JP2016044591A - 内燃機関及び内燃機関の排気ガス浄化方法 - Google Patents

内燃機関及び内燃機関の排気ガス浄化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】選択的還元触媒の入口側の温度が低温の場合に、硝酸アンモニウムを積極的に生成して窒素酸化物の排出量を低減できると共に、燃費の悪化を抑制できる内燃機関及び内燃機関の排気ガス浄化方法を提供する。【解決手段】制御装置16は、SCR触媒34の入口側の排気ガスの温度TSCRinが温度判定値以下の場合には、尿素水噴射弁33のSCR触媒34へのアンモニアの供給を停止する制御を行うと共に、温度TSCRinが温度判定値以下の場合で、且つ推定した硝酸アンモニウムの堆積量NH4NO3abが予め定めた堆積量判定値β1以下のときには、SCR触媒34に予め吸着されたアンモニアと二酸化窒素との反応により硝酸アンモニウムが生成されるか否かを判定し、硝酸アンモニウムが生成されると判定したときには、燃料噴射弁14の排気ガスへの未燃燃料の供給を停止する制御を行う構成にした。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関及び内燃機関の排気ガス浄化方法に関し、より詳細には、選択的還元触媒の入口側の温度が低温の場合に、硝酸アンモニウムを積極的に生成して窒素酸化物の排出量を低減できると共に、燃費の悪化を抑制できる内燃機関及び内燃機関の排気ガス浄化方法に関する。
筒内から排出された排気ガス中の窒素酸化物(NO)を低減するために、排気通路に尿素水噴射弁と選択的還元触媒(SCR触媒)とを配置したディーゼルエンジンが提案されている。
このディーゼルエンジンにおいては、SCR触媒の入口側の排気ガスの温度が一定以上になると、一酸化窒素(NO)がアンモニア(NH)により還元されるスタンダードSCR反応、一酸化窒素と二酸化窒素(NO)とがアンモニアにより還元されるファーストSCR反応、及び二酸化窒素がアンモニアにより還元されるNOSCR反応の各SCR反応が生じることにより、窒素酸化物が還元されている。
特に、ファーストSCR反応は反応速度が速く低温度域でも反応が起きることから、排気通路のSCR触媒の上流側に一酸化窒素を二酸化窒素に酸化する酸化触媒などを配置して排気ガス中の二酸化窒素の濃度を増加している。
ところが、エンジンの低温始動時には暖機が不十分になり酸化触媒やSCR触媒が十分に活性化されないため、窒素酸化物の浄化率が低下していた。特に、SCR触媒は排気通路の下流側に配置されるため、暖機に時間を要する。そのため、暖機の間に窒素酸化物の浄化率が低下していた。
そこで、エンジンの低温始動時には、二酸化窒素とアンモニアとが反応して硝酸アンモニウム(NHNO)が生成される硝酸アンモニウム生成反応を積極的に利用した装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この装置は、排気ガスの温度が低温の際に、尿素水噴射弁から尿素水を噴射し、硝酸アンモニウム生成反応により生じた硝酸アンモニウムを捕集装置に堆積させることで、窒素酸化物の浄化率の向上を図ることを目的としている。
しかし、排気ガスの温度が低温の場合では、尿素水がアンモニアに加水分解され難いため、上記の装置では、硝酸アンモニウム生成反応が促進されない。そのため、排気ガスの温度が低温の場合の窒素酸化物の浄化率を向上できない。
一方で、硝酸アンモニウム生成反応を利用するために、尿素水を加水分解しようとすると、未燃燃料を排気ガスに供給する必要がある。そのため、結果として燃費が悪化する。
特開2007−113401号公報
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、その課題は、選択的還元触媒の入口側の温度が低温の場合に、硝酸アンモニウムを積極的に生成して窒素酸化物の排出量を低減できると共に、燃費の悪化を抑制できる内燃機関及び内燃機関の排気ガス浄化方法を提供することである。
上記の課題を解決するための本発明の内燃機関は、筒内から排出された排気ガスが通過する排気通路に上流側の酸化触媒と下流側の選択的還元触媒とを備えると共に、該筒内又は該排気通路に燃料を噴射して排気ガスに未燃燃料を供給する燃料噴射弁と該選択的還元触媒の上流側に配置されて尿素水を噴射する尿素水噴射弁と該燃料噴射弁及び該尿素水噴射弁の各噴射時期及び各噴射量の制御を行う制御装置とを備えた内燃機関において、前記選択的還元触媒の入口側の排気ガスの温度を取得する温度取得手段と、前記選択的還元触媒に堆積した硝酸アンモニウムの堆積量を取得する堆積量取得手段とを備え、前記制御装置が、前記温度が予め定めた温度判定値以下の場合には、前記尿素水噴射弁の前記選択的還元触媒へのアンモニアの供給を停止する制御を行うと共に、前記温度が前記温度判定値以下の場合で、且つ前記堆積量が予め定めた堆積量判定値以下のときには、前記選択的還元触媒に予め吸着されたアンモニアと二酸化窒素との反応により硝酸アンモニウムが生成されるか否かを判定し、硝酸アンモニウムが生成されると判定したときには、前記燃料噴射弁の排気ガスへの未燃燃料の供給を停止する制御を行う構成にしたことを特徴とするものである。
また、上記の課題を解決するための本発明の内燃機関の浄化方法は、燃料噴射弁から噴射された燃料を筒内で燃焼し、その燃焼により生じた排気ガスを排気通路の上流側に配置された酸化触媒と下流側に配置された選択的還元触媒とにより浄化する内燃機関の排気ガス浄化方法において、前記選択的還元触媒の入口側の排気ガスの温度が予め定めた温度判定値以下の場合には、前記選択的還元触媒へのアンモニアの供給とを停止すると共に、前記温度が前記温度判定値以下の場合で、且つ前記選択的還元触媒に堆積した硝酸アンモニウムの堆積量が予め定めた堆積量判定値以下のときには、前記選択的還元触媒に吸着されたアンモニアと二酸化窒素との反応により硝酸アンモニウムが生成されるか否かを判定し、硝酸アンモニウムが生成されると判定したときには、排気ガスへの未燃燃料の供給を停止することを特徴とする方法である。
本発明の内燃機関及び内燃機関の浄化方法によれば、選択的還元触媒の入口側の排気ガスの温度が前記温度判定値以下の場合にはアンモニアの供給を停止する。更に、温度が前記温度判定値以下、且つ選択的還元触媒に堆積した硝酸アンモニウムの堆積量が堆積量判定値以下の場合で、選択的還元触媒に予め吸着されたアンモニアと二酸化窒素との反応により硝酸アンモニウムが生成されると判定したときには、未燃燃料の供給を停止する。
これにより、尿素水から加水分解によりアンモニアが生成されない場合でも、排気ガスの温度を昇温させずに、選択的還元触媒に予め吸着させたアンモニアと排気ガス中の二酸化窒素との反応により、積極的に硝酸アンモニウムを生成するので、窒素酸化物の排出量を抑制できる。また、選択的還元触媒の入口側の排気ガスの温度が前記温度判定値以下のときの未燃燃料の噴射量を低減して燃費を向上できる。
本発明の内燃機関の実施形態を例示する説明図である。 図1に示す内燃機関の運転状態と選択的還元触媒の入口側の排気ガスの温度との関係を例示したグラフである。 本発明の内燃機関の排気ガス浄化方法の実施形態を例示するフローチャートである。 図3に示すIVから分岐したフローチャートである。 図4のステップS110における尿素水の噴射量を決定するフローチャートである。
以下、本発明の内燃機関及び内燃機関の排気ガス浄化方法の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態のディーゼルエンジン(以下、エンジン)10の構成を示す。
このエンジン10においては、車両の走行時などにおいて吸気バルブ11からピストン12が往復する筒内13に吸入された空気と燃料噴射弁14から筒内13に噴射された燃料とが混合されて燃焼して、排気ガスとなって排気バルブ15から排気されている。
吸入空気は、外部から吸気通路20へ吸入されて、ターボチャージャ21のコンプレッサ21aにより圧縮されて高温になり、インタークーラー22で冷却された後に、吸気スロットル23により吸入空気としてインテークマニホールド24を経て吸気バルブ11から筒内13に吸入されている。
排気ガスは、筒内13から排気バルブ15を経由してエキゾーストマニホールド25から排気通路26へ排気されて、ターボチャージャ21のタービン21bを駆動させた後に、排気ガス浄化装置30で浄化されて大気へと放出されている。また、排気ガスの一部は、EGR通路27に設けられたEGRクーラー28で冷却された後に、EGRバルブ29によりインテークマニホールド24に供給されて吸入空気に混合されている。
排気ガス浄化装置30には、酸化触媒31、捕集装置32、尿素水噴射弁33、及びSCR触媒(選択的還元触媒)34が上流から順に配置されている。排気ガスがこの排気ガス浄化装置30を通過すると、酸化触媒31で排気ガス中の一酸化窒素が二酸化窒素に酸化される。次いで、捕集装置32で排気ガス中の微粒子状物質が捕集される。次いで、SCR触媒34では、尿素水噴射弁33から噴射された尿素水の加水分解により生じたアンモニアを還元剤とした各SCR反応によって排気ガス中の窒素酸化物が還元される。
酸化触媒31は、白金やパラジウムなどの貴金属触媒で構成されている。また、捕集装置32にも貴金属触媒を担持させている。この酸化触媒31及び捕集装置32の貴金属触媒の使用量を増やすことでは、一酸化窒素の酸化能力を高めることができる。
エンジン10の運転中に、各SCR反応により排気ガス中の窒素酸化物を浄化するためには、尿素水の加水分解によりアンモニアが生成される必要がある。そこで、エンジン10に設けられた制御装置16は、燃料噴射弁14の噴射量及び噴射時期を制御して燃料をポスト噴射させて、排気ガスへ未燃燃料を供給して排気ガス浄化装置30を暖機している。また、この制御装置16は、尿素水噴射弁33から尿素水を噴射させることで、SCR触媒34へアンモニアを供給してSCR触媒34での各SCR反応を促進している。
なお、筒内13へ燃料を噴射する燃料噴射弁14のポスト噴射により排気ガスに未燃燃料を供給する構成に代えて、排気通路に燃料噴射弁を設けてもよい。
このようなエンジン10において、SCR触媒34の入口側の排気ガスの温度を取得する温度取得手段として温度センサ17を備えていると共に、制御装置16が堆積量取得手段として、SCR触媒34に堆積した硝酸アンモニウムの堆積量NHNO3abを推定する手段を備えている。また、制御装置16は、温度センサ17で取得したSCR触媒3
4の入口側の排気ガスの温度TSCRinが温度判定値として定めた170度以下の場合には、尿素水噴射弁33のSCR触媒34へのアンモニアの供給を停止する制御を行っている。更に、制御装置16は、温度TSCRinが170度以下の場合で、且つ推定した硝酸アンモニウムの堆積量NHNO3abが予め定めた堆積量判定値β以下のときには、SCR触媒34に予め吸着されたアンモニアと二酸化窒素との反応により硝酸アンモニウムが生成されるか否かを判定し、硝酸アンモニウムが生成されると判定したときには、燃料噴射弁14の排気ガスへの未燃燃料の供給を停止する制御を行っている。
この温度判定値は尿素水が加水分解され始める150度超、硝酸アンモニウムが分解され始める250度未満の温度に設定されることが好ましい。この実施形態では、尿素水の加水分解が促進される170度に設定されている。
また、硝酸アンモニウムが生成されるか否かを判定するために、制御装置16は、吸着量取得手段として、SCR触媒34に吸着されたアンモニアの吸着量NH3acを推定する手段と、比率取得手段として、SCR触媒34の入口側の排気ガス中の窒素酸化物の濃度に占める二酸化窒素の濃度の比率NO/NOxSCRinを推定する手段とを備えている。そして、制御装置16は、推定した吸着量NH3acが予め定めた吸着量判定値γ以上、且つ推定した比率NO/NOxSCRinが0.5超のときに、SCR触媒34に予め吸着されたアンモニアと二酸化窒素との反応により硝酸アンモニウムが生成されると判定している。
つまり、このエンジン10においては、制御装置16が、温度TSCRinと硝酸アンモニウムの堆積量NHNO3abとをパラメータとして硝酸アンモニウムが生成されるか否かの判定を開始して、その判定にはアンモニアの吸着量NH3acと比率NO/NOxSCRinとをパラメータとしている。
図2は、エンジン10の運転状態と温度TSCRinとの関係の一例を示している。
図2の例では、エンジン10が始動してから温度TSCRinが170度超になるまでの斜線領域においては、尿素水噴射弁33からSCR触媒34へのアンモニアの供給が停止されている。また、温度TSCRinが170度以下、且つ硝酸アンモニウムの堆積量NHNO3abが堆積量判定値β以下、且つアンモニアの吸着量NH3acが吸着量判定値γ以上、且つ比率NO/NOxSCRinが0.5超の斜線領域においては、燃料噴射弁14から排気ガスへの未燃燃料の供給は停止されている。
エンジン10は、この斜線領域では、一酸化窒素及び二酸化窒素が予めSCR触媒34に吸着したアンモニアにより還元されるファーストSCR反応と、二酸化窒素及びアンモニアから硝酸アンモニウムが生成される硝酸アンモニウム生成反応との二つの反応により窒素酸化物を浄化している。
次に、このエンジン10の排気ガス浄化方法について図3及び図4のフローチャートを参照しながら説明する。
図3のステップS30及び図4のステップS120のSCR触媒34に堆積した硝酸アンモニウムの堆積量NHNO3abを推定する手段としては、例えば、硝酸アンモニウムの堆積量NHNO3abの増減量ΔNHNO3abを算出して推定する手段がある。この手段は、増減量ΔNHNO3abを以下の数式(1)及び数式(2)を用いて増減量ΔNHNO3abを算出する。ここで、SCR触媒34の入口側の二酸化窒素の推定モル流速をNO2SCRin、硝酸アンモニウムの生成反応の反応率をα、ガス定数をR、硝酸アンモニウムの分解反応の頻度因子をA、硝酸アンモニウムの分解反応の活性化
エネルギーをE、及び推定時間をΔtとする。
Figure 2016044591
Figure 2016044591
温度TSCRinが170度以下のステップS30では、上記の数式(1)により硝酸アンモニウムの増加量を算出し、温度TSCRinが170度超のステップS120では、数式(2)により硝酸アンモニウムの減少量を算出し、それらの増減量ΔNHNO3abを積算して硝酸アンモニウムの堆積量NHNO3abを推定している。
なお、堆積量取得手段としては、上記の手段に限定されない。例えば、SCR触媒34の前後に圧力センサを設けて、SCR触媒34の圧力損失から硝酸アンモニウムの堆積量NHNO3abを推定してもよい。また、SCR触媒34の入口側の二酸化窒素の推定モル流速NO2SCRinは、後述するステップS70で推定されたSCR触媒34の入口側の排気ガス中の窒素酸化物の濃度に占める二酸化窒素の濃度の比率NO/NOxSCRinに排気バルブ15から排気された排気ガス中の窒素酸化物の推定モル流速NOxEngoutを乗算して算出してもよい。
図3のステップS50及び図4のステップS140のSCR触媒34に吸着したアンモニアのNH3acを推定する手段としては、例えば、尿素水の加水分解により生じるアンモニアの量とSCR触媒34でSCR反応により減少するアンモニアの量とSCR触媒34からスリップするアンモニアの量とを取得して、SCR触媒34に吸着したアンモニアの吸着量NH3acを算出する手段がある。
なお、吸着量取得手段としては、上記の手段に限定されない。例えば、「スカフ ザクワン(Skaf Zakwan)、外三名、“ザ ステイツ オブ ジ アート イン セレクティブ キャタリティック リダクション コントロール(The State of the Art in Selective Catalytic Reduction Control)”、[online]、2014年4月1日、エスエーイーテクニカルペーパー(SAE Technical Paper)、インターネット(URL:http://papers.sae.org/2014−01−1533/)」の文献に記載されているプラントモデルによる推定方法を用いてもよい。
図3のステップS70のSCR触媒34の入口側の排気ガス中の窒素酸化物の濃度に占める二酸化窒素の濃度の比率NO/NOxSCRinを推定する手段としては、例えば、酸化触媒31、捕集装置32及びSCR触媒34で段階的に排気ガス中の窒素酸化物の濃度に占める二酸化窒素の濃度の比率を算出する手段がある。この手段は以下の数式(3)〜数式(5)、あるいはその数式に準ずるマップを段階的に用いている。
排気バルブ15から排気された排気ガス中の窒素酸化物のほとんどは一酸化窒素であることから、排気バルブ15から排気された後の酸化触媒31の入口側の比率NO/NOxDOCinは、以下の数式(3)で示される。
Figure 2016044591
酸化触媒31を通過後の捕集装置32の入口側の比率NO/NOxCDinは、排気バルブ15から排気された排気ガス中の窒素酸化物の推定モル流速をNOxEngout、酸化触媒31の入口側に配置された温度センサ18の取得した温度をTDOC、排気ガスの体積流量をQとすると以下の数式(4)で示されている。
Figure 2016044591
窒素酸化物の推定モル流速NOxEngoutと排気ガスの体積流量Qとは、それぞれエンジン10の運転状態に基づいたマップから算出されている。それらのマップは、例えば、エンジン回転数と燃料噴射量とに基づいて推定モル流速NOxEngoutが設定されたマップや、エンジン回転数と燃料噴射量とに基づいて排気ガスの体積流量Qが設定されたマップである。
捕集装置32を通過後のSCR触媒34の入口側の比率NO/NOxSCRinは、捕集装置32の入口側に配置された温度センサ19の取得した温度をTCDとすると以下の数式(5)で示されている。
Figure 2016044591
このように酸化触媒31及び捕集装置32での一酸化窒素の酸化による比率の変化を段階的に算出することにより、SCR触媒34の入口側の比率NO/NOxSCRinを高精度に推定できる。
なお、比率取得手段としては、上記の手段に限定されない。例えば、NOセンサと各温度センサ17、18及び19とを用いて、各センサの検出値に基づいてマップを用いてもよい。
この比率NO/NOxSCRinはセンサのみで検知することが難しい。また、この比率NO/NOxSCRinは酸化触媒31の前後及び捕集装置32の前後で変化する。そのため、上記の手段のように、酸化触媒31の入口側の比率NO/NOxDOCinと、捕集装置32の入口側の比率NO/NOxCDinと、SCR触媒34の入口側の比率NO/NOxSCRinと、をそれぞれ段階的に推定することが望ましい。
図3に示すように、制御装置16は、温度センサ17で取得した温度TSCRinが170度以下か否かを判定するステップS10を行う。次いで、ステップS10で温度TSCRinが170度以下と判定すると、制御装置16は尿素水噴射弁33を制御して尿素水の供給を停止するステップS20を行う。
温度TSCRinが170度以下の場合には、尿素水の加水分解が抑制されて、SCR触媒34に尿素水の成分による白色生成物が堆積してしまう。そこで、温度TSCRinが170度以下の場合には、制御装置16が尿素水噴射弁33からの尿素水の噴射を停止する制御を行うことで、SCR触媒34の白色生成物の堆積を抑制している。
次いで、制御装置16はSCR触媒34に堆積した硝酸アンモニウムの堆積量NHNO3abを推定するステップS30を行う。次いで、制御装置16は硝酸アンモニウムの堆積量NHNO3abが堆積量判定値β以下になるか否かを判定するステップS40を行う。
この堆積量判定値βはSCR触媒34の有効面積に基づいており、予め実験などによりSCR触媒34におけるSCR反応を阻害しない値に設定されている。
次いで、このステップS40で硝酸アンモニウムの堆積量NHNO3abが堆積量判定値β超と判定されると、制御装置16は燃料噴射弁14を制御して排気ガスに未燃燃料を供給するステップS100を行ってスタートへ戻る。
このように硝酸アンモニウムの堆積量NHNO3abが堆積量判定値β超の場合には、排気ガスに未燃燃料を供給して、強制的に排気ガス浄化装置30を暖機することで、SCR触媒34に堆積した硝酸アンモニウムを分解除去できる。これにより、硝酸アンモニウムによってSCR触媒34の各SCR反応が阻害されることを防止できる。
一方、ステップS40で硝酸アンモニウムの堆積量NHNO3abが堆積量判定値β以下と判定されると、制御装置16は予めSCR触媒34に吸着されたアンモニアの吸着量NH3acを推定するステップS50を行う。次いで、制御装置16はアンモニアの吸着量NH3acが吸着量判定値γ以上か否かを判定するステップS60を行う。
この吸着量判定値γはアンモニアが予めSCR触媒34に吸着されていることが判定できればよく、ゼロ[mol]超の値に設定される。より好ましくは、硝酸アンモニウム生成反応が生じる場合には、ファーストSCR反応も同時に生じているため、それらの両方の反応で消費される量を判定するとよい。
次いで、このステップS60でアンモニアの吸着量NH3acが吸着量判定値γ未満と判定されるとステップS100へ進む。
このようにアンモニアの吸着量NH3acが吸着量判定値γ未満の場合には、硝酸アンモニウム生成反応が進行しなくなるため、排気ガスに未燃燃料を供給して、強制的に排気ガス浄化装置30を暖機することで、早期にSCR触媒34の各SCR反応によって窒素酸化物を浄化できる。
一方、ステップS60でアンモニアの吸着量NH3acが吸着量判定値γ以上と判定されると、制御装置16はSCR触媒34の入口側の排気ガス中の窒素酸化物の濃度に占める二酸化窒素の濃度の比率NO/NOxSCRinを推定するステップS70を行う。次いで、制御装置16は比率NO/NOxSCRinが0.5超か否かを判定するス
テップS80を行う。次いで、このステップS80で比率NO/NOxSCRinが0.5以下と判定されると、ステップS100へ進む。
SCR触媒34にアンモニアが吸着された状態で、比率NO/NOxSCRinが0.5以下の場合にはほとんどの二酸化窒素はファーストSCR反応により還元される。しかし、温度が170度以下ではスタンダードSCR反応による一酸化窒素の還元は抑制される。そこで、排気ガスに未燃燃料を供給して、強制的に排気ガス浄化装置30を暖機することで、早期にSCR触媒34の各SCR反応によって窒素酸化物を浄化できる。
一方、ステップS80で比率NO/NOxSCRinが0.5超と判定されると、制御装置16は燃料噴射弁14を制御して排気ガスへの未燃燃料の供給を停止するステップS90を行ってスタートへと戻る。
このように比率NO/NOxSCRinが0.5超の場合には、窒素酸化物がファーストSCR反応により還元されると共に、残りの二酸化窒素が硝酸アンモニウム生成反応により硝酸アンモニウムとなり、浄化される。
なお、本発明のエンジン10においては、エンジン10の低温始動時に比率NO/NOxSCRinが0.5超になるように、酸化触媒31及び捕集装置32の貴金属触媒の使用量を設定することが望ましい。
ステップS10で温度TSCRinが170度超と判定すると、図3のフローチャートのIVから図4のIVへと進み、制御装置16は尿素水噴射弁33を制御して排気ガスに尿素水を供給してSCR触媒34にアンモニアを供給するステップS110を行う。
次いで、制御装置16は硝酸アンモニウムの堆積量NHNO3abを推定するステップS120を行う。次いで、制御装置16は硝酸アンモニウムの堆積量NHNO3abが堆積量判定値β以下になるか否かを判定するステップS130を行う。
この堆積量判定値βは堆積量判定値βよりも小さい値であり、堆積量判定値βと同様に、SCR触媒34の有効面積に基づいており、予め実験などによりSCR触媒34におけるSCR反応を阻害しない値に設定されている。
次いで、このステップS130で硝酸アンモニウムの堆積量NHNO3abが堆積量判定値β以下と判定されると、制御装置16は燃料噴射弁14を制御して排気ガスへの未燃燃料の供給を停止するステップS180を行ってスタートへと戻る。
硝酸アンモニウムの堆積量NHNO3abが堆積量判定値β以下の場合には、強制的な暖機により硝酸アンモニウムが分解除去された状態である。つまり、積極的に硝酸アンモニウムを生成できるので、排気ガスへの未燃燃料の供給を停止して、排気ガス浄化装置30の暖機を終了する。これにより、未燃燃料の噴射量を低減すると共に、積極的に硝酸アンモニウムを生成して窒素酸化物の浄化率を向上する。
一方、ステップS130で硝酸アンモニウムの堆積量NHNO3abが堆積量判定値β超と判定されると、制御装置16はアンモニアの吸着量NH3acを推定するステップS140を行う。次いで、制御装置16はアンモニアの吸着量NH3acが吸着量判定値γ以上か否かを判定するステップS150を行う。
この吸着量判定値γは吸着量判定値γよりも大きい値であり、アンモニアがSCR触媒34に吸着されていることが判定できればよい。
次いで、このステップS150でアンモニアの吸着量NH3acが吸着量判定値γ以上と判定されるとステップS180へ進む。
このようにアンモニアの吸着量NH3acが吸着量判定値γ以上の場合には、強制的な暖機中に尿素水噴射弁33から噴射された尿素水が加水分解によりアンモニアになり、そのアンモニアがSCR触媒34に吸着した状態である。つまり、積極的に硝酸アンモニウムを生成できるので、排気ガスへの未燃燃料の供給を停止して、排気ガス浄化装置30の暖機を終了する。これにより、未燃燃料の噴射量を低減すると共に、積極的に硝酸アンモニウムを生成して窒素酸化物の浄化率を向上する。
一方、ステップS150でアンモニアの吸着量NH3acが吸着量判定値γ未満と判定すると、制御装置16は燃料噴射弁14を制御して排気ガスに未燃燃料を供給するステップS170を行ってスタートへ戻る。
なお、上記の排気ガス浄化方法においては、ステップS30及びS40と、ステップS50及びS60と、ステップS70及びS80との順序を入れ替えてもよい。また、ステップS30、S50及びS70を先に行ってからステップS40、S60及びS80を行ってもよい。ステップS120、S130、S140及びS150も同様である。特に、ステップS70で推定された比率NO/NOxSCRinを利用して二酸化窒素の推定モル流速NO2SCRinを算出できるため、ステップS70をステップS30よりも先に行ってもよい。
上記のエンジン10及びエンジン10の排気ガス浄化方法によれば、SCR触媒34の入口側の排気ガスの温度TSCRinが170度以下になるようなエンジン10の低温始動時には、エンジン10が、強制的に排気ガス浄化装置30を暖気せずに予めSCR触媒34に吸着させたアンモニアと二酸化窒素とから硝酸アンモニウムを積極的に生成している。これにより、排気ガスの温度TSCRinを昇温させずに、窒素酸化物の排出量を抑制できる。また、温度TSCRinが170度以下のときの未燃燃料の噴射量を低減して燃費を向上できる。
上記のエンジン10においては、エンジン10が搭載された車両の速度を取得する車両速度取得手段として速度センサ40と、加速度を車両加速度取得手段として加速度センサ41とを備えている。そして、制御装置16が、窒素酸化物の濃度に対するアンモニアの濃度の比率NH/NOを1.0超又は1.0未満になる尿素水を尿素水噴射弁33から噴射させて、速度センサ40と加速度センサ41との検出値から推定したエンジン10の運転状態が減速運転及びアイドル運転のときのアンモニアのSCR触媒34に対する触媒表面被覆率θを、加速運転及び定常運転のときの触媒表面被覆率θよりも大きくする制御を行うことが望ましい。なお、アンモニアの触媒表面被覆率θは、SCR触媒34に吸着したアンモニアの吸着量NH3acを予め設定された最大吸着量NH3MAXで除算して算出されるものである。
この制御について、図5のフローチャートを参照しながら説明する。ここではエンジン10を搭載した車両の速度をV、加速度をa、アンモニアの目標触媒表面被覆率をx及びyとする。
制御装置16は速度センサ40で検出した車両速度Vがゼロか否かを判定するステップS200を行う。次いで、ステップS200で車両速度Vがゼロでないと判定されると、制御装置16は加速度センサ41で検出した車両加速度aがゼロ未満か否かを判定するステップS210を行う。
次いで、ステップS210で車両加速度aがゼロ以上と判定されると、制御装置16はアンモニアの触媒表面被覆率θが目標触媒表面被覆率xよりも小さいか否かを判定するステップS220を行う。
一方、ステップS200で車両速度Vがゼロと判定されると、又はステップS210で車両加速度aがゼロ未満と判定されると、制御装置16はアンモニアの触媒表面被覆率θが目標触媒表面被覆率yよりも小さいか否かを判定するステップS230を行う。
ステップS200とステップS210とではエンジン10の運転状態を判定しており、車両速度Vがゼロではない、且つ車両加速度aがゼロ以上の場合には、エンジン10の運転状態は加速運転及び定常運転となる。また、車両速度Vがゼロ、又は車両加速度aがゼロ未満の場合には、エンジン10の運転状態は減速運転又はアイドル運転となる。
次いで、ステップS220で触媒表面被覆率θが目標触媒表面被覆率xよりも小さいと判定されると、あるいはステップS230で触媒表面被覆率θが目標触媒表面被覆率yよりも小さいと判定されると、制御装置16は尿素水噴射弁33を制御して、窒素酸化物の濃度に対するアンモニアの濃度の比率NH/NOを1.0超にする量の尿素水を噴射させるステップS240を行ってスタートへ戻る。
一方、ステップS220で触媒表面被覆率θが目標触媒表面被覆率x以上と判定されると、あるいはステップS230で触媒表面被覆率θが目標触媒表面被覆率y以上と判定されると、制御装置16は尿素水噴射弁33を制御して、比率NH/NOを1.0未満にする量の尿素水を噴射させるステップS250を行ってスタートへ戻る。
目標触媒表面被覆率yは目標触媒表面被覆率xよりも大きい値に設定されている。この目標触媒表面被覆率xは、例えば、0.01超、0.6未満の値に設定され、目標触媒表面被覆率yは、例えば、0.05超、1.0未満の値に設定されることが好ましい。
このように、エンジン10が加速運転及び定常運転の場合には、アンモニアの触媒表面被覆率θを低い値に設定された目標触媒表面被覆率xとなるように、一方、エンジン10が減速運転及びアイドル運転の場合には、アンモニアの触媒表面被覆率θを高い値に設定された目標触媒表面被覆率yとなるように尿素水の噴射量を制御することが望ましい。
アンモニアはSCR触媒34の昇温時にスリップ量が大きくなる。そこで、上記の制御を行うによって、SCR触媒34の昇温時に吸着されたアンモニアが剥離する量を低減すると共に、SCR触媒34の降温時にアンモニアの吸着量NH3acを増大して、エンジン10の停止時のアンモニアの吸着量NH3acを増やすことができる。これにより、エンジン10の始動直後にはSCR触媒34にアンモニアが吸着された状態となり、硝酸アンモニウムの生成反応を促進に有利となる。
なお、上記の実施形態では、ディーゼルエンジン10を例に説明したが、本発明はガソリンエンジンにも適用可能である。
また、上記の実施形態では、排気ガス浄化装置30に捕集装置32を設けた構成を例に説明したが、本発明はこれに限定されずに、捕集装置32を設けない排気ガス浄化装置にも適用可能である。
また、上記の実施形態では、排気ガス浄化装置30の酸化触媒31、捕集装置32及びSCR触媒34のそれぞれの入口側に温度センサを配置した例を説明したが、本発明はこ
れに限定されない。例えば、エンジン10の運転状態に基づいた各装置の入口側の温度が設定されたマップなどを用いて温度を推定する構成にしてもよい。
10 エンジン
12 ピストン
13 筒内
14 燃料噴射弁
15 排気バルブ
16 制御装置
17 温度センサ
26 排気通路
31 酸化触媒
33 尿素水噴射弁
34 SCR触媒

Claims (5)

  1. 筒内から排出された排気ガスが通過する排気通路に上流側の酸化触媒と下流側の選択的還元触媒とを備えると共に、該筒内又は該排気通路に燃料を噴射して排気ガスに未燃燃料を供給する燃料噴射弁と該選択的還元触媒の上流側に配置されて尿素水を噴射する尿素水噴射弁と該燃料噴射弁及び該尿素水噴射弁の各噴射時期及び各噴射量の制御を行う制御装置とを備えた内燃機関において、
    前記選択的還元触媒の入口側の排気ガスの温度を取得する温度取得手段と、前記選択的還元触媒に堆積した硝酸アンモニウムの堆積量を取得する堆積量取得手段とを備え、
    前記制御装置が、前記温度が予め定めた温度判定値以下の場合には、前記尿素水噴射弁の前記選択的還元触媒へのアンモニアの供給を停止する制御を行うと共に、
    前記温度が前記温度判定値以下の場合で、且つ前記堆積量が予め定めた堆積量判定値以下のときには、前記選択的還元触媒に予め吸着されたアンモニアと二酸化窒素との反応により硝酸アンモニウムが生成されるか否かを判定し、硝酸アンモニウムが生成されると判定したときには、前記燃料噴射弁の排気ガスへの未燃燃料の供給を停止する制御を行う構成にしたことを特徴とする内燃機関。
  2. 前記選択的還元触媒に予め吸着されたアンモニアの吸着量を取得する吸着量取得手段と、前記選択的還元触媒の入口側の排気ガス中の窒素酸化物の濃度に占める二酸化窒素の濃度の比率を取得する比率取得手段とを備え、
    前記制御装置が、前記温度が前記温度判定値以下の場合で、且つ前記吸着量が予め定めた吸着量判定値以上、且つ前記比率が0.5超のときに、前記選択的還元触媒に予め吸着されたアンモニアと二酸化窒素との反応により硝酸アンモニウムが生成されると判定する構成にした請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記制御装置が、前記温度が前記温度判定値超の場合には、前記尿素水噴射弁の前記選択的還元触媒へのアンモニアの供給を開始する制御を行い、
    前記吸着量が前記吸着量判定値未満、又は前記比率が0.5以下、又は前記堆積量が前記堆積量判定値超の場合には、前記燃料噴射弁の排気ガスへの未燃燃料の供給を開始する制御を行う構成にした請求項2に記載の内燃機関。
  4. 前記内燃機関が搭載された車両の車両速度を取得する車両速度取得手段と、車両加速度を取得する車両加速度取得手段とを備え、
    前記制御装置が、前記温度が前記温度判定値超の場合には、前記尿素水噴射弁の前記選択的還元触媒へのアンモニアの供給を開始する制御を行うと共に、
    窒素酸化物の濃度に対するアンモニアの濃度の比率を1.0超又は1.0未満になる尿素水を噴射させて、前記車両速度及び前記車両加速度から推定された前記内燃機関の運転状態が減速運転及びアイドル運転のときのアンモニアの前記選択的還元触媒に対する触媒表面被覆率を、加速運転及び定常運転のときの前記触媒表面被覆率よりも大きくする制御を行う構成にした請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関。
  5. 燃料噴射弁から噴射された燃料を筒内で燃焼し、その燃焼により生じた排気ガスを排気通路の上流側に配置された酸化触媒と下流側に配置された選択的還元触媒とにより浄化する内燃機関の排気ガス浄化方法において、
    前記選択的還元触媒の入口側の排気ガスの温度が予め定めた温度判定値以下の場合には、前記選択的還元触媒へのアンモニアの供給とを停止すると共に、
    前記温度が前記温度判定値以下の場合で、且つ前記選択的還元触媒に堆積した硝酸アンモニウムの堆積量が予め定めた堆積量判定値以下のときには、前記選択的還元触媒に予め吸着されたアンモニアと二酸化窒素との反応により硝酸アンモニウムが生成されるか否かを判定し、硝酸アンモニウムが生成されると判定したときには、排気ガスへの未燃燃料の
    供給を停止することを特徴とする内燃機関の排気ガス浄化方法。
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