JP2016051897A - レーザ装置およびレーザ加工機 - Google Patents

レーザ装置およびレーザ加工機 Download PDF

Info

Publication number
JP2016051897A
JP2016051897A JP2015116863A JP2015116863A JP2016051897A JP 2016051897 A JP2016051897 A JP 2016051897A JP 2015116863 A JP2015116863 A JP 2015116863A JP 2015116863 A JP2015116863 A JP 2015116863A JP 2016051897 A JP2016051897 A JP 2016051897A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical amplifier
light source
driver
light
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015116863A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6456250B2 (ja
Inventor
望 平山
Nozomi Hirayama
望 平山
智毅 桂
Tomotake Katsura
智毅 桂
小島 哲夫
Tetsuo Kojima
哲夫 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2015116863A priority Critical patent/JP6456250B2/ja
Priority to TW104123858A priority patent/TWI589080B/zh
Priority to CN201510510846.4A priority patent/CN105390933B/zh
Publication of JP2016051897A publication Critical patent/JP2016051897A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6456250B2 publication Critical patent/JP6456250B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lasers (AREA)
  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

【課題】熱レンズ効果のある増幅媒質を含む光増幅器を使用した場合でも熱レンズの特性変化を抑制しつつ、パルス光のピークパワーまたはパルスエネルギーを広範囲で制御できるレーザ装置を提供する。【解決手段】レーザ装置は、光を出力する種光源1と、種光源1から出力された光を光学的に増幅する前置光増幅器110と、前置光増幅器110から出力された光を光学的に増幅し、熱レンズ効果のある増幅媒質を含む後置光増幅器120と、前置光増幅器110から出力された光の平均パワーを測定するパワーモニタ部PMと、種光源ドライバ3と、前置光増幅器ドライバ4と、種光源ドライバ3および前置光増幅器ドライバ4を制御する制御部2とを備える。制御部2は、連続光または複数のパルスが選択的に出力されるように種光源1を制御し、パワーモニタ部PMの測定結果に基づいて、前置光増幅器110から出力された光の平均パワーが一定になるように前置光増幅器110の利得を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、種光源から出力された光を光学的に増幅して、高いピークパワーのパルス光を出力するレーザ装置およびこれを用いたレーザ加工機に関する。
レーザを用いた微細加工、例えば、小径の穴あけ、マーキング等では、高いピークパワーで高パルスエネルギーを有する光を発生するレーザ装置が有効である。さらに、加工対象の材料、加工後の穴径、穴深さなどの加工要求に応じて、パルス周波数、パルス幅、パルスピークパワーなどを広範囲に渡って独立に制御できるレーザ装置が望ましい。
高ピークパワーで高パルスエネルギーの光を出力する従来のレーザ光源としては、Nd:YAG結晶、Nd:YVO結晶などのレーザ媒質を含む固体レーザのQスイッチ発振器が知られている。固体レーザのQスイッチ発振器は、発振器から直接に高ピークパワーで高パルスエネルギーのレーザ光が得られるが、出力パルスの繰り返し周波数、パルス幅は、限られた範囲内でしか制御できない。
また、高ピークパワーで高パルスエネルギーの光を出力するレーザ光源の別の構成として、比較的弱いパワーのレーザ光を種光として発生させる発振器と、発振器からの種光を増幅するための光増幅器を備えたMOPA(Master Oscillator and Power Amplifier)方式のレーザ装置が知られている。たとえば、半導体レーザ(LD)を種光源として用い、光ファイバ増幅器で増幅するレーザ装置が提案されている。種光源として半導体レーザを用い、半導体レーザに注入する電流を制御することによって、出力パルスの繰り返し周波数、パルス幅を比較的広範囲で制御することが可能になる。
例えば、特許文献1では、種光源から出力されたパルスバースト光を光増幅器において増幅するレーザシステムにおいて、パルスバースト内のパルスとパルスの間における種光源のパワーを変化させることで、光増幅器の励起パワーを一定に保ったまま、増幅後の個別のパルス光のピークパワーまたはパルスエネルギーを制御している。また特許文献2では、光ファイバ増幅器と、種光源としての半導体レーザ2、励起光源としての半導体レーザとを備えたレーザ光源装置において、種光源の半導体レーザは、主照射期間にはパルス光を種光として出射し、予備照射期間にはパルス光のピークパワーよりも小さいパワーを有し、かつ実質的な連続光を種光として出射することにより、出射開始時に所望のピークパワーを有するパルス光が得られる。
特表2013−500583号公報 特開2010−171131号公報
種光を光ファイバ増幅器で増幅する場合、増幅後のピークパワーが高くなると、誘導ラマン散乱、自己位相変調などの好ましくない非線形現象が生じたり、光ファイバが損傷したりするといったことが起こる。非線形現象が発生し始めるピークパワーは、一般に、使用している光ファイバのコア径と長さによって制限される。光ファイバを短くすることは増幅媒質の長さを短くすることになるため、増幅率を保ったまま光ファイバを短くするには一定の限界がある。光ファイバのコア径が大きくなると、比較的高いピークパワーまでは非線形現象および光ファイバの損傷が生じなくなるが、増幅後のレーザ光の横モードが劣化し易いということが知られている。レーザ光の横モードを劣化させず、更に高いピークパワーを得るための方法の1つとして、被増幅光がレーザ媒質中を導波路的な伝搬をしない光増幅器、即ち、非導波路型の光増幅器、つまり熱レンズ効果のある増幅媒質を持つ光増幅器を追加することが考えられる。被増幅光が光増幅器中を導波路的な伝搬をしなくなると、被増幅光の断面積を比較的大きくしてもレーザの横モードは劣化しにくく、良好なビーム品質を保ったまま、高いピークパワーまで増幅が可能となる。
この非導波路型の光増幅器、つまり熱レンズ効果のある増幅媒質を持つ光増幅器として、例えば、ロッド状のNd:YAG結晶、Nd:YVO結晶などを用いた光増幅器が使用できる。しかし、こうした光増幅器では、発生する熱量が変動すると、熱レンズの特性が変化し、増幅後のレーザビーム伝搬が変化する、という現象が知られている。
特許文献1のように、光増幅器の励起パワーを一定に保ったまま種光源の出力波形を変化させることで、増幅後パルスのピークパワーまたはパルスエネルギーを制御した場合、増幅後の平均パワーが変化する場合がある。ただし、ここで述べる平均パワーとは、パルスバースト中のパルスとパルスの間隔よりも十分長い時間で、瞬間的なパワーを平均した時のパワーを指す。また、ここで述べるパルスバーストとは、同じ波形をもつ連続的なパルスだけでなく、単に複数のパルスも含み、各々のパルスの波形も異なってよい。前述のように、光増幅器の後段に、非導波路型の光増幅器が存在した場合、後段の光増幅器に入射する被増幅光の平均パワーが異なるため、後段の光増幅器から増幅光として取り出されるパワーが変化し、後段の光増幅器で発生する熱量が変動することにより、熱レンズの特性が変化して、増幅後のレーザビームの伝搬が変わる、という問題が考えられる。
本発明の目的は、非導波路型の光増幅器、つまり熱レンズ効果のある増幅媒質を持つ光増幅器を使用した場合でも熱レンズの特性変化を抑制しつつ、パルス光のピークパワーまたはパルスエネルギーを広範囲で制御できるレーザ装置およびこれを用いたレーザ加工機を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るレーザ装置は、光を出力する種光源と、
前記種光源から出力された光を光学的に増幅する前置光増幅器と、
前記前置光増幅器から出力された光を光学的に増幅し、熱レンズ効果のある増幅媒質を含む後置光増幅器と、
前記前置光増幅器から出力された光の平均パワーを測定するパワーモニタ部と、
前記種光源を駆動する種光源ドライバと、
前記前置光増幅器を駆動する前置光増幅器ドライバと、
前記種光源ドライバおよび前記前置光増幅器ドライバを制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記種光源ドライバを介して、連続光または複数のパルスが選択的に出力されるように前記種光源を制御し、
前記制御部は、前記パワーモニタ部の測定結果に基づいて、前記前置光増幅器ドライバを介して、前記前置光増幅器から出力された光の平均パワーが一定になるように前記前置光増幅器の利得を制御することを特徴とする。
また本発明に係るレーザ装置は、光を出力する種光源と、
前記種光源から出力された光を光学的に増幅する前置光増幅器と、
前記前置光増幅器から出力された光を光学的に増幅し、熱レンズ効果のある増幅媒質を含む後置光増幅器と、
前記前置光増幅器から出力された光の平均パワーを測定するパワーモニタ部と、
前記種光源を駆動する種光源ドライバと、
前記後置光増幅器を駆動する後置光増幅器ドライバと、
前記種光源ドライバおよび前記後置光増幅器ドライバを制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記種光源ドライバを介して、連続光または複数のパルスが選択的に出力されるように前記種光源を制御し、
前記制御部は、前記パワーモニタ部の測定結果に基づいて、前記後置光増幅器ドライバを介して、前記後置光増幅器後のビームの伝搬状態が一定になるように前記後置光増幅器の利得を制御することを特徴とする。
また本発明に係るレーザ装置は、光を出力する種光源と、
前記種光源から出力された光を光学的に増幅する前置光増幅器と、
前記前置光増幅器から出力された光を光学的に増幅し、熱レンズ効果のある増幅媒質を含む後置光増幅器と、
前記後置光増幅器から出力された光のビームのビーム径を測定するビームモニタ部と、
前記種光源を駆動する種光源ドライバと、
前記後置光増幅器を駆動する後置光増幅器ドライバと、
前記種光源ドライバおよび前記後置光増幅器ドライバを制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記種光源ドライバを介して、連続光または複数のパルスが選択的に出力されるように前記種光源を制御し、
前記制御部は、前記ビームモニタ部によって計算されるビーム径が変化しないように、前記前置光増幅器ドライバを介して前記前置光増幅器の利得を制御し、あるいは前記後置光増幅器ドライバを介して前記後置光増幅器の利得を制御することを特徴とする。
本発明によれば、前置光増幅器から出力された光の平均パワーが一定になるように前置光増幅器の利得を制御することによって、種光源が出力する光の波形が変化した場合でも、後置光増幅器での熱レンズの特性変化を抑制できる。その結果、出力ビームの伝搬を変えずに、パルス光のピークパワーまたはパルスエネルギーを広範囲で制御できる。
また本発明によれば、後置光増幅器の熱レンズが一定になるように後置光増幅器の利得を制御することによって、種光源が出力する光の波形が変化した場合でも、後置光増幅器での熱レンズの特性変化を抑制できる。その結果、出力ビームの伝搬を変えずに、パルス光のピークパワーまたはパルスエネルギーを広範囲で制御できる。
また本発明によれば、後置光増幅器から出力された光のビームのビーム径が変化しないように前置光増幅器または後置光増幅器の利得を制御することによって、種光源が出力する光の波形が変化した場合でも、後置光増幅器での熱レンズの特性変化を抑制できる。その結果、出力ビームの伝搬を変えずに、パルス光のピークパワーまたはパルスエネルギーを広範囲で制御できる。
本発明の実施の形態1,3によるレーザ装置を示す構成図である。 前置光増幅器110の一例を示す構成図である。 後置光増幅器120の一例を示す構成図である。 種光源の出力の瞬時パワー、前置光増幅器の励起パワー、前置光増幅器後の瞬時パワー、前置光増幅器後の平均パワーの時間変化の一例を示すグラフである。 比較例として、前置光増幅器の励起パワーが一定である場合に、種光源の瞬時パワーと、前置光増幅器の励起パワーおよび増幅後のパワーの時間変化の一例を示すグラフである。 後置光増幅器に入射する信号光の平均パワーと、後置光増幅器から取り出すことのできるパワーとの関係の一例を示すグラフである。 増幅媒質の熱レンズの変化による信号光のビーム伝搬の変化の一例を示す説明図である。 第2高調波発生における基本波のピークパワーと波長変換後の平均パワーの関係の一例を示すグラフである。 波長変換器130の一例を示す構成図である。 本発明の実施の形態2,4によるレーザ装置を示す構成図である。 Yb(イッテルビウム)の吸収スペクトルを示すグラフである。 本発明の実施の形態5によるレーザ装置を示す構成図である。 本発明の実施の形態6によるレーザ加工機を示す構成図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1によるレーザ装置を示す構成図である。レーザ装置100は、種光源1と、前置光増幅器110と、後置光増幅器120と、波長変換器130と、制御部2と、種光源ドライバ3と、前置光増幅器ドライバ4と、後置光増幅器ドライバ9と、パワーモニタ部PMなどを備える。なお特に明示していないが、レーザ装置100は、光信号が通る経路上に、戻り光を抑制するための光アイソレータ、光信号を伝送するためのレンズ、ミラー等の伝送光学系などをさらに含んでもよい。
種光源1は、種光源ドライバ3によって駆動されて種光を出力する。種光源1は、好ましくは、出力パルスの繰り返し周波数及び/又はパルス幅を比較的広範囲で制御できる半導体レーザで構成され、例えば、分布帰還型(DFB)レーザ、分布反射ブラッグ型(DBR)レーザ、ファブリペロー型(FP)レーザ、外部キャビティ型レーザ、垂直共振器面発光レーザ(VCSEL)などが使用できる。種光源1の発光波長は、一例として1064nmであるが、この値に限定されず、他の波長でも構わない。種光源1は、外部共振器などの構造的制御または外部の温度制御により発光波長が変化する波長可変レーザでもよい。
前置光増幅器110は、種光源1と光学的に接続されており、前置光増幅器ドライバ4によって駆動され、種光源1から出力された光を光学的に増幅する。
図2は、前置光増幅器110の一例を示す構成図である。前置光増幅器110は、光ファイバ型増幅媒質113と、光ファイバ型増幅媒質113に励起光を供給する半導体レーザ111と、励起光を光ファイバ型増幅媒質113に導入するための結合器112などを含む。
光ファイバ型増幅媒質113は、被増幅光が導波路的な伝搬をする導波路型であって、熱レンズがない、あるいは熱レンズの影響を受けずに増幅が可能であり、ガラスファイバのコア部に希土類元素、例えば、Yb(イッテルビウム)、Er(エルビウム)、Nd(ネオジウム)、Tm(ツリウム)、Ho(ホロミウム)、Pr(プラセオジム)などが添加されて構成される。光ファイバ型増幅媒質113は、ダブルクラッドファイバ及び/又は偏光保持ファイバとして構成してもよい。なお図2では、一段の光ファイバ型増幅媒質113を例示したが、直列接続された複数段の光ファイバ型増幅媒質113として構成することも可能である。また、図2では、一段の前置増幅器110を例示したが、半導体レーザ111、結合器112、光ファイバ型増幅媒質113のセットが複数段直列接続されたものを、前置増幅器110として構成することも可能である。
制御部2は、前置光増幅器ドライバ4を介して、半導体レーザ111の励起光パワーを変化させることによって、前置光増幅器110の利得を制御することが可能である。
図1に戻って、パワーモニタ部PMは、前置光増幅器110の出力の一部を切り出す出力切り出し手段5と、出力切り出し手段5により切り出された光6の平均パワーを測定するパワーモニタ回路7などを備える。出力切り出し手段5として、例えば、光の一部を反射する部分反射ミラー、光の一部だけを切り出すファイバカプラなどが使用でき、一例として前置光増幅器110の出力の1%程度を切り出す。パワーモニタ回路7は、切り出された光を電気信号に変換する素子、例えば、サーモパイルまたはフォトダイオードと、ローパスフィルタなどを含み、前置光増幅器110から出力された光の平均パワーを測定し、その測定結果を制御部2へ送信する。
後置光増幅器120は、後置光増幅器ドライバ9によって駆動され、前置光増幅器110から出力され、パワーモニタ部PMを通過した光8を光学的に増幅する。後置光増幅器120は、被増幅光がレーザ媒質中を導波路的な伝搬をしない光増幅器、即ち、非導波路型の光増幅器として構成されており、誘導ラマン散乱(SRS)、自己位相変調(SPM)などの好ましくない非線形現象の発生、および増幅器の出射端面の光学的な破壊を抑制するために、前置光増幅器110と比べて被増幅光が比較的大きな断面積で入出射できるように構成される。
図3は、後置光増幅器120の一例を示す構成図である。後置光増幅器120は、増幅媒質122と、ダイクロイックミラー121a,121bと、伝送光学系124a,124b,124c,124dと、励起光源123a,123bなどを含む。
増幅媒質122は、被増幅光が導波路的な伝搬をしない非導波路型、すなわち熱レンズ効果のある構成となるように、例えば、円柱、角柱などの柱状またはロッド状の形状を有し、例えば、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)、YVO、GdVO、サファイア、ガラスなどの光学結晶または光学ガラスに、Nd、Yb、Er、Tm、Ho、Pr、Tiなどの元素が添加されて構成される。増幅媒質122の側面には、直接的または間接的に冷却するための冷却機構が設けられる。ダイクロイックミラー121a,121bは、被増幅光8の波長を反射し、励起光の波長を透過するように構成される。
励起光源123a,123bは、例えば、半導体レーザ、固体レーザなどであり、増幅媒質122の両端から励起光をそれぞれ供給する。励起光の波長は、増幅媒質122の吸収波長に応じて設定され、一例として増幅媒質122がNd:YVOである場合、例えば、808nm、880nm、888nm、914nmなどに設定される。伝送光学系124a〜124dは、レンズ、ミラー等を含み、励起光源123a,123bからの励起光を増幅媒質122へ伝送する。
動作に関して、前置光増幅器110から出力された光8が、ダイクロイックミラー121aで反射され、増幅媒質122を通過する際に増幅され、その後、ダイクロイックミラー121bで反射され、後段に向けて出力される。増幅媒質122では、励起光源123a,123bから出力される励起光の吸収に起因して熱が発生すると、この熱量の分布に応じて熱レンズが形成される。こうした熱レンズの強さが変動すると、増幅後の光ビームの伝搬が変化することになる。
なお図3では、一段の増幅媒質122を例示したが、直列接続された複数段の増幅媒質122として構成することも可能である。また、図3では一段の後置増幅器120を例示したが、ダイクロイックミラー121a,121b、増幅媒質122、励起光源123a,123b、伝送光学系124a〜124dのセットが複数段直列接続されたものを、後置増幅器120として構成することも可能である。
図1に戻って、波長変換器130は、例えば、非線形光学結晶などを含み、後置光増幅器120から出力された光の波長を別の波長に変換する機能を有する。こうした波長変換は、例えば、第2高調波発生、和周波発生、差周波発生、光パラメトリック発振、あるいはこれらの組合せを含む。波長変換が不要な場合、波長変換器130は省略できる。
次に全体動作について説明する。制御部2は、種光源ドライバ3を介して、種光源1が連続光(CW)またはパルスバーストを選択的に出力するように、CWモードとパルスバーストモードを切り替え可能なように種光源1を制御する。パルスバーストでは、パルスバースト中のパルスとパルスの間におけるパワーが、0もしくは、0よりも大きくパルスのピークパワーよりも低い値に制御される。また、CW時のパワーも制御される。
特許文献1で説明されているように、パルス出力のオンとオフの切り替えにおいて、パルスバーストを出力する前の種光のCWのパワーを調整することにより、増幅器後のパルスバーストに含まれるすべてのパルスのピークパワーを公称上一定にすることができる。また、パルスバースト中のパルスとパルスの間の期間において、種光源のパワーを変えることで、増幅後の個別のパルスのピークパワーを制御することが可能である。一方、増幅器の励起パワーを一定にしたまま、CWモードとパルスモードを切り替えたり、パルスバースト中のパルスとパルスの間の種光源のパワーを変化させることによって、種光源の出力波形を変化させることは、増幅器後の平均パワーを変化させてしまうという現象を引き起こすことがある。特許文献1の構成では、種光のCW時のパワー、またはパルスバースト中のパルスとパルスの間のパワーを調整することで、増幅器後のパルスのピークパワーを制御することが可能であるが、増幅器の励起パワーが一定の場合、増幅後の平均出力も同時に制御することは不可能である。
特に、第1段の光増幅器(前置光増幅器110)の後に、第2段の光増幅器(後置光増幅器120)が存在する場合、後置光増幅器に入射する平均パワーが変化すると、後置光増幅器でレーザ光の増幅に使われるパワーが変化するため、後置光増幅器で発生する熱量が変化する。このとき後置光増幅器が、導波路的な伝搬をしない非導波路型である、すなわち熱レンズ効果のある増幅媒質を含む場合、後置光増幅器で発生する熱量が変化すると、後置光増幅器の熱レンズの強さが変化し、後置光増幅器後の光ビームの伝搬が変化してしまう。
本実施形態では、前置光増幅器110後の平均パワーが変化しないように、制御部2は、パワーモニタ部PMの測定結果に基づいて、前置光増幅器ドライバ4を介して半導体レーザ111の励起光パワーを変化させて、前置光増幅器110の利得をフィードバック制御している。これにより種光源1のパワーが時間的に変化しても、前置光増幅器110の平均パワーを一定に保つことができる。その結果、後置光増幅器120後のビーム伝搬を変化させずに、パルスのピークパワーまたはパルスエネルギーを広範囲で制御することが可能になる。
図4(a)〜(d)は、それぞれ種光源1の出力の瞬時パワー、前置光増幅器110の励起パワー、前置光増幅器110後の瞬時パワー、前置光増幅器110後の平均パワーの時間変化の一例を示すグラフである。なお、典型的なパルス幅は100ps〜100ns程度の短い時間であるのに対し、パルスバースト中のパルスとパルスの間隔は典型的には1μs〜1ms程度の非常に長い時間であることから、理解促進のために、図中ではパルスとパルスの間隔については圧縮して表現している。また、パルスのピークパワーに対するCWのパワー、およびパルスとパルスの間のパワーに関しても、理解促進のために図中では誇張して表現している。
図4(a)において、パルスバーストの前のCWのパワーは、前置光増幅器110後のパルスのピークパワーが公称上一定になるように調整してある。したがって、種光源1のCW時のパワーは、後に続くパルスバーストの増幅後のピークパワーの大きさによって変化する。そのため、前置光増幅器110の励起パワーが一定の場合、CW時の増幅後の平均パワーは変化する。前置光増幅器110後の平均パワーを一定に保つには、前置光増幅器の励起パワーを、種光源1のパワーに応じて変化させることが有効である。
また、パルスバースト中のパルスとパルスの間のパワーは、増幅後のパルスのピークパワーによって決定される。したがって、前置光増幅器110の励起パワーが一定の場合、増幅後のパルスのピークパワーは変化させることができるが、増幅後の平均パワーは制御できない。
そこで、種光の瞬時パワーが、図4(a)のように、CWとパルスバースト、あるいはパルスバースト中のパルスとパルス間のパワーを変化させ、さらに前置光増幅器110の励起パワーを図4(b)のように制御する。これにより、図4(c)のように前置光増幅器110後のパルスのピークパワーを制御し、かつ前置光増幅器110後の平均パワーを図4(d)のように一定に保つことが可能である。その結果、後置光増幅器120の熱レンズの特性は実質的に変化しなくなり、後置光増幅器120後のビームの伝搬も実質的に変化しない。
図5は、比較例として、前置光増幅器110の励起パワーが一定である場合に、種光源1の瞬時パワーと前置光増幅器110の励起パワーおよび増幅後のパワーの時間変化の一例を示すグラフである。種光源1の瞬時パワーを図5(a)のように変化させ、前置光増幅器110の励起パワーを図5(b)のように一定に保った場合、図5(c)のように前置光増幅器110後のパルスのピークパワーは制御可能であるが、図5(d)のように前置光増幅器110後の平均パワーは変化していることが判る。こうした平均パワーの変化は、前述のように、後置光増幅器120の熱レンズの変化を引き起こし、後置光増幅器120後のビームの伝搬が変化することになる。
なお図4および図5において、種光源1は、おおよそ2種類のパルスバーストを出力しているように記載したが、1種類または3種類以上のパルスバーストを出力しても構わない。また、パルスバースト中のパルスとパルスの間のパワーが、パルスごとに変化していても構わない。
図6は、後置光増幅器120に入射する信号光の平均パワーと、後置光増幅器120から取り出すことのできるパワーとの関係の一例を示すグラフである。後置光増幅器120に入射する平均パワーが大きくなると、後置光増幅器120から取り出すことのできるパワーが飽和することが知られている。後置光増幅器120に入射する平均パワーが小さく、後置光増幅器120から取り出されるパワーが飽和していない領域、即ち、非飽和領域で使用する場合、後置光増幅器120に入射する平均パワーの変動に対して、発生する熱量が比較的大きく変化するため、本発明の効果がより顕著に得られることになる。
図7は、増幅媒質の熱レンズの変化による信号光のビーム伝搬の変化の一例を示す説明図である。実線は熱レンズの変化前、破線は熱レンズの変化後を示す。増幅媒質122の内部において光吸収に起因した発熱により、ある強さの熱レンズが形成されると、増幅媒質122を通過した光ビームは、ビーム伝搬B1のように伝搬する。その後、前置光増幅器110の出射光のパワーが変化することにより、後置光増幅器120の増幅媒質122において発生する熱量が変化する。例えば、増幅媒質122の熱レンズの強さが5%変化した場合、光ビームはビーム伝搬B2のように伝搬する。この対策として、前置光増幅器110の出力が一定になるように、前置光増幅器110の励起光パワーを制御した場合、後置光増幅器120での熱レンズは実質的に変化しないため、ビーム伝搬は変化しないことになる。
図8は、第2高調波発生における基本波のピークパワーと波長変換後の平均パワーの関係の一例を示すグラフである。図4(c)に示すように、種光がCWの期間および、パルスバースト中のパルスとパルスの間の期間は、パルスのピーク時に比べ、十分にパワーが低いため、波長変換後の出力は実質的に無視できる。したがって、基本波のピークパワーを変動させることにより、波長変換後の平均パワーが制御可能である。
図9は、波長変換器130の一例を示す構成図である。後置増幅器後のビームlambda1はレンズ131によって集光され、第1の波長変換素子132に入射する。波長変換素子132は、ビームlambda1のパワーの一部を、ビームlambda1と波長が異なるビームlambda2に変換する。ビームlambda1およびlambda2は、レンズ133によって再び集光され、第2の波長変換素子134に入射する。波長変換素子134は、ビームlambda1およびlambda2のパワーの一部を、波長がlambda1およびlambda2と異なるビームlambda3に変換する。ビームlambda1、lambda2、lambda3は波長選択素子135に入射し、ビームlambda3のみが選択的に取り出される。たとえば、ビームlambda1の波長は1064nmであり、ビームlambda2の波長は532nmであり、lambda3の波長は355nmである。波長変換素子131、134は、たとえば、LBO、BBO、CLBO、CBO、KBBF、KTPの結晶である。波長選択素子135は、たとえばビームlambda3の波長を反射/透過し、ビームlambda1およびlambda2の波長を透過/反射するミラー、プリズムなどである。本発明の構成を使用せず、後置増幅器120後のビームの伝搬が変化する場合、波長変換素子132および134中におけるビーム径が変化する。波長変換素子中のビーム径の変化は、波長変換効率、波長変換素子の寿命に影響を与える。本発明の構成を使用すると、これらの影響を抑制することができるため、波長変換器130があると、本発明がより一層効果を奏する。
実施の形態2.
図10は、本発明の実施の形態2によるレーザ装置を示す構成図である。レーザ装置100は、種光源1と、前置光増幅器110と、後置光増幅器120と、波長変換器130と、制御部2と、種光源ドライバ3と、前置光増幅器ドライバ4と、後置光増幅器ドライバ9と、パワーモニタ部PMなどを備える。個々の構成要素については、実施の形態1のものと同様な構成であり、重複説明を省略する。
本実施形態では、前置光増幅器110の励起光パワーを一定に維持した状態で、種光源1の出力の状態を変化させた場合でも、後置光増幅器120の利得を制御することによって、後置光増幅器120の熱レンズの強さが変化しないように制御している。具体的には、制御部2は、パワーモニタ部PMの測定結果に基づいて、後置光増幅器ドライバ9を介して、後置光増幅器120の熱レンズが一定になるように後置光増幅器120の利得、好ましくは励起光パワーをフィードフォワード制御している。
図10において、制御部2は、パワーモニタ部PMの測定結果に対し、後置光増幅器120の熱レンズが一定になるような後置光増幅器120の励起光パワーを事前に計測し、両者の関係をデータベースとしてメモリ等に保存している。動作の際、種光源1の出力の状態が変化して、前置光増幅器110の出力の平均パワーが変化し、この状態がパワーモニタ部PMで測定される。制御部2は、後置光増幅器120の熱レンズが変化しないように、変化した平均パワーに対応する励起光パワー目標値をデータベースから読み出し、後置光増幅器ドライバ9を介して、後置光増幅器120の励起光パワーを調整する。その結果、前置光増幅器110の励起光パワーを一定にしたまま、後置光増幅器120後のビームの伝搬を変化させずに、パルスのピークパワーまたはパルスエネルギーを広範囲で制御することが可能になる。
実施の形態3.
本実施形態では、図1の構成において前置光増幅器110の利得を制御する手法として、前置光増幅器110の励起光パワーを実質的に変化させずに、前置光増幅器110の励起光波長を変化させている。励起光波長を変化させると、前置光増幅器110中の光ファイバ型増幅媒質113の励起光吸収率が変化し、前置光増幅器110の利得が変化する。これにより実施の形態1と同様に、前置光増幅器110後の平均パワーを制御することが可能になる。
図2の構成において、光ファイバ型増幅媒質113に励起光を供給する半導体レーザ111として、波長可変半導体レーザが使用できる。一例として、ファブリペロー型半導体レーザの温度をペルチェ素子を用いて制御することによって、発振波長を変化させることができる。
制御部2は、パワーモニタ部PMの測定結果に基づいて、前置光増幅器ドライバ4を介して半導体レーザ111の励起光波長を変化させて、前置光増幅器110の利得をフィードバック制御し、これにより前置光増幅器110後の平均パワーを一定に保つことができる。
図11は、Ybの吸収スペクトルを示すグラフである。縦軸は吸収係数、横軸は波長である。例えば、前置光増幅器110の光ファイバ型増幅媒質113にYbが添加されている場合、励起光の波長を吸収スペクトルのピークである976nmから数nm変化させるだけで、吸収係数は大きく変化する。この場合、光ファイバ型増幅媒質113に吸収される励起光のパワーが変化するため、前置光増幅器110の利得も変化して、前置光増幅器110後の平均パワーを変化させることが可能となる。
実施の形態4.
本実施形態では、図10の構成において後置光増幅器120の利得を制御する手法として、後置光増幅器120の励起光パワーを実質的に変化させずに、後置光増幅器120の励起光波長を変化させている。励起光波長を変化させると、後置光増幅器120中の増幅媒質122の励起光吸収率が変化し、後置光増幅器120の利得が変化する。これにより実施の形態2と同様に、後置光増幅器120の熱レンズの強さが変化しないように制御することが可能になる。
図3の構成において、増幅媒質122に励起光を供給する励起光源123a,123bとして、波長可変半導体レーザが使用できる。一例として、ファブリペロー型半導体レーザの温度を、ペルチェ素子を用いて制御することによって、発振波長を変化させることができる。
制御部2は、パワーモニタ部PMの測定結果に基づいて、後置光増幅器ドライバ9を介して励起光源123a,123bの励起光波長を変化させて、後置光増幅器120の利得をフィードフォワード制御し、これにより後置光増幅器120の熱レンズの特性を一定に保つことができる。
実施の形態5.
図12は、本発明の実施の形態5によるレーザ装置を示す構成図である。レーザ装置100は、種光源1と、前置光増幅器110と、後置光増幅器120と、波長変換器130と、制御部2と、種光源ドライバ3と、前置光増幅器ドライバ4と、後置光増幅器ドライバ9と、後置増幅器後のビームのプロファイルを監視するビームモニタ部BMと、切り出し手段10により切り出されたビームのプロファイルを監視するビームモニタ11などを備える。個々の構成要素については、実施の形態1のものと同様な構成であり、重複説明を省略する。
本実施形態では、ビームモニタ部BMは、後置増幅器後のビームの一部を切り出すビーム切り出し手段10と、入射するビームのプロファイルを測定するビームモニタ11から構成され、後置光増幅器120後のビームのプロファイルを監視し、ビーム径を計算する。ビーム切り出し手段10は、たとえば、ビームの一部だけを反射または透過する部分反射ミラーである。ビームモニタ11は、たとえば、CCDイメージセンサ、CMOSイメージセンサなどである。後置光増幅器120によって発生する熱レンズの強さが変化すると、ビームモニタ11によって監視されるビームのプロファイルが変化し、計算されるビーム径が変化する。そのため、ビームモニタ部BMによって計算されるビーム径の変化から、後置増幅器120によって発生する熱レンズの強さの変化を観測することが可能となる。制御部2は、ビームモニタ部BMによって計算されたビーム径が変化しないように、前置光増幅器ドライバ4を介し、前置光増幅器110の励起パワーまたは励起波長を調整することによって利得を制御したり、あるいは後置光増幅器ドライバ9を介し、後置光増幅器120の励起パワーまたは励起波長を調整することによって利得を制御する。この結果、前置増幅器110の出力を監視せずに、後置光増幅器120によって発生する熱レンズの強さを一定に保つことができ、後置光増幅器120後のビームの伝搬を変化させず、パルスのピークパワーまたはパルスエネルギーを広範囲で制御することが可能になる。
実施の形態6.
図13は、本発明の実施の形態6によるレーザ加工機を示す構成図である。レーザ加工機200は、レーザ装置100と、ビーム調整光学系201と、導光ミラー202と、集光レンズ203と、ステージ台204などを備える。レーザ装置100は、本発明の実施の形態1〜5のいずれかに記載の方法で構成されている。レーザ装置100から出射したレーザビーム205は、ビーム調整光学系201により、所望のビーム径およびプロファイルに調整および整形され、導光ミラー202によって導光された後、集光レンズ203によって、被加工物206に集光される。ステージ台204は、ステージ走査方向207の方向に動き、レーザビームに対する被加工物206の位置を走査することにより、所望の位置に微細な加工穴208を形成する。加工穴208の種類としては、例えば、止まり穴または貫通穴などがある。加工穴208は、それぞれ違う大きさであってもよい。なお、本実施形態では、ステージ台204をステージ走査方向207に走査させる構成としているが、その場合に限らず、被加工物206とレーザビーム205との間の相対的な走査が行えればよいため、ステージ台204を固定し、ガルバノミラー、ポリゴンミラー等によりレーザビーム205を走査しても同様の効果が得られる。この場合、集光レンズ203としてFθレンズを用いて、照射するのがよい。被加工物206は、たとえばフレキシブル基板、多層基板などである。これらの基板は、樹脂および銅箔から構成されているため、レーザビーム205の波長は、樹脂と銅箔の両方に吸収をもつ紫外領域であることが特に好ましい。
レーザ装置100に、本発明の実施の形態1〜5のいずれかに記載のレーザ装置を使用することにより、被加工物206に対して加工穴208を形成するのに最適なパルスエネルギーおよびピークパワーに制御しながら、ビームの伝搬を変化させずに被加工物206にビームを照射することができるため、被加工物206の位置でのビーム径が変化せず、安定して加工穴208を形成することが可能となる。
1 種光源、 2 制御部、 3 種光源ドライバ、 4 前置光増幅器ドライバ、
5 出力切り出し手段、 6,8 光、 7 パワーモニタ回路、
9 後置光増幅器ドライバ、 10 ビーム切り出し手段、 11 ビームモニタ、
100 レーザ装置、 110 前置光増幅器、
120 後置光増幅器、 130 波長変換器、
111 半導体レーザ、 112 結合器、113 光ファイバ型増幅媒質、
121a,121b ダイクロイックミラー、 122 増幅媒質、
123a,123b 励起光源、 124a〜124d 伝送光学系、
130 波長変換器、 131,133 レンズ、 132,133 波長変換素子、
135 波長選択素子、 201 ビーム調整光学系、 202 導光ミラー、
203 集光レンズ、 204 ステージ台、 205 レーザビーム、
206 被加工物、 207 ステージ走査方向、 208 加工穴、
lambda1〜lambda3 ビーム、
B1,B2 ビーム伝搬、 BM ビームモニタ部、 PM パワーモニタ部。

Claims (11)

  1. 光を出力する種光源と、
    前記種光源から出力された光を光学的に増幅する前置光増幅器と、
    前記前置光増幅器から出力された光を光学的に増幅し、熱レンズ効果のある増幅媒質を含む後置光増幅器と、
    前記前置光増幅器から出力された光の平均パワーを測定するパワーモニタ部と、
    前記種光源を駆動する種光源ドライバと、
    前記前置光増幅器を駆動する前置光増幅器ドライバと、
    前記種光源ドライバおよび前記前置光増幅器ドライバを制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記種光源ドライバを介して、連続光または複数のパルスが選択的に出力されるように前記種光源を制御し、
    前記制御部は、前記パワーモニタ部の測定結果に基づいて、前記前置光増幅器ドライバを介して、前記前置光増幅器から出力された光の平均パワーが一定になるように前記前置光増幅器の利得を制御することを特徴とするレーザ装置。
  2. 光を出力する種光源と、
    前記種光源から出力された光を光学的に増幅する前置光増幅器と、
    前記前置光増幅器から出力された光を光学的に増幅し、熱レンズ効果のある増幅媒質を含む後置光増幅器と、
    前記前置光増幅器から出力された光の平均パワーを測定するパワーモニタ部と、
    前記種光源を駆動する種光源ドライバと、
    前記後置光増幅器を駆動する後置光増幅器ドライバと、
    前記種光源ドライバおよび前記後置光増幅器ドライバを制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記種光源ドライバを介して、連続光または複数のパルスが選択的に出力されるように前記種光源を制御し、
    前記制御部は、前記パワーモニタ部の測定結果に基づいて、前記後置光増幅器ドライバを介して、前記後置光増幅器後のビームの伝搬状態が一定になるように前記後置光増幅器の利得を制御することを特徴とするレーザ装置。
  3. 光を出力する種光源と、
    前記種光源から出力された光を光学的に増幅する前置光増幅器と、
    前記前置光増幅器から出力された光を光学的に増幅し、熱レンズ効果のある増幅媒質を含む後置光増幅器と、
    前記後置光増幅器から出力された光のビームのビーム径を測定するビームモニタ部と、
    前記種光源を駆動する種光源ドライバと、
    前記後置光増幅器を駆動する後置光増幅器ドライバと、
    前記種光源ドライバおよび前記後置光増幅器ドライバを制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記種光源ドライバを介して、連続光または複数のパルスが選択的に出力されるように前記種光源を制御し、
    前記制御部は、前記ビームモニタ部によって計算されるビーム径が変化しないように、前記前置光増幅器ドライバを介して前記前置光増幅器の利得を制御し、あるいは前記後置光増幅器ドライバを介して前記後置光増幅器の利得を制御することを特徴とするレーザ装置。
  4. 前記種光源は、半導体レーザであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のレーザ装置。
  5. 前記前置光増幅器は、光ファイバ型増幅媒質と、該光ファイバ型増幅媒質に励起光を供給する励起光源とを含み、
    前記制御部は、前記前置光増幅器の励起光パワーおよび励起光波長の少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項1または3記載のレーザ装置。
  6. 前記後置光増幅器は、熱レンズ効果のある柱状増幅媒質と、該柱状増幅媒質に励起光を供給する励起光源とを含むことを特徴とする請求項1または3記載のレーザ装置。
  7. 前記後置光増幅器は、熱レンズ効果のある柱状増幅媒質と、該柱状増幅媒質に励起光を供給する励起光源とを含み、
    前記制御部は、前記後置光増幅器の励起光パワーおよび励起光波長の少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項2または3記載のレーザ装置。
  8. 前記前置光増幅器は、光ファイバ型増幅媒質と、該光ファイバ型増幅媒質に励起光を供給する励起光源とを含むことを特徴とする請求項2または3記載のレーザ装置。
  9. 前記後置光増幅器の後に、波長変換器を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のレーザ装置。
  10. 請求項1〜3のいずれかに記載のレーザ装置と、
    前記レーザ装置から出力されたレーザビームを集光する集光光学系と、
    集光されたレーザビームおよび被加工物を相対的に走査する走査機構とを備えることを特徴とするレーザ加工機。
  11. 前記レーザビームの波長が紫外領域であることを特徴とする請求項10記載のレーザ加工機。
JP2015116863A 2014-08-29 2015-06-09 レーザ装置およびレーザ加工機 Active JP6456250B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015116863A JP6456250B2 (ja) 2014-08-29 2015-06-09 レーザ装置およびレーザ加工機
TW104123858A TWI589080B (zh) 2014-08-29 2015-07-23 雷射裝置及雷射加工機
CN201510510846.4A CN105390933B (zh) 2014-08-29 2015-08-19 激光器装置以及激光加工机

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014175240 2014-08-29
JP2014175240 2014-08-29
JP2015116863A JP6456250B2 (ja) 2014-08-29 2015-06-09 レーザ装置およびレーザ加工機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016051897A true JP2016051897A (ja) 2016-04-11
JP6456250B2 JP6456250B2 (ja) 2019-01-23

Family

ID=55659152

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015116863A Active JP6456250B2 (ja) 2014-08-29 2015-06-09 レーザ装置およびレーザ加工機

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6456250B2 (ja)
TW (1) TWI589080B (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016125919A3 (ja) * 2015-02-06 2016-10-06 スペクトロニクス株式会社 レーザ光源装置及びレーザパルス光生成方法
WO2018105082A1 (ja) 2016-12-08 2018-06-14 ギガフォトン株式会社 レーザ装置及びレーザ加工システム
CN108233159A (zh) * 2018-02-09 2018-06-29 无锡源清瑞光激光科技有限公司 基于弛豫效应的脉冲光纤激光器
WO2018203483A1 (ja) * 2017-05-01 2018-11-08 スペクトロニクス株式会社 レーザ光源装置及びレーザパルス光生成方法
JP7214056B1 (ja) * 2022-04-21 2023-01-27 三菱電機株式会社 レーザ装置およびレーザ加工機
JP7329577B2 (ja) 2016-04-07 2023-08-18 ギガフォトン株式会社 パルスレーザ光の生成方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112993731B (zh) * 2019-12-13 2022-10-04 华为技术有限公司 一种增益调节器、增益调节方法以及光线路终端
TWI727869B (zh) * 2020-07-27 2021-05-11 聚威科技股份有限公司 光學顯微鏡之雷射加工之能量動態調整方法與光斑大小動態調整方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6414980B1 (en) * 1999-10-12 2002-07-02 Coherent, Inc. Laser rod thermalization
JP2003524872A (ja) * 1997-09-05 2003-08-19 コヒーレント・インク 多数の異なるゲイン媒体を備える共振器を持つ反復パルス固体レーザー
JP2009220161A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Miyachi Technos Corp レーザ加工装置
JP2011192831A (ja) * 2010-03-15 2011-09-29 Omron Corp レーザ加工装置、レーザ光源装置、および、レーザ光源装置の制御方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI255961B (en) * 2003-05-26 2006-06-01 Mitsubishi Electric Corp Wavelength conversion method, wavelength conversion laser, and laser processing apparatus
JP5664913B2 (ja) * 2011-02-28 2015-02-04 オムロン株式会社 ファイバレーザ装置および出力監視方法
JP2014149315A (ja) * 2011-05-31 2014-08-21 Mitsubishi Electric Corp 高調波レーザ発振器

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003524872A (ja) * 1997-09-05 2003-08-19 コヒーレント・インク 多数の異なるゲイン媒体を備える共振器を持つ反復パルス固体レーザー
US6414980B1 (en) * 1999-10-12 2002-07-02 Coherent, Inc. Laser rod thermalization
JP2009220161A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Miyachi Technos Corp レーザ加工装置
JP2011192831A (ja) * 2010-03-15 2011-09-29 Omron Corp レーザ加工装置、レーザ光源装置、および、レーザ光源装置の制御方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016125919A3 (ja) * 2015-02-06 2016-10-06 スペクトロニクス株式会社 レーザ光源装置及びレーザパルス光生成方法
JP2018056146A (ja) * 2015-02-06 2018-04-05 スペクトロニクス株式会社 レーザ光源装置及びレーザパルス光生成方法
US10288981B2 (en) 2015-02-06 2019-05-14 Spectronix Corporation Laser light-source apparatus and laser pulse light generating method
JP7329577B2 (ja) 2016-04-07 2023-08-18 ギガフォトン株式会社 パルスレーザ光の生成方法
WO2018105082A1 (ja) 2016-12-08 2018-06-14 ギガフォトン株式会社 レーザ装置及びレーザ加工システム
US11469568B2 (en) 2016-12-08 2022-10-11 Gigaphoton Inc. Laser apparatus and laser processing system
WO2018203483A1 (ja) * 2017-05-01 2018-11-08 スペクトロニクス株式会社 レーザ光源装置及びレーザパルス光生成方法
JPWO2018203483A1 (ja) * 2017-05-01 2020-05-14 スペクトロニクス株式会社 レーザ光源装置及びレーザパルス光生成方法
US11316320B2 (en) 2017-05-01 2022-04-26 Spectronix Corporation Laser light-source apparatus and laser pulse light generating method
CN108233159A (zh) * 2018-02-09 2018-06-29 无锡源清瑞光激光科技有限公司 基于弛豫效应的脉冲光纤激光器
JP7214056B1 (ja) * 2022-04-21 2023-01-27 三菱電機株式会社 レーザ装置およびレーザ加工機
WO2023203711A1 (ja) * 2022-04-21 2023-10-26 三菱電機株式会社 レーザ装置およびレーザ加工機

Also Published As

Publication number Publication date
TW201622278A (zh) 2016-06-16
TWI589080B (zh) 2017-06-21
JP6456250B2 (ja) 2019-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6456250B2 (ja) レーザ装置およびレーザ加工機
US8964801B2 (en) Method and system for stable and tunable high power pulsed laser system
US8248688B2 (en) Tandem photonic amplifier
US7876498B1 (en) Pulse-energy-stabilization approach and first-pulse-suppression method using fiber amplifier
EP2616877B1 (en) Laser system with wavelength converter
JP5612964B2 (ja) レーザ出射方法
US20120069860A1 (en) Gain-Switched Fiber Laser
JP2010234444A (ja) レーザ加工装置
US20080261382A1 (en) Wafer dicing using a fiber mopa
JP5578935B2 (ja) ファイバレーザ加工装置
JP5918975B2 (ja) Mopa方式レーザ光源装置およびmopa方式レーザ制御方法
US20140269786A1 (en) Continuously variable pulse-width, high-speed laser
JP2012038895A (ja) ファイバレーザ光源およびそれを用いた波長変換レーザ光源
JP2012156175A (ja) ファイバレーザ光源装置およびそれを用いた波長変換レーザ光源装置
WO2016125919A2 (ja) レーザ光源装置及びレーザパルス光生成方法
Butze et al. Nanosecond pulsed thin disk Yb: YAG lasers
JP6588707B2 (ja) レーザ光源装置及びレーザパルス光生成方法
JP2018159896A (ja) 波長変換方法、波長変換装置及びレーザ光源装置
JP2013201328A (ja) ファイバ増幅装置とそのスペクトル幅を調整する方法及び該ファイバ増幅装置を備えるレーザ加工システムとその光損失を低減する方法
CN105390933B (zh) 激光器装置以及激光加工机
Frith et al. Frequency doubling of Tm-doped fiber lasers for efficient 950nm generation
Lührmann et al. High-average power Nd: YVO4 regenerative amplifier seeded by a gain switched diode laser
JP4238530B2 (ja) レーザ光発生装置及びレーザ光発生方法
JP2015152698A (ja) レーザ光源装置
Büker et al. High-pulse-energy Q-switched Ho3+: YAG laser

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180807

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180927

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6456250

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250