JP2016053874A - Rfidタグ及び管理システム並びにrfidタグの製造方法 - Google Patents

Rfidタグ及び管理システム並びにrfidタグの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016053874A
JP2016053874A JP2014179949A JP2014179949A JP2016053874A JP 2016053874 A JP2016053874 A JP 2016053874A JP 2014179949 A JP2014179949 A JP 2014179949A JP 2014179949 A JP2014179949 A JP 2014179949A JP 2016053874 A JP2016053874 A JP 2016053874A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inlay
molded product
rfid tag
antenna
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014179949A
Other languages
English (en)
Inventor
遠藤 貴則
Takanori Endo
貴則 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RF Tech Corp
Original Assignee
RF Tech Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by RF Tech Corp filed Critical RF Tech Corp
Priority to JP2014179949A priority Critical patent/JP2016053874A/ja
Publication of JP2016053874A publication Critical patent/JP2016053874A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】屋外に保管されるフレキシブルコンテナなどの保管容器に取り付けて使用する場合でも、RFIDタグを確実に動作させる。
【解決手段】保管容器に取り付けられるRFIDタグであって、アンテナとICチップとを含むインレイと、前記インレイを密封する第1樹脂からなる樹脂構造体と、で構成され、前記樹脂構造体は、前記インレイを配置する、予め形成された1次成型品と、前記1次成型品に配置された前記インレイを覆うように射出成型される2次成型品と、で構成され、前記インレイは、前記アンテナ及び前記ICチップを含むインレイ構造体と、前記アンテナ及び前記ICチップを覆う粘着材と、を含み、前記1次成型品は、前記インレイの前記粘着材に接触し、前記2次成型品は、前記インレイの前記インレイ構造体及び前記1次成型品に隙間無く密着している。
【選択図】図3

Description

本発明は、実装されたICチップに対して非接触でデータの読み書きを行うRFID(Radio Frequency Identification)システムに関し、特に、フレキシブルコンテナなどの保管容器に取り付けるRFIDタグ及びRFIDタグを用いてフレキシブルコンテナなどの保管容器に収容される保管物を管理する管理システム並びにRFIDタグの製造方法に関する。
土砂などの保管物の梱包、輸送に角形や円筒形の袋状の保管容器(フレキシブルコンテナと呼ぶ。)が使用されている。このフレキシブルコンテナは、ポリエチレンやポリプロピレン等の化学繊維で織られたシートとベルトとで構成され、ベルトの上部には長いループ部が形成されており、このループ部をフォークリフトやクレーン等で持ち上げてフレキシブルコンテナを移動させることにより、保管物が保管、管理される。
このようなフレキシブルコンテナに関して、例えば、下記特許文献1には、基布袋体と、前記基布袋体に縫着された縫着部、及び、前記基布袋体に縫着されない非縫着部、を有する吊りベルトと、前記基布袋体の側面の前記非縫着部に結束固定された結束ベルトと、を備え、前記結束ベルトが、隣の土嚢用袋体とも連結固定可能となっている土嚢用袋体が開示されている。
特開2013−241816号公報
ここで、放射性物質が飛散することによって汚染された地域を除染するために、その地域の土の表面を削り取ったり、草木を伐採したりすることが行われている。この削り取った土や伐採した草木をフレキシブルコンテナに収容して保管する場合、土や草木には微量の放射性物質が含まれており、勝手に持ち出されると放射能汚染が広がってしまうことから、フレキシブルコンテナは厳格に保管、管理することが求められる。
フレキシブルコンテナの保管、管理の方法としては、フレキシブルコンテナのシートに内容物やコンテナ番号、保管年月日、保管管理者などの識別情報を書き込んだり、フレキシブルコンテナのベルトに上記識別情報を書き込んだプレートなどを取り付けたりする方法がある。しかしながら、フレキシブルコンテナは屋外に保管され、風雨や日光に晒されるため、時間の経過に伴ってフレキシブルコンテナのシートやプレートに書き込んだ識別情報が消えてしまう恐れがある。また、フレキシブルコンテナは集合して保管されるため、書き込んだ識別情報が他のフレキシブルコンテナに重なって見えなくなる恐れもある。
一方、近年、ICチップを備えたRFIDタグとリーダ、ライタ又はリーダ/ライタ(以下、総称してリーダ/ライタと呼ぶ。)との間でデータの交信を行うRFIDシステムが普及している。このRFIDシステムは、RFIDタグ及びリーダ/ライタの各々に備えたアンテナを用いてデータの交信を行うため、RFIDタグをリーダ/ライタから離しても通信可能であり、また、汚れなどに強いという長所から、物流の管理等の様々な用途に利用されるようになってきており、このRFIDシステムを用いてフレキシブルコンテナを管理する方法が提案されている。
その際、フレキシブルコンテナはJIS規格(JIS Z1651-1988)に準拠しており、角型1t用のフレキシブルコンテナのサイズは860mm×860mm×1200mmと大きく、多数のフレキシブルコンテナが配置されている状態で各々のフレキシブルコンテナに取り付けたRFIDタグから識別情報を読み出す必要があることから、フレキシブルコンテナの管理には、LF帯〜UHF帯、特に、LF帯(125KHzや135KHz)、HF(13.35MHz)、UHF帯(920MHz)の周波数を利用するRFIDシステムが利用される。
上記RFIDタグは、一般にCuやAlなどの金属パターンからなるアンテナにICチップが実装された構造体(インレイと呼ぶ。)を樹脂で覆うことによって形成されるが、フレキシブルコンテナは屋外に設置され、風雨に晒されるため、水分が樹脂と樹脂の接続部分や樹脂内の気泡を通って内部に進入し、ICに影響して周波数が変化し、樹脂の誘電率が変化して通信距離が低下したり、インレイの金属部分(アンテナやアンテナとICチップの接続部分など)を腐食したりしてしまう。
特に、フレキシブルコンテナのような大きな物体に取り付けるRFIDタグは通信距離を長くするためにアンテナのサイズを大きくする必要があり、そのためにRFIDタグのサイズも大きくなる(長辺の長さが十数cmになる)ため、インレイを樹脂で覆う際に樹脂と樹脂の接続部分に隙間が入りやすくなる。また、RFIDタグのサイズが大きくなると、インレイを樹脂で覆う処理が困難になるため、通常、インレイを2つの樹脂成型品で挟み込み、2つの樹脂成型品を超音波等で接合する方法が用いられるが、この方法では2つの樹脂成型品の間に隙間が生じてしまい、水分の混入を効果的に防止することができず、防水規格(IP68)で定める防水性能を満足することができない。また、放射性物質を含む土や草木は長期間、確実に保管する必要があるため、周波数又は誘電率の変化による通信不良やインレイの腐食による動作不良を確実に防止する必要がある。このような背景から、耐環境性の高いRFIDタグの開発が求められている。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、屋外に保管されるフレキシブルコンテナなどの保管容器に取り付けて使用する場合であっても、確実に動作させることができるRFIDタグ及び保管容器に収容される保管物を確実に管理することができる管理システム並びにRFIDタグの製造方法を提供することにある。
本発明の一側面は、保管容器に取り付けられるRFIDタグであって、リーダ又はリーダ/ライタと通信を行うアンテナと前記アンテナに接続されるICチップとを含むインレイと、前記インレイを密封する第1樹脂からなる樹脂構造体と、で構成され、前記樹脂構造体は、前記インレイを配置する、予め形成された1次成型品と、前記1次成型品に配置された前記インレイを覆うように射出成型される2次成型品と、で構成され、前記インレイは、前記アンテナ及び前記ICチップを含むインレイ構造体と、前記インレイ構造体の一方の面を覆う粘着材と、を含み、前記1次成型品は、前記インレイの前記粘着材に接触し、前記2次成型品は、前記インレイの前記インレイ構造体及び前記1次成型品に隙間無く密着していることを特徴とする。
本発明の一側面は、前記RFIDタグと、前記RFIDタグが取り付けられる前記保管容器と、前記RFIDタグと通信を行う前記リーダ又はリーダ/ライタとを含み、前記RFIDタグの前記ICチップに前記保管容器の識別情報が記憶され、前記リーダ又はリーダ/ライタは、前記RFIDタグの前記アンテナを介して前記ICチップに記憶された前記識別情報を取得することにより、前記保管容器に保管される部材を管理することを特徴とする。
本発明の一側面は、長辺が10cmを超える短冊状のRFIDタグの製造方法であって、リーダ又はリーダ/ライタと通信を行うアンテナと前記アンテナに接続されるICチップとを含むインレイ構造体を形成し、前記インレイ構造体の一方の面を粘着材で覆ってインレイを形成する第1工程と、ABS樹脂を用いて、前記インレイを配置可能な窪みを有する1次成型品を形成する第2工程と、前記1次成型品の前記窪みに、前記粘着材を介して前記インレイを固定する第3工程と、前記インレイを固定した前記1次成型品を第1金型に固定し、前記第1金型上に所定の間隔を空けて第2金型を配置し、前記第1金型と前記第2金型の隙間に溶かしたABS樹脂を射出し、射出時に混入した空気を抜きながら前記第2金型を前記第1金型に密着させることにより、前記インレイ及び前記1次成型品を覆う、前記1次成型品との繋ぎ目のない、又は、前記1次成型品との間に気泡の無い2次成型品を形成する第4工程と、を含むことを特徴とする。
本発明のRFIDタグ及び管理システム並びにRFIDタグの製造方法によれば、屋外に保管されるフレキシブルコンテナなどの保管容器に取り付けて使用する場合であっても、確実に動作させることができ、保管容器に収容される保管物を確実に管理することができる。
その理由は、第1樹脂からなる1次成型品にインレイを貼り付けた後、第1樹脂を射出して2次成型品を形成し、1次成型品と2次成型品とを一体化させてインレイを覆うことによってRFIDタグを製造する際に、1次成型品と2次成型品との間に気泡が入ったり、1次成型品と2次成型品との繋ぎ目に隙間が生じたりしないように製造方法を工夫して、RFIDタグへの水分の進入を確実に防止するからである。
また、アンテナとICチップとが配置される2次成型品側の基材として柔軟性を有する基材を用いたり、2次成型品側の面に柔軟性を有する部材を配置したり、2次成型品側の面にセパレータを配置したり、2次成型品側の面に環状や棒状の突起部材を配置したり、2次成型品の第1樹脂にガラス等を混入して熱膨張係数を調整したりすることによって、屋外環境の変化による温度変化に伴う2次成型品の伸縮によりインレイに加わる応力を軽減するからである。
また、ICチップの配置位置やアンテナの微細パターンの形成位置を中心からずらすことにより、温度変化に伴う2次成型品の伸縮によりインレイに加わる応力がアンテナの微細パターンやアンテナとICチップの接続部分に加わらないようにするからである。
また、2次成型品側の面に熱伝導率がインレイ構造体の基材よりも小さい部材を配置することによって、2次成型品の射出成型時のICチップの温度上昇を軽減させ、性能劣化を軽減することができるからである。
本発明の第1の実施例に係る管理システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例に係るRFIDタグを取り付けるフレキシブルコンテナの構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施例に係るRFIDタグの構成を示す斜視図及び三面図である。 本発明の第1の実施例に係るインレイの構成を示す三面図及び部分拡大図である。 本発明の第1の実施例に係るRFIDタグの製造方法を示すフローチャート図である。 本発明の第1の実施例に係るRFIDタグの製造方法を示す平面図である。 本発明の第1の実施例に係るRFIDタグの製造方法を示す平面図及び断面図である。 本発明の第1の実施例に係るRFIDタグの製造方法を示す断面図である。 本発明の第1の実施例に係るRFIDタグの製造方法を示す平面図及び断面図である。 本発明の第2の実施例に係るインレイの構成を示す平面図及び断面図並びに部分拡大図である。 本発明の第2の実施例に係るインレイの他の構成を示す平面図及び断面図並びに部分拡大図である。 本発明の第2の実施例に係るインレイの他の構成を示す平面図及び断面図並びに部分拡大図である。 本発明の第2の実施例に係るインレイの他の構成を示す平面図及び断面図である。 本発明の第2の実施例に係るインレイの他の構成を示す平面図及び断面図である。 本発明の第2の実施例に係るインレイの他の構成を示す平面図及び断面図である。 本発明の第2の実施例に係るインレイの他の構成を示す平面図である。
背景技術で示したように、放射能等で汚染された土地の表面を削り取ったり、草木を伐採したりし、土や草木をフレキシブルコンテナに入れて保管する際、フレキシブルコンテナのシートに識別情報を書き込んだり、フレキシブルコンテナのベルトに識別情報を書き込んだプレートを取り付けたりする方法が考えられるが、この方法では、書き込んだ識別情報が消えてしまったり、書き込んだ識別情報が他のフレキシブルコンテナに重なって見えなくなってしまったりする。
そこで、フレキシブルコンテナを管理する方法として、LF帯〜UHF帯で動作するRFIDタグをフレキシブルコンテナに固定し、リーダ/ライタを用いて読み取る方法が提案されている。このRFIDタグは、インレイを樹脂で覆うことによって製造されるが、樹脂と樹脂を接着する際に接着力が弱かったりして樹脂と樹脂の繋ぎ目に隙間ができてしまい、この隙間に雨が染み込むことによって、内部のICまで水分が到達し、周波数又は樹脂の誘電率が変化して通信距離が低下したり、インレイの金属部分が腐食してしまったりする。特に、フレキシブルコンテナのような大きなサイズの保管容器に取り付けるRFIDタグは通信距離を長くするためにRFIDタグのサイズが大きくなり、長辺が10cmを超える短冊状のRFIDタグでは、樹脂と樹脂との接着の際に接着力が弱かったりして樹脂と樹脂の繋ぎ目に隙間が入り、水分が入りやすくなる。また、放射性物質を含む土や草木は長期間、確実に保管しなければならないために、周波数又は誘電率の変化による通信不良やインレイの腐食による動作不良を確実に防止する必要がある。
そこで、本発明の一実施の形態では、ABS樹脂などの第1樹脂からなる1次成型品にインレイを貼り付けた後、第1樹脂を射出して2次成型品を形成し、1次成型品と2次成型品とを一体化させた樹脂構造体でインレイを覆うことによってRFIDタグを製造する際に、1次成型品と2次成型品との繋ぎ目に隙間が生じないように製造方法を工夫して、RFIDタグへの水分の進入を確実に防止する。
また、アンテナとICチップがPET(polyethylene terephthalate)などの第2樹脂からなる基材上に配置されたインレイに対して、2次成型品側の基材を発泡PETなどで形成して柔軟性を持たせたり、2次成型品側の面に柔軟性を有する部材(粘着剤など)を配置したり、2次成型品側の面に所定の部材(ラミネートフィルムなどのセパレータ)を配置したり、2次成型品側の面の所定の位置に環状又は棒状の突起部材を配置したり、2次成型品の第1樹脂にガラス等を混入して熱膨張係数を調整したりすることによって、屋外環境の変化による温度変化に伴う2次成型品の伸縮によりインレイに加わる応力を軽減する。
また、ICチップの配置位置やアンテナの微細パターンの形成位置を中心からずらすことにより、屋外環境の変化による温度変化に伴う2次成型品の伸縮によりインレイに加わる応力がアンテナの微細パターンやアンテナとICチップの接続部分に加わらないようにする。
また、2次成型品側の面に熱伝導率が第2樹脂よりも小さい部材を配置することによって、2次成型品の射出成型時のICチップの温度上昇による性能劣化を軽減する。
これらにより、耐環境性及び長期信頼性の高いRFIDタグを製造することができ、屋外に保管されるフレキシブルコンテナなどの保管容器に取り付けて使用する場合であっても、RFIDタグを確実に動作させることができ、保管容器に収容する保管物を確実に管理することができる。
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の第1の実施例に係るRFIDタグ及び管理システム並びにRFIDタグの製造方法について、図1乃至図6を参照して説明する。図1は、本発明のRFIDシステムの構成を示すブロック図であり、図2は、フレキシブルコンテナの構成を示す斜視図である。また、図3は、本実施例のRFIDタグの構成を示す斜視図及び三面図であり、図4は、本実施例のインレイの構成を示す三面図及び部分拡大図である。また、図5は、本実施例のRFIDタグの製造方法を示すフローチャート図であり、図6は、製造工程の各段階の構造を示す図である。
図1に示すように、本実施例の管理システム10は、LF帯〜UHF帯、特に、LF帯(125KHzや135KHz)、HF(13.35MHz)、UHF帯(920MHz)などの周波帯でデータの通信を行う1以上のRFIDタグ30と、リーダ又はリーダ/ライタ(以下、リーダ/ライタ40とする。)とからなる。また、RFIDタグ30は、リーダ/ライタ40と交信するアンテナ31と情報を記憶するICチップ32とを備え、リーダ/ライタ40は、RFIDタグ30と交信するアンテナ41と、送受信信号を変換するための通信回路43や送受信信号をデコードするための演算処理回路44等の制御部42とを備える。そして、RFIDタグ30は内蔵する電源又はリーダ/ライタ40から供給される電源を用いて駆動される。
上記RFIDタグ30は、図2に示すように、管理対象となる保管物を収容する容器(本実施例ではフレキシブルコンテナ20)に取り付けられる。フレキシブルコンテナ20は、放射線物質を含む土や草木などを収納するポリエチレンやポリプロピレン等の化学繊維で織られた袋状のシートと、シートに縫着されたベルトなどで構成され、ベルトの上部には長いループ部が形成されている。そして、RFIDタグ30の穴部に通したワイヤなどにより、シート又はベルトの任意の位置(複数のフレキシブルコンテナ20を集合させた時にリーダ/ライタ40との交信が可能な位置)に固定される。なお、図2はフレキシブルコンテナ20の一例であり、その大きさや形状、構造などは任意であり、袋状のシートに収容する保管物も管理対象となる物体であればよい。
図3は、上記RFIDタグ30の具体的な構造を示している。本実施例のRFIDタグ30は、数cm×十数cm程度(例えば、3cm×14cm)の大きなサイズの短冊状であり、図3に示すように、インレイ33が、第1樹脂(本実施例ではアクリロニトリル(Acrylonitrile)とブタジエン(Butadiene)とスチレン(Styrene)の共重合合成樹脂であるABS樹脂)からなる1次成型品30aと2次成型品30b(これらを合わせて樹脂構造体と呼ぶ。)に覆われている。また、RFIDタグ30の長手方向の両端部近傍には、1次成型品30a及び2次成型品30bを貫通する貫通孔30cが形成されており、この貫通孔30cにワイヤを通すなどしてフレキシブルコンテナ20に固定される。
なお、本実施例では、インレイ33を覆う第1樹脂としてABS樹脂を使用するが、第1樹脂は安価で加工しやすく、耐環境性に優れた素材であればよく、PP(polypropylene)やPC(polycarbonate)、PPS(Polyphenylenesulfide)などとしてもよい。また、ABS樹脂にガラスを混入させて熱膨張率などを調整してもよい。また、第1樹脂の固化後の色も特に限定されず、素材本来の色(透明や乳白色など)としてもよいし、任意の色の染料などを混入して着色してもよい。
また、後述するように、RFIDタグ30は、インレイ33を1次成型品30aに貼り付けた後、インレイ33上部に第1樹脂を射出して2次成型品30bを形成することによって製造されるが、製造時に上面となる2次成型品30b側の面を第1面、製造時に下面となる1次成型品30a側の面を第2面と呼ぶことにする。また、RFIDタグ30の第1面側に凹部30dを描いているが、この凹部30dは第1樹脂を射出して2次成型品30bを形成する際や2次成型品30bを形成した後にRFIDタグ30を金型から取り外す際に形成される部分であり、その形状やサイズ、凹部であるか凸部であるかなどは限定されない。
また、本実施例では、第1面(又は第2面)から見たRFIDタグ30の形状を長方形とするが、正方形や多角形、円形、楕円形などとしてもよい。また、貫通孔30cの断面形状も図の構成に限定されず、楕円形や矩形など、フレキシブルコンテナ20に固定するために利用可能な形状であればよい。また、RFIDタグ30(1次成型品30a及び2次成型品30b)の厚みも図の構成に限定されず、強度を保つことができ、かつ、フレキシブルコンテナ20に取り付けた時に邪魔にならない厚みであればよい。
図4は、インレイ33の具体的な構造を示しており、その構造を分かりやすくするために厚みを強調して記載している。また、図4では、図6の製造図との整合を図るために、1次成型品30a上に固定される面を図の下側、2次成型品30bが形成される面を図の上側にしている。本実施例のインレイ33は、第2樹脂(本実施例ではPET)からなる第1基材34上(図では第1基材34の下面側)に、CuやAlの薄膜をパターニングしたアンテナ31(好ましくはダイポールアンテナ)が形成され、アンテナ31の所定の位置にICチップ32が接続され、必要に応じて、アンテナ31、又は、アンテナ31及びICチップ32を覆うように、第2基材35が形成されている。上記アンテナ31及びICチップ32を少なくとも含む構造体をインレイ構造体と呼ぶ。そして、アンテナ31、又は、アンテナ31及びICチップ32の表面、又は、第2基材35の表面に、アクリル系粘着剤などからなる粘着材36が形成されている。
なお、粘着材36は、粘着性の材料のみで形成されていてもよいし、紙などの両面に粘着性の材料が塗布された積層部材(例えば、両面テープ)などとしてもよい。また、図4の構造は例示であり、LF帯〜UHF帯等の周波数帯で作動可能であれば、アンテナ31の構造や形状等は特に限定されない。例えば、以下の説明では、アンテナ31及びICチップ32を覆う第2基材35を備える構造とするが、第2基材35はあってもなくてもよい。第2基材35がない場合は、アンテナ31、又は、アンテナ31及びICチップ32の表面に粘着材36を形成してもよいし、粘着材36の表面にセパレータなどの部材を介して更に粘着材36を形成してもよい。また、図4では、インレイ33の1次成型品30a側の面にまた、以下の説明では、アンテナ31及びICチップ32が第2樹脂(本実施例ではPET)からなる第1基材34上に形成された構造とするが、紙素材からなる第1基材34上に形成された構造としてもよいし、第1基材34がない(線状のアンテナ31にICチップ32が接続された)構造としてもよいし、第1基材34の粘着材36と反対側の面に、アンテナの特性や指向性を改善するための金属部材及び/又は磁性部材が配置された構造としてもよい。また、2本のアンテナエレメントが直線状に配置されたダイポールアンテナとしたり、ダイポールアンテナの変形として、ダイポールアンテナの2本のアンテナエレメントの内、GND側を筐体に落として鏡像とするモノポールアンテナとしたり、2つのダイポールアンテナの位相を90度ずらして十字状に配置して円偏波を放射するターンスタイルアンテナなどとしてもよい。また、図ではICチップ32をインレイ33の略中央に配置しているが、ICチップ32の配置も任意であり、アンテナ31の構造や形状に応じて適宜変更可能である。
また、本実施例では、第2樹脂としてPETを使用するが、第2樹脂は、CuやAlの薄膜をパターニングしてアンテナ31を形成可能であり、アンテナ31及びICチップ32を保護可能な素材であればよい。また、本実施例では、ICチップ32側の第2基材35上に粘着材36を形成したが、第1基材34上に粘着材36を形成し、インレイ33を1次成型品30aに取り付けた時にICチップ32がアンテナ31よりも上層になるようにしてもよい。
以下、上記構成のRFIDタグ30の製造方法については、図5のフローチャート図及び図6の構造図を参照して説明する。
まず、ステップS101で、PETなどの第2樹脂からなるシート状の第1基材34に形成された導電性箔を所定のパターンでエッチング若しくは打ち抜くことにより、又は、シート状の第1基材34に導電材料を所定のパターンでスクリーン印刷若しくは蒸着することにより、アンテナ31を形成する。次に、ステップS102で、このアンテナ31に、予めフレキシブルコンテナ20を管理するための識別情報を記憶させるICチップ32を実装し、必要に応じて、アンテナ31、又は、アンテナ31及びICチップ32を覆うように第2基材35を形成し、アンテナ31、又は、アンテナ31及びICチップ32上、又は、第2基材35上に粘着材36を形成する。そして、ステップS103で、型抜きして個別に切り離すことにより、図6(a)に示すインレイ33が形成される。なお、インレイ33の形成方法は上記方法に限定されず、公知の任意の手法を用いることができる。
次に、ステップS104で、ABS樹脂などの第1樹脂を用いて1次成型品30aを形成する。この1次成型品30aは、インレイ33よりも大きいサイズで形成され、中央部分が窪んでおり、この窪みにインレイ33の粘着材36を粘着させることにより、1次成型品30aにインレイ33を取り付ける。なお、1次成型品30aの形成方法は特に限定されず、図示しない金型に第1樹脂を流し込んで形成してもよいし、板状の部材を形成し、板状の部材の中央部分及び両端部近傍の貫通孔部分を切削して形成してもよい。また、本実施例では、1次成型品30aの両端部近傍に貫通孔30cを形成しているが、この貫通孔30cを2次成型品30bの形成時に利用しない場合は、2次成型品30bの形成後に貫通孔30cを形成してもよい。
また、本実施例ではインレイ33側に粘着材36を形成したが、1次成型品30aの窪みに粘着材36を形成し、その上に、第1基材34上にアンテナ31及びICチップ32を形成したインレイ33を配置して1次成型品30aにインレイ33を取り付けてもよい。また、本実施例では、アンテナ31及びICチップ32上又は第2基材35上に粘着材36を形成しているため、1次成型品30a側にICチップ32が配置されるが、上述したように第1基材34上に粘着材36を形成した場合は、2次成型品30b側にICチップ32が配置されることになる。
次に、ステップS105で、ABS樹脂などの第1樹脂を所定の温度に加熱して溶かし、インレイ33を覆うように液状の第1樹脂を射出し、第1樹脂を冷やして2次成型品30bを形成する。具体的には、例えば、図6(c)の上側の図に示すように、インレイ33を取り付けた1次成型品30aを第1金型30eに配置し、第1金型30eの上に隙間を空けて第2金型30fを配置し、第1金型30eと第2金型30fの隙間の一方から溶かした第1樹脂を射出し、第1金型30eと第2金型30fの隙間に第1樹脂を充填する。その後、図6(c)の下側の図に示すように、第2金型30fに予め設けた穴に押圧治具30gを嵌め込み、押圧治具30gを押し込むことによって第1金型30eと第2金型30fを密着させる。そして、金型ごと冷やして第1樹脂を固化させ、2次成型品30bを形成する。
なお、2次成型品30bの形成方法は図6(c)の方法に限定されない。例えば、図6(c)では、第1金型30eと第2金型30fの隙間から第1樹脂を射出したが、第1金型30eと第2金型30fを密着させた後、第2金型30fの一方の穴から第1樹脂を射出し、他方の穴から第1樹脂が排出される状態になったら、第2金型30fの穴に押圧治具30gを嵌め込んで押し込むようにしてもよい。
いずれの場合においても、第1金型30eと第2金型30fの間の空間に空気が混入すると2次成型品30b内部、若しくは、1次成型品30aと2次成型品30bの境界に隙間が生じ、水分がインレイ33に到達してしまう。特に、長辺が10cmを超える短冊状のRFIDタグでは、上記問題が顕著に現れることを本願発明者は確認している。そこで、本実施例では、2次成型品30bの形成に際して、空気の混入を効率的に防止するための工夫を施している。
例えば、第1金型30eと第2金型30fの隙間に第1樹脂を射出する際に、第1樹脂が他方から溢れ出る状態になった後も暫く第1樹脂の射出を継続し、内部の空気を外部に放出する方法が考えられる。また、第1金型30eと第2金型30fの隙間に第1樹脂が充填された状態で暫く放置し、内部の空気が上方に移動した後、再度、第1樹脂を射出して、内部の空気を外部に放出する方法も考えられる。また、第1金型30eと第2金型30fの隙間に第1樹脂を射出する際に、第1樹脂の射出の速度を落とし、第1樹脂をゆっくり隙間に流し込んで内部の空気を外部に放出する方法が考えられる。また、第1金型30eと第2金型30fの隙間に第1樹脂を射出した後、金型全体を揺動させたり、振動を加えたり、傾けたりして内部の空気を外部に放出する方法も考えられる。また、金型全体を減圧雰囲気に置き、内部の空気が少なくなった状態で第1樹脂を射出する方法も考えられる。
その後、ステップS106で、第2金型30fの穴からRFIDタグ30を押圧することによって金型からRFIDタグ30を取り出し、第1金型30eと第2金型30fの間からはみ出た第1樹脂(ばり)を切削することにより、2次成型品30b内部、及び、1次成型品30aと2次成型品30bの境界に空気が残存しない、しかも繋ぎ目のないRFIDタグ30を形成することができる。そして、このRFIDタグ30をフレキシブルコンテナ20に取り付け、リーダ/ライタ40で読み取ることにより、フレキシブルコンテナ20が風雨に晒される屋外に長期間放置される場合であっても、フレキシブルコンテナ20に収容される保管物を確実に管理することが可能となる。
次に、本発明の第2の実施例に係るRFIDタグ及び管理システム並びにRFIDタグの製造方法について、図7乃至図13を参照して説明する。図7乃至図13は、本実施例のインレイの構成を示す図である。
前記した第1の実施例では、RFIDタグ30の基本的な構造及び基本的な製造方法について説明したが、RFIDタグ30は、第2樹脂からなる第1基材34を含むインレイ33と、第1樹脂からなる1次成型品30a及び2次成型品30bとで構成されており、第1樹脂と第2樹脂(又は紙素材又はアンテナ31)の熱膨張率が異なるため、RFIDタグ30に屋外の温度変化が加わった場合に応力が発生することが予想される。そして、この応力がインレイ33内のアンテナ31やICチップ32に加わった場合、アンテナ31のパターンが切断/変形したり、アンテナ31とICチップ32の接続部分が破損したり、ICチップ32自体が破損したりしてRFIDタグ30の通信機能が失われてしまう恐れがある。
そこで、本実施例では、フレキシブルコンテナ20が屋外に長期間放置されることによって、RFIDタグ30に夜間の低温と昼間の高温などの温度変化が加わった場合でも、第1樹脂と第2樹脂(又は紙素材又はアンテナ31)の熱膨張率が異なることにより発生する応力を緩和して確実に動作するようなインレイ33の構造について記載する。具体的には、1次成型品30aの第1樹脂とインレイ33の第2基材35との間には粘着材36が介在しているのに対して、2次成型品30bの第1樹脂とインレイ33の第1基材34の第2樹脂(又は紙素材)又はアンテナ31とは直接接合しており、第1樹脂と第2樹脂(又は紙素材又はアンテナ31)の熱膨張率の差による応力はインレイ33に加わりやすい。そこで、インレイ33の第1基材34(又はアンテナ31)と2次成型品30bとの間に応力を緩和する構造を設ける。なお、以下では、インレイ33の1次成型品30a側に第2基材35、2次成型品30b側に第1基材34を備える構造を例示するが、前述したように、1次成型品30a側の第2基材35や2次成型品30b側の第1基材34はなくてもよく、少なくともアンテナ31及びICチップ32を含むインレイ構造体の1次成型品30a側に粘着材36が形成されていればよい。
第1の構造は、インレイ33の第1基材34自体が応力を緩和する構造である。例えば、図7に示すように、インレイ33の第1基材を発泡PET34aで形成し、発泡PET34a内部の気泡による変形によって応力を緩和し、応力がアンテナ31やICチップ32に加わらないようにする。また、第1基材34の材料は変えずに厚くすることによっても応力を緩和することができる。
第2の構造は、インレイ33の第1基材34(又はアンテナ31)の上に応力を緩和する部材を配置する構造である。例えば、図8に示すように、インレイ33の第1基材34(又はアンテナ31)の上に、第2基材35側と同様に、アクリル系粘着剤などからなる粘着材37を配置し、この粘着材37の変形やズレによって応力を緩和し、応力がアンテナ31やICチップ32に加わらないようにする。この粘着材37はインレイ33を個別に分離した後に形成してもよいが、第1基材34上にアンテナ31及びICチップ32を配置した後に粘着材37を形成し、その後、インレイ33を個別に分離することが好ましい。
第3の構造は、インレイ33の第1基材34(又はアンテナ31)の上に応力を緩和する部材を配置する構造である。例えば、図9に示すように、インレイ33の第1基材34(又はアンテナ31)の上に、熱膨張係数が第1樹脂と第2樹脂(又は紙素材又はアンテナ31)の間の材料若しくは熱伝導率が第2樹脂(又は紙素材)よりも小さい材料(例えば、ラミネートフィルムやポリイミドなどのセパレータ38)を配置し、このセパレータ38の熱変形によって応力を緩和し、応力がアンテナ31やICチップ32に加わらないようにしたり、このセパレータ38の断熱性によって2次成型品30bの射出成型時の温度上昇を緩和し、熱がICチップ32に加わらないようにしたりする。なお、セパレータ38として、金属部材や磁性部材又はその両方を用いることも可能である。また、このセパレータ38はインレイ33の全体に配置してもよいが、図10に示すように、応力の影響を受けやすい場所(例えば、アンテナ31の微細パターンが形成されている場所やICチップ32が実装されている場所、本実施例の場合はインレイ33の略中央)のみに形成してもよい
第4の構造は、インレイ33上に設けた突起によって2次成型品30bの変形を抑制する構造である。例えば、図11に示すように、応力の影響を受けやすい場所(例えば、アンテナ31の微細パターンが形成されている場所やICチップ32が実装されている場所、本実施例の場合はインレイ33の略中央)を取り囲むように樹脂や金属などからなる突起部材39を配置し、2次成型品30bの外周部分の変形による応力がインレイ33の略中央の部分に及ばないようにする。なお、この突起部材39は応力の影響を受けやすい場所を囲むように形成してもよいが、図12に示すように、棒状の突起部材39を1又は複数個配置し、2次成型品30bの外周部分の変形による応力がインレイ33の略中央の部分に及ばないようにしてもよい。
第5の構造は、インレイ33の応力の影響を受けやすい場所が、応力が集中する場所を避けるようにICチップ32の実装場所やアンテナ31の形状を変える構造である。例えば、図13に示すように、アンテナ31の微細パターンが形成される場所やICチップ32が実装される場所をインレイ33の端に寄せ、応力が最も大きくなると予想される中央近傍から離して応力を緩和する。なお、図13では、アンテナ31の微細パターンが形成される場所やICチップ32が実装される場所をずらしたが、応力によってアンテナ31が切断する場合、アンテナ31のパターン幅が狭い部分、アンテナ31の形状が変化する部分(パターンの角の部分)などが最も切断しやすいと考えられることから、アンテナ31のパターン幅を広くしたり、アンテナ31の形状が変化する部分をなだらかに変化させたりしてもよい。
また、他の構造として、2次成型品30bの材料となる第1樹脂に他の部材を混入して熱膨張係数を調整することもできる。例えば、1次成型品30aは通常のABS樹脂を使用して形成し、2次成型品30bはガラス粉等を混入したABS樹脂を使用して形成し、2次成型品30bとインレイ33の第1基材34との熱膨張係数の差を小さくすることもできる。
このような構造を採用することにより、RFIDタグ30に屋外の温度変化が加わって応力が発生した場合であっても、その応力によって、アンテナ31のパターンが切断/変形したり、アンテナ31とICチップ32の接続部分が破損したり、ICチップ32自体が破損したりしてRFIDタグ30の通信機能が失われてしまう不具合を未然に防止することができ、耐環境性の高いRFIDタグ30を提供することができる。また、2次成型品30bの射出成型時の温度上昇によって、ICチップ32自体が破損してRFIDタグ30の通信機能が失われてしまう不具合を未然に防止することができ、信頼性の高いRFIDタグ30を提供することができる。
なお、本発明は上記実施例の記載に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、RFIDタグ30の構造や各部の材料などは適宜変更可能である。
本発明は、土や草木などを収容するフレキシブルコンテナ20などの保管容器に取り付けて使用されるRFIDタグ30の構造及びその製造方法並びに当該RFIDタグ30を用いてフレキシブルコンテナ20などの保管容器に収容される保管物を管理する管理システムに利用することができる。
10 管理システム
20 フレキシブルコンテナ
30 RFIDタグ
30a 1次成型品
30b 2次成型品
30c 貫通孔
30d 凹部
30e 第1金型
30f 第2金型
30g 押圧治具
31 アンテナ
32 ICチップ
33 インレイ
34 第1基材
34a 第1基材(発泡PET)
35 第2基材
36 粘着材
37 粘着材
38 セパレータ
39 突起部材
40 リーダ/ライタ
41 アンテナ
42 制御部
43 通信回路
44 演算処理回路

Claims (10)

  1. 保管容器に取り付けられるRFIDタグであって、
    リーダ又はリーダ/ライタと通信を行うアンテナと前記アンテナに接続されるICチップとを含むインレイと、前記インレイを密封する第1樹脂からなる樹脂構造体と、で構成され、
    前記樹脂構造体は、前記インレイを配置する、予め形成された1次成型品と、前記1次成型品に配置された前記インレイを覆うように射出成型される2次成型品と、で構成され、
    前記インレイは、前記アンテナ及び前記ICチップを含むインレイ構造体と、前記インレイ構造体の一方の面を覆う粘着材と、を含み、
    前記1次成型品は、前記インレイの前記粘着材に接触し、
    前記2次成型品は、前記インレイの前記インレイ構造体及び前記1次成型品に隙間無く密着している、
    ことを特徴とするRFIDタグ。
  2. 前記インレイ構造体は、
    第2樹脂からなる基材と、前記基材上に配置される前記アンテナ及び前記ICチップと、前記アンテナ及び前記ICチップを覆う前記粘着材と、からなる第1構造、
    又は、紙素材からなる基材と、前記基材上に配置される前記アンテナ及び前記ICチップと、前記アンテナ及び前記ICチップを覆う前記粘着材と、からなる第2構造、
    又は、前記第1構造又は前記第2構造に、更に、前記基材の前記粘着材と反対側の面に金属部材及び/又は磁性部材が配置された第3構造、のいずれかである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のRFIDタグ。
  3. 前記インレイ構造体の前記第2樹脂からなる基材は、発泡PETであり、
    前記発泡PETの変形により、温度変化に伴う前記2次成型品の伸縮によって前記インレイに加わる応力が緩和される、
    ことを特徴とする請求項2に記載のRFIDタグ。
  4. 前記インレイ構造体の前記2次成型品に密着する面の少なくとも一部の領域に、第2の粘着材を有し、
    前記第2の粘着材の変形により、温度変化に伴う前記2次成型品の伸縮によって前記インレイに加わる応力が緩和される、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載のRFIDタグ。
  5. 前記インレイ構造体の前記2次成型品に密着する面の少なくとも一部の領域に、セパレータを有し、
    前記セパレータの変形により、温度変化に伴う前記2次成型品の伸縮によって前記インレイに加わる応力が緩和される、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載のRFIDタグ。
  6. 前記セパレータは、
    熱膨張率が前記2次成型品と前記インレイ構造体の前記2次成型品に密着する面の構造物との間の部材、又は、熱伝導率が前記インレイ構造体の前記基材よりも小さい部材、又は、金属部材、又は、磁性部材の少なくとも1つを含む、
    ことを特徴とする請求項5に記載のRFIDタグ。
  7. 前記少なくとも一部の領域は、前記インレイの前記ICチップの近傍領域である、
    ことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一に記載のRFIDタグ。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一に記載の前記RFIDタグと、前記RFIDタグが取り付けられる前記保管容器と、前記RFIDタグと通信を行う前記リーダ又はリーダ/ライタとを含み、
    前記RFIDタグの前記ICチップに前記保管容器の識別情報が記憶され、前記リーダ又はリーダ/ライタは、前記RFIDタグの前記アンテナを介して前記ICチップに記憶された前記識別情報を取得することにより、前記保管容器に保管される部材を管理する、
    ことを特徴とする保管物管理システム。
  9. 前記保管容器に保管される部材は、放射性物質を含む土砂である、
    ことを特徴とする請求項8に記載の保管物管理システム。
  10. 長辺が10cmを超える短冊状のRFIDタグの製造方法であって、
    リーダ又はリーダ/ライタと通信を行うアンテナと前記アンテナに接続されるICチップとを含むインレイ構造体を形成し、前記インレイ構造体の一方の面を粘着材で覆ってインレイを形成する第1工程と、
    ABS樹脂を用いて、前記インレイを配置可能な窪みを有する1次成型品を形成する第2工程と、
    前記1次成型品の前記窪みに、前記粘着材を介して前記インレイを固定する第3工程と、
    前記インレイを固定した前記1次成型品を第1金型に固定し、前記第1金型上に所定の間隔を空けて第2金型を配置し、前記第1金型と前記第2金型の隙間に溶かしたABS樹脂を射出し、射出時に混入した空気を抜きながら前記第2金型を前記第1金型に密着させることにより、前記インレイ及び前記1次成型品を覆う、前記1次成型品との繋ぎ目のない、又は、前記1次成型品との間に気泡の無い2次成型品を形成する第4工程と、を含む、
    ことを特徴とするRFIDタグの製造方法。
JP2014179949A 2014-09-04 2014-09-04 Rfidタグ及び管理システム並びにrfidタグの製造方法 Pending JP2016053874A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014179949A JP2016053874A (ja) 2014-09-04 2014-09-04 Rfidタグ及び管理システム並びにrfidタグの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014179949A JP2016053874A (ja) 2014-09-04 2014-09-04 Rfidタグ及び管理システム並びにrfidタグの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016053874A true JP2016053874A (ja) 2016-04-14

Family

ID=55745256

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014179949A Pending JP2016053874A (ja) 2014-09-04 2014-09-04 Rfidタグ及び管理システム並びにrfidタグの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016053874A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018176247A1 (zh) * 2017-03-29 2018-10-04 上海英内物联网科技股份有限公司 一种环保涂层纸基射频识别天线及其制造方法
CN109285441A (zh) * 2018-10-25 2019-01-29 惠州市浩明科技股份有限公司 防伪衣服标签结构
WO2020218181A1 (ja) 2019-04-24 2020-10-29 京セラ株式会社 Rfidタグ

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005037895A (ja) * 2003-06-27 2005-02-10 Oji Paper Co Ltd Icラベル
JP2008210344A (ja) * 2007-02-28 2008-09-11 Omron Corp Icタグ及びその製造方法
JP2010152662A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Mitsubishi Electric Corp Rfidタグ及びその製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005037895A (ja) * 2003-06-27 2005-02-10 Oji Paper Co Ltd Icラベル
JP2008210344A (ja) * 2007-02-28 2008-09-11 Omron Corp Icタグ及びその製造方法
JP2010152662A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Mitsubishi Electric Corp Rfidタグ及びその製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018176247A1 (zh) * 2017-03-29 2018-10-04 上海英内物联网科技股份有限公司 一种环保涂层纸基射频识别天线及其制造方法
CN109285441A (zh) * 2018-10-25 2019-01-29 惠州市浩明科技股份有限公司 防伪衣服标签结构
WO2020218181A1 (ja) 2019-04-24 2020-10-29 京セラ株式会社 Rfidタグ
US11734543B2 (en) 2019-04-24 2023-08-22 Kyocera Corporation RFID tag

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101602381B1 (ko) Rf태그
US20110253793A1 (en) Radio frequency identification tags and methods employing ceramic components, which may be suitable for use in extreme environmental conditions
US20180060718A1 (en) Rf tag
US10423871B2 (en) Radio frequency identification tag in a license plate
US20180039878A1 (en) Rf tag
JP2006298144A (ja) パネルおよびパネルの製造方法
US20120145794A1 (en) Tamper-Proof RFID Label
JP2016053874A (ja) Rfidタグ及び管理システム並びにrfidタグの製造方法
US10810478B2 (en) Tubular shaped tag structure
JP2007034867A (ja) Rfidラベル及びrfidラベルの貼付方法
JP2006301690A (ja) Rfidタグセット、rfidタグ、およびrfidタグ部品
US8490882B2 (en) Apparatus and process including radio frequency identification devices
US11195076B2 (en) RF tag
JP2005071063A (ja) Icタグ及びicタグの製造方法
JP2007079831A (ja) Icタグの取付構造及びicタグ付ラベル
CN201975007U (zh) 车用电子标签
JP7192284B2 (ja) Rfタグ
KR101169699B1 (ko) 시트형 알에프아이디 태그
JP6810382B2 (ja) Rfタグ用固定カバー
JPH1026934A (ja) 電子タグ及びその製造方法
KR101565431B1 (ko) Rfid 태그 및 rfid 태그 제조방법
JP4914456B2 (ja) Icタグ
KR20120111343A (ko) 알에프아이디 태그를 이용한 유통 및 물류관리용 포장재
JPH1026933A (ja) 電子タグ及びその製造方法
JP2006293599A (ja) Icタグ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170415

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180123

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180713