JP2016049544A - 管体のクロージング加工方法およびその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 管体の板厚寸法に関係なく、管体の端部を簡単な作業で確実に密閉できるようにする。
【解決手段】 管体1の口絞り工程では、管体1の開口端部1Aに対して成形工具14を自転させながら管体1に向けて移動させ、管体1内に先端に成形凸部15Aを有するマンドレル15を挿入することにより、管体1の開口端部1Aを絞って底端部1Bを成形する。口絞り工程で管体1に底端部1Bを成形した後に、封孔工程では、管体1の底端部1Bに対し、中心押圧部材18を高速回転させながら、先端に設けた球面凸部18Bを軸方向の外側から、管体1の底端部1Bの中心部に押付ける。これにより、底端部1Bの中心部分は、摩擦熱による高熱と押圧力とによって気密に閉塞することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、管体の端部の口絞り加工および封孔加工を行う管体のクロージング加工方法およびその装置に関し、例えば自動車、鉄道車両等の車両の振動を緩衝する緩衝器を構成するシリンダ(チューブ)等を加工するのに用いて好適な管体のクロージング加工方法およびその装置に関する。
一般に、自動車、鉄道車両等の車両は、車体と車輪との間に緩衝器を設け、この緩衝器により走行時に発生する振動を緩和するように構成している。例えば、自動車用の緩衝器としては、ツインチューブ式ショックアブソーバと呼ばれる二重筒式の油圧緩衝器、モノチューブ式ショックアブソーバと呼ばれる単筒式の油圧緩衝器等が用いられている。
また、二重筒式の油圧緩衝器を構成する外筒(アウターチューブ、ベースシェル)、単筒式の油圧緩衝器を構成するシリンダ(チューブ、ベースシェル)等は、軸方向の一端側が閉塞された有底筒体として形成されている。このような有底筒体を成形するための加工技術としては、例えば管体の端部の開口周縁部を成形工具を用いて内径側に絞りつつ該開口周縁部を接合させることにより、管体の端部の口絞り加工を行うクロージング加工が知られている(例えば、特許文献1〜4参照)。
特開2011−177732号公報 独国特許出願公開第19714753号明細書 特開昭59−125221号公報 特開平5−131233号公報
ところで、クロージング(閉塞)された管体を有する緩衝器は、使用目的、使用環境等の条件に応じて各部の寸法が適宜に設定されている。これに伴い、管体の径方向の厚さ寸法(板厚寸法)が薄い場合には、口絞り加工による絞り(接合)が不十分になる虞があり、管体の端部(底部)を完全に密閉できず、良好な気密性を得ることができないという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、板厚寸法に関係なく(板厚寸法が薄くても)管体の端部を簡単な作業で確実に密閉できるようにした管体のクロージング加工方法およびその装置を提供することにある。
本発明による管体のクロージング加工方法は、管体の端部に対して成形工具を自転させながら前記管体の軸線に沿って前記成形工具と管体とを相対移動させ、該管体内に先端に成形部を有するマンドレルを挿入して前記成形工具に向けて口絞りを行う管体の口絞り工程を有している。
上述した課題を解決するため、請求項1の発明が採用するクロージング加工方法の特徴は、前記口絞り工程後、前記端部の外側または内側から、該端部の中心部を前記管体と相対回転しながら押圧する中心押圧部材により前記中心部を押圧する封孔工程を有することにある。
一方、請求項2の発明による管体のクロージング加工装置は、管体を回転させる回転手段と、回転する前記管体に対して自転しながら該管体の軸線に沿って相対移動する成形工具と、先端に前記管体の内底部を成形するための成形部を有し前記管体に挿入されるマンドレルとを備え、前記成形工具とマンドレルとを相対移動させることにより前記管体の端部の口絞りを行う構成としている。
上述した課題を解決するため、請求項2の発明が採用するクロージング加工装置の構成の特徴は、前記端部の外側または内側から該端部の中心部に向けて前記管体と相対回転しながら該端部の中心部を押圧する中心押圧部材を設ける構成としたことにある。
本発明によれば、管体の板厚寸法に関係なく(板厚寸法が薄くても)、該管体の端部を簡単な作業で確実に密閉することができる。
本発明の実施の形態によるクロージング加工装置を、管体に口絞り加工を施した状態で示す縦断面図である。 クロージング加工装置を、口絞り加工後に中心押圧部材により管体の端部の中心部に封孔加工を施した状態で示す縦断面図である。
以下、本発明に係る管体のクロージング加工方法およびその装置の実施の形態を、図1および図2を参照しつつ詳細に説明する。
図1において、被加工物としての管体1は、後述のクロージング加工装置11によりクロージング加工が施される加工対象となっている。この管体1は、クロージング加工装置11を構成するチャック装置12,17に支持される。
ここで、管体1の加工段階(加工順序)を明確にするために、図1に仮想線で示すように、クロージング加工が施される前の状態での管体1の開口周縁部を端部としての開口端部1Aとする。一方、図1に実線で示すように、管体1の開口端部1Aに口絞り加工を施すことにより、管体1の開口端部1Aを径方向の内側に絞った部分を端部としての底端部1Bとする。さらに、図2に示すように、封孔加工を施すことにより、底端部1Bの中心部を密閉(密封、封止)した部分を封孔部1Cとする。なお、口絞り加工後に底端部1Bの中心部に残った通気の虞がある部分は、未接合孔1Dとして説明する。
このような加工段階を経て製造される有底筒状(クロージング加工後)の管体1は、例えば自動車用の緩衝器、より具体的には、二重筒式の油圧緩衝器を構成する外筒や単筒式の油圧緩衝器を構成するシリンダとして用いられる。
次に、管体1にクロージング加工を施すためのクロージング加工装置11の構成について説明する。このクロージング加工装置11は、第1段階となる口絞り加工と第2段階となる封孔加工とを施すことにより、開口した管体1の開口端部1Aを密閉された底端部1Bに加工するものである。
クロージング加工装置11は、口絞り加工を施すのに用いられる(口絞り工程で用いられる)後述のチャック装置12、高周波加熱コイル13、成形工具14、マンドレル15と、封孔加工を施すのに用いられる(封孔工程で用いられる)他のチャック装置17、中心押圧部材18とにより構成されている。
チャック装置12は、口絞り加工を施す場合に管体1を支持しつつ回転させる回転手段を構成している。詳しくは、チャック装置12は、管体1を外径側から支持した状態で、該管体1を該管体1の軸線A−Aを中心に回転させるものである。チャック装置12は、管体1を軸方向および径方向に位置決めした状態で該管体1を把持する複数個の把持爪12Aと、この把持爪12Aを管体1の軸線A−Aを中心に回転駆動する駆動モータ(図示せず)とを含んで構成されている。
高周波加熱コイル13は、チャック装置12に把持された管体1の開口端部1Aを加熱するものである。高周波加熱コイル13は、中心部に管体1を挿通可能な挿通孔13Aを有している。また、高周波加熱コイル13は、工具台(図示せず)に支持されており、管体1の軸線A−Aに沿って移動することができる。
そして、高周波加熱コイル13の挿通孔13Aに管体1の開口端部1Aを挿通した状態で、この高周波加熱コイル13に通電することにより、高周波加熱コイル13は、管体1の開口端部1Aを所定の温度(例えば口絞り加工を行うのに適した1100〜1300℃程度の高温度)まで加熱することができる。
成形工具14は、管体1の開口端部1Aを内径側に絞って中心部で接合することにより底端部1Bを形成するものである。成形工具14は、回転する管体1に対して該成形工具14の軸線B−Bを中心に自転しながら管体1の軸線A−Aに沿って相対移動するものである。ここで、成形工具14の自転軸となる軸線B−Bは、チャック装置12に支持された管体1の回転中心軸となる軸線A−Aに対し距離寸法Sだけ偏心している。この距離寸法Sは、例えば管体1の開口端部1Aの口絞り加工を適切に行うことができる値に設定されている。なお、管体1、成形工具14はそれぞれ回転、自転しながら加工する例をあげて説明するが、管体1の板厚寸法や径寸法、加工温度等、条件が異なる場合には、回転、自転させることなく絞り加工が可能な場合があることを含むものである。
成形工具14は、小径部14Aと大径部14Bとを備えた段付き円柱体として形成されている。このうちの小径部14Aは、図示しない工具台に支持されている。この工具台は、成形工具14を回転駆動するための駆動モータ(図示せず)を備えており、成形工具14は、この駆動モータにより軸線B−Bを中心に管体1の回転方向と同方向に回転(自転)する。さらに、工具台は、管体1の軸線A−A(成形工具14の軸線B−B)に沿った移動が可能になっており、この工具台の移動により、成形工具14を管体1に対して軸線A−A(軸線B−B)方向に接近または離間させることができる。
管体1の開口端部1Aと対向する大径部14Bの端面には、管体1の開口端部1Aと当接してこの管体1の開口端部1Aを成形(口絞り加工)する成形凹部14Cが設けられている。成形凹部14Cは、ほぼ平坦な底面14C1を有する凹湾曲面として形成されている。
マンドレル15は、管体1内に挿入されるもので、該マンドレル15の先端面は、成形部としての凸湾曲面状の成形凸部15Aとなっている。マンドレル15は、口絞り加工時に、管体1の軸線A−Aを中心に回転することにより、管体1の成形時の負荷を成形凸部15Aによって内側から支持(受承)するものである。成形凸部15Aの先端部中央には、逃げ部15Bが設けられ、該逃げ部15Bは、成形凸部15Aの先端縁から成形工具14とは反対側に凹陥して形成されている。なお、マンドレル15を管体1内に挿入して口絞り加工を行う例を示したが、加工条件によってはマンドレル15を管体1内に挿入することなく絞り加工が可能な場合があることを含むものである。
この逃げ部15Bは、口絞り加工時に、管体1の開口端部1Aを内径側に絞ることで中心部分に集められる材料(素材)の一部を受入れるスペースを確保している。これにより、逃げ部15Bは、成形工具14の成形凹部14Cやマンドレル15の成形凸部15Aに過大な負荷が作用するのを防止している。
ガス流通路16は、マンドレル15内を軸方向に延びて設けられ、上流側がガスの供給源(図示せず)に接続されている。一方、ガス流通路16の下流側は、マンドレル15の外周面に開口している。ここで、クロージング加工時には、ガス流通路16を通じて、管体1内に窒素ガス等の不活性ガスが送られることにより、管体1の酸化が防止される。
次に、クロージング加工装置11では、図2に示すように、管体1の端部となる底端部1Bの中心部に封孔加工を施す場合、他のチャック装置17と中心押圧部材18とが用いられる。
他のチャック装置17は、前述したチャック装置12とほぼ同様に、口絞り工程が終了して底端部1Bが形成された(管体1の開口端部1Aが底端部1Bとなった)管体1を、複数個の把持爪17Aで把持することにより、封孔工程で管体1を径方向と軸方向に位置決めするものである。
中心押圧部材18は、本実施の形態の特徴部分となるもので、他のチャック装置17と軸方向に対向して配置されている。この中心押圧部材18は、例えば、回転工具(回転ポンチ、フローポンチ)として構成され、他のチャック装置17に支持された管体1と同軸となるように軸線C−C上に配置されている。この場合、中心押圧部材18は、管体1の軸方向の外側、即ち、管体1の底端部1Bを軸方向に挟んでチャック装置17とは反対側に配置されている。また、中心押圧部材18は、管体1内に挿入されるマンドレル15のような支承部材とは別体に設けられている。
中心押圧部材18は、他のチャック装置17側となる先端側が縮径されて小径軸部18Aとなった段付円柱体として構成されている。この小径軸部18Aの先端は、球面状に突出した球面凸部18Bとなっている。また、中心押圧部材18は、駆動モータ(図示せず)に接続され、高速(例えば500〜5000rpm、好ましくは2000〜3000rpm)で回転することができる。
中心押圧部材18は、駆動モータによって高速回転した状態で、小径軸部18Aの先端に形成された球面凸部18Bを、口絞り加工によって管体1に形成された端部としての底端部1Bの中心部に軸方向の外側から強く押付ける。これにより、球面凸部18Bと底端部1Bとの接触部分が摩擦熱により数秒間で高温(例えば1000℃前,後)になり、底端部1Bの中心部分は局部変形(軟化、塑性流動)を生じる。この状態を継続(例えば、数秒間保持)することで、底端部1Bの中央部に未接合孔1Dが残っていたとしても、底端部1Bの中央部には、拡散接合(摩擦撹拌接合)によって微小な未接合孔1Dが閉塞(封止)されて一体化した封孔部1Cを形成することができる。
本実施形態によるクロージング加工装置11は、上述の如き構成を有するもので、以下、このクロージング加工装置11を用いた管体1のクロージング加工方法について説明する。
まず、図1に示す管体1の口絞り工程について述べる。この口絞り工程では、管体1をチャック装置12の各把持爪12Aで把持する。次に、高周波加熱コイル13を移動し、その挿通孔13A内に管体1の開口端部1Aを挿通させる。一方、管体1内にマンドレル15を挿入し、所定の位置、例えば、管体1の内側からマンドレル15により口絞り加工される部分を成形するのに適切な位置でこのマンドレル15を固定する。
続いて、チャック装置12により管体1を回転させた後、高周波加熱コイル13に通電して管体1の開口端部1Aを加熱する。管体1の開口端部1Aが絞り加工に適した温度に達したら、成形工具14を管体1の開口端部1Aに向けて前進させる。このときには、回転する管体1に対して成形工具14を管体1と同方向に自転させながら管体1の軸線A−Aに沿って成形工具14を前進(成形工具14と管体1とが近付く方向に相対移動)させる。
成形工具14を自転させながら前進させると、まず成形工具14の成形凹部14Cが管体1の開口端部1Aと当接する。この当接と成形工具14の前進とにより、管体1の開口端部1Aの開口周縁部が内径側に向けて漸次絞られる。即ち、成形工具14の前進に応じて管体1の開口端部1Aが、成形工具14の成形凹部14Cに沿って縮径する方向(径方向の内側)に変形し、管体1の開口端部1Aが、口絞りされる。このような成形工具14の前進は、予め設定された位置、例えば、管体1の開口端部1Aを底端部1Bまで絞ることができる位置に到達するまで続けられる。
これにより、口絞り工程では、管体1の開口端部1Aを径方向の内側に絞って底端部1Bを成形することができる。この場合、口絞り工程では、管体1に底端部1Bを成形することにより、該管体1を有底筒状に形成することができる。しかし、加工時の条件、例えば管体1の板厚寸法が薄い場合、より具体的には、外径寸法/板厚寸法が0.05に満たない場合、即ち、外径寸法/板厚寸法が0.045、0.04、0.03、さらに0.02よりも小さい場合には、口絞り加工だけでは底端部1Bの中心部に未接合孔1Dが残存する虞がある。
そこで、管体1のクロージング加工方法では、口絞り工程に続いて、管体1の底端部1Bに形成された未接合孔1Dを密閉するために封孔工程を行う。この封孔工程について図2を参照して説明する。
まず、前工程の口絞り工程が終了したら、管体1をチャック装置12から取外し、封孔工程に移って管体1を他のチャック装置17に取付ける。この取付作業は、口絞り工程直後の管体1の温度が未だ高い状態で行う。このように管体1をセットしたら、中心押圧部材18を高速回転させつつ、その小径軸部18Aの先端に形成された球面凸部18Bを、管体1の底端部1Bの中心部に軸方向の外側から強く押圧する。このとき、管体1は回転させなくてもよい。また、管体1は、マンドレル15のような支承部材により底端部1Bを軸方向の内側から支持(受承)しなくてもよい。これにより、底端部1Bの中心部分は、摩擦熱で温度上昇すると共に球面凸部18Bが押付けられて局部変形(軟化、塑性流動)を生じるから、底端部1Bの中央部に未接合孔1Dが残っていたとしても、この未接合孔1Dは、拡散接合(摩擦撹拌接合)による封孔部1Cによって気密に閉塞することができる。
かくして、本実施の形態による管体1のクロージング加工方法によれば、管体1の開口端部1Aを絞って底端部1Bを成形する口絞り工程を行った後に、封孔工程を行う。この封孔工程では、管体1の底端部1Bに対し、中心押圧部材18を高速回転させながら、先端に設けた球面凸部18Bを軸方向の外側から、管体1の底端部1Bの中心部に押付ける(押圧する)。
これにより、底端部1Bの中心部分は、摩擦熱による高熱と押圧力とによって局部変形(軟化、塑性流動)を生じるから、底端部1Bの中央部に形成された未接合孔1Dは、拡散接合(摩擦撹拌接合)によって形成される封孔部1Cで気密に閉塞することができる。
この結果、管体1の径方向の厚さ寸法(板厚寸法)が薄く、口絞り工程での絞りによる閉塞が不十分になる(未接合孔1Dが残る)虞がある場合でも、拡散接合(摩擦撹拌接合)された封孔部1Cによって管体1の底端部1Bを完全に密閉することができ、良好な気密性を得ることができる。また、例えば、溶接手段を用いて密閉作業(封孔工程)を行う場合に比較し、大きな電力や高い技術も必要としないから、底端部1Bを容易に密閉することができる。
しかも、管体1に封孔加工を施すための装置は、管体1を支持する他のチャック装置17と、該チャック装置17に支持された管体1の底端部1Bの中心部に回転しつつ軸方向の外側から押圧される中心押圧部材18とにより構成している。これにより、管体1に封孔工程を施すための装置は、少ない部品点数で構成することができ、設備コスト、加工コストを低く抑えることができる。
なお、実施の形態では、口絞り工程では管体1をチャック装置12で支持し、封孔工程では管体1を他のチャック装置17で支持した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、口絞り工程と封孔工程で共通のチャック装置を用い、成形工具や中心押圧部材を工具台に対して付け替える構成としてもよい。
実施の形態では、中心押圧部材18を用いた封孔工程において、この中心押圧部材18の先端に設けた球面凸部18Bを軸方向の外側から、管体1の底端部1Bの中心部に押圧した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、管体内に中心押圧部材を配置し、中心押圧部材の球面凸部を軸方向の内側から管体の底部に押圧する構成としてもよい。
実施の形態では、封孔工程時に管体1を回転方向に固定した状態で中心押圧部材18を高速回転させて、その球面凸部18Bを管体1に押付けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限ることなく、中心押圧部材を回転方向に固定して設け、チャック装置に取付けた管体を高速回転させる構成としてもよい。また、中心押圧部材と管体の両方を回転させる構成としてもよい。
実施の形態では、クロージング加工の口絞り工程時に成形工具14を管体1に向けて移動させる場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば口絞り工程時に管体を成形工具に向けて移動させる構成としてもよい。また、口絞り工程時に、成形工具と管体との両方を互いに近付く方向に移動させる構成としてもよい。
実施の形態では、成形凹部14Cが設けられた成形工具14を用い、クロージング加工のうち、口絞り工程を行った場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、前述した特許文献1〜4に記載された加工(口絞り加工)を行った後に、中心押圧部材を用いた加工(封孔工程)を行ってもよい。即ち、管体の口絞りを行うことができる加工であれば、封孔工程の前段階として各種の口絞り加工を用いることができる。
さらに、実施の形態では、クロージング加工された管体1(有底筒体)を、自動車用の緩衝器を構成するシリンダ(チューブ、ベースシェル)として用いる場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、管体を、例えば鉄道車両、振動源となる種々の機械、建築物等に用いられる緩衝器のシリンダとして用いてもよい。また、緩衝器だけでなく、有底筒体を用いる種々の装置、機械、建築物等の有底筒体として広く用いることができる。
1 管体
1A 開口端部(端部)
1B 底端部(端部)
1C 封孔部
1D 未接合孔
11 クロージング加工装置
12 チャック装置(回転手段)
14 成形工具
15 マンドレル
15A 成形凸部(成形部)
17 他のチャック装置
18 中心押圧部材
18A 小径軸部
18B 球面凸部
A−A 管体の軸線
B−B 成形工具の軸線
C−C 中心押圧部材の軸線

Claims (2)

  1. 管体の端部に対して成形工具を自転させながら前記管体の軸線に沿って前記成形工具と管体とを相対移動させ、該管体内に先端に成形部を有するマンドレルを挿入して前記成形工具に向けて口絞りを行う管体の口絞り工程を有するクロージング加工方法において、
    前記口絞り工程後、前記端部の外側または内側から、該端部の中心部を前記管体と相対回転しながら押圧する中心押圧部材により前記中心部を押圧する封孔工程を有することを特徴とする管体のクロージング加工方法。
  2. 管体を回転させる回転手段と、
    回転する前記管体に対して自転しながら該管体の軸線に沿って相対移動する成形工具と、
    先端に前記管体の内底部を成形するための成形部を有し前記管体に挿入されるマンドレルとを備え、
    前記成形工具とマンドレルとを相対移動させることにより前記管体の端部の口絞りを行う管体のクロージング加工装置において、
    前記端部の外側または内側から該端部の中心部に向けて前記管体と相対回転しながら該端部の中心部を押圧する中心押圧部材を設ける構成としたことを特徴とする管体のクロージング加工装置。
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