JP2016200110A - 排気浄化システム - Google Patents

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Abstract

【課題】選択還元型NOx触媒から排出されるNOx量が許容上限値に対し比較的余裕がある場合に、制御値を燃費向上側に補正する。【解決手段】本発明の一態様に係る排気浄化システムは、エンジン1の排気通路4に設けられた選択還元型NOx触媒24と、エンジンの燃焼室から排出される第1NOx量の実際値を取得する取得部47,100と、NOx触媒から排出される第2NOx量の目標値を算出する第2NOx量目標値算出部100と、第2NOx量の目標値に基づいて第1NOx量の目標値を算出する第1NOx量目標値算出部100と、第1NOx量の実際値が第1NOx量の目標値より所定値以上少ないとき、制御値を燃費向上側に補正する補正部100とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は排気浄化システムに係り、特に、エンジンの排気通路に設けられた選択還元型NOx触媒を備える排気浄化システムに関する。
排気通路に選択還元型NOx触媒を備えるエンジンを搭載した車両が公知である。かかる車両においては、選択還元型NOx触媒から排出されるNOx量、ひいてはテールパイプから大気に放出されるNOx量が、所定の運転条件下(例えば排ガスモードにおける運転条件下)において、所定の許容上限値(例えば排ガス規制値、開発目標値等)を超えぬよう、適合(排ガス適合)を行っている。
特開2005−2905号公報
しかし、実際に市場で走行される車両のエンジン運転状態によっては、選択還元型NOx触媒から排出されるNOx量が、許容上限値に対し比較的余裕がある場合がある。この場合にも一律に適合によって定められた制御値(燃料噴射時期等)を用いることは、燃費向上の観点からすると必ずしも得策ではない。
そこで本発明は、かかる事情に鑑みて創案され、その目的は、選択還元型NOx触媒から排出されるNOx量が許容上限値に対し比較的余裕がある場合に、制御値を燃費向上側に補正することができる排気浄化システムを提供することにある。
本発明の一の態様によれば、
エンジンの排気通路に設けられた選択還元型NOx触媒と、
前記エンジンの燃焼室から排出される第1NOx量の実際値を取得する取得部と、
前記NOx触媒から排出される第2NOx量の目標値を算出する第2NOx量目標値算出部と、
前記第2NOx量の目標値に基づいて前記第1NOx量の目標値を算出する第1NOx量目標値算出部と、
前記第1NOx量の実際値が前記第1NOx量の目標値より所定値以上少ないとき、制御値を燃費向上側に補正する補正部と、
を備えたことを特徴とする排気浄化システムが提供される。
好ましくは、前記第1NOx量目標値算出部が、前記第2NOx量の目標値と、前記NOx触媒のNOx浄化率とに基づいて前記第1NOx量の目標値を算出する。
好ましくは、前記第1NOx量目標値算出部が、前記第2NOx量の目標値と、前記NOx触媒のNOx浄化率と、前記第1NOx量の実際値と、前記NOx触媒に供給される排気中のNO2/NOx比率とに基づいて前記第1NOx量の目標値を算出する。
好ましくは、前記制御値が、燃料噴射時期、コモンレール圧、ブースト圧、EGR率、および吸気スロットルバルブ開度の少なくとも一つである。
好ましくは、前記第2NOx量目標値算出部が、エンジン回転速度と燃料噴射量に基づいて前記第2NOx量の目標値を算出する。
本発明によれば、選択還元型NOx触媒から排出されるNOx量が許容上限値に対し比較的余裕がある場合に、制御値を燃費向上側に補正することができるという、優れた効果が発揮される。
本発明の実施形態の構成を示す概略図である。 本実施形態における制御ルーチンのフローチャートである。 第2NOx量目標値の算出マップを示す。 基本NOx浄化率の算出マップを示す。 第1補正係数の算出マップを示す。 第2補正係数の算出マップを示す。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態の構成を示す概略図である。エンジン(内燃機関)1は、車両に搭載された多気筒の圧縮着火式内燃機関、すなわちディーゼルエンジンである。図示例は直列4気筒エンジンを示すが、エンジンのシリンダ配置形式、気筒数等は任意である。
エンジン1は、エンジン本体2と、エンジン本体2に接続された吸気通路3および排気通路4と、燃料噴射装置5とを備える。エンジン本体2は、シリンダヘッド、シリンダブロック、クランクケース等の構造部品と、その内部に収容されたピストン、クランクシャフト、バルブ等の可動部品とを含む。
燃料噴射装置5は、コモンレール式燃料噴射装置からなり、各気筒に設けられた燃料噴射弁すなわちインジェクタ7と、インジェクタ7に接続されたコモンレール8とを備える。インジェクタ7は、シリンダ9内すなわち燃焼室内に燃料を直接噴射する。コモンレール8は、インジェクタ7から噴射される燃料を高圧状態で貯留する。
吸気通路3は、エンジン本体2(特にシリンダヘッド)に接続された吸気マニホールド10と、吸気マニホールド10の上流端に接続された吸気管11とにより主に画成される。吸気マニホールド10は、吸気管11から送られてきた吸気を各気筒の吸気ポートに分配供給する。吸気管11には、上流側から順に、エアクリーナ12、エアフローメータ13、ターボチャージャ14のコンプレッサ14C、インタークーラ15、および電子制御式の吸気スロットルバルブ16が設けられる。エアフローメータ13は、エンジン1の単位時間当たりの吸入空気量(吸気流量)を検出するためのセンサ(吸気量センサ)である。
排気通路4は、エンジン本体2(特にシリンダヘッド)に接続された排気マニホールド20と、排気マニホールド20の下流側に配置された排気管21とにより主に画成される。排気マニホールド20は、各気筒の排気ポートから送られてきた排気ガスを集合する。排気管21、もしくは排気マニホールド20と排気管21の間には、ターボチャージャ14のタービン14Tが設けられる。タービン14Tより下流側の排気管21には、上流側から順に、酸化触媒22、パティキュレートフィルタ(以下「DPF」という)23、選択還元型NOx触媒24およびアンモニア酸化触媒26が設けられる。
酸化触媒(DOC:Diesel Oxidation Catalyst)22は、排気ガス中の未燃成分(炭化水素HCおよび一酸化炭素CO)を酸化して浄化する。酸化触媒22は、HC,COの酸化時に生じた熱で排気ガスを加熱、昇温する機能を有する。また酸化触媒22は、排気中の窒素酸化物NOxを二酸化窒素NO2に酸化する機能をも有する。排気中のNOxは大部分がNOであるが、これをNO2に酸化することにより、後段の選択還元型NOx触媒24におけるNOx浄化率を向上できる。
DPF23は、排気中に含まれる粒子状物質(PM:Particulate Matter)を捕集して除去するものである。またDPF23は、その内壁にPt等の貴金属を担持させた所謂連続再生式の触媒付きDPFからなる。この場合、DPFに供給された排気中のHCが触媒作用で酸化、燃焼し、このとき同時にDPF内部に堆積しているPMが燃焼除去される。
選択還元型NOx触媒(SCR:Selective Catalytic Reduction)24は、排気ガス中の窒素酸化物NOxを浄化するための触媒である。NOx触媒24は、還元剤が添加されたときにNOxを連続的に還元し得る。NOx触媒24の上流側、特に入口近傍の排気通路4には、還元剤としての尿素水をNOx触媒24に添加する添加弁25が設けられる。尿素水が添加されると、触媒上で尿素水が加水分解され、アンモニアが生成される。このアンモニアがNOxと反応してNOxが還元される。
アンモニア酸化触媒26は、所謂アンモニアスリップが生じたとき、NOx触媒24から排出された余剰アンモニアを酸化して浄化する触媒である。
エンジン1はEGR装置30をも備える。EGR装置30は、排気通路4内(特に排気マニホールド20内)の排気ガスの一部(「EGRガス」という)を吸気通路3内(特に吸気マニホールド10内)に還流させるためのEGR通路31と、EGR通路31を流れるEGRガスを冷却するEGRクーラ32と、EGRガスの流量を調節するためのEGR弁33とを備える。
また本実施形態において、制御ユニットもしくはコントローラをなす電子制御ユニット(以下「ECU」と称す)100が設けられる。ECU100はCPU、ROM、RAM、入出力ポートおよび記憶装置等を含む。ECU100は、インジェクタ7、吸気スロットルバルブ16、添加弁25およびEGR弁33等を制御する。
センサ類に関して、上述のエアフローメータ13の他、エンジンの回転速度(rpm)を検出するための回転速度センサ40、アクセル開度を検出するためのアクセル開度センサ41が設けられる。また、酸化触媒22、DPF23、NOx触媒24の各々の上流側ないし入口近傍の排気温度を検出するための排気温センサ42,43,44が設けられている。また、DPF23の上流側および下流側の排気圧の差圧を検出するための差圧センサ45が設けられている。また、エンジンの燃焼室から排出される排ガス中のNOx濃度を検出するためのNOxセンサ47が設けられている。これらセンサ類の出力信号はECU100に送られる。
ECU100は、排気温センサ42,43,44により検出された排気温に基づき酸化触媒22、DPF23、NOx触媒24の温度をそれぞれ推定する。なおこれら各要素に各々に設けられた温度センサにより各温度を直接検出しても構わないし、推定と検出を組み合わせてもよい。これら推定と検出を総称して取得という。またECU100は、差圧センサ45により検出された差圧に基づきDPF23のPM堆積量を推定する。なおPM堆積量は、車両の走行距離、エンジン運転時間、燃料噴射量積算値等に基づいて推定することもできる。
図示しないが、コモンレール圧を検出するためのコモンレール圧センサが設けられ、ECU100は、コモンレール圧センサにより検出された実際のコモンレール圧が目標コモンレール圧に一致するようフィードバック制御を行う。
次に、本実施形態の制御について説明する。前述したように、エンジンの運転状態によっては、NOx触媒24から排出されるNOx量が許容上限値に対し比較的余裕がある場合がある。この場合にも一律に適合によって定められた制御値(燃料噴射時期等)を用いることは、燃費向上の観点からすると必ずしも得策ではない。そこで本実施形態では、かかる場合に、制御値を燃費向上側に補正することとしている。
以下の説明において、エンジンの燃焼室から排出されるNOxを「第1NOx」、その量(単位時間当たりの量)を「第1NOx量」という。第1NOxは、エンジンアウトNOxと言い換えることもできる。またNOx触媒24から排出されるNOxを「第2NOx」、その量(単位時間当たりの量)を「第2NOx量」という。第2NOxは、テールパイプアウトNOxと言い換えることもできる。
図2を参照して、本実施形態における制御ルーチンを説明する。図示するルーチンはECU100により所定の演算周期τ(例えば10msec)毎に繰り返し実行される。
なお、本実施形態では単一のECU100により演算処理を行うが、システムの中には、エンジンを制御するECUと、尿素添加量を制御するECU(DCUと称される)とが別体で構成され、両者が通信可能に接続されるものがある。このものでは、両者間で情報をやり取りしつつ両者で演算処理を行うが、こうしたシステムにおいても本発明は適用可能である。
ステップS101において、ECU100は、NOxセンサ47により検出されたNOx濃度(第1NOx濃度)と、エアフローメータ13により検出された単位時間当たりの吸入空気量Gaおよびインジェクタ7により噴射された燃料噴射量Gfを加算した排気流量Geとに基づいて、第1NOx量の実際値M1Rを取得(検出)する。例えば第1NOx濃度と排気流量Geの積を第1NOx量の実際値M1Rとする。なお本実施形態ではNOxセンサ47がタービン14Tと酸化触媒22の間に設置されているが、NOx触媒24の上流側における他の位置に設置されてもよい。また本実施形態では第1NOx量の実際値M1Rを検出するが、エンジンモデル等に基づき推定してもよい。
ステップS102において、ECU100は、第2NOx量の目標値M2Tを算出する。この第2NOx量目標値M2Tは、上述の許容上限値に相当する値であり、この第2NOx量目標値M2Tまでは、第2NOx量の実際値の上昇が許容される。第2NOx量目標値M2Tは、エンジン運転状態に応じて時々刻々と変化する値であり、エンジン運転状態に基づいて算出される。特に第2NOx量目標値M2Tは、検出された実際のエンジン回転速度NEと、指示値としての目標燃料噴射量Qとに基づき、図3に示すような所定のマップmp1に従って算出される。目標燃料噴射量Qは、実際のエンジン回転速度NEとアクセル開度ACとに基づき図示しない別のマップに従って算出される。
ステップS103において、ECU100は、NOx触媒24の効率すなわちNOx浄化率ηを次の手順で算出する。
まず、基本NOx浄化率ηbが、アンモニア吸着量STRと、NOx触媒24の触媒温度Tcとに基づき(いずれも推定値)、図4に示すような所定のマップmp2に従って算出される。アンモニア吸着量STRとは、NOx触媒24に吸着(ストレージ)されているアンモニアの量である。アンモニア吸着量STRが多いほど、また触媒温度Tcが高いほど、基本NOx浄化率ηbは高くなる傾向にある。特に基本NOx浄化率ηbは触媒温度Tcに影響を受け易い。なおアンモニア吸着量STRは公知方法を含む任意の方法で推定可能である。例えばECU100は、添加弁25から添加された尿素水量(具体的には添加量指示値)に基づいて添加アンモニア量を算出し、NOx触媒24においてNOx(第1NOx)の還元に使用された使用アンモニア量を算出し、添加アンモニア量から使用アンモニア量を減算して余剰アンモニア量を算出し、余剰アンモニア量を演算周期毎に積算してアンモニア吸着量STRを算出する。
こうして算出された基本NOx浄化率ηbを、そのまま最終的に求めるNOx浄化率ηとしてもよいが、本実施形態では精度向上のため、基本NOx浄化率ηbを補正して最終的なNOx浄化率ηとする。
すなわち、第1補正係数K1が、NOx触媒24の触媒温度Tcと、第1NOx量の実際値M1Rとに基づき、図5に示すような所定のマップmp3に従って算出される。なお第1NOx量の実際値M1Rは第1NOxの質量流量と言い換えることができる。図示されるように、第1補正係数K1は、大凡1であるが、第1NOx量の実際値M1Rが少ない領域において若干1を超える。また第1補正係数K1は、図では判別不能であるが、触媒温度Tcに応じて1近傍で微妙に変化する。
次に第2補正係数K2が、NOx触媒24の触媒温度Tcと、NO2/NOx比率Rとに基づき、図6に示すような所定のマップmp4に従って算出される。NO2/NOx比率Rとは、NOx触媒24に供給される排気中の窒素酸化物NOx濃度に対する二酸化窒素NO2濃度の比率をいう。図示されるように、第2補正係数K2は、NO2/NOx比率Rが0.5のとき極大値1を取り、NO2/NOx比率Rが0.5から離れるにつれ極大値1から減少していく。また第2補正係数K2は、図では判別不能であるが、触媒温度Tcに応じて微妙に変化する。なおNO2/NOx比率Rは公知方法を含む任意の方法で推定可能である。例えばECU100は、第1NOx量の実際値M1Rと酸化触媒22の推定温度とに基づいてNO2/NOx比率Rを算出する。
こうして第1補正係数K1および第2補正係数K2が算出されたら、これらを基本NOx浄化率ηbに乗じて最終的なNOx浄化率η(=K1×K2×ηb)が算出される。
次に、ステップS104においてECU100は、第1NOx量目標値M1Tを算出する。第1NOx量目標値M1Tは、現状の第2NOx量目標値M2TおよびNOx浄化率ηに鑑みて、燃焼室から排出されることが許容されるNOx量の上限値である。
ここで、NOx浄化率ηは次式(1)で表すことができる。
これを変形すると次式(2)のようになる。
従って式(2)より、第2NOx量目標値M2TおよびNOx浄化率ηに基づいて第1NOx量目標値M1Tが算出される。
次に、ステップS105においてECU100は、第1NOx量実際値M1Rが第1NOx量目標値M1Tより所定値α(>0)以上少ないか否かを判断する。具体的には、第1NOx量目標値M1Tから第1NOx量実際値M1Rを減じてなる差が、所定値α以上か否かを判断する。
イエスの場合、これは、第1NOx量実際値M1Rが第1NOx量目標値M1Tに対し比較的余裕がある場合に相当するから、ステップS106に進んで、制御値が、エンジン運転状態に応じて定められる基本値から、燃費向上側に補正される。他方、ノーの場合には直ちにルーチンが終了される。
制御値は、燃料噴射時期、コモンレール圧、ブースト圧、EGR率、および吸気スロットルバルブ開度の少なくとも一つである。好ましくは、制御値は燃料噴射時期(燃料噴射開始時期)であり、補正の際、燃料噴射時期は基本値から所定角度だけ進角される。補正された燃料噴射時期において燃料が噴射され(燃料噴射が開始され)、これによりエンジン出力が増加し、燃費が向上する。
制御値がコモンレール圧である場合、補正に際してコモンレール圧は基本値から所定値だけ上昇される。補正されたコモンレール圧で燃料噴射が行われ、これにより燃料噴霧が微粒化または燃料噴射率が高まり、燃焼効率の向上により燃費が向上する。制御値がブースト圧である場合、補正に際してブースト圧は基本値から所定値だけ上昇され、これによりエンジン出力が増加し、燃費が向上する。なお図示しないが、本実施形態では可変ノズル等のブースト圧可変機構がタービン14Tに備えられ、ブースト圧可変機構がECU100により制御される。
制御値がEGR率である場合、補正に際してEGR率は基本値から所定値だけ減少される。これによりEGR弁33の開度が所定開度だけ減少され、吸気中の新気割合が増え、エンジン出力が増加し、燃費が向上する。制御値が吸気スロットルバルブ開度である場合、補正に際して吸気スロットルバルブ開度は基本値から所定値だけ増大される。これにより吸気中の新気割合が増え、エンジン出力が増加し、燃費が向上する。
このように、第1NOx量実際値M1Rの余裕分を燃費向上側に振り替えて有効活用できるので、実用上大変有利である。
以上の説明で明らかなように、ECU100およびNOxセンサ47は本発明にいう取得部をなす。またECU100は、本発明にいう第2NOx量目標値算出部、第1NOx量目標値算出部および補正部をなす。
以上、本発明の実施形態を詳細に述べたが、本発明は他の実施形態も可能である。例えば、第1NOx量目標値M1Tから第1NOx量実際値M1Rを減じてなる差が所定値α以上である場合に、その差が大きいほど制御値の補正量を増大させてもよい。差が大きいほど第1NOx量実際値M1Rの余裕分が大きいからである。
本発明の実施形態は前述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本発明に含まれる。従って本発明は、限定的に解釈されるべきではなく、本発明の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
1 エンジン
4 排気通路
24 選択還元型NOx触媒
47 NOxセンサ
100 電子制御ユニット(ECU)

Claims (5)

  1. エンジンの排気通路に設けられた選択還元型NOx触媒と、
    前記エンジンの燃焼室から排出される第1NOx量の実際値を取得する取得部と、
    前記NOx触媒から排出される第2NOx量の目標値を算出する第2NOx量目標値算出部と、
    前記第2NOx量の目標値に基づいて前記第1NOx量の目標値を算出する第1NOx量目標値算出部と、
    前記第1NOx量の実際値が前記第1NOx量の目標値より所定値以上少ないとき、制御値を燃費向上側に補正する補正部と、
    を備えたことを特徴とする排気浄化システム。
  2. 前記第1NOx量目標値算出部が、前記第2NOx量の目標値と、前記NOx触媒のNOx浄化率とに基づいて前記第1NOx量の目標値を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の排気浄化システム。
  3. 前記第1NOx量目標値算出部が、前記第2NOx量の目標値と、前記NOx触媒のNOx浄化率と、前記第1NOx量の実際値と、前記NOx触媒に供給される排気中のNO2/NOx比率とに基づいて前記第1NOx量の目標値を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の排気浄化システム。
  4. 前記制御値が、燃料噴射時期、コモンレール圧、ブースト圧、EGR率、および吸気スロットルバルブ開度の少なくとも一つである
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の排気浄化システム。
  5. 前記第2NOx量目標値算出部が、エンジン回転速度と燃料噴射量に基づいて前記第2NOx量の目標値を算出する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の排気浄化システム。
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