JP2016049203A - 物干し用支持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】取付部材への吊り下げ材の固定作業をできるだけ簡便にする。【解決手段】天井等の被固定部に取り付けられる取付部材と、物干し竿等の懸架物を支持する保持材と、取付部材と保持材とを結ぶ上下方向の吊り下げ材とを備え、吊り下げ材は取付部材に対して揺動自在であり、取付部材に長孔が設けられて、吊り下げ材に設けたガイドピンが長孔内を移動することにより吊り下げ材の揺動がガイドされている。ガイドピンの長孔内の移動とともにそのガイドピンと一体に同方向へ移動するガイドプレートを備え、ガイドプレートを取付部材に固定してガイドピンの長孔内での移動を規制する係止手段を備えた物干し用支持装置とした。取付部材は、被固定部側の下向き面に沿う基板部とその基板部から保持材側に向かって立ち上がる対の側壁とを備え、長孔は対の側壁にそれぞれ設けられて、係止手段は、基板部とガイドプレートとの間に設けられる。【選択図】図1

Description

この発明は、バルコニーやテラスの天井、その他建物の軒下等に、物干し用の支持部材を吊り下げて固定する際に、その支持部材の角度を調整できる機能を備えた物干し用支持装置に関するものである。
バルコニーやテラスの天井、その他建物の軒下や梁等(以下、「天井等」と称する。)に、物干し用の支持部材を吊り下げて固定する物干し用支持装置がある。
この物干し用支持装置は、物干し竿の端部等を支える保持材に軸状の吊り下げ材を上向きに接続した支持部材を備える。その吊り下げ材の上端を、天井等の被固定部の下向き面に固定された取付部材に対して、ピン接合等により揺動自在に接続している。
取付部材を固定する天井等の被固定部は、その向きが必ずしも水平方向ではなく、建物の排水勾配やデザイン等を考慮して、水平方向に対して一定の角度(勾配)が付いている場合が多い。
このため、上記のように、軸状の吊り下げ材を取付部材に対して揺動できるようにして、支持部材、すなわち、吊り下げ材及びその下部の保持材の向きを調整できるようにしている。なお、吊り下げ材は、鉛直下向き方向に固定されるのが一般的である。
このように、支持部材の角度を調整できる機能を備えた物干し用支持装置として、例えば、特許文献1、特許文献2に記載のものがある。
特開平11−319390号公報 特開2007−209574号公報
上記特許文献1によれば、吊り下げ材側に設けた2つの長孔に、それぞれ取付部材側から横方向にネジ軸が収容されることにより、吊り下げ材の揺動がガイドされている。また、そのネジ軸にナットを締め付けることにより、吊り下げ材の側面と取付部材の側面とが密着して、両者が所定の角度で動かないように固定されている。
しかし、ナットの締め付けが不充分であると、経年等により、吊り下げ材と取付部材との密着が弱まり、吊り下げ材の向きが動いてしまう場合もある。
また、上記特許文献2によれば、吊り下げ材は、その吊り下げ材側に設けた上下方向の孔に、取付部材側からネジ軸が収容されて、そのネジ軸にナットを締め付けることにより、吊り下げ材は取付部材に対して所定の角度で動かないように固定されている。
すなわち、ネジ軸の先端は、取付部材の下方側から上方側に向かって挿入されて、その取付部材の内部に入り込んでいるので、ナットの締め付けは狭隘なスペースで行わなければならない。このため、作業が繁雑であるという問題がある。
ネジ軸へのナットの締め付けは、施工現場において、被固定部に固定された取付部材の向き(勾配)と、吊り下げ材の角度を見ながら、現物合わせで行われる。また、その作業は、多くの場合は上向きの姿勢で行わなければならない。このため、天井等に固定された取付部材への吊り下げ材の固定作業は、できるだけ簡便であることが望ましい。
そこで、この発明の課題は、取付部材への吊り下げ材の固定作業をできるだけ簡便にすることである。
上記の課題を解決するために、この発明は、天井等の被固定部に取り付けられる取付部材と、物干し竿等の懸架物を支持する保持材と、前記取付部材と前記保持材とを結ぶ上下方向の吊り下げ材とを備え、前記吊り下げ材は前記取付部材に対して揺動自在であり、前記取付部材及び前記吊り下げ材の一方に長孔が設けられて、他方に設けたガイドピンが前記長孔内を移動することにより前記吊り下げ材の揺動がガイドされており、前記ガイドピンの前記長孔内の移動とともにそのガイドピンと一体に同方向へ移動するガイドプレートを備え、前記ガイドプレートを前記取付部材に固定して前記ガイドピンの前記長孔内での移動を規制する係止手段を備えた物干し用支持装置を採用した。
この構成において、前記取付部材は、前記被固定部側の下向き面に沿う基板部とその基板部から前記保持材側に向かって立ち上がる対の側壁とを備え、前記長孔は前記対の側壁にそれぞれ設けられて、前記吊り下げ材は前記対の側壁間に入り込んでおり、前記ガイドプレートは前記側壁に沿う側部プレートと、前記基板部に沿う基部プレートとを備え、前記係止手段は、前記基板部と前記基部プレートとの間に設けられる構成を採用することができる。
このとき、前記係止手段は、前記基部プレート側に設けられる貫通孔と、前記基板部側に設けられるネジ孔と、前記貫通孔及び前記ネジ孔に挿通されるネジ部材とを備える構成とすることができる。
また、前記係止手段のネジ孔は、前記取付部材に対する前記吊り下げ材の揺動角度に合わせて前記基板部側に穿孔されるものであり、任意の前記揺動角度において前記基板部と前記基部プレートを係止できる構成とすることができる。
なお、前記ガイドプレートは、前記ガイドピンの軸周りに回動可能であることが望ましい。
また、前記取付部材は、前記被固定部に固定される基板と、その基板に固定される基板プレートと、前記基板プレートに固定されて吊り下げ材を揺動自在に支持する揺動支持部とを備え、前記基板プレートは、前記基板に対して平面視任意の方位に固定できて前記吊り下げ材の揺動方向が変更可能である構成とすることができる。
この発明は、吊り下げ材の揺動とともに長孔内を移動するガイドピンと、そのガイドピンと一体に同方向へ移動するガイドプレートを備え、ガイドプレートを取付部材に固定してガイドピンの長孔内での移動を規制する係止手段を備えたので、取付部材への吊り下げ材の固定作業をできるだけ簡便にすることができる。
この発明の一実施形態を示す分解斜視図 同実施形態の天井への取付状態を示す斜視図 同実施形態の要部拡大断面図 吊り下げ材と取付部材との接続部の詳細を示し、(a)は正面図、(b)は底面図 (a)(b)は、物干し用支持装置の設置状態を示す全体図 (a)は基板及び基板プレートの斜視図、(b)は基板プレートの斜視図 物干し竿を掛けた使用状態を示す斜視図
この発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。この実施形態は、バルコニーの天井(被固定部)Cに、支持部材Aを吊り下げて固定する物干し用支持装置1である。バルコニーの天井C以外にも、建物の軒下や梁等の種々の被固定部の下向き面にも取り付けることができる。
物干し用支持装置1は、図1及び図2に示すように、物干し竿等の懸架物Bを支える保持材3に、軸状の吊り下げ材2を上向きに接続した支持部材Aを備えている。保持材3及び吊り下げ材2の材質は金属製としているが、強度や耐久性が確保できれば樹脂製のものを採用してもよい。
保持材3に懸架物Bを掛けた使用状態は、例えば図7の通りである。保持材3は、枠部3aの内側に懸架物Bを係止することができる係止部3bを備えている。実施形態では、5つの係止部3bを備えているが、係止部3bの形状や数量、枠部3aの形状も自由に設定できる。
吊り下げ材2の上端は、天井Cの下向き面に固定された取付部材10に対して、ピン接合により揺動自在に接続されるようになっている。
吊り下げ材2の下端は、保持材3の枠部3aから上方へ突出するように設けられた接続凸部3cに接続されるようになっている。
この実施形態では、吊り下げ材2は二重筒構造となっており、内筒を構成する第一部材2aと、外筒を構成する第二部材2b、第三部材2cとを備えている。
第一部材2aは、外筒である第二部材2b、第三部材2cの中にすっぽりと入る外径を有する筒状部材である。この実施形態では、第一部材2aの筒軸直交断面は、正方形の四隅を面取りしたような断面八角形を成している。
第二部材2bと第三部材2cとは、内筒よりも大径で同じ断面形状を有する筒状部材である。この実施形態では、第二部材2bと第三部材2cの筒軸直交断面は、第一部材2aの断面と相似の関係にあり、正方形の四隅を面取りしたような断面八角形を成している。外筒の中に内筒が入れば、内筒の外面が外筒の内面にぴったりと又は僅かな隙間をもって対向し、両者は筒軸周りに相対回転しないようになっている。
内筒である第一部材2aは、外筒である第二部材2bと同一、又は、第二部材2bよりも若干長い部材である。第二部材2bの上部には、それぞれ筒状部材の筒軸を挟んで両側の部材を貫通する孔5が設けられている。筒軸を挟んで対向する孔5,5の中心線は同一直線状にあり、この実施形態では、その中心線はいずれも筒軸を通っている。
第二部材2aの上部に設けられるピン孔5は、相対的に上方に位置する第一のピン孔5aと下方に位置する第二のピン孔5bとを備える。
上方に位置する第一のピン孔5aと、下方に位置する第二のピン孔5bに、それぞれ後述するガイドピン21、揺動ピン23が挿通されることで、吊り下げ材2が取付部材10に支持される。
第一部材2aの上部と第二部材2bの上部には、ピン孔5よりも下方に、それぞれ筒状部材の筒軸を挟んで両側の部材を貫通する孔7,7’が設けられている。筒軸を挟んで対向する孔7,7、孔7’,7’の中心線は同一直線状にあり、この実施形態では、その中心線はいずれも筒軸を通っている。
第一部材2aの上部に設けられるピン孔7は、筒軸方向に沿って二つ並列し、第二部材2bの上部に設けられるピン孔7’も、筒軸方向に沿って二つ並列して設けられている。第一部材2aが第二部材2b内に挿通された際に、二つのピン孔7と二つのピン孔7’の位置が合致するようになっている。ピン孔7’、ピン孔7、ピン孔7、ピン孔7’の順にボルト7aが挿通されて、ナットで締め付けられることで、第一部材2aと第二部材2bとが一体化される。
第一部材2aの下部と第三部材2cの上部には、それぞれ筒状部材の筒軸を挟んで両側の部材を貫通する孔6,6’が設けられている。筒軸を挟んで対向する孔6,6、孔6’,6’の中心線は同一直線状にあり、この実施形態では、その中心線はいずれも筒軸を通っている。
第一部材2aの下部に設けられるピン孔6は、筒軸方向に沿って二つ並列し、第三部材2cの上部に設けられるピン孔6’も、筒軸方向に沿って二つ並列して設けられている。第一部材2aの下端が第三部材2c内に挿通された際に、二つのピン孔6と二つのピン孔6’の位置が合致するようになっている。ピン孔6’、ピン孔6、ピン孔6、ピン孔6’の順にボルト6aが挿通されて、ナットで締め付けられることで、第一部材2aと第三部材2cとが一体化される。
保持材3の接続凸部3cも内筒であり、第一部材2aと同じ断面形状をしている。外筒である第三部材2cの中に内筒である接続凸部3cが入れば、内筒の外面が外筒の内面にぴったりと又は僅かな隙間をもって対向し、両者は筒軸周りに相対回転しないようになっている。
第三部材2cの下部と保持材3の接続凸部3cには、それぞれ筒状部材の筒軸を挟んで両側の部材を貫通する孔8,9が設けられている。筒軸を挟んで対向する孔8,8、孔9,9の中心線は同一直線状にあり、この実施形態では、その中心線はいずれも筒軸を通っている。接続凸部3cが第三部材2cの下端内に挿通された際に、二つのピン孔8と二つのピン孔9の位置が合致するようになっている。ピン孔8、ピン孔9、ピン孔9、ピン孔8の順に、ボルト8aが挿通されてナットで締め付けられることで、第三部材2cと接続凸部3cとが一体化される。
以上の第一部材2a、第二部材2b、第三部材2c、保持材3の接続により、吊り下げ材2と保持材3とが一体化されて支持部材Aを構成する。支持部材Aの長さは、これらの各部材を切断し、必要であれば、ボルト挿通用の孔を穿孔することで自由に調整可能である。これらの調整は、現場の作業で容易に可能である。
つぎに、吊り下げ材2の上端と取付部材10との接続部について説明する。
取付部材10は、図3に示すように、天井Cの下向き面に固定される基板11と、その基板11に固定される基板プレート12、その基板プレート12に固定されて吊り下げ材2を揺動自在に支持する揺動支持部13とを備える。基板11と基板プレート12とで、揺動支持部13を支える基板部を構成している。基板11、基板プレート12、揺動支持部13は、いずれも金属製としているが、強度や耐久性が確保できれば樹脂製のものを採用してもよい。
基板11は、その外形が平面視円形を成す部材であり、その中央に、同じく平面視環状を成す突出部11aを備えている。天井Cの下向き面に宛がわれた状態で孔11cに挿通したビス16を天井Cにネジ込んで、その天井Cに固定される。突出部11aの外径は、基板11の中心周りの真円又は真円の一部を成している。
基板プレート12は、その外形が平面視円形を成すベース部12aの外縁部に、天井C側へ向かって突出し、且つ、平面視環状を成す縁部12bを備えている。縁部12bの内径は、基板プレート12の中心周りの真円又は真円の一部を成し、これは、突出部11aの真円と同一の円又は同心円である。
環状の突出部11aの外周面には、周方向に沿って係合溝11bが全周にわたって形成されている。また、環状の縁部12bの内周面には、係合突部12cが設けられている。このため、係合溝11b内を係合突部12cが移動することにより、基板プレート12と基板11とが係合状態を維持したまま、基板プレート12は基板11に対して、基板11及び基板プレート12の中心周りに平面視相対回転可能である。
揺動支持部13は、天井Cの下向き面に沿う基部13aとその基部13aから保持材3側に向かって立ち上がる対の側壁13b,13bとを備える。対の側壁13b,13bは互いに平行な面方向を有する板状部材である。基部13aと対の側壁13b,13bとは、例えば、一枚の板材から曲げ加工により形成することができる。
基板プレート12には、二本のスリット17が形成されている。そのスリット17に、揺動支持部13の対の側壁13b,13bが挿入される。対の側壁13b,13bは、基板プレート12の上面側(天井C側)から挿入され、対の側壁13b,13bの上端同士を結ぶ基部13aは、基板プレート12の上面に当接する。基部13aの上面にはさらに宛がい部材14が載せられ、基板プレート12、揺動支持部13、宛がい部材14の3つの部材が、それらを貫通するようにネジ込まれたビス15で固定される(図3参照)。
対の側壁13b,13bには、それぞれ長孔22,22が設けられている。また、その長孔22,22よりも下方(基部13aから遠い側)に、それぞれ揺動ピン孔24が設けられている。
吊り下げ材2の上部は、その対の側壁13b,13b間に入り込んでいる。吊り下げ材2の上部には、2つのピン孔5が設けられているので、ピン孔5と長孔22,22にガイドピン21が、ピン孔5と揺動ピン孔24、24に、揺動ピン23が挿通される。
ガイドピン21が挿通されるピン孔5は、相対的に上方(天井Cに近い側)に位置し、二重筒構造の吊り下げ材2の第一のピン孔5aである。
揺動ピン23が挿通されるピン孔5は、相対的に下方(天井Cから遠い側)に位置し、第二のピン孔5bである。
揺動支持部13によって、吊り下げ材2が揺動ピン23周りに揺動自在に支持されており、その揺動に伴って、ガイドピン21が長孔22,22内を移動することにより、その吊り下げ材2の揺動がガイドされている。
また、ガイドピン21の長孔22,22内の移動とともに、そのガイドピン22と一体に同方向へ移動するガイドプレート30が備えられている。
ガイドプレート30は、図3に示すように、揺動支持部13の側壁13bに沿う側部プレート32と、揺動支持部13の基部13aに沿う基部プレート31とを備える断面L字状の板状部材である。側部プレート32に設けた孔に、ピン孔5、長孔22を通るガイドピン22の端部が挿通され、ナットで締め付けられている。ガイドピン21の長孔22,22内の移動とともに、ガイドプレート30は、図4(a)に示す実線の状態から鎖線の状態へと移動する。
また、そのガイドプレート30を取付部材10に固定することにより、ガイドピン21の長孔22内での移動を規制する係止手段が備えられている。
この実施形態では、係止手段は、揺動支持部13の基部13aと、ガイドプレート30の基部プレート31との間に設けられるビス(以下、係止ビス33と称する。)を備える。
具体的には、係止手段は、基部プレート31側に設けられる貫通孔と、基板プレート12側の部材、すなわち、基板プレート12と宛がい部材14に設けられるネジ孔と、その貫通孔及びネジ孔に挿通されるネジ部材である係止ビス33とを備える。
係止手段のネジ孔は、取付部材10に対する吊り下げ材2の揺動角度に合わせて、基板プレート12側に穿孔されたものである。例えば、係止ビス33をタッピングビスとすれば、電動のレンチ等により係止ビス33をネジ込めば、適切な位置に穿孔することができる。また、予め適切な位置に穿孔を施しておき、その穿孔された箇所に係止ビス33をネジ込んでもよい。
また、基板11には、その外周に嵌るカバー4が設けられている。カバー4の中央に開口部4aが設けられており、吊り下げ材2は、この開口部4aを通じて下方へ引き出されている。開口部4aの大きさは、吊り下げ材2の揺動の際に、その吊り下げ材2が当たらない大きさ、形状となっている。このカバー4を取り付ければ、基板11や基板プレート12、揺動支持部13が、外観上見えなくなるので、美観の向上に寄与し得る。
取付部材10を固定する天井C等の被固定部は、例えば、図5(a)や図5(b)に示すように、その向きが必ずしも水平方向ではなく、建物の排水勾配やデザイン等を考慮して、水平方向に対して一定の角度(勾配)が付いている場合が多い。その勾配の向きは、建物の外縁に向かって下り勾配であったり、上り勾配であったり、あるいは、水平であったり様々である。
このため、上記のように、軸状の吊り下げ材2を取付部材10に対して揺動できるようにしたので、支持部材A、すなわち、吊り下げ材2及びその下部の保持材3の向き(揺動角度)を調整できる。すなわち、天井C等の下向き面の面方向に対して、任意の俯角に設定できる。なお、吊り下げ材2の向きは、通常は、鉛直方向下向きに固定されるのが一般的である。
また、その任意の揺動角度において、ガイドプレート30は、係止手段が基板プレート12と基部プレート31とを係止することにより、ガイドピン21が長孔22内を移動できないように拘束する。このため、吊り下げ材2の向き(揺動角度)は、その位置で動かないように固定される。
このように、吊り下げ材2の揺動とともに長孔22内を移動するガイドピン21と、そのガイドピン21と一体に同方向へ移動するガイドプレート30を備え、ガイドプレート30を取付部材10に固定してガイドピン21の長孔22内での移動を規制する係止手段を備えたので、取付部材10への吊り下げ材2の固定作業を簡便にできる。
また、ガイドプレート30は、ガイドピン21に対してナットで締め付けられて、側壁13bに密着しているものの、そのガイドピン21の軸周りに回動可能な状態である。両者が強く密着している状態であっても、ナットを緩めれば自由に回動できる。
このため、図4に示すように、吊り下げ材2が揺動した際に、ガイドプレート30の基部プレート31の面方向が、基板プレート12の下面の面方向と平行にならない場合(図中の鎖線参照)であっても、ガイドプレート30をガイドピン21の軸周りに回動させれば、両者を平行に調整できる。ガイドプレート30の基部プレート31の面方向と、基板プレート12の下面の面方向とが平行であれば、係止ビス33のネジ込みがスムーズである。なお、ガイドプレート30の基部プレート31と、基板プレート12の下面との間に隙間がある場合は、この隙間にスペーサ(図示せず)を介在させてもよい。スペーサは一様な厚さを有する樹脂や金属等の板材でもよいし、両者の面方向が平行でない場合は、一方向に向かうにつれて厚さが徐々に薄くなる樹脂や金属等のクサビ状の板材等であってもよい。
なお、両者の面方向が平行でない場合であっても、その成す角度(鋭角)はわずかであるので、係止ビス33のネジ込みは支障なく行うことができる。
基板プレート12の環状の縁部12bの内周面には、係合突部12cが設けられている。また、基板11の突出部11aの外周面には、周方向に沿って伸びる係合溝11bが設けられている。図6に、この実施形態の基板プレート12側の係合突部12cと基板11側の係合溝11bを示す。
基板プレート12の係合突部12cは、周方向に沿って所定の長さに形成された突条である。この実施形態では、4つの突条が同一の長さで形成されて、それらが等分方位に設けられている。
基板11の係合溝11bは、周方向に沿って所定の長さに形成された溝である。この実施形態では、4つの溝が同一の長さで形成されて、それらが等分方位に設けられている。各溝の周方向一端には導入部11dが設けられている。
基板プレート12と基板11側とを対向させ、係合突部12cを導入部11dに挿入した後、基板プレート12と基板11側とを周方向に沿って相対回転させることにより、係合溝11b内に係合突部12cを差し入れて、基板プレート12と基板11とを一体化させる。
このとき、既に、既に天井等の被固定部に取り付けられている基板11に対し、基板プレート12の取り付け方位を変えることにより揺動支持部13の向きが変わり、吊り下げ材2の揺動方向を変更することができる。建物の外壁から伸びる軒下にこの装置を取り付ける際には、吊り下げ材2の揺動方向を軒の根本部から軒先の方向とすることもできるし、外壁に平行な方向とすることもできる。
この変更は、係合突部12cを差し入れる導入部11dを選択することにより可能である。この実施形態では、係合突部12cと導入部11d、係合溝11bがそれぞれ等分方位に4箇所設けられているので、90度毎の方位変更が可能である。係合突部12c、導入部11d、係合溝11bの数を増やせば、さらにきめ細かな方位毎の調整も可能である。
なお、この実施形態では、係合溝11bと係合突部12cとを周方向に沿って断続的に配置したが、係合溝11b内に係合突部12cを収容可能であれば、これらの係合溝11bと係合突部12cとは、全周にわたって連続的に設けてもよいし、任意の配置、任意の間隔で全周にわたって断続的に設けてもよい。また、周方向に沿って全周に一定の距離だけ設けられていてもよい。すなわち、基板11に対して基板プレート12は回転中心周りに360度相対回転できる構成であってもよいし、360度未満の所定の角度だけ相対回転できるものであってもよい。
これらの構成では、係合溝11b内を係合突部12cが移動することにより、基板プレート12と基板11とが係合状態を維持したまま、基板プレート12は基板11に対して平面視相対回転可能とすることもできる。すなわち、天井Cに不動に固定された基板11に対して、基板プレート12は互いの回転中心周りに、すなわち、係合溝11bと係合突部12cの中心軸周りに平面視相対回転可能であれば、吊り下げ材2の揺動方向は無段階で自由に変更可能である。
また、基板11を天井等の被固定部に固定する際に、孔11cに挿通したビス16を天井Cにネジ込むこととなるが、図6(b)に示すように、周方向に沿って対向する孔11c,11c同士は、一方が半径方向へ向く長孔、他方が周方向へ向く長孔となっている。図中の符号Aに示す孔11cは半径方向へ向く長孔、それに対向する符号Cに示す孔11cは周方向へ向く長孔である。図中の符号Bに示す孔11cは半径方向へ向く長孔、それに対向する符号Dに示す孔11cは周方向へ向く長孔である。
半径方向へ向く長孔にビス16を通して基板11を被固定部に仮固定した後、吊り下げ材2の揺動方向が所望の方向を向くように、対向する側の周方向へ向く長孔にビス16を通し、そのビス16を周方向の長孔内で移動させて、基板11の向きを微調整することができる。このとき、被固定部が横梁(建物の外壁と平行方向の梁)である場合は、2本のビス16はその横梁に沿って、被固定部が縦梁(軒の根本部から軒先の方向の梁)である場合は、2本のビス16はその縦梁に沿って固定する。
この実施形態では、揺動支持部13は、被固定部側の下向き面に沿う基部13aとその基部13aから保持材3側に向かって立ち上がる対の側壁13b,13bとを備える断面コ字状の部材としたが、充分な強度を有しているものであれば、基部13aの一端から保持材3側に向かって立ち上がる側壁13bを備えた断面L字状の部材としてもよい。その他、吊り下げ材2を保持できる形状の部材としてもよい。
さらに、この実施形態では、取付部材10側に長孔22を、吊り下げ材2側に設けたピン孔5にガイドピン21を挿通して吊り下げ材2とガイドピン21とが一体に長孔22内を移動するようにしたが、吊り下げ材2側に長孔22を、取付部材10側に設けたピン孔にガイドピン21を挿通して、取付部材10側の部材とガイドピン21とが一体に吊り下げ材2側の長孔22内を移動するようにしてもよい。
1 物干し用支持装置
2 吊り下げ材
3 保持材
4 カバー
5 ピン孔
6,6’,7,7’,8,9 ピン孔
10 取付部材
11 基板
12 基板プレート
13 揺動支持部
13a 基部
13b 側壁
14 宛がい部材
15,16 ビス
21 ガイドピン
22 長孔
23 揺動ピン
24 孔
30 ガイドプレート
31 基部プレート
32 側部プレート
33 係止ビス

Claims (6)

  1. 天井等の被固定部に取り付けられる取付部材と、
    物干し竿等の懸架物を支持する保持材と、
    前記取付部材と前記保持材とを結ぶ上下方向の吊り下げ材とを備え、
    前記吊り下げ材は前記取付部材に対して揺動自在であり、
    前記取付部材及び前記吊り下げ材の一方に長孔が設けられて、他方に設けたガイドピンが前記長孔内を移動することにより前記吊り下げ材の揺動がガイドされており、
    前記ガイドピンの前記長孔内の移動とともにそのガイドピンと一体に同方向へ移動するガイドプレートを備え、
    前記ガイドプレートを前記取付部材に固定して前記ガイドピンの前記長孔内での移動を規制する係止手段を備えた物干し用支持装置。
  2. 前記取付部材は、前記被固定部側の基板部から前記保持材側に向かって立ち上がる対の側壁とを備え、
    前記長孔は前記対の側壁にそれぞれ設けられて、
    前記吊り下げ材は前記対の側壁間に入り込んでおり、
    前記ガイドプレートは前記側壁に沿う側部プレートと、前記基板部に沿う基部プレートとを備え、
    前記係止手段は、前記基板部と前記基部プレートとの間に設けられる請求項1に記載の物干し用支持装置。
  3. 前記係止手段は、前記基部プレート側に設けられる貫通孔と、前記基板部側に設けられるネジ孔と、前記貫通孔及び前記ネジ孔に挿通されるネジ部材とを備える請求項2に記載の物干し用支持装置。
  4. 前記係止手段のネジ孔は、前記取付部材に対する前記吊り下げ材の揺動角度に合わせて前記基板部側に穿孔されるものであり、任意の前記揺動角度において前記基板部と前記基部プレートを係止できる請求項3に記載の物干し用支持装置。
  5. 前記ガイドプレートは、前記ガイドピンの軸周りに回動可能である請求項2から4のいずれか一つに記載の物干し用支持装置。
  6. 前記取付部材は、前記被固定部に固定される基板と、その基板に固定される基板プレートと、前記基板プレートに固定されて吊り下げ材を揺動自在に支持する揺動支持部とを備え、前記基板プレートは、前記基板に対して平面視任意の方位に固定できて前記吊り下げ材の揺動方向が変更可能である請求項1から5のいずれか一つに記載の物干し用支持装置。
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