JP2016052758A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スタッカーに排出される媒体をそれらの媒体に生じるカールを矯正しつつ、スタッカーにスタックされた媒体の整列性を損なわずに媒体をずらしてスタックすることができる記録装置を提供する。
【解決手段】用紙Pの記録面に記録を行う記録部14と、記録された用紙が排出される媒体排出路25と、その用紙を記録面が鉛直方向で下を向く姿勢にして媒体排出口26から排出する排出部29と、媒体排出口より排出された用紙を受けるスタッカー60と、用紙が排出される排出方向と交差する幅方向の所定位置に排出方向に延びるとともにスタッカーに対して鉛直方向上側に突出して設けられ、排出される用紙を受ける突出リブ66と、突出リブに対してスタッカーを幅方向に移動可能とするシフト機構とを備え、スタッカーをシフトさせる前には、突出リブのスタッカーに対する突出量を、媒体排出口から排出される用紙を突出リブが受けるときの突出量よりも小さくする。
【選択図】図1
【解決手段】用紙Pの記録面に記録を行う記録部14と、記録された用紙が排出される媒体排出路25と、その用紙を記録面が鉛直方向で下を向く姿勢にして媒体排出口26から排出する排出部29と、媒体排出口より排出された用紙を受けるスタッカー60と、用紙が排出される排出方向と交差する幅方向の所定位置に排出方向に延びるとともにスタッカーに対して鉛直方向上側に突出して設けられ、排出される用紙を受ける突出リブ66と、突出リブに対してスタッカーを幅方向に移動可能とするシフト機構とを備え、スタッカーをシフトさせる前には、突出リブのスタッカーに対する突出量を、媒体排出口から排出される用紙を突出リブが受けるときの突出量よりも小さくする。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えばインクジェット式プリンターなどの記録装置に関する。
従来から、記録装置の一種として、媒体の一例である用紙に記録を行う記録部を備え、記録部から噴射される記録剤(インク)により用紙の記録領域へ画像等の印刷(記録)を行い、排紙トレイ(スタッカー)に記録が行われた用紙を積み重ねる(スタックする)インクジェット式のプリンターが知られている。このようなプリンターにおいては、記録する際に用紙の一面に噴射されて付着したインクによって、用紙が他面側に湾曲(カール)する現象が発生することがある。
特に、用紙の搬送方向と交差する幅方向に沿うように配置されてインクを噴射可能な記録ヘッド(ラインヘッド)を記録部に備えるプリンターにおいては、用紙を搬送しながらインクを噴射するため、シリアルヘッド方式で記録するプリンターと比べ、インクの噴射から用紙の排紙までの時間が短くなる。このため、用紙は、その噴射により付着した液体によって記録面となる一面側が他面側に比べて膨張し、幅方向の両端部が他面側に反るようにカールした状態になりやすい。その結果、記録部により記録された用紙は、記録部から媒体搬送経路に沿って搬送されたのち、媒体搬送経路の終端の媒体排出口から排出される際にカールした状態で排出されることになる。
従って、用紙に発生するカールをスタッカーにスタックする際に矯正する技術が望まれている。このような技術の一つとして、用紙が媒体排出口から記録面を下向きにして排出される場合には、用紙の排出方向に沿って延びる矯正リブをスタッカーのスタック面から突出させ、この矯正リブにより、排出されて落下してきた用紙を幅方向の略中央部を支持した状態でスタックする装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
また、記録装置の一種として、スタッカーにスタックされた用紙の後処理を容易にするために、所定の枚数毎に、あるいはグループ出力毎に、スタッカーをシフトすることで、用紙をずらしてスタッカーにスタックする装置が知られている(例えば、特許文献2)。
ところで、特許文献1に記載のプリンターのようにスタッカーから矯正リブが突出した記録装置に、特許文献2のようなスタッカーをシフトさせるシフト機構を採用すると、矯正リブがスタッカーの中央に突出した状態でスタッカーと共にシフトすることになり、装置構成が複雑なものになる。また、矯正リブにより媒体が鉛直方向上側に凸形状となる湾曲状態のままでスタッカーだけをシフトする構成とした場合は、矯正リブとの摩擦力によってスタックされた媒体が姿勢を崩してしまい、媒体の整列性を損なう虞がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置構成を複雑にすることなく、スタッカーに順次排出される媒体をそれらの媒体に生じるカールを矯正しつつ、スタッカーにスタックされた媒体の整列性を損なわずに媒体をずらしてスタックすることができる記録装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について説明する。
上記課題を解決する記録装置は、媒体に対して当該媒体の記録面に記録剤を付着させることで記録を行う記録部と、前記記録部により記録を行われた前記媒体が排出される排出経路と、前記排出経路に連なる排出口から前記媒体を前記記録面が鉛直方向において下を向く姿勢にして排出する排出部と、前記排出口より排出された前記媒体を受けるスタッカーと、前記スタッカーにおける前記媒体が排出される排出方向と交差する幅方向の端部よりも中央寄りの位置において、前記排出方向に延びるとともに前記スタッカーに対して鉛直方向上側に突出して設けられることにより、前記媒体を前記幅方向の両端側を鉛直方向下側に湾曲させた姿勢で支持可能な支持部と、前記支持部に対して前記スタッカーを前記幅方向にシフト移動可能とするシフト機構と、を備え、前記スタッカーをシフトさせる前には、前記支持部の前記スタッカーに対する突出量を、前記排出口から排出される前記媒体を前記支持部が受けるときの前記突出量よりも小さくする。
上記課題を解決する記録装置は、媒体に対して当該媒体の記録面に記録剤を付着させることで記録を行う記録部と、前記記録部により記録を行われた前記媒体が排出される排出経路と、前記排出経路に連なる排出口から前記媒体を前記記録面が鉛直方向において下を向く姿勢にして排出する排出部と、前記排出口より排出された前記媒体を受けるスタッカーと、前記スタッカーにおける前記媒体が排出される排出方向と交差する幅方向の端部よりも中央寄りの位置において、前記排出方向に延びるとともに前記スタッカーに対して鉛直方向上側に突出して設けられることにより、前記媒体を前記幅方向の両端側を鉛直方向下側に湾曲させた姿勢で支持可能な支持部と、前記支持部に対して前記スタッカーを前記幅方向にシフト移動可能とするシフト機構と、を備え、前記スタッカーをシフトさせる前には、前記支持部の前記スタッカーに対する突出量を、前記排出口から排出される前記媒体を前記支持部が受けるときの前記突出量よりも小さくする。
この構成によれば、支持部はスタッカーに対する突出量が変更可能である一方、その支持部に対してスタッカーが幅方向にシフト移動可能であるため、スタッカーに対する突出量を変更可能な支持部がスタッカーと共にシフト移動する場合に比して、装置構成を複雑にすることがない。そして、スタッカーに媒体をスタックした状態でスタッカーをシフトする際、媒体を受けるときよりもスタッカーに対する支持部の突出量が小さくなっているため、媒体がスタッカーに対して接触する面積が大きくなり、シフトの際に突出した支持部との摩擦によって媒体の姿勢が乱れてしまうことを抑制できる。
上記記録装置において、前記支持部は鉛直方向において昇降可能で、前記スタッカーに対して上昇及び下降することで前記支持部の前記スタッカーに対する突出量を変化させることが好ましい。
この構成によれば、排出口からスタッカーに排出される媒体にカールが生じる場合であっても、媒体をスタックするスタッカーから支持部を突出させることで、媒体を湾曲させた状態でスタックできるので、媒体に生じるカールの矯正をすることができる。
上記記録装置において、前記スタッカーは鉛直方向において昇降可能で、前記支持部に対して上昇及び下降することで前記支持部の前記スタッカーに対する突出量を変化させることが好ましい。
この構成によれば、排出口からスタッカーに排出される媒体にカールが生じる場合であっても、スタッカーを昇降することで、相対的に支持部の突出量を変えることができ、媒体に生じるカールの矯正をすることができる。
上記記録装置において、前記媒体の種別情報、前記媒体に対する前記記録剤の付着情報及び前記スタッカーにおける前記媒体のスタック情報のうち少なくとも一つの情報に基づき、前記支持部の前記スタッカーに対する突出量を制御する制御部を備えることが好ましい。
この構成によれば、少なくとも一つの情報に基づいて予測されるカールの程度に合わせて支持部の突出量を制御することにより適切な値に設定することができる。また、スタック情報からは排出口とスタッカーにスタックされた最上位の媒体との距離を測ることができるので、スタック量に応じて、スタッカーに対する支持部の突出量を小さくすることで、スタックされた媒体群により、排出口が塞がれてしまう虞を抑制できる。
上記記録装置において、所定数の媒体を前記記録部により記録し終えると、前記スタッカーに対する前記支持部の突出量を小さくし、前記シフト機構により前記スタッカーをシフトさせ、シフト動作終了後に前記スタッカーに対する前記支持部の突出量を大きくすることが好ましい。
この構成によれば、所定数、例えばページ数や部数毎にスタッカーに媒体をずらしてスタックでき、支持部が突出することでカールを矯正できるので、記録された媒体の後処理が容易なものとできる。
上記記録装置において、前記支持部は前記スタッカーの幅方向において中央に位置していることが好ましい。
この構成によれば、スタッカーの中央に支持部が設けられており、スタッカーは排出口に対して動かないので、支持部は排出される媒体の中央に常に位置することができる。そのため、スタッカーのシフト後、シフト前にかかわらず、媒体の中央部を支持部が支持するので、カールを矯正する効果を損なう虞を抑制できる。
この構成によれば、スタッカーの中央に支持部が設けられており、スタッカーは排出口に対して動かないので、支持部は排出される媒体の中央に常に位置することができる。そのため、スタッカーのシフト後、シフト前にかかわらず、媒体の中央部を支持部が支持するので、カールを矯正する効果を損なう虞を抑制できる。
以下、記録装置の一実施形態であるインクジェット式プリンター(以下、「プリンター」と略す場合もある。)について、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、プリンター11は、略直方体の筐体12内に、媒体の一例である用紙Pを鉛直方向下側から支持する支持台13と、用紙Pに画像を印刷する記録部14と、用紙Pが搬送される媒体搬送経路20を備えている。また、複数のローラー(ローラー対)によって構成され、用紙Pを媒体搬送経路20に沿って搬送する搬送部を備えている。
図1に示すように、プリンター11は、略直方体の筐体12内に、媒体の一例である用紙Pを鉛直方向下側から支持する支持台13と、用紙Pに画像を印刷する記録部14と、用紙Pが搬送される媒体搬送経路20を備えている。また、複数のローラー(ローラー対)によって構成され、用紙Pを媒体搬送経路20に沿って搬送する搬送部を備えている。
プリンター11は、図1における紙面表裏方向を用紙Pの幅方向とし、この幅方向と交差する方向を搬送方向として用紙Pを支持台13上および媒体搬送経路20に沿って搬送する。記録部14は、用紙Pの搬送方向と交差する幅方向の略全域に渡ってインクを略同時に噴射可能な液体噴射ヘッドとしてのラインヘッドを下部に備え、支持台13上を搬送される用紙Pに鉛直方向上側からインクを付着させて画像を印刷する。
印刷された用紙Pは、排紙ローラー対18や他の複数の搬送ローラー対19によって記録部14から媒体搬送経路20の下流部を構成する媒体排出路(排出経路)25に搬送され、媒体排出路25の端部に設けられた媒体排出口26から媒体排出路25外へ排出される。したがって、用紙Pは、媒体排出口26への搬送方向と媒体排出口26からの排出方向Yとが同じ移動方向とされている。そして、媒体排出口26から図1において白抜き矢印で示す排出方向Yへ排出された用紙Pは鉛直方向下側へ落下し、図1において二点鎖線で示すように、所定の最大枚数まで積層された状態でスタッカー60のスタック面61にスタックされる。なお、媒体排出路25の複数箇所に配置された搬送ローラー対19により、用紙Pを媒体排出口26から記録面(画像を印刷される面)が鉛直方向において下を向く姿勢にして排出する排出部29が構成されている。
スタッカー60は、用紙Pの排出方向Yに向かって鉛直方向上側に上昇する先上がりの傾斜面とされたスタック面61を有し、このスタック面61に用紙Pを積層状態でスタックする。このとき、スタック面61にスタックされた各用紙Pは、スタック面61の傾斜に沿って排出方向Yとは反対方向に移動し、筐体12の媒体排出口26の下側に設けられた縦側壁12Wに接近してスタックされる。
本実施形態では、媒体搬送経路20は、用紙Pを記録部14から媒体排出口26まで搬送する媒体排出路25と、用紙Pを記録部14に供給する媒体供給路とを有している。媒体供給路は、第1媒体供給路21と第2媒体供給路22と第3媒体供給路23とによって構成される。
媒体排出路25は、記録部14により印刷された用紙Pが媒体排出口26まで搬送される間において、記録部14により印刷された用紙Pのシート面である記録面を内側にして湾曲するとともに、その用紙Pの記録面が鉛直方向上側に向く状態から鉛直方向下側に向く状態に用紙Pを反転させる湾曲反転経路を有している。したがって、媒体排出路25では、用紙Pは、この湾曲反転経路を通ることによって記録面がスタッカー60のスタック面61と対峙する状態となって媒体排出口26から排出される。
第1媒体供給路21では、筐体12の一側面に備えられたカバー12Fを開けることによって露出する挿入口12aから挿入される用紙Pが記録部14へ搬送される。すなわち、挿入口12aへ挿入された用紙Pは、ホッパー12bによって第1駆動ローラー41aに押し付けられ、第1駆動ローラー41aの回転駆動によって搬送されて第1駆動ローラー41aと第1従動ローラー41bとの間に挟まれた後、第1駆動ローラー41aの回転駆動によって記録部14へ向かって搬送される。
第2媒体供給路22では、筐体12の鉛直方向下側となる底部に挿抜可能に備えらえた用紙カセット12cに積層可能に載置される用紙Pが記録部14へ搬送される。すなわち、用紙カセット12cに積層状態で載置された用紙Pは、最上位の用紙Pがピックアップローラー16aで送り出され、分離ローラー対16bで一枚ずつに分離された後、第2駆動ローラー42aと第2従動ローラー42bとの間に挟まれ、第2駆動ローラー42aの回転駆動によって記録部14へ向かって搬送される。
第3媒体供給路23では、用紙Pに対して両側のシート面(紙面)に印刷する両面印刷を行う場合に、記録部14によって片側のシート面が印刷済みとされた用紙Pが、再び記録部14へ搬送される。すなわち、記録部14よりも用紙Pの搬送方向下流側には、媒体排出路25の途中に設けられた分岐機構27の動作によって媒体排出路25から分岐する分岐搬送路24が設けられている。分岐搬送路24には、正転と逆転の双方の回転が可能な分岐搬送経路ローラー対44が分岐機構27の下流側に設けられている。
片側のシート面が印刷された用紙Pは、両面印刷に際して記録部14側からスタッカー60側に向かって一旦この分岐搬送路24へ、正転する分岐搬送経路ローラー対44によって搬送される。このとき分岐搬送路24へ搬送された用紙Pはその搬送方向先端側の一部が媒体排出口26から飛び出した場合、スタッカー60にスタックされた用紙Pとは接触しないようにその飛び出し位置が設定されている。
その後、分岐搬送路24へ搬送された用紙Pは、逆転する分岐搬送経路ローラー対44によって分岐搬送路24をスタッカー60側から記録部14側へ逆搬送される。このとき、逆搬送される用紙Pは第3媒体供給路23へ搬送され、複数の搬送ローラー対19によって記録部14に向かって搬送される。この第3媒体供給路23への搬送によって、用紙Pは印刷されていないシート面が記録部14と対向するように反転し、第3駆動ローラー43aと第3従動ローラー43bとの間に挟まれ、第3駆動ローラー43aの回転駆動によって記録部14へ向かって搬送される。
各媒体供給路を記録部14へ向かって搬送される用紙Pは、記録部14の搬送方向上流側に配設された整列ローラー対15まで搬送されたのち、回転が停止した整列ローラー対15にその先端が突き当たる。そして、用紙Pは、このような整列ローラー対15へ突き当たった状態によって搬送方向に対する傾きが補正(スキュー取り)される。そして傾きが補正された用紙Pは、その後の整列ローラー対15の回転駆動によって、整列状態となって記録部14側へ搬送される。
整列ローラー対15によって記録部14側に搬送された用紙Pは、記録部14に対して用紙Pの搬送方向上流側に配設された紙送りローラー対17や搬送方向下流側に配設された排紙ローラー対18および搬送ローラー対19などによって、記録部14に対向しながら搬送される。この搬送される用紙Pに、対向する記録部14からインクが噴射されて印刷が行われる。
プリンター11には、コンピューター機能を有する制御部50と、このような印刷動作を制御するプログラムを記憶する図示しない記憶部が備えられている。そして、制御部50が記憶部に記憶されたプログラムに従って動作することによって、プリンター11に入力される印刷データに基づいて記録部14や搬送部(排出部29を含む)の動作を制御し、用紙Pの記録領域としての印刷領域に画像を印刷する。
図1および図2に示すように、媒体排出口26から排出される用紙Pをスタックするスタッカー60には、その上側の面であるスタック面61から上方へ突出可能な支持部としての突出リブ66が設けられている。すなわち、突出リブ66は上下方向への移動自在に設けられ、スタッカー60内には突出リブ66をスタック面61から所定のリブ高さ(高さ位置)で突出させるときに作動する突出機構70が設けられている。なお、この突出機構70は、プリンター11の制御部50が突出機構制御部53(図1参照)として機能することによって動作する。
図2に示すように、本実施形態のスタッカー60のスタック面61は、用紙Pの排出方向Yにおいて、上流側の第1スタック面61Aと下流側の第2スタック面61Bとによって構成されている。これらの第1スタック面61Aおよび第2スタック面61Bには、媒体排出口26から排出される用紙Pの排出方向Yと交差する幅方向の中央において所定幅を有し、用紙Pの排出方向Yに沿う方向を長手方向として延在する溝69が設けられている。
また、スタッカー60には、溝69から鉛直方向上側に突出し、所定寸法の高さを有する第1凸部62Aおよび第2凸部62Bがそれぞれ設けられている。この第1凸部62Aと第2凸部62Bとは、その長手方向から見て重なるように設けられ、スタック面61において排出方向Yに沿って繋がった一つの凸部62を形成している。
本実施形態では、第1スタック面61A及び第2スタック面61Bはプリンター11から取り外し可能なスタッカーユニット65の鉛直方向上側の面とされている。また、このスタッカーユニット65の幅方向における中央部に設けられた溝69から突出する凸部62に突出機構70が取り付けられている。この突出機構70の動作により、突出リブ66は、図2において二点鎖線で示すように、第1スタック面61Aに設けられた第1凸部62Aの上面から所定のリブ高さで上方へ突出する。
次にスタッカーユニット65について説明する。
図3(a)に示すように、スタッカーユニット65は、第1スタック面61Aの幅方向の略中央に排出方向Yに沿って延びる溝69と、溝69から突出する第1凸部62Aが設けられている。この第1凸部62A内に、突出機構70の動作によって第1スタック面61Aの法線方向に沿って上下移動可能な突出リブ66が備えられている。なお、第1スタック面61Aのうち、第1凸部62Aの幅方向両側に位置する部分は、排出方向Yの下流側に向かって徐々に上昇する傾斜面61Aaとされ、第2スタック面61Bの第2凸部62Bの幅方向両側に設けられた段差部分とスタック面(上面)が繋がるようになっている。
図3(a)に示すように、スタッカーユニット65は、第1スタック面61Aの幅方向の略中央に排出方向Yに沿って延びる溝69と、溝69から突出する第1凸部62Aが設けられている。この第1凸部62A内に、突出機構70の動作によって第1スタック面61Aの法線方向に沿って上下移動可能な突出リブ66が備えられている。なお、第1スタック面61Aのうち、第1凸部62Aの幅方向両側に位置する部分は、排出方向Yの下流側に向かって徐々に上昇する傾斜面61Aaとされ、第2スタック面61Bの第2凸部62Bの幅方向両側に設けられた段差部分とスタック面(上面)が繋がるようになっている。
図3(b)に示すように、突出リブ66が最も下がった状態では、第1スタック面61Aに沿う幅方向から見て、突出リブ66は第1凸部62Aの上面から突出しない位置とされる。ちなみに、本実施形態では突出リブ66は、その上面と第1凸部62Aの上面とが一致する位置とされている。
一方、図3(c)に示すように、突出リブ66が最も上がった状態では、第1スタック面61Aに沿う幅方向から見て、突出リブ66は第1凸部62Aの上面から寸法Hhのリブ高さで突出した位置とされる。そして、第1凸部62Aから突出した突出リブ66(天リブ68)は、用紙Pが縦側壁12Wに接近してスタックされた状態では、第1スタック面61A(スタック面61)にスタックされる用紙P(図1および図3(c)において二点鎖線で示す)よりも、この用紙Pの排出方向Yの下流側へ延在する長さで設けられている。
また、図3(a)、(c)に示すように、本実施形態では突出リブ66は、第1凸部62Aの上面から突出した状態でリブの側面を形成する枠リブ67とリブの天面を形成する天リブ68の2つのリブ部材を有して形成されている。そして、枠リブ67には、幅方向の両側壁において、排出方向Yに所定の間隔をあけて合計4つの長円孔67aが設けられ、天リブ68にはこの4つの長円孔67a内にそれぞれ位置するように4つの丸ピン68aが設けられている。そして、それぞれの長円孔67aにおいて丸ピン68aが上下方向において係合することによって、突出機構70による天リブ68の上下移動に連動して、枠リブ67が上下移動する構成とされている。
次に、突出機構70と突出リブ66の構成について説明する。
図4(a)に示すように、突出機構70は、リンク機構によって構成されている。リンク機構は、図4(a)において紙面左右方向となる第1凸部62Aの長手方向に沿って移動可能な移動棒71と、第1リンク板72と、第2リンク板74とを含んで構成されている。第1リンク板72は、その一端に設けられた軸部72aによって第1凸部62Aの底面に回動自在に軸支され、その他端において突出リブ66の天リブ68に当接するローラー73が軸支されている。第2リンク板74は、その一端に設けられた軸部74aによって第1リンク板72に回動自在に軸支され、その他端に設けられた軸部74bによって移動棒71に回動可能に軸支されている。
図4(a)に示すように、突出機構70は、リンク機構によって構成されている。リンク機構は、図4(a)において紙面左右方向となる第1凸部62Aの長手方向に沿って移動可能な移動棒71と、第1リンク板72と、第2リンク板74とを含んで構成されている。第1リンク板72は、その一端に設けられた軸部72aによって第1凸部62Aの底面に回動自在に軸支され、その他端において突出リブ66の天リブ68に当接するローラー73が軸支されている。第2リンク板74は、その一端に設けられた軸部74aによって第1リンク板72に回動自在に軸支され、その他端に設けられた軸部74bによって移動棒71に回動可能に軸支されている。
第1リンク板72と第2リンク板74とは、第1凸部62Aの長手方向と交差する幅方向(図4(a)、(b)では紙面表裏方向)において、移動棒71を挟んで一対備えられる。そして、天リブ68と接触するローラー73は、その幅方向の両側が一対の第1リンク板72によって回動自在に軸支され、移動棒71はその幅方向の両側において第2リンク板74の他端を回動可能に軸支する。このように構成されたリンク機構が、第1凸部62Aの長手方向に沿って所定の間隔をあけて2つ設けられ、この2つのリンク機構によって、突出リブ66を第1スタック面61Aから所定のリブ高さで突出させる突出機構70が構成されている。
図4(b)および図5に示すように、このように構成された突出機構70の2つのリンク機構は、図4(a)に示した突出リブ66が突出していない状態において移動棒71が排出方向Y側とは反対方向側に押し込まれると、移動棒71の幅方向両側に軸支された第2リンク板74の軸部74bが移動棒71と一緒に移動する。すると、第2リンク板74が軸部74aによって軸支された第1リンク板72は、軸部74aを介して、移動する第2リンク板74によって押込まれることによって、スタッカーユニット65に軸支された軸部72aを中心に回動する。
この第1リンク板72の回動によって、その他端に回動可能に軸支されたローラー73が上昇し、この上昇するローラー73が天リブ68の内天面に当接しながら天リブ68を持ち上げる。このとき、2つのリンク機構においてそれぞれのローラー73が一緒に上昇することによって、天リブ68は略平行に持ち上がる。そして持ち上がった天リブ68は、その丸ピン68aが枠リブ67の長円孔67aの上側の円弧部分に接触して係合することによって、枠リブ67を一緒に持ち上げながら上昇する。こうして天リブ68と枠リブ67の持ち上がりによって、突出リブ66は第1スタック面61Aから所定のリブ高さで突出する。もとより、突出リブ66が突出した状態において移動棒71を排出方向Y側とは反対側に移動させることによって天リブ68および枠リブ67が下降し、突出リブ66のリブ高さは低くなる。
本実施形態では、移動棒71の排出方向Y側の先端に設けられたフック形状部71aが、制御部50の制御によって駆動され第1凸部62Aの長手方向に沿って変位する図示しない変位部と係合して一緒に変位することによって、移動棒71は排出方向Yに沿う第1凸部62Aの長手方向に往復移動する。このように、突出機構70は、制御部50が突出機構制御部53(図1参照)として機能することによって動作する。
図5に示すように、本実施形態では、突出リブ66が突出した状態において、媒体排出口26から排出される最大の幅寸法を有する用紙Pは、その中央部分が天リブ68の上面によって支持されるとともに、その幅方向の両側の外周端Peが、それぞれ第1スタック面61Aによって支持される状態となってスタックされる。この結果、スタッカー60にスタックされた用紙Pは、第1スタック面61Aと対峙する記録面Pa側が凹面となる湾曲状態とされて積み重なるように、スタッカー60にスタックされることになる。
また、媒体排出口26の幅方向の両端には、スタッカー60へ排出される用紙Pの両端を鉛直方向下側へ付勢する図示しない曲げ形成部が設けられている。曲げ形成部は、例えば、用紙Pの両端部分に対して鉛直方向の上側から接触可能に配置されたローラーやガイド部材によって付勢する構成でもよいし、エアーを吹きつけることで付勢する構成であってもよい。したがって、用紙Pは、不図示の曲げ形成部によって幅方向の両端が鉛直方向下側に曲げられた状態で媒体排出口26からスタッカー60へ排出される。
次に、スタッカー60をシフト可能とするシフト機構80について説明する。
図6に示すように、スタッカー60は、シフト機構80によって幅方向にシフト可能とされるスタッカーユニット65を備えている。なお、シフト機構80は、プリンター11の制御部50がシフト機構制御部54(図1参照)として機能することにより動作する。
図6に示すように、スタッカー60は、シフト機構80によって幅方向にシフト可能とされるスタッカーユニット65を備えている。なお、シフト機構80は、プリンター11の制御部50がシフト機構制御部54(図1参照)として機能することにより動作する。
本実施形態において、シフト機構80は、ラックアンドピニオン機構により実現されている。すなわち、シフト機構80は、駆動源となるモーター84と、ラックアンドピニオンを構成するラック88及びピニオン87と、モーター84の駆動力をラックアンドピニオンに伝達する伝達機構としての駆動ギヤ85及び従動ギヤ86を備えている。ラック88はピニオン87の図示しない歯と噛み合った状態で、シフト機構80が有する内プレート83に取り付けられている。また、内プレート83は、内プレート83と略平行であって排出方向Yの下流側に位置する外プレート82に固定されている。
シフト機構80は、スタッカー60の排出方向Yの上流側で、接続部81を介してスタッカーユニット65と接続されている。接続部81は、突出リブ66を挟んで幅方向に対称的に設けられており、縦側壁12Wの鉛直方向下側でスタッカーユニット65の上流側の端部と接続部81の一端とが接続されている。また、接続部81の他端は、シフト機構80が有する外プレート82に接続されている。
制御部50の制御によりシフト機構80が動作すると、駆動ギヤ85及び従動ギヤ86を介して、モーター84の正回転、逆回転に応じてピニオン87が回転する。ピニオン87が回転することで、内プレート83に取り付けられたラック88は幅方向に移動し、接続部81を介してスタッカーユニット65が幅方向にシフトする。このとき、突出リブ66はスタッカーユニット65に対して固定されていないため、シフト機構80の動作によってシフトしない。そのため、スタッカーユニット65は、スタッカーユニット65の中央部に設けられた溝69の排出方向Yに沿う縁部69aが凸部62の側面と接触し、シフト移動が規制される位置までシフトすることができる。
次に、上記のように構成されたプリンター11の作用について、特にシフト機構80の制御動作に着目して以下説明する。
図7(a)は、スタッカーユニット65の溝69における短手方向で対向する両縁部69aのうち一方の縁部69aが凸部62の側面に接触しているシフト位置(第1位置)で、媒体排出口26から排出される用紙P1をスタックしている状態を示している(第1スタック段階)。突出リブ66はスタッカーユニット65に対して大きく突出しており、用紙P1の中央部を突出リブ66が持ち上げて支持することで、用紙P1に生じるカールを矯正している。
図7(a)は、スタッカーユニット65の溝69における短手方向で対向する両縁部69aのうち一方の縁部69aが凸部62の側面に接触しているシフト位置(第1位置)で、媒体排出口26から排出される用紙P1をスタックしている状態を示している(第1スタック段階)。突出リブ66はスタッカーユニット65に対して大きく突出しており、用紙P1の中央部を突出リブ66が持ち上げて支持することで、用紙P1に生じるカールを矯正している。
このとき、制御部50は、液量割合算出部51として機能することで、外部(例えばパソコン)から入力される印刷データから、用紙のサイズや、用紙に対する記録剤の打ち込み量といった情報を取得している。取得した情報に基づいて制御部50は、用紙に生じるカールの強さの程度を予測し、予測に基づいて、突出リブ66が適切な突出量となるよう突出機構制御部53として機能する。また、制御部50は、スタッカー60にスタックされた用紙の量、つまりスタック情報を取得するスタック情報取得部52としても機能し、取得したスタック情報に基づいても突出リブ66の突出量を制御している。
図7(b)は、スタッカーユニット65が第1位置で受ける用紙P1をスタックし終えた後、突出リブ66を下降させた状態を示している。このとき、突出リブ66は最も下がった状態となっているが、突出リブ66を備える凸部62は鉛直方向上側に所定寸法の高さを有しているため、スタック面61よりも鉛直方向上側にやや突出した状態となっている。突出リブ66を下降させることで、図7(a)の状態よりも、スタック面61に接する用紙P1の接触面積が大きくなる。
図7(c)は、図7(b)の状態から、シフト機構80により、スタッカーユニット65をシフトさせた状態を示している(シフト段階)。このとき、スタッカーユニット65は、スタッカーユニット65の溝69における短手方向で対向する両縁部69aのうち他方の縁部69aが凸部62の側面と接触しているシフト位置(第2位置)にある。突出リブ66の突出量が小さい状態にあるため、スタッカーユニット65がシフトする際、スタック面61にスタックされた用紙P1は、突出リブ66との摩擦力よりも、スタック面61との摩擦力の方が大きい状態にある。したがって、用紙P1がスタッカーユニット65にスタックされた姿勢を維持した状態で、スタッカーユニット65はシフトされる。
図7(d)は、スタッカーユニット65が第2位置であって、突出リブ66が大きく突出した状態で、媒体排出口26から排出される用紙P2をスタックしている状態を示している(第2スタック段階)。スタッカーユニット65と突出リブ66は互いに固定されていないため、シフト機構80により、スタッカーユニット65がシフトしても、突出リブ66はシフトしない。そのため、突出リブ66は、媒体排出口26の中央部と重なる位置状態を継続するので、スタッカーユニット65の位第1置、第2位置にかかわらず、媒体排出口26から排出される用紙Pの中央部は突出リブ66に支持される。したがって、用紙P2は、中央部が突出リブ66に支持され、鉛直方向上側に湾曲した状態で、用紙P1とは位置が幅方向にずれてスタックされる。
以上の動作を繰り返すことで、媒体排出口26から排出される用紙群を交互にずらしてスタッカー60にスタックする。シフト動作のタイミングは、制御部50がシフト機構制御部54として機能することで任意に設定できる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)スタッカー60の中央部に突出リブ66が設けられているため、湾曲反転経路を搬送され、記録面が鉛直方向下側となる姿勢で媒体排出口26から排出される用紙Pに生じるカールとは逆向きの湾曲を形成した上で、スタッカー60にスタックすることができる。
(1)スタッカー60の中央部に突出リブ66が設けられているため、湾曲反転経路を搬送され、記録面が鉛直方向下側となる姿勢で媒体排出口26から排出される用紙Pに生じるカールとは逆向きの湾曲を形成した上で、スタッカー60にスタックすることができる。
(2)スタッカー60はシフト機構80を備えているので、媒体排出口26から排出される用紙Pをずらしてスタックすることできる。したがって、記録された用紙群の後処理を容易なものとすることができる。さらに、突出リブ66はスタッカー60に対する突出量が変更可能である一方、その突出リブ66に対してスタッカー60は幅方向にシフト移動可能である。そのため、スタッカー60に対する突出量を変更可能な突出リブ66がスタッカー60と共にシフト移動する場合に比して、装置構成を複雑にすることがない。
(3)突出リブ66の突出量を小さくした状態で、スタッカーユニット65をシフトさせるので、スタック面61にスタックされた用紙群がシフトの際に、突出リブ66との摩擦により整列性を乱してしまう虞を抑制できる。したがって、スタックされた用紙群の整列性を保った状態で、後に排出される用紙Pをスタッカー60にずらしてスタックできる。
(4)スタッカーユニット65がシフト機構80によりシフトする際、突出リブ66はシフトしない構成であるので、排出方向Yの先から見て常に媒体排出口26の中央部と重なるように位置させることができる。そのため、媒体排出口26から排出される用紙Pの中央部が、突出リブ66に支持されるので、スタッカーユニット65の位置にかかわらず、突出リブ66による用紙Pに生じるカールの矯正効果が十分に得られる。
(5)突出リブ66が、スタッカー60に対して昇降可能な突出機構70を備えているので、突出リブ66の突出量を変化させることができる。したがって、用紙Pに生じるカールの強さの程度や、用紙Pのサイズによって、それぞれの用紙Pに適した突出量を設定することができる。
(6)液量割合算出部51として制御部50は機能するので、用紙Pに対するインクの噴射量、つまり印刷デューティーを測定することができる。また、突出機構70を制御する突出機構制御部53としても制御部50は機能するので、用紙Pに対する印刷デューティーに応じて、突出リブ66の突出量を決めることができる。
(7)スタック情報取得部52として制御部50は機能するので、スタッカー60に用スタックされた用紙群によって媒体排出口26が塞がれた状態で、媒体排出口26から用紙Pを排出してしまう虞を抑制できる。また、制御部50は突出機構制御部53としても機能するので、スタッカー60に所定以上の用紙Pがスタックされた場合に、突出リブ66を下降させることで、スタッカー60にスタックできる用紙量を増やすことができる。
(8)スタッカーユニット65がシフトする際に、突出リブ66はスタック面61に対して、やや突出量を残した状態となっているため、シフト動作時に用紙Pが大きくカールしてしまう虞を抑制することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、図8に示すように、スタッカーユニット65が有する溝69を鉛直方向上側から覆蓋可能なカバー部材90をスタック面61上に配置してもよい。すなわち、カバー部材90には凸部62を挿通可能とする挿通孔90aが貫通形成されており、この挿通孔90aに凸部62を挿通させた状態で、カバー部材90は溝69内における凸部62と溝69の開口縁との隙間を覆うことが可能な大きさに形成されている。そして、このようにカバー部材90が溝69内における凸部62と溝69の開口縁との隙間を覆うことで、溝69に異物が入り込んだりする虞を抑制できる。
・上記実施形態において、図8に示すように、スタッカーユニット65が有する溝69を鉛直方向上側から覆蓋可能なカバー部材90をスタック面61上に配置してもよい。すなわち、カバー部材90には凸部62を挿通可能とする挿通孔90aが貫通形成されており、この挿通孔90aに凸部62を挿通させた状態で、カバー部材90は溝69内における凸部62と溝69の開口縁との隙間を覆うことが可能な大きさに形成されている。そして、このようにカバー部材90が溝69内における凸部62と溝69の開口縁との隙間を覆うことで、溝69に異物が入り込んだりする虞を抑制できる。
・上記実施形態において、突出リブ66のスタッカー60に対する突出量を変化させる構成は、突出リブ66がスタッカー60に対して昇降する構成に限らない。例えば、スタッカー60が突出リブ66に対して昇降することで、突出リブ66のスタッカー60に対する突出量を変化させる構成であっても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
・上記実施形態において、シフト位置は、第1位置と第2位置の2つに限らない。例えば、第1位置と第2位置との中間位置を第3位置として3つのシフト位置でずらして用紙Pをスタックしてもかまわないし、4つ以上のシフト位置を設けてもよい。
・上記実施形態において、凸部62は設けなくてもよい。例えば、シフト動作時に、突出リブ66を最も下がった状態にするのではなく、やや突出量を残した状態にすれば、シフト動作時であってもカールを矯正する効果が得られる。
・上記実施形態において、シフト動作時に突出リブ66を最も下がった状態にする必要はない。例えば、スタッカー60にスタックされた用紙Pがシフト動作時に姿勢を崩さない程度まで突出リブ66を下降させれば事足りる。具体的には、用紙Pと突出リブ66との摩擦力よりも、用紙Pとスタック面61との摩擦力が大きくなるような突出量であればよい。
・上記実施形態において、突出リブ66を昇降させる突出機構70は、リンク機構に限らない。例えば、ラックアンドピニオン機構でもよいし、ボールねじ機構でもよい。
・上記実施形態において、シフト機構80はラックアンドピニオン機構に限らない。例えばボールねじ機構により実現してもよい。
・上記実施形態において、シフト機構80はラックアンドピニオン機構に限らない。例えばボールねじ機構により実現してもよい。
・上記実施形態において、制御部50が取得する情報は、外部からの印刷データの入力により液量割合算出部51が算出する印刷デューティーや用紙のサイズ、またスタック情報取得部52に基づくスタッカー60にスタックされた先行紙のスタック量といった情報に限らない。例えば、筐体12内の温度を測定する温度測定部を設けてもよいし、記録される用紙の厚さを測る厚さ取得部を設けてもかまわない。また、これらに基づいて、突出機構70とシフト機構80を制御する構成であってもよい。
・上記実施形態において、プリンター11が有する記録部14は、ラインヘッドに限らない。記録部14が用紙Pを走査するシリアルヘッドでもよい。
・上記実施形態において、プリンター11はインクジェット式に限らない。例えば、トナージェット式のものでもよい。
・上記実施形態において、プリンター11はインクジェット式に限らない。例えば、トナージェット式のものでもよい。
・上記実施形態において、記録装置としてのプリンター11は、インク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体、流体として流して噴射できる固体を含む)を噴射したり吐出したりして記録を行うプリンターであってもよい。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射して印刷を行うプリンターであってもよい。また、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射するプリンター、であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種のプリンターに本発明を適用することができる。なお、本明細書において「流体」とは、気体のみからなる流体を含まない概念であり、流体には、例えば液体(無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)等を含む)、液状体、流状体、粉粒体(粒体、粉体を含む)などが含まれる。
11…プリンター(記録装置)、14…記録部、25…媒体排出路(排出経路)、26…媒体排出口(排出口)、29…排出部、50…制御部、60…スタッカー、66…突出リブ(支持部)、80…シフト機構。
Claims (6)
- 媒体に対して当該媒体の記録面に記録剤を付着させることで記録を行う記録部と、
前記記録部により記録を行われた前記媒体が排出される排出経路と、
前記排出経路に連なる排出口から前記媒体を前記記録面が鉛直方向において下を向く姿勢にして排出する排出部と、
前記排出口より排出された前記媒体を受けるスタッカーと、
前記スタッカーにおける前記媒体が排出される排出方向と交差する幅方向の端部よりも中央寄りの位置において、前記排出方向に延びるとともに前記スタッカーに対して鉛直方向上側に突出して設けられることにより、前記媒体を前記幅方向の両端側を鉛直方向下側に湾曲させた姿勢で支持可能な支持部と、
前記支持部に対して前記スタッカーを前記幅方向にシフト移動可能とするシフト機構と、
を備え、
前記スタッカーをシフトさせる前には、前記支持部の前記スタッカーに対する突出量を、前記排出口から排出される前記媒体を前記支持部が受けるときの前記突出量よりも小さくする記録装置。 - 前記支持部は鉛直方向において昇降可能で、前記スタッカーに対して上昇及び下降することで前記支持部の前記スタッカーに対する突出量を変化させる請求項1に記載の記録装置。
- 前記スタッカーは鉛直方向において昇降可能で、前記支持部に対して上昇及び下降することで前記支持部の前記スタッカーに対する突出量を変化させる請求項1又は請求項2に記載の記録装置。
- 前記媒体の種別情報、前記媒体に対する前記記録剤の付着情報及び前記スタッカーにおける前記媒体のスタック情報のうち少なくとも一つの情報に基づき、前記支持部の前記スタッカーに対する突出量を制御する制御部を備える請求項1〜3のうち何れか一項に記載の記録装置。
- 所定数の媒体を前記記録部により記録し終えると、前記スタッカーに対する前記支持部の突出量を小さくし、前記シフト機構により前記スタッカーをシフトさせ、シフト動作終了後に前記スタッカーに対する前記支持部の突出量を大きくする請求項1〜4のうち何れか一項に記載の記録装置。
- 前記支持部は前記スタッカーの前記幅方向において中央に位置している請求項1〜5のうち何れか一項に記載の記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014180226A JP2016052758A (ja) | 2014-09-04 | 2014-09-04 | 記録装置 |
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JP (1) | JP2016052758A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018052687A (ja) * | 2016-09-29 | 2018-04-05 | セイコーエプソン株式会社 | 印刷装置 |
-
2014
- 2014-09-04 JP JP2014180226A patent/JP2016052758A/ja active Pending
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