JP2016049525A - 三本ロールミルの駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】後ロール、中ロール、前ロールを具備する三本ロールミルにおいて、前ロールの回転数を独立して可変することができ、コストのかからない三本ロールミルの駆動装置を提供する。
【解決手段】後ロール1と中ロール2を第1モーター5で駆動する。前ロール3は、第2モーター7で駆動する。第1モーター5と後ロール1、中ロール2の間には後ロール1と中ロール2を固定的な差回転比率で回転するための機械的変速装置6が設けられている。第2モーター7は、回転数を制御する制御回路8により制御され、前ロールの回転数を可変することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、インキ、塗料、セラミックス、接着剤、薬品、油脂、食品、電気材料、各種ペースト、その他粘性体原料の練肉、練合、均一微粒子化、分散に好適に使用される三本ロールミル、特に三本ロールミルの駆動装置に関するものである。
三本ロールミルは、後ロール(フィードロール)、中ロール(センターロール)、前ロール(エプロンロール)で構成され、中ロールと後ロール間に材料を供給してミキシングした後、材料を中ロールから前ロールに移行して本分散し、前ロールに当接したブレード(スクレーパ)により分散された材料を取り出すよう構成されている。
上記の操作を行うため、通常は、中ロールを固定し、この中ロール対し、後ロール、前ロールを押付可能に設けてある。上記後ロールと中ロール、及び中ロールと前ロールは、ロール間で材料に剪断力を与えて混肉、混練、均一微粒子化し、分散できるようそれぞれ反対方向に回転する。そして、各ロールの周速は、後ロールよりも中ロールの周速が早く、中ロールよりも前ロールの周速が早くなるように回転される。このときの周速比(差回転比率)は、一般に1:3:9である(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に示されているように、上記3本ロールの駆動装置としては、1基のモーターにより上記の周速比になるようにギア装置を用いて固定式に駆動したり、クラッチやギア装置を用いて可変式に構成することが知られている。また、各ロールごとに、それぞれ独立したモーターを用い、3基のモーターで回転数を変えて駆動することも知られている。
上記のように1基のモーターで固定式に駆動する方式では、コストがかからないが、各ロールの回転数を自由に変更することができない。一方、3基のモーターを用いる形式では、回転数の変更が容易であるが、モーターのコストが3倍に増える。
特開2006−247482号公報(段落0007、0031)
本発明の解決課題は、後ロール、中ロール、前ロールを具備する三本ロールミルにおいて、後ロール、中ロールによるミキシング効果を維持しつつ本分散の効果を高めるよう前ロールの周速を可変できるようにし、さらにコストのかからない三本ロールミルの駆動装置を提供することである。
従来、三本ロールミルにおいて、回転負荷が一番大きいのは3本のロールのうち、中ロールである、と考えられてきた。理由は、3本ロールミルを運転中、中ロールは後ロールと前ロールに挟まれ、しかもその両方からの押し圧がかかっているため、回転負荷は一番大きいのだ、と認識されてきた。ところが、3基のモーターを用いて、実際にテストしたところ下記のような結果であった。
後ロール:中ロール:前ロールの周速比(差回転比率)が1:3:9になるよう各ロールを11.11rpm:33.33rpm:100rpmの回転数で回転し、押し圧として、後ロール及び前ロールから中ロール方向に5.0トン(中ロールは位置固定)の圧力をかけ、レジストインキを材料としてテストした。その結果、運転中の各モーターの発生出力は、前ロールを中ロールから離した状態で後ロールと中ロールによりミキシングするとき、後ロールのモーターの出力は8A(アンペア)、中ロールのモーターの出力は26Aであった。なお、このとき空回りしている前ロールのモーターの出力は11Aであった。
次に、前ロールを中ロールに押し付けて駆動する本分散では、後ロールのモーターの出力は8A、中ロールのモーターの出力は18A、前ロールのモーターの出力は39Aであった。
このように、中ロールの出力は、本分散のときミキシング時よりも低下しているが、前ロールの出力は3基のモーターの中で一番大きな出力となっている。したがって、前ロールの駆動モーターとしては、後ロールや中ロールよりも大きな出力を持つモーターが必要であることが分かった。
ロール回転の際の引き摺りの様子を考察すると、上記条件下で、後ロールと中ロール間では、22.22rpmの引き摺りが生じ、後ロールのモーターには回転駆動方向とは反対の逆負荷(自動車のエンジンブレーキのような作用)がかかっている。また、中ロールと前ロール間には、66.67rpmの引き摺りが起こっている。したがって、前ロールには、前ロール自身が100rpmで回転するパワーと、66.67rpmの差回転を引き摺る摩擦力がかかり、非常に大きなパワーを必要としていた。さらに、これだけのパワーに加えて、中ロールの上記引き摺り22.22rpmより前ロールの引き摺り66.67rpmの方が大きいので、中ロールの引き摺りパワーの一部分も前ロールが併せて負担していることが判明した。
分散効率と差回転の関係を調べると、先ず、後ロールと中ロール間では、主としてミキシング機能に重点が置かれている。そして、後ロールと中ロールの周速比(差回転比率)を、通常用いられている1:3の比率から変動させても、あまり顕著な効率の向上や分散効果の向上がみられなかった。したがって、後ロールと中ロール間の差回転比率1:3は、十分機械としての分散能力を引き出しているものと考えられる。
一方、中ロールと前ロール間では、3:9(1:3)の差回転比率よりも1:3以上の方が良い分散結果がでることが、確かめられた。この前ロールの回転を、1:3以上のどの程度の回転にすればベストの結果が得られるかとういう数値は、処理すべき材料により変化し、一律に定めることはできなかった。また、材料によっては差回転比率を1:3以下にすると、優れた分散効果が得られるものもあった。
以上の実験結果に基づき、本発明によれば、後ロール、中ロール、前ロールを有する三本ロールミルにおいて、後ロールと中ロールは機械的変速装置を介して第1モーターにより固定的な差回転比率で回転し、前ロールは第2モーターで可変的な回転数で回転することを特徴とする三本ロールミルの駆動装置が提供され、上記解題が解決される。
また、発明によれば、上記三本ロールミルの第2モーターは、第1モーターよりも出力が大きいモーターであることを特徴とする上記三本ロールミルの駆動装置が提供され、上記課題が解決される。
本発明は上記のように構成され、三本ロールミルにおいて、後ロールと中ロールを、機械的変速装置を介して第1モーターにより固定的な差回転比率で回転し、前ロールを第2モーターで可変的な回転数で回転できるようにしたから、2基のモーターで駆動することができ、3基のモーターで各ロールを駆動するようにした三本ロールミルよりも経済的に得ることができる。その上、ミキシング時には1:3の差回転比率で回転する後ロールと中ロールにより、従来通りの効果的なミキシング作用を奏することができる。
また、第2モーターで前ロールを、後ロールや中ロールから独立して駆動するようにしたので、中ロールと前ロールの差回転比率を材料に最適な比率に定めることができ、効率よく本分散処理を行うことができる。さらに、第2モーターの出力を、第1モーターの出力より大きくすると、モーターに無理をかけずに運転することができ、故障も少なくすることができる。
本発明の一実施例を示し、三本ロールミルの概略の説明図。
本発明の三本ロールミルは、後ロール(フィードロール)1と、中ロール(センターロール)2と、前ロール(エプロンロール)3を具備し、各ロールは公知のようにそれぞれ逆方向に回転する。材料は後ロールと中ロール間に供給され、ミキシングされた後、前ロールに移行し、本分散後に前ロールに接するブレード(スクレーパ)4により前ロールからかき取られる。
上記後ロール1と中ロール2は、第1モーター5により駆動され、第1モーター5と各ロールの間にはギア、クラッチその他公知の機械的変速装置6が設けられている。通常、この機械的変速装置6により、後ロール1と中ロール2は、差回転比率1:3若しくはその他適宜の固定された差回転比率を選択できるようにした固定的な差回転比率で駆動される。
上記前ロール3は、第2モーターに7より駆動される。この第2モーター7は、上記第1モーター5よりも例えば1.5倍〜2倍の出力をもつモーターで構成するとよい。第2モーター7は、モーターの回転を制御するスピードコントローラ、インバータ等の制御回路8により適宜の回転数で回転され、前ロールの回転数を可変することができる。
本発明の三本ロールミルを用いてレジストインキの分散を行った。後ロールと中ロールを、第1モーターにより差回転比率が1:3となるように回転し、ミキシングした後、中ロールと前ロールを、差回転比率が1:3.8となるよう前ロールを第2モーターで回転して本分散したところ、1パスでは分散度は25.0μmであったのが、2パスにより分散度は20.0μmとなり、効果的に分散することができた。
比較例
三本ロールミルを用いて、3基のモーターでそれぞれ後ロール、中ロール、前ロールを独立的に駆動し、差回転比率1:3:9(中ロールと前ロールの差回転比率を1:3)で運転し、ミキシングと本分散を行った。1パスで得られた材料の分散度は、35.0〜30.0μmであり、2パスでは分散度は30.0〜25.0μmであった。
以上のように本発明による三本ロールミルでは、前ロールを第2モーターで駆動することにより、前ロールと中ロールの差回転比率を従来の三本ロールミルよる差回転比率よりも簡単に大きくすることができ、分散効果を高めることができた。また、2基のモーターで3本のロールを駆動するから、従来の3基のモーターを使用する三本ロールミルよりも経済的な装置で処理することができた。
1 後ロール
2 中ロール
3 前ロール
4 ブレード
5 第1モーター
6 機械的変速装置
7 第2モーター
8 制御回路

Claims (2)

  1. 後ロール、中ロール、前ロールを有する三本ロールミルにおいて、後ロールと中ロールは機械的変速装置を介して第1モーターにより固定的な差回転比率で回転し、前ロールは第2モーターで可変的な回転数で回転することを特徴とする三本ロールミルの駆動装置。
  2. 上記第2モーターは、第1モーターよりも出力が大きいモーターであることを特徴とする請求項1に記載の三本ロールミルの駆動装置。
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