JP2016045336A - 可動構造体及びそれを用いた光走査装置 - Google Patents

可動構造体及びそれを用いた光走査装置 Download PDF

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清彦 河野
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Abstract

【課題】ばね部の変形を抑制し、光走査装置の走査精度を高める可動構造体を提供する。
【解決手段】可動構造体100は、第一支持部2と、第一トーションばね部3A、3Bと、第一トーションばね部3A、3Bの第一回転軸を中心に揺動可能な可動部4と、第一回転軸に沿うように、第一トーションばね部3A、3Bに対向して配置され、第一トーションばね部3A、3Bの変形を抑制する第一ストッパ部5A、5Bと、を備え、第一支持部2と可動部4のいずれか一方は第一固定部6A、6Bを有し、他方は第一軸受部8A、8Bを有する。第一固定部6A、6Bは、第一ストッパ部5A、5Bの一方側を固定し、第一軸受部8A、8Bは、可動部4を揺動可能に、第一ストッパ部5A、5Bの他方側を支持する。この可動構造体100は、第一トーションばね部3A、3Bの変形を抑制できる。この可動構造体100を光走査装置に用いた場合、光の走査精度を向上できる。
【選択図】図2

Description

本発明は可動構造体及びそれを用いた光走査装置に関する。
従来の光走査装置は、光を走査することができ、主にプロジェクターやプリンター等に用いられている。
光走査装置は、ミラーデバイスと、ミラーデバイスを駆動する駆動部と、ミラーデバイスに光を照射する光照射部と、を備える。
図16は、従来のミラーデバイス700の背面図である。図16に示すように、ミラーデバイス700は、支持枠72と、支持枠72に一端が固定された一対のトーションばね部73A、73Bと、トーションばね部73A、73Bの他端に固定されたミラー部74と、を備える。ミラー部74の背面には永久磁石75が接着されている。
永久磁石75と光走査装置の駆動部との相互作用によってミラー部74に回転トルクがかかると、トーションばね部73A、73Bは回転軸を中心に捩れ振動し、ミラー部74は回動する。
回動するミラー部74の表面に光照射部からの光を照射すると、反射光を走査することができる。
この従来技術に類似する例として、下記の特許文献1、2が挙げられる。
特開2009−216999号公報 特開2013−156487号公報
従来のミラーデバイス700は、外部振動を受けると、ミラー部74が回転軸を中心とする揺動以外にも種々の方向へ変位し、トーションばね部73A、73Bが変形することがある。トーションばね部73A、73Bが変形すると、ミラーデバイス700を用いた光走査装置の、光の走査精度が低下することがある。
本発明の可動構造体は、第一支持部と、第一支持部に一端が連結された第一トーションばね部と、第一トーションばね部の他端と連結され、第一トーションばね部が捩れることで、第一トーションばね部の第一回転軸を中心に揺動可能な可動部と、第一回転軸に沿うように、第一トーションばね部に対向して配置され、第一トーションばね部の変形を抑制する第一ストッパ部と、を備えている。第一支持部および可動部のうちいずれか一方は第一固定部を有し、他方は第一軸受部を有する。第一固定部は、第一ストッパ部の一方側を固定し、第一軸受部は、可動部を揺動可能に、第一ストッパ部の他方側を支持している。
また本発明の光走査装置は、本発明の可動構造体と、可動構造体を駆動する駆動部と、可動構造体に光を照射する光照射部と、を備えている。
本発明の可動構造体は、可動部の揺動を維持しつつ、可動部の種々の方向の変位を抑制できる。そのため、第一トーションばね部の変形を抑制できる。したがって、この可動構造体を光走査装置に用いた場合、光走査装置の走査精度を向上できる。
実施形態1における可動構造体の背面斜視図である。 実施形態1における可動構造体の背面図である。 実施形態1における可動構造体の正面図である。 実施形態1における可動構造体の断面図(図3のAA断面)である。 図4の点線枠内を示す要部拡大断面図である。 実施形態1における可動構造体の断面図(図3のBB断面)である。 図6の点線枠内を示す要部拡大断面図である。 実施形態1における光走査装置の概略構成を示す説明図である。 実施形態1における別の例の可動構造体の背面斜視図である。 実施形態1におけるさらに別の例の可動構造体の背面斜視図である。 実施形態1におけるさらに別の例の可動構造体の背面斜視図である。 実施形態2における可動構造体の背面斜視図である。 実施形態2における可動構造体の背面図である。 実施形態2における可動構造体の正面図である。 実施形態2における可動構造体の断面図(図14のCC断面)である。 従来のミラーデバイスの背面図である。
以下に説明する実施形態は、本発明の一例である。本発明は、下記実施形態に限定されない。これらの実施形態以外であっても、本発明における技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(実施形態1)
以下、図1〜図7を用いて実施形態1の可動構造体100の構成について説明する。
図1は、可動構造体100の背面斜視図である。図2は、可動構造体100の背面図である。図3は、可動構造体100の正面図である。以下、図2に示す左右方向をX軸方向とし、上下方向をY軸方向として説明する。X軸とY軸方とは直交する。
図1〜図3に示すように、可動構造体100は、第一支持部2と、第一トーションばね部3A、3Bと、可動部4と、を備えている。可動部4は、第二支持部42と、第二トーションばね部43A、43Bと、揺動板44と、を備えている。さらに可動構造体100は、第一トーションばね部3Aの変形を抑制する第一ストッパ部5Aと、第一トーションばね部3Bの変形を抑制する第一ストッパ部5Bと、第二トーションばね部43Aの変形を抑制する第二ストッパ部9Aと、第二トーションばね部43Bの変形を抑制する第二ストッパ部9Bと、を備えている。また第二支持部42は、第一固定部6A、6Bと、第二固定部10A、10Bと、を有している。さらに第一支持部2は、第一軸受部8A、8Bを有している。また揺動板44は、第二軸受部11A、11Bを有している。
図1〜図3に示すように、第一支持部2の形状は、中央に空間を有する枠形状である。第一支持部2の断面を図4、図5に示す。図4は、図3のAA方向から見た断面図である。また図5は、図4の点線枠で囲う部分における拡大断面図である。以下、図4、図5の紙面上における上下方向を、可動構造体100の厚み方向とする。図4、図5に示すように、第一支持部2は、ベース層21と、ベース層21上に積層された補強層22と、を有する積層構造である。ベース層21と補強層22の厚みは異なるが、XY平面における形状は実質的に同じである。補強層22の、ベース層21と対向する面には、溝24A、24Bが形成されている。溝24A、24Bは、後述する第一回転軸に沿って形成されている。
図1〜図3に示すように、第一トーションばね部3A、3Bの形状は、細い帯状の直線形状である。第一トーションばね部3A、3Bは、第一支持部2の内部の空間内に配置されている。一対の第一トーションばね部3A、3Bは、第一支持部2の中心を通りY軸に平行な直線に対し、互いに線対称の関係にある。
一方の第一トーションばね部3Aの一端は、第一支持部2のX軸方向の一端と連結されている。第一トーションばね部3Aの他端は、第二支持部42のX軸方向の一端と連結されている。図4、図5に示すように、第一トーションばね部3Aは一層からなり、第一支持部2のベース層21と連続一体である。また第一トーションばね部3Aは、後述する第二支持部42のベース層421と連続一体である。
他方の第一トーションばね部3Bの一端は、第一支持部2のX軸方向の他端、すなわち第一トーションばね部3Aが連結された一端の反対側の端部と連結されている。第一トーションばね部3Bの他端は、第二支持部42のX軸方向の他端、すなわち第一トーションばね部3Aが連結された一端の反対側の端部と連結されている。図4に示すように、第一トーションばね部3Bも一層からなり、第一支持部2のベース層21と連続一体である。また第一トーションばね部3Bは、後述する第二支持部42のベース層421と連続一体である。
上記の一対の第一トーションばね部3A、3Bは、可動部4が外力を受けると、それぞれ捩れ振動する。それぞれの捩れ振動の中心である回転軸は共通であり、以下、第一回転軸とする。第一回転軸は、X軸方向に平行であり、かつ第一トーションばね部3A、3Bの中心を通る直線である。
図1〜図3に示すように、可動部4は、第一支持部2の内部の空間内に配置されている。以下、可動部4の構成について説明する。
可動部4の一部分である第二支持部42の形状は、内部に空間を有する枠形状である。第二支持部42の断面を、図6、図7に示す。図6は、図3のBB方向から見た断面図である。また図7は、図6の点線枠で囲う部分における拡大断面図である。図6、図7に示すように、第二支持部42は、ベース層421と、ベース層421上に積層された加工層423と、を有する積層構造である。ベース層421と加工層423とは、厚みは異なるが、XY平面における形状は実質的に同じである。
図1〜図3に示すように、可動部4の一部分である第二トーションばね部43A、43Bの形状は、細い帯状の直線形状である。第二トーションばね部43A、43Bは、第二支持部42の内部の空間内に配置されている。一対の第二トーションばね部43A、43Bは、第二支持部42の中心を通りX軸に平行な直線に対し、互いに線対称の関係にある。
一方の第二トーションばね部43Aの一端は、第二支持部42のY軸方向の一端と連結されている。第二トーションばね部43Aの他端は、揺動板44のY軸方向の一端と連結されている。図6、図7に示すように、第二トーションばね部43Aは一層からなり、第二支持部42のベース層421と連続一体である。
他方の第二トーションばね部43Bの一端は、第二支持部42のY軸方向の他端、すなわち第二トーションばね部43Aが連結された一端の反対側の端部と連結されている。第二トーションばね部43Bの他端は、揺動板44のY軸方向の他端、すなわち第二トーションばね部43Aが連結された一端の反対側の端部と連結されている。図6に示すように、第二トーションばね部43Bも一層からなり、第二支持部42のベース層421と連続一体である。
上記の一対の第二トーションばね部43A、43Bは、揺動板44が外力を受けると、それぞれ捩れ振動する。それぞれの捩れ振動の中心である回転軸は共通であり、以下、第二回転軸とする。第二回転軸は、Y軸方向に平行であり、かつ第二トーションばね部43A、43Bの中心を通る直線である。
図1〜図3に示すように、可動部4の一部分である揺動板44の形状は、扁平な円形状である。揺動板44は、第二支持部42の空間内のほぼ中央に配置されている。揺動板44は、第二トーションばね部43A、43Bが捩れ振動することで、第二回転軸を中心に揺動する。図6、図7に示すように、揺動板44は一層からなり、第二トーションばね部43A、43Bと連続一体である。
以下、第一ストッパ部5A、5Bと、第一固定部6A、6Bと、第一軸受部8A、8Bの構成について、説明する。
図1に示すように、第一ストッパ部5A、5Bの形状は、中空の軸状である。第一ストッパ部5A、5Bは、細い帯状の平板が丸められて、形成されている。
一方の第一ストッパ部5Aは、第一回転軸に沿うように、第一トーションばね部3Aに対向して配置されている。すなわち図2、図4に示すように、可動部4の厚み方向から見た場合に、第一ストッパ部5Aは、第一回転軸と重なるように、第一回転軸に沿って配置されている。そして第一ストッパ部5Aの一部分は、第一トーションばね部3Aと対向している。第一ストッパ部5Aと第一トーションばね部3Aとの間には、厚み方向にわずかに隙間が空いている。そして図5に示すように、第一ストッパ部5Aの他の一部分は、第一支持部2の溝24Aに配置されている。すなわち他の一部分は、厚み方向から見た場合に、第一支持部2と重なる位置に配置されている。第一ストッパ部5Aと、第一支持部2のベース層21との間、および第一ストッパ部5Aと、溝24Aの内壁との間には、厚み方向にわずかに隙間が空いている。
他方の第一ストッパ部5Bは、第一回転軸に沿うように、第一トーションばね部3Bに対向して配置されている。すなわち図2、図4に示すように、厚み方向から見た場合に、第一ストッパ部5Bは、第一回転軸と重なるように、第一回転軸に沿って配置されている。そして第一ストッパ部5Bの一部分は、第一トーションばね部3Bと対向している。第一ストッパ部5Bと第一トーションばね部3Bとの間には、厚み方向にわずかに隙間が空いている。そして第一ストッパ部5Bの他の一部分は、第一支持部2の溝24Bに配置されている。すなわち他の一部分は、厚み方向から見た場合に、第一支持部2と重なる位置に配置されている。第一ストッパ部5Bと、第一支持部2のベース層21との間、および第一ストッパ部5Bと、溝24Bの内壁との間には、厚み方向にわずかに隙間が空いている。
図1に示すように、第一固定部6A、6Bは、第二支持部42から外側に突出した部分である。
一方の第一固定部6Aは、第一ストッパ部5Aの一方側を第二支持部42に固定している。図4、図5に示すように、第一固定部6Aは、第一ストッパ部5Aと連続一体である。また第一固定部6Aは、第二支持部42の加工層423とも連続一体である。第一固定部6Aは、第一トーションばね部3Aから厚み方向に少し離れるように、曲げ起こして形成されている。
他方の第一固定部6Bは、第一ストッパ部5Bの一方側を第二支持部42に固定している。図4に示すように、第一固定部6Bは、第一ストッパ部5Bと連続一体である。また第一固定部6Bは、第二支持部42の加工層423とも連続一体である。第一固定部6Bは、第一トーションばね部3Bから厚み方向に少し離れるように、曲げ起こして形成されている。
図2〜図5に示す第一軸受部8Aは、図1に示す第一軸受部8Bと同一形状であり、中央に孔を有する扁平な四角片である。第一軸受部8Aは、第一支持部2に設けられている。第一軸受部8Aの孔には、第一ストッパ部5Aの一方側であって、第一固定部6Aで固定された一方側の反対側が挿入され、支持されている。第一軸受部8Aは、第一ストッパ部5Aを固定しない。すなわち第一軸受部8Aは、第一ストッパ部5Aが第二支持部42の揺動に伴い孔の内部で可動なように、第一ストッパ部5Aの外周を囲っている。なお、第一軸受部8Aは、第一ストッパ部5Aの外周を360度囲っている。図4、図5に示すように、第一軸受部8Aは、第一支持部2のベース層21と連続一体であり、ベース層21から折り曲げられて、形成されている。
同様に第一軸受部8Bも、中央に孔を有する扁平な四角片である。第一軸受部8Bは、第一支持部2に設けられている。第一軸受部8Bの孔には、第一ストッパ部5Bの一方側であって、第一固定部6Bで固定された一方側と反対側が挿入され、支持されている。第一軸受部8Bは、第一ストッパ部5Bを固定しない。すなわち第一軸受部8Bは、第一ストッパ部5Bが第二支持部42の揺動に伴い孔の内部で可動なように、第一ストッパ部5Bの外周を囲っている。なお、第一軸受部8Bは、第一ストッパ部5Bの外周を360度囲っている。図4に示すように、第一軸受部8Bは、第一支持部2のベース層21と連続一体であり、ベース層21から折り曲げられて、形成されている。
以下、第二ストッパ部9A、9Bと、第二固定部10A、10Bと、第二軸受部11A、11Bの構成について、説明する。
図1に示すように、第二ストッパ部9A、9Bの形状は、中空の軸状である。第二ストッパ部9A、9Bは、細い帯状の平板が丸められて、形成されている。
一方の第二ストッパ部9Aは、第二回転軸に沿うように、第二トーションばね部43Aに対向して配置されている。すなわち図2、図6、図7に示すように、厚み方向から見た場合に、第二ストッパ部9Aは、第二回転軸と重なるように、第二回転軸に沿って配置されている。そして第二ストッパ部9Aの一部分は、第二トーションばね部43Aと対向している。第二ストッパ部9Aと第二トーションばね部43Aとの間には、厚み方向にわずかに隙間が空いている。そして第二ストッパ部9Aの他の一部分は、揺動板44と対向している。第二ストッパ部9Aと揺動板44との間には、厚み方向にわずかに隙間が空いている。
他方の第二ストッパ部9Bは、第二回転軸に沿うように、第二トーションばね部43Bに対向して配置されている。すなわち図2、図6に示すように、厚み方向から見た場合に、第二ストッパ部9Bは、第二回転軸と重なるように、第二回転軸に沿って配置されている。そして第二ストッパ部9Bの一部分は、第二トーションばね部43Bと対向している。第二ストッパ部9Bと第二トーションばね部43Bとの間には、厚み方向にわずかに隙間が空いている。そして第二ストッパ部9Bの他の一部分は、揺動板44と対向している。第二ストッパ部9Bと揺動板44との間には、厚み方向にわずかに隙間が空いている。
図1に示すように、第二固定部10A、10Bは、第二支持部42から内側に突出した部分である。
一方の第二固定部10Aは、第二ストッパ部9Aの一方側を第二支持部42に固定している。図6、図7に示すように、第二固定部10Aは、第二ストッパ部9Aと連続一体である。また第二固定部10Aは、第二支持部42の加工層423とも連続一体である。第二固定部10Aは、第二トーションばね部43Aから厚み方向に少し離れるように曲げ起こして形成されている。
他方の第二固定部10Bは、第二ストッパ部9Bの一方側を第二支持部42に固定している。図6に示すように、第二固定部10Bは、第二ストッパ部9Bと連続一体である。また第二固定部10Bは、第二支持部42の加工層423とも連続一体である。第二固定部10Bは、第二トーションばね部43Bから厚み方向に少し離れるように曲げ起こして形成されている。
図1に示すように、第二軸受部11A、11Bは、中央に孔を有する扁平な四角片である。第二軸受部11A、11Bは、揺動板44上に設けられている。
一方の第二軸受部11Aの孔には、第二ストッパ部9Aの一方側であって、第二固定部10Aで固定された一方側の反対側が挿入され、支持されている。第二軸受部11Aは、第二ストッパ部9Aを固定しない。第二軸受部11Aは、揺動板44の揺動に伴い、第二ストッパ部9Aの外周を可動なように、第二ストッパ部9Aの外周を囲っている。なお、第二軸受部11Aは、第二ストッパ部9Aの外周を360度囲っている。図6、図7に示すように、第二軸受部11Aは、揺動板44と連続一体であり、揺動板44から打ち抜かれた部分が折り曲げられて、形成されている。
他方の第二軸受部11Bの孔には、第二ストッパ部9Bの一方側であって、第二固定部10Bで固定された一方側の反対側が挿入され、第二軸受部11Bに支持されている。第二軸受部11Bは、第二ストッパ部9Bを固定しない。第二軸受部11Bは、揺動板44の揺動に伴い、第二ストッパ部9Bの外周を可動なように、第二ストッパ部9Bの外周を囲っている。なお、第二軸受部11Bは、第二ストッパ部9Bの外周を360度囲っている。図6に示すように、第二軸受部11Bは、揺動板44と連続一体であり、揺動板44から打ち抜かれた部分が折り曲げられて、形成されている。
以上の可動構造体100は、三枚の金属板を積層して形成されている。
一枚目の金属板は、厚さ100[μm]程度の平板である。この金属板をエッチング加工やプレス加工することにより、図1に示す第一支持部2のベース層21と、第一トーションばね部3A、3Bと、第二支持部42のベース層421と、第二トーションばね部43A、43Bと、揺動板44と、第一軸受部8A、8Bと、第二軸受部11A、11Bと、が同一平面に連続一体に形成される。そしてエッチング加工やプレス加工等の後、折り曲げ加工により第一軸受部8A、8Bが形成される。また揺動板44から、第二軸受部11A、11Bに相当する部分が、一端が揺動板44に繋がるように打ち抜かれる。そして打ち抜かれた部分を折り曲げ加工することにより、第二軸受部11A、11Bが形成される。金属板の材料は、SUS(ステンレス鋼)である。
また二枚目の金属板は、厚さ300[μm]程度の平板である。この金属板をエッチング加工することにより、第一支持部2の補強層22が形成される。なお、エッチング加工する際は、金属板の両面に、それぞれ異なるマスクを配置する。このようにマスキングした状態で、金属板の両面からエッチングすれば、補強層22が枠形状に成形されるのと同時に、一方の面のみに溝24A、24Bが形成される。金属板の材料は、ベース層21と同じであり、実施形態1ではSUSである。
さらに三枚目の金属板は、厚さ50[μm]程度の平板である。この金属板をエッチング加工あるいはプレス加工することにより、第一ストッパ部5A、5Bと、第一固定部6A、6Bと、第二支持部42の加工層423と、第二固定部10A、10Bと、第二ストッパ部9A、9Bと、が同一平面に連続一体に形成される。エッチング加工やプレス加工等の後、曲げ加工により、第一ストッパ部5A、5Bと、第二ストッパ部9A、9Bと、第一固定部6A、6Bと、第二固定部10A、10Bと、がそれぞれ形成される。金属板の材料は、ベース層21と同じであり、実施形態1ではSUSである。なおこれらの金属板の厚さ寸法や加工方法は、これに限定されない。
これらの三枚の金属板は、それぞれ成形された後に積層される。そして第一ストッパ部5Aは、第一軸受部8Aに挿入され、第一ストッパ部5Bは、第一軸受部8Bに挿入される。また第二ストッパ部9Aは、第二軸受部11Bに挿入され、第二ストッパ部9Bは、第二軸受部11Bに挿入される。そして第一支持部2のベース層21と補強層22とが、溶接によって接合される。また第二支持部42のベース層421と加工層423とが、溶接によって接合される。なお接合方法はこれに限定されず、例えば接着剤による接合でもよい。
以上のような可動構造体100は、例えば図8に示す光走査装置200に用いられる。可動構造体100を光走査装置200に用いる場合、揺動板44の表面に、ミラー部12を接着する。ミラー部12の形状は、扁平な円形状である。ミラー部12の材料は、例えば金である。また図2に示す揺動板44の背面と、第二支持部42の背面に、それぞれ永久磁石を接着する。永久磁石は、例えばネオジム磁石やフェライト磁石、サマコバ磁石やアルニコ磁石などの永久磁石である。
以下、図8に示す光走査装置200について説明する。この光走査装置200は、例えば、プリクラッシュセイフティに代表される先進運転システムに用いられる。より具体的には、自動緊急ブレーキシステムや自動駐車支援システムにおける周辺の障害物を検知するレーザスキャナとして使用される。光走査装置200は、可動構造体100と、駆動部16と、光照射部18と、受光部19と、計測部と、を備えている。
光走査装置200は、可動構造体100と、駆動部16と、光照射部18と、受光部19と、計測部と、を備えている。
駆動部16は、第一駆動部16Aと、第二駆動部16Bと、を有している。第一駆動部16Aは、第二支持部42を駆動する。第二駆動部16Bは、揺動板44を駆動する。
第一駆動部16Aは、コアと、コアに巻回されたコイルと、を有する電磁石である。電磁石には、交流電流が印加される。電磁石と、第二支持部42に設けられた永久磁石との相互作用によって、第二支持部42に回転トルクがかかる。第二支持部42に回転トルクがかかると、図1に示す第一トーションばね部3A、3Bは、第一回転軸を中心に捩れ振動する。第一トーションばね部3A、3Bが捩れ振動すると、第二支持部42も第一回転軸を中心に双方向に揺動する。第二支持部42が揺動すると、第二支持部42の揺動に伴い、揺動板44も第一回転軸を中心に双方向に揺動する。揺動する揺動板44のミラー部12に、光照射部18からの光を照射すれば、ミラー部12からの反射光をY軸方向に走査できる。
同様に、第二駆動部16Bも、電磁石である。第二駆動部16Bと、揺動板44に設けられた永久磁石との相互作用によって、揺動板44に回転トルクがかかる。揺動板44に回転トルクがかかると、図1に示す第二トーションばね部43A、43Bは、第二回転軸を中心に捩れ振動する。第二トーションばね部43A、43Bが捩れ振動すると、揺動板44も第二回転軸を中心に双方向に揺動する。揺動する揺動板44のミラー部12に光を照射すれば、ミラー部12からの反射光をX軸方向に走査できる。なお、第一駆動部16A、第二駆動部16Bに印加する交流電流の周波数を、可動構造体100の共振周波数と一致させれば、より効率よく揺動させることが出来る。
光照射部18は、ミラー部12に、照射光L1を照射する。照射光L1は、ミラー部12で反射され、所定の検知範囲F1をX軸およびY軸方向にスキャンする。
受光部19は、検知範囲F1内の物体から反射される反射光L2を受光する。なお、光走査装置200は、さらに、ビームスプリッタ15を備えていてもよい。ビームスプリッタ15は、反射光L2の光路を変更する。
計測部は、光走査装置200から検知範囲F1内の物体までの距離を測定する。この距離は、光照射部18が照射光L1を照射してから受光部19で反射光L2を受光するまでの時間差(遅れ時間)と、光の速度とに基づいて算出できる。計測部は、たとえば検知部と、マイクロコンピュータと、を有している。検知部は、照射光L1を照射してから反射光L2を受光するまでの時間差を検知する。マイクロコンピュータは、マイクロコンピュータのROM(Read Only Memory)等に記憶されたプログラムを実行することによって、照射光L1を照射してから反射光L2を受光するまでの時間差に基づいて、物体までの距離を計算する。
なお、実施形態1の計測部は、照射光L1を照射してから反射光L2を受光するまでの時間差に基づいて、物体までの距離を計算しているが、適宜の方法で物体までの距離を計算してよい。物体までの距離は、例えば、照射光L1及び反射光L2の位相差から時間差を計算し、その時間差と光の速度とに基づいて計算して求められてもよい。
また、図8の光走査装置200は、検知範囲F1内の物体までの距離を測定する装置であるが、光走査装置200は、距離を測定する装置に限定されない。例えば検知範囲F1に照射光L1を走査する装置であればよい。すなわち光走査装置200は、少なくとも可動構造体100と、駆動部16と、光照射部18と、を備えていればよい。
実施形態1の可動構造体100は、第一支持部2と、第一支持部2に一端が連結された第一トーションばね部3A、3Bと、第一トーションばね部3A、3Bの他端と連結され、第一トーションばね部3A、3Bが捩れることで、第一トーションばね部3A、3Bの第一回転軸を中心に揺動可能な第二支持部42と、第一回転軸に沿うように、第一トーションばね部3A、3Bに対向して配置され、第一トーションばね部3A、3Bの変形を抑制する第一ストッパ部5A、5Bと、を備えている。可動部4の一部分である第二支持部42は、第一固定部6A、6Bを有し、第一支持部2は、第一軸受部8A、8Bを有している。第一固定部6A、6Bは、第一ストッパ部5A、5Bの一方側をそれぞれ固定し、第一軸受部8A、8Bは、第二支持部42を揺動可能に、第一ストッパ部5A、5Bの他方側を支持している。
すなわち実施形態1において、厚み方向から見た場合に、第一ストッパ部5A、5Bは、それぞれ第一回転軸と重なるように、第一回転軸に沿って配置され、かつそれぞれの一方側のみ固定された片持ち構造である。したがって、第一ストッパ部5Aが、第一支持部2および第一トーションばね部3Aと対向する位置に配置され、第一ストッパ部5Bが第一支持部2および第一トーションばね部3Bと対向する位置に配置されていても、第二支持部42の第一回転軸を中心とした揺動を維持できる。その上で、可動構造体100が外部振動を受け、第二支持部42が第一回転軸を中心とする揺動以外に種々の方向に変位しようとすると、第一ストッパ部5A、5Bによって変位が抑えられる。その結果、第一トーションばね部3A、3Bの変形を抑制でき、可動構造体100を用いた光走査装置200の光の走査精度を向上できる。
また第一軸受部8A、8Bは、それぞれ第一支持部2のベース層21と一体的であり、ベース層21から折り曲げて形成されている。したがって、第一軸受部8Aと第一支持部2との接合強度、および第一軸受部8Bと第一支持部2との接合強度を向上できる。また第一軸受部8A、8Bをベース層21と同時に一体成形できるため、生産効率を向上できる。
さらに第一軸受部8Aは、第一ストッパ部5Aの外周を360度囲っている。同様に、第一軸受部8Bは、第一ストッパ部5Bの外周を360度囲っている。したがって、第二支持部42の、厚み方向や斜め方向、水平方向といったあらゆる方向の変位を抑制できる。なお、第一軸受部8A、8Bは、それぞれ第一ストッパ部5A、5Bの外周を360度囲う以外に、それぞれの外周の少なくとも一部を囲う構造であってもよい。例えば特定の外部振動の方向に合わせて、それぞれの外周の一部のみを囲う構造とすることもできる。
また第一固定部6A、6Bは、それぞれ第二支持部42の加工層423と一体的であり、加工層423から折り曲げられて形成されている。したがって、第一固定部6Aと第二支持部42との接合強度、および第一固定部6Bと第二支持部42との接合強度を向上できる。
また実施形態1では、第一固定部6Aを、第一トーションばね部3Aから厚み方向に離れるように折り曲げて形成している。したがって、第一ストッパ部5Aと第一トーションばね部3Aとの間には、隙間が形成されている。同様に、第一固定部6Bを、第一トーションばね部3Bから厚み方向に離れるように折り曲げて形成している。したがって、第一ストッパ部5Bと第一トーションばね部3Bとの間には、隙間が形成されている。これらの隙間により、第一トーションばね部3A、3Bは、滑らかに揺動できる。なお、これらの隙間は、前述のとおり有利な効果を奏するが、実施形態1に必須の構成ではない。すなわち第一ストッパ部5A、5Bは、厚み方向から見た場合に、第一回転軸と重なるように、第一回転軸に沿って配置されている。したがって、第一ストッパ部5Aが第一トーションばね部3Aと接触し、第一ストッパ部5Bが第一トーションばね部3Bと接触している場合も、第一トーションばね部3A、3Bは、第一回転軸を中心に揺動できる。
また第一ストッパ部5Aと、第一支持部2のベース層21および溝24Aの内壁との間には、隙間が形成されている。同様に第一ストッパ部5Bと、ベース層21および溝24Bの内壁との間には、隙間が形成されている。これらの隙間により、第一ストッパ部5A、5Bは、第二支持部42の揺動に伴って滑らかに揺動できる。したがって、第二支持部42の揺動を効率よく維持できる。なお、これらの隙間も、実施形態1に必須の構成ではない。すなわち第一ストッパ部5A、5Bは、それぞれ厚み方向から見た場合に、第一回転軸と重なるように、第一回転軸に沿って配置されている。したがって、第一ストッパ部5Aが、ベース層21や溝24Aの内壁と接触し、第一ストッパ部5Bが、ベース層21や溝24Bの内壁と接触している場合も、第二支持部42は、第一回転軸を中心に揺動できる。
また実施形態1の可動部4は、第一トーションばね部3A、3Bのそれぞれの端部と連結され、内部に空間を有する枠形状の第二支持部42と、空間内に配置され、第二支持部42に一端が連結されて、第一トーションばね部3A、3Bと交差する方向に沿って配置された、第二トーションばね部43A、43Bと、空間内に配置され、第二トーションばね部43A、43Bの他端と連結されて、第二トーションばね部43A、43Bが捩れることで、第二トーションばね部43A、43Bの第二回転軸を中心に揺動可能な揺動板44と、を有する。これにより可動構造体100は、揺動板44を第一回転軸および第二回転軸を中心に揺動できる。したがって、可動構造体100を、光を二軸方向に走査する光走査装置200に用いることができる。なお、可動部4を、実施形態1のように複数の部材で構成するのではなく、一部材として構成すれば、第一回転軸のみを中心に揺動できる。したがって、可動構造体100を、光を一軸方向にのみ走査する光走査装置200に用いることができる。
また実施形態1の可動構造体100は、第二回転軸に沿うように、第二トーションばね部43A、43Bに対向して配置され、第二トーションばね部43A、43Bの変形を抑制する第二ストッパ部9A、9Bを備えている。第二支持部42は第二固定部10A、10Bを有し、揺動板44は第二軸受部11A、11Bを有している。第一固定部6A、6Bは、第二ストッパ部9A、9Bのそれぞれの一方側を固定している。第一軸受部8A、8Bは、揺動板44を揺動可能に、第二ストッパ部9A、9Bの他方側を支持している。
すなわち実施形態1では、厚み方向から見た場合に、第二ストッパ部9A、9Bは、それぞれ第二回転軸と重なるように第二回転軸に沿って配置され、かつそれぞれの一方側のみ固定された片持ち構造である。したがって、第二ストッパ部9Aが、第二トーションばね部43Aおよび揺動板44と対向する位置に配置され、第二ストッパ部9Bが、第二トーションばね部43Bおよび揺動板44と対向する位置に配置されていても、揺動板44の第二回転軸を中心とした揺動を維持することができる。その上で、可動構造体100が外部振動を受け、揺動板44が、第二回転軸を中心とする揺動以外に種々の方向に変位しようとすると、第二ストッパ部9A、9Bによって抑えられ、変位を抑制できる。その結果、第二トーションばね部43A、43Bの変形を抑制でき、可動構造体100を用いた光走査装置200の、光の走査精度を向上できる。
また第二軸受部11A、11Bは、揺動板44と一体的であり、揺動板44から打ち抜かれた部分が折り曲げられて、形成されている。したがって、第二軸受部11Aと揺動板44との接合強度、および第二軸受部11Bと揺動板44との接合強度を向上できる。さらに第二軸受部11A、11Bを揺動板44と同時に一体成形できるため、生産効率を向上できる。また揺動板44の一部を打ち抜くため、揺動板44を軽量化できる。
また第二軸受部11Aは、第二ストッパ部9Aの外周を360度囲っている。同様に、第二軸受部11Bは、第二ストッパ部9Bの外周を360度囲っている。したがって、揺動板44の、厚み方向や斜め方向、水平方向といったあらゆる方向の変位を抑制できる。なお、第二軸受部11A、11Bは、それぞれ第二ストッパ部9A、9Bの外周を360度囲う以外に、それぞれの外周の少なくとも一部を囲う構造であってもよい。例えば特定の外部振動の方向に合わせて、それぞれの外周の一部のみを囲う構造とすることもできる。
また第二固定部10A、10Bは、それぞれ第二支持部42の加工層423と一体的であり、第二支持部42の加工層423から折り曲げられて形成されている。したがって、第二固定部10Aと第二支持部42との接合強度、および第二固定部10Bと第二支持部42との接合強度を向上できる。
また実施形態1では、上述の第一ストッパ部5A、5Bと、第一固定部6A、6Bと、第二支持部42の加工層423と、第二固定部10A、10Bと、第二ストッパ部9A、9Bと、が一枚の金属板から形成され、連続一体である。したがって、これらの部材を同時に一体成形でき、生産効率を顕著に向上できる。また材料となる金属板の面積を小さくできるため、可動構造体100を軽量化できる。さらに材料コストを低減できる。
さらに実施形態1では、第二固定部10Aを、第二トーションばね部43Aから厚み方向に離れるように折り曲げて形成している。したがって、第二ストッパ部9Aと第二トーションばね部43Aとの間には、隙間が形成されている。同様に、第二固定部10Bを、第二トーションばね部43Bから厚み方向に離れるように折り曲げて形成している。したがって、第二ストッパ部9Bと第二トーションばね部43Bとの間には、隙間が形成されている。これらの隙間により、第二トーションばね部43A、43Bは、滑らかに揺動できる。なお、これらの隙間は、前述のとおり有利な効果を奏するが、実施形態1に必須の構成ではない。すなわち、第二ストッパ部9A、9Bは、厚み方向から見た場合に、第二回転軸と重なるように、第二回転軸に沿って配置されている。したがって、第二ストッパ部9Aが第二トーションばね部43Aと接触し、第二ストッパ部9Bが第二トーションばね部43Bと接触していても、第二トーションばね部43A、43Bは、第二回転軸を中心に揺動できる。
また第二ストッパ部9A、9Bと揺動板44との間には、隙間が形成されている。これらの隙間により、揺動板44は滑らかに揺動できる。なお、これらの隙間は、前述のとおり有利な効果を奏するが、実施形態1に必須の構成ではない。すなわち、第二ストッパ部9A、9Bは、それぞれ厚み方向から見た場合に、第二回転軸と重なるように、第二回転軸に沿って配置されている。したがって、第二ストッパ部9A、9Bが揺動板44と接触していても、揺動板44は、第二回転軸を中心に揺動できる。
また実施形態1では、第一支持部2と、第一トーションばね部3A、3Bと、第二支持部42と、第二トーションばね部43A、43Bと、揺動板44と、第一ストッパ部5A、5Bと、第二ストッパ部9A、9Bと、第一固定部6A、6Bと、第一軸受部8A、8Bと、第二固定部10A、10Bと、第二軸受部11A、11Bの材料は、いずれもSUSである。したがって、実際の使用時に熱を受けても、いずれの部材も同様に膨張、収縮する。その結果、部材どうしの接合強度を高めることができる。なお、これらの材料は、SUSの他、リン青銅等の他の金属材料でもよい。弾性変形しやすい金属材料は特に好ましい。第一ストッパ部5A、5Bと、第一固定部6A、6Bと、第一軸受部8A、8Bと、第二ストッパ部9A、9Bと、第二固定部10A、10Bと、第二軸受部11A、11Bと、を、折り曲げ加工により形成しない場合は、金属材料の他に、半導体や水晶、樹脂等の材料でもよい。これらの部材の材料は、それぞれ異なっていてもよい。
またミラー部12は、揺動板44とは別の光学部材を、揺動板44の一面に貼り付けることで形成されている。したがって、ミラー部12の平坦性を容易に高めることができる。ミラー部12の形成方法はこれに制限されず、例えば揺動板44の表面に金属材料を蒸着あるいは塗布する方法でもよい。あるいは揺動板44の表面を鏡面加工することで、ミラー部12を形成できる。
なお実施形態1では、第一軸受部8A、8Bと、第二軸受部11A、11Bと、を、いずれも中央に孔を有する扁平な四角片としたが、この形態に制限されない。例えば第一支持部2に設けられた溝24A、24B自体を第一軸受部8A、8Bとして用いてもよい。第二軸受部11A、11Bも同様に、例えば揺動板44に溝を設け、第二軸受部11A、11Bとして用いてもよい。第一軸受部8A、8Bと、第二軸受部11A、11Bの形態は、それぞれ異なっていてもよい。
また第一ストッパ部5Aと第一軸受部8Aとの間、および第一ストッパ部5Bと第一軸受部8Bとの間には、摺動性を高めるための摺動部材を配置してもよい。摺動部材を、第一ストッパ部5A、5Bの外周を被覆するように設けてもよく、第一軸受部8A、8Bの孔の内壁を被覆するように設けてもよい。摺動部材の材料は、例えばポリエチレンテレフタレートやポリエチレン、ポリテトラフルオロエチレン等の樹脂材料である。あらかじめ成形した摺動部材を、第一ストッパ部5A、5Bや第一軸受部8A、8Bに配置してもよく、第一ストッパ部5A、5Bや第一軸受部8A、8Bに、摺動部材を塗布してもよい。同様に、第二ストッパ部9Aと第二軸受部11Aとの間、および第二ストッパ部9Bと第二軸受部11Bとの間にも、上述の摺動部材を配置してもよい。
さらに第一固定部6A、6Bと、第二固定部10A、10Bの形態も、第一ストッパ部5A、5B、第二ストッパ部9A、9Bを固定することができれば、実施形態1に示す形態に制限されない。例えば第一軸受部8A、8Bおよび第二軸受部11A、11Bのように、中央に孔を有する扁平な四角片を、第一固定部6A、6Bや第二固定部10A、10Bとして用いることができる。この場合は、孔内で第一ストッパ部5A、5B、第二ストッパ部9A、9Bが動かないように、固定すればよい。あるいは第一支持部2に溝24A、24Bを設けているように、第二支持部42に溝を設け、これらの溝を第一固定部6A、6Bおよび第二固定部10A、10Bとして用いることもできる。この場合は、溝の内部で第一ストッパ部5A、5Bおよび第二ストッパ部9A、9Bが動かないように、固定すればよい。第一固定部6A、6Bと、第二固定部10A、10Bの形態は、それぞれ異なっていてもよい。
また揺動板44の形状は、円形の他に、矩形や多角形等の形状でもよい。
またミラー部12の形状は、円形の他に、矩形や多角形等の形状でもよい。
また第一トーションばね部3A、3Bおよび第二トーションばね部43A、43Bの形状は、それぞれ直線形状の他に、ジグザグ形状や、S字形状でもよい。あるいは第一トーションばね部3A、3Bは、第一回転軸を中心に、第二トーションばね部43A、43Bは、第二回転軸を中心に、左右に一または複数の梁を備えた構造であってもよい。第一回転軸、第二回転軸を中心に線対称に配置された梁どうしの間隔は、一定でもよく、例えば一端から他端に向けて広がるような形態であってもよい。なお、第一トーションばね部3A、3Bの形状が直線形状以外の場合、第一回転軸に沿って第一トーションばね部3A、3Bに対向して配置される構成とは、第一回転軸に沿って第一トーションばね部3A、3Bの中心線と対向して配置される構成を指す。同様に、第二トーションばね部43A、43Bの形状が直線形状以外の場合、第二回転軸に沿って第二トーションばね部43A、43Bに対向して配置される構成とは、第二回転軸に沿って第二トーションばね部43A、43Bの中心線と対向して配置される構成を指す。第一トーションばね部3A、3Bと、第二トーションばね部43A、43Bの形態は、それぞれ異なっていてもよい。
さらに第一支持部2の形状は、環状の枠形状の他に、一部が切断された形状でもよい。あるいは複数の独立した第一支持部2を備えていてもよい。この場合、第二支持部42は、第一トーションばね部3A、3Bを介してそれぞれ異なる第一支持部2に支持されていればよい。
また実施形態1では、第一駆動部16Aおよび第二駆動部16Bは、電磁力を用いた駆動部16としたが、その他静電気力や圧電素子を用いた駆動部16であってもよい。第一駆動部16Aと第二駆動部16Bとで、駆動方法を変えてもよい。第一駆動部16Aおよび第二駆動部16Bは、それぞれ可動構造体100に内蔵されていてもよく、外付けでもよい。
なお、実施形態1では、上述のとおり、第一固定部6A、6Bおよび第二固定部10A、10Bを、いずれも第二支持部42に設けることで、第一ストッパ部5A、5Bと、第一固定部6A、6Bと、第二支持部42の加工層423と、第二固定部10A、10Bと、第二ストッパ部9A、9Bと、の多くの部材を、小さな面積の金属板から一体形成することができるが、第一固定部6A、6B、第二固定部10A、10Bの配置位置はこの形態に制限されない。すなわち第一支持部2および第二支持部42のうちいずれか一方が第一固定部6A、6Bを有し、他方が第一軸受部8A、8Bを有していればよい。また第二支持部42および揺動板44のうちいずれか一方が第二固定部10A、10Bを有し、他方が第二軸受部11A、11Bを有していればよい。以下に第一固定部6A、6B、第二固定部10A、10Bの配置位置を変えた変形例について説明する。
図9は、実施形態1の別の例の可動構造体110の背面斜視図である。可動構造体110の第一固定部6A、6Bは、第一支持部2に設けられている。第一軸受部8A、8Bは、第二支持部42に設けられている。第一ストッパ部5Aの一端は、第一固定部6Aに固定され、他端は第一軸受部8Aに軸受けされている。第一軸受部8Aは、第二支持部42の揺動に伴い、第一ストッパ部5Aの他端の外周を揺動する。同様に、第一ストッパ部5Bの一端は、第一固定部6Bに固定され、他端は第一軸受部8Bに軸受けされている。第一軸受部8Bは、第二支持部42の揺動に伴い、第一ストッパ部5Bの他端の外周を揺動する。また第二固定部10A、10Bは、揺動板44に設けられ、第二軸受部11A、11Bは、第二支持部42に設けられている。第二ストッパ部9Aの一端は、第二固定部10Aに固定され、他端は第二軸受部11Aに軸受けされている。第二ストッパ部9Aは、揺動板44の揺動に伴い、第二軸受部11Aの内部で可動である。同様に、第二ストッパ部9Bの一端は、第二固定部10Bに固定され、他端は第二軸受部11Bに軸受けされている。第二ストッパ部9Bは、揺動板44の揺動に伴い、第二軸受部11Bの内部で可動である。
第一支持部2は、ベース層21と、ベース層21上に積層された加工層23との積層構造である。ベース層21と加工層23との、XY平面上における形状は、実質的に同一である。加工層23の材料は、ベース層21と同じSUSである。第一支持部2の加工層23と、第一固定部6A、6Bと、第一ストッパ部5A、5Bとは、一枚の金属板から形成することができ、同時に一体成形できる。
また第二支持部42は、ベース層421と、ベース層421上に積層された加工層423との積層構造である。第二支持部42の加工層423と、第一軸受部8A、8Bと、第二軸受部11A、11Bとは、一枚の金属板から形成することができ、同時に一体成形できる。そして第一軸受部8A、8Bと、第二軸受部11A、11Bとは、第二支持部42の加工層423から折り曲げられて形成されている。
図10は、実施形態1のさらに別の例の可動構造体120の背面斜視図である。図10の可動構造体120の、第一ストッパ部5A、5Bと、第一固定部6A、6Bと、第一軸受部8A、8Bの構成は、図9に示す可動構造体110と同様である。図10の可動構造体120の、第二ストッパ部9A、9Bと、第二固定部10A、10Bと、第二軸受部11A、11Bの構成は、図1に示す可動構造体100と同様である。すなわち第一固定部6A、6Bは、第一支持部2に設けられている。第一軸受部8A、8Bは、第二支持部42に設けられている。また第二固定部10A、10Bは、第二支持部42に設けられている。第二軸受部11A、11Bは、揺動板44に設けられている。第一支持部2の加工層23と、第一固定部6A、6Bと、第一ストッパ部5A、5Bとは、一枚の金属板から形成することができ、同時に一体成形できる。また第一軸受部8A、8Bと、第二支持部42の加工層423と、第二固定部10A、10Bと、第二ストッパ部9A、9Bとは、一枚の金属板から形成することができ、同時に一体成形できる。
図11は、実施形態1のさらに別の例の可動構造体130の背面斜視図である。図11の可動構造体130の、第一ストッパ部5A、5Bと、第一固定部6A、6Bと、第一軸受部8A、8Bの構成は、図1に示す可動構造体100と同様である。図11の可動構造体130の、第二ストッパ部9A、9Bと、第二固定部10A、10Bと、第二軸受部11A、11Bの構成は、図9に示す可動構造体110と同様である。すなわち、第一固定部6A、6Bは、第二支持部42に設けられている。第一軸受部8A、8Bは、第一支持部2に設けられている。また第二固定部10A、10Bは、揺動板44に設けられている。第二軸受部11A、11Bは、第二支持部42に設けられている。第一ストッパ部5A、5Bと、第一固定部6A、6Bと、第二支持部42の加工層423と、第二軸受部11A、11Bとは、一枚の金属板から形成することができ、同時に一体成形できる。
図9〜図11に示す変形例について、その他図1の可動構造体100と同様の構成については説明を省略する。
(実施形態2)
以下、図12〜図15を用いて実施形態2の可動構造体140について説明する。図12は、可動構造体140の背面斜視図である。図13は、可動構造体140の背面図である。図14は、可動構造体140の正面図である。図15は、可動構造体140を図14のCC方向から見た断面図である。以下、図13に示す左右方向をX軸方向とし、上下方向をY軸方向として説明する。実施形態2の可動構造体140と、実施形態1の可動構造体100との主な違いは、第一ストッパ部5A、5Bと、第一固定部6A、6Bと、第一軸受部8A、8Bと、第二支持部42と、第二ストッパ部9A、9Bと、第二固定部10A、10Bの構成である。これらの構成について、以下に説明する。
図12に示すように、第一ストッパ部5A、5Bの形状は、円柱形状である。図13、図15に示すように、第一ストッパ部5A、5Bは、厚み方向から見た場合に、第一回転軸と重なるように、第一回転軸に沿って配置されている。そして第一ストッパ部5Aの一部分は、溝24Aに配置され、厚み方向から見た場合に、第一支持部2と重なる位置に配置されている。また他の一部分は、第一トーションばね部3Aと対向している。さらに他の一部分は、後述の溝424Aに配置され、厚み方向から見た場合に、第二支持部42と重なる位置に配置されている。同様に、第一トーションばね部3Bの一部分は、溝24Bに配置され、厚み方向から見た場合に、第一支持部2と重なる位置に配置されている。また他の一部分は、第一トーションばね部3Bと対向している。さらに他の一部分は、後述の溝424Bに配置され、厚み方向から見た場合に、第二支持部42と重なる位置に配置されている。第一ストッパ部5A、5Bの材料は、SUSである。
第一固定部6A、6Bは、中央に孔を有する扁平な四角片である。図15に示すように、第一固定部6A、6Bは、第一支持部2に設けられている。第一固定部6A、6Bと第一支持部2のベース層21とは連続一体である。第一固定部6A、6Bは、ベース層21から折り曲げられて形成されている。第一固定部6A、6Bの材料は、ベース層21と同じSUSである。
第一軸受部8A、8Bは、中央に孔を有する扁平な四角片である。図15に示すように、第一軸受部8A、8Bは、第二支持部42に設けられている。第一軸受部8A、8Bと第二支持部42のベース層421とは、連続一体である。第一軸受部8A、8Bは、ベース層421から折り曲げられて形成されている。第一軸受部8A、8Bの材料は、ベース層421と同じSUSである。
図12、図15に示すように、第二支持部42は、ベース層421と、ベース層421上に設けられた補強層422と、を有する積層構造である。補強層422の、ベース層421と対向する面には、溝424A、424Bが形成されている。溝424Aには第一ストッパ部5Aが配置され、溝424Bには第一ストッパ部5Bが配置されている。補強層422の材料はSUSであり、厚みは補強層22と同じである。溝424A、424Bは、溝24A、24Bと同様のエッチング法により形成されている。
図12、図13に示すように、第二ストッパ部9A、9Bの形状は、円柱形状である。第二ストッパ部9A、9Bは、厚み方向から見た場合に、第二回転軸と重なるように、第二回転軸に沿って配置されている。第二ストッパ部9Aの一部分は、第二トーションばね部43AのY軸方向おける中央から揺動板44側と対向している。また他の一部分は、揺動板44と対向している。同様に、第二トーションばね部43Bの一部分は、第二トーションばね部43BのY軸方向における中央から揺動板44側と対向している。また他の一部分は、揺動板44と対向している。第二ストッパ部9A、9Bの材料は、SUSである。
図12〜図14に示すように、第二固定部10A、10Bは、X軸方向に平行な平板である。第二固定部10A、10Bは、それぞれ、第二支持部42のY軸に平行な二辺を橋渡しするように配置され、これらの二辺と溶接により固定されている。第二固定部10Aは、第二ストッパ部9Aと交差するように、第二ストッパ部9A上に配置されている。第二固定部10Aと第二ストッパ部9Aとは、溶接により固定されている。第二固定部10Bは、第二ストッパ部9Bと交差するように、第二ストッパ部9B上に配置されている。第二固定部10Bと第二ストッパ部9Bとは、溶接により固定されている。第二固定部10A、10Bの材料は、SUSである。
実施形態2においても、第二支持部42および揺動板44の揺動を維持しつつ、第二支持部42および揺動板44の種々の方向の変位を抑制できる。
ここで、図8に示す光走査装置200で光をX軸、Y軸方向へ走査する場合、走査角を広げるためには、揺動板44を、Y軸方向よりもX軸方向に高速に揺動させる必要がある。すなわち、揺動板44の、第一回転軸を中心とする揺動よりも第二回転軸を中心とする揺動の方を高速にする必要がある。この場合、第二トーションばね部43A、43Bを、第一トーションばね部3A、3Bよりも弾性変形しやすくするために、第二トーションばね部43A、43Bの長さを、第一トーションばね部3A、3Bよりも大きくすることがある。第二トーションばね部43A、43Bの長さを大きくする場合も、実施形態2のように、第二ストッパ部9Aの、第二トーションばね部43Aと対向する部分の長さ、および第二ストッパ部9Bの、第二トーションばね部43Bと対向する部分の長さを短くすることで、第二ストッパ部9A、9Bの機械的強度を維持できる。なお、第二ストッパ部9A、9Bの長さは、実施形態2の形態に制限されないが、第二ストッパ部9Aの、第二トーションばね部43Aと対向する部分の長さを、第二トーションばね部43Aの長さの半分以下とすることがより好ましい。同様に、第二ストッパ部9Bの、第二トーションばね部43Bと対向する部分の長さを、第二トーションばね部43Bの長さの半分以下とすることがより好ましい。
また実施形態2のように、第二トーションばね部43Aの中央、あるいは中央よりも揺動板44に近い部分と対向する位置で、第二ストッパ部9Aを第二固定部10Aに固定することで、揺動板44の変位を効率よく抑制できる。同様に、第二トーションばね部43Bの中央、あるいは中央よりも揺動板44に近い部分と対向する位置で、第二ストッパ部9Bを第二固定部10Bに固定することで、揺動板44の変位を効率よく抑制できる。
その他実施形態1と同様の構成については説明を省略する。
なお、上記実施形態1、2において、「平行」とは、ほぼ平行、すなわち実質的に平行な関係を含むものとする。また「直交」とは、ほぼ垂直に交わる関係、すなわち実質的に垂直に交わる関係を含むものとする。
本発明の可動構造体はトーションばね部の変位を抑制できる。したがって、高精度で高い信頼性が求められる光走査装置に利用できる。
100、110、120、130、140 可動構造体
200 光走査装置
2 第一支持部
3A、3B 第一トーションばね部
4 可動部
42 第二支持部
43A、43B 第二トーションばね部
44 揺動板
5A、5B 第一ストッパ部
6A、6B 第一固定部
8A、8B 第一軸受部
9A、9B 第二ストッパ部
10A、10B 第二固定部
11A、11B 第二軸受部
12 ミラー部
15 ビームスプリッタ
16 駆動部
16A 第一駆動部
16B 第二駆動部
18 光照射部
19 受光部
21 ベース層
22 補強層
23 加工層
24A、24B 溝
421 ベース層
422 補強層
423 加工層
424A、424B 溝

Claims (9)

  1. 第一支持部と、
    前記第一支持部に一端が連結された第一トーションばね部と、
    前記第一トーションばね部の他端と連結され、前記第一トーションばね部が捩れることで、前記第一トーションばね部の第一回転軸を中心に揺動可能な可動部と、
    前記第一回転軸に沿うように、前記第一トーションばね部に対向して配置され、前記第一トーションばね部の変形を抑制する第一ストッパ部と、を備え、
    前記第一支持部および前記可動部のうちいずれか一方は第一固定部を有し、他方は第一軸受部を有し、
    前記第一固定部は、前記第一ストッパ部の一方側を固定し、
    前記第一軸受部は、前記可動部を揺動可能に、前記第一ストッパ部の他方側を支持する、
    可動構造体。
  2. 前記第一軸受部は、前記第一支持部および前記可動部のうち、前記第一軸受部を有する一方と一体的であり、前記一方から折り曲げられて形成されている、
    請求項1に記載の可動構造体。
  3. 前記第一固定部は、前記第一支持部および前記可動部のうち、前記第一固定部を有する一方と一体的であり、前記一方から折り曲げられて形成されている、
    請求項1または2に記載の可動構造体。
  4. 前記可動部は、
    前記第一トーションばね部と連結され、内部に空間を有する枠形状の第二支持部と、
    前記空間内に配置され、前記第二支持部に一端が連結されて、前記第一トーションばね部と交差する方向に沿って配置された、第二トーションばね部と、
    前記空間内に配置され、前記第二トーションばね部の他端と連結されて、前記第二トーションばね部が捩れることで、前記第二トーションばね部の第二回転軸を中心に揺動可能な揺動板と、を有する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の可動構造体。
  5. 前記第二回転軸に沿うように、前記第二トーションばね部に対向して配置され、前記第二トーションばね部の変形を抑制する第二ストッパ部を備え、
    前記第二支持部および前記揺動板のうちいずれか一方は第二固定部を有し、他方は第二軸受部を有し、
    前記第一固定部は、前記第二ストッパ部の一方側を固定し、
    前記第一軸受部は、前記揺動板を揺動可能に、前記第二ストッパ部の他方側を支持する、
    請求項4に記載の可動構造体。
  6. 前記第二軸受部は、前記第二支持部および前記揺動板のうち、前記第二軸受部を有する一方と一体的であり、前記一方から折り曲げられて形成されている、
    請求項4または5に記載の可動構造体。
  7. 前記第二固定部は、前記第二支持部および前記揺動板のうち、前記第二固定部を有する一方と一体的であり、前記一方から折り曲げられて形成されている、
    請求項4から6のいずれか一項に記載の可動構造体。
  8. 前記可動部に設けられ、光を反射するミラー部を有する、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の可動構造体。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の可動構造体と、
    前記可動構造体を駆動する駆動部と、
    前記可動構造体に光を照射する光照射部と、を備えた、
    光走査装置。
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