JP2016054613A - 充電装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の電源ユニットのうちの1つに異常が発生しても、充電開始時の処理負担の増大を伴うことなく、他の正常な電源ユニットにより充電を行うことを可能にする。
【解決手段】外部から供給される交流電力を直流電力に変換し、互いに並列に接続され、被充電装置に直流電力を供給する複数の電力変換手段11(#1)〜(#4)と、複数の電力変換手段の回路接続構成の設定を制御する制御手段と12とを備え、複数の電力変換手段は、それぞれ、自身の異常発生の有無を検知し、異常発生を検出すると、制御手段に、異常発生を通知する異常検知通知手段111を有し、制御手段は、異常検知通知手段により通知された異常発生の電力変換手段を不揮発性メモリに蓄積する蓄積手段121と、異常解除の動作をトリガーにして、蓄積手段により蓄積された異常発生の電力変換手段を除外して、電力変換手段の回路接続構成を設定させる構成制御手段124と、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】外部から供給される交流電力を直流電力に変換し、互いに並列に接続され、被充電装置に直流電力を供給する複数の電力変換手段11(#1)〜(#4)と、複数の電力変換手段の回路接続構成の設定を制御する制御手段と12とを備え、複数の電力変換手段は、それぞれ、自身の異常発生の有無を検知し、異常発生を検出すると、制御手段に、異常発生を通知する異常検知通知手段111を有し、制御手段は、異常検知通知手段により通知された異常発生の電力変換手段を不揮発性メモリに蓄積する蓄積手段121と、異常解除の動作をトリガーにして、蓄積手段により蓄積された異常発生の電力変換手段を除外して、電力変換手段の回路接続構成を設定させる構成制御手段124と、を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、外部から供給される電力を変換して被充電装置を充電するための充電装置及びその制御方法に関する。
フォークリフト、電気自動車、ハイブリッドカー等の電動車両のような被充電装置に搭載される大容量の電池を充電する充電装置として、電力会社から供給される交流電力を直流電力に変換し、被充電装置の電池に適した直流電圧に変換して充電電流を出力する充電装置が用いられる。
このような充電装置の内部構成として、大容量の電池に多量の電流を供給し、該電池を短時間で充電することができるようにするために、充電電流を出力する電源ユニットを複数設け、該複数の電源ユニットを並列に接続して、各電源ユニットから出力される充電電流の総和の充電電流が被充電装置の電池に供給される構成が用いられる。
図5は、複数の電源ユニットを備えた充電装置の構成例を示す。図5では、第1〜第4の4つの電源ユニット51(#1)〜51(#4)を備えた充電装置50の構成例を示す。第1〜第4の電源ユニット51(#1)〜51(#4)は、外部の交流電力線にコネクタ53を介して接続される交流電力線54から交流電流(AC)を入力する。
そして、各電源ユニット51(#1)〜51(#4)は、交流電流(AC)を、被充電装置(図示省略)の定格に適した直流電流(DC)に変換し、直流電力線55からコネクタ56を介して該直流電流(DC)を被充電装置に充電電流として給電する。
第1〜第4の電源ユニット51(#1)〜51(#4)の入力側及び出力側は、並列に接続され、第1〜第4の電源ユニット51(#1)〜51(#4)から出力される直流電流(DC)は合成され、その総和の充電電流が充電装置50から供給される。
第1〜第4の電源ユニット51(#1)〜51(#4)は、それぞれ、制御ユニット52とCAN通信線等の通信線で接続され、各電源ユニット51(#1)〜51(#4)の動作は、制御ユニット52により該通信線を介して制御され、また、各電源ユニット51(#1)〜51(#4)の異常発生に対する制御も制御ユニット52により実施される。
図6に従来の充電装置の制御フローの例を示す。充電装置50は、電源が投入され、各電源ユニット51(#1)〜51(#4)及び制御ユニット52が起動されて活性状態になると、制御ユニット52は、各電源ユニット51(#1)〜51(#4)に対して異常発生の有無の確認を行う(S61)。
ここで、第4の電源ユニット51(#4)に異常が発生し、制御ユニット52が第4の電源ユニット51(#4)の異常を認識したとする(S62)。すると、制御ユニット52は、充電装置50の状態を示す状態表示部(図示省略)に、異常(エラー)の発生を示すエラーランプ点灯の指令を送出し、全ての電源ユニット51(#1)〜51(#4)の動作を停止させ、充電装置50の充電動作を停止させる(S63)。
一方、前述のステップS61の異常発生有無の確認において、いずれの電源ユニット51(#1)〜51(#4)にも異常発生が確認されない場合、制御ユニット52は、充電装置50の状態を示す状態表示部(図示省略)に、待機ランプ点灯の命令を送出し、被充電装置への充電の開始を待機する(S64)。
図5に示すような複数の電源ユニット51(#1)〜51(#4)を備えた充電装置50は、例えば下記の特許文献1等にも記載されている。特許文献1に記載の充電装置は、外部から供給される交流電流を直流電流に変換して被充電装置に供給する、独立して動作する複数の電源ユニットを備える。そして、充電開始時に制御ユニットが被充電装置の充電情報及び各電源ユニットの異常発生情報を確認し、それらの情報を基に、充電に用いる電源ユニットの個数を制御する構成を有している。
図5に示すような複数の電源ユニット51(#1)〜51(#4)を備えた充電装置50において、図6に示す制御フローのように、何れか1つの電源ユニット51で異常が発生すると、全ての電源ユニット51を停止させる制御では、異常が発生した電源ユニット51の修復又は交換等がサービスマンによって行われるのを待たなければ、該充電装置50により充電することができない。
そのため、緊急時等において早急に被充電装置に充電する必要が有る場合でも、サービスマンの到来を待ち、電源ユニット51の異常が解除された後でなければ、被充電装置への充電を行うことができないという問題があった。
また、特許文献1に記載のように、充電開始時ごとに常に複数の電源ユニット51の異常発生の有無を確認し、異常発生の検知時に、異常発生の電源ユニット51を除外する回路接続構成の制御を行い、その後に充電を開始する制御では、被充電装置に充電する際に、毎回、充電開始時に異常発生確認の処理負担が加わり、また、異常発生の検知時に異常の電源ユニット51を除外する回路接続構成制御の処理負担がさらに加わり、その分、充電時間が長引いてしまうという問題があった。
上記課題に鑑み、本発明は、複数の電源ユニットを備えた充電装置において、何れか1つの電源ユニットに異常が発生した場合でも、充電開始時の処理負担の増大を伴うことなく、他の正常な電源ユニットで充電を行うことを可能にし、それにより充電電流が減少して満充電までの時間は長くなるが、サービスマンによる電源ユニットの修復を待つことなく、早急に被充電装置に充電を行うことができる充電装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
本発明の一つの形態に係る充電装置は、外部から供給される交流電力を直流電力に変換し、互いに並列に接続され、被充電装置に直流電力を供給する複数の電力変換手段(電源ユニット)と、前記複数の電力変換手段の回路接続構成の設定を制御する制御手段(制御ユニット)とを備え、前記複数の電力変換手段は、それぞれ、自身の異常発生の有無を検知し、異常発生を検出すると、前記制御手段に、異常発生を通知する異常検知通知手段を有し、前記制御手段は、前記異常検知通知手段により通知された異常発生の電力変換手段を不揮発性メモリに蓄積する蓄積手段と、異常解除の動作をトリガーにして、前記蓄積手段により蓄積された異常発生の電力変換手段を除外して、前記電力変換手段の回路接続構成を設定させる構成制御手段と、を有する。
また、前記制御手段は、前記異常検知通知手段により前記異常発生が通知されると、異常発生の状態であることを表示手段に表示させ、前記構成制御手段により前記電力変換手段の回路接続構成が正常に設定されたとき、充電可能であることを前記表示手段に表示させる状態表示制御手段を備える。
また、前記制御手段は、前記蓄積手段により蓄積された異常発生の電力変換手段を除外する構成に代えて、異常発生の電力変換手段と前記制御手段とを接続する通信線が切り離された後に、異常解除の動作をトリガーとして、切り離されていない正常な前記電力変換手段の回路接続構成を設定させる構成制御手段を有するようにしてもよい。
本発明によれば、複数の電源ユニットを備えた充電装置において、何れか1つの電源ユニットに異常が発生しても、該異常の発生検知時に該異常の電源ユニットを不揮発性メモリに蓄積し、異常解除の動作をトリガーにして、不揮発性メモリに蓄積された異常の電源ユニットを除外した電源ユニットの回路接続構成を設定する制御を行うことにより、充電開始時の処理負担の増大を伴うことなく、正常な電源ユニットにより充電を行うことが可能になり、サービスマンによる電源ユニットの修復を待つことなく、早急に被充電装置に充電を行うことが可能になる。
本発明に係る実施形態について以下に図面を参照して説明する。図1に本実施形態の充電装置の構成例を示す。図1では、第1〜第4の4つの電源ユニット11(#1)〜11(#4)を備えた充電装置10の構成例を示している。なお、図5で説明した充電装置50の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
第1〜第4の電源ユニット11(#1)〜11(#4)は、外部の交流電力線(図示省略)にコネクタ53を介して接続される交流電力線54からの交流電流(AC)を、被充電装置(図示省略)の定格に適した直流電流(DC)に変換し、該直流電流(DC)を、並列に接続された直流電力線55を通し、コネクタ56を介して接続される被充電装置(図示省略)に充電電流として給電する。各電源ユニット11(#1)〜11(#4)は、それぞれ電力変換手段に相当する。
各電源ユニット11(#1)〜11(#4)は、制御ユニット12により、動作が制御され、また、制御ユニット12によるファームウェア等の設定制御により、充電電流供給回路としての回路構成への組み入れ及び該回路構成からの切り離しによる除外を含む回路接続構成が制御される。制御ユニット12は、複数の電力変換手段を制御する制御手段に相当する。
各電源ユニット11(#1)〜11(#4)は、それぞれ、自ユニットの異常発生の有無を監視し、異常発生を検知すると、制御ユニット12に異常発生を通知する異常検知通知部111を備える。また、各電源ユニット11(#1)〜11(#4)は、制御ユニット12からの指令に応じて、充電電流供給回路としての回路接続構成の設定を変更する構成設定部112を備える。
制御ユニット12は、異常検知通知部111により通知された異常の電源ユニット11の識別情報を含むエラーコードを不揮発性メモリに蓄積させるエラーログ蓄積部121を備え、異常発生を示す異常ランプ点灯等の表示の命令を状態表示部に送出する状態表示制御部122を備える。
また、制御ユニット12は、異常解除の操作を検知する異常解除検知部123を備え、該異常解除の操作の検知をトリガーとして、エラーログ蓄積部121により蓄積された異常の電源ユニット11を除外して、正常な各電源ユニット11だけで充電電流供給回路の回路接続構成を設定するよう指令する構成制御部124を備える。
図2は、本実施形態の電源ユニット及び制御ユニットの回路構成の例を示す。電源ユニット11は、PFC回路(AC/DC回路)21、絶縁型DC/DCコンバータ回路22、非絶縁型DC/DCコンバータ回路23、AC/DC回路24、及び電源ユニットマイコン25を備える。
PFC回路(AC/DC回路)21は、交流電力線54から供給される交流電流を一定電圧の直流電流に変換する。絶縁型DC/DCコンバータ回路22は、PFC回路(AC/DC回路)21からの直流電流を、所望の電圧の直流電流に変圧する。非絶縁型DC/DCコンバータ回路23は、絶縁型DC/DCコンバータ回路22からの直流電流を、さらに所望の電圧の直流電流に変圧し、該直流電流を直流電力線55から出力する。
絶縁型DC/DCコンバータ回路22では、入力側基準電位線と出力側基準電位線とが完全に絶縁されているのに対して、非絶縁型DC/DCコンバータ回路23では、入力側基準電位線と出力側基準電位線とが電気的に繋がっている。絶縁型のコンバータを使用することにより、入出力間の電源及び基準電位を完全に分離することができるため、電源線又は基準電位線を経由する不要電流の回り込みを防ぐことができる。
PFC回路(AC/DC回路)21、絶縁型DC/DCコンバータ回路22、及び非絶縁型DC/DCコンバータ回路23により、充電電流供給回路20を構成する。電源ユニット11のAC/DC回路24は、交流電力線54からの交流電流を、電源ユニットマイコン25の動作に適した電圧の直流電流に変換し、該直流電流を電源ユニットマイコン25に供給する。
電源ユニットマイコン25は、PFC回路(AC/DC回路)21、絶縁型DC/DCコンバータ回路22、及び非絶縁型DC/DCコンバータ回路23を制御するとともに、それらの各回路の出力電圧や出力電流や温度等の状態を不図示のセンサにより監視し、それらの値が所定の許容範囲外となるなど、異常発生を検知すると、該異常発生の電源ユニット11の識別情報を制御ユニット12に通知する異常検知通知部111としての機能を有する。
なお、「マイコン」は、集積回路に実装されたコンピュータシステム或いはプロセッサであり、マイクロコンピュータ又はマイクロコントローラと称されるものであるが、記載を簡潔にするため、ここでは単に「マイコン」と記す。
また、電源ユニットマイコン25は、PFC回路(AC/DC回路)21、絶縁型DC/DCコンバータ回路22、及び非絶縁型DC/DCコンバータ回路23の充電電流供給回路20のファームウェア等の回路接続構成を管理し、制御ユニット12からの指令に応じて、それらを交流電力線54又は直流電力線55から切離し、又は、それらに接続して充電電流供給回路20として組み入れるなど、回路接続構成を変更/設定する構成設定部112としての機能を有する。
一方、制御ユニット12は、AC/DC回路26、制御ユニットマイコン27、不揮発性メモリ(EEPROM等)28、及び状態表示ランプ点灯部29を備える。AC/DC回路26は、交流電力線54からの交流電流を、制御ユニットマイコン27に適した電圧の直流電流に変換し、該直流電流を制御ユニットマイコン27に供給する。
制御ユニットマイコン27は、電源ユニットマイコン25との通信機能を有し、電源ユニットマイコン25から異常の電源ユニット11の識別情報を含むエラーコードを受け取ると、該エラーコードをエラーログ情報として不揮発性メモリ28に蓄積させるエラーログ蓄積部121としての機能を有する。
また、制御ユニットマイコン27は、異常解除の操作を検知する異常解除検知部123としての機能を有し、該異常解除の操作の検知をトリガーとして、エラーログとして蓄積されている異常の電源ユニット11を除外して、正常な電源ユニット11の充電電流供給回路20だけからの直流電流が直流電力線55に出力される接続回路構成の設定となるよう、各電源ユニット11の電源ユニットマイコン25に指令する構成制御部124としての機能を備える。
また、制御ユニットマイコン27は、電源ユニットマイコン25からエラーコードを受け取ると、状態表示ランプ点灯部29に対して、異常発生を示す異常ランプを点灯させるよう制御する状態表示制御部122としての機能を有する。
状態表示ランプ点灯部29は、充電装置10の状態を表示する幾つかの状態表示ランプの点灯/消灯を、制御ユニットマイコン27の指令に応じて制御する。状態表示ランプは、充電装置10の筐体の外面部に備えられる。
図3に充電装置10の筐体の外面部の一例を示す。図3に示すように、充電装置10の筐体の外面部には、停止(STOP)ボタン31、完了(UP)ランプ32、待機(STANDBY)ランプ33、充電(CHARGE)ランプ34、エラー(ERROR)ランプ35、非常停止(EMERGENCY)ボタン36等が設けられる。
停止(STOP)ボタン31は、充電を停止させるためのボタンであるが、この停止(STOP)ボタン31の長押しを、異常解除検知部123により異常解除の要求として検知するように、制御ユニットマイコン27を構成することができる。
完了(UP)ランプ32の点灯は、充電が完了した状態であることを表示する。待機(STANDBY)ランプ33の点灯は、充電が可能であり充電開始を待機している状態であることを表示する。充電(CHARGE)ランプ34の点滅は、充電中の状態であることを表示する。エラー(ERROR)ランプ35の点灯は、充電装置10に異常が発生した状態であることを表示する。非常停止(EMERGENCY)ボタン36は、非常時に充電装置10を停止させるためのボタンである。その他、図示省略の電源ボタン等が設けられる。
図4に本実施形態の充電装置の制御フローの例を示す。本実施形態の充電装置は、電源が投入され、電源ユニット11及び制御ユニット12が起動されて活性状態になると、第1〜第4の電源ユニット11の電源ユニットマイコン25は、自身の電源ユニット11の異常発生の有無を確認する(S41)。
ここで、第4の電源ユニット11(#4)の電源ユニットマイコン25が自身の電源ユニット11(#4)の異常を検知したとすると、該電源ユニットマイコン25は、制御ユニットマイコン27に、CAN通信線CANH,CANLを介して、異常発生を知らせるエラーコードを送信する(S42)。該エラーコードには、電源ユニット11(#4)を識別するための識別情報を含んでいる。
制御ユニットマイコン27は、第4の電源ユニット11(#4)から送信されたエラーコードを受信し、該エラーコードを不揮発性メモリ28に蓄積させる(S43)。そして、制御ユニットマイコン27の状態表示制御部122は、状態表示ランプ点灯部29に異常ランプ35を点灯させ、異常発生を表示させる(S44)。
そして、異常ランプ35の点灯を目視したユーザ等が、異常解除の操作、例えば、停止ボタン31の長押し等を行うと(S45)、制御ユニットマイコン27の異常解除検知部123は、該異常解除の操作(停止ボタンの長押し等)を検出する(S46)。なお、異常解除は、充電装置10の電源再投入等による再起動によるものとしてもよい。
異常解除の操作の検出、又は充電装置10の再起動による異常解除の動作をトリガーとして、制御ユニットマイコン27は、構成制御部124により、不揮発性メモリ28に蓄積されているエラーログを読み取り、第4の電源ユニット11(#4)の異常を認識し、該第4の電源ユニット11(#4)を除外して充電装置10のファームウェア等による回路接続構成を再設定するよう制御する(S47)。
すなわち、制御ユニットマイコン27の構成制御部124は、正常な第1〜第3の電源ユニット11(#1)〜11(#3)で充電電流を供給するよう、CAN通信線CANH,CANLを介して、各電源ユニット11(#1)〜11(#4)の電源ユニットマイコン25に回路接続構成の再設定(更新)を指示する。
そして、第4の電源ユニット11(#4)を除外した正常な第1〜第3の電源ユニット11(#1)〜11(#3)だけによる充電装置10の回路接続構成が正常に再設定されたか否かを判定し(S48)、正常に再設定された場合、状態表示制御部122は、状態表示ランプ点灯部29に待機ランプ33を点灯させ、充電装置10が充電可能な状態であることを表示させる(S49)。
第1〜第3の電源ユニット11(#1)〜11(#3)だけによる充電装置10の回路接続構成が正常に再設定されなかった場合、ステップS44に戻り、状態表示制御部122は、状態表示ランプ点灯部29に異常ランプ35を点灯させ、異常発生の状態であることを示す表示をさせたままとする。
また、前述のステップS41において、第1〜第4の電源ユニット11の何れの電源ユニットマイコン25でも、自身の電源ユニット11の異常発生が検知されたかった場合、状態表示制御部122は、状態表示ランプ点灯部29に待機ランプ33を点灯させ、充電装置10が充電可能な状態であることを表示させる(S49)。
このように本実施形態では、活性状態の各電源ユニット11(#1)〜11(#4)の各電源ユニットマイコン25は、自ユニットに異常が発生したことを検知すると、該異常の発生を検知した時点で、異常発生(エラー内容)を表すエラーコードを、制御ユニットマイコン27に送信し、制御ユニットマイコン27では、該エラーコードを不揮発性メモリ28にエラーログとして蓄積する。
電源ユニットマイコン25と制御ユニットマイコン27との間の通信異常時は、制御ユニットマイコン27が、通信を正常に行うことができない電源ユニットマイコン25を特定し、該特定した電源ユニットマイコン25の電源ユニット11の識別情報を含む通信異常のエラーコードを不揮発性メモリ28にエラーログとして蓄積する。
そして、充電装置10の異常解除の操作、又は充電装置10の再起動等による異常解除の動作をトリガーとして、制御ユニットマイコン27は、不揮発性メモリ28のエラーログを読み取り、通信異常を含む異常の電源ユニット11を認識し、該異常の電源ユニット11を除外して、正常性な電源ユニット11だけで充電電流供給回路20の回路接続構成を設定し、充電が可能な状態に設定する。
上述の構成により、複数の電源ユニット11(#1)〜11(#4)のうち何れかの電源ユニットに異常が発生した場合でも、正常な電源ユニットのみを用いて充電することが可能になり、サービスマンによる異常の電源ユニットの修復を待つことなく、ユーザは充電装置10を用いて被充電装置に充電を行うことが可能になる。
また、異常な電源ユニットの識別情報が不揮発性メモリにエラーログとして蓄積されているため、サービスマンは、該エラーログを読み取ることにより、異常の電源ユニットを直ちに特定することが可能となる。
なお、上記実施形態では、異常解除の操作の検知をトリガーとして、エラーログ蓄積部121に蓄積されている異常の電源ユニット11を除外して、正常な電源ユニット11の充電電流供給回路20だけからの直流電流が直流電力線55に出力される接続回路構成の設定となるよう、各電源ユニット11の電源ユニットマイコン25に指令する構成制御部124としたが、別の構成でも良い。
例えば、制御ユニットマイコン27は、電源ユニットマイコン25から異常の電源ユニット11の識別情報を含むエラーコードを受け取ると、該エラーコードをエラーログ蓄積部12に蓄積するとともに、エラーランプ35を点灯しユーザに知らせる。そして、ユーザは蓄積されたエラーコードを参照して、制御ユニット12と故障した電源ユニット11と接続する通信線(その他の信号線を含んでもよい)のコネクタを外して切り離す。
制御ユニットマイコン27は、故障した電源ユニット11の通信線のコネクタが切り離された後、異常解除の操作の検知をトリガーとして、切り離されていない正常な電源ユニット11の充電電流供給回路20だけからの直流電流が直流電力線55に出力される接続回路構成の設定となるよう、各電源ユニット11の電源ユニットマイコン25に指令する構成制御部124としての機能を備えても良い。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、以上に述べた実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成又は実施形態を取ることができる。例えば、充電装置10の状態表示には、ランプに代えて他の発光部材や表示素子等を用いることができる。また、異常解除の操作として、停止ボタン31の長押し以外に、リセットボタン等を設ける等、種々の改変を行うことができる。
10 充電装置
11(#1)〜11(#4) 電源ユニット
111 異常検知通知部
112 構成設定部
12 制御ユニット
121 エラーログ蓄積部
122 状態表示制御部
123 異常解除検知部
124 構成制御部
53 コネクタ
54 交流電力線
55 直流電力線
56 コネクタ
11(#1)〜11(#4) 電源ユニット
111 異常検知通知部
112 構成設定部
12 制御ユニット
121 エラーログ蓄積部
122 状態表示制御部
123 異常解除検知部
124 構成制御部
53 コネクタ
54 交流電力線
55 直流電力線
56 コネクタ
Claims (6)
- 外部から供給される交流電力を直流電力に変換し、互いに並列に接続され、被充電装置に直流電力を供給する複数の電力変換手段と、
前記複数の電力変換手段の回路接続構成の設定を制御する制御手段と、
を備え、
前記複数の電力変換手段は、それぞれ、自身の異常発生の有無を検知し、異常発生を検出すると、前記制御手段に、異常発生を通知する異常検知通知手段を有し、
前記制御手段は、前記異常検知通知手段により通知された異常発生の電力変換手段を不揮発性メモリに蓄積する蓄積手段と、異常解除の動作をトリガーとして、前記蓄積手段により蓄積された異常発生の電力変換手段を除外して、前記電力変換手段の回路接続構成を設定させる構成制御手段と、を有する
ことを特徴とする充電装置。 - 前記制御手段は、前記異常検知通知手段により前記異常発生が通知されると、異常発生の状態であることを表示手段に表示させ、前記構成制御手段により前記電力変換手段の回路接続構成が正常に設定されたとき、充電可能であることを前記表示手段に表示させる状態表示制御手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
- 外部から供給される交流電力を直流電力に変換し、互いに並列に接続され、被充電装置に直流電力を供給する複数の電力変換手段と、
前記複数の電力変換手段の回路接続構成の設定を制御する制御手段と、
を備え、
前記複数の電力変換手段は、それぞれ、自身の異常発生の有無を検知し、異常発生を検出すると、前記制御手段に、異常発生を通知する異常検知通知手段を有し、
前記制御手段は、異常発生の電力変換手段と前記制御手段とを接続する通信線が切り離された後に、異常解除の動作をトリガーとして、切り離されていない正常な前記電力変換手段の回路接続構成を設定させる構成制御手段を有する
ことを特徴とする充電装置。 - 外部から供給される交流電力を直流電力に変換し、互いに並列に接続され、被充電装置に直流電力を供給する複数の電源ユニットと、前記複数の電源ユニットの回路接続構成の設定を制御する制御ユニットと、を備えた充電装置の制御方法であって、
前記複数の電源ユニットが、それぞれ、自身の異常発生の有無を検知し、異常発生を検出すると、前記制御ユニットに、異常発生を通知する異常検知通知ステップを含み、
前記制御ユニットが、前記異常検知通知ステップにより通知された異常発生の電源ユニットを不揮発性メモリに蓄積する蓄積ステップと、異常解除の動作をトリガーとして、前記蓄積ステップにより蓄積された異常発生の電源ユニットを除外して、前記電源ユニットの回路接続構成を設定させる構成制御ステップとを含む
ことを特徴とする充電装置の制御方法。 - 前記制御ユニットは、前記異常検知通知ステップにより前記異常発生が通知されると、異常発生の状態であることを表示させ、前記構成制御ステップにより電源ユニットの回路接続構成が正常に設定されたとき、充電可能であることを表示させる状態表示制御ステップとを含むことを特徴とする請求項4に記載の充電装置の制御方法。
- 外部から供給される交流電力を直流電力に変換し、互いに並列に接続され、被充電装置に直流電力を供給する複数の電源ユニットと、前記複数の電源ユニットの回路接続構成の設定を制御する制御ユニットと、を備えた充電装置の制御方法であって、
前記複数の電源ユニットが、それぞれ、自身の異常発生の有無を検知し、異常発生を検出すると、前記制御ユニットに、異常発生を通知する異常検知通知ステップと、
前記制御ユニットが、異常発生の電源ユニットと前記制御ユニットとを接続する通信線が切り離された後に、異常解除の動作をトリガーとして、切り離されていない正常な前記電源ユニットの回路接続構成を設定させる構成制御ステップとを含む
ことを特徴とする充電装置の制御方法。
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2014
- 2014-09-04 JP JP2014179689A patent/JP2016054613A/ja active Pending
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