行う第1焦点検出手段と、
前記撮像光学系によって形成される焦点位置と前記撮像素子の相対位置を変化させるスキャンを行いながら前記枠から得られる前記撮像信号のコントラストのピーク位置を検出することによって焦点検出を行う第2焦点検出手段と、
を更に有することを特徴とする請求項1乃至11のうちいずれか1項に記載の焦点検出装置。 - 一部が遮光され、開口位置が異なる対の画素が撮像面に離散的に配置され、前記対の画素から位相差検出方式の焦点検出演算を行うための焦点検出用信号を出力すると共に、撮像光学系によって形成された被写体像を光電変換して撮像信号を出力する撮像素子の前記撮像信号から得られる撮像画面に主被写体を含む枠を設定するステップと、
前記ステップによって設定された前記枠に前記対の画素が含まれていない場合、前記撮像画面の短手方向において前記枠よりも前記主被写体に接続された部位の側にある、前記枠に最も近い前記対の画素を焦点検出領域として設定するステップと、
を有することを特徴とする焦点調節方法。
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