(第一の実施形態)
以下に図面を参照して第一の実施形態について説明する。図1は、電力表示システムのシステム構成の一例を示す図である。
本実施形態の電力表示システム100は、電力監視サーバ200と、電子機器群30とを有し、電力監視サーバ200と電子機器群30とは、ネットワークを介して接続されている。
本実施形態の電子機器群30は、例えば企業のオフィス等に配置された機器であり、オフィスに滞在する複数のユーザにより共有される電子機器を含む。本実施形態の電子機器群30は、例えば1つのオフィス内に設けられた複数の電子機器とした。
本実施形態の電力表示システム100において、電子機器群30は、少なくとも複数のユーザに共有される画像処理装置300を含む。また、本実施形態の電子機器群30において、例えば電子機器301も画像処理装置であっても良い。また、電子機器302は、電話機等であっても良い。電子機器303は、空調装置等であっても良い。また、本実施形態の電子機器群30には、例えば照明器具や個人で使用しているコンピュータ等が含まれても良い。さらに、電子機器群30には、オフィスに滞在するユーザに共有されるプロジェクタや電子黒板、通信端末等が含まれても良い。
本実施形態の電力表示システム100では、電力監視サーバ200により、電子機器群30による消費電力を監視する。
そして、画像処理装置300において、操作パネル等の表示領域1に、オフィスにおける電子機器群30による電力の使用状況を示すウィジェット2を表示させる。
尚、本実施形態におけるウィジェットとは、グラフィカルユーザインタフェースを構成する部品要素の集まりを示す。より具体的には、本実施形態におけるウィジェットとは、電力の使用状況を示す表示部品である。ウィジェットに含まれる部品要素の詳細は後述する。
本実施形態の電力監視サーバ200は、機器管理データベース210、表示管理データベース220を有し、電力監視プログラム230がインストールされている。
本実施形態の電力監視サーバ200は、機器管理データベース210を参照して電子機器群30の消費電力を集計し、画像処理装置300に、電力の使用状況を示す使用状況情報を提供する。使用状況情報には、ウィジェット2を構成する部品要素が含まれる。
また、本実施形態の電力監視サーバ200は、表示管理データベース220を参照し、画像処理装置300に、画像処理装置300において実行される処理に応じたウィジェットの表示に関する情報を提供する。
本実施形態の画像処理装置300は、表示制御プログラム310がインストールされており、電力監視サーバ200から取得した使用状況情報212−nに応じて、表示領域1におけるウィジェット2の表示を制御する。尚、使用状況情報212−nにおける「n」は、後述する表示パターンと対応する。
以上のように、本実施形態の電力表示システム100では、電力監視サーバ200によりオフィスの消費電力を監視し、画像処理装置300に電力の使用状況を示すウィジェット2を表示させる。言い換えれば、本実施形態の電力表示システム100では、消費電力目標値に対する消費電力集計値の割合に応じた表示態様で、画像処理装置300の表示領域に表示部品を表示させる。
本実施形態では、この表示により、画像処理装置300を使用する従業員個人に対し、電力の使用状況を容易に把握させることができる。したがって、例えば節電を意識していないユーザに対しても、節電への取り組みを促すことができる。
図2は、電力監視サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。本実施形態の電力監視サーバ200は、それぞれバスBで相互に接続されている入力装置21、出力装置22、ドライブ装置23、補助記憶装置24、メモリ装置25、演算処理装置26及びインターフェース装置27を有する。
入力装置21は、例えばキーボードやマウス等であり、各種信号の入力に用いられる。出力装置22は、例えばディスプレイ等であり、各種情報を出力に用いられる。
インターフェース装置27、モデム、LANカード等を含み、ネットワークに接続する為に用いられる。
電力監視プログラム230は、電力監視サーバ200を制御する各種プログラムの少なくとも一部である。電力監視プログラム230は例えば記録媒体28の配布やネットワークからのダウンロードなどによって提供される。電力監視プログラム230を記録した記録媒体28は、CD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等の様に情報を光学的,電気的或いは磁気的に記録する記録媒体、ROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記録媒体を用いることができる。
また、電力監視プログラム230を記録した記録媒体28がドライブ装置23にセットされると、電力監視プログラム230は記録媒体28からドライブ装置23を介して補助記憶装置24にインストールされる。ネットワークからダウンロードされた電力監視プログラム230は、インターフェース装置27を介して補助記憶装置24にインストールされる。
補助記憶装置24は、インストールされた電力監視プログラム230を格納すると共に、必要なファイル、データ等を格納する。メモリ装置25は、コンピュータの起動時に補助記憶装置24から電力監視プログラム230を読み出して格納する。そして、演算処理装置26はメモリ装置25に格納された電力監視プログラム230に従って、後述するような各種処理を実現している。
図3は、画像処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。本実施形態の画像子より装置300は、それぞれバスBで相互に接続されているスキャン装置31、プロッタ装置32、ドライブ装置33、補助記憶装置34、メモリ装置35、演算処理装置36、インターフェース装置37及び表示操作装置38を有する。
スキャン装置31は、印刷媒体に形成された画像を読み取って、画像データとするものであり、画像データの入力に用いられる。プロッタ装置32は、画像データに基づく画像を印刷媒体上に形成して出力するために用いられ。
インターフェース装置37、モデム、LANカード等を含み、ネットワークに接続する為に用いられる。
表示操作装置38は、例えばタッチパネル等であり、画像処理装置300に対する操作の受け付けと、情報の表示を行う。
表示制御プログラム310は、画像処理装置300を制御する各種プログラムの少なくとも一部である。表示制御プログラム310は例えば記録媒体39の配布やネットワークからのダウンロードなどによって提供される。表示制御プログラム310を記録した記録媒体39は、CD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等の様に情報を光学的,電気的或いは磁気的に記録する記録媒体、ROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記録媒体を用いることができる。
また、表示制御プログラム310を記録した記録媒体39がドライブ装置33にセットされると、表示制御プログラム310は記録媒体39からドライブ装置33を介して補助記憶装置34にインストールされる。ネットワークからダウンロードされた表示制御プログラム310は、インターフェース装置37を介して補助記憶装置34にインストールされる。
補助記憶装置34は、インストールされた表示制御プログラム310を格納すると共に、必要なファイル、データ等を格納する。メモリ装置35は、コンピュータの起動時に補助記憶装置34から表示制御プログラム310を読み出して格納する。そして、演算処理装置36はメモリ装置35に格納された表示制御プログラム310に従って、後述するような各種処理を実現している。
次に、図4を参照して本実施形態の電力監視サーバ200の機能について説明する。図4は、電力監視サーバの機能を説明する図である。
電力監視サーバ200の機能の説明に先立ち、電力監視サーバ200の有する各データベースについて説明する。
本実施形態の機器管理データベース210には、機器管理テーブル211と、使用状況テーブル212とが格納されている。
機器管理テーブル211は、電力監視サーバ200に接続された電子機器群30に含まれる電子機器を管理するためのテーブルである。使用状況テーブル212は、電子機器群30に対して消費電力の使用状況を表示させるためのテーブルである。
図4に示す機器管理データベース210では、格納された使用状況テーブル212を1つとしたが、機器管理データベース210には、電子機器群30に含まれる電子機器毎の使用状況テーブル212が格納されていることが好ましい。図4に示す使用状況テーブル212は、画像処理装置300に消費電力の使用状況を表示させるためのものであり、画像処理装置300に対応した使用状況テーブルである。
本実施形態の表示管理データベース220には、表示制御テーブル221−c、表示制御テーブル221−sが格納されている。
表示制御テーブル221−cは、画像処理装置300において実行される処理がコピー処理であった場合に対応するテーブルであり、画像処理装置300でコピー処理を実行している際の電力の使用状況の表示に用いられる。
表示制御テーブル221−sは、画像処理装置300において実行される処理がスキャン処理であった場合に対応するテーブルであり、画像処理装置300でスキャン処理を実行している際の電力の使用状況の表示に用いられる。
尚、本実施形態では、表示管理データベース220には、表示制御テーブル221−c、221−sのみが格納されているものとしたが、これに限定されない。表示管理データベース220には、画像処理装置300で実行される各種処理に対応した表示制御テーブルが格納されていても良い。より具体的には、画像処理装置300の有する各アプリケーションに対応した表示制御テーブルが格納されていても良い。言い換えれば、表示管理データベース220には、画像処理装置300で実現される機能毎に、各機能に対応した表示部品の表示態様を示す表示制御テーブルが格納されていても良い。
また、以下の説明において、表示制御テーブル221−cと、表示制御テーブル221−sとを区別しない場合には、単に表示制御テーブル221と呼ぶ。
電力監視サーバ200の有する各テーブルの詳細は後述する。
本実施形態の電力監視サーバ200は、電力監視処理部240と、通信部250と、を有する。電力監視処理部240は、電力監視プログラム230が演算処理装置26により実行されることで実現される処理部である。通信部250は、電力監視サーバ200と外部装置との通信を実現させる処理部である。
本実施形態の電力監視処理部240は、消費電力集計部241、使用率算出部242、使用状況抽出部243、テーブル選択部244を有する。
以下に説明する消費電力集計部241、使用率算出部242、使用状況抽出部243の処理は、電力監視サーバ200において所定時間毎に行われる。
本実施形態の消費電力集計部241は、電子機器群30に含まれる各機器において消費される電力を集計し、機器管理データベース210に集計した消費電力の値を格納する。より具体的には、本実施形態の電力監視システム100は、電子機器群30の消費電力を集積するセンサ等を有しており、消費電力集計部241は、このセンサにより検出された電力を集計しても良い。
使用率算出部242は、機器管理テーブル211において予め設定された消費電力の目標値を参照し、目標値に対する消費電力集計部241により集計された消費電力の使用率を算出する。
使用状況抽出部243は、使用率算出部242により算出された使用率に基づき、使用状況テーブル212から使用状況情報を抽出する。本実施形態では、抽出された使用状況情報が画像処理装置300へ送信される。
テーブル選択部244は、画像処理装置300からの通知に基づき、表示管理データベース220内から画像処理装置300へ送信する表示制御テーブルを選択する。
使用率算出部242、使用状況抽出部243、テーブル選択部244の処理の詳細は後述する。
次に、図5ないし図8を参照し、電力監視サーバ200の有する各テーブルについて説明する。図5は、機器管理テーブルの一例を示す図である。
本実施形態の機器管理テーブル211は、情報の項目として、機器ナンバー、設置場所、消費電力目標値、日付/時間帯、消費電力集計値、使用率を有し、機器ナンバーにその他の項目が対応付けられている。
項目「機器ナンバー」の値は、電力監視サーバ200に接続された電子機器を識別するための機器ナンバーを示す。項目「設置場所」の値は、電子機器が設置された場所を示す。項目「消費電力目標値」の値は、対応する時間帯における消費電力の目標値を示す。項目「日付/時間帯」の値は、日付において設定された時間帯を示す。本実施形態では、消費電力目標値が時間帯毎に設定されている。
項目「消費電力集計値」の値は、消費電力集計部241により集計される消費電力を示す。本実施形態では、消費電力集計部241により消費電力が集計される度に上書きされても良い。項目「使用率」の値は、消費電力目標値に対する消費電力集計値の割合を示す。本実施形態では、使用率算出部242により使用率が算出される度に上書きされても良い。
ここで、本実施形態における消費電力目標値について説明する。本実施形態の消費電力目標値は、例えば予め設定された時刻から、消費電力が集計されるまでの累積値の目標値である。
図5の例では、例えば画像処理装置300の機器ナンバーは300であり、1階の東側に設置されている。1階の東側において、YYY年MM月DD日のH1時MM分SS秒からYYY年MM月DD日のH2時MM分SS秒までの時間帯の消費電力目標値は1234Wである。これに対して、この時間帯に集計された消費電力集計値は300Wである。この場合、使用率は30%となる。
次に、図6を参照して使用状況テーブル212について説明する。図6は、使用状況テーブルの一例を示す図である。
本実施形態において、使用状況テーブル212は、画像処理装置300におれるウィジェット2の表示パターンを制御する際に参照される。
本実施形態の使用状況テーブル212は、情報の項目として、表示パターン、使用率範囲、表示アイテム、表示有無、部品要素を有し、表示パターンナンバーに他の項目が対応付けられている。本実施形態の以下の説明では、項目「表示パターン」の値と、その他の項目の値とが対応付けられた情報を使用状況情報と呼ぶ。
項目「表示パターン」の値は、ウィジェット2の表示パターンを識別する値である。項目「使用率範囲」は、使用率の範囲を示す。項目「表示アイテム」は、ウィジェット2の表示に関連する情報を示す。表示アイテムの詳細は後述する。
項目「表示有無」は、画像処理装置300の状態に応じウィジェット2の表示の有無を示す。画像処理装置300の状態とは、具体的には、例えば画像処理装置300においてユーザの操作中であるか否か等を示す。項目「部品要素」の値は、ウィジェット2を構成する各部品要素の画像データである。
以下に、項目「表示アイテム」について説明する。項目「表示アイテム」は、さらに詳細な項目として、ウィジェットタイプ、ステータス、メッセージ、使用率表示サイズ、位置を有する。項目「ウィジェットタイプ」の値は、ウィジェットのタイプである。項目「ステータス」の値は、電力の使用率の状態を示す。項目「メッセージ」は、ステータスと対応して表示させるメッセージ(テキストデータ)である。
項目「使用率表示サイズ」の値は、使用率を示す数字と単位の表示サイズである。項目「表示位置」の値は、背景、ステータス、メッセージ、使用率のそれぞれの表示位置である。
以下に、図6に示す使用状況テーブル212において、表示パターン1と対応付けられた使用状況情報212−1について説明する。
使用状況情報212−1において、表示パターン1は、使用率範囲は0〜40%である。図6において、使用率算出部242により算出された使用率がこの範囲内である場合、画像処理装置300に表示されるウィジェット2のウィジェットタイプはAとなる。
ウィジェットタイプAでは、ステータスは良好であり、メッセージは「良好です。引き続き節電に心掛けて下さい。」であり、使用率の表示サイズは○○である。
また、ウィジェットの背景の表示位置は、「中央右」である。したがって、背景は、画像処理装置300の表示領域における中央から右側となる。すなわち、ウィジェットタイプAのウィジェットは、画像処理装置300の表示領域における中央から右側に表示される。
また、ステータスの表示位置は、「中央右(内)」である。したがって、ステータスは、背景の内の中央から右側となる。尚、図6の例では、項目「表示位置」の値に、メッセージやステータスの表示の大きさが含まれても良い。ここでは、ステータスの表示の大きさは、「小」である。
同様に、メッセージの表示位置は、背景内の下方であり、表示の大きさは「小」である。使用率の表示位置は、背景内の中央から左側で、表示の大きさは「小」である。
また、表示パターン1では、画像処理装置300の操作中は、ウィジェットは表示させず、画像処理装置300が操作中でない場合にウィジェットタイプAのウィジェットを表示させる。画像処理装置300が操作中でない場合とは、例えば画像処理装置300が待機状態であるときである。
また、ウィジェットタイプAのウィジェットを構成する部品要素は、「背景A」、「ステータスA」、「メッセージA」、「使用率A」である。この4つの部品要素は、それぞれが画像データであり、ウィジェットタイプAのウィジェットは、この4つの画像データを表示アイテムの各項目の値にしたがって表示させることにより生成される。
尚、以下の説明では、使用状況テーブル212において、表示パターン2と対応付けられた使用状況情報を使用状況情報212−2とし、表示パターン3と対応付けられた使用状況情報を使用状況情報212−3とし、表示パターン4と対応付けられた使用状況情報を使用状況情報212−4とした。
次に、図7を参照して本実施形態の表示管理データベース220に格納された表示制御テーブル221−cについて説明する。図7は、表示制御テーブルの一例を示す第一の図である。図7に示す表示制御テーブル221−cは、画像処理装置300におけるコピー処理に対応したテーブルである。
本実施形態の表示制御テーブル221−cは、情報の項目として、表示パターン、使用率範囲、表示アイテム、部品要素、表示形態を有する。表示制御テーブル221の有する項目において、表示形態以外は、使用状況テーブル212の有する項目と同様である。項目「表示形態」の値は、部品要素の表示の形態を示す。以下の説明では、項目「表示パターン」の値と、他の項目の値とが対応付けられた情報を表示制御情報と呼ぶ。
図7の表示制御テーブル221−cにおいて、表示パターン1の使用率範囲は0〜40%であり、ウィジェットタイプはA1である。
ウィジェットタイプA1では、ステータスは良好であり、メッセージは「良好です。引き続き節電に心掛けて下さい。」であり、使用率の表示サイズは××である。
また、ウィジェットタイプA1のウィジェットでは、背景は表示させない。また、ステータスの表示位置は、「上部 小」である。したがって、ステータスは、画像処理装置300の表示領域の上部に小さく表示される。メッセージと使用率についても同様である。
また、ウィジェットタイプA1のウィジェットを構成する部品要素は、「ステータスA1」、「メッセージA1」、「使用率A1」である。
また、ウィジェットタイプA1のウィジェットの表示形態の値が「流す」である。したがって、ウィジェットタイプA1のウィジェットは、「ステータスA1」、「メッセージA1」、「使用率A1」のそれぞれの画像データを、表示領域の上部に流れるように表示させる。
次に、図8を参照し、本実施形態の表示制御テーブル221−sについて説明する。図8は、表示制御テーブルの一例を示す第二の図である。図8に示す表示制御テーブル221−sは、画像処理装置300におけるスキャン処理に対応したテーブルである。
図8に示す表示制御テーブル221−sの有する情報の項目及び各項目の値は、図7で説明した表示制御テーブル221−cと同様であるから、説明を省略する。
次に、図9を参照して、本実施形態の画像処理装置300の機能について説明する。図9は、画像処理装置の機能を説明する図である。
本実施形態の画像処理装置300は、表示制御処理部320と、通信部330と、を有する。また、本実施形態の画像処理装置300は、記憶領域340を有する。
本実施形態の表示制御処理部320は、表示制御プログラム310が演算処理装置36により実行されることで実現される処理部である。通信部330は、画像処理装置300と外部装置との通信を実現させる処理部である。本実施形態の記憶領域340は、例えばメモリ装置35内に設けられている。
本実施形態の表示制御処理部320は、入力受付部321、使用状況情報取得部322、機能判別部323、表示制御テーブル取得部324、表示制御部325を有する。
入力受付部321は、画像処理装置300における表示操作装置38の操作による入力を受け付ける。また、入力受付部321は、表示操作装置38に表示されたソフトキーの操作以外に、画像処理装置300に設けられたハードキーの操作による入力を受け付ける。
使用状況情報取得部322は、電力監視サーバ200から、使用状況情報212−nを取得し、記憶領域340へ格納する。
機能判別部323は、入力受付部321により受け付けた操作に応じて、画像処理装置300で実行される処理の種類を判別する。より具体的には、機能判別部323は、入力受付部321により受け付けた操作に応じて、画像処理装置300において実行対象として選択されたアプリケーション(機能)の種別を判別する。
表示制御テーブル取得部324は、機能判別部323において判別された処理と対応する表示制御テーブル221を電力監視サーバ200から取得し、記憶領域340へ格納する。
表示制御部325は、記憶領域340に格納された表示制御テーブル221を参照し、表示操作装置38における表示を制御する。
次に、図10を参照して、電力表示システム100における動作の概略について説明する。図10は、第一の実施形態の電力表示システムの動作を説明するシーケンス図である。
本実施形態の電力表示システム100において、電力監視サーバ200は、消費電力集計部241により、前回の消費電力の集計から所定時間が経過したことを判定する(ステップS101)。本実施形態では、電力監視サーバ200は、例えば30分間隔で消費電力の集計を行っても良い。
続いて電力監視サーバ200は、消費電力集計部241により、電力監視サーバ200に接続された電子機器群30による消費電力を集計する(ステップS102)。集計した消費電力は、集計を行った時間帯の消費電力集計値として、機器管理テーブル211に格納される。
続いて、電力監視サーバ200は、使用率算出部242により、機器管理テーブル211を参照し、集計を行った時間帯の消費電力目標値を取得する。そして、使用率算出部242は、取得した消費電力目標値に対する消費電力集計値の割合を算出し、算出結果を使用率の値として機器管理テーブル211へ格納する(ステップS103)。
続いて、電力監視サーバ200は、使用状況抽出部243により、使用状況テーブル212から、ステップS102で算出した使用率と対応する使用状況情報を抽出する(ステップS104)。具体的には、例えばステップS103で算出された使用率が30パーセントであった場合、使用状況抽出部243は、使用状況テーブル212から、使用率範囲が0〜40%である使用状況情報212−1を抽出する(図6参照)。
続いて電力監視サーバ200は、通信部250により、抽出した使用状況情報を画像処理装置300へ送信する(ステップS105)。画像処理装置300は、通信部330が使用状況情報を受信すると、記憶領域340に使用状況情報を格納する(ステップS106)。
本実施形態の電力表示システム100では、ステップS106までの処理を、所定時間毎に行う。また、本実施形態の電力表示システム100では、画像処理装置300において起動指示を受け付けたとき、ステップS107以降の処理を行う。
尚、画像処理装置300は、例えば画像処理装置300の電源をオンとする操作を受け付けたときや、画像処理装置300の動作モードを省電力モードから通常動作モードへ移行させる操作を受け付けたとき等に、起動指示を受け付けたものとする。
画像処理装置300は、使用状況情報に応じて表示操作装置38の表示を行う(ステップS107)。続いて画像処理装置300は、操作を受け付けると(ステップS108)、操作の種別を電力監視サーバ200へ通知する(ステップS109)。
電力監視サーバ200は、テーブル選択部244により、表示管理データベース220を参照し、通知された処理の種別に対応した表示制御テーブル221を選択する(ステップS110)。続いて電力監視サーバ200は、通信部250により、選択した表示制御テーブル212を画像処理装置300へ送信する(ステップS111)。
画像処理装置300は、表示制御テーブル取得部324により、通信部330が受信した表示制御テーブル212を取得し、表示制御テーブル212に基づく表示操作装置38の表示を制御する(ステップS112)。
以下に、図11を参照し、画像処理装置300の動作について説明する。図11は、第一の実施形態の画像処理装置の動作を説明するフローチャートである。
本実施形態の画像処理装置300は、入力受付部321により、起動指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS1101)。ステップS1101において、起動指示を受け付けていない場合、画像処理装置300は、起動指示を受け付けるまで待機する。
ステップS1101において、起動指示を受け付けた場合、画像処理装置300は、表示制御部325により、記憶領域340内の使用状況情報を参照し、表示操作装置38の表示領域に、ウィジェットが重畳された待機画面を表示させる(ステップS1102)。より具体的には、表示制御部325は、使用状況情報に含まれる各部品要素を表示位置に従って表示させることで、ウィジェットを表示させる。本実施形態の待機画面の詳細は後述する。
続いて画像処理装置300は、入力受付部321により、待機画面においてアプリケーションの選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS1103)。ステップS1103において、選択を受け付けない場合、画像処理装置300は、ステップS1102へ戻り、ウィジェットが重畳された待機画面の表示を継続する。
ステップS1103において、アプリケーションの選択を受け付けると、画像処理装置300は、機能判別部323により、選択されたアプリケーションの種別を判別する(ステップS1104)。すなわち、機能判別部323は、画像処理装置300において実行される処理の種別を判別する。
続いて画像処理装置300は、判別したアプリケーションの種別を電力監視サーバ200へ通知する(ステップS1105)。そして、画像処理装置300は、電力監視サーバ200において、通知に基づき選択された表示制御テーブル212を取得し、記憶領域340へ格納する(ステップS1106)。
続いて画像処理装置300は、入力受付部321により、画像処理装置300に設けられたスタートボタンが操作されたか否かを判定する(ステップS1107)。本実施形態のスタートボタンとは、画像処理装置300において、表示操作装置38とは別に設けられた操作部材であり、ハードキーである。本実施形態の画像処理装置300では、スタートキーが操作されたとき、選択されたアプリケーションの処理の実行が開始されるものとした。
ステップS1107において、スタートキーの操作を受け付けない場合、画像処理装置300は、操作を受け付けるまで待機する。
ステップS1107において、操作を受け付けた場合、画像処理装置300は、表示制御部325により、アプリケーションによる処理が所定時間内に終了したか否かを判定する(ステップS1108)。
ステップS1108において、処理が所定時間内に終了した場合、画像処理装置300は、後述するステップS1112へ進む。本実施形態の所定時間とは、例えば3〜5秒の間であっても良い。
ステップS1108において、処理が所定時間内に終了しない場合、画像処理装置300は、表示制御部325により、表示制御テーブル212を参照し、使用状況情報に含まれるステータスと対応する表示制御情報を抽出する(ステップS1109)。続いて画像処理装置300は、表示制御部325により、抽出した表示制御情報に基づくウィジェットを選択されたアプリケーションの操作画面に重畳させて表示させる(ステップS1110)。
続いて画像処理装置300は、表示制御部325により、アプリケーションの終了処理が開始されたか否かを判定する(ステップS1111)。ステップS1111において、終了処理が開始されていない場合、画像処理装置30は、ステップS1109へ戻る。
ステップS1111において、終了処理が開始された場合、画像処理装置300は、表示制御部325によるウィジェットの表示を終了し、処理を終了する。
尚、ステップS1108において、処理が所定時間内に終了した場合、表示制御部325は、アプリケーションの終了後にインフォメーション画面を表示させ、インフォメーション画面上に、使用状況情報に基づくウィジェットを表示させ(ステップS1113)、処理を終了する。
以上のように、本実施形態の画像処理装置300では、消費電力の使用状況情報に応じたウィジェットが重畳された待機画面において、アプリケーションが選択されると、このアプリケーションにより表示される画面においても、使用状況と対応付いた別のウィジェットが表示される。また、本実施形態では、例えば選択されたアプリケーションの実行に係る時間が短く、ウィジェットを表示させる時間としては不十分であった場合、アプリケーションの実行後に表示されるインフォメーション画面にウィジェットを重畳させて表示させる。尚、本実施形態では、アプリケーションの実行後に表示される画面をインフォメーション画面としたが、これに限定されない。本実施形態では、アプリケーションの実行後に表示される画面にウィジェットを重畳させれば良い。
以下に、本実施形態の画像処理装置300の表示操作装置38に表示される各画面について説明する。
図12は、画像処理装置に表示される待機画面の一例を示す第一の図である。図12に示す待機画面121は、画像処理装置300が電力監視サーバ200から取得した使用状況情報が、使用状況情報212−1(図6参照)であった場合の待機画面である。すなわち、図12に示す待機画面121は、ステータスが「良好」の場合の待機画面である。
本実施形態の待機画面121には、ウィジェットタイプAのウィジェット122が重畳されて表示される。また、待機画面121には、画像処理装置300において実行されるアプリケーションのアイコン123、124、125が表示される。アイコン123は、コピー処理を実現するアプリケーションのアイコンである。アイコン124は、スキャン処理を実現するアプリケーションのアイコンである。アイコン125は、ファクス処理を実現するアプリケーションのアイコンである。本実施形態の画像処理装置300は、例えば待機画面121において、アイコン123が選択されたとき、アプリケーションの選択を受け付けたものとする。
以上のように、本実施形態では、アプリケーションのアイコンが表示される待機画面121に、使用状況情報に基づくウィジェット122を重畳させる。したがって、本実施形態によれば、画像処理装置300のユーザに電力の使用状況を把握させることができる。特に、本実施形態では、ユーザが電力の使用状況に関心を持っていない場合や、消費電力の削減を意識していない場合等でも、画像処理装置300を使用することで電力の使用状況をユーザに提示でき、節電に対する取り組みを促すことができる。
本実施形態のウィジェット122は、使用状況情報212−1に含まれる部品要素により構成される。図12に示すウィジェット122は、部品要素122a、122b、122c、122dにより構成される。
部品要素122aは、「背景A」の画像データであり、使用状況情報212−1に含まれる表示位置にしたがって、待機画面121の中央から右側に表示される。部品要素122bは、「ステータスA」の画像データであり、使用状況情報212−1に含まれる表示位置にしたがって、背景の中央から右側に表示される。尚、部品要素122bには、ステータスを示す表示(「良好」)と、使用率を示すメータとが含まれる。
部品要素122cは、「使用率A」の画像データであり、使用状況情報212−1に含まれる表示位置にしたがって、背景の中央から左側の中央に表示される。部品要素122dは、「メッセージA」の画像データであり、使用状況情報212−1に含まれる表示位置にしたがって、背景の下側に表示される。本実施形態のウィジェット122では、メッセージが流れるように表示されても良い。
図13は、画像処理装置に表示される待機画面の一例を示す第二の図である。図13に示す待機画面131は、画像処理装置300が電力監視サーバ200から取得した使用状況情報が、使用状況情報212−3(図6参照)であった場合の待機画面である。すなわち、図13に示す待機画面131は、ステータスが「注意」の場合の待機画面である。
図13の待機画面131には、ウィジェットタイプCのウィジェット132が重畳されて表示される。また、待機画面131には、画像処理装置300において実行されるアプリケーションのアイコン123、124、125が表示される。アイコン123〜125は、待機画面121に表示されるものと同様である。
図13におけるウィジェット132は、使用状況情報212−3に含まれる部品要素132a、132b、132c、132dにより構成される。
部品要素132aは、「背景C」の画像データであり、使用状況情報212−3に含まれる表示位置にしたがって、待機画面131の中央から右側に、部品要素122aよりも大きく表示される。また、本実施形態の部品要素132aとして表示される背景は、部品要素122aとして表示される背景の色よりも濃い色であることが好ましい。
部品要素132bは、「ステータスC」の画像データであり、使用状況情報212−3に含まれる表示位置にしたがって、背景の中央から右側に表示される。部品要素132cは、「使用率C」の画像データであり、使用状況情報212−3に含まれる表示位置にしたがって、背景の中央から左側の中央に表示される。部品要素132dは、「メッセージC」の画像データであり、使用状況情報212−3に含まれる表示位置にしたがって、背景の下側に表示される。
図13に示すウィジェット132では、部品要素132aの表示サイズが、部品要素122aの表示サイズよりも大きいため、背景内に表示される部品要素132b〜132dの表示サイズも部品要素122b〜122dの表示サイズよりも大きくなる。したがって、待機画面131では、画像処理装置300のユーザに対し、節電が求められていることを強調することができる。
図14は、画像処理装置に表示される待機画面の一例を示す第三の図である。図14に示す待機画面141は、画像処理装置300が電力監視サーバ200から取得した使用状況情報が、使用状況情報212−4(図6参照)であった場合の待機画面である。すなわち、図14に示す待機画面141は、ステータスが「警告」の場合の待機画面である。
図14におけるウィジェット142は、使用状況情報212−4に含まれる部品要素142a、142b、142c、142dにより構成される。
部品要素142aは、「背景D」の画像データであり、使用状況情報212−4に含まれる表示位置にしたがって、待機画面131の中央に、部品要素132aよりも大きく表示される。部品要素142b〜142dも、使用状況情報212−4に含まれる表示位置にしたがって表示される。また、本実施形態の部品要素142aとして表示される背景は、部品要素122aとして表示される背景の色よりも濃い色であることが好ましい。また、本実施形態の部品要素142aとして表示される背景は、部品要素132aとして表示される背景の色よりもさらに濃い色であっても良い。
図14に示すウィジェット142では、部品要素142aの表示サイズが、部品要素132aの表示サイズよりもさらに大きいため、背景内に表示される部品要素142b〜142dの表示サイズも部品要素132b〜132dの表示サイズよりも大きくなる。したがって、待機画面141では、画像処理装置300のユーザに対し、消費電力集計値が目標値を超過していることを警告できる。
尚、図14に示す待機画面141ではアプリケーションのアイコン123、124、125の上にウィジェット142が表示された状態を示している。
本実施形態の画像処理装置300は、例えば、ウィジェット142が待機画面141に表示されてから所定時間が経過した後に、ウィジェット142の表示サイズをウィジェット122又はウィジェット132と同様の大きさとしても良い。また、画像処理装置300は、待機画面141を表示させてから所定時間が経過した後に、ウィジェット142の表示を終了しても良い。
図15は、画像処理装置に表示される待機画面の一例を示す第四の図である。図15に示す待機画面151は、画像処理装置300が電力監視サーバ200から取得した使用状況情報が、使用状況情報212−3(図6参照)であった場合の待機画面の別の例である。
図15に示す待機画面151では、ウィジェット152を構成する部品要素152a〜152dの表示サイズを、待機画面121に表示されるウィジェット122を構成する部品要素122b〜122dと同様にした例である。
図15の例では、部品要素152aとして表示される背景は、部品要素122aとして表示される背景の色よりも濃い色とした。
次に、画像処理装置300において、待機画面でアプリケーションの選択を受け付けた後の、アプリケーションの操作画面におけるウィジェットの表示について説明する。初めに、待機画面においてコピー処理を実現するアイコン123が選択された場合について説明する。
図16は、画像処理装置に表示されるコピー処理の操作画面の一例を示す第一の図である。
図16に示す操作画面161は、図12に示す待機画面121において、アイコン123が選択された場合の操作画面の例である。すなわち、操作画面161は、使用状況情報212−1に含まれるステータスが「良好」の状態で表示された操作画面である。
本実施形態では、待機画面121においてアイコン123が選択され、操作画面161において、コピー処理に関する各種設定の受け付けた後に、スタートキーが操作されると、ウィジェット162の表示が開始される。コピー処理に関する各種設定とは、例えば枚数、集約、両面印刷、片面印刷等の設定である。
画像処理装置300は、スタートキーが操作されると、選択されたアプリケーションの種別を電力監視サーバ200へ通知する。電力監視サーバ200は、この通知を受けて、表示管理データベース220から、コピー処理と対応する表示制御テーブル221−cを選択し、画像処理装置300へ送信する。
画像処理装置300は、表示制御テーブル221−cから、項目「ステータス」の値が「良好」である表示制御情報を抽出し、抽出した表示制御情報にしたがってウィジェット162を表示させる(図7参照)。
ここで抽出される表示制御情報は、表示パターン1の表示制御情報である。よって、図16に示すウィジェット162は、表示パターン1の表示制御情報にしたがって表示されている。
表示パターン1の表示制御情報によれば、ウィジェット162の部品要素「ステータスA1」と、「メッセージA1」と、「使用率A1」であり、これらの表示位置は操作画面の上方である。また、ウィジェット162の表示形態は「流す」である。
したがって、画像処理装置300は、操作画面161において、その上方に、ステータスを示す部品要素162b、使用率を示す部品要素162c、メッセージを示すステータス162dを、表示形態にしたがって矢印Y方向にスクロールさせる。
本実施形態では、以上のように、スタートキーが操作されてから、ウィジェット162を操作画面161に表示させることで、コピー処理が終了するまでの間に、ユーザに対して電力の使用状況を通知することができ、電力の使用状況を把握させることができる。
図17は、画像処理装置に表示されるコピー処理の操作画面の一例を示す第二の図である。
図17に示す操作画面171は、図13に示す待機画面131において、アイコン123が選択された場合の操作画面の例である。すなわち、操作画面171は、使用状況情報212−3に含まれるステータスが「注意」の状態で表示された操作画面である。
画像処理装置300は、表示制御テーブル221−cから、項目「ステータス」の値が「注意」である表示制御情報を抽出し、抽出した表示制御情報にしたがってウィジェット172を表示させる(図7参照)。
ここで抽出される表示制御情報は、表示パターン3の表示制御情報である。よって、図17に示すウィジェット172は、表示パターン3の表示制御情報にしたがって表示されている。
表示パターン3の表示制御情報によれば、ウィジェット172の部品要素「ステータスC1」と、「メッセージC1」と、「使用率C1」であり、これらの表示位置は操作画面の上方である。また、ウィジェット172の表示形態は「点滅させながら流す」である。
したがって、画像処理装置300は、操作画面171において、その上方に、ステータスを示す部品要素172b、使用率を示す部品要素172c、メッセージを示すステータス172dを、表示形態にしたがって、点滅させながら矢印Y方向にスクロールさせる。
図17に示すウィジェット172も、ウィジェット162と同様に、コピー処理が終了するまでの間、操作画面171に表示される。
図18は、画像処理装置に表示されるコピー処理の操作画面の一例を示す第三の図である。
図18に示す操作画面181は、図14に示す待機画面141において、アイコン123が選択された場合の操作画面の例である。すなわち、操作画面181は、使用状況情報212−4に含まれるステータスが「警告」の状態で表示された操作画面である。
画像処理装置300は、表示制御テーブル221−cから、項目「ステータス」の値が「警告」である表示制御情報を抽出し、抽出した表示制御情報にしたがってウィジェット172を表示させる(図7参照)。
ここで抽出される表示制御情報は、表示パターン4の表示制御情報である。よって、図18に示すウィジェット182は、表示パターン4の表示制御情報にしたがって表示されている。
表示パターン4の表示制御情報によれば、ウィジェット182の表示形態は、2種類存在する。1つは、ウィジェット182の部品要素をウィジェット172と同様に「点滅させながら流す」表示形態である。もう1つは、ウィジェット182の部品要素を、「コピー処理中にポップアップさせる」表示形態である。
図18では、1つ目の「点滅させながら流す」表示形態にしたがって、ウィジェット182が表示された例を示している。すなわち、図18の操作画面181では、その上方に、ステータスを示す部品要素182b、使用率を示す部品要素182c、メッセージを示すステータス182dを、点滅させながら矢印Y方向にスクロールさせる。
図19は、画像処理装置に表示されるコピー処理の操作画面の一例を示す第四の図である。図19では、2つ目の「コピー処理中にポップアップさせる」表示形態にしたがって、操作画面181上にウィジェット182Aが表示された例を示している。
図19において、ウィジェット182Aは、ウィジェット182と同様の部品要素182b〜182dにより構成される。
本実施形態では、図19に示すように、使用状況情報に含まれるステータスが「警告」である場合、コピー処理を実行している間に、ウィジェット182Aを操作画面181の全面にポップアップ表示させる。本実施形態では、操作画面181の全面にポップアップによりウィジェット182Aを表示させることで、画像処理装置300のユーザが、コピー処理の終了を待つ間に、容易に電力の使用状況を把握させることができる。
尚、本実施形態では、ポップアップとは、新しいウィンドウを自動的に開き、操作画面とは別のウィジェット182Aを表示させることを示している。
以上のように、本実施形態では、アプリケーションによる処理の実行中には、アプリケーションと対応した表示制御情報に基づきウィジェットを表示させることで、画像処理装置300のユーザに電力の使用状況を把握させることができる。
次に、待機画面においてスキャン処理を実現するアイコン124が選択された場合について説明する。
図20は、画像処理装置に表示されるスキャン処理の操作画面の一例を示す第一の図である。
図20に示す操作画面201は、図12に示す待機画面121において、すなわち、使用状況情報212−1に含まれるステータスが「良好」の状態において、アイコン124が選択されたときに表示される操作画面である。
画像処理装置300は、スタートキーが操作されると、選択されたアプリケーションの種別を電力監視サーバ200へ通知する。電力監視サーバ200は、この通知を受けて、表示管理データベース220から、スキャン処理と対応する表示制御テーブル221−sを選択し、画像処理装置300へ送信する。
画像処理装置300は、表示制御テーブル221−sから、項目「ステータス」の値が「良好」である表示制御情報を抽出し、抽出した表示制御情報にしたがってウィジェット202を表示させる(図8参照)。
ここで抽出される表示制御情報は、表示パターン1の表示制御情報である。よって、図20に示すウィジェット202は、表示パターン1の表示制御情報にしたがって表示されている。
表示パターン1の表示制御情報によれば、ウィジェット202の部品要素「ステータスA2」と、「メッセージA2」と、「使用率A2」であり、これらの表示位置は操作画面の上方である。また、ウィジェット202の表示形態は「流す」である。
したがって、画像処理装置300は、操作画面201において、その上方に、ステータスを示す部品要素202b、使用率を示す部品要素202c、メッセージを示すステータス202dを、表示形態にしたがって矢印Y方向にスクロールさせる。
図21は、画像処理装置に表示されるスキャン処理の操作画面の一例を示す第二の図である。
図21に示す操作画面203は、図13に示す待機画面131において、すなわち、使用状況情報212−3に含まれるステータスが「注意」の状態において、アイコン124が選択されたときに表示される操作画面である。
画像処理装置300は、表示制御テーブル221−sから、項目「ステータス」の値が「注意」である表示制御情報を抽出し、抽出した表示制御情報にしたがってウィジェット204を表示させる(図8参照)。
ここで抽出される表示制御情報は、表示パターン3の表示制御情報である。よって、図21に示すウィジェット204は、表示パターン3の表示制御情報にしたがって表示されている。
表示パターン3の表示制御情報によれば、ウィジェット204の部品要素「ステータスC2」と、「メッセージC2」と、「使用率C2」であり、これらの表示位置は操作画面の上方である。また、ウィジェット204の表示形態は「点滅させながら流す」である。
したがって、画像処理装置300は、操作画面203において、その上方に、ステータスを示す部品要素204b、使用率を示す部品要素204c、メッセージを示すステータス204dを、表示形態にしたがって、点滅させながら矢印Y方向にスクロールさせる。
図22は、画像処理装置に表示されるスキャン処理の操作画面の一例を示す第三の図である。
図22に示す操作画面205は、図14に示す待機画面141において、すなわち、使用状況情報212−4に含まれるステータスが「警告」の状態において、アイコン124が選択されたときに表示される操作画面である。
画像処理装置300は、表示制御テーブル221−cから、項目「ステータス」の値が「警告」である表示制御情報を抽出し、抽出した表示制御情報にしたがってウィジェット206を表示させる(図7参照)。
表示パターン4の表示制御情報によれば、ウィジェット206の表示形態は、2種類存在する。1つは、ウィジェット206の部品要素をウィジェット204と同様に「点滅させながら流す」表示形態である。もう1つは、ウィジェット206の部品要素を、「スキャン処理完了後にポップアップさせる」表示形態である。
図22では、1つ目の「点滅させながら流す」表示形態にしたがって、ウィジェット206が表示された例を示している。すなわち、図22の操作画面206では、その上方に、ステータスを示す部品要素206b、使用率を示す部品要素206c、メッセージを示すステータス206dを、点滅させながら矢印Y方向にスクロールさせる。
図23は、画像処理装置に表示されるスキャン処理の操作画面の一例を示す第四の図である。図23では、2つ目の「スキャン処理完了後にポップアップさせる」表示形態にしたがって、操作画面205上にウィジェット206Aが表示された例を示している。
図23において、ウィジェット206Aは、ウィジェット206と同様の部品要素206b〜206dにより構成される。
以上のように、本実施形態では、使用状況情報に含まれるステータスが「警告」である場合、スキャン処理の完了後にウィジェット206Aを操作画面205の全面にポップアップ表示させる。本実施形態では、この表示により、画像処理装置300のユーザに容易に電力の使用状況を把握させることができる。
また、本実施形態では、例えばスキャン処理において読み取る原稿の枚数が少ない等の理由から所定時間内に処理が終了した場合、スキャン処理完了後にインフォメーション画面に、使用状況情報に基づくウィジェットを表示させても良い。この場合のウィジェットは、例えば図23のウィジェット206Aと同様に、インフォメーション画面の全面にポップアップ表示させても良い。
また、本実施形態では、例えば待機画面において選択されたアプリケーションによる処理の実行時間が所定時間以内に終了した場合、画像処理装置300におけるユーザのログアウトの際に、使用状況情報に基づくウィジェットを表示させても良い。
以上のように、本実施形態によれば、消費電力目標値に対する、電力監視サーバ200により集計された消費電力集計値の割合に応じたウィジェットを、画像処理装置300の表示操作装置38に表示させる。したがって、本実施形態によれば、電力の使用状況をユーザに把握させることができる。
また、本実施形態によれば、消費電力目標値に対する消費電力集計値の割合を、電力の使用状況を示すステータスとして示し、画像処理装置300の動作毎に、表示領域においてステータスに応じたウィジェットを表示させる。例えば画像処理装置300の動作が待機状態であった場合には、待機画面において、ステータスに応じたウィジェットを表示させる。また、例えば画像処理装置300の動作が、コピー処理中であった場合には、コピー処理の操作画面に、ステータスに応じたウィジェットを表示させる。
したがって、本実施形態によれば、ユーザが節電を意識しているか否かに関わらず、画像処理装置300のユーザに対して消費電力の使用状況を提示することができ、節電に対する取り組みを促すことができる。
(第二の実施形態)
以下に、図面を参照して第二の実施形態について説明する。第二の実施形態では、画像処理装置300が電力監視サーバ200から使用状況情報を取得するタイミングが第一の実施形態と相違する。したがって、以下の第二の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点についてのみ説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには、第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
図24は、第二の実施形態の電力表示システムの動作を説明するシーケンス図である。
本実施形態では、画像処理装置300は、起動されたときに電力監視サーバ200へ使用状況情報212−nの取得要求を行う。電力監視サーバ200は、取得要求を受けたときの使用状況情報212−nを画像処理装置300へ送信する。
図24におけるステップS2401からステップS2403までの処理は、図10のステップS1001からステップS1003までの処理と同様であるから、説明を省略する。
電力表示システム100において、画像処理装置300は、入力受付部321により起動指示を受け付けると(ステップS2404)、通信部330により、使用状況情報の取得要求を電力監視サーバ200へ送信する(ステップS2405)。
電力監視サーバ200は、この取得要求を受けて、機器管理テーブル211と使用状況テーブル212を参照し、取得要求を受けた時間帯の電力の使用状況を示す使用状況情報212−nを、画像処理装置300へ送信する(ステップS2406)。画像処理装置300は、通信部330により、電力監視サーバ200から使用状況情報212−nを受信し、記憶領域340へ格納する(ステップS2407)。
図24において、ステップS2407からステップS2413までの処理は、図10のステップS106からステップS112までの処理と同様であるから、説明を省略する。
図25は、第二の実施形態の画像処理装置の動作を説明するフローチャートである。
本実施形態の画像処理装置300は、入力受付部321により、起動指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS2501)。ステップS2501において、起動指示を受け付けていない場合、画像処理装置300は、起動指示を受け付けるまで待機する。
ステップS2501において、起動指示を受け付けた場合、画像処理装置300は、使用状況情報取得部322により、使用状況情報212−nの取得要求を電力監視サーバ200へ送信する(ステップS2502)。続いて画像処理装置300は、電力監視サーバ200から取得した使用状況情報212−nに応じたウィジェットを待機画面に重畳して表示させる(ステップS2503)。続いて画像処理装置300は、入力受付部321により、アプリケーションの選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS2504)。
図25において、ステップS2504からステップS2514までの処理は、ステップS2512においてアプリケーションの終了処理が開始されていない場合を除き、図11のステップS1103からステップS1113までの処理と同様であるから、説明を省略する。
ステップS2512において、選択されたアプリケーションの終了処理が開始されていない場合、画像処理装置300は、ステップS1510に戻り、表示制御情報に基づくウィジェットの表示を維持する。
以上のように、本実施形態では、画像処理装置300の起動のタイミングに応じて、電力監視サーバ200から使用状況情報を取得しても良い。
(変形例)
以下に、図26乃至図28を参照し、第一及び第二の実施形態の変形例について説明する。以下の説明する変形例では、電子機器群30にプロジェクタ、電子黒板、テレビ会議に用いられる通信端末が含まれており、これらにウィジェットが表示される例を示す。
図26は、電子機器がプロジェクタの場合の表示例を示す図である。図26(A)は、使用状況情報のステータスが良好である場合を示す図である。図26(A)では、プロジェクタ400による投影領域410において、中央より右側下方にウィジェット411が表示されている。図26(B)は、使用状況情報のステータスが警告の場合を示す図である。図26(B)では、プロジェクタ400による投影領域410の中央部分に大きくウィジェット412が表示されている。
図26の例では、電力監視サーバ200は、プロジェクタ400から使用状況情報の取得要求を受けると、機器管理データベース210において、プロジェクタ400と対応する使用状況テーブルを参照し、プロジェクタ400と対応する使用状況情報を抽出する。そして、電力監視サーバ200は、抽出した使用状況情報をプロジェクタ400へ送信する。
プロジェクタ400は、受信した使用状況情報に応じて、図26(A)、(B)に示すようにウィジェットの表示を行う。使用状況情報は、電力の使用状況を示すステータスを含む。したがって、図26の例では、プロジェクタ400がウィジェット412を表示させることで、プロジェクタ400のユーザに電力の使用状況を把握させることができる。
プロジェクタ400は、例えば、プロジェクタ400に対する操作信号が入力された際に、投影画面に所定時間ウィジェットを表示させても良い。
プロジェクタ400は、例えばスライドショーの再生指示を受け付けた場合に、最初に表示される画像にウィジェットを重畳させても良い。また、プロジェクタ400は、例えばスライドショーの再生を停止する停止指示を受け付けた場合に、ウィジェットを表示させても良い。
すなわち、プロジェクタ400は、受け付けた指示(信号)が切り替わる際に、ウィジェットを表示させても良い。また、プロジェクタ400は、例えばウィジェットを数秒間表示させたのちに、ウィジェットの表示を終了させても良い。また、プロジェクタ400では、例えば電源がオンの状態で、且つ表示させる画像データの入力を受け付けていないとき、ウィジェットを表示させても良い。
図27は、電子機器が電子黒板の場合の表示例を示す図である。図27(A)は、使用状況情報のステータスが良好である場合を示す図である。図27(A)では、電子黒板500の表示領域510において、中央より右側下方にウィジェット512が表示されている。図27(B)は、使用状況情報のステータスが警告の場合を示す図である。図27(B)では、電子黒板500の投影領域510の中央部分に大きくウィジェット513が表示されている。
図27に示す電子黒板500は、電子黒板500の表示に関する操作を受け付ける操作部512を有しており、操作部512の操作に応じて様々な処理が実行される。
電力監視サーバ200は、電子黒板500と対応する使用状況テーブルを参照し、電子黒板500と対応する使用状況情報を抽出し、電子黒板500へ送信する。また、電力監視サーバ200は、表示管理データベース220において、電子黒板500の操作部512の操作により選択された処理と対応する表示制御テーブルを選択し、電子黒板500に送信する。
電子黒板500では、使用状況情報に含まれるステータスと、表示制御テーブルとに基づき、ステータスに応じたウィジェットを表示させる。したがって、図27の例では、電子黒板500のユーザに電力の使用状況を把握させることができる。
図28は、電子機器がテレビ会議システムにおける通信端末の場合の表示例を示す図である。
図28に示す通信端末600は、撮像機能を有しており、テレビ会議システムに含まれる複数の通信端末のうちの1つである。通信端末600は、撮像された撮像データを、ネットワークを介して他の通信端末へ送信する。他の通信端末とは、通信端末600が設置された拠点とは別の拠点に設置された通信端末である。
また、通信端末600は、他の通信端末から受信した撮像データと、通信端末600が撮像した撮像データとを表示装置610に表示させる。したがって、表示装置610には、テレビ会議システムに含まれる通信端末のそれぞれが撮像した撮像データが表示される。
図28の例では、通信端末600が設置された拠点を拠点Aとし、通信端末600が撮像した撮像データを表示装置610の領域611に表示させる。また、図28の例では、拠点Bに設置された通信端末が撮像した撮像データを表示装置610の領域613に表示させ、拠点Cに設置された通信端末が撮像した撮像データを表示装置610の領域615に表示させる。また、図28の例では、拠点Dに設置された通信端末が撮像した撮像データを表示装置610の領域617に表示させる。
ここで通信端末600は、電力監視サーバ200から、通信端末600と対応した使用状況情報を取得し、使用状況情報に応じたウィジェットを撮像データに重畳して表示させる。図28では、通信端末600の撮像データが表示される領域611に、ウィジェット612が表示される。尚、図28の例では、領域611に撮像データが表示されていない場合には、ウィジェット612のみを表示させても良い。通信端末600は、例えば電源がオンされたとき、使用状況情報に基づくウィジェット612を領域611に表示させ、撮像機能が有効とされたとき、領域611に表示させる撮像データにウィジェット612を重畳させても良い。このとき、通信端末600は、撮像データにウィジェット612を重畳した画像データを拠点B、C、Dのそれぞれに設置された通信端末へ送信する。
図28の例では、拠点B、C、Dに設置された通信端末においても、通信端末600と同様にウィジェットを表示させる機能を有するものとした。よって、通信端末600は、他の通信端末から、他の通信端末において撮像された撮像データと、撮像データに重畳されたウィジェットとを含む画像データを受信し、表示装置610へ表示させる。
この場合、表示装置610の領域613には、拠点Bにおける電力の使用状況を示すウィジェット614が撮像データに重畳されて表示される。また、領域615には、拠点Cにおける電力の使用状況を示すウィジェット616が撮像データに重畳されて表示される。領域617には、拠点Dにおける電力の使用状況を示すウィジェット618が撮像データに重畳されて表示される。
よって、表示装置610には、各拠点の電力の使用状況が表示されることになり、テレビ会議システムを用いて会議に参加するユーザに対し、各拠点における電力の使用状況を把握させることができる。
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。