JP2016054861A - 介護用車椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベッドやトイレ等の装置から介護用車椅子へ、又は、介護用車椅子から他の装置に移動することが容易な介護用車椅子を提供する。【解決手段】介護用車椅子の座部は、座面部材が連続し折り畳み及び展開可能な複数の短冊状の板状体であって、該短冊状の板状体の両端の支持部は、椅子の両側に設けられた一対の案内部材に沿って移動可能であり、前記案内部材は、下部水平案内部421と、上部水平案内部423と、これらを繋ぐ垂直案内部422とを備え、被介護者が前記座面部材を通常の座部として使用する場合には、該座面部材は前記下部水平案内部に位置し、被介護者が他の装置と前記座面部材とを移動する場合には、前記座面部材は前記上部水平案内部に待機又は退避するように位置して、被介護者が前記一対の案内部材の間を車椅子の後方から出入り可能とした。【選択図】図8

Description

本発明は、ベッドやトイレ等の装置から介護用車椅子へ、又は、介護用車椅子から他の装置に移動すことが容易な介護用車椅子に関する。
従来より、歩行が困難な被介護者は、例えば、ベッドからトイレ等への移動の場合に、一人の介護者で抱きかかえて介護用車椅子に一時的に移動しなければならないが、この移動の際に腰などに過大な負担が加わり、介護作業の大きな問題点であった。
そこで、従来の介護用車椅子の例として、特許文献1に開示された介護用車椅子があるが、一人の介護者によって被介護者を乗車させることが可能ではあるが、複雑な機構を備える大掛かりな装置とならざるを得ず、また、重量があるため移動の際に大きな労力が必要となる。
また、ベルトコンベアーで移動される際の被介護者の肉体的負担も少なくない等の問題があった。
このため、特許文献2に開示されている介護用車椅子があるが、これは、フレーム体上に折り畳んだ座面を展開して座面を形成する座面部材を備え、このため、被介護者が腰を挙げて、ベッドと臀部の間に折り畳んだ座面部材を差し込んだ後に、折り畳んだ座面を展開し、平らに展開した座面部材の上に腰を下ろして、被介護者を介護用車椅子に載せ、逆に、被介護者をベッドに移動する場合には、腰を座面部材が折り畳める以上の高さに挙げて、座面部材を取り除いてベッドに移すものである。
なお、介護用車椅子から被介護者が立ち上がる際には介護用車椅子を固定する技術も、例えば、特許文献3や特許文献4に示されるような発明が提案されている。
また、複数のキャスターを一括してロック/ロック解除する機構は、特許文献5等に開示されている。
さらに、本明細書の実施例に記載する様な双方向クラッチ(2ウェイクラッチ)は、ブラインドやスクリーンに多用され、コードを引き取って任意位置でブラインドやスクリーンの移動を止めるもので、特許文献6等に開示されるように公知である。
特開平10−108878号公報 特許第4776736号公報 特開2012−20022号公報 特開2014−46187号公報 特開2011−5219号公報 特開2001−27083号公報
ところで、前記特許文献2に開示される介護用車椅子は、装置自体が簡単ではあるが、フレーム体上に展開されて座面を形成する座面部材を抜き差しする必要があり、何よりも、座面部材を抜き差しする際には、座面部材が折り畳む高さ以上に被介護者の臀部を挙げる必要があり、介護者にとって、足腰の弱まった被介護者の腰を挙げることは負担の多い作業であった。
さらに、取り外した座面部材の置き場が無い場合には作業がしづらく、部材が傷つきやすく、また、紛失することもあった。
また、介護用車椅子のキャスターとしては、通常2個の前輪とベッド下に差し込む側の2個の後輪が配置されるが、被介護者Aの移動の際には、これら計4個のキャスターをロックしなければならないが、介護用車椅子にロック機能があっても徹底されず、特に、ベッドに差し込む側のキャスターのロック/ロック解除がしづらく、被介護者がベッドから介護用車椅子に移動する時、又は、逆に介護用車椅子からベッドに移動する時、被介護者が介護用車椅子自体を支えにすることが多々あり、この場合に介護用車椅子が動いてしまって、このため被介護者が転倒したり、介護用車椅子が前後に移動して思わぬ怪我をするといった事故が想定されていた。
本発明の課題は、介護用車椅子において、座面部材を折り畳むことなく、座面部材が平面のままベッドと被介護者の臀部の間に進退することができ、足腰の弱まった被介護者の腰を少しだけ挙げるだけでよく、被介護者の介護用車椅子からの乗り降りが容易な介護用車椅子を提供しようとするものであり、また、取り外し部材を無くして、部材の傷つき防止や、紛失防止に役立てる介護用車椅子を提供しようとするものである。
また、介護用車椅子を簡単に床に固定でき、被介護者の転倒事故を防ぐ介護用車椅子を提供しようとするものである。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、介護用車椅子の座部は、座面部材が連続し折り畳み及び展開可能な複数の短冊状の板状体であって、該短冊状の板状体の両端の支持部は、椅子の両側に設けられた一対の案内部材に沿って移動可能であり、前記案内部材は、下部水平案内部と、上部水平案内部と、これらを繋ぐ垂直案内部とを備え、前記座面部材は前記下部水平案内部と前記上部水平案内部との移動に際して前記垂直案内部を通過させ、被介護者が前記座面部材を通常の座部として使用する場合には、該座面部材は前記下部水平案内部に位置し、被介護者が他の装置と前記座面部材とを移動する場合には、前記座面部材は前記上部水平案内部に待機又は退避するように位置して、被介護者が前記一対の案内部材の間を車椅子の後方から出入り可能としたことを特徴とする介護用車椅子である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の介護用車椅子において、前記短冊状の板状体は、始端部の板状体と後端部の板状体の背面にハンドルを設けて、背面部材を案内部材に沿って移動可能にしたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載の介護用車椅子において、前記短冊状の板状体は、クラッチ装置に設けた操作コードを操作することにより案内部材に沿って移動可能にしたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1又は2又は3に記載の介護用車椅子において、前記車椅子の脚部の前方及び後方にそれぞれ一対のキャスターを配置し、車椅子の適所にはこれらの複数のキャスターを一括して同時に操作する操作部及び操作レバーを設けたことを特徴とする。
請求項1の介護用車椅子の発明によれば、被介護者がベッド・トイレ・通常の椅子等から介護用車椅子に移動する際に、座面部材を折り畳むことなく、座面部材が平面状態でベッド等の装置と被介護者の臀部の間に差し込んだり、引き抜いたりして進退することができ、このため、足腰の弱まった被介護者の腰を少しだけ挙げるだけでよく、被介護者の介護用車椅子からの乗り降りが容易となり、介護者が1人でも被介護者の移動作業が簡単にでき、取り外し部材が無いので、部材が傷つくことがなく、紛失防止にもなる。
また、請求項2の介護用車椅子の発明によれば、ハンドルを操作することにより、案内部材での座面部材の移動が簡単になる。
さらに、請求項3の介護用車椅子の発明によれば、クラッチ装置に設けた操作コードを操作することにより、案内部材での座面部材を移動するようにしたので、介護者は勿論のこと、被介護者自身によっても座面部材の移動が簡単になる。
また、請求項4の介護用車椅子の発明によれば、複数のキャスターを一括して同時に操作する操作部及び操作レバーを設けたので、従来は、個々の4個のキャスターをロック/ロック解除しなければならず、介護用車椅子にロック機能があっても徹底されないことがあったが、簡単にキャスターを一括ロック/ロック解除でき、介護者がベッドから介護用車椅子に移動する時、又は、逆に介護用車椅子からベッドに移動する時、被介護者が介護用車椅子自体を支えにすることがあっても、介護用車椅子が確実に床に固定されて、被介護者の転倒を防止することができる。
本発明の実施例1の介護用車椅子の座面部材41を上部に退避させた状態の右側方からの外観斜視図、 本発明の実施例1の介護用車椅子の座面部材41を座れる状態した右側方からの外観斜視図、 実施例1の座面部材41の部分拡大斜視図、 介護用車椅子とベッドB上の被介護者の位置関係を示した説明図、 介護用車椅子の被介護者Aの臀部とベッドBの隙間に座面部材41を差し込むための状態を示した説明図、 介護用車椅子の被介護者Aの臀部と座面部材41に座らせた状態の説明図、 被介護者Aを介護用車椅子に移して移動する状態の説明図、 本発明の実施例2の介護用車椅子の座面部材41を座れる状態した右側方からの外観斜視図、 図8の側面図、 図8の正面図、 図11(a)は、実施例2の座面部材41を座れる状態の移動機構の分解斜視図、図11(b)は同座面部材41を上部に退避した状態の移動機構の分解斜視図、 本発明の実施例2の介護用車椅子の座面部材41を上部に退避させた状態した右側方からの外観斜視図、 図12の側面図である。
本発明の介護用車椅子の実施例を図面に沿って説明する。
図1は、実施例1の介護用車椅子1において、座面部材41が上方に移動した待機状態にある全体の右側上方からの外観斜視図であり、図2は、図1において、座面部材41が下方に移動して、被介護者Aが座面部材41に座れる状態にある全体の右側上方からの外観斜視図、図3は座部4を構成する座面部材41の部分拡大斜視図である。
図1、図2において、介護用車椅子1は、両側下部に左右連結枠16で連結された一対の脚部12a,12bが配置され、各脚部12a,12bの前方には大径の双輪キャスター21が配置され、後方には小径の双輪キャスター22が配置されている。
これは、通常キャスター径が大きいほど走行性が良いが、介護用車椅子1の後方のキャスター22はベッドの下などに差し込むので小径で、脚部12a,12bの床から上面の距離は短いほうが扱い易いからである。
この一対の脚部12a,12bの上面前方には、対向位置に折り畳める足載台121が設けられ、さらに、脚部12a,12bからテーブル部3がテーブル支持部13によってテーブル部3が固定され、テーブル部3の底面31の適所には、複数のキャスター2(21,22)のロック及びロック解除を一括して同時に操作する操作部23(操作レバー231を含む。図10、13等を参照)が設けられ、これらは前掲特許文献5に開示されているような操作伝達機構(図示せず)であるワイヤーや分岐盤により連結され、操作レバー231の作動がワイヤーによりキャスター2に伝達される機構となっている。
操作レバー231はロック操作とした場合、常時、複数のキャスター2(21,22)は一括してロックされ、介護用車椅子1は床に対して確実に固定される。
逆に、操作レバー231を掴んでロック解除操作した時は、複数のキャスター2(21,22)はロック解除され、介護用車椅子1は移動可能となる。
なお、実施例1では操作部23、操作レバー231をテーブル部3に配置したが、介護者Cが介護用車椅子1を後から押す場合に便利なように、案内部材42等に配置してもよい。
また、テーブル部3の上面の前方には被介護者Aが掴まる把持部32が設けられている。
次に、座部4を説明するが、座面部材41は脚部12a,12bの上面ほぼ中央部に座部4を支持する座部支持部14が設けられる。
座部4は、図3に示すような座面部材41が連続し折り畳み及び展開可能な複数の短冊状の板状体411からなり、短冊状の板状体411の長手方向の両端には支持部412が設けられ、支持部412の先端は棒状体413で、図1、2に示すように、棒状体413は案内部材42に沿って移動するが、案内部材42は脚部12の座面支持部材14に固着され、棒状体413は一対の案内部材42の嵌合レール421に嵌合している。
なお、座面支持部材14には肘掛け15も設けられている。
案内部材42の形状は、図1、2に示すように、下部水平案内部421、垂直案内部422、上方水平案内部423の約コ字状(約逆コ字状)を形成し、通常の座部4を形成する座面部材41として使用する場合には、座面部材41は下部水平案内部421に位置し、被介護者Aがベッドから座面部材41に腰掛ける場合及び介護用車椅子1からベッドBに移る場合には、座面部材41が上部水平案内部421に待機又は退避する位置となるようにしている。
実施例1では、座面部材41の移動手段としては、図3に示すように、短冊状の板状体411の始端部の板状体411aの背面にハンドル43aを設け、後端部の板状体411bの背面にハンドル43bを設けて、座面部材41を案内部材42に沿って上下に移動可能としている。
また、下部水平案内部421の 下部終端部421aには、始端部の板状体411aが下降した場合にそれを受け止めて軽く係止する係止機構424aを設け、形成した座部4を固定する(図4〜図7参照)。
この係止機構は弱い把持力の公知の機構でよいので詳細は省略する。
逆に、上部水平案内部423の上部終端部423bには、終端の板状体411bが上昇した場合にそれを受け止めて軽く係止する係止機構424bを設け、座面部材41を上方位置で待機又は退避させる状態に維持する(図5〜図7参照)。
ここで、実施例1の介護用車椅子1の使用方法は図4から図7に沿って説明する。
先ず、図4に示すように、被介護者AをベッドB(トイレや通常の椅子等の介護車椅子以外の装置)から介護用車椅子1に移動を開始する場合(図4〜図7で実線矢印を参照)には、介護用車椅子1の座面部材41を上方位置で待機又は退避させる状態に維持されており、被介護者AはベッドBの側部に座った状態でいれば、図1に示すように、座面部材41は下方には無いので、図5に示すように、介護用車椅子1は後部方向から、一対の案内部材42の間を被介護者Aが通過してベッドBの中央部に向けて進入することができる。
このような状態で、介護者Cはハンドル43aを掴んで、座面部材41を垂直案内部422に沿って下降させ、被介護者Aが臀部A1を少しベッドから少し浮かせる。
次に、図6で、介護者Cはハンドル43bを掴んで、座面部材41を下部水平案内部421に沿って水平に移動させ、ベッドBと被介護者Aの臀部A1との隙間に座面部材41を進入させる。
この際、下部水平案内部421では複数の座面部材41は平坦であるので、ベッドBと被介護者Aの臀部A1との間に少しの隙間(高さ)さえあれば座面部材41を進入させることが可能である。
そして、座面部材41の始端部の板状体411aが係止機構424aに係止されれば、被介護者Aは腰を下ろして座面部材41で形成される座部4に座れば、被介護者AのベッドBから介護用車椅子1の移動が完了する。
次いで、図7に示すように、被介護者Aは両足を足載台121に載せ、介護者Cは操作レバー231を操作して、介護用車椅子1を移動可能にして、トイレ等の所望の場所に移動することができる。
ここで、逆に、被介護者Aを介護用車椅子1からベッドBに移動を開始する場合(図4〜図7で点線矢印を参照)は上述した逆の動作をすればよい。
つまり、図7に示すように、被介護者Aを載せた介護用車椅子1を、図6に示すようにベッドCに移動させ、次に、図5に示すように、被介護者Aが臀部A1を少しベッドから少し浮かせ、介護者Cはハンドル43bを引っ張って座面部材41を退出させ、上方水平案内部423に移動させれば、図4に示すように、介護用車椅子1が移動しても、被介護者Aはそのままの状態でベッドBに座ったままの状態になり、被介護者Aを介護用車椅子1からベッドBに移動が完了する。
このように、実施例1の介護用車椅子1によれば、座面部材のハンドルを操作することにより、案内部材での座面部材を簡単に移動させ、被介護者がベッド・トイレ・通常の椅子等から介護用車椅子に移動する際に、座面部材を折り畳むことなく、座面部材が平面状態でベッド等の装置と被介護者の臀部の間に差し込んだり、引き抜いたりして進退することができ、このため、足腰の弱まった被介護者の腰を少しだけ挙げるだけでよく、被介護者の介護用車椅子からの乗り降りが容易となり、介護者の1人でも被介護者の移動作業が簡単にでき、取り外し部材が無いので、部材が傷つくことがなく、紛失防止にもなる。
また、複数のキャスターを一括して同時に操作する操作部及び操作レバーを設けたので、従来は、個々の4個のキャスターをロック/ロック解除しなければならず、介護用車椅子にロック機能があっても徹底されないことがあったが、簡単にキャスターを一括ロック/ロック解除でき、介護者がベッドから介護用車椅子に移動する時、又は、逆に介護用車椅子からベッドに移動する時、被介護者が介護用車椅子自体を支えにすることがあっても、介護用車椅子が床に固定され、被介護者が介護用車椅子につかまっても被介護者が転倒したりすることを防止できる。
次に、実施例2の介護用車椅子1を図8〜図13に沿って説明するが、座面部材41を操作する構成、案内部材42の構成や作動が実施例1と異なるだけであるので、これ以外の構成及びその説明は、実施例1についての記載を援用することとし、ここでは割愛する。
実施例2では、図8から図10に示すように、座面部材41が下部水平案内部421に位置し座部4を形成する。
座面部材41の移動機構は、その部分だけを分解した斜視図の図11(a)に示すように、集合した座面部材41の先端の板状体411a(図3参照)の両支持部412(図3参照)には、連続する短冊状の板状体411を並列連結した座面部材41を引っ張るワイヤー5の一端が取り付けられ、このワイヤー5は案内部材42によって案内されて、このワイヤー5の他端は巻取りドラム61に固定され、図11(b)に示すように、座面部材41を上方水平案内部423に収納する場合に巻取られる。
この巻取り繰出し装置6は、巻取りドラム61にワイヤー5を巻き上げ、巻取りドラム61の両端の軸62には、ブラインドの巻き上げ等に多用されている前掲特許文献6等に示される双方向クラッチ(2ウェイクラッチ)等のクラッチ装置63が取り付けられ、このクラッチ装置63には環状の操作コード64がテーブル部3の近傍まで垂れ下がっている。
ここで、座面部材41を移動させるには、操作コード64のどちらか一方を手で引っ張って、巻取りドラム61の正方向(図11では実線の矢印:繰出し)或いは逆方向(図11では点線の矢印:巻取り)に回転させて繰出し又は巻取りを行い、手を離せば双方向クラッチのクラッチ装置63により巻取りドラム61の回転が停止し、ワイヤー5の繰出し又は巻取りを停止する。
図8から図10では、座部4は被介護者Aが座れる状態にあり、座部4に被介護者Aを座らして介護用車椅子1を移動する。
実施例2でも実施例1と同様に、被介護者AをベッドB(トイレや通常の椅子等の介護車椅子以外の装置)から介護用車椅子1に移動を開始する場合や、逆に、被介護者Aを介護用車椅子1からベッドBに移動を開始する場合には、図11(b)、図12、図13に示すように、座面部材41を上方水平案内部423の位置に退避させる(巻取る)必要があるが、この場合には操作コード64のどちらかを手で引っ張って、巻取りドラム61を回転させ(図11では点線の矢印)、ワイヤー5を巻き上げ、ワイヤー5の先端部51に取り付けた座面部材41を引っ張り挙げる。
操作コード64から手を離せば双方向クラッチのクラッチ装置63により巻取りドラム61の回転が停止し、その位置で座面部材41の移動も停止する。
このときの介護用車椅子1の使用方法は、実施例1の場合と同じである。
なお、上方水平案内部423の位置に退避させる座面部材41は、必ずしも平坦である必要がないので、図11(b)に示すように、コンパクトに折り畳にすることもできるが、ワイヤー5が繰り出される場合には、座面部材41の自重で下に落ちるように、多少、垂直案内部422に座面部材41の一部があるような状態に保持されている。
逆に、前述の状態から 図8から図10の座部4に被介護者Aが座れる状態にするには、繰出す(巻戻す)方向に操作コード64を引っ張れば(図11では実線の矢印)、巻取りドラム61は巻き上げられているワイヤー5を繰出す方向に回転し、ワイヤー5の先端部51に取り付けた座面部材41は、座面部材41の自重により先端の板状体411a(図3参照)は、垂直案内部422を落下し、さらに下部水平案内部421の下部終端部421aまでスライドする。
なお、先端の板状体411aを下部水平案内部421の下部終端部421a(図1,図6,図7等参照)にまで移動させるには、下部水平案内部421の先端が多少低くなるように傾斜させても良い。
そのため、実施例1の係止機構424aは必要ないが、必要であれば公知の係止機構設置してもよい。
実施例2の介護用車椅子1によれば、大凡、実施例1の作用を有するが、実施例1の座面部材のハンドル操作とは異なり、クラッチ装置63に設けた操作コード64を操作することにより、案内部材42での座面部材41を移動するようにしたので、介護者は勿論のこと、被介護者自身による場合も座面部材41の移動が簡単になる。
なお、本発明の特徴を損なうものでなければ、上記の各実施例に限定されるものでないことは勿論である。
A・・被介護者、A1・・臀部、B・・ベッド(他の装置)、C・・介護者
1・・介護用車椅子
12a,12b・・脚部
121・・足載台
13・・テーブル支持部
14・・座部支持部材
15・・肘掛け
16・・左右連結枠
2・・キャスター
21・・大径の双輪キャスター
22・・小径の双輪キャスター
23・・操作部
231・・操作レバー
3・・テーブル部
31・・底面
32・・把持部
4・・座部
41・・座面部材
411,411a,411b・・板状体
412・・支持部
413・・棒状体
42・・案内部材
421・・下部水平案内部
421a・・下部終端部
422・・垂直案内部
423・・上方水平案内部
423b・・上部終端部
424a,424b・・係止機構
43a,43b・・ハンドル
44・・嵌合レール
5・・ワイヤー
51・・先端部
6・・巻取り繰出し装置
61・・巻き取りドラム
62・・軸
63・・クラッチ装置(双方向クラッチ)
64・・操作コード

Claims (4)

  1. 介護用車椅子の座部は、座面部材が連続し折り畳み及び展開可能な複数の短冊状の板状体であって、
    該短冊状の板状体の両端の支持部は、椅子の両側に設けられた一対の案内部材に沿って移動可能であり、
    前記案内部材は、下部水平案内部と、上部水平案内部と、これらを繋ぐ垂直案内部とを備え、前記座面部材は前記下部水平案内部と前記上部水平案内部との移動に際して前記垂直案内部を通過させ、
    被介護者が前記座面部材を通常の座部として使用する場合には、該座面部材は前記下部水平案内部に位置し、
    被介護者が他の装置と前記座面部材とを移動する場合には、前記座面部材は前記上部水平案内部に待機又は退避するように位置して、被介護者が前記一対の案内部材の間を車椅子の後方から出入り可能としたことを特徴とする介護用車椅子。
  2. 前記短冊状の板状体は、始端部の板状体と後端部の板状体の背面にハンドルを設けて、背面部材を案内部材に沿って移動可能にしたことを特徴とする請求項1に記載の介護用車椅子。
  3. 前記短冊状の板状体は、クラッチ装置に設けた操作コードを操作することにより案内部材に沿って移動可能にしたことを特徴とする請求項1に記載の介護用車椅子。
  4. 前記車椅子の脚部の前方及び後方にそれぞれ一対のキャスターを配置し、車椅子の適所にはこれらの複数のキャスターを一括して同時に操作する操作部及び操作レバーを設けたことを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の介護用車椅子
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2023064357A (ja) * 2021-10-26 2023-05-11 強 下山 介護用移動式人体吊り上げリフト

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