JP2016050158A - ガラス物品、及びガラス物品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】強度を高めることの容易なガラス物品、及びガラス物品の製造方法を提供する。【解決手段】ガラス物品11の端部12は、第1主面13aと、第1主面13aの反対側に位置する第2主面13bと、第1主面13aと第2主面13bとの間に位置する端面14とを有し、ガラス物品11の端部12は、第1主面13aと端面14との間、及び第2主面13bと端面14との間の少なくとも一方に位置する平坦面15を有して、ガラス物品11の厚さTに対する平坦面15の幅Wの比率W/Tは、0.30<W/Tの関係を満たす。ガラス基板Gの端部GEを、ガラス基板Gの端部GEが挿入される凹部16を有し、凹部16は、ガラス物品11の端面14を形成する端面形成部17と、ガラス物品11の平坦面15を形成する平坦面形成部18とを有する砥石Sにより研磨することで得られるガラス物品11の製造方法。【選択図】図1
Description
本発明は、ガラス物品、及びガラス物品の製造方法に関する。
ガラス基板の端面を研磨した後に、ガラス基板の主面と端面との境界部分を研磨することで得られたガラス物品が知られている(特許文献1〜3参照)。特許文献3には、ガラス物品の厚さ(板厚)Tと、ガラス基板の主面と端面との境界部分を研磨することで形成した平坦面(面取り面)の幅Wとの関係が開示されている。詳述すると、特許文献3には、ガラス物品の厚さTに対する平坦面の幅Wの比率W/Tは、0.07≦W/T≦0.30の関係を満たすことが好ましい旨が記載されている。また、特許文献3には、比率W/Tが0.07未満の場合、強度の上昇効果が少なくなり、比率W/Tが0.30を超える場合、生産性が低下する旨が記載されている。
本発明は、ガラス物品において強度を高めることの容易なガラス物品、及びガラス物品の製造方法を見出すことでなされたものである。なお、上記特許文献3には、ガラス物品の厚さTに対する平坦面の幅Wの比率W/Tについて開示されるものの、その比率W/Tが0.30を超える場合の強度については教示されていない。
本発明の目的は、強度を高めることの容易なガラス物品、及びガラス物品の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するガラス物品は、ガラス基板の端部を研磨することで得られるガラス物品であって、前記ガラス物品の端部は、第1主面と、前記第1主面の反対側に位置する第2主面と、前記第1主面と前記第2主面との間に位置する端面と、前記第1主面と前記端面との間、及び前記第2主面と前記端面との間の少なくとも一方に位置する平坦面と、を有し、前記ガラス物品の厚さTに対する前記平坦面の幅Wの比率W/Tは、0.30<W/Tの関係を満たす。
この構成によれば、ガラス基板の端部の有する微細なチッピングが削減される領域が拡大されることで、ガラス物品の強度が容易に高まると推測される。
上記ガラス物品において、前記ガラス物品の厚さTに対する前記平坦面の幅Wの比率W/Tは、0.33≦W/Tの関係を満たすことが好ましい。
上記ガラス物品において、前記ガラス物品の厚さTに対する前記平坦面の幅Wの比率W/Tは、0.33≦W/Tの関係を満たすことが好ましい。
上記ガラス物品において、前記平坦面と、前記平坦面に連なる主面とのなす角度は、10°以上、20°以下であることが好ましい。
上記課題を解決するガラス物品の製造方法は、ガラス基板の端部を砥石で研磨することでガラス物品を得る研磨工程を備えるガラス物品の製造方法であって、前記ガラス物品の端部は、第1主面と、前記第1主面の反対側に位置する第2主面と、前記第1主面と前記第2主面との間に位置する端面と、前記第1主面と前記端面との間、及び前記第2主面と前記端面との間の少なくとも一方に位置する平坦面と、を有し、前記砥石は、前記ガラス基板の端部が配置される凹部を有し、前記凹部は、前記ガラス物品の端面を形成する端面形成部と、前記ガラス物品の平坦面を形成する平坦面形成部とを有する。
上記課題を解決するガラス物品の製造方法は、ガラス基板の端部を砥石で研磨することでガラス物品を得る研磨工程を備えるガラス物品の製造方法であって、前記ガラス物品の端部は、第1主面と、前記第1主面の反対側に位置する第2主面と、前記第1主面と前記第2主面との間に位置する端面と、前記第1主面と前記端面との間、及び前記第2主面と前記端面との間の少なくとも一方に位置する平坦面と、を有し、前記砥石は、前記ガラス基板の端部が配置される凹部を有し、前記凹部は、前記ガラス物品の端面を形成する端面形成部と、前記ガラス物品の平坦面を形成する平坦面形成部とを有する。
この方法によれば、ガラス物品における平坦面と端面とを一種類の砥石を用いた一段階の研磨工程により形成することが可能となる。すなわち、ガラス物品の平坦面を容易に形成することが可能となる。
本発明によれば、ガラス物品の強度を高めることが容易となる。
以下、ガラス物品、及びガラス物品の製造方法の実施形態について図面を参照して説明する。
<ガラス物品>
図1(a)に示すように、ガラス基板の端部を研磨することで得られるガラス物品11の端部12は、第1主面13aと、第1主面13aの反対側に位置する第2主面13bと、第1主面13aと第2主面13bとの間に位置する端面14とを有している。端面14は、ガラス物品11の厚さ方向と直交する方向においてガラス物品11の外方へ突出する曲面(断面視で円弧状の面)から構成されている。端面14の曲率半径は、ガラス物品11の厚さTよりも小さいことが好ましい。
<ガラス物品>
図1(a)に示すように、ガラス基板の端部を研磨することで得られるガラス物品11の端部12は、第1主面13aと、第1主面13aの反対側に位置する第2主面13bと、第1主面13aと第2主面13bとの間に位置する端面14とを有している。端面14は、ガラス物品11の厚さ方向と直交する方向においてガラス物品11の外方へ突出する曲面(断面視で円弧状の面)から構成されている。端面14の曲率半径は、ガラス物品11の厚さTよりも小さいことが好ましい。
ガラス物品11の端部12は、さらに平坦面15を有している。本実施形態の平坦面15は、第1主面13aと端面14との間に位置する第1平坦面15aと、第2主面13bと端面14との間に位置する第2平坦面15bとから構成されている。第1平坦面15aは、第1主面13aと端面14とに連なり、幅W1を有している。第2平坦面15bは、第2主面13bと端面14とに連なり、幅W2を有している。
ガラス物品11の厚さTに対する平坦面15の幅W(第1平坦面15aの幅W1又は第2平坦面15bの幅W2)の比率W/T(比率W1/T又は比率W2/T)は、0.30<W/Tの関係を満たしている。この比率W/Tは、0.33≦W/Tの関係を満たすことが好ましい。この比率W/Tは、W/T<1.00の関係を満たすことが好ましい。なお、平坦面15の幅W(第1平坦面15aの幅W1又は第2平坦面15bの幅W2)は、平坦面15(第1平坦面15aの幅W1又は第2平坦面15bの幅W2)の連なる主面13(第1主面13a又は第2主面13b)と平坦面15との境界点P1と、その平坦面15と端面14との境界点P2とを結ぶ線分の長さを示す。
平坦面15(第1平坦面15a又は第2平坦面15b)と、平坦面15に連なる主面(第1主面13a又は第2主面13b)とのなす角度は、10°以上、20°以下であることが好ましい。第1平坦面15aと第2平坦面15bとのなす角度θは、20°以上、40°以下であることが好ましい。
次に、ガラス基板について説明する。ガラス基板は、例えば、ダウンドロー法やフロート法等により成形されたガラス原板を割断することで得られる。ガラス原板の割断は、ガラス原板の主面(片面)にスクライブ線を形成し、そのスクライブ線に沿ってガラス原板を割断する常法にしたがって行われる。ガラス基板の厚さは、特に限定されないが、例えば、0.05mm以上、3.00mm以下である。ガラス基板の一例としては、光電変換パネル用(太陽電池パネル用)のガラス基板が挙げられる。光電変換パネル用のガラス基板(上記ガラス物品11)の組成は、質量%で、SiO2を45〜65%、Al2O3を1〜18%、Li2Oを0〜5%、Na2Oを1〜10%、K2Oを0〜15%、MgOを0〜12%、CaOを0〜12%、SrOを0〜18%、BaOを0〜18%、及びZrO2を0〜10%含むことが好ましい。このような組成を有するガラス基板であれば、加工性が高いため、0.30<W/Tの関係を満たすガラス物品11を高い生産性で容易に製造することができる。
次に、ガラス物品の作用について説明する。
ガラス基板の端部を研磨することで得られるガラス物品11の端部12は、平坦面15を有し、ガラス物品11の厚さTに対する平坦面15の幅Wの比率W/Tは、0.30<W/Tの関係を満たしている。この構成によれば、ガラス基板の端部の有する微細なチッピングが削減される領域が拡大されることで、ガラス物品11の強度が容易に高まると推測される。
ガラス基板の端部を研磨することで得られるガラス物品11の端部12は、平坦面15を有し、ガラス物品11の厚さTに対する平坦面15の幅Wの比率W/Tは、0.30<W/Tの関係を満たしている。この構成によれば、ガラス基板の端部の有する微細なチッピングが削減される領域が拡大されることで、ガラス物品11の強度が容易に高まると推測される。
<ガラス物品の製造方法>
ガラス物品の製造方法は、上記<ガラス物品>欄で説明した比率W/Tの関係を満たさないガラス物品にも適用することも有利であるが、上記比率W/Tの関係を満たすガラス物品11の製造方法として好適である。本実施形態では、図1(a)に示されるガラス物品11を参照しつつ、ガラス物品11の製造方法について説明する。
ガラス物品の製造方法は、上記<ガラス物品>欄で説明した比率W/Tの関係を満たさないガラス物品にも適用することも有利であるが、上記比率W/Tの関係を満たすガラス物品11の製造方法として好適である。本実施形態では、図1(a)に示されるガラス物品11を参照しつつ、ガラス物品11の製造方法について説明する。
図1(a)及び図1(b)に示すように、ガラス物品11の製造方法は、ガラス基板Gの端部を砥石Sで研磨することでガラス物品11を得る研磨工程を備えている。研磨工程に用いられる砥石Sは、ガラス基板Gの端部GEが配置される凹部16を有している。砥石Sの凹部16は、ガラス物品11の端面14を形成する端面形成部17と、ガラス物品11の平坦面15を形成する平坦面形成部18とを有している。
砥石Sの端面形成部17は、砥石Sの凹部16における内奥に位置し、ガラス物品11の端面14の形状に沿った形状を有している。砥石Sの平坦面形成部18は、端面形成部17に連なっており、第1平坦面形成部18aと、この第1平坦面形成部18aに対向する第2平坦面形成部18bとから構成されている。第1平坦面形成部18aは、ガラス物品11の第1平坦面15aに沿った形状を有するとともに、第2平坦面形成部18bは、ガラス物品11の第2平坦面15bに沿った形状を有している。
ガラス基板Gの厚さTGに対する平坦面形成部18の幅WG(第1平坦面形成部18aの幅WG1又は第2平坦面形成部18bの幅WG2)の比率WG/TGは、0.30<WG/TGの関係を満たしていることが好ましい。この比率WG/TGは、0.33≦WG/TGの関係を満たすことが好ましい。この比率WG/TGは、WG/TG<1.00の関係を満たすことが好ましい。なお、平坦面形成部18の幅WG(第1平坦面形成部18aの幅WG1又は第2平坦面形成部18bの幅WG2)は、ガラス基板Gが当接される部分とガラス基板Gが当接されない部分との境界点PG1と、平坦面形成部18(第1平坦面形成部18a又は第2平坦面形成部18b)と端面形成部17との境界点PG2とを結ぶ線分の長さを示す。
砥石Sの第1平坦面形成部18aと、研磨される際のガラス基板Gの第1主面G1とのなす角度Gαは、10°以上、20°以下であることが好ましい。砥石Sの第2平坦面形成部18bと、研磨される際のガラス基板Gの第2主面G2とのなす角度Gβは、10°以上、20°以下であることが好ましい。砥石Sにおいて、第1平坦面形成部18aと第2平坦面形成部18bとのなす角度Gθは、20°以上、40°以下であることが好ましい。
砥石Sは、ガラス基板Gと圧接された状態で相対移動されることでガラス基板Gを研磨する。砥石Sは、回転駆動される回転砥石であってもよいし、往復駆動される往復式の砥石であってもよい。砥石Sの有する砥粒としては、例えば、ダイヤモンド砥粒、炭化ケイ素系砥粒、アルミナ系砥粒、窒化ホウ素砥粒等が挙げられる。砥石Sは、ガラス基板Gの研磨効率を高めるという観点から、回転砥石であることが好ましい。回転砥石としては、例えば、メタルボンドホイール、レジンボンドホイール等が挙げられる。
次に、研磨工程の詳細について説明する。
図2(a)に示すように、研磨工程の初期段階では、ガラス基板Gの第1主面G1と端面G3との境界部分が砥石Sの第1平坦面形成部18aにより研磨される。また、このとき、ガラス基板Gの第2主面G2と端面G3との境界部分が第2平坦面形成部18bにより研磨される。研磨工程が進行すると、砥石Sの端面形成部17によりガラス基板Gの端面G3が研磨され、図2(b)に示すように、所定の端部形状を有するガラス物品11が得られる。なお、研磨工程では、常法にしたがって、冷却液や研磨用スラリーが用いられる。
図2(a)に示すように、研磨工程の初期段階では、ガラス基板Gの第1主面G1と端面G3との境界部分が砥石Sの第1平坦面形成部18aにより研磨される。また、このとき、ガラス基板Gの第2主面G2と端面G3との境界部分が第2平坦面形成部18bにより研磨される。研磨工程が進行すると、砥石Sの端面形成部17によりガラス基板Gの端面G3が研磨され、図2(b)に示すように、所定の端部形状を有するガラス物品11が得られる。なお、研磨工程では、常法にしたがって、冷却液や研磨用スラリーが用いられる。
次に、ガラス物品の製造方法の作用について説明する。
ガラス物品の製造方法における研磨工程において、ガラス物品11の端面14の形成する砥石と、ガラス物品11の平坦面15を形成する砥石とを用いる場合、複数の砥石の管理が必要になる。また、この場合、研磨工程が複数の砥石を用いた複数段階の工程となる。したがって、研磨工程が煩雑となるおそれがある。この点、上記ガラス物品11の製造方法によれば、ガラス物品11における端面14と平坦面15とを一種類の砥石Sを用いた一段階の研磨工程により形成することが可能となる。すなわち、ガラス物品11の平坦面15を容易に形成することが可能となる。
ガラス物品の製造方法における研磨工程において、ガラス物品11の端面14の形成する砥石と、ガラス物品11の平坦面15を形成する砥石とを用いる場合、複数の砥石の管理が必要になる。また、この場合、研磨工程が複数の砥石を用いた複数段階の工程となる。したがって、研磨工程が煩雑となるおそれがある。この点、上記ガラス物品11の製造方法によれば、ガラス物品11における端面14と平坦面15とを一種類の砥石Sを用いた一段階の研磨工程により形成することが可能となる。すなわち、ガラス物品11の平坦面15を容易に形成することが可能となる。
以上詳述した実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
(1)ガラス基板Gの端部GEを研磨することで得られるガラス物品11の端部12は、第1主面13aと、第1主面13aの反対側に位置する第2主面13bと、第1主面13aと第2主面13bとの間に位置する端面14とを有している。ガラス物品11の端部12は、第1主面13aと端面14との間に位置する第1平坦面15aを有している。ガラス物品11の厚さTに対する第1平坦面15aの幅W1の比率W(W1)/Tは、0.30<W(W1)/Tの関係を満たしている。この構成によれば、ガラス物品11の強度を高めることが容易となる。
(1)ガラス基板Gの端部GEを研磨することで得られるガラス物品11の端部12は、第1主面13aと、第1主面13aの反対側に位置する第2主面13bと、第1主面13aと第2主面13bとの間に位置する端面14とを有している。ガラス物品11の端部12は、第1主面13aと端面14との間に位置する第1平坦面15aを有している。ガラス物品11の厚さTに対する第1平坦面15aの幅W1の比率W(W1)/Tは、0.30<W(W1)/Tの関係を満たしている。この構成によれば、ガラス物品11の強度を高めることが容易となる。
(2)ガラス物品11の厚さTに対する第1平坦面15aの幅W1の比率W(W1)/Tは、0.33≦W(W1)/Tの関係を満たすことが好ましい。この場合、ガラス物品11の強度を高めることがさらに容易となる。
(3)第1平坦面15aと、その第1平坦面15aに連なる第1主面13aとのなす角度αは、10°以上、20°以下であることが好ましい。このような角度αに設定することで、第1平坦面15aの作用効果がより発揮され易くなる。
(4)ガラス物品11の製造方法は、ガラス基板Gの端部GEを砥石Sで研磨することでガラス物品11を得る研磨工程を備えている。ガラス物品11の端部12は、第1主面13aと、第1主面13aの反対側に位置する第2主面13bと、第1主面13aと第2主面13bとの間に位置する端面14とを有している。ガラス物品11の端部12は、例えば、第1主面13aと端面14との間に位置する第1平坦面15aを有している。研磨工程で用いられる砥石Sは、ガラス基板Gの端部GEが配置される凹部16を有している。この凹部16は、ガラス物品11の端面14を形成する端面形成部17と、ガラス物品11の第1平坦面15aを形成する第1平坦面形成部18aとを有している。この製造方法によれば、例えば、ガラス物品11の第1平坦面15aを容易に形成することが可能である。したがって、その第1平坦面15aに基づいてガラス物品11の強度を高めることが容易となる。
(5)本実施形態のガラス物品11、及びガラス物品11の製造方法では、ガラス物品11の第2平坦面15bに基づいてガラス物品の11の強度を高めることがさらに容易となる。
(変更例)
上記実施形態を次のように変更して構成してもよい。
・前記ガラス物品11において、第1平坦面15a及び第2平坦面15bのいずれか一方について、前記比率W/Tの関係を満たすように構成してもよい。
上記実施形態を次のように変更して構成してもよい。
・前記ガラス物品11において、第1平坦面15a及び第2平坦面15bのいずれか一方について、前記比率W/Tの関係を満たすように構成してもよい。
・前記ガラス物品11において、第1平坦面15a及び第2平坦面15bのいずれか一方を省略することができる。すなわち、第1平坦面15a及び第2平坦面15bのいずれか一方を曲面によって構成してもよい。
・ガラス物品11の端面14は、上記実施形態のように曲面であることが好ましいが、第1主面13a側に位置する曲面(断面視で円弧状の面)と第2主面13b側に位置する曲面(断面視で円弧状の面)との間を平坦面(断面視で直線の面)で連結した形状をなすように変更されてもよい。
・前記ガラス物品11において、第1平坦面15aと第1主面13aとのなす角度αと、第2平坦面15bと第2主面13bとのなす角度βとは同じ角度であってもよいし、互いに異なる角度であってもよい。
・前記ガラス物品11における端部12の構成は、内周端部を有するガラス物品に適用することも可能である。すなわち、その内周端部に前記ガラス物品11の有する端部12の構成を適用することで、内周端部の強度を高めることが容易となる。但し、ガラス原板の割断により形成されるとともに、外周端部を有するガラス基板Gでは、微細なチッピング等を要因として強度低下が生じ易いため、そうした強度低下を改善する点で、前記ガラス物品11における端部12の構成は特に有利である。
・前記ガラス物品11は、ガラス物品11の端面14の形成する砥石と、ガラス物品11の平坦面15を形成する砥石とを用いて製造することもできる。
・前記ガラス基板G(ガラス物品11)を構成するガラスは、無アルカリガラスであってもよいし、アルカリ成分を含むガラスであってもよい。なお、ガラス物品11の用途としては、例えば、ディスプレイ用途、タッチパネル用途、光電変換パネル用途、電子デバイス用途、窓ガラス用途、建材用途、及び車両用途が挙げられる。
・前記ガラス基板G(ガラス物品11)を構成するガラスは、無アルカリガラスであってもよいし、アルカリ成分を含むガラスであってもよい。なお、ガラス物品11の用途としては、例えば、ディスプレイ用途、タッチパネル用途、光電変換パネル用途、電子デバイス用途、窓ガラス用途、建材用途、及び車両用途が挙げられる。
上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について以下に記載する。
(イ)前記ガラス物品の製造方法において、前記ガラス基板の厚さTGに対する前記平坦面形成部の幅WGの比率WG/TGは、0.30<WG/TGの関係を満たすガラス物品の製造方法。
(イ)前記ガラス物品の製造方法において、前記ガラス基板の厚さTGに対する前記平坦面形成部の幅WGの比率WG/TGは、0.30<WG/TGの関係を満たすガラス物品の製造方法。
(ロ)前記ガラス物品の製造方法において、前記平坦面形成部と、研磨される際のガラス基板の主面とのなす角度は、10°以上、20°以下であるガラス物品の製造方法。
次に、実施例及び比較例について説明する。
実施例1では、図2に示される凹部を有する回転砥石でガラス基板を研磨することにより、表1に示す端部形状を有するガラス物品を製造した。実施例2〜6、及び比較例1では、凹部の形状を変更した回転砥石を用いた以外は、実施例1と同様にしてガラス基板を研磨した。なお、ガラス基板としては、フロート法で製造したガラス原板を900×1200mmの寸法に割断することで得られた光電変換パネル用(太陽電池パネル用)のガラス基板を用いた。
実施例1では、図2に示される凹部を有する回転砥石でガラス基板を研磨することにより、表1に示す端部形状を有するガラス物品を製造した。実施例2〜6、及び比較例1では、凹部の形状を変更した回転砥石を用いた以外は、実施例1と同様にしてガラス基板を研磨した。なお、ガラス基板としては、フロート法で製造したガラス原板を900×1200mmの寸法に割断することで得られた光電変換パネル用(太陽電池パネル用)のガラス基板を用いた。
ワイブルプロット処理の結果に基づき、以下の評価基準でガラス物品の強度を評価した。破損強度σに基づき以下のように評価した。
破損確率50%における破損強度σが740kg/cm2以上の場合:優れる(評価結果:3)
破損確率50%における破損強度σが710kg/cm2以上、740kg/cm2未満の場合:良好(評価結果:2)
破損確率50%における破損強度σが710kg/cm2未満の場合:不良(評価結果:1)
各例の評価結果を表1に示す。
破損確率50%における破損強度σが740kg/cm2以上の場合:優れる(評価結果:3)
破損確率50%における破損強度σが710kg/cm2以上、740kg/cm2未満の場合:良好(評価結果:2)
破損確率50%における破損強度σが710kg/cm2未満の場合:不良(評価結果:1)
各例の評価結果を表1に示す。
表1に示す評価結果から、各実施例のガラス物品は、比較例1のガラス物品よりも強度の観点で有利であることが分かる。
11…ガラス物品、12…端部、13…主面、13a…第1主面、13b…第2主面、14…端面、15…平坦面、15a…第1平坦面、15b…第2平坦面、16…凹部、17…端面形成部、18…平坦面形成部、18a…第1平坦面形成部、18b…第2平坦面形成部、G…ガラス基板、GE…端部、α,β,θ…角度、S…砥石、T…厚さ、W…幅。
Claims (4)
- ガラス基板の端部を研磨することで得られるガラス物品であって、
前記ガラス物品の端部は、
第1主面と、
前記第1主面の反対側に位置する第2主面と、前記第1主面と前記第2主面との間に位置する端面と、
前記第1主面と前記端面との間、及び前記第2主面と前記端面との間の少なくとも一方に位置する平坦面と、を有し、
前記ガラス物品の厚さTに対する前記平坦面の幅Wの比率W/Tは、0.30<W/Tの関係を満たすことを特徴とするガラス物品。 - 前記ガラス物品の厚さTに対する前記平坦面の幅Wの比率W/Tは、
0.33≦W/Tの関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載のガラス物品。 - 前記平坦面と、前記平坦面に連なる主面とのなす角度は、10°以上、20°以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガラス物品。
- ガラス基板の端部を砥石で研磨することでガラス物品を得る研磨工程を備えるガラス物品の製造方法であって、
前記ガラス物品の端部は、第1主面と、前記第1主面の反対側に位置する第2主面と、前記第1主面と前記第2主面との間に位置する端面と、前記第1主面と前記端面との間、及び前記第2主面と前記端面との間の少なくとも一方に位置する平坦面と、を有し、
前記砥石は、前記ガラス基板の端部が配置される凹部を有し、
前記凹部は、前記ガラス物品の端面を形成する端面形成部と、前記ガラス物品の平坦面を形成する平坦面形成部とを有することを特徴とするガラス物品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014177388A JP2016050158A (ja) | 2014-09-01 | 2014-09-01 | ガラス物品、及びガラス物品の製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014177388A JP2016050158A (ja) | 2014-09-01 | 2014-09-01 | ガラス物品、及びガラス物品の製造方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021523079A (ja) * | 2018-05-15 | 2021-09-02 | ショット グラス テクノロジーズ (スゾウ) カンパニー リミテッドSchott Glass Technologies (Suzhou) Co., Ltd. | 特別な面取り部の形状および高強度を有する超薄ガラス |
JP2021147019A (ja) * | 2020-03-23 | 2021-09-27 | 日本板硝子株式会社 | ウインドシールド、及びその製造方法 |
-
2014
- 2014-09-01 JP JP2014177388A patent/JP2016050158A/ja active Pending
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JP2021523079A (ja) * | 2018-05-15 | 2021-09-02 | ショット グラス テクノロジーズ (スゾウ) カンパニー リミテッドSchott Glass Technologies (Suzhou) Co., Ltd. | 特別な面取り部の形状および高強度を有する超薄ガラス |
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