JP2016046930A - 超電導コイル支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】CFRPのように経年劣化する部材を用いることなく、超電導コイルと回転子との間に熱障壁をもたらす、超電導コイル支持構造を提供する。【解決手段】界磁超電導回転機に備わる複数の超電導コイル18a〜18dを支持する、超電導コイル支持構造であって、超電導コイル18a〜18dを内包する真空容器16a〜16dと、超電導コイル18a〜18dの巻回方向の形状に対応するように真空容器16a〜16dの内壁に配設され、超電導コイル18a〜18dを支持する、支持体21aとを備える、超電導コイル支持構造とする。【選択図】図3

Description

本発明は、界磁超電導回転機に用いる超電導コイル支持構造に関する。
回転子に備わり界磁巻線として機能する超電導コイルを有する界磁超電導回転機は、超電導状態を維持するため、下記特許文献1に示されるように極低温状態を保たなければならない。反対に、回転子やステータなどの他の構成要素は、使いやすさや補機損失低減の観点から、極低温とせずに常温で動作することが好ましい。
また、回転子の外周面に真空容器を備え、この真空容器の内部に超電導コイルを配置する場合、超電導コイルは、支持体によって真空容器内壁とつながれることで支持される。
したがって、支持体は、熱伝導率の小さい材料で構成したり、断面積を小さくしたり、長さを長くしたりすることで、極低温部である超電導コイルと常温部である回転子(真空容器外部)との間に十分な熱障壁をもたらす必要がある。一方で、支持体は、回転子が動作中に受ける遠心力等の応力、及び、冷却による熱応力に耐えることも必要となる。
そこで、下記特許文献1では、熱伝導率の小さいCFRP(炭素繊維)からなる支持体を用いることで、超電導コイルと回転子との間に熱障壁をもたらしている。
特開2009−106149号公報
上記特許文献1では、支持体にCFRPを用いることにより、熱伝導率は小さくできる一方、支持体を固定するためのボルト締結の締め付け力によって、ボルト周りに応力が集中してかかるため、CFRPの経年劣化による破損の虞がある。
また、ボルトを回転子の外周面に周方向に配置していることから、界磁超電導回転機を多極化したときに、支持体が熱障壁をもたらすために必要とする十分な長さを確保できない、という課題がある。
本発明では、CFRPのように経年劣化する部材を用いることなく、超電導コイルと回転子との間に熱障壁をもたらす、超電導コイル支持構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明に係る超電導コイル支持構造は、
界磁巻線として用いる超電導コイルを有する界磁超電導回転機における複数の該超電導コイルを支持する、超電導コイル支持構造であって、
各前記超電導コイルを内包する真空容器と、
前記超電導コイルの巻回方向の形状に対応するように前記真空容器の内壁に配設されて前記超電導コイルを支持し、長手方向中央部分が前記超電導コイルを支え長手方向両端部が前記真空容器の内壁に接するように屈折する形状である複数の平板からなり、該平板は互いに前記長手方向両端部が連結される、支持体と、
各前記真空容器の内壁から、各前記平板の前記長手方向中央部分の裏側に向け延伸するようにして配設される、補助支持体とを備える
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明に係る超電導コイル支持構造は、
界磁巻線として用いる超電導コイルを有する界磁超電導回転機における複数の該超電導コイルを支持する、超電導コイル支持構造であって、
各前記超電導コイルを内包する真空容器と、
一面が前記真空容器の内壁に接しており、各前記超電導コイルに対し巻回方向に沿う平板である、支持体と、
各前記超電導コイルを、各前記真空容器の内壁及び各前記支持体から離間する位置に支持する、スペーサとを備える
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第3の発明に係る超電導コイル支持構造は、
上記第1又は2の発明に係る超電導コイル支持構造において、
さらに、
各前記超電導コイルに対し巻回方向に沿う形状であり、各前記超電導コイルを挟む鉄板と、
各前記超電導コイルに対し巻回方向に沿う形状であり、各前記鉄板を挟む銅板とを備える
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第4の発明に係る超電導コイル支持構造は、
上記第1から3のいずれか1つの発明に係る超電導コイル支持構造において、
各前記超電導コイルは、中心軸が回転子径方向を向くように配設されることを特徴とする。
上記課題を解決する第5の発明に係る超電導コイル支持構造は、
上記第1から4のいずれか1つの発明に係る超電導コイル支持構造において、
前記支持体はステンレス製であることを特徴とする。
本発明に係る超電導コイル支持構造によれば、CFRPのように経年劣化する部材を用いることなく、超電導コイルと回転子との間に熱障壁をもたらすことができる。
界磁超電導回転機の回転子の正面断面図である。 超電導コイルと真空容器内壁とを本発明の実施例1に係る超電導コイル支持構造によりつないだ状態を示す概略図である。(a)は、図1の破線Aで囲われた部分に相当する正面矢視図であり、(b)は、図1のB‐B矢視に相当する側面矢視図である。 本発明の実施例1に係る超電導コイル支持構造を説明する概略図である。(a)は、支持体が超電導コイルと接触した状態の斜視図であり、(b)は、支持体が超電導コイルと接触した状態の底面図であり、(c)は、支持体の1辺のみを示した斜視図である。 超電導コイルと真空容器内壁とを本発明の実施例2に係る超電導コイル支持構造によりつないだ状態を示す概略図である。(a)は、図1の破線Aで囲われた部分に相当する正面断面図であり、(b)は、図1のB‐B矢視に相当する側面矢視図である。 本発明の実施例2に係る超電導コイル支持構造を説明する概略図である。(a)は、支持体が超電導コイルと接続された状態の斜視図であり、(b)は、支持体が超電導コイルと接続された状態の底面図であり、(c)は、支持体のみを示した斜視図である。
本発明に係る超電導コイル支持構造は、界磁巻線として用いる超電導コイルを有する界磁超電導回転機における複数の該超電導コイルを支持する、超電導コイル支持構造であって、回転による遠心力に耐える強度を有し、かつ、極低温の超電導コイルと常温の真空容器等の構成要素との間に熱障壁をもたらす(熱伝導率を小さく保つ)ものである。
以下、本発明に係る超電導コイル支持構造を、実施例により図面を用いて説明する。なお、以下では4極構造の界磁超電導回転機を例に挙げているが、本発明に係る超電導コイル支持構造は、回転機の極数に限定されるものではない。
[実施例1]
まず、界磁超電導回転機の構成について、図1を用いて説明する。図1は、界磁超電導回転機の回転子の正面断面図である。
図1に示すように、界磁超電導回転機の回転子コア11は、回転子コア中央部12及び回転子コア突極部13a〜13dを備えている。
回転子コア中央部12は、中心に回転子回転軸であるシャフト14が貫通し、断面視矩形状となっている。
回転子コア突極部13a〜13dは、それぞれ、回転子コア中央部12の各側面から回転子径方向外側に向かって突出している。また、回転子コア突極部13a〜13dは、それぞれ、回転子コア根元側突極部15a〜15d、及び、回転子コア先端側突極部17a〜17dを備えている。
回転子コア根元側突極部15a〜15dは、回転子コア中央部12の各側面にそれぞれ配置されている。すなわち、回転子コア根元側突極部15a〜15dは、回転子コア中央部12から回転子径方向外側に向けて放射状に配設される。
回転子コア先端側突極部17a〜17dは、各回転子コア根元側突極部15a〜15dの、回転子径方向外側にそれぞれ配設され、断面視椀形状となっている。
ここで、本発明の実施例1に係る超電導コイル支持構造について、図1に加え、図2,3を用いて説明する。
図2は、超電導コイルと真空容器内壁とを本発明の実施例1に係る超電導コイル支持構造によりつないだ状態を示す概略図である。図2(a)は、図1の破線Aで囲われた部分に相当する正面矢視図であり、図2(b)は、図1のB‐B矢視に相当する側面矢視図である。
また、図3は、本発明の実施例1に係る超電導コイル支持構造を説明する概略図である。図3(a)は、支持体が超電導コイルと接触した状態の斜視図であり、図3(b)は、支持体が超電導コイルと接触した状態の底面図であり、図3(c)は、支持体の1辺のみを示した斜視図である。
本発明の実施例1に係る超電導コイル支持構造は、まず、真空容器16a〜16d(図1参照)、支持体21a、及び、補助支持体22a‐1〜22a‐4を備えている。
真空容器16a〜16dは、各回転子コア根元側突極部15a〜15dの周囲を囲う環状のものとなっており、超電導コイル18a〜18dを内包している。
また、真空容器16a〜16dの内部空間は、真空に保たれることによって、極低温の超電導コイル18a〜18dを、常温の真空容器16a〜16d外部から熱的に隔離している。
界磁超電導回転機に備わる超電導コイル18a〜18dは、各真空容器16a〜16dの内部に配設され、回転子内における界磁巻線として機能する。
なお、本実施例では、超電導コイル18a〜18dの配設方向を限定するものではないが、以下では、説明を理解しやすくするため、図1に示すごとく、超電導コイル18a〜18dは、中心軸が回転子径方向を向くように配設されているものとする。
以下では、本発明の実施例1に係る超電導コイル支持構造の中でも、一つの真空容器(真空容器16a)及びその内部構成についてのみ説明するが、本発明の実施例1に係る超電導コイル支持構造は、その他の真空容器及びその内部構成についても同様の構成を有する。
図2(a)(b)に示すように、支持体21aは、超電導コイル18aを真空容器16aの内部空間に位置付ける(支持する)ために、超電導コイル18aと真空容器16a内壁を接続するものである。支持体21aは、ステンレス製のものであり、断面積を小さく、長さを長く取ることで、極低温の超電導コイル18aと常温の回転子(真空容器16a外部)との間に、熱障壁をもたらしている。
また、支持体21aは、真空容器16aの内壁に配設されており、超電導コイル18aの下部(回転子径方向内側)又は上部(回転子径方向外側)において、図3(a)(b)に示すように、超電導コイル18aの巻回方向の形状に対応するように配設され、超電導コイル18aを支持している。
さらに、支持体21aは、互いに長手方向両端部が連結された複数の平板(図中では、2つの長い平板と2つの短い平板)で構成される形状となっている。
上述のように、超電導コイル18aの周上に支持体21aを配置することで、狭いスペースでも支持体21aの長さを長くし、熱障壁とすることができるため、結果的に真空容器16aを小さくすることができる。なお、図2(a)(b)及び図3(a)(b)では、支持体21aは、超電導コイル18aの下部(回転子径方向内側)に配設されている状態が示されている。
支持体21aの各平板は、長手方向中央部分が超電導コイル18a(正確には、後述の銅板24a‐2)を支え、長手方向両端部(すなわち支持体21aの角部)が真空容器16a内壁に接するように、図3(a)(c)に示すごとく、屈折した形状となっている。
このように、支持体21aは、各平板が超電導コイル18aと真空容器16a内壁との間において傾斜(屈折)することで、狭い真空容器16aの内部空間でも支持体21aの長さを長くとることができる。なお、支持体21aは、ステンレス製の板であるため、ボルト締結による劣化や破損を抑え、回転などの遠心力にも強い。
また、補助支持体22a‐1〜22a‐4は、支持体21aと超電導コイル18aとの接触部分を、真空容器16a内壁から離間した位置とするため、支持体21aを固定し超電導コイル18aを支えるものである。
すなわち、補助支持体22a‐1〜22a‐4は、支持体21aの長手方向中央部分の裏側に向け真空容器16aから延伸するようにして、配設されている。そして、補助支持体22a‐1〜22a‐4はスプリング構造であることが好ましい。
さらに、本発明の実施例1に係る超電導コイル支持構造は、鉄板23a‐1,23a‐2、及び、銅板24a‐1,24a‐2を備えている。
超電導コイル18aは、下部(回転子径方向内側)及び上部(回転子径方向外側)の両側から鉄板23a‐1,23a‐2で挟まれており、鉄板23a‐1,23a‐2のさらに外側から銅板24a‐1,24a‐2で挟まれている。なお、鉄板23a‐1,23a‐2及び銅板24a‐1,24a‐2は、それぞれ超電導コイル18aに対し巻回方向に沿う環状の平板となっている。
そして、この銅板24a‐1,24a‐2に、極低温状態においても可撓性に優れた平編導線を、冷凍機からの熱伝導体として接触させる(不図示)か、又は、真空容器16a内に液体窒素などの冷媒を流す(不図示)などの構造とする(冷却システム)。これにより、超電導コイル18aを極低温に保つことができる。
また、鉄板23a‐1,23a‐2及び銅板24a‐1,24a‐2には、それぞれ複数のボルト通し穴25a‐1が配設されている。
そして、鉄板23a‐1,23a‐2及び銅板24a‐1,24a‐2にそれぞれ配設された、複数のボルト通し穴25a‐1のうち一部に、ボルト(図1〜3では不図示)を通すことで、超電導コイル18a、鉄板23a‐1,23a‐2及び銅板24a‐1,24a‐2を固定している。なお、上記「一部」を、例えば、補助支持体22との各接触部分にそれぞれ配設されたボルト通し穴25a‐1であるものとすると、安定性を確保できる。
以上が本発明の実施例1に係る超電導コイル支持構造の構成についての説明である。以下、本発明の実施例1に係る超電導コイル支持構造の作用について説明する。
まず、上記冷却システムによって、超電導コイル18aが極低温に冷却され、超電導状態となることで、大きな電流を流すことができ、この大きな電流によって発生する大きな磁場を使うことで、大きなトルクを発生させることができる。
このとき、常温の真空容器16a外部から極低温状態の超電導コイル18aへの侵入熱については、真空容器16aによって真空のギャップを設けることで対流熱を無くし、支持体21aを設けることで、真空容器内壁との接触面積が小さくなり伝導熱を小さく抑えている。
また、支持体21aと超電導コイル18aとの接触部分は、超電導コイル18aの熱収縮によって、上下方向(回転子径方向)に移動する、すなわち、真空容器16a内壁からの距離が変化するが、補助支持体22a‐1〜22a‐4を伸縮自在のスプリング構造とすることで、この変化に対応することができる。
また、補助支持体22a‐1〜22a‐4をスプリング構造とすることで、熱障壁を確保することができる。すなわち、スプリング構造は、超電導コイル18aと真空容器16a内壁に対して接触面積が小さく、加えて、巻き回ししているため距離が長いので、侵入熱は大きくならない。
通常、超電導コイルは、電流を流すと、電流に対して垂直方向に力を受けて磁束が移動することで電気抵抗が生じ、流せる電流が減少する性質がある。しかしながら、本発明の実施例1に係る超電導コイル支持構造では、鉄板23a‐1,23a‐2を銅板24a‐1,24a‐2と超電導コイル18aとの間に配置していることにより、磁場の垂直成分が低減し、流せる電流の減少を抑制している。
[実施例2]
本発明の実施例2に係る超電導コイル支持構造は、実施例1における支持体の形状を変更し、さらに、実施例1における補助支持体の代わりにスペーサを備えるものである。
以下、実施例1と異なる構成を中心に説明し、実施例1と同様の構成については一部説明を省略する。
本発明の実施例2に係る超電導コイル支持構造の構成について、図4,5を用いて説明する。なお、以下では、本発明の実施例2に係る超電導コイル支持構造の中でも、一つの真空容器(真空容器26a(実施例1における真空容器16aに対応))及びその内部構成についてのみ説明するが、本発明の実施例2に係る超電導コイル支持構造は、その他の真空容器及びその内部構成についても同様の構成を有する。
図4は、超電導コイルと真空容器内壁とを本発明の実施例2に係る超電導コイル支持構造によりつないだ状態を示す概略図である。図4(a)は、図1の破線Aで囲われた部分に相当する正面断面図であり、図4(b)は、図1のB‐B矢視に相当する側面矢視図である。
図5は、本発明の実施例2に係る超電導コイル支持構造を説明する概略図である。図5(a)は、支持体が超電導コイルと接続された状態の斜視図であり、図5(b)は、支持体が超電導コイルと接続された状態の底面図であり、図5(c)は、支持体のみを示した斜視図である。
支持体31aは、一面が真空容器26aの内壁に接しており、超電導コイル18aに対し、巻回方向に沿う環状の平板である。また、支持体31aには、ボルト27a‐1〜27a‐4を通すための複数のボルト通し穴25a‐2が設けられている。
スペーサ29a‐1〜29a‐8は、真空容器26aの回転子径方向外側の内壁と、回転子径方向外側の銅板24a‐1の複数のボルト通し穴25a‐1のうちの一部との間に設けられ、ボルト27a‐1〜27a‐4が貫通する円筒状のステンレス製のものである。なお、上記「一部」については、ボルト27a‐1〜27a‐4を通した際に安定性が確保できる配置のボルト通し穴25a‐1であればよい(以下同様)。
スペーサ29a‐9〜29a‐16は、支持体31aのボルト通し穴25a‐2と、回転子径方向内側の銅板24a‐2の複数のボルト通し穴25a‐1のうちの一部との間に設けられ、ボルト27a‐1〜27a‐4が貫通する円筒状のステンレス製のものである。
スペーサ29a‐1〜29a‐8によって、真空容器26aの回転子径方向外側の内壁と回転子径方向内側の銅板24a‐2との間にはスペースが生じ、スペーサ29a‐9〜29a‐16によって、支持体31aと回転子径方向内側の銅板24a‐2との間にはスペースが生じる。これにより、超電導コイル18aが真空容器26aの回転子径方向外側の内壁及び真空容器26a内壁から離間した位置を保つことができるようになっている。
また、真空容器26aの回転子径方向内側の内壁の、支持体31aのボルト通し穴25a‐2に応じた位置には、溝又は凹部が設けられている。
さらに、袋ナット28a‐1〜28a‐8は、端部が半球状であり、支持体31aのボルト通し穴25a‐2の、真空容器26a内壁側に配設されている。また、袋ナット28a‐1〜28a‐8は、上記溝又は上記凹部に埋め込まれるようになっている。このようにすることで、位置合わせが容易になる。
袋ナット28a‐1〜28a‐4は、半球状となっているので、真空容器26aと袋ナット28a‐1〜28a‐4との接触部分が点接触となり、また、銅板24a‐2と支持体31aとは、スペーサ29a‐9〜29a‐16によって離間距離が保たれるので、超電導コイル18aへの侵入熱を抑えることができる。
すなわち、本発明の実施例2に係る超電導コイル支持構造では、超電導コイル18a(及び、鉄板23a‐1,23a‐2及び各前記銅板24a‐1,24a‐2)が、スペーサ29a‐1〜29a‐16によって、真空容器26aの内壁及び支持体31aから離間する位置に固定され、また、このスペーサ29a‐1〜29a‐16と同心内側に配置されるボルト27a‐1〜27a‐8によって、締結されている。また、支持体31aは、ボルト27a‐1〜27a‐8によって、真空容器26aの内壁に固定されている。なお、ボルト27a‐1〜27a‐8の上端部(頭部)は、真空容器26aと離間しており、接触はしていない。
本発明の実施例2に係る超電導コイル支持構造では、上述のような構成とすることで、本発明の実施例1に係る超電導コイル支持構造よりもさらに真空容器26aの外部から超電導コイル18aへの侵入熱を防ぐことができるものである。
なお、上述では、支持体31aが、真空容器26aの回転子径方向内側の内壁に配設されるものとしたが、本実施例はこれに限定されるものではなく、例えば、真空容器26aの回転子径方向外側の内壁に配設されるものとしてもよい。その場合、ボルト27a‐1〜27a‐4、袋ナット28a‐1〜28a‐4、及び、溝(凹部)等も上述とは逆の配置となる。
以上、本発明に係る超電導コイル支持構造について、各実施例により説明したが、換言すれば、本発明に係る超電導コイル支持構造は、まず、実施例1にて説明した如く、界磁巻線として用いる超電導コイルを有する界磁超電導回転機における複数の該超電導コイルを支持する、超電導コイル支持構造であって、各前記超電導コイルを内包する真空容器と、前記超電導コイルの巻回方向の形状に対応するように前記真空容器の内壁に配設されて前記超電導コイルを支持し、長手方向中央部分が前記超電導コイルを支え長手方向両端部が前記真空容器の内壁に接するように屈折する形状である複数の平板からなり、該平板は互いに前記長手方向両端部が連結される、支持体と、各前記真空容器の内壁から、各前記平板の前記長手方向中央部分の裏側に向け延伸するようにして配設される、補助支持体とを備えるものである。
これにより、本発明に係る超電導コイル支持構造では、真空容器内における超電導コイルの下部又は上部の狭いスペースでも支持体の長さを確保することができ、真空容器の外部から超電導コイルへの侵入熱を防ぐことができるだけでなく、真空容器内壁との接触面積が小さくなり、より真空容器の外部から超電導コイルへの侵入熱を防ぐことができる。
また、本発明に係る超電導コイル支持構造は、実施例2にて説明した如く、界磁巻線として用いる超電導コイルを有する界磁超電導回転機における複数の該超電導コイルを支持する、超電導コイル支持構造であって、各前記超電導コイルを内包する真空容器と、一面が前記真空容器の内壁に接しており、各前記超電導コイルに対し巻回方向に沿う平板である、支持体と、各前記超電導コイルを、各前記真空容器の内壁及び各前記支持体から離間する位置に支持する、スペーサとを備えるものとしてもよい。
これにより、本発明に係る超電導コイル支持構造では、真空容器内壁との接触面積が小さくなり、さらに常温から低温の超電導コイルへの熱侵入を小さく抑えることができる。
また、本発明に係る超電導コイル支持構造は、さらに、各前記超電導コイルに対し巻回方向に沿う形状であり、各前記超電導コイルを挟む鉄板と、各前記超電導コイルに対し巻回方向に沿う形状であり、各前記鉄板を挟む銅板とを備えるものとしてもよい。
これにより、本発明に係る超電導コイル支持構造では、銅板に、極低温状態においても可撓性に優れた平編導線を冷凍機からの熱伝導体として接触させる構造とすることができ、真空容器の外部から超電導コイルへの侵入熱を防ぐことができる。
本発明は、超電導回転機に用いる超電導コイル支持構造として好適である。
11 回転子コア
12 回転子コア中央部
13a〜13d 回転子コア突極部
14 シャフト
15a〜15d 回転子コア根元側突極部
16a〜16d,26a 真空容器
17a〜17d 回転子コア先端側突極部
18a〜18d 超電導コイル
21a,31a 支持体
22a‐1〜22a‐4 補助支持体
23a‐1,23a‐2 鉄板
24a‐1,24a‐2 銅板
25a‐1 (鉄板23a‐1,23a‐2、及び、銅板24a‐1,24a‐2の)ボルト通し穴
25a‐2 (支持体21a,31aの)ボルト通し穴
27a‐1〜27a‐4 ボルト
28a‐1〜28a‐4 袋ナット
29a‐1〜29a‐16 スペーサ

Claims (5)

  1. 界磁巻線として用いる超電導コイルを有する界磁超電導回転機における複数の該超電導コイルを支持する、超電導コイル支持構造であって、
    各前記超電導コイルを内包する真空容器と、
    前記超電導コイルの巻回方向の形状に対応するように前記真空容器の内壁に配設されて前記超電導コイルを支持し、長手方向中央部分が前記超電導コイルを支え長手方向両端部が前記真空容器の内壁に接するように屈折する形状である複数の平板からなり、該平板は互いに前記長手方向両端部が連結される、支持体と、
    各前記真空容器の内壁から、各前記平板の前記長手方向中央部分の裏側に向け延伸するようにして配設される、補助支持体とを備える
    ことを特徴とする、超電導コイル支持構造。
  2. 界磁巻線として用いる超電導コイルを有する界磁超電導回転機における複数の該超電導コイルを支持する、超電導コイル支持構造であって、
    各前記超電導コイルを内包する真空容器と、
    一面が前記真空容器の内壁に接しており、各前記超電導コイルに対し巻回方向に沿う平板である、支持体と、
    各前記超電導コイルを、各前記真空容器の内壁及び各前記支持体から離間する位置に支持する、スペーサとを備える
    ことを特徴とする、超電導コイル支持構造。
  3. さらに、
    各前記超電導コイルに対し巻回方向に沿う形状であり、各前記超電導コイルを挟む鉄板と、
    各前記超電導コイルに対し巻回方向に沿う形状であり、各前記鉄板を挟む銅板とを備える
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の超電導コイル支持構造。
  4. 各前記超電導コイルは、中心軸が回転子径方向を向くように配設されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の超電導コイル支持構造。
  5. 前記支持体はステンレス製であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の超電導コイル支持構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101913011B1 (ko) * 2016-12-19 2018-10-29 창원대학교 산학협력단 초전도 회전기의 초전도 마그넷을 위한 유연성 지지대 장치
CN112420312A (zh) * 2020-10-29 2021-02-26 武汉船用电力推进装置研究所(中国船舶重工集团公司第七一二研究所) 一种模块化高温超导磁体系统及其装配方法

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CN112420312B (zh) * 2020-10-29 2022-04-08 武汉船用电力推进装置研究所(中国船舶重工集团公司第七一二研究所) 一种模块化高温超导磁体系统及其装配方法

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