JP2016052860A - タイヤ位置登録システム - Google Patents
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Abstract
【課題】タイヤ位置の判定に使用する計算の負荷を低く抑えることができるタイヤ位置登録システムを提供する。【解決手段】TPMS受信機12は、予め用意された複数の同期輪許容域Etのデータを備える。位置判定部21は、これら複数の同期輪許容域Etのどれが、各バルブIDの受信の度に取得した車軸回転情報Dc(カウント値Ct)を含むのかを、総当たり確認することにより、バルブID1〜バルブID4と車軸18a〜18dとを紐付けして、タイヤ位置を判定する。【選択図】図1
Description
本発明は、タイヤバルブのIDをタイヤの取付位置と紐付けして受信機に登録するタイヤ位置登録システムに関する。
従来、タイヤ位置監視システムの1機能として、イニシエータ等のトリガ器を使用せずに、タイヤバルブのID(バルブID)を、車体の受信機に自動で登録するタイヤ位置登録システムが周知である(特許文献1等)。特許文献1は、各タイヤバルブに設けられた重力検出部(重力センサ)の重力情報と、各車軸に設けられた車軸回転検出部の検出信号とを基に、これらの一致性を確認することにより、バルブID及び車軸を紐付けしてタイヤ位置を特定するものである。
この種のタイヤ位置登録システムにおいては、タイヤ位置の判定にあたって、計算の負荷を低くしたいニーズがあった。
本発明の目的は、タイヤ位置の判定に使用する計算の負荷を低く抑えることができるタイヤ位置登録システムを提供することにある。
本発明の目的は、タイヤ位置の判定に使用する計算の負荷を低く抑えることができるタイヤ位置登録システムを提供することにある。
前記問題点を解決するタイヤ位置登録システムは、各タイヤに設けられたタイヤバルブからタイヤの空気圧データを含む電波を車体の受信機に送信して各タイヤの空気圧を監視するにあたり、各タイヤバルブに設けられた重力検出部の検出信号に基づき各タイヤバルブからタイヤ回転方向の特定位置において電波を送信させることを複数回実行させ、当該電波を前記受信機で受信する度に、各車軸に設けられた車軸回転検出部から前記特定位置に対応する車軸回転情報を各々得て、当該車軸回転情報の傾向からバルブID及び車軸を紐付けすることにより、タイヤ位置を判定する構成において、前記タイヤが1回転する度に繰り返しの値をとる前記車軸回転情報の1周期の範囲のうちの特定範囲をとり、かつ当該車軸回転情報が変位する方向において互いにずらし配置されてなる複数の同期輪許容域と、複数の前記同期輪許容域のどの許容域が、前記バルブIDの受信を契機に取得した前記車軸回転情報を含むのかを、当該バルブIDの受信の度に確認することにより、前記バルブID及び車軸を紐付けして、タイヤ位置を判定する位置判定部とを備えた。
本構成によれば、予め複数の同期輪許容域が用意され、これら同期輪許容域のどれが、バルブIDの受信時に取得した車軸回転情報を含むのかを、バルブIDを受信する度に行い、その確認結果からバルブID及び車軸を紐付けして、タイヤ位置を判定する。このように、本構成の場合、タイヤ位置の判定にあたり、予め用意しておいた複数の同期輪許容域のどの許容域が車軸回転情報を含むのかを確認するだけの処理で済む。よって、タイヤ位置の判定に使用する計算の負荷を低く抑えることが可能となる。
前記タイヤ位置登録システムにおいて、複数の前記同期輪許容域は、カウンタによる前記車軸回転情報の計測単位である1以上ずらし配置されていることが好ましい。この構成によれば、予め用意される複数の同期輪許容域を最小単位(例えば「1」)で設けることが可能となるので、バルブID及び車軸の紐付けを、より正しく判定するのに有利となる。
前記タイヤ位置登録システムにおいて、前記同期輪許容域は、前記タイヤバルブが有する電波送信位置の公差に設定されていることが好ましい。この構成によれば、同期輪許容域をタイヤバルブの公差という好適な範囲に設定することが可能となるので、タイヤ位置をより正しく、また短時間で判定するのに一層有利となる。
前記タイヤ位置登録システムにおいて、前記位置判定部は、前記バルブIDを受信する度に紐付けを確認するにあたり、複数の前記同期輪許容域を順に切り替えていくに際し、当該同期輪許容域を同じスタート位置から切り替えていくことが好ましい。この構成によれば、バルブID受信の度に車軸回転情報を複数の同期輪許容域と比較する計算において、毎回、同期輪許容域を同じスタート位置に設定するだけでよい。よって、タイヤ位置を判定するにあたり、計算負荷を軽減するのに一層有利となる。
前記タイヤ位置登録システムにおいて、前記位置判定部は、前記バルブIDの受信を契機に前記車軸回転情報を取得したとき、複数の前記同期輪許容域のうちのどの許容域が前記車軸回転情報を含むのかを確認する処理を実行し、同処理を、前記バルブIDを受信する度に繰り返していくことにより、前記同期輪許容域が前記車軸回転情報を含み続けるのがどの車軸であるのかを確認して、当該バルブIDに対応する前記車軸を絞り込むことが好ましい。この構成によれば、バルブIDを受信する度、複数の車軸のうち対応する可能性のあるものを適宜絞り込みながら、タイヤ位置を正しく判定することが可能となる。
本発明によれば、タイヤ位置の判定に使用する計算の負荷を低く抑えることができる。
以下、タイヤ位置登録システムの一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1に示すように、車両1は、各タイヤ2(2a〜2d)の空気圧等を監視するタイヤ空気圧監視システム(TPMS:TPMS:Tire Pressure Monitoring System)3を備える。タイヤ空気圧監視システム3は、各タイヤ2a〜2dにおいて空気圧を各々検出するタイヤバルブ4(4a〜4d)を各々備える。タイヤバルブ4は、タイヤ栓にセンサ及び通信機能が設けられたタイヤバルブセンサである。タイヤ空気圧監視システム3は、これらタイヤバルブ4a〜4dから、少なくとも圧力データ及びIDが紐付けされた電波Svaを車体5に送信し、車体5において各タイヤ2a〜2dの空気圧を監視する。
図1に示すように、車両1は、各タイヤ2(2a〜2d)の空気圧等を監視するタイヤ空気圧監視システム(TPMS:TPMS:Tire Pressure Monitoring System)3を備える。タイヤ空気圧監視システム3は、各タイヤ2a〜2dにおいて空気圧を各々検出するタイヤバルブ4(4a〜4d)を各々備える。タイヤバルブ4は、タイヤ栓にセンサ及び通信機能が設けられたタイヤバルブセンサである。タイヤ空気圧監視システム3は、これらタイヤバルブ4a〜4dから、少なくとも圧力データ及びIDが紐付けされた電波Svaを車体5に送信し、車体5において各タイヤ2a〜2dの空気圧を監視する。
タイヤバルブ4は、タイヤバルブ4の動作を制御するコントローラ6と、タイヤ空気圧を検出する圧力検出部7と、タイヤ2の温度を検出する温度検出部8と、タイヤバルブ4に発生する重力を検出する重力検出部9と、タイヤバルブ4において電波送信を可能とする送信アンテナ10とを備える。コントローラ6のメモリ11には、各タイヤバルブ4の固有のIDとしてバルブIDが書き込み保存されている。圧力検出部7は、例えば圧力センサからなる。温度検出部8は、例えば温度センサからなる。重力検出部9は、例えば加速度センサ(Gセンサ)からなる。送信アンテナ10は、例えばUHF(Ultra High Frequency)帯の電波を送信可能である。
車体5は、タイヤバルブ4a〜4dから送信されたタイヤ空気圧データを含む電波Svaを基に各タイヤ2a〜2dの空気圧を監視する受信機(以降、TPMS受信機12と記す)を備える。TPMS受信機12は、TPMS受信機12の動作を制御するタイヤ空気圧監視ECU(Electronic Control Unit)13と、TPMS受信機12において電波受信を可能とする受信アンテナ14とを備える。タイヤ空気圧監視ECU13のメモリ15には、各タイヤバルブ4a〜4dから取得したバルブIDが、タイヤ位置を対応付けて書き込み保存されている。TPMS受信機12は、タイヤ空気圧の監視結果を表示する表示部16に接続されている。表示部16は、例えば車内のインストルメントパネルに設置されるとよい。
TPMS受信機12は、あるタイミングにおいてタイヤバルブ4a〜4dから送信された電波Sva、すなわち少なくとも圧力データ及びバルブIDを含むタイヤ空気圧電波を受信アンテナ14で受信すると、この電波Sva内のバルブIDを照合し、バルブID照合が成立すれば、同一電波内の圧力データ(空気圧データ)を確認する。TPMS受信機12は、検出した空気圧が低圧閾値以下であれば、タイヤ空気圧が低圧である旨をタイヤ位置とともに表示部16に表示する。TPMS受信機12は、この空気圧判定を、受信する電波Sva(バルブID)ごとに行って、タイヤ2a〜2dの空気圧を監視する。
タイヤ空気圧監視システム3は、各タイヤバルブ4a〜4dのバルブIDを、タイヤ位置を対応付けてTPMS受信機12に自動で登録するタイヤ位置自動登録機能、いわゆるオートロケーション機能(タイヤ位置登録システム17)を備える。タイヤ位置登録システム17は、タイヤ回転方向の特定位置においてタイヤバルブ4a〜4dからバルブIDを含む電波Svaを送信させ、その電波Svaを車体5で受信したときの4輪の車軸18(18a〜18d)の回転位置(回転量)を取得する。タイヤ位置登録システム17は、この作業を複数回行った上で、どのバルブIDが車軸18a〜18dのどれと同期しているのかを確認することにより、バルブIDと車軸18a〜18dとの紐付けを行って、タイヤ2a〜2dの位置を判定する。
図2に示すように、タイヤバルブ4は、重力検出部9の検出信号を基に自身に発生する重力を検出し、タイヤ回転方向におけるピーク位置で電波Svaを送信する。ピーク位置は、例えばタイヤ回転方向における「12時の位置」であるとよい。タイヤ位置登録システム17は、タイヤバルブ4がピーク位置をとるときにタイヤバルブ4に電波Svaを送信させることが、タイヤ位置を判定するにあたっての1条件にされている。なお、タイヤバルブ4には、実際のところ電波送信位置(電波送信タイミング)に「公差」が存在し、必ずしも電波Svaをピーク位置で正確に送信できるとは限らず、ピーク位置の前後で送信タイミングがばらつく。
図1に戻り、TPMS受信機12は、各車軸18a〜18dに設けられた車軸回転検出部19(19a〜19d)から入力する車軸回転情報Dcにおいて、タイヤバルブ4が特定位置をとるときに対応する値を取得する。具体的にいうと、TPMS受信機12は、タイヤバルブ4が特定位置(一例はピーク位置)をとるときに送信する電波Sva(各バルブID)を受信することを契機に、車軸回転検出部19から出力される車軸回転情報Dcにおいて、特定位置に対応する値を取得する。TPMS受信機12は、各車軸18a〜18dの車軸回転情報Dcをカウンタ20によって計測する。カウンタ20は、4つの車軸18a〜18dごと、かつ4輪のバルブID1〜バルブID4ごとに、合計16個設けられる。
車軸回転検出部19a〜19dは、例えば各車軸18a〜18dに設けられたABS(Antilock Brake System)センサであるとよい。車軸回転情報Dcは、ABSセンサによって検出されるパルス数、すなわちパルス計数値であるとよい。この場合、車軸回転検出部19は、例えば各車軸18a〜18dに設けられた複数(例えば48個)の歯を、車体5側のセンシング部で検出することにより、車軸回転情報Dcとして矩形波形状のパルス信号をTPMS受信機12に出力する。TPMS受信機12は、入力したパルス信号の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジの両方を検出するのであれば、車軸回転情報Dcとしてタイヤ1回転あたり96パルス(カウント値Ct:0〜95)を検出する。
図3に、予めタイヤ位置登録システム17に用意された複数の同期輪許容域Etの切り替わり方を図示する。複数の同期輪許容域Etは、タイヤ2が1回転する度に繰り返しの値をとる車軸回転情報Dc(カウント値Ct)の1周期の範囲のうちの特定範囲をとり、かつ車軸回転情報Dc(カウント値Ct)が変位する方向(同図の矢印A方向)において互いにずらし配置されている。本例のカウント値Ctの1周期は、タイヤ2が1周するときに検出できる「96」である。本例の同期輪許容域Etの範囲(カウンタ1周期内の特定範囲)は、例えば「24」である。この場合、同期輪許容域Etの一方の端点Paと他方の端点Pbとを結んだ間隔が「24」となる。複数の同期輪許容域Etは、カウンタ20による車軸回転情報Dcの計測単位である「1」ずつ、ずらし配置されている。同期輪許容域Etは、タイヤバルブ4が有する電波送信位置(電波送信タイミング)の公差に設定されている。複数の同期輪許容域Etの各データは、タイヤ空気圧監視ECU13のメモリ15に予め書き込み保存されるとよい。
図1に戻り、タイヤ位置登録システム17は、各タイヤバルブ4がタイヤ回転方向において特定位置をとるときにタイヤバルブ4から送信されるバルブIDと、各タイヤバルブ4が特定位置をとるときの車軸18a〜18dの車軸回転情報Dcとの一致性を確認することによってタイヤ位置を判定する位置判定部21を備える。位置判定部21は、タイヤ空気圧監視ECU13に設けられる。位置判定部21は、複数の同期輪許容域Etのどの許容域が、バルブIDの受信を契機に取得した車軸回転情報Dcを含むのかを確認することにより、バルブID及び車軸18を紐付けして、タイヤ位置を判定する。
次に、図4及び図5を用い、タイヤ位置登録システム17の動作を説明する。なお、タイヤ位置判定の動作は、例えば車両1のイグニッションスイッチがオンされて走行が開始されたことを契機に実行されるとよい。
図4に示すように、位置判定部21は、タイヤバルブ4の電波Sva(例えばバルブID1)の受信を契機に、タイヤバルブ4が特定位置をとるときに対応する車軸回転情報Dc(カウント値Ct)を取得すると、複数の同期輪許容域Etのどの許容域が、この車軸回転情報Dcを含むのかの判定を実行する。このとき、まず位置判定部21は、予め決められたスタート位置に1番目(図中のNo.0)の同期輪許容域Et−0をセットし、この同期輪許容域Et−0が車軸回転情報Dcを含むか否かを判定する。同期輪許容域Etのスタート位置、すなわち1番目の同期輪許容域Et−0のセット位置は、同期輪許容域Et(Et−0)の範囲の片側の端点Pbが、カウント値Ctの「0」となる位置にセットされるとよい。
続いて、位置判定部21は、この同期輪許容域Etを車軸回転情報Dcの変位の方向(図中の矢印A方向)に所定量ずらし、位置をずらされた後の2番目(図中のNo.1)の同期輪許容域Et−1が、前述の車軸回転情報Dcを含むか否かを再度判定する。このときのずらし量は、カウンタ20による車軸回転情報Dcの計測単位である「1」だけずらされる。このとき、車軸回転情報Dcが例えば「22」であれば、同期輪許容域Et−1がNo.0のときと同様に車軸回転情報Dcを含むことになる。位置判定部21は、どの同期輪許容域Etが車軸回転情報Dcを含むのか確認する処理を、同期輪許容域Etを順に「1」ずらしながら繰り返していく。この確認処理は、カウンタ20の1周期の値である「0〜95」まで繰り返される。
位置判定部21は、複数設定された同期輪許容域Et(同期輪許容域Etの各No)に対し、車軸回転情報Dcを含むものには例えばフラグ「1」を立て、車軸回転情報Dcを含まないものには例えばフラグ「0」を立てて、この判定結果をメモリ15に一時的に保持する。位置判定部21は、タイヤバルブ4から電波Sva(バルブID1〜バルブID4)を受信する度に、複数の同期輪許容域Etのどの許容域が車軸回転情報Dcを含むのかの確認の処理を同様に繰り返す。
図5に、バルブID及び車軸18の組み合わせの絞り込み方の具体例を図示する。位置判定部21は、バルブID受信時にどの同期輪許容域Etが車軸回転情報Dcを含むのかを確認した後、各車軸18a〜18dのうち、同期輪許容域Etが車軸回転情報Dcを含んだ状態が維持されている車軸18a〜18dについて処理を継続してくことにより、4輪の車軸18a〜18dを絞り込む。すなわち、新たなバルブIDを受信して何れの同期輪許容域Etに含まれるのかという判定結果に対し、フラグ「1」を継続してとり続ける車軸18a〜18dを判定に残していくことにより、受信したバルブIDに対応する車軸18a〜18dを絞り込む。なお、同図で評価している車軸18は、点線四角で強調表示された部分がフラグ「1」となっているので、受信したバルブIDに対応するものである可能性が高いとして、判定が継続される。
位置判定部21は、受信したバルブIDに対して車軸18a〜18dを1つまで絞り込むことができれば、その組み合わせを確定する。位置判定部21は、この絞り込みの処理を、受信するバルブID1〜バルブID4ごとに逐次行い、どのバルブIDがどの車軸18に紐付けられているのかを確認する。位置判定部21は、4輪全てにおいて位置判定を完了すると、その判定結果をメモリ15に書き込み、タイヤ位置を更新する。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)予め複数の同期輪許容域Etを設けておき、これら同期輪許容域Etのどれが、各バルブIDの受信の度に取得した車軸回転情報Dc(カウント値Ct)を含むのかを、総当たり確認することにより、バルブID1〜バルブID4と車軸18a〜18dとを紐付けして、タイヤ位置を判定する。このように、本例の場合、タイヤ位置の判定にあたっては、どの同期輪許容域Etが、バルブIDの受信を契機に取得した車軸回転情報Dc(カウント値Ct)を含むのかを確認するだけの処理で済む。よって、タイヤ位置の判定に使用する計算の負荷を低く抑えることができる。すなわち、複数のデータを集めて計算したり、或いは複雑な計算をしたりしなくても、タイヤ位置を判定することができる。
(1)予め複数の同期輪許容域Etを設けておき、これら同期輪許容域Etのどれが、各バルブIDの受信の度に取得した車軸回転情報Dc(カウント値Ct)を含むのかを、総当たり確認することにより、バルブID1〜バルブID4と車軸18a〜18dとを紐付けして、タイヤ位置を判定する。このように、本例の場合、タイヤ位置の判定にあたっては、どの同期輪許容域Etが、バルブIDの受信を契機に取得した車軸回転情報Dc(カウント値Ct)を含むのかを確認するだけの処理で済む。よって、タイヤ位置の判定に使用する計算の負荷を低く抑えることができる。すなわち、複数のデータを集めて計算したり、或いは複雑な計算をしたりしなくても、タイヤ位置を判定することができる。
(2)初めから予め決められたデータとして同期輪許容域Etを設定しているので、タイヤ位置の判定において計算が少なく、計算にかかる負荷も一定にすることができる。
(3)同期輪許容域Etは固定値であるので、同期輪許容域Etを更新するという面倒な処理を実施せずに済む。
(3)同期輪許容域Etは固定値であるので、同期輪許容域Etを更新するという面倒な処理を実施せずに済む。
(4)複数の同期輪許容域Etは、カウンタ20による車軸回転情報Dcの計測単位である「1」ずつ、ずらし配置されている。よって、予め用意される複数の同期輪許容域Etを最小単位で設けることが可能となるので、バルブID及び車軸18の紐付けを、より正しく判定するのに有利となる。
(5)各同期輪許容域Etは、タイヤバルブ4が有する電波送信の公差に準じた範囲(公差の範囲)に設定されている。よって、同期輪許容域Etをタイヤバルブ4の公差という好適な範囲に設定することが可能となるので、タイヤ位置をより正しく、また短時間で判定するのに一層有利となる。
(6)同期輪許容域Etは、バルブID受信時に行われるバルブID及び車軸18の紐付け確認において、毎回、同じスタート位置(同期輪許容域Etの端点Pbがパルス「0」をとる位置)から変位されていく。よって、バルブID受信時に車軸回転情報Dcを複数の同期輪許容域Etと比較する計算において、毎回、同期輪許容域Etを同じスタート位置にセットするだけでよい。よって、タイヤ位置を判定するにあたり、計算負荷を軽減するのに一層有利となる。
(7)位置判定部21は、バルブIDの受信を契機に車軸回転情報Dc(カウント値Ct)を取得したとき、複数の同期輪許容域Etのうちのどの許容域が、その車軸回転情報Dcを含むのかを確認する処理を実行し、同処理を、バルブIDを受信する度に繰り返していくことにより、同期輪許容域Etが車軸回転情報Dcを含み続けるのがどの車軸18a〜18dであるのかを確認して、受信したバルブIDに対応する車軸18a〜18dを絞り込む。よって、バルブIDを受信する度、複数の車軸18a〜18dのうち対応する可能性のあるものを適宜絞り込みながら、タイヤ位置を正しく判定することができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・バルブIDの2回目以降の受信時、「1」のフラグが立っている同期輪許容域Etのみ選択して、同期輪許容域Etが車軸回転情報Dcを含む状態が継続するか否かの確認を実施するようにしてもよい。この場合、同期輪許容域Etを0〜95まで1周変位させる場合と比較して、タイヤ位置の判定にかかる時間を短縮することができる。
・バルブIDの2回目以降の受信時、「1」のフラグが立っている同期輪許容域Etのみ選択して、同期輪許容域Etが車軸回転情報Dcを含む状態が継続するか否かの確認を実施するようにしてもよい。この場合、同期輪許容域Etを0〜95まで1周変位させる場合と比較して、タイヤ位置の判定にかかる時間を短縮することができる。
・同期輪許容域Etは、タイヤバルブ4の公差と一致する値に限定されず、異なる値に設定されてもよい。
・同期輪許容域Etを変位させるとき、カウント値Ctの「1」ずつ変位させることに限らず、例えば数カウント間隔で変位させてもよい。
・同期輪許容域Etを変位させるとき、カウント値Ctの「1」ずつ変位させることに限らず、例えば数カウント間隔で変位させてもよい。
・同期輪許容域Etのスタート位置は、毎回、同じ位置であることに限定されない。例えば、取得した車軸回転情報Dcを判定のスタート位置とするなど、他の位置に変更可能である。
・複数の同期輪許容域Etは、例えば1つの基準のデータをもっており、これを計算等により所定量ずつ変位させることにより、複数の同期輪許容域Etを実現してもよい。
・車軸回転検出部19は、検出信号を無線でTPMS受信機12に送信してもよい。
・車軸回転検出部19は、検出信号を無線でTPMS受信機12に送信してもよい。
・車軸回転検出部19の総パルス数は、「96」に限らず、他の値に変更可能である。
・車軸回転検出部19は、ABSセンサ以外の他のセンサを使用してもよい。
・車軸回転検出部19は、車軸18の回転に応じたパルス数が逐次出力されるものに限らず、例えば数パルス分がまとめて出力されるような態様のものでもよい。
・車軸回転検出部19は、ABSセンサ以外の他のセンサを使用してもよい。
・車軸回転検出部19は、車軸18の回転に応じたパルス数が逐次出力されるものに限らず、例えば数パルス分がまとめて出力されるような態様のものでもよい。
・車軸回転情報Dcは、パルス計数値に限定されず、車軸18の回転位置(回転量)に応じた情報やデータであればよい。
・タイヤ空気圧を見る電波と、オートロケーションの電波とは、共に同じ電波を使用してもよいし、別の種類の電波としてもよい。
・タイヤ空気圧を見る電波と、オートロケーションの電波とは、共に同じ電波を使用してもよいし、別の種類の電波としてもよい。
・特定位置は、ピーク位置に限らず、タイヤ回転方向における所定の決められた位置であればよい。
・タイヤ位置判定は、車両1の走行時であれば、いつ実施されてもよい。
・タイヤ位置判定は、車両1の走行時であれば、いつ実施されてもよい。
1…車両、2(2a〜2d)…タイヤ、3…タイヤ空気圧監視システム、4(4a〜4d)…タイヤバルブ、5…車体、9…重力検出部、12…受信機(TPMS受信機)、18(18a〜18d)…車軸、19(19a〜19d)…車軸回転検出部、20…カウンタ、21…位置判定部、Sva…電波、Dc…車軸回転情報、Et(Et−0,Et−2,Et−95)…同期輪許容域、Ct…カウント値、ID1〜ID4…バルブID。
Claims (5)
- 各タイヤに設けられたタイヤバルブからタイヤの空気圧データを含む電波を車体の受信機に送信して各タイヤの空気圧を監視するにあたり、各タイヤバルブに設けられた重力検出部の検出信号に基づき各タイヤバルブからタイヤ回転方向の特定位置において電波を送信させることを複数回実行させ、当該電波を前記受信機で受信する度に、各車軸に設けられた車軸回転検出部から前記特定位置に対応する車軸回転情報を各々得て、当該車軸回転情報の傾向からバルブID及び車軸を紐付けすることにより、タイヤ位置を判定するタイヤ位置登録システムにおいて、
前記タイヤが1回転する度に繰り返しの値をとる前記車軸回転情報の1周期の範囲のうちの特定範囲をとり、かつ当該車軸回転情報が変位する方向において互いにずらし配置されてなる複数の同期輪許容域と、
複数の前記同期輪許容域のどの許容域が、前記バルブIDの受信を契機に取得した前記車軸回転情報を含むのかを、当該バルブIDの受信の度に確認することにより、前記バルブID及び車軸を紐付けして、タイヤ位置を判定する位置判定部と
を備えたことを特徴とするタイヤ位置登録システム。 - 複数の前記同期輪許容域は、カウンタによる前記車軸回転情報の計測単位である1以上ずらし配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ位置登録システム。 - 前記同期輪許容域は、前記タイヤバルブが有する電波送信位置の公差に設定されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ位置登録システム。 - 前記位置判定部は、前記バルブIDを受信する度に紐付けを確認するにあたり、複数の前記同期輪許容域を順に切り替えていくに際し、当該同期輪許容域を同じスタート位置から切り替えていく
ことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のタイヤ位置登録システム。 - 前記位置判定部は、前記バルブIDの受信を契機に前記車軸回転情報を取得したとき、複数の前記同期輪許容域のうちのどの許容域が前記車軸回転情報を含むのかを確認する処理を実行し、同処理を、前記バルブIDを受信する度に繰り返していくことにより、前記同期輪許容域が前記車軸回転情報を含み続けるのがどの車軸であるのかを確認して、当該バルブIDに対応する前記車軸を絞り込む
ことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載のタイヤ位置登録システム。
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