JP2016055369A - 基板の切断方法及び光学素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】硬い膜が形成された樹脂製の基板の切断において、バリやクラックなどの発生を抑制する。【解決手段】樹脂製の基板1に、該基板1よりも硬度が高い膜2a,2bが形成された当該基板1を切断する方法であって、基板1の少なくとも一方の面1a側に、直線状の刃物によって、前記膜2aを分離する深さまでハーフカット溝41a〜43aを形成する第1工程と、前記一方の面1aとは反対側の他方の面1b側から、直線状の刃物によってフルカットして基板1を分断する第2工程とを備える。【選択図】図7
Description
本発明は、基板の切断方法及び光学素子に関し、更に詳しくは、樹脂製の基板に、該基板よりも硬い膜、例えば、光学多層膜などが形成された基板を切断する方法及び光学素子に関する。
従来、ガラス基板等の光学基板上に、光学薄膜が形成された光学素子を量産する場合には、例えば大面積のガラス基板に、光学薄膜の形成等の必要な処理を行った後、ダイシング装置を用いて、回転するダイシングブレードでダイシングラインに沿って切断し、光学素子の個片に分割している(例えば、特許文献1参照)。
ところで、近年、デジタルカメラ等の光学機器の小型・薄型化に伴い、これらに用いられる光学フィルタ等のガラス基板は、より薄く、軽いものが求められ、ガラス基板の代わりに、樹脂製の基板が使用されるようになってきた。
しかしながら、従来のガラス基板の代わりに樹脂製の基板を使用すると、樹脂製の基板は、ガラス基板に比べて軟らかく、可撓性を有するために、ダイシング装置の回転するダイシングブレードによる切断では、樹脂製の基板が切断時の応力に耐えられずに変形してしまい、樹脂製の基板の切断端面に、図11に示すようにバリ11が生じるという課題がある。図11は、ダイシングブレードによって切断されて分割された矩形の光学素子10の角部を示す平面図である。
一方、ダイシング装置ではなく、回転しない直線状の刃物による切断では、樹脂製の基板にバリが生じるのを防止することはできるが、樹脂製の基板に形成された硬い光学薄膜にクラックが生じるという課題がある。
本発明は、上記のような点に鑑みてなされたものであって、硬い膜が形成された樹脂製の基板の切断において、バリやクラックなどの発生を抑制することを目的とする。
本発明では、上記目的を達成するために、次のように構成している。
(1)本発明の基板の切断方法は、樹脂製の基板に、該基板よりも硬度が高い膜が形成された当該基板を切断する方法であって、
前記基板の少なくとも一方の面側に、直線状の刃物によって、前記膜を分離する深さまでハーフカット溝を形成する第1工程と、
前記一方の面とは反対側の他方の面側から、直線状の刃物によってフルカットして前記基板を分断する第2工程とを備える。
前記基板の少なくとも一方の面側に、直線状の刃物によって、前記膜を分離する深さまでハーフカット溝を形成する第1工程と、
前記一方の面とは反対側の他方の面側から、直線状の刃物によってフルカットして前記基板を分断する第2工程とを備える。
前記第1の工程では、前記ハーフカット溝を、基板の一方の面のみならず、基板の他方の面に形成してもよい。
基板の少なくとも一方の面に形成するハーフカット溝の本数は、複数本であるのが好ましいが、1本であってもよい。
本発明の基板の切断方法によれば、樹脂製の基板よりも硬い膜が形成された当該基板を切断するのに、直線状の刃物を用いて切断するので、ダイシング装置の回転するダイシングブレードによって切断する場合のように、樹脂製の基板の切断端面でバリが生じるのを防止することができる。
硬い膜がその表裏面に形成された樹脂製の基板を、直線状の刃物によってフルカットする場合には、刃物の刃が基板内に進入するにつれて、刃の厚みによって、基板の内部では、樹脂を押し広げるように応力がかかり、刃物の刃が、抜ける側では、引きちぎるような大きな応力が作用し、前記抜ける側の硬い膜にクラックが生じる。これに対して、刃物の刃が入る側では、直接刃によって硬い膜が切断されるので、刃の進入に伴なう応力の影響は少なく、前記入る側の硬い膜にクラックが生じることは殆どない。
本発明の基板の切断方法では、第1工程で、基板の少なくとも一方の面には、硬い膜を分離する深さまでハーフカット溝が形成され、第2工程では、前記一方の面とは反対側の他方の面からフルカットを行なうので、フルカットを行なう直線状の刃物の刃が抜ける側の面、すなわち、前記一方の面は、すでにハーフカット溝によって硬い膜が分離された状態になっている。
このハーフカット溝によって、フルカットを行なうための刃物の刃の進入に伴なう応力を軽減することができ、刃物の刃が抜ける側の面である一方の面の硬い膜にクラックが生じるのを抑制することができる。
(2)本発明の基板の切断方法の好ましい実施態様においては、前記第1工程では、前記ハーフカット溝を複数本形成し、前記第2工程では、前記刃物の刃が、ハーフカット溝で挟まれた領域を通って前記基板を分断するようにフルカットする。
前記ハーフカット溝で挟まれた領域とは、複数本のハーフカット溝の内のいずれかのハーフカット溝に挟まれた領域をいい、例えば、2本のハーフカット溝の場合には、その2本のハーフカット溝に挟まれた領域をいい、例えば、3本のハーフカット溝の場合には、隣り合う2本のハーフカット溝に挟まれた領域であってもよいし、両端の2本のハーフカット溝に挟まれた領域であってもよい。前記2本のハーフカット溝の場合には、その2本のハーフカット溝に挟まれた領域は、ハーフカット溝が存在しない平坦な領域のみとなるが、前記3本のハーフカット溝の場合には、両端の2本のハーフカット溝に挟まれた領域には、平坦な領域と、両端の2本のハーフカット溝の中間の1本のハーフカット溝が形成された領域とが含まれる。
直線状の刃物の刃が、ハーフカット溝で挟まれた領域を通るようにフルカットするので、フルカットする刃物の刃の進入経路の両側には、ハーフカット溝が存在することになる。
この実施態様によると、第1工程では、フルカットを行う刃物の刃が抜ける側である前記一方の面には、硬い膜を分離するハーフカット溝を複数本形成し、第2工程では、複数本のハーフカット溝の内のいずれかのハーフカット溝に挟まれた領域を、フルカットを行なう刃物の刃が通るように基板を分断するので、刃物の刃が抜ける側である一方の面側では、進入する刃の両側に、前記ハーフカット溝が存在することになる。
これによって、刃物の刃が基板内に進入するにつれて、刃の厚みによって、基板の内部では、樹脂を押し広げるように応力が作用し、刃の進入が進むにつれてその応力が増大しても、その応力を、進入する刃の両側のハーフカット溝によって遮断、分散して緩和することができ、刃物の刃が抜ける側の面である一方の面の硬い膜にクラックが生じるのを効果的に抑制することができる。
(3)本発明の基板の切断方法の一つの実施態様においては、前記第2工程では、前記刃物の刃が、ハーフカット溝で挟まれた前記領域内のハーフカット溝を通って前記基板を分断するようにフルカットする。
ハーフカット溝で挟まれた領域内には、フルカットを行なう刃物の刃が通るハーフカット溝が存在するので、第1工程では、ハーフカット溝は、刃物の刃の進入経路の両側の2本のハーフカット溝と、その2本のハーフカット溝で挟まれた領域、すなわち、2本のハーフカット溝の間に位置する中間のハーフカット溝との少なくとも3本形成される。
この実施態様によると、フルカットを行なう刃物の刃が抜ける側である一方の面側には、進入する刃の両側に、硬い膜を分断するハーフカット溝が形成されていると共に、この両側のハーフカット溝に挟まれた領域の刃の進入経路には、中間のハーフカット溝が形成されているので、刃の両側のハーフカット溝によって、刃の進入に伴なって生じる応力を緩和することができると共に、刃物の刃先が、中間のハーフカット溝に到達した時点でフルカットが完了するので、前記応力を一層緩和して、刃物の刃が抜ける側の面である一方の面の硬い膜にクラックが生じるのを効果的に抑制することができる。
(4)本発明の基板の切断方法の他の実施態様においては、前記第1工程では、複数本のハーフカット溝を、互いに平行に形成する。
この実施態様によると、回転しない直線状の刃物の刃によって、互いに平行な複数本のハーフカット溝を容易に形成することができる。
(5)本発明の基板の切断方法の更に他の実施態様においては、前記第1工程では、前記互いに平行なハーフカット溝の複数本からなるハーフカット溝群を、複数形成する。
上記(2)のように、刃物の刃が、ハーフカット溝で挟まれた領域を通過するようにフルカットするので、この実施態様では、互いに平行な複数本のハーフカット溝の内のいずれかのハーフカット溝に挟まれた領域を、刃物の刃が通過するように基板をフルカットすることになり、互いに平行なハーフカット溝の複数本毎に、すなわち、ハーフカット溝群毎に、基板を直線状の刃物でフルカットすることができる。
(6)本発明の基板の切断方法の更に他の実施態様においては、前記第1工程では、複数の前記ハーフカット溝群を複数の第1ハーフカット溝群とし、この第1ハーフカット溝群のハーフカット溝に直交する互いに平行な複数本のハーフカット溝からなる第2ハーフカット溝群を複数形成する。
この実施態様によると、複数の第1ハーフカット溝群と、複数の第2ハーフカット溝群とは、そのハーフカット溝が互いに直交するので、第1ハーフカット溝群毎、及び、第2ハーフカット溝群毎に、直線状の刃物で基板をフルカットすることによって、基板を、互いに直交する方向で格子状に切断することができる。
(7)本発明の基板の切断方法の一実施態様においては、前記第1工程では、互いに平行な複数本のハーフカット溝を、互いに等しい間隔で3本以上形成する。
この実施態様によると、互いに平行な複数本のハーフカット溝は、互いに等しい間隔で形成されているので、フルカットを行う刃物の刃の両側に、ハーフカット溝が対称に位置するように、刃物の刃を進入させてフルカットを行うことができ、これによって、刃の進入に伴なって生じる応力を、その両側の対称なハーフカット溝によって、均等に緩和することができる。
(8)本発明の基板の切断方法の他の実施態様においては、前記第1工程では、前記基板の前記他方の面側に、前記一方の面側に形成される前記ハーフカット溝に対向するようにハーフカット溝を形成する。
上記のように、フルカットを行なう刃物の刃が抜ける側である一方の面に比べて、刃物の刃が入る側である他方の面は、直接刃によって硬い膜が切断されるので、刃の進入に伴なう応力の影響は少なく、他方の面の硬い膜には、クラックが殆ど生じない。
この実施態様によると、第1工程では、刃物の刃が入る側である他方の面にもハーフカット溝を形成するので、第2工程でフルカットを行なう際に、クラックが殆ど生じない側である他方の面の硬い膜に、クラックが生じるのを防止することができる。
(9)本発明の基板の切断方法の更に他の実施態様においては、基板よりも硬度が高い前記膜が、光学多層膜である。
この実施態様によると、光学多層膜にクラックが生じることなく、基板を切断することができる。
(10)本発明の光学素子は、上記(9)の基板の切断方法によって切断されてなる。
本発明によれば、バリやクラックのない光学素子を得ることができる。
(11)本発明の光学素子は、樹脂製の基板に、該基板よりも硬度が高い光学薄膜が形成されてなる光学素子であって、当該光学素子の少なくとも一方の外面には、その周縁部に沿って、前記外面から前記光学薄膜を経て前記基板に至る深さの直線状の溝が形成されている。
光学素子を量産するために、例えば大面積の樹脂製の基板に、該基板より硬度の高い光学薄膜を形成した後に、切断して光学素子に個片化するときに、バリやクラックが生じ易いが、本発明によると、光学素子の少なくとも一方の外面には、その周縁部に沿って、前記外面から光学薄膜を経て基板に至る深さの直線状の溝が形成されているので、バリが生じないように直線状の刃物によって個片に分割する際に、クラックの原因となる応力を前記直線状の溝で緩和することができ、バリやクラックのない光学素子を得ることができる。
本発明によれば、樹脂製の基板よりも硬い膜が形成された当該基板を切断するのに、直線状の刃物を用いて切断するので、ダイシング装置の回転するダイシングブレードによって切断する場合のように、樹脂製の基板の切断端面でバリが生じるのを防止することができる。
更に、第1工程で、基板の少なくとも一方の面には、硬い膜を分離する深さまでハーフカット溝を形成し、第2工程では、前記一方の面とは反対側の他方の面からフルカットを行なうので、フルカットを行う刃物の刃が進入するにつれて増大する応力を、一方の面側のハーフカット溝によって緩和することができ、これによって、硬い膜にクラックが生じるのを抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る基板の切断方法によって切断される樹脂製の基板を示す図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は断面図である。
平面視矩形の樹脂製の基板1の表裏両面には、真空蒸着、スパッタ等の成膜法によって、光学多層膜2及び保護層3が積層されており、この基板1を切断して個片化することによって、光学素子としての光学フィルタを得ることができる。
この実施形態の基板1は、透明であり、例えば、シクロオレフィンポリマー(COP)、ポリカーボネート(PC)、アクリル系樹脂などからなり、この基板1の厚さは、例えば、100〜200μm程度である。この基板1は、無色透明に限らず、有色透明であってもよい。
光学薄膜である光学多層膜2は、例えば、SiO2、TiO2等の誘電体薄膜を、交互に積層形成して構成され、この光学多層膜2の厚さは、例えば、2〜3μm程度である。なお、光学多層膜2は、誘電体多層膜に限らず、誘電体多層膜にITO等の導電膜を含むものであってもよい。
ゴミ等の異物による汚れを防止する保護層3は、例えば、延伸ポリプロピレン(OPP)、ポリエチレン(PE)などからなり、この保護層3の厚さは、30〜50μm程度である。
この実施形態では、基板1は、シクロオレフィンポリマー(COP)からなり、その硬度は、鉛筆硬度で、B〜HBであり、これに対して、SiO2、TiO2からなる光学多層膜2の鉛筆硬度は、基板1よりも硬い7H〜9Hである。また、延伸ポリプロピレン(OPP)からなる保護層3の鉛筆硬度は、2B〜Bである。
樹脂製の基板1は、ガラス基板に比べて軟らかく、ダイシング装置の回転するダイシングブレードによる切断では、切断時の応力に耐えられずに変形してしまい、樹脂製の基板1の切断端面に、バリが生じる。
そこで、この実施形態では、バリが生じないように、回転しない直線状の刃物によって、樹脂製の基板1を切断するようにしている。
しかし、樹脂製の基板1には、該基板1よりも硬い光学多層膜2が形成されているので、直線状の刃物によってフルカットしようとすると、光学多層膜2にクラックが生じてしまう。
ここで、直線状の刃物によって基板1のフルカットを行う場合に、光学多層膜2に生じるクラックについて、図2に基づいて説明する。
説明の便宜上、両面に光学多層膜2等が形成された樹脂製の基板1の前記両面の内、フルカットを行う際に、直線状の刃物の刃が入る側の面を他方の面1b、直線状の刃物の刃が抜ける側の面を一方の面1aとそれぞれ称する。
光学多層膜2等が形成された基板の1の他方の面1b側から直線状の刃物によってフルカットを行なう場合には、直線状の刃物の刃8が入る側である他方の面1b側の硬い光学多層膜2は、直線状の刃物の刃8によって直接切断されるので、クラックは殆ど生じない。しかし、直線状の刃物の刃8が基板1内に進入するにつれて、刃8の厚みによって、基板1の内部では、樹脂を押し広げるように応力が作用する。このため、直線状の刃物の刃8が、抜ける側である一方の面1a側に達するときには、応力が増大して一方の面1a側の硬い光学多層膜2が引きちぎられるようにしてクラック9が生じる。
そこで、この実施形態では、樹脂製の基板1に形成された硬い光学多層膜2にクラックが生じないように、次のようにしている。
すなわち、上記図1に対応する図3に示すように、先ず、第1工程として、光学多層膜2及び保護層3が積層形成された樹脂製の基板1の表面及び裏面に、平面視矩形の光学素子の各個片の境界部に対応するように、直線状の刃物によって、例えば、横方向に互いに等しい間隔で平行に延びる3本のハーフカット溝4からなる第1ハーフカット溝群13を複数形成すると共に、縦方向に互いに等しい間隔で平行に延びる3本のハーフカット溝4からなる第2ハーフカット溝群14を複数形成する。第1ハーフカット溝群13の各ハーフカット溝4と、第2ハーフカット溝群14の各ハーフカット溝4とは、互いに直交し、複数の第1ハーフカット溝群13と複数の第2ハーフカット溝群14とによって、基板1は格子状に区画される。
互いに等しい間隔で平行に延びる3本の各ハーフカット溝4は、図3(b)及びその一部拡大図である図4に示すように、保護層3及び光学多層膜2を分離する深さまで形成される。この実施形態では、光学多層膜2よりも10μm程度深く形成する。図4に示すハーフカット溝4の開口幅W1は、例えば、20μm程度であり、隣合うハーフカット溝4,4間の平坦部の幅W2は、例えば、30μm程度である。
なお、図3(b)及び図4では、第2ハーフカット群14のみを示しているが、第1ハーフカット群13も同様に形成される。
上記のようなハーフカット溝4を形成する直線状の刃物の刃12は、図5に示すように、刃先がV字状であって、その刃先角度θは、例えば、15度〜25度程度が好ましく、この実施形態では、22度程度としている。なお本実施形態において、直線状の刃物の刃12の材料は超硬合金(超硬工具協会規格のVF−20)となっている。また刃の厚みは0.4mm〜1.0mmとなっている。
第1工程では、複数本のハーフカット溝4を形成すればよく、その手順等は特に限定されず、例えば、表面、裏面のいずれの面からハーフカット溝4を形成してもよく、横方向、縦方向のいずれの方向のハーフカット溝から形成してもよい。
このハーフカット溝4の形成は、回転しない直線状の刃物の刃を、基板1のハーフカット溝を形成する面に、押圧して行う、あるいは、押圧しながら、基板1または直線状の刃物を相対移動させることによって行なう。
ハーフカット溝4を形成した後、第2工程として、図3に示される横方向に延びる第1ハーフカット溝群13の各群において、3本のハーフカット溝4の内、両側の2本のハーフカット溝4で挟まれた領域内の中央のハーフカット溝4に沿って、直線状の刃物によってフルカットする。更に、縦方向に延びる第2ハーフカット溝群14の各群において、3本のハーフカット溝4の内、両側の2本のハーフカット溝4で挟まれた領域内の中央のハーフカット溝4に沿って、直線状の刃物によってフルカットして、平面視矩形の各個片に分断する。これによって、図6(a)の平面図及び図6(b)の側面図に示す個片化された光学素子としての光学フィルタ5が得られる。
第2工程では、フルカットを行なえばよく、その手順等は特に限定されず、例えば、横方向、縦方向のいずれの方向からフルカットを行なってもよい。
このフルカットは、回転しない直線状の刃物の刃を、基板1の中央のハーフカット溝4に、押圧して行なう、あるいは、押圧しながら、基板1または直線状の刃物を相対移動させることによって行なう。
フルカットによって個片化された図6の光学フィルタ5は、上記のようにして製造されるので、上記3本のハーフカット溝4の内、両側の2本のハーフカット溝4の一部が残存している。
すなわち、この実施形態の光学素子としての光学フィルタ5は、樹脂製の基板1に、該基板よりも硬度が高い光学薄膜としての光学多層膜2が形成されており、この光学フィルタの上下の両外面には、その矩形の周縁部に沿って、前記両外面から、保護層3、光学多層膜2を経て基板1に至る深さの直線状のハーフカット溝4が形成されている。
この実施形態では、ハーフカット溝4を形成した直線状の刃物と同じ刃物を使用してフルカットを行うようにしている。
なお、ハーフカット溝4の形成とフルカットとを、異なる直線状の刃物を使用して行ってもよく、この直線状の刃物は、例えば、カッターや裁断機など回転しない直線状の刃を有するものであればよい。
次に、この実施形態の基板の切断方法を、図7の断面図に基づいて、更に詳細に説明する。なお、この図7では、上記図4と同様に縦方向に延びる第2ハーフカット溝群14についてのみ図示しているが、横方向に延びる第1ハーフカット溝群13についても同様に切断するので、以下では、対応する符号を付して説明する。また、説明の便宜上、上記図2と同様に、両面に光学多層膜2等が形成された樹脂製の基板1の前記両面の内、フルカットを行う際に、直線状の刃物の刃が入る側の面を他方の面1b、直線状の刃物の刃が抜ける側の面を一方の面1aとそれぞれ称する。
先ず、両面1a,1bに光学多層膜2a,2b及び保護層3a,3bがそれぞれ形成された樹脂製の基板1の他方の面1b側の保護層3bを、図示しないエアチャックテーブルに吸引固定する。
直線状の刃物を用いて、図7(a)に示すように、一方の面1a側に、横方向に沿って互いに等しい間隔で平行に3本のハーフカット溝41a〜43aからなる第1ハーフカット溝群13aを複数形成する。更に、縦方向に沿って互いに等しい間隔で平行に3本のハーフカット溝41a〜43aからなる第2ハーフカット溝群14aを複数形成する。
各ハーフカット溝群13a,14aの各ハーフカット溝41a〜43aは、上記のように、一方の面1a側の保護層3a及び光学多層膜2aを分離する深さまでそれぞれ形成する。
その後、紫外線の照射によって粘着力が低下する粘着テープ7を、基板1の一方の面1a側の保護層3aに貼着する。
次に、樹脂製の基板1の表裏を反転させて、図7(b)に示すように、ハーフカット溝41a〜43aが形成されていない他方の面1b側を上にする。そして、図7(c)に示すように、既に形成した一方の面1a側のハーフカット溝41a〜43aに対向するように基板1の他方の面1b側に、横方向に沿って互いに等しい間隔で平行に3本のハーフカット溝41b〜43bからなる第1ハーフカット溝群13bを複数形成する。更に、縦方向に沿って互いに等しい間隔で平行に3本のハーフカット溝41b〜43bからなる第2ハーフカット溝群14bを複数形成する。
各ハーフカット溝群13b,14bの各ハーフカット溝41b〜43bは、他方の面1b側の保護層3b及び光学多層膜2bを分離する深さまでそれぞれ形成する。
次に、図7(d)に示すように、基板1の他方の面1b側から、直線状の刃物によって、横方向の複数の第1ハーフカット群13bの3本のハーフカット溝41b〜43bの内、2本のハーフカット溝41b,43bで挟まれた領域内の中央のハーフカット溝42bに沿って、一方の面1a側の2本のハーフカット溝41a,43aで挟まれた領域内の中央のハーフカット溝42aに向かってフルカットを行なう。更に、縦方向の複数の第2ハーフカット群14bの3本のハーフカット溝41b〜43bの内、2本のハーフカット溝41b,43bで挟まれた領域内の中央のハーフカット溝42bに沿って、一方の面1a側の2本のハーフカット溝41a,43aで挟まれた領域の中央のハーフカット溝42aに向かってフルカットを行なう。
その後、粘着テープ7に紫外線を照射し、粘着力を弱め、粘着テープ7から各個片の光学フィルタ5を剥離する。
上記のように、回転しない直線状の刃物によって、光学多層膜2等が形成された樹脂製の基板1を切断するので、ダイシング装置の回転するダイシングブレードによって切断する場合のように、樹脂製の基板1の切断端面でバリが生じるのを防止することができる。
更に、図7(c),(d)に示すように、直線状の刃物によってフルカットを行なうときには、直線状の刃物の刃が抜ける側の面、すなわち、粘着テープ7が貼着されている一方の面1a側には、直線状の刃物の刃の進入経路の両側に、硬い光学多層膜2aを分断するハーフカット溝41a,43aが形成されている。これによって、上記図2で説明したように、直線状の刃物の刃が基板1内に進入するにつれて、刃の厚みによって、基板1の内部では、樹脂を押し広げるように応力が作用するが、硬い光学多層膜2aが、両側のハーフカット溝41a,43aによって分断されているので、前記応力が遮断、分散されて緩和され、直線状の刃物の刃が抜ける側の硬い光学多層膜2aにクラックが生じるのを防止することができる。
このようにフルカットを行なう直線状の刃物の刃が抜ける側には、直線状の刃物の刃の進入経路の両側に、硬い光学多層膜2aを分断するハーフカット溝41a,43aが形成されていればよいので、両ハーフカット溝41a,43aの間に、直線状の刃物の刃が進入して切断できればよく、直線状の刃物の刃を進入させる位置が多少ずれたり、ハーフカット溝の形成位置が多少ずれていても光学多層膜2aにクラックが生じるのを防止する効果を奏することができる。
更に、この実施形態では、直線状の刃物の刃が抜ける側には、フルカットする直線状の刃物の刃の進入経路にあたる位置にハーカット溝42aが形成されているので、直線状の刃物の刃が、硬い光学多層膜2に至る前、すなわち、直線状の刃物の刃が、ハーフカット溝42aに到達した時点でフルカットが完了し、上記応力が一層緩和され、光学多層膜2のクラックを一層確実に防止することができる。
また、この実施形態では、直線状の刃物によってフルカットを行なうときには、直線状の刃物の刃が入る側の面、すなわち、粘着テープ7が貼着されていない他方の面1b側にも、直線状の刃物の刃の進入経路の両側に、硬い光学多層膜2bを分断するハーフカット溝41b,43bが形成されているので、直線状の刃物の刃が入る側においても、光学多層膜2bのクラックを防止することができ、更に、直線状の刃物の刃が入る位置にもハーフカット溝42bが形成されているので、直線状の刃物の刃が入る側の硬い光学多層膜2bのクラックを一層確実に防止することができる。
以上のように本実施形態の基板の切断方法によると、樹脂製の基板1の切断端面にバリが生じることもなく、硬い光学多層膜2a,2bにクラックが生じることもない。
ハーフカット溝4の本数は、上記3本に限らず、任意であり、例えば、上記図7に対応する図8に示すように、5本としてもよい。
直線状の刃物を用いて、図8(a)に示すように、一方の面1a側に、横方向に沿って互いに等しい間隔で平行に5本のハーフカット溝41a〜45aからなる第1ハーフカット溝群13aを複数形成する。更に、縦方向に沿って互いに等しい間隔で平行に5本のハーフカット溝41a〜45aからなる第2ハーフカット溝群14aを複数形成する。
次に、樹脂製の基板1の表裏を反転させて、図8(b)に示すように、ハーフカット溝41a〜45aが形成されていない他方の面1b側を上にする。そして、図8(c)に示すように、既に形成した一方の面1a側のハーフカット溝41a〜45aに対向するように基板1の他方の面1b側に、横方向に沿って互いに等しい間隔で平行に5本のハーフカット溝41b〜45bからなる第1ハーフカット溝群13bを複数形成する。更に、縦方向に沿って互いに等しい間隔で平行に5本のハーフカット溝41b〜45bからなる第2ハーフカット溝群14bを複数形成する。
次に、図8(d)に示すように、基板1の他方の面1b側から、直線状の刃物によって、横方向の複数の第1ハーフカット群13bの5本のハーフカット溝41b〜45bの内、各2本のハーフカット溝41b,42b;44b,45bで挟まれた領域内の中央のハーフカット溝43bに沿って、一方の面1a側の各2本のハーフカット溝41a,42a;44a,45aで挟まれた領域内の中央のハーフカット溝43aに向かってフルカットを行なう。更に、縦方向の複数の第2ハーフカット群14bの5本のハーフカット溝41b〜45bの内、各2本のハーフカット溝41b,42b;44b,45bで挟まれた領域の中央のハーフカット溝43bに沿って、一方の面1a側の各2本のハーフカット溝41a,42a;44a,45aで挟まれた領域の中央のハーフカット溝43aに向かってフルカットを行い、矩形の各個片に分断する。
この実施形態によれば、図8(c),(d)に示すように、直線状の刃物によってフルカットを行なうときには、直線状の刃物の刃が抜ける側の面、すなわち、粘着テープ7が貼着されている一方の面1a側には、直線状の刃物の刃の進入経路の両側に、硬い光学多層膜2aを分断するハーフカット溝41a,42a;44a,45が2本ずつ形成されているので、直線状の刃物の刃が基板1内に進入するにつれて増大する応力を一層緩和することができる。
上記各実施形態では、樹脂製の基板1の両面には、図7,図8に示されるように、フルカットを行なうための直線状の刃物の刃の進入経路に、中央のハーフカット溝42a,43aが形成されたけれども、この中央のハーフカット溝42,43を省略してもよい。
例えば、上記図7に対応する図9に示すように、直線状の刃物を用いて、図9(a)に示すように、一方の面1a側に、例えば、横方向に沿って互いに平行な2本のハーフカット溝41a,42aからなる第1ハーフカット溝群13aを複数形成し、更に、縦方向に沿って互いに平行な2本のハーフカット溝41a,42aからなる第2ハーフカット溝群14aを複数形成する。
その後、樹脂製の基板1の表裏を反転させて、図9(b)に示すように、ハーフカット溝41a,42aが形成されていない他方の面1b側を上にする。そして、図9(c)に示すように、既に形成した一方の面1a側のハーフカット溝41a,42aに対向するように基板1の他方の面1b側に、横方向に沿って互いに平行な2本のハーフカット溝41b,42bからなる第1ハーフカット溝群13bを複数形成し、更に、縦方向に沿って互いに平行な2本のハーフカット溝41b,42bからなる第2ハーフカット溝群14bを複数形成する。
次に、図9(d)に示すように、基板1の他方の面1b側の第1ハーフカット群13bの2本のハーフカット溝41b,42bで挟まれた平坦な領域の中央から、直線状の刃物によって、一方の面1a側の第1ハーフカット溝群13aの2本のハーフカット溝41a,43aで挟まれた領域の中央に向かってフルカットを行なう。更に、第2ハーフカット群14bの2本のハーフカット溝41b,42bで挟まれた平坦な領域の中央から、直線状の刃物によって、一方の面1a側の第2ハーフカット溝群14aの2本のハーフカット溝41a,42aで挟まれた領域の中央に向かってフルカットを行い、矩形の各個片に分断する。
この実施形態においても、直線状の刃物の刃が抜ける側、すなわち、粘着テープ7が貼着されている一方の面1a側には、直線状の刃物の刃の進入経路の両側に、硬い光学多層膜2aを分断するハーフカット溝41a,42aが形成されているので、直線状の刃物の刃が基板1内に進入するにつれて、大きく作用する応力を、両側のハーフカット溝41a,42aによって緩和することができ、直線状の刃物の刃が抜ける側の硬い光学多層膜2aにクラックが生じるのを防止することができる。
なお、直線状の刃物の刃が抜ける側である一方の面1a側だけに、フルカットを行なう直線状の刃物の刃が進入する経路にハーフカット溝を形成する、すなわち、一方面1a側だけハーフカット溝を3本とし、中央のハーフカット溝を直線状の刃物の刃が通るようにしてもよい。
上記図2で説明したように、クラックは、主にフルカットする直線状の刃物の刃が抜ける側である一方面1a側の光学多層膜2aで生じるので、図10に示すように、直線状の刃物の刃が抜ける側である一方の面1a側のみハーフカット溝4を形成するようにしてもよい。
図10は、図9に対応する断面図である。先ず、直線状の刃物を用いて、図10(a)に示すように、一方の面1a側に、例えば、横方向に沿って互いに平行な2本のハーフカット溝41a,42aからなる第1ハーフカット溝群13aを複数形成し、更に、縦方向に沿って互いに平行な2本のハーフカット溝41a,42aからなる第2ハーフカット溝群14aを複数形成する。
その後、樹脂製の基板1の表裏を反転させて、図10(b)に示すように、ハーフカット溝41a,42aが形成されていない他方の面1b側を上にする。そして、図10(c)に示すように、基板1の他方の面1b側から、直線状の刃物によって、一方の面1a側の第1ハーフカット溝群13aの2本のハーフカット溝41a,42aで挟まれた領域の中央に向かってフルカットを行なう。更に、基板1の他方の面1b側から、直線状の刃物によって、一方の面1a側の第2ハーフカット溝群14aの2本のハーフカット溝41a,42aで挟まれた領域の中央に向かってフルカットを行い、矩形の各個片に分断する。
この実施形態でも、直線状の刃物の刃が抜ける側、すなわち、粘着テープ7が貼着されている一方の面1a側には、直線状の刃物の刃の進入経路の両側に、硬い光学多層膜2aを分断するハーフカット溝41a,42aが形成されているので、直線状の刃物の刃が基板1内に進入するにつれて、大きく作用する応力を、両側のハーフカット溝41a,42aによって緩和することができ、直線状の刃物の刃が抜ける側の硬い光学多層膜2aにクラックが生じるのを防止することができる。
なお、直線状の刃物の刃が抜ける側である一方の面1a側には、フルカットを行なう直線状の刃物の刃が進入する経路にハーフカット溝を形成する、すなわち、一方面1a側には、ハーフカット溝を3本とし、中央のハーフカット溝を直線状の刃物の刃が通るようにしてもよい。
(その他の実施形態)
上記各実施形態では、フルカットを行う直線状の刃物の刃が抜ける側である一方の面側には、少なくとも2本のハーフカット溝を形成したが、本発明の他の実施形態として、基板の厚みが比較的厚い場合には、前記一方の面側に、1本のハーフカット溝を深めに形成し、他方の面側からフルカットを行なう際には、直線状の刃物の刃が、前記1本のハーフカット溝に連なるように切断してもよい。
上記各実施形態では、フルカットを行う直線状の刃物の刃が抜ける側である一方の面側には、少なくとも2本のハーフカット溝を形成したが、本発明の他の実施形態として、基板の厚みが比較的厚い場合には、前記一方の面側に、1本のハーフカット溝を深めに形成し、他方の面側からフルカットを行なう際には、直線状の刃物の刃が、前記1本のハーフカット溝に連なるように切断してもよい。
上記実施形態では、光学薄膜が形成された樹脂製の基板に適用して説明したが、本発明は、光学薄膜に限らず、樹脂製の基板より硬い膜、例えば、金属薄膜が形成された基板の切断に適用できるものである。
上記実施形態では、樹脂製の基板には、保護層が形成されたが、この保護層は、省略してもよい。
樹脂製の基板は、透明に限らず、半透明や不透明であってもよい。
上記実施形態では、両面に膜が形成された基板に適用して説明したが、片面のみに膜が形成された基板の切断に適用してもよい。
上記実施形態では、各ハーフカット溝群を構成する複数のハーカット溝は、互いに等しい間隔で形成したが、異なる間隔で形成してもよい。また、その深さも、硬い膜を分離できる深さであれば、異なる深さで形成してもよい。
1 基板
2,2a,2b 光学多層膜
3,3a,3b 保護層
4,41a〜45a,41b〜45b ハーフカット溝
5 光学フィルタ
8,12 直線状の刃物の刃
13 第1ハーフカット溝群
14,14a,14b 第2ハーフカット溝群
2,2a,2b 光学多層膜
3,3a,3b 保護層
4,41a〜45a,41b〜45b ハーフカット溝
5 光学フィルタ
8,12 直線状の刃物の刃
13 第1ハーフカット溝群
14,14a,14b 第2ハーフカット溝群
Claims (11)
- 樹脂製の基板に、該基板よりも硬度が高い膜が形成された当該基板を切断する方法であって、
前記基板の少なくとも一方の面側に、直線状の刃物によって、前記膜を分離する深さまでハーフカット溝を形成する第1工程と、
前記一方の面とは反対側の他方の面側から、直線状の刃物によってフルカットして前記基板を分断する第2工程と、
を備えることを特徴とする基板の切断方法。 - 前記第1工程では、前記ハーフカット溝を複数本形成し、
前記第2工程では、前記刃物の刃が、ハーフカット溝で挟まれた領域を通って前記基板を分断するようにフルカットする、
請求項1に記載の基板の切断方法。 - 前記第2工程では、前記刃物の刃が、ハーフカット溝で挟まれた前記領域内のハーフカット溝を通って前記基板を分断するようにフルカットする、
請求項2に記載の基板の切断方法。 - 前記第1工程では、複数本のハーフカット溝を、互いに平行に形成する、
請求項2または3に記載の基板の切断方法。 - 前記第1工程では、前記互いに平行なハーフカット溝の複数本からなるハーフカット溝群を、複数形成する、
請求項4に記載の基板の切断方法。 - 前記第1工程では、複数の前記ハーフカット溝群を複数の第1ハーフカット溝群とし、この第1ハーフカット溝群のハーフカット溝に直交する互いに平行な複数本のハーフカット溝からなる第2ハーフカット溝群を複数形成する、
請求項5に記載の基板の切断方法。 - 前記第1工程では、互いに平行な複数本のハーフカット溝を、互いに等しい間隔で3本以上形成する、
請求項4ないし6のいずれかに記載の基板の切断方法。 - 前記第1工程では、前記基板の前記他方の面側に、前記一方の面側に形成される前記ハーフカット溝に対向するようにハーフカット溝を形成する、
請求項1ないし7のいずれかに記載の基板の切断方法。 - 基板よりも硬度が高い前記膜が、光学多層膜である、
請求項1ないし8のいずれかに記載の基板の切断方法。 - 前記請求項9に記載の基板の切断方法によって切断されてなる光学素子。
- 樹脂製の基板に、該基板よりも硬度が高い光学薄膜が形成されてなる光学素子であって、
当該光学素子の少なくとも一方の外面には、その周縁部に沿って、前記外面から前記光学薄膜を経て前記基板に至る深さの直線状の溝が形成されている、
ことを特徴とする光学素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014182248A JP2016055369A (ja) | 2014-09-08 | 2014-09-08 | 基板の切断方法及び光学素子 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=55756922
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2016055369A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE112016004615T5 (de) | 2015-10-09 | 2018-07-12 | Sumitomo Bakelite Co., Ltd. | Verfahren, Kit und Vorrichtung zur Herstellung einer Glykoproteinzuckerkette |
-
2014
- 2014-09-08 JP JP2014182248A patent/JP2016055369A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE112016004615T5 (de) | 2015-10-09 | 2018-07-12 | Sumitomo Bakelite Co., Ltd. | Verfahren, Kit und Vorrichtung zur Herstellung einer Glykoproteinzuckerkette |
DE112016004615B4 (de) | 2015-10-09 | 2019-04-04 | Sumitomo Bakelite Co., Ltd. | Verfahren, Kit und Vorrichtung zur Herstellung einer Glykoproteinzuckerkette |
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