JP2016046388A - コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents

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芦野 宏次
Koji Ashino
宏次 芦野
総芳 遠藤
Fusayoshi Endo
総芳 遠藤
大蔵 千才
Daizo Senzai
大蔵 千才
隆広 吉田
Takahiro Yoshida
隆広 吉田
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Abstract

【課題】ケース内に収納されたコンデンサ素子の固定機能による耐振動性を向上させ、コンデンサの信頼性を高めることにある。【解決手段】陽極側および陰極側の電極箔(陽極箔22、陰極箔26)がセパレータ(28)を介して積層され、一端側に端子部品(外部端子8A、8B)が接続されたコンデンサ素子(6)と、前記コンデンサ素子が収納されるとともに封口体(10)により封口され、前記コンデンサ素子の側面に向かって加締められた少なくとも2つの加締め部(18B、18C)を有し、これら加締め部で前記コンデンサ素子を保持するケース(外装ケース4)と、前記加締め部は、前記コンデンサ素子の長さ方向に設定された間隔を設けて形成され、前記コンデンサ素子の素子端面側に形成されている。【選択図】 図1

Description

本開示の技術はコンデンサおよびその製造方法に関し、ケースに封入されるコンデンサ素子の固定技術に関する。
電解コンデンサや電気二重層コンデンサなどのコンデンサは、コンデンサ素子がケース内に収納されている。コンデンサは、自動車などに搭載されるものが増えてきており、激しい振動が継続的に作用することになる。車載されたコンデンサでは、たとえばケースとコンデンサ素子、またはコンデンサ素子と接続したリード端子などが振動により一部に大きな力を受けることで破損するおそれがある。そのためコンデンサでは、ケース内部に固定材を封入するものや、ケース側面を加締めてケースとコンデンサ素子とを一体化させて固定するものが知られている。
このようなコンデンサに関し、金属ケースの側面の一部を押圧して加締めることでコンデンサ素子とケースとを接触させ、固定するものがある(たとえば特許文献1、2)。
実開昭64−026830号公報 特開2008−109074号公報
ところで、コンデンサでは、たとえば耐振動性を向上させるために、ケース内に収納されたコンデンサ素子の配置位置に合せて、2箇所に加締め処理が施されるものがある。このときコンデンサは、たとえば2つの加締め位置をコンデンサ素子の中心付近で接近させた場合、搭載された機器の振動に対し、加締め部を軸としてコンデンサ素子の端部側が振動するおそれがある。すなわち近接した2箇所で加締められた場合、コンデンサ素子は、端面側が加締め位置から離間するために片持ち梁の状態となり、外部から加えられた振動によって加締め位置を支点にしてケース内で揺れる、所謂シーソー現象が生じる。従って、コンデンサの加締め処理では、2つの加締め位置を離間させることが望ましい。
また、コンデンサ素子を形成する電極箔には、たとえば切断加工時に端面部分に切れ端であるバリが生じる場合がある。コンデンサの製造処理では、加締め部間を離間させるために、バリが生じた端面部分を加締めた場合、このバリが押圧されることで電極箔間に介在させたセパレータが損傷するおそれがある。
そのほか、コンデンサでは、固定強度を上げるために加締め数を増加させた場合、コンデンサ素子に対する押圧負荷が増加することで、電極箔に対する機械的なストレスにより電気的特性に影響を与えるおそれがある。
そこで、本開示のコンデンサおよびその製造方法の目的は、ケース内に収納されたコンデンサ素子の固定機能による耐振動性を向上させ、コンデンサの信頼性を高めることにある。
上記目的を達成するため、本発明のコンデンサの一側面によれば、陽極側および陰極側の電極箔がセパレータを介して積層され、一端側に端子部品が接続されたコンデンサ素子と、前記コンデンサ素子が収納されるとともに封口体により封口され、前記コンデンサ素子の側面に向かって加締められた少なくとも2つの加締め部を有し、これら加締め部で前記コンデンサ素子を保持するケースとを備え、前記加締め部は、前記コンデンサ素子の長さ方向に設定された間隔を設けて形成され、前記コンデンサ素子の素子端面側に形成されている。
上記コンデンサにおいて、前記加締め部は、前記電極箔の各端面側から少なくとも加締め溝の幅分の距離を離間させてもよい。
上記コンデンサにおいて、前記加締め部は、前記コンデンサ素子の長手方向の中心位置又は前記コンデンサ素子の重心位置を挟む位置に形成させてもよい。
上記コンデンサにおいて、前記コンデンサ素子は、一端面側に、前記電極箔の積層部分内部において各電極箔に接続した端子部品が接続され、前記加締め部は、前記ケースに収納された前記コンデンサ素子内の前記端子部品の配置位置に重なる前記ケースの周面部分が加締められた第1の加締め部と、前記コンデンサ素子内で前記端子部品は配置されない位置の前記ケースの周面部分が加締められた第2の加締め部とを備えてもよい。
上記目的を達成するため、本発明のコンデンサの製造方法によれば、陽極側および陰極側の電極箔がセパレータを介して積層され、一端側に端子部品が接続されたコンデンサ素子を形成する工程と、前記コンデンサ素子が収納されるとともに封口体により封口され、前記コンデンサ素子の側面に向かって加締められた少なくとも2つの加締め部を有し、これら加締め部で前記コンデンサ素子を保持するケースに加工する工程と、前記加締め部が、前記コンデンサ素子の長さ方向に設定された間隔を設定して形成され、前記コンデンサ素子の素子端面側に形成される工程を含んでいる。
本開示のコンデンサまたはその製造方法によれば、次のいずれかの効果が得られる。
(1) ケースとコンデンサ素子との固定性を高め、外部からの振動に対してコンデンサ素子や端子部品の破損を防止し、コンデンサ機能を維持させることができる。
(2) 陽極箔にバリが生じていても、そのバリが存在しない部分でコンデンサ素子の加締めを行うので、陽極箔のバリによる陰極箔との接触短絡を回避でき、コンデンサの信頼性を高められる。
(3) 外部からの振動に対して、ケース内でのコンデンサ素子の振動を抑制させるので、外部の部品に接続した端子部品に対する負荷を軽減できる。
コンデンサの構成例を示す図である。 コンデンサ素子の構成例を示す図である。 電極箔に対する加締め位置の設定例を示す図である。 外装ケースに対する加締め処理の一例を示す図である。
<一実施の形態>
図1はコンデンサの構成例を示している。図1に示すコンデンサ2の構成は、本開示のコンデンサおよびその製造方法の一例である。
このコンデンサ2は、アルミニウムなどの金属などが用いられた外装ケース4にコンデンサ素子6が収納されている。外装ケース4は、本開示のケースであり、内部にコンデンサ素子6を収納する収納部3を含むコンデンサ2の外装部材の一例である。外装ケース4は、たとえば有底筒状である、筒状部分にコンデンサ素子6のほか、図示しない電解液などが収納される。また、外装ケース4は、アルミニウムなどの金属のほか、マンガンやマグネシウムが添加されたアルミニウム合金などを含む硬質材料が利用される。硬質材料からなる外装ケース4を用いることで、高温度環境下でコンデンサ2を使用した場合においても、熱によって加締め部18B、18Cが緩むことはなく、固定力を維持できる。
コンデンサ素子6は、たとえば陽極側および陰極側の電極箔がセパレータを介して積層され、円柱形状である。コンデンサ素子6の一端側には、陽極側および陰極側の外部端子8A、8Bが設置されている。外部端子8A、8Bは、基板などに形成された電気回路に対して電気的に接続される端子部品の一例であり、その一端側たとえば、接続部16Aがコンデンサ素子6の内部にあり、それぞれがコンデンサ素子6の電極箔に接続され、他端側をコンデンサ素子6の端面側から外部に突出させている。
外装ケース4の開口部5側には、封口体10が設置されて収納部3を封止している。封口体10は、本開示の封口体の一例であり、たとえばゴムなどの弾性体であり、収納部3に対する空気や水分などを遮断している。
封口体10は、収納部3を封口する平面部分の一部に外部端子8A、8Bを貫通させている。具体的には、この封口体10には、外部端子8A、8Bの突出位置に合せて貫通孔12があり、外部端子8A、8Bを外部に露出させる。この貫通孔12は、たとえば外部端子8A、8Bの一部にある径大部14の外周面に密着する大きさで開口しており、収納部3内の密閉性が維持される。そのほか封口体10は、たとえば外装ケース4の開口部分に対するカーリング処理により、開口端部側の一部を押圧している。
コンデンサ2は、外装ケース4の外周面を周方向に沿って押圧して変形させた加締め部18が形成されている。加締め部18は、外装ケース4の一部を押圧して収納部3側に変形させることでコンデンサ素子6の一部や封口体10を押圧し、外装ケース4と封口体10またはコンデンサ素子6とを一体化させて固定する。加締め部18には、封口体10の側面側にある加締め部18Aと、コンデンサ素子6の電極箔側と重なる位置であって、外装ケース4の開口部側に近い位置を加締める加締め部18B、外装ケース4の底部側に近い位置を加締める加締め部18Cが含まれる。
加締め部18Aは、封口体10を外部から押圧することで外装ケース4の側面と一体化させるとともに、外装ケース4を封口体10の側面に対して所定の圧力で圧接させることで、開口部5の封止性を高める。
加締め部18Bは、第1の加締め部の一例であり、コンデンサ素子6の電極箔の一端側に近い位置を押圧して、コンデンサ素子6を固定する。この加締め部18Bは、コンデンサ素子6の電極箔とセパレータの積層部分と外部端子8A、8Bとが重なる位置に設定される。さらにこの加締め部18Bは、電極箔に配置された外部端子8A、8Bの先端部分に重ならない位置に設定すればよい。
加締め部18Cは、第2の加締め部の一例であり、外装ケース4の底部側に配置されるコンデンサ素子6の端部に近い位置を押圧して、収納部3内にコンデンサ素子6を固定させる。また、この加締め部18Cは、コンデンサ素子6に対し、電極箔と外部端子8A、8Bが重ならない位置に設定すればよい。
このコンデンサ2では、外装ケース4の側面上において、第1の加締め部18Bと第2の加締め部18Cとを離間させた位置にある。加締め部18Bと加締め部18Cの離間距離は、収納部3内のコンデンサ素子6の電極箔幅などによって決まる。
<コンデンサ素子の構成例について>
コンデンサ素子6は、たとえば図2に示すように、陽極箔22と陰極箔26にそれぞれセパレータ28が介在されて積層状態となっている。そして、コンデンサ素子6は、陽極箔22、陰極箔26とセパレータ28とを積層状態のまま柱状に巻回し、その外周部分に巻止めテープ30(図3)が巻回された円柱形状である。この巻止めテープ30は、たとえば紙や絶縁性のテープなどであって、少なくとも電極箔と同等の幅であり、電極箔の周囲が覆われる。つまりコンデンサ2では、巻止めテープ30が巻き付けられた範囲内に加締め部18B、18Cがある。このようにすることで、巻止めテープ30が加締め処理によりコンデンサ素子6が押圧された場合の緩衝材となり、電極箔やセパレータ28への影響を低減できる。なお、巻止めテープ30は複数周巻回されているとより好ましい。コンデンサ素子6の外周に巻止めテープ30の積層によるテープ層あることで、加締め部18B、18Cがコンデンサ素子6を押圧しても、巻止めテープ30層が緩衝材となり、電極箔やセパレータ28への影響をより低減させることができる。巻止めテープ30層の厚さとしては、200〜600〔μm〕が好ましい。200〔μm〕未満の場合、加締め処理による押圧力からの緩衝作用の効果は低く、600〔μm〕を超えると、収納する外装ケース4を大きくしなければならず、小型化を阻害する。
陽極箔22および陰極箔26は、たとえば化成被膜が形成されたアルミニウム箔が用いられる。さらに陽極箔22には、たとえばアルミニウム箔の長さ方向に沿って側面部分に切断によるバリ24が残留している。陽極箔22の加工処理では、たとえばコンデンサ素子6の高さよりも幅広なアルミニウム箔に対し、表面側にエッチング処理や化成被膜処理を施した後に、所定幅に切断処理が行われる。そのため陽極箔22には、側面部分や端面部分となる切断面に沿って、切断刃による破断などによりバリ24が残留する可能性がある。
陽極箔22には、必ずバリ24が残留するとは限らず、切断面が平面状になってバリ24が生じない場合がある。また、陽極箔22は、必ず両側面側にバリ24が生じる場合に限られず、たとえば一方の側面にのみバリ24が生じ場合もある。またバリ24の発生は、たとえば陽極箔22を切断する方向への力の作用状態や、陽極箔22に対する加工時の引張り力の変化などにより生じる。
コンデンサ素子6には、巻回により端面20A、20Bがあり、その一端側であって、外装ケース4に対して開口部5側に向けて配置される一端に外部端子8A、8Bが設置される。この外部端子8A、8Bは、アルミニウムなどの金属が用いられ、円柱状の金属体である。この金属体の一端には外部と接続可能なリード線が接続され、その他端に電極箔と接続可能な接続部が形成されている。この接続部は、一例として、扁平形状の接続部16A、16Bであり、それぞれの電極箔に対して冷間圧接やステッチ接続、超音波接続などにより接続状態となっている。すなわちこの接続部16A、16Bの平板部分には、たとえば電極箔やセパレータ28との接触面が形成されていることで接続箇所が確保されている。
コンデンサ2は、外装ケース4の収納部3の開口径よりも径小に巻回されたコンデンサ素子6や、電解液などを収納部3に収納したのち、封口体10が外装ケース4の開口部側に配置される。そして、コンデンサ2は、封口体10の周面に沿って加締め処理を行ったのち、コンデンサ素子6に対する加締め処理が行われる。
<加締め位置の設定について>
図3は、加締め処理が施されたコンデンサ素子6の押圧部の一部を拡大して示している。
コンデンサ素子6は、セパレータ28の幅が陽極箔22や陰極箔26よりも幅広であり、陽極箔22と陰極箔26とを直接接触させない状態である。このとき陽極箔22は、バリ24が陽極箔22の平面部分に対して交差方向に突出した状態となっている。そのため、陽極箔22は、側面側の端面の部分D1、D2においてセパレータ28の平面部分にバリ24が接触し、または食い込んだ状態となる。セパレータ28は、コンデンサ素子6が巻回されることで、バリ24によって押圧される。また、陽極箔22は陰極箔26よりも幅広に形成される。そのため、たとえ、バリ24がセパレータ28を貫通したとしても、バリ24の対向部分には陰極箔26が存在しないので、短絡を防止し、コンデンサ2の信頼性をより高められる。
そこで、コンデンサ素子6の製造処理では、たとえば端面部分D1、D2から少なくとも所定距離X1、X2よりも内側の位置P1、P2に加締め部18B、18Cがある。またコンデンサ素子6は、加締め部18B、18Cをコンデンサ素子6の側面に沿って離間させたほうがよい。加締め部18B、18C間の距離X3は、本開示のコンデンサ素子6の長さ方向に設定された間隔の一例であり、電極箔の端面部分D1、D2からの距離X1、X2に基づいて設定される。この所定距離X1、X2は、たとえば加締め処理によって形成される加締め溝の幅と同等の距離が設定されればよい。このようにすれば、コンデンサ素子6に加締め処理が施されても、バリ24が押圧されることを確実に回避することができる。
このように、電極箔の端面側に近い位置P1、P2を加締めることで、収納部3内に対して加締め位置である位置P1、P2を基準にコンデンサ素子6の外装ケース4側面方向への力が作用するのを抑えることができるほか、バリ24や、このバリ24に対向するセパレータ28がコンデンサ素子6の加締め処理で押圧されないので、バリ24がセパレータ28を突き破ることがなく、陰極箔26との短絡が生じるなどの不都合を回避できる。
<外装ケース4に対する加締め処理について>
コンデンサ2に対する加締め処理では、加締め位置は、たとえば予め設定されたコンデンサ素子6の長さL1や封口体10の高さ情報、外装ケース4の長さL2などに基づいて設定される。またこれらの高さ情報や長さ情報は、たとえばコンデンサ素子6や封口体10を外装ケース4に封入する直前に、それぞれ測定してもよい。
そしてコンデンサ2は、図4に示すように収納部3内に収納されたコンデンサ素子6の端面の位置について、各部品の大きさ情報の組み合わせによって把握される。そして加締め位置P1、P2の設定では、陽極箔22の端部が配置されるケース位置に対し、コンデンサ素子6の中央側に向けて所定距離X1、X2分を内側にずらした位置に設定される。
この加締めの位置P1、P2を定める所定距離W1、W2は、たとえば陽極箔22の各端面から加締め位置までの距離X1、X2に、陽極箔22の端面からセパレータ28の端面までの距離を加えた値である。セパレータ28の端面と陽極箔22の端面の差が少ない場合には、距離X1、X2を利用して加締め位置を設定してもよい。また、所定距離W1、W2は、たとえば巻回されたコンデンサ素子6の重心位置または中心位置を挟んで等間隔に設定されてもよい。そのほか、加締め位置P1、P2は、たとえばコンデンサ素子6が外装ケース4に封入されて完成したコンデンサ2の重心位置や、外装ケース4の中心位置を挟んで等間隔をとった位置に設定されてもよい。
この実施形態では、外装ケース4とコンデンサ素子6の端面との間に間隔Xを設定しているが、この間隔Xを設定したことで、コンデンサ素子6の加締めによる変形を許容することができ、コンデンサ素子6に生じる変形応力を低減できる。この間隔Xを設定することなく、コンデンサ素子6の端面を外装ケース4の底面に密着させてもよい。
<一実施の形態の機能および効果>
(1) このコンデンサ2では、コンデンサ素子6の端面部分を加締め処理により押圧させないように形成される。具体的には、コンデンサ2では、陽極箔22の端面から中央側にずらした位置に加締め部18B、18Cが設定される。これにより、陽極箔22の端面に形成されたバリ24に過大な押圧力が加えられないので、電極箔やセパレータ28を損傷するのを防止し、コンデンサ2の信頼性が高められる。
(2) コンデンサ2は、コンデンサ素子6の側面部分に対し、少なくとも2箇所を加締めて外装ケース4と一体化させることで支持強度が高められ、基板などに接続された外部端子8A、8Bの一部が振動や部分的に過大な負荷が作用して破断するのを阻止できる。
(3) また、コンデンサ素子6の側面側に対し、加締め部18B、18Cを一定距離離間させることで、この加締め部18B、18Cを基準に、収納部3内において、コンデンサ素子6が加締め部18B、18Cを支点に振動せず、固定強度を高めることができる。つまり、加締め部によるコンデンサ素子6を支持する箇所を集中させた場合、加締め部を支点にコンデンサ素子6が振動し、外部端子8A、8Bに振動により生じる応力が集中し、破断するおそれがある。しかしながら、コンデンサ素子6の上下端側を加締めることで、加締め部を離間させ、コンデンサ素子6の収納部3内での振動を抑制することができる。このとき、コンデンサ2の重心を挟む位置に加締め部18B、18Cがあるとよい。重心を挟むようにコンデンサ素子6を押圧固定することで、外装ケース4内でのコンデンサ素子6の振動をより防止できる。これらの加締め部18B、18Cの位置により、外装ケース4内部でのコンデンサ素子6の支持強度などが決まる。
(4) 外装ケース4内にコンデンサ素子6と封口体10を収納し、コンデンサ素子6側の加締め処理の前に封口体10の周面側に加締め処理が行われる。これによりコンデンサ2は、収納部3内のコンデンサ素子6の振動範囲を制限でき、加締め位置の特定や押圧処理を精度よく行うことが可能となる。
(5) コンデンサ素子6の周面には、外部端子8A、8Bの接続部16A、16B上を押圧する第1の加締め部18Bと、接続部16A、16Bが接続されないケース位置を押圧する第2の加締め部18Cのいずれか一方または両方がある。
(6) 加締め部18B、18Cは、陽極箔22の各端面側から少なくとも加締め溝の幅分の距離を離間させればよい。
〔他の実施の形態〕
(1) このコンデンサ2は、電解コンデンサや電気二重層コンデンサだけでなく、各種のコンデンサやその他の蓄電素子にも適用することができる。
(2) 上記実施の形態では、第1の加締め部18Bがコンデンサ素子6内部の外部端子8A、8Bの接続部16A、16Bと重なる位置を押圧して加締める場合を示したがこれに限られない。第1の加締め部18Bは、たとえば、接続部16A、16Bと重ならない位置を加締めてもよい。
斯かる構成によれば、外部端子8A、8Bが電極箔内に介在することによるコンデンサ素子6の周面外径の変化によって押圧力がばらつくのを防止できる。
また、金属製の板状である接続部16A、16Bの角部や縁部を押圧して、接続部16A、16Bの角部や縁部を基点に電極箔が折れ曲がるおそれを防止する。
(3) この加締め部18B、18Cは、外部端子8A、8Bの接続部16A、16Bの先端部分に重なる位置を加締めないように設定される。そしてコンデンサ2では、扁平形状や四角柱状の先端部分において、その角部を押圧させないことで、電極箔やセパレータ28の損傷を防止でき、コンデンサの信頼性が高められる。
(4) コンデンサ2では、加締め部18B、18Cの加締め深さ(加締め量)を全て同等の値に設定してもよく、または加締め対象の状態に応じて加締め深さを異ならせてもよい。
これにより、コンデンサ2は、コンデンサ素子6が受ける加締め負荷が、その加締め深さに応じて安定化できるので、電極箔の一部に過大な負荷を作用させない。コンデンサ2では、外部端子8A、8Bが配置されている部分のコンデンサ素子6の素子径と、外部端子8A、8Bが配置されていないコンデンサ素子6の素子径が異なっていることがある。これは、接続部16A、16Bの有無によるものである。そこで、接続部16A、16Bが配置されている高さ方向に対する位置にある加締め部18Bを、接続部16A、16Bが配置されていない高さ方向に対する位置にある加締め部18Cより浅くしてもよい。このようにすれば、素子径が異なる場合においても、コンデンサ素子6に対する押圧力を一定することができる。すなわち、接続部16A、16Bが配置され素子径が大きい部分を固定する加締め部18Bの深さを、接続部16A、16Bが配置されず素子径が小さい部分を固定する加締め部18Cに合わせた場合、加締め部18Bにおいては、押し込み量が多いため、コンデンサ素子6への押圧力は大きくなり、電極箔やセパレータ28が損傷するおそれが大きくなる。また、加締め部18Cを加締め部18Bに合わせた場合、加締め部18Cにおいては、押し込み量が少ないため、コンデンサ素子6への押圧力を十分に得ることができず、固定性が不十分となることがある。加締め部18B、18Cを形成する高さ位置のコンデンサ素子6の素子径に応じて加締め部18B、18Cの深さを変えれば、素子径の大きさに関係なく、一定の押圧力をもってコンデンサ素子6を支持できる。なお、加締め部18B、18Cの深さは、加締め処理を施す高さ位置のコンデンサ素子6の素子径を測定し、計算することで求めればよい。
(5) 上記実施の形態では、コンデンサ素子6の周面に対して2つの加締め部18B、18Cがある場合を示したが、これに限られない。加締め部は、3つ以上あってもよい。この場合、加締め処理では、加締め位置の最低値として、コンデンサ素子6の側面に対して最も端面側に形成する加締め部について、陽極箔22の各端面からそれぞれ、一定距離分中央側にずらして加締めればよい。
(6) 加締め部18B、18Cのコンデンサ素子6を押圧する部分が平坦面であってもよい。このようにコンデンサ素子6の押圧部の形状を平坦面にすることで、コンデンサ素子6への押圧力が部分的に集中することなく、均一に与えることが可能となり、電極箔やセパレータ28の破損が生じにくい。また、コンデンサ素子6の押圧面が広いため、コンデンサ素子6を支持する面積が大きく、固定性も向上する。
(7) 加締め部18B、18Cのコンデンサ素子6を押圧する部分を平坦面にする際に外装ケース4を硬質ケースにしてもよい。押圧部分を平坦面にした場合には加締め溝の側面部分が金属の延伸により薄くなることを防止できる。
(8) 上記実施の形態では、巻止めテープ30の幅を電極箔と同等としたが、これに限らない。巻止めテープ30は、コンデンサ素子6の加締め部18B、18Cに配置していればよいので、その幅はたとえば、巻止めテープ30を加締め部18B、18Cの幅以上として、コンデンサ素子6の加締め部18B、18Cに相当する部分のみに分割して配置してもよい。このようにすれば、巻止めテープ30の幅をコンデンサ素子6の長さによって変える必要がなく、様々な長さのコンデンサ素子6に対応することができるし、巻止めテープ30の使用量の削減など、材料費の削減効果も期待できる。
(9) 上記実施の形態では、陽極箔22を陰極箔26より幅広にし、陽極箔22の端部に生じているバリ24を陰極箔26と対向しないように配置し、バリ24による短絡の可能性を低減させたが、これに限らない。陽極箔22は陰極箔26と同じ幅に設定され、陽極箔22の端部に生じるバリ24を陰極箔26と交差しない方向にむければよい。陽極箔22は、たとえば製造処理において、バリ24が生じた部分またはその可能性がある部分について、コンデンサ素子6の底面側に変形させればよい。これによりバリ24は、陽極箔22と平行になり、陰極箔26側に向かないので、短絡の可能性が低減される。この場合においても、陽極箔22の端面を加締め位置から外すことで、陽極箔22の端部に形成されたバリ24が押圧されないので、陰極箔26との短絡抑制の効果がより高められる。また、陽極箔22と陰極箔26とが対向せずコンデンサとして機能しない無効部分がないので、電気エネルギー損失を示す誘電正接、所謂tanδを抑制できる。
以上説明したように、本発明のコンデンサおよびその製造方法の最も好ましい実施の形態等について説明した。本発明は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明は、外装ケース内にコンデンサ素子を収納させ、その外装ケースの周面を押圧して加締めるコンデンサであり、陽極箔の端面部分を加締めないことで電極箔やセパレータの損傷を防止でき、コンデンサの信頼性維持が図れ、有用である。
2 コンデンサ
3 収納部
4 外装ケース
5 開口部
6 コンデンサ素子
8A、8B 外部端子
10 封口体
12 貫通孔
14 径大部
16A、16B 接続部
18、18A、18B、18C 加締め部
20A、20B 端面
22 陽極箔
24 バリ
26 陰極箔
28 セパレータ
30 巻止めテープ

Claims (5)

  1. 陽極側および陰極側の電極箔がセパレータを介して積層され、一端側に端子部品が接続されたコンデンサ素子と、
    前記コンデンサ素子が収納されるとともに封口体により封口され、前記コンデンサ素子の側面に向かって加締められた少なくとも2つの加締め部を有し、これら加締め部で前記コンデンサ素子を保持するケースと、
    を備え、
    前記加締め部は、前記コンデンサ素子の長さ方向に設定された間隔を設けて形成され、前記コンデンサ素子の素子端面側に形成されていることを特徴とするコンデンサ。
  2. 前記加締め部は、前記電極箔の各端面側から少なくとも加締め溝の幅分の距離を離間させることを特徴とする請求項1に記載のコンデンサ。
  3. 前記加締め部は、前記コンデンサ素子の長手方向の中心位置又は前記コンデンサ素子の重心位置を挟む位置に形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンデンサ。
  4. 前記コンデンサ素子は、一端面側に、前記電極箔の積層部分内部において各電極箔に接続した端子部品が接続され、
    前記加締め部は、前記ケースに収納された前記コンデンサ素子内の前記端子部品の配置位置に重なる前記ケースの周面部分が加締められた第1の加締め部と、前記コンデンサ素子内で前記端子部品は配置されない位置の前記ケースの周面部分が加締められた第2の加締め部とを備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のコンデンサ。
  5. 陽極側および陰極側の電極箔がセパレータを介して積層され、一端側に端子部品が接続されたコンデンサ素子を形成する工程と、
    前記コンデンサ素子が収納されるとともに封口体により封口され、前記コンデンサ素子の側面に向かって加締められた少なくとも2つの加締め部を有し、これら加締め部で前記コンデンサ素子を保持するケースに加工する工程と、
    前記加締め部が、前記コンデンサ素子の長さ方向に設定された間隔を設けて形成され、前記コンデンサ素子の素子端面側に形成される工程を含むことを特徴とするコンデンサの製造方法。


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