JP2014033773A - 昇降式物干し装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】物干し竿の過大な荷重が加わったときに、竿受け部を物干し竿とともに線状体取付部から切り離すことにより、物干し装置の落下や故障を未然に防止する。
【解決手段】ブラケット13に回転可能に主ローラ14が取付けられ、主ローラとともに回転する巻取りドラム16が主ローラに嵌着される。上端が巻取りドラムに取付けられかつ下端が物干し竿11に竿保持具19を介して取付けられた線状体12が巻取りドラムに繰出し可能に巻取られる。主ローラ駆動手段17が線状体を巻取りドラムから繰出す方向又は巻取りドラムに巻取る方向に主ローラを回転させる。竿保持具は、線状体の下端に取付けられた線状体取付部36と、物干し竿が挿通された竿受け部37と、線状体取付部及び竿受け部を結合して固定する固定部材38とを有する。竿受け部に所定荷重以上の荷重が作用したときに固定部材が破断してするように構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、物干し竿をワイヤやコード等の線状体で吊下げて昇降させる装置に関するものである。
従来、操作コードによる昇降操作に伴って物干し竿に連結された昇降コードが第1及び第2昇降機構により巻取り又は送出して物干し竿を昇降させるように構成された昇降物干し装置が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。この昇降物干し装置では、第1昇降機構が、操作コードによる昇降操作に伴って回転する伝達ギヤに噛合するクラッチギヤと、クラッチギヤにクラッチを介して結合しかつクラッチギヤと連動するストッパギヤと、ストッパギヤの回転力が伝達され昇降コードを巻取る昇降コード巻取り部と、ストッパギヤの回転を噛合によって停止させるストッパとを有する。また上記クラッチギヤ及びストッパギヤは回転軸上に設けられ、この回転軸上にはウォームギヤが更に設けられる。このウォームギヤには、その回転方向に対して直角方向に回転するヘリカルギヤが噛合し、このヘリカルギヤは、ウォームギヤとともに昇降コードの巻取り部を構成し、かつ昇降コードの他端が接続された巻取りドラムに連結される。また昇降コードは、巻取りドラムの中心に結びによって連結されることにより、巻取りドラムの外周面に巻取られ、又は巻取りドラムの外周から繰出されるようになっている。またストッパは、圧縮ばねによりストッパギヤに噛合する方向に付勢される一方、昇降コードの張力を受けてストッパギヤから離れて保持されるように構成される。更に物干し竿の昇降途中で障害物に接触し、昇降コードが弛んで張力が低下すると、ストッパがストッパギヤに向って移動して噛合し、ストッパギヤの回転を停止させ、伝達ギヤから更に回転力が伝達されると、クラッチが解除されるように構成される(以下、この構成を「障害物検出時停止機構」という)。
このように構成された昇降物干し装置では、物干し竿が昇降途中で障害物に接触して、昇降コードに弛みが発生すると、昇降コードの張力がの低下する。このとき障害物検出時停止機構が作動する。即ち、ストッパの保持力が弱まり、圧縮ばねにより付勢されているストッパがストッパギヤに噛合する方向に移動してストッパギヤに噛合するので、ストッパがストッパギヤの回転を停止させる。この状態で操作コードを更に操作することにより、伝達ギヤが回転されると、クラッチが解除され、伝達ギヤからの回転力がストッパギヤに伝達されず、伝達ギヤが空回りし、物干し竿はそれ以上昇降しなくなる。この結果、第1及び第2昇降機構に無理な負荷が加わらず、また昇降コードが絡み付かないので、昇降物干し装置の操作安定性を向上できるようになっている。
特開2008−104696号公報(請求項1、段落[0010]、[0015]、[0016]、[0019]、[0021]、図1〜図5)
しかし、上記従来の特許文献1に示された昇降物干し装置では、物干し竿に洗濯物を吊下げるのに十分な強度が物干し装置に必要であるけれども、物干し竿に必要以上の過大な荷重が加わった場合、物干し装置の落下や、物干し装置の故障等が発生する不具合があった。
本発明の目的は、物干し竿の過大な荷重が加わったときに、竿受け部を物干し竿ととともに線状体取付部から切り離すことにより、物干し装置の落下や故障を未然に防止できる、昇降式物干し装置を提供することにある。
本発明の第1の観点は、図1、図4及び図13に示すように、ブラケット13に回転可能に取付けられた主ローラ14と、この主ローラ14に嵌着され主ローラ14とともに回転する巻取りドラム16と、上端が巻取りドラム16に取付けられ下端が物干し竿11に竿保持具19を介して取付けられかつ巻取りドラム16に繰出し可能に巻取られる線状体12と、線状体12を巻取りドラム16から繰出す方向又は巻取りドラム16に巻取る方向に主ローラ14を回転させる主ローラ駆動手段17とを備えた昇降式物干し装置において、竿保持具19が、線状体12の下端に取付けられた線状体取付部36と、物干し竿11が挿通された竿受け部37と、線状体取付部36及び竿受け部37を結合して固定する固定部材38とを有し、竿受け部37に所定荷重以上の荷重が作用したときに固定部材38が破断してするように構成されたことを特徴とする。
本発明の第2の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に図1〜図3に示すように、竿受け部37に係合部37bが設けられ、線状体取付部36に係合部37bに係合する被係合部36cが設けられ、固定部材38が、係合部37bとこの係合部37bに係合した被係合部36cとに挿通されるロックピン38aを有し、竿受け部37に所定荷重以上の荷重が作用したときにロックピン38aが破断するように構成されたことを特徴とする。
本発明の第3の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に図1〜図3に示すように、固定部材38が、上記ロックピン38aと、このロックピン38aを保持するとともに線状体取付部36に係合可能に形成されたピン保持部38bとからなり、ロックピン38a及びピン保持部38bが一体的に形成されたことを特徴とする。
本発明の第1の観点の昇降式物干し装置では、竿受け部を線状体取付部に係合し、これらの竿受け部及び線状体取付部に固定部材を挿通し、更に竿受け部に物干し竿を挿通した状態で、物干し竿に過大な荷重が加わると、固定部材が破断することにより、竿受け部を物干し竿ととともに線状体取付部から切り離されるので、物干し装置の落下や故障を未然に防止できる。
本発明の第2の観点の昇降式物干し装置では、竿受け部の係合部を線状体取付部の被係合部に係合し、これらの係合部及び被係合部に固定部材のロックピンを挿通し、更に竿受け部に物干し竿を挿通した状態で、物干し竿に過大な荷重が加わると、ロックピンが破断することにより、竿受け部を物干し竿ととともに線状体取付部から切り離されるので、物干し装置の落下や故障を未然に防止できる。
本発明の第3の観点の昇降式物干し装置では、竿受け部の係合部を線状体取付部の被係合部に係合し、これらの係合部及び被係合部に固定部材のロックピンを挿通したときに、ロックピンと一体的に形成されたピン保持部が竿受け部材に係合するので、ロックピンが係合部及び被係合部から抜けるのを防止できる。
本発明実施形態の昇降式物干し装置を示す図6のA−A線断面図である。 竿保持具を示す図1のB−B線断面図である。 その竿保持具の分解斜視図である。 主ローラの一部を破断して主ローラ駆動手段を露出させた状態を示す主ローラの要部縦断面図である。 図4のC−C線断面図である。 図1のD−D線断面図である。 図8のE矢視図である。 その主ローラや巻取りドラム等を斜め上方から見た斜視図である。 線状体ガイドを示す図10のF矢視図である。 図9のG−G線断面図である。 図10のH−H線断面図である。 その線状体ガイドの分解斜視図である。 発信器を内蔵したリモコン操作部と受信器とを含みかつロアカバー体の一部を破断して巻取りドラムを露出させた状態を示す図14のI−I線断面図である。 竿保持具により竿を保持した状態を示す昇降式物干し装置の斜視図である。
次に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1、図4及び図13に示すように、昇降式物干し装置10は、一対のブラケット13,13に回転可能に取付けられた単一の主ローラ14と、この主ローラ14に嵌着され主ローラ14とともに回転する一対の巻取りドラム16,16と、これらの巻取りドラム16,16に繰出し可能に巻取られる2本の線状体12,12と、これらの線状体12,12を一対の巻取りドラム16,16から繰出す方向又は巻取りドラム16,16に巻取る方向に主ローラ14を回転させる主ローラ駆動手段17とを備える。一対のブラケット13,13(図13)は、この実施の形態では、物干し台の軒下や室内の天井等に所定の間隔をあけてそれぞれ取付けられる。また主ローラ14は、アルミ合金等の金属の押出し成形又は引抜き成形によりパイプ状に形成され、その一端が一方のブラケット13に軸受18を介して回転可能に取付けられ(図13)、その他端が他方のブラケット13に主ローラ駆動手段17を介して回転可能に取付けられる(図4及び図13)。更に線状体12は、この実施の形態では、物干し竿11を吊下げるための湾曲可能なワイヤである。一対の線状体12,12の上端は一対の巻取りドラム16,16にそれぞれ取付けられ(図13及び図14)、一対の線状体12,12の下端には一対の竿保持具19,19を介して物干し竿11が取付けられる(図14)。
一対の竿保持具19,19は同一形状に形成されるので、一方の竿保持具19を代表して説明し、他方の竿保持具19の説明を省略する。一方の竿保持具19は、線状体12の下端に取付けられた線状体取付部36と、物干し竿11が挿通された竿受け部37と、線状体取付部36及び竿受け部37を結合して固定する固定部材38とを有する(図1〜図3及び図6)。線状体12の下端には、線状体12の直径より大径の鋼球等により形成されたボール39(図1及び図2)が固着される。また線状体取付部36の上端には、鉛直方向に延びて形成され線状体12が通過可能であってボール39が通過不能な線状体挿通孔36aが形成され、線状体取付部36の鉛直方向の上部には、線状体挿通孔36aに連通しかつ線状体挿通孔36aより大径であってボール39を収容可能なボール収容穴36bが形成され、線状体取付部36の下部には、ボール収容穴36bより大きい横断面略長方形状の角孔からなる被係合部36cが形成される。また竿受け部37は、物干し竿11を挿通可能な竿挿通孔37aと、上方に向って突設され上記被係合部36cに係合可能な略直方体状に形成された係合部37bとからなる。また固定部材38は、細長い円柱棒状のロックピン38aと、このロックピン38aを保持するとともに線状体取付部36に係合可能な円弧状に形成されたピン保持部38bとからなる。ロックピン38a及びピン保持部38bはプラスチックにより一体的に形成される。
更に被係合部36cには水平方向に延びる第1固定孔36dが形成され、係合部37bには水平方向に延びる第2固定孔37cが形成される。第1及び第2固定孔36d,37cは係合部37bを被係合部36cに係合させたときに互いに連通し、これらの固定孔36d,37cにロックピン38aを挿通可能に構成される。ロックピン38aが第1及び第2固定孔36d,37cに挿通された状態で竿受け部37に所定荷重以上(例えば、30kg以上)の荷重が作用したときにロックピン38aが破断するように構成される。このロックピン38aは、物干し竿11に過大な荷重が作用したときに破断することにより、物干し材11の落下荷重を規制できるようになっている。なお、図1〜図3中の符号36eは線状体取付部36の下部外周面に形成されピン保持部38bを収容可能な円弧状凹部である。また、図1〜図3及び図6中の符号41は物干し竿11が竿受け部37から抜けるのを防止するための竿抜止めビスである。
一方、主ローラ14及び巻取りドラム16の上面及び上部側面はアッパカバー体21により覆われ、主ローラ14及び巻取りドラム16の下面及び下部側面はロアカバー体22により覆われ、線状体12のロアカバー体22を通過する部分には線状体ガイド23が設けられる(図1及び図6)。アッパカバー体21は一対のブラケット13,13(図13)ともに物干し台の軒下や室内の天井等に取付けられ、ロアカバー体22はアッパカバー体21の下面に取付けられる。なお、図13及び図14中の符号24,24はアッパカバー体21及びロアカバー体22の両端をそれぞれ閉止する一対のサイドカバー体である。また主ローラ駆動手段17は、主ローラ14の他端側に収容されたモータであり、このモータ17には減速機及びブレーキが内蔵される(図4)。またモータ17は、他方のブラケット13に固定されたモータ本体17aと、このモータ本体17aから回転可能に突設され主ローラ14の内周面にプーリ26を介して係合する出力軸17bとを有する(図4及び図5)。即ち、主ローラ14の内周面に複数のローラ用凸条14aが形成され、出力軸17bに嵌着されたプーリ26の外周面に上記複数のローラ用凸条14aに相応する位置に複数のプーリ用凹溝26aがそれぞれ形成され、複数のプーリ用凹溝26aが複数のローラ用凸条14aにそれぞれ係合するように構成される。
巻取りドラム16の外周面には線状体12を一重に巻取るための一条の螺旋溝16aが設けられ、巻取りドラム16の外周面に巻取られて螺旋溝16aに収容された線状体12のうち螺旋溝16aから突出する最外周面に当接するように円筒状の補助ローラ27が設けられる(図1及び図6〜図8)。この補助ローラ27の両端には、補助ローラ27より小径の一対の軸部27a,27aがそれぞれ突設される。また主ローラ14には圧着ばね28が設けられる。この圧着ばね28は、ばね鋼製の丸棒材の曲げ加工により形成され、両端を比較的小さい曲率半径で曲げることにより湾曲して形成され補助ローラ27の一対の軸部27a,27aをそれぞれ回転可能に保持する一対の補助ローラ保持部28a,28aと、一対の補助ローラ保持部28a,28aにそれぞれ連設され上方に突出してアッパカバー部21に係合することにより圧着ばね28の回転を阻止する一対の回転阻止部28b,28bと、一対の回転阻止部28b,28bにそれぞれ連設され比較的大きい曲率半径で曲げることにより湾曲して形成され巻取りドラム16に摺動可能に係合する一対のドラム係合部28c,28cとを有する。そして上記圧着ばね28は、補助ローラ27を回転可能に保持するとともに、巻取りドラム16の外周面に巻取られている線状体12を巻取りドラム16に押付ける力を補助ローラ27に付与するように構成される。なお、図1、図6、図7及び図13中の符号30は巻取りドラム16を主ローラ14に固定するためのドラム固定用ビスである。また、図1中の符号21a,21aはアッパカバー体21の内面に所定の間隔をあけて突設された一対のばね固定用凸条である。これらのばね固定用凸条21a,21aの間に圧着ばね28の回転阻止部28b,28bが位置することにより圧着ばね28の回転を確実に阻止できるようになっている。
巻取りドラム16及び補助ローラ27には、巻取りドラム16の回転に伴って補助ローラ27を回転させる補助ローラ駆動手段29が設けられる(図1及び図6〜図8)。この補助ローラ駆動手段29は、巻取りドラム16の一端に設けられた駆動ギヤ29aと、補助ローラ27の一方の軸部27aに設けられ駆動ギヤ29aより小径に形成されかつ駆動ギヤ29aに噛合する従動ギヤ29bとを有する。駆動ギヤ29aのピッチ円直径は巻取りドラム16の外周面に巻取られている線状体12の最外周面を含む円筒の直径に略等しくなるように設定され、従動ギヤ29bのピッチ円直径は補助ローラ27の外径に略等しくなるように設定される。これにより補助ローラ27が、巻取りドラム16の回転に伴って、巻取りドラム16の外周面に巻取られている線状体12の最外周面上を滑ることなく転動するようになっている。
これにより、線状体12の巻取り時に、線状体12が、巻取りドラム16の螺旋溝16aにスムーズに案内され、巻取りドラム16の外周面に確実に一重の螺旋状に整列した状態で巻取られるとともに、線状体12と補助ローラ27との接触部の摩耗を防止でき、また線状体12の繰出し時に、巻取りドラム16の外周面への押付けが解除された線状体12が巻取りドラム16の螺旋溝16aからスムーズに離脱するとともに、線状体12と補助ローラ27との接触部の摩耗を防止できる。また物干し竿11の下降中に、物干し竿11が障害物に接触し、物干し竿11が障害物に接触したまま線状体12が巻取りドラム16から繰出されて、線状体12が弛んでも、補助ローラ27が、巻取りドラム16の外周面に既に巻取られている線状体12の最外周面上を滑ることなく転動しているので、巻取りドラム16に巻取られている線状体12の緩みと、巻取りドラム16に巻取られている線状体12の巻取りドラム16からの逸脱とを確実に防止できるようになっている。
一方、線状体ガイド23は、線状体12が遊挿される長孔31aが主ローラ14の長手方向に延びて形成されたケース31と、線状体12を挿通可能な通孔32aが鉛直方向に延びて形成されケース31に長孔31aの長手方向に摺動可能に収容されたスライダ32とを有する(図6及び図9〜図12)。ケース31は、図12に詳しく示すように、二分割されており、第1ケース片31bと第2ケース片31cとからなる。第1ケース片31bには第1突起31dと第1穴31eが形成され、第2ケース片31cには第2突起31fと第2穴31gが形成される。第1突起31dを第2穴31gに挿入し、第2突起31fを第1穴31eに挿入することにより、第1ケース片31bと第2ケース片31cが合体してケース31が組立てられる。またケース31にはスライダ32を摺動可能に収容する凹部31hが形成される。この凹部31hは、長孔31aに連通するとともに、ケース31の長手方向に延び、かつ長孔31aより所定長さだけ長く形成される。また凹部31hの両内側面には、ケース31の長手方向に延びる一対のケース用凸条31i,31iが互いに対向してそれぞれ形成される。更にスライダ32は、直方体のブロック状に形成される。このスライダ32の両側面には、一対のケース用凸条31i,31iに摺動可能に係合する一対のスライダ用凹溝32b,32bがそれぞれ形成される。なお、図9、図11及び図12中の符号31j,31jは、ケース31の両端に形成されケース31をロアカバー体22に取付けるためのケース取付用ビス33(図6及び図13)を挿通する一対の透孔である。
ケース31とスライダ32との間にはロック手段34が設けられる(図6及び図9〜図12)。このロック手段34は、ケース31に長孔31aの長手方向に沿って形成されたセレーション34aと、スライダ32に形成されセレーション34aに選択的に係止する突起34b,34bと、線状体12が揺動したときにスライダ32がケース31に対して軌跡鉛直面内で所定角度θ1まで傾斜することを許容する傾動機構34cとを有する。セレーション34aは、ケース31の凹部31hの内上面に長孔31aの全周にわたって形成される。また突起34b,34bは、スライダ32の長手方向の両端上部に上方に向ってそれぞれ突設される。更に傾動機構34cは、スライダ用凹溝32b,32bをそれらの長手方向中央から両端に向うに従って上下幅が徐々に広くなるテーパ状に形成することにより構成される(図6及び図11)。
そして、上記ロック手段34は、スライダ32の摺動時における通孔32aの軌跡を含む軌跡鉛直面内への線状体12の投影傾斜角が鉛直線に対して所定角度θ1以上になったときに、スライダ32の摺動を阻止し、かつ線状体12の投影傾斜角が鉛直線に対して所定角度θ1未満になったときに、スライダ32の摺動を許容するようになっている。ここで、所定角度θ1は0〜5度の範囲内の所定角度(例えば約5度)である。上記ロック手段34では、物干し竿11の昇降中に、風等により物干し竿11が揺れて、線状体12が所定角度θ1以上の角度で傾いたときに、スライダ32も同じ方向に傾いてスライダ32に形成された突起34bがケース31に形成されたセレーション34aに係止することにより、スライダ32が急激に大きく移動(摺動)するのを阻止し、線状体12が略鉛直になったときにスライダ32の移動(摺動)を許容するので、巻取りドラム16及びスライダ32間の線状体12が略鉛直に保たれ、これにより線状体12が巻取りドラム16に二重に巻かれたり或いは螺旋溝16aから離脱するのを防止できるようになっている。
なお、図13中の符号42は上昇ボタン42a、下降ボタン42b又は停止ボタン42cを押すことにより、モータ17を正転、逆転又は停止させて、物干し竿11を上昇、下降又は停止させるための発信器が内蔵されたリモコンである。更に、図4及び図13中の符号43はリモコン42の発信器が発信した信号(電波)を受信する受信器である。この受信器43の受信した信号はモータ17の制御回路(図示せず)の制御入力に接続される。
このように構成された昇降式物干し装置10の動作を説明する。物干し竿11に洗濯物を吊下げるために、物干し竿11を下降させる場合、リモコン42の下降ボタン42bを押す。これによりリモコン42に内蔵された発信器がモータ17を逆転させる信号を発信し、この信号が受信器43により受信される。この受信器43の信号に基づいて制御回路がモータ17を逆転させるので、主ローラ14及び巻取りドラム16が逆転して、線状体12が巻取りドラム16から繰出される。このとき補助ローラ27が圧着ばね28の弾性力により巻取りドラム16の外周面に既に巻取られている線状体12の最外周面に押付けられている。また巻取りドラム16に設けられた駆動ギヤ29aが補助ローラ27に設けられた従動ギヤ29bに噛合していることにより、補助ローラ27が巻取りドラム16の外周面に既に巻取られている線状体12の最外周面上を上記とは逆向きに滑ることなく転動する。そして物干し竿11が所定の高さまで下降したときに、リモコン42の停止ボタン42cを押すと、リモコン42に内蔵された発信器がモータ17を回転駆動する電力の供給を停止するとともにモータ17にブレーキを掛ける信号を発信し、この信号が受信器43により受信される。この受信器43の信号に基づいて制御回路がモータ17を回転駆動する電力の供給を停止するとともに、モータ17にブレーキを掛けてモータ17を停止させる。このため、物干し竿11は比較的低い位置に保持される。
このとき子供が物干し竿11にぶら下がったりして、物干し竿11に過大な荷重が加わると、ロックピン38aが破断することにより、竿受け部37を物干し竿11ととともに線状体取付部36から切り離されるので、物干し装置10の落下や故障を未然に防止できる。このロックピン38aが破断した物干し装置10に物干し竿11を再び吊下げるには次の作業手順で行う。先ず破断したロックピン38aを線状体取付部36の第1固定孔36d及び竿受け部37の第2固定孔37cからそれぞれ抜き、ピン保持部38bを竿受け部37から外し、竿抜止めビス41を緩めて物干し竿11から竿受け部37を引抜く。次に予備の固定部材38或いは消耗部品として販売されている新しい固定部材38を用意し、竿受け部37の係合部37bを線状体取付部36の被係合部36cに係合した状態で、これらの係合部37b及び被係合部36cに上記用意した固定部材38のロックピン38aを挿通した後に、竿受け部37の円弧状凹部36eに固定部材38のピン保持部38bを係合する。更に竿受け部37に物干し竿11を挿通して、竿抜止めビス41で物干し竿11を固定する。このような比較的簡単な作業で、ロックピン38aが破断した物干し装置10に物干し竿11を再び吊下げることができる。
一方、洗濯物を吊下げた物干し竿11を上昇させる場合、リモコン42の上昇ボタン42aを押す。これによりリモコン42に内蔵された発信器がモータ17を正転させる信号を発信し、この信号が受信器43により受信される。この受信器43の信号に基づいて制御回路がモータ17を正転させるので、主ローラ14及び巻取りドラム16が正転して、線状体12が巻取りドラム16に巻取られる。このとき補助ローラ27が圧着ばね28の弾性力により巻取りドラム16の外周面に既に巻取られている線状体12の最外周面に押付けられている。また巻取りドラム16に設けられた駆動ギヤ29aが補助ローラ27に設けられた従動ギヤ29bに噛合していることにより、補助ローラ27が巻取りドラム16の外周面に既に巻取られている線状体12の最外周面上を滑ることなく転動する。そして物干し竿11が所定の高さまで上昇したときに、リモコン42の停止ボタン42cを押すと、リモコン42に内蔵された発信器がモータ17を回転駆動する電力の供給を停止するとともにモータ17にブレーキを掛ける信号を発信し、この信号が受信器43により受信される。この受信器43の信号に基づいて制御回路がモータ17を回転駆動する電力の供給を停止するとともに、モータ17にブレーキを掛けてモータ17を停止させる。このため、物干し竿11は比較的高い位置に保持される。
10 昇降式物干し装置
11 物干し竿
12 線状体
13 ブラケット
14 主ローラ
16 巻取りドラム
17 モータ(主ローラ駆動手段)
19 竿保持具
36 線状体取付部
36c 被係合部
37 竿受け部
37b 係合部
38 固定部材
38a ロックピン
38b ピン保持部

Claims (3)

  1. ブラケット(13)に回転可能に取付けられた主ローラ(14)と、この主ローラ(14)に嵌着され前記主ローラ(14)とともに回転する巻取りドラム(16)と、上端が前記巻取りドラム(16)に取付けられ下端が物干し竿(11)に竿保持具(19)を介して取付けられかつ前記巻取りドラム(16)に繰出し可能に巻取られる線状体(12)と、前記線状体(12)を前記巻取りドラム(16)から繰出す方向又は前記巻取りドラム(16)に巻取る方向に前記主ローラ(14)を回転させる主ローラ駆動手段(17)とを備えた昇降式物干し装置において、
    前記竿保持具(19)が、前記線状体(12)の下端に取付けられた線状体取付部(36)と、前記物干し竿(11)が挿通された竿受け部(37)と、前記線状体取付部(36)及び前記竿受け部(37)を結合して固定する固定部材(38)とを有し、
    前記竿受け部(37)に所定荷重以上の荷重が作用したときに前記固定部材(38)が破断してするように構成された
    ことを特徴とする昇降式物干し装置。
  2. 前記竿受け部(37)に係合部(37b)が設けられ、前記線状体取付部(36)に前記係合部(37b)に係合する被係合部(36c)が設けられ、前記固定部材(38)が、前記係合部(37b)とこの係合部(37b)に係合した前記被係合部(36c)とに挿通されるロックピン(38a)を有し、前記竿受け部(37)に所定荷重以上の荷重が作用したときに前記ロックピン(38a)が破断するように構成された請求項1記載の昇降式物干し装置。
  3. 前記固定部材(38)が、前記ロックピン(38a)と、このロックピン(38a)を保持するとともに前記線状体取付部(36)に係合可能に形成されたピン保持部(38b)とからなり、前記ロックピン(38a)及び前記ピン保持部(38b)が一体的に形成された請求項2記載の昇降式物干し装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016049203A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 鳥居金属興業株式会社 物干し用支持装置
AU2018226499B1 (en) * 2018-09-07 2019-07-18 Shanghai Aodian Hardware & Mechanism Co., Ltd Clothes Line Distribution System

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