JP2016052876A - 車両前部構造 - Google Patents
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Abstract
Description
具体的には、トルクロッドブラケットにトルクロッドの基端部が連結され、トルクロッドの先端部が動力源に連結されることにより、トルクロッドブラケットに動力源がトルクロッドを介して連結される(例えば、特許文献1参照。)。
すなわち、トルクロッドブラケットは、荷重の入力方向に対して交差する斜め方向に突出されている。よって、トルクロッドブラケットに入力した荷重は、トルクロッドブラケットおよびダンパハウジングの接合部が剥離する方向に伝えられる。このため、トルクロッドブラケットおよびダンパハウジングの接合部の強度を強固に確保する必要がある。
トルクロッドブラケットを強固に接合することにより、動力源からトルクロッドを経てトルクロッドブラケットに入力した荷重を、補強ブラケットを経て車体側に効率よく伝えることができる。
ここで、トルクロッドブラケットからトルクロッドが車両前後方向に延在され、トルクロッドを介してトルクロッドブラケットに動力源が連結されている。
これにより、動力源からトルクロッドを経てトルクロッドブラケットに伝達された荷重を、トルクロッドブラケットを経て補強ブラケットに効率よく伝えることができ、伝えられた荷重を補強ブラケットで支えることができる。
ここで、フロントサイドフレームは車体の骨格の一部を構成する剛性の高い部材である。剛性の高いフロントサイドフレームに荷重を分散することにより、トルクロッドブラケットに入力した荷重を一層好適に支えることができる。
ここで、アッパクロスメンバは車体の骨格の一部を構成する剛性の高い部材である。剛性の高いアッパクロスメンバに荷重を分散することにより、トルクロッドブラケットに入力した荷重を一層好適に支えることができる。
よって、トルクロッドブラケットから補強ブラケットに伝達された荷重を、補強部を経て補強ブラケットに効率よく伝えることができる。これにより、トルクロッドブラケットに入力した荷重を補強ブラケットで良好に支えることができる。
よって、トルクロッドブラケットから補強ブラケットに伝達された荷重を、隔壁部材を経て補強ブラケットの全周に伝えることができる。これにより、トルクロッドブラケットに入力した荷重を補強ブラケットに効率よく伝えることができる。
図1に示すように、車両前部構造10は、車両前後方向に向けて延在する左右のフロントサイドフレーム(フロントサイドフレーム)11,12と、各フロントサイドフレーム11,12間のエンジンルーム14に配置された動力源15と、左フロントサイドフレーム11に設けられた左ダンパハウジング(ダンパハウジング)17と、右フロントサイドフレーム12に設けられた右ダンパハウジング(ダンパハウジング)18とを備えている。
右フロントサイドフレーム12は、車体の骨格の一部を構成する剛性の高い部材であり、車両前後方向に延びることにより後端部12aがロアダッシュボード32の下部32aに接合されている。右フロントサイドフレーム12の前端部12bに右アッパメンバ34の前端部34aが連結部材35を介して接合され、右アッパメンバ34の後端部34bが右フロントピラー36に接合されている。
左フロントサイドフレーム11は、右フロントサイドフレーム12と左右対称の部材であり、以下詳しい説明を省略する。
これにより、右ダンパハウジング18の剛性が確保されている。
右ダンパハウジング18の上端部18bおよび左ダンパハウジング17の上端部17aに亘ってアッパクロスメンバ21が延在されている。
アッパクロスメンバ21の後端部21cは、アッパダッシュボード31に接合されている。アッパダッシュボード31はロアダッシュボード32の上端部に接合されている。
クロスメンバ本体42の右端部42aが右支持脚部24の上端部に接合されている。同様に、クロスメンバ本体42の左端部が左支持脚部23(図1参照)の上端部に接合されている。
補強ブラケット45は、車両前方側に設けられた前壁部51と、車両後方側に設けられた後壁部52と、前壁部51および後壁部52を連結する内壁部53と、前壁部51から車両前方へ張り出された前フランジ54と、後壁部52から車両後方へ張り出された後フランジ55(図5参照)とを有する。
補強ブラケット45の下端部45aが右フロントサイドフレーム12に接合されている。また、補強ブラケット45の上端部45bがアッパクロスメンバ21の右端部21bに接合されている。すなわち、補強ブラケット45が上下方向に延在されている。
さらに、前フランジ54および後フランジ55が右ダンパハウジング18の内側壁19にエンジンルーム14側から接合されている。
補強ブラケット45の接合部の長さを確保することにより、補強ブラケット45を内側壁19に強固に接合でき、補強ブラケット45の剛性が確保される。
よって、補強ブラケット45の上端部45bがクロスメンバ本体42の右端部42aに強固に接合されている。
隔壁部材47は、閉断面部57の内部58に略水平に設けられた仕切壁部61と、仕切壁部61の周縁部から張り出された周縁フラップ(フラップ)62とを有する。
仕切壁部61の周縁部から周縁フラップ62が下方に向けて折り曲げられている(張り出されている)。
前フラップ62aが前壁部51に接合され、後フラップ62bが後壁部52に接合されている。さらに、内フラップ62cが内壁部53に接合されている。すなわち、周縁フラップ62が補強ブラケット45の全周に接合されている。
よって、隔壁部材47が補強ブラケット45の内面に接合された状態で、閉断面部57の内部58に略水平に設けられる。これにより、閉断面部57が隔壁部材47の仕切壁部61で上下方向に仕切られている。
鉛直部65および水平部66でガセット48が側面視略L字状に形成されている。
ガセット48で上端部45bが補強されることにより、補強ブラケット45の上端部45bがアッパクロスメンバ21の右端部21bに一層強固に接合されている。
左支持脚部23および右支持脚部24は左右対称の部材であり、以下左支持脚部23の詳しい説明を省略する。
右支持脚部24、左支持脚部23およびアッパクロスメンバ21の3部材で正面視門形(正面視逆U字形)に形成されている。これにより、右支持脚部24、左支持脚部23およびアッパクロスメンバ21の剛性が一層高められている。
トルクロッド支持部26は、補強ブラケット45の車両前方に配置されている。このトルクロッド支持部26は、右支持脚部24の上下方向略中央に接合された下トルクロッドブラケット(トルクロッドブラケット)71と、下トルクロッドブラケット71の上方に配置された上トルクロッドブラケット(トルクロッドブラケット)72とを備えている。
換言すれば、隔壁部材47の前フラップ62aに下トルクロッドブラケット71が前壁部51を介して接合されている。
第3下フラップ77は、第1下フラップ75から略水平に右ダンパハウジング18の内側壁19に沿って車両前方に延ばされている。第3下フラップ77および内側壁19が接合されている。
よって、下トルクロッドブラケット71が補強ブラケット45、隔壁部材47および内側壁19に接合されている。
上取付孔81は、下トルクロッドブラケット71の下取付孔74(図5参照)と同軸上に配置されている。
よって、上トルクロッドブラケット72が補強ブラケット45および内側壁19に接合されている。
ここで、補強ブラケット45が右ダンパハウジング18の内側壁19に強固に接合されることにより補強ブラケット45の剛性が確保されている。剛性の高い補強ブラケット45にトルクロッド支持部26を接合させることにより、トルクロッド支持部26が補強ブラケット45で強固に接合されている。
トルクロッド支持部26を強固に接合することにより、動力源15からトルクロッド28(後述する)を経てトルクロッド支持部26に入力した荷重を、補強ブラケット45を経て車体側に効率よく伝えることができる。
すなわち、トルクロッド28がトルクロッド支持部26から車両前後方向に延在され、トルクロッド28を介して動力源15がトルクロッド支持部26に連結されている。
これにより、動力源15からマウント部37およびトルクロッド28を経てトルクロッド支持部26に伝達された荷重F1が、トルクロッド支持部26を経て補強ブラケット45に効率よく伝えられる。伝えられた荷重F1は補強ブラケット45で支えられる。
ここで、右フロントサイドフレーム12は車体の骨格の一部を構成する剛性の高い部材である。剛性の高い右フロントサイドフレーム12に荷重F1を分散することにより、トルクロッド支持部26に入力した荷重F1を一層好適に支えることができる。
ここで、補強ブラケット45の上端部45bがガセット48(図6参照)で補強されることにより、補強ブラケット45の上端部45bがアッパクロスメンバ21の右端部21bに強固に接合されている。よって、荷重F1を、補強ブラケット45を経てアッパクロスメンバ21に良好に分散させることができる。
さらに、アッパクロスメンバ21は車体の骨格の一部を構成する剛性の高い部材である。剛性の高いアッパクロスメンバ21に荷重F1を分散することにより、トルクロッド支持部26に入力した荷重F1を一層好適に支えることができる。
よって、トルクロッド支持部26から補強ブラケット45に伝達された荷重F1を隔壁部材47で確実に受け、受けた荷重F1を隔壁部材47を経て補強ブラケット45に効率よく伝えることができる。これにより、トルクロッド支持部26に入力した荷重を補強ブラケット45で良好に支えることができる。
これにより、トルクロッド支持部26に入力した荷重F1を補強ブラケット45に効率よく伝えることができる。
図10(a)に示すように、動力源15からマウント部37を経てトルクロッド28に荷重が伝達される。伝達された荷重がトルクロッド28を介してトルクロッド支持部26に荷重F2として矢印の如く入力される。
トルクロッド支持部26が荷重F2の伝達方向に配置されている。よって、トルクロッド支持部26に入力した荷重F2が、トルクロッド支持部26を経て補強ブラケット45に効率よく伝えられる。
これにより、トルクロッド支持部26から補強ブラケット45に伝達された荷重F2を、隔壁部材47を経て補強ブラケット45に効率よく伝えることができる。
さらに、補強ブラケット45に伝達された荷重F2が、補強ブラケット45を経てアッパクロスメンバ21に荷重F4として矢印の如く分散される。
これにより、トルクロッド支持部26に入力した荷重F2を補強ブラケット45、右フロントサイドフレーム12やアッパクロスメンバ21(すなわち、車体)で好適に支えることができる。
例えば、前記実施例では、補強ブラケット45を右側に設けた例について説明したが、これに限らないで、補強ブラケット45を左側に設けることも可能である。
さらに、補強ブラケット45を左右側(すなわち、両側)に設けることも可能である。
11,12 左右のフロントサイドフレーム(フロントサイドフレーム)
14 エンジンルーム
15 動力源
17,18 左右のダンパハウジング(ダンパハウジング)
18a 右ダンパハウジングの下端部
19 右ダンパハウジングの内側壁
21 アッパクロスメンバ
21a,21b アッパクロスメンバの両端部
23,24 左右の支持脚部
28 トルクロッド
45 補強ブラケット
45a 補強ブラケットの下端部
45b 補強ブラケットの上端部
46 補強部
47 隔壁部材
51 補強ブラケットの前壁部
57 閉断面部
58 閉断面部の内部
61 仕切壁部
61a,61b,61c,61d 前辺、後辺、内辺、外辺(仕切壁部の周縁部)
62 周縁フラップ(フラップ)
71 下トルクロッドブラケット(トルクロッドブラケット)
72 上トルクロッドブラケット(トルクロッドブラケット)
Claims (6)
- 車両前後方向に向けて延在するフロントサイドフレームと、該フロントサイドフレームに設けられたダンパハウジングとを備えた車両前部構造であって、
前記ダンパハウジングの内側壁に接合されることによりエンジンルームに配置され、上下方向に延在される補強ブラケットと、
該補強ブラケットおよび前記ダンパハウジングの内側壁に接合され、前記エンジンルームに配置されるトルクロッドブラケットと、
該トルクロッドブラケットから車両前後方向に延在され、前記トルクロッドブラケットに前記エンジンルームの動力源を連結するトルクロッドと、
を備えることを特徴とする車両前部構造。 - 前記トルクロッドブラケットは、
前記補強ブラケットの車両前方に配置され、前記補強ブラケットの前壁部に接合されることを特徴とする請求項1記載の車両前部構造。 - 前記補強ブラケットは、
該補強ブラケットの下端部が前記フロントサイドフレームに接合されることを特徴とする請求項1記載の車両前部構造。 - 前記ダンパハウジングが車両の左右側に設けられ、該左右のダンパハウジングに亘って延在するアッパクロスメンバを備え、
該アッパクロスメンバの両端部に前記補強ブラケットが接合されることを特徴とする請求項1記載の車両前部構造。 - 前記補強ブラケットおよび前記内側壁で閉断面部が形成され、
該閉断面部の内部に補強部を備え、
該補強部に前記トルクロッドブラケットが前記補強ブラケットを介して接合されることを特徴とする請求項1記載の車両前部構造。 - 前記閉断面部が上下方向に延在され、
前記補強部は、
前記閉断面部を上下方向に仕切る隔壁部材を含み、
該隔壁部材は、
前記閉断面部を仕切る仕切壁部と、
該仕切壁部の周縁部から張り出され、前記補強ブラケットに接合されるフラップと、を有し、
該フラップに前記トルクロッドブラケットが前記補強ブラケットを介して接合されることを特徴とする請求項5記載の車両前部構造。
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