JP2016054974A - 物干し用ハンガーのフック - Google Patents

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Yasuo Namikoshi
康夫 浪越
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Abstract

【課題】 物干し竿の上方に障害物があっても、さらには小径の物干し竿であっても物干し竿を確実に挟着して物干し竿から外れたりすることなく洗濯物を干しておくことができる物干し用ハンガーのフックを提供する。
【解決手段】 ハンガーAを吊支する支持杆1の前面に、上端部に前方に向かって円弧状に湾曲したフック部3を突設している可動フック部材2を並設し、これらの支持杆1と可動フック部材2とにおける上端部間と下端部間とを上下リンク片5a、6aによって連結して平行リンク機構を構成し、上側リンク片5aから前方に向かってロック部材5を突設して上記フック部3を物干し竿に引っ掛けた際に、ハンガーの自重によって支持杆1を下動させロック部材5を上方に回動させてフック部3とにより物干し竿を挟着するように構成している。
【選択図】 図4

Description

本発明は、洗濯物を干して乾燥させる物干し用ハンガーのフック、特に、物干し竿等の所定部位に外れることなく安定した状態で引っ掛けておくことができる物干し用ハンガーのフック構造に関する。
物干し用ハンガーには物干し竿に引っ掛けてハンガーを吊支するフックが設けられているが、洗濯物を干すと、洗濯物が風にあおられてフックが物干し竿に沿って移動し、隣接する洗濯物と接触して乾燥が遅くなったり、強風等によってフックが物干し竿から外れて洗濯物が汚たりする虞れがある。
このため、物干し竿に引っ掛けたフックをその位置で固定させることができるロック部材を備えた物干し用ハンガーが開発されている。例えば、特許文献1には、物干し用ハンガーに該ハンガーを吊支するための支持杆を立設し、この支持杆の上端部に下向きに開口した円弧状湾曲支持杆部を一体に設けてこの円弧状湾曲支持杆部における下方に向けている先端部と支持杆の上端部とに上下方向に長い長孔からなるガイド孔を設け、支持杆の上端部に設けているガイド孔の背面側に上面を挟持面に形成している横細形状のロック部材の基端部を上下回動自在に枢着すると共に、物干し竿に引っ掛ける半円形状に湾曲したフックにおける下方に向けている先端部と基端部を上記円弧状湾曲支持杆部の先端部と支持杆の上端部とに設けているガイド孔にそれぞれガイドピンによって上下動自在に枢着し、さらに、このフックの基端部を上記ロック部材の基部に穿設している横長孔にピンによって枢着してなる物干し用ハンガーが記載されている。
このように構成した物干し用ハンガーによれば、フックを物干し竿に引っ掛けると、洗濯物を吊り下げているハンガーの自重によってフックが、その先端部と基端部とに設けているガイドピンを円弧状湾曲支持杆部の先端部と支持杆の上端部とに設けているガイド孔に沿って上動し、このフックの上動によってロック部材が支持杆の上端部に対する枢着部を支点としてフックの開口部を閉止する方向に上方に回動してその上面を物干し竿の下周面に押当させ、フックと共に物干し竿を挟着して物干し竿に引っ掛けたフックをその位置で物干し竿から離脱不能に固定しておくことができる。
特開2008−136719号公報
しかしながら、上記物干し用ハンガーのフックの構造によれば、ハンガーに立設している支持杆に対してフックを上下方向に可動可能に構成するには、支持杆の上端部に下向きに開口した円弧状湾曲支持杆部を一体に設けてこの円弧状湾曲支持杆部の先端部と支持杆の上端部とにフックの両端部、即ち、先端部と基端部とをそれぞれガイド孔とガイドピンを介して上下動自在に枢着しなければならず、構造が複雑となってコスト高になるばかりでなく、フックを引っ掛ける物干し竿等の棒状体の径が小さいと、ロック部材が棒状体の下周面に押当する前にフックが円弧状湾曲支持杆部と重なる位置に達して棒状物の上周面が円弧状湾曲支持杆部の下面に当接し、それ以上の上動が不能となってフックとロック部材とによる棒状体の挟着ができなくなるといった問題点があった。
また、この問題点を解消するために、支持杆の上端円弧状湾曲支持杆部をフックから上方に比較的大きく突出させて円弧状湾曲支持杆部に邪魔されることなくフックの上下スクトロークを大きくできるようにすると、フックを引っ掛ける物干し竿の上方に軒下等の壁面などの障害物が存在している場合には、洗濯物を干す際に円弧状湾曲支持杆部がその障害物に突き当たってフックを物干し竿に円滑に引っ掛けることができなくなる虞れがあった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは構造が簡単で安価に提供できるのは勿論、物干し竿の上方に軒下等の障害物があっても、さらには比較的小径の物干し竿であっても、長さ方向に妄動したり外れたりすることなく、物干し竿の所望部分に容易に且つ安定した状態で引っ掛けておくことができ、さらに、干す際のハンガーの高さを上下2段に変更可能に構成しておくこともできる物干し用ハンガーのフックを提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の物干し用ハンガーのフックは、請求項1に記載したように、直杆部の上端に前方に向かって円弧状に湾曲したフック部を設けてなる可動フック部材を、下端に物干し用ハンガーを吊支した支持杆の前面に平行に配設すると共に、この支持杆と可動フック部材の直杆部との上端部間と下端部間とを上下リンク片によってそれぞれ回動自在に連結して、支持杆と可動フック部材の直杆部及び上下リンク片とによって平行リンク機構を構成してあり、この平行リンク機構における上記上側リンク片から上記フック部の開口部に向かってロック部材を突設して、支持杆に対する可動フック部材の上下動によりロック部材を上下方向に回動させてフック部の開口部を開閉させるように構成していることを特徴とする。
このように構成した物干し用ハンガーのフックにおいて、請求項2に係る発明は、可動フック部材の上端に設けているフック部を上側フック部として、可動フック部材における直杆部の下端部に前方に向かって円弧状に湾曲した下側フック部を設けていると共に、平行リンク機構における上側リンク片から突設しているロック部材を上側ロック部材として、平行リンク機構における下側リンク片から上記下側フック部の開口部に向かってこの開口部を開閉する下側ロック部材を突設していることを特徴とする。
さらに、請求項3に係る発明は、上記上側ロック部材と下側ロック部材は、基部をそれそれぞれ上記上側リンク片と下側リンク片とに形成している同一形状の2枚の横長板材を小間隔を存して並設してなり、この並設した両側横長板材の基部によって形成された両側リンク片間に支持杆と可動フック部材の直杆部を介在させてこれらの両側リンク片の後端部を支軸によって支持杆に回動自在に枢着していると共に両側リンク片の前端部に軸受孔を穿設してこの軸受孔に可動フック部材の直杆部の両側面に突設している短軸を遊嵌させ、ロック部材を上記支軸を中心として上下方向に回動自在に枢着していることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、上記支持杆の下端部背面に後方に向かって把手体を突設していることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、支持杆の前面に垂直ガイド溝を設けている一方、可動フック部材における直杆部の背面に上記垂直ガイド溝に上下摺動自在に挿嵌した突条片を突設していることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、上下ロック部材における両側横長板材の先部上端面間を、上面を物干し竿の下周部に押し付ける押接面に形成した押当片によって連結していることを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、可動フック部材の直杆部の上端部から下側フック部の円弧状頂部に連続した傾斜杆部を設け、この傾斜杆部上に上側フック部の開口部を全面的に開放した際の上側ロック部材における押当片の下面を受止させるように構成していることを特徴とする。
さらに、請求項8に係る発明は、支持杆の下端部に前方に向かって斜め下方に傾斜したハンガー吊支用傾斜杆部を突設してあり、このハンガー吊支用傾斜杆部上に下側フック部の開口部を全面的に開放した際の下側ロック部材における押当片の下面を受止させるように構成していることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、直杆部の上端に前方に向かって円弧状に湾曲したフック部を設けてなる可動フック部材を、下端に物干し用ハンガーを吊支した支持杆の前面に平行に配設すると共に、この支持杆と可動フック部材の直杆部との上端部間と下端部間とを上下リンク片によってそれぞれ回動自在に連結して、支持杆と可動フック部材の直杆部及び上下リンク片とによって平行リンク機構を構成しているので、可動フック部材の上端に一体に設けているフック部を常に支持杆の上端から上方に突出させた状態にして、上記平行リンク機構によって可動フック部材を円滑に上下動させることができ、構造が簡単で安価に提供できるのは勿論、物干し竿の上方に障害物が存在していても、可動フック部材のフック部を物干し竿に簡単且つ確実に引っ掛けて洗濯物を干すことができる。
さらに、上記平行リンク機構における上側リンク片から可動フック部材のフック部の開口部に向かってロック部材を突設しているので、フック部を物干し竿に引っ掛けて手放せば、洗濯物を吊り下げているハンガーの自重によって支持杆が可動フック部材の直杆部に対して下動して上側リンク片から突設しているロック部材を上方に回動させ、可動フック部材のフック部とこのロック部材とによって物干し竿を上下方向から挟着して、フック部が物干し竿から外れたり、物干しの長さ方向に妄動したりすることなく、物干し竿の所定部分に強固に取付けておくことができる。
この際、支持杆と可動フック部材の直杆部及び上下リンク片とによって構成している平行リンク機構によって上側リンク片から突出しているロック部材を上方に向かって大きく回動させることができ、フック部を引っ掛ける物干し竿等の棒状物が小径であっても可動フック部材のフック部とロック部材によって該棒状物を確実に挟着して洗濯物を吊り下げているハンガーを妄動させたり落下させることなく安定した状態で洗濯物を干しておくことができる。
また、請求項2に係る発明によれば、可動フック部材の上端に設けているフック部を上側フック部として、可動フック部材における直杆部の下部に前方に向かって円弧状に湾曲した下側フック部を設けていると共に、平行リンク機構における上側リンク片から突設しているロック部材を上側ロック部材として、平行リンク機構における下側リンク片から上記下側フック部の開口部に向かってこの開口部を開閉する下側ロック部材を突設しているので、上下いずれのフック部を物干し竿に引っ掛けても平行リンク機構を介して上下ロック部材を連動させて物干し竿をフック部とロック部材とによって挟着することができる。
この際、物干し竿に上側のフック部を引っ掛けることによって洗濯物を低い位置で乾燥させることができる一方、物干し竿に下側のフック部を引っ掛けることによって洗濯物の干す位置を高くすることができ、従って、ハンガーに吊り下げている洗濯物の長さが長い場合に、下側のフック部を物干し竿に引っ掛けることによって洗濯物の下端が地面や床面等に接触させることなく乾燥させることができる。
請求項3に係る発明によれば、上記上側ロック部材と下側ロック部材は、基部をそれそれぞれ上側リンク片と下側リンク片とに形成している同一形状の2枚の横長板材を小間隔を存して並設してなるものであるから、横長板材によって基部にリンク片を一体に設けてなるロック部材を構成することができ、ロック部材を備えた平行リンク機構の構造の簡素化が可能となるばかりでなく、並設した両側横長板材の基部によって形成された両側リンク片間に支持杆と可動フック部材の直杆部を介在させて両側リンク片の後端部を支軸によって支持杆に回動自在に枢着していると共に両側リンク片の前端部に穿設した軸受孔に可動フック部材の直杆部の両側面に突設している短軸を遊嵌させているので、組み立てが簡単に行えると共に、支持杆と可動フック部材の直杆部、及び上下リンク片からなる平行リンク機構の作動を安定した状態で円滑に行わせることができ、故障の発生を少なくして長期に亘って使用可能な物干し用ハンガーを提供することができる。
さらに、請求項4に係る発明によれば、上記支持杆の下端部背面に後方に向かって把手体を突設しているので、この把手体を把持して上記可動フック部材を備えた物干し用ハンガーを可動フックに洗濯物の荷重を作用させることなく持ち運びが容易に行えると共に、物干し竿に対するフックの引っ掛け、取り外し作業も円滑に行うことができる。
また、請求項5に係る発明によれば、上記支持杆の前面に垂直ガイド溝を設けている一方、可動フック部材における直杆部の背面に上記垂直ガイド溝に上下摺動自在に挿嵌した突条片を突設しているので、可動フック部材やロック部材を左右方向に妄動させることなく支持杆に対して上下方向に正確に作動させることができ、可動フック部材のフック部とロック部材とによって物干し竿を安定した状態で強固に挟着させておくことができる。
請求項6に係る発明によれば、上下ロック部材における両側横長板材の先部上端面間を、上面を物干し竿の下周部に押し付ける押接面に形成した押当片によって連結しているので、物干し竿の所望部分をフック部の下面とロック部材の上記押当片とによって安定した状態で強固に挟着することができる。
請求項7に係る発明によれば、可動フック部材の直杆部の上端部から下側フック部の円弧状頂部に連続した傾斜杆部を設け、この傾斜杆部上に上側フック部の開口部を全面的に開放した際の上側ロック部材における押当片の下面を受止させるように構成しているので、可動フック部材のフック部を物干し竿に引っ掛ける前においては可動フック部材をその自重によって下動させてその下動によりロック部材を一体に下回動させ、このロック部材の上記支持片を上記傾斜杆部上に受止させておくことができ、従って、可動フック部材のフック部の開口部を大きく開口させた状態に保持しておくことができる。
また、洗濯物を干す際には、下側フック部の先端部上面を物干し竿の下周部に押し付けてフック全体を物干し竿側に向かって移動させれば、下側フック部の上面からこの上面に連なる傾斜杆部上をガイドとして物干し竿を上側フック部の開口部にまで自動的に誘導することができ、上側フック部を物干し竿に円滑且つ確実に引っ掛けることができて洗濯物を干す作業が能率よく行うことができる。
同様に、請求項8に係る発明によれば、支持杆の下端部に、前方に向かって斜め下方に傾斜したハンガー吊支用傾斜杆部を突設してあり、このハンガー吊支用傾斜杆部上に下側フック部の開口部を全面的に開放した際の下側ロック部材における押当片の下面を受止させるように構成しているので、下側フック部を物干し竿に吊り下げる前においては下側ロック部材をハンガー吊支用傾斜杆部上に受止させて下側フック部を大きく開口させた状態に保持しておくことができると共に、洗濯物を干す際には、ハンガー吊支用傾斜杆部の下傾端部上に物干し竿の下周部に押し付けてフック全体を物干し竿側に向かって移動させれば、このハンガー吊支用傾斜杆部上をガイドとして物干し竿を下側フック部の開口部にまで自動的に誘導することができ、下側フック部を物干し竿に円滑且つ確実に引っ掛けることができる。
物干し用ハンガーの斜視図。 物干し用ハンガーのフックの側面図。 フックの分解斜視図。 上側フック部を物干し竿に引っ掛けた使用状態を示す斜視図。 その側面図。 下側フック部を物干し竿に引っ掛けた使用状態を示す側面図。 上側のみにフック部を設けた物干し用ハンガーのフックの側面図。
次に本発明の具体的な実施の形態を図面について説明すると、図1〜図3において、物干し用ハンガーのフックは、下端を物干し用ハンガーAの上面中央部に連結してハンガーAを吊支する上下方向に長い一定長さの角棒形状の支持杆1と、この支持杆1の前面に沿って上下方向に往復動可能に配設された直杆部2aを有し、且つ、この直杆部2aの上端部と下端部とに前方に向かって円弧状に湾曲した上下フック部3、4をそれぞれ突設してなる可動フック部材2と、支持杆1の上端部と可動フック部材2における直杆部2aの上端部間、及び、支持杆1の下端部と可動フック部材2における直杆部2aの下端部間とをそれぞれ回動自在に連結して、これらの支持杆1と可動フック部材における直杆部2aとによって平行リンク機構を構成している上下リンク片5a、6aと、上下リンク片5a、6aを基部(後部)としてこれらの上下リンク片5a、6aの前端から上記上下フック部3、4の下向きに開口している開口部3a、4aに向かってそれぞれ突設している上下ロック部材5、6とからなり、支持杆1に対する可動フック部材2の上下動によりロック部材5、6を上下方向に回動させて上下フック部3、4の開口部3a、4aを開閉させるように構成している。
上記物干し用ハンガーのフックの構成をさらに詳しく説明すると、支持杆1は直状の角棒部材からなり、この支持杆1の上端部と下端部とに両側面間に亘って貫通した支持孔11、12を穿設して上記上下リンク片5a、6aの基端部(後端部)をこれらの支持孔11、12に支軸13、14によってそれぞれ回動自在に枢着していると共に、支持杆1の前面に上記可動フック部材2を上下方向に案内するための一定幅と一定深さを有する垂直ガイド溝15を設けている。さらに、この支持杆1の下端に、後方に向かって一定長さの把手体7を突設していると共に支持杆1の下端から前方に向かって後方斜め下方に傾斜したハンガー吊支用傾斜杆部8を突設してあり、このハンガー吊支用傾斜杆部8の下端部にハンガーAの中央部上に設けている連結基台aに連結する突軸体10を一体に設けている。
上記可動フック部材2の直杆部2aと上下フック部3、4は、支持杆1よりも細い丸棒材からなり、上下フック部3、4は直杆部2aの上端部と下端部から前方に向かってそれぞれの開口部3a、4aが下向きとなるように同一湾曲度でもって半円状に湾曲している。
また、可動フック部材2の直杆部2aの長さが支持杆1の長さに略等しく、且つ、支持杆1の前面に沿って一定のストロークでもって上下往復動可能な長さに形成されていると共にこの直杆部2aの上下端部における両側面に短軸16、17を突設してあり、これらの上下短軸16、17を上記上下リンク片5a、6aの前端部にそれぞれ穿設している軸受孔18、19に遊嵌させて上下リンク片5a、6aの前端部を可動フック部材2の直杆部2aの上下端部にそれぞれ上記支軸13、14を中心として上下方向に回動自在に枢着している。
支持杆1の上下端部に枢着している上下リンク片5a、6aの後端枢着部間の長さと、可動フック部材2の直杆部2aの上下端部に枢着している上下リンク片5a、6aの上記前端枢着部間の長さとが等しく、且つ、上側リンク片5aの前後端部の上記枢着部間の長さと下側リンク片6aの上記枢着部間の長さとが等しく形成されてあり、従って、支持杆1と可動フック部材2の直杆部2aと上下リンク片5a、6aとによって平行リンク機構を構成していて、この平行リンク機構における上下リンク片5a、6aから上記上下ロック部材5、6を上下フック部4、5の開口部4a、5aに向かって前方に突出させている。なお、可動フック部材2の直杆部2aから突出する上下ロック部材5、6の長さは、上下フック部4、5の開口部4a、5aの前後開口幅よりも短い長さに形成されている。
さらに、可動フック部材2の直杆部2aの背面(後面)における長さ方向の中央部に、上記支持杆1の前面に設けている垂直ガイド溝15の深さよりもその前後方向の幅が狭く、且つ上下方向の長さが垂直ガイド溝15の長さよりも短い突条片20を突設してあり、この突条片20の後半部を上記垂直ガイド溝15に上下摺動自在に挿嵌させている。
上記上側ロック部材5と下側ロック部材6とは同一構造に形成されてあり、従って、上側ロック部材の具体的の構造を説明して下側ロック部材6の構造については、上側ロック部材5と同一部分に符号を付して詳細な説明を省略する。この上側ロック部材5は図3に示すように、ロック部材5を形成するための前半部の上下幅よりもリンク片5aを形成するための後半部の上下幅を広くしている同一形状の横長の板材5'、5'を二枚、上記支持杆1を両側から挟むことのできる間隔を存して並設していると共にこれらの横長板材5'、5'の前半部(先部)の上端面間を、上面を物干し竿Bの下周部に押し付ける押接面に形成した押当片5bによって連結してなり,リンク片5aを形成する後半部(基部)における前後端部に上記支持孔11と軸受孔18をそれぞれ穿設している。
このように構成した上側ロック部材5は、両側に並設している横長板材5'、5'の基部によって形成された両側リンク片5a、5a間に支持杆1の上端部と可動フック部材2の直杆部2aの上端部とを挿通状態に介在させて両側リンク片5a、5aの後端部を支軸13によって支持杆1の上端部に回動自在に枢着していると共に両側リンク片5a、5aの前端部に穿設している軸受孔18、18に可動フック部材2の直杆部2aの上端部両側面に突設している短軸16、16を遊嵌させ、支持杆1に対してフック部材2を上下動させることにより、上側ロック部材5を上記支軸13を中心として上下方向に回動させて上側フック部3の開口部3aを開閉させるように構成している。
同様に、下側ロック部材6においても、両側に並設している横長板材6'、6'の基部によって形成された両側リンク片6a、6a間に支持杆1の下端部と可動フック部材2の直杆部2aの下端部とを挿通状態に介在させて両側リンク片6a、6aの後端部を支軸14によって支持杆1の下端部に回動自在に枢着していると共に両側リンク片6a、6aの前端部に穿設している軸受孔19、19に可動フック部材2の直杆部2aの下端部両側面に突設している短軸17、17を遊嵌させ、支持杆1に対してフック部材2を上下動させることにより、下側ロック部材6を上記支軸14を中心として上下方向に回動させて下側フック部4の開口部4aを開閉させるように構成している。
さらに、上記可動フック部材2における両側面に上記短軸16、16を突設している上端部から前方に向かって斜め下方に傾斜し、その下端を円弧状に湾曲した上記下側フック部4の頂部に滑らかに連続させている傾斜杆部9を設けてあり、この傾斜杆部9上に上記上側フック部3の開口部3aを全面的に開放した際の上側ロック部材5における押当片5bの下面を受止させるように構成している。
このように構成した物干し用ハンガーのフックは、その支持杆1の下端部のハンガー吊支用杆部8に下方に向かって突設している突軸体10を、ハンガーAの中央部上に設けている連結基台aに、その突軸体10の下端大径頭部をこの連結基台aの軸孔内に挿入、係止することによって一体に連結している。なお、ハンガーAとしては、図1においては多数の洗濯バサミを吊り下げている矩形状の枠体A1を複数本のワイヤA2でもって上記連結基台aに連結、支持させた構造のものを示しているが、このようなハンガーAに限らず、例えば、上記多数の洗濯バサミを吊り下げている矩形状の枠体A1に桟部材を取付けてこの桟部材に上記連結基台aを装着してなる構造のハンガー等であってもよい。
次に、上記のように構成した物干し用ハンガーのフックの使用態様を説明すると、洗濯物を干す際には、フックの支持杆1の下端から後方に向かって突設している把手体7を把持して物干し竿BまでハンガーAを持ち運ぶ。この際、支持杆1に対して可動フック部材2はその自重によって下動して、その下動により上下ロック部材5、6が支持杆1との枢着支軸13、14を支点として下回動してフック部材2の直杆部2aの上端から前方に突設している傾斜杆部9と支持杆1の下端から前方に突設しているハンガー吊支用傾斜杆部8上にそれぞれ被さり、これらの上下ロック部材5、6の押当片5b、6bが傾斜杆部9とハンガー吊支用傾斜杆部8上に載置状態に当接、支持されて、この状態で可動フック部材2の下動が停止して可動フック部材2が最低位置に保持され、上下フック部4、5の開口部4a、5aを全面的に開口させた状態にしている。
この状態から上側フック部3を物干し竿Bに引っ掛けるは、下側フック部3の先端部の上面を物干し竿Bの下周部に押し付けたのち、フック全体を物干し竿B側に向かって移動させれば、物干し竿Bが下側フック部4の先部上面からこの上面に連なる傾斜杆部9上に被さっている上側ロック部材5上を摺動して上側フック部3の開口部3aにまで誘導され、この状態にしてハンガーAを手放せば、洗濯物を吊り下げているハンガーAの自重によって支持杆1が下動し、この下動に伴ってフック部材2も僅かに一体に下動して上側フック部3が物干し竿Bに引っ掛かり、可動フック部材2の下動が停止する一方、この状態から支持杆1がさらに下方に移動して上下リンク片5a、6aをフック部材2の上下端部に対するその前端側の枢着部を支点として後端側を下回動させる。
従って、これらの上下リンク片5a、6aの前端から前方に突設している上下ロック部材5、6がリンク片5a、6aの前端枢着部を支点として上方に回動して図4、図5に示すように上側フック部3と上側ロック部材5の押当片5bとによって物干し竿Bを挟着し、上側フック部3を物干し竿Bの長さ方向に妄動したり、物干し竿Bから外れるたりすることなく、物干し竿Bの所望部分に固定しておくことができる。なお、物干し竿Bの上方近傍部に軒下等の障害物が存在していても、支持杆1の上端部から上側フック部3のみが上方に突出した構造となっているので、上側フック部3を容易に物干し竿Bに引っ掛けて洗濯物を干すことができる。
また、図6に示すように、物干し竿Bが低い位置に設けられている場合には、可動フック部材2における下側フック部3を物干し竿Bに引っ掛けることによって洗濯物の干す位置を高くし、洗濯物の下端が地面や床面等に接触による汚損をなくするようにする。
可動フック部材2の下側フック部4を物干し竿Bに引っ掛けるには、支持杆1のハンガー吊支用傾斜杆部8の下端部上面を物干し竿Bの下周部に押し付けた状態にして、上記同様に、フック全体を物干し竿B側に向かって移動させれば、物干し竿Bがハンガー吊支用傾斜杆部8の先端部上からこのハンガー吊支用傾斜杆部8上に被さっている下側ロック部材6上を摺動して下側フック部4の開口部4aにまで誘導され、この状態にしてハンガーAを手放せば、洗濯物を吊り下げているハンガーAの自重によって支持杆1が下動して上下ロック部材5、6を上方に回動させ、下側フック部4と下側ロック部材6の押当片6bとによって物干し竿Bを挟着し、下側フック部4を物干し竿Bの所望部分に固定しておくことができる。
なお、上記実施例においては、支持杆1と、可動フック部材2の直杆部2aと、上下リンク片5a、6aとによって構成している平行リンク機構において、可動フック部材2の直杆部2aの上下端部から前方に向かって上下フック部3、4を突設していると共に上下リンク片5a、6aから上記上下フック部3、4の開口部3a、4aをそれぞれ開閉する上下ロック部材5、6を突設しているが、下側フック部4及びこの下側フック部4の開口部4aを開閉する下側ロック部材6を設けることなく、図7に示すように、可動フック部材2の直杆部2aの上端部のみに前方に向かって円弧状に湾曲したフック部3'を設けると共に上側のリンク片5aにこのフック部3'の開口部3a' を開閉するロック部材5'を突設しておいても、本発明の物干し用ハンガーのフックの構造を満足させることができる。その他の構成については上記実施例と同じであるので、同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
A ハンガー
B 物干し竿
1 支持杆
2 可動フック部材
2a 直杆部
3、4 上下フック部
5、6 上下ロック部材
5a、6a 上下リンク片
5b、6b 押当片
7 把手体
8 ハンガー吊支用傾斜杆部
9 傾斜杆部

Claims (8)

  1. 直杆部の上端に前方に向かって円弧状に湾曲したフック部を設けてなる可動フック部材を、下端に物干し用ハンガーを吊支した支持杆の前面に平行に配設すると共に、この支持杆と可動フック部材の直杆部との上端部間と下端部間とを上下リンク片によってそれぞれ回動自在に連結して、支持杆と可動フック部材の直杆部及び上下リンク片とによって平行リンク機構を構成してあり、この平行リンク機構における上記上側リンク片から上記フック部の開口部に向かってロック部材を突設して、支持杆に対する可動フック部材の上下動によりロック部材を上下方向に回動させてフック部の開口部を開閉させるように構成していることを特徴とする物干し用ハンガーのフック。
  2. 可動フック部材の上端に設けているフック部を上側フック部として、可動フック部材における直杆部の下端部に前方に向かって円弧状に湾曲した下側フック部を設けていると共に、平行リンク機構における上側リンク片から突設しているロック部材を上側ロック部材として、平行リンク機構における下側リンク片から上記下側フック部の開口部に向かってこの開口部を開閉する下側ロック部材を突設していることを特徴とする請求項1に記載の物干し用ハンガーのフック。
  3. 上側ロック部材と下側ロック部材は、基部をそれそれぞれ上記上側リンク片と下側リンク片とに形成している同一形状の2枚の横長板材を小間隔を存して並設してなり、この並設した両側横長板材の基部によって形成された両側リンク片間に支持杆と可動フック部材の直杆部を介在させてこれらの両側リンク片の後端部を支軸によって支持杆に回動自在に枢着していると共に両側リンク片の前端部に軸受孔を穿設してこの軸受孔に可動フック部材の直杆部の両側面に突設している短軸を遊嵌させ、ロック部材を上記支軸を中心として上下方向に回動自在に枢着していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の物干し用ハンガーのフック。
  4. 支持杆の下端部背面に後方に向かって把手体を突設していることを特徴とする請求項1に記載の物干し用ハンガーのフック。
  5. 支持杆の前面に垂直ガイド溝を設けている一方、可動フック部材における直杆部の背面に上記垂直ガイド溝に上下摺動自在に挿嵌した突条片を突設していることを特徴とする請求項1に記載の物干し用ハンガーのフック。
  6. 上下ロック部材における両側横長板材の先部上端面間を、上面を物干し竿の下周部に押し付ける押接面に形成した押当片によって連結していることを特徴とする。請求項1、請求項2または請求項3に記載の物干し用ハンガーのフック。
  7. 可動フック部材の直杆部の上端部から下側フック部の円弧状頂部に連続した傾斜杆部を設け、この傾斜杆部上に上側フック部の開口部を全面的に開放した際の上側ロック部材における押当片の下面を受止させるように構成していることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項6に記載の物干し用バンガーのフック。
  8. 支持杆の下端部に前方に向かって斜め下方に傾斜したハンガー吊支用傾斜杆部を突設してあり、このハンガー吊支用傾斜杆部上に下側フック部の開口部を全面的に開放した際の下側ロック部材における押当片の下面を受止させるように構成していることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項6に記載の物干し用バンガーのフック。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107898264A (zh) * 2017-12-27 2018-04-13 宁波双友塑料制品有限公司 防风挂钩
CN115094611A (zh) * 2022-06-24 2022-09-23 九牧厨卫股份有限公司 晾衣架、晾衣机、晾衣架锁定机构及锁定结构

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