JP2016048909A - 携帯電子機器及び制御方法 - Google Patents

Abstract

【課題】携帯電子機器の置かれる状況を検出する技術の改善を実現すること。【解決手段】１つの態様において、携帯電子機器は、自機への近接を検出する第１のセンサと、生体反応を検出する第２のセンサと、第１のセンサにて自機への近接が検出されたときに、第２のセンサにて生体反応が検出されると、自機が着衣に設けられる収納部に存すると判定する制御部を備え、制御部は、自機が着衣に設けられる収納部に存すると判定すると、当該自機の回転情報に基づいて、着衣が利用者の上半身の着衣又は下半身の着衣のいずれに該当するかを判定する。このため、１つの態様に係る携帯電子機器は、携帯電子機器の置かれる状況として、自機が着衣の収納部に存するという状況を検出し、当該着衣が上半身の着衣又は下半身の着衣のいずれに該当するかを判別できる。【選択図】図１

Description

本出願は、携帯電子機器及び制御方法に関する。

従来、携帯電話、スマートフォンなどの携帯電子機器では、携帯電子機器の置かれる状況を検出することを目的として、各種センサを搭載するものがある（特許文献１参照）。

特開２０１１−２５７３７４号公報

しかしながら、携帯電子機器の置かれる状況を検出する技術には改善の余地がある。

上記のことから、携帯電子機器の置かれる状況を検出する技術が改善された携帯電子機器及び制御方法を提供する必要がある。

１つの態様に係る携帯電子機器は、自機への近接を検出する第１のセンサと、生体反応を検出する第２のセンサと、前記第１のセンサにて自機への近接が検出されたときに、前記第２のセンサにて生体反応が検出されると、自機が着衣に設けられる収納部に存すると判定する制御部を備える。

１つの態様に係る携帯電子機器は、自機への近接、及び当該自機への近接の検出を契機として生体反応の検出、を行うセンサと、前記センサにて生体反応が検出されると、自機が着衣に設けられる収納部に存すると判定する制御部とを備える。

１つの態様に係る制御方法は、センサを有する携帯電子機器に実行させる制御方法であって、自機への近接を検出するステップと、自機への近接を検出すると、生体反応を検出するステップと、前記生体反応が検出されると、自機が着衣に設けられる収納部に存すると判定するステップとを含む。

図１は、実施形態１に係るスマートフォンの機能構成を示すブロック図である。 図２は、実施形態１に係るスマートフォンによる処理の流れを示すフローチャートである。 図３は、実施形態１に係るスマートフォンによる処理の流れを示すフローチャートである。 図４は、実施形態１に係るスマートフォンによる処理の流れを示すフローチャートである。 図５は、実施形態１に係るスマートフォンによる処理の流れを示すフローチャートである。 図６は、実施形態１に係るスマートフォンによる処理の流れを示すフローチャートである。 図７は、実施形態１に係るスマートフォンによる処理の流れを示すフローチャートである。 図８は、実施形態１に係るスマートフォンによる処理の流れを示すフローチャートである。 図９は、実施形態２に係るスマートフォンの機能構成を示すブロック図である。 図１０は、実施形態２に係るスマートフォンによる処理の流れを示すフローチャートである。 図１１は、実施形態３に係るスマートフォンの機能構成を示すブロック図である。 図１２は、実施形態３に係るスマートフォンによる処理の流れを示すフローチャートである。 図１３は、実施形態４に係るスマートフォンによる処理の流れを示すフローチャートである。 図１４−１は、実施形態５に係るスマートフォンによる処理の流れを示すフローチャートである。 図１４−２は、実施形態５に係るスマートフォンによる処理の流れを示すフローチャートである。 図１５−１は、実施形態６に係るスマートフォンによる処理の流れを示すフローチャートである。 図１５−２は、実施形態６に係るスマートフォンによる処理の流れを示すフローチャートである。 図１６−１は、実施形態７に係るスマートフォンによる処理の流れを示すフローチャートである。 図１６−２は、実施形態７に係るスマートフォンによる処理の流れを示すフローチャートである。 図１７−１は、実施形態８に係るスマートフォンによる処理の流れを示すフローチャートである。 図１７−２は、実施形態８に係るスマートフォンによる処理の流れを示すフローチャートである。 図１８は、実施形態９に係るスマートフォンによる処理の流れを示すフローチャートである。

本出願に係る携帯電子機器及び制御方法を実施するための複数の実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下では、携帯電子機器の一例として、スマートフォンについて説明する。

（実施形態１）
実施形態１に係るスマートフォン１の機能構成の一例を説明する。図１は、実施形態１に係るスマートフォンの機能構成を示すブロック図である。以下の説明においては、同様の構成要素に同一の符号を付すことがある。さらに、重複する説明は省略することがある。

図１に示すように、スマートフォン１は、タッチスクリーンディスプレイ２と、ボタン３と、照度センサ４と、近接センサ５と、通信ユニット６と、レシーバ７と、マイク８と、ストレージ９と、コントローラ１０と、スピーカ１１と、カメラ１２と、カメラ１３と、コネクタ１４と、加速度センサ１５と、生体反応検出センサ１６とを備える。

タッチスクリーンディスプレイ２は、ディスプレイ２Ａと、タッチスクリーン２Ｂとを有する。ディスプレイ２Ａ及びタッチスクリーン２Ｂは、例えば、重ねて配置されてもよいし、並べて配置されてもよいし、離して配置されてもよい。ディスプレイ２Ａとタッチスクリーン２Ｂとが重ねて配置される場合、例えば、ディスプレイ２Ａの１ないし複数の辺がタッチスクリーン２Ｂのいずれの辺とも沿っていなくてもよい。

ディスプレイ２Ａは、液晶ディスプレイ（ＬＣＤ：Ｌｉｑｕｉｄ Ｃｒｙｓｔａｌ Ｄｉｓｐｌａｙ）、有機ＥＬディスプレイ（ＯＥＬＤ：Ｏｒｇａｎｉｃ Ｅｌｅｃｔｒｏ−Ｌｕｍｉｎｅｓｃｅｎｃｅ Ｄｉｓｐｌａｙ）、又は無機ＥＬディスプレイ（ＩＥＬＤ：Ｉｎｏｒｇａｎｉｃ Ｅｌｅｃｔｒｏ−Ｌｕｍｉｎｅｓｃｅｎｃｅ Ｄｉｓｐｌａｙ）等の表示デバイスを備える。ディスプレイ２Ａは、文字、画像、記号、及び図形等を表示する。ディスプレイ２Ａが表示する文字、画像、記号、及び図形等を含む画面には、ロック画面と呼ばれる画面、ホーム画面と呼ばれる画面、アプリケーションの実行中に表示されるアプリケーション画面が含まれる。ホーム画面は、デスクトップ、待受画面、アイドル画面、標準画面、アプリ一覧画面又はランチャー画面と呼ばれることもある。

タッチスクリーン２Ｂは、タッチスクリーン２Ｂに対する指、ペン、又はスタイラスペン等の接触を検出する。タッチスクリーン２Ｂは、複数の指、ペン、又はスタイラスペン等（以下、単に「指」という）がタッチスクリーン２Ｂに接触した位置を検出することができる。タッチスクリーン２Ｂは、タッチスクリーン２Ｂ（タッチスクリーンディスプレイ２）に対する指の接触を、接触された場所のタッチスクリーンディスプレイ２上での位置とともに、コントローラ１０に通知する。

タッチスクリーン２Ｂの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式（又は超音波方式）、赤外線方式、電磁誘導方式、及び荷重検出方式等の任意の方式でよい。以下の説明では、説明を簡単にするため、利用者はスマートフォン１を操作するために指を用いてタッチスクリーン２Ｂに接触するものと想定する。

コントローラ１０（スマートフォン１）は、タッチスクリーン２Ｂにより検出された接触、接触が検出された位置、接触が検出された位置の変化、接触が検出された間隔、及び接触が検出された回数の少なくとも１つに基づいて、ジェスチャの種別を判別する。ジェスチャは、指を用いて、タッチスクリーン２Ｂ（タッチスクリーンディスプレイ２）に対して行われる操作である。コントローラ１０（スマートフォン１）が、タッチスクリーン２Ｂを介して判別するジェスチャには、例えば、タッチ、ロングタッチ、リリース、スワイプ、タップ、ダブルタップ、ロングタップ、ドラッグ、フリック、ピンチイン、及びピンチアウトが含まれるが、これらに限定されない。

ボタン３は、利用者からの操作入力を受け付ける。ボタン３の数は、単数であっても、複数であってもよい。

照度センサ４は、スマートフォン１の周囲光の照度を検出する。照度は、光の強さ、又は明るさを示す。照度センサ４は、例えば、ディスプレイ２Ａの輝度の調整に用いられる。

近接センサ５は、近隣の物体の存在を非接触で検出する。近接センサ５は、例えば、物体から反射される赤外線に基づいて、物体の存在及び物体との距離を検出する。近接センサ５は、例えば、ディスプレイ２Ａが顔に近づけられたことを検出する。照度センサ４及び近接センサ５は、１つのセンサとして構成されていてもよい。近接センサ５は、赤外線ではなく、磁界の変化又は超音波の反射波の帰還時間の変化等に基づいて物体の存在及び物体との距離を検出するセンサであってもよい。近接センサ５は、照度センサ４、カメラ１２，１３、タッチスクリーン２Ｂ、及びタッチスイッチなどのいずれか１つ又は複数と統合されたユニットであってもよい。近接センサ５は第１のセンサの一例である。

通信ユニット６は、無線により通信する。通信ユニット６によってサポートされる無線通信規格には、例えば、２Ｇ、３Ｇ、４Ｇ等のセルラーフォンの通信規格と、近距離無線の通信規格がある。セルラーフォンの通信規格としては、例えば、ＬＴＥ（Ｌｏｎｇ Ｔｅｒｍ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ）、Ｗ−ＣＤＭＡ（Ｗｉｄｅｂａｎｄ Ｃｏｄｅ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ）、ＷｉＭＡＸ（Ｗｏｒｌｄｗｉｄｅ Ｉｎｔｅｒｏｐｅｒａｂｉｌｉｔｙ ｆｏｒ Ｍｉｃｒｏｗａｖｅ Ａｃｃｅｓｓ）、ＣＤＭＡ２０００、ＰＤＣ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ｃｅｌｌｕｌａｒ）、ＧＳＭ（登録商標）（Ｇｌｏｂａｌ Ｓｙｓｔｅｍ ｆｏｒ Ｍｏｂｉｌｅ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎｓ）、ＰＨＳ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｈａｎｄｙ−ｐｈｏｎｅ Ｓｙｓｔｅｍ）等がある。近距離無線の通信規格としては、例えば、ＩＥＥＥ８０２．１１、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、ＩｒＤＡ（Ｉｎｆｒａｒｅｄ Ｄａｔａ Ａｓｓｏｃｉａｔｉｏｎ）、ＮＦＣ（Ｎｅａｒ Ｆｉｅｌｄ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ）、ＷＰＡＮ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）等がある。ＷＰＡＮの通信規格には、例えば、ＺｉｇＢｅｅ（登録商標）がある。通信ユニット６は、上述した通信規格の１つ又は複数をサポートしていてもよい。

レシーバ７は、音出力部である。レシーバ７は、コントローラ１０から送信される音信号を音として出力する。レシーバ７は、例えば、通話時に相手の声を出力するために用いられる。マイク８は、音入力部である。マイク８は、利用者の音声等を音信号へ変換してコントローラ１０へ送信する。

ストレージ９は、プログラム及びデータを記憶する。ストレージ９は、コントローラ１０の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。ストレージ９は、半導体記憶媒体、及び磁気記憶媒体等の任意の非一過的（ｎｏｎ−ｔｒａｎｓｉｔｏｒｙ）な記憶媒体を含んでよい。ストレージ９は、複数の種類の記憶媒体を含んでよい。ストレージ９は、メモリカード、光ディスク、又は光磁気ディスク等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。ストレージ９は、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）等の一時的な記憶領域として利用される記憶デバイスを含んでよい。

ストレージ９に記憶されるプログラムには、フォアグランド又はバックグランドで実行されるアプリケーションと、アプリケーションの動作を支援する制御プログラムとが含まれる。フォアグランドで実行されるアプリケーションは、例えば、ディスプレイ２Ａに画面が表示される。制御プログラムには、例えば、ＯＳが含まれる。アプリケーション及び制御プログラムは、通信ユニット６による無線通信又は非一過的な記憶媒体を介してストレージ９にインストールされてもよい。

ストレージ９は、制御プログラム９Ａ、電話アプリケーション９Ｂ、メールアプリケーション９Ｃ、スケジュールアプリケーション９Ｄ、及び設定データ９Ｚなどを記憶する。

制御プログラム９Ａは、スマートフォン１の各種制御に関する機能を提供する。制御プログラム９Ａは、例えば、第１のセンサにて自機への近接が検出されたときに、第２のセンサにて生体反応が検出されると、自機が着衣に設けられる収納部に存すると判定するための機能を提供する。制御プログラム９Ａは、例えば、上記第１のセンサにて自機への近接が検出されたときに、上記第２のセンサにて生体反応が検出されない場合、自機が上記収納部以外に存すると判定するための機能を提供する。制御プログラム９Ａは、例えば、自機が上記収納部に存すると判定した後、上記第１のセンサにて自機への近接が継続して検出されていることを条件として、自機が上記収納部に存すると判定するための機能を提供する。制御プログラム９Ａは、例えば、自機が上記収納部に存すると判定した後、上記第２のセンサにて生体反応が継続して検出されていることを条件として、自機が上記収納部に存すると判定するための機能を提供する。制御プログラム９Ａは、例えば、スマートフォン１がスリープ状態である場合に、自機が上記収納部に存するかの判定を実行するための機能を提供する。制御プログラム９Ａは、例えば、スマートフォン１がアクティブ状態からスリープ状態に遷移したことを条件として、自機が上記収納部に存するかの判定を実行するための機能を提供する。制御プログラム９Ａは、例えば、スマートフォン１がスリープ状態からアクティブ状態に遷移したことを条件として、自機が上記収納部に存するかの判定を実行するための機能を提供する。制御プログラム９Ａは、例えば、第３のセンサにて自機の移動状態の変化が検出されることを条件として、自機が上記収納部に存するかの判定を実行するための機能を提供する。制御プログラム９Ａは、例えば、イベントの発生を条件として、自機が上記収納部に存するかの判定を実行するための機能を提供する。

電話アプリケーション９Ｂは、無線通信による通話のための通話機能を提供する。メールアプリケーション９Ｃは、電子メールの作成、送信、受信、及び表示等のための電子メール機能を提供する。スケジュールアプリケーション９Ｄは、スケジュールを管理するための機能を提供する。

設定データ９Ｚは、制御プログラム９Ａによる処理に用いられる各種データを含んで構成される。設定データ９Ｚは、例えば、自機が上記収納部に存すると判定するためのトリガ条件を含む。設定データ９Ｚは、第１のセンサにて自機への近接が継続して検出されていると制御プログラム９Ａが判定するための時間条件を含む。設定データ９Ｚは、第２のセンサにて生体反応が継続して検出されていると制御プログラム９Ａが判定するための時間条件を含む。

コントローラ１０は、演算処理装置である。演算処理装置は、例えば、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）、ＳｏＣ（Ｓｙｓｔｅｍ−ｏｎ−ａ−Ｃｈｉｐ）、ＭＣＵ（Ｍｉｃｒｏ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｕｎｉｔ）、ＦＰＧＡ（Ｆｉｅｌｄ−Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ Ｇａｔｅ Ａｒｒａｙ）、およびコプロセッサを含むが、これらに限定されない。コントローラ１０は、スマートフォン１の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。コントローラ１０は、制御部の一例である。

具体的には、コントローラ１０は、ストレージ９に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、ストレージ９に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行する。そして、コントローラ１０は、データ及び命令に応じて機能部を制御し、それによって各種機能を実現する。機能部は、例えば、ディスプレイ２Ａ、通信ユニット６、マイク８、及びスピーカ１１を含むが、これらに限定されない。コントローラ１０は、検出部の検出結果に応じて、制御を変更することがある。検出部は、例えば、タッチスクリーン２Ｂ、ボタン３、照度センサ４、近接センサ５、マイク８、カメラ１２、カメラ１３、加速度センサ１５、及び生体反応検出センサ１６を含むが、これらに限定されない。

コントローラ１０は、制御プログラム９Ａを実行することにより、例えば、第１のセンサにて自機への近接が検出されたときに、第２のセンサにて生体反応が検出されると、自機が着衣に設けられる収納部に存すると判定する処理を実現する。コントローラ１０は、制御プログラム９Ａを実行することにより、例えば、上記第１のセンサにて自機への近接が検出されたときに、上記第２のセンサにて生体反応が検出されない場合、自機が上記収納部以外に存すると判定する処理を実現する。コントローラ１０は、制御プログラム９Ａを実行することにより、例えば、自機が上記収納部に存すると判定した後、上記第１のセンサにて自機への近接が継続して検出されていることを条件として、自機が上記収納部に存すると判定する処理を実現する。コントローラ１０は、制御プログラム９Ａを実行することにより、例えば、自機が上記収納部に存すると判定した後、上記第２のセンサにて生体反応が継続して検出されていることを条件として、自機が上記収納部に存すると判定する処理を実現する。コントローラ１０は、制御プログラム９Ａを実行することにより、例えば、スマートフォン１がスリープ状態である場合に、自機が上記収納部に存するかの判定を実行する。コントローラ１０は、制御プログラム９Ａを実行することにより、例えば、スマートフォン１がアクティブ状態からスリープ状態に遷移したことを条件として、自機が上記収納部に存するかの判定を実行する。コントローラ１０は、制御プログラム９Ａを実行することにより、例えば、スマートフォン１がスリープ状態からアクティブ状態に遷移したことを条件として、自機が上記収納部に存するかの判定を実行する。コントローラ１０は、制御プログラム９Ａを実行することにより、例えば、上記第３のセンサにて自機の移動状態の変化が検出されることを条件として、自機が上記収納部に存するかの判定を実行する。コントローラ１０は、制御プログラム９Ａを実行することにより、例えば、イベントの発生を条件として、自機が上記収納部に存するかの判定を実行する。

スピーカ１１は、音出力部である。スピーカ１１は、コントローラ１０から送信される音信号を音として出力する。スピーカ１１は、例えば、着信音及び音楽を出力するために用いられる。レシーバ７及びスピーカ１１の一方が、他方の機能を兼ねてもよい。

カメラ１２及びカメラ１３は、撮影した画像を電気信号へ変換する。カメラ１２は、ディスプレイ２Ａに面している物体を撮影するインカメラである。カメラ１３は、ディスプレイ２Ａの反対側の面に面している物体を撮影するアウトカメラである。カメラ１２及びカメラ１３は、インカメラ及びアウトカメラを切り換えて利用可能なカメラユニットとして、機能的及び物理的に統合された状態でスマートフォン１に実装されてもよい。

コネクタ１４は、他の装置が接続される端子である。コネクタ１４は、ＵＳＢ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｓｅｒｉａｌ Ｂｕｓ）、ＨＤＭＩ（登録商標）（Ｈｉｇｈ−Ｄｅｆｉｎｉｔｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｍｅｄｉａ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ）、ライトピーク（サンダーボルト（登録商標））、イヤホンマイクコネクタのような汎用的な端子であってもよい。コネクタ１４は、Ｄｏｃｋコネクタのような専用の端子でもよい。コネクタ１４に接続される装置は、例えば、外部ストレージ、スピーカ、及び通信装置を含むが、これらに限定されない。

加速度センサ１５は、スマートフォン１に作用する加速度の方向及び大きさを検出する。コントローラ１０は、加速度センサ１５により検出される加速度の方向及び大きさに基づいて、スマートフォン１の移動状態の変化を検出する。

生体反応検出センサ１６は、生体反応を検出する。生体反応検出センサ１６は、心拍を生体反応として検出してもよいし、心臓の鼓動を生体反応として検出してもよいし、心臓が発する電気信号を生体反応として検出してもよい。生体反応検出センサ１６は、生体反応として心拍を検出する場合には赤外線センサなどを用いて構成される。生体反応検出センサ１６は、生体反応として心臓の鼓動を検出する場合には加速度センサなどを用いて構成される。生体反応検出センサ１６は、生体反応として心臓が発する電気信号を検出する場合には電位センサなどを用いて構成される。生体反応検出センサ１６は、第２のセンサの一例である。

スマートフォン１は、上記の各機能部の他、ＧＰＳ受信機、及びバイブレータを備えてもよい。ＧＰＳ受信機は、ＧＰＳ衛星からの所定の周波数帯の電波信号を受信し、受信した電波信号の復調処理を行って、処理後の信号をコントローラ１０に送出する。バイブレータは、スマートフォン１の一部又は全体を振動させる。バイブレータは、振動を発生させるために、例えば、圧電素子、又は偏心モータなどを有する。図１には示していないが、スマートフォン１は、バッテリなど、スマートフォン１の機能を維持するために当然に用いられる機能部を実装する。

図２〜８を参照しつつ、実施形態１に係るスマートフォン１による処理の流れを説明する。図２〜８は、実施形態１に係るスマートフォン１による処理の流れを示すフローチャートである。図２〜８に示す処理は、コントローラ１０が、ストレージ９に記憶されている制御プログラム９Ａなどを実行することにより実現される。

図２を用いて、自機がスリープ状態であるかを契機として処理を開始するスマートフォン１の処理の流れを説明する。図２に示すように、コントローラ１０は、自機がスリープ状態であるかを判定する（ステップＳ１０１）。

コントローラ１０は、判定の結果、スリープ状態である場合には（ステップＳ１０１，Ｙｅｓ）、近接が検出されたかを判定する（ステップＳ１０２）。

コントローラ１０は、判定の結果、近接が検出された場合には（ステップＳ１０２，Ｙｅｓ）、生体反応が検出されたかを判定する（ステップＳ１０３）。

コントローラ１０は、判定の結果、生体反応が検出された場合には（ステップＳ１０３，Ｙｅｓ）、自機が着衣の収納部に存するという判定結果を導出し（ステップＳ１０４）、図２に示す処理を終了する。

一方、コントローラ１０は、判定の結果、生体反応が検出されない場合には（ステップＳ１０３，Ｎｏ）、自機が着衣の収納部以外に存するという判定結果を導出し（ステップＳ１０５）、図２に示す処理を終了する。

上記ステップＳ１０２において、コントローラ１０は、判定の結果、近接が検出されない場合には（ステップＳ１０２，Ｎｏ）、図２に示す処理を終了する。

上記ステップＳ１０１において、コントローラ１０は、判定の結果、スリープ状態ではない場合には（ステップＳ１０１，Ｎｏ）、図２に示す処理を終了する。

図２に示す処理において、スリープ状態は、ディスプレイ２Ａが消灯する全ての状態を含んでよい。図２に示す処理において、コントローラ１０は、生体反応として、心拍、心臓の鼓動、及び心臓が発する電気信号のうち、少なくとも一つを検出する。以下、図３〜図８に示す処理についても同様である。

図３を用いて、自機がアクティブ状態からスリープ状態へ遷移したことを契機として処理を開始するスマートフォン１の処理の流れを説明する。図３に示すように、コントローラ１０は、自機がアクティブ状態からスリープ状態へ遷移したかを判定する（ステップＳ２０１）。

コントローラ１０は、判定の結果、アクティブ状態からスリープ状態へ遷移した場合には（ステップＳ２０１，Ｙｅｓ）、近接が検出されたかを判定する（ステップＳ２０２）。

コントローラ１０は、判定の結果、近接が検出された場合には（ステップＳ２０２，Ｙｅｓ）、生体反応が検出されたかを判定する（ステップＳ２０３）。

コントローラ１０は、判定の結果、生体反応が検出された場合には（ステップＳ２０３，Ｙｅｓ）、自機が着衣の収納部に存するという判定結果を導出し（ステップＳ２０４）、図３に示す処理を終了する。

一方、コントローラ１０は、判定の結果、生体反応が検出されない場合には（ステップＳ２０３，Ｎｏ）、自機が着衣の収納部以外に存するという判定結果を導出し（ステップＳ２０５）、図３に示す処理を終了する。

上記ステップＳ２０２において、コントローラ１０は、判定の結果、近接が検出されない場合には（ステップＳ２０２，Ｎｏ）、図３に示す処理を終了する。

上記ステップＳ２０１において、コントローラ１０は、判定の結果、アクティブ状態からスリープ状態へ遷移していない場合には（ステップＳ２０１，Ｎｏ）、図３に示す処理を終了する。

図４を用いて、自機がスリープ状態からアクティブ状態へ遷移したことを契機として処理を開始するスマートフォン１の処理の流れを説明する。図４に示すように、コントローラ１０は、自機がスリープ状態からアクティブ状態へ遷移したかを判定する（ステップＳ３０１）。

コントローラ１０は、判定の結果、スリープ状態からアクティブ状態へ遷移した場合には（ステップＳ３０１，Ｙｅｓ）、近接が検出されたかを判定する（ステップＳ３０２）。

コントローラ１０は、判定の結果、近接が検出された場合には（ステップＳ３０２，Ｙｅｓ）、生体反応が検出されたかを判定する（ステップＳ３０３）。

コントローラ１０は、判定の結果、生体反応が検出された場合には（ステップＳ３０３，Ｙｅｓ）、自機が着衣の収納部に存するという判定結果を導出し（ステップＳ３０４）、図４に示す処理を終了する。

一方、コントローラ１０は、判定の結果、生体反応が検出されない場合には（ステップＳ３０３，Ｎｏ）、自機が着衣の収納部以外に存するという判定結果を導出し（ステップＳ３０５）、図４に示す処理を終了する。

上記ステップＳ３０２において、コントローラ１０は、判定の結果、近接が検出されない場合には（ステップＳ３０２，Ｎｏ）、図４に示す処理を終了する。

上記ステップＳ３０１において、コントローラ１０は、判定の結果、スリープ状態からアクティブ状態へ遷移していない場合には（ステップＳ３０１，Ｎｏ）、図４に示す処理を終了する。

図４に示す処理において、アクティブ状態は、ディスプレイ２Ａが点灯する全ての状態を含んでよい。

図５を用いて、自機の移動状態が変化したことを契機として処理を開始するスマートフォン１の処理の流れを説明する。図５に示すように、コントローラ１０は、自機の移動状態の変化が検出されたかを判定する（ステップＳ４０１）。

コントローラ１０は、判定の結果、自機の移動状態の変化が検出された場合には（ステップＳ４０１，Ｙｅｓ）、近接が検出されたかを判定する（ステップＳ４０２）。

コントローラ１０は、判定の結果、近接が検出された場合には（ステップＳ４０２，Ｙｅｓ）、生体反応が検出されたかを判定する（ステップＳ４０３）。

コントローラ１０は、判定の結果、生体反応が検出された場合には（ステップＳ４０３，Ｙｅｓ）、自機が着衣の収納部に存するという判定結果を導出し（ステップＳ４０４）、図５に示す処理を終了する。

一方、コントローラ１０は、判定の結果、生体反応が検出されない場合には（ステップＳ４０３，Ｎｏ）、自機が着衣の収納部以外に存するという判定結果を導出し（ステップＳ４０５）、図５に示す処理を終了する。

上記ステップＳ４０２において、コントローラ１０は、判定の結果、近接が検出されない場合には（ステップＳ４０２，Ｎｏ）、図５に示す処理を終了する。

上記ステップＳ４０１において、コントローラ１０は、判定の結果、自機の移動状態の変化が検出されない場合には（ステップＳ４０１，Ｎｏ）、図５に示す処理を終了する。

図５に示す処理において、自機の移動状態の変化には、停止状態から移動状態への変化、移動状態から停止状態への変化を含む。図５に示す処理において、自機の移動状態の変化には、乗り物種別の変化を含む。

図６を用いて、自機においてイベントが発生したことを契機として処理を開始するスマートフォン１の処理の流れを説明する。図６に示すように、コントローラ１０は、イベントが発生したかを判定する（ステップＳ５０１）。

コントローラ１０は、判定の結果、イベントが発生した場合には（ステップＳ５０１，Ｙｅｓ）、近接が検出されたかを判定する（ステップＳ５０２）。

コントローラ１０は、判定の結果、近接が検出された場合には（ステップＳ５０２，Ｙｅｓ）、生体反応が検出されたかを判定する（ステップＳ５０３）。

コントローラ１０は、判定の結果、生体反応が検出された場合には（ステップＳ５０３，Ｙｅｓ）、自機が着衣の収納部に存するという判定結果を導出し（ステップＳ５０４）、図６に示す処理を終了する。

一方、コントローラ１０は、判定の結果、生体反応が検出されない場合には（ステップＳ５０３，Ｎｏ）、自機が着衣の収納部以外に存するという判定結果を導出し（ステップＳ５０５）、図６に示す処理を終了する。

上記ステップＳ５０２において、コントローラ１０は、判定の結果、近接が検出されない場合には（ステップＳ５０２，Ｎｏ）、図６に示す処理を終了する。

上記ステップＳ５０１において、コントローラ１０は、判定の結果、イベントが発生していない場合には（ステップＳ５０１，Ｎｏ）、図６に示す処理を終了する。

図６に示す処理において、自機において発生するイベントには、電話の着信、メールアプリケーション９Ｃによるメールの受信通知およびスケジュールアプリケーション９Ｄによるリマインド通知など、各種アプリケーションによるポップアップ通知を含む。

図７を用いて、生体反応が検出された後、近接の検出が一定時間継続して検出されているかを条件として、自機が着衣の収納部に存するか否かの判定結果を導出するスマートフォン１の処理の流れを説明する。図７に示すように、コントローラ１０は、自機がスリープ状態であるかを判定する（ステップＳ６０１）。

コントローラ１０は、判定の結果、スリープ状態である場合には（ステップＳ６０１，Ｙｅｓ）、近接が検出されたかを判定する（ステップＳ６０２）。

コントローラ１０は、判定の結果、近接が検出された場合には（ステップＳ６０２，Ｙｅｓ）、生体反応が検出されたかを判定する（ステップＳ６０３）。

コントローラ１０は、判定の結果、生体反応が検出された場合には（ステップＳ６０３，Ｙｅｓ）、自機が着衣の収納部に存するという判定結果を導出する（ステップＳ６０４）。

続いて、コントローラ１０は、近接の検出が一定時間継続するかを判定する（ステップＳ６０５）。

コントローラ１０は、判定の結果、近接の検出が一定時間継続する場合には（ステップＳ６０５，Ｙｅｓ）、自機が着衣の収納部に存するという判定結果を導出（維持）し（ステップＳ６０６）、図７に示す処理を終了する。

一方、コントローラ１０は、判定の結果、近接の検出が一定時間継続しない場合には（ステップＳ６０５，Ｎｏ）、自機が着衣の収納部以外に存するという判定結果を導出し（ステップＳ６０７）、図７に示す処理を終了する。

上記ステップＳ６０３において、コントローラ１０は、判定の結果、生体反応が検出されない場合には（ステップＳ６０３，Ｎｏ）、図７に示す処理を終了する。

上記ステップＳ６０２において、コントローラ１０は、判定の結果、近接が検出されない場合には（ステップＳ６０２，Ｎｏ）、図７に示す処理を終了する。

上記ステップＳ６０１において、コントローラ１０は、判定の結果、スリープ状態ではない場合には（ステップＳ６０１，Ｎｏ）、図７に示す処理を終了する。

図７に示す処理において、近接の検出が継続する時間として設定する時間条件には、任意の時間を設定することができる。図７に示す処理は、図２〜図６に示す処理にも同様に適用できる。

図８を用いて、生体反応が検出された後、生体反応の検出が一定時間継続して検出されているかを条件として、自機が着衣の収納部に存するか否かの判定結果を導出するスマートフォン１の処理の流れを説明する。図８に示すように、コントローラ１０は、自機がスリープ状態であるかを判定する（ステップＳ７０１）。

コントローラ１０は、判定の結果、スリープ状態である場合には（ステップＳ７０１，Ｙｅｓ）、近接が検出されたかを判定する（ステップＳ７０２）。

コントローラ１０は、判定の結果、近接が検出された場合には（ステップＳ７０２，Ｙｅｓ）、生体反応が検出されたかを判定する（ステップＳ７０３）。

コントローラ１０は、判定の結果、生体反応が検出された場合には（ステップＳ７０３，Ｙｅｓ）、自機が着衣の収納部に存するという判定結果を導出する（ステップＳ７０４）。

続いて、コントローラ１０は、生体反応の検出が一定時間継続するかを判定する（ステップＳ７０５）。

コントローラ１０は、判定の結果、生体反応の検出が一定時間継続する場合には（ステップＳ７０５，Ｙｅｓ）、自機が着衣の収納部に存するという判定結果を導出（維持）し（ステップＳ７０６）、図８に示す処理を終了する。

一方、コントローラ１０は、判定の結果、生体反応の検出が一定時間継続しない場合には（ステップＳ７０５，Ｎｏ）、自機が着衣の収納部以外に存するという判定結果を導出し（ステップＳ７０７）、図８に示す処理を終了する。

上記ステップＳ７０３において、コントローラ１０は、判定の結果、生体反応が検出されない場合には（ステップＳ７０３，Ｎｏ）、図８に示す処理を終了する。

上記ステップＳ７０２において、コントローラ１０は、判定の結果、近接が検出されない場合には（ステップＳ７０２，Ｎｏ）、図８に示す処理を終了する。

上記ステップＳ７０１において、コントローラ１０は、判定の結果、スリープ状態ではない場合には（ステップＳ７０１，Ｎｏ）、図８に示す処理を終了する。

図８に示す処理において、生体反応の検出が継続する時間として設定する時間条件には、任意の時間を設定することができる。

実施形態１において、スマートフォン１は、近接が検出されたときに、生体反応が検出された場合には、自機が着衣の収納部に存するという判定結果を導出する。このため、スマートフォン１は、携帯電子機器の置かれる状況として、自機の着衣の収納部に存するという状況を検出することができる。

（実施形態２）
上記の実施形態１では、スマートフォン１が、近接センサ５及び生体反応検出センサ１６を個別に有する例を説明した。以下の実施形態２では、スマートフォン１が、近接センサ５と生体反応検出センサ１６を機能的に統合する場合について説明する。

図９は、実施形態２に係るスマートフォン１の機能構成を示すブロック図である。以下の説明においては、同様の構成要素に同一の符号を付すことがある。さらに、重複する説明は省略することがある。実施形態２に係るスマートフォン１の機能構成は、以下に説明する点で実施形態１に係るスマートフォン１と異なる。

近接／生体反応検出ユニット１７は、コントローラ１０の制御下で、近接の検出及び生体反応の検出のいずれか一方を実行する。近接／生体反応検出ユニット１７の動作状態は、近接を検出する近接検出モード、及び生体反応を検出する生体検出モードで構成される。

制御プログラム９Ａは、近接／生体反応検出ユニット１７に近接の検出を実行させるか、又は生体反応の検出を実行させるかを切り替えるための機能を提供する。

コントローラ１０は、制御プログラム９Ａを実行することにより、近接／生体反応検出ユニット１７に近接の検出を実行させるか、又は生体反応の検出を実行させるかを切り替える処理を実現する。

図１０は、実施形態２に係るスマートフォン１による処理の流れを示すフローチャートである。図１０に示す処理は、コントローラ１０が、ストレージ９に記憶されている制御プログラム９Ａなどを実行することにより実現される。

図１０に示すように、コントローラ１０は、自機がスリープ状態であるかを判定する（ステップＳ８０１）。

コントローラ１０は、判定の結果、スリープ状態である場合には（ステップＳ８０１，Ｙｅｓ）、近接が検出されたかを判定する（ステップＳ８０２）。

コントローラ１０は、判定の結果、近接が検出された場合には（ステップＳ８０２，Ｙｅｓ）、近接／生体反応検出ユニット１７の動作状態を生体検出モードに切り替える（ステップＳ８０３）。

続いて、コントローラ１０は、生体反応が検出されたかを判定する（ステップＳ８０４）。

コントローラ１０は、判定の結果、生体反応が検出された場合には（ステップＳ８０４，Ｙｅｓ）、自機が着衣の収納部に存するという判定結果を導出する（ステップＳ８０５）。これとは反対に、コントローラ１０は、判定の結果、生体反応が検出されない場合には（ステップＳ８０４，Ｎｏ）、自機が着衣の収納部以外に存するという判定結果を導出する（ステップＳ８０６）。

続いて、コントローラ１０は、近接／生体反応検出ユニット１７の動作状態を近接検出モードに切り替えて（ステップＳ８０７）、図１０に示す処理を終了する。

上記ステップＳ８０２において、コントローラ１０は、判定の結果、近接が検出されない場合には（ステップＳ８０２，Ｎｏ）、図１０に示す処理を終了する。

上記ステップＳ８０１において、コントローラ１０は、判定の結果、スリープ状態ではない場合には（ステップＳ８０１，Ｎｏ）、図１０に示す処理を終了する。

実施形態２において、スマートフォン１は、近接／生体反応検出ユニット１７により、近接の検出及び生体反応の検出を実現する。このため、スマートフォン１は、上記処理を実現するためのコストを軽減できる。

実施形態１で説明した処理についても、近接／生体反応検出ユニット１７を搭載したスマートフォン１が、実施形態２と同様の処理を実行してもよい。すなわち、スマートフォン１が、近接／生体反応検出ユニット１７に近接の検出を実行させるか、又は生体反応の検出を実行させるかを切り替える処理を実行してもよい。

（実施形態３）
以下の実施形態３では、スマートフォン１が、自機が着衣に設けられた収納部に存すると判定した場合に、当該着衣が上半身の着衣であるか、又は下半身の着衣であるかを判定する処理を実行する場合について説明する。

図１１は、実施形態３に係るスマートフォンの機能構成を示すブロック図である。実施形態３に係るスマートフォン１の機能構成は、以下に説明する点が上述した実施形態とは異なる。

ジャイロスコープ１８は、スマートフォン１の角度及び角速度を検出する。角度及び角速度は、回転情報の一例である。

制御プログラム９Ａは、例えば、自機（スマートフォン１）が着衣に設けられる収納部に存すると判定すると、当該自機の回転情報に基づいて、当該着衣が利用者の上半身の着衣又は下半身の着衣のいずれに該当するかを判定するための機能を提供する。具体的には、制御プログラム９Ａは、利用者が自分の着衣の収納部に自機を収納した状態で動作中であるときに検出されるモーションパターンに基づいて、当該着衣が上半身の着衣又は下半身の着衣のいずれに該当するかを判定する。モーションパターンは、上半身の着衣の収納部に自機が収納された場合に検出されるパターンと、下半身の着衣に収納された場合に検出されるパターンとで相違し、それぞれ特有のパターンを有する。モーションパターンは、スマートフォン１を上半身の着衣の収納部、及び下半身の着衣の収納部に収納した状態で測定したものを予め準備して利用する。モーションパターンは、例えば、ジャイロスコープ１８により検出される角速度のデータに基づいて構成される。制御プログラム９Ａは、ジャイロスコープ１８により検出されるデータを、各モーションパターンとそれぞれ照らし合わせることにより、上半身の着衣又は下半身の着衣のいずれであるかを判定する。モーションパターンは、回転情報の一例である。

設定データ９Ｚは、上記モーションパターンのデータを含む。

コントローラ１０は、制御プログラム９Ａを実行することにより、例えば、自機が着衣に設けられる収納部に存すると判定すると、当該自機の回転情報に基づいて、当該着衣が利用者の上半身の着衣又は下半身の着衣のいずれに該当するかを判定する処理を実現する。

図１２は、実施形態３に係るスマートフォンによる処理の流れを示すフローチャートである。図１２に示す処理は、コントローラ１０が、ストレージ９に記憶されている制御プログラム９Ａなどを実行することにより実現される。

図１２に示すように、コントローラ１０は、自機がスリープ状態であるかを判定する（ステップＳ９０１）。

コントローラ１０は、判定の結果、スリープ状態である場合には（ステップＳ９０１，Ｙｅｓ）、近接が検出されたかを判定する（ステップＳ９０２）。

コントローラ１０は、判定の結果、近接が検出された場合には（ステップＳ９０２，Ｙｅｓ）、近接／生体反応検出ユニット１７の動作状態を生体検出モードに切り替える（ステップＳ９０３）。

続いて、コントローラ１０は、生体反応が検出されたかを判定する（ステップＳ９０４）。

コントローラ１０は、判定の結果、生体反応が検出された場合には（ステップＳ９０４，Ｙｅｓ）、自機が着衣の収納部に存するという判定結果を導出する（ステップＳ９０５）。

続いて、コントローラ１０は、回転情報に基づいて、着衣が上半身の着衣であるか、又は下半身の着衣であるかを判定する（ステップＳ９０６）。

続いて、コントローラ１０は、近接／生体反応検出ユニット１７の動作状態を近接検出モードに切り替えて（ステップＳ９０７）、図１２に示す処理を終了する。

上記ステップＳ９０４において、コントローラ１０は、判定の結果、生体反応が検出されない場合には（ステップＳ９０４，Ｎｏ）、自機が着衣の収納部以外に存するという判定結果を導出し（ステップＳ９０８）、上記ステップＳ９０７の処理手順に移る。

上記ステップＳ９０２において、コントローラ１０は、判定の結果、近接が検出されない場合には（ステップＳ９０２，Ｎｏ）、図１２に示す処理を終了する。

上記ステップＳ９０１において、コントローラ１０は、判定の結果、スリープ状態ではない場合には（ステップＳ９０１，Ｎｏ）、図１２に示す処理を終了する。

（実施形態４）
上記の実施形態において、スマートフォン１は、着衣が上半身の着衣であるか、又は下半身の着衣であるかに応じて、報知態様を変更してもよい。実施形態４に係るスマートフォン１の機能構成は、上記の実施形態３に係るスマートフォン１と基本的には同様の機能構成であるが、以下に説明する点が異なる。

制御プログラム９Ａは、自機が収納されている収納部が設けられている着衣が、上半身の着衣であると判定した場合と、着衣が下半身の着衣であると判定した場合とで、利用者に対する報知の態様を変更するための機能を提供する。制御プログラム９Ａは、例えば、上半身の着衣であると判定された状態にあるときに実行される振動による報知の出力強度を、下半身の着衣であると判定された状態にあるときに実行される振動による報知の出力強度よりも大きくするための機能を提供する。あるいは、制御プログラム９Ａは、例えば、上半身の着衣であると判定された状態にあるときに実行される振動による報知の出力時間を、下半身の着衣であると判定された状態にあるときに実行される振動による報知の出力時間よりも長くする。

コントローラ１０は、制御プログラム９Ａを実行することにより、自機が収納されている収納部が設けられている着衣が、上半身の着衣であると判定した場合と、着衣が下半身の着衣であると判定した場合とで、利用者に対する報知の態様を変更する処理を実現する。

図１３は、実施形態４に係るスマートフォンによる処理の流れを示すフローチャートである。図１３に示す処理は、コントローラ１０が、ストレージ９に記憶されている制御プログラム９Ａなどを実行することにより実現される。

図１３に示すように、コントローラ１０は、自機がスリープ状態であるかを判定する（ステップＳ１００１）。

コントローラ１０は、判定の結果、スリープ状態である場合には（ステップＳ１００１，Ｙｅｓ）、近接が検出されたかを判定する（ステップＳ１００２）。

コントローラ１０は、判定の結果、近接が検出された場合には（ステップＳ１００２，Ｙｅｓ）、近接／生体反応検出ユニット１７の動作状態を生体検出モードに切り替える（ステップＳ１００３）。

続いて、コントローラ１０は、生体反応が検出されたかを判定する（ステップＳ１００４）。

コントローラ１０は、判定の結果、生体反応が検出された場合には（ステップＳ１００４，Ｙｅｓ）、自機が着衣の収納部に存するという判定結果を導出する（ステップＳ１００５）。

続いて、コントローラ１０は、回転情報に基づいて、着衣が上半身の着衣であるか、又は下半身の着衣であるかを判定する（ステップＳ１００６）。

続いて、コントローラ１０は、ステップＳ１００６の判定結果、すなわち、上半身の着衣であるか、又は下半身の着衣であるかに応じて、報知の態様を変更する（ステップＳ１００７）。コントローラ１０は、例えば、振動により報知を行う設定がなされている場合、上半身の着衣であると判定された状態にあるときに実行される振動による報知の出力強度を、下半身の着衣であると判定された状態にあるときに実行される振動による報知の出力強度よりも大きくする。あるいは、コントローラ１０は、例えば、上半身の着衣であると判定された状態にあるときに実行される振動による報知の出力時間を、下半身の着衣であると判定された状態にあるときに実行される振動による報知の出力時間よりも長くする。

続いて、コントローラ１０は、近接／生体反応検出ユニット１７の動作状態を近接検出モードに切り替えて（ステップＳ１００８）、図１３に示す処理を終了する。

上記ステップＳ１００４において、コントローラ１０は、判定の結果、生体反応が検出されない場合には（ステップＳ１００４，Ｎｏ）、自機が着衣の収納部以外に存するという判定結果を導出し（ステップＳ１００９）、上記ステップＳ１００８の処理手順に移る。

上記ステップＳ１００２において、コントローラ１０は、判定の結果、近接が検出されない場合には（ステップＳ１００２，Ｎｏ）、図１３に示す処理を終了する。

上記ステップＳ１００１において、コントローラ１０は、判定の結果、スリープ状態ではない場合には（ステップＳ１００１，Ｎｏ）、図１３に示す処理を終了する。

（実施形態５）
上記の実施形態において、スマートフォン１は、自機（スマートフォン１）に作用する加速度の方向および重力加速度の方向に基づいて、利用者が立っている状態（立位）又は座っている状態（座位）のいずれの状態であるかを判定してもよい。実施形態５に係るスマートフォン１の機能構成は、上記の実施形態４に係るスマートフォン１と基本的には同様の機能構成であるが、以下に説明する点が異なる。

制御プログラム９Ａは、自機が収納されている収納部が設けられている着衣が下半身の着衣であると判定した後、回転情報に基づいて自機の回転を検出した場合には、当該回転の検出時に当該自機に作用する加速度の方向および重力加速度の方向に基づいて、利用者が立っている第１の状態又は利用者が座っている第２の状態のいずれの状態であるかを判定するための機能を提供する。具体的には、制御プログラム９Ａは、自機に作用する加速度の方向が重力加速度の方向と逆向きである場合には、利用者が立っている第１の状態であると判定する。これとは反対に、制御プログラム９Ａは、自機に作用する加速度の方向が重力加速度の方向と同じ向きである場合には、利用者が座っている第１の状態であると判定する。

コントローラ１０は、制御プログラム９Ａを実行することにより、自機が収納されている収納部が設けられている着衣が下半身の着衣であると判定した後、回転情報に基づいて自機の回転を検出した場合には、当該回転の検出時に当該自機に作用する加速度の方向および重力加速度の方向に基づいて、利用者が立っている第１の状態又は利用者が座っている第２の状態のいずれの状態であるかを判定する処理を実現する。利用者が自身の状態を、立位から座位に、又は、座位から立位に遷移させるためには、利用者の足を曲げる又は足を伸ばす動作（いわゆる、足の屈伸動作）を行う必要がある。このとき、大腿部は、股関節を起点として回転する。一般的な下半身の着衣は大腿部の近傍となる位置に収納部が配置されていることから、自機が下半身の着衣の収納部に収納されると、収納部によって自機は利用者の大腿部の近傍で固定される。したがって、利用者が立位又は座位のいずれの状態かに状態が遷移するとき、大腿部の回転に伴って自機も回転する。すなわち、スマートフォン１が、自機が収納されている収納部が設けられている着衣が下半身の着衣であると判定した後、当該自機の回転を検出したときは、利用者の状態が立位又は座位のいずれに遷移した可能性がある。また、自機が収納されている収納部が設けられている着衣が下半身の着衣であると判定した後、当該自機の回転を検出したときは、利用者の状態が立位又は座位のいずれに遷移した場合の他、利用者が歩いたり、走行したりしている場合もある。検出した当該自機の回転が、利用者の状態が立位又は座位のいずれに遷移したことによるものかを、より高精度に判定するためには、当該自機の回転を検出したときの自機に作用する重力方向に平行な加速度に基づいて判定すればよい。具体的には、当該回転を検出したときの自機に作用する重力方向に平行な加速度は、利用者の状態が立位又は座位のいずれに遷移するときの方が、利用者が歩いたり、走行したりするときに比べて大きいことを利用して、当該自機の回転がいずれのときに生じたものか判別するための判別条件を設ければよい。また、当該自機の回転を検出したときの自機に作用する加速度の方向および重力加速度の方向に基づいて、自機が重力加速度の方向に加速したのか、或いは、自機が重力加速度の方向の反対方向に加速したのかを判定することで、当該自機の回転が、利用者が立位から座位、又は、座位から立位のいずれの遷移によって検出されたものなのか判定できる。なお、自機が、収納部の設けられている着衣が下半身の着衣であると判定した後に、回転情報に基づいて検出する自機の回転とは、例えば、３軸角速度センサにより検出した値によって算出した自機の一軸方向の回転である。ここで、利用者が立位から座位、又は、座位から立位のいずれの遷移によって検出されたものであると判定する当該自機の回転の角度の範囲条件を、利用者が歩行したり、走行したりするときに検出される当該自機の回転の角度の範囲を排除したものに設定することで、利用者の現在の状態（立位又は座位）の判定精度を高めることができる。また、利用者の現在の状態（立位又は座位）の判定精度を高めるために、利用者が立っている状態又は利用者が座っている状態のいずれの状態であるか判定した後に、判定した状態の継続時間に応じて、利用者の現在の状態（立位又は座位）を決定してもよい。具体的には、利用者が歩いたり、走ったりしているときは、大腿部の回転が繰り返されるため、利用者が立っている状態又は利用者が座っている状態のいずれの状態とする判定が所定の時間継続するようであれば、その継続して判定する状態を利用者の現在の状態（立位又は座位）とすればよい。また、利用者の歩いている時又は走っている時に検出される加速度の検出パターンを予めスマートフォン１に記憶させておき、当該自機の回転を検出したときの自機に作用する加速度のデータと当該加速度の検出パターンとを照らし合わせて、当該自機の回転が、利用者が立っている状態又は利用者が座っている状態のいずれに遷移したときのものであるか否かを判定してもよい。

図１４−１及び図１４−２は、実施形態５に係るスマートフォンによる処理の流れを示すフローチャートである。図１４−１及び図１４−２に示す処理は、コントローラ１０が、ストレージ９に記憶されている制御プログラム９Ａなどを実行することにより実現される。

図１４−１及び図１４−２に示すように、コントローラ１０は、自機がスリープ状態であるかを判定する（ステップＳ１１０１）。

コントローラ１０は、判定の結果、スリープ状態である場合には（ステップＳ１１０１，Ｙｅｓ）、近接が検出されたかを判定する（ステップＳ１１０２）。

コントローラ１０は、判定の結果、近接が検出された場合には（ステップＳ１１０２，Ｙｅｓ）、近接／生体反応検出ユニット１７の動作状態を生体検出モードに切り替える（ステップＳ１１０３）。

続いて、コントローラ１０は、生体反応が検出されたかを判定する（ステップＳ１１０４）。

コントローラ１０は、判定の結果、生体反応が検出された場合には（ステップＳ１１０４，Ｙｅｓ）、自機が着衣の収納部に存するという判定結果を導出する（ステップＳ１１０５）。

続いて、コントローラ１０は、回転情報に基づいて、着衣が上半身の着衣であるか、又は下半身の着衣であるかを判定する（ステップＳ１１０６）。

続いて、コントローラ１０は、ステップＳ１１０６の判定結果、すなわち、上半身の着衣であるか、又は下半身の着衣であるかに応じて、報知の態様を変更する（ステップＳ１１０７）。

続いて、コントローラ１０は、ステップＳ１１０６の判定結果が「下半身の着衣である」という判定結果であったかを判定する（ステップＳ１１０８）。

続いて、コントローラ１０は、ステップＳ１１０６の判定により「下半身の着衣である」という判定結果が導出されていた場合には（ステップＳ１１０８，Ｙｅｓ）、回転情報に基づいて自機に回転が検出されたかを判定する（ステップＳ１１０９）。コントローラ１０は、判定の結果、自機に回転が検出されない場合には（ステップＳ１１０９，Ｎｏ）、ステップＳ１１０９の判定を繰り返す。

一方、コントローラ１０は、判定の結果、自機に回転が検出された場合には（ステップＳ１１０９，Ｙｅｓ）、当該回転の検出時に自機に作用する加速度の方向および重力加速度の方向に基づいて、利用者の現在の状態（立位又は座位）を判定する（ステップＳ１１１０）。

続いて、コントローラ１０は、近接／生体反応検出ユニット１７の動作状態を近接検出モードに切り替えて（ステップＳ１１１１）、図１４に示す処理を終了する。

上記ステップＳ１１０８において、コントローラ１０は、ステップＳ１１０６の判定により「下半身の着衣である」という判定結果が導出されていなかった場合には（ステップＳ１１０８，Ｎｏ）、上記ステップＳ１１１１の処理手順に移る。

上記ステップＳ１１０４において、コントローラ１０は、判定の結果、生体反応が検出されない場合には（ステップＳ１１０４，Ｎｏ）、自機が着衣の収納部以外に存するという判定結果を導出し（ステップＳ１１１２）、上記ステップＳ１１１１の処理手順に移る。

上記ステップＳ１１０２において、コントローラ１０は、判定の結果、近接が検出されない場合には（ステップＳ１１０２，Ｎｏ）、図１４に示す処理を終了する。

上記ステップＳ１１０１において、コントローラ１０は、判定の結果、スリープ状態ではない場合には（ステップＳ１１０１，Ｎｏ）、図１４に示す処理を終了する。

スマートフォン１は、図１４に示す処理により、利用者が座っている状態であると判定した場合には、その判定前の利用者の状態は立っている状態であったと判定することができる。反対に、スマートフォン１は、図１４に示す処理により、利用者が立っている状態であると判定した場合には、その判定前の利用者の状態は座っている状態であったと判定することができる。

（実施形態６）
上記の実施形態において、スマートフォン１は、利用者の状態に応じて、利用者の活動量を算出してもよい。実施形態６に係るスマートフォン１の機能構成は、上記の実施形態５に係るスマートフォン１と基本的には同様の機能構成であるが、以下に説明する点が異なる。

制御プログラム９Ａは、利用者が立っている第１の状態、又は利用者が座っている第２の状態のいずれの状態であるかの判定結果に基づいて、当該利用者の活動量を算出するための機能を提供する。制御プログラム９Ａは、例えば、利用者の状態に対応するＭＥＴｓ（Ｍｅｔａｂｏｌｉｃ ｅｑｕｉｖａｌｅｎｔｓ）を用いて、利用者の活動量を算出する。ＭＥＴｓは、運動によるエネルギーの消費量が安静時の何倍にあたるかを示す身体活動の単位である。制御プログラム９Ａは、利用者の状態（例えば、立位又は座位）に対応するＭＥＴｓの値と身体活動の継続時間との積（ＭＥＴｓ×時）で活動量を算出する。なお、制御プログラム９Ａは、利用者の活動量を示す値として、歩行距離など、利用者の活動量を直接的に表すものを算出してもよいし、消費カロリ及び消費カロリに対応する食物など、利用者の活動量を間接的に表すものを算出してもよい。

設定データ９Ｚは、利用者の状態に対応するＭＥＴｓのデータを含む。

コントローラ１０は、制御プログラム９Ａを実行することにより、利用者が立っている第１の状態、又は利用者が座っている第２の状態のいずれの状態であるかの判定結果に基づいて、当該利用者の活動量を算出する処理を実現する。

図１５−１及び図１５−２は、実施形態６に係るスマートフォンによる処理の流れを示すフローチャートである。図１５−１及び図１５−２に示す処理は、コントローラ１０が、ストレージ９に記憶されている制御プログラム９Ａなどを実行することにより実現される。

図１５−１及び図１５−２に示すように、コントローラ１０は、自機がスリープ状態であるかを判定する（ステップＳ１２０１）。

コントローラ１０は、判定の結果、スリープ状態である場合には（ステップＳ１２０１，Ｙｅｓ）、近接が検出されたかを判定する（ステップＳ１２０２）。

コントローラ１０は、判定の結果、近接が検出された場合には（ステップＳ１２０２，Ｙｅｓ）、近接／生体反応検出ユニット１７の動作状態を生体検出モードに切り替える（ステップＳ１２０３）。

続いて、コントローラ１０は、生体反応が検出されたかを判定する（ステップＳ１２０４）。

コントローラ１０は、判定の結果、生体反応が検出された場合には（ステップＳ１２０４，Ｙｅｓ）、自機が着衣の収納部に存するという判定結果を導出する（ステップＳ１２０５）。

続いて、コントローラ１０は、回転情報に基づいて、着衣が上半身の着衣であるか、又は下半身の着衣であるかを判定する（ステップＳ１２０６）。

続いて、コントローラ１０は、ステップＳ１２０６の判定結果、すなわち、上半身の着衣であるか、又は下半身の着衣であるかに応じて、報知の態様を変更する（ステップＳ１２０７）。

続いて、コントローラ１０は、ステップＳ１２０６の判定結果が「下半身の着衣である」という判定結果であったかを判定する（ステップＳ１２０８）。

コントローラ１０は、ステップＳ１２０６の判定により「下半身の着衣である」という判定結果が導出されていた場合には（ステップＳ１２０８，Ｙｅｓ）、回転情報に基づいて自機に回転が検出されたかを判定する（ステップＳ１２０９）。コントローラ１０は、判定の結果、自機に回転が検出されない場合には（ステップＳ１２０９，Ｎｏ）、ステップＳ１２０９の判定を繰り返す。

一方、コントローラ１０は、判定の結果、自機に回転が検出された場合には（ステップＳ１２０９，Ｙｅｓ）、当該回転の検出時に自機に作用する加速度の方向および重力加速度の方向に基づいて、利用者の現在の状態（立位又は座位）を判定する（ステップＳ１２１０）。

続いて、コントローラ１０は、ステップＳ１２１０の判定結果に基づいて、利用者の活動量を算出する（ステップＳ１２１１）。

続いて、コントローラ１０は、活動量の算出を終了するかを判定する（ステップＳ１２１２）。コントローラ１０は、例えば、スリープ状態が解除された場合、あるいは着信などのイベントが発生した場合には、活動量の算出を終了してもよい。

コントローラ１０は、判定の結果、活動量の算出を終了しない場合には（ステップＳ１２１２，Ｎｏ）、上記ステップＳ１２０９の処理手順に戻る。すなわち、スマートフォン１は、活動量の算出を継続する。

一方、コントローラ１０は、判定の結果、活動量の算出を終了する場合には（ステップＳ１２１２，Ｙｅｓ）、近接／生体反応検出ユニット１７の動作状態を近接検出モードに切り替えて（ステップＳ１２１３）、図１５に示す処理を終了する。

上記ステップＳ１２０８において、コントローラ１０は、ステップＳ１２０６の判定により「下半身の着衣である」という判定結果が導出されていなかった場合には（ステップＳ１２０８，Ｎｏ）、上記ステップＳ１２１３の処理手順に移る。

上記ステップＳ１２０４において、コントローラ１０は、判定の結果、生体反応が検出されない場合には（ステップＳ１２０４，Ｎｏ）、自機が着衣の収納部以外に存するという判定結果を導出し（ステップＳ１２１４）、上記ステップＳ１２１３の処理手順に移る。

上記ステップＳ１２０２において、コントローラ１０は、判定の結果、近接が検出されない場合には（ステップＳ１１０２，Ｎｏ）、図１５に示す処理を終了する。

上記ステップＳ１２０１において、コントローラ１０は、判定の結果、スリープ状態ではない場合には（ステップＳ１２０１，Ｎｏ）、図１５に示す処理を終了する。

（実施形態７）
上記の実施形態において、スマートフォン１は、利用者の状態に応じて、報知すべき情報がある場合には再報知を実行してもよい。実施形態７に係るスマートフォン１の機能構成は、上記の実施形態５に係るスマートフォン１と基本的には同様の機能構成であるが、以下に説明する点が異なる。

制御プログラム９Ａは、利用者が立っている第１の状態又は利用者が座っている第２の状態のいずれの状態であるかを判定した結果、利用者が第２の状態である場合には、利用者に報知すべき情報があることを条件として、利用者に対して当該情報を再度報知するための機能を提供する。報知すべき情報には、不在着信、未読の受信メール、予定の通知などが含まれる。

コントローラ１０は、制御プログラム９Ａを実行することにより、利用者が立っている第１の状態又は利用者が座っている第２の状態のいずれの状態であるかを判定した結果、利用者が第２の状態である場合には、利用者に報知すべき情報があることを条件として、利用者に対して当該情報を再度報知する処理を実現する。

図１６−１及び図１６−２は、実施形態７に係るスマートフォンによる処理の流れを示すフローチャートである。図１６−１及び図１６−２に示す処理は、コントローラ１０が、ストレージ９に記憶されている制御プログラム９Ａなどを実行することにより実現される。

図１６−１及び図１６−２に示すように、コントローラ１０は、自機がスリープ状態であるかを判定する（ステップＳ１３０１）。

コントローラ１０は、判定の結果、スリープ状態である場合には（ステップＳ１３０１，Ｙｅｓ）、近接が検出されたかを判定する（ステップＳ１３０２）。

コントローラ１０は、判定の結果、近接が検出された場合には（ステップＳ１３０２，Ｙｅｓ）、近接／生体反応検出ユニット１７の動作状態を生体検出モードに切り替える（ステップＳ１３０３）。

続いて、コントローラ１０は、生体反応が検出されたかを判定する（ステップＳ１３０４）。

コントローラ１０は、判定の結果、生体反応が検出された場合には（ステップＳ１３０４，Ｙｅｓ）、自機が着衣の収納部に存するという判定結果を導出する（ステップＳ１３０５）。

続いて、コントローラ１０は、回転情報に基づいて、着衣が上半身の着衣であるか、又は下半身の着衣であるかを判定する（ステップＳ１３０６）。

続いて、コントローラ１０は、ステップＳ１３０６の判定結果、すなわち、上半身の着衣であるか、又は下半身の着衣であるかに応じて、報知の態様を変更する（ステップＳ１３０７）。

続いて、コントローラ１０は、ステップＳ１３０６の判定結果が「下半身の着衣である」という判定結果であったかを判定する（ステップＳ１３０８）。

コントローラ１０は、ステップＳ１３０６の判定により「下半身の着衣である」という判定結果が導出されていた場合には（ステップＳ１３０８，Ｙｅｓ）、回転情報に基づいて自機に回転が検出されたかを判定する（ステップＳ１３０９）。コントローラ１０は、判定の結果、自機に回転が検出されない場合には（ステップＳ１３０９，Ｎｏ）、ステップＳ１３０９の判定を繰り返す。

一方、コントローラ１０は、判定の結果、自機に回転が検出された場合には（ステップＳ１３０９，Ｙｅｓ）、当該回転の検出時に自機に作用する加速度の方向および重力加速度の方向に基づいて、利用者の現在の状態（立位又は座位）を判定する（ステップＳ１３１０）。

続いて、コントローラ１０は、ステップＳ１３１０の判定結果が「座った状態（座位）である」という判定結果であったかを判定する（ステップＳ１３１１）。

コントローラ１０は、ステップＳ１３１０の判定により「座った状態（座位）である」という判定結果が導出されていた場合には（ステップＳ１３１１，Ｙｅｓ）、利用者に報知すべき情報があることを条件として、当該情報を再報知する（ステップＳ１３１２）。

続いて、コントローラ１０は、近接／生体反応検出ユニット１７の動作状態を近接検出モードに切り替えて（ステップＳ１３１３）、図１６に示す処理を終了する。

上記ステップＳ１３１１において、コントローラ１０は、ステップＳ１３１０の判定により「座った状態（座位）である」という判定結果が導出されていなかった場合には（ステップＳ１３１１，Ｎｏ）、上記ステップＳ１３１３の処理手順に移る。

上記ステップＳ１３０８において、コントローラ１０は、「下半身の着衣である」という判定結果が導出されていなかった場合には（ステップＳ１３０８，Ｎｏ）、上記ステップＳ１３１３の処理手順に移る。

上記ステップＳ１３０４において、コントローラ１０は、判定の結果、生体反応が検出されない場合には（ステップＳ１３０４，Ｎｏ）、自機が着衣の収納部以外に存するという判定結果を導出し（ステップＳ１３１４）、上記ステップＳ１３１３の処理手順に移る。

上記ステップＳ１３０２において、コントローラ１０は、判定の結果、近接が検出されない場合には（ステップＳ１３０２，Ｎｏ）、図１６に示す処理を終了する。

上記ステップＳ１３０１において、コントローラ１０は、判定の結果、スリープ状態ではない場合には（ステップＳ１３０１，Ｎｏ）、図１６に示す処理を終了する。

（実施形態８）
上記の実施形態において、スマートフォン１は、利用者が屈伸運動を検出し、屈伸運動による利用者の活動量を算出中の活動量に加算してもよい。すなわち、実施形態８に係るスマートフォン１の機能構成は、上記の実施形態３に係るスマートフォン１と基本的には同様の機能構成であるが、以下に説明する点が異なる。

制御プログラム９Ａは、回転情報に基づいて検出される自機（スマートフォン１）の回転に基づいて、利用者が屈伸運動を行ったか否かを判定するための機能を提供する。制御プログラム９Ａは、屈伸運動に対応する所定の活動量を、算出中の活動量に加算するための機能を提供する。算出中の活動量とは、例えば、上記の実施形態６（例えば、図１５−２参照）において説明したように、利用者の状態（立位又は座位）に応じて算出される活動量に該当する。制御プログラム９Ａは、屈伸運動が検出された時点で算出済みの活動量に対して、屈伸運動に対応する所定の活動量を加算する。屈伸運動には、立った状態から座る動作、座った状態から立つ動作、階段などの昇降施設の上り下り、利用者の脚部を曲げ伸ばしする反復運動などが含まれる。

設定データ９Ｚは、屈伸運動に対応するＭＥＴｓの加算データを含む。

コントローラ１０は、制御プログラム９Ａを実行することにより、利用者の着衣が下半身の着衣であると判定した後、回転情報に基づいて検出される自機（スマートフォン１）の回転に基づいて、利用者が屈伸運動を行ったかを判定する処理を実現する。

図１７−１及び図１７−２は、実施形態８に係るスマートフォンによる処理の流れを示すフローチャートである。図１７−１及び図１７−２に示す処理は、コントローラ１０が、ストレージ９に記憶されている制御プログラム９Ａなどを実行することにより実現される。なお、以下に説明する実施形態８による処理は、この処理と並行して、利用者の状態に応じた活動量の算出する処理（例えば、図１５−２参照）が実行されていることを前提とする。

図１７−１及び図１７−２に示すように、コントローラ１０は、自機がスリープ状態であるかを判定する（ステップＳ１４０１）。

コントローラ１０は、判定の結果、スリープ状態である場合には（ステップＳ１４０１，Ｙｅｓ）、近接が検出されたかを判定する（ステップＳ１４０２）。

コントローラ１０は、判定の結果、近接が検出された場合には（ステップＳ１４０２，Ｙｅｓ）、近接／生体反応検出ユニット１７の動作状態を生体検出モードに切り替える（ステップＳ１４０３）。

続いて、コントローラ１０は、生体反応が検出されたかを判定する（ステップＳ１４０４）。

コントローラ１０は、判定の結果、生体反応が検出された場合には（ステップＳ１４０４，Ｙｅｓ）、自機が着衣の収納部に存するという判定結果を導出する（ステップＳ１４０５）。

続いて、コントローラ１０は、回転情報に基づいて、着衣が上半身の着衣であるか、又は下半身の着衣であるかを判定する（ステップＳ１４０６）。

続いて、コントローラ１０は、ステップＳ１４０６の判定結果、すなわち、上半身の着衣であるか、又は下半身の着衣であるかに応じて、報知の態様を変更する（ステップＳ１４０７）。

続いて、コントローラ１０は、回転情報に基づいて、自機に回転が検出されたかを判定する（ステップＳ１４０８）。コントローラ１０は、判定の結果、自機に回転が検出されない場合には（ステップＳ１４０８，Ｎｏ）、ステップＳ１４０８の判定を繰り返す。

コントローラ１０は、判定の結果、自機に回転が検出された場合には（ステップＳ１４０８，Ｙｅｓ）、利用者が屈伸運動を行ったものと判定する。

続いて、コントローラ１０は、屈伸運動に対応する所定の活動量を算出中の活動量に加算する（ステップＳ１４０９）。これにより、コントローラ１０は、例えば、利用者の状態に応じて算出される活動量に、利用者の屈伸運動が検出される都度、屈伸運動による活動量を加算できる。

続いて、コントローラ１０は、活動量の算出を終了するかを判定する（ステップＳ１４１０）。コントローラ１０は、例えば、スリープ状態が解除された場合、あるいは着信などのイベントが発生した場合には、活動量の算出を終了してもよい。

コントローラ１０は、判定の結果、活動量の算出を終了しない場合には（ステップＳ１４１０，Ｎｏ）、上記ステップＳ１４０８の処理手順に戻る。すなわち、スマートフォン１は、屈伸運度の検出及び屈伸運動に対応する所定の活動量の加算を継続する。

一方、コントローラ１０は、判定の結果、活動量の算出を終了する場合には（ステップＳ１４１０，Ｙｅｓ）、近接／生体反応検出ユニット１７の動作状態を近接検出モードに切り替えて（ステップＳ１４１１）、図１７に示す処理を終了する。

上記ステップＳ１４０４において、コントローラ１０は、判定の結果、生体反応が検出されない場合には（ステップＳ１４０４，Ｎｏ）、自機が着衣の収納部以外に存するという判定結果を導出し（ステップＳ１４１２）、上記ステップＳ１４１１の処理手順に移る。

上記ステップＳ１４０２において、コントローラ１０は、判定の結果、近接が検出されない場合には（ステップＳ１４０２，Ｎｏ）、図１７に示す処理を終了する。

上記ステップＳ１４０１において、コントローラ１０は、判定の結果、スリープ状態ではない場合には（ステップＳ１４０１，Ｎｏ）、図１７に示す処理を終了する。

（実施形態９）
上記の実施形態において、スマートフォン１は、自機が収納されている収納部が設けられている着衣が、下半身の着衣であると判定した場合には、近距離無線による通信機能を停止するようにしてもよい。実施形態９に係るスマートフォン１の機能構成は、上記の各実施形態に係るスマートフォン１と基本的には同様の機能構成であるが、以下に説明する点が異なる。

制御プログラム９Ａは、自機（スマートフォン１）が収納されている収納部が設けられている着衣が、下半身の着衣であると判定した場合には、近距離無線による通信機能を停止するための機能を提供する。

コントローラ１０は、制御プログラム９Ａを実行することにより、自機（スマートフォン１）が収納されている収納部が設けられている着衣が、下半身の着衣であると判定した場合には、近距離無線による通信機能を停止する処理を実現する。

図１８は、実施形態９に係るスマートフォンによる処理の流れを示すフローチャートである。図１８に示す処理は、コントローラ１０が、ストレージ９に記憶されている制御プログラム９Ａなどを実行することにより実現される。

図１８に示すように、コントローラ１０は、自機がスリープ状態であるかを判定する（ステップＳ１５０１）。

コントローラ１０は、判定の結果、スリープ状態である場合には（ステップＳ１５０１，Ｙｅｓ）、近接が検出されたかを判定する（ステップＳ１５０２）。

コントローラ１０は、判定の結果、近接が検出された場合には（ステップＳ１５０２，Ｙｅｓ）、近接／生体反応検出ユニット１７の動作状態を生体検出モードに切り替える（ステップＳ１５０３）。

続いて、コントローラ１０は、生体反応が検出されたかを判定する（ステップＳ１５０４）。

コントローラ１０は、判定の結果、生体反応が検出された場合には（ステップＳ１５０４，Ｙｅｓ）、自機が着衣の収納部に存するという判定結果を導出する（ステップＳ１５０５）。

続いて、コントローラ１０は、回転情報に基づいて、着衣が上半身の着衣であるか、又は下半身の着衣であるかを判定する（ステップＳ１５０６）。

続いて、コントローラ１０は、ステップＳ１５０６の判定結果、すなわち、上半身の着衣であるか、又は下半身の着衣であるかに応じて、報知の態様を変更する（ステップＳ１５０７）。

続いて、コントローラ１０は、ステップＳ１５０６の判定結果が「下半身の着衣である」という判定結果であったかを判定する（ステップＳ１５０８）。

続いて、コントローラ１０は、ステップＳ１５０６の判定により「下半身の着衣である」という判定結果が導出されていた場合には（ステップＳ１５０８，Ｙｅｓ）、近距離無線による通信機能を停止する（ステップＳ１５０９）。

続いて、コントローラ１０は、近接／生体反応検出ユニット１７の動作状態を近接検出モードに切り替えて（ステップＳ１５１０）、図１８に示す処理を終了する。

上記ステップＳ１５０８において、コントローラ１０は、ステップＳ１５０６の判定により「下半身の着衣である」という判定結果が導出されていなかった場合には（ステップＳ１５０８，Ｎｏ）、上記ステップＳ１５１０の処理手順に移る。

上記ステップＳ１５０４において、コントローラ１０は、判定の結果、生体反応が検出されない場合には（ステップＳ１５０４，Ｎｏ）、自機が着衣の収納部以外に存するという判定結果を導出し（ステップＳ１５１１）、上記ステップＳ１５１０の処理手順に移る。

上記ステップＳ１５０２において、コントローラ１０は、判定の結果、近接が検出されない場合には（ステップＳ１５０２，Ｎｏ）、図１８に示す処理を終了する。

上記ステップＳ１５０１において、コントローラ１０は、判定の結果、スリープ状態ではない場合には（ステップＳ１５０１，Ｎｏ）、図１８に示す処理を終了する。

上記の実施形態では、添付の請求項に係る装置の例として、スマートフォン１について説明したが、添付の請求項に係る装置は、スマートフォン１に限定されない。添付の請求項に係る装置は、着衣の収納部に収められる電子機器であれば、スマートフォン以外の装置であってもよい。

添付の請求項に係る技術を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施形態に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記の実施形態に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成により具現化されるべきである。

１ スマートフォン
２ タッチスクリーンディスプレイ
２Ａ ディスプレイ
２Ｂ タッチスクリーン
３ ボタン
４ 照度センサ
５ 近接センサ
６ 通信ユニット
７ レシーバ
８ マイク
９ ストレージ
９Ａ 制御プログラム
９Ｂ 電話アプリケーション
９Ｃ メールアプリケーション
９Ｄ スケジュールアプリケーション
９Ｚ 設定データ
１０ コントローラ
１１ スピーカ
１２ カメラ
１３ カメラ
１４ コネクタ
１５ 加速度センサ
１６ 生体反応検出センサ
１７ 近接／生体反応検出ユニット
１８ ジャイロスコープ

Claims (23)

1. 自機への近接を検出する第１のセンサと、
   生体反応を検出する第２のセンサと、
   前記第１のセンサにて自機への近接が検出されたときに、前記第２のセンサにて生体反応が検出されると、自機が着衣に設けられる収納部に存すると判定する制御部を備え、
   前記制御部は、自機が着衣に設けられる収納部に存すると判定すると、当該自機の回転情報に基づいて、前記着衣が利用者の上半身の着衣又は下半身の着衣のいずれに該当するかを判定する携帯電子機器。
2. 前記制御部は、前記第１のセンサにて自機への近接が検出されたときに、前記第２のセンサにて生体反応が検出されない場合、自機が前記収納部以外に存すると判定する請求項１に記載の携帯電子機器。
3. 前記制御部は、自機が前記収納部に存すると判定した後、前記第１のセンサにて自機への近接が継続して検出されていることを条件として、自機が前記収納部に存すると判定する請求項１又は２に記載の携帯電子機器。
4. 前記制御部は、自機が前記収納部に存すると判定した後、前記第２のセンサにて生体反応が継続して検出されていることを条件として、自機が前記収納部に存すると判定する請求項１又は２に記載の携帯電子機器。
5. 前記制御部は、自機がスリープ状態である場合に、自機が前記収納部に存するかの判定を実行する請求項１〜４のいずれか一つに記載の携帯電子機器。
6. 前記制御部は、自機がアクティブ状態からスリープ状態へ遷移したことを条件として、自機が前記収納部に存するかの判定を実行する請求項１〜５のいずれか一つに記載の携帯電子機器。
7. 前記制御部は、自機がスリープ状態からアクティブ状態に遷移したことを条件として、自機が前記収納部に存するかの判定を実行する請求項１〜６のいずれか一つに記載の携帯電子機器。
8. 自機の移動状態の変化を検出する第３のセンサをさらに有し、
   前記制御部は、前記第３のセンサにて自機の移動状態の変化が検出されたことを条件として、自機が前記収納部に存するかの判定を実行する請求項１〜７のいずれか一つに記載の携帯電子機器。
9. 前記制御部は、イベントの発生を条件として、自機が前記収納部に存するかの判定を実行する請求項１〜８のいずれか一つに記載の携帯電子機器。
10. 自機への近接、及び当該自機への近接の検出を契機として生体反応の検出、を行うセンサと、
    前記センサにて生体反応が検出されると、自機が着衣に設けられる収納部に存すると判定する制御部と
    を備える携帯電子機器。
11. 前記制御部は、自機が前記収納部に存すると判定した後に取得される前記回転情報に基づいて、前記着衣が利用者の上半身の着衣又は下半身の着衣のいずれに該当するかを判定する請求項１に記載の携帯電子機器。
12. 前記制御部は、判定の結果、前記着衣が前記上半身の着衣であると判定した場合と、前記着衣が前記下半身の着衣であると判定した場合とで、前記利用者に対する報知の態様を変更する請求項１１に記載の携帯電子機器。
13. 前記制御部は、前記着衣が前記上半身の着衣であると判定された状態にあるときに実行される振動による報知の出力強度を、前記着衣が前記下半身の着衣であると判定された状態にあるときに実行される振動による報知の出力強度よりも大きくする請求項１２に記載の携帯電子機器。
14. 前記制御部は、前記着衣が前記上半身の着衣であると判定された状態にあるときに実行される振動による報知の出力時間を、前記着衣が前記下半身の着衣であると判定された状態にあるときに実行される振動による報知の出力時間よりも長くする請求項１２に記載の携帯電子機器。
15. 前記制御部は、前記着衣が前記下半身の着衣であると判定した後、前記回転情報に基づいて前記自機の回転を検出した場合には、当該回転の検出時に当該自機に作用する加速度の方向および重力加速度の方向に基づいて、前記利用者が立っている第１の状態又は前記利用者が座っている第２の状態のいずれの状態であるかを判定する請求項１１〜１４のいずれか一つに記載の携帯電子機器。
16. 前記制御部は、
    判定の結果、前記利用者が前記第１の状態である場合には、当該確定直前の前記利用者の状態を前記第２の状態であるとする判定結果を導出し、
    判定の結果、前記利用者が前記第２の状態である場合には、当該確定直前の前記利用者の状態を前記第１の状態であるとする判定結果を導出する請求項１５に記載の携帯電子機器。
17. 前記制御部は、前記利用者が前記第１の状態又は第２の状態のいずれの状態であるかの判定結果に基づいて、当該利用者の活動量を算出する請求項１５に記載の携帯電子機器。
18. 前記制御部は、判定の結果、前記利用者が第２の状態である場合には、前記利用者に報知すべき情報があることを条件として、前記利用者に対して当該情報を再度報知する請求項１５又は１７に記載の携帯電子機器。
19. 前記制御部は、前記着衣が前記下半身の着衣であると判定した後、前記回転情報に基づいて、前記利用者の屈伸運動を検出する請求項１１〜１４のいずれか一つに記載の携帯電子機器。
20. 前記制御部は、前記屈伸運動による活動量を算出する請求項１９に記載の携帯電子機器。
21. 前記制御部は、判定の結果、前記着衣が前記下半身の着衣である場合には、近距離無線通信による通信を停止する請求項１１〜２０のいずれか一つに記載の携帯電子機器。
22. 前記制御部は、前記センサにて自機への近接が検出された場合、当該センサを前記生体反応を検出するモードに切り替える請求項１０に記載の携帯電子機器。
23. センサを有する携帯電子機器に実行させる制御方法であって、
    自機への近接を検出するステップと、
    自機への近接を検出すると、生体反応を検出するステップと、
    前記生体反応が検出されると、自機が着衣に設けられる収納部に存すると判定するステップと、
    自機が着衣に設けられる収納部に存すると判定すると、当該自機の回転情報に基づいて、前記着衣が利用者の上半身の着衣又は下半身の着衣のいずれに該当するかを判定するステップと
    を含む制御方法。

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