JP2016046086A - カードエッジコネクタ - Google Patents

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聖典 守安
Kiyonori Moriyasu
聖典 守安
正明 田端
Masaaki Tabata
正明 田端
康雄 大森
Yasuo Omori
康雄 大森
雪清 董
Seol-Cheong Dong
雪清 董
和紘 鷲尾
Kazuhiro Washio
和紘 鷲尾
元 松井
Hajime Matsui
元 松井
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Abstract

【課題】微摺動摩耗を防止する。
【解決手段】第1ハウジング10と第2ハウジング30が嵌合すると、第1ハウジング10の基板収容空間16に第2ハウジング30の回路基板32が挿入されて、第1ハウジング10の端子金具17と回路基板32が接続される。カードエッジコネクタAは、嵌合状態の第1ハウジング10と第2ハウジング30を離脱方向に付勢する付勢部材23を備える。第1ハウジング10と第2ハウジング30の嵌合過程では、ロックアーム19がロック部34と干渉して弾性的に揺動変位する。第1ハウジング10と第2ハウジング30が嵌合すると、ロックアーム19が弾性復帰して、付勢部材23の付勢によりロックアーム19とロック部34が係止状態に保持される。
【選択図】図1

Description

本発明は、カードエッジコネクタに関するものである。
特許文献1には、基板収容空間が形成された第1ハウジングと、第1ハウジングに設けられた端子金具と、回路基板を有する第2ハウジングとを備えたカードエッジコネクタが開示されている。第1ハウジングと第2ハウジングを嵌合すると、回路基板が基板収容空間内に挿入されて端子金具と接続するようになっている。そして、第1ハウジングに形成した弾性撓み可能なロックアームと、第2ハウジングに形成したロック部とを係止させることにより、両ハウジングが嵌合状態にロックされるようになっている。
特開2010−108620号公報
ロックアームは、第1にハウジングに連なる基端部を支点として揺動するため、ロックアームとロック部が係止した状態では、両ハウジングの嵌合方向においてロックアームとロック部との間に僅かな隙間を生じることは避けられない。この微少隙間は、両ハウジングが嵌合・離脱方向に相対変位して端子金具と回路基板との間で微摺動摩耗を生じさせる原因となる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、微摺動摩耗を防止することを目的とする。
本発明のカードエッジコネクタは、
基板収容空間が形成された第1ハウジングと、
前記第1ハウジングに設けられた端子金具と、
前記第1ハウジングと嵌合可能な第2ハウジングと、
前記第2ハウジングに設けられ、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが嵌合すると前記端子金具に接続される回路基板と、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングのうち一方の前記ハウジングに形成された弾性撓み可能なロックアームと、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングのうち他方の前記ハウジングに形成されたロック部と、
嵌合状態の前記第1ハウジングと前記第2ハウジングを離脱方向に付勢する付勢部材とを備え、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの嵌合過程では、前記ロックアームが前記ロック部と干渉して弾性的に揺動変位し、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが嵌合すると、前記ロックアームが弾性復帰して、前記付勢部材の付勢により前記ロックアームと前記ロック部とが係止状態に保持されるところに特徴を有する。
この構成によれば、第1ハウジングと第2ハウジングが嵌合した状態では、付勢部材の付勢によってロックアームとロック部が係止状態に保持されるので、端子金具と回路基板との間の微摺動摩耗を防止できる。
実施例1のカードエッジコネクタにおいて第1ハウジングと第2ハウジングが嵌合した状態をあらわす断面図 図1の部分拡大断面図 第2ハウジングを嵌合する前の状態をあらわす第1ハウジングの断面図 図3の部分拡大断面図 実施例2のカードエッジコネクタにおいて第1ハウジングと第2ハウジングが嵌合した状態をあらわす断面図 図5の部分拡大断面図 第2ハウジングを嵌合する前の状態をあらわす第1ハウジングの断面図 図7の部分拡大断面図
(1)本発明のカードエッジコネクタは、
前記端子金具に設けられ、前記基板収容空間に挿入された前記回路基板に対し、前記基板収容空間から退避する方向へ弾性撓みした状態で接触可能な弾性接触片と、
前記基板収容空間内において前記弾性接触片を前記基板収容空間から退避する方向へ弾性撓みさせる第1位置と、前記回路基板に押されて前記弾性接触片から解離する第2位置との間での変位が可能な可動部材とを備え、
前記付勢部材が、前記可動部材を前記第2位置から前記第1位置へ押圧するように配置されていてもよい。
この構成によれば、可動部材が第1位置にある状態で回路基板を基板収容空間に挿入すると、可動部材が回路基板に押し動かされる過程で、弾性接触片が、基板収容空間から退避する方向へ弾性撓みした状態のまま、可動部材から回路基板へ乗り移る。これにより、回路基板の挿入方向先端縁が弾性接触片と不正に干渉することが回避されるので、弾性接触片の不正な変形や、端子金具の接点部のメッキ剥がれや、回路基板の削り屑の噛み込み等に起因する接触不良を回避防止できる。
また、第1ハウジングと第2ハウジングが嵌合した状態では、付勢部材が、可動部材を介して回路基板を第1ハウジングから離脱する方向へ付勢し、この付勢作用により、ロックアームとロック部が係止状態に保持される。回路基板を基板収容空間から抜き取る過程では、付勢部材が、可動部材を第2位置から第1位置へ戻すので、手作業で可動部材を第1位置へ戻す作業が不要である。付勢部材は、微摺動摩耗防止の機能と、可動部材を第1位置へ復帰させる機能とを兼ね備えているので、この2つの機能を別々の部材で実現する場合に比べると、部品点数が少なくて済む。
(2)本発明のカードエッジコネクタは、
前記第1ハウジングが、前記端子金具を収容する端子収容部を有し、
前記付勢部材が、前記端子収容部の正面に配置されており、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが嵌合すると、前記付勢部材が前記端子収容部の正面と前記第2ハウジングの正面との間で弾性的に挟み付けられるようになっていてもよい。
この構成によれば、付勢部材の弾性復元力により、ロックアームとロック部が係止状態に保持される。
(3)本発明のカードエッジコネクタは、(2)において、
前記付勢部材がゴム材料からなり、
嵌合状態における前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの隙間をシールするシール部材と、前記付勢部材とが一体に成形されていてもよい。
この構成によれば、部品点数を少なくすることができる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図4を参照して説明する。本実施例1のカードエッジコネクタAは、第1ハウジング10と、第2ハウジング30とを備えている。
<第1ハウジング10>
第1ハウジング10は、合成樹脂製のアウタハウジング11内に合成樹脂製のインナハウジング12を取り付けて構成され、正面形状は全体として左右方向(幅方向)に長い略長方形をなしている。アウタハウジング11は、前方(図1〜における左方)へ開放された角筒状のハウジング収容部13と、ハウジング収容部13の前端外周縁から前方へ筒状嵌合部14とを備えて構成されている。筒状嵌合部14を構成する下面壁には、前方へ延長させた形態の壁状固定部24が形成されている。
インナハウジング12は、前方からアウタハウジング11のハウジング収容部13内に収容されて固定されている。インナハウジング12は、上下対称な一対の端子収容部15を有する。上下一対の端子収容部15の間の空間は、第2ハウジング30の回路基板32を第1ハウジング10の前方から挿入させるための基板収容空間16となっている。基板収容空間16は、前方に向けて幅方向に長いスリット状に開放されている。
上側と下側の端子収容部15内には、夫々、前後方向に細長い複数の端子金具17が、幅方向に並列して収容されている。各端子金具17には、基板収容空間16に臨むように弾性接触片18が形成されている。弾性接触片18は、弾性撓みしない自由状態で基板収容空間16内に突出するが、基板収容空間16から上方又は下方へ退避するように弾性撓みし得るようになっている。
筒状嵌合部14を構成する上壁部の幅方向における中央部には、ロックアーム19が一体に形成されている。ロックアーム19は、その後端部を支点として上下方向へ弾性的に揺動し得るようになっている。ロックアーム19の前端部には、上下に貫通した形態のロック孔20が形成されている。ロックアーム19が弾性撓みする際に、ロック孔20は、ロックアーム19の後端部を中心とする円弧を描くように変位する。
第1ハウジング10には、可動部材21が取り付けられている。可動部材21は、全体として上下寸法が左右方向に比べて小さく設定された平板状をなしている。可動部材21の厚さ寸法(上下寸法)は、基板収容空間16の高さ寸法と同じか、それよりも僅かに小さい寸法である。回路基板32が基板収容空間16に挿入される前の状態では、可動部材21は、図3,4に示すように、前後方向(基板収容空間16に対する回路基板32の挿入方向と平行な方向)において端子金具17の弾性接触片18と対応する第1位置で待機している。
第1位置の可動部材21は、図示しないセミロックロック手段により前後方向への自由な移動を規制されている。第1位置に保持されている可動部材21は、前方から押圧力を受けると、後方(基板収容空間16に対する回路基板32の挿入方向においては、前方)の第2位置(図1,2を参照)へスライドし得るようになっている。可動部材21には、その後端面を袋小路状に凹ませた形態の複数の保持孔22が形成されている。複数の保持孔22は、幅方向に間隔を空けて配されている。この保持孔22には、夫々、付勢部材23が取り付けられている。付勢部材23は、軸線を前後方向に向けた金属製の圧縮コイルバネからなる。付勢部材23の前端部が保持孔22に収容されている。付勢部材23の後端は、基板収容空間16の奥端面に当接されている。
<第2ハウジング30>
第2ハウジング30は、基板保持部材31と、回路基板32とを備えて構成されている。回路基板32のうち基板収容空間16への挿入方向における先端縁部は、接続端縁部33となっている。接続端縁部33の表裏両面(上下両面)には、弾性接触片18と接触可能な複数の基板接触部(図示省略)が左右方向(幅方向)に配置されている。回路基板32はインサート成形により合成樹脂製の基板保持部材31と一体化されている。即ち、回路基板32のうち接続端縁部33を除いた大部分の領域が、基板保持部材31によって包囲されていて、接続端縁部33が、基板保持部材31のうち第1ハウジング10と対向する前面(図1における右側の面)からリブ状に突出した形態となっている。基板保持部材31の後端部には、その下端縁部を後方へ延長させた形態の板状固定部35が形成されている。
第1ハウジング10と第2ハウジング30が嵌合すると、回路基板32の接続端縁部33が基板収容空間16内に挿入され、基板保持部材31の前端側部分が、筒状嵌合部14内に収容される。そして、基板保持部材31の上面のうち両ハウジング10,30の嵌合時に筒状嵌合部14内に収容される領域には、突起状のロック部34が形成されている。両ハウジング10,30が嵌合すると、ロックアーム19のロック孔20がロック部34と係止し、この係止作用により、両ハウジング10,30の離脱が規制されるようになっている。
<実施例1の作用及び効果>
第1ハウジング10と第2ハウジング30を嵌合する際には、予め、可動部材21を第1位置に保持しておく。この状態では、図3,4に示すように、上下両端子金具17の弾性接触片18が、可動部材21により基板収容空間16から退避する方向(つまり、上段の弾性接触片18は上方へ、下段の弾性接触片18は下方へ)へ弾性撓みさせられている。この状態において、上側の弾性接触片18と下側の弾性接触片18の最小上下間隔は、回路基板32の接続端縁部33の厚さ寸法とほぼ同じ寸法である。
この状態で、両ハウジング10,30の嵌合開始して回路基板32を基板収容空間16内に挿入する。嵌合の過程では、回路基板32の接続端縁部33が、可動部材21に当接して可動部材21を第2位置側へ押し動かすので、回路基板32と可動部材21が、前後の隙間を空けずに一体となってスライドする。これに伴い、可動部材21の上下両面に弾性的に当接していた弾性接触片18が、接続端縁部33の上下両面に乗り移る。
ここで、接続端縁部33の厚さ寸法は、可動部材21の上下寸法とほぼ同じ寸法なので、弾性接触片18は、可動部材21から回路基板32に乗り移る時に、接続端縁部33の先端面における上下の角縁部に強く衝突することはない。したがって、弾性接触片18の不正な変形や、弾性接触片18のメッキ剥がれや、回路基板32の削り屑の噛み込み等が防止されるので、端子金具17と回路基板32との間の接触信頼性が高い。
弾性接触片18が接続端縁部33に乗り移った後は、両ハウジング10,30の嵌合が進むのに伴い、弾性接触片18が、弾性撓みした状態のまま、回路基板32の上面又は下面に摺接する。そして、両ハウジング10,30が正規の嵌合状態に至ると、回路基板32が基板収容空間16内における正規位置まで挿入され、回路基板32と端子金具17が所定の接触圧で接続される。同時に、可動部材21が第2位置に到達する。また、可動部材21が第1位置から第2位置へ移動する過程では、可動部材21の保持孔22と基板収容空間16の奥端面との間に介装されている付勢部材23が、弾性的に収縮させられる。つまり、付勢部材23には、可動部材21を前方(回路基板32側)へ押圧する向きの付勢力が蓄えられる。
また、両ハウジング10,30の嵌合過程では、第1ハウジング10のロックアーム19が、第2ハウジング30のロック部34と干渉することにより上方へ弾性撓みする。そして、両ハウジング10,30が正規の嵌合状態になると、ロックアーム19が弾性復帰してロック孔20とロック部34とが前後に対向する位置関係となる。ここで、ロックアーム19が弾性撓みする際のロック孔20の変位経路は、ロックアーム19の後端部を支点とする円弧状であるから、ロックアーム19が弾性復帰としたときに、ロック孔20とロック部34との間に、僅かではあるが隙間が生じることが懸念される。
このような隙間は、両ハウジング10,30が嵌合・離脱方向に相対変位することを許容し、ひいては、端子金具17の弾性接触片18と回路基板32との間で微摺動摩耗を生じさせる原因となる。しかし、本実施例1のカードエッジコネクタAは、第1ハウジング10に取り付けられている付勢部材23が、可動部材21を介して回路基板32を基板収容空間16から押し出す方向、つまり、両ハウジング10,30を離脱させる方向へ押圧している。したがって、ロック孔20とロック部34との間に隙間が生じる虞はない。また、両ハウジング10,30を嵌合した状態では、第1ハウジング10の壁状固定部24と第2ハウジング30の板状固定部35を重ね合わせ、その重ね合わせた部分をボルト37によって自動車のボディ36に固定する。これにより、両ハウジング10,30の嵌合・離脱方向の相対変位が規制されるので、ロック孔20の孔縁部やロック部34が付勢部材23の付勢によって不正な変形を生じることが防止される。
上述のように、本実施例1のカードエッジコネクタAは、基板収容空間16が形成された第1ハウジング10と、第1ハウジング10に設けられた端子金具17と、第1ハウジング10と嵌合可能な第2ハウジング30と、第2ハウジング30に設けられ、両ハウジング10,30が嵌合すると端子金具17に接続される回路基板32とを備える。第1ハウジング10には弾性撓み可能なロックアーム19が形成され、第2ハウジング30にはロック部34が形成され、第1ハウジング10には、嵌合状態の両ハウジング10,30を離脱方向に付勢する付勢部材23が設けられている。
そして、両ハウジング10,30の嵌合過程では、ロックアーム19がロック部34と干渉して弾性的に揺動変位し、両ハウジング10,30が嵌合すると、ロックアーム19が弾性復帰して、付勢部材23の付勢によりロックアーム19とロック部34とが係止状態に保持される。この構成によれば、第1ハウジング10と第2ハウジング30が嵌合した状態では、付勢部材23の付勢によってロックアーム19とロック部34が係止状態に保持されるので、端子金具17と回路基板32との間の微摺動摩耗を防止できる。
また、端子金具17には、基板収容空間16に挿入された回路基板32に対し、基板収容空間16から退避する方向へ弾性撓みした状態で接触可能な弾性接触片18が設けられている。第1ハウジング10には、基板収容空間16内において弾性接触片18を基板収容空間16から退避する方向へ弾性撓みさせる第1位置と、回路基板32に押されて弾性接触片18から解離する第2位置との間での変位が可能な可動部材21とが設けられている。そして、付勢部材23が、可動部材21を第2位置から第1位置へ押圧するように配置されている。
この構成によれば、可動部材21が第1位置にある状態で回路基板32を基板収容空間16に挿入すると、可動部材21が回路基板32に押し動かされる過程で、弾性接触片18が、基板収容空間16から退避する方向へ弾性撓みした状態のまま、可動部材21から回路基板32へ乗り移る。これにより、回路基板32の挿入方向先端縁が弾性接触片18と不正に干渉することが回避されるので、弾性接触片18の不正な変形や、端子金具17の接点部のメッキ剥がれや、回路基板32の削り屑の噛み込み等に起因する接触不良を回避防止できる。
また、両ハウジング10,30が嵌合した状態では、付勢部材23が、可動部材21を介して回路基板32を第1ハウジング10から離脱する方向へ付勢し、この付勢作用により、ロックアーム19とロック部34が係止状態に保持される。付勢部材23は、回路基板32を基板収容空間16から抜き取る過程では、付勢部材23が、可動部材21を第2位置から第1位置へ戻すので、手作業で可動部材21を第1位置へ戻す作業が不要である。付勢部材23は、微摺動摩耗防止の機能と、可動部材21を第1位置へ復帰させる機能とを兼ね備えているので、この2つの機能を別々の部材で実現する場合に比べると、部品点数が少なくて済む。
<実施例2>
次に、本発明を具体化した実施例2を図5〜図8を参照して説明する。本実施例2のカードエッジコネクタBは、第1ハウジング40と、第2ハウジング60とを備えている。
<第1ハウジング40>
第1ハウジング40は、合成樹脂製のアウタハウジング41内に合成樹脂製のインナハウジング42を取り付けて構成され、正面形状は全体として左右方向(幅方向)に長い略長方形をなしている。アウタハウジング41は、前方(図5〜8における左方)へ開放された角筒状のハウジング収容部43と、ハウジング収容部43の前端外周縁から前方へ筒状嵌合部44とを備えて構成されている。
インナハウジング42は、前方からアウタハウジング41のハウジング収容部43内に収容されて固定されている。インナハウジング42は、上下対称な一対の端子収容部45を有する。上下一対の端子収容部45の間の空間は、第2ハウジング60の回路基板62を第1ハウジング40の前方から挿入させるための基板収容空間46となっている。基板収容空間46は、前方に向けて幅方向に長いスリット状に開放されている。
上側と下側の端子収容部45内には、夫々、前後方向に細長い複数の端子金具47が、幅方向に並列して収容されている。各端子金具47には、基板収容空間46に臨むように弾性接触片48が形成されている。弾性接触片48は、弾性撓みしない自由状態で基板収容空間46内に突出するが、基板収容空間46から上方又は下方へ退避するように弾性撓みし得るようになっている。
筒状嵌合部44を構成する上壁部の幅方向における中央部には、ロックアーム49が一体に形成されている。ロックアーム49は、その後端部を支点として上下方向へ弾性的に揺動し得るようになっている。ロックアーム49の前端部には、上下に貫通した形態のロック孔50が形成されている。ロックアーム49が弾性撓みする際に、ロック孔50は、ロックアーム49の後端部を中心とする円弧を描くように変位する。
第1ハウジング40には、第2ハウジング60との嵌合部分をシールするための手段としてゴム製のシール部材51が取り付けられている。シール部材51は、角筒状をなし、筒状嵌合部44の内周における後端部領域に沿うように配置されている。シール部材51の後端部は、端子収容部45の外周に形成した係止突部52に係止され、この係止作用により、シール部材51がアウタハウジング41及びインナハウジング42に対して位置決めされている。
このシール部材51には、上下対称な板状をなす一対の付勢部材53が一体に形成されている。付勢部材53が、嵌合状態における両ハウジング40,60の隙間をシールするシール部材51と一体に成形されているので、部品点数が少なくて済んでいる。上側の付勢部材53は、シール部材51を構成する上板部54の後端部内面から、上側の端子収容部45の前面に沿うように下方へ延出している。下側の付勢部材53は、シール部材51を構成する下板部55の後端部内面から、下側の端子収容部45の前面に沿うように上方へ延出している。基板収容空間46の前端部は、上側の付勢部材53と下側の付勢部材53との間で開口している。両ハウジング40,60を嵌合すると、第2ハウジング60の基板保持部材61の正面と、端子収容部45の前面との間で付勢部材53が挟まれるようになっている。
<第2ハウジング60>
第2ハウジング60は、基板保持部材61と、回路基板62とを備えて構成されている。回路基板62のうち基板収容空間46への挿入方向における先端縁部は、接続端縁部63となっている。接続端縁部63の表裏両面(上下両面)には、弾性接触片48と接触可能な複数の基板接触部(図示省略)が左右方向(幅方向)に配置されている。回路基板62はインサート成形により合成樹脂製の基板保持部材61と一体化されている。即ち、回路基板62のうち接続端縁部63を除いた大部分の領域が、基板保持部材61によって包囲されていて、接続端縁部63が、基板保持部材61のうち第1ハウジング40と対向する前面(図5,6における右側の面)からリブ状に突出した形態となっている。
第1ハウジング40と第2ハウジング60が嵌合すると、回路基板62の接続端縁部63が基板収容空間46内に挿入され、基板保持部材61の前端側部分が、筒状嵌合部44内に収容される。そして、基板保持部材61の上面のうち両ハウジング40,60の嵌合時に筒状嵌合部44内に収容される領域には、突起状のロック部64が形成されている。両ハウジング40,60が嵌合すると、ロックアーム49のロック孔50がロック部64と係止し、この係止作用により、両ハウジング40,60の離脱が規制されるようになっている。
<実施例2の作用及び効果>
第1ハウジング40と第2ハウジング60を嵌合する際には、基板保持部材61を可動保持部に挿入するとともに、回路基板62を基板収容空間46内に挿入する。嵌合過程において正規の嵌合状態の直前に至ると、基板保持部材61の前面が付勢部材53に当接する。この後、正規嵌合状態に至るまでの間、基板保持部材61の前面が端子収容部45の前面との間で付勢部材53を弾性的に潰すように挟み付けていく。したがって、両ハウジング40,60が嵌合した状態では、付勢部材53に両ハウジング40,60を離脱させる方向の弾性復元力が蓄勢されている。
同じく、嵌合過程では、第1ハウジング40のロックアーム49が、第2ハウジング60のロック部64と干渉することにより上方へ弾性撓みする。そして、両ハウジング40,60が正規の嵌合状態になると、ロックアーム49が弾性復帰してロック孔50とロック部64とが前後に対向する位置関係となる。ここで、ロックアーム49が弾性撓みする際のロック孔50の変位経路は、ロックアーム49の後端部を支点とする円弧状であるから、ロックアーム49が弾性復帰としたときに、ロック孔50とロック部64との間に、僅かではあるが隙間が生じることが懸念される。
このような隙間は、両ハウジング40,60が嵌合・離脱方向に相対変位することを許容し、ひいては、端子金具47の弾性接触片48と回路基板62との間で微摺動摩耗を生じさせる原因となる。しかし、本実施例2のカードエッジコネクタBは、第1ハウジング40の端子収容部45と第2ハウジング60の基板保持部材61との間で弾性的に挟み付けられている付勢部材53が、回路基板62を基板収容空間46から押し出す方向、つまり、両ハウジング40,60を離脱させる方向へ押圧している。したがって、ロック孔50とロック部64との間に隙間が生じる虞はない。
上述のように、本実施例2のカードエッジコネクタBは、基板収容空間46が形成された第1ハウジング40と、第1ハウジング40に設けられた端子金具47と、第1ハウジング40と嵌合可能な第2ハウジング60と、第2ハウジング60に設けられ、両ハウジング40,60が嵌合すると端子金具47に接続される回路基板62とを備える。第1ハウジング40には弾性撓み可能なロックアーム49が形成され、第2ハウジング60にはロック部64が形成され、第1ハウジング40には、嵌合状態の両ハウジング40,60を離脱方向に付勢する付勢部材53が設けられている。
そして、両ハウジング40,60の嵌合過程では、ロックアーム49がロック部64と干渉して弾性的に揺動変位し、両ハウジング40,60が嵌合すると、ロックアーム49が弾性復帰して、付勢部材53の付勢によりロックアーム49とロック部64とが係止状態に保持される。この構成によれば、第1ハウジング40と第2ハウジング30が嵌合した状態では、付勢部材53の付勢によってロックアーム49とロック部64が係止状態に保持されるので、端子金具47と回路基板62との間の微摺動摩耗を防止できる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例1,2では、第1ハウジングにロックアームを形成し、第2ハウジングにロック部を形成したが、第1ハウジングにロック部を形成し、第2ハウジングにロックアームを形成してもよい。
(2)上記実施例2では、付勢部材とシール部材を一体成形したが、付勢部材とシール部材を別体部品としてもよい。
(3)上記実施例2では、付勢部材をゴム製としたが、付勢部材は金属バネであってもよい。
(4)上記実施例1,2では、付勢部材を第1ハウジングのみに設けたが、付勢部材は、第2ハウジングのみに設けてもよく、第1ハウジングと第2ハウジングの両方に設けてもよい。
A…カードエッジコネクタ
10…第1ハウジング
16…基板収容空間
17…端子金具
18…弾性接触片
19…ロックアーム
21…可動部材
23…付勢部材
30…第2ハウジング
32…回路基板
34…ロック部
B…カードエッジコネクタ
40…第1ハウジング
45…端子収容部
46…基板収容空間
47…端子金具
48…弾性接触片
49…ロックアーム
51…シール部材
53…付勢部材
60…第2ハウジング
62…回路基板
64…ロック部

Claims (4)

  1. 基板収容空間が形成された第1ハウジングと、
    前記第1ハウジングに設けられた端子金具と、
    前記第1ハウジングと嵌合可能な第2ハウジングと、
    前記第2ハウジングに設けられ、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが嵌合すると前記端子金具に接続される回路基板と、
    前記第1ハウジングと前記第2ハウジングのうち一方の前記ハウジングに形成された弾性撓み可能なロックアームと、
    前記第1ハウジングと前記第2ハウジングのうち他方の前記ハウジングに形成されたロック部と、
    嵌合状態の前記第1ハウジングと前記第2ハウジングを離脱方向に付勢する付勢部材とを備え、
    前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの嵌合過程では、前記ロックアームが前記ロック部と干渉して弾性的に揺動変位し、
    前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが嵌合すると、前記ロックアームが弾性復帰して、前記付勢部材の付勢により前記ロックアームと前記ロック部とが係止状態に保持されることを特徴とするカードエッジコネクタ。
  2. 前記端子金具に設けられ、前記基板収容空間に挿入された前記回路基板に対し、前記基板収容空間から退避する方向へ弾性撓みした状態で接触可能な弾性接触片と、
    前記基板収容空間内において前記弾性接触片を前記基板収容空間から退避する方向へ弾性撓みさせる第1位置と、前記回路基板に押されて前記弾性接触片から解離する第2位置との間での変位が可能な可動部材とを備え、
    前記付勢部材が、前記可動部材を前記第2位置から前記第1位置へ押圧するように配置されていることを特徴とする請求項1記載のカードエッジコネクタ。
  3. 前記第1ハウジングが、前記端子金具を収容する端子収容部を有し、
    前記付勢部材が、前記端子収容部の正面に配置されており、
    前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが嵌合すると、前記付勢部材が前記端子収容部の正面と前記第2ハウジングの正面との間で弾性的に挟み付けられるようになっていることを特徴とする請求項1記載のカードエッジコネクタ。
  4. 前記付勢部材がゴム材料からなり、
    嵌合状態における前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの隙間をシールするシール部材と、前記付勢部材とが一体に成形されていることを特徴とする請求項3記載のカードエッジコネクタ。
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