JP2016047224A - たわし - Google Patents

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Takahiro Hasegawa
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Abstract

【課題】複数の毛を保持する線状芯部材の両端部を非連結状態としたたわしにおいて、洗浄に供される部分の太さをなるべく均一としつつ、簡易な構成で、線状芯部材の端部による洗浄対象物の傷付を抑制することを目的とする。【解決手段】たわし10は、複数の毛12と、線状芯部材20とを備える。線状芯部材20は、複数の毛12を挟込む一対の線状部分を含み、その両端部が非連結状態とされている。一対の線状部分の両端部のうちの少なくとも一方が、複数の毛12を挟込む部分の終端部又はその終端部よりも外側位置で折返すように曲げられた端部曲げ部27、28を含む。【選択図】図10

Description

この発明は、洗浄のために用いられるたわしに関する。
特許文献1〜4は、多数の繊維を束ねた状態で保持する芯線の両端が自由端とされたたわしを開示している。
特に、特許文献1では、芯線の両端の端止部は、曲げ返されており、さらに、折り返し部の先端部分は丸められている。
特開平10−234636号公報 実開昭61−151655号公報 実開平04−108060号公報 実開昭50−127963号公報
ところで、たわしでは、多数の繊維が一対の線材間に挟まれた状態で保持されている。また、一対の線材の端部は、捻られており、これにより、一対の線材間からの繊維の脱落が抑制されている。
しかしながら、芯線の両端が自由端とされたたわしにおいて、一対の線材の端部が捻られたままの状態であると、線材の端部が外方に露出してしまう。すると、線材の端部が洗浄対象物を傷つけてしまう恐れがある。
特許文献1では、折り返し部の先端部分が丸められているが、そうすると、折返し部の先端部で、繊維束が太くなってしまう。繊維束が部分的に太くなってしまうと、たわしの側方部分を使って広範な部分を洗浄することが困難となってしまう。
また、特許文献2及び3では、芯材の先端部を止め具又は突部に埋設しているが、この場合、芯材の先端部を覆う別部材が必要となってしまう。
そこで、本発明は、複数の毛を保持する線状芯部材の両端部を非連結状態としたたわしにおいて、洗浄に供される部分の太さをなるべく均一としつつ、簡易な構成で、線状芯部材の端部による洗浄対象物の傷付を抑制することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るたわしは、複数の毛と、前記複数の毛を挟込む一対の線状部分を含み、両端部が非連結状態とされた線状芯部材と、を備え、前記線状芯部材の両端部のうちの少なくとも一方が、前記複数の毛を挟込む部分の終端部又はその終端部よりも外方側の位置で折返すように曲げられた端部曲げ部を含む。
第2の態様は、第1の態様に係るたわしであって、前記線状芯部材の両端部のうちの少なくとも一方において、前記一対の線状部分のうちの一方の端部が他方の端部よりも長く延出しており、前記端部曲げ部は、前記一方の線状部分の端部が、前記他方の線状部分の端部に被さるように曲げられることにより形成されているものである。
第3の態様は、第2の態様に係るたわしであって、前記端部曲げ部の手前において、前記一対の線状部分の一方の端部と前記一対の線状部分の他方の端部との間に前記複数の毛が挟込まれているものである。
第4の態様は、第1の態様に係るたわしであって、前記端部曲げ部は、前記一対の線状部分を、前記複数の毛を挟込む部分とその端部外方側の毛を挟込まない部分との境界で折返すように曲げることにより形成されているものである。
第5の態様は、第4の態様に係るたわしであって、前記端部曲げ部の先端部において、前記一対の線状部分のうちの一方の端部が他方の端部よりも長く延出しており、前記一方の線状部分の端部が、前記他方の線状部分の端部に被さるように曲げられているものである。
第6の態様は、第1〜第5のいずれかの1つの態様に係るたわしであって、前記たわしは、弧状に湾曲する湾曲部と、この湾曲部の両端部から延出する一対の延出部とを含み、前記端部曲げ部は、前記一対の延出部間側に曲げられているものである。
第7の態様は、第1〜第6のいずれか1つの態様に係るたわしであって、前記線状芯部材は、初期形状を記憶した形状記憶合金によって形成されているものである。
第1の態様に係るたわしによると、線状芯部材両端部が非連結状態とされている。また、前記線状芯部材の両端部のうちの少なくとも一方が、前記複数の毛を挟込む部分の終端部又はその終端部よりも外方側の位置で折返すように曲げられた端部曲げ部を含む。このため、洗浄に供される部分の太さをなるべく均一としつつ、簡易な構成で、線状芯部材の端部による洗浄対象物の傷付を抑制することができる。
第2の態様によると、一方の線状部分の端部を、前記他方の線状部分の端部に被さるように曲げることで、端部曲げ部を形成しているため、洗浄に供される部分の太さをより確実に均一に保ちつつ、容易な曲げ作業によって、端部曲げ部を形作ることができる。
第3の態様によると、端部曲げ部の近くで毛を挟込むことができ、端部曲げ部が露出し難くなる。
第4の態様によると、線状芯部材が複数の毛からより突出し難くなる。
第5の態様によると、端部曲げ部の先端部において、線状部分の切断端部が露出し難くなる。
第6の態様によると、一対の延出部の外側で、線状芯部材の硬い部分が突出することが、より確実に抑制される。
第7の態様によると、洗浄対象物の形状等にあわせて線状芯部材を変形させることで、洗浄対象物を容易に洗浄することができ、また、初期形状にも容易に復元できる。
実施形態に係るたわしを示す概略平面図である。 たわしの製造工程を示す説明図である。 たわしの製造工程を示す説明図である。 たわしの製造工程を示す説明図である。 一方の端部曲げ部の加工工程を示す説明図である。 一方の端部曲げ部を示す説明図である。 他方の端部曲げ部の加工工程を示す説明図である。 他方の端部曲げ部を示す説明図である。 変形例に係る端部曲げ部の加工工程を示す説明図である。 変形例に係る端部曲げ部を示す説明図である。 他の変形例に係るたわしを示す説明図である。 さらに他の変形例に係るたわしの製造工程を示す説明図である。 同上の変形例に係るたわしの製造工程を示す説明図である。 同上の変形例に係るたわしを示す説明図である。 同上の変形例に係るたわしを示す説明図である。 さらに他の変形例に係るたわしを示す説明図である。 他の参考形態に係るたわしを説明するための図である。 他の参考形態に係るたわしを説明するための図である。 他の参考形態に係るたわしを説明するための図である。 他の参考形態に係るたわしを説明するための図である。
以下、実施形態に係るたわしについて説明する。図1はたわし10を示す概略平面図である。
たわし10は、複数の毛12と、線状芯部材20とを備える。
毛12としては、シュロの毛、椰子の毛、樹脂製の細長い毛等が用いられる。毛12は、シュロの毛、椰子の毛等の植物性の毛であることが好ましい。植物性の毛は、熱に比較的強いからである。複数の毛12のそれぞれの延在方向中間部は、線状芯部材20によって挟込まれて保持されている。複数の毛12の両端部は、線状芯部材20を中心としてその周囲に延出している。そして、本たわし10を洗浄対象物に押付けることで、複数の毛が洗浄対象物に押付けられ、もって、洗浄対象物の表面を擦り洗いできるようになっている。
線状芯部材20は、線状形状に形成され、弧状に湾曲する湾曲部22と、その湾曲部22の両端部から延出する一対の延出部24とを備える形状に曲げられた構成とされている。
また、線状芯部材20は、一対の線状部分30を含む(図2〜図8参照)。線状芯部材20は、一対の線状部分30の間に複数の毛12を挟み込んで保持している。この構成については、後で詳述する。なお、図1では、線状芯部材20は、単純化して1本の太線として描かれている。
湾曲部22は、弧状に湾曲する線状形状に形成されている。湾曲部22は、半円弧状であってもよいし、それよりも大きい中心角の弧又は小さい中心角の弧を描く形状であってもよい。また、湾曲部22の全体において均一な曲率半径である必要はない。
湾曲部22の両端部から一対の延出部24が延出している。延出部24のうち後述する端部曲げ部27、28を除く延出本体部分24aは、直線状又は緩やかな弧を描く線状形状に形成されている。延出本体部分24aが緩やかな弧を描く場合であっても、その外側端部が湾曲部22側の端部を向かない程度の湾曲度合に設定されている。延出本体部分24aは、湾曲部22よりも緩やかで、かつ、外方に凸となる弧を描く線状形状に形成されている。ここでは、一対の延出本体部分24aは、湾曲部22の両端部から同方向に向けて、互いに間隔をあけて並行状に延出している。一対の延出本体部分は、直線状に延びる形状であってもよいし、内方に凸となる弧状を描く線状形状に形成されていてもよいし、また、内方に凸となる弧状を描く部分と外方に凸となる弧状を描く部分とが複合的に組合わされた形状であってもよい。
一対の延出部24の先端部は、非連結状態とされている。つまり、線状芯部材20の両端部は非連結状態とされている。ここでは、一対の延出部24の先端部間には隙間が設けられている。もっとも、一対の延出部の先端部が非連結状態である場合には、一対の延出部の先端部が接触しており、人手によって一対の延出部の先端部を容易に離すことができる場合を含む。
本線状芯部材20は、弾性変形可能であり、かつ、弾性変形可能な範囲を超えると塑性変形可能な線状の部材によって形成されていることが好ましい。かかる線状の部材は、ステンレス、鉄等の針金によって構成することができる。通常、線状芯部材20を構成する針金の材質、太さ等を調整することで、弾性変形可能な範囲を調整することができる。
一対の延出部24のうちの少なくとも一方は、端部曲げ部27、28を含む。ここでは、一対の延出部24の一方が端部曲げ部27を含み、他方の延出部24が端部曲げ部28を含んでいる。
端部曲げ部27、28は、一対の延出部24のうち複数の毛12を挟込む延出本体部分24aの終端部又はその終端部よりも外方側の位置で、その延出部24の基端側(湾曲部22側)に向うようにU字状に曲げられることによって形成されている。このため、一対の延出部24の最先端部が延出部24の基端側を向いており、一対の延出部24の端部外方に向かないようになっており、端部曲げ部27、28のうち半円弧状を描く部分が一対の延出部24の端部外方を向いている。
なお、ここでは、延出部24において端部曲げ部27、28を形成するための曲げ箇所は、一対の延出部24のうち複数の毛12を挟込む延出本体部分24aの端部よりも外方側の位置である。曲げ箇所は、例えば、一対の延出部24の外側最先端部から1〜9mm、より好ましくは、2〜6mm程度離れた位置とするとよい。
また、端部曲げ部27、28のうちの最先端部は、折曲げられて複数の毛12の中に入り込んでいることが好ましいが、これは必須ではない。
一対の延出部24のうち複数の毛12を挟込む延出本体部分24aは、折返すように曲げられず、直線状又は緩やかな弧状を描く状態に維持されている。このため、延出本体部分24aによって挟込んで保持された毛12によって構成される洗浄に供される部分の太さが、なるべく均一となるように維持されている。
また、上記端部曲げ部27、28は、上記一対の延出部24間に位置するように曲げられている。すなわち、一対の延出部24の端部は、互いに相手側の延出部24側に向った後、それぞれの基端部に向うように曲げられている。このため、端部曲げ部27、28は、一対の延出部24を結ぶ方向において両側外方には突出せず、一対の延出部24の間に向けて突出している。
このたわし10の製造方法例について説明する。
まず、図2に示すように、針金21をその延在方向中間部で曲げて、一対の線状部分30を平行状態に配設する。ここでは、針金21の中間部をU字状に折曲げた後、そのU字状折曲げ箇所を1回又は複数回捻っている。そして、一定長さに切揃えられた複数の毛12を、一対の線状部分30間に挿入していく。これにより、多数の毛12の延在方向中間部が一対の線状部分30間に挟み込まれ、当該多数の毛12が一対の線状部分30間でその延在方向に沿って並ぶ状態で保持される。
この後、図3に示すように、一対の線状部分30の端部(針金21の両端部)を1回又は複数回捻って、毛12がその端部から抜けないように保持される。
次に、図4に示すように、一対の線状部分30の一端部に対してその他端部を回転させて、一対の線状部分30の延在方向中間部を捻る。これにより、一対の線状部分30が撚り合わされ、複数の毛12が一対の線状部分30の撚り合せ部分を中心として放射状に散在するようになり、各毛12の長さに応じた直径の棒状体Bが形成される。なお、この状態で、棒状体Bの外周囲に飛出す毛をなくするために、棒状体Bの外周囲を切揃えてもよい。なお、複数の毛12が束になった状態で一対の線状部分30間にきつく挟込まれると、毛12の長手方向中間部は、一対の線状部分30間に押込まれ、逆に、毛12の両端部は、一対の線状部分30の外方に向うように曲げられる。このため、一対の線状部分30の両端部を観察すると、毛12は、一対の線状部分30の端部外側にも向くように曲げられる。
この後、棒状体Bが図1に示すように、湾曲部22及び一対の延出部24を有する形状に曲げられる。
また、図5及び図6に示すように、棒状体Bの一端部では、一対の線状部分30のうち複数の毛12を挟込む部分よりも外方に、当該毛12を挟込まない部分が延出している。ここでは、針金21の中間部をU字状に曲げてさらに捻った部分が、一方の延出部24の外側端部にある、複数の毛12を挟込まない部分である。この部分がU字状に曲げられることで、端部曲げ部27が形成されている。
また、図7及び図8に示すように、棒状体Bの他端部では、一対の線状部分30のうち複数の毛12を挟込む部分よりも外方に、当該毛12を挟込まない部分が延出している。ここでは、針金21の両端部を揃えて捻った部分及びこれよりも外方部分が、他方の延出部24の外側端部にある、複数の毛12を挟込まない部分である。この部分がU字状に曲げられることで、端部曲げ部28が形成されている。
なお、棒状体Bの端部において、一対の線状部分30のうち捩られた部分が曲げられてもよいし、捩られた部分よりも先端側の部分が曲げられてもよい。
図9及び図10は、変形例に係る端部曲げ部128を示している。
この例では、延出部24に対応する延出部124において、一対の線状部分30に対応する一対の線状部分130の一方の端部130aが他方の端部130bよりも長く延出している。そして、その一方の端部130aが、他方の端部130bに被さるようにU字状に曲げられることで、端部曲げ部128が形成されている。
なお、図10に示す例において、一対の線状部分130は、複数の毛12を挟込む部分と、この部分の外方に延出し当該毛12を挟込まない部分130cとを備えている。後者の部分130cの基端部は、複数の毛12を挟込む部分よりも捻られている。
毛からの線状部分130の突出をより抑制するために、図11に示すように、複数12の毛を挟込む部分の終端部の位置、より具体的には、複数の毛12(毛12の存在領域を2点鎖線で囲んで図示)を挟込む部分と、当該毛12を挟込まない部分130cの基端部との境界で、一対の線状部分130を曲げて、端部曲げ部228を形成することが好ましい。
なお、この部分で線状部分130を曲げる際には、当該部分130cの捻りの程度を、前記部分130cのうち上記境界に近い部分を容易に曲げられることが可能な程度に設定しておくことが好ましい。そのためには、例えば、一対の線状部分130間に毛12を挟込んだ状態に締付けるため、一対の線状部分130の端部をきつく捻り、この後、捻りを緩めるように、一対の線状部分130の端部を逆方向に捻る(例えば、2回程度)ようにしてもよい。
また、図11に示す例においては、端部曲げ部228において、図9及び図10に示す例と同様に、一対の線状部分130の一方の端部130aが他方の端部130bよりも長く延出している。そして、その一方の端部130aが、他方の端部130bに被さるようにU字状に曲げられることで、最先端側端部曲げ部128が形成されている。
これにより、端部曲げ部228の先端部においても、線状部材130の端部130bが外部に露出し難くなる。
なお、図6及び図8に示す端部においても、同様に、複数の毛12を挟込む部分と、その外方の毛12を挟込まない部分との境界で、線状部分30が折返されてもよい。
図12〜図15はさらに他の変形例に係る端部曲げ部324を示している。図12〜図13は端部曲げ部324の製造工程を示しており、図14及び図15は端部曲げ部を示す説明図であり、図15では個々の毛12を省略しその集合体の輪郭線を示している。なお、各図において、線状芯部材320の状態を観察し易いように、一部の毛12が図示されている。
この例では、線状芯部材20に対応する線状芯部材320は、一対の線状部分30に対応する一対の線状部分330を含む。
一対の線状部分330は、上記実施形態と同様に、複数の毛12を挟込んだ状態で、1回又は複数回捻られている。これにより、大環状部322が直線的に連なった状態で連続的に形成され、それぞれの大環状部において複数の毛12が一対の線状部分330間に挟み込まれるように保持されている。
また、一対の線状部分330の端部であって、複数の毛12を挟込んだ部分より先端側の部分がさらに捻られている。この部分は、一対の線状部分330のうち毛12を挟込んだ部分よりも小ピッチで螺旋を描くように捻られている(図12参照)。
そして、複数の大環状部322のうち線状芯部材10の最も端部側に位置する大環状部322aにおいて、一方の線状部分330の端部が他方の線状部分330の端部よりも長く延出するように切断される。切断は、例えば、ニッパー等の工具によって行うことができる。ここでは、一方の線状部分330の端部が、最も端部側に位置する大環状部322aにおいて線状芯部材320の延在方向外よりの位置で切断される。また、他方の線状部分330の端部が、最も端部側に位置する大環状部322aにおいて線状芯部材320の延在方向中央位置で切断される。この状態で、最も端部側に位置する大環状部322aは、部分的に開口する環状をなすことになるが、なるべく多くの毛12が当該大環状部322aにおいて保持された状態に保たれるようにする(図13参照)。
この状態で、一方の線状部分330の端部(長い方)を、折返して、他方の線状部分330の端部(短い方)に被さるようにU字状に曲げることにより、端部曲げ部324が形成されている。この状態で、端部曲げ部324の手前において、一対の線状部分330の一方の端部と他方の端部との間に、複数の毛12が挟込まれている(図14及び図15参照)。
この状態で、一方の線状部分330の端部(長い方)にある端部曲げ部324と、一方の線状部分330の端部のうち端部曲げ部324よりも手前側の部分との間に、毛12が挟込まれていてもよい。また、一方の線状部分330の端部(長い方)にある端部曲げ部324と、他方の線状部分330の端部(短い方)との間に、毛12が挟込まれていてもよい。
なお、ここで説明した本実施形態及び上記各変形例では、1本の針金21を曲げた構成としたが、2本の針金を用いてもよい。この場合、2本の針金の両端部に、上記端部曲げ部28又は端部曲げ部128と同様の端部曲げ部を形成するとよい。
以上のように構成されたたわし10によると、線状芯部材20の一対の延出部24の先端部が非連結状態とされている。このため、一対の延出部24を開いた状態で、線状芯部材20の内周部に位置する毛12に蛇口の注ぎ口等からの流水を注ぐことができる。これにより、線状芯部材20の内周部において毛12に付着したゴミ等を容易に洗い落すことができる。また、線状芯部材20の内周部において毛12に熱湯、消毒液等を注ぐことで、その部分の消毒、殺菌等を行うことができる。これにより、たわし10の内周部をきれいに保つことができる。
また、一対の延出部24の間において毛12を非接触状態としておくことで、毛12が外気に曝されやすくなり、毛12が乾燥し易くなる。この点からも、たわし10の内周部をきれいに保つことができる。
また、一対の延出部24の間において毛12を非接触状態としておくことで、複数の毛12が一対の延出部24の周りに均一な状態で散在し、部分的に密集して硬くなってしまうことが抑制される。これにより、たわし10の周りの複数の毛12の全体を、擦り洗いに適した状態に保つことができる。
また、一対の延出部24の少なくとも一方が、複数の毛12を挟込む延出本体部分24aの終端部又はその終端部よりも外方側の位置で、その延出部24の基端側に向くように、折返すように曲げられている。このため、洗浄に供される部分の太さをなるべく均一な棒状に保つことができ、この部分を利用して、洗浄対象物の広範な部分を容易に洗浄できる。また、線状芯部材20の端部が複数の毛12から外方に突出し難くなり、線状芯部材20の端部による洗浄対象物の傷付を抑制することができる。
特に、一対の線状部分30の少なくとも一端部では、当該一対の線状部分30の切断端部が生じてしまうところ、当該切断端部は比較的尖った形状となってしまう恐れがある。そこで、一対の延出部24のうち、そのような切断端部を有する側の延出部24の端部を曲げて、端部曲げ部28、128を形成することで、そのような切断端部が延出部24の内側を向き、外方にはみ出し難くなる。これにより、切断端部による洗浄対象物の傷付を抑制することができる。
特に、図9及び図10に示す変形例のように、一方の線状部分130の端部130aを、他方の線状部分130の端部130bの先端側に被さるように曲げることで、端部曲げ部128を形成すれば、容易な曲げ作業によって、端部曲げ部28を形作ることができる。
そして、図11に示すように、一対の線状部分130のうち毛12を挟込む部分とその端部外方の毛を挟込まない部分130cとの境界で折返すように曲げることで、より確実に一対の線状部分130が外方に延出し難いようにすることができる。
また、端部曲げ部27、28、128は、一対の延出部24間で曲るように形成されているため、一対の延出部24両側外向き部分で、線状芯部材20の硬い端部が突出してしまうことがより確実に抑制される。
また、図12〜図15に示す変形例によると、端部曲げ部324の近くで毛12を挟込むことができ、端部曲げ部324が露出し難くなる。
{変形例}
図16に示すたわし210のように、上記線状芯部材20に対応する線状芯部材220が、湾曲部22から一対の延出部24が延出する形状を記憶した形状記憶合金によって形成された針金によって形成されていてもよい。
この場合、たわし210は、湾曲部22の両端部から一対の延出部24が延出する形状を保ったまま、洗浄対象物の洗浄に用いられる。そして、例えば、コップ等の深い洗浄対象物を洗浄する場合には、図16の2点鎖線に示すように、たわし210を真っ直ぐな棒状に伸すように塑性変形させて、当該洗浄対象物を洗浄することができる。つまり、洗浄対象物の形状に合わせて、たわし210を塑性変形させることができる。そして、たわし210を塑性変形させて洗浄を行った後は、たわし210を熱湯に浸す等して、当該たわし210を元の形状、即ち、湾曲部22から一対の延出部24が延出する形状に戻すことができる。
この場合、形状記憶合金の変態点は、常温、又は、お湯を使った手作業による洗浄に適した温度を超える温度(例えば、60〜100度)であることが好ましい。これにより、たわし210を所望の形状に塑性変形させた状態で、お湯を用いて手作業によって洗浄することができる。そして、洗浄後には、たわし210を熱湯に浸して元の形状に戻すことができる。
また、たわし10、210としては、洗浄対象物の大きさ、人の手の大きさ等に応じて、大中小、種々の大きさのものが準備されることが好ましい。また、線状芯部材20、220の変形し易さについても、洗浄対象物の性質、作業者の握力等に応じて、複数のタイプのものが準備されることが好ましい。
また、本実施形態では、全体がU字状をなすたわしについて説明したが、その他、棒状、ハート型等をなすたわしであっても、毛を挟込む一対の線状部分の端部の構造として適用可能である。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
{他の参考形態}
上記実施形態及び各変形例では、線状芯部材の両端部のうちの少なくとも一方を、複数の毛を挟込む部分の終端部又はその終端部よりも外方側の位置で折返すように曲げることによって、複数の毛を保持する線状芯部材の両端部を非連結状態としたたわしにおいて、洗浄に供される部分の太さをなるべく均一としつつ、簡易な構成で、線状芯部材の端部による洗浄対象物の傷付を抑制するようにした。
しかしながら、上記課題は、下記形態によっても実現可能である。
図17〜図19は、他の参考形態に係るたわし510を説明するための図である。図17及び図18はたわし510の製造工程を示す説明図であり、図19はたわし510を示す説明図である。
このたわし510を製造するにあたっては、図17に示すように、環状の線状部材521を準備する。線状部材521は、ステンレス、鉄等の線材が環状をなす構成とされている。線状部材521は、ステンレス、鉄等の線材がつなぎ目無く環状をなす構成であることが好ましい。かかる線状部材521は、例えば、板材を打抜くこと等によって形成することができる。線状部材521は、ステンレス、鉄等の線材の両端部が連結されることによって、環状をなしていてもよい。線材の両端部は、結び目を介して、或は、管状の連結金具を介して接続すればよい。この場合、線状部材521の連結部分は、後述するように直線状に配設した状態で、両端部間の中間部に配設されるようにすることが好ましい。
そして、図18に示すように、上記線状部材521を、直線状に延し、その両端部がU字状をなすようにして、線状芯部材520とする。この線状芯部材520の各U字状をなす端部に、固定ピン600を挿入する。固定ピン600は、先端側に向けて徐々に細くなる細長い部材である。各ピン600の先端部及び基端部は、支持部材610に形成された保持孔510hに挿入され、一定位置に支持されている。そして、線状芯部材520において、並行状態に配設された線状部分521a、521a間に複数の毛12を配設し、一方の固定ピン600に対して他方の固定ピン600を相対回転させて、線状芯部材520を捻る。この後、固定ピン600を抜去る。
線状芯部材520を、その中心周りに捻った状態では、並行状態に配設された線状部分521a、521aが撚り合わされるように捻られ、複数の環状部530が連続的に連なる状態となり、各環状部530において線状部分521a、521a間に複数の毛12が挟込まれるように保持された状態となる。この状態で、両端部の環状部530から固定ピン600を抜くと、当該両端部の環状部530において固定ピン600が存在する部分以外に保持されていた毛12が、固定ピン600が抜かれた跡の空間内にも広がる。このため、固定ピン600を抜いた状態でも、両端部の環状部530において、線状部分521a、521a間に複数の毛12が挟込まれるように保持された状態となる。固定ピン600を抜いた空間に毛12を配設するため、上記固定ピン600を線状部材521の両端部にU字状部分に挿入した状態において、両端部の環状部530には、なるべく毛12の密度を大きくするように保持することが好ましい。
そして、固定ピン600を抜くと、線状芯部材520の一対の線状部分521aが捻られると共に、直線状に連続する各環状部530で複数の毛12が挟込んで保持された状態となる。これにより、たわし510が製造される。このたわし510は、図1に示すように、U字状に曲げられた形態とされることが好ましい。
このたわし510では、両端部の環状部530が毛12を保持しており、また、当該環状部530の外側部分は、外側に向けて凸となるU字状をなすように曲げられている。このため、たわし510の両端部において、線状芯部材520の両端部が複数の毛12内に隠れ、当該線状芯部材520の両端部が複数の毛12から外方に突出し難くなる。また、線状芯部材520の両端部は、U字状を描いているため、当該両端部が他に部分にあたったとしても、線状対象物を傷つけ難い。
このため、複数の毛12を保持する線状芯部材520の両端部を非連結状態としたたわし510において、洗浄に供される部分の太さをなるべく均一としつつ、簡易な構成で、線状芯部材の端部による洗浄対象物の傷付を抑制するができる。
なお、上記参考形態では、固定ピン600を線状芯部材520の端部に挿入していたが、図20に示すように、金属線、樹脂糸等の等の曲げ可能な線状固定部材620を線状芯部材520の端部に挿入し、その両端部を支持部材630に引っ掛けたり結び付ける等して連結するようにしてもよい。この場合、線状芯部材520に毛12を保持させ、その一端部を他端部に対して相対回転させた跡に、線状固定部材620を切断して、当該線状固定部材620を線状芯部材520から外すとよい。
つまり、本参考形態にかかるたわし510は、毛12を挟込む一対の線状部分521aの一端部がU字状に曲げられた部分を介して繋がっており、そのU字状部分内に毛12が保持された構成として把握することができる。そのような毛12を保持するU字状部分は、線状芯部材の一端部のみに設けられていてもよいし、両端部に設けられていてもよい。前者の場合、線状芯部材の端部については、上記実施形態又は変形例と同様の構成が採用されてもよい。
かかるたわし510は、固定ピン600又は線状固定部材620等の細長い固定部材を前記U字状部分に挿入し、この後、一対の線状部分521aに毛12を挟込む工程(ここでは、毛12を一対の線状部分521a間に配設する工程、及び、一対の線状部分521aを捻る工程とを含む)を実施し、その後、細長い固定部材を抜く工程とを経て製造することができる。
10,210 たわし
12 毛
20,220 線状芯部材
21 針金
22 湾曲部
24,124 延出部
24a 延出本体部分
27,28,128,228 端部曲げ部
30,130 線状部分
130a,130b 線状部分の端部

Claims (7)

  1. 複数の毛と、
    前記複数の毛を挟込む一対の線状部分を含み、両端部が非連結状態とされた線状芯部材と、
    を備え、
    前記線状芯部材の両端部のうちの少なくとも一方が、前記複数の毛を挟込む部分の終端部又はその終端部よりも外方側の位置で折返すように曲げられた端部曲げ部を含む、たわし。
  2. 請求項1記載のたわしであって、
    前記線状芯部材の両端部のうちの少なくとも一方において、前記一対の線状部分のうちの一方の端部が他方の端部よりも長く延出しており、
    前記端部曲げ部は、前記一方の線状部分の端部が、前記他方の線状部分の端部に被さるように曲げられることにより形成されている、たわし。
  3. 請求項2記載のたわしであって、
    前記端部曲げ部の手前において、前記一対の線状部分の一方の端部と前記一対の線状部分の他方の端部との間に前記複数の毛が挟込まれている、たわし。
  4. 請求項1記載のたわしであって、
    前記端部曲げ部は、前記一対の線状部分を、前記複数の毛を挟込む部分とその端部外方側の毛を挟込まない部分との境界で折返すように曲げることにより形成されている、たわし。
  5. 請求項4記載のたわしであって、
    前記端部曲げ部の先端部において、前記一対の線状部分のうちの一方の端部が他方の端部よりも長く延出しており、
    前記一方の線状部分の端部が、前記他方の線状部分の端部に被さるように曲げられている、たわし。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のたわしであって、
    前記たわしは、弧状に湾曲する湾曲部と、この湾曲部の両端部から延出する一対の延出部とを含み、
    前記端部曲げ部は、前記一対の延出部間側に曲げられている、たわし。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のたわしであって、
    前記線状芯部材は、初期形状を記憶した形状記憶合金によって形成されている、たわし。
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