JP2016046828A - 電力供給システム - Google Patents

電力供給システム Download PDF

Info

Publication number
JP2016046828A
JP2016046828A JP2014166793A JP2014166793A JP2016046828A JP 2016046828 A JP2016046828 A JP 2016046828A JP 2014166793 A JP2014166793 A JP 2014166793A JP 2014166793 A JP2014166793 A JP 2014166793A JP 2016046828 A JP2016046828 A JP 2016046828A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
detection unit
conversion device
supply system
generation device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014166793A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6210952B2 (ja
Inventor
晋吾 小山
Shingo Koyama
晋吾 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsubakimoto Chain Co
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsubakimoto Chain Co filed Critical Tsubakimoto Chain Co
Priority to JP2014166793A priority Critical patent/JP6210952B2/ja
Publication of JP2016046828A publication Critical patent/JP2016046828A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6210952B2 publication Critical patent/JP6210952B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】電力変換装置が自立運転を行う場合に発電装置の発電電力の余剰分を蓄電装置に充電することが可能な電力供給システムを提供する。【解決手段】解列リレー55の補助接点551及びリレー駆動監視回路25により電力系統7からの自システムの解列が検出された場合、電力変換装置1は、発電装置8から見た信号の取得先をリレー接点64aによって電流トランス65から電流トランス66に切り替えると共に、EV4からの直流電力を交流電力に変換して負荷61,62に供給する自立運転行う。電流トランス66は、電力変換装置1から負荷61,62側へ必然的に流れる電流を検出しており、この電流が検出されたことを示す信号を取得する発電装置8は、逆潮流とは反対向きの電流が検出されたことを示す信号を電流トランス65から取得した場合と同様に発電を継続して電力変換装置1及び負荷61,62に交流電力を供給する。【選択図】図1

Description

本発明は、電力系統から負荷に給電するための電力線に対し、発電装置と、電力線からの交流電力及び蓄電装置からの直流電力を双方向に交直変換する電力変換装置とが、電力系統に近い側からこの順に接続された電力供給システムに関する。
従来、電力系統に連系して発電した電力を負荷に供給する太陽光発電装置、燃料電池等の分散型の発電装置と、該発電装置及び/又は電力系統からの電力を一時的に蓄電して負荷に供給する蓄電装置とを組み合わせたシステムが多数提案されている。
例えば、特許文献1には、太陽電池が発電した直流電力の電圧を変換するDC/DCコンバータと、蓄電池に対する充放電を行う充放電器とをパワーコンディショナ内の直流系統にて接続し、直流系統側の直流電力と負荷が接続された電力系統側の交流電力とをAC/DCコンバータで双方向に変換する太陽光発電システムが記載されている。
特許文献1に記載のシステムは、発電機からの発電電力が一旦交流に変換されることなく蓄電池の充電に利用されるため、充放電の効率がよい反面、DC/DCコンバータと、AC/DCコンバータ又は充放電器との間で直流の出力電力を足し合わせるという特別な制御が必要となる。また、電力系統の停電時にパワーコンディショナが電力系統から解列されるため、電力系統に接続された負荷に電力が供給されないという制約がある。
これに対し、特許文献2には、電力系統及び負荷(第1電力消費装置)の間を接続する交流の電力線に、電力系統に近い側から充放電装置及び発電装置をこの順番に接続した分散型電源システムが記載されている。この分散型電源システムでは、電力系統の非停電時に、電力系統へ逆潮流させないという前提で発電装置からの交流電力を負荷及び充放電装置に供給することが可能であり、停電時には、自立運転を行う充放電装置及び発電装置からの交流電力が負荷に供給される。
上記の分散型電源システムでは、停電時に充放電装置が自装置及び発電装置間の電力線に負荷側へ電流を流して発電装置に検出されるようにする必要があるため、電力線における各装置の接続順序が上記のようになっている。また、非停電時に発電装置からの交流電力を発電装置よりも電力系統側の充放電装置に供給して蓄電池に充電されるようにするため、充放電装置よりも電力系統側の電力線に流れる電流が発電装置に検出されるように切り替えることにより、電力系統への逆潮流が防止されるようになっている。
一方、特許文献3には、電力系統及び負荷(電力消費装置)の間を接続する交流の電力線に、電力系統に近い側から発電装置及び充放電装置をこの順番に接続した自立給電システムが記載されている。この自立給電システムでは、特許文献2に記載の分散型電源システムと同様に、電力系統の非停電時に、発電装置からの交流電力を負荷及び充放電装置に供給することが可能であり、停電時(電力系統が電力線に電力供給を行えないとき)には、自立運転を行う充放電装置及び発電装置からの交流電力が負荷に供給される。
上記の自立給電システムでは、発電装置が電流トランスによって電流を検出している電力線に、非停電時のみならず停電時にも負荷側へ電流を流して発電装置に検出されるようにする必要がある。このため、電力系統及び上記電流トランス間の電力線に切り替えスイッチが介装されており、このスイッチにより停電時に電力線が解列され、且つ充放電装置からの電流が解列された電力線から発電装置及び負荷に供給されるようになっている。
特開2013−172514号公報 特開2014−39385号公報 特開2013−176180号公報
しかしながら、特許文献2及び3に開示された技術では、充放電装置が自立運転を行う場合、発電装置は自身が電流を検出する電力線に負荷側とは逆方向に電流が流れないように発電電力を制御するため、発電電力の一部又は全部が充放電装置の蓄電池に充電されないという問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電力変換装置が自立運転を行う場合に発電装置の発電電力の余剰分を蓄電装置に充電することが可能な電力供給システムを提供することにある。
本発明に係る電力供給システムは、電力系統から負荷に給電するための電力線に流れる電流を検出して検出結果を示す信号を出力する検出部と、該検出部及び前記負荷間の前記電力線に接続されており、前記検出部から取得した信号に基づいて発電電力を制御する発電装置と、該発電装置及び前記負荷間の前記電力線に接続されており、前記電力線からの交流電力及び蓄電装置からの直流電力を双方向に交直変換する電力変換装置とを備える電力供給システムにおいて、前記電力変換装置及び負荷間の前記電力線に流れる電流を検出して検出結果に係る第2の信号を出力する第2の検出部と、前記発電装置が取得する信号の取得先を前記検出部及び第2の検出部の何れかに切り替える切替スイッチとを備え、前記電力変換装置は、前記蓄電装置からの直流電力を交流電力に変換して前記負荷に供給する自立運転が可能に構成してあり、前記電力変換装置が自立運転を行う場合、前記信号の取得先が前記切替スイッチにより前記第2の検出部に切り替わるようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る電力供給システムは、前記電力系統からの解列を検出する解列検出部を備え、前記電力変換装置は、前記解列検出部が解列を検出した場合に自立運転を行うようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る電力供給システムは、前記電力変換装置は、前記発電装置による交流電圧が前記自立運転にて出力すべき基準電圧を上回る場合、前記発電装置からの交流電力を交直変換した直流電力で前記蓄電装置を充電するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る電力供給システムは、前記電力変換装置は、前記解列検出部が解列を検出した場合に前記信号の取得先を前記切替スイッチにより前記第2の検出部に切り替える切替手段を有することを特徴とする。
本発明に係る電力供給システムは、前記電力変換装置は、前記切替手段が第2の検出部に切り替えた場合、前記蓄電装置に含まれる蓄電池のSOCを取得する取得手段と、該取得手段が取得したSOCが所定の閾値より大きいか否かを判定する手段と、該手段が大きいと判定した場合、前記信号の取得先を前記切替スイッチにより前記検出部に切り替える第2の切替手段とを有することを特徴とする。
本発明に係る電力供給システムは、前記電力変換装置は、前記第2の切替手段が前記検出部に切り替えた場合、前記取得手段が取得したSOCが前記所定の閾値より小さい第2の閾値以下であるか否かを判定する手段と、該手段が以下であると判定した場合、前記信号の取得先を前記切替スイッチにより前記第2の検出部に切り替える手段とを備えること
を特徴とする。
本発明に係る電力供給システムは、前記電力変換装置は、各アームに含まれるスイッチング素子に寄生ダイオード又は転流ダイオードが並列接続されたHブリッジ回路を有しており、直流電力及び交流電力を双方向に変換するインバータを備えることを特徴とする。
本発明に係る電力供給システムは、前記検出部及び電力系統間の前記電力線に接続されており、太陽光を利用して発電する太陽光発電装置を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、電力系統から負荷に給電するための電力線に流れる電流を検出部が検出して検出結果を示す信号を出力し、検出部よりも負荷側の電力線に接続された発電装置が検出部から取得した信号に基づいて発電電力を制御し、発電装置よりも負荷側の電力線に接続された電力変換装置が電力線からの交流電力及び蓄電装置からの直流電力を双方向に交直変換して蓄電装置を充放電する。また、第2の検出部が電力変換装置及び負荷間の電力線に流れる電流の検出結果に係る第2の信号を出力するようにし、発電装置が発電電力を制御するための信号の取得先を、切替スイッチにより検出部及び第2の検出部の何れかに切り替え可能にしてある。この構成にて電力変換装置が自立運転を行う場合、発電装置8から見た信号の取得先が、切替スイッチによって検出部から第2の検出部に切り替わる。
これにより、発電装置が電力変換装置の自立運転に連系する連系運転を行いつつ、電力変換装置よりも負荷側の電力線を流れる電流の検出結果に係る第2の信号に基づいて発電電力を制御する。この場合は、電力変換装置から負荷側へ必然的に電流が流れており、第2の検出部が出力する信号に係る検出結果は、逆潮流とは反対向きの電流が検出されたときの検出結果に対応している。このため、切替スイッチによる信号の取得先の切り替えを関知しない発電装置は、逆潮流とは反対向きの電流が検出されたことを示す信号を検出部から取得した場合と同様に発電を継続して電力変換装置及び負荷に交流電力を供給する。
本発明にあっては、解列検出部が電力系統からの自システムの解列を検出した場合、電力変換装置が蓄電装置からの直流電力を交流電力に変換して負荷に供給する自立運転を行う。
これにより、例えば電力系統の停電が検出されてシステムが電力系統から解列された場合、発電装置の連系先となるべき電力変換装置が自立運転を開始する。
本発明にあっては、電力変換装置の自立運転中に負荷で消費される電力に対して発電装置からの交流電力の一部が余剰電力となる場合、電力変換装置の出力端の交流電圧が自立運転における基準電圧を上回ることとなる。この場合、電力変換装置は、発電装置からの交流電力を取り込んで直流電力に変換し、変換した直流電力で蓄電装置を充電する。これにより、発電装置からの余剰電力が蓄電装置に取り込まれるため、電力変換装置の出力端における交流電圧が基準電圧に維持される。
本発明にあっては、システムが電力系統から解列された場合、電力変換装置が解列検出部の検出結果を取り込んで切替スイッチを制御し、発電装置から見た信号の取得先を検出部から第2の検出部に切り替える。
これにより、例えば解列検出部の検出結果に応じて切替スイッチの切り替えを行う付加回路が不要となり、更に、上記信号の取得先を切替スイッチにより第2の検出部から検出部に切り替える(即ち切り戻す)ための条件が任意に設定され得る。
本発明にあっては、電力変換装置が切替スイッチを制御して、発電装置から見た信号の取得先を検出部から第2の検出部に切り替えた後に、蓄電装置に対する充電が継続することにより、蓄電装置に含まれる蓄電池のSOCが所定の閾値より大きくなった場合、電力変換装置は、切替スイッチを制御して上記信号の取得先を第2の検出部から検出部に切り替える。
この場合、検出部では逆潮流とは反対向きの電流が検出されず、逆潮流が発生しないことが保証されないため、発電装置が発電を停止する。
本発明にあっては、電力変換装置が切替スイッチを制御して、発電装置から見た信号の取得先を第2の検出部から検出部に切り替えた後に、取得した蓄電池のSOCが上記所定の閾値より小さい第2の閾値以下になった場合、電力変換装置は上記信号の取得先を検出部から第2の検出部に切り替える。
これにより、蓄電装置にて充電が受け入れ可能になるまで放電が進んだときに、逆潮流とは反対向きの電流が検出される第2の検出部の検出結果に基づいて発電が再開される。
本発明にあっては、各アームに含まれるスイッチング素子に寄生ダイオード又は転流(還流)ダイオードが並列接続されたHブリッジ(フルブリッジ)を用いたインバータにより、直流電力及び交流電力を双方向に変換する。
これにより、直流電力を交流電力に変換しているときにインバータが出力しようとする交流電圧よりも、発電装置から印加される交流電圧の方が高い場合は、発電装置からの交流電力が上記寄生ダイオード又は転流ダイオードで整流されて直流電力に変換され、変換された直流電力で蓄電装置が充電される。
本発明にあっては、検出部及び電力系統間の電力線に、太陽光を利用して発電する太陽光発電装置を接続する。
これにより、太陽光発電装置の発電電力が電力変換装置及び負荷に供給されるため、負荷で消費されない余剰電力が電力変換装置で直流電力に変換されて一時的に蓄電装置に充電される。
本発明によれば、発電装置よりも負荷側の電力線に接続されて自立運転する電力変換装置から負荷側へ流れる電流が第2の検出部で検出され、その検出結果に係る第2の信号が発電装置に取得される。このため、切替スイッチによる信号の取得先の切り替えを関知しない発電装置は、逆潮流とは反対向きの電流が検出されたことを示す信号を検出部から取得した場合と同様に発電を継続して電力変換装置及び負荷に交流電力を供給する。
従って、電力変換装置が自立運転を行う場合に発電装置の発電電力の余剰分を電力変換装置の蓄電池に充電することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る電力供給システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る電力供給システムの非停電時における給電の流れを示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る電力供給システムの停電時における給電の流れを示す説明図である。 インバータ3の構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態1に係る電力変換装置で連系運転から自立運転への切り替えを制御するCPUの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る電力変換装置でリレー接点(切替スイッチ)のオン/オフを切り替えるCPUの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る電力供給システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4に係る電力供給システムの非停電時における給電の流れを示す説明図である。 本発明の実施の形態4に係る電力供給システムの停電時における給電の流れを示す説明図である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る電力供給システムの構成例を示すブロック図である。
図中1は電力変換装置であり、電力変換装置1は、電気自動車(蓄電装置に相当:以下、EV(Electric Vehicle )という)4が有する蓄電池41(後述する図2参照)からの直流電力を単相の交流電力に変換するインバータ3と、該インバータ3による電力の変換を制御するインバータ制御回路20に変換の内容を指示する制御部10とを備える。電力変換装置1及びEV4間のインタフェースは、例えばCHAdeMO協議会が提唱するCHAdeMO方式に準拠している。電力変換装置1が蓄電池を内蔵していてもよい。
制御部10はCPU(Central Processing Unit )11を有しており、CPU11は、プログラム等の情報を記憶するROM12、一時的に発生した情報を記憶するRAM13、及び各種の時間を計時するタイマ14と互いにバス接続されている。CPU11には、また、EV4との間でCAN(Controller Area Network )による通信を行うためのCAN通信部15、後述する各種の回路等とインタフェースするためのI/Oポート16、及び操作表示部27とインタフェースするためのパネルI/F部17がバス接続されている。操作表示部27は、ユーザによる操作を受け付けるための釦、タッチパネル及びLCDを含んでなる。
インバータ3は、交流電力を直流電力に変換することも可能な双方向タイプである。インバータ3で交流電力から変換された直流電力により、EV4の蓄電池41が充電される。インバータ3の交流側は、電路31と、解列リレー32のリレー接点32aと、電路33と、分電盤5に配された分岐ブレーカ53とを直列に介して、分電盤5内の母線50に接続されている。
電路31は、該電路31の交流電圧を検出する電圧検出回路21に接続されている。リレー接点32aを駆動する駆動コイル32cは、リレー駆動回路22に接続されている。インバータ制御回路20、電圧検出回路21及びリレー駆動回路22は、I/Oポート16に接続されている。電圧検出回路21は、電路33の交流電圧を検出するようにしてもよい。
母線50は、電力系統7から分岐ブレーカ53の接続点を経由して負荷61,62に給電するための電力線である。母線50及び電力系統7の間には、解列リレー55のリレー接点55a及び主幹ブレーカ56が直列に接続されている。負荷61,62夫々は、分岐ブレーカ51,52を介して母線50に接続されている。母線50における分岐ブレーカ53の接続点と分岐ブレーカ51,52の接続点との間の電力線には、電流トランス(第2の検出部に相当)66が結合されている。
母線50における分岐ブレーカ53の接続点とリレー接点55aの接続点との間の電力線には、分岐ブレーカ57を介して発電装置8が接続されている。母線50における分岐ブレーカ53の接続点と分岐ブレーカ57の接続点との間の電力線には、電流トランス63が結合されている。母線50における分岐ブレーカ57の接続点とリレー接点55aの接続点との間の電力線には、電流トランス(検出部に相当)65が結合されている。
電流トランス66は、例えば半導体リレー又はフォトモスリレーからなるリレー64のc接点型のリレー接点(切替スイッチに相当)64aのNO(Normally Open )端子に接続されている。電流トランス63は、該電流トランス63の一次コイルに流れる電流を検出する電流検出回路23に接続されている。電流トランス65は、リレー接点64aのNC(Normally Close )端子に接続されている。リレー接点64aを駆動する駆動コイル64cは、リレー駆動回路24に接続されている。
なお、電流トランス65及び66の切り替えには2回路のリレー接点が必要であるが、簡単のため図1では1回路のリレー接点64aのみを図示する。他のリレー接点、ブレーカ等についても同様である。電流トランス65及び66は、過電圧クランプ素子が内蔵されていることが好ましい。リレー接点64aの切り替わり時に開放される電流トランス65又は66が短絡されるようにしてもよい。
リレー接点55aを駆動する駆動コイル55cは、解列リレー55のオン/オフ状態を示す接点信号を出力する補助接点551の両端と共にリレー駆動監視回路(解列検出部に相当)25に接続されている。リレー接点55a及び主幹ブレーカ56間の電路には、停電検出器26が接続されている。電流検出回路23、リレー駆動回路24、リレー駆動監視回路25及び停電検出器26は、I/Oポート16に接続されている。
発電装置8は、燃料電池からなる発電部81と、該発電部81が発電した直流電力を交流電力に変換するインバータ82と、該インバータ82による電力の変換及び発電部81による発電を制御する制御部83とを備える。インバータ82の交流側は、解列リレー84のリレー接点84aを介して分岐ブレーカ57に接続されている。リレー接点84aを駆動する駆動コイル84cは、制御部83に接続されている。制御部83には、また、リレー接点64aのCOM(Common )端子が接続されている。発電装置8は燃料電池を含む汎用的なものであるが、これには限定されず、燃料電池以外の発電部を含む他の発電装置であってもよい。
制御部83は、母線50に交流電圧を印加する主体に連系して交流電圧を出力する連系運転を行うようにインバータ82を制御する。この場合、解列リレー84は制御部83によってオンに制御される。連系運転中、制御部83は、電流トランス65による電流の検出結果を示す信号、又は電流トランス66による電流の検出結果を示す信号に基づいて、発電部81による発電を制御する。具体的には、制御部83は、リレー接点64aにより切り替えられた電流トランス65又は66が結合している母線50に流れる電流が、負荷61,62側へ流れる電流、即ち逆潮流とは反対向きの電流である場合に発電部81に発電を継続させ、電力系統7側へ流れる電流である場合に発電部81を停止させる。
上述の構成において、分電盤5の主幹ブレーカ56及び分岐ブレーカ51,52,53,57が投入されて閉じており、電力系統7が停電しているか否かが停電検出器26で検出される。検出結果はCPU11に取り込まれる。電力系統7が停電していない場合、CPU11がリレー駆動監視回路25を用いて解列リレー55をオンに制御することにより、電力系統7からの交流電圧が母線50に印加される。そして、発電装置8が電力系統7に連系する連系運転を行って交流電力を負荷61,62に供給する。但しこの場合、リレー接点64aはオフであり、COM端子がNC端子に接続されているため、発電装置8は、電流トランス65が結合している母線50に流れる電流が負荷61,62側への電流となる場合に発電を行う。
一方、電力変換装置1は、操作表示部27からの設定により、EV4の蓄電池41からの直流電力を交流電力に変換する運転を行うか、母線50からの交流電力を直流電力に変換する運転を行うか、又は何れの運転も行わないのかが選択される。何れかの運転を行う場合、CPU11は、リレー駆動回路22を用いて解列リレー32をオンに制御すると共に、運転内容をインバータ制御回路20に指示する。
電力系統7が停電していないときに電力変換装置1が直流電力を交流電力に変換する運転は、電力系統7に連系する連系運転である。連系運転中の電路31の電圧、及び電流トランス63が結合している母線50に流れる電流の検出結果の夫々は、電圧検出回路21及び電流検出回路23からCPU11に取り込まれる。CPU11は、電流トランス63が結合している母線50に流れる電流が、負荷61,62側へ流れる電流、即ち逆潮流とは反対向きの電流となるように、インバータ制御回路20に指示を与える。
ここで、電力系統7が停電した場合、又は主幹ブレーカ56が手動で開放された場合、停電の検出結果が停電検出器26からCPU11に取り込まれたときに、CPU11がリレー駆動監視回路25により解列リレー55をオフに制御して電力変換装置1及び発電装置8を電力系統7から切り離す。
CPU11は、更に、リレー駆動監視回路25により補助接点551の接点信号を取り込んで解列リレー55がオフ状態であることを確認した上で、リレー接点64aをオンに駆動すると共に、インバータ3に自立運転を開始させる。これにより、発電装置8が電力変換装置1の自立運転に連系する連系運転を行う。この場合、リレー接点64aのCOM端子がNO端子に接続されているため、発電装置8は、電流トランス66が結合している母線50に流れる電流が負荷61,62側への電流となる場合に発電を継続する。
電力変換装置1が自立運転を行う場合、インバータ制御回路20は、インバータ3が電路31に出力する交流電力の電圧及び周波数夫々が、CPU11から指示された目標電圧及び目標周波数となるように制御する。本実施の形態1では、標準的な目標電圧及び目標周波数夫々を基準電圧(例えば200V)及び基準周波数(例えば50.0Hz又は60.0Hz)とする。
以下では、電力供給システムにおける電力変換装置1及び発電装置8の振る舞いについて、図を用いて説明する。
図2は、本発明の実施の形態1に係る電力供給システムの非停電時における給電の流れを示す説明図であり、図3は、本発明の実施の形態1に係る電力供給システムの停電時における給電の流れを示す説明図である。図中41は、EV4が有する蓄電池である。特に図2では、リレー接点64aがオンに駆動されておらず、COM端子がNC端子に接続されているのに対し、図3ではリレー接点64aがオンに駆動されてCOM端子がNO端子に接続されている点が異なる。図2及び3では、電力系統7からの交流電力の流れを黒い矢印で示し、発電装置8からの交流電力の流れを白抜き矢印で示し、更に電力変換装置1からの交流電力の流れを括弧付きの黒い矢印で示す。主幹ブレーカ56、分岐ブレーカ51,52,53,57、電路33等については図示を省略する。
図2において、発電装置8は、電力系統7に系統連系しており、発電部81が発電した直流電力をインバータ82で交流電力に変換して定電流で母線50に供給する。この場合、リレー接点64aのNC端子に接続された電流トランス65が結合している母線50に流れる電流が、逆潮流とは反対向きの電流となるように制御される。このような制御は、燃料電池を含む汎用的な発電装置で普通に行われている。電力変換装置1が変換を停止している場合、電気機器を含む負荷61,62で消費される交流電力(以下、消費電力という)に対して、発電装置8からの交流電力(以下、発電電力という)だけでは不足するときに、不足分の交流電力が電力系統7から供給される。
電力変換装置1が、母線50からの交流電力を直流電力に変換して蓄電池41に充電する場合、白抜き矢印で示される発電電力が電力変換装置1及び負荷61,62に分流して流入する。この状態で、発電電力が消費電力及び電力変換装置1に流入する電力の和より少ない場合は、不足分の交流電力が電力系統7から供給される。
発電電力が少なくとも消費電力より多い場合は、発電電力から消費電力を差し引いた余剰電力と同じ大きさの電力又は余剰電力より僅かに多い電力が、電力変換装置1で直流電力に変換されて蓄電池41に充電されるように制御することが好ましい。そのためには、例えば、発電電力及び消費電力を逐次検出して余剰電力を算出し、算出した余剰電力より多い交流電力が電力変換装置1で変換されるように制御する必要がある。しかしながら、そのような制御は本願発明の範囲を超えるものであるため、ここではその可能性を述べるにとどめる。
一方、電力変換装置1が蓄電池41からの直流電力を交流電力に変換して負荷61,62に供給する場合、発電電力が消費電力を超えていないことが大前提となる。更に、消費電力から発電電力を差し引いた電力(以下、不足電力という)と同じ大きさの電力又は不足電力より少ない交流電力が電力変換装置1から供給されるように制御する必要がある。このように制御された場合、負荷61,62には、白抜き矢印で示される発電電力の全てと、黒い矢印で示される電力系統7からの交流電力と、括弧付きの黒い矢印で示される電力変換装置1からの交流電力とが流入する。
上記の不足電力より少ない交流電力が電力変換装置1から供給されるようにするには、例えば、発電電力及び消費電力を逐次検出して不足電力を算出し、算出した不足電力より少ない交流電力が電力変換装置1で変換されるように制御する必要がある。しかしながら、そのような制御は本願発明の範囲を超えるものであるため、ここではその可能性を述べるにとどめる。
図3に移って、電力系統7が停電した場合、又は主幹ブレーカ56が手動で開放された場合、電力変換装置1は、上述したように解列リレー55がオフ状態であることを確認し、リレー接点64aをオンに駆動してCOM端子がNO端子に接続されるように切り替えると共に、インバータ3を自立運転に切り替える。即ち、インバータ3が蓄電池41からの直流電力を交流電力に変換して母線50に供給するように、CPU11がインバータ制御回路20に指示を与える。この場合、インバータ3が母線50に印加する交流電圧が、上述の基準電圧及び基準周波数となるように、目標電圧及び目標周波数が設定されてインバータ制御回路20に指示される。
一方の発電装置8は、リレー接点64aのCOM端子の接続先が電流トランス65から電流トランス66に切り替えられたことを関知しておらず、COM端子の接続先の電流トランス66が結合している母線50に流れる電流が、逆潮流とは反対向きの電流となるように発電電力が制御される。ところで、図3に示す状態では、少なくとも電力変換装置1からの交流電力が必然的に負荷61,62に供給されるため、電流トランス66が結合している母線50には必ず負荷61,62側へ電流が流れることとなる。その結果、発電装置8は、電力変換装置1の自立運転に連系する連系運転を行って運転を継続することができる。
上述のとおり、リレー接点64aのCOM端子の接続先が電流トランス66である場合、電流トランス66による電流の検出結果を示す信号は、一定の向きの電流を示す信号となる。このため、リレー接点64aのNO端子には、電流トランス66に代えて上記一定の向きの電流を示す信号を模擬するダミー信号を生成する回路を接続してもよい。以下では、電流トランス66による電流の検出結果を示す信号と、上記のダミー信号との何れかの信号を、「電流トランス66による電流の検出結果に係る第2の信号」という。
電力変換装置1が自立運転を行う場合、発電装置8が母線50を介して負荷61,62に供給する白抜き矢印で示される交流電力だけでは、負荷61,62で消費される消費電力に不足が生じる間は、不足する電力が電力変換装置1から負荷61,62に供給される。
これに対し、発電装置8が母線50を介して負荷61,62に供給すべき交流電力が、負荷61,62で消費される電力を上回る場合、その余剰電力が電力変換装置1で直流電力に変換されて蓄電池41の充電に振り向けられる。これにより、母線50の電圧上昇が抑制されるため、母線50の交流電圧は、上記の基準電圧に維持される。電力変換装置1における変換方向の切り替えは、例えばインバータ3により自律的に行われる。即ち、母線50の交流電圧が、インバータ3が目標電圧として出力する基準電圧を上回る状況になった場合、あたかも回生電力が直流側に回生されるように、インバータ3が交流電力を直流電力に変換する。
次に、上記の機能を有するインバータ3の具体例を挙げてその動作を説明する。
図4は、インバータ3の構成例を示す回路図である。インバータ3は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor )、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor )、パワートランジスタ等のスイッチング素子をHブリッジに構成してなる。本実施の形態1では、スイッチング素子としてIGBTからなるスイッチQ1,Q2,Q3,Q4を用いる。スイッチQ1,Q2,Q3,Q4夫々のコレクタ及びエミッタには転流(還流)ダイオード(以下、単にダイオードという)D1,D2,D3,D4のカソード及びアノードが接続されている。
Hブリッジの上アームの夫々に含まれるスイッチQ1及びQ3のコレクタは、平滑コンデンサC1の一端に接続されると共に、EV4と接続するための電路のプラス側にインダクタL1を介して接続されている。Hブリッジの下アームの夫々に含まれるスイッチQ2及びQ4のエミッタは、平滑コンデンサC1の他端に接続されると共に、EV4と接続するための電路のマイナス側に接続されている。
スイッチQ3のエミッタは、スイッチQ4のコレクタに接続されると共に、インダクタL2を介して平滑コンデンサC2の一端及び一対の電路31(図1では1本の線で示す)の一方に接続されている。スイッチQ1のエミッタは、スイッチQ2のコレクタに接続されると共に、インダクタL3を介して平滑コンデンサC2の他端及び一対の電路31の他方に接続されている。スイッチQ1,Q2,Q3,Q4夫々のゲートは、インバータ制御回路20に接続されている。インバータ制御回路20には、これらのスイッチQ1,Q2,Q3,Q4を駆動する駆動回路が含まれている。
図4において、EV4からの直流電力を交流電力に変換する場合、インバータ3は、例えば降圧型のDC/ACインバータとして動作する。また、電路31からの交流電力を直流電力に変換する場合、インバータ3は、例えば昇圧型のAC/DCコンバータ(即ちスイッチング電源)として動作する。以下、変換動作を具体的に説明する。なお、解列リレー32がオン状態であり、且つ分岐ブレーカ53が閉じている場合、電路31の交流電圧と母線50の交流電圧とは同一である。
EV4からの直流電力を交流電力に変換する場合は、
(a)スイッチQ3及びQ2をインバータ制御回路20からのPWM信号によりオン/オフに駆動することにより、正弦波をなす交流電圧の一方の半波に相当する電圧を生成し、生成した電圧をL2,L3及びC2によるフィルタで平滑する。
(b)スイッチQ1及びQ4をインバータ制御回路20からのPWM信号によりオン/オフに駆動することにより、正弦波をなす交流電圧の他方の半波に相当する電圧を生成し、生成した電圧をL3,L2及びC2によるフィルタで平滑する。
電路31からの交流電力を直流電力に変換する場合は、
(a)正弦波をなす交流電圧の一方の半波に相当する期間のうち、平滑コンデンサC2の他端に対して一端の電圧が正となる期間に、スイッチQ4をインバータ制御回路20からのPWM信号によりオンに駆動することにより、インダクタL2、スイッチQ4、ダイオードD2及びインダクタL3の経路に電流が流れてインダクタL2,L3にエネルギーが蓄積される。
(b)スイッチQ4がオフになることにより、インダクタL2、ダイオードD3、インダクタL1、EV4、ダイオードD2及びインダクタL3の経路に電流が還流して、インダクタL2,L3のエネルギーが放出される。
(c)正弦波をなす交流電圧の他方の半波に相当する期間のうち、平滑コンデンサC2の他端に対して一端の電圧が負となる期間に、スイッチQ2をインバータ制御回路20からのPWM信号によりオンに駆動することにより、インダクタL3、スイッチQ2、ダイオードD4及びインダクタL2の経路に電流が流れてインダクタL3,L2にエネルギーが蓄積される。
(d)スイッチQ2がオフになることにより、インダクタL3、ダイオードD1、インダクタL1、EV4、ダイオードD4及びインダクタL2の経路に電流が還流して、インダクタL3,L2がエネルギーを放出する。
さて、図3に括弧付きの黒い矢印で示すように、電力変換装置1のインバータ3が直流電圧を交流電圧に変換している間に、発電装置8からの交流電力が負荷61,62で消費される電力を上回る状態になった場合、母線50の交流電圧、即ち電路31の交流電圧は、インバータ3が目標電圧として出力する基準電圧を上回ることとなる。このため、電路31の交流電圧のうち、インバータ3が能動的に出力する基準電圧を上回る電圧が、インダクタL2、ダイオードD3、インダクタL1、EV4、ダイオードD2及びインダクタL3の経路、並びにインダクタL3、ダイオードD1、インダクタL1、EV4、ダイオードD4及びインダクタL2の経路で整流される。
これにより、発電装置8からの交流電力のうち、負荷61,62で消費されない分の交流電力、即ち余剰電力が、母線50から電路33,31を経てインバータ3に取り込まれて直流電力に変換される。従って、電路31,33及び母線50における基準電圧からの電圧上昇が抑制されて、図3に示す状態が安定的に継続する。
以下では、上述した電力変換装置1の制御部10の動作を、それを示すフローチャートを用いて説明する。以下に示す処理は、ROM12に予め格納された制御プログラムに従って、CPU11により実行される。
図5は、本発明の実施の形態1に係る電力変換装置1で連系運転から自立運転への切り替えを制御するCPU11の処理手順を示すフローチャートである。図5の処理は、電力変換装置1の連系運転中に一定の周期(例えば1秒毎)で起動される。停電が検出される前は、「切替フラグ」がオフに設定されている。
図5の処理が起動された場合、CPU11は、停電検出器26により、電力系統7の停電を検出したか否かを判定する(S11)。ここでの停電には、主幹ブレーカ56が手動で開放された場合が含まれている。停電を検出しない場合(S11:NO)、CPU11は、特段の処理を実行せずに図5の処理を終了する。
ステップS11で停電を検出した場合(S11:YES)、CPU11は、リレー駆動監視回路25により分電盤5内の解列リレー55をオフに制御し(S12)、例えば50msだけ待機する(S13)。この50msは、駆動コイル55cを駆動してから補助接点551が出力する接点信号のオン/オフ状態が安定するまでの時間を見越したものであり、50msに限定されない。その後、CPU11は、補助接点551及びリレー駆動監視回路25により、電力系統7からの解列を検出したか否かを判定し(S14)、解列を検出しない場合(S14:NO)、それ以上の処理を実行せずに図5の処理を終了する。
ステップS14で解列を検出した場合(S14:YES)、CPU11は、リレー駆動回路24によりリレー接点(切替スイッチ)64aをオンに駆動してCOM端子がNO端子に接続されるように切り替える(S15:切替手段に相当)と共に、リレー接点64aをオンに駆動していることを記憶するために切替フラグをオンに設定する(S16)。次いで、CPU11は、インバータ制御回路20に対してインバータ3の自立運転を指示し(S17)、自装置の解列リレー32をオンに制御して(S18)図5の処理を終了する。
本システムが電力系統7から解列されたことが検出されて電力変換装置1が自立運転に切り替わった後に、電力系統7の停電が復電した場合、又は主幹ブレーカ56が手動で閉じられた場合、解列リレー55をオンに制御し、リレー接点64aをオフにし、更に電力変換装置1を連系運転に切り替えてシステムの運転を継続することが可能であるが、本実施の形態1では特に説明を行わない。
以上のように本実施の形態1によれば、電力系統7から負荷61,62に給電するための母線(電力線)50に流れる電流を電流トランス65が検出して検出結果を示す信号を出力し、電流トランス(検出部)65よりも負荷61,62側の電力線に分岐ブレーカ57を介して接続された発電装置8がリレー接点64aを介して電流トランス65から取得した信号に基づいて発電電力を制御し、発電装置8よりも負荷61,62側の電力線に接続された電力変換装置1が電力線からの交流電力及びEV4からの直流電力を双方向に交直変換してEV4を充放電する。また、電流トランス(第2の検出部)66又はダミー信号を生成する回路が、電力変換装置1及び負荷61,62間の電力線に流れる電流の検出結果に係る第2の信号を出力するようにし、発電装置8が発電電力を制御するための信号の取得先を、リレー接点(切替スイッチ)64aにより電流トランス65及び電流トランス66の何れかに切り替え可能にしてある。この構成にて電力変換装置1が自立運転を行う場合、発電装置8から見た信号の取得先が、リレー接点(切替スイッチ)64aによって電流トランス65から電流トランス66に切り替わる。
これにより、発電装置8が電力変換装置1の自立運転に連系する連系運転を行いつつ、電力変換装置1よりも負荷61,62側の電力線を流れる電流の検出結果に係る第2の信号に基づいて発電電力を制御する。この場合は、電力変換装置1から負荷61,62側へ必然的に電流が流れており、電流トランス66が出力する信号に係る検出結果は、逆潮流とは反対向きの電流が検出されたときの検出結果に対応している。このため、リレー接点64aによる信号の取得先の切り替えを関知しない発電装置8は、逆潮流とは反対向きの電流が検出されたことを示す信号を電流トランス65から取得した場合と同様に発電を継続して電力変換装置1及び負荷61,62に交流電力を供給する。
従って、電力変換装置1が自立運転を行う場合に発電装置8の発電電力の余剰分をEV4に充電することが可能となる。また、発電装置8の余剰電力をEV4に充電しない場合と比較して、電力変換装置1の自立運転をより長く継続することが可能となる。
更に、実施の形態1によれば、解列リレー55の補助接点551及びリレー駆動監視回路25(解列検出部)により電力系統7からの自システムの解列が検出された場合、電力変換装置1がEV4からの直流電力を交流電力に変換して負荷61,62に供給する自立運転行う。
従って、例えば電力系統7の停電が検出されてシステムが電力系統7から解列された場合、発電装置8の連系先となるべき電力変換装置1に自立運転を開始させることが可能となる。
また、実施の形態1によれば、電力変換装置1の自立運転中に負荷61,62で消費される電力に対して発電装置8からの交流電力の一部が余剰電力となる場合、電力変換装置1の出力端の交流電圧が自立運転における基準電圧を上回ることとなる。この場合、電力変換装置1は、発電装置8からの交流電力を取り込んで直流電力に変換し、変換した直流電力でEV4の蓄電池41を充電する。
つまり、発電装置8からの余剰電力がEV4に取り込まれるため、電力変換装置1の出力端における交流電圧を基準電圧に維持することが可能となる。
更にまた、実施の形態1によれば、システムが電力系統7から解列された場合、電力変換装置1が補助接点551及びリレー駆動監視回路25(解列検出部)による検出結果を取り込んでリレー接点(切替スイッチ)64aをオンに駆動し、発電装置8から見た信号の取得先を電流トランス65から電流トランス66に切り替える。
従って、例えば解列検出部の検出結果に応じてリレー接点64aの切り替えを行う付加回路が不要となり、更に、上記信号の取得先をリレー接点64aにより電流トランス66から電流トランス65に切り替える(即ち切り戻す)ための条件を任意に設定することが可能となる。
更にまた、実施の形態1によれば、各アームに含まれるスイッチ(スイッチング素子)Q1,Q2,Q3,Q4夫々にダイオード(転流ダイオード)D1,D2,D3,D4が並列接続されたHブリッジ(フルブリッジ)を用いたインバータ3により、直流電力及び交流電力を双方向に変換する。
従って、直流電力を交流電力に変換しているときにインバータ3が出力しようとする交流電圧よりも、発電装置8から印加される交流電圧の方が高い場合は、発電装置8からの交流電力をダイオードD1,D2,D3,D4で整流して直流電力に変換し、変換した直流電力でEV(蓄電装置)4を充電することが可能となる。
(実施の形態2)
実施の形態1が、発電装置8からの交流電力の一部が余剰電力となる場合に、余剰電力によって蓄電池41が制限なく充電される形態であるのに対し、実施の形態2は、蓄電池41に充電電力を受け入れる余裕がない場合に、発電装置8からの交流電力を遮断させる形態である。
実施の形態2における電力供給システムの構成、非停電時及び停電時における給電の流れ、インバータ3の構成、並びに電力変換装置1で連系運転から自立運転への切り替えを制御するCPU11の処理手順の夫々は、図1から5に示すものと同様であるため、実施の形態1に対応する箇所には同様の符号を付してこれらの図の記載及び説明を省略する。
以下では、電力変換装置1の自立運転中に発電装置8からの交流電力を遮断させる手順について、フローチャートを用いて説明する。
図6は、本発明の実施の形態2に係る電力変換装置1でリレー接点(切替スイッチ)64aのオン/オフを切り替えるCPU11の処理手順を示すフローチャートである。図6の処理は、電力変換装置1の自立運転中に一定の周期(例えば1秒毎)で起動される。
図6の処理が起動された場合、CPU11は、CAN通信部15を用いてEV4の蓄電池41のSOCを取得した(S22:取得手段に相当)後、図5の処理のステップS16で設定される切替フラグがオンであるか否かを判定する(S23)。切替フラグがオンである場合(S23:YES)、即ち、リレー接点64aのCOM端子がNO端子に接続されている場合、CPU11は、ステップS22で取得したSOCが、例えば99%より大きいか否かを判定し(S24:SOCが所定の閾値より大きいか否かを判定する手段に相当)、大きくない場合(S24:NO)、特段の処理を実行せずに図6の処理を終了する。
取得したSOCが99%より大きい場合(S24:YES)、即ち、蓄電池41に充電電力を受け入れる余裕がない場合、CPU11は、リレー駆動回路24によりリレー接点(切替スイッチ)64aをオフにしてCOM端子がNC端子に接続されるように切り替える(S25:第2の切替手段に相当)と共に、切替フラグをオフに設定して(S26)図6の処理を終了する。
ステップS25でCOM端子がNC端子に接続されるように切り替えることにより、発電装置8の制御部83は、電流トランス65による電流の検出結果を示す信号に基づいて、発電部81による発電を制御する。但し、この場合は解列リレー55がオフ状態であり、電流トランス65が結合している母線50に流れる電流が、逆潮流とは反対向きの電流となることがないため、制御部83が発電部81を停止させる。この後、電力変換装置1がEV4の蓄電池41からの直流電力を交流電力に変換して負荷61,62に供給するため、時間の経過と共に蓄電池41が放電してSOCが低下する。
ステップS23で切替フラグがオンではない場合(S23:NO)、即ち、リレー接点64aのCOM端子がNO端子に接続されておらず、発電装置8が既に停止している場合、CPU11は、ステップS22で取得したSOCが90%以下に低下しているか否か、即ち蓄電池41が充電電力を受け入れる余裕が生じるまで放電が進んだか否かを判定する(S27:第2の閾値以下であるか否かを判定する手段に相当)。SOCが90%以下ではない場合(S27:NO)、CPU11は、リレー接点64aをオフにしたまま図6の処理を終了する。
一方、SOCが90%以下である場合(S27:YES)CPU11は、リレー駆動回路24によりリレー接点(切替スイッチ)64aをオンに駆動してCOM端子がNO端子に接続されるように切り替える(S28:第2の検出部に切り替える手段に相当)と共に、切替フラグをオンに設定して(S29)図6の処理を終了する。これにより、発電装置8は、図3を用いて説明したとおり、電力変換装置1の自立運転に連系する連系運転が行える状態に復帰する。
以上のように本実施の形態2によれば、電力変換装置1がリレー接点(切替スイッチ)64aをオンに駆動して、発電装置8から見た信号の取得先を電流トランス65から電流トランス66に切り替えた後に、EV4に対する充電が継続することにより、EV4に含まれる蓄電池41のSOCが所定の閾値より大きくなった場合、電力変換装置1は、リレー接点64aをオフにして上記信号の取得先を電流トランス66から電流トランス65に切り替える。
この場合、電流トランス65では逆潮流とは反対向きの電流が検出されず、逆潮流が発生しないことが保証されないため、発電装置8が発電を停止する。従って、EV4に対する過剰な充電を停止させることが可能となる。
また、実施の形態2によれば、電力変換装置1がリレー接点(切替スイッチ)64aをオフにして、発電装置8から見た信号の取得先を電流トランス66から電流トランス65に切り替えた後に、取得した蓄電池41のSOCが上記所定の閾値より小さい第2の閾値以下になった場合、電力変換装置1は上記信号の取得先を電流トランス65から電流トランス66に切り替える。
従って、EV4にて充電が受け入れ可能になるまで放電が進んだときに、逆潮流とは反対向きの電流が検出される電流トランス66の検出結果に基づいて、発電装置8に発電を再開させることが可能となる。
なお、実施の形態2にあっては、発電装置8からの交流電力を遮断させるために、リレー接点64aをオンからオフに切り替えたが、電力変換装置1が自立運転にて出力する交流電力の目標電圧又は目標周波数を変更するようにしてもよい。具体的には、電力変換装置1が出力する交流電力の電圧又は周波数が、発電装置8にて系統連系保護機能が発揮される電圧又は周波数となるように目標電圧又は目標周波数を変更する。
(実施の形態3)
実施の形態1が、システムが電力系統7から解列された場合に、電力変換装置1がリレー接点(切替スイッチ)64aを切り替える形態であるのに対し、実施の形態3は、電力系統7が停電した場合に、電力変換装置1に含まれない付加回路がシステムを解列してリレー接点64aを切り替える形態である。
実施の形態3における非停電時及び停電時における給電の流れ、及びインバータ3の構成は、図2から4に示すものと同様であるため、実施の形態1に対応する箇所には同様の符号を付してこれらの図の記載及び説明を省略する。
図7は、本発明の実施の形態3に係る電力供給システムの構成例を示すブロック図である。
主幹ブレーカ56は、該主幹ブレーカ56の開閉状態を示す接点信号を出力する補助接点561を有する。補助接点561は、一端が主幹ブレーカ56及びリレー接点55a間の電路に接続されており、他端が解列リレー55の駆動コイル55cに接続されている。
解列リレー55は、リレー接点55aと共にオン/オフとなる第2の補助接点552を有する。第2の補助接点552は、一端が主幹ブレーカ56及びリレー接点55a間の電路に接続されており、他端がリレー64の駆動コイル64cに接続されている。補助接点551の両端は、解列リレー55のオン/オフ状態を監視するリレー監視回路28に接続されている。
電流トランス66は、リレー64のc接点型のリレー接点(切替スイッチに相当)64aのNC端子に接続されている。電流トランス65は、リレー接点64aのNO端子に接続されている。つまり、本実施の形態3の構成では、実施の形態1の図1に示す構成と比較して、リレー接点64aのNC端子及びNO端子の接続先が逆転していることに注意が必要である。
リレー監視回路28は、I/Oポート16に接続されている。
その他、実施の形態1の図1に対応する箇所には同様の符号を付してその説明を省略する。
上述の構成において、分電盤5の主幹ブレーカ56が投入され、且つ電力系統7が停電していない場合、補助接点561がオンとなることにより、主幹ブレーカ56及び補助接点561を介して電力系統7の交流電圧が駆動コイル55cに印加されて解列リレー55がオン状態になる。更に、第2の補助接点552がオンとなることにより、主幹ブレーカ56及び第2の補助接点552を介して電力系統7の交流電圧が駆動コイル64cに印加されてリレー接点64aがオンに駆動される。
この場合、COM端子がNO端子に接続されるため、発電装置8は、電流トランス65が結合している母線50に流れる電流が負荷61,62側への電流となる場合に発電を行う。この状態は、実施の形態1の図2に示す状態と実質的に同一であり、電力変換装置1の動作についても実施の形態1の場合と同様である。
次に、電力系統7が停電した場合、又は主幹ブレーカ56が手動で開放された場合、補助接点561を介して駆動コイル55cに交流電圧が印加されなくなり、解列リレー55がオフ状態となる。更に、第2の補助接点552がオフとなることにより、主幹ブレーカ56及び第2の補助接点552を介して駆動コイル64cに交流電圧が印加されなくなり、リレー接点64aがオフとなる。この場合、COM端子がNC端子に接続されるため、発電装置8は、電流トランス66が結合している母線50に流れる電流が負荷61,62側への電流となる場合に発電を継続する。
一方の電力変換装置1は、電力系統7が停電する前、又は主幹ブレーカ56が手動で開放される前から、電力系統7からの解列を検出したか否かを一定の時間間隔で判定し続けており、解列を検出した場合に、自立運転を開始する。この場合のCPU11の処理手順は、実施の形態1の図5に示すステップS14,S17,S18を実行するものとなる(図示は省略する)。電力変換装置1が自立運転を開始した状態は、実施の形態1の図3に示す状態と実質的に同一である。
以上のように本実施の形態3によれば、電力変換装置1が電力系統7の停電(主幹ブレーカ56の開放を含む)及び復電を検出して解列リレー55をオフ及びオンに制御したりリレー接点64aを切り替えたりすることがない点を除けば、システムの動作が実施の形態1と同様であるため、実施の形態1と同様の効果を奏する。
(実施の形態4)
実施の形態1が、一の発電装置8を備える形態であるのに対し、実施の形態4は、発電装置8に加えて太陽光発電装置9を備える形態である。
実施の形態4における太陽光発電装置9を除く電力供給システムの構成、インバータ3の構成、及び電力変換装置1で連系運転から自立運転への切り替えを制御するCPU11の処理手順の夫々は、図1,4,5に示すものと同様であるため、実施の形態1に対応する箇所には同様の符号を付してこれらの図の記載及び説明を省略する。
図8は、本発明の実施の形態4に係る電力供給システムの非停電時における給電の流れを示す説明図であり、図9は、本発明の実施の形態4に係る電力供給システムの停電時における給電の流れを示す説明図である。図8及び9では、電力系統7からの交流電力の流れを黒い矢印で示し、発電装置8及び太陽光発電装置9夫々からの交流電力の流れを白抜き矢印及び括弧付きの白抜き矢印で示し、更に電力変換装置1からの交流電力の流れを括弧付きの黒い矢印で示す。
図8において、太陽光発電装置9は、電力系統7に連系する連系運転を行う。電力変換装置1が変換を停止している場合、電気機器を含む負荷61,62で消費される交流電力(消費電力)に対して、発電装置8及び太陽光発電装置9からの交流電力(以下、発電電力の和という)だけでは不足するときに、不足分の交流電力が電力系統7から供給される。
電力変換装置1が、母線50からの交流電力を直流電力に変換して蓄電池41に充電する場合、発電電力の和が消費電力及び電力変換装置1に流入する電力の和より少ないときは、白抜き矢印及び括弧付きの白抜き矢印で示される発電電力の和が電力変換装置1及び負荷61,62に分流して流入し、且つ不足分の交流電力が電力系統7から供給される。
発電電力の和が、少なくとも消費電力より多いときは、発電電力の和から消費電力を差し引いた余剰電力より僅かに多い電力が、電力変換装置1で直流電力に変換されて蓄電池41に充電されるように制御することが好ましい。
一方、電力変換装置1が蓄電池41からの直流電力を交流電力に変換して負荷61,62に供給する場合、発電電力の和が消費電力を超えていないことが大前提となる。更に、消費電力から発電電力の和を差し引いた電力より少ない交流電力が電力変換装置1から供給されるように制御する必要がある。このように制御された場合、負荷61,62には、白抜き矢印及び括弧付きの白抜き矢印で示される発電電力の和と、黒い矢印で示される電力系統7からの交流電力と、括弧付きの黒い矢印で示される電力変換装置1からの交流電力とが流入する。
図9に移って、電力系統7が停電した場合、又は主幹ブレーカ56が手動で開放された場合、電力変換装置1は、インバータ3を自立運転に切り替える。発電装置8及び太陽光発電装置9は、電力変換装置1の自立運転に連系する連系運転を行って運転を継続する。この場合、発電装置8及び太陽光発電装置9夫々が母線50を介して負荷61,62に供給する白抜き矢印及び括弧付きの白抜き矢印で示される交流電力だけでは、負荷61,62で消費される消費電力に不足が生じる間は、不足する電力が電力変換装置1から負荷61,62に供給される。
これに対し、発電装置8及び太陽光発電装置9が母線50を介して負荷61,62に供給すべき交流電力の和が、負荷61,62で消費される電力を上回る場合、その余剰電力が電力変換装置1で直流電力に変換されて蓄電池41の充電に振り向けられる。これにより、母線50の電圧上昇が抑制されるため、母線50の交流電圧は、上記の基準電圧に維持される。
以上のように本実施の形態4によれば、電流トランス65及び解列リレー55のリレー接点55a間の電力線に、太陽光を利用して発電する太陽光発電装置9を接続する。
これにより、太陽光発電装置9の発電電力が電力変換装置1及び負荷61,62に供給されるため、負荷61,62で消費されない余剰電力が電力変換装置1で直流電力に変換されて一時的にEV4に充電される。従って、太陽光発電装置9がない場合と比較して自立運転を更に長く継続することが可能となる。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、各実施の形態で記載されている技術的特徴は、お互いに組み合わせることが可能である。
1 電力変換装置
10 制御部
11 CPU
12 ROM
13 RAM
15 CAN通信部
25 リレー駆動監視回路
28 リレー監視回路
3 インバータ
D1,D2,D3,D4 転流ダイオード
Q1,Q2,Q3,Q4 スイッチ
4 EV
41 蓄電池
5 分電盤
50 母線
55 解列リレー
55a リレー接点
551 補助接点
552 第2の補助接点
56 主幹ブレーカ
561 補助接点
61、62 負荷
64a リレー接点
65、66 電流トランス
7 電力系統
8 発電装置
81 発電部
9 太陽光発電装置

Claims (8)

  1. 電力系統から負荷に給電するための電力線に流れる電流を検出して検出結果を示す信号を出力する検出部と、該検出部及び前記負荷間の前記電力線に接続されており、前記検出部から取得した信号に基づいて発電電力を制御する発電装置と、該発電装置及び前記負荷間の前記電力線に接続されており、前記電力線からの交流電力及び蓄電装置からの直流電力を双方向に交直変換する電力変換装置とを備える電力供給システムにおいて、
    前記電力変換装置及び負荷間の前記電力線に流れる電流を検出して検出結果に係る第2の信号を出力する第2の検出部と、
    前記発電装置が取得する信号の取得先を前記検出部及び第2の検出部の何れかに切り替える切替スイッチとを備え、
    前記電力変換装置は、前記蓄電装置からの直流電力を交流電力に変換して前記負荷に供給する自立運転が可能に構成してあり、
    前記電力変換装置が自立運転を行う場合、前記信号の取得先が前記切替スイッチにより前記第2の検出部に切り替わるようにしてあること
    を特徴とする電力供給システム。
  2. 前記電力系統からの解列を検出する解列検出部を備え、
    前記電力変換装置は、前記解列検出部が解列を検出した場合に自立運転を行うようにしてあること
    を特徴とする請求項1に記載の電力供給システム。
  3. 前記電力変換装置は、前記発電装置による交流電圧が前記自立運転にて出力すべき基準電圧を上回る場合、前記発電装置からの交流電力を交直変換した直流電力で前記蓄電装置を充電するようにしてあることを特徴とする請求項1又は2に記載の電力供給システム。
  4. 前記電力変換装置は、前記解列検出部が解列を検出した場合に前記信号の取得先を前記切替スイッチにより前記第2の検出部に切り替える切替手段を有することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の電力供給システム。
  5. 前記電力変換装置は、
    前記切替手段が第2の検出部に切り替えた場合、前記蓄電装置に含まれる蓄電池のSOCを取得する取得手段と、
    該取得手段が取得したSOCが所定の閾値より大きいか否かを判定する手段と、
    該手段が大きいと判定した場合、前記信号の取得先を前記切替スイッチにより前記検出部に切り替える第2の切替手段とを有すること
    を特徴とする請求項4に記載の電力供給システム。
  6. 前記電力変換装置は、
    前記第2の切替手段が前記検出部に切り替えた場合、前記取得手段が取得したSOCが前記所定の閾値より小さい第2の閾値以下であるか否かを判定する手段と、
    該手段が以下であると判定した場合、前記信号の取得先を前記切替スイッチにより前記第2の検出部に切り替える手段とを備えること
    を特徴とする請求項5に記載の電力供給システム。
  7. 前記電力変換装置は、各アームに含まれるスイッチング素子に寄生ダイオード又は転流ダイオードが並列接続されたHブリッジ回路を有しており、直流電力及び交流電力を双方向に変換するインバータを備えることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の電力供給システム。
  8. 前記検出部及び電力系統間の前記電力線に接続されており、太陽光を利用して発電する太陽光発電装置を備えることを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の電力供給システム。
JP2014166793A 2014-08-19 2014-08-19 電力供給システム Active JP6210952B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014166793A JP6210952B2 (ja) 2014-08-19 2014-08-19 電力供給システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014166793A JP6210952B2 (ja) 2014-08-19 2014-08-19 電力供給システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016046828A true JP2016046828A (ja) 2016-04-04
JP6210952B2 JP6210952B2 (ja) 2017-10-11

Family

ID=55636939

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014166793A Active JP6210952B2 (ja) 2014-08-19 2014-08-19 電力供給システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6210952B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112867634A (zh) * 2018-09-10 2021-05-28 株式会社自动网络技术研究所 配线分支箱
JP2022540366A (ja) * 2019-07-03 2022-09-15 ニューワールド.エナジー・エルエルシー 自動電力レジリエンス及びオンデマンドグリッドバランシングのためのグリッドタイ電気メータアダプタ及びシステム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011001796A1 (ja) * 2009-06-30 2011-01-06 パナソニック電工株式会社 配電システム
JP2013146171A (ja) * 2011-12-15 2013-07-25 Panasonic Corp 電力供給システムおよび充放電用パワーコンディショナ
JP2013176180A (ja) * 2012-02-23 2013-09-05 Osaka Gas Co Ltd 自立給電システム
JP2014007842A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Daiwa House Industry Co Ltd 電力供給システム及び電力供給方法
JP2014042418A (ja) * 2012-08-23 2014-03-06 Nittetsu Elex Co Ltd 非常時電力供給方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011001796A1 (ja) * 2009-06-30 2011-01-06 パナソニック電工株式会社 配電システム
JP2013146171A (ja) * 2011-12-15 2013-07-25 Panasonic Corp 電力供給システムおよび充放電用パワーコンディショナ
JP2013176180A (ja) * 2012-02-23 2013-09-05 Osaka Gas Co Ltd 自立給電システム
JP2014007842A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Daiwa House Industry Co Ltd 電力供給システム及び電力供給方法
JP2014042418A (ja) * 2012-08-23 2014-03-06 Nittetsu Elex Co Ltd 非常時電力供給方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112867634A (zh) * 2018-09-10 2021-05-28 株式会社自动网络技术研究所 配线分支箱
JP2022540366A (ja) * 2019-07-03 2022-09-15 ニューワールド.エナジー・エルエルシー 自動電力レジリエンス及びオンデマンドグリッドバランシングのためのグリッドタイ電気メータアダプタ及びシステム
JP7371137B2 (ja) 2019-07-03 2023-10-30 ニューワールド.エナジー・エルエルシー 自動電力レジリエンス及びオンデマンドグリッドバランシングのためのグリッドタイ電気メータアダプタ及びシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6210952B2 (ja) 2017-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2846436B1 (en) Uninterruptible power supply circuit
CN100474736C (zh) 用于提供不间断功率的装置
JP5290349B2 (ja) 直流給電システムおよびその制御方法
JP5284447B2 (ja) 分散電源システム
WO2012144357A1 (ja) 電力供給装置、電力供給装置の制御方法、および直流給電システム
US20150048767A1 (en) Inverter device
CN115552056A (zh) 操作电解器的方法,执行该方法的连接电路、整流器和电解设备
CN108075562B (zh) 大功率便携式用电设备及其电源控制装置及方法
JP2009225522A (ja) ハイブリッド直流電源システム、燃料電池車両及び蓄電装置の保護方法
JP2017189112A (ja) 電力供給システム
CN106936148B (zh) 一种光伏-储能变流系统及其控制方法
US20150303731A1 (en) Electric Energy Storage Device
CN202798128U (zh) 一种具有自启动功能的独立光伏供电系统
JP2020010531A (ja) 蓄電装置、太陽光発電蓄電システム、及び、蓄電池の充電方法
JP2014030108A (ja) 電力制御装置、蓄電池、電力制御システム
CN110539668B (zh) 一种动车组应急牵引系统
JP2018057239A (ja) 電力変換システムおよび電力変換装置
JP6210952B2 (ja) 電力供給システム
JP5804231B1 (ja) 電気鉄道用回生インバータ装置
WO2012063667A1 (ja) 直流給電システム
CN116316761A (zh) 一种储能柜和储能系统
CN116404690A (zh) 供电电路、供电电路的控制方法及储能逆变器
CN202888860U (zh) 离并两用光伏逆变器
JP6076381B2 (ja) 電力供給システム
CN208890395U (zh) 基于交直流输入开关电源的基站用光伏离并网供电系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160817

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170511

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170523

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170706

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170912

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170912

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6210952

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150