JP2016055456A - 成型用金型およびこれを利用した樹脂成形体の製造方法 - Google Patents

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Masahiro Asaji
正博 浅地
孝啓 井上
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Abstract

【課題】比較的シンプルな装置の構成で、樹脂成形体におけるバリの発生を抑制しつつ、確実にキャビティの末端まで樹脂を充填することができる成形用金型を提供すること。【解決手段】第1移動金型2と固定金型3と第1移動金型の内部に配設された第2移動金型4とを備え、第1移動金型は第1の型面22aと、第1の型面の外周付近に配設された第1当接面22bとを備え、固定金型は第2の型面31と、第2の型面の外周付近に配設された第2当接面32を備え、第2移動金型は第1の型面に連続する第3の型面41を有し、固定金型の方向への移動と後退が自在であり、第1移動金型を固定金型側に移動させ、第1当接面と第2当接面とが当接した状態において、第1の型面と第2の型面との間にキャビティが形成された状態において、第2移動金型を固定金型側に移動させることで、キャビティ内に供給される樹脂を押し込み、キャビティの末端まで樹脂を行きわたらせる。【選択図】図1

Description

本発明は、成型用金型およびこれを利用した樹脂成形体の製造方法に関する。
特許文献1には、一の金型と、この金型に摺動自在な摺動金型と、この摺動金型に歯合する他の金型と、摺動金型に具設された伸縮装置とからなる上下分離型の合成樹脂成型用金型が記載されている。この合成樹脂成型用金型では、樹脂を一の金型に供給した後に、圧接面を介して他の金型と摺動金型を圧接し、さらに一の金型と他の金型が摺動金型を挟んだ状態において伸縮装置によって摺動金型を摺動させて、金型同士を歯合させている。そして、この合成樹脂成型用金型によれば、外周にバリを有していない合成樹脂成形体を生産できるとされている。
特開昭61−63422号公報
しかしながら、特許文献1の合成樹脂成型用金型で樹脂を成形する場合、圧接状態にある金型と摺動金型の両方を移動させて一の金型と他の金型を歯合させている。このため、圧接状態を維持するためのプレス圧力(型締力)の調整が必ずしも容易でないという問題がある。また、一の金型の全体を移動させる必要があるため、その駆動源となる油圧シリンダーが大がかりなものとなるばかりでなく、制御が難しくなりやすいという問題がある。さらに、特許文献1の合成樹脂成型用金型は、摺動金型を摺動させて樹脂を金型同士の間に挟み込むものであるため、キャビティの形状や、樹脂の供給量などによっては、キャビティの末端への樹脂の充填が不十分になる恐れがあるという問題がある。
本発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたものであり、比較的シンプルな装置の構成で、樹脂成形体におけるバリの発生を抑制しつつ、より簡便にキャビティの末端まで樹脂を充填することができる成形用金型を提供することを課題としている。また、この成型用金型を利用した樹脂成形体の製造方法を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するために、本発明の成形用金型は、
第1移動金型と、
前記第1移動金型と対向配置される固定金型と、
前記第1移動金型の内部に配設された第2移動金型と、
を備え、
前記第1移動金型は、前記固定金型と対向する第1の型面と、この第1の型面の外周付近に配設された第1当接面とを備え、
前記固定金型は、前記第1移動金型と対向する第2の型面と、この第2の型面の外周付近に配設された第2当接面とを備え、
前記第2移動金型は、前記第1の型面に連続する第3の型面を有し、かつ、対向配置された前記固定金型の方向への移動と後退が自在であり、
前記第1移動金型を前記固定金型側に移動させ、前記第1当接面と前記第2当接面とが当接した状態において、前記第1の型面と前記第2の型面との間にキャビティが形成され、
前記キャビティが形成された状態において、前記第2移動金型を前記固定金型側に移動させることで、前記キャビティ内に供給される樹脂を押し込み、前記第1当接面と前記第2当接面が当接している前記キャビティの末端まで樹脂を行きわたらせることを特徴としている。
本発明の樹脂成形体の製造方法は、請求項1の成型用金型を利用した樹脂成形体の製造方法であって、
(1)前記第1移動金型の前記第1の型面と前記固定金型の前記第2の型面との間に樹脂を供給する第1工程;
(2)前記第1工程の後、前記第1移動金型を前記固定金型側に移動させて、前記第1当接面と前記第2当接面とを当接させ、前記キャビティ内において前記樹脂を流動させる第2工程;および
(3)前記第2工程の後、前記第2移動金型を前記固定金型側に移動させて前記キャビティ内の前記樹脂を押し込み、前記第1当接面と前記第2当接面とが当接している、前記キャビティの末端まで前記樹脂を行きわたらせる第3工程
を含むことを特徴としている。
本発明の成型用金型および樹脂成形体の製造方法によれば、比較的シンプルな装置の構成で、樹脂成形体におけるバリの形成を抑制しつつ、確実に金型の末端まで樹脂を充填することができる。
本発明の成形用金型の第1実施形態において、成形用金型の分離状態を例示した断面図である。 図1に例示した成形用金型の接合状態を例示した断面図である。 本発明の樹脂成形体の製造方法の一実施形態を例示した概要図である。 本発明の成形用金型の第2実施形態を例示した断面図である 本発明の樹脂成形体の製造方法の別の実施形態を例示した概要図である。
図1は、本発明の成形用金型の第1実施形態において、成形用金型の分離状態を例示した断面図であり、図2は、図1に例示した成形用金型の接合状態を例示した断面図である。
成形用金型1は、第1移動金型2と、固定金型3と、第2移動金型4とを備えている。
第1移動金型2は、ベース部21の下側に金型本体22が接続されて形成されており、可動手段(図示していない)によって上下動自在に支持されている。
ベース部21の下側中央付近には、上向きに窪む凹部21aが形成されている。
金型本体22の下側の中央付近には、上向きに湾曲して固定金型3と上下方向に対向する第1の型面22aが形成されている。そして、第1の型面22aの中央付近には、金型本体22の上側に向かって開口する開口部Dが形成されている。金型本体22の開口部Dとベース部21の凹部21aとは、互いに対応する形状に形成されており、かつ、水平方向の位置が一致している。したがって、金型本体22の開口部Dとベース部21の凹部21aとは上下に連通している。
また、第1の型面22aの外周付近には、金型本体22の外周縁Eから中央側に向かって略水平に延びる第1当接面22bが配設されている。さらに、第1の型面22aと第1当接面22bとの間には、下方に向かって突出する突出部22cが形成されている。
固定金型3は、第1の型面22aと対向する第2の型面31と、この第2の型面31の外周付近に配設された第2当接面32とを備えており、固定手段(図示していない)によって設置面に固定されている。
第2当接面32は、固定金型3の外周縁Fから中央側に向かって略水平に延びている。第2当接面32は、第1当接面22bよりも幅が短く形成されている。
第2の型面31は、第2当接面32の中央側端部32aから一段下がる段落部31aと、この段落部31aから中央側斜め上方に向かって立ち上がる起立面31bと、起立面31bの上端から中央側に向かって略水平に延びる水平面31cとを有している。
第2移動金型4は、第1移動金型2の内部に配設されており、第1の型面22aに連続する第3の型面41を有している。また、第2移動金型4は、対向配置された固定金型3の方向への移動と後退が自在に形成されている。より具体的には、第2移動金型4は、加圧手段5と接続した状態で、金型本体22の開口部Dとベース部21の凹部21aとが上下に連通して形成された空間Sに収納されている。この空間Sでは、ベース部21側に加圧手段5が配置され、開口部D側(固定金型3と対向する側)に第2移動金型4が配置されている。第3の型面41は、固定金型3と対向する第2移動金型4の下側に形成されている。
第2移動金型4と開口部Dとは、互いに当接しているか、あるいは、0.05mm以下の間隙で対峙している。第2移動金型4は、加圧手段5によって上下動が自在とされている。加圧手段5は特に限定されず、例えば、油圧シリンダーなどの公知の装置を適宜使用することができる。
図2に例示したように、成形用金型1は、第1移動金型2を固定金型3側(下側)に移動させ、第1当接面22bと第2当接面32とが当接した状態において、第1の型面22aと第2の型面31との間に、閉鎖空間としてのキャビティCが形成される。また、キャビティCを形成する面には第3の型面41も含まれる。キャビティCには、所望の樹脂が供給され、所望の形状に成形される。
そして、成形用金型1は、キャビティCが形成された状態において、第2移動金型4を固定金型3側(下側)に移動させることで、キャビティC内に供給されている樹脂を第3の型面41によって押し込むことができる。これによって、第1当接面22aと第2当接面32とが当接しているキャビティCの末端まで樹脂を行きわたらせることができる。なお、この実施形態では、第2移動金型4を固定金型3側(下側)に移動させた状態では、第3の型面41と、隣接する第1の型面22aとは面一になるように設計されている。
このように、成形用金型1は、第1移動金型2と、第1移動金型2と対向配置される固定金型3と、第1移動金型2の内部に配設された第2移動金型4とを備えている。第1移動金型2は、固定金型3と対向する第1の型面22aと、この第1の型面22aの外周付近に配設された第1当接面22bとを備えている。固定金型3は、第1移動金型2と対向する第2の型面31と、この第2の型面31の外周付近に配設された第2当接面32とを備えている。第2移動金型4は、第1の型面22bに連続する第3の型面41を有し、かつ、対向配置された固定金型3の方向への移動と後退が自在である。第1移動金型2を固定金型3側に移動させ、第1当接面22bと第2当接面32とが当接した状態において、第1の型面22bと第2の型面32との間にキャビティCが形成される。キャビティCが形成された状態において、第2移動金型4を固定金型3側に移動させることで、キャビティC内に供給される樹脂を押し込み、第1当接面22bと第2当接面32が当接しているキャビティCの末端まで樹脂を行きわたらせることができる。
次に、図1、図2に例示した第1実施形態の成形用金型を使用した樹脂成形体の製造方法について説明する。
図3は、本発明の樹脂成形体の製造方法の一実施形態を例示した概要図である。
本発明の樹脂成形体の製造方法は、以下の工程(1)〜工程(3)を含んでいる。
(1)第1移動金型2の第1の型面22aと固定金型3の第2の型面31との間に樹脂Rを供給する第1工程。
(2)第1工程の後、第1移動金型2を固定金型3側に移動させて、第1当接面22bと第2当接面32とを当接させ、キャビティC内において樹脂Rを流動させる第2工程。
(3)第2移動金型4を固定金型3側に移動させて、キャビティC内の樹脂Rを押し込み、第1当接面22bと第2当接面32とが当接している、キャビティCの末端まで樹脂Rを行きわたらせる第3工程。
第1工程では、第1移動金型2の第1の型面22aと固定金型3の第2の型面31との間に樹脂Rを供給する。
図3では、固定金型3の第2の型面31の水平面31cの上に、溶融状態の樹脂Rを供給した状態を例示している。樹脂Rの供給量は、キャビティCの容積を考慮して適宜設計することができる。
樹脂Rは、例えば140℃以上の耐熱性を有する熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂を例示することができる。具体的には、熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などを例示することができる。また、熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル樹脂などを例示することができる。さらに、樹脂には、公知の硬化剤、増粘剤、内部離型剤、充填材などが含まれる。具体的には、樹脂は、硬化剤、増粘剤、内部離型剤、充填材などを混合されたSMC(Sheet Molding Compound)の形態であることが好ましく、SMCシートを、裁断、計量して、第1の型面22aと第2の型面31との間に供給することができる。
第2工程では、第1移動金型2を固定金型3側に移動させて、第1当接面22bと第2当接面32との当接によって形成されたキャビティC内において樹脂Rを流動させる。
この実施形態では、第1移動金型2を固定金型3側に移動させることで、所定の温度条件で樹脂Rを加熱・加圧する。これによって、第2の型面31の水平面31cの上に位置する樹脂Rが、第1の型面22aに押圧されて起立面31b側に流動していく。そして、第1当接面22bと第2当接面32とが当接してキャビティCが形成された状態では、流動した樹脂RがキャビティCの末端C1付近まで到達し、その手前の領域をほぼ満たしている。ただ、この状態においては、キャビティCの末端C1までは樹脂Rが充填されていない。
第3工程では、第2移動金型4を固定金型3側に移動させて、キャビティC内の樹脂Rを押し込み、第1当接面22bと第2当接面32とが当接している、キャビティCの末端まで樹脂Rを行きわたらせる。
具体的には、例えば油圧シリンダーなどの加圧手段5を作動させることで、所定の圧力で第2移動金型4を固定金型3側(下側)に移動させることができる。これによって、キャビティC内の容積が減少し、第2移動金型4の第3の型面41によって樹脂RがキャビティCの末端側へ押し込まれるため、第1当接面22bと第2当接面32が当接しているキャビティCの末端C1まで樹脂Rを充填することができる。
キャビティCが形成された状態において、加圧手段5によって第2移動金型4のみを固定金型3側に移動させるため、より簡便にキャビティCの末端まで樹脂Rを行きわたらせることができる。また、樹脂RがキャビティCの外に流出することや、樹脂Rが第1当接面22bと第2当接面32との間に侵入することが抑制され、樹脂成形体におけるバリの発生が抑制される。さらに、第2移動金型4のみを固定金型3側に移動させるため、可動手段(図示していない)の圧力の微妙な調整などは不要であり、また、駆動源となる加圧手段5が大がかりなものになり難く、制御も容易である。
図4は、本発明の成形用金型の第2実施形態を例示した断面図である。第1実施形態と共通する部分には同一の符号を付し、以下では説明を一部省略する。
第1移動金型2の第1当接面22bは、第1移動金型2が固定金型3へ向かって移動する方向と平行に形成されており、固定金型3の第2当接面32は、第1当接面22bと平行に形成されている。
具体的には、第1移動金型2は、金型本体22の外周縁Eから中央側に向かって略水平に延びる第1平坦部23と、この第1平坦部23の中央側から下方に向かって延びる第1当接面22bとを有している。すなわち、第1当接面22bは上下方向と平行に形成されている。第1当接面22bと第1の型面22aとの間には突出部22cが形成されている。
固定金型3は、外周縁Fから中央側に向かって略水平に延びる第2平坦部33と、この第2平坦部33の中央側から下方に向かって延びる第2当接面32とを有している。すなわち、第2当接面32は、上下方向と平行(第1当接面22bと平行)に形成されている。また、この実施形態では、固定金型3の第2平坦部33が高い位置に設けられており、第1実施形態と比較して、段落部31aは、第2当接面32の中央側端部32aから深く下がっている。
この実施形態の成形用金型1は、第1移動金型2を固定金型3側(下側)に移動させると、第1当接面22bが第2当接面32の内側を摺動して水平方向に隣り合って当接し、第1の型面22aと第2の型面31との間にキャビティCが形成される。
なお、この実施形態における「第1当接面22bと第2当接面32との当接」には、第1当接面22bと第2当接面32とが物理的に接触している形態の他、第1当接面22bと第2当接面32との間に0.05mm以下の間隔で近接している形態も含まれる。
次に、本発明の第2実施形態の成形用金型を利用した樹脂成形体の製造方法の一実施形態について説明する。
図5は、本発明の樹脂成形体の製造方法の別の実施形態を例示した概要図である。図3を用いて説明した形態と共通する部分については、以下では説明を一部省略する。
第1工程では、第1移動金型の第1の型面22aと固定金型3の第2の型面31との間に樹脂Rを供給する。
図5では、固定金型3の第2の型面31の水平面31cの上に樹脂Rを供給した状態を例示している。
第2工程では、第1工程の後、第1移動金型2を固定金型3側に移動させて、第1当接面22bと第2当接面32とを当接させ、キャビティC内において樹脂Rを流動させる。
この実施形態では、第1移動金型2を固定金型3側(下側)に移動させると、第1当接面22bが第2当接面32の内側を摺動する。そして、第2の型面31の水平面31cの上に位置する樹脂Rが、第1の型面22aおよび第2移動金型4に押圧されて起立面31b側に流動していく。そして、第1当接面22bが所定の位置まで摺動すると、第1当接面22bと第2当接面32とは水平方向に隣接して当接してキャビティCが形成される。キャビティCが形成された状態では、第1平坦部23と第2平坦部33の間には、所定の間隔で隙間Lが形成されている。そして、キャビティCが形成された状態では、流動した樹脂RがキャビティCの末端C1付近まで到達し、その手前の領域をほぼ満たしている。ただ、この状態においては、キャビティCの末端C1までは樹脂Rが充填されていない。
第3工程では、第2移動金型4を固定金型3側に移動させて、キャビティC内の樹脂Rを押し込み、第1当接面22bと第2当接面32とが当接している、キャビティCの末端C1まで樹脂Rを行きわたらせる。
具体的には、例えば油圧シリンダーなどの加圧手段5を作動させることで、所定の圧力で第2移動金型4を固定金型3側(下側)に移動させることができる。これによって、キャビティC内の容積が減少し、樹脂RがキャビティCの末端C1側へ押し込まれるため、キャビティCの末端C1まで樹脂Rを充填することができる。
この実施形態においても、キャビティCが形成された状態において、加圧手段5によって第2移動金型4のみを固定金型3側に移動させるため、より簡便にキャビティCの末端C1まで樹脂Rを行きわたらせることができる。また、樹脂RがキャビティCの外に流出することや、樹脂Rが第1当接面22bと第2当接面32との間に侵入することが抑制され、樹脂R成形体におけるバリの発生が抑制される。さらに、キャビティCが形成された状態において、第2移動金型4のみを固定金型3側に移動させるため、可動手段(図示していない)の圧力の微妙な調整などは不要であり、また、駆動源となる加圧手段5が大がかりなものになり難く、制御も容易である。
さらに、この実施形態では、第1当接面22bと第2当接面32とは水平方向に隣接して当接しているため、第1移動金型2と固定金型3に対する圧力の負荷が軽減され、成形用金型1の耐久性を高めることができる。
本発明の成形用金型および樹脂成形体の製造方法は、以上の形態に限定されることはない。例えば、第1移動金型、固定金型および第2移動金型の形状は、適宜設計することができる。また、第2移動金型の配設位置なども適宜設計することができる。
1 成形用金型
2 第1移動金型
22a 第1の型面
22b 第1当接面
3 固定金型
31 第2の型面
32 第2当接面
4 第2移動金型
41 第3の型面
C キャビティ

Claims (3)

  1. 第1移動金型と、
    前記第1移動金型と対向配置される固定金型と、
    前記第1移動金型の内部に配設された第2移動金型と、
    を備え、
    前記第1移動金型は、前記固定金型と対向する第1の型面と、この第1の型面の外周付近に配設された第1当接面とを備え、
    前記固定金型は、前記第1移動金型と対向する第2の型面と、この第2の型面の外周付近に配設された第2当接面とを備え、
    前記第2移動金型は、前記第1の型面に連続する第3の型面を有し、かつ、対向配置された前記固定金型の方向への移動と後退が自在であり、
    前記第1移動金型を前記固定金型側に移動させ、前記第1当接面と前記第2当接面とが当接した状態において、前記第1の型面と前記第2の型面との間にキャビティが形成され、
    前記キャビティが形成された状態において、前記第2移動金型を前記固定金型側に移動させることで、前記キャビティ内に供給される樹脂を押し込み、前記第1当接面と前記第2当接面が当接している前記キャビティの末端まで樹脂を行きわたらせることを特徴とする成形用金型。
  2. 前記第1当接面は、前記第1移動金型が前記固定金型へ向かって移動する方向と平行に形成され、
    前記第2当接面は、前記第1当接面と平行に形成されており、
    前記第1移動金型を前記固定金型側に移動させると、前記第1当接面が第2当接面を摺動して当接することを特徴とする請求項1に記載の成形用金型。
  3. 請求項1の成型用金型を利用した樹脂成形体の製造方法であって、
    (1)前記第1移動金型の前記第1の型面と前記固定金型の前記第2の型面との間に樹脂を供給する第1工程;
    (2)前記第1工程の後、前記第1移動金型を前記固定金型側に移動させて、前記第1当接面と前記第2当接面とを当接させ、前記キャビティ内において前記樹脂を流動させる第2工程;および
    (3)前記第2工程の後、前記第2移動金型を前記固定金型側に移動させて前記キャビティ内の前記樹脂を押し込み、前記第1当接面と前記第2当接面とが当接している、前記キャビティの末端まで前記樹脂を行きわたらせる第3工程
    を含むことを特徴とする樹脂成形体の製造方法。

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